JP2004198224A - 継ぎ目無し磁性体測定用コイル形成方法と装置 - Google Patents
継ぎ目無し磁性体測定用コイル形成方法と装置 Download PDFInfo
- Publication number
- JP2004198224A JP2004198224A JP2002366407A JP2002366407A JP2004198224A JP 2004198224 A JP2004198224 A JP 2004198224A JP 2002366407 A JP2002366407 A JP 2002366407A JP 2002366407 A JP2002366407 A JP 2002366407A JP 2004198224 A JP2004198224 A JP 2004198224A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- coil
- toroidal
- coil frame
- magnetic
- magnetic body
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Pending
Links
- 238000005259 measurement Methods 0.000 title claims description 21
- 238000000034 method Methods 0.000 title claims description 3
- 239000000696 magnetic material Substances 0.000 claims description 21
- 230000004907 flux Effects 0.000 claims description 9
- 238000001514 detection method Methods 0.000 claims description 5
- 230000005284 excitation Effects 0.000 claims description 4
- 238000004804 winding Methods 0.000 abstract description 27
- 238000010586 diagram Methods 0.000 abstract 1
- 230000000694 effects Effects 0.000 description 2
- 238000004519 manufacturing process Methods 0.000 description 1
- 239000002699 waste material Substances 0.000 description 1
Images
Landscapes
- Measuring Magnetic Variables (AREA)
Abstract
【課題】トロイダル形状の磁性体の磁気的特性を測定するためには、コイルを人手により1巻ずつコアに通して巻く必要があった。そのために時間がかかるという、問題点があった。さらに、1つのコアにおいても巻線が均一にはならず、異なるコア間では、さらに巻線のばらつきが生じるという解決すべき問題があった。
【解決手段】トロイダル磁性体に、例えば各8ターンの2つのトロイダル・コイルAc,Bcを巻き付けるためのコイル枠10を設けた。これをトロイダル平面で上下に分断して上部コイル枠10uと下部コイル枠10dとにした。トロイダル・コイルAc,Bcも各8ターンがそれぞれ上下に分断され、各コイル断面に、分断された上下のコイルをそれぞれ接続するための接続端子A,Bを設け磁性体の着脱を容易にした。
【選択図】 図1
【解決手段】トロイダル磁性体に、例えば各8ターンの2つのトロイダル・コイルAc,Bcを巻き付けるためのコイル枠10を設けた。これをトロイダル平面で上下に分断して上部コイル枠10uと下部コイル枠10dとにした。トロイダル・コイルAc,Bcも各8ターンがそれぞれ上下に分断され、各コイル断面に、分断された上下のコイルをそれぞれ接続するための接続端子A,Bを設け磁性体の着脱を容易にした。
【選択図】 図1
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、継ぎ目無し磁性体(コア)、たとえば、トロイダル磁性体の磁気的特性を測定するのに適し、トロイダル磁性体を着脱自在にしたコイル形成装置に関する。さらに具体的には、トロイダル磁性体の磁気的特性を測定するに際して、測定用のトロイダル・コイルをいちいち手巻することもなく、トロイダル磁性体に装着し、ばらつきのない測定を可能にした新規な方法と装置を提供するものである。
【0002】
【従来の技術】
図5は、従来例を示す透過斜視図である。太い実線と1点鎖線で示した2組のトロイダル・コイルAc,Bcが、図示されてはいないトロイダル磁性体に巻き付くように、コイル枠10に巻かれている。1次のトロイダル・コイルAcの巻始めおよび巻終わりは、Aci,Acoであり、2次のトロイダル・コイルBcの巻始めおよび巻終わりは、Bci,Bcoである。
【0003】
1次のトロイダル・コイルAcの巻始めおよび巻終わりのAci,Acoには、交流電流を流してトロイダル磁性体を励磁し、その磁束の変化を2次のトロイダル・コイルBc側に誘起される誘導電圧をその巻始めおよび巻終わりのBci,Bcoから検出している。1次側の交流電流の周波数を変えて、広い範囲の周波数に対するトロイダル磁性体の磁気的特性を測定している。
【0004】
図5に図示の場合は、1次のトロイダル・コイルAcおよび2次のトロイダル・コイルBcの巻回数は、それぞれ、8ターンとなっている。コイル枠10を用いずに、図示されてはいないトロイダル磁性体に、直接に、トロイダル・コイルAc,Bcを巻き付ける場合もしばしばあるが、コイル枠10を用いた図5の従来例により、以下、説明をすすめる。
【0005】
図6には、図5の点6bおよび7aを含むトロイダル・コイルAcの面で切断したコイル枠10およびトロイダル磁性体2の断面図が示されている。トロイダル・コイルBcも同様に巻かれている。磁性体に継ぎ目が無いために、トロイダル磁性体2の磁気的特性を測定するに際しては、1次のトロイダル・コイルAcおよび2次のトロイダル・コイルBcを巻き付け、その測定後にとりはずす手作業が必要である。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
継ぎ目無し磁性体、たとえば、トロイダル磁性体2の磁気的特性を測定するに際しては、1次のトロイダル・コイルAcおよび2次のトロイダル・コイルBcを巻き付け、その測定後にとりはずす手作業が必要であった。多くのトロイダル磁性体2の磁気的特性を測定する場合には、多くの時間と手間を必要とするために、コスト高になるという問題点があった。
【0007】
さらに、人手により巻き付け作業が行われるために、均一性が保てず、測定誤差が大きくなるという解決されなければならない課題があった。また、測定毎にトロイダル・コイルAc,Bcを巻いてそれをはずす手作業が必要であったから、トロイダル磁性体を1個測定する毎に巻線の屑が発生するという問題があった。
【0008】
【課題を解決するための手段】
継ぎ目無し磁性体、例えばトロイダル磁性体に、例えば各8ターンの2つのトロイダル・コイルAc,Bcを巻き付けるためのコイル枠10を設けた。これをトロイダル平面(磁路の通る面に並行な面)で上下に分割して上部コイル枠10uと下部コイル枠10dとにした。トロイダル・コイルAc,Bcも各8ターンがそれぞれ上下に分断された状態になり、各分断されたコイル端に、分断された上下のコイルをそれぞれ接続するための接続端子A,Bを設け、トロイダル磁性体の着脱を容易にした。
【0009】
接続端子A,Bには、ICソケットや、多ピンのコネクタに汎用されている、着脱可能な端子を用いている。磁気的特性を測定する場合に、下部コイル枠10dにトロイダル磁性体を落し込み、上部コイル枠10uで蓋をすれば、多くの接続端子A,Bにより、2つのトロイダル・コイルAc,Bcが形成されるから、コイル巻き付けの手間をかけずに測定に入ることができ、しかも、ばらつきのない精度の高い測定が、短時間で実現できることになった。測定の終了後には、上部コイル枠10uをとりはずせば、簡単にトロイダル磁性体2を取り出すことができるようになった。さらに、測定毎にトロイダル・コイルAc,Bcを巻いてそれをはずす手作業も必要がないから、巻線の屑も無くなった。
【0010】
【発明の実施の形態】
図1は、本発明の実施の形態を示す透過斜視図であり、従来例を示した図5に対応している。ここで、図5に示した構成要素に対応するものについては、同じ記号を付した。
【0011】
太い実線と1点鎖線で示した2組のトロイダル・コイルAc,Bcが、図示されてはいないトロイダル磁性体に巻き付くように、上部コイル枠10uと下部コイル枠10bを一体にして巻かれている。1次のトロイダル・コイルAcの巻始めおよび巻終わりは、Aci,Acoであり、2次のトロイダル・コイルBcの巻始めおよび巻終わりは、Bci,Bcoである。
【0012】
1次のトロイダル・コイルAcの巻始めおよび巻終わりのAci,Acoには、交流電流を流してトロイダル磁性体を励磁し、その磁束の変化を2次のトロイダル・コイルBc側に誘起される誘導電圧として、その巻始めおよび巻終わりのBci,Bcoから検出している。1次側の交流電流の周波数を変えて、広い範囲の周波数に対するトロイダル磁性体の磁気的特性を測定している。図1に図示の場合は、1次のトロイダル・コイルAcおよび2次のトロイダル・コイルBcの巻回数は、それぞれ、8ターンとなっている。
【0013】
2つのトロイダル・コイルAc,Bcを巻き付けるためのコイル枠は、これをトロイダル平面(磁路の通る面に並行な面)で上下に分割して上部コイル枠10uと下部コイル枠10dとによって構成されている。トロイダル・コイルAc,Bcも各8ターンがそれぞれ上下に分断され、分断面に現われた各ターン毎のコイル端に、上下のコイル端をそれぞれ接続してコイルを形成するための接続端子A,Bが設けられて、トロイダル磁性体の着脱を容易にすることができるようになっている。
【0014】
図2には、図1の接続端子A6bおよびA7aを含むトロイダル・コイルAcの面で分断した上部および下部のコイル枠10u,10dおよびトロイダル磁性体2の断面図が示されている。図2には表示されてはいないが、トロイダル・コイルBcも同様に巻かれている。トロイダル磁性体2の磁気的特性を測定するに際しては、下部コイル枠10dにトロイダル磁性体2を大きな矢印が示すように落し込み、その上に上部のコイル枠10uを蓋せる。それにより、接続端子A6buとA6bdが、A7auとA7adが、それぞれ接続されてコイルが形成される。
【0015】
接続端子A,Bとして、ICソケットや、多ピンのコネクタに汎用されている、着脱可能な端子を用いることができる。トロイダル磁性体の磁気的特性を測定する場合には、下部コイル枠10dにトロイダル磁性体2を落し込み、上部コイル枠10uで蓋をすれば、多くの接続端子A,Bにより、2つのトロイダル・コイルAc,Bcが形成されるから、コイル巻き付けの手間をかけずに測定に入ることができ、しかも、ばらつきのない精度の高い測定が、短時間で実現できる。測定の終了後には、上部コイル枠10uをとりはずせば、簡単にトロイダル磁性体2を取り出すことができる。さらに、測定毎にトロイダル・コイルAc,Bcを巻いてそれをはずす手作業も必要がないから、巻線の屑も出ない。
【0016】
図3には、図1の上方から見た透視図が示されており、接続端子A,Bの配置が詳細に示されている。トロイダル・コイルAc,Bcのトロイダル外周と内周には、それぞれA1a〜A8a,B1a〜B8aと、A1b〜A8b,B1b〜B8bが配置されている。上部コイル枠10u上のトロイダル・コイルAc,Bcは、それぞれ太い実線と1点鎖線で、下部コイル枠10dの下側のトロイダル・コイルAc,Bcは、それぞれ太い破線と2点鎖線で表されている。
【0017】
図4は、図2に対応しており、上部コイル枠10uを平板状にした場合が示されている。平板は、たとえば、プリント基板に接続端子A6buとA7auを設ければ、容易に実現できる。
【0018】
以上の説明においては、被測定磁性体として、トロイダル磁性体を用いた場合を例示した。しかしながら、本発明の適用される被測定磁性体の形状は、トロイダル状に限定されるものではない。継ぎ目無し磁性体、たとえば、ロの字状や日の字状の一体型磁性体の磁気的特性を測定する場合にも、本発明が適用できることは、以上の説明から明らかであろう。また、以上の説明においては、被測定磁性体として、その断面が方形のトロイダル磁性体を用いて例示したが、円形や楕円形であってもよい。継ぎ目無し磁性体の形状は、どのようなものであっても本発明を適用することができる。
【0019】
上部コイル枠(10u)と下部コイル枠(10d)とは、継ぎ目無しの被測定磁性体(2)を励磁して磁路に磁束の変化を生じるように巻かれた励磁コイル(Ac)と磁束の変化を検出するための検出コイル(Bc)とが、被測定磁性体(2)中の磁路の通る面に並行な面で分断されたものとなっている。上部コイル枠(10u)と下部コイル枠(10d)とを形成製造する場合に、励磁コイル(Ac)と検出コイル(Bc)とを、被測定磁性体(2)中の磁路の通る面に並行な面で切断して同時に形成される必要は全く無く、上部コイル枠(10u)と下部コイル枠(10d)とを対面し接合したときに励磁コイル(Ac)と検出コイル(Bc)とが形成されるようになっていればよいことは、明らかである。
【0020】
【発明の効果】
以上の説明から明らかなように、継ぎ目無しの被測定磁性体、たとえば、トロイダル磁性体の磁気的特性を測定する場合に、下部コイル枠にトロイダル磁性体を落し込み、上部コイル枠で蓋をすれば、多くの接続端子A,Bにより、2つのトロイダル・コイルAc,Bcが形成されるから、コイル巻き付けの手間をかけずに測定に入ることができるようになった。
【0021】
しかも、ばらつきのない精度の高い測定が、短時間で実現できることになった。測定の終了後には、上部コイル枠10uをとりはずせば、簡単にトロイダル磁性体を取り出すことができるようになった。さらに、測定毎にトロイダル・コイルAc,Bcを巻いてそれをはずす作業も必要がないから、巻線の屑も無くなった。したがって、本発明の効果は極めて大きい。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態を示す透過斜視図である。
【図2】図1の重要な構成要素である接続端子A6bとA7aを含む面の断面分解図である。
【図3】図1の上方から見た透視図である。
【図4】本発明の他の実施例を示す接続端子A6bとA7aを含む面の断面分解図である。
【図5】従来例を示す透過斜視図である。
【図6】図5の点6bとA7aを含む面の断面分解図である。
【符号の説明】
2 トロイダル磁性体
6,7 点
10 コイル枠
10u 上部コイル枠
10d 下部コイル枠
A,B 接続端子
Ac,Bc, トロイダル・コイル
Aci,Aco,Bci,Bco コイル引出し巻線
【発明の属する技術分野】
本発明は、継ぎ目無し磁性体(コア)、たとえば、トロイダル磁性体の磁気的特性を測定するのに適し、トロイダル磁性体を着脱自在にしたコイル形成装置に関する。さらに具体的には、トロイダル磁性体の磁気的特性を測定するに際して、測定用のトロイダル・コイルをいちいち手巻することもなく、トロイダル磁性体に装着し、ばらつきのない測定を可能にした新規な方法と装置を提供するものである。
【0002】
【従来の技術】
図5は、従来例を示す透過斜視図である。太い実線と1点鎖線で示した2組のトロイダル・コイルAc,Bcが、図示されてはいないトロイダル磁性体に巻き付くように、コイル枠10に巻かれている。1次のトロイダル・コイルAcの巻始めおよび巻終わりは、Aci,Acoであり、2次のトロイダル・コイルBcの巻始めおよび巻終わりは、Bci,Bcoである。
【0003】
1次のトロイダル・コイルAcの巻始めおよび巻終わりのAci,Acoには、交流電流を流してトロイダル磁性体を励磁し、その磁束の変化を2次のトロイダル・コイルBc側に誘起される誘導電圧をその巻始めおよび巻終わりのBci,Bcoから検出している。1次側の交流電流の周波数を変えて、広い範囲の周波数に対するトロイダル磁性体の磁気的特性を測定している。
【0004】
図5に図示の場合は、1次のトロイダル・コイルAcおよび2次のトロイダル・コイルBcの巻回数は、それぞれ、8ターンとなっている。コイル枠10を用いずに、図示されてはいないトロイダル磁性体に、直接に、トロイダル・コイルAc,Bcを巻き付ける場合もしばしばあるが、コイル枠10を用いた図5の従来例により、以下、説明をすすめる。
【0005】
図6には、図5の点6bおよび7aを含むトロイダル・コイルAcの面で切断したコイル枠10およびトロイダル磁性体2の断面図が示されている。トロイダル・コイルBcも同様に巻かれている。磁性体に継ぎ目が無いために、トロイダル磁性体2の磁気的特性を測定するに際しては、1次のトロイダル・コイルAcおよび2次のトロイダル・コイルBcを巻き付け、その測定後にとりはずす手作業が必要である。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
継ぎ目無し磁性体、たとえば、トロイダル磁性体2の磁気的特性を測定するに際しては、1次のトロイダル・コイルAcおよび2次のトロイダル・コイルBcを巻き付け、その測定後にとりはずす手作業が必要であった。多くのトロイダル磁性体2の磁気的特性を測定する場合には、多くの時間と手間を必要とするために、コスト高になるという問題点があった。
【0007】
さらに、人手により巻き付け作業が行われるために、均一性が保てず、測定誤差が大きくなるという解決されなければならない課題があった。また、測定毎にトロイダル・コイルAc,Bcを巻いてそれをはずす手作業が必要であったから、トロイダル磁性体を1個測定する毎に巻線の屑が発生するという問題があった。
【0008】
【課題を解決するための手段】
継ぎ目無し磁性体、例えばトロイダル磁性体に、例えば各8ターンの2つのトロイダル・コイルAc,Bcを巻き付けるためのコイル枠10を設けた。これをトロイダル平面(磁路の通る面に並行な面)で上下に分割して上部コイル枠10uと下部コイル枠10dとにした。トロイダル・コイルAc,Bcも各8ターンがそれぞれ上下に分断された状態になり、各分断されたコイル端に、分断された上下のコイルをそれぞれ接続するための接続端子A,Bを設け、トロイダル磁性体の着脱を容易にした。
【0009】
接続端子A,Bには、ICソケットや、多ピンのコネクタに汎用されている、着脱可能な端子を用いている。磁気的特性を測定する場合に、下部コイル枠10dにトロイダル磁性体を落し込み、上部コイル枠10uで蓋をすれば、多くの接続端子A,Bにより、2つのトロイダル・コイルAc,Bcが形成されるから、コイル巻き付けの手間をかけずに測定に入ることができ、しかも、ばらつきのない精度の高い測定が、短時間で実現できることになった。測定の終了後には、上部コイル枠10uをとりはずせば、簡単にトロイダル磁性体2を取り出すことができるようになった。さらに、測定毎にトロイダル・コイルAc,Bcを巻いてそれをはずす手作業も必要がないから、巻線の屑も無くなった。
【0010】
【発明の実施の形態】
図1は、本発明の実施の形態を示す透過斜視図であり、従来例を示した図5に対応している。ここで、図5に示した構成要素に対応するものについては、同じ記号を付した。
【0011】
太い実線と1点鎖線で示した2組のトロイダル・コイルAc,Bcが、図示されてはいないトロイダル磁性体に巻き付くように、上部コイル枠10uと下部コイル枠10bを一体にして巻かれている。1次のトロイダル・コイルAcの巻始めおよび巻終わりは、Aci,Acoであり、2次のトロイダル・コイルBcの巻始めおよび巻終わりは、Bci,Bcoである。
【0012】
1次のトロイダル・コイルAcの巻始めおよび巻終わりのAci,Acoには、交流電流を流してトロイダル磁性体を励磁し、その磁束の変化を2次のトロイダル・コイルBc側に誘起される誘導電圧として、その巻始めおよび巻終わりのBci,Bcoから検出している。1次側の交流電流の周波数を変えて、広い範囲の周波数に対するトロイダル磁性体の磁気的特性を測定している。図1に図示の場合は、1次のトロイダル・コイルAcおよび2次のトロイダル・コイルBcの巻回数は、それぞれ、8ターンとなっている。
【0013】
2つのトロイダル・コイルAc,Bcを巻き付けるためのコイル枠は、これをトロイダル平面(磁路の通る面に並行な面)で上下に分割して上部コイル枠10uと下部コイル枠10dとによって構成されている。トロイダル・コイルAc,Bcも各8ターンがそれぞれ上下に分断され、分断面に現われた各ターン毎のコイル端に、上下のコイル端をそれぞれ接続してコイルを形成するための接続端子A,Bが設けられて、トロイダル磁性体の着脱を容易にすることができるようになっている。
【0014】
図2には、図1の接続端子A6bおよびA7aを含むトロイダル・コイルAcの面で分断した上部および下部のコイル枠10u,10dおよびトロイダル磁性体2の断面図が示されている。図2には表示されてはいないが、トロイダル・コイルBcも同様に巻かれている。トロイダル磁性体2の磁気的特性を測定するに際しては、下部コイル枠10dにトロイダル磁性体2を大きな矢印が示すように落し込み、その上に上部のコイル枠10uを蓋せる。それにより、接続端子A6buとA6bdが、A7auとA7adが、それぞれ接続されてコイルが形成される。
【0015】
接続端子A,Bとして、ICソケットや、多ピンのコネクタに汎用されている、着脱可能な端子を用いることができる。トロイダル磁性体の磁気的特性を測定する場合には、下部コイル枠10dにトロイダル磁性体2を落し込み、上部コイル枠10uで蓋をすれば、多くの接続端子A,Bにより、2つのトロイダル・コイルAc,Bcが形成されるから、コイル巻き付けの手間をかけずに測定に入ることができ、しかも、ばらつきのない精度の高い測定が、短時間で実現できる。測定の終了後には、上部コイル枠10uをとりはずせば、簡単にトロイダル磁性体2を取り出すことができる。さらに、測定毎にトロイダル・コイルAc,Bcを巻いてそれをはずす手作業も必要がないから、巻線の屑も出ない。
【0016】
図3には、図1の上方から見た透視図が示されており、接続端子A,Bの配置が詳細に示されている。トロイダル・コイルAc,Bcのトロイダル外周と内周には、それぞれA1a〜A8a,B1a〜B8aと、A1b〜A8b,B1b〜B8bが配置されている。上部コイル枠10u上のトロイダル・コイルAc,Bcは、それぞれ太い実線と1点鎖線で、下部コイル枠10dの下側のトロイダル・コイルAc,Bcは、それぞれ太い破線と2点鎖線で表されている。
【0017】
図4は、図2に対応しており、上部コイル枠10uを平板状にした場合が示されている。平板は、たとえば、プリント基板に接続端子A6buとA7auを設ければ、容易に実現できる。
【0018】
以上の説明においては、被測定磁性体として、トロイダル磁性体を用いた場合を例示した。しかしながら、本発明の適用される被測定磁性体の形状は、トロイダル状に限定されるものではない。継ぎ目無し磁性体、たとえば、ロの字状や日の字状の一体型磁性体の磁気的特性を測定する場合にも、本発明が適用できることは、以上の説明から明らかであろう。また、以上の説明においては、被測定磁性体として、その断面が方形のトロイダル磁性体を用いて例示したが、円形や楕円形であってもよい。継ぎ目無し磁性体の形状は、どのようなものであっても本発明を適用することができる。
【0019】
上部コイル枠(10u)と下部コイル枠(10d)とは、継ぎ目無しの被測定磁性体(2)を励磁して磁路に磁束の変化を生じるように巻かれた励磁コイル(Ac)と磁束の変化を検出するための検出コイル(Bc)とが、被測定磁性体(2)中の磁路の通る面に並行な面で分断されたものとなっている。上部コイル枠(10u)と下部コイル枠(10d)とを形成製造する場合に、励磁コイル(Ac)と検出コイル(Bc)とを、被測定磁性体(2)中の磁路の通る面に並行な面で切断して同時に形成される必要は全く無く、上部コイル枠(10u)と下部コイル枠(10d)とを対面し接合したときに励磁コイル(Ac)と検出コイル(Bc)とが形成されるようになっていればよいことは、明らかである。
【0020】
【発明の効果】
以上の説明から明らかなように、継ぎ目無しの被測定磁性体、たとえば、トロイダル磁性体の磁気的特性を測定する場合に、下部コイル枠にトロイダル磁性体を落し込み、上部コイル枠で蓋をすれば、多くの接続端子A,Bにより、2つのトロイダル・コイルAc,Bcが形成されるから、コイル巻き付けの手間をかけずに測定に入ることができるようになった。
【0021】
しかも、ばらつきのない精度の高い測定が、短時間で実現できることになった。測定の終了後には、上部コイル枠10uをとりはずせば、簡単にトロイダル磁性体を取り出すことができるようになった。さらに、測定毎にトロイダル・コイルAc,Bcを巻いてそれをはずす作業も必要がないから、巻線の屑も無くなった。したがって、本発明の効果は極めて大きい。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態を示す透過斜視図である。
【図2】図1の重要な構成要素である接続端子A6bとA7aを含む面の断面分解図である。
【図3】図1の上方から見た透視図である。
【図4】本発明の他の実施例を示す接続端子A6bとA7aを含む面の断面分解図である。
【図5】従来例を示す透過斜視図である。
【図6】図5の点6bとA7aを含む面の断面分解図である。
【符号の説明】
2 トロイダル磁性体
6,7 点
10 コイル枠
10u 上部コイル枠
10d 下部コイル枠
A,B 接続端子
Ac,Bc, トロイダル・コイル
Aci,Aco,Bci,Bco コイル引出し巻線
Claims (4)
- 継ぎ目無しの被測定磁性体(2)を挿むための第1のコイル枠(10u)と第2のコイル枠(10d)とを設け、
前記第1のコイル枠(10u)の第1の面と、前記第2のコイル枠(10d)の第2の面とを対面せしめることにより、前記被測定磁性体(2)を励磁して磁束の変化を生じるように巻かれた励磁コイルと前記磁束の変化を検出するための検出コイルとを形成するべく、前記第1の面と第2の面における前記励磁コイルと前記検出コイルの各ターン毎のコイル端に着脱可能に設けられた接続端子(A,B)を具備するようにした、
継ぎ目無し磁性体測定用コイル形成方法。 - 継ぎ目無しの被測定磁性体(2)を挿むための第1のコイル枠手段(10u)と第2のコイル枠手段(10d)と、
前記第1のコイル枠手段(10u)の第1の面と、前記第2のコイル枠手段(10d)の第2の面とを対面せしめることにより、前記被測定磁性体(2)を励磁して磁束の変化を生じるように巻かれた励磁コイルと前記磁束の変化を検出するための検出コイルとを形成するべく、前記第1の面と第2の面における前記励磁コイルと前記検出コイルの各ターン毎のコイル端に着脱可能に設けられた接続端子手段(A,B)とを含む、
継ぎ目無し磁性体測定用コイル形成装置。 - 前記第1のコイル枠手段(10u)が、
平板により形成されている、
請求項2の継ぎ目無し磁性体測定用コイル形成装置。 - 前記第1のコイル枠手段(10u)が、
プリント基板により形成されている、
請求項2の継ぎ目無し磁性体測定用コイル形成装置。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP2002366407A JP2004198224A (ja) | 2002-12-18 | 2002-12-18 | 継ぎ目無し磁性体測定用コイル形成方法と装置 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP2002366407A JP2004198224A (ja) | 2002-12-18 | 2002-12-18 | 継ぎ目無し磁性体測定用コイル形成方法と装置 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JP2004198224A true JP2004198224A (ja) | 2004-07-15 |
Family
ID=32763620
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP2002366407A Pending JP2004198224A (ja) | 2002-12-18 | 2002-12-18 | 継ぎ目無し磁性体測定用コイル形成方法と装置 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JP2004198224A (ja) |
Cited By (2)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2015114163A (ja) * | 2013-12-10 | 2015-06-22 | 電子磁気工業株式会社 | 磁気特性測定装置 |
| DE102024124068B3 (de) * | 2024-08-22 | 2026-01-15 | Technische Universität Chemnitz, Körperschaft des öffentlichen Rechts | Vorrichtung zur Bestimmung magnetischer Eigenschaften von Ringproben |
-
2002
- 2002-12-18 JP JP2002366407A patent/JP2004198224A/ja active Pending
Cited By (2)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2015114163A (ja) * | 2013-12-10 | 2015-06-22 | 電子磁気工業株式会社 | 磁気特性測定装置 |
| DE102024124068B3 (de) * | 2024-08-22 | 2026-01-15 | Technische Universität Chemnitz, Körperschaft des öffentlichen Rechts | Vorrichtung zur Bestimmung magnetischer Eigenschaften von Ringproben |
Similar Documents
| Publication | Publication Date | Title |
|---|---|---|
| CN101027563B (zh) | 电流测量设备中的改进和与其有关的改进 | |
| EP1387179A2 (en) | Printed circuit board integrated with a two-axis fluxgate sensor and method for manufacturing the same | |
| CN103424592B (zh) | 混合流传感器和用于装配所述传感器的方法 | |
| JP2008112982A (ja) | 改良型高精度ロゴスキー変流器 | |
| CN1111753A (zh) | 直流电流传感器 | |
| TW201426775A (zh) | 耦合電感 | |
| EP1602936B1 (en) | Magnetic field detecting element and method for manufacturing the same | |
| CN112986654A (zh) | 一种宽频带交直流的电流测量装置 | |
| JP4039578B2 (ja) | 磁気プローブ | |
| JP2001196240A (ja) | 積層インダクタ | |
| EP3608931A1 (en) | Core for coil part, coil part | |
| JP2002202328A (ja) | 磁界型電流センサ | |
| US20180259566A1 (en) | Measurement method for determining iron losses | |
| US11181555B2 (en) | Current sensing method and current sensor | |
| KR101696606B1 (ko) | 단일 코일 제품의 누설 인덕턴스 측정용 권선체 지그 및 이를 이용한 단일 코일 제품의 누설 인덕턴스 측정방법 | |
| JPH0933488A (ja) | 渦流探傷用プローブおよびその製造法 | |
| CN1016033B (zh) | 信号鉴别器及信号鉴别方法 | |
| JPH08220141A (ja) | 直流用分割型零相変流器 | |
| JP2004305736A (ja) | シム巻線の製造方法 | |
| CN119197275A (zh) | 感测导管的位置和力的系统和方法 | |
| JPH11253418A (ja) | 磁気共鳴イメージング装置のrfコイル | |
| CN119560255A (zh) | 磁芯结构、磁芯结构的绕制方法和磁通门传感器 | |
| JP2015114163A (ja) | 磁気特性測定装置 | |
| JP2515596Y2 (ja) | 磁性部品の検査装置 | |
| JPH06258347A (ja) | 計器用電流変成器 |