JP2004189372A - ピッキングシステム - Google Patents

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Abstract

【課題】作業者に余分な負担を強いることなく、ピッキング作業効率を従来よりも一層向上させることができるピッキングシステムを提供する。
【解決手段】作業ゾーンを専用ゾーンXと共用ゾーンYとで構成しかつ共用ゾーンYは各作業ゾーン間で互いに重複する形態で設定されている。コンベア3にはピッキング対象となるケース1を指定する少なくとも2種類のオーダーランプ17,19が各ケース1ごとにその移動に追従するように設けられ、各オーダーランプ17,19は作業ゾーンごとに順次点灯すべき担当が割り当てられる一方、制御手段30はピッキング対象となるケース1が作業ゾーンに到来した場合には当該作業ゾーンごとに割り当てられたオーダーランプ17,19を各ケースに対応して個別に点灯するように制御する。
【選択図】 図1

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、配送センターや倉庫等において、予め指定された物品を所定のケースに仕分けして収納するピッキング作業を円滑に行えるようにするためのピッキングシステムに関する。
【0002】
【従来の技術】
一般に、配送センターや倉庫等においては、たとえば、顧客の注文に応じて予め指定された物品をダンボール箱や木箱、プラスチックケース等のケースに仕分けして収納するピッキング作業が行われる。このようなピッキング作業を円滑に行えるようにするため、従来より各種のピッキングシステムが提案されている(たとえば、特許文献1,2参照)。
【0003】
従来のこの種のピッキングシステムでは、ケースに収納すべき物品を保管するラックに沿ってベルト式やローラ式などのコンベアが敷設され、また、ラックに保管されている物品の種類に応じて作業者が担当すべき複数の作業ゾーンがケースの搬送方向に沿って区画されている。さらに、各作業ゾーンごとにピッキングすべき物品と個数とを指示するアイテム表示器を配置されている。そして、コンベアを駆動してケースの搬送を開始し、各作業ゾーンごとに配備された作業者に対してアイテム表示器によってピッキングすべき物品の種類や個数を指示し、このピッキング指示に基づいて、作業者が自己の所属する作業ゾーンについてラックに格納された所定の物品を取り出して搬送されてくるケース内に収納する。
【0004】
特に、上記の特許文献1に記載された技術では、コンベアの搬送方向に沿ってピッキング対象となるケースを指定するためのオーダーランプを配設し、ピッキング対象となるケースが所定の作業ゾーン内に到来したときには、当該ケースの移動に追従するようにオーダーランプを順次点灯してピッキング対象となるケースを作業者に指示することで、ピッキング作業ミスの発生を低減するようにしている。
【0005】
しかしながら、特許文献1に記載されている技術では、自己の作業ゾーンの上流側の開始点にケースが到来した時点でアイテム表示器やオーダーランプが点灯する。したがって、各作業ゾーンに配備されている作業者は、このときに始めてピッキング対象となるケースを認識することになり、そのため、ピッキング作業の準備が遅れて余裕のあるピッキング作業を行うことができないといった不都合がある。特に、作業者が不慣れな場合や、ピッキング対象となる品目が多い場合や、ケースの搬送速度が早い場合などにはこれが顕著になる。
【0006】
そこで、特許文献2に記載された技術では、特許文献1に記載された技術に改良を加えるべく、コンベアの長手方向に沿ってピッキング対象となるケースを予め作業者に認識させるための予告オーダーランプを配設し、ピッキング対象となるケースが自己が担当する作業ゾーンに到来する前に、自己の作業ゾーンに隣接した上流側の作業ゾーンにおいて予告オーダーランプを点灯して、作業者に予めピッキング対象となるケースを認識させるようにしている。
【0007】
このようにすれば、作業者は、ピッキング対象となるケースが自己が担当する作業ゾーンに実際に到来する前にピッキング作業開始の準備や心構えができるので、迅速にピッキング作業を開始することができ、ピッキング作業の効率化をある程度図ることが可能になる。
【0008】
【特許文献1】
特許第2799345号公報(第1−5頁、図1−図2)
【特許文献2】
特許第2799445号公報(第1−6頁、図1−図3)
【0009】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、これら従来の技術では、作業者にとって自己が担当する専用の作業ゾーンの範囲が狭く設定されているため、実際にピッキング作業を行う場合に不自由をきたすことがある。すなわち、従来の場合、各作業者が分担する作業ゾーンが縦割的に画一に区画されているため、自己の作業ゾーンに隣接した上流側の作業ゾーンで予告オーダーランプが点灯してピッキング対象となるケースがいずれ到来することが分かった場合でも、そのケースが実際に自己が担当する限られた専用の作業ゾーンに到来するまではピッキングした物品をケースに投入することができない。
【0010】
したがって、作業者は、ピッキング対象となるケースが実際に自己の作業ゾーンに到来するまで単に待つだけの状態になったり、物品を仮置くためのスーペスが必要になるなどの問題を生じる。
【0011】
本発明は、上記の問題点を解決するためになされたもので、作業者に余分な負担を強いることなく、ピッキング作業効率を従来よりも一層向上させることができるピッキングシステムを提供することを目的とする。
【0012】
【課題を解決するための手段】
上記の課題を解決するため第1の発明では、物品を保管するラックと、該ラックに沿って区画された複数の作業ゾーンと、該作業ゾーンに沿って複数のケースを順次搬送する搬送手段と、該搬送手段により搬送されるケースに追従して点灯できるランプと、上記ケースが上記作業者の作業対象となる作業ゾーンに搬送されたとき上記ランプを点灯させる制御手段とを備え、上記各作業ゾーンにそれぞれ配置された作業者が、上記ランプの点灯によって自分の作業対象となるケースを判別し、上記ラックから取出した物品を該ケースに投入するピッキングシステムにおいて、上記ランプを少なくとも2種設けると共に、上記作業ゾーンの配列順に、これら2種のランプの点灯すべき作業ゾーンを交互に設定し、かつ、上記各作業ゾーンを、該作業ゾーンの作業者が1人で作業を行う専用ゾーンと、隣接する作業ゾーンの作業者同士が共同で作業を行う共用ゾーンとに区分することにより、上記ケースの搬送に伴い、専用ゾーン内では何れか一方のランプが、共用ゾーン内では両方のランプが、それぞれ点灯できるようにしたことを特徴とするピッキングシステムを提供する。
【0013】
この第1の発明によれば、作業者が担当する自己の作業ゾーンは、自分専用の専用ゾーンのみでなく、共用ゾーンとして隣接する作業ゾーンにまで拡張されているので、その作業可能な範囲が広がり、余裕のあるピッキング作業が実現できる。
【0014】
上記共用ゾーンは専用ゾーンの上流及び下流にそれぞれ設けることができるが、少なくとも上流側に設けることが好ましい。このようにすることにより、ピッキング対象となるケースが専用ゾーンよりも上流側にある共用ゾーンに到来した時点で、作業者は自分のピッキング作業の対象となるケースをランプの点灯によって知ることができる。従って作業者はこの時点で、即ち自分の専用ゾーンにケースが到達する前に、そのケースに投入すべき物品をラックから取出し、従来のような仮置きをすることなく、直ちにケースへの投入作業を行うことができる。共用ゾーンを専用ゾーンの上流及び下流にそれぞれ設けた場合には、ピッキング作業が専用ゾーン内で終了しなかった場合にも、この下流側の共用ゾーン内で作業を終了することができるので、作業者は更に余裕をもって作業を行うことができる。
【0015】
ランプは2種設けられており、これらが作業ゾーンの配列順に、しかも点灯すべき作業ゾーンが交互に設定されているため、各作業者は自分用の1つのランプのみを監視しておれば良く、複数のランプを同時に監視する必要はない。即ち、2種のランプが例えば赤と青のランプであるとすれば、作業者が監視すべきランプは、該作業者の配列順序に従って赤、青、赤、青・・・の順となり、赤ランプのみ監視する作業者と青ランプのみ監視する作業者とが交互に並ぶことになるので、自分のランプと隣の作業者のランプとを見誤ることがない。また、上記したように共用ゾーンが専用ゾーンの上流及び下流にそれぞれ設けられている場合は、上記の例に従えば、赤のみ、赤と青、青のみ、赤と青、赤のみ、・・・というように、専用ゾーンでは赤と青の何れか一方が交互に、また共用ゾーンでは赤と青の両方が点灯することになる。従って、赤又は青の何れも連続して点灯することがなく、隣の作業者の専用ゾーンでは必ず自分の色のランプが消灯するので、自分のランプとその2つ隣の作業者のランプとを見誤ることもない。更に、共用ゾーンでは隣接する両者のランプが点灯可能であるため、赤と青のランプが共に点灯しておれば互いの作業者が譲り合って作業を行い、赤のランプのみが点灯しておれば赤の作業者のみが作業を行えば良いため、互いに作業が干渉したり、あるいは過度に遠慮し合って作業がやりにくい、といったこともなく、効率の良いピッキング作業が実現できる。
【0016】
また第2の発明では、前記第1の発明において、作業ゾーンごとに、該作業ゾーンにおける作業者が前記ラックから取出すべき物品を表示する表示手段を設けると共に、該表示手段が、前記ランプの点灯と同時に、該ランプにより指示されたケースに投入すべき物品を表示するようにしたことを特徴とするピッキングシステムを提供する。
【0017】
この第2の発明によれば、上記表示手段が上記ランプと同様に、各作業者の作業ゾーンにケースが到達すると同時に点灯する。即ち、ケースが専用ゾーンに入る前に、共用ゾーンに達した段階で点灯するので、ピッキング作業を迅速に開始できる。
【0018】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態について、図面を参照して詳細に説明する。
図1は本発明の実施の形態に係るピッキングシステムの全体構成を示す構成図、図2はケースの搬送方向に沿って区画される作業ゾーンの割り振り状態を示す説明図、図3は同システムにおいてケースを搬送するケース搬送手段の構成を示す正面図、図4は図3のA−A線に沿う断面図である。
【0019】
この実施の形態のピッキングシステムは、ダンボール箱やプラスチックケース等の各種のケース1に収納すべき各種の物品を保管するラック2を備えるとともに、ラック2の長手方向に沿ってケース搬送手段としてのベルト式のコンベア3が敷設されている。
【0020】
また、ラック2に保管されている物品の種類などに応じて作業者が担当する複数の作業ゾーンZ(n−1),Z(n),Z(n+1),…がケース1の搬送方向に沿って予め区画されている。
【0021】
上記の作業ゾーンは、図2に示すように、ケース搬送方向に沿って専用ゾーンXとこの専用ゾーンXに隣接する共用ゾーンYとからなる。即ち、共用ゾーンYは各作業ゾーンZ(n−1),Z(n),Z(n+1),…間で互いに重複する形態で設定されている。したがって、専用ゾーンXと共用ゾーンYとは、ケース搬送方向に沿って交互に配列された状態になっている。しかも、本例では、ラック2が物品の種類等に応じて区割りL(n−1),L(n),L(n+1),…されている場合、その各区割りL(n−1),L(n),L(n+1),…の境界線の左右に共用ゾーンYが広がるように設定されている。
【0022】
また、各作業ゾーンZ(n−1),Z(n),Z(n+1),…における開始位置、つまり、上流側の共用ゾーンYの上流端に位置する箇所には、各作業ゾーンZ(n−1),Z(n),Z(n+1),…へのケース1の到来を検出するフォトカプラ等のケース到来検出センサ6、および各ケース1ごとに付された固有の識別コード(ここではバーコード)7を読み取る読取手段としてのバーコードリーダ8が配設されている。また、各作業ゾーンZ(n−1),Z(n),Z(n+1),…における終了位置、つまり、下流側の共用ゾーンYの下流端に位置する箇所には、ケース1の退去を検出するフォトカプラ等のケース退去検出センサ6が配設されている。
【0023】
さらに、各作業ゾーンZ(n−1),Z(n),Z(n+1),…に個別に対応して液晶パネル等からなるアイテム表示器9が設けられている。このアイテム表示器9には、各作業ゾーン内に同時に存在するケース1の個数分(本例の場合、ある一つの作業ゾーンZ(n)の場合にはケース5個分)について、それぞれピッキング対象となるケース1の識別番号やピッキングすべき物品およびその品数が個別に表示されるようになっている。
【0024】
上記のコンベア3は、コンベア駆動回路12により駆動されるモータ13によって上流(ここでは左方)側から下流(右方)側に向けて所定の速度で走行されるもので、このコンベア3には、ケース1を直接係止する係止手段としての係止ユニット14が所定の間隔を存して一体に取り付けられている。このため、コンベア3の走行に伴ってケース1が係止ユニット14で係止された状態で搬送される。
【0025】
上記の各係止ユニット14は、ケース1が載置されるベース部14aと、このベース部14aの一端部側から立設された係止壁部14bとを有し、係止壁部14bには、2種類のオーダーランプ17,19、およびランプコントローラ21が設けられている。
【0026】
各オーダーランプ17,19は、物品を収納するピッキング対象となるケース1を個別に指定するものであって、両ランプ17,19の点灯状態が容易に識別できるように、たとえば、図中の上側のオーダーランプ17は点灯色が『赤』、下側のオーダーランプ19は点灯色が『青』に設定されている。そして、各オーダーランプ17,19は作業ゾーンZ(n−1),Z(n),Z(n+1),…ごとに順次交互に点灯すべき担当が割り当てられている。
【0027】
たとえば、作業ゾーンがZ(n−2)、Z(n),Z(n+2),…の場合には上側のオーダーランプ17(したがって点灯色は『赤』)が点灯用として割り当てられ、また、作業ゾーンがZ(n−1)、Z(n+1),Z(n+3),…の場合には下側のオーダーランプ19(したがって点灯色は『青』)が点灯用として割り当てられている。
【0028】
ランプコントローラ21は、それぞれ自己固有のアドレスが割り当てられており、後述のシーケンスコントローラ30から与えられる点滅指令信号に基づいて各オーダーランプ17,19の点滅を制御するようになっている。
【0029】
なお、23,24はコンベア3に沿って敷設された電力線と信号線、26,27は各線23,24に接触するように係止ユニット14から延設されたブラシであり、電力線23およびブラシ26を介して各オーダーランプ17,19やランプコントローラ21に電力が供給されるとともに、信号線24およびブラシ27を介してシーケンスコントローラ30とランプコントローラ21との間で通信を行うようになっている。また各作業ゾーンには図示しないリセットボタンがそれぞれ設けられており、ピッキング対象となるケース1に所定の物品を収納し終えた後に、作業者がこのリセットボタンを押すとオーダーランプ17及びアイテム表示器9が消灯するようになっている。
【0030】
さらに、この実施の形態におけるピッキングシステムでは、特許請求の範囲における制御手段としてのシーケンスコントローラ30を備えている。このシーケンスコントローラ30は、本システム全体の動作を総合的に制御するものであって、特に、ケース到来検出センサ5、ケース退去検出センサ6、バーコードリーダ8からそれぞれ出力される各信号、およびキーボード等の入力操作部31から与えられる顧客情報に基づいてオーダーランプ17,19やアイテム表示器9を制御するように構成されている。
【0031】
次に、上記構成を備えたピッキングシステムを利用してピッキング作業を行う場合の処理動作について説明する。
【0032】
ここでは、ピッキング作業を開始する前に各作業ゾーンZ(n−1),Z(n),Z(n+1),…ごとに専属の作業者が予め配備されており、また、入力操作部31からシーケンスコントローラ30に対して、顧客情報に加えてピッキング対象となる各ケース1についての固有の識別コード、ピッキング対象となる各ケース1に収納すべき物品とその個数、その物品が保管されている各作業ゾーンZ(n−1),Z(n),Z(n+1),…の箇所、およびコンベア3の走行速度などの情報が予め入力されているものとする。さらに、各ケース1には、予め印刷やラベル張り付け等により識別コードとしてのバーコード7が付されている。
【0033】
この状態で、入力操作部31からシーケンスコントローラ30に対してピッキング作業の開始指令を与えると、これに応じてシーケンスコントローラ30は、モータ駆動回路12を制御してコンベア3を所定速度で走行させるとともに、全ての作業ゾーンについてのピッキング制御を開始する。
【0034】
また、図示しないケース供給部からケース1を供給してコンベア3の各係止ユニット14の上に順次載置する。このとき、各ケース1は係止ユニット14の係止壁部14bに係止されるため、ケース1と係止ユニット14とはコンベア3の走行に伴って一体となって走行される。したがって、コンベア3の移動量とケース1の実際の搬送量とが常に一致して両者1,3の同期がとれることになる。
【0035】
次に、いま、ある一つ作業ゾーンたとえばZ(n)に着目し、この作業ゾーンZ(n)を主体にしたピッキング作業時の動作について説明する。なお、ここでは、当該作業ゾーンZ(n)には上側のオーダーランプ17(したがって点灯色は『赤』)が点灯用として割り当てられているものとする。したがって、その前後の作業ゾーンZ(n−1)、Z(n+1)に対しては下側のオーダーランプ19(したがって点灯色は『青』)が点灯用として割り当てられていることになる。
【0036】
いま、コンベア3で搬送されるケース1がこの作業ゾーンZ(n)に含まれる上流側の共用ゾーンYに到来するたびに、その到来がケース到来検出センサ5によって検出され、その検出出力がシーケンスコントローラ30に入力される。これに応じてシーケンスコントローラ30は、バーコードリーダ8を起動してケース1に付されたバーコード7を読み取る。そして、読み取ったバーコード7に基づいてケース1がその作業ゾーンZ(n)におけるピッキング対象となるものであるか否かを判断する。
【0037】
シーケンスコントローラ30は、作業ゾーンZ(n)に到来したケース1がピッキング対象となっていると判断した場合には、アイテム表示器9に対してアイテム情報を出力するので、アイテム表示器9には当該ケース1の識別番号、ならびに当該ケース1に収納すべき物品とその個数とが表示される。
【0038】
さらに、シーケンスコントローラ30は、ランプコントローラ21に対してオーダーランプ17の点灯指令信号を出力する。ランプコントローラ21は、シーケンスコントローラ30からの点灯指令信号が自己のアドレスと一致するか否かを判別し、アドレスが一致すればこの作業ゾーンZ(n)に対して予め割り当てられている上側のオーダーランプ17を点灯する。
【0039】
したがって、この作業ゾーンZ(n)を担当する作業者は、オーダーランプ17が『赤』に点灯した位置にあるケース1をピッキング対象として、アイテム表示器9に表示されている物品の所定個数分をラック2からピッキングしてケース1内に収納する。
【0040】
その後、コンベア3の移動に伴って各ケース1が作業ゾーンZ(n)に含まれる下流側の共用ゾーンYの末端側に到達するたびに、その到達がケース退去検出センサ6によって検出され、その検出出力がシーケンスコントローラ30に入力される。これに応じてシーケンスコントローラ30は、オーダーランプ17の消灯指令信号を出力する。
【0041】
ランプコントローラ21は、シーケンスコントローラ30からの消灯指令信号が自己のアドレスと一致するか否かを判別し、アドレスが一致すればオーダーランプ17を消灯する。さらに、シーケンスコントローラ30は、ケース退去検出センサ6の検出出力に応じて、アイテム表示器9に表示されていた当該ケース1に関する情報を消去する。
【0042】
なお、この作業ゾーンZ(n)における下流側の共用ゾーンYは、次の下流側の作業ゾーンZ(n+1)における共用ゾーンYと共用されているので、この共用ゾーンYの始端にケース1が到来した時点で次の作業ゾーンZ(n+1)についてピッキング対象となるケース1が存在することがバーコードリーダ8の読み取りによって分かった場合には、次の作業ゾーンZ(n+1)について予め担当が割り当てられた他方のオーダーランプ19が『青』色に点灯される。
【0043】
したがって、前後の作業ゾーンZ(n),Z(n+1)でそれぞれピッキング対象となるケースが存在する場合、両ゾーンZ(n),Z(n+1)間で重複する共用ゾーンYをケース1が通過するまで間は、2種類のオーダーランプ17,19が共に同時点灯していることになる。
【0044】
また、この作業ゾーンZ(n)内に含まれる専用ゾーンXに着目した場合、この作業ゾーンZ(n)よりも上流側の作業ゾーンZ(n−1)でピッキング対象となるケース1が存在していたために共用ゾーンYでは下側のオーダーランプ19が『青』色に点灯していても、ケース1が作業ゾーンZ(n)の専用ゾーンXの上流側始端部に到達すると、その位置配置されたケース退去センサ6によって下側のオーダーランプ19が消灯される。このため、専用ゾーンXでは、この作業ゾーンZ(n)に割り当てられた上側のオーダーランプ17のみが『赤』色に点灯されることになる。
【0045】
上記の説明は、ある一つの作業ゾーンZ(n)内の一つのケース1についてピッキング作業を行う場合に着目したものであるが、図1に示すように
この作業ゾーンZ(n)内には5個分のケース1が同時に存在する可能性があり、しかも、これらの全てのケース1がピッキング対象となっていて、最下流側のケース1のピッキング作業が未だ終了していないときには、作業ゾーンZ(n)内に存在する各5つケースのオーダーランプ17が同時に点灯し、アイテム表示器9には先頭のケース1に投入すべき物品の情報表示のみが行われる。
【0046】
作業者は、オーダーランプ17が点灯した先頭の位置にあるケース1をピッキング対象として、アイテム表示器9に表示されている物品の所定個数分をラック2からピッキングしてケース1内に投入する。
【0047】
このようにして、ピッキング対象となるある先頭の1つのケース1についてピッキング作業が終了すると、作業者は前記リセットボタンを押す。すると、これに応じてリセット信号がランプコントローラ21を介してシーケンスコントローラ30に伝えられるので、シーケンスコントローラ30は、上記先頭のオーダーランプ17の消灯指令信号を出力する。
【0048】
ランプコントローラ21は、シーケンスコントローラ30からの消灯指令信号が自己のアドレスと一致するか否かを判別し、アドレスが一致すればオーダーランプ17を消灯する。さらに、シーケンスコントローラ30は、リセットボタンの操作に応じて、アイテム表示器9に表示されていた先頭のケース1に関する情報を消去し、次のケース1に関する情報を表示する。
【0049】
このように、この実施の形態では、ピッキング対象となるケース1が作業ゾーンZ(n)に含まれている場合には、その作業ゾーンZ(n)の全域(上流側の共用ゾーンYの始端から専用ゾーンXを経て下流側の共用ゾーンYの末端に至るまで)を通過するまでの間、オーダーランプ17が『赤』色に点灯していてピッキング対象となるケース1が指定される。したがって、この作業ゾーンZ(n)を担当する作業者は、ピッキング対象となるケースが上流側の共用ゾーンYに到来した時点でピッキング作業を開始することができ、作業者に対して余分な待ち時間を作ることがない。また、ピッキング作業が専用ゾーンX内で終了しなかった場合には、この専用ゾーンXを通過した下流側の共用ゾーンY内でもピッキング作業を行いことができる。したがって、作業者は常に余裕をもってピッキング作業を行うことが可能になるとともに、ピッキング作業の効率化を図ることができる。
【0050】
しかも、各作業ゾーンZ(n−1),Z(n),Z(n+1),…ごとに点灯すべきオーダーランプ17,19の担当が割り当てられているため、作業者は、自己の作業ゾーンに割り当てられた1種類のオーダーランプ17,19の点滅状態(作業ゾーンがZ(n)の場合には『赤』色が点灯しているか否か)のみを監視しておくことでピッキング作業の有無を判断することができる。
【0051】
さらに、この実施の形態では、ケース1が係止ユニット14によって係止された状態で移送されるため、コンベア3の移動量とケース1の実際の搬送量とが常に一致して両者の同期がとれており、しかも、ケース1に付された固有のバーコードを読み取ることで作業ゾーンにピッキング対象となるケース1が到来したことを確実に認識できる。したがって、その到来タイミングに合わせてオーダーランプ17,19を点灯してピッキング対象となるケース1を作業者に指示できるので、本来注文されてない物品がケース1内に収納されるなどのピッキング作業ミスの発生が確実に防止される。
【0052】
なお、上記の実施の形態において、次のような変形例や応用例を考えることができる。
【0053】
(1) 図2の場合は、ラック2の区割りL(n−1),L(n),L(n+1),…に対して、各作業ゾーンZ(n−1),Z(n),Z(n+1),…はその境界線の左右に共用ゾーンYが広がるように設定しているが、これ限らず、たとえば、図5に示すように、ラック2の各区割りL(n−1),L(n),L(n+1),…の境界線から上流側に共用ゾーンYが広がるように設定することも可能である。
【0054】
(2) また、上記の実施の形態では、ベルト式のコンベア3に係止ユニット14を一体に取り付けた構成としているが、チェーン式のコンベア3に係止ユニット14を取り付けたものでもよく、また、係止ユニット14に走行モータを設けて係止ユニット14自体をガイドレールに沿って走行させる自走式の構成とすることもできる。
【0055】
(3) さらに、ケース搬送手段は、図6に示すような構成とすることもできる。すなわち、このケース搬送手段は、ローラコンベア32に沿い、かつその上方にガイドレール33が敷設され、このガイドレール33にケース1を係止する押当アーム34を有する係止ユニット14が走行可能に設けられるとともに、この係止ユニット14にオーダーランプ17,19が取り付けられている。
【0056】
このような構成とした場合にも、上記の実施の形態の場合と同様に、ピッキング対象となるケース1と、そのケース1が当該ピッキング対象である旨を指示するオーダーランプ17,19の表示とを常に一致させることができ、ピッキング作業ミスの発生を未然に防止することができる。
【0057】
(4) さらに、その他の構成においても、本発明の趣旨を逸脱しない範囲で適宜に変更して実施することができるのは勿論である。
【0058】
【発明の効果】
本発明のピッキングシステムによれば、次の効果が得られる。
【0059】
第1の発明によれば、作業者が担当する自己の作業ゾーンは、自分専用の専用ゾーンのみでなく、共用ゾーンとして隣接する作業ゾーンにまで拡張されているので、その作業可能な範囲が広がり、余裕のあるピッキング作業が実現できる。
【0060】
第2の発明によれば、表示手段が共用ゾーンに達した段階で点灯するので、ピッキング作業を迅速に開始できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態に係るピッキングシステムの全体構成を示す構成図である。
【図2】ケースの搬送方向に沿って区画される作業ゾーンの割り振り状態を示す説明図である。
【図3】本発明のピッキングシステムにおいて、ケースを搬送するケース搬送手段の構成を示す正面図
【図4】図3のA−A線に沿う断面図である。
【図5】本発明における、ケースの搬送方向に沿って区画される作業ゾーンの他の割り振り状態を示す説明図である。
【図6】本発明において、ケース搬送手段の変形例を示す正面図である。
【符号の説明】
1 ケース
2 ラック
3 コンベア(搬送手段)
9 アイテム表示器(表示手段)
17,19 オーダーランプ(ランプ)
30 シーケンスコントローラ(制御手段)
Z(n−1),Z(n),Z(n−1),… 作業ゾーン
X 専用ゾーン
Y 共用ゾーン

Claims (2)

  1. 物品を保管するラックと、該ラックに沿って区画された複数の作業ゾーンと、該作業ゾーンに沿って複数のケースを順次搬送する搬送手段と、該搬送手段により搬送されるケースに追従して点灯できるランプと、上記ケースが上記作業者の作業対象となる作業ゾーンに搬送されたとき上記ランプを点灯させる制御手段とを備え、上記各作業ゾーンにそれぞれ配置された作業者が、上記ランプの点灯によって自分の作業対象となるケースを判別し、上記ラックから取出した物品を該ケースに投入するピッキングシステムにおいて、上記ランプを少なくとも2種設けると共に、上記作業ゾーンの配列順に、これら2種のランプの点灯すべき作業ゾーンを交互に設定し、かつ、上記各作業ゾーンを、該作業ゾーンの作業者が1人で作業を行う専用ゾーンと、隣接する作業ゾーンの作業者同士が共同で作業を行う共用ゾーンとに区分することにより、上記ケースの搬送に伴い、専用ゾーン内では何れか一方のランプが、共用ゾーン内では両方のランプが、それぞれ点灯できるようにしたことを特徴とするピッキングシステム。
  2. 前記作業ゾーンごとに、該作業ゾーンにおける作業者が前記ラックから取出すべき物品を表示する表示手段を設けると共に、該表示手段が、前記ランプの点灯と同時に、該ランプにより指示されたケースに投入すべき物品を表示するようにしたことを特徴とする請求項1に記載のピッキングシステム。
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