JP2004171680A - 光ヘッド装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】光記録媒体に衝撃が加わったときでも、光記録媒体に傷が付くのを確実に防止することのできる光ヘッド装置を提供すること。
【解決手段】光記録媒体2の外周側に対物レンズ3が位置しているときに光記録媒体2に衝撃が加わって光記録媒体2が保護部材5と衝突すると、光記録媒体2を押し上げようとするモーメントが大きいので、ディスクチャッキング機構6が外れ、光記録媒体2が傾いた姿勢で保護部材5と接する。この場合でも、保護部材5の上面は、内周側が水平部分51になっており、この水平部分51からR形状をもつ外周部分52が連続して形成された断面形状を有しているため、傾いた姿勢の光記録媒体2であっても、保護部材5との接触面積が広く、接触圧が小さい。従って、光記録媒体2に傷が付くのを確実に防止することができる。
【選択図】 図2
【解決手段】光記録媒体2の外周側に対物レンズ3が位置しているときに光記録媒体2に衝撃が加わって光記録媒体2が保護部材5と衝突すると、光記録媒体2を押し上げようとするモーメントが大きいので、ディスクチャッキング機構6が外れ、光記録媒体2が傾いた姿勢で保護部材5と接する。この場合でも、保護部材5の上面は、内周側が水平部分51になっており、この水平部分51からR形状をもつ外周部分52が連続して形成された断面形状を有しているため、傾いた姿勢の光記録媒体2であっても、保護部材5との接触面積が広く、接触圧が小さい。従って、光記録媒体2に傷が付くのを確実に防止することができる。
【選択図】 図2
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、光記録媒体の記録、再生に用いられる光ヘッド装置に関するものである。さらに詳しくは、対物レンズの外周縁に重なる保護部材の構成に対するものである。
【0002】
【従来の技術】
CD−ROM(Compact Disk Read Only Memory)、CD−R(Compact Disk Recordable)、CD−RW(Compact Disk Rewritable)、DVD−ROM(Digital Versatile Disk Read Only Memory)、DVD−RW(Digital Versatile Disk Read Only Memory)、DVD−RW(Rewritable)などの光記録媒体に対する記録あるいは再生には、図4(A)に示すように、光源からの出射光を光記録媒体に収束させる対物レンズ3と、この対物レンズ3が載置されるレンズ保持部11を備えたレンズホルダ10とを有する光ヘッド装置が用いられる。
【0003】
ここで、対物レンズ3の外周縁には、リング状の保護部材9が重ねられており、図4(B)に示すように、衝撃などによって光記録媒体2がレンズホルダ10に衝突しようしたときでも、光記録媒体は、保護部材9と接触するようになっている。
【0004】
ここで、光記録媒体2が静止している時の衝突は、衝突によって光記録媒体2に傷がついてもその範囲が狭く、かつ、保護部材9があれば、傷の発生を小さく抑えることができる。これに対して、光記録媒体2が回転している時の衝突は、光記録媒体2に円周状の擦り傷を発生させる危険性が高く、このような傷は、連続したデータ破壊の原因となるので、重大な問題点となる。
【0005】
このため、保護部材9は、対物レンズ3の保護と併せて、光記録媒体2の保護という重要な機能を担っており、ゴムや弾性樹脂などといった弾性を備えた材料で構成されている。なお、保護部材9としては、光記録媒体2の回転方向と直交する方向に配置して、衝突時においても読み取り信号の再生を可能にしたものもある。いずれにしても、保護部材9は、断面矩形であり、衝撃などによって光記録媒体2がレンズホルダ10に衝突したとき、図4(B)、および図4(C)に一点鎖線で示すように、光記録媒体2は、保護部材9の水平な上面91と接触することになる(例えば、特許文献1、2参照)。
【0006】
【特許文献1】
特開2000−20977(図1)
【特許文献2】
特開2002−222535(図3)
【0007】
【発明が解決しようとする課題】
このように構成した光ヘッド装置において、光記録媒体2の内周側に対物レンズ3が位置しているときに光記録媒体2に衝撃が加わって、光記録媒体2が保護部材5と衝突したときには、光記録媒体2に作用するモーメントが小さいので、ディスクチャッキング機構6が外れることがないため、図4(B)、および図4(C)を参照して説明したように、光記録媒体2は、保護部材9の水平な上面91と十分な接触面積をもって接触する。このため、接触圧が小さいので、光記録媒体2に傷が付かない。
【0008】
しかしながら、図4(D)に示すように、光記録媒体2の外周側に対物レンズ3が位置しているときに光記録媒体2に衝撃が加わって光記録媒体2が保護部材59に衝突すると、光記録媒体2にはそれを押し上げようとする大きなモーメントが加わるので、ディスクチャッキング機構6が外れ、図4(C)に二点鎖線で示すように、光記録媒体2が傾いた姿勢で保護部材9の外周側の角部分92に接触することになる。この状態では保護部材9と光記録媒体2との接触面積が極めて狭く、接触圧が大きいため、光記録媒体2に傷が付いてしまうという問題点がある。
【0009】
以上の問題点に鑑みて、本発明の課題は、光記録媒体に衝撃が加わったときでも、光記録媒体に傷が付くのを確実に防止することのできる光ヘッド装置を提供することにある。
【0010】
【課題を解決するための手段】
上記課題を解決するため、本発明では、光源からの出射光を光記録媒体に収束させる対物レンズと、該対物レンズが載置されるレンズ保持部を備えたレンズホルダと、前記対物レンズの外周縁を覆う保護部材とを有する光ヘッド装置において、前記保護部材は、上面から外周側面にかけてR形状をもつ断面形状を有していることを特徴とする。
【0011】
本発明では、保護部材は、上面から外周側面にかけてR形状をもつ断面形状を有しているため、光記録媒体が斜めに傾いた姿勢で保護部材と接触した場合でも、保護部材と光記録媒体とが接する部分の面積が広く、接触圧が小さい。従って、光記録媒体に傷が付くのを確実に防止することができる。
【0012】
本発明において、前記保護部材の上面は、内周側が水平部分になっており、当該水平部分からR形状をもつ外周部分が連続して形成された断面形状を有していることが好ましい。このように構成すると、光記録媒体が水平姿勢のまま保護部材に接しても、このとき接するのは、保護部材の上面の水平部分である。それ故、保護部材と光記録媒体とが接する部分の面積が広く、接触圧が小さいので、光記録媒体に傷が付くのを確実に防止することができる。
【0013】
本発明において、前記保護部材がリング状の場合、当該保護部材の周方向の全体が前記R形状の外周部分をもつ断面形状を有していることが好ましい。
【0014】
本発明において、前記保護部材がリング状であり、周方向の一部が前記R形状の外周部分をもつ断面形状を有している構成であってもよい。
【0015】
本発明において、前記保護部材の表面の断面形状は、中心近傍が略水平であって、最外周が水平部分から略5°のR形状になっていることが好ましい。このように構成すると、前記保護部材は、光記録媒体が傾いたときでも当該光記録媒体の傾きが5°以下であるときには常に前記R形状の外周部分が光記録媒体に接することになる。すなわち、光記録媒体駆動装置においては、光記録媒体の上面にはカバーなどが配置され、光記録媒体が傾いたときには光記録媒体がカバーなどに当たるため、光記録媒体の傾きは、最大でも5°位に制限されている。従って、保護部材については光記録媒体の傾きが5°以下であるときに常にR形状の外周部分が光記録媒体に接するように形成しておけばよい。
【0016】
【発明の実施の形態】
以下に図面を参照して本発明を適用した光ヘッド装置を説明する。
【0017】
図1(A)、(B)はそれぞれ、軸摺動回動型アクチュエータを備えた光ヘッド装置を模式的に示す説明図、およびワイヤーサスペンジョン型アクチュエータを備えた光ヘッド装置の説明図である。図2(A)〜(D)はそれぞれ、本発明を適用した光ヘッド装置に用いた保護部材などの説明図、光記録媒体が水平姿勢のまま保護部材と衝突する様子を示す説明図、保護部材の断面形状を拡大して示す説明図、および光記録媒体が斜めに傾いた姿勢で保護部材と衝突する様子を示す説明図である。
【0018】
図1(A)に示す軸摺動回動型アクチュエータを備えた光ヘッド装置は、光記録媒体の半径方向に走査可能なフレーム20上に、レンズホルダ22が支軸21に支持された状態にある。レンズホルダ22は、磁気駆動回路によって、トラッキング駆動時には、矢印T1で示すように、支軸21周りに回動可能であるとともに、フォーカシング駆動時には、矢印F1で示すように、支軸21に沿って摺動可能である。
【0019】
また、図1(B)に示すワイヤーサスペンジョン型アクチュエータを備えた光ヘッド装置は、光記録媒体2の半径方向に走査可能なフレーム30上で、例えば、4本のワイヤー31でレンズホルダ32が支持された状態にある。レンズホルダ32は、磁気駆動回路によって、トラッキング駆動時には、矢印T2で示すように、ワイヤー31の変形によりトラッキング方向に変位可能であるとともに、フォーカシング駆動時には、矢印F2で示すように、ワイヤー31の変形によりフォーカシング方向に変位可能である。
【0020】
これらいずれのタイプの光ヘッド装置においても、図2(A)に示すように、レンズホルダ10はレンズ保持部11を備えており、このレンズ保持部11には、光源からの出射光を光記録媒体に収束させる対物レンズ3が搭載されている。また、対物レンズ3の外周縁には、ゴムや弾性樹脂などといった弾性材料からなるリング状の保護部材5が重ねられ、かつ、接着固定されている。このため、図2(B)に示すように、衝撃などによって光記録媒体2がレンズホルダ10や対物レンズ3に衝突しようとしたときでも、光記録媒体は、保護部材9と接触する。
【0021】
このように構成した光ヘッド装置において、保護部材5は、図2(C)に示すように、全周にわたって上面から外周側面にかけてR形状をもつ断面形状を有している。すなわち、保護部材5の上面は、内周側が水平部分51になっており、この水平部分51からR形状をもつ外周部分52が連続して形成された断面形状を有している。すなわち、保護部材5の表面の断面形状は、中心近傍が略水平であって、最外周が水平部分から略5°のR形状になっている。従って、保護部材5の上面には屈曲部分などがなく、なだらかな形状を有している。
【0022】
このように構成した光ヘッド装置において、図2(B)に示すように、光記録媒体2の内周側に対物レンズ3が位置しているときに光記録媒体2に衝撃が加わって光記録媒体2が保護部材5と衝突したときでも、光記録媒体2に作用するモーメントが小さいので、ディスクチャッキング機構6が外れることがない。従って、光記録媒体2は、水平姿勢のまま保護部材5の上面に接するが、このとき接するのは、保護部材5の上面内周側の水平部分51である。それ故、保護部材5と光記録媒体2とが接する部分の面積が広いので、接触圧が小さく、光記録媒体2に傷が付くのを確実に防止することができる。
【0023】
これに対して、図2(D)に示すように、光記録媒体2の外周側に対物レンズ3が位置しているときに光記録媒体2に衝撃が加わって光記録媒体2が保護部材5と衝突すると、光記録媒体2を押し上げようとするモーメントが大きいので、ディスクチャッキング機構6が外れ、光記録媒体2が傾いた姿勢で保護部材5と接する。但し、本形態において、保護部材5の外周部分52は、上面から外周側面にかけてR形状をもつ断面形状を有しているため、傾いた姿勢の光記録媒体2であっても、保護部材5との接触面積が広く、接触圧が小さい。このため、光記録媒体2に傷が付くのを確実に防止することができる。
【0024】
ここで、光記録媒体駆動装置においては、光記録媒体2の上面にはカバー(図示せず)などが配置され、光記録媒体2が傾いたときには光記録媒体2がカバーに当たるため、光記録媒体2の傾きは、最大でも5°位に制限されている。従って、保護部材5については光記録媒体2の傾きが5°以下であるときに常にR形状の外周部分52が光記録媒体2に接するように形成してある。
【0025】
このように本形態によれば、光記録媒体2に衝撃が加わって、光記録媒体2が水平姿勢のまま保護部材5に衝突した場合、および光記録媒体2が斜めに傾いた姿勢で保護部材5に接触した場合のいずれにおいても、保護部材5と光記録媒体2とが接する部分の面積が広いため、光記録媒体2に傷が付くのを確実に防止することができる。
【0026】
(その他の実施の形態)
なお、上記形態では、リング状の保護部材2において、周方向の全体がR形状の外周部分をもつ断面形状を有している構成であったが、リング状の保護部材において、周方向の一部がR形状の外周部分をもつ断面形状を有している構成であってもよい。
【0027】
例えば、図1(B)に示すワイヤーサスペンジョン型アクチュエータに用いる保護部材5においては、図3(A)、(B)に示すように、トラッキング方向と直交する側(タンジェント方向/矢印TAで示す)では、内周側が水平部分51になっており、この水平部分51からR形状をもつ外周部分52が連続して形成された断面形状を有している一方、図3(A)、(C)に示すように、トラッキング方向(矢印Tで示す)においては、矩形の断面形状を有している構成であってもよい。
【0028】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明によれば、光記録媒体に衝撃が加わって、光記録媒体が斜めに傾いた姿勢で保護部材に衝突した場合でも、保護部材と光記録媒体とが接する部分の面積が広いため、光記録媒体に傷が付くのを確実に防止することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】(A)、(B)はそれぞれ、軸摺動回動型アクチュエータを備えた光ヘッド装置を模式的に示す説明図、およびワイヤーサスペンジョン型アクチュエータを備えた光ヘッド装置の説明図である。
【図2】(A)〜(D)はそれぞれ、本発明を適用した光ヘッド装置に用いた保護部材などの説明図、光記録媒体が水平姿勢のまま保護部材と衝突する様子を示す説明図、保護部材の断面形状を拡大して示す説明図、および光記録媒体が斜めに傾いた姿勢で保護部材と衝突する様子を示す説明図である。
【図3】(A)〜(C)はそれぞれ、本発明を適用した別の光ヘッド装置に用いた保護部材などの説明図、この保護部材をトラッキング方向と直交する方向に切断したときの断面図、および保護部材をトラッキング方向に切断したときの断面図である。
【図4】(A)〜(D)はそれぞれ、従来の光ヘッド装置に用いた保護部材などの説明図、光記録媒体が水平姿勢のまま保護部材と衝突する様子を示す説明図、保護部材の断面形状を拡大して示す説明図、および光記録媒体が斜めに傾いた姿勢で保護部材と衝突する様子を示す説明図である。
【符号の説明】
3 対物レンズ
5 保護部材
6 チャッキング機構
10 レンズホルダ
11 レンズ保持部
51 保護部材の上面の水平部
52 保護部材のR形状をもつ外周部分
【発明の属する技術分野】
本発明は、光記録媒体の記録、再生に用いられる光ヘッド装置に関するものである。さらに詳しくは、対物レンズの外周縁に重なる保護部材の構成に対するものである。
【0002】
【従来の技術】
CD−ROM(Compact Disk Read Only Memory)、CD−R(Compact Disk Recordable)、CD−RW(Compact Disk Rewritable)、DVD−ROM(Digital Versatile Disk Read Only Memory)、DVD−RW(Digital Versatile Disk Read Only Memory)、DVD−RW(Rewritable)などの光記録媒体に対する記録あるいは再生には、図4(A)に示すように、光源からの出射光を光記録媒体に収束させる対物レンズ3と、この対物レンズ3が載置されるレンズ保持部11を備えたレンズホルダ10とを有する光ヘッド装置が用いられる。
【0003】
ここで、対物レンズ3の外周縁には、リング状の保護部材9が重ねられており、図4(B)に示すように、衝撃などによって光記録媒体2がレンズホルダ10に衝突しようしたときでも、光記録媒体は、保護部材9と接触するようになっている。
【0004】
ここで、光記録媒体2が静止している時の衝突は、衝突によって光記録媒体2に傷がついてもその範囲が狭く、かつ、保護部材9があれば、傷の発生を小さく抑えることができる。これに対して、光記録媒体2が回転している時の衝突は、光記録媒体2に円周状の擦り傷を発生させる危険性が高く、このような傷は、連続したデータ破壊の原因となるので、重大な問題点となる。
【0005】
このため、保護部材9は、対物レンズ3の保護と併せて、光記録媒体2の保護という重要な機能を担っており、ゴムや弾性樹脂などといった弾性を備えた材料で構成されている。なお、保護部材9としては、光記録媒体2の回転方向と直交する方向に配置して、衝突時においても読み取り信号の再生を可能にしたものもある。いずれにしても、保護部材9は、断面矩形であり、衝撃などによって光記録媒体2がレンズホルダ10に衝突したとき、図4(B)、および図4(C)に一点鎖線で示すように、光記録媒体2は、保護部材9の水平な上面91と接触することになる(例えば、特許文献1、2参照)。
【0006】
【特許文献1】
特開2000−20977(図1)
【特許文献2】
特開2002−222535(図3)
【0007】
【発明が解決しようとする課題】
このように構成した光ヘッド装置において、光記録媒体2の内周側に対物レンズ3が位置しているときに光記録媒体2に衝撃が加わって、光記録媒体2が保護部材5と衝突したときには、光記録媒体2に作用するモーメントが小さいので、ディスクチャッキング機構6が外れることがないため、図4(B)、および図4(C)を参照して説明したように、光記録媒体2は、保護部材9の水平な上面91と十分な接触面積をもって接触する。このため、接触圧が小さいので、光記録媒体2に傷が付かない。
【0008】
しかしながら、図4(D)に示すように、光記録媒体2の外周側に対物レンズ3が位置しているときに光記録媒体2に衝撃が加わって光記録媒体2が保護部材59に衝突すると、光記録媒体2にはそれを押し上げようとする大きなモーメントが加わるので、ディスクチャッキング機構6が外れ、図4(C)に二点鎖線で示すように、光記録媒体2が傾いた姿勢で保護部材9の外周側の角部分92に接触することになる。この状態では保護部材9と光記録媒体2との接触面積が極めて狭く、接触圧が大きいため、光記録媒体2に傷が付いてしまうという問題点がある。
【0009】
以上の問題点に鑑みて、本発明の課題は、光記録媒体に衝撃が加わったときでも、光記録媒体に傷が付くのを確実に防止することのできる光ヘッド装置を提供することにある。
【0010】
【課題を解決するための手段】
上記課題を解決するため、本発明では、光源からの出射光を光記録媒体に収束させる対物レンズと、該対物レンズが載置されるレンズ保持部を備えたレンズホルダと、前記対物レンズの外周縁を覆う保護部材とを有する光ヘッド装置において、前記保護部材は、上面から外周側面にかけてR形状をもつ断面形状を有していることを特徴とする。
【0011】
本発明では、保護部材は、上面から外周側面にかけてR形状をもつ断面形状を有しているため、光記録媒体が斜めに傾いた姿勢で保護部材と接触した場合でも、保護部材と光記録媒体とが接する部分の面積が広く、接触圧が小さい。従って、光記録媒体に傷が付くのを確実に防止することができる。
【0012】
本発明において、前記保護部材の上面は、内周側が水平部分になっており、当該水平部分からR形状をもつ外周部分が連続して形成された断面形状を有していることが好ましい。このように構成すると、光記録媒体が水平姿勢のまま保護部材に接しても、このとき接するのは、保護部材の上面の水平部分である。それ故、保護部材と光記録媒体とが接する部分の面積が広く、接触圧が小さいので、光記録媒体に傷が付くのを確実に防止することができる。
【0013】
本発明において、前記保護部材がリング状の場合、当該保護部材の周方向の全体が前記R形状の外周部分をもつ断面形状を有していることが好ましい。
【0014】
本発明において、前記保護部材がリング状であり、周方向の一部が前記R形状の外周部分をもつ断面形状を有している構成であってもよい。
【0015】
本発明において、前記保護部材の表面の断面形状は、中心近傍が略水平であって、最外周が水平部分から略5°のR形状になっていることが好ましい。このように構成すると、前記保護部材は、光記録媒体が傾いたときでも当該光記録媒体の傾きが5°以下であるときには常に前記R形状の外周部分が光記録媒体に接することになる。すなわち、光記録媒体駆動装置においては、光記録媒体の上面にはカバーなどが配置され、光記録媒体が傾いたときには光記録媒体がカバーなどに当たるため、光記録媒体の傾きは、最大でも5°位に制限されている。従って、保護部材については光記録媒体の傾きが5°以下であるときに常にR形状の外周部分が光記録媒体に接するように形成しておけばよい。
【0016】
【発明の実施の形態】
以下に図面を参照して本発明を適用した光ヘッド装置を説明する。
【0017】
図1(A)、(B)はそれぞれ、軸摺動回動型アクチュエータを備えた光ヘッド装置を模式的に示す説明図、およびワイヤーサスペンジョン型アクチュエータを備えた光ヘッド装置の説明図である。図2(A)〜(D)はそれぞれ、本発明を適用した光ヘッド装置に用いた保護部材などの説明図、光記録媒体が水平姿勢のまま保護部材と衝突する様子を示す説明図、保護部材の断面形状を拡大して示す説明図、および光記録媒体が斜めに傾いた姿勢で保護部材と衝突する様子を示す説明図である。
【0018】
図1(A)に示す軸摺動回動型アクチュエータを備えた光ヘッド装置は、光記録媒体の半径方向に走査可能なフレーム20上に、レンズホルダ22が支軸21に支持された状態にある。レンズホルダ22は、磁気駆動回路によって、トラッキング駆動時には、矢印T1で示すように、支軸21周りに回動可能であるとともに、フォーカシング駆動時には、矢印F1で示すように、支軸21に沿って摺動可能である。
【0019】
また、図1(B)に示すワイヤーサスペンジョン型アクチュエータを備えた光ヘッド装置は、光記録媒体2の半径方向に走査可能なフレーム30上で、例えば、4本のワイヤー31でレンズホルダ32が支持された状態にある。レンズホルダ32は、磁気駆動回路によって、トラッキング駆動時には、矢印T2で示すように、ワイヤー31の変形によりトラッキング方向に変位可能であるとともに、フォーカシング駆動時には、矢印F2で示すように、ワイヤー31の変形によりフォーカシング方向に変位可能である。
【0020】
これらいずれのタイプの光ヘッド装置においても、図2(A)に示すように、レンズホルダ10はレンズ保持部11を備えており、このレンズ保持部11には、光源からの出射光を光記録媒体に収束させる対物レンズ3が搭載されている。また、対物レンズ3の外周縁には、ゴムや弾性樹脂などといった弾性材料からなるリング状の保護部材5が重ねられ、かつ、接着固定されている。このため、図2(B)に示すように、衝撃などによって光記録媒体2がレンズホルダ10や対物レンズ3に衝突しようとしたときでも、光記録媒体は、保護部材9と接触する。
【0021】
このように構成した光ヘッド装置において、保護部材5は、図2(C)に示すように、全周にわたって上面から外周側面にかけてR形状をもつ断面形状を有している。すなわち、保護部材5の上面は、内周側が水平部分51になっており、この水平部分51からR形状をもつ外周部分52が連続して形成された断面形状を有している。すなわち、保護部材5の表面の断面形状は、中心近傍が略水平であって、最外周が水平部分から略5°のR形状になっている。従って、保護部材5の上面には屈曲部分などがなく、なだらかな形状を有している。
【0022】
このように構成した光ヘッド装置において、図2(B)に示すように、光記録媒体2の内周側に対物レンズ3が位置しているときに光記録媒体2に衝撃が加わって光記録媒体2が保護部材5と衝突したときでも、光記録媒体2に作用するモーメントが小さいので、ディスクチャッキング機構6が外れることがない。従って、光記録媒体2は、水平姿勢のまま保護部材5の上面に接するが、このとき接するのは、保護部材5の上面内周側の水平部分51である。それ故、保護部材5と光記録媒体2とが接する部分の面積が広いので、接触圧が小さく、光記録媒体2に傷が付くのを確実に防止することができる。
【0023】
これに対して、図2(D)に示すように、光記録媒体2の外周側に対物レンズ3が位置しているときに光記録媒体2に衝撃が加わって光記録媒体2が保護部材5と衝突すると、光記録媒体2を押し上げようとするモーメントが大きいので、ディスクチャッキング機構6が外れ、光記録媒体2が傾いた姿勢で保護部材5と接する。但し、本形態において、保護部材5の外周部分52は、上面から外周側面にかけてR形状をもつ断面形状を有しているため、傾いた姿勢の光記録媒体2であっても、保護部材5との接触面積が広く、接触圧が小さい。このため、光記録媒体2に傷が付くのを確実に防止することができる。
【0024】
ここで、光記録媒体駆動装置においては、光記録媒体2の上面にはカバー(図示せず)などが配置され、光記録媒体2が傾いたときには光記録媒体2がカバーに当たるため、光記録媒体2の傾きは、最大でも5°位に制限されている。従って、保護部材5については光記録媒体2の傾きが5°以下であるときに常にR形状の外周部分52が光記録媒体2に接するように形成してある。
【0025】
このように本形態によれば、光記録媒体2に衝撃が加わって、光記録媒体2が水平姿勢のまま保護部材5に衝突した場合、および光記録媒体2が斜めに傾いた姿勢で保護部材5に接触した場合のいずれにおいても、保護部材5と光記録媒体2とが接する部分の面積が広いため、光記録媒体2に傷が付くのを確実に防止することができる。
【0026】
(その他の実施の形態)
なお、上記形態では、リング状の保護部材2において、周方向の全体がR形状の外周部分をもつ断面形状を有している構成であったが、リング状の保護部材において、周方向の一部がR形状の外周部分をもつ断面形状を有している構成であってもよい。
【0027】
例えば、図1(B)に示すワイヤーサスペンジョン型アクチュエータに用いる保護部材5においては、図3(A)、(B)に示すように、トラッキング方向と直交する側(タンジェント方向/矢印TAで示す)では、内周側が水平部分51になっており、この水平部分51からR形状をもつ外周部分52が連続して形成された断面形状を有している一方、図3(A)、(C)に示すように、トラッキング方向(矢印Tで示す)においては、矩形の断面形状を有している構成であってもよい。
【0028】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明によれば、光記録媒体に衝撃が加わって、光記録媒体が斜めに傾いた姿勢で保護部材に衝突した場合でも、保護部材と光記録媒体とが接する部分の面積が広いため、光記録媒体に傷が付くのを確実に防止することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】(A)、(B)はそれぞれ、軸摺動回動型アクチュエータを備えた光ヘッド装置を模式的に示す説明図、およびワイヤーサスペンジョン型アクチュエータを備えた光ヘッド装置の説明図である。
【図2】(A)〜(D)はそれぞれ、本発明を適用した光ヘッド装置に用いた保護部材などの説明図、光記録媒体が水平姿勢のまま保護部材と衝突する様子を示す説明図、保護部材の断面形状を拡大して示す説明図、および光記録媒体が斜めに傾いた姿勢で保護部材と衝突する様子を示す説明図である。
【図3】(A)〜(C)はそれぞれ、本発明を適用した別の光ヘッド装置に用いた保護部材などの説明図、この保護部材をトラッキング方向と直交する方向に切断したときの断面図、および保護部材をトラッキング方向に切断したときの断面図である。
【図4】(A)〜(D)はそれぞれ、従来の光ヘッド装置に用いた保護部材などの説明図、光記録媒体が水平姿勢のまま保護部材と衝突する様子を示す説明図、保護部材の断面形状を拡大して示す説明図、および光記録媒体が斜めに傾いた姿勢で保護部材と衝突する様子を示す説明図である。
【符号の説明】
3 対物レンズ
5 保護部材
6 チャッキング機構
10 レンズホルダ
11 レンズ保持部
51 保護部材の上面の水平部
52 保護部材のR形状をもつ外周部分
Claims (5)
- 光源からの出射光を光記録媒体に収束させる対物レンズと、該対物レンズが載置されるレンズ保持部を備えたレンズホルダと、前記対物レンズの外周縁を覆う保護部材とを有する光ヘッド装置において、
前記保護部材は、上面から外周側面にかけてR形状をもつ断面形状を有していることを特徴とする光ヘッド装置。 - 請求項1において、前記保護部材の上面は、内周側が水平部分になっており、当該水平部分からR形状をもつ外周部分が連続して形成された断面形状を有していることを特徴とする光ヘッド装置。
- 請求項1または2において、前記保護部材は、リング状であり、周方向の全体が前記R形状の外周部分をもつ断面形状を有していることを特徴とする光ヘッド装置。
- 請求項1または2において、前記保護部材は、リング状であり、周方向の一部が前記R形状の外周部分をもつ断面形状を有していることを特徴とする光ヘッド装置。
- 請求項1ないし4のいずれかにおいて、前記保護部材の表面の断面形状は、中心近傍が略水平であって、最外周が水平部分から略5°のR形状になっていることを特徴とする光ヘッド装置。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP2002336870A JP2004171680A (ja) | 2002-11-20 | 2002-11-20 | 光ヘッド装置 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP2002336870A JP2004171680A (ja) | 2002-11-20 | 2002-11-20 | 光ヘッド装置 |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JP2004171680A true JP2004171680A (ja) | 2004-06-17 |
| JP2004171680A5 JP2004171680A5 (ja) | 2005-10-20 |
Family
ID=32700579
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP2002336870A Withdrawn JP2004171680A (ja) | 2002-11-20 | 2002-11-20 | 光ヘッド装置 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JP2004171680A (ja) |
Cited By (3)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2008130178A (ja) * | 2006-11-22 | 2008-06-05 | Konica Minolta Opto Inc | 光学素子及び光学素子ユニット並びに光学素子製造方法 |
| JP5065010B2 (ja) * | 2005-03-22 | 2012-10-31 | パナソニック株式会社 | 光ディスク装置 |
| CN103268767A (zh) * | 2013-05-08 | 2013-08-28 | 广东欧珀移动通信有限公司 | 光碟播放器的激光拾取单元高度控制方法 |
-
2002
- 2002-11-20 JP JP2002336870A patent/JP2004171680A/ja not_active Withdrawn
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