JP2004201610A - 野菜移植機 - Google Patents
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Abstract
【課題】移植開孔器の開放時に、苗が確実に落下するようにする。
【解決手段】開閉かつ上下昇降する移植開孔器151は、エンジン103から動力を得て上下動する移動体159と、機体フレームに取付けたガイドレール153に案内されるガイドローラ171とにより、二点支持されて移動するものとし、ガイドレー153ルにはガイドローラ171の移動経路上の一部にガイドローラ171の移動に抵抗する手段を設け、移植開孔器151の開閉が自らの上下動と連動する構成とすると共に、移植開孔器151の開放タイミングの前後に、ガイドローラ171が前記衝撃付与手段と接触するように、ガイドレール153上での衝撃付与手段の配設位置を設定し、前記衝撃付与手段は、ガイドローラ171の移動経路に突出可能なボール402と、ボール402の付勢手段とを備えるボールデテント機構401とした。
【選択図】 図3
【解決手段】開閉かつ上下昇降する移植開孔器151は、エンジン103から動力を得て上下動する移動体159と、機体フレームに取付けたガイドレール153に案内されるガイドローラ171とにより、二点支持されて移動するものとし、ガイドレー153ルにはガイドローラ171の移動経路上の一部にガイドローラ171の移動に抵抗する手段を設け、移植開孔器151の開閉が自らの上下動と連動する構成とすると共に、移植開孔器151の開放タイミングの前後に、ガイドローラ171が前記衝撃付与手段と接触するように、ガイドレール153上での衝撃付与手段の配設位置を設定し、前記衝撃付与手段は、ガイドローラ171の移動経路に突出可能なボール402と、ボール402の付勢手段とを備えるボールデテント機構401とした。
【選択図】 図3
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、開閉かつ上下昇降する移植開孔器を備え、移植開孔器の閉鎖状態で苗を保持し、移植開孔器の開放状態で苗を落下させる構成とした野菜移植機に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来より、開閉かつ上下昇降可能とする移植開孔器を備え、移植開孔器の閉鎖状態で苗を保持し、移植開孔器の開放状態で苗を落下させる構成とした野菜移植機が知られている。例えば、特許文献1に示される野菜移植機である。
特許文献1に示される野菜移植機では、苗供給装置を機体フレームに備え、苗移植手段である移植開孔器は、自らの移動経路の上死点側で苗供給装置より苗を受け取り、下死点側で畝に突入して苗移植を行う。
ここで、移植開孔器はくちばし状に開閉する一対の爪体を備える構成であり、苗供給装置より苗が供給された際は、移植開孔器を閉じて苗が保持されるようにし、畝に苗を植え付ける際には、移植開孔器を開いて植付穴を形成すると共に、該植付穴内に苗を落下させて植付けるものである。
【0003】
【特許文献1】
特開平2002−84826号公報
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
前記構成の移植開孔器において、茎が曲がった苗が供給された場合には、移植開孔器内で引っかかってしまう。あるいは、移植時における灌水により、苗に付着した水分が原因で、苗が移植開孔器内に貼りつくことがある。このような場合は、移植開孔器を開放しても苗が落下しない、あるいは落下するのに時間を要する、といった不具合が発生することがある。
そして、移植開孔器の開放時に苗が落下しなければ、苗の植付けが実施されない。また、移植開孔器の開放時は、苗の畝中への移植タイミングとして適切となる様に設定されているものであり、落下するのに時間を要すると、適切な移植タイミングを外してしまうことになる。つまり、畝中に移植開孔器自らが形成した植付穴に、苗を落下して適切に挿入することができず別の位置に落ちて苗が横に寝てしまったり、落下途中に移植開孔器閉じられて苗が挟まれて、苗を傷めたり二つ一度に移植してしまったりする。
【0005】
【課題を解決するための手段】
本発明の解決しようとする課題は以上の如くであり、次にこの課題を解決するための手段は、以下に示すとおりである。
即ち、請求項1においては、開閉かつ上下昇降可能とする移植開孔器を備え、該移植開孔器は、閉鎖状態で苗を保持し、開放状態で苗を落下させる構成とした野菜移植機において、移植開孔器は、エンジンからの動力により上下方向に移動される移動体と、機体フレームに取付けたガイドレールに案内されるガイド体とにより支持され、ガイドレールにはガイド体の移動経路上の一部にガイド体の通過時に衝撃を付与する手段を設けたものである。
【0006】
請求項2においては、前記移植開孔器の開閉が自らの上下動と連動する構成とすると共に、移植開孔器の開放タイミングの前後で、ガイド体が前記衝撃付与手段と接触するように衝撃付与手段を配設したものである。
【0007】
請求項3においては、前記衝撃付与手段は、ガイド体の移動経路に突出可能なボールと、ボールの付勢手段とを備えるボールデテント機構としたものである。
【0008】
【発明の実施の形態】
本発明の一実施の形態である野菜移植機101について、図面を用いて説明する。
図1は野菜移植機101の全体構成を示す側面図であり、図2は同じく平面図であり、図3は移植部120の構成を示す平面図であり、図4は移植部120の構成を示す側面図であり、図5は昇降ガイド153の支持構成を示す側面図であり、図6はガイドローラ171の移動に抵抗する手段を示す断面図であり、図7は第一の振動タイミングにおける移植開孔器151の上下位置を示す側面図であり、図8は開放開始タイミングの直後における移植開孔器151の上下位置を示す側面図であり、図9は第二の振動タイミングにおける移植開孔器151の上下位置を示す側面図であり、図10は畝ガイド機構218を示す正面図であり、図11はローラ支持部211の構成を示す正面図であり、図12はスクレパー機構270の構成を示す側面図であり、図13はスクレパー機構270の構成を示す平面図であり、図14はスクレパー機構271の構成を示す側面図であり、図15はスクレパー機構271の構成を示す平面図である。
【0009】
まず、野菜移植機101の全体構成より説明する。
図1、図2において、野菜移植機101は、シャーシフレーム102上の前後に、エンジン103、ミッションケース104を配置し、ミッションケース104上部から後方に、ハンドル部材となるハンドルフレーム106をシャーシフレーム102から水平方向に連設している。また、シャーシフレーム102より後方に向けて左右で作業部支持フレーム105・105が延設される。
そして、野菜移植機101の機体フレームが、シャーシフレーム102、ハンドルフレーム106、作業部支持フレーム105・105と、ミッションケース104等により構成されている。
該ハンドルフレーム106の中途部上には、苗供給部107が配置され、苗供給部107の下方には移植部120が配置され、苗供給部107および移植部120により苗植付けのための作業部が構成される。また、ハンドルフレーム106後部は運転操作部109とされている。
【0010】
シャーシフレーム102の前部には、左右に前輪支持アーム111・111が回動自在に設けられ、各前輪支持アーム111に前輪112・112が枢支される。また、シャーシフレーム102の後部には、左右にチェーンケース116・116が回動自在に設けられ、各チェーンケース116に後輪117・117が枢支される。
前後の前輪支持アーム111とチェーンケース116とは、シャーシフレーム102に設ける油圧シリンダ228とリンク機構を介して連結され、前輪支持アーム111とチェーンケース116とが連動する構成とされる。そして、シャーシフレーム102の昇降機構が構成されている。
【0011】
図2に示すように、苗供給部107には、長円状に連結した苗搬送ポット140を連続的に回転駆動する構成を設けている。苗搬送ポット140には、作業者により苗が挿入されて保持される。そして、苗搬送ポットの長円状となる移動軌跡の適宜位置(平面視移植開孔器151と重複する部位)より苗を落下させて、移植部120の移植開孔器151に苗が投入される。ここで、苗搬送ポット140には、底面を開閉可能とするシャッタが設けられており、シャッタの閉鎖時は苗の保持状態とされ、シャッタの開放時に苗の落下が行われる。
また、機体の左右にそれぞれ苗載置台131・131が配置され、中央にも苗載置台132が配置されている。これらの苗載置台131・132上には苗が載置され、この苗を作業者が手動で、苗供給部107上の苗搬送ポット140へ供給する。
【0012】
ミッションケース104の後部で苗供給部107の下方に移植部120が配置される。移植部120には、開閉かつ上下昇降する移植開孔器151・151が左右一対備えられている。該移植開孔器151は、閉鎖状態で苗を保持し、開放状態で苗を落下させる構成とされている。
各移植開孔器151は、自らの移動経路の上死点側で苗供給部107より苗126を受け取る。より詳しくは、前記適宜位置の苗搬送ポット140より落下する苗が、移植開孔器151に上方より投入される。
また、各移植開孔器151は、自らの移動経路の下死点側で畝125中に突入して開放状態となって、畝125中に苗126の植付穴を形成すると共に、該植付穴に苗126を落下させる。
そして、移植開孔器151・151の後方に配置した覆土輪122・122・・・により、苗126の根部に土を寄せて覆土して、一つの苗126の移植作業が完了する。
【0013】
移植部120の駆動伝達機構について説明する。
ミッションケース104の後上部には、該ミッションケース104の内部より、左右にそれぞれ延出する作業部駆動軸が設けられている。
図3に示すように、左方に延出する作業部駆動軸114Lには、移植部120に備える左右一対の移植開孔器151・151を、それぞれ昇降駆動するためのスプロケット127・127が固設されている。スプロケット127よりチェーン331を介して動力が伝達されて、移植部120が駆動される。
一方、右方に延出する作業部駆動軸(図示せず)にも、苗供給部107の苗搬送ポットを駆動するためのスプロケットが固設されている。そして、該スプロケットよりチェーンを介して動力が伝達されて、苗供給部107が駆動される。
【0014】
次に、図1、図2、図3、図4を用いて、移植部120に設ける一対の移植開孔器151・151の昇降機構について説明する。
図1、図2に示すように、移植部120には、苗供給部107から畝125中まで移動して苗の移植を行う左右一対の移植開孔器151・151と、該移植開孔器151・151の昇降機構とが備えられている。
図3、図4に示すように、左右の各移植開孔器151の一側方(本実施例では左側)には、ロータリケース152が配置され、各移植開孔器151の左右他側には、移植開孔器151の昇降をガイドするガイドレール153が上下方向に設けられ、これらを連結するアーム157やリンク等とともに設けられている。ロータリケース152・152とガイドレール153・153は作業部支持フレーム105に固定され、ロータリケース152とガイドレール153の間に移植開孔器151が配設され、該移植開孔器151・151は前記苗供給部107の下方で上下昇降するように構成されている。
【0015】
図3、図4に示すように、ロータリケース152の側面にはスプロケット155が固設されており、該スプロケット155と前記スプロケット127との間には、チェーン331が巻回されて、作業部駆動軸114Lよりロータリケース152に動力が伝達される。
なお、スプロケット155の中心を回動自在に支持する支点軸154が、ロータリケース152内に挿入されている。該支点軸154は、作業部支持フレーム105に支持プレート121および支持フレーム328を介して固定されている。
したがって、ロータリケース152が、スプロケット155と共に支点軸154回りに回動する一方で、支点軸154に対してロータリケース152が相対回転する。そして、該ロータリケース152の回転によりロータリケース152内のギヤや軸等が回転されて、ロータリケース152の一端部に設けるアーム157が回転駆動される。
【0016】
図3、図4に示すように、移植開孔器151は、くちばし状に開閉する前後一対の爪体128・129を備えており、爪体128・129は枢支軸164により枢支されている。そして、爪体128・129の揺動により、移植開孔器151が開閉する構成となっている。
移植開孔器151は開孔器支持体160により支持されるものとなっており、該開孔器支持体160には前記ガイドレール153に案内されるガイドローラ171や、開閉カム161等が設けられている。なお、枢支軸164とカップ160aとの間には、バネ169が介装されており、該バネ169は、爪体128・129が閉状態となる様に付勢している。
開閉カム161は、ロータリケース152と開孔器支持体160とを連結する前記アーム157(支持軸159)に固定されており、移植開孔器151の昇降に伴って回転する。そして、開閉カム161の回転により、該開閉カム161と爪体129とを連結するリンク165が作動して、爪体128・129の開閉が行われるようになっている。
移植開孔器151の上方には、漏斗状のカップ160aが配置され、前記苗供給部107よりカップ160aに苗が入り易くし、カップ160aより爪体128・129間に苗が受け渡される。
【0017】
移植開孔器151の昇降をガイドするガイドレール153の支持構造について説明する。
図3、図5に示すように、ミッションケース104上部より後方に向けて、上支持フレーム323が延設されている。該上支持フレーム323は、平面視コ字状である前記ハンドルフレーム106の内側略中央に位置する。また、図3に示すように、作業部支持フレーム105の左右中央部より後方に向けて、下支持フレーム324が延設されている。上支持フレーム323と下支持フレーム324とは、支柱327により連結される。
そして、図5に示すように、ガイドレール143が、上支持フレーム323に固設する取付ブラケット326と、下支持フレーム324に固設する支持プレート138とに、上下で支持される。
【0018】
図4に示すように、移植開孔器151は、前記アーム157に固設される開孔器支持軸159と、ガイドレール153に案内されるガイド体であるガイドローラ171とにより、二点支持されて移動するものとなっている。移植開孔器151を支持する開孔器支持体160には、開孔器支持軸159およびガイドローラ171が回動自在に設けられている。
ここで、開孔器支持軸159は、エンジン103より動力を得て移動する移動体である。より詳しく説明すると、エンジン103よりミッションケース104を介して作業部駆動軸114Lが駆動される。作業部駆動軸114Lの駆動により、ロータリケース152と連動してアーム157が駆動される。そして、アーム157の一端に固設される開孔器支持軸159が上下動する。
また、開孔器支持軸159およびガイドローラ171は共に、開孔器支持体160に支持される構成であるので、開孔器支持軸159の上下動に追従して、ガイドローラ171が移動する。
そして、開孔器支持軸159の上下動に追従するガイドローラ171は、ガイドレール153に案内されて上下動する。
【0019】
移植開孔器151の開閉機構について説明する。
前述したように、移植開孔器151は、枢支軸164により回動自在に連結される爪体128・129を備え、枢支軸164はバネ169により爪体128・129を閉状態とする方向に付勢されている。
図4に示すように、開孔器支持軸159には、開閉カム161が固設されている。つまり、開閉カム161は、ロータリケース152と連動するアーム157に固設される構成であるので、作業部駆動軸114Lの駆動により、開閉カム161が上下動すると共に回転する。
一方、爪体129には、リンク165の一端が支点軸163を介して枢設されると共に、開量調節機構167により、リンク165が爪体129に固定されている。加えて、リンク165の他端(反死点軸163側端)には、前記カム161に当接するローラ166が枢設されている。
そして、開閉カム161の回転により、開閉カム161に形成した外周方向の突出部とローラ166とが当接すると、リンク165および爪体129が爪体128側(開方向)へ押し出される。そして、爪体128・129が枢支軸164回りに回動して、移植開孔器151が開放される。
なお、開量調節機構167はリンク165に固設するネジ部と該ネジ部に噛合する調節ボルト168とからなり、調節ボルト168の回動操作により、爪体129に対するリンク165の(支点軸163回りの)傾斜角度を調整して、固定可能である。該傾斜角度の調整により、開閉カム161によりリンク165および爪体129が爪体128側(開方向)へ押し出される量が変化し、移植開孔器151の開放量(爪体128・129の開き量)が変化する。
以上のようにして、移植開孔器151の開閉が、自らの上下動と連動する構成となっている。
【0020】
次に、移植開孔器151からの苗落下に際して、移植開孔器151に振動を付与するための機構について説明する。
図4、図5に示すように、ガイドレール153の下部には、ボールデテント機構401が設けられている。
図6(a)に示すように、ガイドレール153は、延出方向の断面視でコ字形状に形成されており、ガイドローラ171の当接する一対のガイド壁153a・153aと、両ガイド壁153a・153aを連結する支持部153bとからなる。そして、ガイドローラ171が両ガイド壁153a・153aに略当接するようにして、ガイドローラ171の移動を案内するものとなっている。以上のようにして、ガイドレール153にガイドローラ171の移動経路が形成される。また、ガイドローラ171は、具体的には、ガイド壁153a・153aに当接するベアリングで構成され、支持軸172を介して開孔器支持体160に枢設される。
そして、以上構成の移動経路に対して突出するボール402が、ボールデテント機構に備えられている。詳しくは後述するが、移動経路上のボール402と、移動中のガイドローラ171とが接触すると、移植開孔器151に振動が付与される。
【0021】
図6(a)に示すように、ボールデテント機構401のケーシング404が、ガイドレール153に固設されている。この固設は、例えば溶接により行われるものとしている。そして、円筒状としたケーシング404の軸方向と、ガイドレール153の延出方向とが垂直となっている。
ケーシング404の内側には、ガイドレール153側にボール402が配置されると共に、反ガイドレール153側には調整ボルト406が配置され、ボール402と調整ボルト406との間にはスプリング403が配置される。スプリング403はボール402と調整ボルト406のネジ側先端とに当接し、該スプリング403によりボール402は、ガイドローラ171の移動経路側へ付勢される。
また、ケーシング404の内周にはネジ404aが形成されており、調整ボルト406に形成されるネジ406aと噛合して、調整ボルト406がケーシング404に対して挿脱自在である。そして、スプリング403によるボール402への付勢力が調整可能となっている。
【0022】
一方、ガイドレール153には、ボール402をガイドローラ171の移動経路に突出可能とするボール孔153cが形成されている。より詳しくは、ボール孔153cは、ケーシング404の固設部位で、円筒状のケーシング404と同軸に、ガイドレール153に形成された開口である。
ボール孔153cは、前記移動経路側で狭く、反移動経路側で広くなるように、テーパ状に形成されている。そして、スプリング403により付勢されるボール402が、前記移動経路内に脱落しないようにしている。つまり、ボール402の直径は、ボール孔153cの移動経路側端の直径よりは大きく、ボール孔153cの反移動経路側端の直径よりは小さくなっている。
【0023】
ボールデテント機構401に備えるボール402は、スプリング403の付勢を受けて、ガイドローラ171の移動経路に突出するようになっている。
一方、ガイドローラ171は、ガイドレール153に形成された自らの移動経路に沿って移動する。
このため、ガイドローラ171は移動中に、前記移動経路に突出するボール402と接触する。ガイドローラ171は、前記移動経路の妨げとなるボール402を、スプリング403の付勢に抗して、前記ケーシング404の奥側(反移動経路側)へ押し出して、移動を継続する。そして、この接触の際に生じる衝撃が、開孔器支持体160を介して移植開孔器151に伝搬し、移植開孔器151が振動する。なお、ガイドローラ171はガイドレール153には滑らかに当接して移動する。
【0024】
以上で説明したように、ボール402を備えるボールデテント機構401は、ガイドローラ171の移動に一時的に抵抗する手段として機能し、ガイドローラ171を介して移植開孔器151に衝撃を付与する手段となっている。
そして、該衝撃付与手段が、ガイドローラ171の移動経路上の一部に設けられるものとなっている。該衝撃付与手段は本実施の形態では、ボールデテント機構401とし、該ボールデテント機構401は、ガイドレール153の下部に設けられている。
【0025】
このため、ガイドローラ171が前記衝撃付与手段と接触すると、該接触時の衝撃により、移植開孔器151が振動する。したがって、移植開孔器151の内部で、苗126が爪体128・129に貼り付いていても、移植開孔器151の振動により脱落させることができる。特に、移植開孔器151の開放時に前記振動を加えれば、そのまま苗126を畝125に向けて落下させることができる。また、移植開孔器151の閉鎖時に前記振動を加えることでも、苗126を移植開孔器151の下部に落とし込むことになり、移植開孔器151が開放されると直ちに苗126が落下するようになる。
【0026】
また、移植開孔器151に衝撃を付与する衝撃付与手段は、前記ボールデテント機構401に限定されるものではない。
図6(b)に示すように、例えば、ガイドレール153のガイド壁153a上に、内側(ガイドローラ171の移動経路側)への突出部を形成し、該突出部と移動するガイドローラ171との接触を利用して、移植開孔器151に振動を付与する構成であっても良い。あるいは、ガイド壁153a上に段差を設け、該段差により、ガイドローラ171に衝撃を加えて、移植開孔器151に振動を付与する構成であっても良い。また、板バネ等で構成して、その一端をガイドレール側に固定し、他側を前記ボール孔より突出する構成とすることもできる。
【0027】
特に、本実施の形態では、ガイドローラ171を介して移植開孔器151に衝撃を付与する手段を、前記ボールデテント機構401により構成している。ボールデテント機構401には、ガイド体であるガイドローラ171の移動経路に突出可能なボール402と、ボール402の付勢手段であるスプリング403とを備えている。
【0028】
このため、ガイドローラ171とボール402との接触時には、ボール402が前記移動経路より押し出されガイドローラ171は乗り越えることができ、移植開孔器151の上下昇降および開閉動作の妨げとなることがない。
また、ボールデテント機構401に、スプリング403の付勢力を調整可能とする手段(調整ボルト406)を設けることで、ガイドローラ171の移動に抵抗する程度を調整可能であり、移植開孔器151に付与する振動の大きさを調整可能となっている。
【0029】
また、ボールデテント機構401は、左右の移植開孔器151・151に対応して、左右のガイドレール153・153にそれぞれ設けられるものである。
本実施の形態では、左右のボールデテント機構401・401の配設部位は、いずれも、ガイドレール153の後側、つまり、ガイドレール153に備えるガイド壁153a・153aのうち、後側のガイド壁153aとしている。
この構成に代えて、左右のボールデテント機構401・401の配設部位を、ガイドレール153・153の前側(前側のガイド壁153a)としてもよい。あるいは、左右それぞれで、ボールデテント機構401の配設部位を互い違い、つまり、一方はガイドレール153の前側、他方はガイドレール153の後側、としてもよい。
【0030】
図7から図9を用いて、移植開孔器151に、前記衝撃付与手段(ボールデテント機構401)により、振動を付与するタイミングについて説明する。
本実施の形態では、移植開孔器151に振動を付与するタイミングは、次の二つの時点となるように設定されている。第一の振動タイミングは、苗126の供給を受けた移植開孔器151が、畝中に突入して開放される前(直前)の時点である。第二の振動タイミングは、移植開孔器151が開放された後、下死点より上昇を始めた後の時点である。
つまり、移植開孔器151の開放開始タイミングの前後の二時点で、ガイドローラ171とボール402との接触が発生するように、ボールデテント機構401のガイドレール153への配設位置が設定されている。つまり、移植開孔器151が昇降する最下端位置より若干上部位置にボールデテント機構401が配設される。
【0031】
図7には、第一の振動タイミングにおける移植開孔器の上下位置を示している。このとき、移植開孔器151は下死点より若干上方位置で、ボールデテント機構401のボール402とガイドローラ171とが接触して、移植開孔器151に振動が付与される。
そして、この時点で移植開孔器151に振動を付与することで、移植開孔器151内の苗126を揺らし、苗126が移植開孔器151内に貼りついた状態であれば脱落させて、貼りつき状態を解消するようにしている。
【0032】
図8には、移植開孔器151の開放開始タイミングの直後における移植開孔器151の上下位置を示している。移植開孔器151が畝中に突入して、開放が開始された直後である。そして、移植開孔器151が開放されるにしたがって、畝125中に植付穴が形成されると共に、該植付穴に苗126が落下する。
なお、このとき、ガイドローラ171はボール402の突出位置より下方に移動している。
【0033】
図9には、第二の振動タイミングにおける移植開孔器151の上下位置を示している。このとき、移植開孔器151は下死点より上死点側へ向かう途中であって、ボールデテント機構401のボール402とガイドローラ171とが接触して、移植開孔器151に振動が付与される。
そして、この時点で移植開孔器151に振動を付与することで、苗126が移植開孔器151内に貼りついた状態で、未だ落下していない状態であっても脱落させて、移植ミスの発生を防止するものとしている。
なお、この後、移植開孔器151は上死点側に向かう間に、閉鎖状態となって、新たな苗126の供給を待機する状態に移行する。つまり、移植開孔器151を閉鎖状態とすることで、該移植開孔器151に苗126が供給されても脱落することなく、移植開孔器151内に保持できるようにする。
【0034】
以上のように、ガイドレール153上での衝撃付与手段(ボールデテント機構401)の上下方向での配設位置の設定により、移植開孔器151の開放開始タイミングの前後に、ガイド体であるガイドローラ171が前記衝撃付与手段と接触するようにしている。
このため、移植開孔器151の開放に先立って振動を加えることで、苗126が移植開孔器151内で貼り付いた状態であっても貼りつき状態を解消することができる。また、移植開孔器151の開放後に振動を加えることで、開放された移植開孔器151より苗126が落下してない不具合が発生しても、振動を加えることで、苗126を落下させることができる。つまり、移植開孔器151からの苗126の落下を確実として、移植ミスの発生を防止することができる。
【0035】
次に、畝ガイド機構218について説明する。
図1、図2に示すように、シャーシフレーム102の前部には、野菜移植機101を畝125に追従させて走行させるための畝ガイド機構218が設けられている。該畝ガイド機構218には、畝125に当接させる畝ガイドローラ219・219が、左右一対備えられている。
図1、図2、図10に示すように、畝ガイド機構218は、左右の畝ガイドローラ219・219をそれぞれ支持するローラ支持部211・211を備えると共に、ローラ支持部211・211間の左右間距離を調整可能に構成されている。
【0036】
畝ガイド機構218の構成について説明する。
シャーシフレーム102には左右方向に延出する支持パイプ225が固設されると共に、該支持パイプ225の内側の左右に、一対のスライドパイプ227・227が配置される。支持パイプ225およびスライドパイプ227は共に角パイプで形成されて相対回転不能に構成されると共に、支持パイプ225に対してスライドパイプ227・227を左右に摺動可能である。
また、スライドパイプ227の側端には、各ローラ支持部211の基部フレーム212が固設されている。
そして、基部フレーム212の延出方向は、支持パイプ225およびスライドパイプ227の延出方向に対して垂直である。ここで、支持パイプ225およびスライドパイプ227を共に各パイプで形成する構成のため、支持パイプ225に対して、基部フレーム212を固設するスライドパイプ227の取付角度を調整可能である。畝ガイドローラ219・219を畝125に当接させる際には、基部フレーム212が上下方向となるように、スライドパイプ227・227が支持パイプ225に対して取付けられる。以下、畝125へ畝ガイドローラ219・219を当接させた状態を基準として、畝ガイド機構218における上下方向を定義している。
【0037】
図10に示すように、左右の畝ガイドローラ219・219は、正面視逆ハ字形に配置される。より詳細には、畝ガイドローラ219・219の畝125に対する左右の当接面が、正面視において逆ハ字形状となるように、設けられるものである。したがって、左右の畝ガイドローラ219・219の枢支軸219a・219aは、正面視でハ字形に配置されるものとなっている。
各畝ガイドローラ219を枢支するローラ支持フレーム213は、畝ガイドローラ219が傾斜配置となるように正面視く字形状に形成される。そして、ローラ支持フレーム213の上部、つまり基部フレーム212側は、上下方向に延出するものとなっている。一方、ローラ支持フレーム213の下部、つまり、畝ガイドローラ218側は、機体内側下方へ延出するものとなっている。
【0038】
図11に示すように、基部フレーム212とローラ支持フレーム213とは、前後方向の回動支軸214回りに、規制された回動範囲内で回動自在とされると共に、基部フレーム212とローラ支持フレーム213との間に介設されたスプリング215の付勢により、つり合い位置が設定されるようにしている。
また、前記回動範囲の規制は、次の構成により行われる。ローラ支持フレーム213に固設するブラケット216には、回動支軸214を軸とする円弧に沿う長穴216aが形成されると共に、基部フレーム212に固設するブラケット217には、前記長穴216a内に挿入されるピン217aが形成される。そして、長穴216aの形成範囲の角度内でのみ、畝ガイドローラ218が基部フレーム212に対して回動可能となっている。
【0039】
以上構成により、左右一対の畝ガイドローラ219・219を備える畝ガイド機構218により、畝ガイドローラ218・218を畝125の根元(裾)部分に当接させるようにして、野菜移植機101が畝125を跨いで確実に畝125に沿って進行できるようにしている。
【0040】
次に、前輪112に設けるスクレパー機構について説明する。
図1、図2に示すように、左右の前輪112・112には、スクレパー(泥落とし)270・270が、それぞれ設けられている。
図12、図13に示すように、前輪支持アーム111には、後方へ延出するスクレパー270が固設されている。スクレパー270は平面視略L字形状であるが、より詳細には、スクレパー270の後端部(延出側端部)は、前輪112の後部の一部(外周の一部)を囲うように、コ字状となっている。
そして、スクレパー270を、前輪112の外周の一部に近づけた配置とすることで、前輪112に付着した泥を落させるようにしている。
【0041】
次に、前輪112に設けるスクレパー機構の別構成例について説明する。
図14、図15に示すように、前輪支持アーム111には、側方へ延出するスクレパー271が固設されている。より詳細には、スクレパー271の延出側側端部(図15では左端部)には下方への突出部が形成されている。そして、前輪支持アーム111と合わせて、前輪112の上部の一部(外周の一部)が、コ字状に囲われるようになっている。
そして、スクレパー271を、前輪112の外周の一部に近づけた配置とすることで、前輪112に付着した泥を落させるようにしている。
【0042】
【発明の効果】
請求項1記載の如く、開閉かつ上下昇降可能とする移植開孔器を備え、該移植開孔器は、閉鎖状態で苗を保持し、開放状態で苗を落下させる構成とした野菜移植機において、移植開孔器は、エンジンからの動力により上下方向に移動される移動体と、機体フレームに取付けたガイドレールに案内されるガイド体とにより支持され、ガイドレールにはガイド体の移動経路上の一部にガイド体の通過時に衝撃を付与する手段を設けたので、
ガイド体が前記衝撃付与手段と接触すると、該接触時の衝撃により、移植開孔器が振動する。したがって、移植開孔器の内部で、苗が移植開孔器内で貼り付いていても、移植開孔器の振動により脱落させることができる。特に、移植開孔器の開放時に前記振動を加えれば、そのまま苗を畝に向けて落下させることができる。また、移植開孔器の閉鎖時に前記振動を加えることでも、苗を移植開孔器の下部に落とし込むことになり、移植開孔器が開放されると直ちに苗が落下するようになる。
【0043】
請求項2記載の如く、前記移植開孔器の開閉が自らの上下動と連動する構成とすると共に、移植開孔器の開放タイミングの前後で、ガイド体が前記衝撃付与手段と接触するように衝撃付与手段を配設したので、
移植開孔器の開放に先立って振動を加えることで、苗が移植開孔器内で貼り付いた状態であっても貼りつき状態を解消することができる。また、移植開孔器の開放後に振動を加えることで、開放された移植開孔器より苗が落下してない不具合が発生しても、振動を加えることで、苗を落下させることができる。つまり、移植開孔器からの苗の落下を確実として、移植ミスの発生を防止することができる。
【0044】
請求項3記載の如く、前記衝撃付与手段は、ガイド体の移動経路に突出可能なボールと、ボールの付勢手段とを備えるボールデテント機構としたので、
ガイド体とボールとの接触時には、ボールが前記移動経路より退出してガイド体の移動を妨げることがなく、移植開孔器の上下昇降および開閉動作の妨げとなることがない。
また、ボールデテント機構に、付勢手段の付勢力を調整可能とする手段を設けることで、ガイド体の移動に抵抗する程度を調整可能であり、移植開孔器に付与する振動の大きさを調整可能となっている。
【図面の簡単な説明】
【図1】野菜移植機101の全体構成を示す側面図である。
【図2】同じく平面図である。
【図3】移植部120の構成を示す平面図である。
【図4】移植部120の構成を示す側面図である。
【図5】昇降ガイド153の支持構成を示す側面図である。
【図6】ガイドローラ171の移動に抵抗する手段を示す断面図である。
【図7】第一の振動タイミングにおける移植開孔器151の上下位置を示す側面図である。
【図8】開放開始タイミングの直後における移植開孔器151の上下位置を示す側面図である。
【図9】第二の振動タイミングにおける移植開孔器151の上下位置を示す側面図である。
【図10】畝ガイド機構218を示す正面図である。
【図11】ローラ支持部211の構成を示す正面図である。
【図12】スクレパー機構270の構成を示す側面図である。
【図13】スクレパー機構270の構成を示す平面図である。
【図14】スクレパー機構271の構成を示す側面図である。
【図15】スクレパー機構271の構成を示す平面図である。
【符号の説明】
101 野菜移植機
102 シャーシフレーム
103 エンジン
104 ミッションケース
105 作業部支持フレーム
125 畝
126 苗
151 移植開孔器
153 ガイドレール
171 ガイドローラ
401 ボールデテント機構
402 ボール
【発明の属する技術分野】
本発明は、開閉かつ上下昇降する移植開孔器を備え、移植開孔器の閉鎖状態で苗を保持し、移植開孔器の開放状態で苗を落下させる構成とした野菜移植機に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来より、開閉かつ上下昇降可能とする移植開孔器を備え、移植開孔器の閉鎖状態で苗を保持し、移植開孔器の開放状態で苗を落下させる構成とした野菜移植機が知られている。例えば、特許文献1に示される野菜移植機である。
特許文献1に示される野菜移植機では、苗供給装置を機体フレームに備え、苗移植手段である移植開孔器は、自らの移動経路の上死点側で苗供給装置より苗を受け取り、下死点側で畝に突入して苗移植を行う。
ここで、移植開孔器はくちばし状に開閉する一対の爪体を備える構成であり、苗供給装置より苗が供給された際は、移植開孔器を閉じて苗が保持されるようにし、畝に苗を植え付ける際には、移植開孔器を開いて植付穴を形成すると共に、該植付穴内に苗を落下させて植付けるものである。
【0003】
【特許文献1】
特開平2002−84826号公報
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
前記構成の移植開孔器において、茎が曲がった苗が供給された場合には、移植開孔器内で引っかかってしまう。あるいは、移植時における灌水により、苗に付着した水分が原因で、苗が移植開孔器内に貼りつくことがある。このような場合は、移植開孔器を開放しても苗が落下しない、あるいは落下するのに時間を要する、といった不具合が発生することがある。
そして、移植開孔器の開放時に苗が落下しなければ、苗の植付けが実施されない。また、移植開孔器の開放時は、苗の畝中への移植タイミングとして適切となる様に設定されているものであり、落下するのに時間を要すると、適切な移植タイミングを外してしまうことになる。つまり、畝中に移植開孔器自らが形成した植付穴に、苗を落下して適切に挿入することができず別の位置に落ちて苗が横に寝てしまったり、落下途中に移植開孔器閉じられて苗が挟まれて、苗を傷めたり二つ一度に移植してしまったりする。
【0005】
【課題を解決するための手段】
本発明の解決しようとする課題は以上の如くであり、次にこの課題を解決するための手段は、以下に示すとおりである。
即ち、請求項1においては、開閉かつ上下昇降可能とする移植開孔器を備え、該移植開孔器は、閉鎖状態で苗を保持し、開放状態で苗を落下させる構成とした野菜移植機において、移植開孔器は、エンジンからの動力により上下方向に移動される移動体と、機体フレームに取付けたガイドレールに案内されるガイド体とにより支持され、ガイドレールにはガイド体の移動経路上の一部にガイド体の通過時に衝撃を付与する手段を設けたものである。
【0006】
請求項2においては、前記移植開孔器の開閉が自らの上下動と連動する構成とすると共に、移植開孔器の開放タイミングの前後で、ガイド体が前記衝撃付与手段と接触するように衝撃付与手段を配設したものである。
【0007】
請求項3においては、前記衝撃付与手段は、ガイド体の移動経路に突出可能なボールと、ボールの付勢手段とを備えるボールデテント機構としたものである。
【0008】
【発明の実施の形態】
本発明の一実施の形態である野菜移植機101について、図面を用いて説明する。
図1は野菜移植機101の全体構成を示す側面図であり、図2は同じく平面図であり、図3は移植部120の構成を示す平面図であり、図4は移植部120の構成を示す側面図であり、図5は昇降ガイド153の支持構成を示す側面図であり、図6はガイドローラ171の移動に抵抗する手段を示す断面図であり、図7は第一の振動タイミングにおける移植開孔器151の上下位置を示す側面図であり、図8は開放開始タイミングの直後における移植開孔器151の上下位置を示す側面図であり、図9は第二の振動タイミングにおける移植開孔器151の上下位置を示す側面図であり、図10は畝ガイド機構218を示す正面図であり、図11はローラ支持部211の構成を示す正面図であり、図12はスクレパー機構270の構成を示す側面図であり、図13はスクレパー機構270の構成を示す平面図であり、図14はスクレパー機構271の構成を示す側面図であり、図15はスクレパー機構271の構成を示す平面図である。
【0009】
まず、野菜移植機101の全体構成より説明する。
図1、図2において、野菜移植機101は、シャーシフレーム102上の前後に、エンジン103、ミッションケース104を配置し、ミッションケース104上部から後方に、ハンドル部材となるハンドルフレーム106をシャーシフレーム102から水平方向に連設している。また、シャーシフレーム102より後方に向けて左右で作業部支持フレーム105・105が延設される。
そして、野菜移植機101の機体フレームが、シャーシフレーム102、ハンドルフレーム106、作業部支持フレーム105・105と、ミッションケース104等により構成されている。
該ハンドルフレーム106の中途部上には、苗供給部107が配置され、苗供給部107の下方には移植部120が配置され、苗供給部107および移植部120により苗植付けのための作業部が構成される。また、ハンドルフレーム106後部は運転操作部109とされている。
【0010】
シャーシフレーム102の前部には、左右に前輪支持アーム111・111が回動自在に設けられ、各前輪支持アーム111に前輪112・112が枢支される。また、シャーシフレーム102の後部には、左右にチェーンケース116・116が回動自在に設けられ、各チェーンケース116に後輪117・117が枢支される。
前後の前輪支持アーム111とチェーンケース116とは、シャーシフレーム102に設ける油圧シリンダ228とリンク機構を介して連結され、前輪支持アーム111とチェーンケース116とが連動する構成とされる。そして、シャーシフレーム102の昇降機構が構成されている。
【0011】
図2に示すように、苗供給部107には、長円状に連結した苗搬送ポット140を連続的に回転駆動する構成を設けている。苗搬送ポット140には、作業者により苗が挿入されて保持される。そして、苗搬送ポットの長円状となる移動軌跡の適宜位置(平面視移植開孔器151と重複する部位)より苗を落下させて、移植部120の移植開孔器151に苗が投入される。ここで、苗搬送ポット140には、底面を開閉可能とするシャッタが設けられており、シャッタの閉鎖時は苗の保持状態とされ、シャッタの開放時に苗の落下が行われる。
また、機体の左右にそれぞれ苗載置台131・131が配置され、中央にも苗載置台132が配置されている。これらの苗載置台131・132上には苗が載置され、この苗を作業者が手動で、苗供給部107上の苗搬送ポット140へ供給する。
【0012】
ミッションケース104の後部で苗供給部107の下方に移植部120が配置される。移植部120には、開閉かつ上下昇降する移植開孔器151・151が左右一対備えられている。該移植開孔器151は、閉鎖状態で苗を保持し、開放状態で苗を落下させる構成とされている。
各移植開孔器151は、自らの移動経路の上死点側で苗供給部107より苗126を受け取る。より詳しくは、前記適宜位置の苗搬送ポット140より落下する苗が、移植開孔器151に上方より投入される。
また、各移植開孔器151は、自らの移動経路の下死点側で畝125中に突入して開放状態となって、畝125中に苗126の植付穴を形成すると共に、該植付穴に苗126を落下させる。
そして、移植開孔器151・151の後方に配置した覆土輪122・122・・・により、苗126の根部に土を寄せて覆土して、一つの苗126の移植作業が完了する。
【0013】
移植部120の駆動伝達機構について説明する。
ミッションケース104の後上部には、該ミッションケース104の内部より、左右にそれぞれ延出する作業部駆動軸が設けられている。
図3に示すように、左方に延出する作業部駆動軸114Lには、移植部120に備える左右一対の移植開孔器151・151を、それぞれ昇降駆動するためのスプロケット127・127が固設されている。スプロケット127よりチェーン331を介して動力が伝達されて、移植部120が駆動される。
一方、右方に延出する作業部駆動軸(図示せず)にも、苗供給部107の苗搬送ポットを駆動するためのスプロケットが固設されている。そして、該スプロケットよりチェーンを介して動力が伝達されて、苗供給部107が駆動される。
【0014】
次に、図1、図2、図3、図4を用いて、移植部120に設ける一対の移植開孔器151・151の昇降機構について説明する。
図1、図2に示すように、移植部120には、苗供給部107から畝125中まで移動して苗の移植を行う左右一対の移植開孔器151・151と、該移植開孔器151・151の昇降機構とが備えられている。
図3、図4に示すように、左右の各移植開孔器151の一側方(本実施例では左側)には、ロータリケース152が配置され、各移植開孔器151の左右他側には、移植開孔器151の昇降をガイドするガイドレール153が上下方向に設けられ、これらを連結するアーム157やリンク等とともに設けられている。ロータリケース152・152とガイドレール153・153は作業部支持フレーム105に固定され、ロータリケース152とガイドレール153の間に移植開孔器151が配設され、該移植開孔器151・151は前記苗供給部107の下方で上下昇降するように構成されている。
【0015】
図3、図4に示すように、ロータリケース152の側面にはスプロケット155が固設されており、該スプロケット155と前記スプロケット127との間には、チェーン331が巻回されて、作業部駆動軸114Lよりロータリケース152に動力が伝達される。
なお、スプロケット155の中心を回動自在に支持する支点軸154が、ロータリケース152内に挿入されている。該支点軸154は、作業部支持フレーム105に支持プレート121および支持フレーム328を介して固定されている。
したがって、ロータリケース152が、スプロケット155と共に支点軸154回りに回動する一方で、支点軸154に対してロータリケース152が相対回転する。そして、該ロータリケース152の回転によりロータリケース152内のギヤや軸等が回転されて、ロータリケース152の一端部に設けるアーム157が回転駆動される。
【0016】
図3、図4に示すように、移植開孔器151は、くちばし状に開閉する前後一対の爪体128・129を備えており、爪体128・129は枢支軸164により枢支されている。そして、爪体128・129の揺動により、移植開孔器151が開閉する構成となっている。
移植開孔器151は開孔器支持体160により支持されるものとなっており、該開孔器支持体160には前記ガイドレール153に案内されるガイドローラ171や、開閉カム161等が設けられている。なお、枢支軸164とカップ160aとの間には、バネ169が介装されており、該バネ169は、爪体128・129が閉状態となる様に付勢している。
開閉カム161は、ロータリケース152と開孔器支持体160とを連結する前記アーム157(支持軸159)に固定されており、移植開孔器151の昇降に伴って回転する。そして、開閉カム161の回転により、該開閉カム161と爪体129とを連結するリンク165が作動して、爪体128・129の開閉が行われるようになっている。
移植開孔器151の上方には、漏斗状のカップ160aが配置され、前記苗供給部107よりカップ160aに苗が入り易くし、カップ160aより爪体128・129間に苗が受け渡される。
【0017】
移植開孔器151の昇降をガイドするガイドレール153の支持構造について説明する。
図3、図5に示すように、ミッションケース104上部より後方に向けて、上支持フレーム323が延設されている。該上支持フレーム323は、平面視コ字状である前記ハンドルフレーム106の内側略中央に位置する。また、図3に示すように、作業部支持フレーム105の左右中央部より後方に向けて、下支持フレーム324が延設されている。上支持フレーム323と下支持フレーム324とは、支柱327により連結される。
そして、図5に示すように、ガイドレール143が、上支持フレーム323に固設する取付ブラケット326と、下支持フレーム324に固設する支持プレート138とに、上下で支持される。
【0018】
図4に示すように、移植開孔器151は、前記アーム157に固設される開孔器支持軸159と、ガイドレール153に案内されるガイド体であるガイドローラ171とにより、二点支持されて移動するものとなっている。移植開孔器151を支持する開孔器支持体160には、開孔器支持軸159およびガイドローラ171が回動自在に設けられている。
ここで、開孔器支持軸159は、エンジン103より動力を得て移動する移動体である。より詳しく説明すると、エンジン103よりミッションケース104を介して作業部駆動軸114Lが駆動される。作業部駆動軸114Lの駆動により、ロータリケース152と連動してアーム157が駆動される。そして、アーム157の一端に固設される開孔器支持軸159が上下動する。
また、開孔器支持軸159およびガイドローラ171は共に、開孔器支持体160に支持される構成であるので、開孔器支持軸159の上下動に追従して、ガイドローラ171が移動する。
そして、開孔器支持軸159の上下動に追従するガイドローラ171は、ガイドレール153に案内されて上下動する。
【0019】
移植開孔器151の開閉機構について説明する。
前述したように、移植開孔器151は、枢支軸164により回動自在に連結される爪体128・129を備え、枢支軸164はバネ169により爪体128・129を閉状態とする方向に付勢されている。
図4に示すように、開孔器支持軸159には、開閉カム161が固設されている。つまり、開閉カム161は、ロータリケース152と連動するアーム157に固設される構成であるので、作業部駆動軸114Lの駆動により、開閉カム161が上下動すると共に回転する。
一方、爪体129には、リンク165の一端が支点軸163を介して枢設されると共に、開量調節機構167により、リンク165が爪体129に固定されている。加えて、リンク165の他端(反死点軸163側端)には、前記カム161に当接するローラ166が枢設されている。
そして、開閉カム161の回転により、開閉カム161に形成した外周方向の突出部とローラ166とが当接すると、リンク165および爪体129が爪体128側(開方向)へ押し出される。そして、爪体128・129が枢支軸164回りに回動して、移植開孔器151が開放される。
なお、開量調節機構167はリンク165に固設するネジ部と該ネジ部に噛合する調節ボルト168とからなり、調節ボルト168の回動操作により、爪体129に対するリンク165の(支点軸163回りの)傾斜角度を調整して、固定可能である。該傾斜角度の調整により、開閉カム161によりリンク165および爪体129が爪体128側(開方向)へ押し出される量が変化し、移植開孔器151の開放量(爪体128・129の開き量)が変化する。
以上のようにして、移植開孔器151の開閉が、自らの上下動と連動する構成となっている。
【0020】
次に、移植開孔器151からの苗落下に際して、移植開孔器151に振動を付与するための機構について説明する。
図4、図5に示すように、ガイドレール153の下部には、ボールデテント機構401が設けられている。
図6(a)に示すように、ガイドレール153は、延出方向の断面視でコ字形状に形成されており、ガイドローラ171の当接する一対のガイド壁153a・153aと、両ガイド壁153a・153aを連結する支持部153bとからなる。そして、ガイドローラ171が両ガイド壁153a・153aに略当接するようにして、ガイドローラ171の移動を案内するものとなっている。以上のようにして、ガイドレール153にガイドローラ171の移動経路が形成される。また、ガイドローラ171は、具体的には、ガイド壁153a・153aに当接するベアリングで構成され、支持軸172を介して開孔器支持体160に枢設される。
そして、以上構成の移動経路に対して突出するボール402が、ボールデテント機構に備えられている。詳しくは後述するが、移動経路上のボール402と、移動中のガイドローラ171とが接触すると、移植開孔器151に振動が付与される。
【0021】
図6(a)に示すように、ボールデテント機構401のケーシング404が、ガイドレール153に固設されている。この固設は、例えば溶接により行われるものとしている。そして、円筒状としたケーシング404の軸方向と、ガイドレール153の延出方向とが垂直となっている。
ケーシング404の内側には、ガイドレール153側にボール402が配置されると共に、反ガイドレール153側には調整ボルト406が配置され、ボール402と調整ボルト406との間にはスプリング403が配置される。スプリング403はボール402と調整ボルト406のネジ側先端とに当接し、該スプリング403によりボール402は、ガイドローラ171の移動経路側へ付勢される。
また、ケーシング404の内周にはネジ404aが形成されており、調整ボルト406に形成されるネジ406aと噛合して、調整ボルト406がケーシング404に対して挿脱自在である。そして、スプリング403によるボール402への付勢力が調整可能となっている。
【0022】
一方、ガイドレール153には、ボール402をガイドローラ171の移動経路に突出可能とするボール孔153cが形成されている。より詳しくは、ボール孔153cは、ケーシング404の固設部位で、円筒状のケーシング404と同軸に、ガイドレール153に形成された開口である。
ボール孔153cは、前記移動経路側で狭く、反移動経路側で広くなるように、テーパ状に形成されている。そして、スプリング403により付勢されるボール402が、前記移動経路内に脱落しないようにしている。つまり、ボール402の直径は、ボール孔153cの移動経路側端の直径よりは大きく、ボール孔153cの反移動経路側端の直径よりは小さくなっている。
【0023】
ボールデテント機構401に備えるボール402は、スプリング403の付勢を受けて、ガイドローラ171の移動経路に突出するようになっている。
一方、ガイドローラ171は、ガイドレール153に形成された自らの移動経路に沿って移動する。
このため、ガイドローラ171は移動中に、前記移動経路に突出するボール402と接触する。ガイドローラ171は、前記移動経路の妨げとなるボール402を、スプリング403の付勢に抗して、前記ケーシング404の奥側(反移動経路側)へ押し出して、移動を継続する。そして、この接触の際に生じる衝撃が、開孔器支持体160を介して移植開孔器151に伝搬し、移植開孔器151が振動する。なお、ガイドローラ171はガイドレール153には滑らかに当接して移動する。
【0024】
以上で説明したように、ボール402を備えるボールデテント機構401は、ガイドローラ171の移動に一時的に抵抗する手段として機能し、ガイドローラ171を介して移植開孔器151に衝撃を付与する手段となっている。
そして、該衝撃付与手段が、ガイドローラ171の移動経路上の一部に設けられるものとなっている。該衝撃付与手段は本実施の形態では、ボールデテント機構401とし、該ボールデテント機構401は、ガイドレール153の下部に設けられている。
【0025】
このため、ガイドローラ171が前記衝撃付与手段と接触すると、該接触時の衝撃により、移植開孔器151が振動する。したがって、移植開孔器151の内部で、苗126が爪体128・129に貼り付いていても、移植開孔器151の振動により脱落させることができる。特に、移植開孔器151の開放時に前記振動を加えれば、そのまま苗126を畝125に向けて落下させることができる。また、移植開孔器151の閉鎖時に前記振動を加えることでも、苗126を移植開孔器151の下部に落とし込むことになり、移植開孔器151が開放されると直ちに苗126が落下するようになる。
【0026】
また、移植開孔器151に衝撃を付与する衝撃付与手段は、前記ボールデテント機構401に限定されるものではない。
図6(b)に示すように、例えば、ガイドレール153のガイド壁153a上に、内側(ガイドローラ171の移動経路側)への突出部を形成し、該突出部と移動するガイドローラ171との接触を利用して、移植開孔器151に振動を付与する構成であっても良い。あるいは、ガイド壁153a上に段差を設け、該段差により、ガイドローラ171に衝撃を加えて、移植開孔器151に振動を付与する構成であっても良い。また、板バネ等で構成して、その一端をガイドレール側に固定し、他側を前記ボール孔より突出する構成とすることもできる。
【0027】
特に、本実施の形態では、ガイドローラ171を介して移植開孔器151に衝撃を付与する手段を、前記ボールデテント機構401により構成している。ボールデテント機構401には、ガイド体であるガイドローラ171の移動経路に突出可能なボール402と、ボール402の付勢手段であるスプリング403とを備えている。
【0028】
このため、ガイドローラ171とボール402との接触時には、ボール402が前記移動経路より押し出されガイドローラ171は乗り越えることができ、移植開孔器151の上下昇降および開閉動作の妨げとなることがない。
また、ボールデテント機構401に、スプリング403の付勢力を調整可能とする手段(調整ボルト406)を設けることで、ガイドローラ171の移動に抵抗する程度を調整可能であり、移植開孔器151に付与する振動の大きさを調整可能となっている。
【0029】
また、ボールデテント機構401は、左右の移植開孔器151・151に対応して、左右のガイドレール153・153にそれぞれ設けられるものである。
本実施の形態では、左右のボールデテント機構401・401の配設部位は、いずれも、ガイドレール153の後側、つまり、ガイドレール153に備えるガイド壁153a・153aのうち、後側のガイド壁153aとしている。
この構成に代えて、左右のボールデテント機構401・401の配設部位を、ガイドレール153・153の前側(前側のガイド壁153a)としてもよい。あるいは、左右それぞれで、ボールデテント機構401の配設部位を互い違い、つまり、一方はガイドレール153の前側、他方はガイドレール153の後側、としてもよい。
【0030】
図7から図9を用いて、移植開孔器151に、前記衝撃付与手段(ボールデテント機構401)により、振動を付与するタイミングについて説明する。
本実施の形態では、移植開孔器151に振動を付与するタイミングは、次の二つの時点となるように設定されている。第一の振動タイミングは、苗126の供給を受けた移植開孔器151が、畝中に突入して開放される前(直前)の時点である。第二の振動タイミングは、移植開孔器151が開放された後、下死点より上昇を始めた後の時点である。
つまり、移植開孔器151の開放開始タイミングの前後の二時点で、ガイドローラ171とボール402との接触が発生するように、ボールデテント機構401のガイドレール153への配設位置が設定されている。つまり、移植開孔器151が昇降する最下端位置より若干上部位置にボールデテント機構401が配設される。
【0031】
図7には、第一の振動タイミングにおける移植開孔器の上下位置を示している。このとき、移植開孔器151は下死点より若干上方位置で、ボールデテント機構401のボール402とガイドローラ171とが接触して、移植開孔器151に振動が付与される。
そして、この時点で移植開孔器151に振動を付与することで、移植開孔器151内の苗126を揺らし、苗126が移植開孔器151内に貼りついた状態であれば脱落させて、貼りつき状態を解消するようにしている。
【0032】
図8には、移植開孔器151の開放開始タイミングの直後における移植開孔器151の上下位置を示している。移植開孔器151が畝中に突入して、開放が開始された直後である。そして、移植開孔器151が開放されるにしたがって、畝125中に植付穴が形成されると共に、該植付穴に苗126が落下する。
なお、このとき、ガイドローラ171はボール402の突出位置より下方に移動している。
【0033】
図9には、第二の振動タイミングにおける移植開孔器151の上下位置を示している。このとき、移植開孔器151は下死点より上死点側へ向かう途中であって、ボールデテント機構401のボール402とガイドローラ171とが接触して、移植開孔器151に振動が付与される。
そして、この時点で移植開孔器151に振動を付与することで、苗126が移植開孔器151内に貼りついた状態で、未だ落下していない状態であっても脱落させて、移植ミスの発生を防止するものとしている。
なお、この後、移植開孔器151は上死点側に向かう間に、閉鎖状態となって、新たな苗126の供給を待機する状態に移行する。つまり、移植開孔器151を閉鎖状態とすることで、該移植開孔器151に苗126が供給されても脱落することなく、移植開孔器151内に保持できるようにする。
【0034】
以上のように、ガイドレール153上での衝撃付与手段(ボールデテント機構401)の上下方向での配設位置の設定により、移植開孔器151の開放開始タイミングの前後に、ガイド体であるガイドローラ171が前記衝撃付与手段と接触するようにしている。
このため、移植開孔器151の開放に先立って振動を加えることで、苗126が移植開孔器151内で貼り付いた状態であっても貼りつき状態を解消することができる。また、移植開孔器151の開放後に振動を加えることで、開放された移植開孔器151より苗126が落下してない不具合が発生しても、振動を加えることで、苗126を落下させることができる。つまり、移植開孔器151からの苗126の落下を確実として、移植ミスの発生を防止することができる。
【0035】
次に、畝ガイド機構218について説明する。
図1、図2に示すように、シャーシフレーム102の前部には、野菜移植機101を畝125に追従させて走行させるための畝ガイド機構218が設けられている。該畝ガイド機構218には、畝125に当接させる畝ガイドローラ219・219が、左右一対備えられている。
図1、図2、図10に示すように、畝ガイド機構218は、左右の畝ガイドローラ219・219をそれぞれ支持するローラ支持部211・211を備えると共に、ローラ支持部211・211間の左右間距離を調整可能に構成されている。
【0036】
畝ガイド機構218の構成について説明する。
シャーシフレーム102には左右方向に延出する支持パイプ225が固設されると共に、該支持パイプ225の内側の左右に、一対のスライドパイプ227・227が配置される。支持パイプ225およびスライドパイプ227は共に角パイプで形成されて相対回転不能に構成されると共に、支持パイプ225に対してスライドパイプ227・227を左右に摺動可能である。
また、スライドパイプ227の側端には、各ローラ支持部211の基部フレーム212が固設されている。
そして、基部フレーム212の延出方向は、支持パイプ225およびスライドパイプ227の延出方向に対して垂直である。ここで、支持パイプ225およびスライドパイプ227を共に各パイプで形成する構成のため、支持パイプ225に対して、基部フレーム212を固設するスライドパイプ227の取付角度を調整可能である。畝ガイドローラ219・219を畝125に当接させる際には、基部フレーム212が上下方向となるように、スライドパイプ227・227が支持パイプ225に対して取付けられる。以下、畝125へ畝ガイドローラ219・219を当接させた状態を基準として、畝ガイド機構218における上下方向を定義している。
【0037】
図10に示すように、左右の畝ガイドローラ219・219は、正面視逆ハ字形に配置される。より詳細には、畝ガイドローラ219・219の畝125に対する左右の当接面が、正面視において逆ハ字形状となるように、設けられるものである。したがって、左右の畝ガイドローラ219・219の枢支軸219a・219aは、正面視でハ字形に配置されるものとなっている。
各畝ガイドローラ219を枢支するローラ支持フレーム213は、畝ガイドローラ219が傾斜配置となるように正面視く字形状に形成される。そして、ローラ支持フレーム213の上部、つまり基部フレーム212側は、上下方向に延出するものとなっている。一方、ローラ支持フレーム213の下部、つまり、畝ガイドローラ218側は、機体内側下方へ延出するものとなっている。
【0038】
図11に示すように、基部フレーム212とローラ支持フレーム213とは、前後方向の回動支軸214回りに、規制された回動範囲内で回動自在とされると共に、基部フレーム212とローラ支持フレーム213との間に介設されたスプリング215の付勢により、つり合い位置が設定されるようにしている。
また、前記回動範囲の規制は、次の構成により行われる。ローラ支持フレーム213に固設するブラケット216には、回動支軸214を軸とする円弧に沿う長穴216aが形成されると共に、基部フレーム212に固設するブラケット217には、前記長穴216a内に挿入されるピン217aが形成される。そして、長穴216aの形成範囲の角度内でのみ、畝ガイドローラ218が基部フレーム212に対して回動可能となっている。
【0039】
以上構成により、左右一対の畝ガイドローラ219・219を備える畝ガイド機構218により、畝ガイドローラ218・218を畝125の根元(裾)部分に当接させるようにして、野菜移植機101が畝125を跨いで確実に畝125に沿って進行できるようにしている。
【0040】
次に、前輪112に設けるスクレパー機構について説明する。
図1、図2に示すように、左右の前輪112・112には、スクレパー(泥落とし)270・270が、それぞれ設けられている。
図12、図13に示すように、前輪支持アーム111には、後方へ延出するスクレパー270が固設されている。スクレパー270は平面視略L字形状であるが、より詳細には、スクレパー270の後端部(延出側端部)は、前輪112の後部の一部(外周の一部)を囲うように、コ字状となっている。
そして、スクレパー270を、前輪112の外周の一部に近づけた配置とすることで、前輪112に付着した泥を落させるようにしている。
【0041】
次に、前輪112に設けるスクレパー機構の別構成例について説明する。
図14、図15に示すように、前輪支持アーム111には、側方へ延出するスクレパー271が固設されている。より詳細には、スクレパー271の延出側側端部(図15では左端部)には下方への突出部が形成されている。そして、前輪支持アーム111と合わせて、前輪112の上部の一部(外周の一部)が、コ字状に囲われるようになっている。
そして、スクレパー271を、前輪112の外周の一部に近づけた配置とすることで、前輪112に付着した泥を落させるようにしている。
【0042】
【発明の効果】
請求項1記載の如く、開閉かつ上下昇降可能とする移植開孔器を備え、該移植開孔器は、閉鎖状態で苗を保持し、開放状態で苗を落下させる構成とした野菜移植機において、移植開孔器は、エンジンからの動力により上下方向に移動される移動体と、機体フレームに取付けたガイドレールに案内されるガイド体とにより支持され、ガイドレールにはガイド体の移動経路上の一部にガイド体の通過時に衝撃を付与する手段を設けたので、
ガイド体が前記衝撃付与手段と接触すると、該接触時の衝撃により、移植開孔器が振動する。したがって、移植開孔器の内部で、苗が移植開孔器内で貼り付いていても、移植開孔器の振動により脱落させることができる。特に、移植開孔器の開放時に前記振動を加えれば、そのまま苗を畝に向けて落下させることができる。また、移植開孔器の閉鎖時に前記振動を加えることでも、苗を移植開孔器の下部に落とし込むことになり、移植開孔器が開放されると直ちに苗が落下するようになる。
【0043】
請求項2記載の如く、前記移植開孔器の開閉が自らの上下動と連動する構成とすると共に、移植開孔器の開放タイミングの前後で、ガイド体が前記衝撃付与手段と接触するように衝撃付与手段を配設したので、
移植開孔器の開放に先立って振動を加えることで、苗が移植開孔器内で貼り付いた状態であっても貼りつき状態を解消することができる。また、移植開孔器の開放後に振動を加えることで、開放された移植開孔器より苗が落下してない不具合が発生しても、振動を加えることで、苗を落下させることができる。つまり、移植開孔器からの苗の落下を確実として、移植ミスの発生を防止することができる。
【0044】
請求項3記載の如く、前記衝撃付与手段は、ガイド体の移動経路に突出可能なボールと、ボールの付勢手段とを備えるボールデテント機構としたので、
ガイド体とボールとの接触時には、ボールが前記移動経路より退出してガイド体の移動を妨げることがなく、移植開孔器の上下昇降および開閉動作の妨げとなることがない。
また、ボールデテント機構に、付勢手段の付勢力を調整可能とする手段を設けることで、ガイド体の移動に抵抗する程度を調整可能であり、移植開孔器に付与する振動の大きさを調整可能となっている。
【図面の簡単な説明】
【図1】野菜移植機101の全体構成を示す側面図である。
【図2】同じく平面図である。
【図3】移植部120の構成を示す平面図である。
【図4】移植部120の構成を示す側面図である。
【図5】昇降ガイド153の支持構成を示す側面図である。
【図6】ガイドローラ171の移動に抵抗する手段を示す断面図である。
【図7】第一の振動タイミングにおける移植開孔器151の上下位置を示す側面図である。
【図8】開放開始タイミングの直後における移植開孔器151の上下位置を示す側面図である。
【図9】第二の振動タイミングにおける移植開孔器151の上下位置を示す側面図である。
【図10】畝ガイド機構218を示す正面図である。
【図11】ローラ支持部211の構成を示す正面図である。
【図12】スクレパー機構270の構成を示す側面図である。
【図13】スクレパー機構270の構成を示す平面図である。
【図14】スクレパー機構271の構成を示す側面図である。
【図15】スクレパー機構271の構成を示す平面図である。
【符号の説明】
101 野菜移植機
102 シャーシフレーム
103 エンジン
104 ミッションケース
105 作業部支持フレーム
125 畝
126 苗
151 移植開孔器
153 ガイドレール
171 ガイドローラ
401 ボールデテント機構
402 ボール
Claims (3)
- 開閉かつ上下昇降可能とする移植開孔器を備え、該移植開孔器は、閉鎖状態で苗を保持し、開放状態で苗を落下させる構成とした野菜移植機において、
移植開孔器は、エンジンからの動力により上下方向に移動される移動体と、機体フレームに取付けたガイドレールに案内されるガイド体とにより支持され、
ガイドレールにはガイド体の移動経路上の一部にガイド体の通過時に衝撃を付与する手段を設けた、
ことを特徴とする野菜移植機。 - 前記移植開孔器の開閉が自らの上下動と連動する構成とすると共に、移植開孔器の開放タイミングの前後で、ガイド体が前記衝撃付与手段と接触するように衝撃付与手段を配設したことを特徴とする請求項1に記載の野菜移植機。
- 前記衝撃付与手段は、ガイド体の移動経路に突出可能なボールと、ボールの付勢手段とを備えるボールデテント機構とした、
ことを特徴とする請求項1または請求項2に記載の野菜移植機。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP2002376258A JP2004201610A (ja) | 2002-12-26 | 2002-12-26 | 野菜移植機 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP2002376258A JP2004201610A (ja) | 2002-12-26 | 2002-12-26 | 野菜移植機 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JP2004201610A true JP2004201610A (ja) | 2004-07-22 |
Family
ID=32813761
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP2002376258A Pending JP2004201610A (ja) | 2002-12-26 | 2002-12-26 | 野菜移植機 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JP2004201610A (ja) |
Cited By (2)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2015053901A (ja) * | 2013-09-12 | 2015-03-23 | 株式会社クボタ | 苗移植機 |
| CN118749278A (zh) * | 2024-08-05 | 2024-10-11 | 安徽新源农业科技股份有限公司 | 一种大棚蔬菜幼苗生长周期便捷移植装置及其移植方法 |
-
2002
- 2002-12-26 JP JP2002376258A patent/JP2004201610A/ja active Pending
Cited By (2)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2015053901A (ja) * | 2013-09-12 | 2015-03-23 | 株式会社クボタ | 苗移植機 |
| CN118749278A (zh) * | 2024-08-05 | 2024-10-11 | 安徽新源农业科技股份有限公司 | 一种大棚蔬菜幼苗生长周期便捷移植装置及其移植方法 |
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