JP2004163575A - 直下型バックライト用ポリカーボネート樹脂製光拡散積層板 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】複数層からなる光拡散積層板であって、(1)上層は、その表面に立体模様を有した厚み0.05〜0.3mmのポリカーボネート樹脂フィルムであり、(2)下層は、ポリカーボネート樹脂99.7〜80重量%と平均粒径1〜30μmの透明微粒子0.3〜20重量%の合計100重量%よりなるポリカーボネート樹脂組成物から形成された厚み0.5〜3.0mmの光拡散板である直下型バックライト用ポリカーボネート樹脂製光拡散積層板。
【選択図】 なし
Description
【発明の属する技術分野】
本発明はポリカーボネート樹脂製光拡散積層板に関する。更に詳しくは、液晶ディスプレイの拡散シート等に有用な優れた面発光性を有し高輝度で発光面の輝度ムラが少なく色調が優れ立体模様を有するポリカーボネート樹脂製光拡散積層板に関する。
【0002】
【従来の技術】
芳香族ポリカーボネート樹脂は、機械的特性、耐熱性、耐候性に優れている上、高い光線透過率を備えた樹脂として幅広い用途に使用されている。例えばスカイドーム、トップライト、アーケード、マンションの腰板、道路側壁板等の建築分野にも多量使用されている。
【0003】
これらの用途の多くは白色光拡散板として用いられており、従来ポリカーボネート樹脂製の白色光拡散板(以下乳白色板という)は、ポリカーボネート樹脂に炭酸カルシウムおよび酸化チタン等の光拡散剤を添加混合する方法(特許文献1参照)、ポリカーボネート樹脂に部分的に架橋したポリマー微粒子を添加混合する方法(特許文献2参照)、ポリカーボネート樹脂に不融性アクリル系重合微粒子、酸化チタン及び珪素化合物を混合添加させる方法(特許文献3参照)が提案されている。
【0004】
その他の用途として、小型液晶ディスプレイ及び小型液晶テレビのエッジライト方式もしくは直下型バックライト方式の面光源体やスキャナーの面光源体等に用いられている。
【0005】
先に述べた特許文献1〜3に記載の乳白色板は、上記面光源体として用いても光線透過率が低いため十分な面発光性が得られないといった問題が生ずる。また透過光がやや黄味を帯びているため、カラー液晶表示における色合いに悪影響を及ぼすなどの問題がある。
【0006】
液晶ディスプレイのエッジライト方式の面光源体としてのポリカーボネート樹脂組成物としては、ポリカーボネート樹脂に炭酸カルシウムや架橋ポリアリレート樹脂を添加した樹脂組成物(特許文献4参照)、ポリカーボネート樹脂にビーズ状架橋アクリル樹脂を配合した樹脂組成物(特許文献5参照)、ポリカーボネート樹脂にビーズ状架橋アクリル樹脂と蛍光増白剤を添加した樹脂組成物(特許文献6参照)が知られている。
【0007】
しかしながら、これらのポリカーボネート樹脂組成物は、光拡散効果が不十分であるため液晶ディスプレイの直下型バックライトやスキャナーなどに使用すると光源が透けて見えるといった問題や輝度むらが生じるといった問題がある。
【0008】
また、エッジライト方式のバックライトでは導光板の上面に必要に応じて拡散フィルムやレンズフィルム等が載置され使用されており、特許文献7では、該拡散フィルムとプリズム形状を有するレンズフィルムとを一体化した光拡散効果とレンズ効果を併せ持つレンズシートが提案されている。
【0009】
さらに、炭酸カルシウムと酸化チタンを含有したポリカーボネート樹脂組成物から形成されたポリカーボネート製液晶ディスプレイバックライト用光拡散板が開示されている(特許文献8参照)。しかしながら、かかる光拡散板は、輝度が十分でなく、特に後述する大型液晶ディスプレイ用の直下型バックライト用光拡散板として使用する際、その影響が顕著になるという問題がある。
【0010】
一方、エッジライト方式もしくは直下型バックライト方式の小型液晶ディスプレイ及び小型液晶テレビ用光拡散板用途では、ポリカーボネート製とアクリル樹脂製の光拡散板が競合している。このポリカーボネート製光拡散板は品質面(耐衝撃性等)では優れている点が多いが、コスト競争力でアクリル樹脂製光拡散板に市場を凌駕されている。ところが近年15〜39インチと大型化してきている液晶ディスプレイや液晶テレビでは面積の増大により直下型バックライト方式が主流になりつつある。
【0011】
この用途において、アクリル樹脂製光拡散板ではその吸湿性等の特性のため大型化による影響を受けやすく、使用環境条件の変化により、光拡散板の反りが大きくなる。そのため、光拡散板が液晶板にあたるという重大な欠陥がしばしば発生していた。その結果、液晶板の輝度ムラが大きくなる問題が残った。
【0012】
さらに、小型液晶ディスプレイ及び小型液晶テレビでは、液晶画面の輝度向上及び画面全体の輝度ムラを減少させる観点から、光拡散板の他に、拡散フィルム、レンズフィルム、輝度向上フィルム等の機能性フィルムが多数使用されている。しかしながら、最近では、液晶ディスプレイ及び液晶テレビも小型から大型化が進んでいるため、使用する機能性フィルムの数を少なくしても、輝度及び拡散性能を向上させることできるような光拡散板の開発が望まれている。
【0013】
【特許文献1】
特開昭50−146646号公報
【特許文献2】
特開平03−143950号公報
【特許文献3】
特開平10−017761号公報
【特許文献4】
特開平05−257002号公報
【特許文献5】
特開平08−188709号公報
【特許文献6】
特開平09−020860号公報
【特許文献7】
特開平08−313708号公報
【特許文献8】
特開平03−078701号公報
【0014】
【発明が解決しようとする課題】
本発明の目的は、直下型バックライト方式の液晶ディスプレイの光拡散板等に有用な優れた面発光性を有し、高輝度で発光面の輝度ムラが少なく色調の優れたポリカーボネート樹脂製の光拡散板、特に大型液晶ディスプレイ又は大型液晶テレビの直下型バックライト方式の光拡散板として有用なポリカーボネート樹脂製の光拡散板を提供することである。
【0015】
本発明者は、上記課題を達成せんとして鋭意検討を重ねた結果、直下型バックライト方式において、従来光拡散板の上面に輝度向上及び輝度ムラを低減させるために表面に立体模様を有するフィルムを配置して使用していたけれども、驚くべきことに光拡散板と表面に立体模様を有するフィルムとを積層して使用することにより、単に配置して使用するよりも色調の優れた面発光性が得られ、且つ高輝度で良好な光拡散性を示すことを見出し、本発明を完成するに至った。
【0016】
【課題を解決するための手段】
本発明は、複数層からなる光拡散積層板であって、(1)上層は、その表面に立体模様を有した厚み0.05〜0.3mmのポリカーボネート樹脂フィルムであり、(2)下層は、ポリカーボネート樹脂99.7〜80重量%と平均粒径1〜30μmの透明微粒子0.3〜20重量%の合計100重量%よりなるポリカーボネート樹脂組成物から形成された厚み0.5〜3.0mmの光拡散板である直下型バックライト用ポリカーボネート樹脂製光拡散積層板に係るものである。
【0017】
本発明で使用されるポリカーボネート樹脂は、二価フェノールとカーボネート前駆体とを界面重縮合法または溶融重合法で反応させて得られるものである。二価フェノールの代表的な例としては2,2−ビス(4−ヒドロキシフェニル)プロパン[通称ビスフェノールA]、1,1−ビス(4−ヒドロキシフェニル)エタン、1,1−ビス(4−ヒドロキシフェニル)シクロヘキサン、2,2−ビス(3−メチル−4−ヒドロキシフェニル)プロパン、2,2−ビス(3,5−ジメチル−4−ヒドロキシフェニル)プロパン、ビス(4−ヒドロキシフェニル)サルファイド、ビス(4−ヒドロキシフェニル)スルホン等が挙げられ、なかでもビスフェノールAが好ましい。これらの二価フェノールは単独または2種以上を混合して使用できる。
【0018】
カーボネート前駆体としてはカルボニルハライド、カーボネートエステルまたはハロホルメート等が使用され、具体的にはホスゲン、ジフェニルカーボネートまたは二価フェノールのジハロホルメート等が挙げられる。
【0019】
上記二価フェノールとカーボネート前駆体を界面重縮合法または溶融重合法によって反応させてポリカーボネート樹脂を製造するに当っては、必要に応じて触媒、末端停止剤、二価フェノールの酸化防止剤等を使用してもよい。またポリカーボネート樹脂は三官能以上の多官能性芳香族化合物を共重合した分岐ポリカーボネート樹脂であっても、芳香族または脂肪族の二官能性カルボン酸を共重合したポリエステルカーボネート樹脂であってもよく、また、得られたポリカーボネート樹脂の2種以上を混合した混合物であってもよい。
【0020】
ポリカーボネート樹脂の分子量は粘度平均分子量で表して通常15,000〜40,000、好ましくは18,000〜35,000である。本発明でいう粘度平均分子量は塩化メチレン100mlにポリカーボネート樹脂0.7gを20℃で溶解した溶液から求めた比粘度(ηsp)を次式に挿入して求めたものである。
ηsp/c=[η]+0.45×[η]2c
[η]=1.23×10−4M0.83
(但しc=0.7、[η]は極限粘度)
【0021】
本発明の直下型バックライト用ポリカーボネート樹脂製光拡散積層板は、複数層からなり、その上層は、その表面に立体模様を有したポリカーボネート樹脂フィルム層である。該光拡散積層板表面に立体模様を有した透明なポリカーボネート樹脂フィルム層を設けることにより、輝度が大幅に向上し、光拡散性能に優れることとなる。
【0022】
本発明の直下型バックライト用ポリカーボネート樹脂製光拡散積層板は、上述のようにその(上層の)表面に立体模様を有しており、その立体模様を有する表面形状としては、光拡散性の優れたプリズム形状(鋸歯状)、畝形状またはウェーブ形状などが好ましく、特にプリズム形状が好ましい。光拡散積層板表面に凹凸形状の模様を設けることにより輝度が上昇し光拡散性能に優れることとなる。
【0023】
表面に立体模様を有したポリカーボネート樹脂フィルムを得る方法としては、ロール表面にプリズム形状(鋸歯状)、畝形状またはウェーブ形状など所望の模様の逆型を施した型付冷却ロールとシリコンゴムロールで溶融押出したポリカーボネート樹脂フィルムを挟持する方法が好ましく採用され、さらに、その後の冷却ロールにおいても鏡面ロールとシリコンゴムロールで模様付フィルムを挟持することが好ましい。かかる方法では製造設備に損傷を与えること無く、工業的に安定して模様付フィルムを生産できる。
【0024】
また、前記上層(ポリカーボネート樹脂フィルム層)は、その厚みが0.05〜0.3mmであり、好ましくは0.05〜0.25mmであり、特に好ましくは0.05〜0.2mmである。厚みが0.3mmを超えるとバックライトユニットの厚みが大きくなって液晶表示装置の薄型化の要求に対しては不十分であり好ましくない。
【0025】
なお、前記上層(ポリカーボネート樹脂フィルム層)は、レンズ効果を十分に発揮し易くするため高い透明性を有することが好ましいが、後述する光拡散剤をその特性に悪影響を及ぼさない程度配合してもよい。
【0026】
一方、本発明の直下型バックライト用ポリカーボネート樹脂製光拡散積層板は、複数層からなり、その下層は、ポリカーボネート樹脂99.7〜80重量%と平均粒径1〜30μmの透明微粒子0.3〜20重量%の合計100重量%よりなるポリカーボネート樹脂組成物から形成された光拡散板である。
【0027】
また、下層(光拡散板)の厚さは0.5〜3.0mmであり、好ましくは1.0〜3.0mmであり、より好ましくは1.5〜2.5mmである。0.5mmより薄いと剛性が不足するので適当ではなく、3.0mmより厚くなると重量的に実用的でなく好ましくない。
【0028】
本発明で光拡散剤として使用する透明微粒子としては、ガラス微粒子に代表される無機微粒子、ポリスチレン樹脂、(メタ)アクリル樹脂、シリコーン樹脂等からの有機微粒子があげられ、有機微粒子が好ましい。かかる有機微粒子としては、架橋した有機微粒子が好ましく、その製造過程において少なくとも部分的に架橋されており、ポリカーボネート樹脂の加工過程において実用的に変形せず、微粒子状態を維持しているものである。即ち、ポリカーボネート樹脂の成形温度(350℃)まで加熱してもポリカーボネート樹脂中に溶融しない微粒子がより好ましくあげられ、更に好ましくは架橋した(メタ)アクリル樹脂、シリコーン樹脂の有機微粒子である。その特に好適な具体例として、例えば部分架橋したメタクリル酸メチルをベースとしたポリマー微粒子ポリ(ブチルアクリレート)のコア/ポリ(メチルメタクリレート)のシェルを有するポリマー、ゴム状ビニルポリマーのコアとシェルを含んだコア/シェルモノホルジーを有するポリマー〔ローム・アンド・ハーズ・カンパニー製商品名パラロイドEXL−5136〕、架橋シロキサン結合を有するシリコーン樹脂〔東芝シリコーン(株)製トスパール120〕が挙げられる。
【0029】
透明微粒子の平均粒径は1〜30μmであり、1〜20μmのものが好ましく、特に1〜10μmのものが好ましい。かかる透明微粒子の平均粒径は、コールカウンター法で測定した重量平均粒径であり、その測定器は株式会社日科機の粒子数・粒度分布アナライザーMODEL Zm である。重量平均粒子径が1μm未満であると十分な光拡散性が得られず面発光性が劣り、30μmを越えると十分な光拡散性が得られず面発光性が劣り、十分な光拡散効果を得るためには配合量が多くなり、光透過性が損なわれ、また輝度ムラが大きくなる欠点がある。
【0030】
芳香族ポリカーボネート樹脂と透明微粒子の配合割合は、芳香族ポリカーボネート樹脂と透明微粒子の合計100重量%に対して、芳香族ポリカーボネート樹脂99.7〜80重量%および透明微粒子0.3〜20重量%であり、芳香族ポリカーボネート樹脂99.5〜95重量%および透明微粒子0.5〜5重量%が特に好ましい。透明微粒子の配合量が0.3重量%より少ないと光拡散性が不足し光源が透けて見えるという問題が生じる。一方、透明微粒子の配合量が20重量%を越えると光線透過率が低下し、必要な輝度が得られなくなる。
【0031】
上記透明微粒子および下記所望の成分を所定量配合して得られるポリカーボネート樹脂組成物から光拡散板(下層)を得る方法としては、任意の方法や装置が使用でき、例えば溶融押出法により所定の厚さの板状に成形することが好ましい。溶融押出する際には、押出機の溶融ゾーンを1.33〜66.5kPaに減圧して押出すことが好ましい。押出機の溶融ゾーンを減圧にしないときは、配合した透明微粒子、特に不融性アクリル系重合体微粒子が酸素の影響を受けて、粒子の表面が部分的に崩れてしまい光拡散性能が低下することがある。またこれ以外に従来公知の方法、例えば射出成形、射出圧縮成形、ブロー成形、圧縮成形、粉末成形等で成形することも可能である。
【0032】
また、本発明において、前記上層(ポリカーボネート樹脂フィルム層)および下層(光拡散板)には、上記成分以外に目的及び効果を損なわない範囲で他の成分、例えば蛍光増白剤、亜リン酸、リン酸、亜リン酸エステル、リン酸エステル、ホスホン酸エステル等の熱安定剤、脂肪酸エステル化合物等の離型剤、トリアゾール系、アセトフェノン系、サリチル酸エステル系等の紫外線吸収剤、ブルーイング剤、テトラブロモビスフェノールA、テトラブロモビスフェノールAの低分子量ポリカーボネート、デカブロモジフェニレンエーテル等の難燃剤、三酸化アンチモン等の難燃助剤等の添加剤を必要に応じてその発現量配合してもよい。
【0033】
本発明において、適宜使用される蛍光増白剤は、合成樹脂等の色調を白色あるいは青白色に改善するために用いられるものであれば特に制限は無く、例えばスチルベンゼン系、ベンズイミダゾール系、ベンズオキサゾール系、ナフタルイミド系、ローダミン系、クマリン系、オキサジン系化合物等が挙げられる。ここで蛍光増白剤は、光線の紫外部のエネルギーを吸収し、このエネルギーを可視部に放射する作用を有するものである。蛍光増白剤の配合量は、ポリカーボネート樹脂100重量部に対して0.0005〜0.1重量部の範囲が好ましく、0.001〜0.1重量部の範囲がより好ましく、0.001〜0.05重量部の範囲がさらに好ましく、0.005〜0.02重量部の範囲が特に好ましい。上記範囲で蛍光増白剤を配合することにより、面発光性が十分で発光面の色調の改良効果が得られ、色調のムラがなく好ましい。
【0034】
本発明において、適宜使用される熱安定剤は、ポリカーボネート樹脂の成形時における分子量の低下や色相の悪化を防止するために使用することができる。かかる熱安定剤としては、亜リン酸、リン酸、亜ホスホン酸、ホスホン酸およびこれらのエステル等が挙げられる。
【0035】
具体的には、トリフェニルホスファイト、トリス(ノニルフェニル)ホスファイト、トリデシルホスファイト、トリオクチルホスファイト、トリオクタデシルホスファイト、ジデシルモノフェニルホスファイト、ジオクチルモノフェニルホスファイト、ジイソプロピルモノフェニルホスファイト、モノブチルジフェニルホスファイト、モノデシルジフェニルホスファイト、モノオクチルジフェニルホスファイト、トリス(2,4−ジ−tert−ブチルフェニル)ホスファイト、ビス(2,6−ジ−tert−ブチル−4−メチルフェニル)ペンタエリスリトールジホスファイト、2,2−メチレンビス(4,6−ジ−tert−ブチルフェニル)オクチルホスファイト、ビス(ノニルフェニル)ペンタエリスリトールジホスファイト、ビス(2,4−ジ−tert−ブチルフェニル)ペンタエリスリトールジホスファイト、ジステアリルペンタエリスリトールジホスファイト、トリブチルホスフェート、トリエチルホスフェート、トリメチルホスフェート、トリフェニルホスフェート、ジフェニルモノオキソキセニルホスフェート、ジブチルホスフェート、ジオクチルホスフェート、ジイソプロピルホスフェート、
【0036】
テトラキス(2,4−ジ−iso−プロピルフェニル)−4,4’−ビフェニレンジホスホナイト、テトラキス(2,4−ジ−n−ブチルフェニル)−4,4’−ビフェニレンジホスホナイト、テトラキス(2,4−ジ−tert−ブチルフェニル)−4,4’−ビフェニレンジホスホナイト、テトラキス(2,4−ジ−tert−ブチルフェニル)−4,3’−ビフェニレンジホスホナイト、テトラキス(2,4−ジ−tert−ブチルフェニル)−3,3’−ビフェニレンジホスホナイト、テトラキス(2,6−ジ−iso−プロピルフェニル)−4,4’−ビフェニレンジホスホナイト、テトラキス(2,6−ジ−n−ブチルフェニル)−4,4’−ビフェニレンジホスホナイト、テトラキス(2,6−ジ−tert−ブチルフェニル)−4,4’−ビフェニレンジホスホナイト、テトラキス(2,6−ジ−tert−ブチルフェニル)−4,3’−ビフェニレンジホスホナイト、テトラキス(2,6−ジ−tert−ブチルフェニル)−3,3’−ビフェニレンジホスホナイト、ビス(2,4−ジ−tert−ブチルフェニル)−ビフェニルホスホナイト、ベンゼンホスホン酸ジメチル、ベンゼンホスホン酸ジエチル、ベンゼンホスホン酸ジプロピル等が挙げられる。
【0037】
なかでもトリス(2,4−ジ−tert−ブチルフェニル)ホスファイト、テトラキス(2,4−ジ−tert−ブチルフェニル)−4,4’−ビフェニレンジホスホナイトおよびビス(2,4−ジ−tert−ブチルフェニル)−ビフェニルホスホナイトが好ましい。
【0038】
これらの熱安定剤は、1種もしくは2種以上を混合して用いてもよい。かかる熱安定剤の使用量は、ポリカーボネート樹脂100重量部に対して0.001〜0.15重量部が好ましい。
【0039】
本発明において、適宜使用される離型剤としては、成形時の金型からの離型性を改良する目的等で脂肪酸エステル化合物を使用することができる。
【0040】
かかる脂肪酸エステルとしては、炭素数1〜20の一価または多価アルコールと炭素数10〜30の飽和脂肪酸との部分エステルまたは全エステルであるのが好ましい。かかる一価または多価アルコールと飽和脂肪酸との部分エステルまたは全エステルとしては、ステアリン酸モノグリセリド、ステアリン酸ジグリセリド、ステアリン酸トリグリセリド、ステアリン酸モノソルビテート、ベヘニン酸モノグリセリド、ペンタエリスリトールモノステアレート、ペンタエリスリトールテトラステアレート、ペンタエリスリトールテトラペラルゴネート、プロピレングリコールモノステアレート、ステアリルステアレート、パルミチルパルミテート、ブチルステアレート、メチルラウレート、イソプロピルパルミテート、ビフェニルビフェネート、ソルビタンモノステアレート、2−エチルヘキシルステアレート等が挙げられ、なかでも、ステアリン酸モノグリセリド、ステアリン酸トリグリセリド、ペンタエリスリトールテトラステアレートが好ましく用いられる。かかる脂肪酸エステルの使用量は、ポリカーボネート樹脂100重量部に対して0.001〜0.5重量部が好ましい。
【0041】
本発明において、耐候性の向上および有害な紫外線をカットする目的で、適宜紫外線吸収剤が使用される。かかる紫外線吸収剤としては、2,2’−ジヒドロキシ−4−メトキシベンゾフェノンに代表されるベンゾフェノン系紫外線吸収剤、2−(4,6−ジフェニル−1,3,5−トリアジン−2−イル)−5−ヘキシルオキシフェノールに代表されるトリアジン系紫外線吸収剤、2−(2H−ベンゾトリアゾール−2−イル)−4−メチルフェノール、2−(2H−ベンゾトリアゾール−2−イル)−4−tert−オクチルフェノール、2−(2H−ベンゾトリアゾール−2−イル)−4,6−ビス(1−メチル−1−フェニルエチル)フェノール、2−(2H−ベンゾトリアゾール−2−イル)−4,6−ジ−tert−ペンチルフェノール、2−(5−クロロ−2H−ベンゾトリアゾール−2−イル)−4−メチル−6−tert−ブチルフェノール、2−(5−クロロ−2H−ベンゾトリアゾール−2−イル)−2,4−tert−ブチルフェノールおよび2,2’−メチレンビス[6−(2H−ベンゾトリアゾール−2−イル)−4−(1,1,3,3−テトラメチルブチル)フェノール]等に代表されるベンゾトリアゾール系紫外線吸収剤が例示される。
【0042】
好ましくは、2−(2−ヒドロキシ−5−メチルフェニル)ベンゾトリアゾ−ル、2−(2−ヒドロキシ−5−tert−オクチルフェニル)ベンゾトリアゾ−ル、2−(2−ヒドロキシ−3,5−ジクミルフェニル)フェニルベンゾトリアゾール、2−(2−ヒドロキシ−3−tert−ブチル−5−メチルフェニル)−5−クロロベンゾトリアゾール、2,2’−メチレンビス[4−(1,1,3,3−テトラメチルブチル)−6−(2H−ベンゾトリアゾール−2−イル)フェノール]、2−[2−ヒドロキシ−3−(3,4,5,6−テトラヒドロフタルイミドメチル)−5−メチルフェニル]ベンゾトリアゾ−ルであり、より好ましくは、2−(2−ヒドロキシ−5−tert−オクチルフェニル)ベンゾトリアゾ−ル、2,2’−メチレンビス[4−(1,1,3,3−テトラメチルブチル)−6−(2H−ベンゾトリアゾール−2−イル)フェノール]である。
【0043】
かかる紫外線吸収剤は単独もしくは2種以上を併用してもよく、ポリカーボネート樹脂100重量部に対して、好ましくは0.01〜10重量部、より好ましくは0.05〜5重量部用いられる。
【0044】
本発明において、ポリカーボネート樹脂を光拡散板に成形した場合、ポリカーボネート樹脂や紫外線吸収剤に基づく光拡散板の黄色味を打ち消すためにブルーイング剤を配合することができる。ブルーイング剤としてはポリカーボネート樹脂に使用されるものであれば、特に支障なく使用することができる。一般的にはアンスラキノン系染料が入手容易であり好ましい。
【0045】
具体的なブルーイング剤としては、例えば一般名Solvent Violet13[CA.No(カラーインデックスNo)60725;商標名 バイエル社製「マクロレックスバイオレットB」、三菱化学(株)製「ダイアレジンブルーG」、住友化学工業(株)製「スミプラストバイオレットB」]、一般名Solvent Violet31[CA.No 68210;商標名 三菱化学(株)製「ダイアレジンバイオレットD」]、一般名Solvent Violet33[CA.No 60725;商標名 三菱化学(株)製「ダイアレジンブルーJ」]、一般名Solvent Blue94[CA.No 61500;商標名 三菱化学(株)製「ダイアレジンブルーN」]、一般名SolventViolet36[CA.No 68210;商標名 バイエル社製「マクロレックスバイオレット3R」]、一般名Solvent Blue97[商標名バイエル社製「マクロレックスバイオレットRR」]および一般名Solvent Blue45[CA.No 61110;商標名 サンド社製「テトラゾールブルーRLS」]が代表例として挙げられる。これらブルーイング剤は通常ポリカーボネート樹脂100重量部当り0.3×10−4〜2×10−4重量部の割合で配合される。
【0046】
前記下層(光拡散層)の上に上層(立体模様を有するフィルム層)を積層する方法としては、溶融押出により所定の厚さの板状に成形した光拡散層の表面に、立体模様を有する連続したポリカーボネート樹脂フィルムを送り込み積層するラミネート法、溶融押出により得られた光拡散板と立体模様を有する連続した透明なポリカーボネート樹脂フィルムとを接着剤を用いて貼り合せ積層する方法など光拡散層単体が持つ輝度よりも低下しない方法が採用でき、好ましいのはラミネート法である。
【0047】
【実施例】
以下に実施例をあげて本発明を更に説明する。なお、評価項目及び方法は以下の通りである。
(1)平均輝度:15型直下型バックライトユニットに縦231mm、横321mm、厚さ2mmの試験片を組み込み、試験片の9点の輝度(cd/m2)をトプコン(株)製の輝度計BM−7で測定し、その平均値を平均輝度とした。評価装置を図1及び図2に示す。
(2)輝度ムラ:上記測定結果の最大輝度及び最小輝度から下記式を用いて輝度ムラを評価した。
輝度ムラ(%)=(最小輝度/最大輝度)×100
すなわち、輝度ムラが100%とは輝度のムラがなく最も良好であることを示すものである。
(3)光拡散性:15型直下型バックライトユニットに縦231mm、横321mm、厚さ2mmの試験片を組み込んだ時に、光源である冷陰極が透けていないものを○、透けて見えるものを×で示した。
【0048】
[実施例1〜3]
ビスフェノールAとホスゲンから得た粘度平均分子量24,300のポリカーボネート樹脂に、表1記載の量になるように調整した重量の透明微粒子を添加混合し、ベント付きTダイ押出機により、押出機温度250〜300℃、ダイス温度260〜300℃、ベント部の真空度を26.6kPaに保持して、幅1,000mmのポリカーボネート樹脂製光拡散板を溶融押出し、一方の面(表面)に周期50μm、高さ21μm、頂角100度の断面が鋸歯状模様を有し、他方の面(裏面)が平面である厚さ230μmのポリカーボネート樹脂フィルムの前後にリードフィルムを接合した連続フィルムを用い、鋸歯状模様フィルムの裏面側(平面側)と光拡散板とを押出ラミネートすることにより目的とする鋸歯状の立体模様層を表面に有する連続した光拡散積層板を得た。得られた光拡散積層板の評価結果を表1に示した。
【0049】
なお、表1中に示した透明微粒子A、Bは下記の通りである。
透明微粒子A:不融性アクリル系重合体微粒子〔ローム・アンド・ハーズ・カンパニー製パラロイドEXL−5136、重量分布平均粒径7μm〕
透明微粒子B:架橋シリコーン樹脂〔東芝シリコーン(株)製トスパール120、重量平均粒径2μm〕
【0050】
[実施例4および5]
実施例1において、鋸歯状模様フィルムに代えて、一方の面(表面)は、横断面正弦波型であり、その波型に中心線平均粗さRaが0.5μmの微細な凹凸加工が施され、表面の正弦波型の最大傾斜角度が45度であり、山間ピッチは100μm、山谷の曲率半径が15μmであり、他方の面(裏面)が平面である厚さ190μmのポリカーボネート樹脂フィルムの前後にリードフィルムを接合した連続フィルムを用いた以外は実施例1と同様にして、目的とする波形状の立体模様層を表面に有する連続した光拡散積層板を得た。得られた光拡散積層板の評価結果を表1に示した。
【0051】
[比較例1]
ビスフェノールAとホスゲンから得た粘度平均分子量24,300のポリカーボネート樹脂に、表1記載の量になるように調整した重量の透明微粒子を添加混合し、ベント付きTダイ押出機により、押出機温度250〜300℃、ダイス温度260〜300℃、ベント部の真空度を26.6kPaに保持して溶融押出し厚さ2mm、幅1,000mmのポリカーボネート樹脂製光拡散板を得た。得られた拡散板の上面に実施例1で用いた鋸歯状模様フィルムを載置させた時の評価結果を表1に示した。
【0052】
[比較例2]
ビスフェノールAとホスゲンから得た粘度平均分子量24,300のポリカーボネート樹脂に、表1記載の量になるように調整した重量の透明微粒子を添加混合し、ベント付きTダイ押出機により、押出機温度250〜300℃、ダイス温度260〜300℃、ベント部の真空度を26.6kPaに保持して、幅1200mmのTダイリップ及び直径300mm鏡面冷却ロール2本と直径300mmのV型溝ロールを使用してシート状に押出し、鏡面冷却ロールとV型溝ロールで挟持し、引取りロールで引き取り、厚さ2mm、幅1,000mmの表面に畝状模様を有するポリカーボネート樹脂製光拡散板を得た。得られた光拡散板の評価結果を表1に示した。
【0053】
【表1】
【0054】
【発明の効果】
本発明の直下型バックライト用ポリカーボネート樹脂製光拡散積層板は光透過性が高く優れた光拡散性を有しており、優れた面発光性と均一な明るさを得ることができ、高輝度で輝度ムラやソリが少なく、色調の優れた液晶ディスプレイまたは液晶テレビの直下型バックライト方式の光拡散板またはスキャナーに用いられている拡散板に好適であり、特に大型液晶ディスプレイまたは15〜39インチの大型液晶テレビの直下型バックライト方式の光拡散板に好適であり、本発明がもたらす工業的効果は格別のものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】図1は、本発明評価装置の断面簡略図である。
【図2】図2は、本発明評価装置の平面簡略図である。
【符号の説明】
1 試験片
2 白色反射樹脂板
3〜10 光源(冷陰極管)
11〜19 測定点
Claims (2)
- 複数層からなる光拡散積層板であって、(1)上層は、その表面に立体模様を有した厚み0.05〜0.3mmのポリカーボネート樹脂フィルムであり、(2)下層は、ポリカーボネート樹脂99.7〜80重量%と平均粒径1〜30μmの透明微粒子0.3〜20重量%の合計100重量%よりなるポリカーボネート樹脂組成物から形成された厚み0.5〜3.0mmの光拡散板である直下型バックライト用ポリカーボネート樹脂製光拡散積層板。
- 前記(1)上層は、その表面の立体模様がプリズム形状、畝形状またはウェーブ形状である請求項1記載の直下型バックライト用ポリカーボネート樹脂製光拡散積層板。
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|---|---|---|---|
| JP2002327950A JP2004163575A (ja) | 2002-11-12 | 2002-11-12 | 直下型バックライト用ポリカーボネート樹脂製光拡散積層板 |
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| Publication Number | Publication Date |
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| JP2004163575A true JP2004163575A (ja) | 2004-06-10 |
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|---|---|---|---|
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|---|---|
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Cited By (4)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2006195218A (ja) * | 2005-01-14 | 2006-07-27 | Teijin Chem Ltd | 直下型バックライト用ポリカーボネート樹脂製光拡散積層板およびそれを用いた液晶表示装置 |
| JP2006339033A (ja) * | 2005-06-02 | 2006-12-14 | Sumitomo Dow Ltd | 直下型バックライトユニット |
| JP2007103324A (ja) * | 2005-10-07 | 2007-04-19 | Kuraray Co Ltd | 照明装置、これに使用する光制御部材およびこれらを用いた画像表示装置 |
| US7878690B2 (en) | 2005-06-24 | 2011-02-01 | Idemitsu Kosan Co., Ltd. | Light diffusing plate and lighting device using it |
-
2002
- 2002-11-12 JP JP2002327950A patent/JP2004163575A/ja active Pending
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