JP2004228754A - 移動管理方法及び移動通信システム - Google Patents
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Abstract
【課題】ホームエージェントや通信相手が複数のケアオブアドレスを管理し複製パケットを移動端末に転送することで、IPパケットロスを低減するとともに移動端末の処理負荷を低減することを目的とする。
【解決手段】本発明は、Mobile IPを用いた通信システムにおいて、ホームエージェントや通信相手が管理するバインディングキャッシュにプライマリケアオブアドレスを含む複数のケアオブアドレスを記載できるようにし、さらには移動端末のハンドオーバに際してホームエージェントさらには通信相手が転送あるいは送信するパケットに複製情報を付加した上で複製して移動端末に配信することによりIPパケットロスの低減とパケット到達のリアルタイム性を確保するとともに、移動端末の処理負荷を低減可能なバイキャスト方法を実現する。
【選択図】 図6
【解決手段】本発明は、Mobile IPを用いた通信システムにおいて、ホームエージェントや通信相手が管理するバインディングキャッシュにプライマリケアオブアドレスを含む複数のケアオブアドレスを記載できるようにし、さらには移動端末のハンドオーバに際してホームエージェントさらには通信相手が転送あるいは送信するパケットに複製情報を付加した上で複製して移動端末に配信することによりIPパケットロスの低減とパケット到達のリアルタイム性を確保するとともに、移動端末の処理負荷を低減可能なバイキャスト方法を実現する。
【選択図】 図6
Description
【0001】
【発明の属する利用分野】
本発明は、移動通信システムにおいて、IPパケットロスを低減する移動管理方法及び移動通信システムに関するものである。
【0002】
【従来の技術】
インターネットシステムにおける移動管理方法の一つにMobile IPがあり、IPv4に対応するMobile IPv4は、RFC3344(IP Mobility Support for IPv4)にて標準化されている。
【0003】
また、IPv6に対応するMobile IPv6は、インターネットドラフトdraft−ietf−mobileip−ipv6(Mobility Support in IPv6)において現在も標準化が進められている。これらのプロトコルによって、移動端末が異なるネットワーク間を移動する場合にも、同一のアドレスを用いて通信を行うことが可能となる。
【0004】
Mobile IPv6においては、移動端末はホームリンクから離れた場合に現在接続しているリンクのアクセスルータから送信されるネットワーク情報から現在接続しているリンクのプレフィックス情報を取得することにより、そのリンクで一時的に使用するケアオブアドレスを生成する。その後、バインディングアップデートメッセージをホームエージェントに送信することにより、そのケアオブアドレスをプライマリケアオブアドレスとして、移動端末のホームリンク上のホームエージェントに登録する。ホームエージェントは移動端末からのバインディングアップデートメッセージを受信した後、ホームアドレスとケアオブアドレスを関連付けるバインディングキャッシュを作成もしくは更新する。
【0005】
ホームエージェントはバインディングキャッシュを参照し、移動端末のホームリンク上のホームアドレス宛に送信されたパケットを代理受信し、代理受信したパケットをカプセル化して、移動端末のケアオブアドレスに転送するという処理を行う。移動端末は、ホームエージェントにより転送されたパケットのカプセル解除を行い、移動端末のホームアドレス宛のパケットを受け取ることができる。
【0006】
また、Mobile IPv4においては、移動端末宛のパケットは常にホームエージェント経由で転送されるため、パケットが通信先ノードから移動端末に届くまでに無駄な経路を通るという三角経路問題が生じる。そこで、Mobile IPv6においては通信先ノードにもバインディングキャッシュを持たせ、ルーティングヘッダを用いて移動端末宛のパケットを直接移動端末に送ることにより、三角経路問題を防ぐことができる。
【0007】
また、移動端末がハンドオーバ復帰後に受信するIPパケットのリアルタイム性を確保しながらパケットロスを低減する方式として、バイキャスト方式がある(例えば、特許文献1参照)。バイキャスト方式では、移動端末が移動する以前の収容ルータ(移動元ルータ)と移動後の収容ルータ(移動先ルータ)をともに収容する上位ルータ、あるいはホームエージェントが、登録された移動端末宛パケットを複製して、移動元と移動先のアドレスに向けて同一のパケットを送信することにより、移動端末は、ハンドオーバに際してパケット受信ロスを低減でき、さらにはパケット伝送遅延を抑えてリアルタイム性を確保することができる。
【0008】
【特許文献1】
特開2002−125254号公報(第6−7頁、第1図)
【0009】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、上記バイキャスト方式では、移動端末が受信する複製パケットを上位層において重複の検出をする必要があり、処理負荷を増大する要因となっていた。
【0010】
また、移動端末と通信を行う通信相手はパケット複製を行うことができず、特にネットワークドメイン間を移動(ハンドオーバ)する際の通信効率化を実現することができなかった。
【0011】
さらには、ホームエージェントや通信相手がパケット複製を行う場合、現在のMobile IP標準ではバインディングキャッシュに一つのケアオブアドレス、すなわちプライマリケアオブアドレスしか管理していないため、上記バイキャスト方式を効率的に行うことができないといった課題があった。
【0012】
本発明は、ホームエージェントや通信相手が複数のケアオブアドレスを管理し複製パケットを移動端末に転送することで、IPパケットロスを低減するとともに移動端末の処理負荷を低減することを目的とする。
【0013】
【課題を解決するための手段】
上記課題を解決するために本発明では、Mobile IPを用いた通信システムにおいて、ホームエージェントや通信相手が管理するバインディングキャッシュにプライマリケアオブアドレスを含む複数のケアオブアドレスを記載できるようにし、さらには移動端末のハンドオーバに際してホームエージェントさらには通信相手が転送あるいは送信するパケットに複製情報を付加した上で複製して移動端末に配信することによりIPパケットロスの低減とパケット到達のリアルタイム性を確保するとともに、移動端末の処理負荷を低減可能なバイキャスト方法を実現する。
【0014】
【発明の実施の形態】
本発明の請求項1に記載の発明は、アクセスルータを移動しながらパケット通信を行う移動端末と、移動端末の位置管理をMobile IP手順に従って実施するホームエージェント装置とから構成される移動通信システムの移動端末のハンドオーバの際の移動管理方法において、前記ホームエージェント装置は、前記移動端末から既に通知済みの移動元ネットワークで使用しているケアオブアドレスに加えて、移動先ネットワークで使用する少なくとも1つのケアオブアドレスの通知をバインディングアップデートメッセージにより受け、既に登録された移動元のケアオブアドレスとともに移動先のケアオブアドレスをバインディングキャッシュに登録し、移動端末へのパケット送出に際しては、パケットに複製情報を付加した後にパケットを複製し、バインディングキャッシュに登録された移動元と移動先のケアオブアドレスの双方に送出し、前記移動端末は、受信したパケットに含まれる複製情報を用いてパケットの重複受信を判定することを特徴とする移動管理方法であり、移動先のネットワークにパケットを複製配信することにより、ハンドオーバ後のスムーズなパケット受信再開を実現し、さらには、移動端末は重複パケットの判定を行うことにより、特にTCPのように重複パケットによる影響を軽減することができる。また、ホームエージェント装置がパケット複製を実施することにより、新たに認証機構を動作させることなく、既存の機構を用いて信頼性の高い転送を実現することができる。
【0015】
請求項2に記載の発明は、アクセスルータを移動しながらパケット通信を行う移動端末と、移動端末と通信を行うとともに、Mobile IP手順に従って移動端末の位置管理を実施する通信装置とから構成される移動通信システムの移動端末のハンドオーバの際の移動管理方法において、前記通信装置は、前記移動端末から既に通知済みの移動元ネットワークで使用しているケアオブアドレスに加えて、移動先ネットワークで使用する少なくとも1つのケアオブアドレスの通知をバインディングアップデートメッセージにより受け、既に登録された移動元のケアオブアドレスとともに移動先のケアオブアドレスをバインディングキャッシュに登録し、移動端末へのパケット送出に際しては、パケットに複製情報を付加した後にパケットを複製し、バインディングキャッシュに登録された移動元と移動先のケアオブアドレスの双方に送出し、前記移動端末は、受信したパケットに含まれる複製情報を用いてパケットの重複受信を判定することを特徴とする移動管理方法であり、移動先のネットワークにパケットを複製配信することにより、ハンドオーバ後のスムーズなパケット受信再開を実現し、さらには、移動端末は重複パケットの判定を行うことにより、特にTCPのように重複パケットによる影響を軽減することができる。また、通信装置がパケット複製を行うことにより、ホームエージェント装置を含む経路途上装置の処理負荷を増加させることなく、ハンドオーバに伴うネットワーク処理を実施することができる。
【0016】
請求項3に記載の発明は、前記バインディングアップデートメッセージは、複製配信の有無を指示する複製要求フラグを含むことを特徴とする請求項1または2に記載の移動管理方法であり、移動端末が明示的に複製要求を行うことにより、ホームエージェント装置や通信装置は、パケット複製の実施を確信でき、不要にパケット複製を実施することのないよう動作させることができる。
【0017】
請求項4に記載の発明は、前記バインディングキャッシュが複数の移動先のケアオブアドレスを登録する際は、エントリを分けたリスト構造で管理することを特徴とする請求項1または2に記載の移動管理方法であり、エントリ間をリスト結合することにより、同一ホームアドレスに対する複数ケアオブアドレスの探索を効率的に行うことができる。
【0018】
請求項5に記載の発明は、通信装置とパケット通信を移動しながら実施する移動端末において、ハンドオーバに際して、移動先ネットワークで使用する少なくとも1つのケアオブアドレスを事前に取得し、前記取得した移動先のケアオブアドレスをホームエージェント装置および/または通信装置に通知する際に、複製要求フラグを含むバインディングアップデートメッセージを生成しホームエージェント装置および/または通信装置に送信するハンドオーバ制御手段を有することを特徴とする移動端末であり、移動先のネットワークにパケットを複製配信してもらうことにより、ハンドオーバ後のスムーズなパケット受信再開を実現する。
【0019】
請求項6に記載の発明は、前記ハンドオーバ制御手段は、受信パケットに複製情報が含まれているかを検出し、複製情報からパケットの重複受信を判定することを特徴とする請求項5に記載の移動端末であり、重複パケットの判定を行うことにより、特にTCPのように重複パケットによる影響を軽減することができる。
【0020】
請求項7に記載の発明は、ハンドオーバに際して、移動端末の位置管理をMobile IP手順に従って実施するホームエージェント装置において、
前記移動端末から、複製要求フラグが有効であるバインディングアップデートメッセージを受信すると、既に登録された移動端末の移動元のケアオブアドレスに加えて、前記バインディングアップデートメッセージに含まれる移動先のケアオブアドレスをバインディングキャッシュに登録し、移動端末へのパケット送出に際しては、パケットに複製情報を付加した後にパケットを複製し、前記バインディングキャッシュに登録された移動元と移動先のケアオブアドレスの双方に送出するハンドオーバ制御手段を有することを特徴とするホームエージェント装置であり、移動端末の要求を受けて、移動先のネットワークにパケットを複製配信することにより、ハンドオーバ後のスムーズなパケット受信再開を実現し、さらには、移動端末に重複パケットの判定を行わせることにより、特にTCPのように重複パケットによって受ける影響を軽減することができる。また、ホームエージェント装置がパケット複製を実施することにより、新たに認証機構を動作させることなく、既存の機構を用いて信頼性の高い転送を実現することができる。
【0021】
請求項8に記載の発明は、移動端末とデータ通信を行うとともに、ハンドオーバに際して、移動端末の位置管理をMobile IP手順に従って実施する通信装置において、前記移動端末から、複製要求フラグが有効であるバインディングアップデートメッセージを受信すると、既に登録された移動端末の移動元のケアオブアドレスに加えて、前記バインディングアップデートメッセージに含まれる移動先のケアオブアドレスをバインディングキャッシュに登録し、移動端末へのパケット送出に際しては、パケットに複製情報を付加した後にパケットを複製し、前記バインディングキャッシュに登録された移動元と移動先のケアオブアドレスの双方に送出するハンドオーバ制御手段を有することを特徴とする通信装置であり、移動端末の要求を受けて、移動先のネットワークにパケットを複製配信することにより、ハンドオーバ後のスムーズなパケット受信再開を実現し、さらには、移動端末は重複パケットの判定を行うことにより、特にTCPのように重複パケットによって受ける影響を軽減することができる。また、通信装置がパケット複製を行うことにより、ホームエージェント装置を含む経路途上装置の処理負荷を増加させることなく、ハンドオーバに伴うネットワーク処理を実施することができる。
【0022】
請求項9に記載の発明は、請求項5または6に記載の移動端末と、請求項7記載のホームエージェント装置を具備する移動通信システムであり、移動端末からの複製配信要求を受けて、移動先のネットワークにパケットを複製配信することにより、ハンドオーバ後のスムーズなパケット受信再開を実現し、さらには、移動端末に重複パケットの判定を行わせることにより、特にTCPのように重複パケットによって受ける影響を軽減することができる。また、ホームエージェント装置がパケット複製を実施することにより、新たに認証機構を動作させることなく、既存の機構を用いて信頼性の高い転送を実現することができる。
【0023】
請求項10に記載の発明は、請求項5または6に記載の移動端末と、請求項8記載の通信装置を具備する移動通信システムであり、移動端末からの複製配信要求を受けて、通信装置が移動先のネットワークにパケットを複製配信することにより、ハンドオーバ後のスムーズなパケット受信再開を実現し、さらには、移動端末は重複パケットの判定を行うことにより、特にTCPのように重複パケットによって受ける影響を軽減することができる。また、通信装置がパケット複製を行うことにより、ホームエージェント装置を含む経路途上装置の処理負荷を増加させることなく、ハンドオーバに伴うネットワーク処理を実施することができる。
【0024】
請求項11に記載の発明は、請求項5または6に記載の移動端末と、請求項7記載のホームエージェント装置と、請求項8記載の通信装置を具備する移動通信システムであり、移動端末からの複製配信要求を受けて、ホームエージェント装置と通信装置の双方が移動先のネットワークにパケットを複製配信することにより、ハンドオーバ後のスムーズなパケット受信再開を実現し、さらには、移動端末は重複パケットの判定を行うことにより、特にTCPのように重複パケットによって受ける影響を軽減することができる。また、ホームエージェント装置がパケット複製を実施する場合は、新たな認証機構を動作させることなく、既存の機構を用いて信頼性の高い転送を実現することができ、通信装置がパケット複製を行う場合は、ホームエージェント装置を含む経路途上装置の処理負荷を増加させることなく、ハンドオーバに伴うネットワーク処理を実施することができる。
【0025】
以下、本発明の実施の形態について、図を用いて説明する。
【0026】
(実施の形態1)
本発明の実施の形態1における移動通信システムについて、図1から図12を用いて説明する。
【0027】
図6は本発明による移動通信システムにおけるネットワークの構成を示す図であり、10は移動端末(MN)、30は移動端末10を収容して位置管理を行うホームエージェント(HA)装置、50は移動端末10と通信を行う通信装置(CN)、71、72は移動端末10と無線交信を行うアクセスルータ(AR)である。500はホームエージェント装置30、通信装置50、アクセスルータ71、72を接続するローカルネットワークあるいはインターネットである。
【0028】
本発明の主旨は、移動端末10がアクセスルータ71、72間を移動する際に、移動先のアクセスルータ72配下で使用するケアオブアドレス(nCoA)を事前に取得し、Mobile IP手順によるところのバインディングアップデートメッセージを用いてホームエージェント装置30に通知し、ホームエージェント装置30は、移動端末10への転送パケットを複製して、既に登録されているアクセスルータ71配下で使用するケアオブアドレス(oCoA)と移動先のケアオブアドレス(nCoA)の双方に送出することにより、高速なハンドオーバを実現するものである。移動端末10は、移動元と移動先でほぼ同じタイミングで同一パケットを受信可能となるため、アクセスルータ71が移動端末10宛のパケットをバッファリングしてハンドオーバ完了後に移動先のアクセスルータ72に転送する場合に比べて、ハンドオーバ処理の高速化とハンドオーバ後に受信するパケットのリアルタイム性を確保することができる。
【0029】
以下、本発明による移動通信システムの動作について、説明する。
【0030】
本発明に関する移動通信システムでの移動端末10は、アクセスルータ71、72間を移動して接続するサブネットが変わると、新しくIPアドレス(ケアオブアドレス)を生成取得し、Mobile IP手順に従ってホームエージェント装置30に位置登録を行う。
【0031】
図18は位置登録処理手順を示したもので、移動端末10が有する不変のホームアドレスと、先に生成取得したケアオブアドレスの対が記載されたバインディングアップデートメッセージをアクセスルータ71または72を介して送信することによって開始される(M1)。ホームエージェント装置30は、バインディングアップデートメッセージを受信すると、内部で管理するバインディングキャッシュ100の移動端末10に該当するエントリのホームアドレスをキーとして検索し、該当エントリが存在しなければホームアドレスとケアオブアドレス他が記載されたエントリを新たに生成し、該当エントリが存在すればケアオブアドレスを書き換える。ホームエージェント装置30は、正しくバインディングキャッシュエントリを生成あるいは更新できた場合に、位置登録が正常に行われた旨を示すバインディングアックメッセージを移動端末10に送信し(M2)、移動端末10が受信したバインディングアックメッセージを評価した時点で位置登録処理が完了する。
【0032】
なお、ホームエージェント装置30が、正しくバインディングキャッシュを生成あるいは更新できなかった場合は、位置登録が正常に行われなかった旨のエラー情報を記載したバインディングアックメッセージを移動端末10に送信し(M2)、移動端末10は受信したバインディングアックメッセージに記載されたエラー情報にしたがって、バインディングアップデートメッセージの再送を試みる等の適切な処理を実施する。なお、移動端末10は、同様に通信装置50に対してもMobile IP手順に従って位置登録を行うことができる。
【0033】
次に、先に示したMobile IP手順に則った各装置の動作に加えて、本発明では新たに移動端末10におけるバインディングアップデートメッセージの生成方法と、ホームエージェント装置30および通信装置50におけるバインディングキャッシュ管理方法、さらにはホームエージェント装置30および通信装置50における移動端末10へのパケット転送あるいは送信方法を開示する。
【0034】
移動端末10は、それまで交信していたアクセスルータ71の交信領域からアクセスルータ72の交信領域に向かって移動しており、アクセスルータ72を通じて接続するサブネットのIPアドレス(nCoA)を取得すると、ホームエージェント装置30に対して取得したnCoAを位置登録する処理を開始する。位置登録処理には、Mobile IP手順準拠のバインディングアップデートメッセージを改良したものを用いる。
【0035】
以下、移動端末10におけるバインディングアップデートメッセージの生成方法について、バインディングアップデートメッセージの構成を示す図10から13を用いて説明する。
【0036】
移動端末10は、サブネット間のハンドオーバに先駆けて、移動先サブネットでのアドレスを先行的に取得する。アドレスの先行取得は、IETF等で検討されているFast Handovers for Mobile IPv6などを用いることによって実施可能である。移動端末10は、移動先サブネットのアドレスを先行取得すると、それをホームエージェント装置30や通信装置50に登録するため、バインディングアップデートメッセージを生成する。
【0037】
本発明によるバインディングアップデートメッセージは、図10に示すモビリティヘッダ200と、図11に示すバインディングアップデート210と、図13に示すホームアドレス宛先オプション230から構成される。バインディングアップデート210には、複製配信要求フラグ211を新たに追加する。ここで、複製配信要求フラグ211には、少なくとも1ビットの領域を割り当てるものとする。なお、既存のSビット212を複製配信要求フラグの代用としてもよい。
【0038】
移動端末10は、本構成によるバインディングアップデートメッセージを用いる場合、IP基本ヘッダのソースアドレスを移動元のケアオブアドレスoCoa、ホームアドレス宛先オプション230のホームアドレスフィールド233にホームアドレス、代理ケアオブアドレスモビリティオプション220の代理ケアオブアドレスフィールド223に移動先のケアオブアドレスを記載し、バインディングアップデート210の複製配信要求フラグ211を有効にする。本構成のバインディングアップデートメッセージを受信したホームエージェント装置30あるいは通信装置50は、後述するように、既に登録済みのバインディングキャッシュエントリに加えて、本バインディングアップデートメッセージの内容を管理し、以降の移動端末10宛のパケットを送出する際、パケットに複製情報を付加した後に複製して双方(移動元、移動先)のケアオブアドレス宛に送出する。
【0039】
移動端末10は、移動先ネットワークへのハンドオーバ完了後、ホームエージェント装置30および通信装置50による移動元のケアオブアドレスへの複製配信を停止させるため、先に複製配信要求フラグ211を有効にしたバインディングアップデートメッセージを送信したすべてのホームエージェント装置30および通信装置50に、以下のいずれかの構成をとるバインディングアップデートメッセージを送信する。
【0040】
複製配信を停止させるための第一の構成のバインディングアップデートメッセージは、モビリティヘッダ200、バインディングアップデート210、代理ケアオブアドレスモビリティオプション220及びホームアドレス宛先オプション230から構成される。移動端末10は、本構成によるバインディングアップデートメッセージを用いる場合、IP基本ヘッダのソースアドレスを移動先の(現在通信に用いている)ケアオブアドレスnCoA、ホームアドレス宛先オプション230のホームアドレスフィールド233にホームアドレス、代理ケアオブアドレスモビリティオプション220の代理ケアオブアドレスフィールド223に移動元のケアオブアドレス(複製配信を停止させるアドレス)を記載し、バインディングアップデート210の複製配信要求フラグ211を有効にする。
【0041】
本構成のバインディングアップデートメッセージを受信したホームエージェント装置30あるいは通信装置50は、後述するように、既に登録済みの複製配信対象となっているバインディングキャッシュエントリに関して、代理ケアオブアドレスモビリティオプション220の代理ケアオブアドレスフィールド223に記載された移動元のケアオブアドレスを抹消し、以降、移動元ケアオブアドレスへの複製配信を行わない。
【0042】
複製配信を停止させるための第二の構成のバインディングアップデートメッセージは、モビリティヘッダ200、バインディングアップデート210、代理ケアオブアドレスモビリティオプション220及びホームアドレス宛先オプション230から構成される。移動端末10は、本構成によるバインディングアップデートメッセージを用いる場合、IP基本ヘッダのソースアドレスを移動先の(現在通信に用いている)ケアオブアドレスnCoA、ホームアドレス宛先オプション230のホームアドレスフィールドにホームアドレス、代理ケアオブアドレスモビリティオプション220の代理ケアオブアドレスフィールドに移動元のケアオブアドレス(複製配信を停止させるアドレス)を記載し、バインディングアップデート210の複製配信要求フラグ211を無効にする。
【0043】
本構成のバインディングアップデートメッセージを受信したホームエージェント装置30あるいは通信装置50は、後述するように、既に登録済みの複製配信対象となっているバインディングキャッシュエントリに関して、代理ケアオブアドレスモビリティオプション220の代理ケアオブアドレスフィールド223に記載された移動元のケアオブアドレスを抹消し、以降、移動元ケアオブアドレスへの複製配信を行わない。
【0044】
複製配信を停止させるための第三の構成のバインディングアップデートメッセージは、モビリティヘッダ200、バインディングアップデート210及びホームアドレス宛先オプション230から構成される。移動端末10は、本構成によるバインディングアップデートメッセージを用いる場合、IP基本ヘッダのソースアドレスを移動先のケアオブアドレスnCoA、ホームアドレス宛先オプション230のホームアドレスフィールド233にホームアドレスを記載し、バインディングアップデート210の複製配信要求フラグ211を有効にする。
【0045】
本構成のバインディングアップデートメッセージを受信したホームエージェント装置30あるいは通信装置50は、後述するように、既に登録済みの複製配信対象となっているバインディングキャッシュエントリに関して、代理ケアオブアドレスモビリティオプション220の代理ケアオブアドレスフィールド223に記載された移動元のケアオブアドレスを抹消し、以降、移動元ケアオブアドレスへの複製配信を行わない。
【0046】
複製配信を停止させるための第四の構成のバインディングアップデートメッセージは、モビリティヘッダ200、バインディングアップデート210及びホームアドレス宛先オプション230から構成される。移動端末10は、本構成によるバインディングアップデートメッセージを用いる場合、IP基本ヘッダのソースアドレスを移動先のケアオブアドレスnCoA、ホームアドレス宛先オプション230のホームアドレスフィールドにホームアドレスを記載し、バインディングアップデート210の複製配信要求フラグ211を無効にする。
【0047】
本構成のバインディングアップデートメッセージを受信したホームエージェント装置30あるいは通信装置50は、後述するように、既に登録済みの複製配信対象となっているバインディングキャッシュエントリに関して、代理ケアオブアドレスモビリティオプション220の代理ケアオブアドレスフィールド223に記載された移動元のケアオブアドレスを上書き抹消し、以降、移動元ケアオブアドレスへの複製配信を行わない。
【0048】
なお、移動端末10は、移動先候補が複数存在する場合に、パケット到達信頼性を確保する目的で、位置登録するケアオブアドレスを2つ以上としてもよい。
【0049】
以下、ホームエージェント装置30および通信装置50におけるバインディングキャッシュ管理方法について、バインディングキャッシュの構成を示す図7から図9と、バインディングアップデートメッセージの構成を示す図10から13を用いて説明する。
【0050】
移動端末10が複製配信を要求する際に、ホームエージェント装置30および通信装置50は、先に示した構成のバインディングアップデートメッセージを受信する。すなわち、バインディングアップデートメッセージは、モビリティヘッダ200、バインディングアップデート210、代理ケアオブアドレスモビリティオプション220及びホームアドレス宛先オプション230から構成される。
本構成のバインディングアップデートメッセージには、IP基本ヘッダのソースアドレスに移動端末10の移動元のケアオブアドレスoCoA、ホームアドレス宛先オプション230のホームアドレスフィールド233に移動端末10のホームアドレス、代理ケアオブアドレスモビリティオプション220の代理ケアオブアドレスフィールド223に移動端末10の移動先のケアオブアドレスが記載されており、バインディングアップデート210の複製配信要求フラグ211が有効になっている。
【0051】
本構成のバインディングアップデートメッセージを受信したホームエージェント装置30あるいは通信装置50は、後述するように、既に登録済みの移動端末10に関するバインディングキャッシュエントリに記載されたケアオブアドレス(すなわち移動元のケアオブアドレス)と、本バインディングアップデートメッセージから得られた移動先のケアオブアドレスを併せて管理し、以降、移動端末10宛のパケットを送出する場合は、パケットを複製して双方(移動元、移動先)のケアオブアドレスに送出する。
【0052】
本発明によるホームエージェント装置30および通信装置50は、次のいずれかの構成のバインディングキャッシュを用いて、移動端末10の複数ケアオブアドレスを管理する。
【0053】
図7に示す第一の構成のバインディングキャッシュ110は、従来プライマリケアオブアドレス114のみ管理していたのに対して、セカンダリケアオブアドレス115と、移動端末10からの複製配信要求フラグ116を管理するものである。すなわち、一つのホームアドレスに対して、移動元と移動先のケアオブアドレスを一つのエントリとして管理することができる。
【0054】
例えば、ホームアドレス113がHoA1であるエントリ111には、プライマリケアオブアドレス114としてpCoa1とセカンダリケアオブアドレス115としてCoA1が登録されており、前者は現在通信に用いているアドレスであることから移動元のケアオブアドレス、後者は複製要求のために通知された移動先のケアオブアドレスである。また、ホームアドレス113がHoA2であるエントリ112も同様に、プライマリケアオブアドレス114として移動元のケアオブアドレスであるpCoA2、セカンダリケアオブアドレス115として移動先のケアオブアドレスであるCoA2が登録されている。ここで、エントリ111、112ともに複製配信要求フラグ116が有効であり、ホームエージェント装置30および通信装置50は、これら移動端末10に対するパケットを、pCoA1(もしくは2)と、CoA1(もしくは2)に複製配信する。
【0055】
図8に示す第二の構成のバインディングキャッシュ120は、さらに複数の移動先ケアオブアドレスを管理できるものである。すなわち、セカンダリケアオブアドレス124として管理する項目を2つ以上に拡張することにより、移動端末10の移動先候補が複数存在する場合に通知される複数ケアオブアドレスCoA−1、CoA1−2に対応することができる。
【0056】
図9に示す第三の構成のバインディングキャッシュ130は、複数のプライマリケアオブアドレス134を異なるエントリとして管理するものである。すなわち、ホームアドレスがHoA1である移動端末10が移動元のケアオブアドレスpCoA1−1と移動先のケアオブアドレスpCoA1−2を登録する場合は、エントリ131と132に分けて管理する。ここで、複製配信対象となるケアオブアドレス134を持つエントリの複製配信要求フラグ欄135は全て有効とする。本構成をとることにより、特にバインディングキャッシュがリスト構造によって管理されている場合に、移動端末10がハンドオーバ完了した後に移動元のケアオブアドレスpCoA1−1を抹消する操作を比較的容易に行えるという利点がある。また、同一ホームアドレスに対するエントリへのポインタを記載するフィールド133を設けることにより、複数ケアオブアドレスの探索を効率的に行うことができる。
【0057】
次に、各装置の構成およびその動作について、図を用いて説明する。
【0058】
以下、移動端末10の構成および基本的な動作について説明する。
図2、図3は移動端末10の構成図であり、11は物理層処理、データリンク層処理を行う第一のL1/L2処理部、12はネットワーク層処理を行うL3処理部、13はTCPやUDPなどの上位層の処理を行う上位層処理部、14はMobile IP手順に基づいて移動端末の移動管理を行うMobile IP処理部、15はアプリケーションの制御を行うアプリケーション処理部、16はさらに異なるネットワークと接続され物理層処理、データリンク層処理を行う第二のL1/L2処理部、18は移動先ケアオブアドレスの先行取得制御や移動先ケアオブアドレスの登録制御を行うハンドオーバ制御部である。ここで、図2は移動端末10がホストとして機能する場合の構成、図3は移動端末10がルータとして機能する場合の構成である。
【0059】
なお、図3において、ネットワークと接続するL1/2処理部11、16は二つまでしか図示していないが、さらに多くのL1/2処理部を具備する構成であってもよく、本発明はその具備する数を制限するものではない。
【0060】
上記のように構成された移動端末10の基本的な動作について、以下説明する。図2に示す構成の移動端末10の送信動作は、以下の通りである。
【0061】
アプリケーション処理部15が生成する送信データは、ソケットやTCPまたはUDP等のプロトコルに従った処理を行う上位層処理部13を経由して、IPプロトコル処理を行うL3処理部12に転送され、IP処理を実施すると同時に、Mobile IP手順に従った処理を行うMobile IP処理部14が、Mobile IPに関する付加的なIPヘッダ処理を行い、L1/2処理部11にてデータリンクプロトコル処理と物理層プロトコル処理が行われた後に、アクセスネットワークに送信される。
【0062】
図2に示す構成の移動端末10の受信動作は、送信動作と逆の操作となり以下の通りである。
【0063】
アクセスネットワークから受信したパケットをL1/2処理部11が物理層プロトコルとデータリンクプロトコル処理を行った後に、L3処理部がIPプロトコル処理を行う中で、同時にMobile IP処理部14がMobile IPに関する付加的なIPヘッダ処理を行い、続いて上位層処理部13による処理が行われてアプリケーション処理部15にデータが転送される。
【0064】
図3に示す構成の移動端末10の送受信動作は、上記示した図2の構成の場合とほぼ同じであるが、上位層処理部13とアプリケーション処理部15の代わりに、第一のL1/2処理部11とは異なる第二のL1/2処理部16を有する。
すなわち、図3に示すルータとして動作する移動端末10は、内部ネットワークから受信したパケットを第二のL1/2処理部16が物理層プロトコル処理、データリンクプロトコル処理を行った後に、L3処理部はルーティング処理を含むIPプロトコル処理を行い、L1/2処理部11もしくは16のいずれかに転送する。アクセスネットワークから受信したパケットについても、移動端末10は、第一のL1/2処理部11による処理後、L3処理部12におけるルーティング処理の結果、L1/2処理部11もしくは16のいずれかに転送する。ここで、Mobile IP処理部14では、内部ネットワークの移動透過性を実現するために、Mobile IP手順の応用である標準的なモバイルルータ処理も実施する(IETF NEMO WG参照)。
【0065】
次に、移動端末10のハンドオーバ時の動作について、移動端末10が実施する本発明に関するハンドオーバ時の処理手順を示す図14を用いて説明する。
【0066】
ハンドオーバ制御部18は、ハンドオーバの発生を下位レイヤからの情報をもとに検出すると(S11)、移動先サブネットで取得するケアオブアドレス(nCoA)を先行的に取得する処理をMobile IP処理部14、L3処理部12、L1/2処理部11を介して実施する(S12)。ケアオブアドレスの先行取得は、IETF等で検討されているFast Handovers for Mobile IPv6などで規定される手順を用いることによって実施可能である。
【0067】
ハンドオーバ制御部18は、取得したnCoAをホームエージェント装置30や通信装置50に通知するため、バインディングアップデートメッセージを生成送信するようMobile IP処理部14を動作させる。nCoA通知用のバインディングアップデートメッセージは、モビリティヘッダ200、バインディングアップデート210、代理ケアオブアドレスモビリティオプション220及びホームアドレス宛先オプション230から構成される。Mobile IP処理部14は、IP基本ヘッダのソースアドレスを移動元のケアオブアドレス(oCoA)、ホームアドレス宛先オプション230のホームアドレスフィールド233にホームアドレス(HoA)、代理ケアオブアドレスモビリティオプション220の代理ケアオブアドレスフィールド223に移動先のケアオブアドレスとしてnCoAを記載し、バインディングアップデート210の複製配信要求フラグ211を有効に設定し、Mobile IP処理部14からL3処理部12、L1/2処理部11を通じてアクセスネットワークに送出される(S13)。バインディングアップデートメッセージの応答要求フラグを有効にした場合は、バインディングアックをホームエージェント装置30や通信装置50から受信する(S14)。
【0068】
また、ハンドオーバ制御部18は、移動先ネットワークへのハンドオーバ完了後(S15)、ホームエージェント装置30や通信装置50による移動元のケアオブアドレスへの複製配信を停止させるため、先に複製配信要求フラグ211を有効にしたバインディングアップデートメッセージを送信したすべてのホームエージェント装置30および通信装置50に、先に説明したように以下のいずれかの構成をとるバインディングアップデートメッセージを送信(S16)する。
【0069】
複製配信を停止させるための第一として、Mobile IP処理部14は、IP基本ヘッダのソースアドレスを移動先の(現在通信に用いている)ケアオブアドレスnCoAとしてnCoA、ホームアドレス宛先オプション230のホームアドレスフィールド233にホームアドレス(HoA)、代理ケアオブアドレスモビリティオプション220の代理ケアオブアドレスフィールド223に移動元のケアオブアドレス(複製配信を停止させるアドレス、すなわちoCoA)を記載し、バインディングアップデート210の複製配信要求フラグ211を有効に設定し、Mobile IP処理部14からL3処理部12、L1/2処理部11を通じてアクセスネットワークに送出される(S16)。
【0070】
複製配信を停止させるための第二として、Mobile IP処理部14は、IP基本ヘッダのソースアドレスを移動先の(現在通信に用いている)ケアオブアドレスnCoA、ホームアドレス宛先オプション230のホームアドレスフィールド233にホームアドレス、代理ケアオブアドレスモビリティオプション220の代理ケアオブアドレスフィールド223に移動元のケアオブアドレス(複製配信を停止させるアドレス)を記載し、バインディングアップデート210の複製配信要求フラグ211を無効に設定し、Mobile IP処理部14からL3処理部12、L1/2処理部11を通じてアクセスネットワークに送出される(S16)。
【0071】
複製配信を停止させるための第三として、Mobile IP処理部14は、IP基本ヘッダのソースアドレスを移動先のケアオブアドレスnCoA、ホームアドレス宛先オプション230のホームアドレスフィールド233にホームアドレスを記載し、バインディングアップデート210の複製配信要求フラグ211を有効に設定し、Mobile IP処理部14からL3処理部12、L1/2処理部11を通じてアクセスネットワークに送出される(S16)。
【0072】
複製配信を停止させるための第四として、Mobile IP処理部14は、IP基本ヘッダのソースアドレスを移動先のケアオブアドレスnCoA、ホームアドレス宛先オプション230のホームアドレスフィールド233にホームアドレスを記載し、バインディングアップデート210の複製配信要求フラグ211を無効に設定し、Mobile IP処理部14からL3処理部12、L1/2処理部11を通じてアクセスネットワークに送出される(S16)。
【0073】
ここで、いずれの場合も、バインディングアップデートメッセージの応答要求フラグを有効にした場合は、バインディングアックを受信する(S17)。
【0074】
なお、ハンドオーバ制御部18は、移動先候補が複数存在する場合に、パケット到達信頼性を確保する目的で、ハンドオーバ開始時に位置登録するnCoAを2つ以上としてもよい。
【0075】
また、ハンドオーバ制御部18は、ハンドオーバ発生時に限らず、必要に応じたタイミングで上記処理を実施することができる。
【0076】
さらに、ハンドオーバ制御部18における一切の処理は、Mobile IP処理部34が行ってもよい。
【0077】
次に、移動端末10のデータ受信時の動作について、移動端末10が実施する本発明に関するデータ受信時の処理手順を示す図17を用いて説明する。
【0078】
本発明による移動端末10のデータ受信処理は、ホームエージェント装置30や通信装置50から受信したデータパケットに含まれ、本パケットが複製されたものであることを示す複製フラグや、パケットのシーケンス番号が記載された複製情報をもとにパケットの重複受信を回避することに特徴がある。
【0079】
データパケットに含まれる複製情報の一例を、図19と20に示す。
【0080】
図19は、ホームエージェント装置30が移動端末10への転送パケットに付加する複製情報の一例であり、Mobile IP手順に準拠したモビリティヘッダ200に対する複製情報オプション320を用いる。複製情報オプション320は、本オプションを有するパケットが複製されたものであるかを示す複製フラグ(D)321と、パケットのシーケンス番号(Sequence#)322を含む。
【0081】
図20は、通信装置50が移動端末10宛パケットに付加する複製情報の一例であり、Mobile IP手順に準拠したルーティングヘッダ(Type2)を拡張した、拡張ルーティングヘッダ(Type2)300である。拡張ルーティングヘッダ(Type2)300は、本オプションを有するパケットが複製されたものであるかを示す複製フラグ(D)301と、パケットのシーケンス番号(Sequence#)302を含む。
【0082】
移動端末10は、上記複製情報に含まれるパケットシーケンスを図22に示すようなパケットシーケンスキャッシュ600によって管理する。パケットシーケンスキャッシュ600では、ホームアドレスごとに受信済みパケットのシーケンスを管理する。図22では、シーケンス番号12、14、15、18が既に受信されており、以後これらのシーケンス番号12より小さいシーケンス番号が記載された複製情報を持つパケット受信した際には、それらのパケットは破棄される。
【0083】
移動端末10の起動時に、ハンドオーバ制御部18は、パケットシーケンスキャッシュ600を初期化する(S21)。移動端末10のL3処理部12は、データパケットを受信すると(S22)、Mobile IP処理部14を経由してハンドオーバ制御部18に転送する。ハンドオーバ制御部18は、複製情報が付加されているかを検出し(S23)、複製情報が付加されていない場合は、データパケットをMobile IP処理部14に戻して通常の受信処理を開始する(S25)。複製情報が付加されている場合は、ハンドオーバ制御部18がパケットシーケンスキャシュを参照して、同一シーケンス番号の有無を確認する(S24)。同一シーケンスが検出されなかった場合は(S26)、受信パケットの複製情報からシーケンス番号を抽出してパケットシーケンスキャッシュに記載し(S28)、Mobile IP処理部14に転送して通常の受信処理を開始する。同一シーケンス番号が検出された場合は、既に受信されたデータパケットの複製であるとして、該パケットを破棄する。
【0084】
以上のように、本発明の移動端末10は、ハンドオーバ発生に際して先行取得した移動先のケアオブアドレスをホームエージェント装置30や通信装置50に通知することにより、以後移動先にも同一パケットフローを生成させることができ、ハンドオーバ後ただちにパケットを受信し、さらには同一パケットの重複受信を回避することができる。また、ハンドオーバ完了後に移動元へのパケットフローを停止させることができる。
【0085】
次に、ホームエージェント装置30の構成および基本的な動作について説明する。
【0086】
図1はホームエージェント装置30の構成図であり、31は物理層処理、データリンク層処理を行う第一のL1/L2処理部、32はネットワーク層処理を行うL3処理部、33はTCPやUDPなどの上位層の処理を行う上位層処理部、34は移動端末の移動管理を行うMobile IP処理部、35はアプリケーションの制御を行うアプリケーション処理部、36はホームネットワークと接続され物理層処理、データリンク層処理を行う第二のL1/L2処理部である。
【0087】
なお、図1において、ネットワークと接続するL1/2処理部31、36は二つまでしか図示していないが、さらに多くのL1/2処理部を具備する構成であってもよく、本発明はその具備する数を制限するものではない。
【0088】
上記のように構成されたホームエージェント装置30の基本的な動作について、以下に説明する。
【0089】
ホームエージェント装置30のバインディングアップデートメッセージ処理の動作について、ホームエージェント装置30が実施する本発明に関する処理手順を示す図15を用いて説明する。
【0090】
Mobile IP処理部34は、バインディングアップデートメッセージを受信すると(S31)、メッセージの評価を行う。すなわち、モビリティヘッダ200、バインディングアップデート210、代理ケアオブアドレスモビリティオプション220及びホームアドレス宛先オプション230から構成され、IP基本ヘッダのソースアドレスに移動端末10の移動元のケアオブアドレスoCoA、ホームアドレス宛先オプション230のホームアドレスフィールド233に移動端末10のホームアドレス、代理ケアオブアドレスモビリティオプション220の代理ケアオブアドレスフィールド223に移動端末10の移動先のケアオブアドレスが記載されており、バインディングアップデート210の複製配信要求フラグ211が有効になっているかを評価する(S32)。
【0091】
上記複製配信を要求するバインディングアップデートメッセージに合致する場合、Mobile IP処理部34は、バインディングキャッシュを更新し(S33)、バインディングキャッシュの更新が完了後にバインディングアックメッセージを移動端末10に対して送信する(S34)。バインディングキャッシュ更新時には異常が発生した場合も、異常コードを記載したバインディングアックメッセージを移動端末10に送信する。
【0092】
ここで、バインディングキャッシュの更新処理は、以下のいずれかを実施する。
【0093】
図7に示す第一の構成のバインディングキャッシュ110を用いた更新処理は、以下の通りである。
【0094】
移動端末10に該当するエントリ111には、ホームアドレス113にHoA1とpCoA1が記載された状態になっており、複製配信を要求する移動端末10からのバインディングアップデートメッセージに記載されたnCoAをセカンダリケアオブアドレス115にCoA1として記載し、複製配信要求フラグ116を有効にする。
【0095】
図8に示す第二の構成のバインディングキャッシュ120を用いた更新処理は、以下の通りである。
【0096】
移動端末10に該当するエントリ121には、ホームアドレスHoA1とpCoA1が記載された状態になっており、複製配信を要求する移動端末10からのバインディングアップデートメッセージに記載されたnCoAをセカンダリケアオブアドレス124にCoA1−1として記載し、複製配信要求フラグ125を有効にする。本構成のバインディングキャッシュ120は、移動先ケアオブアドレス124が複数存在するときに用いられるもので、CoA1−1に記載したものと異なる移動先ケアオブアドレスが通知された場合、CoA1−2に記載する。
【0097】
図9に示す第三の構成のバインディングキャッシュ130を用いた更新処理は、以下の通りである。
【0098】
移動端末10に該当するエントリ131には、ホームアドレスHoA1とpCoA1−1が記載された状態になっており、複製配信を要求する移動端末10からのバインディングアップデートメッセージに記載されたnCoAを、新たにエントリ132を生成して記載し、両エントリの複製配信要求フラグ135を有効にする。
【0099】
上記に示したように、Mobile IP処理部34によるバインディングキャッシュ更新が完了すると、以後移動端末10への転送パケットに対して、以下の処理が実施される。
【0100】
ハンドオーバ制御部35は、移動端末10へのパケット転送をMobile IP処理部34を通じて検知すると(S35)、バインディングキャッシュの移動端末10エントリの複製要求フラグ116を確認し(S36)、複製要求フラグ116が有効である場合は、複製情報をパケットに付加した後にパケットを複製して(S37)、宛先をそれぞれoCoAとnCoAとして送信するため、パケットをMobile IP処理部34に転送する(S38)。
【0101】
ここで図19は、ハンドオーバ制御部35が移動端末10に転送するパケットに付加する複製情報の一例であり、Mobile IP手順に準拠したモビリティヘッダ200に対する複製情報オプション320を用いる。複製情報オプション320は、本オプションを有するパケットが複製されたものであるかを示す複製フラグ(D)321と、パケットのシーケンス番号(Sequence#)322を含む。ホームエージェント装置30は、複製情報をパケットに付加する際に、複製フラグ(D)321を有効にし、シーケンス番号(Sequence#)322に、複製パケットのシーケンス番号を記載する。
【0102】
なお、ハンドオーバ制御部35は、複製パケットのシーケンス番号についてバインディングキャッシュを用いて管理してもよい。
【0103】
図21に複製パケットのシーケンス番号を管理するためのバインディングキャッシュ410の構成例を示す。本バインディングキャッシュ410は、複製シーケンス番号フィールド411を有する。ハンドオーバ制御部35は、パケット複製時に付加した複製情報に記載したシーケンス番号を、バインディングキャッシュ410の複製シーケンス番号フィールド411に記載しておき、次のパケット複製時に、複製シーケンス番号フィールド411に記載された値をインクリメントして使用する。
【0104】
第二および第三の構成のバインディングキャッシュを用いて、移動端末10エントリに2つ以上のnCoAが記載されている場合、ハンドオーバ制御部35は、複製情報をパケットに付加した後に、該当するnCoAの数のパケット複製を行い、宛先を各nCoAに書き換えたうえで(S37)送信する(S38)。
【0105】
次に、移動端末10から、複製配信を停止させるためのバインディングアップデートメッセージを受信した場合のホームエージェント装置30の処理手順について説明する。
【0106】
移動端末10から、複製配信を停止させるための第一の構成のバインディングアップデートメッセージを受信すると(S31)、メッセージの評価を行う。すなわち、IP基本ヘッダのソースアドレスを移動先の(現在通信に用いている)ケアオブアドレスnCoA、ホームアドレス宛先オプション230のホームアドレスフィールド233にホームアドレス(HoA)、代理ケアオブアドレスモビリティオプション220の代理ケアオブアドレスフィールド223に移動元のケアオブアドレス(複製配信を停止させるアドレス、すなわちoCoA)が記載され、バインディングアップデート210の複製配信要求フラグ211が有効であるかを評価する(S32)。
【0107】
上記複製配信を停止させるための第一の構成のバインディングアップデートメッセージに合致する場合、Mobile IP処理部34は、バインディングキャッシュを更新し(S33)、バインディングキャッシュの更新が完了後にバインディングアックメッセージを移動端末10に対して送信する(S34)。バインディングキャッシュ更新時には異常が発生した場合も、異常コードを記載したバインディングアックメッセージを移動端末10に送信する。
【0108】
移動端末10から、複製配信を停止させるための第二の構成のバインディングアップデートメッセージを受信すると(S31)、メッセージの評価を行う。すなわち、IP基本ヘッダのソースアドレスを移動先の(現在通信に用いている)ケアオブアドレスnCoA、ホームアドレス宛先オプション230のホームアドレスフィールド233にホームアドレス、代理ケアオブアドレスモビリティオプション220の代理ケアオブアドレスフィールド223に移動元のケアオブアドレス(複製配信を停止させるアドレス)が記載され、バインディングアップデート210の複製配信要求フラグ211が無効に設定されているかを評価する(S32)。
【0109】
上記複製配信を停止させるための第二の構成のバインディングアップデートメッセージに合致する場合、Mobile IP処理部34は、バインディングキャッシュを更新し(S33)、バインディングキャッシュの更新が完了後にバインディングアックメッセージを移動端末10に対して送信する(S34)。バインディングキャッシュ更新時には異常が発生した場合も、異常コードを記載したバインディングアックメッセージを移動端末10に送信する。
【0110】
移動端末10から、複製配信を停止させるための第三の構成のバインディングアップデートメッセージを受信すると、メッセージの評価を行う。すなわち、IP基本ヘッダのソースアドレスを移動先のケアオブアドレスnCoA、ホームアドレス宛先オプション230のホームアドレスフィールド233にホームアドレスが記載され、バインディングアップデート210の複製配信要求フラグ211が有効に設定されているかを評価する(S32)。
【0111】
上記複製配信を停止させるための第三の構成のバインディングアップデートメッセージに合致する場合、Mobile IP処理部34は、バインディングキャッシュを更新し(S33)、バインディングキャッシュの更新が完了後にバインディングアックメッセージを移動端末10に対して送信する(S34)。バインディングキャッシュ更新時には異常が発生した場合も、異常コードを記載したバインディングアックメッセージを移動端末10に送信する。
【0112】
移動端末10から、複製配信を停止させるための第四の構成のバインディングアップデートメッセージを受信すると、メッセージの評価を行う。すなわち、IP基本ヘッダのソースアドレスを移動先のケアオブアドレスnCoA、ホームアドレス宛先オプション230のホームアドレスフィールド233にホームアドレスが記載され、バインディングアップデート210の複製配信要求フラグ211が無効に設定されているかを評価する(S32)。
【0113】
上記複製配信を停止させるための第四の構成のバインディングアップデートメッセージに合致する場合、Mobile IP処理部34は、バインディングキャッシュを更新し(S33)、バインディングキャッシュの更新が完了後にバインディングアックメッセージを移動端末10に対して送信する(S34)。バインディングキャッシュ更新時には異常が発生した場合も、異常コードを記載したバインディングアックメッセージを移動端末10に送信する。
【0114】
ここで、バインディングキャッシュの更新処理は、先に説明したように以下のいずれかを実施する。
【0115】
図7に示す第一の構成のバインディングキャッシュ110を用いた更新処理として、移動端末10に該当するエントリ111のセカンダリケアオブアドレス115のCoA1を削除し、複製配信要求フラグ116を無効にし、プライマリケアオブアドレス114としてバインディングアップデートメッセージに記載された移動先ケアオブアドレスnCoAを記載する。
【0116】
図8に示す第二の構成のバインディングキャッシュ120を用いた更新処理として、移動端末10に該当するエントリ121の、すべてのセカンダリケアオブアドレス124のCoA1−1、CoA1−2を削除し、複製配信要求フラグ125を無効にし、プライマリケアオブアドレス123としてバインディングアップデートメッセージに記載された移動先ケアオブアドレスnCoAを記載する。
【0117】
図9に示す第三の構成のバインディングキャッシュ130を用いた更新処理として、移動端末10に該当するエントリ131、132のうち、プライマリケアオブアドレス134が移動元ケアオブアドレスoCoAと一致する方を削除し、バインディングアップデートメッセージに記載された移動先ケアオブアドレスnCoAと一致する方の複製配信要求フラグ135を無効にする。なお、該当エントリが多数存在する場合は、バインディングアップデートメッセージに記載された移動先ケアオブアドレスnCoAと一致する一つを残してすべて削除する。
【0118】
なお、ハンドオーバ制御部35における一切の処理は、Mobile IP処理部34が行ってもよい。
【0119】
以上のように、本発明のホームエージェント装置30は、移動端末10のハンドオーバ先で使用可能なケアオブアドレスの通知を受けることにより、移動元と移動先の双方に転送パケットを複製配信することができ、移動端末10はハンドオーバ後ただちにパケットをリアルタイムに受信でき、パケットロスを低減可能なシステムを実現することができる。
【0120】
次に、通信装置50の構成および基本的な動作について説明する。
【0121】
図4、5は通信装置50の構成図であり、51は物理層処理、データリンク層処理を行う第一のL1/L2処理部、52はネットワーク層処理を行うL3処理部、53はTCPやUDPなどの上位層の処理を行う上位層処理部、54はMobile IP手順に基づいて移動端末の移動管理を行うMobile IP処理部、55はアプリケーションの制御を行うアプリケーション処理部、56はさらに異なるネットワークと接続され物理層処理、データリンク層処理を行う第二のL1/L2処理部、58は移動先ケアオブアドレスの先行取得制御や移動先ケアオブアドレスの登録制御を行うハンドオーバ制御部である。ここで、図4は通信装置50がホストとして機能する場合の構成、図5は通信装置50がルータとして機能する場合の構成である。
【0122】
なお、図5において、ネットワークと接続するL1/2処理部51、56は二つまでしか図示していないが、さらに多くのL1/2処理部を具備する構成であってもよく、本発明はその具備する数を制限するものではない。
【0123】
上記のように構成された通信装置50の基本的な動作について、以下説明する。図4に示す構成の通信装置50の送信動作は、以下の通りである。
【0124】
アプリケーション処理部55が生成する送信データは、ソケットやTCPまたはUDP等のプロトコルにしたがった処理を行う上位層処理部53を経由して、IPプロトコル処理を行うL3処理部52に転送され、IP処理を実施すると同時に、Mobile IP手順に従った処理を行うMobile IP処理部54が、Mobile IPに関する付加的なIPヘッダ処理を行い、L1/2処理部51にてデータリンクプロトコル処理と物理層プロトコル処理が行われた後に、アクセスネットワークに送信される。
【0125】
図4に示す構成の通信装置50の受信動作は、送信動作と逆の操作となり以下の通りである。
【0126】
アクセスネットワークから受信したパケットをL1/2処理部51が物理層プロトコルとデータリンクプロトコル処理を行った後に、L3処理部がIPプロトコル処理を行う中で、同時にMobile IP処理部54がMobile IPに関する付加的なIPヘッダ処理を行い、続いて上位層処理部53による処理が行われてアプリケーション処理部55にデータが転送される。
【0127】
図5に示す構成の通信装置50の送受信動作は、上記示した図4の構成の場合とほぼ同じであるが、上位層処理部13とアプリケーション処理部55の代わりに、第一のL1/2処理部51とは異なる第二のL1/2処理部56を有する。
すなわち、図5に示すルータとして動作する通信装置50は、内部ネットワークから受信したパケットを第二のL1/2処理部56が物理層プロトコル処理、データリンクプロトコル処理を行った後に、L3処理部はルーティング処理を含むIPプロトコル処理を行い、L1/2処理部51もしくは56のいずれかに転送する。アクセスネットワークから受信したパケットについても、移動端末50は、第一のL1/2処理部51による処理後、L3処理部52におけるルーティング処理の結果、L1/2処理部51もしくは56のいずれかに転送する。ここで、Mobile IP処理部54では、内部ネットワークの移動透過性を実現するために、Mobile IP手順の応用である標準的なモバイルルータ処理も実施する(IETF NEMO WG参照)。
【0128】
上記のように構成された通信装置50の基本的な動作について、以下に説明する。通信装置50のバインディングアップデートメッセージ処理の動作について、通信装置50が実施する本発明に関する処理手順を示す図16を用いて説明する。
【0129】
Mobile IP処理部54は、バインディングアップデートメッセージを受信すると(S51)、メッセージの評価を行う。すなわち、IP基本ヘッダのソースアドレスに移動端末10の移動元のケアオブアドレスoCoA、ホームアドレス宛先オプション230のホームアドレスフィールド233に移動端末10のホームアドレス、代理ケアオブアドレスモビリティオプション220の代理ケアオブアドレスフィールド223に移動端末10の移動先のケアオブアドレスが記載されており、バインディングアップデート210の複製配信要求フラグ211が有効になっているかを評価する(S52)。
【0130】
上記複製配信を要求するバインディングアップデートメッセージに合致する場合、Mobile IP処理部54は、バインディングキャッシュを更新し(S53)、バインディングキャッシュの更新が完了後にバインディングアックメッセージを移動端末10に対して送信する(S54)。バインディングキャッシュ更新時には異常が発生した場合も、異常コードを記載したバインディングアックメッセージを移動端末10に送信する。
【0131】
ここで、バインディングキャッシュの更新処理は、以下のいずれかを実施する。
【0132】
図7に示す第一の構成のバインディングキャッシュ110を用いた更新処理は、以下の通りである。
【0133】
移動端末10に該当するエントリ111には、ホームアドレスHoA1とpCoA1が記載された状態になっており、複製配信を要求する移動端末10からのバインディングアップデートメッセージに記載されたnCoAをセカンダリケアオブアドレス115にCoA1として記載し、複製配信要求フラグ116を有効にする。
【0134】
図8に示す第二の構成のバインディングキャッシュ120を用いた更新処理は、以下の通りである。
【0135】
移動端末10に該当するエントリ121には、ホームアドレスHoA1とpCoA1が記載された状態になっており、複製配信を要求する移動端末10からのバインディングアップデートメッセージに記載されたnCoAをセカンダリケアオブアドレス124にCoA1−1として記載し、複製配信要求フラグ125を有効にする。本構成のバインディングキャッシュ120は、移動先ケアオブアドレスが複数存在するときに用いられるもので、CoA1−1に記載したものと異なる移動先ケアオブアドレスが通知された場合、CoA1−2に記載する。
【0136】
図9に示す第三の構成のバインディングキャッシュ130を用いた更新処理は、以下の通りである。
【0137】
移動端末10に該当するエントリ131には、ホームアドレスHoA1とpCoA1−1が記載された状態になっており、複製配信を要求する移動端末10からのバインディングアップデートメッセージに記載されたnCoAを、新たにエントリ132を生成して記載し、両エントリの複製配信要求フラグ135を有効にする。
【0138】
Mobile IP処理部54によるバインディングキャッシュ更新が完了すると、以後移動端末10への送信パケットに対して、以下の処理が実施される。
【0139】
ハンドオーバ制御部55は、移動端末10へのパケット送信をMobile IP処理部34を通じて検知すると(S55)、バインディングキャッシュの移動端末10エントリの複製要求フラグ116を確認し(S56)、複製要求フラグ116が有効である場合は、複製情報をパケットに付加した後にパケットを複製して(S57)、宛先をそれぞれoCoAとnCoAとして送信するため、パケットをMobile IP処理部54に転送する(S58)。
【0140】
ここで図20は、ハンドオーバ制御部58が移動端末10に転送するパケットに付加する複製情報の一例であり、Mobile IP手順に準拠したルーティングヘッダ(Type2)を拡張した、拡張ルーティングヘッダ(Type2)300である。拡張ルーティングヘッダ(Type2)300は、本オプションを有するパケットが複製されたものであるかを示す複製フラグ(D)301と、パケットのシーケンス番号(Sequence#)302を含む。通信装置50は、複製情報をパケットに付加する際に、複製フラグ(D)301を有効にし、シーケンス番号(Sequence#)302に、複製パケットのシーケンス番号を記載する。
【0141】
なお、ハンドオーバ制御部34は、複製パケットのシーケンス番号についてバインディングキャッシュを用いて管理してもよい。図21に複製パケットのシーケンス番号を管理するためのバインディングキャッシュ410の構成例を示す。本バインディングキャッシュ410は、複製シーケンス番号フィールド411を有する。ハンドオーバ制御部34は、パケット複製時に付加した複製情報に記載したシーケンス番号を、バインディングキャッシュ410の複製シーケンス番号フィールド411に記載しておき、次のパケット複製時に、複製シーケンス番号フィールド411に記載された値をインクリメントして使用する。
【0142】
第二および第三の構成のバインディングキャッシュを用いて、移動端末10エントリに2つ以上のnCoAが記載されている場合、ハンドオーバ制御部35は、複製情報をパケットに付加した後に該当するnCoAの数のパケット複製を行い、宛先を各nCoAに書き換えたうえで(S57)送信する(S58)。
【0143】
次に、移動端末10から、複製配信を停止させるためのバインディングアップデートメッセージを受信した場合の通信装置50の処理手順について説明する。
【0144】
移動端末10から、複製配信を停止させるための第一の構成のバインディングアップデートメッセージを受信すると(S51)、メッセージの評価を行う。すなわち、IP基本ヘッダのソースアドレスを移動先の(現在通信に用いている)ケアオブアドレスnCoA、ホームアドレス宛先オプション230のホームアドレスフィールド233にホームアドレス(HoA)、代理ケアオブアドレスモビリティオプション220の代理ケアオブアドレスフィールド223に移動元のケアオブアドレス(複製配信を停止させるアドレス、すなわちoCoA)が記載され、バインディングアップデート210の複製配信要求フラグ211が有効であるかを評価する(S52)。
【0145】
上記複製配信を停止させるための第一の構成のバインディングアップデートメッセージに合致する場合、Mobile IP処理部54は、バインディングキャッシュを更新し(S53)、バインディングキャッシュの更新が完了後にバインディングアックメッセージを移動端末10に対して送信する(オプション)(S54)。バインディングキャッシュ更新時には異常が発生した場合も、異常コードを記載したバインディングアックメッセージを移動端末10に送信する。
【0146】
移動端末10から、複製配信を停止させるための第二の構成のバインディングアップデートメッセージを受信すると(S51)、メッセージの評価を行う。すなわち、IP基本ヘッダのソースアドレスを移動先の(現在通信に用いている)ケアオブアドレスnCoA、ホームアドレス宛先オプション230のホームアドレスフィールド233にホームアドレス、代理ケアオブアドレスモビリティオプション220の代理ケアオブアドレスフィールド223に移動元のケアオブアドレス(複製配信を停止させるアドレス)が記載され、バインディングアップデート210の複製配信要求フラグ211が無効に設定されているかを評価する(S52)。
【0147】
上記複製配信を停止させるための第二の構成のバインディングアップデートメッセージに合致する場合、Mobile IP処理部54は、バインディングキャッシュを更新し(S53)、バインディングキャッシュの更新が完了後にバインディングアックメッセージを移動端末10に対して送信する(S54)。バインディングキャッシュ更新時には異常が発生した場合も、異常コードを記載したバインディングアックメッセージを移動端末10に送信する。
【0148】
移動端末10から、複製配信を停止させるための第三の構成のバインディングアップデートメッセージを受信すると、メッセージの評価を行う。すなわち、IP基本ヘッダのソースアドレスを移動先のケアオブアドレスnCoA、ホームアドレス宛先オプション230のホームアドレスフィールド233にホームアドレスが記載され、バインディングアップデート210の複製配信要求フラグ211が有効に設定されているかを評価する(S52)。
【0149】
上記複製配信を停止させるための第三の構成のバインディングアップデートメッセージに合致する場合、Mobile IP処理部54は、バインディングキャッシュを更新し(S53)、バインディングキャッシュの更新が完了後にバインディングアックメッセージを移動端末10に対して送信する(S54)。バインディングキャッシュ更新時には異常が発生した場合も、異常コードを記載したバインディングアックメッセージを移動端末10に送信する。
【0150】
移動端末10から、複製配信を停止させるための第四の構成のバインディングアップデートメッセージを受信すると、メッセージの評価を行う。すなわち、IP基本ヘッダのソースアドレスを移動先のケアオブアドレスnCoA、ホームアドレス宛先オプション230のホームアドレスフィールド233にホームアドレスが記載され、バインディングアップデート210の複製配信要求フラグ211が無効に設定されているかを評価する(S52)。
【0151】
上記複製配信を停止させるための第四の構成のバインディングアップデートメッセージに合致する場合、Mobile IP処理部54は、バインディングキャッシュを更新し(S53)、バインディングキャッシュの更新が完了後にバインディングアックメッセージを移動端末10に対して送信する(S54)。バインディングキャッシュ更新時には異常が発生した場合も、異常コードを記載したバインディングアックメッセージを移動端末10に送信する。
【0152】
ここで、バインディングキャッシュの更新処理は、以下のいずれかを実施する。
【0153】
図7に示す第一の構成のバインディングキャッシュ110を用いた更新処理として、移動端末10に該当するエントリ111のセカンダリケアオブアドレス115のCoA1を削除し、複製配信要求フラグ116を無効にし、プライマリケアオブアドレス114としてバインディングアップデートメッセージに記載された移動先ケアオブアドレスnCoAを記載する。
【0154】
図8に示す第二の構成のバインディングキャッシュ120を用いた更新処理として、移動端末10に該当するエントリ121の、すべてのセカンダリケアオブアドレスの124CoA1−1、CoA1−2を削除し、複製配信要求フラグを無効にし、プライマリケアオブアドレス123としてバインディングアップデートメッセージに記載された移動先ケアオブアドレスnCoAを記載する。
【0155】
図9に示す第三の構成のバインディングキャッシュ130を用いた更新処理として、移動端末10に該当するエントリ131、132のうち、プライマリケアオブアドレス134が移動元ケアオブアドレスoCoAと一致する方を削除し、バインディングアップデートメッセージに記載された移動先ケアオブアドレスnCoAと一致する方の複製配信要求フラグ135を無効にする。なお、該当エントリが多数存在する場合は、バインディングアップデートメッセージに記載された移動先ケアオブアドレスnCoAと一致する一つを残してすべて削除する。
【0156】
なお、ハンドオーバ制御部35における一切の処理は、Mobile IP処理部54が行ってもよい。
【0157】
以上のように、本発明の通信装置50は、移動端末10のハンドオーバ先で使用可能なケアオブアドレスの通知を受けることにより、移動元と移動先の双方に送信パケットを複製配信することができ、移動端末10はハンドオーバ後ただちにパケットをリアルタイムに受信でき、パケットロスを低減可能なシステムを実現することができる。
【0158】
【発明の効果】
以上のように本発明によれば、ホームエージェントや通信相手が管理するバインディングキャッシュにプライマリケアオブアドレスを含む複数のケアオブアドレスを記載できるようにし、さらには移動端末のハンドオーバに際してホームエージェントさらには通信相手が転送あるいは送信するパケットに複製情報を付加した上で複製して移動端末に配信することによりIPパケットロスの低減とパケット到達のリアルタイム性を確保するとともに、移動端末の処理負荷を低減可能なバイキャスト方法を実現する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態による移動通信システムのホームエージェント装置の第一の構成を示す図
【図2】本発明の実施の形態による移動通信システムの移動端末の第一の構成を示す図
【図3】本発明の実施の形態による移動通信システムの移動端末の第二の構成を示す図
【図4】本発明の実施の形態による移動通信システムの通信装置の第一の構成を示す図
【図5】本発明の実施の形態による移動通信システムの通信装置の第二の構成を示す図
【図6】本発明の実施の形態に係るネットワークの構成を示す図
【図7】本発明の実施の形態によるバインディングキャッシュの第一の構成を示す図
【図8】本発明の実施の形態によるバインディングキャッシュの第二の構成を示す図
【図9】本発明の実施の形態によるバインディングキャッシュの第三の構成を示す図
【図10】本発明の実施の形態に係るモビリティヘッダの構成を示す図
【図11】本発明の実施の形態によるバインディングアップデートの構成の一例を示す図
【図12】本発明の実施の形態に係る代理ケアオブアドレスモビリティオプションの構成を示す図
【図13】本発明の実施の形態に係るホームアドレス宛先オプションの構成を示す図
【図14】本発明の実施の形態に係る移動端末のハンドオーバ動作の一例を示すフロー図
【図15】本発明の実施の形態に係るホームエージェント装置の動作の一例を示すフロー図
【図16】本発明の実施の形態に係る通信装置の動作の一例を示すフロー図
【図17】本発明の実施の形態に係る移動端末のデータ受信動作の一例を示すフロー図
【図18】本発明の実施の形態に係る移動端末の位置登録手順を示す図
【図19】本発明の実施の形態に係る複製情報の構成を示す図
【図20】本発明の実施の形態に係る拡張ルーティングヘッダの構成を示す図
【図21】本発明の実施の形態によるバインディングキャッシュの第四の構成を示す図
【図22】本発明の実施の形態に係るパケットシーケンスキャッシュの構成を示す図
【符号の説明】
10 移動端末
11、16 L1/2処理部
12 L3処理部
13 上位層処理部
14 Mobile IP処理部
15 アプリケーション処理部
18 ハンドオーバ制御部
30 ホームエージェント装置
31、36 L1/2処理部
32 L3処理部
33 上位層処理部
34 Mobil IP処理部
35 アプリケーション処理部
38 ハンドオーバ制御部
50 移動端末
51、56 L1/2処理部
52 L3処理部
53 上位層処理部
54 Mobile IP処理部
55 アプリケーション処理部
58 ハンドオーバ制御部
500 ローカルネットワーク
【発明の属する利用分野】
本発明は、移動通信システムにおいて、IPパケットロスを低減する移動管理方法及び移動通信システムに関するものである。
【0002】
【従来の技術】
インターネットシステムにおける移動管理方法の一つにMobile IPがあり、IPv4に対応するMobile IPv4は、RFC3344(IP Mobility Support for IPv4)にて標準化されている。
【0003】
また、IPv6に対応するMobile IPv6は、インターネットドラフトdraft−ietf−mobileip−ipv6(Mobility Support in IPv6)において現在も標準化が進められている。これらのプロトコルによって、移動端末が異なるネットワーク間を移動する場合にも、同一のアドレスを用いて通信を行うことが可能となる。
【0004】
Mobile IPv6においては、移動端末はホームリンクから離れた場合に現在接続しているリンクのアクセスルータから送信されるネットワーク情報から現在接続しているリンクのプレフィックス情報を取得することにより、そのリンクで一時的に使用するケアオブアドレスを生成する。その後、バインディングアップデートメッセージをホームエージェントに送信することにより、そのケアオブアドレスをプライマリケアオブアドレスとして、移動端末のホームリンク上のホームエージェントに登録する。ホームエージェントは移動端末からのバインディングアップデートメッセージを受信した後、ホームアドレスとケアオブアドレスを関連付けるバインディングキャッシュを作成もしくは更新する。
【0005】
ホームエージェントはバインディングキャッシュを参照し、移動端末のホームリンク上のホームアドレス宛に送信されたパケットを代理受信し、代理受信したパケットをカプセル化して、移動端末のケアオブアドレスに転送するという処理を行う。移動端末は、ホームエージェントにより転送されたパケットのカプセル解除を行い、移動端末のホームアドレス宛のパケットを受け取ることができる。
【0006】
また、Mobile IPv4においては、移動端末宛のパケットは常にホームエージェント経由で転送されるため、パケットが通信先ノードから移動端末に届くまでに無駄な経路を通るという三角経路問題が生じる。そこで、Mobile IPv6においては通信先ノードにもバインディングキャッシュを持たせ、ルーティングヘッダを用いて移動端末宛のパケットを直接移動端末に送ることにより、三角経路問題を防ぐことができる。
【0007】
また、移動端末がハンドオーバ復帰後に受信するIPパケットのリアルタイム性を確保しながらパケットロスを低減する方式として、バイキャスト方式がある(例えば、特許文献1参照)。バイキャスト方式では、移動端末が移動する以前の収容ルータ(移動元ルータ)と移動後の収容ルータ(移動先ルータ)をともに収容する上位ルータ、あるいはホームエージェントが、登録された移動端末宛パケットを複製して、移動元と移動先のアドレスに向けて同一のパケットを送信することにより、移動端末は、ハンドオーバに際してパケット受信ロスを低減でき、さらにはパケット伝送遅延を抑えてリアルタイム性を確保することができる。
【0008】
【特許文献1】
特開2002−125254号公報(第6−7頁、第1図)
【0009】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、上記バイキャスト方式では、移動端末が受信する複製パケットを上位層において重複の検出をする必要があり、処理負荷を増大する要因となっていた。
【0010】
また、移動端末と通信を行う通信相手はパケット複製を行うことができず、特にネットワークドメイン間を移動(ハンドオーバ)する際の通信効率化を実現することができなかった。
【0011】
さらには、ホームエージェントや通信相手がパケット複製を行う場合、現在のMobile IP標準ではバインディングキャッシュに一つのケアオブアドレス、すなわちプライマリケアオブアドレスしか管理していないため、上記バイキャスト方式を効率的に行うことができないといった課題があった。
【0012】
本発明は、ホームエージェントや通信相手が複数のケアオブアドレスを管理し複製パケットを移動端末に転送することで、IPパケットロスを低減するとともに移動端末の処理負荷を低減することを目的とする。
【0013】
【課題を解決するための手段】
上記課題を解決するために本発明では、Mobile IPを用いた通信システムにおいて、ホームエージェントや通信相手が管理するバインディングキャッシュにプライマリケアオブアドレスを含む複数のケアオブアドレスを記載できるようにし、さらには移動端末のハンドオーバに際してホームエージェントさらには通信相手が転送あるいは送信するパケットに複製情報を付加した上で複製して移動端末に配信することによりIPパケットロスの低減とパケット到達のリアルタイム性を確保するとともに、移動端末の処理負荷を低減可能なバイキャスト方法を実現する。
【0014】
【発明の実施の形態】
本発明の請求項1に記載の発明は、アクセスルータを移動しながらパケット通信を行う移動端末と、移動端末の位置管理をMobile IP手順に従って実施するホームエージェント装置とから構成される移動通信システムの移動端末のハンドオーバの際の移動管理方法において、前記ホームエージェント装置は、前記移動端末から既に通知済みの移動元ネットワークで使用しているケアオブアドレスに加えて、移動先ネットワークで使用する少なくとも1つのケアオブアドレスの通知をバインディングアップデートメッセージにより受け、既に登録された移動元のケアオブアドレスとともに移動先のケアオブアドレスをバインディングキャッシュに登録し、移動端末へのパケット送出に際しては、パケットに複製情報を付加した後にパケットを複製し、バインディングキャッシュに登録された移動元と移動先のケアオブアドレスの双方に送出し、前記移動端末は、受信したパケットに含まれる複製情報を用いてパケットの重複受信を判定することを特徴とする移動管理方法であり、移動先のネットワークにパケットを複製配信することにより、ハンドオーバ後のスムーズなパケット受信再開を実現し、さらには、移動端末は重複パケットの判定を行うことにより、特にTCPのように重複パケットによる影響を軽減することができる。また、ホームエージェント装置がパケット複製を実施することにより、新たに認証機構を動作させることなく、既存の機構を用いて信頼性の高い転送を実現することができる。
【0015】
請求項2に記載の発明は、アクセスルータを移動しながらパケット通信を行う移動端末と、移動端末と通信を行うとともに、Mobile IP手順に従って移動端末の位置管理を実施する通信装置とから構成される移動通信システムの移動端末のハンドオーバの際の移動管理方法において、前記通信装置は、前記移動端末から既に通知済みの移動元ネットワークで使用しているケアオブアドレスに加えて、移動先ネットワークで使用する少なくとも1つのケアオブアドレスの通知をバインディングアップデートメッセージにより受け、既に登録された移動元のケアオブアドレスとともに移動先のケアオブアドレスをバインディングキャッシュに登録し、移動端末へのパケット送出に際しては、パケットに複製情報を付加した後にパケットを複製し、バインディングキャッシュに登録された移動元と移動先のケアオブアドレスの双方に送出し、前記移動端末は、受信したパケットに含まれる複製情報を用いてパケットの重複受信を判定することを特徴とする移動管理方法であり、移動先のネットワークにパケットを複製配信することにより、ハンドオーバ後のスムーズなパケット受信再開を実現し、さらには、移動端末は重複パケットの判定を行うことにより、特にTCPのように重複パケットによる影響を軽減することができる。また、通信装置がパケット複製を行うことにより、ホームエージェント装置を含む経路途上装置の処理負荷を増加させることなく、ハンドオーバに伴うネットワーク処理を実施することができる。
【0016】
請求項3に記載の発明は、前記バインディングアップデートメッセージは、複製配信の有無を指示する複製要求フラグを含むことを特徴とする請求項1または2に記載の移動管理方法であり、移動端末が明示的に複製要求を行うことにより、ホームエージェント装置や通信装置は、パケット複製の実施を確信でき、不要にパケット複製を実施することのないよう動作させることができる。
【0017】
請求項4に記載の発明は、前記バインディングキャッシュが複数の移動先のケアオブアドレスを登録する際は、エントリを分けたリスト構造で管理することを特徴とする請求項1または2に記載の移動管理方法であり、エントリ間をリスト結合することにより、同一ホームアドレスに対する複数ケアオブアドレスの探索を効率的に行うことができる。
【0018】
請求項5に記載の発明は、通信装置とパケット通信を移動しながら実施する移動端末において、ハンドオーバに際して、移動先ネットワークで使用する少なくとも1つのケアオブアドレスを事前に取得し、前記取得した移動先のケアオブアドレスをホームエージェント装置および/または通信装置に通知する際に、複製要求フラグを含むバインディングアップデートメッセージを生成しホームエージェント装置および/または通信装置に送信するハンドオーバ制御手段を有することを特徴とする移動端末であり、移動先のネットワークにパケットを複製配信してもらうことにより、ハンドオーバ後のスムーズなパケット受信再開を実現する。
【0019】
請求項6に記載の発明は、前記ハンドオーバ制御手段は、受信パケットに複製情報が含まれているかを検出し、複製情報からパケットの重複受信を判定することを特徴とする請求項5に記載の移動端末であり、重複パケットの判定を行うことにより、特にTCPのように重複パケットによる影響を軽減することができる。
【0020】
請求項7に記載の発明は、ハンドオーバに際して、移動端末の位置管理をMobile IP手順に従って実施するホームエージェント装置において、
前記移動端末から、複製要求フラグが有効であるバインディングアップデートメッセージを受信すると、既に登録された移動端末の移動元のケアオブアドレスに加えて、前記バインディングアップデートメッセージに含まれる移動先のケアオブアドレスをバインディングキャッシュに登録し、移動端末へのパケット送出に際しては、パケットに複製情報を付加した後にパケットを複製し、前記バインディングキャッシュに登録された移動元と移動先のケアオブアドレスの双方に送出するハンドオーバ制御手段を有することを特徴とするホームエージェント装置であり、移動端末の要求を受けて、移動先のネットワークにパケットを複製配信することにより、ハンドオーバ後のスムーズなパケット受信再開を実現し、さらには、移動端末に重複パケットの判定を行わせることにより、特にTCPのように重複パケットによって受ける影響を軽減することができる。また、ホームエージェント装置がパケット複製を実施することにより、新たに認証機構を動作させることなく、既存の機構を用いて信頼性の高い転送を実現することができる。
【0021】
請求項8に記載の発明は、移動端末とデータ通信を行うとともに、ハンドオーバに際して、移動端末の位置管理をMobile IP手順に従って実施する通信装置において、前記移動端末から、複製要求フラグが有効であるバインディングアップデートメッセージを受信すると、既に登録された移動端末の移動元のケアオブアドレスに加えて、前記バインディングアップデートメッセージに含まれる移動先のケアオブアドレスをバインディングキャッシュに登録し、移動端末へのパケット送出に際しては、パケットに複製情報を付加した後にパケットを複製し、前記バインディングキャッシュに登録された移動元と移動先のケアオブアドレスの双方に送出するハンドオーバ制御手段を有することを特徴とする通信装置であり、移動端末の要求を受けて、移動先のネットワークにパケットを複製配信することにより、ハンドオーバ後のスムーズなパケット受信再開を実現し、さらには、移動端末は重複パケットの判定を行うことにより、特にTCPのように重複パケットによって受ける影響を軽減することができる。また、通信装置がパケット複製を行うことにより、ホームエージェント装置を含む経路途上装置の処理負荷を増加させることなく、ハンドオーバに伴うネットワーク処理を実施することができる。
【0022】
請求項9に記載の発明は、請求項5または6に記載の移動端末と、請求項7記載のホームエージェント装置を具備する移動通信システムであり、移動端末からの複製配信要求を受けて、移動先のネットワークにパケットを複製配信することにより、ハンドオーバ後のスムーズなパケット受信再開を実現し、さらには、移動端末に重複パケットの判定を行わせることにより、特にTCPのように重複パケットによって受ける影響を軽減することができる。また、ホームエージェント装置がパケット複製を実施することにより、新たに認証機構を動作させることなく、既存の機構を用いて信頼性の高い転送を実現することができる。
【0023】
請求項10に記載の発明は、請求項5または6に記載の移動端末と、請求項8記載の通信装置を具備する移動通信システムであり、移動端末からの複製配信要求を受けて、通信装置が移動先のネットワークにパケットを複製配信することにより、ハンドオーバ後のスムーズなパケット受信再開を実現し、さらには、移動端末は重複パケットの判定を行うことにより、特にTCPのように重複パケットによって受ける影響を軽減することができる。また、通信装置がパケット複製を行うことにより、ホームエージェント装置を含む経路途上装置の処理負荷を増加させることなく、ハンドオーバに伴うネットワーク処理を実施することができる。
【0024】
請求項11に記載の発明は、請求項5または6に記載の移動端末と、請求項7記載のホームエージェント装置と、請求項8記載の通信装置を具備する移動通信システムであり、移動端末からの複製配信要求を受けて、ホームエージェント装置と通信装置の双方が移動先のネットワークにパケットを複製配信することにより、ハンドオーバ後のスムーズなパケット受信再開を実現し、さらには、移動端末は重複パケットの判定を行うことにより、特にTCPのように重複パケットによって受ける影響を軽減することができる。また、ホームエージェント装置がパケット複製を実施する場合は、新たな認証機構を動作させることなく、既存の機構を用いて信頼性の高い転送を実現することができ、通信装置がパケット複製を行う場合は、ホームエージェント装置を含む経路途上装置の処理負荷を増加させることなく、ハンドオーバに伴うネットワーク処理を実施することができる。
【0025】
以下、本発明の実施の形態について、図を用いて説明する。
【0026】
(実施の形態1)
本発明の実施の形態1における移動通信システムについて、図1から図12を用いて説明する。
【0027】
図6は本発明による移動通信システムにおけるネットワークの構成を示す図であり、10は移動端末(MN)、30は移動端末10を収容して位置管理を行うホームエージェント(HA)装置、50は移動端末10と通信を行う通信装置(CN)、71、72は移動端末10と無線交信を行うアクセスルータ(AR)である。500はホームエージェント装置30、通信装置50、アクセスルータ71、72を接続するローカルネットワークあるいはインターネットである。
【0028】
本発明の主旨は、移動端末10がアクセスルータ71、72間を移動する際に、移動先のアクセスルータ72配下で使用するケアオブアドレス(nCoA)を事前に取得し、Mobile IP手順によるところのバインディングアップデートメッセージを用いてホームエージェント装置30に通知し、ホームエージェント装置30は、移動端末10への転送パケットを複製して、既に登録されているアクセスルータ71配下で使用するケアオブアドレス(oCoA)と移動先のケアオブアドレス(nCoA)の双方に送出することにより、高速なハンドオーバを実現するものである。移動端末10は、移動元と移動先でほぼ同じタイミングで同一パケットを受信可能となるため、アクセスルータ71が移動端末10宛のパケットをバッファリングしてハンドオーバ完了後に移動先のアクセスルータ72に転送する場合に比べて、ハンドオーバ処理の高速化とハンドオーバ後に受信するパケットのリアルタイム性を確保することができる。
【0029】
以下、本発明による移動通信システムの動作について、説明する。
【0030】
本発明に関する移動通信システムでの移動端末10は、アクセスルータ71、72間を移動して接続するサブネットが変わると、新しくIPアドレス(ケアオブアドレス)を生成取得し、Mobile IP手順に従ってホームエージェント装置30に位置登録を行う。
【0031】
図18は位置登録処理手順を示したもので、移動端末10が有する不変のホームアドレスと、先に生成取得したケアオブアドレスの対が記載されたバインディングアップデートメッセージをアクセスルータ71または72を介して送信することによって開始される(M1)。ホームエージェント装置30は、バインディングアップデートメッセージを受信すると、内部で管理するバインディングキャッシュ100の移動端末10に該当するエントリのホームアドレスをキーとして検索し、該当エントリが存在しなければホームアドレスとケアオブアドレス他が記載されたエントリを新たに生成し、該当エントリが存在すればケアオブアドレスを書き換える。ホームエージェント装置30は、正しくバインディングキャッシュエントリを生成あるいは更新できた場合に、位置登録が正常に行われた旨を示すバインディングアックメッセージを移動端末10に送信し(M2)、移動端末10が受信したバインディングアックメッセージを評価した時点で位置登録処理が完了する。
【0032】
なお、ホームエージェント装置30が、正しくバインディングキャッシュを生成あるいは更新できなかった場合は、位置登録が正常に行われなかった旨のエラー情報を記載したバインディングアックメッセージを移動端末10に送信し(M2)、移動端末10は受信したバインディングアックメッセージに記載されたエラー情報にしたがって、バインディングアップデートメッセージの再送を試みる等の適切な処理を実施する。なお、移動端末10は、同様に通信装置50に対してもMobile IP手順に従って位置登録を行うことができる。
【0033】
次に、先に示したMobile IP手順に則った各装置の動作に加えて、本発明では新たに移動端末10におけるバインディングアップデートメッセージの生成方法と、ホームエージェント装置30および通信装置50におけるバインディングキャッシュ管理方法、さらにはホームエージェント装置30および通信装置50における移動端末10へのパケット転送あるいは送信方法を開示する。
【0034】
移動端末10は、それまで交信していたアクセスルータ71の交信領域からアクセスルータ72の交信領域に向かって移動しており、アクセスルータ72を通じて接続するサブネットのIPアドレス(nCoA)を取得すると、ホームエージェント装置30に対して取得したnCoAを位置登録する処理を開始する。位置登録処理には、Mobile IP手順準拠のバインディングアップデートメッセージを改良したものを用いる。
【0035】
以下、移動端末10におけるバインディングアップデートメッセージの生成方法について、バインディングアップデートメッセージの構成を示す図10から13を用いて説明する。
【0036】
移動端末10は、サブネット間のハンドオーバに先駆けて、移動先サブネットでのアドレスを先行的に取得する。アドレスの先行取得は、IETF等で検討されているFast Handovers for Mobile IPv6などを用いることによって実施可能である。移動端末10は、移動先サブネットのアドレスを先行取得すると、それをホームエージェント装置30や通信装置50に登録するため、バインディングアップデートメッセージを生成する。
【0037】
本発明によるバインディングアップデートメッセージは、図10に示すモビリティヘッダ200と、図11に示すバインディングアップデート210と、図13に示すホームアドレス宛先オプション230から構成される。バインディングアップデート210には、複製配信要求フラグ211を新たに追加する。ここで、複製配信要求フラグ211には、少なくとも1ビットの領域を割り当てるものとする。なお、既存のSビット212を複製配信要求フラグの代用としてもよい。
【0038】
移動端末10は、本構成によるバインディングアップデートメッセージを用いる場合、IP基本ヘッダのソースアドレスを移動元のケアオブアドレスoCoa、ホームアドレス宛先オプション230のホームアドレスフィールド233にホームアドレス、代理ケアオブアドレスモビリティオプション220の代理ケアオブアドレスフィールド223に移動先のケアオブアドレスを記載し、バインディングアップデート210の複製配信要求フラグ211を有効にする。本構成のバインディングアップデートメッセージを受信したホームエージェント装置30あるいは通信装置50は、後述するように、既に登録済みのバインディングキャッシュエントリに加えて、本バインディングアップデートメッセージの内容を管理し、以降の移動端末10宛のパケットを送出する際、パケットに複製情報を付加した後に複製して双方(移動元、移動先)のケアオブアドレス宛に送出する。
【0039】
移動端末10は、移動先ネットワークへのハンドオーバ完了後、ホームエージェント装置30および通信装置50による移動元のケアオブアドレスへの複製配信を停止させるため、先に複製配信要求フラグ211を有効にしたバインディングアップデートメッセージを送信したすべてのホームエージェント装置30および通信装置50に、以下のいずれかの構成をとるバインディングアップデートメッセージを送信する。
【0040】
複製配信を停止させるための第一の構成のバインディングアップデートメッセージは、モビリティヘッダ200、バインディングアップデート210、代理ケアオブアドレスモビリティオプション220及びホームアドレス宛先オプション230から構成される。移動端末10は、本構成によるバインディングアップデートメッセージを用いる場合、IP基本ヘッダのソースアドレスを移動先の(現在通信に用いている)ケアオブアドレスnCoA、ホームアドレス宛先オプション230のホームアドレスフィールド233にホームアドレス、代理ケアオブアドレスモビリティオプション220の代理ケアオブアドレスフィールド223に移動元のケアオブアドレス(複製配信を停止させるアドレス)を記載し、バインディングアップデート210の複製配信要求フラグ211を有効にする。
【0041】
本構成のバインディングアップデートメッセージを受信したホームエージェント装置30あるいは通信装置50は、後述するように、既に登録済みの複製配信対象となっているバインディングキャッシュエントリに関して、代理ケアオブアドレスモビリティオプション220の代理ケアオブアドレスフィールド223に記載された移動元のケアオブアドレスを抹消し、以降、移動元ケアオブアドレスへの複製配信を行わない。
【0042】
複製配信を停止させるための第二の構成のバインディングアップデートメッセージは、モビリティヘッダ200、バインディングアップデート210、代理ケアオブアドレスモビリティオプション220及びホームアドレス宛先オプション230から構成される。移動端末10は、本構成によるバインディングアップデートメッセージを用いる場合、IP基本ヘッダのソースアドレスを移動先の(現在通信に用いている)ケアオブアドレスnCoA、ホームアドレス宛先オプション230のホームアドレスフィールドにホームアドレス、代理ケアオブアドレスモビリティオプション220の代理ケアオブアドレスフィールドに移動元のケアオブアドレス(複製配信を停止させるアドレス)を記載し、バインディングアップデート210の複製配信要求フラグ211を無効にする。
【0043】
本構成のバインディングアップデートメッセージを受信したホームエージェント装置30あるいは通信装置50は、後述するように、既に登録済みの複製配信対象となっているバインディングキャッシュエントリに関して、代理ケアオブアドレスモビリティオプション220の代理ケアオブアドレスフィールド223に記載された移動元のケアオブアドレスを抹消し、以降、移動元ケアオブアドレスへの複製配信を行わない。
【0044】
複製配信を停止させるための第三の構成のバインディングアップデートメッセージは、モビリティヘッダ200、バインディングアップデート210及びホームアドレス宛先オプション230から構成される。移動端末10は、本構成によるバインディングアップデートメッセージを用いる場合、IP基本ヘッダのソースアドレスを移動先のケアオブアドレスnCoA、ホームアドレス宛先オプション230のホームアドレスフィールド233にホームアドレスを記載し、バインディングアップデート210の複製配信要求フラグ211を有効にする。
【0045】
本構成のバインディングアップデートメッセージを受信したホームエージェント装置30あるいは通信装置50は、後述するように、既に登録済みの複製配信対象となっているバインディングキャッシュエントリに関して、代理ケアオブアドレスモビリティオプション220の代理ケアオブアドレスフィールド223に記載された移動元のケアオブアドレスを抹消し、以降、移動元ケアオブアドレスへの複製配信を行わない。
【0046】
複製配信を停止させるための第四の構成のバインディングアップデートメッセージは、モビリティヘッダ200、バインディングアップデート210及びホームアドレス宛先オプション230から構成される。移動端末10は、本構成によるバインディングアップデートメッセージを用いる場合、IP基本ヘッダのソースアドレスを移動先のケアオブアドレスnCoA、ホームアドレス宛先オプション230のホームアドレスフィールドにホームアドレスを記載し、バインディングアップデート210の複製配信要求フラグ211を無効にする。
【0047】
本構成のバインディングアップデートメッセージを受信したホームエージェント装置30あるいは通信装置50は、後述するように、既に登録済みの複製配信対象となっているバインディングキャッシュエントリに関して、代理ケアオブアドレスモビリティオプション220の代理ケアオブアドレスフィールド223に記載された移動元のケアオブアドレスを上書き抹消し、以降、移動元ケアオブアドレスへの複製配信を行わない。
【0048】
なお、移動端末10は、移動先候補が複数存在する場合に、パケット到達信頼性を確保する目的で、位置登録するケアオブアドレスを2つ以上としてもよい。
【0049】
以下、ホームエージェント装置30および通信装置50におけるバインディングキャッシュ管理方法について、バインディングキャッシュの構成を示す図7から図9と、バインディングアップデートメッセージの構成を示す図10から13を用いて説明する。
【0050】
移動端末10が複製配信を要求する際に、ホームエージェント装置30および通信装置50は、先に示した構成のバインディングアップデートメッセージを受信する。すなわち、バインディングアップデートメッセージは、モビリティヘッダ200、バインディングアップデート210、代理ケアオブアドレスモビリティオプション220及びホームアドレス宛先オプション230から構成される。
本構成のバインディングアップデートメッセージには、IP基本ヘッダのソースアドレスに移動端末10の移動元のケアオブアドレスoCoA、ホームアドレス宛先オプション230のホームアドレスフィールド233に移動端末10のホームアドレス、代理ケアオブアドレスモビリティオプション220の代理ケアオブアドレスフィールド223に移動端末10の移動先のケアオブアドレスが記載されており、バインディングアップデート210の複製配信要求フラグ211が有効になっている。
【0051】
本構成のバインディングアップデートメッセージを受信したホームエージェント装置30あるいは通信装置50は、後述するように、既に登録済みの移動端末10に関するバインディングキャッシュエントリに記載されたケアオブアドレス(すなわち移動元のケアオブアドレス)と、本バインディングアップデートメッセージから得られた移動先のケアオブアドレスを併せて管理し、以降、移動端末10宛のパケットを送出する場合は、パケットを複製して双方(移動元、移動先)のケアオブアドレスに送出する。
【0052】
本発明によるホームエージェント装置30および通信装置50は、次のいずれかの構成のバインディングキャッシュを用いて、移動端末10の複数ケアオブアドレスを管理する。
【0053】
図7に示す第一の構成のバインディングキャッシュ110は、従来プライマリケアオブアドレス114のみ管理していたのに対して、セカンダリケアオブアドレス115と、移動端末10からの複製配信要求フラグ116を管理するものである。すなわち、一つのホームアドレスに対して、移動元と移動先のケアオブアドレスを一つのエントリとして管理することができる。
【0054】
例えば、ホームアドレス113がHoA1であるエントリ111には、プライマリケアオブアドレス114としてpCoa1とセカンダリケアオブアドレス115としてCoA1が登録されており、前者は現在通信に用いているアドレスであることから移動元のケアオブアドレス、後者は複製要求のために通知された移動先のケアオブアドレスである。また、ホームアドレス113がHoA2であるエントリ112も同様に、プライマリケアオブアドレス114として移動元のケアオブアドレスであるpCoA2、セカンダリケアオブアドレス115として移動先のケアオブアドレスであるCoA2が登録されている。ここで、エントリ111、112ともに複製配信要求フラグ116が有効であり、ホームエージェント装置30および通信装置50は、これら移動端末10に対するパケットを、pCoA1(もしくは2)と、CoA1(もしくは2)に複製配信する。
【0055】
図8に示す第二の構成のバインディングキャッシュ120は、さらに複数の移動先ケアオブアドレスを管理できるものである。すなわち、セカンダリケアオブアドレス124として管理する項目を2つ以上に拡張することにより、移動端末10の移動先候補が複数存在する場合に通知される複数ケアオブアドレスCoA−1、CoA1−2に対応することができる。
【0056】
図9に示す第三の構成のバインディングキャッシュ130は、複数のプライマリケアオブアドレス134を異なるエントリとして管理するものである。すなわち、ホームアドレスがHoA1である移動端末10が移動元のケアオブアドレスpCoA1−1と移動先のケアオブアドレスpCoA1−2を登録する場合は、エントリ131と132に分けて管理する。ここで、複製配信対象となるケアオブアドレス134を持つエントリの複製配信要求フラグ欄135は全て有効とする。本構成をとることにより、特にバインディングキャッシュがリスト構造によって管理されている場合に、移動端末10がハンドオーバ完了した後に移動元のケアオブアドレスpCoA1−1を抹消する操作を比較的容易に行えるという利点がある。また、同一ホームアドレスに対するエントリへのポインタを記載するフィールド133を設けることにより、複数ケアオブアドレスの探索を効率的に行うことができる。
【0057】
次に、各装置の構成およびその動作について、図を用いて説明する。
【0058】
以下、移動端末10の構成および基本的な動作について説明する。
図2、図3は移動端末10の構成図であり、11は物理層処理、データリンク層処理を行う第一のL1/L2処理部、12はネットワーク層処理を行うL3処理部、13はTCPやUDPなどの上位層の処理を行う上位層処理部、14はMobile IP手順に基づいて移動端末の移動管理を行うMobile IP処理部、15はアプリケーションの制御を行うアプリケーション処理部、16はさらに異なるネットワークと接続され物理層処理、データリンク層処理を行う第二のL1/L2処理部、18は移動先ケアオブアドレスの先行取得制御や移動先ケアオブアドレスの登録制御を行うハンドオーバ制御部である。ここで、図2は移動端末10がホストとして機能する場合の構成、図3は移動端末10がルータとして機能する場合の構成である。
【0059】
なお、図3において、ネットワークと接続するL1/2処理部11、16は二つまでしか図示していないが、さらに多くのL1/2処理部を具備する構成であってもよく、本発明はその具備する数を制限するものではない。
【0060】
上記のように構成された移動端末10の基本的な動作について、以下説明する。図2に示す構成の移動端末10の送信動作は、以下の通りである。
【0061】
アプリケーション処理部15が生成する送信データは、ソケットやTCPまたはUDP等のプロトコルに従った処理を行う上位層処理部13を経由して、IPプロトコル処理を行うL3処理部12に転送され、IP処理を実施すると同時に、Mobile IP手順に従った処理を行うMobile IP処理部14が、Mobile IPに関する付加的なIPヘッダ処理を行い、L1/2処理部11にてデータリンクプロトコル処理と物理層プロトコル処理が行われた後に、アクセスネットワークに送信される。
【0062】
図2に示す構成の移動端末10の受信動作は、送信動作と逆の操作となり以下の通りである。
【0063】
アクセスネットワークから受信したパケットをL1/2処理部11が物理層プロトコルとデータリンクプロトコル処理を行った後に、L3処理部がIPプロトコル処理を行う中で、同時にMobile IP処理部14がMobile IPに関する付加的なIPヘッダ処理を行い、続いて上位層処理部13による処理が行われてアプリケーション処理部15にデータが転送される。
【0064】
図3に示す構成の移動端末10の送受信動作は、上記示した図2の構成の場合とほぼ同じであるが、上位層処理部13とアプリケーション処理部15の代わりに、第一のL1/2処理部11とは異なる第二のL1/2処理部16を有する。
すなわち、図3に示すルータとして動作する移動端末10は、内部ネットワークから受信したパケットを第二のL1/2処理部16が物理層プロトコル処理、データリンクプロトコル処理を行った後に、L3処理部はルーティング処理を含むIPプロトコル処理を行い、L1/2処理部11もしくは16のいずれかに転送する。アクセスネットワークから受信したパケットについても、移動端末10は、第一のL1/2処理部11による処理後、L3処理部12におけるルーティング処理の結果、L1/2処理部11もしくは16のいずれかに転送する。ここで、Mobile IP処理部14では、内部ネットワークの移動透過性を実現するために、Mobile IP手順の応用である標準的なモバイルルータ処理も実施する(IETF NEMO WG参照)。
【0065】
次に、移動端末10のハンドオーバ時の動作について、移動端末10が実施する本発明に関するハンドオーバ時の処理手順を示す図14を用いて説明する。
【0066】
ハンドオーバ制御部18は、ハンドオーバの発生を下位レイヤからの情報をもとに検出すると(S11)、移動先サブネットで取得するケアオブアドレス(nCoA)を先行的に取得する処理をMobile IP処理部14、L3処理部12、L1/2処理部11を介して実施する(S12)。ケアオブアドレスの先行取得は、IETF等で検討されているFast Handovers for Mobile IPv6などで規定される手順を用いることによって実施可能である。
【0067】
ハンドオーバ制御部18は、取得したnCoAをホームエージェント装置30や通信装置50に通知するため、バインディングアップデートメッセージを生成送信するようMobile IP処理部14を動作させる。nCoA通知用のバインディングアップデートメッセージは、モビリティヘッダ200、バインディングアップデート210、代理ケアオブアドレスモビリティオプション220及びホームアドレス宛先オプション230から構成される。Mobile IP処理部14は、IP基本ヘッダのソースアドレスを移動元のケアオブアドレス(oCoA)、ホームアドレス宛先オプション230のホームアドレスフィールド233にホームアドレス(HoA)、代理ケアオブアドレスモビリティオプション220の代理ケアオブアドレスフィールド223に移動先のケアオブアドレスとしてnCoAを記載し、バインディングアップデート210の複製配信要求フラグ211を有効に設定し、Mobile IP処理部14からL3処理部12、L1/2処理部11を通じてアクセスネットワークに送出される(S13)。バインディングアップデートメッセージの応答要求フラグを有効にした場合は、バインディングアックをホームエージェント装置30や通信装置50から受信する(S14)。
【0068】
また、ハンドオーバ制御部18は、移動先ネットワークへのハンドオーバ完了後(S15)、ホームエージェント装置30や通信装置50による移動元のケアオブアドレスへの複製配信を停止させるため、先に複製配信要求フラグ211を有効にしたバインディングアップデートメッセージを送信したすべてのホームエージェント装置30および通信装置50に、先に説明したように以下のいずれかの構成をとるバインディングアップデートメッセージを送信(S16)する。
【0069】
複製配信を停止させるための第一として、Mobile IP処理部14は、IP基本ヘッダのソースアドレスを移動先の(現在通信に用いている)ケアオブアドレスnCoAとしてnCoA、ホームアドレス宛先オプション230のホームアドレスフィールド233にホームアドレス(HoA)、代理ケアオブアドレスモビリティオプション220の代理ケアオブアドレスフィールド223に移動元のケアオブアドレス(複製配信を停止させるアドレス、すなわちoCoA)を記載し、バインディングアップデート210の複製配信要求フラグ211を有効に設定し、Mobile IP処理部14からL3処理部12、L1/2処理部11を通じてアクセスネットワークに送出される(S16)。
【0070】
複製配信を停止させるための第二として、Mobile IP処理部14は、IP基本ヘッダのソースアドレスを移動先の(現在通信に用いている)ケアオブアドレスnCoA、ホームアドレス宛先オプション230のホームアドレスフィールド233にホームアドレス、代理ケアオブアドレスモビリティオプション220の代理ケアオブアドレスフィールド223に移動元のケアオブアドレス(複製配信を停止させるアドレス)を記載し、バインディングアップデート210の複製配信要求フラグ211を無効に設定し、Mobile IP処理部14からL3処理部12、L1/2処理部11を通じてアクセスネットワークに送出される(S16)。
【0071】
複製配信を停止させるための第三として、Mobile IP処理部14は、IP基本ヘッダのソースアドレスを移動先のケアオブアドレスnCoA、ホームアドレス宛先オプション230のホームアドレスフィールド233にホームアドレスを記載し、バインディングアップデート210の複製配信要求フラグ211を有効に設定し、Mobile IP処理部14からL3処理部12、L1/2処理部11を通じてアクセスネットワークに送出される(S16)。
【0072】
複製配信を停止させるための第四として、Mobile IP処理部14は、IP基本ヘッダのソースアドレスを移動先のケアオブアドレスnCoA、ホームアドレス宛先オプション230のホームアドレスフィールド233にホームアドレスを記載し、バインディングアップデート210の複製配信要求フラグ211を無効に設定し、Mobile IP処理部14からL3処理部12、L1/2処理部11を通じてアクセスネットワークに送出される(S16)。
【0073】
ここで、いずれの場合も、バインディングアップデートメッセージの応答要求フラグを有効にした場合は、バインディングアックを受信する(S17)。
【0074】
なお、ハンドオーバ制御部18は、移動先候補が複数存在する場合に、パケット到達信頼性を確保する目的で、ハンドオーバ開始時に位置登録するnCoAを2つ以上としてもよい。
【0075】
また、ハンドオーバ制御部18は、ハンドオーバ発生時に限らず、必要に応じたタイミングで上記処理を実施することができる。
【0076】
さらに、ハンドオーバ制御部18における一切の処理は、Mobile IP処理部34が行ってもよい。
【0077】
次に、移動端末10のデータ受信時の動作について、移動端末10が実施する本発明に関するデータ受信時の処理手順を示す図17を用いて説明する。
【0078】
本発明による移動端末10のデータ受信処理は、ホームエージェント装置30や通信装置50から受信したデータパケットに含まれ、本パケットが複製されたものであることを示す複製フラグや、パケットのシーケンス番号が記載された複製情報をもとにパケットの重複受信を回避することに特徴がある。
【0079】
データパケットに含まれる複製情報の一例を、図19と20に示す。
【0080】
図19は、ホームエージェント装置30が移動端末10への転送パケットに付加する複製情報の一例であり、Mobile IP手順に準拠したモビリティヘッダ200に対する複製情報オプション320を用いる。複製情報オプション320は、本オプションを有するパケットが複製されたものであるかを示す複製フラグ(D)321と、パケットのシーケンス番号(Sequence#)322を含む。
【0081】
図20は、通信装置50が移動端末10宛パケットに付加する複製情報の一例であり、Mobile IP手順に準拠したルーティングヘッダ(Type2)を拡張した、拡張ルーティングヘッダ(Type2)300である。拡張ルーティングヘッダ(Type2)300は、本オプションを有するパケットが複製されたものであるかを示す複製フラグ(D)301と、パケットのシーケンス番号(Sequence#)302を含む。
【0082】
移動端末10は、上記複製情報に含まれるパケットシーケンスを図22に示すようなパケットシーケンスキャッシュ600によって管理する。パケットシーケンスキャッシュ600では、ホームアドレスごとに受信済みパケットのシーケンスを管理する。図22では、シーケンス番号12、14、15、18が既に受信されており、以後これらのシーケンス番号12より小さいシーケンス番号が記載された複製情報を持つパケット受信した際には、それらのパケットは破棄される。
【0083】
移動端末10の起動時に、ハンドオーバ制御部18は、パケットシーケンスキャッシュ600を初期化する(S21)。移動端末10のL3処理部12は、データパケットを受信すると(S22)、Mobile IP処理部14を経由してハンドオーバ制御部18に転送する。ハンドオーバ制御部18は、複製情報が付加されているかを検出し(S23)、複製情報が付加されていない場合は、データパケットをMobile IP処理部14に戻して通常の受信処理を開始する(S25)。複製情報が付加されている場合は、ハンドオーバ制御部18がパケットシーケンスキャシュを参照して、同一シーケンス番号の有無を確認する(S24)。同一シーケンスが検出されなかった場合は(S26)、受信パケットの複製情報からシーケンス番号を抽出してパケットシーケンスキャッシュに記載し(S28)、Mobile IP処理部14に転送して通常の受信処理を開始する。同一シーケンス番号が検出された場合は、既に受信されたデータパケットの複製であるとして、該パケットを破棄する。
【0084】
以上のように、本発明の移動端末10は、ハンドオーバ発生に際して先行取得した移動先のケアオブアドレスをホームエージェント装置30や通信装置50に通知することにより、以後移動先にも同一パケットフローを生成させることができ、ハンドオーバ後ただちにパケットを受信し、さらには同一パケットの重複受信を回避することができる。また、ハンドオーバ完了後に移動元へのパケットフローを停止させることができる。
【0085】
次に、ホームエージェント装置30の構成および基本的な動作について説明する。
【0086】
図1はホームエージェント装置30の構成図であり、31は物理層処理、データリンク層処理を行う第一のL1/L2処理部、32はネットワーク層処理を行うL3処理部、33はTCPやUDPなどの上位層の処理を行う上位層処理部、34は移動端末の移動管理を行うMobile IP処理部、35はアプリケーションの制御を行うアプリケーション処理部、36はホームネットワークと接続され物理層処理、データリンク層処理を行う第二のL1/L2処理部である。
【0087】
なお、図1において、ネットワークと接続するL1/2処理部31、36は二つまでしか図示していないが、さらに多くのL1/2処理部を具備する構成であってもよく、本発明はその具備する数を制限するものではない。
【0088】
上記のように構成されたホームエージェント装置30の基本的な動作について、以下に説明する。
【0089】
ホームエージェント装置30のバインディングアップデートメッセージ処理の動作について、ホームエージェント装置30が実施する本発明に関する処理手順を示す図15を用いて説明する。
【0090】
Mobile IP処理部34は、バインディングアップデートメッセージを受信すると(S31)、メッセージの評価を行う。すなわち、モビリティヘッダ200、バインディングアップデート210、代理ケアオブアドレスモビリティオプション220及びホームアドレス宛先オプション230から構成され、IP基本ヘッダのソースアドレスに移動端末10の移動元のケアオブアドレスoCoA、ホームアドレス宛先オプション230のホームアドレスフィールド233に移動端末10のホームアドレス、代理ケアオブアドレスモビリティオプション220の代理ケアオブアドレスフィールド223に移動端末10の移動先のケアオブアドレスが記載されており、バインディングアップデート210の複製配信要求フラグ211が有効になっているかを評価する(S32)。
【0091】
上記複製配信を要求するバインディングアップデートメッセージに合致する場合、Mobile IP処理部34は、バインディングキャッシュを更新し(S33)、バインディングキャッシュの更新が完了後にバインディングアックメッセージを移動端末10に対して送信する(S34)。バインディングキャッシュ更新時には異常が発生した場合も、異常コードを記載したバインディングアックメッセージを移動端末10に送信する。
【0092】
ここで、バインディングキャッシュの更新処理は、以下のいずれかを実施する。
【0093】
図7に示す第一の構成のバインディングキャッシュ110を用いた更新処理は、以下の通りである。
【0094】
移動端末10に該当するエントリ111には、ホームアドレス113にHoA1とpCoA1が記載された状態になっており、複製配信を要求する移動端末10からのバインディングアップデートメッセージに記載されたnCoAをセカンダリケアオブアドレス115にCoA1として記載し、複製配信要求フラグ116を有効にする。
【0095】
図8に示す第二の構成のバインディングキャッシュ120を用いた更新処理は、以下の通りである。
【0096】
移動端末10に該当するエントリ121には、ホームアドレスHoA1とpCoA1が記載された状態になっており、複製配信を要求する移動端末10からのバインディングアップデートメッセージに記載されたnCoAをセカンダリケアオブアドレス124にCoA1−1として記載し、複製配信要求フラグ125を有効にする。本構成のバインディングキャッシュ120は、移動先ケアオブアドレス124が複数存在するときに用いられるもので、CoA1−1に記載したものと異なる移動先ケアオブアドレスが通知された場合、CoA1−2に記載する。
【0097】
図9に示す第三の構成のバインディングキャッシュ130を用いた更新処理は、以下の通りである。
【0098】
移動端末10に該当するエントリ131には、ホームアドレスHoA1とpCoA1−1が記載された状態になっており、複製配信を要求する移動端末10からのバインディングアップデートメッセージに記載されたnCoAを、新たにエントリ132を生成して記載し、両エントリの複製配信要求フラグ135を有効にする。
【0099】
上記に示したように、Mobile IP処理部34によるバインディングキャッシュ更新が完了すると、以後移動端末10への転送パケットに対して、以下の処理が実施される。
【0100】
ハンドオーバ制御部35は、移動端末10へのパケット転送をMobile IP処理部34を通じて検知すると(S35)、バインディングキャッシュの移動端末10エントリの複製要求フラグ116を確認し(S36)、複製要求フラグ116が有効である場合は、複製情報をパケットに付加した後にパケットを複製して(S37)、宛先をそれぞれoCoAとnCoAとして送信するため、パケットをMobile IP処理部34に転送する(S38)。
【0101】
ここで図19は、ハンドオーバ制御部35が移動端末10に転送するパケットに付加する複製情報の一例であり、Mobile IP手順に準拠したモビリティヘッダ200に対する複製情報オプション320を用いる。複製情報オプション320は、本オプションを有するパケットが複製されたものであるかを示す複製フラグ(D)321と、パケットのシーケンス番号(Sequence#)322を含む。ホームエージェント装置30は、複製情報をパケットに付加する際に、複製フラグ(D)321を有効にし、シーケンス番号(Sequence#)322に、複製パケットのシーケンス番号を記載する。
【0102】
なお、ハンドオーバ制御部35は、複製パケットのシーケンス番号についてバインディングキャッシュを用いて管理してもよい。
【0103】
図21に複製パケットのシーケンス番号を管理するためのバインディングキャッシュ410の構成例を示す。本バインディングキャッシュ410は、複製シーケンス番号フィールド411を有する。ハンドオーバ制御部35は、パケット複製時に付加した複製情報に記載したシーケンス番号を、バインディングキャッシュ410の複製シーケンス番号フィールド411に記載しておき、次のパケット複製時に、複製シーケンス番号フィールド411に記載された値をインクリメントして使用する。
【0104】
第二および第三の構成のバインディングキャッシュを用いて、移動端末10エントリに2つ以上のnCoAが記載されている場合、ハンドオーバ制御部35は、複製情報をパケットに付加した後に、該当するnCoAの数のパケット複製を行い、宛先を各nCoAに書き換えたうえで(S37)送信する(S38)。
【0105】
次に、移動端末10から、複製配信を停止させるためのバインディングアップデートメッセージを受信した場合のホームエージェント装置30の処理手順について説明する。
【0106】
移動端末10から、複製配信を停止させるための第一の構成のバインディングアップデートメッセージを受信すると(S31)、メッセージの評価を行う。すなわち、IP基本ヘッダのソースアドレスを移動先の(現在通信に用いている)ケアオブアドレスnCoA、ホームアドレス宛先オプション230のホームアドレスフィールド233にホームアドレス(HoA)、代理ケアオブアドレスモビリティオプション220の代理ケアオブアドレスフィールド223に移動元のケアオブアドレス(複製配信を停止させるアドレス、すなわちoCoA)が記載され、バインディングアップデート210の複製配信要求フラグ211が有効であるかを評価する(S32)。
【0107】
上記複製配信を停止させるための第一の構成のバインディングアップデートメッセージに合致する場合、Mobile IP処理部34は、バインディングキャッシュを更新し(S33)、バインディングキャッシュの更新が完了後にバインディングアックメッセージを移動端末10に対して送信する(S34)。バインディングキャッシュ更新時には異常が発生した場合も、異常コードを記載したバインディングアックメッセージを移動端末10に送信する。
【0108】
移動端末10から、複製配信を停止させるための第二の構成のバインディングアップデートメッセージを受信すると(S31)、メッセージの評価を行う。すなわち、IP基本ヘッダのソースアドレスを移動先の(現在通信に用いている)ケアオブアドレスnCoA、ホームアドレス宛先オプション230のホームアドレスフィールド233にホームアドレス、代理ケアオブアドレスモビリティオプション220の代理ケアオブアドレスフィールド223に移動元のケアオブアドレス(複製配信を停止させるアドレス)が記載され、バインディングアップデート210の複製配信要求フラグ211が無効に設定されているかを評価する(S32)。
【0109】
上記複製配信を停止させるための第二の構成のバインディングアップデートメッセージに合致する場合、Mobile IP処理部34は、バインディングキャッシュを更新し(S33)、バインディングキャッシュの更新が完了後にバインディングアックメッセージを移動端末10に対して送信する(S34)。バインディングキャッシュ更新時には異常が発生した場合も、異常コードを記載したバインディングアックメッセージを移動端末10に送信する。
【0110】
移動端末10から、複製配信を停止させるための第三の構成のバインディングアップデートメッセージを受信すると、メッセージの評価を行う。すなわち、IP基本ヘッダのソースアドレスを移動先のケアオブアドレスnCoA、ホームアドレス宛先オプション230のホームアドレスフィールド233にホームアドレスが記載され、バインディングアップデート210の複製配信要求フラグ211が有効に設定されているかを評価する(S32)。
【0111】
上記複製配信を停止させるための第三の構成のバインディングアップデートメッセージに合致する場合、Mobile IP処理部34は、バインディングキャッシュを更新し(S33)、バインディングキャッシュの更新が完了後にバインディングアックメッセージを移動端末10に対して送信する(S34)。バインディングキャッシュ更新時には異常が発生した場合も、異常コードを記載したバインディングアックメッセージを移動端末10に送信する。
【0112】
移動端末10から、複製配信を停止させるための第四の構成のバインディングアップデートメッセージを受信すると、メッセージの評価を行う。すなわち、IP基本ヘッダのソースアドレスを移動先のケアオブアドレスnCoA、ホームアドレス宛先オプション230のホームアドレスフィールド233にホームアドレスが記載され、バインディングアップデート210の複製配信要求フラグ211が無効に設定されているかを評価する(S32)。
【0113】
上記複製配信を停止させるための第四の構成のバインディングアップデートメッセージに合致する場合、Mobile IP処理部34は、バインディングキャッシュを更新し(S33)、バインディングキャッシュの更新が完了後にバインディングアックメッセージを移動端末10に対して送信する(S34)。バインディングキャッシュ更新時には異常が発生した場合も、異常コードを記載したバインディングアックメッセージを移動端末10に送信する。
【0114】
ここで、バインディングキャッシュの更新処理は、先に説明したように以下のいずれかを実施する。
【0115】
図7に示す第一の構成のバインディングキャッシュ110を用いた更新処理として、移動端末10に該当するエントリ111のセカンダリケアオブアドレス115のCoA1を削除し、複製配信要求フラグ116を無効にし、プライマリケアオブアドレス114としてバインディングアップデートメッセージに記載された移動先ケアオブアドレスnCoAを記載する。
【0116】
図8に示す第二の構成のバインディングキャッシュ120を用いた更新処理として、移動端末10に該当するエントリ121の、すべてのセカンダリケアオブアドレス124のCoA1−1、CoA1−2を削除し、複製配信要求フラグ125を無効にし、プライマリケアオブアドレス123としてバインディングアップデートメッセージに記載された移動先ケアオブアドレスnCoAを記載する。
【0117】
図9に示す第三の構成のバインディングキャッシュ130を用いた更新処理として、移動端末10に該当するエントリ131、132のうち、プライマリケアオブアドレス134が移動元ケアオブアドレスoCoAと一致する方を削除し、バインディングアップデートメッセージに記載された移動先ケアオブアドレスnCoAと一致する方の複製配信要求フラグ135を無効にする。なお、該当エントリが多数存在する場合は、バインディングアップデートメッセージに記載された移動先ケアオブアドレスnCoAと一致する一つを残してすべて削除する。
【0118】
なお、ハンドオーバ制御部35における一切の処理は、Mobile IP処理部34が行ってもよい。
【0119】
以上のように、本発明のホームエージェント装置30は、移動端末10のハンドオーバ先で使用可能なケアオブアドレスの通知を受けることにより、移動元と移動先の双方に転送パケットを複製配信することができ、移動端末10はハンドオーバ後ただちにパケットをリアルタイムに受信でき、パケットロスを低減可能なシステムを実現することができる。
【0120】
次に、通信装置50の構成および基本的な動作について説明する。
【0121】
図4、5は通信装置50の構成図であり、51は物理層処理、データリンク層処理を行う第一のL1/L2処理部、52はネットワーク層処理を行うL3処理部、53はTCPやUDPなどの上位層の処理を行う上位層処理部、54はMobile IP手順に基づいて移動端末の移動管理を行うMobile IP処理部、55はアプリケーションの制御を行うアプリケーション処理部、56はさらに異なるネットワークと接続され物理層処理、データリンク層処理を行う第二のL1/L2処理部、58は移動先ケアオブアドレスの先行取得制御や移動先ケアオブアドレスの登録制御を行うハンドオーバ制御部である。ここで、図4は通信装置50がホストとして機能する場合の構成、図5は通信装置50がルータとして機能する場合の構成である。
【0122】
なお、図5において、ネットワークと接続するL1/2処理部51、56は二つまでしか図示していないが、さらに多くのL1/2処理部を具備する構成であってもよく、本発明はその具備する数を制限するものではない。
【0123】
上記のように構成された通信装置50の基本的な動作について、以下説明する。図4に示す構成の通信装置50の送信動作は、以下の通りである。
【0124】
アプリケーション処理部55が生成する送信データは、ソケットやTCPまたはUDP等のプロトコルにしたがった処理を行う上位層処理部53を経由して、IPプロトコル処理を行うL3処理部52に転送され、IP処理を実施すると同時に、Mobile IP手順に従った処理を行うMobile IP処理部54が、Mobile IPに関する付加的なIPヘッダ処理を行い、L1/2処理部51にてデータリンクプロトコル処理と物理層プロトコル処理が行われた後に、アクセスネットワークに送信される。
【0125】
図4に示す構成の通信装置50の受信動作は、送信動作と逆の操作となり以下の通りである。
【0126】
アクセスネットワークから受信したパケットをL1/2処理部51が物理層プロトコルとデータリンクプロトコル処理を行った後に、L3処理部がIPプロトコル処理を行う中で、同時にMobile IP処理部54がMobile IPに関する付加的なIPヘッダ処理を行い、続いて上位層処理部53による処理が行われてアプリケーション処理部55にデータが転送される。
【0127】
図5に示す構成の通信装置50の送受信動作は、上記示した図4の構成の場合とほぼ同じであるが、上位層処理部13とアプリケーション処理部55の代わりに、第一のL1/2処理部51とは異なる第二のL1/2処理部56を有する。
すなわち、図5に示すルータとして動作する通信装置50は、内部ネットワークから受信したパケットを第二のL1/2処理部56が物理層プロトコル処理、データリンクプロトコル処理を行った後に、L3処理部はルーティング処理を含むIPプロトコル処理を行い、L1/2処理部51もしくは56のいずれかに転送する。アクセスネットワークから受信したパケットについても、移動端末50は、第一のL1/2処理部51による処理後、L3処理部52におけるルーティング処理の結果、L1/2処理部51もしくは56のいずれかに転送する。ここで、Mobile IP処理部54では、内部ネットワークの移動透過性を実現するために、Mobile IP手順の応用である標準的なモバイルルータ処理も実施する(IETF NEMO WG参照)。
【0128】
上記のように構成された通信装置50の基本的な動作について、以下に説明する。通信装置50のバインディングアップデートメッセージ処理の動作について、通信装置50が実施する本発明に関する処理手順を示す図16を用いて説明する。
【0129】
Mobile IP処理部54は、バインディングアップデートメッセージを受信すると(S51)、メッセージの評価を行う。すなわち、IP基本ヘッダのソースアドレスに移動端末10の移動元のケアオブアドレスoCoA、ホームアドレス宛先オプション230のホームアドレスフィールド233に移動端末10のホームアドレス、代理ケアオブアドレスモビリティオプション220の代理ケアオブアドレスフィールド223に移動端末10の移動先のケアオブアドレスが記載されており、バインディングアップデート210の複製配信要求フラグ211が有効になっているかを評価する(S52)。
【0130】
上記複製配信を要求するバインディングアップデートメッセージに合致する場合、Mobile IP処理部54は、バインディングキャッシュを更新し(S53)、バインディングキャッシュの更新が完了後にバインディングアックメッセージを移動端末10に対して送信する(S54)。バインディングキャッシュ更新時には異常が発生した場合も、異常コードを記載したバインディングアックメッセージを移動端末10に送信する。
【0131】
ここで、バインディングキャッシュの更新処理は、以下のいずれかを実施する。
【0132】
図7に示す第一の構成のバインディングキャッシュ110を用いた更新処理は、以下の通りである。
【0133】
移動端末10に該当するエントリ111には、ホームアドレスHoA1とpCoA1が記載された状態になっており、複製配信を要求する移動端末10からのバインディングアップデートメッセージに記載されたnCoAをセカンダリケアオブアドレス115にCoA1として記載し、複製配信要求フラグ116を有効にする。
【0134】
図8に示す第二の構成のバインディングキャッシュ120を用いた更新処理は、以下の通りである。
【0135】
移動端末10に該当するエントリ121には、ホームアドレスHoA1とpCoA1が記載された状態になっており、複製配信を要求する移動端末10からのバインディングアップデートメッセージに記載されたnCoAをセカンダリケアオブアドレス124にCoA1−1として記載し、複製配信要求フラグ125を有効にする。本構成のバインディングキャッシュ120は、移動先ケアオブアドレスが複数存在するときに用いられるもので、CoA1−1に記載したものと異なる移動先ケアオブアドレスが通知された場合、CoA1−2に記載する。
【0136】
図9に示す第三の構成のバインディングキャッシュ130を用いた更新処理は、以下の通りである。
【0137】
移動端末10に該当するエントリ131には、ホームアドレスHoA1とpCoA1−1が記載された状態になっており、複製配信を要求する移動端末10からのバインディングアップデートメッセージに記載されたnCoAを、新たにエントリ132を生成して記載し、両エントリの複製配信要求フラグ135を有効にする。
【0138】
Mobile IP処理部54によるバインディングキャッシュ更新が完了すると、以後移動端末10への送信パケットに対して、以下の処理が実施される。
【0139】
ハンドオーバ制御部55は、移動端末10へのパケット送信をMobile IP処理部34を通じて検知すると(S55)、バインディングキャッシュの移動端末10エントリの複製要求フラグ116を確認し(S56)、複製要求フラグ116が有効である場合は、複製情報をパケットに付加した後にパケットを複製して(S57)、宛先をそれぞれoCoAとnCoAとして送信するため、パケットをMobile IP処理部54に転送する(S58)。
【0140】
ここで図20は、ハンドオーバ制御部58が移動端末10に転送するパケットに付加する複製情報の一例であり、Mobile IP手順に準拠したルーティングヘッダ(Type2)を拡張した、拡張ルーティングヘッダ(Type2)300である。拡張ルーティングヘッダ(Type2)300は、本オプションを有するパケットが複製されたものであるかを示す複製フラグ(D)301と、パケットのシーケンス番号(Sequence#)302を含む。通信装置50は、複製情報をパケットに付加する際に、複製フラグ(D)301を有効にし、シーケンス番号(Sequence#)302に、複製パケットのシーケンス番号を記載する。
【0141】
なお、ハンドオーバ制御部34は、複製パケットのシーケンス番号についてバインディングキャッシュを用いて管理してもよい。図21に複製パケットのシーケンス番号を管理するためのバインディングキャッシュ410の構成例を示す。本バインディングキャッシュ410は、複製シーケンス番号フィールド411を有する。ハンドオーバ制御部34は、パケット複製時に付加した複製情報に記載したシーケンス番号を、バインディングキャッシュ410の複製シーケンス番号フィールド411に記載しておき、次のパケット複製時に、複製シーケンス番号フィールド411に記載された値をインクリメントして使用する。
【0142】
第二および第三の構成のバインディングキャッシュを用いて、移動端末10エントリに2つ以上のnCoAが記載されている場合、ハンドオーバ制御部35は、複製情報をパケットに付加した後に該当するnCoAの数のパケット複製を行い、宛先を各nCoAに書き換えたうえで(S57)送信する(S58)。
【0143】
次に、移動端末10から、複製配信を停止させるためのバインディングアップデートメッセージを受信した場合の通信装置50の処理手順について説明する。
【0144】
移動端末10から、複製配信を停止させるための第一の構成のバインディングアップデートメッセージを受信すると(S51)、メッセージの評価を行う。すなわち、IP基本ヘッダのソースアドレスを移動先の(現在通信に用いている)ケアオブアドレスnCoA、ホームアドレス宛先オプション230のホームアドレスフィールド233にホームアドレス(HoA)、代理ケアオブアドレスモビリティオプション220の代理ケアオブアドレスフィールド223に移動元のケアオブアドレス(複製配信を停止させるアドレス、すなわちoCoA)が記載され、バインディングアップデート210の複製配信要求フラグ211が有効であるかを評価する(S52)。
【0145】
上記複製配信を停止させるための第一の構成のバインディングアップデートメッセージに合致する場合、Mobile IP処理部54は、バインディングキャッシュを更新し(S53)、バインディングキャッシュの更新が完了後にバインディングアックメッセージを移動端末10に対して送信する(オプション)(S54)。バインディングキャッシュ更新時には異常が発生した場合も、異常コードを記載したバインディングアックメッセージを移動端末10に送信する。
【0146】
移動端末10から、複製配信を停止させるための第二の構成のバインディングアップデートメッセージを受信すると(S51)、メッセージの評価を行う。すなわち、IP基本ヘッダのソースアドレスを移動先の(現在通信に用いている)ケアオブアドレスnCoA、ホームアドレス宛先オプション230のホームアドレスフィールド233にホームアドレス、代理ケアオブアドレスモビリティオプション220の代理ケアオブアドレスフィールド223に移動元のケアオブアドレス(複製配信を停止させるアドレス)が記載され、バインディングアップデート210の複製配信要求フラグ211が無効に設定されているかを評価する(S52)。
【0147】
上記複製配信を停止させるための第二の構成のバインディングアップデートメッセージに合致する場合、Mobile IP処理部54は、バインディングキャッシュを更新し(S53)、バインディングキャッシュの更新が完了後にバインディングアックメッセージを移動端末10に対して送信する(S54)。バインディングキャッシュ更新時には異常が発生した場合も、異常コードを記載したバインディングアックメッセージを移動端末10に送信する。
【0148】
移動端末10から、複製配信を停止させるための第三の構成のバインディングアップデートメッセージを受信すると、メッセージの評価を行う。すなわち、IP基本ヘッダのソースアドレスを移動先のケアオブアドレスnCoA、ホームアドレス宛先オプション230のホームアドレスフィールド233にホームアドレスが記載され、バインディングアップデート210の複製配信要求フラグ211が有効に設定されているかを評価する(S52)。
【0149】
上記複製配信を停止させるための第三の構成のバインディングアップデートメッセージに合致する場合、Mobile IP処理部54は、バインディングキャッシュを更新し(S53)、バインディングキャッシュの更新が完了後にバインディングアックメッセージを移動端末10に対して送信する(S54)。バインディングキャッシュ更新時には異常が発生した場合も、異常コードを記載したバインディングアックメッセージを移動端末10に送信する。
【0150】
移動端末10から、複製配信を停止させるための第四の構成のバインディングアップデートメッセージを受信すると、メッセージの評価を行う。すなわち、IP基本ヘッダのソースアドレスを移動先のケアオブアドレスnCoA、ホームアドレス宛先オプション230のホームアドレスフィールド233にホームアドレスが記載され、バインディングアップデート210の複製配信要求フラグ211が無効に設定されているかを評価する(S52)。
【0151】
上記複製配信を停止させるための第四の構成のバインディングアップデートメッセージに合致する場合、Mobile IP処理部54は、バインディングキャッシュを更新し(S53)、バインディングキャッシュの更新が完了後にバインディングアックメッセージを移動端末10に対して送信する(S54)。バインディングキャッシュ更新時には異常が発生した場合も、異常コードを記載したバインディングアックメッセージを移動端末10に送信する。
【0152】
ここで、バインディングキャッシュの更新処理は、以下のいずれかを実施する。
【0153】
図7に示す第一の構成のバインディングキャッシュ110を用いた更新処理として、移動端末10に該当するエントリ111のセカンダリケアオブアドレス115のCoA1を削除し、複製配信要求フラグ116を無効にし、プライマリケアオブアドレス114としてバインディングアップデートメッセージに記載された移動先ケアオブアドレスnCoAを記載する。
【0154】
図8に示す第二の構成のバインディングキャッシュ120を用いた更新処理として、移動端末10に該当するエントリ121の、すべてのセカンダリケアオブアドレスの124CoA1−1、CoA1−2を削除し、複製配信要求フラグを無効にし、プライマリケアオブアドレス123としてバインディングアップデートメッセージに記載された移動先ケアオブアドレスnCoAを記載する。
【0155】
図9に示す第三の構成のバインディングキャッシュ130を用いた更新処理として、移動端末10に該当するエントリ131、132のうち、プライマリケアオブアドレス134が移動元ケアオブアドレスoCoAと一致する方を削除し、バインディングアップデートメッセージに記載された移動先ケアオブアドレスnCoAと一致する方の複製配信要求フラグ135を無効にする。なお、該当エントリが多数存在する場合は、バインディングアップデートメッセージに記載された移動先ケアオブアドレスnCoAと一致する一つを残してすべて削除する。
【0156】
なお、ハンドオーバ制御部35における一切の処理は、Mobile IP処理部54が行ってもよい。
【0157】
以上のように、本発明の通信装置50は、移動端末10のハンドオーバ先で使用可能なケアオブアドレスの通知を受けることにより、移動元と移動先の双方に送信パケットを複製配信することができ、移動端末10はハンドオーバ後ただちにパケットをリアルタイムに受信でき、パケットロスを低減可能なシステムを実現することができる。
【0158】
【発明の効果】
以上のように本発明によれば、ホームエージェントや通信相手が管理するバインディングキャッシュにプライマリケアオブアドレスを含む複数のケアオブアドレスを記載できるようにし、さらには移動端末のハンドオーバに際してホームエージェントさらには通信相手が転送あるいは送信するパケットに複製情報を付加した上で複製して移動端末に配信することによりIPパケットロスの低減とパケット到達のリアルタイム性を確保するとともに、移動端末の処理負荷を低減可能なバイキャスト方法を実現する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態による移動通信システムのホームエージェント装置の第一の構成を示す図
【図2】本発明の実施の形態による移動通信システムの移動端末の第一の構成を示す図
【図3】本発明の実施の形態による移動通信システムの移動端末の第二の構成を示す図
【図4】本発明の実施の形態による移動通信システムの通信装置の第一の構成を示す図
【図5】本発明の実施の形態による移動通信システムの通信装置の第二の構成を示す図
【図6】本発明の実施の形態に係るネットワークの構成を示す図
【図7】本発明の実施の形態によるバインディングキャッシュの第一の構成を示す図
【図8】本発明の実施の形態によるバインディングキャッシュの第二の構成を示す図
【図9】本発明の実施の形態によるバインディングキャッシュの第三の構成を示す図
【図10】本発明の実施の形態に係るモビリティヘッダの構成を示す図
【図11】本発明の実施の形態によるバインディングアップデートの構成の一例を示す図
【図12】本発明の実施の形態に係る代理ケアオブアドレスモビリティオプションの構成を示す図
【図13】本発明の実施の形態に係るホームアドレス宛先オプションの構成を示す図
【図14】本発明の実施の形態に係る移動端末のハンドオーバ動作の一例を示すフロー図
【図15】本発明の実施の形態に係るホームエージェント装置の動作の一例を示すフロー図
【図16】本発明の実施の形態に係る通信装置の動作の一例を示すフロー図
【図17】本発明の実施の形態に係る移動端末のデータ受信動作の一例を示すフロー図
【図18】本発明の実施の形態に係る移動端末の位置登録手順を示す図
【図19】本発明の実施の形態に係る複製情報の構成を示す図
【図20】本発明の実施の形態に係る拡張ルーティングヘッダの構成を示す図
【図21】本発明の実施の形態によるバインディングキャッシュの第四の構成を示す図
【図22】本発明の実施の形態に係るパケットシーケンスキャッシュの構成を示す図
【符号の説明】
10 移動端末
11、16 L1/2処理部
12 L3処理部
13 上位層処理部
14 Mobile IP処理部
15 アプリケーション処理部
18 ハンドオーバ制御部
30 ホームエージェント装置
31、36 L1/2処理部
32 L3処理部
33 上位層処理部
34 Mobil IP処理部
35 アプリケーション処理部
38 ハンドオーバ制御部
50 移動端末
51、56 L1/2処理部
52 L3処理部
53 上位層処理部
54 Mobile IP処理部
55 アプリケーション処理部
58 ハンドオーバ制御部
500 ローカルネットワーク
Claims (11)
- アクセスルータを移動しながらパケット通信を行う移動端末と、移動端末の位置管理をMobile IP手順に従って実施するホームエージェント装置とから構成される移動通信システムの移動端末のハンドオーバの際の移動管理方法において、
前記ホームエージェント装置は、前記移動端末から既に通知済みの移動元ネットワークで使用しているケアオブアドレスに加えて、移動先ネットワークで使用する少なくとも1つのケアオブアドレスの通知をバインディングアップデートメッセージにより受け、既に登録された移動元のケアオブアドレスとともに移動先のケアオブアドレスをバインディングキャッシュに登録し、移動端末へのパケット送出に際しては、パケットに複製情報を付加した後にパケットを複製し、バインディングキャッシュに登録された移動元と移動先のケアオブアドレスの双方に送出し、前記移動端末は、受信したパケットに含まれる複製情報を用いてパケットの重複受信を判定することを特徴とする移動管理方法。 - アクセスルータを移動しながらパケット通信を行う移動端末と、移動端末と通信を行うとともに、Mobile IP手順に従って移動端末の位置管理を実施する通信装置とから構成される移動通信システムの移動端末のハンドオーバの際の移動管理方法において、
前記通信装置は、前記移動端末から既に通知済みの移動元ネットワークで使用しているケアオブアドレスに加えて、移動先ネットワークで使用する少なくとも1つのケアオブアドレスの通知をバインディングアップデートメッセージにより受け、既に登録された移動元のケアオブアドレスとともに移動先のケアオブアドレスをバインディングキャッシュに登録し、移動端末へのパケット送出に際しては、パケットに複製情報を付加した後にパケットを複製し、バインディングキャッシュに登録された移動元と移動先のケアオブアドレスの双方に送出し、前記移動端末は、受信したパケットに含まれる複製情報を用いてパケットの重複受信を判定することを特徴とする移動管理方法。 - 前記バインディングアップデートメッセージは、複製配信の有無を指示する複製要求フラグを含むことを特徴とする請求項1または2に記載の移動管理方法。
- 前記バインディングキャッシュが複数の移動先のケアオブアドレスを登録する際は、エントリを分けたリスト構造で管理することを特徴とする請求項1または2に記載の移動管理方法。
- 通信装置とパケット通信を移動しながら実施する移動端末において、
ハンドオーバに際して、移動先ネットワークで使用する少なくとも1つのケアオブアドレスを事前に取得し、前記取得した移動先のケアオブアドレスをホームエージェント装置および/または通信装置に通知する際に、複製要求フラグを含むバインディングアップデートメッセージを生成しホームエージェント装置および/または通信装置に送信するハンドオーバ制御手段を有することを特徴とする移動端末。 - 前記ハンドオーバ制御手段は、受信パケットに複製情報が含まれているかを検出し、複製情報からパケットの重複受信を判定することを特徴とする請求項5に記載の移動端末。
- ハンドオーバに際して、移動端末の位置管理をMobile IP手順に従って実施するホームエージェント装置において、
前記移動端末から、複製要求フラグが有効であるバインディングアップデートメッセージを受信すると、既に登録された移動端末の移動元のケアオブアドレスに加えて、前記バインディングアップデートメッセージに含まれる移動先のケアオブアドレスをバインディングキャッシュに登録し、移動端末へのパケット送出に際しては、パケットに複製情報を付加した後にパケットを複製し、前記バインディングキャッシュに登録された移動元と移動先のケアオブアドレスの双方に送出するハンドオーバ制御手段を有することを特徴とするホームエージェント装置。 - 移動端末とデータ通信を行うとともに、ハンドオーバに際して、移動端末の位置管理をMobile IP手順に従って実施する通信装置において、
前記移動端末から、複製要求フラグが有効であるバインディングアップデートメッセージを受信すると、既に登録された移動端末の移動元のケアオブアドレスに加えて、前記バインディングアップデートメッセージに含まれる移動先のケアオブアドレスをバインディングキャッシュに登録し、移動端末へのパケット送出に際しては、パケットに複製情報を付加した後にパケットを複製し、前記バインディングキャッシュに登録された移動元と移動先のケアオブアドレスの双方に送出するハンドオーバ制御手段を有することを特徴とする通信装置。 - 請求項5または6に記載の移動端末と、請求項7記載のホームエージェント装置を具備する移動通信システム。
- 請求項5または6に記載の移動端末と、請求項8記載の通信装置を具備する移動通信システム。
- 請求項5または6に記載の移動端末と、請求項7記載のホームエージェント装置と、請求項8記載の通信装置を具備する移動通信システム。
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