JP2004178038A - マルチウインドウguiシステム - Google Patents
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Abstract
【課題】ウインドウの前後関係および配置を損なうことなく、背後に隠されているウインドウを簡単に参照・操作できることを目的とする。
【解決手段】本発明においては、ユーザの操作により、透過窓を自由な大きさで生成し固定する手段と、生成後、固定された透過窓の位置を自由に変更することが出来、また透過窓の大きさを自由に変更できる手段とを有しており、さらに、透過窓内に表示されているウインドウを選択したときに、ウインドウの位置や前後関係を損なうことなく背面のウインドウを操作できる手段を有している。このため、簡単に前面ウインドウを参照しながら、背面ウインドウを操作することが可能である。
【選択図】 図12
【解決手段】本発明においては、ユーザの操作により、透過窓を自由な大きさで生成し固定する手段と、生成後、固定された透過窓の位置を自由に変更することが出来、また透過窓の大きさを自由に変更できる手段とを有しており、さらに、透過窓内に表示されているウインドウを選択したときに、ウインドウの位置や前後関係を損なうことなく背面のウインドウを操作できる手段を有している。このため、簡単に前面ウインドウを参照しながら、背面ウインドウを操作することが可能である。
【選択図】 図12
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は複数のウインドウを制御できるGUIシステムにおいて、複数のウインドウが重なり合っているときの表示および操作方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
マルチウインドウGUIシステムにおいて、前面のウインドウにより隠されたウインドウをウインドウの前後関係および配置を損なうことなく参照することのできる機能が提案されている。
【0003】
例えば、マウスポインタのまわりに透過窓を生成し、前面のウインドウを透過させることで背面のウインドウを参照する技術について開示されている(例えば、特許文献1参照。)。
【0004】
【特許文献1】
特開平10−11261号公報(第2−4頁、第3図)
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
上記技術では、ウインドウの前後関係および配置を損なうことなく背面のウインドウを参照することはできるが、前後関係を保ったまま操作することは出来ない。また、マウスポインタのまわりに透過窓を生成するという点から、透過窓内参照中はマウスポインタを移動させることはできない。本発明はこの点をふまえ、さらに快適なマルチウインドウGUIシステムを提供することを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】
本発明においては、ユーザの操作により、透過窓を自由な大きさで生成し固定する手段と、生成後、固定された透過窓の位置を自由に変更することが出来、また透過窓の大きさを自由に変更できる手段とを有している。また、透過窓内に表示されているウインドウを選択したときに、ウインドウの前後関係を損なうことなく背面のウインドウを操作できる手段を有している。このため、前面ウインドウを参照しながら、背面ウインドウを操作することが可能である。さらに、ウインドウが多重に重なっていた場合、順次表示するウインドウのレイヤ(階層)を変更する手段を有する。このため、容易に階層の深い位置にあるウインドウを、前後関係を保持したまま参照・操作することが可能である。
【0007】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態について、図面を参照しながら説明する。
図1は、本発明の実施例のマルチウインドウGUIシステムを表すブロック図である。小型計算機102内には、表示装置101へ出力する情報を保持するための表示メモリ103と、ウインドウの位置や前後関係などを保持し制御するレイヤ制御部104と、レイヤ制御部から受け取った情報を元に透過窓を生成し、制御する透過窓制御部107と、透過窓の状態を管理する透過窓管理テーブル110と、入力装置115から入力されたポインタの位置情報を保持し、操作に対する制御を行う入力装置制御部111とを有する。
【0008】
さらに、レイヤ制御部104は、透過窓生成部107の命令に従い情報を渡すレイヤ情報制御部105と、ウインドウの前後関係を変更する機能を有するレイヤ遷移制御部106に分かれる。透過窓制御部107は、透過窓を生成し、削除する機能を有する透過窓生成制御部108と、すでに存在する透過窓の大きさや位置などの表示の形態を変更する機能を有する透過窓表示制御部109とに分かれ、入力装置制御部111は、入力装置115のスイッチが押下されたときの制御を行う入力装置スイッチ押下制御部112と、スイッチの押下が解除されたときの制御を行う入力スイッチ解除制御部113と入力装置115が移動されたときの制御を行う入力装置移動制御部114とに分かれる。
【0009】
また、図17は透過窓管理テーブル110のイメージ図である。透過窓管理テーブル110は、「透過窓の座標」「ステータスフラグ」「表示レイヤの深さ」の3つの要素を有する。透過窓の座標には、現在の透過窓の位置を表す値を格納する。図17ではX=(a:b),Y=(c:d)として、a≦X座標≦b,c≦Y座標≦d(但し、画面左上を起点とする)であるような矩形内が透過窓であることを示している。ステータスフラグには現在のモードを表すフラグを格納する。モードには「透過窓生成モード」「透過窓移動モード」「透過窓拡大・縮小モード」の3つがある。
【0010】
また、図17において「−」としているのは、これら3つのモードのどれにもあたらない状態(標準の表示状態)を表している。表示レイヤの深さには、現在透過窓内に表示しているレイヤの深さを示す値を格納する。図17では、透過窓生成直後の状態を1とし、1レイヤ深くなる毎に、1だけインクリメントしている。ここで図17の各値はイメージであり、必ずしもこのとおりに作成する必要はない。各値は、数値でも文字列でも、またはバイナリ値でもよい。また、図17におけるテーブルは8行しかないが、これは本発明が、透過窓を最大8個までしか管理できないということを示しているわけではない。
【0011】
次に、本発明の実施例の動作について、ユーザ操作により画面が遷移する様子を、図9〜16を用いて説明する。
図9では、ウインドウw01とウインドウw02が重なっており、前面のウインドウw01上でマウスの右クリックが行われてポップアップw03が表示された状態を表している。また、ポインタp01でポップアップw03からメニューを選択する様子が表示されている。ここで、ポップアップw03から「透過窓生成」を選択し実行すると、透過窓生成モードに切り替わる。
【0012】
図10では、ウインドウw01上に透過窓c01を描画する様子が表示されている。ここではポインタp01の形状は変更されていないが、透過窓生成モードに切り替わったことを明示的に示すため、ポインタp01の形状を変更するなどしてもよい。ウインドウw01上でマウスを移動させると、図のように透過窓を表す矩形(c01)が描画され、その内部には随時、隠されていたウインドウw02が表示されるようになり、マウスの左クリックをすることで透過窓生成モードを終了し、透過窓の生成が完了する。
【0013】
図11では、ウインドウw01上に生成した透過窓c01を透過窓c02のように拡大する様子を表示している。透過窓c01の境界にポインタp01を合わせ、マウスの右クリックをすると、透過窓拡大・縮小モードになり、マウスの右クリックをしたままポインタp01の移動を行うと、透過窓c02のように透過窓c01のサイズが変更され、透過窓c02内には随時、ウインドウw02の情報が表示されるようになる。
【0014】
マウスの右クリックを解除することにより、透過窓拡大・縮小モードが終了し、透過窓c02の拡大・縮小が完了する。また、イメージ図は掲載しないが、透過窓の境界にポインタを合わせ、マウスの左クリックをすることにより、透過窓移動モードになり、マウスの左クリックをしたままポインタの移動を行うと、ポインタの動作にあわせて透過窓の位置を変更することができる。そして、マウスの左クリックを解除することにより、透過窓移動モードが終了し、透過窓の移動が完了する。
【0015】
図12では、透過窓内に見えているウインドウw02を左クリックすることにより、前後関係を保持したままウインドウw02をアクティブにし、操作できることを示している。透過窓内に見えているウインドウw02を左クリックすると、透過窓のあるウインドウw01をアクティブにしたまま、かつ最前面に固定したままウインドウw02をアクティブにし、透過窓内で操作できるようにする。ここでは、ウインドウw01に表示された「Password」を参照しながら、ウインドウw02にある「Password」入力領域に文字を入力している。
【0016】
次に図13のように透過窓c02内で右クリックすると、ポップアップw04が表示される。そこから「次のレイヤ」を選択し実行すると、現在、矩形窓c02内に表示されているのがデスクトップ(ウインドウのない所)のみであれば、初期状態(背後にあるウインドウのうちで最も上位にあるウインドウが表示されている状態)が表示され、矩形窓c02内にウインドウが表示されていれば、そのうちの最も上位にあるウインドウを透過した状態を表示する。
【0017】
このように、「次のレイヤ」を繰り返し実行することにより、順次ウインドウを透過していくことができ、透過窓c02内に表示されるのがデスクトップのみであるときに「次のレイヤ」を実行すると、再び初期状態に戻る。
【0018】
さらに図15のように、ポップアップw04から「削除」を選択し実行すると、図16のように透過窓c02が削除され、標準の表示状態に戻る。また、透過窓の削除は透過窓のあるウインドウが最前面で無くなった時にも発生する。
【0019】
次に図2〜8を用いて、各制御部の動作の詳細を説明する。
図2は、入力装置スイッチ押下制御部112の動作を表す流れ図であり、入力装置スイッチ押下制御部112はマウスなどの入力装置のスイッチを押下したときの動作を制御する。まず、マウスの左クリックを検知する(202)と、透過窓管理テーブル110から現在、透過窓生成モードであるかどうかを確認し(208)、透過窓生成モードであるならば、透過窓生成制御部108に透過窓生成終了命令を発行する(209)。
【0020】
透過窓生成モードでないときは、現在のポインタの位置を調べ、それを保持し(210)、次に透過窓管理テーブル110からその位置が透過窓の内部か外部か、もしくは境界上なのかを確認し(211)、もし内部か外部であるならば、その位置にウインドウがあるかどうかをレイヤ制御部104が保持している情報から調べ(213)、そこにウインドウがあればレイヤ遷移制御部106にレイヤ遷移命令を発行する(214)。透過窓の境界であるならば、透過窓表示制御部に透過窓移動命令を発行する(212)。
【0021】
次にマウスの右クリックを検知(202)したときの動作を説明する。このときポインタの位置を調べ、それを保持し(203)、透過窓管理テーブル110からその位置が透過窓の内部か外部か、もしくは境界上なのかを調べる(204)。外部であるならばポップアップを表示する(205)。これは、図9のポップアップw03にあたる。もし内部であるならば、ポップアップ(透過窓用)を表示する(207)。これは、図13および図15のポップアップw04にあたる。さらに境界上であったならば、透過窓表示制御部109に透過窓拡大・縮小命令を発行する。
【0022】
図3は、入力装置スイッチ解除制御部113の動作を表す流れ図であり、入力装置スイッチ解除制御部113はマウスなどによる入力装置のスイッチの押下を解除したときの動作を制御する。まず、マウスの左クリックの解除を検知すると(302)、現在のポインタの位置を調べ(303)、透過窓管理テーブル110からその位置が透過窓の内部であるか外部であるか、もしくは境界上であるかを判断する(304)。もし境界上であったなら透過窓表示制御部109に透過窓移動終了命令を発行する(305)。
【0023】
次にマウスの右クリックの解除を検知すると(302)、現在のポインタの位置を調べ(306)、透過窓管理テーブル110からその位置が透過窓の内部であるか外部であるか、もしくは境界上であるかを判断する(307)。もし境界上であったなら透過窓表示制御部109に透過窓拡大・縮小終了命令を発行する(308)。
【0024】
図4は、入力装置移動制御部114の動作を表す流れ図であり、入力装置移動制御部114はマウスなどの入力装置が移動したときの動作を制御する。入力装置の移動を受け取ると(402)、ポインタの表示位置をマウスの移動距離に応じて移動させ、その位置の座標を保持する(403)。次に透過窓管理テーブル110から現在のモードを調べ(404)、それが透過窓生成モードであったならば、透過窓生成制御部108にポインタの移動を通知し、現在のポインタの座標を渡す(405)。また、透過窓移動モードか透過窓拡大・縮小モードであったならば、透過窓表示制御部109にポインタの移動を通知し、現在のポインタの座標を渡す(406)。
【0025】
図5は、透過窓生成制御部108の動作を表す流れ図であり、透過窓生成制御部108は透過窓の生成および削除を行う。まず、命令を受けると、それを判定し(502)、もし透過窓生成命令であったならば(この命令はイメージ図9におけるポップアップw03から選択実行されることによって発行される)、生成命令を受けたときのポインタの座標を取得し(生成命令を受けたときとは、図2の205においてポップアップが表示されたときであり、そのときのポインタの座標とは、203で保持した座標をいう)、透過窓生成モードに切り替える(503)。ここで、透過窓生成モードに切り替えるとは、透過窓管理テーブルに現在、透過窓を生成中であることを示すフラグを登録することである。
【0026】
透過窓生成モードに切り替わった後は、次の命令が発行されるのを待機し(504)、命令が発行されるとそれを判定し(505)、ポインタ移動の通知が入力装置移動制御部114から発行されたのであれば、現在のポインタの座標(これは入力装置移動制御部114から通知される)を取得し(506)、生成命令を受けたときのポインタの座標と現在のポインタの座標とを含む最小の矩形領域に対し、レイヤ情報制御部105から下レイヤの情報を受け取って、それを表示メモリに渡す(507)。また、このときポインタが縮小方向に移動したのであれば、透過窓の矩形外となった座標部分については元のレイヤ情報を表示メモリに渡す。
【0027】
また、入力装置スイッチ押下制御部112から透過窓生成終了命令を受け取ったのであるならば、透過窓を確定し、透過窓生成モードを終了する(508)。ここで、透過窓を確定するとは、透過窓管理テーブルに生成した透過窓の座標および、現在表示しているレイヤの深さを登録することであり、透過窓生成モードを終了するとは、503で登録した透過窓を生成中であることを示すフラグを削除することである。また502において、透過窓の削除命令(これはイメージ図15のポップアップw04から選択実行されることで発行される。
【0028】
また、最前面のウインドウに透過窓が存在するとき、その最前面のウインドウが最前面でなくなるとき(図8の808)にも発行される。)が発行されたのであれば、透過窓内の座標に対し、元のレイヤの情報を表示メモリに渡し(509)、透過窓を表す矩形表示を削除する。このとき、透過窓管理テーブルから削除対象の透過窓の座標情報も削除する(510)。
【0029】
図6は、透過窓表示制御部109の動作を表す流れ図であり、透過窓表示制御部109は透過窓の拡大・縮小・移動などを行う。まず、命令を受けると、それを判定し(602)、もし透過窓拡大・縮小命令であったならば(この命令は入力装置スイッチ押下制御部112から発行される・図2の206)、拡大・縮小命令を受けたときのポインタの座標を取得し(拡大・縮小命令を受けたときとは、透過窓の境界上でマウスの右クリックをされたときであり、そのときのポインタの座標とは、203で保持した座標をいう)、透過窓拡大・縮小モードに切り替える(603)。
【0030】
ここで、透過窓拡大・縮小モードに切り替えるとは、拡大・縮小しようとする対象の透過窓に対して、透過窓を拡大・縮小中であることを示すフラグを登録することである。
【0031】
透過窓拡大・縮小モードに切り替わった後は、次の命令が発行されるのを待機し(604)、命令が発行されるとそれを判定し(605)、ポインタ移動の通知が入力装置移動制御部114から発行されたのであれば、現在のポインタの座標(これは入力装置移動制御部114から通知される)を取得し(606)、拡大・縮小命令を受けたときのポインタの座標と現在のポインタの座標とから透過窓のサイズを変更し(607)、変更後の座標に対する下のレイヤの情報をレイヤ情報制御部105から受け取り、それを表示メモリに渡す(608)。このときポインタが縮小方向に移動したのであれば、透過窓の矩形外となった座標部分については元のレイヤ情報を表示メモリに渡す。
【0032】
また、入力装置スイッチ解除制御部113から透過窓拡大・縮小終了命令が発行されたのであれば、透過窓のサイズを確定し、透過窓拡大・縮小モードを終了する(609)。ここで、透過窓のサイズを確定するとは、透過窓管理テーブル110に登録されている透過窓の座標を更新することであり、透過窓拡大・縮小モードを終了するとは603で登録した拡大・縮小中であることを示すフラグを削除することである。
【0033】
次に602で移動命令(入力装置スイッチ押下制御部112から発行される・図2の212)を受けたときの動きを説明する。このとき、移動命令を受けたときのポインタの座標を取得し(移動命令を受けたときとは、透過窓の境界上でマウスの左クリックをされたときであり、そのときのポインタの座標とは、210で保持した座標をいう)、透過窓移動モードに切り替える(610)。ここで、透過窓移動モードに切り替えるとは、移動しようとする対象の透過窓に対して、透過窓を移動中であることを示すフラグを登録することである。
【0034】
透過窓移動モードに切り替わった後は、次の命令が発行されるのを待機し(611)、命令が発行されるとそれを判定し(612)、ポインタ移動の通知が入力装置移動制御部114から発行されたのであれば、現在のポインタの座標(これは入力装置移動制御部114から通知される)を取得し(613)、移動命令を受けたときのポインタの座標と現在のポインタの座標とから透過窓のサイズを保存したまま位置変更し(614)、変更後の座標に対する下のレイヤの情報をレイヤ情報制御部105から受け取り、それを表示メモリに渡す(615)。
【0035】
このとき透過窓の位置が移動したことにより、透過窓の矩形外となった座標部分については元のレイヤ情報を表示メモリに渡す。
また、入力装置スイッチ解除制御部113から透過窓移動終了命令が発行されたのであれば、透過窓の位置を確定し、透過窓移動モードを終了する(616)。ここで、透過窓の位置を確定するとは、透過窓管理テーブル110に登録されている透過窓の座標を更新することであり、透過窓移動モードを終了するとは、610で登録した移動中であることを示すフラグを削除することである。
【0036】
さらに、602において次のレイヤを表示する命令(これはイメージ図13のポップアップw04から選択実行することにより、発行される)を受け取ったとき、透過窓が描画されている座標に対し、ウインドウレイヤ制御部に次に表示すべきレイヤの情報を問い合わせ(617)、それにより受け取ったレイヤ情報を表示メモリに渡し(618)、表示レイヤを確定する(619)。ここで、表示レイヤを確定するとは、透過窓管理テーブル110の、透過窓に表示しているレイヤの深さの情報を更新することである。
【0037】
図7は、レイヤ情報制御部105の動作を表す流れ図であり、レイヤ情報制御部105はウインドウの階層(レイヤ)を管理する。まず、命令を受けるとそれを判定し(702)、それが透過窓生成制御部108からの透過命令であれば、透過窓生成制御部から透過部分の座標(この座標の情報は図5の507において渡される)を受け取り(703)、自身が保持しているレイヤ情報から、受け取った透過部分の座標に対する下のレイヤ情報を調べ(704)、その中で最も上にあるレイヤ情報を透過窓生成制御部108に返す(705)。
【0038】
また、702で判定した命令が透過窓の拡大・縮小、もしくは移動であれば、透過窓表示制御部109から透過部分の座標(この座標の情報は図6の608または615において渡される)を受け取り(706)、自身が保持しているレイヤ情報から、受け取った透過部分の座標に対する下のレイヤ情報を調べ(707)、透過窓に表示中の深さのレイヤ情報を透過窓表示制御部109に返す(708)。
【0039】
さらに、702で判定した命令が透過窓内に表示する情報のレイヤ遷移であったならば、透過窓表示制御部109から透過部分の座標と現在表示しているレイヤの深さ(これらの情報は図6の617において渡される)を受け取り(709)、受け取ったレイヤの深さから、その深さよりもさらに下にレイヤがあるかどうかを判定し(710)、もしあれば、その下にあるレイヤの情報を透過窓表示制御部109に渡す(711)。なければ、下にあるレイヤのなかで最も上にあるレイヤの情報を透過窓表示制御部109に渡す(712)。
【0040】
図8はレイヤ遷移制御部106の動作を示す流れ図であり、レイヤ遷移制御部106はウインドウのレイヤの遷移を制御する。まず、ウインドウの入力スイッチ押下制御部112からのレイヤ遷移命令を受けると(802)、そのときのポインタの座標(これは図2の210で保持された座標である)が透過窓上であるかないかを透過窓管理テーブルから判定し(803)、もし透過窓内であれば、透過窓のあるウインドウをアクティブにしたまま、遷移対象のウインドウをアクティブにする。
【0041】
このとき、透過窓のあるウインドウと遷移対象のウインドウとの前後関係は変更しない。逆に、透過窓外であったならば、まず遷移対象のウインドウが最前面にあるかどうかを判定し(805)、最前面であれば遷移対象のウインドウをアクティブにし、その他のウインドウを非アクティブにする(806)。また、最前面でなかったならば、現在の最前面のウインドウに透過窓があるかどうかを判定し(807)、存在すれば透過窓生成制御部108に透過窓削除命令を発行(808)したあと、遷移対象のウインドウをアクティブかつ最前面にし、その他のウインドウを非アクティブにする(809)。807の判定で透過窓がなければ、そのまま809を実行する。
【0042】
【発明の効果】
以上のように、本発明では背面ウインドウを表示するための透過窓を自由な大きさで生成し固定でき、生成固定後も自由に位置を移動または大きさの変更をすることができる。また、透過窓内において、ウインドウの前後関係を損なうことなく背面ウインドウを操作することが出来るため、ウインドウの前後関係および配置を損なうことなく前面ウインドウを参照しながら、背面ウインドウを操作することを可能にする。
【0043】
また透過窓内に表示する背面ウインドウの階層の深さを変更できるため、容易に深い階層にあるウインドウを参照・操作することを可能にする。これらにより、ユーザの操作効率を上げ、快適なGUIシステムを提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例のマルチウインドウGUIシステムを示すブロック図である。
【図2】本発明の実施例における入力装置スイッチ押下制御部の処理手順を示すフローチャート図である。
【図3】本発明の実施例における入力スイッチ解除制御部の処理手順を示すフローチャート図である。
【図4】本発明の実施例における入力装置移動制御部の処理手順を示すフローチャート図である。
【図5】本発明の実施例における透過窓生成制御部の処理手順を示すフローチャート図である。
【図6】本発明の実施例における透過窓表示制御部の処理手順を示すフローチャート図である。
【図7】本発明の実施例におけるレイヤ情報制御部の処理手順を示すフローチャート図である。
【図8】本発明の実施例におけるレイヤ遷移制御部の処理手順を示すフローチャート図である。
【図9】本発明の実施例における画面表示の例を示すイメージ図である。
【図10】本発明の実施例における画面表示の例を示すイメージ図である。
【図11】本発明の実施例における画面表示の例を示すイメージ図である。
【図12】本発明の実施例における画面表示の例を示すイメージ図である。
【図13】本発明の実施例における画面表示の例を示すイメージ図である。
【図14】本発明の実施例における画面表示の例を示すイメージ図である。
【図15】本発明の実施例における画面表示の例を示すイメージ図である。
【図16】本発明の実施例における画面表示の例を示すイメージ図である。
【図17】本発明の透過窓管理テーブルの形式を示すイメージ図である。
【符号の説明】
101 表示装置
102 小型計算機
103 表示メモリ
104 レイヤ制御部
105 レイヤ情報制御部
106 レイヤ遷移制御部
107 透過窓制御部
108 透過窓生成制御部
109 透過窓表示制御部
110透過窓管理テーブル
111 入力装置制御部
112 入力装置スイッチ押下制御部
113 入力装置スイッチ解除制御部
114 入力装置移動制御部
115 入力装置
w01,w02,w05 ウインドウ
w03,w04 ポップアップ
p01,p02 ポインタ
c01,c02 透過窓
【発明の属する技術分野】
本発明は複数のウインドウを制御できるGUIシステムにおいて、複数のウインドウが重なり合っているときの表示および操作方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
マルチウインドウGUIシステムにおいて、前面のウインドウにより隠されたウインドウをウインドウの前後関係および配置を損なうことなく参照することのできる機能が提案されている。
【0003】
例えば、マウスポインタのまわりに透過窓を生成し、前面のウインドウを透過させることで背面のウインドウを参照する技術について開示されている(例えば、特許文献1参照。)。
【0004】
【特許文献1】
特開平10−11261号公報(第2−4頁、第3図)
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
上記技術では、ウインドウの前後関係および配置を損なうことなく背面のウインドウを参照することはできるが、前後関係を保ったまま操作することは出来ない。また、マウスポインタのまわりに透過窓を生成するという点から、透過窓内参照中はマウスポインタを移動させることはできない。本発明はこの点をふまえ、さらに快適なマルチウインドウGUIシステムを提供することを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】
本発明においては、ユーザの操作により、透過窓を自由な大きさで生成し固定する手段と、生成後、固定された透過窓の位置を自由に変更することが出来、また透過窓の大きさを自由に変更できる手段とを有している。また、透過窓内に表示されているウインドウを選択したときに、ウインドウの前後関係を損なうことなく背面のウインドウを操作できる手段を有している。このため、前面ウインドウを参照しながら、背面ウインドウを操作することが可能である。さらに、ウインドウが多重に重なっていた場合、順次表示するウインドウのレイヤ(階層)を変更する手段を有する。このため、容易に階層の深い位置にあるウインドウを、前後関係を保持したまま参照・操作することが可能である。
【0007】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態について、図面を参照しながら説明する。
図1は、本発明の実施例のマルチウインドウGUIシステムを表すブロック図である。小型計算機102内には、表示装置101へ出力する情報を保持するための表示メモリ103と、ウインドウの位置や前後関係などを保持し制御するレイヤ制御部104と、レイヤ制御部から受け取った情報を元に透過窓を生成し、制御する透過窓制御部107と、透過窓の状態を管理する透過窓管理テーブル110と、入力装置115から入力されたポインタの位置情報を保持し、操作に対する制御を行う入力装置制御部111とを有する。
【0008】
さらに、レイヤ制御部104は、透過窓生成部107の命令に従い情報を渡すレイヤ情報制御部105と、ウインドウの前後関係を変更する機能を有するレイヤ遷移制御部106に分かれる。透過窓制御部107は、透過窓を生成し、削除する機能を有する透過窓生成制御部108と、すでに存在する透過窓の大きさや位置などの表示の形態を変更する機能を有する透過窓表示制御部109とに分かれ、入力装置制御部111は、入力装置115のスイッチが押下されたときの制御を行う入力装置スイッチ押下制御部112と、スイッチの押下が解除されたときの制御を行う入力スイッチ解除制御部113と入力装置115が移動されたときの制御を行う入力装置移動制御部114とに分かれる。
【0009】
また、図17は透過窓管理テーブル110のイメージ図である。透過窓管理テーブル110は、「透過窓の座標」「ステータスフラグ」「表示レイヤの深さ」の3つの要素を有する。透過窓の座標には、現在の透過窓の位置を表す値を格納する。図17ではX=(a:b),Y=(c:d)として、a≦X座標≦b,c≦Y座標≦d(但し、画面左上を起点とする)であるような矩形内が透過窓であることを示している。ステータスフラグには現在のモードを表すフラグを格納する。モードには「透過窓生成モード」「透過窓移動モード」「透過窓拡大・縮小モード」の3つがある。
【0010】
また、図17において「−」としているのは、これら3つのモードのどれにもあたらない状態(標準の表示状態)を表している。表示レイヤの深さには、現在透過窓内に表示しているレイヤの深さを示す値を格納する。図17では、透過窓生成直後の状態を1とし、1レイヤ深くなる毎に、1だけインクリメントしている。ここで図17の各値はイメージであり、必ずしもこのとおりに作成する必要はない。各値は、数値でも文字列でも、またはバイナリ値でもよい。また、図17におけるテーブルは8行しかないが、これは本発明が、透過窓を最大8個までしか管理できないということを示しているわけではない。
【0011】
次に、本発明の実施例の動作について、ユーザ操作により画面が遷移する様子を、図9〜16を用いて説明する。
図9では、ウインドウw01とウインドウw02が重なっており、前面のウインドウw01上でマウスの右クリックが行われてポップアップw03が表示された状態を表している。また、ポインタp01でポップアップw03からメニューを選択する様子が表示されている。ここで、ポップアップw03から「透過窓生成」を選択し実行すると、透過窓生成モードに切り替わる。
【0012】
図10では、ウインドウw01上に透過窓c01を描画する様子が表示されている。ここではポインタp01の形状は変更されていないが、透過窓生成モードに切り替わったことを明示的に示すため、ポインタp01の形状を変更するなどしてもよい。ウインドウw01上でマウスを移動させると、図のように透過窓を表す矩形(c01)が描画され、その内部には随時、隠されていたウインドウw02が表示されるようになり、マウスの左クリックをすることで透過窓生成モードを終了し、透過窓の生成が完了する。
【0013】
図11では、ウインドウw01上に生成した透過窓c01を透過窓c02のように拡大する様子を表示している。透過窓c01の境界にポインタp01を合わせ、マウスの右クリックをすると、透過窓拡大・縮小モードになり、マウスの右クリックをしたままポインタp01の移動を行うと、透過窓c02のように透過窓c01のサイズが変更され、透過窓c02内には随時、ウインドウw02の情報が表示されるようになる。
【0014】
マウスの右クリックを解除することにより、透過窓拡大・縮小モードが終了し、透過窓c02の拡大・縮小が完了する。また、イメージ図は掲載しないが、透過窓の境界にポインタを合わせ、マウスの左クリックをすることにより、透過窓移動モードになり、マウスの左クリックをしたままポインタの移動を行うと、ポインタの動作にあわせて透過窓の位置を変更することができる。そして、マウスの左クリックを解除することにより、透過窓移動モードが終了し、透過窓の移動が完了する。
【0015】
図12では、透過窓内に見えているウインドウw02を左クリックすることにより、前後関係を保持したままウインドウw02をアクティブにし、操作できることを示している。透過窓内に見えているウインドウw02を左クリックすると、透過窓のあるウインドウw01をアクティブにしたまま、かつ最前面に固定したままウインドウw02をアクティブにし、透過窓内で操作できるようにする。ここでは、ウインドウw01に表示された「Password」を参照しながら、ウインドウw02にある「Password」入力領域に文字を入力している。
【0016】
次に図13のように透過窓c02内で右クリックすると、ポップアップw04が表示される。そこから「次のレイヤ」を選択し実行すると、現在、矩形窓c02内に表示されているのがデスクトップ(ウインドウのない所)のみであれば、初期状態(背後にあるウインドウのうちで最も上位にあるウインドウが表示されている状態)が表示され、矩形窓c02内にウインドウが表示されていれば、そのうちの最も上位にあるウインドウを透過した状態を表示する。
【0017】
このように、「次のレイヤ」を繰り返し実行することにより、順次ウインドウを透過していくことができ、透過窓c02内に表示されるのがデスクトップのみであるときに「次のレイヤ」を実行すると、再び初期状態に戻る。
【0018】
さらに図15のように、ポップアップw04から「削除」を選択し実行すると、図16のように透過窓c02が削除され、標準の表示状態に戻る。また、透過窓の削除は透過窓のあるウインドウが最前面で無くなった時にも発生する。
【0019】
次に図2〜8を用いて、各制御部の動作の詳細を説明する。
図2は、入力装置スイッチ押下制御部112の動作を表す流れ図であり、入力装置スイッチ押下制御部112はマウスなどの入力装置のスイッチを押下したときの動作を制御する。まず、マウスの左クリックを検知する(202)と、透過窓管理テーブル110から現在、透過窓生成モードであるかどうかを確認し(208)、透過窓生成モードであるならば、透過窓生成制御部108に透過窓生成終了命令を発行する(209)。
【0020】
透過窓生成モードでないときは、現在のポインタの位置を調べ、それを保持し(210)、次に透過窓管理テーブル110からその位置が透過窓の内部か外部か、もしくは境界上なのかを確認し(211)、もし内部か外部であるならば、その位置にウインドウがあるかどうかをレイヤ制御部104が保持している情報から調べ(213)、そこにウインドウがあればレイヤ遷移制御部106にレイヤ遷移命令を発行する(214)。透過窓の境界であるならば、透過窓表示制御部に透過窓移動命令を発行する(212)。
【0021】
次にマウスの右クリックを検知(202)したときの動作を説明する。このときポインタの位置を調べ、それを保持し(203)、透過窓管理テーブル110からその位置が透過窓の内部か外部か、もしくは境界上なのかを調べる(204)。外部であるならばポップアップを表示する(205)。これは、図9のポップアップw03にあたる。もし内部であるならば、ポップアップ(透過窓用)を表示する(207)。これは、図13および図15のポップアップw04にあたる。さらに境界上であったならば、透過窓表示制御部109に透過窓拡大・縮小命令を発行する。
【0022】
図3は、入力装置スイッチ解除制御部113の動作を表す流れ図であり、入力装置スイッチ解除制御部113はマウスなどによる入力装置のスイッチの押下を解除したときの動作を制御する。まず、マウスの左クリックの解除を検知すると(302)、現在のポインタの位置を調べ(303)、透過窓管理テーブル110からその位置が透過窓の内部であるか外部であるか、もしくは境界上であるかを判断する(304)。もし境界上であったなら透過窓表示制御部109に透過窓移動終了命令を発行する(305)。
【0023】
次にマウスの右クリックの解除を検知すると(302)、現在のポインタの位置を調べ(306)、透過窓管理テーブル110からその位置が透過窓の内部であるか外部であるか、もしくは境界上であるかを判断する(307)。もし境界上であったなら透過窓表示制御部109に透過窓拡大・縮小終了命令を発行する(308)。
【0024】
図4は、入力装置移動制御部114の動作を表す流れ図であり、入力装置移動制御部114はマウスなどの入力装置が移動したときの動作を制御する。入力装置の移動を受け取ると(402)、ポインタの表示位置をマウスの移動距離に応じて移動させ、その位置の座標を保持する(403)。次に透過窓管理テーブル110から現在のモードを調べ(404)、それが透過窓生成モードであったならば、透過窓生成制御部108にポインタの移動を通知し、現在のポインタの座標を渡す(405)。また、透過窓移動モードか透過窓拡大・縮小モードであったならば、透過窓表示制御部109にポインタの移動を通知し、現在のポインタの座標を渡す(406)。
【0025】
図5は、透過窓生成制御部108の動作を表す流れ図であり、透過窓生成制御部108は透過窓の生成および削除を行う。まず、命令を受けると、それを判定し(502)、もし透過窓生成命令であったならば(この命令はイメージ図9におけるポップアップw03から選択実行されることによって発行される)、生成命令を受けたときのポインタの座標を取得し(生成命令を受けたときとは、図2の205においてポップアップが表示されたときであり、そのときのポインタの座標とは、203で保持した座標をいう)、透過窓生成モードに切り替える(503)。ここで、透過窓生成モードに切り替えるとは、透過窓管理テーブルに現在、透過窓を生成中であることを示すフラグを登録することである。
【0026】
透過窓生成モードに切り替わった後は、次の命令が発行されるのを待機し(504)、命令が発行されるとそれを判定し(505)、ポインタ移動の通知が入力装置移動制御部114から発行されたのであれば、現在のポインタの座標(これは入力装置移動制御部114から通知される)を取得し(506)、生成命令を受けたときのポインタの座標と現在のポインタの座標とを含む最小の矩形領域に対し、レイヤ情報制御部105から下レイヤの情報を受け取って、それを表示メモリに渡す(507)。また、このときポインタが縮小方向に移動したのであれば、透過窓の矩形外となった座標部分については元のレイヤ情報を表示メモリに渡す。
【0027】
また、入力装置スイッチ押下制御部112から透過窓生成終了命令を受け取ったのであるならば、透過窓を確定し、透過窓生成モードを終了する(508)。ここで、透過窓を確定するとは、透過窓管理テーブルに生成した透過窓の座標および、現在表示しているレイヤの深さを登録することであり、透過窓生成モードを終了するとは、503で登録した透過窓を生成中であることを示すフラグを削除することである。また502において、透過窓の削除命令(これはイメージ図15のポップアップw04から選択実行されることで発行される。
【0028】
また、最前面のウインドウに透過窓が存在するとき、その最前面のウインドウが最前面でなくなるとき(図8の808)にも発行される。)が発行されたのであれば、透過窓内の座標に対し、元のレイヤの情報を表示メモリに渡し(509)、透過窓を表す矩形表示を削除する。このとき、透過窓管理テーブルから削除対象の透過窓の座標情報も削除する(510)。
【0029】
図6は、透過窓表示制御部109の動作を表す流れ図であり、透過窓表示制御部109は透過窓の拡大・縮小・移動などを行う。まず、命令を受けると、それを判定し(602)、もし透過窓拡大・縮小命令であったならば(この命令は入力装置スイッチ押下制御部112から発行される・図2の206)、拡大・縮小命令を受けたときのポインタの座標を取得し(拡大・縮小命令を受けたときとは、透過窓の境界上でマウスの右クリックをされたときであり、そのときのポインタの座標とは、203で保持した座標をいう)、透過窓拡大・縮小モードに切り替える(603)。
【0030】
ここで、透過窓拡大・縮小モードに切り替えるとは、拡大・縮小しようとする対象の透過窓に対して、透過窓を拡大・縮小中であることを示すフラグを登録することである。
【0031】
透過窓拡大・縮小モードに切り替わった後は、次の命令が発行されるのを待機し(604)、命令が発行されるとそれを判定し(605)、ポインタ移動の通知が入力装置移動制御部114から発行されたのであれば、現在のポインタの座標(これは入力装置移動制御部114から通知される)を取得し(606)、拡大・縮小命令を受けたときのポインタの座標と現在のポインタの座標とから透過窓のサイズを変更し(607)、変更後の座標に対する下のレイヤの情報をレイヤ情報制御部105から受け取り、それを表示メモリに渡す(608)。このときポインタが縮小方向に移動したのであれば、透過窓の矩形外となった座標部分については元のレイヤ情報を表示メモリに渡す。
【0032】
また、入力装置スイッチ解除制御部113から透過窓拡大・縮小終了命令が発行されたのであれば、透過窓のサイズを確定し、透過窓拡大・縮小モードを終了する(609)。ここで、透過窓のサイズを確定するとは、透過窓管理テーブル110に登録されている透過窓の座標を更新することであり、透過窓拡大・縮小モードを終了するとは603で登録した拡大・縮小中であることを示すフラグを削除することである。
【0033】
次に602で移動命令(入力装置スイッチ押下制御部112から発行される・図2の212)を受けたときの動きを説明する。このとき、移動命令を受けたときのポインタの座標を取得し(移動命令を受けたときとは、透過窓の境界上でマウスの左クリックをされたときであり、そのときのポインタの座標とは、210で保持した座標をいう)、透過窓移動モードに切り替える(610)。ここで、透過窓移動モードに切り替えるとは、移動しようとする対象の透過窓に対して、透過窓を移動中であることを示すフラグを登録することである。
【0034】
透過窓移動モードに切り替わった後は、次の命令が発行されるのを待機し(611)、命令が発行されるとそれを判定し(612)、ポインタ移動の通知が入力装置移動制御部114から発行されたのであれば、現在のポインタの座標(これは入力装置移動制御部114から通知される)を取得し(613)、移動命令を受けたときのポインタの座標と現在のポインタの座標とから透過窓のサイズを保存したまま位置変更し(614)、変更後の座標に対する下のレイヤの情報をレイヤ情報制御部105から受け取り、それを表示メモリに渡す(615)。
【0035】
このとき透過窓の位置が移動したことにより、透過窓の矩形外となった座標部分については元のレイヤ情報を表示メモリに渡す。
また、入力装置スイッチ解除制御部113から透過窓移動終了命令が発行されたのであれば、透過窓の位置を確定し、透過窓移動モードを終了する(616)。ここで、透過窓の位置を確定するとは、透過窓管理テーブル110に登録されている透過窓の座標を更新することであり、透過窓移動モードを終了するとは、610で登録した移動中であることを示すフラグを削除することである。
【0036】
さらに、602において次のレイヤを表示する命令(これはイメージ図13のポップアップw04から選択実行することにより、発行される)を受け取ったとき、透過窓が描画されている座標に対し、ウインドウレイヤ制御部に次に表示すべきレイヤの情報を問い合わせ(617)、それにより受け取ったレイヤ情報を表示メモリに渡し(618)、表示レイヤを確定する(619)。ここで、表示レイヤを確定するとは、透過窓管理テーブル110の、透過窓に表示しているレイヤの深さの情報を更新することである。
【0037】
図7は、レイヤ情報制御部105の動作を表す流れ図であり、レイヤ情報制御部105はウインドウの階層(レイヤ)を管理する。まず、命令を受けるとそれを判定し(702)、それが透過窓生成制御部108からの透過命令であれば、透過窓生成制御部から透過部分の座標(この座標の情報は図5の507において渡される)を受け取り(703)、自身が保持しているレイヤ情報から、受け取った透過部分の座標に対する下のレイヤ情報を調べ(704)、その中で最も上にあるレイヤ情報を透過窓生成制御部108に返す(705)。
【0038】
また、702で判定した命令が透過窓の拡大・縮小、もしくは移動であれば、透過窓表示制御部109から透過部分の座標(この座標の情報は図6の608または615において渡される)を受け取り(706)、自身が保持しているレイヤ情報から、受け取った透過部分の座標に対する下のレイヤ情報を調べ(707)、透過窓に表示中の深さのレイヤ情報を透過窓表示制御部109に返す(708)。
【0039】
さらに、702で判定した命令が透過窓内に表示する情報のレイヤ遷移であったならば、透過窓表示制御部109から透過部分の座標と現在表示しているレイヤの深さ(これらの情報は図6の617において渡される)を受け取り(709)、受け取ったレイヤの深さから、その深さよりもさらに下にレイヤがあるかどうかを判定し(710)、もしあれば、その下にあるレイヤの情報を透過窓表示制御部109に渡す(711)。なければ、下にあるレイヤのなかで最も上にあるレイヤの情報を透過窓表示制御部109に渡す(712)。
【0040】
図8はレイヤ遷移制御部106の動作を示す流れ図であり、レイヤ遷移制御部106はウインドウのレイヤの遷移を制御する。まず、ウインドウの入力スイッチ押下制御部112からのレイヤ遷移命令を受けると(802)、そのときのポインタの座標(これは図2の210で保持された座標である)が透過窓上であるかないかを透過窓管理テーブルから判定し(803)、もし透過窓内であれば、透過窓のあるウインドウをアクティブにしたまま、遷移対象のウインドウをアクティブにする。
【0041】
このとき、透過窓のあるウインドウと遷移対象のウインドウとの前後関係は変更しない。逆に、透過窓外であったならば、まず遷移対象のウインドウが最前面にあるかどうかを判定し(805)、最前面であれば遷移対象のウインドウをアクティブにし、その他のウインドウを非アクティブにする(806)。また、最前面でなかったならば、現在の最前面のウインドウに透過窓があるかどうかを判定し(807)、存在すれば透過窓生成制御部108に透過窓削除命令を発行(808)したあと、遷移対象のウインドウをアクティブかつ最前面にし、その他のウインドウを非アクティブにする(809)。807の判定で透過窓がなければ、そのまま809を実行する。
【0042】
【発明の効果】
以上のように、本発明では背面ウインドウを表示するための透過窓を自由な大きさで生成し固定でき、生成固定後も自由に位置を移動または大きさの変更をすることができる。また、透過窓内において、ウインドウの前後関係を損なうことなく背面ウインドウを操作することが出来るため、ウインドウの前後関係および配置を損なうことなく前面ウインドウを参照しながら、背面ウインドウを操作することを可能にする。
【0043】
また透過窓内に表示する背面ウインドウの階層の深さを変更できるため、容易に深い階層にあるウインドウを参照・操作することを可能にする。これらにより、ユーザの操作効率を上げ、快適なGUIシステムを提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例のマルチウインドウGUIシステムを示すブロック図である。
【図2】本発明の実施例における入力装置スイッチ押下制御部の処理手順を示すフローチャート図である。
【図3】本発明の実施例における入力スイッチ解除制御部の処理手順を示すフローチャート図である。
【図4】本発明の実施例における入力装置移動制御部の処理手順を示すフローチャート図である。
【図5】本発明の実施例における透過窓生成制御部の処理手順を示すフローチャート図である。
【図6】本発明の実施例における透過窓表示制御部の処理手順を示すフローチャート図である。
【図7】本発明の実施例におけるレイヤ情報制御部の処理手順を示すフローチャート図である。
【図8】本発明の実施例におけるレイヤ遷移制御部の処理手順を示すフローチャート図である。
【図9】本発明の実施例における画面表示の例を示すイメージ図である。
【図10】本発明の実施例における画面表示の例を示すイメージ図である。
【図11】本発明の実施例における画面表示の例を示すイメージ図である。
【図12】本発明の実施例における画面表示の例を示すイメージ図である。
【図13】本発明の実施例における画面表示の例を示すイメージ図である。
【図14】本発明の実施例における画面表示の例を示すイメージ図である。
【図15】本発明の実施例における画面表示の例を示すイメージ図である。
【図16】本発明の実施例における画面表示の例を示すイメージ図である。
【図17】本発明の透過窓管理テーブルの形式を示すイメージ図である。
【符号の説明】
101 表示装置
102 小型計算機
103 表示メモリ
104 レイヤ制御部
105 レイヤ情報制御部
106 レイヤ遷移制御部
107 透過窓制御部
108 透過窓生成制御部
109 透過窓表示制御部
110透過窓管理テーブル
111 入力装置制御部
112 入力装置スイッチ押下制御部
113 入力装置スイッチ解除制御部
114 入力装置移動制御部
115 入力装置
w01,w02,w05 ウインドウ
w03,w04 ポップアップ
p01,p02 ポインタ
c01,c02 透過窓
Claims (1)
- 複数のウインドウを重ね合わせて表示するマルチウインドウGUIシステムにおいて、前面のウインドウの一部を自由な位置に、自由な大きさで切り抜き、それを固定する手段と、前記の固定した切り抜き部分を自由に移動、または拡大・縮小する手段と、前記の切り抜き部分に、その下に隠れているウインドウの情報を透過的に表示する手段を有することを特徴とするマルチウインドウGUIシステム。
Priority Applications (1)
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|---|---|---|---|
| JP2002340279A JP2004178038A (ja) | 2002-11-25 | 2002-11-25 | マルチウインドウguiシステム |
Applications Claiming Priority (1)
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|---|---|---|---|
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Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
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