JP2004204941A - ガスケット - Google Patents

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剛珠 片岡
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Abstract

【課題】ガスケットの変形を防止し、シール性の良好なガスケットを提供すること。
【解決手段】対向配置される2部材の対向面のいずれか一方にガスケットを取付ける環状の取付溝7を形成し、前記取付溝7に装着部2が挿入されて取付けられる環状のガスケット1において、前記装着部2の両側面に環状突起4を形成し、前記環状突起部に数カ所の切り欠き部5を形成した。これにより、環状突起4がガスケット1の脱落および装着部2の座屈や蛇行を防止して、安定した接触面圧を保ち、シール性の低下を防止する。環状突起4に形成された切欠き5が取付溝7と装着部2との間に密閉空間が形成されるのを防止して、内圧変化による空気の給排気によるオイルやダストの吸い込みや、装着部2の変形を防止する。
【選択図】図3

Description

【0001】
【発明が属する技術分野】
本発明はエンジンヘッドカバー、チェーンカバーのような、2部材の対向面間をシールするガスケットに関する。
【0002】
【従来の技術】
対向配置される2部材の対向面を密封するために、対向面間に環状のガスケットが挟まれ装着される。例えば、自動車のエンジンでは、シリンダヘッドとシリンダヘッドカバーの間や、シリンダブロックとフロントカバー等のカバー類との間にガスケットが装着されている(例えば、特許文献1参照)。このような部位に装着されるガスケットして、例えば、本明細書の図1及び図5に示されるようなガスケットがある。このガスケット101は、シリンダヘッドカバー105の取付溝106に挿入される装着部102と、装着部102のシリンダヘッド108側の端面に形成されたシール突起103とを備えている。そして、ヘッドカバー105を樹脂等の比較的剛性の低い材質で形成する場合、装着部102の形状を縦長にするとともに取付溝106と装着部102との間に十分な隙間を確保することで、ヘッドカバー105がガスケット101の反力によって浮き上るのを防止するとともにガスケット101のへたりやシール性低下の防止を図っている。
【0003】
このようなガスケット101の場合、装着部102と取付溝106との間に隙間ができるため、シリンダヘッドカバー105の締め付け時に装着部102が座屈してしまい、安定した接触面積が得られず、シール性が低下することがあった。このため、従来、装着部102の両側面に、取付溝106に弾性接触する一対2組の環状突起104を形成し、ガスケット101の座屈や蛇行を防止するとともに取付時のガスケット101の脱落を防止するようにしている。
【0004】
【特許文献1】
特開平2002−71024号
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、このようなガスケット101の場合、環状突起部104により、シリンダヘッドカバー105の取付溝106と装着部102との間に密閉空間107ができる。雰囲気温度の上昇により、密閉空間107の空気が膨張し、密閉空間内の空気がエンジンの内外部に排出される。次に、雰囲気温度が下降すると、密閉空間107は、負圧になり、密閉空間107にエンジン内外部の空気が流入する。このとき、エンジン内部のオイルを一緒に吸い込んだり、外部の水やダストを吸い込む場合がある。このような雰囲気温度の変化による給排気を繰り返す結果、エンジン内部のオイルが外部に漏れ出したり、外部のダストや水などがエンジン内部に入り込む危険がある。また、密閉空間107同士の圧力差によって、装着部102が変形してしまい、安定した接触面圧を得ることができず、シール性が低下する危険があった。
【0006】
本発明はこのような従来の欠点を解消し、シール性の高いガスケットを提供することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】
上述の目的を達成するために請求項1記載の発明は、対向配置される2部材の対向面のいずれか一方にガスケットを取付ける環状の取付溝が形成されて、前記取付溝に装着部が挿入されて装着される環状のガスケットにおいて、前記装着部の両側面に環状突起を形成し、前記環状突起に円周状数カ所の切り欠きを形成することとした。したがって、請求項1記載の発明によれば、環状突起に数カ所の切り欠きを設けたので、シリンダヘッドカバーと装着部との間に密閉空間が形成されなくなり、外部にオイルが漏れ出たり、装着部の変形を防止することができる。
【0008】
【発明の実施の形態】
本発明の実施の形態を、添付図面を参照しながら説明する。
【0009】
図2及び図3は本発明の実施例である。この実施例のガスケット1は、アクリルゴム等のエラストマで形成され、シリンダヘッド8と樹脂製のシリンダヘッドカバー6との間に挟まれ装着されている。ガスケット1には、シリンダヘッドカバー6の取付溝7に挿入される装着部2と、装着部2のシリンダヘッド8側の端面に形成されたシール突起3とを備えている。装着部2の両側面には、1対づつ2組の環状突起4が形成されており、図示されていないが、その円周上3カ所に切り欠き5が設けられている。ガスケット1の装着部2を取付溝7に挿入すると、環状突起4が取付溝7の側面と弾性接触して、ガスケットが取付溝7から脱落しないよう保持する。そして、ボルトによる締結時においては、環状突起4が装着部2の座屈や蛇行を防止して、安定した接触面圧を保ち、シール性の低下を防止している。そして、環状突起4に形成された切欠き5が取付溝7と装着部2との間に密閉空間が形成されるのを防止して、内圧変化による空気の給排気によるオイルやダストの吸い込みや、装着部2の変形を防止することができる。
【0010】
ここで、本実施例のガスケットは、装着部の厚さTと取付溝の幅Wの関係をW>T、装着部の高さHと厚さTとの関係を1.5≦H/T≦5、ガスケットの縦方向圧縮率を10〜40%となるように設計されている。この条件を満たすことで、低反発でシール性が良好なガスケットを得ることができ、シリンダヘッドカバーが樹脂等の比較的低剛性の材料で形成されたとしても、シリンダヘッドカバーが撓むことがなく、シリンダヘッドカバーの熱変形や寸法誤差などにより取付溝と装着部との密着面に隙間ができることも防止することができる。
【0011】
前記切欠き5は、少なくとも円周状1カ所設けてあれば良く、多くても、4カ所くらいで良い。多数の切欠き5を形成して、環状突起4の長さを短くしてしまうと、環状突起4が締結時の装着部2の変形に耐えうる強度が得られなくなったり、ガスケットが蛇行しやすくなる。また、金型構造が複雑になり製作費が増加してしまうからである。
【0012】
図4は、本発明の別の実施例を示している。図4記載のガスケット11は、フランジ部19を有した略T字状のガスケットであり、装着部12の両側面には、一対の環状突起が形成されている。この実施例においても、装着部の厚さTと取付溝の幅Wの関係をW>T、装着部の高さHと厚さTとの関係を1.5≦H/T≦5、ガスケットの縦圧縮方向を10〜40%となるように設計された低反発力ガスケットとなっている。この実施例においても、一対の環状突起がガスケット11の脱落を防止するとともに、ボルト締め付け時における装着部12の座屈を防止している。そして、環状突起に設けた数カ所の切り欠き15がシリンダヘッドカバー16の取付溝17と装着部12との間に密閉空間が形成されることを防止している。
【0013】
【発明の効果】
以上のように、本発明によれば、対向配置される2部材の対向面のいずれか一方にガスケットを取付ける環状の取付溝を形成し、前記取付溝に装着部が挿入されて取付けられる環状のガスケットにおいて、前記装着部の両側面に環状突起を形成し、前記環状突起部に数カ所の切り欠き部を形成したことで、装着部と取付溝との間に密閉空間が形成されず、内圧の変化によるオイルの給排気によるオイルやダストなどの吸い込みや装着部の変形を防止することができるとともに、ガスケットの脱落や座屈、蛇行を防止することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】自動車のエンジンのシリンダヘッド及びシリンダヘッドカバーの間にガスケットを装着する状態を示す斜視図
【図2】本発明の実施例を示すガスケットの斜視図
【図3】本発明の実施例のガスケットをシリンダヘッドカバーの取付溝に装着した状態を示す断面図
【図4】本発明の別の実施例のガスケットをシリンダヘッドカバーの取付溝に装着した状態を示す断面図
【図5】従来のガスケットをシリンダヘッドカバーの取付溝に装着した状態を示す断面図
【符号の説明】
1、11、101 ガスケット
2、12、102 装着部
3、13、103 シール突起
4、104 環状突起
5、15 切欠き
6、16、105 シリンダヘッドカバー
7、17、106 取付溝
107 密閉空間
8、18、108 シリンダヘッド
19 フランジ部

Claims (1)

  1. 対向配置される2部材の対向面のいずれか一方にガスケットを取付ける環状の取付溝が形成されて、前記取付溝に装着部が挿入されて取付けられる環状のガスケットにおいて、前記装着部の両側面に環状突起を形成し、前記環状突起部に円周状数カ所の切り欠きを形成したことを特徴とするガスケット
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