JP2004234946A - コネクタ - Google Patents
コネクタ Download PDFInfo
- Publication number
- JP2004234946A JP2004234946A JP2003020097A JP2003020097A JP2004234946A JP 2004234946 A JP2004234946 A JP 2004234946A JP 2003020097 A JP2003020097 A JP 2003020097A JP 2003020097 A JP2003020097 A JP 2003020097A JP 2004234946 A JP2004234946 A JP 2004234946A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- contact
- arc
- male
- female
- connection
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Pending
Links
Images
Landscapes
- Connector Housings Or Holding Contact Members (AREA)
Abstract
【課題】コンタクトの挿入の直前、抜去の直後に発生するアークに対する耐久性を有するコネクタを提供すること。
【解決手段】雌コンタクト10に雄コンタクト13を挿入・抜去して接離するコネクタにおいて、雌コンタクト10の2枚のばね片34、35の向かい合う面に、この2枚のばね片34、35の先端側にアーク用第1接点部30を設けるとともに、このアーク用第1接点部30側より雌コンタクト10と雄コンタクト13との相互の挿入・抜去のストロークが長くなるように位置を異ならせて接続用第2接点部31を設け、アークはアーク用で発生させ、電気的接続は接続用で接触させるようにしたものである。
【選択図】 図1
【解決手段】雌コンタクト10に雄コンタクト13を挿入・抜去して接離するコネクタにおいて、雌コンタクト10の2枚のばね片34、35の向かい合う面に、この2枚のばね片34、35の先端側にアーク用第1接点部30を設けるとともに、このアーク用第1接点部30側より雌コンタクト10と雄コンタクト13との相互の挿入・抜去のストロークが長くなるように位置を異ならせて接続用第2接点部31を設け、アークはアーク用で発生させ、電気的接続は接続用で接触させるようにしたものである。
【選択図】 図1
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、コンタクトの接離の際にアークによる溶融の損傷を可能な限りなくするようにしたコネクタに関するものである。
【0002】
【従来の技術】
コネクタのコンタクトは、2つの導電性金属片に機械的に力を加えて接触させ、一方の金属片の原子格子から他方の原子格子に自由電子を自由に移動し得るようにしたものである。
具体的には、図8(a)に示すように、雌側ハウジング12に電源20を接続した1対の雌コンタクト10a,10bを、雄側ハウジング15に負荷23を接続した1対の雄コンタクト13a,13bにそれぞれ接触させると、電流は、電源20,雌コンタクト10b,雄コンタクト13b,負荷23,雄コンタクト13a,雌コンタクト10aを経て,電源20に流れる。
【0003】
このようなコンタクトの挿入の直前又は抜去の直後に、雌コンタクト10aと雄コンタクト13aとの間、雄コンタクト13bと雌コンタクト10bとの間の接触部間に所定の隙間が生じた瞬間にアークが発生する。この隙間のある状態では、集中抵抗が増大しているので、それだけ大きな電流が流れて、接触部は、溶解してしまう。具体的には、図8(b)に示すように、接触部にそれぞれ溶融部29が生じる。電子は、電流とは逆に、電源20,雌コンタクト10a,雄コンタクト13a,負荷23,雄コンタクト13b,雌コンタクト10bを経て電源20に流れるので、雌コンタクト10aと雄コンタクト13aの間では、特に、雄コンタクト13a側の溶解が大きく、また、雄コンタクト13bと雌コンタクト10bの間では、特に、雌コンタクト10b側の溶解が大きい。
【0004】
従来よりコンタクトの接触部における信頼性を向上させるために接点の材料、接触部形状、接触力、接触面の摺動の有無などの点から種々対策が講じられてきている(例えば、非特許文献1参照。)。
【0005】
【非特許文献1】
電子装置機器と最新応用技術NO1 平成2年7月25日初版第1刷発行 販売/工業資料センター。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
このように、従来より接点の材料、接触部形状、接触力、接触面の摺動の有無などの点から種々対策を講じられてきているが、特に、コンタクトの挿入の直前、抜去の直後に発生するアークによる溶解ついての対策が不十分であった。
【0007】
本発明は、コンタクトの挿入の直前、抜去の直後に発生するアークに対する耐久性を有するコネクタを提供することを目的とするものである。
【0008】
【課題を解決するための手段】
本発明は、雌側ハウジング12に設けた雌コンタクト10の向かい合う2枚のばね片34、35間に、雄側ハウジング15に設けた雄コンタクト13を挿入・抜去して接離するコネクタにおいて、前記雌コンタクト10の2枚のばね片34、35の向かい合う面に、この2枚のばね片34、35の先端側にアーク用第1接点部30を設けるとともに、このアーク用第1接点部30側より雌コンタクト10と雄コンタクト13との相互の挿入・抜去のストロークが長くなるように位置を異ならせて接続用第2接点部31を設けたことを特徴とするコネクタである。
【0009】
このような構成において、雌コンタクト10に雄コンタクト13を挿入するときには、アーク用接触端部32がまずアーク用第1接点部30に接触する。このとき、アーク用第1接点部30とアーク用接触端部32との間でアークが発生し、溶解したとしても、雄コンタクト13をさらに雌コンタクト10に挿入することで、雄コンタクト13は、接続用第2接点部31部分に接触する。このことは、接続用第2接点部31部分には、アークによる溶解が発生することがなく長期間の安定した接触がさなれることとなる。抜去の際にも同様である。
【0010】
【発明の実施の形態】
雌コンタクト10と雄コンタクト13とを接離するコネクタにおいて、本発明では、雌コンタクト10と雄コンタクト13とのいずれか一方に、アーク用第1接点部30と接続用第2接点部31を雄コンタクト13との間のストロークに関連して所定の距離を持って一体に設け、また、雄コンタクト13には、アーク用接触端部32と接続用接触端部33とを一体に設けたものである。
【0011】
このような構成において、雌コンタクト10に雄コンタクト13を挿入接続する際には、まず、雌コンタクト10のアーク用第1接点部30と、雄コンタクト13のアーク用接触端部32とを接触して、この接触が完了してから、雌コンタクト10の接続用第2接点部31と、雄コンタクト13の接続用接触端部33とを接続することにより、雌コンタクト10のアーク用第1接点部30と、雄コンタクト13のアーク用接触端部32との間にアークが発生したとしても、雌コンタクト10の接続用第2接点部31と、雄コンタクト13の接続用接触端部33との間ではアークを生じさせることなく確実に接触させて接続するようにしたものである。
【0012】
また、抜去の際には、雌コンタクト10の接続用第2接点部31と、雄コンタクト13の接続用接触端部33との間が離れても、まだ、雌コンタクト10のアーク用第1接点部30と、雄コンタクト13のアーク用接触端部32との間は接続されているので、雌コンタクト10の接続用第2接点部31と、雄コンタクト13の接続用接触端部33との間にアークが発生することが無い。その後に雌コンタクト10のアーク用第1接点部30と、雄コンタクト13のアーク用接触端部32が離れるときに、アークが生じたとしても、本来の接続部分には損傷が発生しない。
【0013】
以下、本発明の実施例を図面に基づき説明する。
第1実施例:図1(a)(b)
雌コンタクト10は、導電性とばね性を有する金属板からなり、それぞれのばね片34とばね片35が向かい合うように略U字形に折曲され、それぞれのばね片34とばね片35の内側には、先端部のすぐそばにアーク用第1接点部30,30が互いに向かい合って設けられ、このアーク用第1接点部30,30より内方にやや距離をおいて接続用第2接点部31,31が互いに向かい合って設けられている。すなわち、雄コンタクト13と最も早く接触を開始する部分にアーク用第1接点部30,30が設けられ、このアーク用第1接点部30,30との接続が完了してから雄コンタクト13と接続する位置に接続用第2接点部31,31が設けられる。
【0014】
前記雌コンタクト10は、絶縁性の雌側ハウジング12の内部に収納され、この雌側ハウジング12に形成した差込み孔24に臨ませて、前記アーク用第1接点部30,30が配置され、また、雌コンタクト10には、端子部16が一体に形成され、雌側ハウジング12の外部に突出している。
前記雄コンタクト13は、雄側ハウジング15に設けられており、この雄側ハウジング15には、前記雌側ハウジング12を嵌合する嵌合凹部26が形成され、前記雄コンタクト13のうち、この嵌合凹部26側に突出した部分がアーク用接触端部32,33を構成し、雄コンタクト13の端子部27は、嵌合凹部26の反対側に突出している。
【0015】
このような構成において、雌コンタクト10に雄コンタクト13を挿入するときには、雄コンタクト13のアーク用接触端部32が差込み孔24を経てまずアーク用第1接点部30に接触する。このとき、雌コンタクト10のアーク用第1接点部30と雄コンタクト13のアーク用接触端部32との間でアークが発生し、一部溶解したとしても、雄コンタクト13をさらに雌コンタクト10に挿入することで、雄コンタクト13は、接続用第2接点部31部分に接触する。このことは、接続用第2接点部31部分には、アークによる溶解が発生することなく長期間の安定した接触がさなれることとなる。抜去の際にも同様に、アーク用接触端部32が接続用第2接点部31から離れるときはアークが発生せず、アーク用第1接点部30とアーク用接触端部32が離れるときに、アークが生じたとしても、本来の接続部分には損傷が発生しない。
この図1において、アーク用第1接点部30は、アークの発生する部分であるから、特にアークに対して耐久性のある材料が使用され、また、接続用第2接点部31は、アークの発生はないので、むしろ、導電性の優れた材料を使用することが望ましい。
【0016】
第2実施例:図2
この第2実施例では、雌コンタクト10におけるばね片34が差込み孔24の位置まで伸びる長さを有し、ばね片35がばね片34よりも略アーク用第1接点部30の分だけ短くし、先端の長いばね片34の先端の内側にはアーク用第1接点部30が設けられ、先端の短いばね片35の先端の内側には接続用第2接点部31が設けられ、アーク用第1接点部30と接続用第2接点部31とがやや位置をずらして設けられている。
【0017】
このような構成において、雌コンタクト10に雄コンタクト13を挿入するときには、雄コンタクト13のアーク用接触端部32が差込み孔24を経てばね片34のアーク用第1接点部30に接触する。このとき、雌コンタクト10のアーク用第1接点部30と雄コンタクト13のアーク用接触端部32との間でアークが発生し、溶解したとしても、雄コンタクト13をさらに雌コンタクト10に挿入することで、雄コンタクト13は、ばね片35の接続用第2接点部31部分に接触する。このことは、接続用第2接点部31部分には、アークによる溶解が発生することなく長期間の安定した接触がさなれることとなる。抜去の際にも同様に、アーク用接触端部32が接続用第2接点部31から離れるときはアークが発生せず、アーク用第1接点部30とアーク用接触端部32が離れるときに、アークが生じたとしても、本来の接続部分には損傷が発生しない。
【0018】
第3実施例:図3
この第3実施例では、ばね片34とばね片35の長さは同一とし、アーク用第1接点部30と接続用第2接点部31は、細長い一体物で、互いに向かうあうアーク用第1接点部30,30の部分にやや大きな隙間を設け、接続用第2接点部31,31の部分が互いに接するか、小さな隙間を有するように設けたものである。雌コンタクト10におけるばね片34が差込み孔24の位置まで伸びる長さを有し、ばね片35がばね片34よりも略アーク用第1接点部30の分だけ短くし、ばね片34の先端の内側にはアーク用第1接点部30が設けられ、ばね片35の先端の内側には接続用第2接点部31が設けられ、アーク用第1接点部30と接続用第2接点部31とがやや位置をずらして設けられている。この例におけるアーク用第1接点部30と接続用第2接点部31は、一体であるからアークに対して耐久性のある材料であって、かつ、導電性の優れた材料を使用することが望ましい。
【0019】
このような構成において、雌コンタクト10に雄コンタクト13を挿入するときには、アーク用第1接点部30とアーク用接触端部32との間でアークが発生し、溶解したとしても、雄コンタクト13をさらに雌コンタクト10に挿入することで、雄コンタクト13は、接続用第2接点部31部分に接触し、接続用第2接点部31部分には、アークによる溶解が発生することなく長期間の安定した接触がさなれることとなる。抜去の際にも同様に、アーク用接触端部32が接続用第2接点部31から離れるときはアークが発生せず、アーク用第1接点部30とアーク用接触端部32が離れるときに、アークが生じたとしても、本来の接続部分には損傷が発生しない。
【0020】
第4実施例:図4
この例では、雌コンタクト10におけるばね片34とばね片35の内側には、先端部のすぐそばにアーク用第1接点部30,30が1個ずつ互いに向かい合って設けられ、このアーク用第1接点部30,30より内方にやや距離をおいて接続用第2接点部31,31が2個ずつ互いに向かい合って設けられている。このような構成とすることで、より接触時の信頼性が向上する。
【0021】
第5実施例:図5
この第5実施例では、雌コンタクト10において、ばね片34とばね片35の幅を前記実施例よりも約2倍に広くし、アーク用第1接点部30と接続用第2接点部31とを挿入・抜去方向に対して直交する方向にやや距離をおいて形成し、また、雄コンタクト13においても幅を前記実施例よりも約2倍に広くするとともに段差を形成し、先端部のアーク用接触端部32とアーク用第1接点部30とのストロークd1を短くし、接続用接触端部33と接続用第2接点部31とのストロークd2を長くしたものである。両者のストロークの差は、図1におけるアーク用第1接点部30と接続用第2接点部31との距離の差と略同じとする。
【0022】
このような構成において、雌コンタクト10に雄コンタクト13を挿入するときには、アーク用第1接点部30とアーク用接触端部32との間でアークが発生し、溶解したとしても、雄コンタクト13をさらに雌コンタクト10に挿入することで、接続用接触端部33は、接続用第2接点部31部分に接触し、接続用第2接点部31と接続用接触端部33との接触部分には、アークによる溶解が発生することなく長期間の安定した接触がさなれることとなる。抜去の際にも同様に、接続用接触端部33が接続用第2接点部31から離れるときはアークが発生せず、アーク用第1接点部30とアーク用接触端部32が離れるときに、アークが生じたとしても、本来の接続部分には損傷が発生しない。
【0023】
第6実施例:図6
この第6実施例では、図5に示した第5実施例と同様、雌コンタクト10において、ばね片34とばね片35の幅を前記実施例よりも約2倍に広くするとともに、雄コンタクト13においても幅を前記実施例よりも約2倍に広くし、アーク用第1接点部30と接続用第2接点部31とを挿入・抜去方向に対して斜め直交する方向に形成するとともに、ストローク差を持って形成し、アーク用接触端部32と接続用接触端部33とは、段差を付けずに形成することで、先端部のアーク用接触端部32とアーク用第1接点部30とのストロークd1を短くし、接続用接触端部33と接続用第2接点部31とのストロークd2を長くしたものである。
このときの挿入・抜去の作用は、図5と同様である。
なお、雌コンタクト10におけるアーク用第1接点部30と接続用第2接点部31との間と、雄コンタクト13におけるアーク用接触端部32と接続用接触端部33との間の両方に段差を有するように形成し、d1とd2との間に距離の差を形成するようにしても良い。
【0024】
第7実施例:図7
この例では、電気的に独立した2個1対の雌コンタクト10a,10bと、電気的に独立した2個1対の雄コンタクト13a,13bとを有するものであって、雌コンタクト10a,10bは、図1と同様の構成とし、1対の雄コンタクト13a,13bのうち、一方が短く、他方が長くなるように形成し、d3とd4のストロークの差を形成した例を示している。
このような構成とすることで、少なくともストロークd3の短い側の雌コンタクト10bと雄コンタクト13bとにアークの発生を防ぐことができる。
【0025】
また、3個以上を1対とする雌コンタクト10と、3個以上を1対とする雄コンタクト13との組み合わせのコネクタであっても良い。
さらに、2個以上を1対とする例において、雌コンタクト10と雄コンタクト13の構成は、図2、図3、図4、図5、図6の各実施例を組み合わせることもできる。
【0026】
図1〜図7において、アーク用第1接点部30,30と接続用第2接点部31,31は、それぞれのばね片34とばね片35の内側に互いに向かい合って設けた例を示している。しかし、これに限られるものではなく、図1〜図7に鎖線で示すように、雄コンタクト13の両面に、アーク用第1接点部30,30と接続用第2接点部31,31を設けるようにしてもよい。
【0027】
図7に示すように、雌コンタクト10aに電源20のマイナス側を接続し、雌コンタクト10bに電源20のプラス側を接続した場合であって、マイナス側のストロークd4が長い場合には、アークが発生するマイナス側の雌コンタクト10aと雄コンタクト13aにのみ溶解に対する耐久性をもたせる構成とするようにしてもよい。
図7において、マイナス側のストロークd4とプラス側のストロークd3が略等しい場合において、雌コンタクト10aに電源20のマイナス側を接続し、雌コンタクト10bに電源20のプラス側を接続した場合には、図8(b)に示すように、特に、溶解しやすい雄コンタクト13aと雌コンタクト10bに、溶解に対する耐久性をもたせるためのアーク用第1接点部30,30と接続用第2接点部31,31を設けるようにしてもよい。
【0028】
【発明の効果】
請求項1記載の発明によれば、雌コンタクト10と雄コンタクト13とのいずれか一方に、雌コンタクト10と雄コンタクト13との相互の挿入・抜去のストロークがアーク用第1接点部30側より接続用第2接点部31側が長くなるように位置を異ならせてアーク用第1接点部30と接続用第2接点部31とを設けたので、アーク用第1接点部30の一部分がアークにより溶解することがあっても、接続用第2接点部31には、溶解が生じることがなく、長期間信頼性のあるコネクタが得られる。
【0029】
請求項2記載の発明によれば、雌コンタクト10の2枚のばね片34、35の向かい合う面に、この2枚のばね片34、35の先端側にアーク用第1接点部30を設けるとともに、このアーク用第1接点部30側より雌コンタクト10と雄コンタクト13との相互の挿入・抜去のストロークが長くなるように位置を異ならせて接続用第2接点部31を設けたので、雄コンタクト13は、2枚のばね片34、35の向かい合う雌コンタクト10の面に設けたアーク用第1接点部30と接続用第2接点部31とに挟持されつつより確実に接触する。
【0030】
請求項3記載の発明によれば、雌コンタクト10の先端部であって、雌コンタクト10と雄コンタクト13との相互の挿入・抜去方向に直交する方向に位置をずらしてアーク用第1接点部30と接続用第2接点部31とをそれぞれ設け、前記雄コンタクト13の先端部に、前記アーク用第1接点部30に接離するアーク用接触端部32と前記接続用第2接点部31に接離する接続用接触端部33とを、雌コンタクト10と雄コンタクト13との相互の挿入・抜去のストロークが、アーク用第1接点部30とアーク用接触端部32とのストロークより接続用第2接点部31と接続用接触端部33とのストロークが長くなるように形成したので、雄コンタクト13におけるアーク用接触端部32と接続用接触端部33とを分離して構成でき、接離を繰り返しても接続用接触端部33の部分に損傷を与えることがない。
【0031】
請求項4記載の発明によれば、雄コンタクト13の先端部であって、雌コンタクト10と雄コンタクト13との相互の挿入・抜去方向に直交する方向に位置をずらしてアーク用接触端部32と接続用接触端部33とをそれぞれ設け、前記雌コンタクト10の先端部に、前記アーク用接触端部32に接離するアーク用第1接点部30と前記接続用接触端部33に接離する接続用第2接点部3133とを、雌コンタクト10と雄コンタクト13との相互の挿入・抜去のストロークが、アーク用第1接点部30とアーク用接触端部32とのストロークより接続用第2接点部31と接続用接触端部33とのストロークが長くなるように形成したので、雄コンタクト13におけるアーク用接触端部32と接続用接触端部33とを互いに逆向きに使用することができ、挿入・抜去に方向性の規制のないコネクタを得ることができる。
【0032】
請求項5記載の発明によれば、1対のそれぞれの雌コンタクト10の2枚のばね片34、35の向かい合う面に、この2枚のばね片34、35の先端側にアーク用第1接点部30を設けるとともに、このアーク用第1接点部30側より雌コンタクト10と雄コンタクト13との相互の挿入・抜去のストロークが長くなるように位置を異ならせて接続用第2接点部31を設け、かつ、前記1対の雄コンタクト13は、前記一方の雌コンタクト10に接離する一方の雄コンタクト13のストロークと、前記他方の雌コンタクト10に接離する他方の雄コンタクト13のストロークとを異ならせて形成したので、ストロークの長い側の雌コンタクト10と雄コンタクト13とに溶解による耐久性を持たせればよく、接点部分の構成を簡略化できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明によるコネクタの第1実施例を示すもので、(a)は、雌コンタクト10と雄コンタクト13の縦断面図、(b)は、雌コンタクト10と雄コンタクト13の横断面図である。
【図2】本発明によるコネクタの第2実施例を示す雌コンタクト10と雄コンタクト13の縦断面図である。
【図3】本発明によるコネクタの第3実施例を示す雌コンタクト10と雄コンタクト13の縦断面図である。
【図4】本発明によるコネクタの第4実施例を示す雌コンタクト10と雄コンタクト13の縦断面図である。
【図5】本発明によるコネクタの第5実施例を示す雌コンタクト10と雄コンタクト13の横断面図である。
【図6】本発明によるコネクタの第6実施例を示す雌コンタクト10と雄コンタクト13の横断面図である。
【図7】本発明によるコネクタの第7実施例を示す雌コンタクト10と雄コンタクト13の縦断面図である。
【図8】従来のコネクタを示すもので、(a)は、1対の雌コンタクト10と雄コンタクト13の縦断面図、(b)は、溶融した1対の雌コンタクト10と雄コンタクト13の一部の拡大図である。
【符号の説明】
10,10a,10b…雌コンタクト、12…雌側ハウジング、13,13a,13b…雄コンタクト、15…雄側ハウジング、16,16a,16b…端子部、18,18a,18b…接点部、20…電源、21,21a,21b…接触端部、23…負荷、24,24a,24b…差込み孔、26…嵌合凹部、27,27a,27b…端子部、29…溶融部,30…アーク用第1接点部、31…接続用第2接点部、32…アーク用接触端部、33…接続用接触端部、34…ばね片、35…ばね片。
【発明の属する技術分野】
本発明は、コンタクトの接離の際にアークによる溶融の損傷を可能な限りなくするようにしたコネクタに関するものである。
【0002】
【従来の技術】
コネクタのコンタクトは、2つの導電性金属片に機械的に力を加えて接触させ、一方の金属片の原子格子から他方の原子格子に自由電子を自由に移動し得るようにしたものである。
具体的には、図8(a)に示すように、雌側ハウジング12に電源20を接続した1対の雌コンタクト10a,10bを、雄側ハウジング15に負荷23を接続した1対の雄コンタクト13a,13bにそれぞれ接触させると、電流は、電源20,雌コンタクト10b,雄コンタクト13b,負荷23,雄コンタクト13a,雌コンタクト10aを経て,電源20に流れる。
【0003】
このようなコンタクトの挿入の直前又は抜去の直後に、雌コンタクト10aと雄コンタクト13aとの間、雄コンタクト13bと雌コンタクト10bとの間の接触部間に所定の隙間が生じた瞬間にアークが発生する。この隙間のある状態では、集中抵抗が増大しているので、それだけ大きな電流が流れて、接触部は、溶解してしまう。具体的には、図8(b)に示すように、接触部にそれぞれ溶融部29が生じる。電子は、電流とは逆に、電源20,雌コンタクト10a,雄コンタクト13a,負荷23,雄コンタクト13b,雌コンタクト10bを経て電源20に流れるので、雌コンタクト10aと雄コンタクト13aの間では、特に、雄コンタクト13a側の溶解が大きく、また、雄コンタクト13bと雌コンタクト10bの間では、特に、雌コンタクト10b側の溶解が大きい。
【0004】
従来よりコンタクトの接触部における信頼性を向上させるために接点の材料、接触部形状、接触力、接触面の摺動の有無などの点から種々対策が講じられてきている(例えば、非特許文献1参照。)。
【0005】
【非特許文献1】
電子装置機器と最新応用技術NO1 平成2年7月25日初版第1刷発行 販売/工業資料センター。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
このように、従来より接点の材料、接触部形状、接触力、接触面の摺動の有無などの点から種々対策を講じられてきているが、特に、コンタクトの挿入の直前、抜去の直後に発生するアークによる溶解ついての対策が不十分であった。
【0007】
本発明は、コンタクトの挿入の直前、抜去の直後に発生するアークに対する耐久性を有するコネクタを提供することを目的とするものである。
【0008】
【課題を解決するための手段】
本発明は、雌側ハウジング12に設けた雌コンタクト10の向かい合う2枚のばね片34、35間に、雄側ハウジング15に設けた雄コンタクト13を挿入・抜去して接離するコネクタにおいて、前記雌コンタクト10の2枚のばね片34、35の向かい合う面に、この2枚のばね片34、35の先端側にアーク用第1接点部30を設けるとともに、このアーク用第1接点部30側より雌コンタクト10と雄コンタクト13との相互の挿入・抜去のストロークが長くなるように位置を異ならせて接続用第2接点部31を設けたことを特徴とするコネクタである。
【0009】
このような構成において、雌コンタクト10に雄コンタクト13を挿入するときには、アーク用接触端部32がまずアーク用第1接点部30に接触する。このとき、アーク用第1接点部30とアーク用接触端部32との間でアークが発生し、溶解したとしても、雄コンタクト13をさらに雌コンタクト10に挿入することで、雄コンタクト13は、接続用第2接点部31部分に接触する。このことは、接続用第2接点部31部分には、アークによる溶解が発生することがなく長期間の安定した接触がさなれることとなる。抜去の際にも同様である。
【0010】
【発明の実施の形態】
雌コンタクト10と雄コンタクト13とを接離するコネクタにおいて、本発明では、雌コンタクト10と雄コンタクト13とのいずれか一方に、アーク用第1接点部30と接続用第2接点部31を雄コンタクト13との間のストロークに関連して所定の距離を持って一体に設け、また、雄コンタクト13には、アーク用接触端部32と接続用接触端部33とを一体に設けたものである。
【0011】
このような構成において、雌コンタクト10に雄コンタクト13を挿入接続する際には、まず、雌コンタクト10のアーク用第1接点部30と、雄コンタクト13のアーク用接触端部32とを接触して、この接触が完了してから、雌コンタクト10の接続用第2接点部31と、雄コンタクト13の接続用接触端部33とを接続することにより、雌コンタクト10のアーク用第1接点部30と、雄コンタクト13のアーク用接触端部32との間にアークが発生したとしても、雌コンタクト10の接続用第2接点部31と、雄コンタクト13の接続用接触端部33との間ではアークを生じさせることなく確実に接触させて接続するようにしたものである。
【0012】
また、抜去の際には、雌コンタクト10の接続用第2接点部31と、雄コンタクト13の接続用接触端部33との間が離れても、まだ、雌コンタクト10のアーク用第1接点部30と、雄コンタクト13のアーク用接触端部32との間は接続されているので、雌コンタクト10の接続用第2接点部31と、雄コンタクト13の接続用接触端部33との間にアークが発生することが無い。その後に雌コンタクト10のアーク用第1接点部30と、雄コンタクト13のアーク用接触端部32が離れるときに、アークが生じたとしても、本来の接続部分には損傷が発生しない。
【0013】
以下、本発明の実施例を図面に基づき説明する。
第1実施例:図1(a)(b)
雌コンタクト10は、導電性とばね性を有する金属板からなり、それぞれのばね片34とばね片35が向かい合うように略U字形に折曲され、それぞれのばね片34とばね片35の内側には、先端部のすぐそばにアーク用第1接点部30,30が互いに向かい合って設けられ、このアーク用第1接点部30,30より内方にやや距離をおいて接続用第2接点部31,31が互いに向かい合って設けられている。すなわち、雄コンタクト13と最も早く接触を開始する部分にアーク用第1接点部30,30が設けられ、このアーク用第1接点部30,30との接続が完了してから雄コンタクト13と接続する位置に接続用第2接点部31,31が設けられる。
【0014】
前記雌コンタクト10は、絶縁性の雌側ハウジング12の内部に収納され、この雌側ハウジング12に形成した差込み孔24に臨ませて、前記アーク用第1接点部30,30が配置され、また、雌コンタクト10には、端子部16が一体に形成され、雌側ハウジング12の外部に突出している。
前記雄コンタクト13は、雄側ハウジング15に設けられており、この雄側ハウジング15には、前記雌側ハウジング12を嵌合する嵌合凹部26が形成され、前記雄コンタクト13のうち、この嵌合凹部26側に突出した部分がアーク用接触端部32,33を構成し、雄コンタクト13の端子部27は、嵌合凹部26の反対側に突出している。
【0015】
このような構成において、雌コンタクト10に雄コンタクト13を挿入するときには、雄コンタクト13のアーク用接触端部32が差込み孔24を経てまずアーク用第1接点部30に接触する。このとき、雌コンタクト10のアーク用第1接点部30と雄コンタクト13のアーク用接触端部32との間でアークが発生し、一部溶解したとしても、雄コンタクト13をさらに雌コンタクト10に挿入することで、雄コンタクト13は、接続用第2接点部31部分に接触する。このことは、接続用第2接点部31部分には、アークによる溶解が発生することなく長期間の安定した接触がさなれることとなる。抜去の際にも同様に、アーク用接触端部32が接続用第2接点部31から離れるときはアークが発生せず、アーク用第1接点部30とアーク用接触端部32が離れるときに、アークが生じたとしても、本来の接続部分には損傷が発生しない。
この図1において、アーク用第1接点部30は、アークの発生する部分であるから、特にアークに対して耐久性のある材料が使用され、また、接続用第2接点部31は、アークの発生はないので、むしろ、導電性の優れた材料を使用することが望ましい。
【0016】
第2実施例:図2
この第2実施例では、雌コンタクト10におけるばね片34が差込み孔24の位置まで伸びる長さを有し、ばね片35がばね片34よりも略アーク用第1接点部30の分だけ短くし、先端の長いばね片34の先端の内側にはアーク用第1接点部30が設けられ、先端の短いばね片35の先端の内側には接続用第2接点部31が設けられ、アーク用第1接点部30と接続用第2接点部31とがやや位置をずらして設けられている。
【0017】
このような構成において、雌コンタクト10に雄コンタクト13を挿入するときには、雄コンタクト13のアーク用接触端部32が差込み孔24を経てばね片34のアーク用第1接点部30に接触する。このとき、雌コンタクト10のアーク用第1接点部30と雄コンタクト13のアーク用接触端部32との間でアークが発生し、溶解したとしても、雄コンタクト13をさらに雌コンタクト10に挿入することで、雄コンタクト13は、ばね片35の接続用第2接点部31部分に接触する。このことは、接続用第2接点部31部分には、アークによる溶解が発生することなく長期間の安定した接触がさなれることとなる。抜去の際にも同様に、アーク用接触端部32が接続用第2接点部31から離れるときはアークが発生せず、アーク用第1接点部30とアーク用接触端部32が離れるときに、アークが生じたとしても、本来の接続部分には損傷が発生しない。
【0018】
第3実施例:図3
この第3実施例では、ばね片34とばね片35の長さは同一とし、アーク用第1接点部30と接続用第2接点部31は、細長い一体物で、互いに向かうあうアーク用第1接点部30,30の部分にやや大きな隙間を設け、接続用第2接点部31,31の部分が互いに接するか、小さな隙間を有するように設けたものである。雌コンタクト10におけるばね片34が差込み孔24の位置まで伸びる長さを有し、ばね片35がばね片34よりも略アーク用第1接点部30の分だけ短くし、ばね片34の先端の内側にはアーク用第1接点部30が設けられ、ばね片35の先端の内側には接続用第2接点部31が設けられ、アーク用第1接点部30と接続用第2接点部31とがやや位置をずらして設けられている。この例におけるアーク用第1接点部30と接続用第2接点部31は、一体であるからアークに対して耐久性のある材料であって、かつ、導電性の優れた材料を使用することが望ましい。
【0019】
このような構成において、雌コンタクト10に雄コンタクト13を挿入するときには、アーク用第1接点部30とアーク用接触端部32との間でアークが発生し、溶解したとしても、雄コンタクト13をさらに雌コンタクト10に挿入することで、雄コンタクト13は、接続用第2接点部31部分に接触し、接続用第2接点部31部分には、アークによる溶解が発生することなく長期間の安定した接触がさなれることとなる。抜去の際にも同様に、アーク用接触端部32が接続用第2接点部31から離れるときはアークが発生せず、アーク用第1接点部30とアーク用接触端部32が離れるときに、アークが生じたとしても、本来の接続部分には損傷が発生しない。
【0020】
第4実施例:図4
この例では、雌コンタクト10におけるばね片34とばね片35の内側には、先端部のすぐそばにアーク用第1接点部30,30が1個ずつ互いに向かい合って設けられ、このアーク用第1接点部30,30より内方にやや距離をおいて接続用第2接点部31,31が2個ずつ互いに向かい合って設けられている。このような構成とすることで、より接触時の信頼性が向上する。
【0021】
第5実施例:図5
この第5実施例では、雌コンタクト10において、ばね片34とばね片35の幅を前記実施例よりも約2倍に広くし、アーク用第1接点部30と接続用第2接点部31とを挿入・抜去方向に対して直交する方向にやや距離をおいて形成し、また、雄コンタクト13においても幅を前記実施例よりも約2倍に広くするとともに段差を形成し、先端部のアーク用接触端部32とアーク用第1接点部30とのストロークd1を短くし、接続用接触端部33と接続用第2接点部31とのストロークd2を長くしたものである。両者のストロークの差は、図1におけるアーク用第1接点部30と接続用第2接点部31との距離の差と略同じとする。
【0022】
このような構成において、雌コンタクト10に雄コンタクト13を挿入するときには、アーク用第1接点部30とアーク用接触端部32との間でアークが発生し、溶解したとしても、雄コンタクト13をさらに雌コンタクト10に挿入することで、接続用接触端部33は、接続用第2接点部31部分に接触し、接続用第2接点部31と接続用接触端部33との接触部分には、アークによる溶解が発生することなく長期間の安定した接触がさなれることとなる。抜去の際にも同様に、接続用接触端部33が接続用第2接点部31から離れるときはアークが発生せず、アーク用第1接点部30とアーク用接触端部32が離れるときに、アークが生じたとしても、本来の接続部分には損傷が発生しない。
【0023】
第6実施例:図6
この第6実施例では、図5に示した第5実施例と同様、雌コンタクト10において、ばね片34とばね片35の幅を前記実施例よりも約2倍に広くするとともに、雄コンタクト13においても幅を前記実施例よりも約2倍に広くし、アーク用第1接点部30と接続用第2接点部31とを挿入・抜去方向に対して斜め直交する方向に形成するとともに、ストローク差を持って形成し、アーク用接触端部32と接続用接触端部33とは、段差を付けずに形成することで、先端部のアーク用接触端部32とアーク用第1接点部30とのストロークd1を短くし、接続用接触端部33と接続用第2接点部31とのストロークd2を長くしたものである。
このときの挿入・抜去の作用は、図5と同様である。
なお、雌コンタクト10におけるアーク用第1接点部30と接続用第2接点部31との間と、雄コンタクト13におけるアーク用接触端部32と接続用接触端部33との間の両方に段差を有するように形成し、d1とd2との間に距離の差を形成するようにしても良い。
【0024】
第7実施例:図7
この例では、電気的に独立した2個1対の雌コンタクト10a,10bと、電気的に独立した2個1対の雄コンタクト13a,13bとを有するものであって、雌コンタクト10a,10bは、図1と同様の構成とし、1対の雄コンタクト13a,13bのうち、一方が短く、他方が長くなるように形成し、d3とd4のストロークの差を形成した例を示している。
このような構成とすることで、少なくともストロークd3の短い側の雌コンタクト10bと雄コンタクト13bとにアークの発生を防ぐことができる。
【0025】
また、3個以上を1対とする雌コンタクト10と、3個以上を1対とする雄コンタクト13との組み合わせのコネクタであっても良い。
さらに、2個以上を1対とする例において、雌コンタクト10と雄コンタクト13の構成は、図2、図3、図4、図5、図6の各実施例を組み合わせることもできる。
【0026】
図1〜図7において、アーク用第1接点部30,30と接続用第2接点部31,31は、それぞれのばね片34とばね片35の内側に互いに向かい合って設けた例を示している。しかし、これに限られるものではなく、図1〜図7に鎖線で示すように、雄コンタクト13の両面に、アーク用第1接点部30,30と接続用第2接点部31,31を設けるようにしてもよい。
【0027】
図7に示すように、雌コンタクト10aに電源20のマイナス側を接続し、雌コンタクト10bに電源20のプラス側を接続した場合であって、マイナス側のストロークd4が長い場合には、アークが発生するマイナス側の雌コンタクト10aと雄コンタクト13aにのみ溶解に対する耐久性をもたせる構成とするようにしてもよい。
図7において、マイナス側のストロークd4とプラス側のストロークd3が略等しい場合において、雌コンタクト10aに電源20のマイナス側を接続し、雌コンタクト10bに電源20のプラス側を接続した場合には、図8(b)に示すように、特に、溶解しやすい雄コンタクト13aと雌コンタクト10bに、溶解に対する耐久性をもたせるためのアーク用第1接点部30,30と接続用第2接点部31,31を設けるようにしてもよい。
【0028】
【発明の効果】
請求項1記載の発明によれば、雌コンタクト10と雄コンタクト13とのいずれか一方に、雌コンタクト10と雄コンタクト13との相互の挿入・抜去のストロークがアーク用第1接点部30側より接続用第2接点部31側が長くなるように位置を異ならせてアーク用第1接点部30と接続用第2接点部31とを設けたので、アーク用第1接点部30の一部分がアークにより溶解することがあっても、接続用第2接点部31には、溶解が生じることがなく、長期間信頼性のあるコネクタが得られる。
【0029】
請求項2記載の発明によれば、雌コンタクト10の2枚のばね片34、35の向かい合う面に、この2枚のばね片34、35の先端側にアーク用第1接点部30を設けるとともに、このアーク用第1接点部30側より雌コンタクト10と雄コンタクト13との相互の挿入・抜去のストロークが長くなるように位置を異ならせて接続用第2接点部31を設けたので、雄コンタクト13は、2枚のばね片34、35の向かい合う雌コンタクト10の面に設けたアーク用第1接点部30と接続用第2接点部31とに挟持されつつより確実に接触する。
【0030】
請求項3記載の発明によれば、雌コンタクト10の先端部であって、雌コンタクト10と雄コンタクト13との相互の挿入・抜去方向に直交する方向に位置をずらしてアーク用第1接点部30と接続用第2接点部31とをそれぞれ設け、前記雄コンタクト13の先端部に、前記アーク用第1接点部30に接離するアーク用接触端部32と前記接続用第2接点部31に接離する接続用接触端部33とを、雌コンタクト10と雄コンタクト13との相互の挿入・抜去のストロークが、アーク用第1接点部30とアーク用接触端部32とのストロークより接続用第2接点部31と接続用接触端部33とのストロークが長くなるように形成したので、雄コンタクト13におけるアーク用接触端部32と接続用接触端部33とを分離して構成でき、接離を繰り返しても接続用接触端部33の部分に損傷を与えることがない。
【0031】
請求項4記載の発明によれば、雄コンタクト13の先端部であって、雌コンタクト10と雄コンタクト13との相互の挿入・抜去方向に直交する方向に位置をずらしてアーク用接触端部32と接続用接触端部33とをそれぞれ設け、前記雌コンタクト10の先端部に、前記アーク用接触端部32に接離するアーク用第1接点部30と前記接続用接触端部33に接離する接続用第2接点部3133とを、雌コンタクト10と雄コンタクト13との相互の挿入・抜去のストロークが、アーク用第1接点部30とアーク用接触端部32とのストロークより接続用第2接点部31と接続用接触端部33とのストロークが長くなるように形成したので、雄コンタクト13におけるアーク用接触端部32と接続用接触端部33とを互いに逆向きに使用することができ、挿入・抜去に方向性の規制のないコネクタを得ることができる。
【0032】
請求項5記載の発明によれば、1対のそれぞれの雌コンタクト10の2枚のばね片34、35の向かい合う面に、この2枚のばね片34、35の先端側にアーク用第1接点部30を設けるとともに、このアーク用第1接点部30側より雌コンタクト10と雄コンタクト13との相互の挿入・抜去のストロークが長くなるように位置を異ならせて接続用第2接点部31を設け、かつ、前記1対の雄コンタクト13は、前記一方の雌コンタクト10に接離する一方の雄コンタクト13のストロークと、前記他方の雌コンタクト10に接離する他方の雄コンタクト13のストロークとを異ならせて形成したので、ストロークの長い側の雌コンタクト10と雄コンタクト13とに溶解による耐久性を持たせればよく、接点部分の構成を簡略化できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明によるコネクタの第1実施例を示すもので、(a)は、雌コンタクト10と雄コンタクト13の縦断面図、(b)は、雌コンタクト10と雄コンタクト13の横断面図である。
【図2】本発明によるコネクタの第2実施例を示す雌コンタクト10と雄コンタクト13の縦断面図である。
【図3】本発明によるコネクタの第3実施例を示す雌コンタクト10と雄コンタクト13の縦断面図である。
【図4】本発明によるコネクタの第4実施例を示す雌コンタクト10と雄コンタクト13の縦断面図である。
【図5】本発明によるコネクタの第5実施例を示す雌コンタクト10と雄コンタクト13の横断面図である。
【図6】本発明によるコネクタの第6実施例を示す雌コンタクト10と雄コンタクト13の横断面図である。
【図7】本発明によるコネクタの第7実施例を示す雌コンタクト10と雄コンタクト13の縦断面図である。
【図8】従来のコネクタを示すもので、(a)は、1対の雌コンタクト10と雄コンタクト13の縦断面図、(b)は、溶融した1対の雌コンタクト10と雄コンタクト13の一部の拡大図である。
【符号の説明】
10,10a,10b…雌コンタクト、12…雌側ハウジング、13,13a,13b…雄コンタクト、15…雄側ハウジング、16,16a,16b…端子部、18,18a,18b…接点部、20…電源、21,21a,21b…接触端部、23…負荷、24,24a,24b…差込み孔、26…嵌合凹部、27,27a,27b…端子部、29…溶融部,30…アーク用第1接点部、31…接続用第2接点部、32…アーク用接触端部、33…接続用接触端部、34…ばね片、35…ばね片。
Claims (5)
- 雌側ハウジング12に設けた雌コンタクト10と雄側ハウジング15に設けた雄コンタクト13とを挿入・抜去して接離するコネクタにおいて、前記雌コンタクト10と雄コンタクト13とのいずれか一方に、雌コンタクト10と雄コンタクト13との相互の挿入・抜去のストロークがアーク用第1接点部30側より接続用第2接点部31側が長くなるように位置を異ならせてアーク用第1接点部30と接続用第2接点部31とを設けたことを特徴とするコネクタ。
- 雌側ハウジング12に設けた雌コンタクト10の向かい合う2枚のばね片34、35間に、雄側ハウジング15に設けた雄コンタクト13を挿入・抜去して接離するコネクタにおいて、前記雌コンタクト10の2枚のばね片34、35の向かい合う面に、この2枚のばね片34、35の先端側にアーク用第1接点部30を設けるとともに、このアーク用第1接点部30側より雌コンタクト10と雄コンタクト13との相互の挿入・抜去のストロークが長くなるように位置を異ならせて接続用第2接点部31を設けたことを特徴とするコネクタ。
- 雌側ハウジング12に設けた雌コンタクト10と雄側ハウジング15に設けた雄コンタクト13とを挿入・抜去して接離するコネクタにおいて、前記雌コンタクト10の先端部であって、雌コンタクト10と雄コンタクト13との相互の挿入・抜去方向に直交する方向に位置をずらしてアーク用第1接点部30と接続用第2接点部31とをそれぞれ設け、前記雄コンタクト13の先端部に、前記アーク用第1接点部30に接離するアーク用接触端部32と前記接続用第2接点部31に接離する接続用接触端部33とを、雌コンタクト10と雄コンタクト13との相互の挿入・抜去のストロークが、アーク用第1接点部30とアーク用接触端部32とのストロークより接続用第2接点部31と接続用接触端部33とのストロークが長くなるように形成したことを特徴とするコネクタ。
- 雌側ハウジング12に設けた雌コンタクト10と雄側ハウジング15に設けた雄コンタクト13とを挿入・抜去して接離するコネクタにおいて、前記雄コンタクト13の先端部であって、雌コンタクト10と雄コンタクト13との相互の挿入・抜去方向に直交する方向に位置をずらしてアーク用接触端部32と接続用接触端部33とをそれぞれ設け、前記雌コンタクト10の先端部に、前記アーク用接触端部32に接離するアーク用第1接点部30と前記接続用接触端部33に接離する接続用第2接点部31とを、雌コンタクト10と雄コンタクト13との相互の挿入・抜去のストロークが、アーク用第1接点部30とアーク用接触端部32とのストロークより接続用第2接点部31と接続用接触端部33とのストロークが長くなるように形成したことを特徴とするコネクタ。
- 雌側ハウジング12と雄側ハウジング15に、それぞれ少なくとも1対の雌コンタクト10と1対の雄コンタクト13を設け、前記雌コンタクト10の向かい合う2枚のばね片34、35間に、雄側ハウジング15に設けた雄コンタクト13を挿入・抜去して接離するコネクタにおいて、前記1対のそれぞれの雌コンタクト10の2枚のばね片34、35の向かい合う面に、この2枚のばね片34、35の先端側にアーク用第1接点部30を設けるとともに、このアーク用第1接点部30側より雌コンタクト10と雄コンタクト13との相互の挿入・抜去のストロークが長くなるように位置を異ならせて接続用第2接点部31を設け、かつ、前記1対の雄コンタクト13は、前記一方の雌コンタクト10に接離する一方の雄コンタクト13のストロークと、前記他方の雌コンタクト10に接離する他方の雄コンタクト13のストロークとを異ならせて形成したことを特徴とするコネクタ。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP2003020097A JP2004234946A (ja) | 2003-01-29 | 2003-01-29 | コネクタ |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP2003020097A JP2004234946A (ja) | 2003-01-29 | 2003-01-29 | コネクタ |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JP2004234946A true JP2004234946A (ja) | 2004-08-19 |
Family
ID=32949815
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP2003020097A Pending JP2004234946A (ja) | 2003-01-29 | 2003-01-29 | コネクタ |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JP2004234946A (ja) |
Cited By (5)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2006221927A (ja) * | 2005-02-09 | 2006-08-24 | Funai Electric Co Ltd | 電源端子およびこれを備えたプリンタ装置 |
| JP2008293783A (ja) * | 2007-05-24 | 2008-12-04 | Yazaki Corp | コネクタ及びその製造方法、アーク放電低減方法 |
| JP2011233306A (ja) * | 2010-04-26 | 2011-11-17 | Jst Mfg Co Ltd | コネクタ |
| JP2013161640A (ja) * | 2012-02-03 | 2013-08-19 | Hirose Electric Co Ltd | 電気コネクタ |
| CN114976709A (zh) * | 2021-02-25 | 2022-08-30 | 北京小米移动软件有限公司 | 连接端子、连接器及电连接组件 |
-
2003
- 2003-01-29 JP JP2003020097A patent/JP2004234946A/ja active Pending
Cited By (5)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2006221927A (ja) * | 2005-02-09 | 2006-08-24 | Funai Electric Co Ltd | 電源端子およびこれを備えたプリンタ装置 |
| JP2008293783A (ja) * | 2007-05-24 | 2008-12-04 | Yazaki Corp | コネクタ及びその製造方法、アーク放電低減方法 |
| JP2011233306A (ja) * | 2010-04-26 | 2011-11-17 | Jst Mfg Co Ltd | コネクタ |
| JP2013161640A (ja) * | 2012-02-03 | 2013-08-19 | Hirose Electric Co Ltd | 電気コネクタ |
| CN114976709A (zh) * | 2021-02-25 | 2022-08-30 | 北京小米移动软件有限公司 | 连接端子、连接器及电连接组件 |
Similar Documents
| Publication | Publication Date | Title |
|---|---|---|
| KR101700058B1 (ko) | 암형 단자 | |
| JP2007173198A (ja) | 電気コンタクト及びメス端子 | |
| EP3082197A1 (en) | Connector | |
| CN103748745A (zh) | 端子以及采用所述端子的电连接器 | |
| CN108011219A (zh) | 平坦触头插座 | |
| CN104577408A (zh) | 用于电插头连接的接触插座 | |
| JPH07192795A (ja) | 雌型電気端子 | |
| JP2008041664A (ja) | コネクタ | |
| JP6623853B2 (ja) | コンタクトの接触構造 | |
| US20190140375A1 (en) | Plug contact | |
| JP2016018596A (ja) | コネクタ構造 | |
| CN211404810U (zh) | 用于高压连接器的高压互锁机构 | |
| JP3620786B2 (ja) | 端子金具 | |
| JP2004363017A (ja) | コネクタ | |
| JP2004127573A (ja) | コネクタ | |
| JP2010129358A (ja) | コネクタ及び雌端子金具 | |
| CN107799956B (zh) | 电连接器及其制造方法 | |
| JP7584935B2 (ja) | レセプタクル及びコネクタ | |
| CN103022779B (zh) | 连接器 | |
| JP2006331971A (ja) | 雌端子および雌端子を使用する電気コネクタ | |
| JP2018181555A (ja) | コネクタ | |
| KR20100070954A (ko) | 전기 단자 | |
| JP2018018836A (ja) | コンタクトの接触構造 | |
| JP2002025673A (ja) | 接続端子 | |
| JP6296037B2 (ja) | コンタクトの接触構造 |