JP2004135178A - ハンドオーバプログラム - Google Patents

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Abstract

【課題】Mobile IP技術が有している上述の問題点を克服しつつ、移動端末のハンドオーバによる通信データの遅延及び欠落を軽減することができるハンドオーバプログラムを提供する。
【解決手段】ホームエージェント101が、移動端末102の訪問先ネットワーク108の近隣に存在する複数のフォーリンエージェント104及び106夫々に対して移動端末102の認証情報を予め通知すると共に、移動端末102宛のパケットを転送しておく。そして、移動端末102のハンドオーバ時にハンドオーバ先ネットワークのフォーリンエージェント104が移動端末102の認証を行った直後、移動端末102宛のパケットの転送を開始する。
【選択図】   図1

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、標準Mobile IPを適用した無線移動体通信システムに用いて好適なハンドオーバプログラムに関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、IP(Internet Protocol)ネットワークにおいて、移動端末が異なるサブネット間を移動した場合にIP通信を継続させる方式として、IETF(Internet Engineering Task Force)からMobile IP(RFC2002)が提案されている。このMobile IP技術は、移動端末がネットワーク上の任意のサブネットに接続している場合でも通信相手となる端末からは移動端末が本来所属しているネットワーク(ホームネットワーク)に接続しているように見える方式である。
【0003】
なお、移動端末には、携帯電話のような移動端末の他に、PDAやノート型パソコンのような持ち運ぶことが可能な端末も含まれるが、以下の説明では、説明の便宜上、携帯電話のような移動端末を例にとって説明する。
【0004】
図26及び図27のMobile IPにおけるネットワーク構成を用いて、上記標準Mobile IPの動作及びハンドオーバ方法の一例を説明する。
図26において、移動端末(Mobile Node:MN)2602は、ネットワーク間を移動する移動端末であり、通信相手先のホスト(Correspond Node:CN)2603は、移動端末2602の通信相手となる端末である。なお、ホスト2603は、例えばサーバやIP電話機である。移動端末2602が本来所属しているホームネットワーク2605ではホームエージェント(HA:Home Agent)2601が移動端末2602の通信を管理し、移動端末(MN)2602が一時的に訪問している訪問先ネットワーク2606ではフォーリンエージェント(FA:ForeignAgent)2604が移動端末2602の通信を管理する。インターネット等のIPネットワーク2608はこれらを繋ぐ中継網となる。
【0005】
ホームエージェント2601は、移動端末2602が現在どのネットワークを訪問しているかを示す位置情報とその訪問先ネットワーク2606を管理するフォーリンエージェント2604の情報(FA2604のIPアドレス、Care−of−Address)を保持し、移動端末2602宛のIPパケットを受信できるように自らのネットワークインタフェースを設定する。ホスト(CN)2603が移動端末2602宛に送信したIPパケットがホームネットワーク2605に到着すると、ホームエージェント2601はそのパケットを移動端末2602の代わりに受け取り、その後、移動端末2602が現在訪問しているネットワーク即ち訪問先ネットワーク2606宛に転送する。
【0006】
このとき、Mobile IP FAモードでは、ホームエージェント2601はホスト2603からのIPパケットをフォーリンエージェント2604宛のIPパケットにカプセル化して転送する。フォーリンエージェント2604はこのカプセル化されたパケットを受け取ると、元の移動端末2602宛のIPパケットを取り出して移動端末2602に配送する。
【0007】
一方、移動端末2602からホスト2603宛にIPパケットを送信する場合は、移動端末2602本来のアドレスを用いて直接に送信する。これにより、移動端末2602とホスト2603は、移動端末2602がネットワークを移動していることを意識せずに通信することが可能となる。
【0008】
なお、フォーリンエージェント2604の機能を移動端末2602が備える形態のモード即ちMobile IP CoAモードと呼ばれるモードもある。このモードでは、移動端末2602が訪問先ネットワークで使用できるアドレス(COA:Care of Address)を移動の度に取得する。
【0009】
以下、説明の便宜上、移動体端末2602がフォーリンエージェント2604からCOAを貰う方式であるMobile IP FAモードを例にとってハンドオーバの動作を説明する。
図27において、移動端末2702がネットワーク(旧訪問先ネットワーク)2706からネットワーク(新訪問先ネットワーク)2707へ移動(ハンドオーバ)したとする。新訪問先ネットワーク2707のフォーリンエージェント2704が定期的に報知しているAgent Advertisementを移動端末2702が受信してCOAを取得する。
【0010】
移動端末2702は、新訪問先ネットワーク2707に移動したことをホームエージェント2701に通知するために、まずフォーリンエージェント2704に登録要求(Registration Request)メッセージを送信する。このメッセージを受けたフォーリンエージェント2704は、移動端末2702の登録要求メッセージをホームエージェント2701に転送する。ホームエージェント2701は、登録要求メッセージを受信すると、その登録要求メッセージを認証し、移動端末2702の移動先を登録/更新する。そして、フォーリンエージェント2704を介して移動端末2702に登録応答(Registration Reply)メッセージを送信する。これにより、ホームエージェント2701は、フォーリンエージェント2703宛に転送していたIPパケットをフォーリンエージェント2704宛に転送する。
【0011】
なお、この他に、ネットワークをある地域(Region)毎例えばドメイン毎に分けて、各地域に1つ以上のゲートウェイフォーリンエージェント(GFA:Gateway Foreign Agent)を設置し、ゲートウェイフォーリンエージェントは、他ネットワークへのゲートウェイ機能を持ち同一地域内のフォーリンエージェントを管理し、同一地域内で発生したハンドオーバをホームエージェントに対して隠蔽してゲートウェイフォーリンエージェントがホームエージェントの代わりに認証とパケット転送の経路を変更する(例えば、非特許文献1参照)。
【0012】
【非特許文献1】
Mobile IPv4 Regional Registration(draft−ietf−mobileip−reg−tunnel−05)、IETF(Internet Engineering Task Force)
【0013】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、従来のハンドオーバ方法においては、次にような問題がある。すなわち、上述したようにMobile IPはネットワークを移動する度にホームエージェントに移動を通知し、ホームエージェントが移動端末宛のパケットを移動先に転送することによって、同じIPアドレスを使用し続けているように見せる技術である。したがって、移動端末はネットワークを移動する度にホームエージェントとの間で所定の手順を実行する必要があるため、ホームエージェントから論理的距離が遠い場合にはネットワーク遅延や処理遅延の発生により、サブネット間移動(ハンドオーバ)の所要時間が増大する。
【0014】
さらに、ネットワークを移動した際に必要な手順が完了するまでは、移動端末はIPパケットを受信することができず、リアルタイム通信の連続性、例えば制御の連続性や通話の連続性が維持されない場合が生じる。
【0015】
また、ゲートウェイフォーリンエージェントを用いてリージョナルレジストレーション(Regional Registration)を行う場合でも、移動端末はゲートウェイフォーリンエージェントまで登録要求を送信し、ゲートウェイフォーリンエージェントから登録応答を受信する必要があり、移動端末とゲートウェイフォーリンエージェントとの間でネットワーク遅延や処理遅延が発生する。したがって、ハンドオーバに時間を要し、リアルタイムメディアの欠落が生じる可能性がある。さらにゲートウェイフォーリンエージェント間をまたがるハンドオーバが発生した場合には標準Mobile IPと同様な問題が発生する。
【0016】
本発明は係る点に鑑みてなされたものであり、Mobile IP技術が有している上述の問題点を克服しつつ、移動端末のハンドオーバによる通信データの遅延及び欠落を軽減することができるハンドオーバプログラムを提供することを目的とする。
【0017】
【課題を解決するための手段】
請求項1に係る発明のハンドオーバプログラムは、自己のネットワークに所属する移動端末の通信を管理するホームエージェントに用いられるハンドオーバプログラムであって、前記移動端末の訪問先ネットワークの近隣に存在するフォーリンエージェントのアドレスリストを作成するアドレスリスト作成手順と、前記アドレスリストに登録された全てのフォーリンエージェントに前記移動端末の認証情報を通知する認証情報通知手順と、前記移動端末宛てのパケットを受信するとそのパケットを前記アドレスリストに登録された全てのフォーリンエージェントに転送するパケット転送手順と、を具備する。
【0018】
このプログラムによれば、ホームエージェントが予め移動端末の訪問先(ハンドオーバ先)ネットワークの近隣に存在する少なくとも1つのフォーリンエージェントに移動端末の認証情報を通知しておき、更に当該移動端末宛てのパケットがあればそのパケットを転送しておくので、移動端末が新たなハンドオーバ先のネットワークに移動してもホームエージェントまで登録要求を送信する必要が無くなり、認証に要する時間の短縮化が図れる。また、ハンドオーバ先のフォーリンエージェントが移動端末宛てのパケットの転送を直ちに開始できるため、パケット欠落や遅延を軽減することが可能となる。
【0019】
請求項2に係る発明のハンドオーバプログラムは、自己のネットワークに所属する移動端末の通信を管理するホームエージェントに用いられるハンドオーバプログラムであって、ネットワーク接続された全てのフォーリンエージェント夫々に隣接する全てのフォーリンエージェントのアドレス情報を保持するアドレス情報保持手順と、通信を管理する移動端末のハンドオーバ先ネットワークのフォーリンエージェントに隣接する全てのフォーリンエージェントのアドレスリストを作成するアドレスリスト作成手順と、前記アドレスリストに登録された全てのフォーリンエージェントに前記移動端末の認証情報を通知する認証情報通知手順と、前記移動端末宛てのパケットを受信するとそのパケットを前記アドレスリストに登録された全てのフォーリンエージェントに転送するパケット転送手順と、を具備する。
【0020】
このプログラムによれば、ホームエージェントが全てのフォーリンエージェント夫々に隣接する全てのフォーリンエージェントのアドレス情報を保持して、移動端末のハンドオーバ先ネットワークのフォーリンエージェントに隣接する全てのフォーリンエージェントのアドレスリストを作成する。これにより、ホームエージェントが認証情報の通知及びパケット転送を行うフォーリンエージェントを容易に特定することができるので、移動端末が新たなハンドオーバ先のネットワークに移動してもホームエージェントまで登録要求を送信する必要が無くなり、認証に要する時間の短縮化が図れる。また、ハンドオーバ先のフォーリンエージェントが移動端末宛てのパケットの転送を直ちに開始できるため、パケット欠落や遅延を軽減することが可能となる。
【0021】
請求項3に係る発明のハンドオーバプログラムは、自己のネットワークに所属する移動端末の通信を管理するホームエージェントに用いられるハンドオーバプログラムであって、ネットワーク接続された全てのフォーリンエージェント夫々の物理的位置情報を保持し、前記移動端末の過去の移動履歴から移動履歴ベクトルを作成する移動履歴ベクトル作成手順と、前記移動端末の訪問先ネットワークの近隣に存在するフォーリンエージェントの位置関係を表す物理的位置ベクトルを作成する物理的位置ベクトル作成手順と、作成された移動履歴ベクトルと物理的位置ベクトルの関係から前記移動端末が次にハンドオーバするネットワークのフォーリンエージェントの候補を特定するハンドオーバ先フォーリンエージェント候補特定手順と、を具備する。
【0022】
このプログラムによれば、ホームエージェントにおいて、移動端末が次にハンドオーバするネットワークのフォーリンエージェントを高い精度で特定することができる。そして、特定したフォーリンエージェントに移動端末の認証情報を通知しておき、更に当該移動端末宛てのパケットがあればそのパケットを転送しておくので、移動端末が新たなハンドオーバ先のネットワークに移動してもホームエージェントまで登録要求を送信する必要が無くなり、認証に要する時間の短縮化が図れる。また、ハンドオーバ先のフォーリンエージェントが移動端末宛てのパケットの転送を直ちに開始できるため、パケット欠落や遅延を軽減することが可能となる。
【0023】
請求項4に係る発明のハンドオーバプログラムは、ホームエージェントが通信を管理する移動端末の訪問を受けるフォーリンエージェントに用いられるハンドオーバプログラムであって、前記ホームエージェントから前記移動端末の認証情報の通知を受けるとその認証情報を保持する認証情報保持手順と、前記移動端末から登録要求があると前記認証情報を用いてその移動端末の認証を行いその結果を前記ホームエージェントに通知する認証手順と、認証した前記移動端末のホームエージェントから移動端末宛てのパケットが転送されてくると直ちにそのパケットの転送を行うパケット転送手順と、を具備する。
【0024】
このプログラムによれば、フォーリンエージェントが自身のネットワークに移動端末がハンドオーバしてくる前にその移動端末のホームエージェントより認証情報を受けており、その移動端末から登録情報があると認証を行ってホームエージェントに通知し、その後にホームエージェントから移動端末宛てのパケットが転送されてくると直ちにそれを移動端末に転送するので、移動端末が新たなハンドオーバ先のネットワークに移動してもホームエージェントまで登録要求を送信する必要が無くなり、認証に要する時間の短縮化が図れる。また、ハンドオーバ先のフォーリンエージェントが移動端末宛てのパケットの転送を直ちに開始できるため、パケット欠落や遅延を軽減することが可能となる。
【0025】
請求項5に係る発明のハンドオーバプログラムは、ホームエージェントが通信を管理する移動端末の訪問を受けるフォーリンエージェントに用いられるハンドオーバプログラムであって、隣接する全てのフォーリンエージェントのアドレス情報をアドレスデータベースとして保持するアドレス情報保持手順と、前記ホームエージェントからの前記アドレスデータベース参照を可能にするアドレスデータベース参照手順と、を具備する。
【0026】
このプログラムによれば、自身のフォーリンエージェントに隣接するフォーリンエージェントのアドレス情報をデータベースとして保持すると共に、このデータベースをホームエージェントが自由に参照できるようにする。これにより、ホームエージェントが認証情報の通知及びパケット転送を行うフォーリンエージェントを容易に特定することができるので、移動端末が新たなハンドオーバ先のネットワークに移動してもホームエージェントまで登録要求を送信する必要が無くなり、認証に要する時間の短縮化が図れる。また、ハンドオーバ先のフォーリンエージェントが移動端末宛てのパケットの転送を直ちに開始できるため、パケット欠落や遅延を軽減することが可能となる。
【0027】
請求項6に係る発明のハンドオーバプログラムは、ホームエージェントが通信を管理する移動端末の訪問を受けるフォーリンエージェントに用いられるハンドオーバプログラムであって、前記移動端末から定期的に送信される当該移動端末のアドレス情報とその移動端末が所属するホームエージェントのアドレス情報を受信すると、自身のフォーリンエージェントのアドレス情報と前記移動端末のアドレス情報をホームエージェントに通知するアドレス情報通知手順を具備する。
【0028】
このプログラムによれば、ホームエージェントが、移動端末のハンドオーバ先ネットーワークのフォーリンエージェント候補を移動端末の現在位置と物理的に近いフォーリンエージェントから特定することができるので、移動端末が新たなハンドオーバ先のネットワークに移動してもホームエージェントまで登録要求を送信する必要が無くなり、認証に要する時間の短縮化が図れる。また、ハンドオーバ先のフォーリンエージェントが移動端末宛てのパケットの転送を直ちに開始できるため、パケット欠落や遅延を軽減することが可能となる。
【0029】
請求項7に係る発明のハンドオーバプログラムは、ホームエージェントが通信を管理する移動端末に用いられるハンドオーバプログラムであって、フォーリンエージェントから定期的に送信される当該フォーリンエージェントのアドレス情報を受信すると、そのアドレス情報と自身の移動端末のアドレス情報を前記ホームエージェントに通知するアドレス情報通知手順を具備する。
【0030】
このプログラムによれば、ホームエージェントが、移動端末のハンドオーバ先ネットーワークのフォーリンエージェント候補を移動端末の現在位置と物理的に近いフォーリンエージェントから特定することができるので、移動端末が新たなハンドオーバ先のネットワークに移動してもホームエージェントまで登録要求を送信する必要が無くなり、認証に要する時間の短縮化が図れる。また、ハンドオーバ先のフォーリンエージェントが移動端末宛てのパケットの転送を直ちに開始できるため、パケット欠落や遅延を軽減することが可能となる。
【0031】
請求項8に係る発明のネットワーク中継装置は、請求項1又は請求項2のいずれかに係る発明のハンドオーバプログラムを記憶し、記憶したハンドオーバプログラムに従ってハンドオーバ制御を行う構成を採る。
【0032】
この構成によれば、移動端末が新たなハンドオーバ先のネットワークに移動してもホームエージェントまで登録要求を送信する必要が無くなり、認証に要する時間の短縮化が図れ、またハンドオーバ先のフォーリンエージェントが移動端末宛てのパケットの転送を直ちに開始できるため、パケット欠落や遅延を軽減することが可能な無線移動体通信システムを実現できる。
【0033】
請求項9に係る発明のネットワーク中継装置は、請求項4に記載のハンドオーバプログラムを記憶し、記憶したハンドオーバプログラムに従ってハンドオーバ制御を行う構成を採る。
【0034】
この構成によれば、移動端末が新たなハンドオーバ先のネットワークに移動してもホームエージェントまで登録要求を送信する必要が無くなり、認証に要する時間の短縮化が図れ、またハンドオーバ先のフォーリンエージェントが移動端末宛てのパケットの転送を直ちに開始できるため、パケット欠落や遅延を軽減することが可能な無線移動体通信システムを実現できる。
【0035】
請求項10に係る発明の無線移動体通信システムは、請求項8に係る発明のネットワーク中継装置と、請求項9に係る発明のネットワーク中継装置と、を具備する構成を採る。
【0036】
この構成によれば、移動端末が新たなハンドオーバ先のネットワークに移動してもホームエージェントまで登録要求を送信する必要が無くなり、認証に要する時間の短縮化が図れ、またハンドオーバ先のフォーリンエージェントが移動端末宛てのパケットの転送を直ちに開始できるため、パケット欠落や遅延を軽減することが可能な無線移動体通信システムを実現できる。
【0037】
請求項11に係る発明のネットワーク中継装置は、請求項3、請求項5又は請求項6のいずれかに係る発明のハンドオーバプログラムを記憶し、記憶したハンドオーバプログラムに従ってハンドオーバ制御を行う構成を採る。
【0038】
この構成によれば、移動端末が新たなハンドオーバ先のネットワークに移動してもホームエージェントまで登録要求を送信する必要が無くなり、認証に要する時間の短縮化が図れ、またハンドオーバ先のフォーリンエージェントが移動端末宛てのパケットの転送を直ちに開始できるため、パケット欠落や遅延を軽減することが可能な無線移動体通信システムを実現できる。
【0039】
請求項12に係る発明の無線移動体通信システムは、請求項11に係る発明のネットワーク中継装置を具備する構成を採る。
【0040】
この構成によれば、移動端末が新たなハンドオーバ先のネットワークに移動してもホームエージェントまで登録要求を送信する必要が無くなり、認証に要する時間の短縮化が図れ、またハンドオーバ先のフォーリンエージェントが移動端末宛てのパケットの転送を直ちに開始できるため、パケット欠落や遅延を軽減することが可能な無線移動体通信システムを実現できる。
【0041】
請求項13に係る発明の移動端末は、請求項7に係る発明のハンドオーバプログラムを記憶し、記憶したハンドオーバプログラムに従ってハンドオーバ制御を行う構成を採る。
【0042】
この構成によれば、移動端末が新たなハンドオーバ先のネットワークに移動してもホームエージェントまで登録要求を送信する必要が無くなり、認証に要する時間の短縮化が図れ、またハンドオーバ先のフォーリンエージェントが移動端末宛てのパケットの転送を直ちに開始できるため、パケット欠落や遅延を軽減することが可能な無線移動体通信システムを実現できる。
【0043】
請求項14に係る発明の無線移動体通信システムは、請求項13に係る発明の移動端末を具備する構成を採る。
【0044】
この構成によれば、移動端末が新たなハンドオーバ先のネットワークに移動してもホームエージェントまで登録要求を送信する必要が無くなり、認証に要する時間の短縮化が図れ、またハンドオーバ先のフォーリンエージェントが移動端末宛てのパケットの転送を直ちに開始できるため、パケット欠落や遅延を軽減することが可能な無線移動体通信システムを実現できる。
【0045】
【発明の実施の形態】
本発明の骨子は、移動端末の訪問先ネットワークに隣接するネットワークのフォーリンエージェントに対して、ホームエージェントが移動端末の認証情報を予め通知しておき、また移動端末宛てのパケットがあればそれを転送しておき、移動端末のハンドオーバ時にハンドオーバ先ネットワークのフォーリンエージェントが認証を行い、更に移動端末宛てのパケットがあれば直ちにそれの転送を開始することで、認証に要する時間の短縮化を図り、またパケット欠落や遅延を軽減することである。
【0046】
以下、本発明の実施の形態について、図面を参照して詳細に説明する。
【0047】
(実施の形態1)
図1は、本発明の実施の形態1に係る無線移動体通信システムの全体構成図である。
この図において、参照符号101はホームエージェント(HA)、102は移動端末(MN)、103は移動端末102がハンドオーバ前に訪問していたネットワークを管理するフォーリンエージェント(FA)、104は移動端末102が現在訪問しているネットワークを管理するフォーリンエージェント(FA)、105及び106はフォーリンエージェント、107はホームネットワーク、108は移動端末102がハンドオーバ前に位置していた旧訪問先ネットワーク、109は移動端末102が現在位置している新訪問先ネットワーク、110及び111はフォーリンネットワーク、112は各ネットワークを相互に接続するIPネットワークである。
【0048】
図2は、本実施の形態に係る無線移動体通信システムにおけるMobile IP拡張ハンドオーバ手順を示すフロー図である。
現在、移動端末102は、フォーリンエージェント103が管理するネットワーク108を訪問しており、ホームエージェント101が移動端末102宛てパケットをフォーリンエージェント103へ転送し、移動端末102がフォーリンエージェント103によりでカプセル化されたIPパケットを受信して通信を行っている。このとき、ホームエージェント101は、移動端末102の訪問先ネットワーク108に隣接する新訪問先ネットワーク109を管理するフォーリンエージェント104のアドレスと、フォーリンネットワーク111を管理するフォーリンエージェント106のアドレスを記載したアドレスリストを作成する(ステップ201)。
【0049】
このアドレスリストは、移動端末102の訪問先ネットワーク108を管理するフォーリンエージェント103に隣接するフォーリンエージェントのアドレスからなる。すなわち、フォーリンエージェント104とフォーリンエージェント106の各IPアドレスが記載される。
【0050】
ホームエージェント101は、アドレスリストを作成した後、当該リストに記載したフォーリンエージェント104とホーリンエージェント106夫々に対して移動端末102のMobile IP登録処理に必要な認証情報を通知する(ステップ202)。この場合、認証情報としては、移動端末102のSPI値、暗号化アルゴリズム、共有鍵がある。また、認証情報の通知にはMobile IPメッセージを拡張したフォーマットが用いられる。
【0051】
図3は、ホームエージェントが移動端末の認証情報をホーリンエージェントに通知するためのメッセージを表すIPパケットのフォーマットであり、特にMobile IPメッセージにおけるメッセージタイプを「5」として、認証情報通知メッセージであることを新たに定義している。この拡張したMobile IPメッセージフォーマットを認証情報通知手段として用いる。
【0052】
また、ホームエージェント101は、移動端末102宛てのパケットを取得すると、アドレスリストに記載されたフォーリンエージェント104とフォーリンエージェント106夫々に対して当該パケットを転送する(ステップ203)。なお、パケットの転送は、アドレスリストに記載した各フォーリンエージェントに対してユニキャストで送信することも可能であるし、ネットワーク資源の効率化のためにマルチキャストで送信することも可能である。
【0053】
そして、移動端末102が訪問先ネットワーク108から新訪問先ネットワーク109にハンドオーバすると(ステップ204)、移動端末102は新訪問先ネットワーク109を管理するフォーリンエージェント104に標準MobileIPの登録要求(Registration Request)を送信する(ステップ205)。この登録要求を受信したフォーリンエージェント104は、ホームエージェント101の代わりに移動端末102の登録認証を行い、移動端末102に登録応答(Registration Reply)を送信する(ステップ206)。
【0054】
また、フォーリンエージェント104は移動端末102宛のパケットを既に受信しているので、移動端末102宛にパケットの転送を開始する(ステップ207)。以降、標準Mobile IPに従う手順でフォーリンエージェント104が移動端末102の登録要求をそのままホームエージェント101に転送する(ステップ208)。ホームエージェント101は登録要求を受けることで、登録認証を行い(ステップ209)、その後、フォーリンエージェント104に登録応答を送信する(ステップ210)。
【0055】
このように、本実施の形態に係る無線移動体通信システムによれば、ホームエージェント101が、予め移動端末102の訪問先ネットワーク108の近隣に存在する複数のフォーリンエージェント104及び106夫々に対して移動端末102の認証情報を通知すると共に移動端末102宛のパケットを転送しておくことで、移動端末102のハンドオーバ時にハンドオーバ先ネットワークのフォーリンエージェント104が移動端末102の認証を行った直後に移動端末102宛のパケットの転送を開始する。
【0056】
したがって、移動端末102はホームエージェント101まで登録要求を送信する必要はなくその手順に要する時間の短縮が図れる。また、ハンドオーバ先ネットワーク109のフォーリンエージェント104が移動端末102宛パケットの転送を直ちに開始できるため、パケット欠落や遅延を軽減させることができる。
【0057】
なお、本発明におけるハンドオーバ方式を適用していないフォーリンエージェントまたは移動端末の認証情報を持たないフォーリンエージェントが管理するネットワークに移動端末がハンドオーバした場合は、標準Mobile IPのハンドオーバ手順により移動端末のハンドオーバが行われる。
【0058】
(実施の形態2)
図4は、本発明の実施の形態2に係る無線移動体通信システムの全体構成図である。本実施の形態に係る無線移動体通信システムは、ホームエージェントが各フォーリンエージェントに隣接するフォーリンエージェントのアドレス情報をデータベースとして保持するようにしたものである。
【0059】
この図において、参照符号401はホームエージェント、402は移動端末、403は移動端末402が現在訪問しているネットワークを管理するフォーリンエージェント、404、405及び406は夫々フォーリンエージェント、407はホームエージェントが保持するアドレスデータベース、408はホームネットワーク、409は移動端末402が現在位置している訪問先ネットワーク、410、411及び412は夫々フォーリンネットワーク、413は各ネットワークを相互に接続するIPネットワークである。
【0060】
図5は、本実施の形態に係る無線移動体通信システムにおけるアドレスリスト作成手順を示すフロー図である。
【0061】
ホームエージェント401が各フォーリンエージェントに隣接するフォーリンエージェントのアドレス情報をデータベースとして保持する方法では、ホームエージェント401は各フォーリンエージェント403、404、405及び406に隣接するフォーリンエージェントのアドレスデータベース407を予め保持している(ステップ501)。このアドレスデータベース407には、各フォーリンエージェントから、ある一定の論理的距離(Hop数など)又はある一定の物理的距離に位置するフォーリンエージェントのアドレスがフォーリンエージェント毎に記載されている。
【0062】
ここで、図6にアドレスデータベースの一例を示す。このデータベースに示すように、フォーリンエージェント403に隣接するフォーリンエージェントがフォーリンエージェント404とフォーリンエージェント406である。また、フォーリンエージェント404に隣接するフォーリンエージェントがフォーリンエージェント403である。また、フォーリンエージェント405に隣接するフォーリンエージェントがフォーリンエージェント406である。また、フォーリンエージェント406に隣接するフォーリンエージェントがフォーリンエージェント403ととフォーリンエージェント405である。このアドレスデータベース407は静的に保持されてよいし、ネットワークトポロジの変更に対して動的に更新されてもよい。
【0063】
移動端末402がフォーリンエージェント403の管理するネットワーク409を訪問している場合、ホームエージェント401は、フォーリンエージェント403に隣接するフォーリンエージェントをアドレスデータベース407から検索する(ステップ502)。この場合、フォーリンエージェント403に隣接するフォーリンエージェントは、フォーリンエージェント404とフォーリンエージェント406である。そして、これらのアドレス情報をアドレスリストとする(ステップ503)。
【0064】
このように、本実施の形態に係る無線移動体通信システムによれば、ホームエージェント401が各フォーリンエージェント403〜406夫々に隣接するフォーリンエージェントのアドレス情報をアドレスデータベースとして保持し、移動端末402のハンドオーバ先ネットワークのフォーリンエージェントに隣接するフォーリンエージェントのアドレスのリストを作成するので、認証情報の通知及びパケット転送を行うフォーリンエージェントの特定を容易に行うことができる。
【0065】
(実施の形態3)
図7は、本発明の実施の形態3に係る無線移動体通信システムの全体構成図である。本実施の形態に係る無線移動体通信システムは、各フォーリンエージェントが自身に隣接するフォーリンエージェントのアドレスデータベースをそれぞれ保持するようにしたものである。
【0066】
この図において、参照符号701はホームエージェント、702は移動端末、703は移動端末702が現在訪問しているネットワークを管理するホーリンエージェント、704、705及び706はフォーリンエージェント、707はアドレスデータベース、708はホームネットワーク、709は移動端末702が現在位置している訪問先ネットワーク、710、711及び712はフォーリンネットワーク、713は各ネットワークを相互に接続するIPネットワークである。
【0067】
図8は、本実施の形態に係る無線移動体通信システムおけるアドレスリストの作成手順を示すフロー図である。
【0068】
各フォーリンエージェントが自身に隣接するフォーリンエージェントのアドレスデータベースを保持する方式では、各フォーリンエージェントは自身に隣接するフォーリンエージェントのアドレスデータベースを予めそれぞれ保持する(ステップ801)。フォーリンエージェント703のアドレスデータベース707には、フォーリンエージェント703からある一定の論理的距離(Hop数など)又はある一定の物理的距離に位置するフォーリンエージェントのアドレスが記載されており、例えば図7ではフォーリンエージェント704とフォーリンエージェント706夫々のIPアドレスが記載されている。なお、このアドレスデータベース707は静的に保持されて良いし、あるいはネットワークトポロジの変更に対して動的に更新されても良い。
【0069】
図9は、移動端末702の訪問先のフォーリンエージェント703がアドレスデータベース707のアドレス情報をホームエージェント701に通知するためのメッセージを表すIPパケットのフォーマットであり、特にMobile IPメッセージにおけるメッセージタイプを「11」、TTL(Time to Live)を「2」ととして、動的に更新する場合のメッセージとして用いる。この拡張したMobile IPメッセージフォーマットを認証情報通知手段として用いる。
【0070】
各フォーリンエージェントは定期的に自身のアドレス情報をネットワークに報知し、このアドレス情報を受信したフォーリンエージェントが自己のアドレスデータベースを更新する。
【0071】
移動端末702がフォーリンエージェント703の管理するネットワーク709を訪問している場合には、そのアドレスデータベース707のアドレスをホームエージェント701に通知する(ステップ802)。図10に示すように、Mobile IPのメッセージを拡張し、メッセージタイプが「7」の場合には、フォーリンエージェント703がホームエージェント701にアドレスデータベース707のアドレスを通知するメッセージであることを定義し、そのアドレスをホームエージェント701に通知する。通知を受けたホームエージェント701はそのアドレスに基づきアドレスリストを作成する(ステップ803)。
【0072】
このように、本実施の形態に係る無線移動体通信システムによれば、各フォーリンエージェント(例えばフォーリンエージェント703)が自身に隣接するフォーリンエージェント(例えばフォーリンエージェント704と706)のアドレスを保持するアドレスデータベース707を保持し、このアドレスデータベース707に基づきホームエージェント701が認証情報の通知及びパケット転送を行うので、ホームエージェント701が認証情報の通知及びパケット転送を行うフォーリンエージェントを容易に特定することができる。
【0073】
(実施の形態4)
図11は、本発明の実施の形態4に係る無線移動体通信システムの全体構成図である。本実施の形態に係る無線移動体通信システムは、移動端末が定期的にアドレス情報を報知するようにしたものである。
【0074】
この図において、参照符号1101はホームエージェント、1102は移動端末、1103は移動端末1102が現在訪問しているネットワークを管理するフォーリンエージェント、1104、1105及び1106はフォーリンエージェント、1107は無線基地局、1108はホームネットワーク、1109は移動端末1102が現在位置している訪問先ネットワーク、1110、1111及び1112はフォーリンネットワーク、1113はこれらのネットワークを相互に接続するIPネットワークである。
【0075】
図12は、本実施の形態に係る無線移動体通信システムおけるアドレスリストの作成手順を示すフロー図である。
【0076】
移動端末1102が自身のアドレス情報とホームエージェント1101のアドレス情報をネットワークに定期的に報知する(ステップ1201)。移動端末1102が自身のアドレス情報を報知する手段として、図13に示すように、メッセージタイプが「9」、コードが「1」のMobile IPを拡張したメッセージを用いる。移動端末1102が送信したアドレス情報をフォーリンエージェント1104が受信すると(ステップ1202)、自身のアドレス情報と移動端末1102のアドレス情報をホームエージェント1101に通知する(ステップ1203)。
【0077】
この場合、フォーリンエージェント1104がアドレス情報をホームエージェント1101に通知する手段として、図14に示すように、メッセージタイプが「9」、コードが「2」のMobile IPメッセージを拡張したメッセージを用いる。この通知を受けたホームエージェント1101はそのアドレスに基づきアドレスリストを作成する(ステップ1704)。
【0078】
このように、本実施の形態に係る無線移動体通信システムによれば、移動端末1101が自身のアドレス情報とホームエージェント1101のアドレス情報をネットワークに定期的に送出し、そのアドレス情報を受信することができたフォーリンエージェント(例えばフォーリンエージェント1104)が自身のアドレス情報と移動端末1102のアドレス情報をホームエージェント1101に通知するので、ホームエージェント1101は、移動端末1102が次にハンドオーバするネットワークのフォーリンエージェントの候補を容易に特定することができる。
【0079】
(実施の形態5)
図15、本発明の実施の形態5係る無線移動体通信システムの全体構成図である。本実施の形態に係る無線移動体通信システムは、フォーリンエージェントが定期的にアドレス情報を報知するようにしたものである。
この図において、参照符号1501はホームエージェント、1502は移動端末、1503は移動端末1502が現在訪問しているネットワークを管理するフォーリンエージェント、1504、1505及び1506はフォーリンエージェント、1507は無線基地局、1508はホームネットワーク、1509は移動端末1502が現在位置している訪問先ネットワーク、1510、1511及び1512はフォーリンネットワーク、1513は各ネットワークを相互に接続するIPネットワークである。
【0080】
図16は、本実施の形態に係る無線移動体通信システムおけるアドレスリストの作成手順を示すフロー図である。
各フォーリンエージェントが定期的にアドレス情報を報知する方法では、フォーリンエージェント1504は自身のアドレス情報をネットワークに定期的に送信している(ステップ1601)。フォーリンエージェント1504が自身のアドレス情報を定期的に報知する手段として、図17に示すように、メッセージタイプが「9」、コードが「3」のMobile IPメッセージを拡張したメッセージを用いる。
【0081】
移動端末1502は受信可能なフォーリンエージェントのアドレス情報、この例ではフォーリンエージェント1504のアドレス情報を取得し、取得したアドレス情報をホームエージェント1501に通知する(ステップ1602)。移動端末1502がアドレス情報をホームエージェント1501に通知する手段として、図18に示すようにメッセージタイプが「9」、コードが「4」のMobile IPメッセージを拡張したメッセージを用いる。この通知を受けたホームエージェント1501はそのアドレスに基づきアドレスリストを作成する(ステップ1603)。
【0082】
このように、本実施の形態に係る無線移動体通信システムによれば、各フォーリンエージェント1503〜1506は、自身のアドレス情報をネットワークに定期的に送出し、移動端末1502は、受信することができたフォーリンエージェントのアドレス情報と自身のアドレスをホームエージェント1501に通知するので、移動端末1502が次にハンドオーバするネットワークのフォーリンエージェントの候補を容易に特定することができる。
【0083】
(実施の形態6)
図19は、本発明の実施の形態6係る無線移動体通信システムにおけるフォーリンエージェントの物理的位置情報から移動端末のハンドオーバ先フォーリンエージェントを予測する手順を示す図である。本実施の形態に係る無線移動体通信システムは、ホームエージェントが全てのフォーリンエージェントの物理的位置情報と移動端末の移動履歴を保持する。
この図において、参照番号1901は移動端末、1902〜1911はそれぞれフォーリンエージェントである。
【0084】
図20は、本実施の形態に係る無線移動体通信システムおけるアドレスリストの作成手順を示すフロー図である。
ホームエージェントがすべてのフォーリンエージェントの物理的位置情報と移動端末の移動履歴を保持する方法では、ホームエージェントは全てのフォーリンエージェント1902〜1911の物理的位置情報と移動端末1901の移動履歴を保持している(ステップ2001、2002)。
【0085】
図21は物理的位置情報の一例を示す図である。この図において、参照番号2101は全てのフォーリンエージェント1902〜1911の物理的位置情報である。図22は移動履歴の一例を示す図である。この図において、参照番号2102は移動端末1901の移動履歴である。物理的位置情報2101は、全てのフォーリンエージェント1902〜1911の物理的位置を2次元の座標として保持している。移動端末1901の移動履歴2102は、過去に訪問したネットワークを管理していたフォーリンエージェントのアドレスリストである。このアドレスリストには、過去に訪問していたネットワークのフォーリンエージェントのIPアドレスが新しい順に記載されている。
【0086】
ホームエージェント(図示略)は、移動端末1901が直前に訪問していたネットワークを管理していたフォーリンエージェント1902と、現在の訪問先ネットワークを管理するフォーリンエージェント1903との位置関係から移動端末1901の移動履歴ベクトルを作成する(ステップ2004)。図23に移動履歴ベクトル2301を示す。
【0087】
また、このとき図24に示すように、訪問先ネットワークを管理するフォーリンエージェント1903と隣接するフォーリンエージェント1902、1904〜1907、1911との位置関係から物理的位置ベクトル2401〜2406を作成する(ステップ2005)。そして、移動履歴ベクトル2301と物理的位置ベクトル2401〜2406との関係から移動端末1901が次にハンドオーバする可能性が高いフォーリンエージェント1904〜1906を求める(ステップ2006)。
【0088】
図25は、移動端末1901の次ハンドオーバ先フォーリンエージェントの予測例である。この図に示すように、移動履歴ベクトル2301と物理的位置ベクトル2401〜2406の内積を求め、その値が正になる物理的位置ベクトル2401〜2406のフォーリンエージェント1904〜1906を次のハンドオーバ先と予測することが考えられる。その後、フォーリンエージェント1904〜1906のアドレスからアドレスリストを作成する(ステップ2007)。
【0089】
このように、本実施の形態に係る無線移動体通信システムによれば、ホームエージェントは、全てのフォーリンエージェント1902〜1911の物理的位置情報を保持し、移動端末1901の過去の移動履歴から移動履歴ベクトル2301を作成し、更に移動端末1901の訪問先ネットワークの近隣に存在するフォーリンエージェントの位置関係を表す物理的位置ベクトル2401〜2406を作成する。そして、作成した移動履歴ベクトル2301と物理的位置ベクトル2401〜2406の関係から移動端末1901が次にハンドオーバするネットワークのフォーリンエージェントの候補を特定するので、移動端末1901が次にハンドオーバするネットワークのフォーリンエージェントの候補を高精度で特定することができる。
【0090】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明によれば、移動端末が新たなハンドオーバ先のネットワークに移動してもホームエージェントまで登録要求を送信する必要が無くなり、認証に要する時間の短縮化が図れる。また、ハンドオーバ先のフォーリンエージェントが移動端末宛てのパケットの転送を直ちに開始できるため、パケット欠落や遅延を軽減することが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態1に係る無線移動体通信システムの全体構成を示す図
【図2】本発明の実施の形態1に係る無線移動体通信システムにおけるMobile IP拡張ハンドオーバ手順を示すフロー図
【図3】本発明の実施の形態1に係る無線移動体通信システムで使用されるメッセージフォーマットを示す図
【図4】本発明の実施の形態2に係る無線移動体通信システムの全体構成図
【図5】本発明の実施の形態2に係る無線移動体通信システムにおけるアドレスリストを作成する手順を示すフロー図
【図6】本発明の実施の形態2に係る無線移動体通信システムにおけるホームエージェントが保持するアドレスデータベースの一例を示す図
【図7】本発明の実施の形態3に係る無線移動体通信システムの全体構成図
【図8】本発明の実施の形態3に係る無線移動体通信システムにおけるアドレスリストを作成する手順を示すフロー図
【図9】本発明の実施の形態3に係る無線移動体通信システムで使用されるメッセージフォーマットを示す図
【図10】本発明の実施の形態3に係る無線移動体通信システムで使用されるメッセージフォーマットを示す図
【図11】本発明の実施の形態4に係る無線移動体通信システムの全体構成図
【図12】本発明の実施の形態4に係る無線移動体通信システムにおけるアドレスリストを作成する手順を示すフロー図
【図13】本発明の実施の形態4に係る無線移動体通信システムで使用されるメッセージフォーマットを示す図
【図14】本発明の実施の形態4に係る無線移動体通信システムで使用されるメッセージフォーマットを示す図
【図15】本発明の実施の形態5に係る無線移動体通信システムの全体構成図
【図16】本発明の実施の形態5に係る無線移動体通信システムにおけるアドレスリストを作成する手順を示すフロー図
【図17】本発明の実施の形態5に係る無線移動体通信システムで使用されるメッセージフォーマットを示す図
【図18】本発明の実施の形態5に係る無線移動体通信システムで使用されるメッセージフォーマットを示す図
【図19】本発明の実施の形態6係る無線移動体通信システムにおけるフォーリンエージェントの物理的位置情報から移動端末のハンドオーバ先フォーリンエージェントを予測する手順を示す図
【図20】本発明の実施の形態6係る無線移動体通信システムにおけるアドレスリストの作成手順を示すフロー図
【図21】本発明の実施の形態6係る無線移動体通信システムの動作を説明するための図であって、各フォーリンエージェントの物理的位置情報の一例を示す図
【図22】本発明の実施の形態6係る無線移動体通信システムの動作を説明するための図であって、移動端末の移動履歴の一例を示す図
【図23】本発明の実施の形態6係る無線移動体通信システムにおける移動履歴ベクトルの作成の一例を示す図
【図24】本発明の実施の形態6係る無線移動体通信システムにおける物理的位置ベクトルの作成の一例を示す図
【図25】本発明の実施の形態6係る無線移動体通信システムにおけるハンドオーバ先の予測の一例を示す図
【図26】従来の無線移動体システムの全体構成図
【図27】従来の無線移動体システムにおけるハンドオーバ手順を示す図
【符号の説明】
101、401、701、1101、1501 ホームエージェント
102、402、702、1102、1502、1901 移動端末
103〜106、403〜406、703〜706、1103〜1106、1503〜1506、1902〜1911 フォーリンエージェント
107、408、1108、1508 ホームネットワーク
108、409、709、1109、1509 訪問先ネットワーク
109 新訪問先ネットワーク
110、111、410、411、412、710、711、712、1110、1111、1112、1510、1511、1512 フォーリンネットワーク
112、413、713、1113、1513 IPネットワーク
407、707 アドレスデータベース
1107、1507 無線基地局
2301 移動履歴ベクトル
2401〜2406 物理位置ベクトル

Claims (14)

  1. 自己のネットワークに所属する移動端末の通信を管理するホームエージェントに用いられるハンドオーバプログラムであって、前記移動端末の訪問先ネットワークの近隣に存在するフォーリンエージェントのアドレスリストを作成するアドレスリスト作成手順と、前記アドレスリストに登録された全てのフォーリンエージェントに前記移動端末の認証情報を通知する認証情報通知手順と、前記移動端末宛てのパケットを受信するとそのパケットを前記アドレスリストに登録された全てのフォーリンエージェントに転送するパケット転送手順と、を具備することを特徴とするハンドオーバプログラム。
  2. 自己のネットワークに所属する移動端末の通信を管理するホームエージェントに用いられるハンドオーバプログラムであって、ネットワーク接続された全てのフォーリンエージェント夫々に隣接する全てのフォーリンエージェントのアドレス情報を保持するアドレス情報保持手順と、通信を管理する移動端末のハンドオーバ先ネットワークのフォーリンエージェントに隣接する全てのフォーリンエージェントのアドレスリストを作成するアドレスリスト作成手順と、前記アドレスリストに登録された全てのフォーリンエージェントに前記移動端末の認証情報を通知する認証情報通知手順と、前記移動端末宛てのパケットを受信するとそのパケットを前記アドレスリストに登録された全てのフォーリンエージェントに転送するパケット転送手順と、を具備することを特徴とするハンドオーバプログラム。
  3. 自己のネットワークに所属する移動端末の通信を管理するホームエージェントに用いられるハンドオーバプログラムであって、ネットワーク接続された全てのフォーリンエージェント夫々の物理的位置情報を保持し、前記移動端末の過去の移動履歴から移動履歴ベクトルを作成する移動履歴ベクトル作成手順と、前記移動端末の訪問先ネットワークの近隣に存在するフォーリンエージェントの位置関係を表す物理的位置ベクトルを作成する物理的位置ベクトル作成手順と、作成された移動履歴ベクトルと物理的位置ベクトルの関係から前記移動端末が次にハンドオーバするネットワークのフォーリンエージェントの候補を特定するハンドオーバ先フォーリンエージェント候補特定手順と、を具備することを特徴とするハンドオーバプログラム。
  4. ホームエージェントが通信を管理する移動端末の訪問を受けるフォーリンエージェントに用いられるハンドオーバプログラムであって、前記ホームエージェントから前記移動端末の認証情報の通知を受けるとその認証情報を保持する認証情報保持手順と、前記移動端末から登録要求があると前記認証情報を用いてその移動端末の認証を行いその結果を前記ホームエージェントに通知する認証手順と、認証した前記移動端末のホームエージェントから移動端末宛てのパケットが転送されてくると直ちにそのパケットの転送を行うパケット転送手順と、を具備することを特徴とするハンドオーバプログラム。
  5. ホームエージェントが通信を管理する移動端末の訪問を受けるフォーリンエージェントに用いられるハンドオーバプログラムであって、隣接する全てのフォーリンエージェントのアドレス情報をアドレスデータベースとして保持するアドレス情報保持手順と、前記ホームエージェントからの前記アドレスデータベース参照を可能にするアドレスデータベース参照手順と、を具備することを特徴とするハンドオーバプログラム。
  6. ホームエージェントが通信を管理する移動端末の訪問を受けるフォーリンエージェントに用いられるハンドオーバプログラムであって、前記移動端末から定期的に送信される当該移動端末のアドレス情報とその移動端末が所属するホームエージェントのアドレス情報を受信すると、自身のフォーリンエージェントのアドレス情報と前記移動端末のアドレス情報をホームエージェントに通知するアドレス情報通知手順を具備することを特徴とするハンドオーバプログラム。
  7. ホームエージェントが通信を管理する移動端末に用いられるハンドオーバプログラムであって、フォーリンエージェントから定期的に送信される当該フォーリンエージェントのアドレス情報を受信すると、そのアドレス情報と自身の移動端末のアドレス情報を前記ホームエージェントに通知するアドレス情報通知手順を具備することを特徴とするハンドオーバプログラム。
  8. 請求項1又は請求項2のいずれかに記載のハンドオーバプログラムを記憶し、記憶したハンドオーバプログラムに従ってハンドオーバ制御を行うことを特徴とするネットワーク中継装置。
  9. 請求項4に記載のハンドオーバプログラムを記憶し、記憶したハンドオーバプログラムに従ってハンドオーバ制御を行うことを特徴とするネットワーク中継装置。
  10. 請求項8に記載のネットワーク中継装置と、請求項9に記載のネットワーク中継装置と、を具備することを特徴とする無線移動体通信システム。
  11. 請求項3、請求項5又は請求項6のいずれかに記載のハンドオーバプログラムを記憶し、記憶したハンドオーバプログラムに従ってハンドオーバ制御を行うことを特徴とするネットワーク中継装置。
  12. 請求項11に記載のネットワーク中継装置を具備することを特徴とする無線移動体通信システム。
  13. 請求項7に記載のハンドオーバプログラムを記憶し、記憶したハンドオーバプログラムに従ってハンドオーバ制御を行うことを特徴とする移動端末。
  14. 請求項13に記載の移動端末を具備することを特徴とする無線移動体通信システム。
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