JP2004206936A - 高周波加熱装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】昇圧トランスの放熱性がよく、インバータ回路の冷却設計の自由度を向上させた小型なインバータ回路を有する高周波加熱装置を提供すること。
【解決手段】インバータ回路を構成する昇圧トランス7は、平面状で対向するように配置した1次巻線7a、2次巻線7b、および磁気コア11を有し、磁気コア11は空隙部10を有するとともに、この空隙部10は前記1次巻線、2次巻線を貫通する主脚部11aに設けたことにより、昇圧トランスを平面状にするとともに、空隙部10を設けて効果的に磁気コア11の磁気飽和を抑制したことで、昇圧トランスの放熱性を向上させ、インバータ回路の冷却設計の自由度を向上させて小型なインバータ回路が実現できた。
【選択図】 図4
【解決手段】インバータ回路を構成する昇圧トランス7は、平面状で対向するように配置した1次巻線7a、2次巻線7b、および磁気コア11を有し、磁気コア11は空隙部10を有するとともに、この空隙部10は前記1次巻線、2次巻線を貫通する主脚部11aに設けたことにより、昇圧トランスを平面状にするとともに、空隙部10を設けて効果的に磁気コア11の磁気飽和を抑制したことで、昇圧トランスの放熱性を向上させ、インバータ回路の冷却設計の自由度を向上させて小型なインバータ回路が実現できた。
【選択図】 図4
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明はマイクロ波により食品などを誘電加熱する高周波加熱装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来、この種、高周波加熱装置のマグネトロン駆動用電源は、インバータ回路、高圧整流回路等を備えており、マグネトロンに直流高電圧を印加することにより、被加熱物を高周波電界で加熱している(例えば、特許文献1参照)。
【0003】
すなわち、交流である商用電源を一旦整流回路で直流電圧に変換し、この直流電圧を、インバータ回路を構成する半導体スイッチング素子のオンオフを制御回路で制御することによって、20kHz以上の高周波電圧に変換している。さらにインバータ回路は、この高周波電圧を昇圧トランスによって高周波高電圧に昇圧し、高圧整流回路を介して直流高電圧をマグネトロンに印加している。
【0004】
また、インバータ回路を構成する昇圧トランス7は、第3の巻線を有しており、この第3の巻線によってマグネトロンのカソードを加熱する電力を供給している。この電力によってマグネトロンはカソードから熱電子を放出している。この熱電子をマグネトロンに備えられた永久磁石と高圧整流回路から得られる直流高電圧によって、マグネトロンは真空管発振を行い、2.45GHzの電波を加熱室に放射することによって被加熱物を高周波電界で加熱している。
【0005】
このような、家庭用の高周波加熱装置は、1KW以上の変換電力を扱うため、インバータ回路の高効率化が重要な技術である。そのために、インバータ回路は共振コンデンサと昇圧トランスの1次巻線によって共振回路を構成し、この共振回路の共振現象を利用して半導体スイッチング素子がターンオフあるいはターンオンする際の電圧の傾きを緩やかにしている。この結果、半導体スイッチング素子のスイッチング損失が低減され、インバータ回路を高効率化する構成となっている。
【0006】
【特許文献1】
特開平01−012493号公報
【0007】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、前記従来の構成では下記のような課題がある。
【0008】
すなわち、家庭用の電子レンジにおいては、食品を高速に加熱するために出力電力としては600W以上の高電力を出力するようになっている。マグネトロンがこの電力を発生する。また、インバータ回路はマグネトロンに電力を供給するが、マグネトロン、インバータ回路の効率から出力電力で600W得ようとすると1.3KW程度の電力を入力しなければならない。出力電力と入力電力との差が高周波加熱装置の全体の損失になるが、このうちインバータ回路で発生する損失はトータルで200W程度である。そのうち100Wは昇圧トランスで発生しており、この損失によって発生する熱を冷却ファンによって強制冷却する必要がある。
【0009】
このため、インバータ回路の設計において昇圧トランスの配置は非常に重要な設計ファクターであり、かつ昇圧トランスの外形サイズが大きいので、基板上のレイアウトに自由度がなく、インバータ回路を小型化する際の阻害要因となっていた。
【0010】
本発明は、前記従来の課題を解決するもので、昇圧トランスの放熱性を向上することで、インバータ回路の冷却設計の自由度を向上させ、小型なインバータ回路を実現した高周波加熱装置を提供することを目的としている。
【0011】
【課題を解決するための手段】
前記目的を達成するために、本発明の高周波加熱装置は、昇圧トランスを平面状にするとともに、磁気コアの主脚部に空隙部を設けて効果的に磁気コアの磁気飽和を抑制したものである。
【0012】
これによって、昇圧トランスは扁平で表面積が大きく、放熱性が向上し、インバータ回路の冷却設計の自由度が向上し、小型なインバータ回路が実現できる。
【0013】
【発明の実施の形態】
請求項1に記載の発明は、商用電源を高周波電圧に変換するインバータ回路と、このインバータ回路を構成する昇圧トランスにより昇圧された高周波高電圧を整流する高圧整流回路と、この高圧整流回路から高周波高電圧が印加されるマグネトロンとを有し、前記昇圧トランスは、平面状で対向するように配置した1次巻線、2次巻線、および磁気コアを有し、磁気コアは空隙部を有するとともに、この空隙部は前記1次巻線、2次巻線を貫通する主脚部に設けた高周波加熱装置とすることにより、昇圧トランスは扁平で表面積が大きく、放熱性が向上し、インバータ回路の冷却設計の自由度が向上し、小型なインバータ回路が実現できる。
【0014】
請求項2に記載の発明は、磁気コアの空隙部は、主脚部の端部で1次巻線側に設けた請求項1に記載の高周波加熱装置とすることにより、昇圧トランスの磁気コアの磁気飽和を効果的に抑制することができるものである。
【0015】
請求項3に記載の発明は、磁気コアの空隙部は、主脚部の端部で2次巻線側に設けた請求項1に記載の高周波加熱装置とすることにより、請求項2に記載の発明と同様、昇圧トランスの磁気コアの磁気飽和を効果的に抑制することができるものである。
【0016】
請求項4に記載の発明は、磁気コアは外側に向かう複数の支脚部の厚さを、中心から外側へ向かって減ずる構成とした請求項1〜3のいずれか1項に記載の高周波加熱装置とすることにより、外側部の磁気コアの磁気飽和を抑制するとともに昇圧トランスの軽量化を可能としたものである。
【0017】
請求項5に記載の発明は、磁気コアは外側に向かう複数の支脚部の平面幅を、中心から外側へ向かって減ずる構成とした請求項1〜4のいずれか1項に記載の高周波加熱装置とすることにより、請求項4に記載の発明と同様、磁気コアの磁気飽和を抑制するとともに昇圧トランスの軽量化を可能としたものである。
【0018】
請求項6に記載の発明は、1次巻線は磁気コアの主脚部から離れた位置に配置した請求項1〜5のいずれか1項に記載の高周波加熱装置とすることにより、少ない巻回数でインバータ回路が安定に動作するために必要な回路定数を実現することが可能となる。
【0019】
請求項7に記載の発明は、1次巻線と2次巻線の間に磁束をバイパスさせるバイパス磁気コアを有する請求項1〜6のいずれか1項に記載の高周波加熱装置とすることにより、1次巻線と2次巻線間の結合係数を調整し、インバータ回路が動作するために必要な漏洩インダクタンスを構成できる。
【0020】
請求項8に記載の発明は、バイパス磁気コアは棒状の磁性体によって構成した請求項7に記載の高周波加熱装置とすることにより、1次巻線と2次巻線間の結合係数を調整し、インバータ回路が動作するために必要な漏洩インダクタンスを構成できる。
【0021】
請求項9に記載の発明は、バイパス磁気コアは環状の磁性体で構成した請求項7に記載の高周波加熱装置とすることにより、請求項8に記載の発明と同様、1次巻線と2次巻線間の結合係数を調整し、インバータ回路が動作するために必要な漏洩インダクタンスを構成できる。
【0022】
請求項10に記載の発明は、環状のバイパス磁気コアは、1次巻線よりもその直径が大なる構成とした請求項9に記載の高周波加熱装置とすることにより、1次巻線と2次巻線間の結合係数を調整し、インバータ回路が動作するために必要な漏洩インダクタンスを構成できる。
【0023】
請求項11に記載の発明は、バイパス磁気コアの断面は凹状であり、この凹状部に1次巻線を巻回する構成とした請求項9または10に記載の高周波加熱装置とすることにより、1次巻線と2次巻線間の結合係数を調整し、インバータ回路が動作するために必要な漏洩インダクタンスを構成できると同時に1次巻線の形状保持もかねることができる。
【0024】
請求項12に記載の発明は、バイパス磁気コアの断面はL字状であり、このL字状部に1次巻線を巻回する構成とした請求項8に記載の高周波加熱装置とすることにより、1次巻線と2次巻線間の結合係数を調整し、インバータ回路が動作するために必要な漏洩インダクタンスを構成できると同時により簡単なバイパス磁気コア形状で1次巻線の形状保持もかねることができる。
【0025】
請求項13に記載の発明は、バイパス磁気コアは、磁気コアと同電位となるように接続するとともにアース電位に接続する構成とした請求項7〜12のいずれか1項に記載の高周波加熱装置とすることにより、1次巻線と2次巻線間の結合係数を調整し、インバータ回路が動作するために必要な漏洩インダクタンスを構成できると同時に磁気コアをアース電位に落とすことで1次巻線と2次巻線の短絡を防止するものである。
【0026】
【実施例】
以下、本発明の実施例について、図面を参照して説明する。
【0027】
(実施例1)
本発明の実施例1における高周波加熱装置ついて、図1〜図9を参照して説明する。
【0028】
図1において、1は交流である商用電源、2は商用電源1を高周波電圧に変換するインバータ回路、3は商用電源1を直流電圧に変換する整流回路、5は制御回路である。前記インバータ回路2は、半導体スイッチング素子4、共振コンデンサ6、および、1次、2次巻線7a、7bを有し高周波高電圧を昇圧する昇圧トランス7を備えている。8は昇圧トランス7により昇圧された高周波高電圧を整流する高圧整流回路、9は高圧整流回路8から高周波高電圧が印加されるマグネトロンである。
【0029】
上記構成においては、交流である商用電源1を一旦整流回路3で直流電圧に変換し、この直流電圧を半導体スイッチング素子4のオンオフを制御回路5で制御することによってインバータ回路2で20kHz以上の高周波電圧に変換している。さらにインバータ回路2は、この高周波電圧を昇圧トランス7によって高周波高電圧に昇圧し、高圧整流回路8を介して直流高電圧をマグネトロン9に印加している。
【0030】
また、昇圧トランス7は第3の巻線7cを有しており、この第3の巻線7cによってマグネトロン9のカソードを加熱する電力を供給している。この電力によってマグネトロン7はカソードから熱電子を放出している。この熱電子をマグネトロン9に備えられた永久磁石と高圧整流回路8から得られる直流高電圧によってマグネトロン9は真空管発振を行い、2.45GHzの電波を加熱室に放射するように動作する。
【0031】
そして、上記した昇圧トランス7は、図2〜図4に示しているとおり、平面状で対向するように配置した1次巻線7a、2次巻線7b、および磁気コア11を有しており、高さ方向を抑え込んで扁平に構成している。
【0032】
一般に発熱体の放熱量Qは、発熱体を図5のように立方体近似にした場合、おおよそ次式に近似することができる。
【0033】
Q=ΣQn=ΣαnSn(Ta−Ts) Qn:各面からの放熱量
α:熱伝導率
S:表面積
Ta:外気温
Ts:表面温度
この式から明らかなように、全体の放熱量Qは発熱体の表面積に比例することがわかる。また直方体の表面積は立方体に近づくほど小さくなるため、形状としては扁平な構成とした方が同一体積でもより大きな表面積とすることができ、放熱量を増加し、冷却効率を向上することが可能となる。
【0034】
また、図4、図6に示すように、昇圧トランス7の磁気コア11は磁気飽和を抑制する空隙部10を有するとともに、この空隙部10は1次巻線7a、2次巻線7bを貫通する主脚部11aに設けたものである。空隙部10は主脚部11aの端部で、図では1次巻線7a側に設けている。
【0035】
図6はこのときの磁束分布の解析結果を示している。図は昇圧トランス7が左右対称なので片側(1/2)だけを示しており、磁気コア11内の実線が磁束を表しており、この密度の高い部分が磁束密度の高い部分である。ここで、比較のために、空隙部10を主脚部11aの中央付近に設けた場合の磁束分布の解析結果を図7に示している。図6と図7を比較すると、主脚部11aの付け根部分の磁束分布に大きな差が認められ、図6の空隙部10位置の方が磁気コア11の磁気飽和をより効果的に抑制できることを示唆している。しかしながら、使用条件やその他の要因によっては、空隙部10位置は、主脚部11aの端部で2次巻線7b側であっても、また主脚部11aの中央付近に設けた場合であってもよいものである。
【0036】
また、図6の解析結果から解るように、磁気コア11の外側部は磁束密度が低く、中心に向かうほど磁束密度が高くなる傾向を示している。したがって、磁気コア11の外側部は中心部と比較して磁気コア11の断面積は小さくても磁気飽和を起こしにくい。そこで、図8のように、磁気コア11は、中心から外側に向かう複数の支脚部11bの厚さを減ずる構成としても、磁気コア11の局部飽和を防止することが可能となる。このように磁気コア11の厚さを減ずる構成とすることによって、磁気コア11の体積を少なくすることができるので、昇圧トランス7を軽量化することが可能となる。
【0037】
また、図9に示すように、磁気コア11は外側に向かう複数の支脚部11bの平面幅を、中心から外側へ向かって減ずる構成としたことで、図8の場合と同様の効果を発揮することができる。図8と図9の単独構成だけでなく、これらを組み合わせた構成とすることもできる。
【0038】
なお、1次巻線7aは磁気コア11の主脚部11aから離れた位置に配置することにより、少ない巻回数でインバータ回路2が安定に動作するために必要な回路定数を実現することが可能となるものである。
【0039】
(実施例2)
本発明の実施例2における高周波加熱装置ついて、図10〜図14を参照して説明する。実施例1と同一要素については同一符号を付して説明を省略する。
【0040】
図10に示すように、本実施例では、1次巻線7aと2次巻線7bの間に磁束をバイパスさせるバイパス磁気コア12を有するものである。
【0041】
ここで、バイパス磁気コア12の働きについて図11を用いて説明する。1次巻線7aに励磁電流を流すと、磁気コア11内に磁束を発生する。このときの磁束は図の実線の様に発生する。
【0042】
一方、2次巻線7bに鎖交する磁束は1次巻線7aが作る磁束の1部であり、この2次巻線7bに鎖交しない磁束の量と2次巻線7bに鎖交する磁束の量との比が昇圧トランス7の結合係数として現れてくる。高周波加熱装置の回路は回路動作を安定に行うために昇圧トランス7を漏洩磁束型の構成とする必要があり、昇圧トランス7の結合係数は0.7から0.8程度としなければならない。
【0043】
本実施例の昇圧トランス7においては、バイパス磁気コア12が昇圧トランス7の結合係数を調整する働きをするため、容易にインバータ電源が必要とする結合係数に調整することが可能となる。
【0044】
バイパス磁気コア12の構成は、図12に示すように、棒状の磁性体で構成するか、図13に示すように、環状の磁性体で構成するものである。そして、環状としたバイパス磁気コア12は、1次巻線7aよりもその直径が大なるように構成して、1次巻線7aと2次巻線7b間の結合係数を調整し、インバータ回路2が動作するために必要な漏洩インダクタンスを構成している。
【0045】
また、図14に示すように、環状としたバイパス磁気コア12は、その断面を凹状にすることで、凹状部に1次巻線7aを巻回して収容する構成とした。このように構成することによって1次巻線7aの形状保持の役割をかねることができる。なお、棒状のバイパス磁気コア12の場合は、各棒状のコアの断面をL字状とし、このL字状部に1次巻線7aを巻回して収容する構成とすることにより、環状の場合と同様な効果が得られる。
【0046】
さらに、バイパス磁気コア12は、磁気コア11と同電位となるように接続するとともにアース電位に接続する構成としたものであり、これにより、1次巻線7aと2次巻線7b間の結合係数を調整し、インバータ回路2が動作するために必要な漏洩インダクタンスを構成できると同時に磁気コア11をアース電位に落とすことで1次巻線7aと2次巻線7bの短絡を防止するものである。
【0047】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明の高周波加熱装置は、昇圧トランスを平面状にするとともに、磁気コアの主脚部に空隙部を設けて効果的に磁気コアの磁気飽和を抑制したものであり、昇圧トランスは扁平で表面積が大きく、放熱性が向上し、インバータ回路の冷却設計の自由度が向上し、小型なインバータ回路が実現できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例1における高周波加熱装置のマグネトロン駆動電源を示す回路図
【図2】同マグネトロン駆動電源に備えられた昇圧トランスの斜視図
【図3】同昇圧トランスの平面図
【図4】同昇圧トランスの図3A−A線による断面図
【図5】同昇圧トランスの放熱を説明するモデル図
【図6】同昇圧トランスの磁束分布を示す図
【図7】同昇圧トランスとの比較を示す他の昇圧トランスの磁束分布を示す図
【図8】同昇圧トランスの変形例を示す断面図
【図9】同昇圧トランスの他の変形例を示す平面図
【図10】本発明の実施例2における高周波加熱装置の昇圧トランスを示す断面図
【図11】同昇圧トランスの磁束分布を示す図
【図12】同昇圧トランスの平面図
【図13】同昇圧トランスの変形例を示す平面図
【図14】図13における昇圧トランスの断面図
【符号の説明】
1 商用電源
2 インバータ回路
3 整流回路
4 半導体スイッチ素子
5 制御回路
6 共振コンデンサ
7 昇圧トランス
7a 1次巻線
7b 2次巻線
8 高圧整流回路
9 マグネトロン
10 空隙部
11 磁気コア
11a 主脚部
11b 支脚部
12 バイパス磁気コア
【発明の属する技術分野】
本発明はマイクロ波により食品などを誘電加熱する高周波加熱装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来、この種、高周波加熱装置のマグネトロン駆動用電源は、インバータ回路、高圧整流回路等を備えており、マグネトロンに直流高電圧を印加することにより、被加熱物を高周波電界で加熱している(例えば、特許文献1参照)。
【0003】
すなわち、交流である商用電源を一旦整流回路で直流電圧に変換し、この直流電圧を、インバータ回路を構成する半導体スイッチング素子のオンオフを制御回路で制御することによって、20kHz以上の高周波電圧に変換している。さらにインバータ回路は、この高周波電圧を昇圧トランスによって高周波高電圧に昇圧し、高圧整流回路を介して直流高電圧をマグネトロンに印加している。
【0004】
また、インバータ回路を構成する昇圧トランス7は、第3の巻線を有しており、この第3の巻線によってマグネトロンのカソードを加熱する電力を供給している。この電力によってマグネトロンはカソードから熱電子を放出している。この熱電子をマグネトロンに備えられた永久磁石と高圧整流回路から得られる直流高電圧によって、マグネトロンは真空管発振を行い、2.45GHzの電波を加熱室に放射することによって被加熱物を高周波電界で加熱している。
【0005】
このような、家庭用の高周波加熱装置は、1KW以上の変換電力を扱うため、インバータ回路の高効率化が重要な技術である。そのために、インバータ回路は共振コンデンサと昇圧トランスの1次巻線によって共振回路を構成し、この共振回路の共振現象を利用して半導体スイッチング素子がターンオフあるいはターンオンする際の電圧の傾きを緩やかにしている。この結果、半導体スイッチング素子のスイッチング損失が低減され、インバータ回路を高効率化する構成となっている。
【0006】
【特許文献1】
特開平01−012493号公報
【0007】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、前記従来の構成では下記のような課題がある。
【0008】
すなわち、家庭用の電子レンジにおいては、食品を高速に加熱するために出力電力としては600W以上の高電力を出力するようになっている。マグネトロンがこの電力を発生する。また、インバータ回路はマグネトロンに電力を供給するが、マグネトロン、インバータ回路の効率から出力電力で600W得ようとすると1.3KW程度の電力を入力しなければならない。出力電力と入力電力との差が高周波加熱装置の全体の損失になるが、このうちインバータ回路で発生する損失はトータルで200W程度である。そのうち100Wは昇圧トランスで発生しており、この損失によって発生する熱を冷却ファンによって強制冷却する必要がある。
【0009】
このため、インバータ回路の設計において昇圧トランスの配置は非常に重要な設計ファクターであり、かつ昇圧トランスの外形サイズが大きいので、基板上のレイアウトに自由度がなく、インバータ回路を小型化する際の阻害要因となっていた。
【0010】
本発明は、前記従来の課題を解決するもので、昇圧トランスの放熱性を向上することで、インバータ回路の冷却設計の自由度を向上させ、小型なインバータ回路を実現した高周波加熱装置を提供することを目的としている。
【0011】
【課題を解決するための手段】
前記目的を達成するために、本発明の高周波加熱装置は、昇圧トランスを平面状にするとともに、磁気コアの主脚部に空隙部を設けて効果的に磁気コアの磁気飽和を抑制したものである。
【0012】
これによって、昇圧トランスは扁平で表面積が大きく、放熱性が向上し、インバータ回路の冷却設計の自由度が向上し、小型なインバータ回路が実現できる。
【0013】
【発明の実施の形態】
請求項1に記載の発明は、商用電源を高周波電圧に変換するインバータ回路と、このインバータ回路を構成する昇圧トランスにより昇圧された高周波高電圧を整流する高圧整流回路と、この高圧整流回路から高周波高電圧が印加されるマグネトロンとを有し、前記昇圧トランスは、平面状で対向するように配置した1次巻線、2次巻線、および磁気コアを有し、磁気コアは空隙部を有するとともに、この空隙部は前記1次巻線、2次巻線を貫通する主脚部に設けた高周波加熱装置とすることにより、昇圧トランスは扁平で表面積が大きく、放熱性が向上し、インバータ回路の冷却設計の自由度が向上し、小型なインバータ回路が実現できる。
【0014】
請求項2に記載の発明は、磁気コアの空隙部は、主脚部の端部で1次巻線側に設けた請求項1に記載の高周波加熱装置とすることにより、昇圧トランスの磁気コアの磁気飽和を効果的に抑制することができるものである。
【0015】
請求項3に記載の発明は、磁気コアの空隙部は、主脚部の端部で2次巻線側に設けた請求項1に記載の高周波加熱装置とすることにより、請求項2に記載の発明と同様、昇圧トランスの磁気コアの磁気飽和を効果的に抑制することができるものである。
【0016】
請求項4に記載の発明は、磁気コアは外側に向かう複数の支脚部の厚さを、中心から外側へ向かって減ずる構成とした請求項1〜3のいずれか1項に記載の高周波加熱装置とすることにより、外側部の磁気コアの磁気飽和を抑制するとともに昇圧トランスの軽量化を可能としたものである。
【0017】
請求項5に記載の発明は、磁気コアは外側に向かう複数の支脚部の平面幅を、中心から外側へ向かって減ずる構成とした請求項1〜4のいずれか1項に記載の高周波加熱装置とすることにより、請求項4に記載の発明と同様、磁気コアの磁気飽和を抑制するとともに昇圧トランスの軽量化を可能としたものである。
【0018】
請求項6に記載の発明は、1次巻線は磁気コアの主脚部から離れた位置に配置した請求項1〜5のいずれか1項に記載の高周波加熱装置とすることにより、少ない巻回数でインバータ回路が安定に動作するために必要な回路定数を実現することが可能となる。
【0019】
請求項7に記載の発明は、1次巻線と2次巻線の間に磁束をバイパスさせるバイパス磁気コアを有する請求項1〜6のいずれか1項に記載の高周波加熱装置とすることにより、1次巻線と2次巻線間の結合係数を調整し、インバータ回路が動作するために必要な漏洩インダクタンスを構成できる。
【0020】
請求項8に記載の発明は、バイパス磁気コアは棒状の磁性体によって構成した請求項7に記載の高周波加熱装置とすることにより、1次巻線と2次巻線間の結合係数を調整し、インバータ回路が動作するために必要な漏洩インダクタンスを構成できる。
【0021】
請求項9に記載の発明は、バイパス磁気コアは環状の磁性体で構成した請求項7に記載の高周波加熱装置とすることにより、請求項8に記載の発明と同様、1次巻線と2次巻線間の結合係数を調整し、インバータ回路が動作するために必要な漏洩インダクタンスを構成できる。
【0022】
請求項10に記載の発明は、環状のバイパス磁気コアは、1次巻線よりもその直径が大なる構成とした請求項9に記載の高周波加熱装置とすることにより、1次巻線と2次巻線間の結合係数を調整し、インバータ回路が動作するために必要な漏洩インダクタンスを構成できる。
【0023】
請求項11に記載の発明は、バイパス磁気コアの断面は凹状であり、この凹状部に1次巻線を巻回する構成とした請求項9または10に記載の高周波加熱装置とすることにより、1次巻線と2次巻線間の結合係数を調整し、インバータ回路が動作するために必要な漏洩インダクタンスを構成できると同時に1次巻線の形状保持もかねることができる。
【0024】
請求項12に記載の発明は、バイパス磁気コアの断面はL字状であり、このL字状部に1次巻線を巻回する構成とした請求項8に記載の高周波加熱装置とすることにより、1次巻線と2次巻線間の結合係数を調整し、インバータ回路が動作するために必要な漏洩インダクタンスを構成できると同時により簡単なバイパス磁気コア形状で1次巻線の形状保持もかねることができる。
【0025】
請求項13に記載の発明は、バイパス磁気コアは、磁気コアと同電位となるように接続するとともにアース電位に接続する構成とした請求項7〜12のいずれか1項に記載の高周波加熱装置とすることにより、1次巻線と2次巻線間の結合係数を調整し、インバータ回路が動作するために必要な漏洩インダクタンスを構成できると同時に磁気コアをアース電位に落とすことで1次巻線と2次巻線の短絡を防止するものである。
【0026】
【実施例】
以下、本発明の実施例について、図面を参照して説明する。
【0027】
(実施例1)
本発明の実施例1における高周波加熱装置ついて、図1〜図9を参照して説明する。
【0028】
図1において、1は交流である商用電源、2は商用電源1を高周波電圧に変換するインバータ回路、3は商用電源1を直流電圧に変換する整流回路、5は制御回路である。前記インバータ回路2は、半導体スイッチング素子4、共振コンデンサ6、および、1次、2次巻線7a、7bを有し高周波高電圧を昇圧する昇圧トランス7を備えている。8は昇圧トランス7により昇圧された高周波高電圧を整流する高圧整流回路、9は高圧整流回路8から高周波高電圧が印加されるマグネトロンである。
【0029】
上記構成においては、交流である商用電源1を一旦整流回路3で直流電圧に変換し、この直流電圧を半導体スイッチング素子4のオンオフを制御回路5で制御することによってインバータ回路2で20kHz以上の高周波電圧に変換している。さらにインバータ回路2は、この高周波電圧を昇圧トランス7によって高周波高電圧に昇圧し、高圧整流回路8を介して直流高電圧をマグネトロン9に印加している。
【0030】
また、昇圧トランス7は第3の巻線7cを有しており、この第3の巻線7cによってマグネトロン9のカソードを加熱する電力を供給している。この電力によってマグネトロン7はカソードから熱電子を放出している。この熱電子をマグネトロン9に備えられた永久磁石と高圧整流回路8から得られる直流高電圧によってマグネトロン9は真空管発振を行い、2.45GHzの電波を加熱室に放射するように動作する。
【0031】
そして、上記した昇圧トランス7は、図2〜図4に示しているとおり、平面状で対向するように配置した1次巻線7a、2次巻線7b、および磁気コア11を有しており、高さ方向を抑え込んで扁平に構成している。
【0032】
一般に発熱体の放熱量Qは、発熱体を図5のように立方体近似にした場合、おおよそ次式に近似することができる。
【0033】
Q=ΣQn=ΣαnSn(Ta−Ts) Qn:各面からの放熱量
α:熱伝導率
S:表面積
Ta:外気温
Ts:表面温度
この式から明らかなように、全体の放熱量Qは発熱体の表面積に比例することがわかる。また直方体の表面積は立方体に近づくほど小さくなるため、形状としては扁平な構成とした方が同一体積でもより大きな表面積とすることができ、放熱量を増加し、冷却効率を向上することが可能となる。
【0034】
また、図4、図6に示すように、昇圧トランス7の磁気コア11は磁気飽和を抑制する空隙部10を有するとともに、この空隙部10は1次巻線7a、2次巻線7bを貫通する主脚部11aに設けたものである。空隙部10は主脚部11aの端部で、図では1次巻線7a側に設けている。
【0035】
図6はこのときの磁束分布の解析結果を示している。図は昇圧トランス7が左右対称なので片側(1/2)だけを示しており、磁気コア11内の実線が磁束を表しており、この密度の高い部分が磁束密度の高い部分である。ここで、比較のために、空隙部10を主脚部11aの中央付近に設けた場合の磁束分布の解析結果を図7に示している。図6と図7を比較すると、主脚部11aの付け根部分の磁束分布に大きな差が認められ、図6の空隙部10位置の方が磁気コア11の磁気飽和をより効果的に抑制できることを示唆している。しかしながら、使用条件やその他の要因によっては、空隙部10位置は、主脚部11aの端部で2次巻線7b側であっても、また主脚部11aの中央付近に設けた場合であってもよいものである。
【0036】
また、図6の解析結果から解るように、磁気コア11の外側部は磁束密度が低く、中心に向かうほど磁束密度が高くなる傾向を示している。したがって、磁気コア11の外側部は中心部と比較して磁気コア11の断面積は小さくても磁気飽和を起こしにくい。そこで、図8のように、磁気コア11は、中心から外側に向かう複数の支脚部11bの厚さを減ずる構成としても、磁気コア11の局部飽和を防止することが可能となる。このように磁気コア11の厚さを減ずる構成とすることによって、磁気コア11の体積を少なくすることができるので、昇圧トランス7を軽量化することが可能となる。
【0037】
また、図9に示すように、磁気コア11は外側に向かう複数の支脚部11bの平面幅を、中心から外側へ向かって減ずる構成としたことで、図8の場合と同様の効果を発揮することができる。図8と図9の単独構成だけでなく、これらを組み合わせた構成とすることもできる。
【0038】
なお、1次巻線7aは磁気コア11の主脚部11aから離れた位置に配置することにより、少ない巻回数でインバータ回路2が安定に動作するために必要な回路定数を実現することが可能となるものである。
【0039】
(実施例2)
本発明の実施例2における高周波加熱装置ついて、図10〜図14を参照して説明する。実施例1と同一要素については同一符号を付して説明を省略する。
【0040】
図10に示すように、本実施例では、1次巻線7aと2次巻線7bの間に磁束をバイパスさせるバイパス磁気コア12を有するものである。
【0041】
ここで、バイパス磁気コア12の働きについて図11を用いて説明する。1次巻線7aに励磁電流を流すと、磁気コア11内に磁束を発生する。このときの磁束は図の実線の様に発生する。
【0042】
一方、2次巻線7bに鎖交する磁束は1次巻線7aが作る磁束の1部であり、この2次巻線7bに鎖交しない磁束の量と2次巻線7bに鎖交する磁束の量との比が昇圧トランス7の結合係数として現れてくる。高周波加熱装置の回路は回路動作を安定に行うために昇圧トランス7を漏洩磁束型の構成とする必要があり、昇圧トランス7の結合係数は0.7から0.8程度としなければならない。
【0043】
本実施例の昇圧トランス7においては、バイパス磁気コア12が昇圧トランス7の結合係数を調整する働きをするため、容易にインバータ電源が必要とする結合係数に調整することが可能となる。
【0044】
バイパス磁気コア12の構成は、図12に示すように、棒状の磁性体で構成するか、図13に示すように、環状の磁性体で構成するものである。そして、環状としたバイパス磁気コア12は、1次巻線7aよりもその直径が大なるように構成して、1次巻線7aと2次巻線7b間の結合係数を調整し、インバータ回路2が動作するために必要な漏洩インダクタンスを構成している。
【0045】
また、図14に示すように、環状としたバイパス磁気コア12は、その断面を凹状にすることで、凹状部に1次巻線7aを巻回して収容する構成とした。このように構成することによって1次巻線7aの形状保持の役割をかねることができる。なお、棒状のバイパス磁気コア12の場合は、各棒状のコアの断面をL字状とし、このL字状部に1次巻線7aを巻回して収容する構成とすることにより、環状の場合と同様な効果が得られる。
【0046】
さらに、バイパス磁気コア12は、磁気コア11と同電位となるように接続するとともにアース電位に接続する構成としたものであり、これにより、1次巻線7aと2次巻線7b間の結合係数を調整し、インバータ回路2が動作するために必要な漏洩インダクタンスを構成できると同時に磁気コア11をアース電位に落とすことで1次巻線7aと2次巻線7bの短絡を防止するものである。
【0047】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明の高周波加熱装置は、昇圧トランスを平面状にするとともに、磁気コアの主脚部に空隙部を設けて効果的に磁気コアの磁気飽和を抑制したものであり、昇圧トランスは扁平で表面積が大きく、放熱性が向上し、インバータ回路の冷却設計の自由度が向上し、小型なインバータ回路が実現できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例1における高周波加熱装置のマグネトロン駆動電源を示す回路図
【図2】同マグネトロン駆動電源に備えられた昇圧トランスの斜視図
【図3】同昇圧トランスの平面図
【図4】同昇圧トランスの図3A−A線による断面図
【図5】同昇圧トランスの放熱を説明するモデル図
【図6】同昇圧トランスの磁束分布を示す図
【図7】同昇圧トランスとの比較を示す他の昇圧トランスの磁束分布を示す図
【図8】同昇圧トランスの変形例を示す断面図
【図9】同昇圧トランスの他の変形例を示す平面図
【図10】本発明の実施例2における高周波加熱装置の昇圧トランスを示す断面図
【図11】同昇圧トランスの磁束分布を示す図
【図12】同昇圧トランスの平面図
【図13】同昇圧トランスの変形例を示す平面図
【図14】図13における昇圧トランスの断面図
【符号の説明】
1 商用電源
2 インバータ回路
3 整流回路
4 半導体スイッチ素子
5 制御回路
6 共振コンデンサ
7 昇圧トランス
7a 1次巻線
7b 2次巻線
8 高圧整流回路
9 マグネトロン
10 空隙部
11 磁気コア
11a 主脚部
11b 支脚部
12 バイパス磁気コア
Claims (13)
- 商用電源を高周波電圧に変換するインバータ回路と、このインバータ回路を構成する昇圧トランスにより昇圧された高周波高電圧を整流する高圧整流回路と、この高圧整流回路から高周波高電圧が印加されるマグネトロンとを有し、前記昇圧トランスは、平面状で対向するように配置した1次巻線、2次巻線、および磁気コアを有し、磁気コアは空隙部を有するとともに、この空隙部は前記1次巻線、2次巻線を貫通する主脚部に設けた高周波加熱装置。
- 磁気コアの空隙部は、主脚部の端部で1次巻線側に設けた請求項1に記載の高周波加熱装置。
- 磁気コアの空隙部は、主脚部の端部で2次巻線側に設けた請求項1に記載の高周波加熱装置。
- 磁気コアは外側に向かう複数の支脚部の厚さを、中心から外側へ向かって減ずる構成とした請求項1〜3のいずれか1項に記載の高周波加熱装置。
- 磁気コアは外側に向かう複数の支脚部の平面幅を、中心から外側へ向かって減ずる構成とした請求項1〜4のいずれか1項に記載の高周波加熱装置。
- 1次巻線は磁気コアの主脚部から離れた位置に配置した請求項1〜5のいずれか1項に記載の高周波加熱装置。
- 1次巻線と2次巻線の間に磁束をバイパスさせるバイパス磁気コアを有する請求項1〜6のいずれか1項に記載の高周波加熱装置。
- バイパス磁気コアは棒状の磁性体によって構成した請求項7に記載の高周波加熱装置。
- バイパス磁気コアは環状の磁性体で構成した請求項7に記載の高周波加熱装置。
- 環状のバイパス磁気コアは、1次巻線よりもその直径が大なる構成とした請求項9に記載の高周波加熱装置。
- バイパス磁気コアの断面は凹状であり、この凹状部に1次巻線を巻回する構成とした請求項9または10に記載の高周波加熱装置。
- バイパス磁気コアの断面はL字状であり、このL字状部に1次巻線を巻回する構成とした請求項8に記載の高周波加熱装置。
- バイパス磁気コアは、磁気コアと同電位となるように接続するとともにアース電位に接続する構成とした請求項7〜12のいずれか1項に記載の高周波加熱装置。
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