JP2004162176A - 冷間加工性および被削性にすぐれた耐食鋼 - Google Patents
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Abstract
【課題】プリンターのシャフト材料として好適な、被削性にすぐれ、通常の室内環境での使用に対して十分な耐食性を有し、メッキ等の被覆を施す必要がなく、引抜加工後の真直性や冷間鍛造性が改善された耐食鋼を安価に提供する。
【解決手段】重量%で、C:0.005〜0.200%、Si:1.0%以下、Mn:2.0%以下、P:0.05%以下、Cu:2.0%以下、Ni:2.0%以下、Cr:2.0〜9.0%、Tiおよび(または)Zrを[Ti%]+0.52[Zr%]:0.03〜1.20%となるように含有し、S:0.01〜0.50%および(または)Se:0.01〜0.40%、N:0.050%以下、O:0.030%以下を含有し、残部がFeおよび不可避な不純物からなり、[S%]≧32[C%]/12であって、L=4[C%]/([Ti%]+0.52[Zr%])が0.5以下の耐食鋼。介在物として、(Ti,Zr)4(S,Se)2C2などのTi系−、Zr系−またはTi−Zr系の化合物を含有する。
【選択図】 なし
【解決手段】重量%で、C:0.005〜0.200%、Si:1.0%以下、Mn:2.0%以下、P:0.05%以下、Cu:2.0%以下、Ni:2.0%以下、Cr:2.0〜9.0%、Tiおよび(または)Zrを[Ti%]+0.52[Zr%]:0.03〜1.20%となるように含有し、S:0.01〜0.50%および(または)Se:0.01〜0.40%、N:0.050%以下、O:0.030%以下を含有し、残部がFeおよび不可避な不純物からなり、[S%]≧32[C%]/12であって、L=4[C%]/([Ti%]+0.52[Zr%])が0.5以下の耐食鋼。介在物として、(Ti,Zr)4(S,Se)2C2などのTi系−、Zr系−またはTi−Zr系の化合物を含有する。
【選択図】 なし
Description
本発明は耐食鋼に関し、詳しくは、被削性にすぐれ、プリンターのシャフト等の用途に適した耐食鋼に関する。
OA機器のような、室内で使用される機器の部品の材料は、冷間加工性および被削性がすぐれているとともに、室内環境において使用に耐え得る程度の耐食性性を有していることが要求される。耐食性が必要な部品を製造するには、ステンレス鋼を用いるか、または構造用鋼にメッキ処理を施す。いうまでもないが、ステンレス鋼は、耐食性はよいがコストが高く、構造用鋼は、コストは低いが耐食性が十分でない。
近年、パソコンの普及に伴って、プリンターの需要も増加している。プリンターには、印刷用紙の送紙用シャフト、印字用シャフト等の複数本のシャフトが内蔵されており、プリンターのコストの低減には、シャフトのコストの低減が必要である。これらのシャフトに対する共通の要求としては、高い真直性がある。
従来のプリンターのシャフト材料を概観すると、レーザープリンターには、SUS420J2やSUS410などのステンレス鋼が使用されてきた。一方、インクジェットプリンターには、構造用鋼のうちでも、SUM24LやSUM22のような快削鋼が選択され、切削加工後にNiメッキを施したものが使用されていた。この場合は、引抜加工前の素材の硬さを制御することにより、真直性を確保する。
プリンターのシャフトは、室内環境において使用に耐え得る程度の耐食性を備えていればよいので、高価なSUS420J2やSUS410のようなステンレス鋼は、コストパフォーマンスの点からみて、適切な材料ではなかった。一方、SUM24Lのような快削鋼の機械加工品にメッキを施す場合には、メッキの膜厚や欠陥の有無によって品質にバラツキが生じやすく、製品の信頼性が低くなることがあった。メッキを行なうには、環境汚染の防止という観点から、発生する廃液の処理を考慮しなければならない。この処理の費用は高まる傾向にあり、シャフトのコストは、安価であるとはいえなくなってきた。
このような問題を解決するため、本発明者らは、被削性および真直性がすぐれているとともに、通常の室内環境での使用に対して十分な耐食性を有し、しかも安価な鋼を得ることを意図して、他の共同研究者らと協力して研究した。その成果として、特定の介在物を生成させた耐食鋼が有用であることを知って、すでに提案した(特許文献1)。その耐食鋼は、C:0.005〜0.200%,Si:1.0%以下、Mn:2.0%以下、P:0.05%以下、Cu:2.0%以下、Ni:2.0%以下、Cr:2.0〜9.0%を含有する鋼であって、特定量のS、Se、TiおよびZrの添加により、(Ti,Zr)4(S,Se)2C2等の、CならびにSおよびSeのうちの1種または2種を含有する、Ti系化合物、Zr系化合物またはTi−Zr系化合物を鋼中に生成させたものであり、これらの化合物が鋼中に微細に分散することによって、鋼の被削性がすぐれるとともに、耐食性、冷間加工性および熱間加工性が良好な鋼である。
さらに研究を進めた発明者らは、上記の合金組成の耐食鋼において、S量とC量との関係、C量と(Ti+Zr)量との関係、および(S+Se)量と(Ti+Zr)量との関係を特定の範囲に選択することにより、耐食性および被削性がいっそう向上し、また、冷間加工性のうちとくに冷間鍛造性が改善され、またはドリル穿孔性が改善されることを見出した。
特願2001−147026
本発明の基本的な目的は、圧延後の熱処理を行なわず引き抜き前の素材硬さを制御することで、きびしい真直性の規格を満足し、メッキを施さなくても、室内の使用環境に十分耐える耐食性を有し、かつ、冷間加工性および被削性にすぐれ、ステンレス鋼よりも低コストで、シャフトの材料として好適な耐食鋼を提供することにある。
本発明の付加的な目的は、上記の耐食鋼において、とくに冷間鍛造性にすぐれたもの、およびドリル穿孔性にすぐれたものを実現し、プリンターシャフト以外の部品の製造に関しても、素材として好適な耐食鋼を提供することにある。
上記した基本的な課題を解決する、本発明の冷間加工性および被削性にすぐれた耐食鋼は、重量%で、C:0.005〜0.200%,Si:1.0%以下、Mn:2.0%以下、P:0.05%以下、Cu:2.0%以下、Ni:2.0%以下、Cr:2.0〜9.0%、TiおよびZrの1種または2種を、[Ti%]+0.52[Zr%]:0.03〜1.20%となるように含有し、S:0.01〜0.50%およびSe:0.01〜0.40%の1種または2種、N:0.050%以下、ならびにO:0.030%以下を含有し、残部がFeおよび不可避な不純物からなる合金組成の鋼であって、鋼が、その中の介在物として、CならびにSおよびSeの1種または2種を含有するTi系−、Zr系−またはTi−Zr系の化合物を含有し、[S%]≧32[C%]/12であって、L=4[C%]/([Ti%]+0.52[Zr%])とするとき、0<L≦0.5の条件を満たすことにより、冷間加工性および被削性にすぐれた耐食鋼である。
上記した特定の目的のうち、とくに冷間鍛造性がすぐれた本発明の耐食鋼は、上に規定した合金組成において、H=1.5([S%]+0.40[Se%])/([Ti%]+0.52[Zr%])とするとき、0<H≦0.5の条件を満たすものである。
上記した特定の目的のうち、とくにドリル穿孔性にすぐれた本発明の耐食鋼は、上に規定した合金組成において、H=1.5([S%]+0.40[Se%])/([Ti%]+0.52[Zr%])とするとき、0.5<H≦1.2の条件を満たすものである。
本発明の耐食鋼は、上記の実施データが示すように、被削性にすぐれるとともに、通常の室内環境での使用に対して十分な耐食性を有し、かつ従来のフェライト系ステンレス鋼に比べてCr含有量が少ないので安価であるという、さきの発明の利益を享受している。表面にメッキする必要がないので、製造コストの節減と環境保護の観点からも有益である。その上で本発明の耐食鋼は、冷間加工性、とくに引抜加工後の真直性が改善されるという、追加の効果を得ている。合金組成を選択することにより、冷間鍛造性がすぐれたものとすることも、またドリル穿孔性が高いものとすることもでき、所望する特性の耐食鋼を得ることが容易である。
本発明のプリンターシャフト等に適した耐食鋼においては、上記した基本的な合金成分に加えて、必要により、下記のグループに属する元素の1種または2種以上を添加することができる。
(1)Mo:0.1〜4.0%およびW:0.1〜3.0%の1種または2種
(2)Pb:0.01〜0.30%,Te:0.005〜0.30%および
Bi:0.01〜0.20%の1種または2種以上
(3)Ca,Mg,BおよびREMの1種または2種以上:0.005〜0.1
00%
(4)Nb,V,TaおよびHfの1種または2種以上:0.01〜0.50%
(1)Mo:0.1〜4.0%およびW:0.1〜3.0%の1種または2種
(2)Pb:0.01〜0.30%,Te:0.005〜0.30%および
Bi:0.01〜0.20%の1種または2種以上
(3)Ca,Mg,BおよびREMの1種または2種以上:0.005〜0.1
00%
(4)Nb,V,TaおよびHfの1種または2種以上:0.01〜0.50%
以下に、本発明の基本的な合金組成をもつ耐食鋼の合金成分およびその含有量を、上記のように特定した理由を説明する。
C:0.005〜0.200%、好ましくは0.010〜0.100%
Cは、被削性を改善する化合物を構成する、重要な元素である。その含有量が0.005%に満たないと被削性を改善する化合物が十分な量生成しない。C含有量が0.200%を超えると、単体の炭化物が多量に生成し、それらが被削性を損なう。C量は、被削性を向上させる化合物を構成する他の元素の量に応じて適正量を添加しなければならない。好ましい範囲は、0.010〜0.100%である。
Cは、被削性を改善する化合物を構成する、重要な元素である。その含有量が0.005%に満たないと被削性を改善する化合物が十分な量生成しない。C含有量が0.200%を超えると、単体の炭化物が多量に生成し、それらが被削性を損なう。C量は、被削性を向上させる化合物を構成する他の元素の量に応じて適正量を添加しなければならない。好ましい範囲は、0.010〜0.100%である。
Si:1.0%以下
Siは、脱酸剤として添加する元素である。多量に添加すると、固溶化熱処理後の鋼の硬さが高くなって、冷間加工性が低下し、さらにδ一フェライトの生成量が増加して熱間加工性が悪くなり、耐食性も低下する。そこで、含有量の上限を1.0%と定めた。被削性および真直性をとくに重視する場合には、Si含有量を0.15%以下にする。
Siは、脱酸剤として添加する元素である。多量に添加すると、固溶化熱処理後の鋼の硬さが高くなって、冷間加工性が低下し、さらにδ一フェライトの生成量が増加して熱間加工性が悪くなり、耐食性も低下する。そこで、含有量の上限を1.0%と定めた。被削性および真直性をとくに重視する場合には、Si含有量を0.15%以下にする。
Mn:2.0%以下
Mnは、脱酸剤であるとともに、SやSeとの化合物を作ることにより、被削性を改善する。しかし、Sと結合して生成したMnSは、耐食性を著しく低下させるとともに、冷間加工性および真直性を低下させるので、Mn含有量の上限を2.0%とする。耐食性および冷間加工性を重視する場合には、0.40%以下にすることが好ましい。
Mnは、脱酸剤であるとともに、SやSeとの化合物を作ることにより、被削性を改善する。しかし、Sと結合して生成したMnSは、耐食性を著しく低下させるとともに、冷間加工性および真直性を低下させるので、Mn含有量の上限を2.0%とする。耐食性および冷間加工性を重視する場合には、0.40%以下にすることが好ましい。
P:0.05%以下
Pは、不純物であり、粒界に偏析して粒界腐食感受性を高めるほか、靱性の低下を招くので、少ないほどがよい。しかし、極端にPを低減することはコストの上昇を招くので、0.05%を許容限度とする。好ましくは、0.030%以下にする。
Pは、不純物であり、粒界に偏析して粒界腐食感受性を高めるほか、靱性の低下を招くので、少ないほどがよい。しかし、極端にPを低減することはコストの上昇を招くので、0.05%を許容限度とする。好ましくは、0.030%以下にする。
Cu:2.0%以下
Cuは、耐食性とくに還元性酸環境中での耐食性を向上させるのに有効な元素である。過剰に含有させると熱間加工性が低下するので、その含有量の上限を2.0%にする。
Cuは、耐食性とくに還元性酸環境中での耐食性を向上させるのに有効な元素である。過剰に含有させると熱間加工性が低下するので、その含有量の上限を2.0%にする。
Ni:2.0%以下
Niは、耐食性を向上させる元素であり、Crの添加のみでは十分でない耐食性を高めるために必要な成分である。多量の添加はコストの上昇を招くので、2.0%までの添加とする。十分な耐食性と良好な真直性を得るためには、その含有量を0.3〜0.8%の範囲にすることが望ましい。
Niは、耐食性を向上させる元素であり、Crの添加のみでは十分でない耐食性を高めるために必要な成分である。多量の添加はコストの上昇を招くので、2.0%までの添加とする。十分な耐食性と良好な真直性を得るためには、その含有量を0.3〜0.8%の範囲にすることが望ましい。
Cr:2.0〜9.0%
Crは、耐食性を向上させる元素である。その含有量が2.0%より少ないと十分な耐食性が得られず、また9.0%より多くなると、真直性、加工性および被削性が低下し、コストも上昇する。耐食性とコストのバランスからみて適切な含有量の範囲は、6.0〜9.0%である。
Crは、耐食性を向上させる元素である。その含有量が2.0%より少ないと十分な耐食性が得られず、また9.0%より多くなると、真直性、加工性および被削性が低下し、コストも上昇する。耐食性とコストのバランスからみて適切な含有量の範囲は、6.0〜9.0%である。
TiおよびZrの1種または2種:[Ti%]+0.52[Zr%]として0.03〜1.20%
TiおよびZrは、CおよびSもしくはSeと、またはSもしくはSeと共存することにより、(Ti,Zr)4(S,Se)2C2、(Ti,Zr)(S,Se)等の化合物を形成して、被削性の向上に寄与する。とくに前者は、耐食性を低下させることなく、また微細に分散するために冷間鍛造性を損なうことがなく、被削性の向上に寄与する。こうした効果を得るためには、[Ti%]+0.52[Zr%]として0.030%以上を含有させる必要があるが、1.20%を超える過剰な量になると、硬質な介在物であるTiNやTiO2が生成し、マトリクスの硬さが上昇して被削性が低下する。
TiおよびZrは、CおよびSもしくはSeと、またはSもしくはSeと共存することにより、(Ti,Zr)4(S,Se)2C2、(Ti,Zr)(S,Se)等の化合物を形成して、被削性の向上に寄与する。とくに前者は、耐食性を低下させることなく、また微細に分散するために冷間鍛造性を損なうことがなく、被削性の向上に寄与する。こうした効果を得るためには、[Ti%]+0.52[Zr%]として0.030%以上を含有させる必要があるが、1.20%を超える過剰な量になると、硬質な介在物であるTiNやTiO2が生成し、マトリクスの硬さが上昇して被削性が低下する。
S:0.01〜0.50%およびSe:0.01〜0.40%の1種または2種
SおよびSeは、上記のように、CとTiおよびZrと共存することにより、(Ti,Zr)4(S,Se)2C2、(Ti,Zr)(S,Se)等の化合物を形成して、被削性の向上に寄与する。これらの化合物を望ましい量生成させるためには、Sを0.01%以上、Seを0.01%以上含有させる必要があるが、含有量が過剰になると熱間加工性および靱性が損なわれるので、その含有量の上限を、Sでは0.50%、Seでは0.40%にする。
SおよびSeは、上記のように、CとTiおよびZrと共存することにより、(Ti,Zr)4(S,Se)2C2、(Ti,Zr)(S,Se)等の化合物を形成して、被削性の向上に寄与する。これらの化合物を望ましい量生成させるためには、Sを0.01%以上、Seを0.01%以上含有させる必要があるが、含有量が過剰になると熱間加工性および靱性が損なわれるので、その含有量の上限を、Sでは0.50%、Seでは0.40%にする。
N:0.050%以下
Nは不純物のひとつである。Nは、被削性を向上させる化合物を構成するのに必要なTiおよびZrと結合して、被削性を阻害する窒化物を生成するので、その含有量をできるだけ少なくする必要がある。しかし、極端にN量を低減することはコストの上昇を招くので、許容限度として0.050%を設ける。好ましくは0.025%以下、より好ましくは0.010%以下にする。
Nは不純物のひとつである。Nは、被削性を向上させる化合物を構成するのに必要なTiおよびZrと結合して、被削性を阻害する窒化物を生成するので、その含有量をできるだけ少なくする必要がある。しかし、極端にN量を低減することはコストの上昇を招くので、許容限度として0.050%を設ける。好ましくは0.025%以下、より好ましくは0.010%以下にする。
O:0.030%以下
Oも不純物のひとつである。Oは、被削性を向上させる化合物を構成するのに必要なTiおよびZrと結合して、被削性を害する酸化物を生成するので、これもできるだけ少なくする必要がある。しかし、極端なO量の低減もまたコストの上昇を招くので、許容限度として0.030%を定めた。好ましくは、0.010%以下にする。
Oも不純物のひとつである。Oは、被削性を向上させる化合物を構成するのに必要なTiおよびZrと結合して、被削性を害する酸化物を生成するので、これもできるだけ少なくする必要がある。しかし、極端なO量の低減もまたコストの上昇を招くので、許容限度として0.030%を定めた。好ましくは、0.010%以下にする。
本発明の耐食鋼において、任意に添加してよい成分のはたらきと、その組成範囲の限定理由は、つぎのとおりである。
Mo:0.1〜4.0%およびW:0.1〜3.0%の1種または2種
MoおよびWはいずれも、本発明の鋼に添加することにより、耐食性を一層向上させる元素である。この効果を得るには、鋼が、MoおよびWの一方または両方を、0.1%以上含有する必要がある。多量に加えると熱間加工性を損なううえにコストの上昇を招くので、その含有量の上限を、Moでは4.0%、Wでは3.0%とする。
MoおよびWはいずれも、本発明の鋼に添加することにより、耐食性を一層向上させる元素である。この効果を得るには、鋼が、MoおよびWの一方または両方を、0.1%以上含有する必要がある。多量に加えると熱間加工性を損なううえにコストの上昇を招くので、その含有量の上限を、Moでは4.0%、Wでは3.0%とする。
Pb:0.01〜0.30%,Te:0.005〜0.100%およびBi:0.01〜0.20%の1種または2種以上
Pb、TeおよびBiは、被削性をいっそう向上させる元素である。その効果を得るためには、Pbを0.01%以上,Teを0.005%以上、またBiを0.01%以上添加する必要がある。多量に加えると熱間加工性を損なうので、その含有量の上限を、Pbでは0.30%、Teでは0.30%、Biでは0.20%にする。
Pb、TeおよびBiは、被削性をいっそう向上させる元素である。その効果を得るためには、Pbを0.01%以上,Teを0.005%以上、またBiを0.01%以上添加する必要がある。多量に加えると熱間加工性を損なうので、その含有量の上限を、Pbでは0.30%、Teでは0.30%、Biでは0.20%にする。
Ca,Mg,BおよびREMの1種または2種以上:0.005〜0.010%
Ca,Mg,BおよびREMは、鋼の熱間加工性を向上させる元素である。その効果を得るには、これらを単独で、または併用して(併用の場合は合計量で)0.005%以上含有させる必要がある。過剰に加えると、逆に熱間加工性を低下させるので、0.010%までの添加に止める。
Ca,Mg,BおよびREMは、鋼の熱間加工性を向上させる元素である。その効果を得るには、これらを単独で、または併用して(併用の場合は合計量で)0.005%以上含有させる必要がある。過剰に加えると、逆に熱間加工性を低下させるので、0.010%までの添加に止める。
Nb,V,TaおよびHfの1種または2種以上:0.01〜0.50%
Nb,V,TaおよびHfは、炭窒化物を形成して鋼の結晶粒を微細化し、靱性を高める元素である。この効果を得るには、これらを単独で、または併用して(併用の場合は合計量で)0.01%以上添加する必要がある。過剰に加えると、粗大な炭窒化物が形成して逆に靱性を低下させるので、0.50%までの添加に止める。
Nb,V,TaおよびHfは、炭窒化物を形成して鋼の結晶粒を微細化し、靱性を高める元素である。この効果を得るには、これらを単独で、または併用して(併用の場合は合計量で)0.01%以上添加する必要がある。過剰に加えると、粗大な炭窒化物が形成して逆に靱性を低下させるので、0.50%までの添加に止める。
[S%]≧32[C%]/12
この条件は、原子%で比較したときに、SがCと同等またはそれ以上あることを意味する。S量がC量を下回らないことは、被削性に悪影響を及ぼす炭化物の生成を抑制するために必要である。
この条件は、原子%で比較したときに、SがCと同等またはそれ以上あることを意味する。S量がC量を下回らないことは、被削性に悪影響を及ぼす炭化物の生成を抑制するために必要である。
L=4[C%]/([Ti%]+0.52[Zr%])とするとき、0<L≦0.5
この条件を満たすことにより、炭化物を形成するCが母相中に実質上存在しなくなるため、冷間加工性および被削性にすぐれた耐食鋼が得られる。Lの値が0.5を超えると、余剰のCが炭化物を形成するので不都合である。
この条件を満たすことにより、炭化物を形成するCが母相中に実質上存在しなくなるため、冷間加工性および被削性にすぐれた耐食鋼が得られる。Lの値が0.5を超えると、余剰のCが炭化物を形成するので不都合である。
本発明の耐食鋼は、上記した合金組成を有することにより、(Ti,Zr)4(S,Se)2C2のような、CとSおよび(または)Seがともに含まれるTi系、Zr系および(または)Ti−Zr系の化合物が微細に鋼中に分散したものとなり、Cを固定することにより硬さを制御し、Sを固定することにより耐食性の低下を防いだものであって、結果として、高い被削性を有し、かつ良好な耐食性、熱間加工性および冷間加工性(引抜加工後の真直性、冷間鍛造性)を有する。
H=1.5([S%]+0.40[Se%])/([Ti%]+0.52[Zr%])
とするとき、0<H≦0.5の条件を満たすことにより、とくに冷間鍛造性がすぐれた耐食鋼が得られる。これは、介在物が必要以上に生成することを抑制したからである。これに対し、0.5<H≦1.2の条件を満たすことにより、とくにドリル穿孔性にすぐれた耐食鋼が得られる。それは、被削性改善元素であるSおよび(または)Seが、上記の介在物を形成するに必要な量を超えて存在すると、MnSなどの硫化物が形成され、それが微細に分散して存在して、ドリル穿孔性にとって有利に作用するからである。
とするとき、0<H≦0.5の条件を満たすことにより、とくに冷間鍛造性がすぐれた耐食鋼が得られる。これは、介在物が必要以上に生成することを抑制したからである。これに対し、0.5<H≦1.2の条件を満たすことにより、とくにドリル穿孔性にすぐれた耐食鋼が得られる。それは、被削性改善元素であるSおよび(または)Seが、上記の介在物を形成するに必要な量を超えて存在すると、MnSなどの硫化物が形成され、それが微細に分散して存在して、ドリル穿孔性にとって有利に作用するからである。
本発明の耐食鋼は、既知の技術に従って製造することができる。本発明の耐食鋼は、従来からある、Crを2.0〜9.0%含有する鋼またはこれに類似する鋼に、上記した特定量のTiおよびZrの1種または2種、Cならびに、SおよびSeの1種または2種を含有させたものだからである。
下記の表1(実施例−合金組成)および表2(実施例−合金組成)ならびに表3(比較例−合金組成)に示す合金組成の鋼を溶製し、インゴットに鋳造した。これらのインゴットを155mm角の鋼片に分塊圧延し、その後、この鋼片を線材圧延して、9.5mm径の線材にした。この線材を焼鈍し、スケールを除去した後、コンバインドマシーンで線材から直棒にし、センタレスグラインダーで直径8mmの丸棒に仕上げ、これを供試材とした。
次に、上記供試材から直径8mm、長さ400mmの試験片を切り出した。それらの試験片を用いて、下記の方法で耐食性、被削性、および真直性を測定した。
[耐食性]
各試験片を、温度60℃、湿度95%RHの高温多湿の雰囲気中に240時間保存し、目視で発錆の有無を観察した。
[被削性]
旋削性は、下記の条件で、500個のサンプルの外周を切削し、工具刃先の摩耗量を測定することによって評価した。
工具:超硬バイト
切削速度:150mm/min
送り:0.05mm/rev
切込み:1mm
ドリル穿孔性は、下記の条件で、500個のサンプルに孔開け加工を実施し、工具刃先の摩耗量を測定することによって評価した。
工具:ハイスドリル
切削速度:15m/min
送り:0.07mm/rev
穴深さ:10mm
[真直性]
その間隔を400mmに設定した2個の支点の上に試験片を置き、試験片を回転させて、ダイヤルゲージで中央部の振れを測定した。単位は「μm/400mm」幅である。
[冷間鍛造性]
直径12mm×高さ18mmの円柱状の試験片を用い、600トン油圧プレスにより一軸圧縮試験を行ない、限界圧縮率(割れが観察されない最大の圧縮率)の値で評価した。
[耐食性]
各試験片を、温度60℃、湿度95%RHの高温多湿の雰囲気中に240時間保存し、目視で発錆の有無を観察した。
[被削性]
旋削性は、下記の条件で、500個のサンプルの外周を切削し、工具刃先の摩耗量を測定することによって評価した。
工具:超硬バイト
切削速度:150mm/min
送り:0.05mm/rev
切込み:1mm
ドリル穿孔性は、下記の条件で、500個のサンプルに孔開け加工を実施し、工具刃先の摩耗量を測定することによって評価した。
工具:ハイスドリル
切削速度:15m/min
送り:0.07mm/rev
穴深さ:10mm
[真直性]
その間隔を400mmに設定した2個の支点の上に試験片を置き、試験片を回転させて、ダイヤルゲージで中央部の振れを測定した。単位は「μm/400mm」幅である。
[冷間鍛造性]
直径12mm×高さ18mmの円柱状の試験片を用い、600トン油圧プレスにより一軸圧縮試験を行ない、限界圧縮率(割れが観察されない最大の圧縮率)の値で評価した。
測定の結果を、特定の合金成分の間で規定した比の値とともに、下記の表4〜表6(試験結果)にまとめて示す。
表1 実施例(合金組成)
No. C Si Mn P Ni Cr Ti,Zr S,Se O N その他
1 0.020 0.19 0.15 0.018 0.30 8.1 Ti 0.27 S 0.07 0.004 0.021 −
2 0.035 0.28 0.18 0.008 0.09 8.4 Ti 0.80 S 0.24 0.013 0.016 −
3 0.025 0.15 0.30 0.019 0.17 7.5 Ti 0.45 S 0.12 0.002 0.019 −
4 0.050 0.31 0.19 0.033 0.28 8.8 Ti 0.60 S 0.17 0.005 0.022 −
5 0.045 0.31 0.08 0.028 0.80 8.9 Ti 0.43 S 0.12 0.002 0.017 −
6 0.028 0.33 0.17 0.042 0.47 7.8 Ti 0.82 S 0.11 0.004 0.027 −
Se 0.15
7 0.010 0.21 0.15 0.007 0.31 8.5 Ti 0.19 S 0.04 0.002 0.029 −
8 0.043 0.61 0.22 0.005 0.88 8.7 Ti 0.51 S 0.10 0.002 0.014 −
Zr 0.42
9 0.039 0.32 0.09 0.029 0.56 8.2 Ti 0.77 S 0.19 0.009 0.023 −
Zr 0.24
10 0.085 0.29 0.11 0.015 0.19 8.4 Ti 1.19 S 0.32 0.007 0.012 −
Se 0.24
11 0.123 0.49 0.21 0.025 0.05 7.3 Ti 1.18 S 0.41 0.008 0.013 Mo 2.3
Mg 0.007
12 0.118 0.32 0.46 0.013 0.34 6.9 Ti 1.08 S 0.43 0.005 0.026 Cu 0.2
Zr 0.24 B 0.008
13 0.045 0.72 0.47 0.018 1.20 8.4 Ti 0.68 S 0.20 0.010 0.004 Bi 0.08
Nb 0.15
14 0.055 0.08 0.14 0.008 0.69 8.9 Ti 0.70 S 0.19 0.008 0.009 W 1.6
B 0.005
15 0.067 0.61 0.13 0.019 0.41 6.8 Ti 0.91 S 0.23 0.005 0.009 −
16 0.088 0.30 0.17 0.033 1.88 7.8 Ti 1.02 S 0.46 0.011 0.012 Ca 0.006
Ta 0.22
17 0.044 0.04 0.23 0.028 0.55 8.3 Ti 0.63 S 0.31 0.009 0.021 Co 1.2
Ca 0.0056
18 0.057 0.32 0.31 0.042 0.41 8.2 Ti 0.73 S 0.48 0.010 0.012 Pb 0.25
Se 0.20
19 0.022 0.49 0.33 0.007 1.32 8.1 Ti 0.32 S 0.16 0.013 0.018 −
No. C Si Mn P Ni Cr Ti,Zr S,Se O N その他
1 0.020 0.19 0.15 0.018 0.30 8.1 Ti 0.27 S 0.07 0.004 0.021 −
2 0.035 0.28 0.18 0.008 0.09 8.4 Ti 0.80 S 0.24 0.013 0.016 −
3 0.025 0.15 0.30 0.019 0.17 7.5 Ti 0.45 S 0.12 0.002 0.019 −
4 0.050 0.31 0.19 0.033 0.28 8.8 Ti 0.60 S 0.17 0.005 0.022 −
5 0.045 0.31 0.08 0.028 0.80 8.9 Ti 0.43 S 0.12 0.002 0.017 −
6 0.028 0.33 0.17 0.042 0.47 7.8 Ti 0.82 S 0.11 0.004 0.027 −
Se 0.15
7 0.010 0.21 0.15 0.007 0.31 8.5 Ti 0.19 S 0.04 0.002 0.029 −
8 0.043 0.61 0.22 0.005 0.88 8.7 Ti 0.51 S 0.10 0.002 0.014 −
Zr 0.42
9 0.039 0.32 0.09 0.029 0.56 8.2 Ti 0.77 S 0.19 0.009 0.023 −
Zr 0.24
10 0.085 0.29 0.11 0.015 0.19 8.4 Ti 1.19 S 0.32 0.007 0.012 −
Se 0.24
11 0.123 0.49 0.21 0.025 0.05 7.3 Ti 1.18 S 0.41 0.008 0.013 Mo 2.3
Mg 0.007
12 0.118 0.32 0.46 0.013 0.34 6.9 Ti 1.08 S 0.43 0.005 0.026 Cu 0.2
Zr 0.24 B 0.008
13 0.045 0.72 0.47 0.018 1.20 8.4 Ti 0.68 S 0.20 0.010 0.004 Bi 0.08
Nb 0.15
14 0.055 0.08 0.14 0.008 0.69 8.9 Ti 0.70 S 0.19 0.008 0.009 W 1.6
B 0.005
15 0.067 0.61 0.13 0.019 0.41 6.8 Ti 0.91 S 0.23 0.005 0.009 −
16 0.088 0.30 0.17 0.033 1.88 7.8 Ti 1.02 S 0.46 0.011 0.012 Ca 0.006
Ta 0.22
17 0.044 0.04 0.23 0.028 0.55 8.3 Ti 0.63 S 0.31 0.009 0.021 Co 1.2
Ca 0.0056
18 0.057 0.32 0.31 0.042 0.41 8.2 Ti 0.73 S 0.48 0.010 0.012 Pb 0.25
Se 0.20
19 0.022 0.49 0.33 0.007 1.32 8.1 Ti 0.32 S 0.16 0.013 0.018 −
表2 実施例−続き(合金組成)
No. C Si Mn P Ni Cr Ti,Zr S,Se O N その他
20 0.039 0.29 0.11 0.005 1.68 8.9 Ti 0.70 S 0.22 0.003 0.014 W 3.1
Se 0.32 B 0.007
21 0.051 0.30 0.12 0.029 0.08 9.0 Ti 0.56 S 0.14 0.005 0.008 −
22 0.062 0.31 0.14 0.015 0.08 8.5 Ti 0.89 S 0.20 0.007 0.007 Mo 2.4
REM 0.0031
23 0.067 0.81 0.15 0.002 0.69 7.5 Ti 0.90 S 0.26 0.008 0.010 −
24 0.087 0.41 0.16 0.019 0.28 8.3 Ti 0.84 S 0.23 0.003 0.012 Pb 0.21
25 0.111 0.39 0.19 0.011 0.59 8.2 Ti 1.05 S 0.31 0.003 0.014 −
Se 0.13
26 0.049 0.79 0.35 0.028 0.93 8.6 Ti 0.77 S 0.22 0.004 0.009 Mo 1.2
27 0.066 0.46 0.25 0.011 0.33 8.5 Ti 0.88 S 0.18 0.004 0.014 Cu 0.3
Mo 0.5
28 0.132 0.29 0.13 0.019 0.22 7.4 Ti 1.20 S 0.35 0.001 0.021 Cu 0.8
29 0.077 0.51 0.05 0.025 0.02 8.1 Ti 0.95 S 0.26 0.002 0.017 −
Se 0.07
30 0.038 0.33 0.29 0.013 1.41 7.7 Ti 0.59 S 0.16 0.005 0.008 V 0.4
No. C Si Mn P Ni Cr Ti,Zr S,Se O N その他
20 0.039 0.29 0.11 0.005 1.68 8.9 Ti 0.70 S 0.22 0.003 0.014 W 3.1
Se 0.32 B 0.007
21 0.051 0.30 0.12 0.029 0.08 9.0 Ti 0.56 S 0.14 0.005 0.008 −
22 0.062 0.31 0.14 0.015 0.08 8.5 Ti 0.89 S 0.20 0.007 0.007 Mo 2.4
REM 0.0031
23 0.067 0.81 0.15 0.002 0.69 7.5 Ti 0.90 S 0.26 0.008 0.010 −
24 0.087 0.41 0.16 0.019 0.28 8.3 Ti 0.84 S 0.23 0.003 0.012 Pb 0.21
25 0.111 0.39 0.19 0.011 0.59 8.2 Ti 1.05 S 0.31 0.003 0.014 −
Se 0.13
26 0.049 0.79 0.35 0.028 0.93 8.6 Ti 0.77 S 0.22 0.004 0.009 Mo 1.2
27 0.066 0.46 0.25 0.011 0.33 8.5 Ti 0.88 S 0.18 0.004 0.014 Cu 0.3
Mo 0.5
28 0.132 0.29 0.13 0.019 0.22 7.4 Ti 1.20 S 0.35 0.001 0.021 Cu 0.8
29 0.077 0.51 0.05 0.025 0.02 8.1 Ti 0.95 S 0.26 0.002 0.017 −
Se 0.07
30 0.038 0.33 0.29 0.013 1.41 7.7 Ti 0.59 S 0.16 0.005 0.008 V 0.4
表3 比較例(合金組成)
No. C Si Mn P Ni Cr Ti,Zr S,Se O N その他
31 0.002 0.42 2.62 0.028 0.71 5.2 − S 0.01 0.008 0.025 −
32 0.016 1.52 0.30 0.018 0.40 1.7 − S 0.33 0.012 0.033 −
33 0.009 0.68 0.77 0.025 0.16 10.5 − S 0.20 0.006 0.180 −
34 0.008 0.45 2.43 0.018 0.38 7.2 − S 0.61 0.007 0.018 −
No. C Si Mn P Ni Cr Ti,Zr S,Se O N その他
31 0.002 0.42 2.62 0.028 0.71 5.2 − S 0.01 0.008 0.025 −
32 0.016 1.52 0.30 0.018 0.40 1.7 − S 0.33 0.012 0.033 −
33 0.009 0.68 0.77 0.025 0.16 10.5 − S 0.20 0.006 0.180 −
34 0.008 0.45 2.43 0.018 0.38 7.2 − S 0.61 0.007 0.018 −
表4 実施例(成分比+試験結果)
No. Ti+ S+ 4C/ 1.5(S+0.40 耐食性 旋削性 ドリル 真直性 冷鍛性
0.52 0.40 (Ti+ Se)/(Ti+ 発錆の 穿孔性 μm/ 限界圧縮
Zr Se 0.52Zr) 0.52Zr) 有無 (μm) (μm) 400mm 率(%)
1 0.27 0.07 0.30 0.39 なし 51 70 8 ≧84
2 0.80 0.24 0.18 0.45 なし 33 65 9 ≧84
3 0.45 0.12 0.22 0.40 なし 55 66 6 ≧84
4 0.60 0.17 0.33 0.43 なし 57 72 9 ≧84
5 0.43 0.12 0.42 0.42 なし 46 68 5 ≧84
6 0.82 0.17 0.14 0.31 なし 60 73 7 ≧84
7 0.19 0.04 0.21 0.32 なし 61 76 3 ≧84
8 0.73 0.10 0.24 0.21 なし 56 69 4 ≧84
9 0.89 0.19 0.17 0.32 なし 43 59 9 ≧84
10 1.19 0.42 0.29 0.52 なし 37 48 7 82
11 1.18 0.41 0.42 0.52 なし 40 51 6 80
12 1.20 0.43 0.39 0.54 なし 42 50 5 81
13 0.68 0.20 0.26 0.44 なし 57 74 9 ≧84
14 0.70 0.19 0.31 0.41 なし 54 73 7 ≧84
15 0.91 0.23 0.29 0.38 なし 59 69 4 ≧84
16 1.02 0.46 0.35 0.68 なし 49 47 6 ≧84
17 0.63 0.31 0.28 0.74 なし 60 49 5 ≧84
18 0.73 0.56 0.31 1.15 なし 58 52 9 ≧84
19 0.32 0.16 0.28 0.75 なし 65 41 10 ≧84
No. Ti+ S+ 4C/ 1.5(S+0.40 耐食性 旋削性 ドリル 真直性 冷鍛性
0.52 0.40 (Ti+ Se)/(Ti+ 発錆の 穿孔性 μm/ 限界圧縮
Zr Se 0.52Zr) 0.52Zr) 有無 (μm) (μm) 400mm 率(%)
1 0.27 0.07 0.30 0.39 なし 51 70 8 ≧84
2 0.80 0.24 0.18 0.45 なし 33 65 9 ≧84
3 0.45 0.12 0.22 0.40 なし 55 66 6 ≧84
4 0.60 0.17 0.33 0.43 なし 57 72 9 ≧84
5 0.43 0.12 0.42 0.42 なし 46 68 5 ≧84
6 0.82 0.17 0.14 0.31 なし 60 73 7 ≧84
7 0.19 0.04 0.21 0.32 なし 61 76 3 ≧84
8 0.73 0.10 0.24 0.21 なし 56 69 4 ≧84
9 0.89 0.19 0.17 0.32 なし 43 59 9 ≧84
10 1.19 0.42 0.29 0.52 なし 37 48 7 82
11 1.18 0.41 0.42 0.52 なし 40 51 6 80
12 1.20 0.43 0.39 0.54 なし 42 50 5 81
13 0.68 0.20 0.26 0.44 なし 57 74 9 ≧84
14 0.70 0.19 0.31 0.41 なし 54 73 7 ≧84
15 0.91 0.23 0.29 0.38 なし 59 69 4 ≧84
16 1.02 0.46 0.35 0.68 なし 49 47 6 ≧84
17 0.63 0.31 0.28 0.74 なし 60 49 5 ≧84
18 0.73 0.56 0.31 1.15 なし 58 52 9 ≧84
19 0.32 0.16 0.28 0.75 なし 65 41 10 ≧84
表5 実施例−続き(成分比+試験結果)
No. Ti+ S+ 4C/ 1.5(S+0.40 耐食性 旋削性 ドリル 真直性 冷鍛性
0.52 0.40 (Ti+ Se)/(Ti+ 発錆の 穿孔性 μm/ 限界圧縮
Zr Se 0.52Zr) 0.52Zr) 有無 (μm) (μm) 400mm 率(%)
20 0.70 0.35 0.22 0.75 なし 52 43 2 ≧84
21 0.56 0.14 0.36 0.38 なし 57 62 8 ≧84
22 0.89 0.20 0.28 0.34 なし 50 77 6 ≧84
23 0.90 0.26 0.30 0.43 なし 48 72 4 ≧84
24 0.84 0.23 0.41 0.41 なし 47 65 8 ≧84
25 1.05 0.36 0.42 0.52 なし 41 71 9 83
26 0.77 0.22 0.25 0.43 なし 49 73 2 ≧84
27 0.88 0.18 0.30 0.31 なし 51 68 5 80
28 1.20 0.35 0.44 0.44 なし 39 77 8 ≧84
29 0.95 0.29 0.32 0.45 なし 43 68 6 ≧84
30 0.59 0.16 0.26 0.41 なし 54 72 9 ≧84
No. Ti+ S+ 4C/ 1.5(S+0.40 耐食性 旋削性 ドリル 真直性 冷鍛性
0.52 0.40 (Ti+ Se)/(Ti+ 発錆の 穿孔性 μm/ 限界圧縮
Zr Se 0.52Zr) 0.52Zr) 有無 (μm) (μm) 400mm 率(%)
20 0.70 0.35 0.22 0.75 なし 52 43 2 ≧84
21 0.56 0.14 0.36 0.38 なし 57 62 8 ≧84
22 0.89 0.20 0.28 0.34 なし 50 77 6 ≧84
23 0.90 0.26 0.30 0.43 なし 48 72 4 ≧84
24 0.84 0.23 0.41 0.41 なし 47 65 8 ≧84
25 1.05 0.36 0.42 0.52 なし 41 71 9 83
26 0.77 0.22 0.25 0.43 なし 49 73 2 ≧84
27 0.88 0.18 0.30 0.31 なし 51 68 5 80
28 1.20 0.35 0.44 0.44 なし 39 77 8 ≧84
29 0.95 0.29 0.32 0.45 なし 43 68 6 ≧84
30 0.59 0.16 0.26 0.41 なし 54 72 9 ≧84
表6 比較例(成分比+試験結果)
No. Ti+ S+ 4C/ 1.5(S+0.40 耐食性 旋削性 ドリル 真直性 冷鍛性
0.52 0.40 (Ti+ Se)/(Ti+ 発錆の 穿孔性 μm/ 限界圧縮
Zr Se 0.52Zr) 0.52Zr) 有無 (μm) (μm) 400mm 率(%)
31 − − − − あり 123 104 48 70
32 − − − − あり 102 121 39 55
33 − − − − なし 156 95 43 60
34 − − − − あり 89 113 33 50
No. Ti+ S+ 4C/ 1.5(S+0.40 耐食性 旋削性 ドリル 真直性 冷鍛性
0.52 0.40 (Ti+ Se)/(Ti+ 発錆の 穿孔性 μm/ 限界圧縮
Zr Se 0.52Zr) 0.52Zr) 有無 (μm) (μm) 400mm 率(%)
31 − − − − あり 123 104 48 70
32 − − − − あり 102 121 39 55
33 − − − − なし 156 95 43 60
34 − − − − あり 89 113 33 50
Claims (8)
- 重量%で、C:0.005〜0.200%,Si:1.0%以下、Mn:2.0%以下、P:0.05%以下、Cu:2.0%以下、Ni:2.0%以下、Cr:2.0〜9.0%、TiおよびZrの1種または2種を、[Ti%]+0.52[Zr%]:0.03〜1.20%となるように含有し、S:0.01〜0.50%およびSe:0.01〜0.40%の1種または2種、N:0.050%以下、ならびにO:0.030%以下を含有し、残部がFeおよび不可避な不純物からなる合金組成の鋼であって、鋼が、その中の介在物として、CならびにSおよびSeの1種または2種を含有するTi系−、Zr系−またはTi−Zr系の化合物を含有し、[S%]≧32[C%]/12であって、L=4[C%]/([Ti%]+0.52[Zr%])とするとき、0<L≦0.5の条件を満たすことにより、冷間加工性および被削性にすぐれた耐食鋼。
- 請求項1の耐食鋼において、H=1.5([S%]+0.40[Se%])/([Ti%]+0.52[Zr%])とするとき、0<H≦0.5の条件を満たすことにより、とくに冷間鍛造性がすぐれた耐食鋼。
- 請求項1の耐食鋼において、H=1.5([S%]+0.40[Se%])/([Ti%]+0.52[Zr%])とするとき、0.5<H≦1.2の条件を満たすことにより、とくにドリル穿孔性にすぐれた耐食鋼。
- 請求項1ないし3のいずれかの耐食鋼において、前記の合金成分に加えて、重量%で、Mo:0.1〜4.0%およびW:0.1〜3.0%の1種または2種を含有する耐食鋼。
- 請求項1ないし4のいずれかの耐食鋼において、前記の合金成分に加えて、重量%で、Pb:0.01〜0.30%,Te:0.005〜0.100%およびBi:0.01〜0.20%の1種または2種以上を含有する耐食鋼。
- 請求項1ないし5のいずれかの耐食鋼において、前記の合金成分に加えて、重量%で、Ca,Mg,BおよびREM:0.005〜0.010%の1種または2種以上を含有する耐食鋼。
- 請求項1ないし6のいずれかの耐食鋼において、前記の合金成分に加えて、重量%で、Nb,V,Ta、およびHf:0.01〜0.50%の1種または2種以上を含有する耐食鋼。
- 請求項1ないし7のいずれかの耐食鋼で製造したプリンターシャフトまたはモーターシャフト。
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