JP2004157985A - 自動機械加工システムの加工セルおよび自動ホーニングシステム - Google Patents

自動機械加工システムの加工セルおよび自動ホーニングシステム Download PDF

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Hiroyuki Oe
裕之 大江
Toru Fujimura
透 藤村
Kazuhiko Tsuji
和彦 辻
Yasuo Tomita
康夫 冨田
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Abstract

【課題】工程数の決定や変更が容易で、設計が容易であり、装置コストの低減化が可能な構成を備えた自動機械加工システムの加工セルを提供する。
【解決手段】加工セルの制御部7は、自動機械加工システムの機械加工部に装置される加工セルの各配列位置における動作に必要なデータを各位置毎に記憶した動作データ記憶手段85hと、装置後の配列位置を指定する位置指定手段85iとを備え、制御部7は、加工セルが機械加工部に装置された後、位置指定手段85iによって、その配列位置に応じて、動作に必要なデータを動作データ記憶手段85hから読み取って使用する。これにより、各加工セルの動作は、その配列位置に応じて切り替えられ、加工セルの配置変更や増減に容易に対応できる。
【選択図】 図12

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
この発明は、自動機械加工システムの加工セルおよび自動ホーニングシステムに関し、さらに詳細には、例えば、下穴加工が施された工作物をワーク搬送路に沿って所定間隔をもって順次搬送するとともに、この工作物に対して、ワーク搬送路の途中箇所に配置した中ぐり盤とホーニング盤により順次連続して穴加工を施す自動ホーニング加工などの自動機械加工技術に関する。
【0002】
【従来の技術】
例えば、工作物(以下、ワークと称する)の内径面を精密に仕上げる加工法の一つとしてホーニング加工がある。ホーニング加工においては、ホーニングツールとワークを相対的に浮動の状態におき、ホーニングツールに回転と往復運動を与えるとともに、ホーニングツールの砥石をウェッジまたはコーンにより拡張させながら、ワーク内径面に精密仕上げを行う。
【0003】
ところで、近年は、自動車部品の内径面など、多量生産品としてのワークの内径面を効率的にホーニング加工する装置として、整列配置された複数のホーニング盤により、所定間隔をもって搬送される工作物に対して順次連続してホーニング加工を施す自動ホーニングシステムが開発されている。
【0004】
この種の自動ホーニングシステムは、例えば図36に示すように、ワーク搬送路aがループ状に設けられるとともに、このワーク搬送路aにワーク搬入部b、ワーク加工部cおよびワーク搬出部dが配列されてなる。
【0005】
そして、ワーク搬入部bにおいて、パーツフィーダ等のワーク供給装置eにより整列されて供給されるワークWは、ロボット装置fにより、ワーク搬送路aの着脱位置Pに待機するホーニング治具gに取り付けられる。このワークWが取り付け保持されたホーニング治具gは、搬入装置hにより下穴計測装置iの位置まで送られて、下穴検出装置iによりワークWの被加工穴の下穴内径が検出される。
【0006】
続いて、このワークWが保持されたホーニング治具gは、ワーク加工部cにおいて、トランスファ装置jにより、荒加工用ホーニング盤k→第1計測装置l、中加工用ホーニング盤m→第2計測装置n→仕上加工用ホーニング盤o→第3計測装置pとタクト送りされるとともに、各装置の位置で位置決めされて、所定のホーニング加工工程が順次自動で実行される。
【0007】
このようにしてワーク加工部cでホーニング加工を完了したワークWは、ブラシ装置qにより清掃された後、ワーク搬出部dの搬出装置r、帰還装置sおよび押込装置tにより着脱位置Pまで送られて、再びワーク搬入部bのロボット装置fにより、第3計測装置pの計測結果に従って選別され、良品は良品搬出シュートuに、また不良品はNGシュートvへ搬出される。
【0008】
この自動ホーニングシステムは、加工すべき特定のワークWの形状寸法および加工条件等に対応して特化された専用機として設計され、すべての構成部a、b、c、dは、大きな装置フレーム(図示省略)の上に固定的に一体で設置されるとともに、システム全体を一括して制御する制御装置xにより駆動される。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、このような特定のワークWの専用機として設計されたシステム構成では、以下に列挙するような種々の問題があった。
【0010】
(1) ホーニング加工の工程数は、ワークWの下穴形状精度、取代および要求形状精度により決定されるが、試作段階での下穴形状精度、取代は安定していない。
【0011】
これがため、すべての構成部a、b、c、dが大きな装置フレーム上に固定的に一体で設置され、しかも、システム全体が一つの制御装置xにより一括して制御される構成では、最終段階まで工程数の決定ができない。
【0012】
(2) 同様の理由により、ワークWの下穴精度に変更があった場合でも、またワークWに要求される加工精度に変更があっても、工程数は変更できない。
【0013】
(3) また、同様な理由で、ワークWの生産数量が予測困難な場合には、投資決定に困難を伴う。
【0014】
(4) 特定のワークWの専用機として設計されていることから、その特定ワークWの生産が無くなると、形状寸法および加工条件等の異なる他のワークの加工用として使用するには、システム全体の機械構成を改造する必要があり、またこのような改造が不可能であれば、システム自体が廃棄処分となってしまい、装置コストが高くつく。
【0015】
(5) 各構成部a、b、c、dの装置構造が全体として一つの装置をなす構成であるため、各構成装置の駆動源となる油圧ユニットや、加工時に供給使用される研削油タンクなど、各構成装置に共有される装置は大型で別置きとなり、システム全体が複雑で大型化して、装置コストの高騰を招いていた。
【0016】
これらの問題の多くは、上述した自動ホーニングシステムに限らず、多量生産品としての各種機械部品などのワークを、整列配置された複数の工作機械により、順次連続して機械加工する自動機械加工システムに共通するものであった。
【0017】
本発明は、かかる従来の問題点に鑑みてなされたものであって、その目的とするところは、小型軽量かつ構造簡単で、工程数の決定や変更が容易で、設計が容易であり、しかも、装置コストの低減化が可能な構成を備えた自動機械加工システムの加工セルを提供することにある。
【0018】
また、本発明の他の目的は、複数の前記加工セルを備えた自動ホーニングシステムの構造を提供することにある。
【0019】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するため、本発明の自動機械加工システムの加工セルは、ワーク搬送路に沿ってワークを所定間隔毎に連続して搬送するとともに、これらワークに対して、順次連続して機械加工を施す自動機械加工システムの機械加工部を構成するものであって、少なくとも、上記ワーク搬送路の一部を構成する搬送装置と、単一の工作機械と、これらを相互に連動して制御する制御部とを含んでなるユニット構造を備えるとともに、上記自動機械加工システムの機械加工部に増減可能に装置される構成とされ、上記制御部に、上記機械加工部に装置される各位置における動作に必要なデータを各位置毎に記憶した動作データ記憶手段と、装置後の位置を指定する位置指定手段が設けられ、上記制御部が、自動機械加工システムの機械加工部に装置された後に、上記位置指定手段によって指定された位置に応じて、動作に必要なデータを上記動作データ記憶手段から読み取って使用するように構成されていることを特徴とする。
【0020】
好適な実施態様として、上記動作データ記憶手段に記憶されるデータは、例えば、上記制御部が通信手段により、機械加工部の他の部分とパケット通信する際に、送り側と受け側を1対1に特定させるため、送り側でパケットに付加する識別データと、この識別データを受け側で照合するために用いる照合データである。この機械加工部の各位置における動作に必要なデータは、各位置毎に記憶される。
【0021】
この識別データおよび照合データは、通常は数値データであるが、文字コードの場合もある。
【0022】
数値データの場合は、共通の上り情報と下り情報を数値で設定し、データ伝送を行うとき識別データに、これらの上り情報または下り情報を加算することによって、1つの識別データを通信の上りと下りに共用することができる。
【0023】
また、数値データの場合は、各位置毎の識別データと照合データを、前記位置指定手段によって指定される位置番号の数字を変数とする関数の値として表現することができる。
【0024】
上記位置指定手段は、デジタルスイッチ等の数値入力手段を用いて構成できる。この他に、ループ状の通信線でパケット通信を行うことを利用して、自動的に番号付けを行うこともできる。これは、各制御部に、番号付け命令と番号部から構成されるパケットを受信すると、番号部に収納されている数値を自己の位置指定番号として取り込み、この番号部に所定数を加えて次段に転送する機能を持たせることによって可能になる。
【0025】
上記識別データと照合データを用いてパケット通信される伝送データの内容は、計測装置によって計測された工作機械による加工後のワーク加工寸法と、これを比較演算手段によって判定した良不良の判定結果である。加工後のワーク加工寸法は、主として各ホーニング位置における加工の履歴を、後で追跡調査するのに用いられる。良不良の判定結果は、ワークの複数の測定位置についての測定結果を、例えば+NG、++OK、+OK、OK、−OK、−−OK、−NGという公差による良不良の区分のいずれに入っているかで表現したものである。この良不良の判定結果は、次段のホーニング加工機に送られて、その制御に使用される。
【0026】
上記動作データ記憶手段に記憶される各位置における動作に必要なデータの他の例として、前記工作機械の動作プログラムがある。複数のホーニング盤を備えるホーニングシステムにおいては、前段より後段のホーニング盤の方が精密な加工を行うので動作プログラムの内容が異なる。これに対応させるため複数の動作プログラムを動作データ記憶手段に記憶させておき、システムの機械加工部に装置された後に、上記位置指定手段によって指定された位置に応じて、必要な動作プログラムを上記動作データ記憶手段から読み取って使用する。
【0027】
また、本発明の自動ホーニングシステムは、ワークを搬送するワーク搬送路の途中箇所に配置された複数のホーニング盤により、上記ワーク搬送路に沿って所定間隔をもって搬送されるワークに対して順次連続してホーニング加工を施すものであって、ワークに対してホーニング加工を施すホーニグ加工部は、少なくとも、ワークに対してホーニング加工を施すホーニグ加工セルが増減可能に接続配置されて構成されるとともに、これら複数のホーニグ加工セルが相互に連動して駆動制御される構成とされ、上記ホーニング加工セルは、少なくとも、上記ワーク搬送路の一部を構成する搬送装置、単一のホーニング盤およびこれらを相互に連動して制御する制御部を含んでなるユニット構造を備え、上記ホーニング加工セルの制御部に、上記ホーニング加工部に装置される各位置における動作に必要なデータを記憶した動作データ記憶手段と、装置後の位置を指定する位置指定手段が設けられ、上記制御部が、自動ホーニングシステムのホーニング加工部に装置された後に、上記位置指定手段によって指定された位置に応じて、上記動作データ記憶手段から読み取った動作データに従って動作するように構成されていることを特徴とする。
【0028】
本発明の加工セルを備えた自動機械加工システム、一例として、上記自動ホーニングシステムにおいては、加工セルが増減可能に接続配置されて、上記ホーニグ加工部が構成されており、小型軽量かつ構造簡単で、工程数の決定や変更が容易で、設計が容易であり、しかも、装置コストの低減化が可能である。
【0029】
特に、上記加工セルの制御部が、上記ホーニング加工部に装置される各位置における動作に必要なデータを記憶した動作データ記憶手段と、装置後の位置を指定する位置指定手段とを備えて、上記加工セルがホーニング加工部に装置された後に、上記位置指定手段によって指定された位置に応じて、上記動作データ記憶手段から読み取った動作データに従って動作するように構成されていることにより、各加工セルの動作はその配列位置に応じて切り替えられ、加工セルの配置変更や増減に容易に対応できる。
【0030】
【実施例】
以下、本発明に係る実施例を図面に基づいて説明する。
【0031】
本発明に係る自動ホーニングシステムを図1に示し、このシステムは、ワーク搬送路1に沿ってワークW、W、…を所定間隔毎に連続して搬送するとともに、これらワークW、W、…に対して、順次連続してホーニング加工を施すものである。
【0032】
上記自動ホーニングシステムは、具体的には、ユニット構造とされた複数台(図示の場合は3台)の加工セルA1、A2、A3の両側に、搬入セルBと搬出セルCが直列状に整列配置されてなり、これら加工セルA1、A2、A3、B、Cにより、ループ状に設けられた上記ワーク搬送路1、ワーク供給装置2、ワーク搬入出ロボット3、下穴検出装置4、中ぐり加工用の中ぐり盤(図示の場合は精密中ぐり加工用の精密中ぐり盤)5a、精密中ぐり加工用の第1計測装置6a、中加工用の第1ホーニング盤5b、中加工用の第2計測装置6b、仕上加工用の第2ホーニング盤5cおよび仕上加工用の第3計測装置6c等の主要部を含めて構成されている。
【0033】
加工セルA1、A2、A3は、本ホーニングシステムのホーニング加工部を構成するものであって、いずれも上記ホーニング加工部に増減可能に装置される同一の基本機械構造を備えてなり、精密中ぐり盤5aを備える加工セルA1の具体的構成が図2〜図14に示されるとともに、ホーニング盤5bまたは5cを備える加工セルA2、A3の具体的構成が図15〜図22、図13および図14に示されている。以下、加工セルA1と加工セルA2、A3の具体的構成について、順次説明する。
【0034】
精密中ぐり盤5aを備える加工セルA1は、図2〜図14に示すように、ワーク搬送路1の一部を構成する搬送装置10、単一の精密中ぐり盤(工作機械)5(5a)、計測装置6(6a)およびこれらを相互に連動して制御する制御部7(7a)を含んでなるユニット構造とされている。
【0035】
搬送装置10は、加工すべきワークWを搬送する搬送部11と加工後のワークWを搬送する帰還部12とからなる。
【0036】
搬送部11は、図4〜図7に示すように、搬送レール21、ワーク移動装置(ワーク移動手段)22および位置決め装置(位置決め手段)23を備えてなり、図3に示すように、精密中ぐり盤5aおよび計測装置6aの下側位置を通過するように構成されるとともに、搬送部基台24上に設けられている。これら搬送部11を構成する搬送レール21および帰還レール45は、後述するように、加工セルA1の設置基準部としても機能するとともに、ワークWの流れ方向を正逆変更可能な構造をも備えている。
【0037】
搬送レール21は、ワークWを収納保持するホーニング治具20を載置案内するもので、図4および図5に示すように、ホーニング治具20を案内する案内溝21aを備えてなる直線状の案内レールの形態とされるとともに、精密中ぐり盤5aの加工位置および計測装置6aの計測位置には、後述するように、ホーニング治具20を位置決めするための上記位置決め装置23がそれぞれ設けられている。また、精密中ぐり盤5aの加工位置には、上記位置決め装置23により位置決めされたホーニング冶具20の動きを固定支持するロック装置(ロック手段)27が設けられている。
【0038】
ワーク移動装置22は、搬送レール21上に載置されたホーニング治具20を所定位置へタクト送りするもので、具体的には、ホーニング治具20を押圧移動するシリンダ装置から構成され、図示の実施形態においては、一対のエアシリンダ装置25、26から構成されている。
【0039】
第1のエアシリンダ装置25は、上記搬送レール21の案内溝21aに沿って往復移動可能に設けられた移動台30と、この移動台30を往復移動させるエアシリンダ31とを備えてなる。
【0040】
上記移動台30は、ホーニング治具20を保持する構造(治具ベース保持構造)が前後に所定間隔をもって2組設けられており、二つのホーニング治具20を整列保持する構造とされている。これら前後両治具ベース保持構造は基本的にほぼ同一で、具体的には、ホーニング治具20のパレットまたは治具ベース35の前後端縁を前後から係合保持する一対の係合爪機構36、37を備えてなる。
【0041】
前側の係合機構36は、前後両側に傾斜面を有する左右一対の係合爪36a、36aと、これら係合爪36a、36aを常時上方へ弾発付勢する弾発スプリング36b、36bとから構成されている。これにより、左右一対の係合爪36a、36aは、ホーニング治具20の治具ベース35の前後両方向への相対的な移動を許容する係合構造とされている。つまり、治具ベース35が前後両方向へ相対的に移動しようとするとき、左右一対の係合爪36a、36aは、その前後両側の傾斜面の作用により、弾発スプリング36b、36bの弾発力に抗して下降し、治具ベース35の相対的な移動を許容する。
【0042】
また、後側の両治具ベース保持構造における前側の係合機構36は、左右の一方が上記係合爪36aと弾発スプリング36bから構成されるとともに、他方が上下方向へ揺動可能な係合爪36cと、この係合爪36cを係合位置(図7に示す起立位置)と係合解除位置(図示しない倒伏位置)との間で上下航行へ揺動させるエアシリンダ36dとから構成されており、この係合爪36cが、後側の係合機構37と協働して、この部位に位置する冶具ベース35を位置決めロックする機能を有する。
【0043】
後側の係合機構37は、後側にのみ傾斜面を有する左右一対の係合爪37a、37aと、これら係合爪37a、37aを常時上方へ弾発付勢する弾発スプリング37b、37bとから構成されている。これにより、左右一対の係合爪37a、37aは、ホーニング治具20の治具ベース35の前方向への相対的な移動のみを許容する係合構造とされている。
【0044】
つまり、治具ベース35が前方向へ相対的に移動しようとするとき、左右一対の係合爪37a、37aは、その後側の傾斜面の作用により、弾発スプリング36b、36bの弾発力に抗して下降し、治具ベース35の相対的な移動を許容する一方、治具ベース35が後方向へ相対的に移動しようとしても、左右一対の係合爪37a、37aは、その前側が垂直面となっているため、弾発スプリング36b、36bの弾発力により下降せず、治具ベース35の相対的な移動を係合阻止する。
【0045】
上記エアシリンダ31は、搬送レール21の下側位置において上記搬送部基台24に水平に取り付けられるとともに、そのピストンロッド31aが、ジョイント38を介して、上記移動台30に接続されている。
【0046】
また、第2のエアシリンダ装置26は、第1のエアシリンダ装置25の移動台30の下側において、上記搬送レール21の案内溝21aに沿って往復移動可能に設けられた移動台40と、この移動台40を往復移動させるエアシリンダ41とを備えてなる。
【0047】
上記移動台40は、その前端位置に、ホーニング治具20の治具ベース35の後端縁を係合保持する係合爪機構42を備えてなる。
【0048】
この係合機構42は、後側にのみ傾斜面を有する左右一対の係合爪42a、42aと、これら係合爪42a、42aを常時上方へ弾発付勢する弾発スプリング42b、42bとから構成されている。これにより、左右一対の係合爪42a、42aは、ホーニング治具20の治具ベース35の前方向への相対的な移動のみを許容する構造とされている。
【0049】
つまり、治具ベース35が前方向へ相対的に移動しようとするとき、左右一対の係合爪42a、42aは、その後側の傾斜面の作用により、弾発スプリング42b、42bの弾発力に抗して下降し、治具ベース35の相対的な移動を許容する一方、治具ベース35が後方向へ相対的に移動しようとしても、左右一対の係合爪42a、42aは、その前側が垂直面となっているため、弾発スプリング42b、42bの弾発力により下降せず、治具ベース35の相対的な移動を係合阻止する。
【0050】
また、この移動台40の係合爪機構42に対応して、上記第1のエアシリンダ装置25の移動台30の後端部には、進入凹部30aが後方へ開放状に設けられている。
【0051】
上記エアシリンダ41は、上記エアシリンダ31の横方向反対側に設けられており、具体的には、搬送レール21の下側位置において上記搬送部基台24に水平に取り付けられるとともに、そのピストンロッド41aが、ジョイント43を介して、上記移動台40に接続されている。
【0052】
しかして、上記第1および第2のエアシリンダ装置25、26は、上記エアシリンダ31、41が互いに連動して駆動して、搬送レール21上に載置されたホーニング治具20を所定位置、つまりホーニング盤5の加工位置と計測装置6の計測位置へタクト送りする。
【0053】
具体的には、第1および第2のエアシリンダ装置25、26のエアシリンダ31、41のピストンロッド31a、41aが退入位置にあるとき、前位、中位および後位のホーニング治具20a、20b、20cが、それぞれ計測装置6aの計測位置(図5〜図7のQ1位置)、精密中ぐり盤5aの加工位置(図5〜図7のQ2位置)および待機位置(図5〜図7のQ3位置)にある。このとき、上記計測位置Q1および加工位置Q2にある前位および中位のホーニング治具20a、20bは、位置決め装置23、23によりそれぞれ位置決め保持されるとともに、待機位置Q3の後位のホーニング治具20cは、移動台30の後側治具ベース保持構造により位置決め保持されている。
【0054】
この状態から、上記位置決め装置23、23による位置決め保持状態が解除されるとともに、上記エアシリンダ31、41のピストンロッド31a、41aが順次突出動作する。
【0055】
つまり、まず、▲1▼エアシリンダ41のピストンロッド41aが突出動作することにより、前位のホーニング治具20aが、後述する前方の加工セル(この場合は加工セルA2)の待機位置(図18および図19のQ3位置)へタクト送りされる。
【0056】
続いて、▲2▼エアシリンダ31のピストンロッド31aが突出動作することにより、中位および後位のホーニング治具20b、20cが、加工位置Q2および待機位置Q3から、計測位置Q1および加工位置Q2へそれぞれタクト送りされる。これら計測位置Q1および加工位置Q2に送られた中位および後位のホーニング治具20b、20cは、位置決め装置23によりそれぞれ位置決め保持されるとともに、加工位置Q2の後位のホーニング治具20cはさらに、ロック装置27によりその動きが完全にロック固定される。
【0057】
続いて、上記位置決め装置23、23による位置決め保持状態が維持されるとともに、移動台30の後側治具ベース保持構造による位置決め保持状態が解除された後、今度は上記エアシリンダ31、41のピストンロッド31a、41aが順次退入動作する。
【0058】
つまり、まず、▲3▼エアシリンダ31が退入位置まで退入動作して、上記中位および後位のホーニング治具20a、20bがその位置に位置決め装置23により位置決め保持されたまま、上記移動台30だけが図6および図7に示される位置へ移動復帰して、第1のエアシリンダ装置25における後側治具ベース保持構造36、37が、待機位置Q3に待機する後続のホーニング治具20の治具ベース35を係合保持するとともに、前側治具ベース保持構造36、37が、上記加工位置Q2にある上記後位のホーニング治具20cの治具ベース35を係合保持する。
【0059】
続いて、▲4▼エアシリンダ41が退入位置まで退入動作することにより、第2のエアシリンダ装置26における係合爪機構42は、上記計測装置6aの計測位置Q1にある上記中位のホーニング治具20bの治具ベース35の後側端縁に係合する。
【0060】
また、これに関連して、搬送レール21の適所には、計測位置Q1、加工位置Q2および待機位置Q3にホーニング治具20があるのを検知する近接スイッチ145が設けられている。
【0061】
帰還部12は、図8〜図10に示すように、帰還レール45、ワーク帰還装置(ワーク帰還手段)46を備えてなり、これらは帰還部基台48上に設けられている。これら帰還部12を構成する帰還レール45は、後述するように、上記搬送部11の搬送レール21と共に加工セルA1の設置基準部としても機能するとともに、ワークWの流れ方向を正逆変更可能な構造をも備えている。
【0062】
帰還レール45は、加工工程を完了したワークWを収納保持するホーニング治具20を載置案内するもので、図8および図9に示すように、ホーニング治具20を案内する案内溝45aを備えてなる直線状の案内レールの形態とされており、図示の実施形態においては、ワーク帰還装置46の案内走行面を兼備する。
【0063】
ワーク帰還装置46は、帰還レール45上に載置されたホーニング治具20を帰還移動するもので、具体的には、ホーニング治具20を無端搬送する無端搬送装置から構成されている。図示の実施形態においては、ローラチェーン式の搬送装置46から構成されている。
【0064】
この搬送装置46は、一対のローラチェーン受け49、49上を走行して、ホーニング治具20の治具ベース35を載置搬送する一対のローラチェーン50、50と、これらローラチェーン50、50を走行駆動させる駆動モータ51とを備えてなる。
【0065】
ローラチェーン50は、スプロケットホイール52とテンションガイド53に巻架されるとともに、上記帰還レール45上に敷設されたローラチェーン受け49上を走行移動可能なように設けられている。そして、上記駆動モータ51の回転駆動により、ローラチェーン50が上記ホーニング治具20の治具ベース35底面を支持走行する。
【0066】
駆動モータ51は、帰還部基台48に取付け固定されるとともに、その駆動軸51aが、スプロケットホイール55a、伝動ローラチェーン55bおよびスプロケットホイール55cを介して、上記スプロケットホイール52、52の支軸52aに駆動連結されている。
【0067】
なお、上記ローラチェーン式の搬送装置46に代えて、搬送ベルト式の搬送装置が用いられてもよい。
【0068】
精密中ぐり盤5aは、具体的には図11に示すような立形のもので、先端にボーリングバー60を備える回転主軸61、主軸回転駆動部(主軸回転手段)62、主軸送り駆動部(主軸送り手段)63、砥石駆動部(砥石駆動手段)64および制御部(制御手段)7aなどを主要部として備えてなる。
【0069】
ボーリングバー60は、ワークWの被加工穴内径面を切削加工するもので、回転主軸61の先端つまり下端に交換可能に装着されるとともに、その先端部分には、中ぐりバイト60aが着脱可能に取付けられている。この中ぐりバイト60aとしては、超硬バイトあるいはダイヤモンドバイト等が用いられ、ワークWの被加工穴内径面の加工条件等に対応したものが適宜選択される。
【0070】
また、回転主軸61は、その下端にボーリングバー60を備えるとともに、駆動モータ65等を含む上記主軸回転駆動部62と、スライド本体66、送りねじ機構67、駆動モータ68等を含む上記主軸送り駆動部63とにそれぞれ連係されている。
【0071】
すなわち、回転主軸61はスライド本体66に回転可能に軸支されており、このスライド本体66が、リニアガイド70、70を介して、機体69上の上下方向へ延びるリニアレール71上に昇降可能に設けられている。また、スライド本体66は、機体69に設けられた上記送りねじ機構67のナット部67aに連結されている。この送りねじ機構67は具体的にはボールねじからなり、そのねじ部67bが、カップリング72を介して、上記駆動モータ68のモータ軸68aに駆動連結されている。
【0072】
そして、この駆動モータ68の回転駆動により、送りねじ機構67が送り動作して、スライド本体66と共に回転主軸61つまりはボーリングバー60が、ワークWの被加工穴内径面の軸線方向へ移動(送り動作)されることとなる。
【0073】
また、上記回転主軸61の上端部には伝動プーリ75aが取り付けられ、この伝動プーリ75aが、伝動ベルト75bを介して、駆動モータ65のモータ軸65aに取り付けられた伝動プーリ75cに連結されている。
【0074】
そして、この駆動モータ65の回転駆動により、伝動機構75a〜75cを介して、回転主軸61つまりはボーリングバー60が軸線回りに回転駆動されることとなる。
【0075】
なお、上記中ぐり盤5aにおいては、ボーリングバー60の先端に中ぐりバイト60aが固定的に装着される構成とされているが、ボーリングバー60に中ぐりバイト60aが突出退入可能に装着されるとともに、この中ぐりバイト60aに所定の切込み動作を与えるバイト切込み手段を備える構成としても良い。
【0076】
制御部7aは、精密中ぐり盤5aの各駆動部の動作を相互に連動して自動制御するもので、具体的には、図12に示すように、NC装置85a、サーボアンプ85b、85c、85d、主制御部85およびI/Oポート等からなるPLC(プログラマブル・ロジック・コントローラ)で構成されている。
【0077】
NC装置85aはボーリング加工を実行させるための所定の加工プログラム等が組み込まれ、上記サーボアンプ85b、85c、85dを介して精密中ぐり盤5aの各駆動部を動作させる。
【0078】
制御部7aであるPLCは、設定された実行手順に従い、I/Oポートを通して信号の送受を行って、搬送装置10、NC装置85a、および計測装置6aを動作させる。PLCは、A/D変換器84、補正手段85e、比較演算手段85fを備えている。A/D変換器84は計測装置6aの出力するアナログ信号をデジタル化する。補正手段85eはA/D変換器84でデジタル化された計測値を補正する。比較演算手段85fは、この補正された計測値によりワークの加工状態の良否判定をする。
【0079】
比較演算手段85fの良否の判定結果は、自セルのNC装置85aのフィードバック制御に用いられると共に、次工程のセルにフィードフォワード制御のデータとして送られる。このため他セルと通信を行う通信手段85gが設けられている。
【0080】
さらに、通信手段85gを介して行う通信の動作を機械加工部に配置された位置によって規定するために、動作データ記憶手段85hと位置指定手段85iが設けられている。図13の81は制御部7aを設定操作する操作盤を示す。
【0081】
しかして、以上のように構成された精密中ぐり盤5aは、その駆動モータ65、68が、制御部7aにより相互に関連して自動制御され、ワーク搬送部11を搬送されるワークWの下穴にボーリング加工を施す。
【0082】
なお、具体的には図示しないが、上記精密中ぐり盤5aが、従来公知のように、中ぐりバイト60aに所定の切込み動作を与えるバイト切込み機構(バイト切込み手段)を備えて、ワークWの下穴内径の変化に対応可能な構成とされてもよい。
【0083】
計測装置6aは、ワークWの加工径を計測するもので、具体的には図13に示すような工アーマイクロメータ80を主要部として備えてなる。
【0084】
このエアーマイクロメータ80は、計測軸ユニット81に上下方向にスライド可能に取り付けられた計測ヘッド82と、図外のエアー供給源からこの計測ヘッド82のエアーノズル82aに供給される計測用空気の吐出圧を電圧信号に変換するA/E変換器83とから構成されている。このA/E変換器83で変換された電圧信号は、制御部7aであるPLCのA/D変換器84に出力される。
【0085】
上記エアーマイクロメータ80の計測ヘッド82は、計測軸ユニット81の駆動機構(図示省略)により、図14に示すように、ワークWの被加工穴Waの軸線方向つまり上下方向へ往復移動可能とされている。
【0086】
上記計測ヘッド82は、ワークWの被加工穴Waの内径よりも小さい外径寸法を有する円筒状のもので、その外周面には、計測用空気を噴射する工アーノズル82a、82aが径方向外方へ向けて設けられている。
【0087】
そして、計測ヘッド82がワークWの被加工穴Wa内に挿入された状態において、工アーノズル82a、82aから計測用空気が吐出噴射され、被加工穴Waの内径面と計測ヘッド82の外周面間のギャップによる上記計測用空気の圧力変化から被加工穴Waの内径寸法が計測される。
【0088】
この計測は、図13に示すように、測定位置であるワークWの真上に配置されたマスターゲージ86を介して行われる。つまり、計測ヘッド82の工アーノズル82a、82aから計測用空気が吐出噴射されている状態で、計測ヘッド82がマスターゲージ86のゲージ穴86a位置まで下降し、そのときの測定値を0(基準)としてワークWの被加工穴Waを測定する。計測される被加工穴Waの内径寸法の数は、図14に示すように、被加工穴Waにおける軸方向長さに対応して設定される。図示の実施形態においては、被加工穴Waにおける軸方向の3箇所S、T、Uの内径寸法(ds、dt、du)が計測される。この計測値は上記A/E変換器83からアナログ電圧信号(例えば±2.5V)で出力され、制御部7aであるPLCのA/D変換器84でデジタル値に変換されると共に、計測値として図示しない表示装置により表示される。
【0089】
この計測は、各点(S、T、U)について、複数回例えば10回行われ、その平均値が計測値とされるものである。制御部7aであるPLCは、この計測値を補正する補正手段85eを持つ。この補正は、上記内径寸法ds、dtまたはduを個別に補正する部分補正と、上記内径寸法ds、dtおよびduを一括して補正する全体補正がある。この補正値は、例えば、ワークWのマスターピースの計測値を、この補正値で補正した値が、そのマスターピースの基準値と一致するように決定され、以後の計測値の補正に用いられる。
【0090】
なお、計測軸ユニット81の駆動機構による計測ヘッド82の下降動作は、この計測ヘッド82が破損しないように駆動制御される。本実施形態においては、上記計測軸ユニット81の駆動機構の駆動源として駆動モータが使用されており、この駆動モータのトルク制御により、小径の計測ヘッド82が破損するのを防止している。一例として、外径が4mm以下の計測ヘッド82にあっては、その下降時に上記駆動機構のトルク制限をし、その上昇時には100%のトルクで上昇駆動させている。
【0091】
計測ヘッド82により計測された上記補正手段85eで補正された3つの計測値ds〜duは、PLCの比較演算手段85fへ送られて、ワークWの被加工穴Waの内径形状モードが比較演算される。
【0092】
この比較演算は、3つの計測値ds〜duを予め設定された標準値と比較演算し、各計測値ds〜duが、例えば+NG、++OK、+OK、OK、−OK、−−OK、−NGという公差による良不良の区分のいずれに入っているのを判定するものである。この良不良の判定結果は、自セルのNC装置85aのフィードバック制御に用いられ、さらに次工程のセルの制御部にもPLCの通信手段85gを介して、フィードフォワード制御のデータとして送られる。
【0093】
上記良不良の判定結果は、ワークWの被加工穴Waの下穴内径が前記ホーニング可能範囲内にあるか否かを表すものでもある。すなわち、++OK〜−−OKの加工可能範囲内であれば、次の加工セルA2の制御部7bで、ホーニング盤5bに対して、その公差範囲に応じたホーニング加工実行の命令がなされる。一方、+NGまたは−NGの範囲外であれば、次の加工セルA2の制御部7bでは、ホーニング加工不要と判断し、ホーニング盤5bを休止させる。
【0094】
なお、上記エアーマイクロメータに代えて、電気マイクロメータが用いられてもよい。また、具体的には図示しないが、下穴検出装置4の構成および作用も上記計測装置6aと同様であり、精密中ぐり盤5aによるボーリング加工前のワークWの被加工穴Waの下穴内径がボーリング可能範囲内にあるか否かが判定される。
【0095】
図2および図3に示すように、上記制御部7aが納められた制御ボックス100は、上記装置フレーム101の背面部上部に取り付けられている。また、加工セルA1の駆動源となる給油装置102は、装置フレーム101の下部内部に設置され、加工時に必要な回転主軸61等を冷却するためのスピンドルクーラ103は制御ボックス100上に設けられ、加工時に生じる切屑を回収する切屑受け104は装置フレーム101の背面部下部に設けられている。
【0096】
ホーニング盤5bまたは5cを備える加工セルA2、A3は、互いに同一構成とされるとともに、その主要部が上述した精密中ぐり盤5aを備える加工セルA1と共通する構成を備えてなる。
【0097】
すなわち、加工セルA2、A3は、図15〜図22に示すように、ワーク搬送路1の一部を構成する搬送装置10、単一のホーニング盤(工作機械)5(5b、5c)、計測装置6(6b、6c)およびこれらを相互に連動して制御する制御部7(7b、7c)を含んでなるユニット構造とされている。また、後述するように、制御部7(7b、7c)のプログラム構成を適宜設定することにより、加工セルA2が中加工用、および加工セルA3が仕上加工用として構成されている。
【0098】
搬送装置10、計測装置6(6b、6c)および制御部7(7b、7c)などの具体的構成は、上述した加工セルA1のものと実質的に同じであることから、同様な構成部位または要素については同一符号を付してその詳細な説明を省略し、主要な異なる構成部分についてのみ適宜説明することとする。
【0099】
ホーニング盤5(5b、5c)は、具体的には図22に示すような立形のもので、先端にホーニングツール160を備える回転主軸161、主軸回転駆動部(主軸回転手段)162、主軸往復駆動部(主軸往復手段)163、砥石駆動部(砥石駆動手段)164および制御部(制御手段)7(7b、7c)などを主要部として備えてなる。
【0100】
ホーニングツール(いわゆるホーニングマンドレルないしホーニングヘッド)160は、回転主軸161の先端つまり下端に交換可能に装着され、その内部には、径方向へ拡縮可能に配された複数のホーニング砥石170、170、…、これを拡張動作させるコーンロッド(図示省略)およびホーニング砥石170、170、…を復帰動作させる復帰ばね(図示省略)等を備える。そして、上記ホーニング砥石170、170、…は、上記コーンロッドの下動に伴って拡開動作される一方、コーンロッドの上動に伴って上記復帰ばねにより縮閉動作されることとなる。
【0101】
回転主軸161は、その下端にホーニングツール160を備えるとともに、駆動軸171、駆動モータ172等を含む上記主軸回転駆動部162と、スライド本体173、油圧シリンダ174等を含む上記主軸往復駆動部163とにそれぞれ連係されている。
【0102】
すなわち、回転主軸161はスライド本体173に回転可能に軸支されており、このスライド本体173が、機体175上の上下方向へ延びる案内ロッド176上に昇降可能に設けられるとともに、機体175に取り付けられた油圧シリンダ174のピストンロッド174bに連結されている。
【0103】
そして、この油圧シリンダ174のピストンロッド174bが昇降動作することにより、スライド本体173を介して、回転主軸161つまりはホーニングツール160が昇降動作されることとなる。
【0104】
また、回転主軸161の上端部は、機体175のヘッド部175aに回転可能に設けられた駆動軸171にキー嵌合またはスプライン嵌合されて、この駆動軸171に対して、上下方向(軸線方向)へ相対的に移動可能でかつ一体回転可能に連結されている。
【0105】
駆動軸171の上端部には伝動プーリ177aが取り付けられ、この伝動プーリ177aが、伝動ベルト178を介して、駆動モータ172のモータ軸に取り付けられた伝動プーリ177bに連結されている。
【0106】
そして、この駆動モータ172の回転駆動により、駆動軸171を介して、回転主軸161つまりはホーニングツール160が回転駆動されることとなる。
【0107】
砥石駆動部164は、上記ホーニング砥石170、170、…に切込み動作を与えるもので、上記ホーニングツール160のコーンロッド(図示省略)、このコーンロッドを上下動させる切込み駆動機構179および駆動源であるパルスモータ180等を備える。
【0108】
切込み駆動機構179は従来周知の構造で、機体175のヘッド部175aに設けられた回転伝達機構181を介して、上記パルスモータ180のモータ軸に連結されている。そして、このパルスモータ180の正方向への回転駆動により、上記切込み駆動機構179が駆動されて、上記ホーニングツール160内のコーンロッドが下方へ移動し、ホーニング砥石170、170、…が拡張動作される。一方、パルスモータ180の逆方向への回転駆動により、上記コーンロッドが上方へ移動し、ホーニング砥石170、170、…がホーニングツール160内の復帰ばねにより縮閉動作(復帰動作)される。
【0109】
なお、ホーニング砥石170、170、…の拡縮量を駆動制御するパルスモータ180の回転量は、ロータリエンコーダ等の位置検出器182により検出される。
【0110】
制御部7(7b、7c)は、ホーニング盤5(5b、5c)の各駆動部の動作を相互に連動して自動制御するもので、具体的には、図12に示すように、NC装置85a、サーボアンプ85b、85c、85d、主制御部85およびI/Oポート等からなるPLC(プログラマブル・ロジック・コントローラ)で構成されてなり、ホーニング加工を実行させるための所定の加工プログラム等が組み込まれている。
【0111】
また、上記制御部7(7b、7c)には、駆動モータ172、油圧シリンダ174の油圧制御弁174b、パルスモータ180および位置検出器182のほか、スライド本体173に設けられたスケール183からこのスライド本体173の位置を検出する位置検出器184、ならびにその他の駆動部等が電気的に接続されており、これらから得られる実際値情報が、予め設定された各種設定値と比較演算されて、その演算結果に基づき各駆動部162〜164の動作が駆動制御される。
【0112】
しかして、以上のように構成されたホーニング盤5(5b、5c)は、その駆動部162、163、164が、制御部7(7b、7c)により相互に関連して自動制御され、ワーク搬送部11を搬送されるワークWにホーニング加工を施す。この場合、各ホーニング盤5b、5cにあっては、定寸加工、つまりホーニング領域全体にわたって所定の切込量をもった均一なホーニングが行われる。
【0113】
図15および図16に示すように、加工セルA(A2、A3)のホーニング盤5(5b、5c)の駆動源となる作動油タンク201を含む油圧ユニット202は、各加工セルA(A2、A3)の装置フレーム101内に設置され、加工時に必要な研削油を供給する研削油タンク204は各加工セルAの装置フレーム101の背面部下部に設けられている。
【0114】
以上のような構成を備える加工セルA(A1、A2、A3)は、少なくとも、搬送装置10における搬送部11の搬送レール21または帰還部12の帰還レール45のいずれか一方を設置基準部として接続構成される。
【0115】
図示の実施形態においては、これら両レール21、45の双方が設置基準部として機能し、図1を参照して、これら両レール21、45がワーク搬送路1の直線状部分の一部を構成するように整列された状態で、加工セルA(A1、A2、A3)が設置床250上に位置決め配置されることにより、本自動ホーニングシステムのホーニング加工部が組合せ形成される。
【0116】
また、このように、複数の加工セルA(A1、A2、A3)が増減可能に接続配置されて、組合せ形成されたホーニグ加工部においては、加工セルA1、A2、A3の制御部7a、7b、7cが所定の関係をもって相互に連係して、これら加工セルA1、A2、A3は、相互に連動して駆動制御される構成とされている。
【0117】
この相互に連動した駆動制御のために、図23に示すように、搬入セルB、加工セルA1、A2、A3、および搬出セルCの各制御部の通信手段85gは、光リンクを用いた通信線L1〜L5でリング状に結合され、セル間のデータ伝送を可能としている。光リンクを用いた通信線L1〜L5を採用したのは、送受信データに、モータ等の発する電磁ノイズが混入するのを防止するためである。
【0118】
この光リンクによる各セルB、A1、A2、A3、Cの相互間のリング状の接続は、通信線L1〜L5のコネクタを、各セルの制御部の通信手段89に設けたソケットに接続するだけで行え、加工セルA1、A2、A3の増減が容易に行えるという利点がある。
【0119】
このリング状接続では、1つのセルから、例えば図24に示すような所定形式のパケットPがデータを収容して、一方向の通信により各セルB、A1、A2、A3、Cを還流する。各セルは、自局宛のパケットPを取り込み、自局宛でないパケットを、そのまま次段のセルに転送する。したがって、受信すべきセルのみがデータを受け取ることができるように、送信した1つのパケットに対して、これを受信するセルを1つに特定する仕組みが必要になる。特に、本発明では、加工セルA1、A2、A3の増減を可能としているので、セル配置の変更に容易に対応できるように、送受信するセルを特定する仕組み
(構成)を備える。
【0120】
この仕組みの基本的な構成例を図25に示す。図25において、85hは動作データ記憶手段、85iは位置指定手段で、それぞれ、図12に示すように、制御部7aに組み込まれている。
【0121】
動作データ記憶手段85hは、子セルであるセルA1、A2、A3、Cに設定される識別データa、dと照合データb、cの組の全てを、制御部の機械加工部における配列位置(図25では位置1〜6)についてそれぞれ規定している。これらのデータは、例えば、数値のデータテーブルTa1として制御部内のROMに記憶される。位置指定手段85iは、自セルの配置位置の番号、具体的には、自セルがセルA1、A2、A3、Cのいずれに該当するかを入力するもので、図示例では、デジタルスイッチSw1が使用されている。この指定によって、指定した配置位置の識別データa、dと照合データb、cが、図12の主制御部85の記憶部Reに読み込み可能となる。
【0122】
図25の動作データ記憶手段85hにおいて、aは上流側に送信されるパケットに添付される識別データ、bは下流側から送られたパケットに含まれる識別データaを検出する照合データ、dは下流側に送信されるパケットに添付される識別データ、cは上流側から送られたパケットに含まれる識別データdを検出する照合データである。
【0123】
図25のデータテーブルTa1における識別データa、dと照合データb、cの組の数は、加工セルA1、A2、A3が増減するので、その増加を見込んだ組を用意し、セルの工程順に1から始まる番号を付けている。
【0124】
なお、親セルである搬入セルBは、常に最先の工程で使用され、識別データaと照合データcの組の値が固定になるので、これらの値は制御部7aに直接設定される。
【0125】
図25の識別データa、dと照合データb、cの組は、上記ホーニング装置における全ての通信について、識別データa、dと照合データb、cが、各セル毎に、また通信方向の上りと下りで重複しないように決めたものである。
【0126】
すなわち、図25の識別データa、dと照合データb、cの組は、図23に示したように、上記ホーニング装置が、隣接した前段と後段のセル間でのみ通信を行っているので、これについてのみ規定しているが、隣接しないセル間でも通信を行う必要があるときは、その関係を規定する識別データと照合データを追加すればよい。
【0127】
このような取り決めにより、送信するセルに固有の識別データを付加してパケットPを送信し、隣接したセルに持たせた照合データで、この識別データが付加されているパケットPを検出することにより、送信した1つのパケットPに対して、これを受信するセルを1つに特定することが可能になる。
【0128】
また、位置指定手段を、各セルA1、A2、A3、Cに設けたので、セルの増減等のセル配置の変更をしたときでも、識別データa、dと照合データb、cの再設定を容易に行え、セルの増減を容易に行える。
【0129】
新規に設置され、またはセルの交換・追加等によって、機械加工部における配置が決まると、各セルA1、A2、A3、Cにおいて、位置指定手段85iにより、その配置を指定する。図25の構成では、デジタルスイッチSw1で、各セルに、その並びに従って1から始まる連続番号、例えば、セルA1は1、セルA2は2、セルA3は3、セルCは4のように指定する。これによって、各セルの制御部は、デジタルスイッチSw1の指定に従い、データテーブルTa1から識別データa、dと照合データb、cの組を、記憶部Reに読み取って使用するようになる。このように各セルA1、A2、A3、Cで、使用されるようになった識別データa、dと照合データb、cを、図26に示す。
【0130】
図26中に示した矢印は、識別データと照合データの対応関係を示している。例えば、セルA1は、数値10の識別データaを付加したパケットPを送出し、セルA2は数値10の照合データbで、これを検出し、パケットPからデータを取出す。
【0131】
上記図25および図26で説明した基本的な構成例では、1つのセルに、2つの識別データa、dを設定している。これは、上りと下りを区別するためである。各セルに共通の上り情報B1と下り情報B0を持たせれば、識別データを1つとして、動作データ記憶手段85hに規定するデータ量を減らすことができる。これを図27に示す。
【0132】
図27の具体的構成例は、各セルに共通の上り情報をb1=0とし、下り情報をb0=−5として、各セルB、A1、A2、A3、Cの制御部に識別データaと照合データb、cを設定するものである。
【0133】
図27において、85hは動作データ記憶手段、85iは位置指定手段で、これらは、図12に示すように、制御部7aに組み込まれる。
【0134】
動作データ記憶手段85hは、子セルであるセルA1、A2、A3、Cに設定される識別データaと照合データb、cの組の全てを、制御部の機械加工部における配列位置(位置1〜6)について規定したものである。これらのデータは、例えば、数値のデータテーブルTa2として制御部内のROMに記憶される。位置指定手段85iは、自セルの配置位置の番号、具体的には、自セルがセルA1、A2、A3、Cのいずれに該当するかを入力するもので、図示例では、デジタルスイッチSw2が使用されている。この指定によって、指定した配置位置の識別データaと照合データb、cが、図12の主制御部85の記憶部Reに読み込み可能となる。
【0135】
図27の構成で、位置指定手段85iにより配置を指定されたセルA1、A2、A3、Cの記憶部Reに読み取まれて使用されるようになった識別データaと照合データb、cを、図28に示す。
【0136】
この具体的構成例では、上り情報をb1=0と下り情報をb0=−5とし、これらが、識別データaと照合データb、cに組み合わせて使用される。この場合の識別データaと照合データb、cの対応関係は、図28中に示した矢印のようになる。
【0137】
図28で、識別データaは、上流側に送信するとき、上り情報B1に加えられ、B1+aとしてパケットPに付加され、下流側に送信するときは、下り情報B0に加えられB0+aとしてパケットPに付加される。照合データbは、上り情報B1に加えられB1+bとして、下流側から送られたパケットPに含まれる識別データB1+aを検出する。照合データcは下り情報B0に加えられB0+cとして上流側から送られたパケットに含まれる識別データB0+aを検出する。これらの送受信の対応関係を図中に矢印で示す。この方式によって、パケットPを受信するセルを1つに特定できる。
【0138】
このデータテーブルTa2によって表される動作データ記憶手段85hを用いた図27および図28の具体的構成例における各セルA1、A2、A3の通信手順を、図30のフローチャートについて説明する。各セルA1、A2、A3の通信手段の動作は共通し、並列して同時に実行されるので、共通する動作に同一のステップ番号を付してある。
【0139】
ステップ1からステップ6において、各セルA1、A2、A3の制御部は、デジタルスイッチSw2により設定されている工程の順番に従って、データテーブルTa2から識別データとaと照合データb、cを読み込む。
【0140】
なお、図30のフローチャートでは加工セルA1とA2についてはステップ5と6が図示を省略され、加工セルA3についてはステップ3と4の図示を省略されている。
【0141】
各セルA1、A2、A3の制御部は、ステップ1で自セルのデジタルスイッチSw2の指定が加工セルA1であるか照合し、そうであれば、ステップ2で加工セルA1の定数a=10、b=0、c=20を読み込む。次に、ステップ3で自セルのデジタルスイッチSw2の指定が加工セルA2であるか照合し、そうであれば、ステップ4で加工セルA2の定数a=20、b=10、c=30を読み込む。次に、ステップ5で自セルのデジタルスイッチSw2の指定が加工セルA3であるか照合し、そうであれば、ステップ6で、加工セルA3の定数a=30、b=20、c=40を読み込む。
【0142】
以上のようにして、各セルの通信手段に識別データとaと照合データb、cが読み込まれた状態で、次のようなワークWの加工中の通信処理が行われる。この通信処理は、各セルA1、A2、A3で共通する。
【0143】
初めに、ステップ7で前セルのデータ転送準備の完了を待つ。これは、計測データの送信を行う前セルが、上り情報B1に識別データaを加えたB1+aを、データを収納したパケットPに付加して送信するのを検出するものである。各セルはパケットPから、このB1+aを取出し、上り情報B1に自己の照合データbを加えた値B1+bと比較する。これが一致すれば、前セルのデータ転送準備の完了と判断する。そして、ステップ8で上記パケットPのデータを、前段のセルから送られたデータであるとして読み込む。このように読み込まれるデータは、このタイミングで前セルから送られ、近接スイッチ145により検知されたホーニング治具20に載せられたワークのものとして扱われる。
【0144】
ステップ9では、このデータ受信完了を前段のセルに通知する。これは下り情報B0に識別データaを加えたB0+aをパケットPに付加したアンサーを発信するものである。
【0145】
また、ステップ10で、各セルの通信手段は、ホーニング加工後の計測装置6aの計測を待つ。この計測が完了すると、ステップ11で、この計測データを収納したパケットPに、上り情報B1に識別データaを加えたB1+aを付加して、送信する。
【0146】
ステップ12では、計測データ受信完了のアンサーが次段のセルから返信されるのを待つ。
【0147】
すなわち、上記計測データを収納したパケットPは、次段のセルの通信手段において上記ステップ7の処理手順で、前セルのデータ転送準備の完了と判断され、ステップ8で計測データが読み込んだ後に、ステップ9でB0+aが付加されたアンサーパケットPを返してくる。
【0148】
そこで、このB0+aを、下り情報B0に照合データcを加えた値B0+cと比較し、その一致が検出されると、送信した計測データが、次段のセルで受信されたと判断する。そして、ステップ13で計測結果をクリアーして、次のデータ転送に備える。
【0149】
動作データ記憶手段85hにおける動作データの規定方式は、セルの配列番号を変数とする関数の形式で、制御部7aに設定することができる。
【0150】
これは、例えば、図27の動作データ記憶手段85hのデータテーブルにおける数値が、(m+n)×10〔但し、mは整列番号、nはデータテーブルのデータの種別によって定まる整数〕によって表されることを利用する。
【0151】
また、識別データa、dと照合データb、cは、照合データb、cで識別データa、dの検出ができるものであればよく同一値でなくてもよい、また、数値で表現する他に、キャラクタデータ(文字コード)を用いてもよい。
【0152】
セルの並びに従う連続番号の設定は、上記位置指定手段85iであるデジタルスイッチSw1、Sw2を用いないで自動的に行うこともできる。これは、親セルである搬入セルBの制御部に、図29に示すような、番号付け命令と、初期値を1とした番号部から構成されるパケットPNを送信させることによって行う。各セルの制御部は、このパケットPNを受け取ると、番号部に収納されている数値を、自己の番号として取り込み、番号部の数値に1を加えて次段に転送する。最終位置にある搬出部Cの制御部は、自己が取り込んだ番号に1を加えて、搬入部Bの制御部に返す。搬入部Bの制御部は、帰って来たパケットの番号部の数値を全セル数として表示する。実際のセル数が、これに一致していることを確認することにより、全セルに連続番号が設定されたことを知ることができる。
【0153】
搬入セルBは、ワーク搬送路1の一部を構成する搬送装置211を含んでなるユニット構造を備え、図示の実施形態においては、この搬送装置211のほか、上記ワーク供給装置2およびワーク搬入出ロボット3などから構成されている。
【0154】
搬送装置211は、加工すべきワークWを搬送する搬送レール215と搬入装置217を備えてなる。
【0155】
搬送レール215は、前述した加工セルA1、A2、A3の搬送レール21とほぼ同一構造を備えてなり、具体的な説明は省略する。この搬送レール215は、ワーク搬送路1における搬入位置P1からホーニング加工部の入口P2の部位までを形成している。
【0156】
搬入装置217は、ホーニング治具20を搬入位置P1からホーニング加工部の入口P2つまり下穴検出装置4の検出位置まで搬送するもので、具体的にはエアシリンダ装置からなる。
【0157】
ワーク供給装置2は、ワークWをワーク搬入出ロボット3の受取り位置まで供給するもので、具体的には、加工されるべきワークW、W、…は搬送パレット上で姿勢を整えられながら順次連続して上記受取り位置まで搬送され、ワーク搬入出ロボット3を待機する。
【0158】
ワーク搬入出ロボット3は、具体的には図示しないが従来周知の構造とされ、揺動アームの形態とされた装置本体と、コレットチャックの形態とされたワークチャックとから構成されている。そして、上記ワークチャックは、上記ワーク供給装置2の受取り位置と上記搬入位置P1で昇降動作および縮閉・拡開動作して、ワークWを着脱するとともに、これら両位置間でワークWをチャッキング支持したまま水平方向へ搬送し、またワーク搬入位置P1のホーニング治具20内で、ワークWを垂直軸まわりに回転動作させる。
【0159】
搬出セルCは、ワーク搬送路1の一部を構成する搬送装置221を含んでなるユニット構造を備え、図示の実施形態においては、この搬送装置221のほか、ブラシ装置222およびエアブロー装置223などから構成されている。
【0160】
搬送装置221は、加工すべきワークWを帰還搬送する帰還レール224と搬出装置225を備えてなる。
【0161】
帰還レール224は、前述した加工セルA1、A2、A3の搬送レール21とほぼ同一構造を備えてなり、具体的な説明は省略する。この帰還レール224は、ワーク搬送路1における搬出位置P3から帰還位置P4の部位までを形成している。
【0162】
搬出装置225は、ホーニング治具20を搬出位置P3から帰還位置P4まで搬送するもので、具体的にはエアシリンダ装置からなる。
【0163】
ブラシ装置222およびエアブロー装置223は、加工を終了したワークWの被加工面をブラシまたは吹き付けエアにより清掃するもので、上記搬出位置P3および帰還位置P4にそれぞれ設置されている。
【0164】
しかして、上記搬入セルB、加工セルA1、A2、A3および搬出セルCの搬送レール215、21、21および21と、帰還レール224、45、45および45からなるワーク搬送路1は、図1に示すように、ワーク搬入位置P1から始まって、下穴検出装置4、精密中ぐり盤5a、ボーリング加工用計測装置6a、中加工用ホーニング盤5b中加工用計測装置6b、仕上加工用ホーニング盤5cおよび仕上加工用計測装置6cを経た後、搬出位置P3および帰還位置P4を経て、再び上記ワーク搬入位置P1へ戻る矩形ループ状に形成されている。
【0165】
また、ワークWを保持して、ワーク搬送路1を搬送されるホーニング治具20は、図31〜図33に示すように、治具ベース(またはパレット)35、揺動体226およびワークホルダ227を主要部として構成されている。
【0166】
治具ベース35は、図31に示すように平面略正方形状のもので、前述したように、ワーク搬送路1上に移動可能に載置される。治具ベース35の一側辺中央部には係止凹部228が設けられており、この係止凹部228が、図35に示すように、前述した加工セルA2、A3におけるワーク搬送路1の位置決め装置23と弾発的に係止する。
【0167】
すなわち、加工セルA2、A3の位置決め装置23は、例えば、係止部としてストレートコアピンや係止ボールを用いた位置決めプランジャ23aの形態とされ、各ホーニング盤5(5b、5c)の加工位置Q2および計測装置6(6b、6c)の計測位置Q1に設けられている。そして、これら各位置決め装置23の係止部23aが、上記治具ベース35の係止凹部228に弾発的に係止して、ホーニング治具20を位置決めする。
【0168】
一方、加工セルA1の位置決め装置23は、前側が位置決めシリンダ23bの形態とされるとともに、後側が係止部としてストレートコアピンや係止ボールを用いた位置決めプランジャ23cの形態とされて、これら前後両位置決め装置23b、23cにより、上記治具ベース35の前後端に係止して、ホーニング治具20を位置決めする。
【0169】
揺動体226は、治具ベース35に三次元方向へ揺動可能に設けられており、第1揺動部材230と第2揺動部材231とからなる。
【0170】
上記第1揺動部材230は、上記治具ベース35の支持柱232、232にX−クロスピン233、233を介して吊持状にかつ揺動可能に設けられ、この第1揺動部材230の外側に、第2揺動部材231が、X−クロスピン233と直交するY−クロスピン234、234を介して吊持状にかつ揺動可能に設けられている。
【0171】
これにより、第2揺動部材231は、上記X−クロスピン233、233の動き(X−X軸回りの回転)に、Y−クロスピン234、234の動き(Y−Y軸回りの回転)が加わって、三次元方向へ揺動可能とされている。この結果、後述するように、ホーニングツール160に対する良好かつ均一な追従性が確保されて、加工精度差の発生が防止されるとともに、高精度なホーニング加工を確保することができる。
【0172】
また、ワークホルダ227は、ワークWを位置決め保持するもので、揺動体226の第2揺動部材231に交換可能にかつ水平回転可能に取り付けられており、これにより、加工対象となるワークWの形状寸法の変更にも対応可能な構造とされている。
【0173】
このワークホルダ227は、図32および図33に示すように、円板状のホルダ本体227aの中央部に、ワークWを下側から支持する円筒状のワーク保持部227bが起立状にかつ一体的に設けられるとともに、ホルダ本体227aの一直径線上位置にワークWを係止固定する係止ピン227c、227cが起立状にかつ一体的に設けられている。
【0174】
また、ワークホルダ227のワーク保持構造に対応して、第2揺動部材231の底部には、ワークホルダ227のホルダ本体227aとワークWのフランジ部245を水平方向へ回転可能に収容する収容空間231aが設けられるとともに、その天井部に、ワークWのフランジ部245を段発付勢するプランジャ246、246が設けられている。
【0175】
しかして、具体的には図示しないが、ワークWのワークホルダ227への取付けは、上記ワーク搬入出ロボット3により、ワークWをチャッキングして、ワークWのフランジ部245の穴部をワークホルダ227の係止ピン227c、227cに挿入係止させながら、下部穴247をワーク保持部227bに上側から挿通支持させ、この状態のまま、ワークWをワークホルダ227と共にワーク保持部227bの軸線まわりに回転させて、プランジャ246、246をそれぞれ弾発的に係止して、この状態を保持する。一方、ワークWのワークホルダ227からの取り外しは、ワーク搬入出ロボット3により、上記と全く逆の順序で自動的に行われる。
【0176】
また、ホーニング治具20は、上述のごとく、揺動体226の三次元方向への揺動により、ホーニング盤5b、5cのホーニングツール160に対するワークWの良好かつ均一な追従性が確保されて、高精度なホーニング加工が確保されるが、一方、精密中ぐり盤5aのボーリングバー60に対しては、ワークWは固定された状態におく必要がある。
【0177】
この目的のため、前述したように、精密中ぐり盤5aの加工位置Q2には、位置決め装置23により位置決めされたホーニング冶具20上のワークWを固定状態におくロック装置27が設けられている。
【0178】
このロック装置27は、上記ホーニング治具20の揺動体226を固定支持するもので、図示の実施形態においては、第2揺動部材231を固定支持する構造とされている。
【0179】
すなわち、ロック装置27は、冶具位置決めベース300、冶具持上げ装置301および冶具固定装置302を主要部として備える。
【0180】
冶具位置決めベース300は、ホーニング治具20の第2揺動部材231を位置決め支持するもので、搬送部11の搬送レール21上に、4本の支柱305、305、…により水平状態で設けられている。
【0181】
冶具位置決めベース300の中央部には、精密中ぐり盤5aのボーリングバー60が挿通可能な挿通穴306が設けられている。また、冶具位置決めベース300の下面には、第2揺動部材231の水平状態を出すための複数(図示のものは3つ)の位置決め基準台座307、307、307が設けられており、これらに第2揺動部材231の上端面が当接支持される。さらに、冶具位置決めベース300の下面には、水平方向の位置決めを行う複数(図示のものは2つ)の位置決めピン308、308が対向して設けられており、これに対応して、第2揺動部材231の上端面には、位置決め孔309、309が設けられ、これらに上記位置決めピン308、308が挿入係止されることで、第2揺動部材231の水平方向の位置決めがされる。
【0182】
冶具持上げ装置301は、ホーニング治具20を垂直上方へ持ち上げるもので、搬送部11の搬送レール21、21間に設けられている。この冶具持上げ装置301は、押上げ台310および押上げシリンダ311を主要部として構成されている。
【0183】
押上げ台310は、搬送レール21、21間において、搬送部基台24に垂直上下方向へ移動可能に軸支された昇降ロッド312の上端に、水平状態で取付け支持されている。この押上げ台310はほぼ円板状に形成されるとともに、その上面に3つの押上部材313、313、313が取付けられており、これらの先端の係止ピン313a、313a、313aが上記第2揺動部材231の底面に設けられた係止孔(図示省略)に挿入係止するようにされている。
【0184】
また、上記昇降ロッド312の下端は、カップリング314を介して、上記押上げシリンダ311のピストンロッド311aに同軸状に連結され、押上げシリンダ311は上記搬送部基台24に取付け固定されている。
【0185】
なお、上記押上げ台310の押上部材313、313、313と、上記冶具位置決めベース300の位置決めピン308、308とは、互いに水平方向位置が対応するように配置されており、これにより、押上げ台310の押上部材313、313、313により係合支持された第2揺動部材231は、その位置決め孔309、309がそのまま上記位置決めピン308、308に対応位置することとなる。
【0186】
冶具固定装置302は、冶具持上げ装置301により持ち上げられて、冶具位置決めベース300に固定支持された第2揺動部材231を水平方向側方へ押圧固定するもので、エアシリンダ320を主要部として構成されている。エアシリンダ320は、取付けブラケット321により上記一方の搬送レール21に取付け支持されており、そのピストンロッド320aの先端に押圧パッド322が取付けられている。
【0187】
しかして、加工セルA1の加工位置Q2に送られたホーニング冶具20は、まず位置決め装置23(位置決めシリンダ23b、位置決めプランジャ23c)により位置決めされた後、冶具持上げ装置301の押上げ台310により、第2揺動部材231が垂直上方へ持ち上げられて、冶具位置決めベース300に固定支持される。この状態で、第2揺動部材231つまりワークホルダ227に保持されたワークWは、その水平状態を維持されつつ水平方向位置が位置決め固定されるとともに、ホーニング冶具20の他の部分つまり第1揺動部材230および冶具ベース35は上記第2揺動部材231に対して吊持ち状態で支持されることとなる。
【0188】
さらに、冶具固定装置302のエアシリンダ320のピストンロッド320aが突出動作して、押圧パッド322により第2揺動部材231を水平方向側方へ押圧固定し、これにより、ワークWは、精密中ぐり盤5aのボーリングバー60に対して正確に位置決め固定されることとなる。
【0189】
次に、以上のように構成された自動ホーニングシステムを用いたホーニング加工について説明する。
【0190】
I.ワークWの搬入:
ワークW、W、…は、ワーク供給装置2により、その姿勢を整えられながら順次連続して受取り位置まで搬送された後、ワーク搬入出ロボット3により一個ずつチャッキングされて、前述した要領で、ワーク搬送路1のワーク搬入位置P1に待機するホーニング治具20のワークホルダ227に取り付けられる。これにより、ワークWは、ホーニング治具20のフローティング構造により三次元方向へ揺動可能に保持される。
【0191】
II.ワークWの自動ホーニング:
i)ワーク搬入位置P1のホーニング治具20に対するワークWの取付け工程が完了すると、搬入装置217が作動して、このホーニング治具20(以下ワークW)を、ホーニング加工部の入口P2つまり下穴検出装置4の検出位置まで搬送して、位置決め装置23による位置決めがなされた後、上記下穴検出装置4がワークWの被加工穴Waの下穴内径を前述した要領で検出し、この検出結果を精密中ぐり盤5aおよびホーニング盤5b、5cの制御部7(7a、7b、7c)へと送る。
【0192】
ii) この場合、まずホーニング加工の前加工として、精密中ぐり盤5aにより、加工穴Waの下穴内径がホーニング可能範囲となるように精密中ぐり加工されるとともに、これと同時に、熱処理歪等による取代増大の修正や端面直角度、同心度等の修正が行われた後、各ホーニング盤5b、5cによるホーニングが実行される。
【0193】
すなわち、入口P1に位置するワークWは、各加工セルA(A1、A2、A3)の搬送部11により、精密中ぐり盤5a→ボーリング加工用の第1計測装置6a→中加工用の第2ホーニング盤5b→中加工用の第2計測装置6b→仕上加工用の第3ホーニング盤5c→仕上加工用の第3計測装置6cと順次タクト送りされるとともに、各装置の位置で位置決め装置23により位置決めされて(精密中ぐり盤5aの加工位置Q1では、さらにロック装置27により、揺動体226によるワークホルダ227の揺動がロック停止されて)、所定の工程(加工セルA1の精密中ぐり盤5a、加工セルA2、A3のホーニング盤5b、5cによるホーニング加工と、計測装置6a、6b、6cによるワーク加工径の計測)が順次実行された後、仕上加工用の計測装置6cによるワークWの被加工穴Waの計測結果(最終仕上寸法)を、第2ホーニング盤5cへフィードバックするとともに、ワーク選別装置240へワークWの良否照合用信号として送る。
【0194】
III.ワークWの搬出:
一連のホーニング加工を経て搬出位置P3まで搬送されたワークWは、搬出装置125により帰還位置P4を経た後、各加工セルA(A1、A2、A3)の帰還部12により、再びワーク搬入位置P1まで帰還搬送された後、ワーク搬出入ロボット3によりチャッキングされて、前述した要領で、ホーニング治具20のワークホルダ227から取り外され、ワーク選別装置240の選別結果に応じて選別されて、排出シュート241へ排出される。
【0195】
一方、ワークWが取り外されたホーニング治具20は、ワーク搬入位置P1で、ワーク搬入出ロボット3により次のワークWが取付けられるのを待機する。
【0196】
しかして、以上のように構成された自動ホーニングシステムにおいては、ワークWが、ホーニング盤5b、5cによるホーニング加工に先立って、ボーリング盤5aによる中ぐり加工が施されるから、従来の自動ホーニングシステムよりも精密な穴加工が達成され得る。
【0197】
すなわち、ホーニング加工は、ワークWの下穴の形状に沿った(例えば、下穴が曲がっていれば曲がったまま)加工をする、いわゆるならい加工であることから、従来の自動ホーニングシステムにおける最終仕上げ加工精度は下穴の加工精度の影響を大きく受けたものとなる。
【0198】
これに対して、上記自動ホーニングシステムにおいては、ホーニング加工の前加工として、下穴を強制的に切削加工する中ぐり加工が精密中ぐり盤5aによって行われる。このため、ワークWの下穴について、1)熱処理歪等による取代増大の修正、2)加工精度(真円度、円筒度等)に拘わらず強制的な修正、および3)従来のホーニング加工では強制することができなかった端面直角度や同心度等の修正が行われることとなる。この結果、上記自動ホーニングシステムにおける最終仕上げ加工精度はワークWの下穴の加工精度の影響を全く受けることなく、より精密な穴加工が少ない工程数で達成され得ることとなる。
【0199】
また、上記自動ホーニングシステムにおいては、加工セルA(A1、A2、A3)が増減可能に接続配置されて、ホーニグ加工部が構成されており、小型軽量かつ構造簡単で、工程数の決定や変更が容易で、設計が容易であり、しかも、装置コストの低減化が可能である。
【0200】
すなわち、ホーニング加工の工程数は、ワークの下穴形状精度、取代および要求形状精度により決定されるものであり、よって試作段階での下穴形状精度、取代は安定しないところ、上記加工セルA(A1、A2、A3)は、自動ホーニングシステムのホーニング加工部に増減可能に装置される構成とされていることにより、工程数が早期決定できずとも、後日有効に対応することが可能である。
【0201】
同様の理由により、ワークWの下穴精度に変更があった場合でも、またワークWに要求される加工精度に変更があっても、増減可能な加工セルA(A1、A2、A3)を適宜組み合わせることで、迅速かつ容易に工程数を変更することができる。
【0202】
また、同様な理由で、ワークWの生産数量の予測が困難な場合でも、増減可能な加工セルAを含めた多機種切替、工程分散を考慮することにより、投資決定が容易である。
【0203】
さらに、加工セルA(A1、A2、A3)がワーク搬送路1の一部を構成する搬送装置10、単一の工作機械(精密中ぐり盤5a、ホーニング盤5b、5c)およびこれらを相互に連動して制御する制御部7(7a、7b、7c)を含んでなるユニット構造とされるとともに、増減可能な構成とされていることにより、当初加工対象とされた特定のワークWの生産が無くなった場合に、形状寸法および加工条件等の異なる他のワークWの加工用として使用するに際して、そのワークWの形状寸法および加工条件等に対応して、システムの一部を改造ないしは変更したり、加工セルAを適宜増減することで有効に対応できる。
【0204】
また、加工セルA(A1、A2、A3)自体がユニット構造とされることにより、その構成部であるスピンドルクーラ103、切屑受け104、油圧ユニット102、202、スピンドルクーラ103および研削油タンク204などはいずれも、各加工セルA(A1、A2、A3)ごとに独立で小型となり、各加工セルA(A1、A2、A3)の装置フレーム101に装置可能であり、システム全体が簡単かつ小型化する。
【0205】
なお、上述した実施例はあくまでも本発明の好適な実施態様を示すものであって、本発明はこれに限定されることなく、種々設計変更可能である。
【0206】
例えば、動作データ記憶手段に記憶される各位置における動作に必要なデータは、通信に用いる識別データと照合データの他に、前記工作機械の動作プログラムがある。複数のホーニング盤を備えるホーニングシステムにおいては、ホーニング盤が荒、中、仕上げという順番で並び、配置によってホーニング盤が使用する動作プログラムが異なる。これに対応させるため複数の動作プログラムを動作データ記憶手段に記憶させておき、システムの機械加工部に装置された後に、上記位置指定手段によって指定された位置に応じて、必要な動作プログラムを上記動作データ記憶手段から読み取って使用させる。
【0207】
また、例えば、図示の実施形態においては、ワーク搬送路1がループ状に設けられて、ホーニング治具20がワーク搬入位置P1から再びこのワーク搬入位置P1へ戻る構成とされているが、直線状に設けられて次工程へ連続する構成とすることも可能である。この場合は、図示しないが、例えば、ワークWはワーク搬入位置でホーニング治具20に取付けられるとともに、ワーク搬出位置でこのホーニング治具20から取り外されて、ホーニング治具20のみが再び上記ワーク搬入位置へ戻される構成とされる。
【0208】
ホーニングシステムを構成する各加工セルA(A1、A2、A3)、B、Cの内部構成やその各構成部の具体的構造も、図示の実施形態に限定されることなく変更可能である。
【0209】
例えば、図示の実施形態の加工セルA(A1、A2、A3)においては、計測装置6がホーニング盤5と独立したステーションに配置されているが、ホーニング盤5と一体的に配置されて、インプロセスで計測が行われる構成としてもよい。
【0210】
また、図示の実施形態は、工作機械として、精密中ぐり盤5aを備えた加工セルA1と、ホーニング盤5aまたは5bを備えた加工セルA2、A2からなる穴加工用の自動ホーニングシステムであるが、本発明は、これら単一種類の工作機械を備えたものや、あるいは他の種類の工作機械を含めたものなど、各種自動工作機械システムを構築することが可能である。
【0211】
【発明の効果】
以上詳述したように、本発明の加工セルによれば、少なくとも、ワーク搬送路の一部を構成する搬送装置と、単一の工作機械と、これらを相互に連動して制御する制御部とを含んでなるユニット構造を備えるとともに、自動機械加工システムの機械加工部に増減可能に装置される構成とされ、上記制御部に、上記機械加工部に装置される各位置における動作に必要なデータを各位置毎に記憶した動作データ記憶手段と、装置後の位置を指定する位置指定手段が設けられ、上記制御部が、自動機械加工システムの機械加工部に装置された後に、前記位置指定手段によって指定された位置に応じて、動作に必要なデータを上記動作データ記憶手段から読み取って使用するように構成されているから、例えば、上記工作機械としてホーニング盤を備える自動ホーニングシステムを例にとった場合に、小型軽量かつ構造簡単で、工程数の決定や変更が容易で、設計が容易であり、しかも、装置コストの低減化が可能である。
【0212】
特に、上記加工セルの制御部が、上記ホーニング加工部に装置される各位置における動作に必要なデータを各位置毎に記憶した動作データ記憶手段と、装置後の位置を指定する位置指定手段とを備えて、上記加工セルがホーニング加工部に装置された後に、上記位置指定手段によって指定された位置に応じて、動作に必要なデータを上記動作データ記憶手段から読み取って使用するように構成されていることにより、各加工セルの動作はその配列位置に応じて切り替えられ、加工セルの配置変更や増減に容易に対応できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る一実施態様である自動ホーニングシステムの概略構成を示す平面図である。
【図2】同ホーニングシステムのホーニング加工部を構成する精密中ぐり盤を備えた加工セルを示す正面図である。
【図3】同じく同加工セルを示す側面図である。
【図4】同加工セルの下部を拡大して示す側面図である。
【図5】同加工セルの搬送装置の搬送部を示す平面図である。
【図6】同加工セルの搬送装置の搬送部のロック装置を外した状態を示す平面図である。
【図7】同搬送部を一部断面で示す側面図である。
【図8】同加工セルの搬送装置の帰還部を示す平面図である。
【図9】同帰還部を一部切開して示す側面図である。
【図10】同帰還部を示す正面図である。
【図11】同自動ホーニングシステムの精密中ぐり盤を一部断面で示す概略構成図である。
【図12】同加工セルの制御部の構成例を示すブロック図である。
【図13】同加工セルの計測装置の具体例を示す斜視図である。
【図14】同計測装置の要部を示す縦断面図である。
【図15】同ホーニングシステムのホーニング加工部を構成するホーニング盤を備える加工セルを一部仮想線で示す正面図である。
【図16】同じく同加工セルを示す側面図である。
【図17】同加工セルの下部を拡大して示す側面図である。
【図18】同加工セルの搬送装置の搬送部を示す平面図である。
【図19】同搬送部を一部断面で示す側面図である。
【図20】同搬送部を一部切開して示す平面図である。
【図21】同搬送部を示す正面図である。
【図22】同自動ホーニングシステムのホーニング盤を一部断面で示す概略構成図である。
【図23】パケットの構成例を示す図である。
【図24】光リンクを用いた通信線でリング状に結合されたセルの制御部を示す図である。
【図25】各セルに設定される識別データと照合データの組を示す図である。
【図26】データテーブルに登録した識別データと照合データの組の1つをデジタルスイッチで指定してセルの制御部に使用させる構成例を示す図である。
【図27】セルの並びに従う連続番号の設定を行うパケットの構成例を示す図である。
【図28】共通の上り情報と下り情報を用いた場合に、各セルに設定される識別データと照合データの組を示す図である。
【図29】上り情報と下り情報を用いた場合に、データテーブルに登録した識別データと照合データの組の1つをデジタルスイッチで指定してセルの制御部に使用させる構成例を示す図である。
【図30】図29の構成におけるセルの制御部の動作を示すフローチャートである。
【図31】同自動ホーニングシステムに用いるホーニング治具を示す平面図である。
【図32】同ホーニング治具を図31のX−X線に沿って示す縦断面図である。
【図33】同ホーニング治具を図31のY−Y線に沿って示す縦断面図である。
【図34】同ホーニング治具とロック装置の関係を示す図で、図34(a)は一部切開して示す平面図、図34(b)は図34(a)のB−B線に沿った断面図ある。
【図35】同ホーニング治具と位置決め装置の関係を示す図で、図35(a)は一部切開して示す平面図、図35(b)は図35(a)のB−B線に沿った断面図ある。
【図36】従来の自動ホーニングシステムの概略構成を示す平面図である。
【符号の説明】
W ワーク
A(A1) 精密中ぐり盤を備える加工セル
A(A2、A3) ホーニング盤を備える加工セル
B 搬入セル
C 搬出セル
P パケット
Q1 計測位置
Q2 加工位置
Q3 待機位置
1 ワーク搬送路
2 ワーク供給装置
3 ワーク搬入出ロボット
4 下穴検出装置
5a 精密中ぐり盤(工作機械)
5b、5c ホーニング盤(工作機械)
6(6a、6b、6c) 計測装置
7(7a、7b、7c) 制御部(制御手段)
10 搬送装置
11 搬送部
12 帰還部
20 ホーニング治具
21 搬送レール
22 ワーク移動装置(ワーク移動手段)
23 位置決め装置(位置決め手段)
25、26 エアシリンダ装置
27 ロック装置(ロック手段)
30 移動台
35 治具ベース
36、37 係合爪機構
40 移動台
41 エアシリンダ
42 係合爪機構
45 帰還レール
46 ワーク帰還装置(ワーク帰還手段)
49 搬送ベルト
50 ローラチェーン
51 駆動モータ
56 搬送ベルト
60 ボーリングバー
61 回転主軸
62 主軸回転駆動部(主軸回転手段)
63 主軸送り駆動部(主軸送り手段)
64 砥石駆動部(砥石駆動手段)
85 主制御部
85a NC装置
85e 補正手段
85f 比較演算手段
85g 通信手段
85h 動作データ記憶手段
85i 位置指定手段
160 ホーニングツール
161 回転主軸
162 主軸回転駆動部(主軸回転手段)
163 主軸往復駆動部(主軸往復手段)
164 砥石駆動部(砥石駆動手段)
170 ホーニング砥石
171 駆動軸
172 駆動モータ
173 スライド本体
174 油圧シリンダ
179 切込み駆動機構
180 パルスモータ
226 揺動体
227 ワークホルダ

Claims (38)

  1. ワーク搬送路に沿って工作物を所定間隔毎に連続して搬送するとともに、これら工作物に対して、順次連続して機械加工を施す自動機械加工システムの機械加工部を構成するものであって、
    少なくとも、前記ワーク搬送路の一部を構成する搬送装置と、単一の工作機械と、これらを相互に連動して制御する制御部とを含んでなるユニット構造を備えるとともに、前記自動機械加工システムの機械加工部に増減可能に装置される構成とされ、
    前記制御部に、前記機械加工部に装置される各位置における動作に必要なデータを各位置毎に記憶した動作データ記憶手段と、装置後の位置を指定する位置指定手段とが設けられ、
    前記制御部が、自動機械加工システムの機械加工部に装置された後に、前記位置指定手段によって指定された位置に応じて、動作に必要なデータを上記動作データ記憶手段から読み取って使用するように構成されている
    ことを特徴とする自動機械加工システムの加工セル。
  2. 前記制御部に、前記機械加工部の他の部分と通信するための通信手段が設けられ、
    前記動作データ記憶手段は、前記制御部が前記通信手段を介してパケット通信する際に、送り側と受け側を1対1に対応させるため、送り側でパケットに付加する識別データと、この識別データを受け側で照合するために用いる照合データを、前記各位置における動作に必要なデータとして、前記機械加工部の各位置毎に記憶したものであって、
    前記制御部が、前記位置指定手段によって指定された位置に応じて上記動作データ記憶手段から読み取った識別データと照合データを用い、前記通信手段を介して前記機械加工部の他の部分と通信を行う
    ことを特徴とする請求項1に記載の自動機械加工システムの加工セル。
  3. 前記動作データ記憶手段に、各位置における動作に必要なデータとして記憶される識別データと照合データが、数値データである
    ことを特徴とする請求項2に記載の自動機械加工システムの加工セル。
  4. 前記通信手段がループ状の通信線を介して通信を行うものであって、
    前記制御部に、前記機械加工部における通信に共通の上り情報と下り情報を数値で設定し、データ伝送を行うとき識別データに、これらの上り情報または下り情報を加算することによって、1つの識別データが通信の上りと下りに共用される
    ことを特徴とする請求項3に記載の自動機械加工システムの加工セル。
  5. 前記動作データ記憶手段に、各位置における動作に必要なデータとして記憶される識別データと照合データが、前記位置指定手段によって指定される位置番号の数字を変数とする関数の値として表現されている
    ことを特徴とする請求項3または4に記載の自動機械加工システムの加工セル。
  6. 前記動作データ記憶手段に、各位置における動作に必要なデータとして記憶される識別データと照合データが、文字コードにより表現されている
    ことを特徴とする請求項2に記載の自動機械加工システムの加工セル。
  7. 前記通信手段がループ状の通信線を介して通信を行うものであって、
    機械加工部に装置された後の位置を指定する位置指定手段が、番号付け命令と番号部から構成されるパケットを受信すると、番号部に収納されている数値を自己の位置指定番号として取り込み、この番号部に所定数を加えて次段に転送するものである
    ことを特徴とする請求項2〜6のいずれか一つに記載の自動機械加工システムの加工セル。
  8. 前記制御部に、前記工作機械による加工後のワーク加工寸法を計測する計測装置が接続され、
    前記制御部が、計測装置において計測された加工後のワーク加工寸法を、前記識別データと照合データを用いたパケット通信により、前記通信手段を介して前記機械加工部の他の部分に送信する
    ことを特徴とする請求項2〜7のいずれか一つに記載の自動機械加工システムの加工セル。
  9. 前記制御部に、前記工作機械による加工後のワーク加工寸法を計測する計測装置が接続されると共に、
    前記制御部に、計測装置の計測値により良不良判定を行う比較演算手段が配置され、良不良の判定結果を、前記識別データと照合データを用いたパケット通信により、前記通信手段を介して前記機械加工部の他の部分に送信する
    ことを特徴とする請求項2〜8のいずれか一つに記載の自動機械加工システムの加工セル。
  10. 前記動作データ記憶手段は、前記各位置における動作に必要なデータとして、前記工作機械の動作プログラムを、前記機械加工部の各位置毎に記憶したものであって、
    前記制御部が、前記位置指定手段によって指定された位置に応じて上記動作データ記憶手段から読み取った動作プログラムを用いて自ユニットの工作機械を動作させる
    ことを特徴とする請求項1に記載の自動機械加工システムの加工セル。
  11. 前記搬送装置は、少なくとも、工作物を収納保持する加工治具を載置案内する搬送レールと、この搬送レール上に載置された前記加工治具を所定位置へタクト送りするワーク移動手段と、このワーク移動手段によりタクト送りされる前記加工治具を前記所定位置に位置決めする位置決め手段とを備えてなる
    ことを特徴とする請求項1に記載の自動機械加工システムの加工セル。
  12. 前記搬送装置は、加工工程を完了した工作物を収納保持する加工治具を載置案内する帰還レールと、この帰還レール上に載置された加工治具を帰還移動するワーク帰還手段とを備えてなる
    ことを特徴とする請求項11に記載の自動機械加工システムの加工セル。
  13. 前記工作機械は、工作物の被加工穴内径面の軸線方向へ往復移動可能とされるとともに、軸線まわりに回転可能に軸支されてなる回転主軸と、回転主軸を軸線回りに回転駆動する主軸回転手段と、回転主軸を前記被加工穴内径面の軸線方向へ移動させる主軸送り手段と、回転主軸先端に装着され、前記被加工穴内径面を切削加工する中ぐりバイトを備えるボーリングバーと、前記主軸回転手段および主軸送り手段の動作を相互に連動して自動制御する制御手段とを備えてなる中ぐり盤である
    ことを特徴とする請求項1に記載の自動機械加工システムの加工セル。
  14. 前記工作機械は、工作物の被加工穴内径面の軸線方向へ往復移動可能とされるとともに、軸線まわりに回転可能に軸支されてなる回転主軸と、回転主軸を軸線回りに回転駆動する主軸回転手段と、回転主軸を前記被加工穴内径面の軸線方向へ往復動作させる主軸往復手段と、回転主軸先端に装着され、前記被加工穴内径面に沿った砥石面を有するホーニング砥石を拡縮可能に備えるホーニングツールと、このホーニングツールのホーニング砥石に所定の切込み動作を与える砥石駆動手段と、前記主軸回転手段、主軸往復手段および砥石駆動手段の動作を相互に連動して自動制御する制御手段とを備えるホーニング盤である
    ことを特徴とする請求項1に記載の自動機械加工システムの加工セル。
  15. 少なくとも、前記搬送装置の搬送レールが前記ワーク搬送路の直線状部分の一部を構成するように整列して位置決め配置されることにより、前記自動機械加工システムの機械加工部が組合せ形成される構造を備える
    ことを特徴とする請求項11に記載の自動機械加工システムの加工セル。
  16. 少なくとも、前記搬送装置の搬送レールおよび帰還レールが前記ワーク搬送路の直線状部分の一部を構成するように整列して位置決め配置されることにより、前記自動機械加工システムの機械加工部が組合せ形成される構造を備える
    ことを特徴とする請求項12に記載の自動機械加工システムの加工セル。
  17. 前記搬送装置は、ワーク流れ方向を正逆変更可能な構造を備える
    ことを特徴とする請求項1に記載の自動機械加工システムの加工セル。
  18. 工作物を搬送するワーク搬送路の途中箇所に配置された複数のホーニング盤により、前記ワーク搬送路に沿って所定間隔をもって搬送される工作物に対して順次連続してホーニング加工を施す自動ホーニングシステムであって、
    工作物に対してホーニング加工を施すホーニグ加工部は、少なくとも、工作物に対してホーニング加工を施すホーニグ加工セルが増減可能に接続配置されて構成されるとともに、これら複数のホーニグ加工セルが相互に連動して駆動制御される構成とされ、
    前記ホーニング加工セルは、少なくとも、前記ワーク搬送路の一部を構成する搬送装置、単一のホーニング盤およびこれらを相互に連動して制御する制御部を含んでなるユニット構造を備え、
    前記ホーニング加工セルの制御部に、前記ホーニング加工部に装置される各位置における動作に必要なデータを各位置毎に記憶した動作データ記憶手段と、装置後の位置を指定する位置指定手段が設けられ、
    前記制御部が、自動ホーニングシステムのホーニング加工部に装置された後に、前記位置指定手段によって指定された位置に応じて、動作に必要なデータを上記動作データ記憶手段から読み取って使用するように構成されている
    ことを特徴とする自動ホーニングシステム。
  19. 前記ホーニング加工部は、工作物の下穴に精密中ぐり加工を施す中ぐり加工セルと、工作物に対してホーニング加工を施す前記ホーニグ加工セルとが増減可能に接続配置されて構成されるとともに、これら複数の加工セルが相互に連動して駆動制御される構成とされ、
    前記精密中ぐり加工セルは、少なくとも、前記ワーク搬送路の一部を構成する搬送装置と、単一の中ぐり盤と、これらを相互に連動して制御する制御部とを含んでなるユニット構造を備え、
    前記精密中ぐり加工セルの制御部に、前記ホーニング加工部に装置される各位置における動作に必要なデータを各位置毎に記憶した動作データ記憶手段と、装置後の位置を指定する位置指定手段が設けられ、
    前記制御部が、自動ホーニングシステムのホーニング加工部に装置された後に、前記位置指定手段によって指定された位置に応じて、動作に必要なデータを上記動作データ記憶手段から読み取って使用するように構成されている
    ことを特徴とする請求項18に記載の自動ホーニングシステム。
  20. 前記各制御部に、これら制御部の相互間で通信するための通信手段が設けられ、
    前記動作データ記憶手段は、前記制御部が前記通信手段を介してパケット通信する際に、送り側と受け側を1対1に対応させるため、送り側でパケットに付加する識別データと、この識別データを受け側で照合するために用いる照合データを、前記各位置における動作に必要なデータとして、前記ホーニング加工部の各位置毎に記憶したものであって、
    前記各制御部が、前記位置指定手段によって指定された位置に応じて上記動作データ記憶手段から読み取った識別データと照合データを用い、前記通信手段を介して各制御部間の通信を行う
    ことを特徴とする請求項18または19に記載の自動ホーニングシステム。
  21. 前記動作データ記憶手段に、各位置における動作に必要なデータとして記憶される識別データと照合データが、数値データである
    ことを特徴とする請求項20に記載の自動ホーニングシステム。
  22. 前記通信手段がループ状の通信線を介して通信を行うものであって、
    各制御部に、前記ホーニング加工部における通信に共通の上り情報と下り情報を設定し、データ伝送を行うとき識別データに、これらの上り情報または下り情報を付加することによって、1つの識別データを通信の上りと下りに共用したことを特徴とする請求項21に記載の自動ホーニングシステム。
  23. 前記動作データ記憶手段に、各位置における動作に必要なデータとして規定される識別データと照合データが、前記位置指定手段によって指定される位置番号の数字を変数とする関数の値として表現されている
    ことを特徴とする請求項21または22に記載の自動ホーニングシステム。
  24. 前記動作データ記憶手段に、各位置における動作に必要なデータとして規定される識別データと照合データが、文字コードにより表現されている
    ことを特徴とする請求項20に記載の自動ホーニングシステム。
  25. 前記通信手段がループ状の通信線を介して通信を行うものであって、
    ホーニング加工部に装置された後の位置を指定する位置指定手段が、番号付け命令と番号部から構成されるパケットを受信すると、番号部に収納されている数値を自己の位置指定番号として取り込み、この番号部に所定数を加えて次段に転送するものである
    ことを特徴とする請求項20〜24のいずれか一つに記載の自動ホーニングシステム。
  26. 前記制御部に、前記工作機械による加工後のワーク加工寸法を計測する計測装置が接続され、
    前記制御部が、計測装置において計測された加工後のワーク加工寸法を、前記識別データと照合データを用いたパケット通信により、前記通信手段を介して前記ホーニング加工部の他の部分に送信する
    ことを特徴とする請求項20〜25のいずれか一つに記載の自動ホーニングシステム。
  27. 前記制御部に、前記工作機械による加工後のワーク加工寸法を計測する計測装置が接続されると共に、
    前記制御部に、計測装置の計測値により良不良判定を行う比較演算手段が配置され、良不良の判定結果を、前記識別データと照合データを用いたパケット通信により、前記通信手段を介して前記ホーニング加工部の他の部分に送信する
    ことを特徴とする請求項26に記載の自動ホーニングシステム。
  28. ワーク搬入部を構成する搬入セルと、複数の前記加工セルと、ワーク搬出部を構成する搬出セルとが直列状に整列配置されてなるとともに、前記ワーク搬送路がループ状に設けられている
    ことを特徴とする請求項18または19に記載の自動ホーニングシステム。
  29. 前記搬入セルは、少なくとも、前記ワーク搬送路の一部を構成する搬送装置を含んでなるユニット構造を備える
    ことを特徴とする請求項28に記載の自動ホーニングシステム。
  30. 前記搬出セルは、少なくとも、前記ワーク搬送路の一部を構成する搬送装置を含んでなるユニット構造を備える
    ことを特徴とする請求項28に記載の自動ホーニングシステム。
  31. ワーク搬入部を構成する搬入セルと、複数の前記加工セルと、ワーク搬出部を構成する搬出セルとが直列状に整列配置されてなるとともに、前記ワーク搬送路が直線状に設けられている
    ことを特徴とする請求項18または19に記載の自動ホーニングシステム。
  32. 前記搬入セルは、少なくとも、前記ワーク搬送路の一部を構成する搬送装置を含んでなるユニット構造を備える
    ことを特徴とする請求項31に記載の自動ホーニングシステム。
  33. 前記搬出セルは、少なくとも、前記ワーク搬送路の一部を構成する搬送装置を含んでなるユニット構造を備える
    ことを特徴とする請求項31に記載の自動ホーニングシステム。
  34. 工作物を保持して、前記ワーク搬送路により搬送されるホーニング治具を備え、
    このホーニング治具は、前記ワーク搬送路上に移動可能に載置される治具ベースと、
    この治具ベースに、三次元方向へ揺動可能に設けられた揺動体と、
    この揺動体に取り付けられたワークホルダとを備えてなる
    ことを特徴とする請求項18または19に記載の自動ホーニングシステム。
  35. 前記ホーニング加工セルのホーニング盤は、工作物の被加工穴内径面の軸線方向へ往復移動可能とされるとともに、軸線まわりに回転可能に軸支されてなる回転主軸と、回転主軸を軸線回りに回転駆動する主軸回転手段と、回転主軸を前記被加工穴内径面の軸線方向へ往復動作させる主軸往復手段と、回転主軸先端に装着され、前記被加工穴内径面に沿った砥石面を有するホーニング砥石を拡縮可能に備えるホーニングツールと、このホーニングツールのホーニング砥石に所定の切込み動作を与える砥石駆動手段と、前記主軸回転手段、主軸往復手段および砥石駆動手段の動作を相互に連動して自動制御する制御手段とを備える
    ことを特徴とする請求項18に記載の自動ホーニングシステム。
  36. 前記中ぐり加工セルの中ぐり盤は、工作物の被加工穴内径面の軸線方向へ往復移動可能とされるとともに、軸線まわりに回転可能に軸支されてなる回転主軸と、回転主軸を軸線回りに回転駆動する主軸回転手段と、回転主軸を前記被加工穴内径面の軸線方向へ移動させる主軸送り手段と、回転主軸先端に装着され、前記被加工穴内径面を切削加工する中ぐりバイトを備えるボーリングバーと、前記主軸回転手段および主軸送り手段の動作を相互に連動して自動制御する制御手段とを備える
    ことを特徴とする請求項19に記載の自動ホーニングシステム。
  37. 少なくとも、前記加工セルにおける前記搬送装置の搬送レールまたは帰還レールが前記ワーク搬送路の直線状部分の一部を構成するように整列して位置決め配置されることにより、前記自動ホーニングシステムのホーニング加工部が組合せ形成される構造を備える
    ことを特徴とする請求項18または19に記載の自動ホーニングシステム。
  38. 前記搬送装置は、ワーク流れ方向を正逆変更可能な構造を備えることを特徴とする請求項18または19に記載の自動ホーニングシステム。
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