JP2004232660A - 歯車機構 - Google Patents
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Abstract
【課題】簡素な部材の簡便な付設のみにて、互いに噛合する歯車部材間に確実に抵抗を付与して歯打ち音を効果的に低減することができる歯車機構を提供することを目的とする。
【解決手段】互いに噛合する一対の歯車1、2からなる歯車機構において、前記一対の歯車1、2の回転噛合方向に抵抗を付与する抵抗付与手段3を設置したことを特徴とするもので、リング状体等の抵抗付与手段3という簡素な部材の簡便な付設のみにて、互いに噛合する歯車部材間に確実に抵抗を付与して歯打ち音を効果的に低減することができる。
【選択図】 図1
【解決手段】互いに噛合する一対の歯車1、2からなる歯車機構において、前記一対の歯車1、2の回転噛合方向に抵抗を付与する抵抗付与手段3を設置したことを特徴とするもので、リング状体等の抵抗付与手段3という簡素な部材の簡便な付設のみにて、互いに噛合する歯車部材間に確実に抵抗を付与して歯打ち音を効果的に低減することができる。
【選択図】 図1
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、互いに噛合する一対の歯車からなる歯車機構に関する。特に回転軸を交差させた傘歯車の対により構成された歯車機構に有用である。
【0002】
【従来の技術】
この種の互いに噛合する一対の歯車からなる歯車機構としては、従来から多種・多様なものが提案されて使用されている。このような互いに噛合する歯車機構では、歯面同士が噛合する際の円滑な入りと抜けを可能にするために歯面間にある程度の間隙(バックラッシュ)を設けている。ところが、このような歯面間における間隙の存在によって、歯車機構の駆動初期や急激な回転数の変化あるいは逆転開始時等において歯打ち音等の異音が発生し易いものであった。そのようなことから、歯面間の間隙を確保しつつも歯打ち音を解消する手段を講じた歯車機構が数多く提案(例えば下記特許文献1参照)されている。
【0003】
【特許文献1】
特開2001−159451号公報(段落0022)
【0004】
前記特許文献1に開示された傘状歯車機構について図3を用いて簡単に説明する。板ばね体121により、アウターギヤ110に対してインナーギヤ120を(その歯面を僅かに浮かせて)弾性的に支持し、さらにリングばね131、132を設けて弾性支持力を補強することで、ハイポイドピニオンギヤ(図示外、アウターギヤー110の歯部110hとインナーギヤ120の歯部120hの両方に噛合する)との噛合部位とアウターギヤ110の回転中心とを結ぶ軸線に略直交する方向に沿ったインナーギヤ120の揺動を抑制するように構成したもので、この構成により、ハイポイドピニオンギヤとの噛合時に、インナーギヤ120の揺動を効果的に抑制して、アウターギヤ110との間の噛合部における歯打ち音をより効果的に低減することができることとなった。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、このような従来の歯車機構における歯打ち音防止機構では、噛合相手であるハイポイドギヤの歯部に対して、アウターギヤ110の歯部110hとインナーギヤ120の歯部120hとを適正に噛合させるためにこれらの歯部を整列する必要があって、高い精度が要求される他、インナーギヤ120の保持手段であるリングばね131や132の取付精度も要求され、構造が複雑な上に、さらに部品点数が増加するのが難点であった。
【0006】
そこで本発明では、上記従来の歯車機構の諸課題を解決して、簡素な部材の簡便な付設のみにて、互いに噛合する歯車部材間に確実に抵抗を付与して歯打ち音を効果的に低減することができる歯車機構を提供することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】
そこで本発明は、互いに噛合する一対の歯車からなる歯車機構において、前記一対の歯車の回転噛合方向に抵抗を付与する抵抗付与手段を設置したことを特徴とする。また本発明は、前記一対の歯車が回転軸を交差させた傘歯車からなり、前記一対の傘歯車の端面間に押圧転動設置されたリング状体からなる抵抗付与手段を配設したことを特徴とする。また本発明は、前記リング状体による転動接触部を噛合ピッチからオフセットさせたことを特徴とする。また本発明は、前記抵抗付与部材の熱膨張率を、歯車機構等を収容するケーシングの熱膨張率より大きくしたことを特徴とするもので、これらを課題解決のための手段とするものである。
【0008】
【実施の形態】
以下、本発明の歯車機構の実施の形態を図面に基づいて詳細に説明する。図1および図2は本発明の歯車機構の1つの実施の形態を示すもので、図1は車両用トランスファーにおける出力方向変換部の傘歯噛合部に適用された要部断面図、図2は傘歯噛合部の拡大図である。本発明の基本構成は、図1に示すように、互いに噛合する一対の歯車1、2からなる歯車機構において、前記一対の歯車1、2の回転噛合方向に抵抗を付与する抵抗付与手段3を設置したことを特徴とする。
【0009】
以下に詳述する。図1は本発明の歯車機構をトランスファーに適用した例である。図示外のセンターデフにより差動配分された駆動力が、第1出力軸7と、該第1出力軸7に同軸状に嵌合された第2出力歯車とに伝達される。第1出力軸7は後輪側に接続され、第2出力歯車8はカウンタ歯車9との噛合、カウンタ軸10から傘歯噛合する歯車機構1、2を経てカウンタ軸10と回転軸が直交交差する前輪側の第3出力軸11に伝達されるものである。カウンタ軸10から第3出力軸11への出力方向変換部には、歯部1A、2Aが傘歯噛合して噛合部4を構成する一対の傘歯歯車である第1歯車1と第2歯車2とが配設される。
【0010】
図2に拡大して示すように、第1歯車1と第2歯車2との噛合部についてさらに詳述すると、ケーシング6に両端部が軸支されたカウンタ軸10の軸端部に傘歯車からなる第1歯車1がスプライン嵌合等により固定される。カウンタ軸10と軸線が直交交差する第3出力軸11の軸端部には傘歯車からなる第2歯車2が形成され、該第2歯車2が前記第1歯車1と傘歯噛合して噛合部4を形成する。噛合部4における符号Pは噛合ピッチを表す。
【0011】
前記一対の歯車1、2の交差する端面間には、これら歯車1、2の回転噛合方向(図2の噛合部4において紙面に直交する表裏方向)に抵抗を付与する抵抗付与手段としてのリング状体3が、例えば第1歯車1の端面に取付ボルト5等により固定される。前記リング状体3は、好適にはゴムリング等の弾性体が採用されるが、合成樹脂製リング状体さらには金属製リング状体も採用され得る。これらのリング状体3は直交交差する相手側である第2歯車2の端面に対して常時押圧状態にて転動設置されるものである。
【0012】
さらに好適には、リング状体3の相手歯車端面への転動接触部Qは両歯車の噛合ピッチPからオフセット(第2歯車2の径方向距離でδ)させることにより、第1歯車1の端面に設置されたリング状体3の転動外周面と第2歯車2の端面との間にスリップを生じさせ、面接触部でのフリクション損失を誘って、効果的に第1歯車1と第2歯車2との間に回転噛合方向に効果的に抵抗を付与することを可能にする。
【0013】
また、本発明では、前記リング状体等の抵抗付与部材3の熱膨張率を、歯車機構1、2等を収容するケーシング6の熱膨張率より大きくした。このように構成したことにより、歯車の噛合熱や軸受部での軸支熱等によりケーシング6内の温度が上昇してケーシング6が膨張することがあっても、該膨張よりもリング状体3の膨張の方が大きいため、リング状体3の外周の転動接触面が相手歯車2の端面から離れることはなく、常温から高温まで常に安定した抵抗付与機能を維持することが可能となる。
【0014】
以上本発明の実施例を述べてきたが、本発明の趣旨の範囲内にて、歯車機構を構成して互いに噛合する一対の歯車の形状、形式(傘歯車の対からなる傘歯噛合の歯車機構はもとより、平歯車同士の噛合からなる歯車機構において噛合部に併設して、互いに転動接触し歯車の回転噛合方向に抵抗を付与する抵抗付与手段を設置する構成等も採用され得る)、リング状体等の抵抗付与手段の形状(リング状体の断面形状、周方向形状)、形式、材質(ゴム等の軟質弾性体、合成樹脂等の硬質弾性体さらには金属でもよい)およびに押圧転動設置形態(1つの材質のリング状体により押圧転動させる他、周面にのみ高摩擦係数材を設けたリング状体を押圧転動させてもよい)さらにはその設置部位(出力側である第2歯車の端面側に設置してもよい)、抵抗付与手段の転動接触部の噛合ピッチからのオフセット量、抵抗付与部材の熱膨張率の選定等は適宜選定できる。
【0015】
【発明の効果】
以上詳細に説明したように本発明によれば、互いに噛合する一対の歯車からなる歯車機構において、前記一対の歯車の回転噛合方向に抵抗を付与する抵抗付与手段を設置したことにより、簡素な部材の簡便な付設のみにて、安価に互いに噛合する歯車部材間に確実に抵抗を付与して歯打ち音を効果的に低減することができる。また、前記一対の歯車が回転軸を交差させた傘歯車からなり、前記一対の傘歯車の端面間に押圧転動設置されたリング状体からなる抵抗付与手段を配設した場合は、抵抗付与手段を相対回転部が近接位置にあって好都合な部位に設置できるとともに、一方側の歯車の端面に設置したリング状体の径を調整したり、面接触による転動設置形態を選択して、他方側の歯車の端面への接触力を容易に調整することも可能となる。
【0016】
さらに、前記リング状体による転動接触部を噛合ピッチからオフセットさせた場合は、第1歯車に設置されたリング状体の転動外周面と第2歯車の端面との間にスリップを生じさせ、面接触部でのフリクション損失を誘って、効果的に第1歯車と第2歯車との間に回転噛合方向に効果的に抵抗を付与して、歯打ち音を低減させることができる。さらにまた、前記抵抗付与部材の熱膨張率を、歯車機構等を収容するケーシングの熱膨張率より大きくした場合は、ケーシング内の温度が上昇してケーシングが膨張することがあっても、該膨張よりもリング状体の膨張の方が大きく、リング状体によるの転動接触面が相手歯車の端面から離れることはなく、常温から高温まで常に安定した抵抗付与機能を維持することが可能となる。かくして、簡素な部材の簡便な付設のみにて、互いに噛合する歯車部材間に確実に抵抗を付与して歯打ち音を効果的に低減することができる歯車機構が提供される。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の歯車機構の1つの実施の形態を示すもので、車両用トランスファーにおける出力方向変換部の傘歯噛合部に適用された要部断面図である。
【図2】同、傘歯噛合部の拡大図である。
【図3】従来の歯車機構の要部断面図である。
【符号の説明】
1 第1歯車(傘歯車等)
1A 歯部
2 第2歯車(傘歯車等)
2A 歯部
3 抵抗付与手段(リング状体:ゴムリング等)
4 噛合部
5 取付ボルト
6 ケーシング
7 第1出力軸
8 第2出力軸
9 カウンタ歯車
10 カウンタ軸
11 第3出力軸
P 噛合ピッチ
Q 転動接触部
δ オフセット
【発明の属する技術分野】
本発明は、互いに噛合する一対の歯車からなる歯車機構に関する。特に回転軸を交差させた傘歯車の対により構成された歯車機構に有用である。
【0002】
【従来の技術】
この種の互いに噛合する一対の歯車からなる歯車機構としては、従来から多種・多様なものが提案されて使用されている。このような互いに噛合する歯車機構では、歯面同士が噛合する際の円滑な入りと抜けを可能にするために歯面間にある程度の間隙(バックラッシュ)を設けている。ところが、このような歯面間における間隙の存在によって、歯車機構の駆動初期や急激な回転数の変化あるいは逆転開始時等において歯打ち音等の異音が発生し易いものであった。そのようなことから、歯面間の間隙を確保しつつも歯打ち音を解消する手段を講じた歯車機構が数多く提案(例えば下記特許文献1参照)されている。
【0003】
【特許文献1】
特開2001−159451号公報(段落0022)
【0004】
前記特許文献1に開示された傘状歯車機構について図3を用いて簡単に説明する。板ばね体121により、アウターギヤ110に対してインナーギヤ120を(その歯面を僅かに浮かせて)弾性的に支持し、さらにリングばね131、132を設けて弾性支持力を補強することで、ハイポイドピニオンギヤ(図示外、アウターギヤー110の歯部110hとインナーギヤ120の歯部120hの両方に噛合する)との噛合部位とアウターギヤ110の回転中心とを結ぶ軸線に略直交する方向に沿ったインナーギヤ120の揺動を抑制するように構成したもので、この構成により、ハイポイドピニオンギヤとの噛合時に、インナーギヤ120の揺動を効果的に抑制して、アウターギヤ110との間の噛合部における歯打ち音をより効果的に低減することができることとなった。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、このような従来の歯車機構における歯打ち音防止機構では、噛合相手であるハイポイドギヤの歯部に対して、アウターギヤ110の歯部110hとインナーギヤ120の歯部120hとを適正に噛合させるためにこれらの歯部を整列する必要があって、高い精度が要求される他、インナーギヤ120の保持手段であるリングばね131や132の取付精度も要求され、構造が複雑な上に、さらに部品点数が増加するのが難点であった。
【0006】
そこで本発明では、上記従来の歯車機構の諸課題を解決して、簡素な部材の簡便な付設のみにて、互いに噛合する歯車部材間に確実に抵抗を付与して歯打ち音を効果的に低減することができる歯車機構を提供することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】
そこで本発明は、互いに噛合する一対の歯車からなる歯車機構において、前記一対の歯車の回転噛合方向に抵抗を付与する抵抗付与手段を設置したことを特徴とする。また本発明は、前記一対の歯車が回転軸を交差させた傘歯車からなり、前記一対の傘歯車の端面間に押圧転動設置されたリング状体からなる抵抗付与手段を配設したことを特徴とする。また本発明は、前記リング状体による転動接触部を噛合ピッチからオフセットさせたことを特徴とする。また本発明は、前記抵抗付与部材の熱膨張率を、歯車機構等を収容するケーシングの熱膨張率より大きくしたことを特徴とするもので、これらを課題解決のための手段とするものである。
【0008】
【実施の形態】
以下、本発明の歯車機構の実施の形態を図面に基づいて詳細に説明する。図1および図2は本発明の歯車機構の1つの実施の形態を示すもので、図1は車両用トランスファーにおける出力方向変換部の傘歯噛合部に適用された要部断面図、図2は傘歯噛合部の拡大図である。本発明の基本構成は、図1に示すように、互いに噛合する一対の歯車1、2からなる歯車機構において、前記一対の歯車1、2の回転噛合方向に抵抗を付与する抵抗付与手段3を設置したことを特徴とする。
【0009】
以下に詳述する。図1は本発明の歯車機構をトランスファーに適用した例である。図示外のセンターデフにより差動配分された駆動力が、第1出力軸7と、該第1出力軸7に同軸状に嵌合された第2出力歯車とに伝達される。第1出力軸7は後輪側に接続され、第2出力歯車8はカウンタ歯車9との噛合、カウンタ軸10から傘歯噛合する歯車機構1、2を経てカウンタ軸10と回転軸が直交交差する前輪側の第3出力軸11に伝達されるものである。カウンタ軸10から第3出力軸11への出力方向変換部には、歯部1A、2Aが傘歯噛合して噛合部4を構成する一対の傘歯歯車である第1歯車1と第2歯車2とが配設される。
【0010】
図2に拡大して示すように、第1歯車1と第2歯車2との噛合部についてさらに詳述すると、ケーシング6に両端部が軸支されたカウンタ軸10の軸端部に傘歯車からなる第1歯車1がスプライン嵌合等により固定される。カウンタ軸10と軸線が直交交差する第3出力軸11の軸端部には傘歯車からなる第2歯車2が形成され、該第2歯車2が前記第1歯車1と傘歯噛合して噛合部4を形成する。噛合部4における符号Pは噛合ピッチを表す。
【0011】
前記一対の歯車1、2の交差する端面間には、これら歯車1、2の回転噛合方向(図2の噛合部4において紙面に直交する表裏方向)に抵抗を付与する抵抗付与手段としてのリング状体3が、例えば第1歯車1の端面に取付ボルト5等により固定される。前記リング状体3は、好適にはゴムリング等の弾性体が採用されるが、合成樹脂製リング状体さらには金属製リング状体も採用され得る。これらのリング状体3は直交交差する相手側である第2歯車2の端面に対して常時押圧状態にて転動設置されるものである。
【0012】
さらに好適には、リング状体3の相手歯車端面への転動接触部Qは両歯車の噛合ピッチPからオフセット(第2歯車2の径方向距離でδ)させることにより、第1歯車1の端面に設置されたリング状体3の転動外周面と第2歯車2の端面との間にスリップを生じさせ、面接触部でのフリクション損失を誘って、効果的に第1歯車1と第2歯車2との間に回転噛合方向に効果的に抵抗を付与することを可能にする。
【0013】
また、本発明では、前記リング状体等の抵抗付与部材3の熱膨張率を、歯車機構1、2等を収容するケーシング6の熱膨張率より大きくした。このように構成したことにより、歯車の噛合熱や軸受部での軸支熱等によりケーシング6内の温度が上昇してケーシング6が膨張することがあっても、該膨張よりもリング状体3の膨張の方が大きいため、リング状体3の外周の転動接触面が相手歯車2の端面から離れることはなく、常温から高温まで常に安定した抵抗付与機能を維持することが可能となる。
【0014】
以上本発明の実施例を述べてきたが、本発明の趣旨の範囲内にて、歯車機構を構成して互いに噛合する一対の歯車の形状、形式(傘歯車の対からなる傘歯噛合の歯車機構はもとより、平歯車同士の噛合からなる歯車機構において噛合部に併設して、互いに転動接触し歯車の回転噛合方向に抵抗を付与する抵抗付与手段を設置する構成等も採用され得る)、リング状体等の抵抗付与手段の形状(リング状体の断面形状、周方向形状)、形式、材質(ゴム等の軟質弾性体、合成樹脂等の硬質弾性体さらには金属でもよい)およびに押圧転動設置形態(1つの材質のリング状体により押圧転動させる他、周面にのみ高摩擦係数材を設けたリング状体を押圧転動させてもよい)さらにはその設置部位(出力側である第2歯車の端面側に設置してもよい)、抵抗付与手段の転動接触部の噛合ピッチからのオフセット量、抵抗付与部材の熱膨張率の選定等は適宜選定できる。
【0015】
【発明の効果】
以上詳細に説明したように本発明によれば、互いに噛合する一対の歯車からなる歯車機構において、前記一対の歯車の回転噛合方向に抵抗を付与する抵抗付与手段を設置したことにより、簡素な部材の簡便な付設のみにて、安価に互いに噛合する歯車部材間に確実に抵抗を付与して歯打ち音を効果的に低減することができる。また、前記一対の歯車が回転軸を交差させた傘歯車からなり、前記一対の傘歯車の端面間に押圧転動設置されたリング状体からなる抵抗付与手段を配設した場合は、抵抗付与手段を相対回転部が近接位置にあって好都合な部位に設置できるとともに、一方側の歯車の端面に設置したリング状体の径を調整したり、面接触による転動設置形態を選択して、他方側の歯車の端面への接触力を容易に調整することも可能となる。
【0016】
さらに、前記リング状体による転動接触部を噛合ピッチからオフセットさせた場合は、第1歯車に設置されたリング状体の転動外周面と第2歯車の端面との間にスリップを生じさせ、面接触部でのフリクション損失を誘って、効果的に第1歯車と第2歯車との間に回転噛合方向に効果的に抵抗を付与して、歯打ち音を低減させることができる。さらにまた、前記抵抗付与部材の熱膨張率を、歯車機構等を収容するケーシングの熱膨張率より大きくした場合は、ケーシング内の温度が上昇してケーシングが膨張することがあっても、該膨張よりもリング状体の膨張の方が大きく、リング状体によるの転動接触面が相手歯車の端面から離れることはなく、常温から高温まで常に安定した抵抗付与機能を維持することが可能となる。かくして、簡素な部材の簡便な付設のみにて、互いに噛合する歯車部材間に確実に抵抗を付与して歯打ち音を効果的に低減することができる歯車機構が提供される。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の歯車機構の1つの実施の形態を示すもので、車両用トランスファーにおける出力方向変換部の傘歯噛合部に適用された要部断面図である。
【図2】同、傘歯噛合部の拡大図である。
【図3】従来の歯車機構の要部断面図である。
【符号の説明】
1 第1歯車(傘歯車等)
1A 歯部
2 第2歯車(傘歯車等)
2A 歯部
3 抵抗付与手段(リング状体:ゴムリング等)
4 噛合部
5 取付ボルト
6 ケーシング
7 第1出力軸
8 第2出力軸
9 カウンタ歯車
10 カウンタ軸
11 第3出力軸
P 噛合ピッチ
Q 転動接触部
δ オフセット
Claims (4)
- 互いに噛合する一対の歯車からなる歯車機構において、前記一対の歯車の回転噛合方向に抵抗を付与する抵抗付与手段を設置したことを特徴とする歯車機構。
- 前記一対の歯車が回転軸を交差させた傘歯車からなり、前記一対の傘歯車の端面間に押圧転動設置されたリング状体からなる抵抗付与手段を配設したことを特徴とする請求項1に記載の歯車機構。
- 前記リング状体による転動接触部を噛合ピッチからオフセットさせたことを特徴とする請求項2に記載の歯車機構。
- 前記抵抗付与部材の熱膨張率を、歯車機構等を収容するケーシングの熱膨張率より大きくしたことを特徴とする請求項2または3に記載の歯車機構。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP2003018971A JP2004232660A (ja) | 2003-01-28 | 2003-01-28 | 歯車機構 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP2003018971A JP2004232660A (ja) | 2003-01-28 | 2003-01-28 | 歯車機構 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JP2004232660A true JP2004232660A (ja) | 2004-08-19 |
Family
ID=32948969
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP2003018971A Pending JP2004232660A (ja) | 2003-01-28 | 2003-01-28 | 歯車機構 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JP2004232660A (ja) |
Cited By (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| GB2420384A (en) * | 2004-11-18 | 2006-05-24 | Xtrac Transmissions Ltd | Transmission system having bevel gears |
-
2003
- 2003-01-28 JP JP2003018971A patent/JP2004232660A/ja active Pending
Cited By (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| GB2420384A (en) * | 2004-11-18 | 2006-05-24 | Xtrac Transmissions Ltd | Transmission system having bevel gears |
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