JP2004233099A - ステアリング操舵角検出装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】装置の大型化を伴うことなく、高い分解能が得られるステアリング操舵角検出装置を提供する。
【解決手段】ステアリングシャフトと一体に回転するメインディスク1と、12度ピッチで異なるパターンとなるように設定したスリットS1〜S5と、メインディスク1が回転したときスリットS1〜S5のパターンを検出するフォトインタラプタ3と、メインディスク1が1回転したとき90/14回転するように設定した補助ディスク2と、360/14度ピッチで異なるパターンとなるように設定したスリットS6〜S9と、補助ディスク2が回転したときスリットS6〜S9のパターンを検出するフォトインタラプタ4とを設け、検出されたスリットS1〜S5とスリットS6〜S9の組み合わせに基づいて、ステアリングの操舵角を求める。
【選択図】 図1
【解決手段】ステアリングシャフトと一体に回転するメインディスク1と、12度ピッチで異なるパターンとなるように設定したスリットS1〜S5と、メインディスク1が回転したときスリットS1〜S5のパターンを検出するフォトインタラプタ3と、メインディスク1が1回転したとき90/14回転するように設定した補助ディスク2と、360/14度ピッチで異なるパターンとなるように設定したスリットS6〜S9と、補助ディスク2が回転したときスリットS6〜S9のパターンを検出するフォトインタラプタ4とを設け、検出されたスリットS1〜S5とスリットS6〜S9の組み合わせに基づいて、ステアリングの操舵角を求める。
【選択図】 図1
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、ステアリングのニュートラル位置からの絶対角を検出するのに好適なステアリング操舵角検出装置の技術分野に属する。
【0002】
【従来の技術】
この種のステアリング操舵角検出装置としては、ステアリングシャフトと一体に回転する回転板と、この回転板が1回転する毎に回転板に設けた間欠歯車と噛合し所定角度回転するよう構成された歯車体とを備えた車両用ステアリングセンサが公知である(例えば、特許文献1参照。)。
【0003】
回転板には、同心円状で、かつ周方向に10度を基本単位とする所定角度に亘って6列の信号用スリット溝が形成されている。そして、この信号用スリット溝の回転軌跡を挟んで対向する投光素子と受光素子とを備えたフォトインタラプタから、回転板が10度回転する毎に回転板の回転位置を示す信号が出力される。
【0004】
また、歯車体には、3重の同心円状で、かつ周方向に60度ピッチとなる所定位置にスリットが形成されている。そして、このスリットの回転軌跡を挟んで対向する投光素子と受光素子とからなるフォトインタラプタから、歯車体の回転位置を示す信号が出力される。
【0005】
すなわち、この車両用ステアリングセンサによれば、回転板の回転位置と歯車体の回転位置とから、ステアリングのニュートラル位置(ステアリングシャフトの回転角が0度の位置)からの絶対角を検出することができる。
【0006】
【特許文献1】
特許第3143535号公報
【0007】
【発明が解決しようとする課題】
上記構成のステアリング操舵角検出装置において、10度に設定された分解能をさらに向上させるためには、信号用スリット溝の列を6列から7列または8列と増加させる必要がある。ところが、信号用スリット溝の列を増加させるためには、信号用スリット溝自身の幅や信号用スリット溝同士の間隔を一定とした場合、回転板の面積を大きくしなければならないため、装置の大型化を伴うという問題があった。
【0008】
本発明は、上記問題に着目してなされたもので、その目的とするところは、装置の大型化を伴うことなく、高い分解能が得られるステアリング操舵角検出装置を提供することにある。
【0009】
【課題を解決するための手段】
上述の目的を達成するため、本発明請求項1に記載のステアリング操舵角検出装置では、ステアリングシャフトと一体に回転するメインディスクと、このメインディスクの周方向に環状配置し、メインディスクの回転角に応じた角度情報を設定した第1被検出部と、この第1被検出部に面し、第1被検出部の角度情報を検出する第1角度情報検出手段と、前記メインディスクの回転に応じて回転する補助ディスクと、この補助ディスクの周方向に環状配置し、補助ディスクの回転角に応じた角度情報を設定した第2被検出部と、この第2被検出部に面し、第2被検出部の角度情報を検出する第2角度情報検出手段と、検出された第1被検出部と第2被検出部の角度情報に基づいて、ステアリング操舵角を求める操舵角算出手段と、を備えたステアリング操舵角検出装置において、前記補助ディスクを、メインディスクが1回転したとき、
N+α(Nは自然数,0<α<1)
回転するように設定したことを特徴とする。
【0010】
請求項2に記載の発明では、請求項1に記載のステアリング操舵角検出装置において、前記メインディスクに、歯数Tmの第1歯車部を設け、前記補助ディスクに、歯数Tsの第2歯車部を設け、前記第1被検出部の角度情報を、所定角度間隔でPm個設定し、前記補助ディスクを、メインディスクが1回転したとき、
N+α{Nは自然数,R<α<1−R,R=(1/Pm)×(Tm/Ts)}
回転するように設定したことを特徴とする。
【0011】
【発明の効果】
ステアリングシャフトが回転したとき、メインディスクが一体に回転し、第1角度情報検出手段により、メインディスクの回転角に応じた角度情報が検出される。また、メインディスクの回転に応じて補助ディスクが回転し、第2角度情報検出手段により、補助ディスクの回転角に応じた角度情報が検出される。そして、操舵角算出手段により、検出された2つの角度情報に基づいて、ステアリングの操舵角が求められる。
【0012】
ここで、補助ディスクは、メインディスクを1回転させたとき、
N+α(Nは自然数、0<α<1)
回転するように設定されているため、ステアリングを1回転させたときと2回転させたときでは、第1角度情報検出手段により検出される角度情報は同一であるが、第2角度情報検出手段により検出される角度情報は異なる。
【0013】
なお、ステアリングシャフトは、通常片側2回転以内で使用されるため、3回転目以上の回転を考慮する必要はない。
【0014】
よって、本発明にあっては、ステアリングの絶対角を検出でき、例えば、イグニッションキーをオフした状態でドライバがステアリングを操作した場合でも、次にイグニッションキーをオンしたとき、直ちにステアリングの絶対角を求めることができる。
【0015】
また、2つの角度情報を組み合わせて操舵角を算出するため、分解能をより細かく設定することができ、一方の被検出部の角度情報をより複雑化することによってのみ高い分解能が得られる従来技術に比して、ディスクの大型化を伴うことなく高い分解能が得られる。
【0016】
請求項2に記載の発明では、第1被検出部の角度情報を所定角度間隔でPm個設定し、メインディスクと補助ディスクを歯数Tmと歯数Tsの歯車部により連動する構成とした場合において、
補助ディスクを、メインディスクが1回転したとき、
N+α{Nは自然数,R<α<1−R,R=(1/Pm)×(Tm/Ts)}
回転するように設定した。
【0017】
すなわち、Rは、メインディスクの角度情報出力が変わるだけの補助ディスクの回転数であり、α≦Rまたはα≧1−Rとした場合には、ステアリングの1回転目と2回転目とで、第1被検出部と第2被検出部との組み合わせにおいて同一の組み合わせが発生してしまう。
【0018】
よって、R<α<1−Rとなるようにαを設定することにより、ステアリングの一回目と2回転目とで、第1被検出部と第2被検出部とを異なる組み合わせとすることができ、左右2回転目までの絶対角を検出できる。
【0019】
【発明の実施の形態】
以下に、本発明のステアリング操舵角検出装置を実現する実施の形態を、図面に基づいて説明する。
【0020】
まず、構成を説明する。
図1は本実施の形態のステアリング操舵角検出装置の構造を示す正面図、図2は図1のS2−S2断面図である。
【0021】
図において、1はメインディスク、2は補助ディスク、3および4はフォトインタラプタ(第1角度情報検出手段,第2角度情報検出手段に相当)であり、これらはアッパケース5aとロアケース5bとに挟装された状態で、ステアリングパッドに内設されている。
【0022】
メインディスク1は、中央の取り付け穴1aに図外のステアリングシャフトが挿嵌され、ステアリングシャフトと一体に回転する。メインディスク1の周部には、歯数Tm=90の歯車1bが形成されている。また、このメインディスク1の周縁部には、5重の同心円状で、かつ周方向に12度を基本単位とする所定角度に亘って、角度情報の数Pm=30のスリットS1〜S5(第1被検出部に相当)が形成されている。
【0023】
スリットS1〜S5の設定例を図4に示す。スリットS1〜S5の組み合わせは、12度ピッチで全て異なるパターンに設定されている。なお、図のようにメインディスク1を12度ピッチで30分割してそれぞれに1〜30までナンバーを割り当てたとき、ナンバー、角度およびスリットS1〜S5の有無(○がスリット有り)の対応関係は、図5のようになる。
【0024】
補助ディスク2は、ケース5内に回動自在に設けられ、同心状にメインディスク1の歯車1bと噛み合う歯数Ts=14の歯車2aが形成されている。すなわち、ステアリングシャフトに従動してメインディスク1が1回転したとき、補助ディスク2は、Tm/Ts=90/14(約6.4)回転するように設定されている。
【0025】
また、補助ディスク2の周縁部には、4重の同心円状で、かつ周方向に360/14度を基本単位とする所定角度に亘って、角度情報の数Ps=14のスリットS5〜S9(第2被検出部に相当)が形成されている。
【0026】
スリットS6〜S9の設定例を図6に示す。スリットS6〜S9の組み合わせは、360/14度ピッチで全て異なるパターンに設定されている。なお、図のように補助ディスク2を360/14(約25.7)度ピッチで14分割し、それぞれに1〜14までナンバーを割り当てたとき、ナンバー、角度およびスリットS6〜S9の対応関係は、図7のようになる。
【0027】
フォトインタラプタ3は、メインディスク1のスリットS1〜S5の回転軌跡に面して対向する図外の投光素子および受光素子とを有する5つの光センサ3a〜3eを備えている。これら光センサ3a〜3eは、メインディスク1の径方向に並んで配置されている。光センサ3a〜3eは、スリットS1〜S5を検出したときに検出信号を図外の操舵制御装置(操舵角算出手段に相当)へ出力する。
【0028】
フォトインタラプタ4は、補助ディスク2の各スリットの回転軌跡に面して対向する図外の投光素子および受光素子とを有する4つの光センサ4a〜4dを備えている。これら光センサ4a〜4dは、補助ディスク2の径方向に並んで配置されている。光センサ4a〜4dは、スリットS6〜S9を検出したときに検出信号を図外の操舵制御装置へ出力する。
【0029】
次に、フォトインタラプタ3,4の細部構造を説明する。なお、2つのフォトインタラプタ3,4は、光センサの個数のみ異なり、その他の構成は同一であるため、フォトインタラプタ4の構造のみ説明する。
【0030】
図3は、図2のフォトインタラプタ4の細部を示す拡大図であり、ケース4eの中央は、補助ディスク2に面して凹部4fが形成され、この凹部4fを挟んで、図の上方に投光素子としての発光ダイオードが、下方には受光素子としてのフォトダイオードがそれぞれ基板4g,4h上に直列配設されている。また、凹部4fには、発光ダイオードおよび受光素子に面して8つの開口部4iが形成されている。
【0031】
基板4hにはコネクタ端子4jの一端が接続され、このコネクタ端子4jの他端は、ケース4eの凹部4fと反対側に設けられたコネクタ部4kの内部に突出している。コネクタ部4kは、電源供給・アース・通信線として、図外のステアリングハーネスと接続されている。フォトインタラプタ3,4のスリット検出信号は、ステアリングハーネスから車内LANを介して図外の操舵制御装置に出力される。
【0032】
図8は、ステアリング操舵角検出装置の制御系の構成を示すブロック図である。
操舵制御装置6は、フォトインタラプタ3,4からスリットS1〜S9の検出信号をそれぞれ受信すると、予めEEPROM7に記憶された図5,7の対応関係に応じて、メインおよび補助ディスクナンバーをそれぞれ求める。
【0033】
そして、2つのナンバーから、EEPROM7に記憶されたメインおよび補助ディスクナンバーと絶対角との対応関係に基づいて、ステアリングの絶対角を求める。
【0034】
図9に、ステアリングホイールをニュートラル位置から右回りに1回転したときの、メインディスクナンバーと補助ディスクナンバーと絶対角との対応関係を示す。
【0035】
次に、作用を説明する。
[分解能について]
ドライバの操舵に応じて、ステアリングシャフトと一体のメインディスク1が回転するとともに、補助ディスク2がメインディスク1に対して速度比Tm/Ts=90/14でメインディスク1と反対方向に回転する。
【0036】
ここで、メインディスク1には、12度ピッチで角度情報の数Pm=30のスリットパターンが設定され、一方、補助ディスク2には、360/14度ピッチで角度情報の数Ps=14のスリットパターンが設定されている。また、メインディスク1が12度回転する毎に、補助ディスク2は12×(90/14)度回転する。
【0037】
すなわち、フォトインタラプタ3がスリットS1〜S5の一つのスリットを検出している間、フォトインタラプタ4が検出するスリットS6〜S9のパターンは、
{12×(90/14)}/(360/14)=3
であるから、本実施の形態のステアリング操舵角検出装置は、4度の分解能でステアリングの操舵角を検出できる。
【0038】
[絶対角検出条件について]
メインディスク1が1回転したとき、補助ディスク2の回転数をN+α(Nは自然数)とすると、メインディスク1の1回転目と2回転目とで、メインディスク1側のスリットS1〜S5と補助ディスク2側のスリットS6〜S9の組み合わせが同一とならないようにするためには、
R<α<1−R
を満足する必要がある。
【0039】
ここで、Rは、メインディスク1の角度情報出力が変わるだけの補助ディスク2の回転数であり、
R=(1/Pm)×(Tm/Ts)
で表すことができる。
本実施の形態では、R=(1/30)×(90/14)=3/14となり、αが、
3/14<α<11/14を満足すればよい。
【0040】
本実施の形態では、メインディスク1が1回転したとき、補助ディスク2は、90/14回転、すなわち、6+6/14回転するように設定されているため、
α=6/14
となり、αは3/14<α<11/14を満足している。
よって、ステアリングの1回転目と2回転目とで同一のスリットの組み合わせが発生しないため、ステアリング絶対角を求めることができる。
【0041】
[ステアリング操舵角検出作用]
(ステアリングホイールが1回転目のとき)
例えば、ドライバがステアリングホイールをニュートラル位置から右回りに30度回転させた場合、メインディスク1はステアリングホイールと一体に30度回転し、フォトインタラプタ3は、スリットS3を検出する(図5参照)。
【0042】
一方、補助ディスク2は30度×90/14≒193度回転するため、フォトインタラプタ4は、スリットS7,S8を検出する(図7参照)。
【0043】
操舵制御装置6は、フォトインタラプタ3,4のスリット検出信号に基づいて、メインディスクナンバーNo3と補助ディスクナンバーNo8とを選択し、図9の対応関係から、ステアリングの操舵角28度が求められる。
【0044】
(ステアリングホイールが2回転目のとき)
一方、ドライバがステアリングホイールをニュートラル位置から右回りに390度、すなわち、右回りに1回転+30度回転させた場合、メインディスク1において、フォトインタラプタ3は、スリットS3を検出する(図5参照)。
【0045】
また、補助ディスク2において、一方、補助ディスク2は390度×90/14≒2507度(6回転+347度)回転するため、フォトインタラプタ4は、スリットS7,S8,S9を検出する(図7参照)。
【0046】
操舵制御装置6は、フォトインタラプタ3,4のスリット検出信号に基づいて、メインディスクナンバーNo3と補助ディスクナンバーNo14とを選択し、図10に示すような対応関係から、ステアリングの操舵角388度が求められる。
【0047】
次に、効果を説明する。
本実施の形態のステアリング操舵角検出装置にあっては、次に列挙する効果を得ることができる。
【0048】
(1) メインディスク1が1回転したとき、補助ディスク2は6+6/14回転するように歯車1bと歯車2aの歯数を設定したため、ステアリングホイールの1回転目と2回転目とで検出されるスリットパターンが異なり、ステアリングの絶対角を求めることができる。
【0049】
(2) 加えて、スリットS1〜S5のパターンを12度ピッチで設定し、スリットS6〜S9のパターンを25.7度ピッチで設定したため、ステアリングの操舵角を、高い分解能(4度)で求めることができる。
【0050】
(その他の実施の形態)
以上、本発明を実現する実施の形態を説明してきたが、本発明の具体的な構成は本実施の形態に限定されるものではなく、発明の要旨を逸脱しない範囲の設計変更等があっても本発明に含まれる。
【0051】
例えば、本実施の形態では、第1,第2被検出部をスリット列とし、第1,第2角度情報検出手段をフォトインタラプタとしたが、これらは任意に設定することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】実施の形態のステアリング操舵角検出装置を示す正面図である。
【図2】図1のS2−S2断面図である。
【図3】図2のフォトインタラプタを示す拡大図である。
【図4】メインディスクのスリットの設定例を示す正面図である。
【図5】メインディスクの回転角とスリットとの対応関係を示す説明図である。
【図6】補助ディスクのスリットの設定例を示す正面図である。
【図7】補助ディスクの回転角とスリットとの対応関係を示す説明図である。
【図8】ステアリング操舵角検出装置の制御系の構成を示すブロック図である。
【図9】ステアリングホイール右回り1回転目における、メインディスクナンバーと補助ディスクナンバーと絶対角との対応関係を示す説明図である。
【図10】ステアリングホイール右回り2回転目における、メインディスクナンバーと補助ディスクナンバーと絶対角との対応関係を示す説明図である。
【符号の説明】
S1〜S9 スリット
1 メインディスク
1a 取り付け穴
1b 歯車
2 補助ディスク
2a 歯車
3 フォトインタラプタ
3a〜3e 光センサ
4 フォトインタラプタ
4a〜4d 光センサ
4e ケース
4f 凹部
4g 基板
4h 基板
4i 開口部
4j コネクタ端子
4k コネクタ部
5a アッパケース
5b ロアケース
6 操舵制御装置
7 EEPROM
【発明の属する技術分野】
本発明は、ステアリングのニュートラル位置からの絶対角を検出するのに好適なステアリング操舵角検出装置の技術分野に属する。
【0002】
【従来の技術】
この種のステアリング操舵角検出装置としては、ステアリングシャフトと一体に回転する回転板と、この回転板が1回転する毎に回転板に設けた間欠歯車と噛合し所定角度回転するよう構成された歯車体とを備えた車両用ステアリングセンサが公知である(例えば、特許文献1参照。)。
【0003】
回転板には、同心円状で、かつ周方向に10度を基本単位とする所定角度に亘って6列の信号用スリット溝が形成されている。そして、この信号用スリット溝の回転軌跡を挟んで対向する投光素子と受光素子とを備えたフォトインタラプタから、回転板が10度回転する毎に回転板の回転位置を示す信号が出力される。
【0004】
また、歯車体には、3重の同心円状で、かつ周方向に60度ピッチとなる所定位置にスリットが形成されている。そして、このスリットの回転軌跡を挟んで対向する投光素子と受光素子とからなるフォトインタラプタから、歯車体の回転位置を示す信号が出力される。
【0005】
すなわち、この車両用ステアリングセンサによれば、回転板の回転位置と歯車体の回転位置とから、ステアリングのニュートラル位置(ステアリングシャフトの回転角が0度の位置)からの絶対角を検出することができる。
【0006】
【特許文献1】
特許第3143535号公報
【0007】
【発明が解決しようとする課題】
上記構成のステアリング操舵角検出装置において、10度に設定された分解能をさらに向上させるためには、信号用スリット溝の列を6列から7列または8列と増加させる必要がある。ところが、信号用スリット溝の列を増加させるためには、信号用スリット溝自身の幅や信号用スリット溝同士の間隔を一定とした場合、回転板の面積を大きくしなければならないため、装置の大型化を伴うという問題があった。
【0008】
本発明は、上記問題に着目してなされたもので、その目的とするところは、装置の大型化を伴うことなく、高い分解能が得られるステアリング操舵角検出装置を提供することにある。
【0009】
【課題を解決するための手段】
上述の目的を達成するため、本発明請求項1に記載のステアリング操舵角検出装置では、ステアリングシャフトと一体に回転するメインディスクと、このメインディスクの周方向に環状配置し、メインディスクの回転角に応じた角度情報を設定した第1被検出部と、この第1被検出部に面し、第1被検出部の角度情報を検出する第1角度情報検出手段と、前記メインディスクの回転に応じて回転する補助ディスクと、この補助ディスクの周方向に環状配置し、補助ディスクの回転角に応じた角度情報を設定した第2被検出部と、この第2被検出部に面し、第2被検出部の角度情報を検出する第2角度情報検出手段と、検出された第1被検出部と第2被検出部の角度情報に基づいて、ステアリング操舵角を求める操舵角算出手段と、を備えたステアリング操舵角検出装置において、前記補助ディスクを、メインディスクが1回転したとき、
N+α(Nは自然数,0<α<1)
回転するように設定したことを特徴とする。
【0010】
請求項2に記載の発明では、請求項1に記載のステアリング操舵角検出装置において、前記メインディスクに、歯数Tmの第1歯車部を設け、前記補助ディスクに、歯数Tsの第2歯車部を設け、前記第1被検出部の角度情報を、所定角度間隔でPm個設定し、前記補助ディスクを、メインディスクが1回転したとき、
N+α{Nは自然数,R<α<1−R,R=(1/Pm)×(Tm/Ts)}
回転するように設定したことを特徴とする。
【0011】
【発明の効果】
ステアリングシャフトが回転したとき、メインディスクが一体に回転し、第1角度情報検出手段により、メインディスクの回転角に応じた角度情報が検出される。また、メインディスクの回転に応じて補助ディスクが回転し、第2角度情報検出手段により、補助ディスクの回転角に応じた角度情報が検出される。そして、操舵角算出手段により、検出された2つの角度情報に基づいて、ステアリングの操舵角が求められる。
【0012】
ここで、補助ディスクは、メインディスクを1回転させたとき、
N+α(Nは自然数、0<α<1)
回転するように設定されているため、ステアリングを1回転させたときと2回転させたときでは、第1角度情報検出手段により検出される角度情報は同一であるが、第2角度情報検出手段により検出される角度情報は異なる。
【0013】
なお、ステアリングシャフトは、通常片側2回転以内で使用されるため、3回転目以上の回転を考慮する必要はない。
【0014】
よって、本発明にあっては、ステアリングの絶対角を検出でき、例えば、イグニッションキーをオフした状態でドライバがステアリングを操作した場合でも、次にイグニッションキーをオンしたとき、直ちにステアリングの絶対角を求めることができる。
【0015】
また、2つの角度情報を組み合わせて操舵角を算出するため、分解能をより細かく設定することができ、一方の被検出部の角度情報をより複雑化することによってのみ高い分解能が得られる従来技術に比して、ディスクの大型化を伴うことなく高い分解能が得られる。
【0016】
請求項2に記載の発明では、第1被検出部の角度情報を所定角度間隔でPm個設定し、メインディスクと補助ディスクを歯数Tmと歯数Tsの歯車部により連動する構成とした場合において、
補助ディスクを、メインディスクが1回転したとき、
N+α{Nは自然数,R<α<1−R,R=(1/Pm)×(Tm/Ts)}
回転するように設定した。
【0017】
すなわち、Rは、メインディスクの角度情報出力が変わるだけの補助ディスクの回転数であり、α≦Rまたはα≧1−Rとした場合には、ステアリングの1回転目と2回転目とで、第1被検出部と第2被検出部との組み合わせにおいて同一の組み合わせが発生してしまう。
【0018】
よって、R<α<1−Rとなるようにαを設定することにより、ステアリングの一回目と2回転目とで、第1被検出部と第2被検出部とを異なる組み合わせとすることができ、左右2回転目までの絶対角を検出できる。
【0019】
【発明の実施の形態】
以下に、本発明のステアリング操舵角検出装置を実現する実施の形態を、図面に基づいて説明する。
【0020】
まず、構成を説明する。
図1は本実施の形態のステアリング操舵角検出装置の構造を示す正面図、図2は図1のS2−S2断面図である。
【0021】
図において、1はメインディスク、2は補助ディスク、3および4はフォトインタラプタ(第1角度情報検出手段,第2角度情報検出手段に相当)であり、これらはアッパケース5aとロアケース5bとに挟装された状態で、ステアリングパッドに内設されている。
【0022】
メインディスク1は、中央の取り付け穴1aに図外のステアリングシャフトが挿嵌され、ステアリングシャフトと一体に回転する。メインディスク1の周部には、歯数Tm=90の歯車1bが形成されている。また、このメインディスク1の周縁部には、5重の同心円状で、かつ周方向に12度を基本単位とする所定角度に亘って、角度情報の数Pm=30のスリットS1〜S5(第1被検出部に相当)が形成されている。
【0023】
スリットS1〜S5の設定例を図4に示す。スリットS1〜S5の組み合わせは、12度ピッチで全て異なるパターンに設定されている。なお、図のようにメインディスク1を12度ピッチで30分割してそれぞれに1〜30までナンバーを割り当てたとき、ナンバー、角度およびスリットS1〜S5の有無(○がスリット有り)の対応関係は、図5のようになる。
【0024】
補助ディスク2は、ケース5内に回動自在に設けられ、同心状にメインディスク1の歯車1bと噛み合う歯数Ts=14の歯車2aが形成されている。すなわち、ステアリングシャフトに従動してメインディスク1が1回転したとき、補助ディスク2は、Tm/Ts=90/14(約6.4)回転するように設定されている。
【0025】
また、補助ディスク2の周縁部には、4重の同心円状で、かつ周方向に360/14度を基本単位とする所定角度に亘って、角度情報の数Ps=14のスリットS5〜S9(第2被検出部に相当)が形成されている。
【0026】
スリットS6〜S9の設定例を図6に示す。スリットS6〜S9の組み合わせは、360/14度ピッチで全て異なるパターンに設定されている。なお、図のように補助ディスク2を360/14(約25.7)度ピッチで14分割し、それぞれに1〜14までナンバーを割り当てたとき、ナンバー、角度およびスリットS6〜S9の対応関係は、図7のようになる。
【0027】
フォトインタラプタ3は、メインディスク1のスリットS1〜S5の回転軌跡に面して対向する図外の投光素子および受光素子とを有する5つの光センサ3a〜3eを備えている。これら光センサ3a〜3eは、メインディスク1の径方向に並んで配置されている。光センサ3a〜3eは、スリットS1〜S5を検出したときに検出信号を図外の操舵制御装置(操舵角算出手段に相当)へ出力する。
【0028】
フォトインタラプタ4は、補助ディスク2の各スリットの回転軌跡に面して対向する図外の投光素子および受光素子とを有する4つの光センサ4a〜4dを備えている。これら光センサ4a〜4dは、補助ディスク2の径方向に並んで配置されている。光センサ4a〜4dは、スリットS6〜S9を検出したときに検出信号を図外の操舵制御装置へ出力する。
【0029】
次に、フォトインタラプタ3,4の細部構造を説明する。なお、2つのフォトインタラプタ3,4は、光センサの個数のみ異なり、その他の構成は同一であるため、フォトインタラプタ4の構造のみ説明する。
【0030】
図3は、図2のフォトインタラプタ4の細部を示す拡大図であり、ケース4eの中央は、補助ディスク2に面して凹部4fが形成され、この凹部4fを挟んで、図の上方に投光素子としての発光ダイオードが、下方には受光素子としてのフォトダイオードがそれぞれ基板4g,4h上に直列配設されている。また、凹部4fには、発光ダイオードおよび受光素子に面して8つの開口部4iが形成されている。
【0031】
基板4hにはコネクタ端子4jの一端が接続され、このコネクタ端子4jの他端は、ケース4eの凹部4fと反対側に設けられたコネクタ部4kの内部に突出している。コネクタ部4kは、電源供給・アース・通信線として、図外のステアリングハーネスと接続されている。フォトインタラプタ3,4のスリット検出信号は、ステアリングハーネスから車内LANを介して図外の操舵制御装置に出力される。
【0032】
図8は、ステアリング操舵角検出装置の制御系の構成を示すブロック図である。
操舵制御装置6は、フォトインタラプタ3,4からスリットS1〜S9の検出信号をそれぞれ受信すると、予めEEPROM7に記憶された図5,7の対応関係に応じて、メインおよび補助ディスクナンバーをそれぞれ求める。
【0033】
そして、2つのナンバーから、EEPROM7に記憶されたメインおよび補助ディスクナンバーと絶対角との対応関係に基づいて、ステアリングの絶対角を求める。
【0034】
図9に、ステアリングホイールをニュートラル位置から右回りに1回転したときの、メインディスクナンバーと補助ディスクナンバーと絶対角との対応関係を示す。
【0035】
次に、作用を説明する。
[分解能について]
ドライバの操舵に応じて、ステアリングシャフトと一体のメインディスク1が回転するとともに、補助ディスク2がメインディスク1に対して速度比Tm/Ts=90/14でメインディスク1と反対方向に回転する。
【0036】
ここで、メインディスク1には、12度ピッチで角度情報の数Pm=30のスリットパターンが設定され、一方、補助ディスク2には、360/14度ピッチで角度情報の数Ps=14のスリットパターンが設定されている。また、メインディスク1が12度回転する毎に、補助ディスク2は12×(90/14)度回転する。
【0037】
すなわち、フォトインタラプタ3がスリットS1〜S5の一つのスリットを検出している間、フォトインタラプタ4が検出するスリットS6〜S9のパターンは、
{12×(90/14)}/(360/14)=3
であるから、本実施の形態のステアリング操舵角検出装置は、4度の分解能でステアリングの操舵角を検出できる。
【0038】
[絶対角検出条件について]
メインディスク1が1回転したとき、補助ディスク2の回転数をN+α(Nは自然数)とすると、メインディスク1の1回転目と2回転目とで、メインディスク1側のスリットS1〜S5と補助ディスク2側のスリットS6〜S9の組み合わせが同一とならないようにするためには、
R<α<1−R
を満足する必要がある。
【0039】
ここで、Rは、メインディスク1の角度情報出力が変わるだけの補助ディスク2の回転数であり、
R=(1/Pm)×(Tm/Ts)
で表すことができる。
本実施の形態では、R=(1/30)×(90/14)=3/14となり、αが、
3/14<α<11/14を満足すればよい。
【0040】
本実施の形態では、メインディスク1が1回転したとき、補助ディスク2は、90/14回転、すなわち、6+6/14回転するように設定されているため、
α=6/14
となり、αは3/14<α<11/14を満足している。
よって、ステアリングの1回転目と2回転目とで同一のスリットの組み合わせが発生しないため、ステアリング絶対角を求めることができる。
【0041】
[ステアリング操舵角検出作用]
(ステアリングホイールが1回転目のとき)
例えば、ドライバがステアリングホイールをニュートラル位置から右回りに30度回転させた場合、メインディスク1はステアリングホイールと一体に30度回転し、フォトインタラプタ3は、スリットS3を検出する(図5参照)。
【0042】
一方、補助ディスク2は30度×90/14≒193度回転するため、フォトインタラプタ4は、スリットS7,S8を検出する(図7参照)。
【0043】
操舵制御装置6は、フォトインタラプタ3,4のスリット検出信号に基づいて、メインディスクナンバーNo3と補助ディスクナンバーNo8とを選択し、図9の対応関係から、ステアリングの操舵角28度が求められる。
【0044】
(ステアリングホイールが2回転目のとき)
一方、ドライバがステアリングホイールをニュートラル位置から右回りに390度、すなわち、右回りに1回転+30度回転させた場合、メインディスク1において、フォトインタラプタ3は、スリットS3を検出する(図5参照)。
【0045】
また、補助ディスク2において、一方、補助ディスク2は390度×90/14≒2507度(6回転+347度)回転するため、フォトインタラプタ4は、スリットS7,S8,S9を検出する(図7参照)。
【0046】
操舵制御装置6は、フォトインタラプタ3,4のスリット検出信号に基づいて、メインディスクナンバーNo3と補助ディスクナンバーNo14とを選択し、図10に示すような対応関係から、ステアリングの操舵角388度が求められる。
【0047】
次に、効果を説明する。
本実施の形態のステアリング操舵角検出装置にあっては、次に列挙する効果を得ることができる。
【0048】
(1) メインディスク1が1回転したとき、補助ディスク2は6+6/14回転するように歯車1bと歯車2aの歯数を設定したため、ステアリングホイールの1回転目と2回転目とで検出されるスリットパターンが異なり、ステアリングの絶対角を求めることができる。
【0049】
(2) 加えて、スリットS1〜S5のパターンを12度ピッチで設定し、スリットS6〜S9のパターンを25.7度ピッチで設定したため、ステアリングの操舵角を、高い分解能(4度)で求めることができる。
【0050】
(その他の実施の形態)
以上、本発明を実現する実施の形態を説明してきたが、本発明の具体的な構成は本実施の形態に限定されるものではなく、発明の要旨を逸脱しない範囲の設計変更等があっても本発明に含まれる。
【0051】
例えば、本実施の形態では、第1,第2被検出部をスリット列とし、第1,第2角度情報検出手段をフォトインタラプタとしたが、これらは任意に設定することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】実施の形態のステアリング操舵角検出装置を示す正面図である。
【図2】図1のS2−S2断面図である。
【図3】図2のフォトインタラプタを示す拡大図である。
【図4】メインディスクのスリットの設定例を示す正面図である。
【図5】メインディスクの回転角とスリットとの対応関係を示す説明図である。
【図6】補助ディスクのスリットの設定例を示す正面図である。
【図7】補助ディスクの回転角とスリットとの対応関係を示す説明図である。
【図8】ステアリング操舵角検出装置の制御系の構成を示すブロック図である。
【図9】ステアリングホイール右回り1回転目における、メインディスクナンバーと補助ディスクナンバーと絶対角との対応関係を示す説明図である。
【図10】ステアリングホイール右回り2回転目における、メインディスクナンバーと補助ディスクナンバーと絶対角との対応関係を示す説明図である。
【符号の説明】
S1〜S9 スリット
1 メインディスク
1a 取り付け穴
1b 歯車
2 補助ディスク
2a 歯車
3 フォトインタラプタ
3a〜3e 光センサ
4 フォトインタラプタ
4a〜4d 光センサ
4e ケース
4f 凹部
4g 基板
4h 基板
4i 開口部
4j コネクタ端子
4k コネクタ部
5a アッパケース
5b ロアケース
6 操舵制御装置
7 EEPROM
Claims (2)
- ステアリングシャフトと一体に回転するメインディスクと、
このメインディスクの周方向に環状配置し、メインディスクの回転角に応じた角度情報を設定した第1被検出部と、
この第1被検出部に面し、第1被検出部の角度情報を検出する第1角度情報検出手段と、
前記メインディスクの回転に応じて回転する補助ディスクと、
この補助ディスクの周方向に環状配置し、補助ディスクの回転角に応じた角度情報を設定した第2被検出部と、
この第2被検出部に面し、第2被検出部の角度情報を検出する第2角度情報検出手段と、
検出された第1被検出部と第2被検出部の角度情報に基づいて、ステアリング操舵角を求める操舵角算出手段と、
を備えたステアリング操舵角検出装置において、
前記補助ディスクを、メインディスクが1回転したとき、
N+α(Nは自然数,0<α<1)
回転するように設定したことを特徴とするステアリング操舵角検出装置。 - 請求項1に記載のステアリング操舵角検出装置において、
前記メインディスクに、歯数Tmの第1歯車部を設け、
前記補助ディスクに、歯数Tsの第2歯車部を設け、
前記第1被検出部の角度情報を、所定角度間隔でPm個設定し、
前記補助ディスクを、メインディスクが1回転したとき、
N+α{Nは自然数,R<α<1−R,R=(1/Pm)×(Tm/Ts)}
回転するように設定したことを特徴とするステアリング操舵角検出装置。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP2003019322A JP2004233099A (ja) | 2003-01-28 | 2003-01-28 | ステアリング操舵角検出装置 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP2003019322A JP2004233099A (ja) | 2003-01-28 | 2003-01-28 | ステアリング操舵角検出装置 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JP2004233099A true JP2004233099A (ja) | 2004-08-19 |
Family
ID=32949216
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP2003019322A Pending JP2004233099A (ja) | 2003-01-28 | 2003-01-28 | ステアリング操舵角検出装置 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JP2004233099A (ja) |
-
2003
- 2003-01-28 JP JP2003019322A patent/JP2004233099A/ja active Pending
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