JP2004165865A - 電話機及び受話音量調整方法 - Google Patents
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Abstract
【課題】電話機には、周囲の騒音レベルに応じて受話音の出力レベルを変えることで受話音量を自動調整する装置があるが、この方法では、通話相手の発生する声自体が小さい場合、利用者の聴力感度が異なる場合、騒音の周波数帯の違いによって聞き取りにくさが異なる場合などに対応できない問題があった。
【解決手段】利用者の送話音の音声レベルを送話音量測定部9で測定し、この音声レベルと所定の閾値とを送話音量比較部10で比較し、この比較結果に基づいて、オーディオプロセッサ7のゲインを変え、送話音の音声レベルが大きくなるのに伴って、ゲインが大きくなるように設定して受話音量を調整する。
【選択図】 図1
【解決手段】利用者の送話音の音声レベルを送話音量測定部9で測定し、この音声レベルと所定の閾値とを送話音量比較部10で比較し、この比較結果に基づいて、オーディオプロセッサ7のゲインを変え、送話音の音声レベルが大きくなるのに伴って、ゲインが大きくなるように設定して受話音量を調整する。
【選択図】 図1
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、受話音量が調整可能な電話機に関し、特に自動で調整できる電話機に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来受話音量の自動調整方法として、携帯電話機の周囲の背景雑音を検出する雑音センサを設け、この背景雑音のレベルと、第1及び第2の閾値(第1の閾値<第2の閾値)を比較し、背景雑音のレベルが第1の閾値以下であれば小音量に、背景雑音のレベルが第1と第2の閾値の中間のレベルのときには中音量に、そして背景雑音のレベルが第2の閾値以上であれば大音量に設定する、旨の調整方法が提案されている。(例えば、特許文献1参照)。
【0003】
【特許文献1】
特開平4―82331号公報(第3頁、図1,3)
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
上記したような従来の音声制御装置では、携帯電話機の利用者の周囲の騒音が大きいときには受話音量も大きく設定されるため、通話相手の声も大きく聞こえるが、騒音がほとんどなくて利用者の通話環境が良好な場合には、受話音量が小さく設定されたままとなる。従って、このよう場合に、通話相手の発生する声自体が小さくても、受話音量は小さく設定されたままなので、利用者が聞き取る通話相手の音声は小さいままとなる。
【0005】
また、周囲の雑音は、風の影響や、本人の移動に伴う環境の変化等によって頻繁に変化し、またその周波数帯によって、受話音の聞き取りやすさが異なるため、全ての条件をうまく捉えて受話音量を調整することが困難であった。また上記した従来の音声制御装置では、利用者の聴力感度の違いまでを自動で補うことは出来なかった。
【0006】
従って、利用者は、閾値レベルが調整できるものであれば、頻繁にこれ等を調整したり、うまく受話音量が自動調整されないときには、結局マニュアルで、音量レベルを調整しなければならなかった。
【0007】
本発明の目的は、これらの問題点を解消し、周囲の騒音、利用者の聴力感度、送話相手の発生音量等の種々の要因に影響されることなく、常時最良の受話音量を設定することが可能な電話機を提供することにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】
本発明の電話機は、受話音量が調整可能な電話機において、
送話音の音声レベルを検出する送話音量検出手段と、閾値を設定する閾値設定手段と、前記音声レベルと前記閾値との比較判定を行なう比較手段と、前記比較判定に基づいて、受話音に対する信号増幅度を段階的に変える受話音量可変手段とを有し、
前記送話音の音声レベルが大きくなる場合、前記信号増幅度を大きくする方向に変化させることを特徴とする。
【0009】
また、本発明の受話音量調整方法は、
送話音の音声レベルを検出するステップと、前記音声レベルと閾値を比較するステップと、比較結果に基づいて受話音に対する信号増幅度を変えるステップと
を有し、
前記送話音の音声レベルが大きくなる場合、前記信号増幅度を大きくする方向に変化させることを特徴とする。
【0010】
【発明の実施の形態】
実施の形態1.
図1は、本発明の電話機に基づく実施の形態1の携帯電話機1の要部構成を示す回路ブロック図である。
【0011】
同図中、アンテナ4は無線部6の入力部に接続され、無線部6の出力部はオーディオプロセッサ7の入力部に接続されている。オーディオプロセッサ7の出力部はオーディオアンプ4を介してスピーカ3に接続されている。マイクロフォン2は送話音量測定部9の入力部に接続され、この送話音量測定部の出力部はCPU14の内部に属する送話音量比較部10の一方の入力部に接続され、送話音量比較部の出力部はCPU14の内部に属す切替部12の入力部に接続されている。
【0012】
キーパッド8の出力部は、CPU14に属する閾値格納部11の入力部に接続されると共に切替部12の入力部に接続され、閾値格納部11の出力部は、送話音量比較部10の他方の入力部に接続されると共に表示部17の入力部に接続されている。切替部12の出力部は、CPU14に属する受話音量設定部13の入力部に接続され受話音量設定部13の出力部は無線部6の入力部に接続されている。CPU14の出力部は、オーディオプロセッサ7の入力部に接続されると共に、I/Oポートを介してROM15及びRAM16に接続されている。
【0013】
図3は、キーパッド8のキー配置を示す構成図で、テンキー21は、ダイヤル番号設定や、閾値設定などに使用される。音量設定部22には、アップキー22a、ダウンキー22b、及びリセットキー23が配設され、閾値設定部24には、第1閾値設定キー24a、第2閾値設定キー24b、第3閾値設定キー24c、及び確定キー24dが配設されている。
【0014】
尚、マイクロフォン2と送話音量測定部9が送話音量検出手段に相当し、キーパッド8と閾値格納部11が閾値設定手段に相当し、送話音量比較部10が比較部に相当し、受話音量設定部13、無線部6、及びオーディオプロセッサ7が受話音量可変手段に相当する。
【0015】
以上の構成において、各部の個々の動作について説明する。
無線部6は、基地局との間でアンテナ5を介して無線信号を送受信し、例えばアンテナ5で受信した通話相手の音声情報を受話音声信号に変換する。オーディオプロセッサ7は、無線部6とスピーカ3の信号経路にあって、後述する受話音に対する信号増幅度等の通話信号の入出力を制御する。マイクロフォン2は、通話用として動作する他に、送話音量測定部9が、利用者本人の送話音の音声レベルを計測するための音量センサとしても動作する。
【0016】
CPU14は、無線部6及びオーディオプロセッサ7を制御して、発呼、終話等の処理を実行し、送話音量比較部10は、閾値格納部11に格納された閾値と、マイクロフォン2及び通話音量測定部9で検出された利用者本人の音声レベルとを比較し、この比較結果に基づいて受話音量調節信号を、切替部12を介して受話音量設定部13に供給する。
【0017】
切替部12は、受話音量調整を、キーパッド8からの操作信号に基づく手動調整にするか、受話音量比較部9からの受話音量調節信号によって行なう自動調整にするかを選択設定するが、通常は受話音量比較部10からの受話音量調節信号による自動調整を選択し、キーパッド8の操作によって、手動調整に切り替わるように構成されている。CPU14は、ROM15に格納されたプログラムによって動作し、データ処理時にRAM16を使用すると共に、表示部17を制御してダイヤル番号等の諸データを表示する。
【0018】
利用者は、図3に示すキーパッド8のテンキー21を操作することによってダイヤル設定を行う。また、受話音量を手動調整する際には、音量設定部22のアップキー22a或いはダウンキー22bを操作して受話音の後述する信号増幅度を選択する。CPU14は、この操作に応じて切替部12(図1)に手動調整を選択させると共に、この選択内容を表示部に表示させる。切替部12は、このときキー操作によって選択された信号増幅度に設定するための設定信号を受話音量設定部13に出力する。
【0019】
再び受話音量の自動調整状態に戻す際にはリセットキー23を押す。CPU14は、このリセットキー23の押下を感知すると切替部12に自動調整を選択させる。
【0020】
また、利用者は、閾値設定部24のキーを操作して各閾値を閾値格納部11に格納するが、第1閾値A1を設定する際には、閾値設定部24の第1閾値設定キー24aを押下した後に所望の第1閾値A1をテンキー21から選択し、その後確定キー24dを押下して第1閾値A1を確定する。また第1閾値A1より大きい第2閾値A2(A1<A2)を設定する際には、閾値設定部24の第2閾値設定キー24bを押下した後に所望の第2閾値A2をテンキー21から選択し、その後確定キー24dを押下して第2閾値A2確定する。以下同様にして、第2閾値A2より大きい第3閾値A3(A2<A3)を設定する。
【0021】
尚、各閾値は、0から9の10段階に設定できるものとし、その設定の順番に拘らず、 A1<A2<A3 を満たさない入力が行なわれた際には、その入力は拒否されるように構成されているものとする。
【0022】
次に以上の構成を備えた携帯電話機1の受話音量調整動作について、図2のフローチャートを参照しながら説明する。
【0023】
先ず、上記したようにキーパッド8の閾値設定部24を操作して第1閾値A1、第2閾値A2及び第3閾値A3を入力して閾値格納部11に格納する。また、各閾値は再設定が可能であり、例えは、確定キー24dを長押しすることによって、格納済みの各閾値がクリアーされ、再度上記した入力操作を繰り返すことによって、随時再設定が行なえるように構成されている。
【0024】
以上のようにして各閾値が設定された状態で、着呼又は発呼動作に伴って、送受話系双方向の音声をパスさせて通話を開始する(ステップ(ST)1)。このとき、CPU13内部の図示しないタイマーをゼロリセットし(ST2)、経過時間xのカウントをスタートする。
【0025】
通話開始時に、マイクロフォン2を通して利用者本人の音声レベルを送話音量測定部9にて所定時間測定する(ST3)。この音声レベルは、0〜9までの数値Lに換算され、送話音量比較部10において、この音声レベルLと第1閾値A1とを比較判定する(ST4)。その判定結果が第1閾値A1より大きい場合、瞬時に第2閾値A2と比較判定され(ST5)、更にその判定結果が第2閾値A2より大きい場合には第3閾値A3と比較判定される(ST6)。
【0026】
送話音量比較部10は、判定結果が、L<A1の場合「デフォルト音量」を切替部12を経由して受話音量設定部13に指令し(ST7)、A1≦L<A2の場合「音量UP小」を同じく受話音量設定部13に指令し(ST8)、A2≦L<A3の場合「音量UP中」を同じく受話音量設定部13に指令し(ST9)、そしてA3≦Lの場合「音量UP大」を同じく受話音量設定部13に指令する(ST10)。
【0027】
受話音量設定部13は、「デフォルト音量」、「音量UP小」、「音量UP中」、及び「音量UP大」の各指令にそれぞれ対応する所定の信号増幅度G1、G2、G3、及びG4(G1<G2<G3<G4)で、受話音に対する信号増幅を行うように、無線部6を介してオーディオプロセッサ7を制御する。
【0028】
以上の受話音量調整が行なわれると、所定の保持時間tの経過が監視され(ST11)、この保持時間tの間、調整された受話音量が維持される。保持時間tが経過すると、終話か否かがチェックされ(ST12)、まだ通話状態にあれば、再びステップ2に戻り、同様の受話音量調整動作が、終話が確認されるまで保持時間tの周期で繰り返される。
【0029】
そして終話状態になると、受話音量を「デフォルト音量」、即ち信号増幅度G1にリセットし(ST13)、受話音量調整動作を終了する。
【0030】
一般に、通話時の利用者の会話音声は、受話音が聞き取り易い場合には、通常の音声で会話し、電話機の利用者の周囲の騒音等の環境の悪化や、通話相手の会話音自体が小さいなどして、受話音が聞き取りにくい場合には、大きくなる傾向がある。
【0031】
以上の実施の形態1の携帯電話機によれば、利用者の会話音声が大きくなるにつれて、4段階に受話音量が大きくなように設定される。従って、周囲の騒音、利用者の聴力感度、送話相手の発生音量等の種々の要因によって、受話音を聞き取る環境がかわっても、利用者にとって常に聞き取りやすい受話音量に設定することができる。
【0032】
また、通話中に所定の周期で受話音の調整が行なわれるので、刻々と受話音を聞き取る環境が変わっても、この変化に対応して常に最適の受話音量に設定することができる。
【0033】
また、閾値が随時設定可能のため、利用者の聴力感度に応じて最適な受話音量の切替が可能となる。また、段階的に増幅度を変えるため、比較的容易に回路設計を行なうことができる。
【0034】
更に、終話後に「デフォルト音量」に設定されため、通話開始時の受話音量が低いレベルで開始され、不快な思いをすることなく、通話を開始することが出来る。
【0035】
【発明の効果】
本発明によれば、受話音が聞き取りにくい時には、話声が大きくなるという人間の条件反射を利用して受話音量を調整しているので、周囲の騒音、利用者の聴力感度、送話相手の発生音量等の種々の要因によって、受話音を聞き取る環境がかわっても、利用者にとって常に聞き取りやすい受話音量に設定することが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の電話機に基づく実施の形態1の携帯電話機1の要部構成を示す回路ブロック図である。
【図2】携帯電話機1の受話音量調整動作の流れを示すフローチャートである。
【図3】キーパッド8のキー配置を示す構成図である。
【符号の説明】
1 携帯電話機、 2 マイクロフォン、 3 スピーカ、 4 オーディオアンプ、 5 アンテナ、 6 無線部、 7 オーディオプロセッサ、 8 キーパッド、 9 送話音量測定部、 10 送話音量比較部、 11 閾値格納部、 12 切替部、 13 受話音量設定部、 14 CPU、 15 ROM、 16 RAM、 17 表示部、 21 テンキー、 22 音量設定部、 22a アップキー、 22b ダウンキー、 23 リセットキー、 24 閾値設定部、 24a 第1閾値設定キー、 24b 第2閾値設定キー、 24c 第3閾値設定キー、 24d 確定キー。
【発明の属する技術分野】
本発明は、受話音量が調整可能な電話機に関し、特に自動で調整できる電話機に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来受話音量の自動調整方法として、携帯電話機の周囲の背景雑音を検出する雑音センサを設け、この背景雑音のレベルと、第1及び第2の閾値(第1の閾値<第2の閾値)を比較し、背景雑音のレベルが第1の閾値以下であれば小音量に、背景雑音のレベルが第1と第2の閾値の中間のレベルのときには中音量に、そして背景雑音のレベルが第2の閾値以上であれば大音量に設定する、旨の調整方法が提案されている。(例えば、特許文献1参照)。
【0003】
【特許文献1】
特開平4―82331号公報(第3頁、図1,3)
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
上記したような従来の音声制御装置では、携帯電話機の利用者の周囲の騒音が大きいときには受話音量も大きく設定されるため、通話相手の声も大きく聞こえるが、騒音がほとんどなくて利用者の通話環境が良好な場合には、受話音量が小さく設定されたままとなる。従って、このよう場合に、通話相手の発生する声自体が小さくても、受話音量は小さく設定されたままなので、利用者が聞き取る通話相手の音声は小さいままとなる。
【0005】
また、周囲の雑音は、風の影響や、本人の移動に伴う環境の変化等によって頻繁に変化し、またその周波数帯によって、受話音の聞き取りやすさが異なるため、全ての条件をうまく捉えて受話音量を調整することが困難であった。また上記した従来の音声制御装置では、利用者の聴力感度の違いまでを自動で補うことは出来なかった。
【0006】
従って、利用者は、閾値レベルが調整できるものであれば、頻繁にこれ等を調整したり、うまく受話音量が自動調整されないときには、結局マニュアルで、音量レベルを調整しなければならなかった。
【0007】
本発明の目的は、これらの問題点を解消し、周囲の騒音、利用者の聴力感度、送話相手の発生音量等の種々の要因に影響されることなく、常時最良の受話音量を設定することが可能な電話機を提供することにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】
本発明の電話機は、受話音量が調整可能な電話機において、
送話音の音声レベルを検出する送話音量検出手段と、閾値を設定する閾値設定手段と、前記音声レベルと前記閾値との比較判定を行なう比較手段と、前記比較判定に基づいて、受話音に対する信号増幅度を段階的に変える受話音量可変手段とを有し、
前記送話音の音声レベルが大きくなる場合、前記信号増幅度を大きくする方向に変化させることを特徴とする。
【0009】
また、本発明の受話音量調整方法は、
送話音の音声レベルを検出するステップと、前記音声レベルと閾値を比較するステップと、比較結果に基づいて受話音に対する信号増幅度を変えるステップと
を有し、
前記送話音の音声レベルが大きくなる場合、前記信号増幅度を大きくする方向に変化させることを特徴とする。
【0010】
【発明の実施の形態】
実施の形態1.
図1は、本発明の電話機に基づく実施の形態1の携帯電話機1の要部構成を示す回路ブロック図である。
【0011】
同図中、アンテナ4は無線部6の入力部に接続され、無線部6の出力部はオーディオプロセッサ7の入力部に接続されている。オーディオプロセッサ7の出力部はオーディオアンプ4を介してスピーカ3に接続されている。マイクロフォン2は送話音量測定部9の入力部に接続され、この送話音量測定部の出力部はCPU14の内部に属する送話音量比較部10の一方の入力部に接続され、送話音量比較部の出力部はCPU14の内部に属す切替部12の入力部に接続されている。
【0012】
キーパッド8の出力部は、CPU14に属する閾値格納部11の入力部に接続されると共に切替部12の入力部に接続され、閾値格納部11の出力部は、送話音量比較部10の他方の入力部に接続されると共に表示部17の入力部に接続されている。切替部12の出力部は、CPU14に属する受話音量設定部13の入力部に接続され受話音量設定部13の出力部は無線部6の入力部に接続されている。CPU14の出力部は、オーディオプロセッサ7の入力部に接続されると共に、I/Oポートを介してROM15及びRAM16に接続されている。
【0013】
図3は、キーパッド8のキー配置を示す構成図で、テンキー21は、ダイヤル番号設定や、閾値設定などに使用される。音量設定部22には、アップキー22a、ダウンキー22b、及びリセットキー23が配設され、閾値設定部24には、第1閾値設定キー24a、第2閾値設定キー24b、第3閾値設定キー24c、及び確定キー24dが配設されている。
【0014】
尚、マイクロフォン2と送話音量測定部9が送話音量検出手段に相当し、キーパッド8と閾値格納部11が閾値設定手段に相当し、送話音量比較部10が比較部に相当し、受話音量設定部13、無線部6、及びオーディオプロセッサ7が受話音量可変手段に相当する。
【0015】
以上の構成において、各部の個々の動作について説明する。
無線部6は、基地局との間でアンテナ5を介して無線信号を送受信し、例えばアンテナ5で受信した通話相手の音声情報を受話音声信号に変換する。オーディオプロセッサ7は、無線部6とスピーカ3の信号経路にあって、後述する受話音に対する信号増幅度等の通話信号の入出力を制御する。マイクロフォン2は、通話用として動作する他に、送話音量測定部9が、利用者本人の送話音の音声レベルを計測するための音量センサとしても動作する。
【0016】
CPU14は、無線部6及びオーディオプロセッサ7を制御して、発呼、終話等の処理を実行し、送話音量比較部10は、閾値格納部11に格納された閾値と、マイクロフォン2及び通話音量測定部9で検出された利用者本人の音声レベルとを比較し、この比較結果に基づいて受話音量調節信号を、切替部12を介して受話音量設定部13に供給する。
【0017】
切替部12は、受話音量調整を、キーパッド8からの操作信号に基づく手動調整にするか、受話音量比較部9からの受話音量調節信号によって行なう自動調整にするかを選択設定するが、通常は受話音量比較部10からの受話音量調節信号による自動調整を選択し、キーパッド8の操作によって、手動調整に切り替わるように構成されている。CPU14は、ROM15に格納されたプログラムによって動作し、データ処理時にRAM16を使用すると共に、表示部17を制御してダイヤル番号等の諸データを表示する。
【0018】
利用者は、図3に示すキーパッド8のテンキー21を操作することによってダイヤル設定を行う。また、受話音量を手動調整する際には、音量設定部22のアップキー22a或いはダウンキー22bを操作して受話音の後述する信号増幅度を選択する。CPU14は、この操作に応じて切替部12(図1)に手動調整を選択させると共に、この選択内容を表示部に表示させる。切替部12は、このときキー操作によって選択された信号増幅度に設定するための設定信号を受話音量設定部13に出力する。
【0019】
再び受話音量の自動調整状態に戻す際にはリセットキー23を押す。CPU14は、このリセットキー23の押下を感知すると切替部12に自動調整を選択させる。
【0020】
また、利用者は、閾値設定部24のキーを操作して各閾値を閾値格納部11に格納するが、第1閾値A1を設定する際には、閾値設定部24の第1閾値設定キー24aを押下した後に所望の第1閾値A1をテンキー21から選択し、その後確定キー24dを押下して第1閾値A1を確定する。また第1閾値A1より大きい第2閾値A2(A1<A2)を設定する際には、閾値設定部24の第2閾値設定キー24bを押下した後に所望の第2閾値A2をテンキー21から選択し、その後確定キー24dを押下して第2閾値A2確定する。以下同様にして、第2閾値A2より大きい第3閾値A3(A2<A3)を設定する。
【0021】
尚、各閾値は、0から9の10段階に設定できるものとし、その設定の順番に拘らず、 A1<A2<A3 を満たさない入力が行なわれた際には、その入力は拒否されるように構成されているものとする。
【0022】
次に以上の構成を備えた携帯電話機1の受話音量調整動作について、図2のフローチャートを参照しながら説明する。
【0023】
先ず、上記したようにキーパッド8の閾値設定部24を操作して第1閾値A1、第2閾値A2及び第3閾値A3を入力して閾値格納部11に格納する。また、各閾値は再設定が可能であり、例えは、確定キー24dを長押しすることによって、格納済みの各閾値がクリアーされ、再度上記した入力操作を繰り返すことによって、随時再設定が行なえるように構成されている。
【0024】
以上のようにして各閾値が設定された状態で、着呼又は発呼動作に伴って、送受話系双方向の音声をパスさせて通話を開始する(ステップ(ST)1)。このとき、CPU13内部の図示しないタイマーをゼロリセットし(ST2)、経過時間xのカウントをスタートする。
【0025】
通話開始時に、マイクロフォン2を通して利用者本人の音声レベルを送話音量測定部9にて所定時間測定する(ST3)。この音声レベルは、0〜9までの数値Lに換算され、送話音量比較部10において、この音声レベルLと第1閾値A1とを比較判定する(ST4)。その判定結果が第1閾値A1より大きい場合、瞬時に第2閾値A2と比較判定され(ST5)、更にその判定結果が第2閾値A2より大きい場合には第3閾値A3と比較判定される(ST6)。
【0026】
送話音量比較部10は、判定結果が、L<A1の場合「デフォルト音量」を切替部12を経由して受話音量設定部13に指令し(ST7)、A1≦L<A2の場合「音量UP小」を同じく受話音量設定部13に指令し(ST8)、A2≦L<A3の場合「音量UP中」を同じく受話音量設定部13に指令し(ST9)、そしてA3≦Lの場合「音量UP大」を同じく受話音量設定部13に指令する(ST10)。
【0027】
受話音量設定部13は、「デフォルト音量」、「音量UP小」、「音量UP中」、及び「音量UP大」の各指令にそれぞれ対応する所定の信号増幅度G1、G2、G3、及びG4(G1<G2<G3<G4)で、受話音に対する信号増幅を行うように、無線部6を介してオーディオプロセッサ7を制御する。
【0028】
以上の受話音量調整が行なわれると、所定の保持時間tの経過が監視され(ST11)、この保持時間tの間、調整された受話音量が維持される。保持時間tが経過すると、終話か否かがチェックされ(ST12)、まだ通話状態にあれば、再びステップ2に戻り、同様の受話音量調整動作が、終話が確認されるまで保持時間tの周期で繰り返される。
【0029】
そして終話状態になると、受話音量を「デフォルト音量」、即ち信号増幅度G1にリセットし(ST13)、受話音量調整動作を終了する。
【0030】
一般に、通話時の利用者の会話音声は、受話音が聞き取り易い場合には、通常の音声で会話し、電話機の利用者の周囲の騒音等の環境の悪化や、通話相手の会話音自体が小さいなどして、受話音が聞き取りにくい場合には、大きくなる傾向がある。
【0031】
以上の実施の形態1の携帯電話機によれば、利用者の会話音声が大きくなるにつれて、4段階に受話音量が大きくなように設定される。従って、周囲の騒音、利用者の聴力感度、送話相手の発生音量等の種々の要因によって、受話音を聞き取る環境がかわっても、利用者にとって常に聞き取りやすい受話音量に設定することができる。
【0032】
また、通話中に所定の周期で受話音の調整が行なわれるので、刻々と受話音を聞き取る環境が変わっても、この変化に対応して常に最適の受話音量に設定することができる。
【0033】
また、閾値が随時設定可能のため、利用者の聴力感度に応じて最適な受話音量の切替が可能となる。また、段階的に増幅度を変えるため、比較的容易に回路設計を行なうことができる。
【0034】
更に、終話後に「デフォルト音量」に設定されため、通話開始時の受話音量が低いレベルで開始され、不快な思いをすることなく、通話を開始することが出来る。
【0035】
【発明の効果】
本発明によれば、受話音が聞き取りにくい時には、話声が大きくなるという人間の条件反射を利用して受話音量を調整しているので、周囲の騒音、利用者の聴力感度、送話相手の発生音量等の種々の要因によって、受話音を聞き取る環境がかわっても、利用者にとって常に聞き取りやすい受話音量に設定することが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の電話機に基づく実施の形態1の携帯電話機1の要部構成を示す回路ブロック図である。
【図2】携帯電話機1の受話音量調整動作の流れを示すフローチャートである。
【図3】キーパッド8のキー配置を示す構成図である。
【符号の説明】
1 携帯電話機、 2 マイクロフォン、 3 スピーカ、 4 オーディオアンプ、 5 アンテナ、 6 無線部、 7 オーディオプロセッサ、 8 キーパッド、 9 送話音量測定部、 10 送話音量比較部、 11 閾値格納部、 12 切替部、 13 受話音量設定部、 14 CPU、 15 ROM、 16 RAM、 17 表示部、 21 テンキー、 22 音量設定部、 22a アップキー、 22b ダウンキー、 23 リセットキー、 24 閾値設定部、 24a 第1閾値設定キー、 24b 第2閾値設定キー、 24c 第3閾値設定キー、 24d 確定キー。
Claims (6)
- 受話音量が調整可能な電話機において、
送話音の音声レベルを検出する送話音量検出手段と、
閾値を設定する閾値設定手段と、
前記音声レベルと前記閾値との比較判定を行なう比較手段と、
前記比較判定に基づいて、受話音に対する信号増幅度を段階的に変える受話音量可変手段と
を有し、
前記送話音の音声レベルが大きくなる場合、前記信号増幅度を大きくする方向に変化させることを特徴とする電話機。 - 通話中に、前記比較手段による比較判定を周期的に実行することを特徴とする請求項1記載の電話機。
- 前記閾値を複数設定し、各閾値と前記音声レベルとの比較によって、閾値の数より1つ多い数の段階にわたって前記信号増幅度を変化することを特徴とする請求項1記載の電話機。
- 前記閾値を、変更できるようにしたことを特徴とする請求項1記載の電話機
- 少なくとも通話が開始される際に、前記信号増幅度が所定の段階に復帰されていることを特徴とする請求項1乃至4の何れかに記載の電話機。
- 電話機の受話音量調整方法であって、
送話音の音声レベルを検出するステップと、
前記音声レベルと閾値を比較するステップと、
比較結果に基づいて受話音に対する信号増幅度を変えるステップと
を有し、
前記送話音の音声レベルが大きくなる場合、前記信号増幅度を大きくする方向に変化させることを特徴とする受話音量調整方法。
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|---|---|---|---|
| JP2002327692A JP2004165865A (ja) | 2002-11-12 | 2002-11-12 | 電話機及び受話音量調整方法 |
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