JP2004234040A - 個人認証装置 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】イメージセンサ31で、指紋パターン、および、赤外光源33を指に照射し、透過させて得られる指の血管パターンの2種類の生体情報を得られる構成とした。
【効果】安価で簡単な構成で指の血管パターンと指紋パターンの両方の撮像を1つのイメージセンサで撮像し、必要に応じて認証方法を切り替えることが可能な個人認証装置を実現することができる。
【選択図】 図1
Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、人間の生体情報を個人の特定の手段として利用する個人認証装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、例えば、自動車のドアロック解除や始動するため鍵が用いられており、鍵をイグニッションスイッチ41に挿入し、回転させることで自動車を始動状態に遷移させることが知られている。このとき、鍵を盗難された場合もしくは鍵穴のピッキング等により、自動車のオーナ以外の悪意を持った人物に運転されてしまう可能性がある。ピッキングもしくは複製鍵使用の防止のため、特開2000−108848号公報に記載されているように、鍵の中に埋め込まれたトランスポンダーと呼ばれるICが入っているものだけがエンジンを始動することができるイモビライザー機能を搭載した自動車の始動方法がある。また、よりセキュリティを高めるために、生体情報を利用した自動車のドアロック解除や始動方法が検討されており、例えば、特開昭61−53972号公報や特開平6−72291 号公報に開示された方法がある。
【0003】
この生体情報を利用した個人認証装置として、個人ごとに異なる指紋を利用した方法が最も知られている。この一例として、特開昭54−85600号公報に開示された方法など、数多くの方法がある。
【0004】
また、他の生体情報を利用した個人認証装置として、特開2001−184507号公報に記載の指の血管パターンを使った個人認証の方法を利用することができる。この方法は、指の血管パターンを撮像する撮像手段にはレンズと撮像素子(イメージセンサ)を含む撮像系が用いられ、認証する指血管パターンと登録した指血管パターンが一致すると認証される。
【0005】
【特許文献1】
特開2000−108848号公報
【特許文献2】
特開昭61−53972号公報
【特許文献3】
特開平6−72291号公報
【特許文献4】
特開昭54−85600号公報
【特許文献5】
特開2001−184507号公報
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
ところで、指紋パターンを利用した個人認証装置においては、個人によっては、指紋がかすれているなどにより指紋パターンが登録できない問題や、指紋パターンを登録しても、認証時に指が乾燥している、あるいは湿っているなど、登録時との指先のコンディションが変わることにより個人の認証ができない問題が指摘されている。
【0007】
また、安価な方法で偽造指を作製することが可能であるという問題が指摘されている。
【0008】
一方、指の血管パターンを利用した認証方法では、血管パターンという指の内部の情報を利用しているため、偽造されにくく、指の乾燥や湿潤による問題もないが、指先が冷えた場合に血流が減るために認証されにくいことが考えられる。
【0009】
そこで本発明の目的は、安価で簡単な構成で上記の問題を解決する手段を提供することにある。
【0010】
【課題を解決するための手段】
本発明では、上記目的を達成するために、生体情報を撮像する撮像手段は1つのみ備えてあるが、この撮像手段は2種類以上の生体情報を撮像することを可能とし、個人の特定を行う構成とした。とくに、指紋パターン、および、赤外光源を指に照射し、透過させて得られる指の血管パターンの2種類の生体情報は、1つの撮像手段でこれら両方の情報を得る構成としやすい。したがって、安価に血管パターンと指紋パターンの両方の個人生体情報を利用した個人認証装置を構成することが可能である。また、血管パターンを利用した個人認証装置においては、生体の透過光を利用することから、この情報を撮像することにより生体か、そうでないか見分けることが可能であり、この個人認証装置において、部品の追加無しに偽造指対策に利用可能である。
【0011】
【発明の実施の形態】
本発明の実施例について、以下、詳細に説明する。
【0012】
図1に指の血管パターン、および、指紋パターンを利用した個人認証装置を自動車の始動システムに応用した構成図の一例を示す。図1に示す個人認証装置3は、指の血管パターンを用いた認証装置の例であり、マイコン30,イメージセンサ31,レンズ32,赤外光源33、および34,赤外線透過フィルタ35,赤外光源33、および34の駆動回路37,マイコン30に接続された不揮発性メモリ36,電源回路38から構成される。
【0013】
指の血管パターンを利用した個人認証を行う場合、認証対象である指7を、赤外光源33と赤外線透過フィルタ35の間に置く。マイコン30により駆動回路37を駆動して赤外光源33を点灯させると、赤外光は血液のヘモグロビンで吸収されるため、イメージセンサ31上に血管パターンが結像される。なお、赤外線透過フィルタ35は血管パターンを得るのにノイズとなる可視光をカットし、血管パターンが含まれる赤外光のみを透過させる特性を持っている。図2に、イメージセンサ31で撮像される指7と血管パターン71の撮像例70aを示す。この血管パターン71は個人により異なるので、あらかじめ血管パターン71を不揮発性メモリ36に登録しておき、認証時に登録パターンと認証パターンの一致,不一致を判定することにより個人を特定することができる。
【0014】
一方、指紋パターンを利用した個人認証を行う場合、認証対象である指7を指の血管パターンを利用した個人認証と同じ位置に置く。赤外光源33を消灯させておくと、指7の表面がイメージセンサ31に結像される。図3に、イメージセンサで撮像される指7と指紋パターン72の撮像例70bを示す。この指紋パターン72も個人により異なるので、あらかじめ指紋パターン72を不揮発性メモリ36に登録しておき、認証時に登録パターンと認証パターンの一致,不一致を判定することにより個人を特定することができる。なお、赤外光源34は、指紋パターン72を得るのに十分な明るさを得る目的で、必要に応じて点灯する。
【0015】
イメージセンサ31により撮像した血管パターン71、または、指紋パターン72は光電変換されて電気信号となり、マイコン30に取り込まれる。電源回路38には、イグニッションスイッチ41がONの状態にあるときに、外部から電源44が供給されている。さらに,エンジン制御装置42とは、LANでつながる構成となっている。さらに、オプションとして、ICカードリーダや、イモビライザ43とマイコン30が通信できるように構成される。
【0016】
個人認証装置3による自動車のエンジン始動の動作は、図1に示したマイコン30に記憶されたプログラムにより制御される。マイコン30の動作を図4のフローチャートを用いて説明する。なお、このフローチャートは指の血管パターン、および、指紋パターンのどちらも、基本的には同じ処理で行うことが可能である。
【0017】
イグニッションスイッチ41がON状態に移行すると個人認証装置3全体へ電源が供給され、動作を開始する。マイコン30は、内蔵されたメモリに記憶されたプログラムに従い動作し始める。まずステップS1において必要な初期化を行う。初期化処理の内容は、たとえば、内部のメモリの初期化やイメージセンサ31の初期設定などが含まれる。次に、ステップS2において、認証すべき指7が所定の位置に置かれたかどうかを判定する。もし、指7が置かれていなければ、ステップS2に戻る。置かれた場合はステップS3に移行し、指の血管パターン71、または指紋パターン72の特徴パラメータ抽出処理を行う。本処理の詳細は、後に説明する。次にステップS4に移行し、抽出された特徴パラメータと、あらかじめ不揮発性メモリ36に記憶された単数もしくは複数のパラメータとの照合を行う。ステップS5において、照合結果の判定を行う。もし、合致するパラメータが無ければ、未登録者、または照合失敗として、ステップS2に戻る。照合結果が合致すれば、正規の運転者として認証されたことになる。次にステップS6に移行し、エンジン制御装置42に対して、LANを経由して、始動許可のコマンドを発行し、エンジンが始動される。
【0018】
図5は図4におけるステップS3の処理の詳細を説明するものである。まずステップS3aにおいて、指7を照明する赤外光源33、または34を駆動回路37により点灯する。次に、ステップS3bにおいて、イメージセンサ31に結像された映像をマイコン30に取り込む。次にステップS3cにおいて、赤外光源33、または34を消灯する。次にステップS3dにおいて、取得された画像に対して、マイコン30にて演算処理を行い血管パターン71、または指紋パターン72の特徴パラメータを抽出する。
【0019】
この個人認証装置3において、登録される生体情報は各個人で選択可能である。つまり、(1)指の血管パターンのみ、(2)指紋パターンのみ、(3)指の血管パターンと指紋パターンの両方、のいずれかでの登録が可能である。自動車においては複数の利用者がいることが想定され、それらの個人ごとに(1)〜(3)の異なる登録方法をとることが可能である。個人によっては、まれに、(1)の指の血管パターンのみ、あるいは(2)の指紋パターンのみだけしか登録できない場合もある。そこで、認証時には、図4のフローチャートを変えて、図6に示すようなフローチャートとし、例えば、まず指の血管パターンにて認証を行い、不一致の場合、指紋パターンにて認証を行う処理とする。もちろん、指の血管パターンと指紋パターンによる認証の順番を入れ替えて、指紋パターンによる認証を先に行っても良い。また、(3)の両方のパターンを登録した場合には、登録者本人にもかかわらず、最初の照合処理で、何らかの理由で認証結果の不一致が起きた場合、もう片方の認証方法で照合処理が可能となり、登録者本人を認証できる。
【0020】
また、(3)のように両方のパターンを登録している場合、図7に示すフローチャートのように、まず、指の血管パターンの照合処理をして一致の場合、さらに指紋パターンで照合処理をして一致の場合のみに、エンジンを始動するとする処理としてもよい。これにより、2種の生体情報を利用することから、自動車の対盗難性を高めることができる。この図6,図7のフローチャートのどちらを利用するか、個人の登録時に決定しても良いし、または必要に応じて登録後の切り替えをできるようにしておいても良い。
【0021】
ところで、指紋パターンを利用した個人認証装置においては、安価な方法で偽造指を作製することが可能であるという問題が指摘されている。図1に示した個人認証装置3の構成においては、血管パターン撮像用の赤外光源33を利用して、指の透過光強度特性の測定も可能である。これにより、指紋パターンを利用した認証結果が一致しても、透過光強度から指でないと判定されるときは、認証NGとすることにより、偽造指によって認証結果が一致する問題を回避することができる。
【0022】
本実施例については、指の血管パターンと指紋パターンを利用した個人認証装置を自動車の始動システムに適用した例について説明したが、住宅やビルなどの入室管理用の個人認証装置などにも応用が可能である。また、指の血管パターンと指紋パターンを利用した個人認証装置を例にとり説明したが、イメージセンサの取り付けの工夫により、虹彩認証などを利用した個人認証装置にも応用が可能である。
【0023】
【発明の効果】
本実施例によれば、安価で簡単な構成により、指の血管パターンと指紋パターンの2種類の撮像を1つのイメージセンサで撮像することが可能な個人認証装置を実現することができ、ある1種類の認証方法で登録,認証ができない場合、他種の認証方法を簡単に利用することが可能となる。
【0024】
また、指紋パターンを利用した個人認証装置において、安価な構成により偽造指によって認証結果が一致する問題を回避することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例における個人認証装置を自動車の始動システムに応用した構成図の一例。
【図2】指と血管パターンの撮像例。
【図3】指と指紋パターンの撮像例。
【図4】個人認証装置のマイコンのプログラム動作フローチャート。
【図5】特徴パラメータの処理を説明するフローチャート。
【図6】個人認証装置のマイコンのプログラム動作フローチャート。
【図7】個人認証装置のマイコンのプログラム動作フローチャート。
【符号の説明】
3…個人認証装置、7…指、30…マイコン、31…イメージセンサ、32…レンズ、33,34…赤外光源、71…血管パターン、72…指紋パターン。
Claims (7)
- 個人の生体情報を撮像する撮像手段を備え、その情報から個人の特定を行う個人認証装置において、2種類以上の生体情報を撮像する構成としたことを特徴とする個人認証装置。
- 請求項1において、前記撮像手段は前記個人認証装置に1つのみ備えてあり、かつ2種類以上の生体情報を撮像する構成としたことを特徴とする個人認証装置。
- 請求項1または2において、前記撮像手段は、指紋パターン、および、赤外光源を指に照射し、透過させて得られる指の血管パターンの2種類の生体情報を得る構成としたことを特徴とする個人認証装置。
- 請求項1から3のいずれかにおいて、各個人により、いずれか1種類の登録、または、認証方法を選択できる構成としたことを特徴とする個人認証装置。
- 請求項1から3のいずれかにおいて、いずれか1種類の認証結果が不一致の場合、別種の認証方法により個人の特定をする構成としたことを特徴とする個人認証装置。
- 請求項1から3のいずれかにおいて、2種類以上の認証方法による個人の特定が不一致の場合、個人の特定をしないことを特徴とする個人認証装置。
- 指紋パターンを撮像する撮像手段を備え、その情報から個人の特定を行う個人認証装置において、さらに爪側に赤外光源を配置し、照射させ、その透過光強度を得ることにより、指か否かを判定する手段を備えたことを特徴とする個人認証装置。
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