JP2004237729A - 押出発泡成形装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】 簡易な構成によって、不活性流体を成形材料に短時間で十分に溶解させることのできる、押出発泡成形装置を提供すること。
【解決手段】 成形材料を供給するホッパ13および超臨界状態の不活性ガスを供給するためのガス供給ライン16が接続される第1押出機2のシリンダ6に、ホッパ13よりも第1押出機2のスクリュー7の軸方向下流側であって、かつ、押出口12よりも上流側のノズル接続口21において、シリンダ6にガスノズル20を接続するとともに、シリンダ6におけるガスノズル20の先端部からシリンダ6の内周面6bまでの間の部分に、多孔質部材32を埋設する。これによって、ガス供給部10から供給される超臨界状態の不活性ガスは、多孔質部材32を介して、シリンダ6内の成形材料に対して供給されるので、超臨界状態の不活性ガスを成形材料に高分散状態で混合することができる。
【選択図】 図1
【解決手段】 成形材料を供給するホッパ13および超臨界状態の不活性ガスを供給するためのガス供給ライン16が接続される第1押出機2のシリンダ6に、ホッパ13よりも第1押出機2のスクリュー7の軸方向下流側であって、かつ、押出口12よりも上流側のノズル接続口21において、シリンダ6にガスノズル20を接続するとともに、シリンダ6におけるガスノズル20の先端部からシリンダ6の内周面6bまでの間の部分に、多孔質部材32を埋設する。これによって、ガス供給部10から供給される超臨界状態の不活性ガスは、多孔質部材32を介して、シリンダ6内の成形材料に対して供給されるので、超臨界状態の不活性ガスを成形材料に高分散状態で混合することができる。
【選択図】 図1
Description
本発明は、押出発泡成形装置、詳しくは、熱可塑性樹脂の発泡体を形成するための押出発泡成形装置に関する。
近年、熱可塑性樹脂を、押出成形機を用いて発泡成形する方法において、環境にやさしいクリーンな炭酸ガスや窒素ガスなどの不活性流体を、発泡剤として用いて、微細なセルからなるマイクロセルラー発泡体を成形する方法が、種々検討されている。
たとえば、国際公開第99/32544号パンフレット(特許文献1)には、熱可塑性樹脂を押出機のバレル内で溶融させるとともに、発泡剤としての超臨界流体をポートから複数のオリフィスを含む多数の孔を介してバレル内に導入し、溶融された熱可塑性樹脂に超臨界流体を溶解させ、その後、急激に圧力を低下させて超臨界流体を発泡させ、マイクロセルラーフォームを製造することが記載されている。
このようにマイクロセルラーフォームを製造する方法においては、超臨界流体を熱可塑性樹脂に十分に溶解させて、熱力学的変化によって、微細なセルを多数形成する必要がある。
しかるに、超臨界流体を熱可塑性樹脂に十分に溶解させるためには、超臨界流体の拡散速度を速くする必要があり、そのため、たとえば、超臨界流体を数十μm以下のサイズで熱可塑性樹脂に分散させる必要がある。
しかし、国際公開第99/32544号パンフレットでは、複数のオリフィスを含む多数の孔を介して超臨界流体をバレル内に供給することが記載されているが、超臨界流体を数十μmのサイズで熱可塑性樹脂に分散させるために、たとえば、100μm以下の多数の孔をバレルに形成することは困難であり、このパンフレットに記載される方法では、超臨界流体を熱可塑性樹脂に短時間で十分に分散させることは困難である。
本発明は、このような事情に鑑みなされたものであり、その目的とするところは、簡易な構成によって、不活性流体を成形材料に短時間で十分に溶解させることのできる、押出発泡成形装置を提供することある。
上記目的を達成するため、請求項1に記載の発明は、押出機と、前記押出機に接続され、成形材料を前記押出機に供給するための材料供給部と、前記押出機に接続され、発泡剤としての不活性流体を前記押出機に供給するための不活性流体供給部とを備える押出発泡成形装置において、前記押出機と前記不活性流体供給部との接続部には、前記不活性流体供給部から前記押出機に供給される不活性流体を、前記材料供給部から前記押出機に供給される成形材料に分散させるための多孔質の分散部材が設けられていることを特徴としている。
このような構成によると、不活性流体は、不活性流体供給部から押出機に、多孔質の分散部材を介して供給されるので、不活性流体を成形材料に高分散状態で混合することができる。そのため、多孔質の分散部材を設けるといった簡易な構成で、不活性流体を成形材料に十分に溶解させることができる。その結果、微細で多数のセルが均一に形成される熱可塑性樹脂の発泡体を、効率よく製造することができる。
また、請求項2に記載の発明は、請求項1に記載の発明において、前記分散部材の平均孔径が、10〜100μmであることを特徴としている。
このような構成によると、分散部材の平均孔径が10〜100μmであるので、不活性流体を数十μmのサイズで成形材料に分散させることができる。そのため、不活性流体を成形材料に短時間で十分に分散させることができる。
また、請求項3に記載の発明は、請求項1または2に記載の発明において、前記分散部材が、セラミックまたは金属からなる焼結多孔質体から形成されていることを特徴としている。
このような構成によると、分散部材が、セラミックまたは金属の焼結多孔質体から形成されているので、不活性流体を成形材料に十分に分散させることのできる分散部材を簡易な構成で確実に形成することができる。
また、請求項4に記載の発明は、請求項1ないし3のいずれかに記載の発明において、前記押出機が、成形材料を溶融し、その溶融された成形材料に不活性流体を混合するための第1押出機と、不活性流体が混合された成形材料を冷却するための第2押出機とが接続されたタンデム型押出機であることを特徴としている。
このような構成によると、第1押出機において、成形材料を溶融して不活性流体を混合した後、第2押出機において、不活性流体が混合された成形材料を冷却するので、発泡後の発泡体のセル径やセル密度を確実に制御することができる。その結果、微細で多数のセルが均一に形成される熱可塑性樹脂の発泡体を、効率よく製造することができる。
以上に述べたように、請求項1に記載の発明によれば、多孔質の分散部材を設けるといった簡易な構成で、不活性流体を成形材料に十分に溶解させることができる。その結果、微細で多数のセルが均一に形成される熱可塑性樹脂の発泡体を、効率よく製造することができる。
請求項2に記載の発明によれば、不活性流体を成形材料に短時間で十分に分散させることができる。
請求項3に記載の発明によれば、不活性流体を成形材料に十分に分散させることのできる分散部材を簡易な構成で確実に形成することができる。
請求項4に記載の発明によれば、発泡後の発泡体のセル径やセル密度を確実に制御することができ、微細で多数のセルが均一に形成される熱可塑性樹脂の発泡体を、効率よく製造することができる。
図1は、本発明の押出発泡成形装置としてのタンデム型押出発泡成形装置の要部構成を示す概略全体構成図である。図1において、このタンデム型押出発泡成形装置1は、押出機として、第1押出機2、連結部3および第2押出機4と、各部を制御するためのCPU5とを備えている。
第1押出機2は、シリンダ6、および、そのシリンダ6内に2本のスクリュー7(図1では1本のスクリューのみが現われている。)を備える二軸押出機から構成されており、さらに、駆動モータ8、材料供給部9、不活性流体供給部としてのガス供給部10を備えている。
シリンダ6は、筒状部材からなり、そのシリンダ6内に内装される2本のスクリュー7の軸方向一端部(押出方向上流側端部)を、回転可能に軸受支持している。また、このシリンダ6におけるスクリュー7の軸方向一端部には、後述するホッパ13が接続される供給口11が、スクリュー7の軸方向他端部(押出方向下流側端部)には、成形材料を連結部3に向けて押し出すための押出口12が、スクリュー7の軸方向途中には、後述するガスノズル20が接続される接続部としてのノズル接続口21がそれぞれ形成されている。なお、このシリンダ6は、スクリュー7の軸方向に沿って複数のブロックごとに、CPU5によって温度制御可能な耐圧構造として構成されている。
2本のスクリュー7は、シリンダ6内において、軸方向に沿って並行に配置されている。これら2本のスクリュー7の条数、回転方向(同方向回転または異方向回転)、噛み合いの有無などは、その用途および目的によって、適宜選択される。
駆動モータ8は、シリンダ6の一端部において、図示しない減速機構などを介して、2本のスクリュー7の軸方向一端部にそれぞれ連結されている。
材料供給部9は、ホッパ13および貯蔵タンク14を備えている。ホッパ13は、シリンダ6の供給口11に接続されている。また、この貯蔵タンク14は、ホッパ13の上方に設けられている。貯蔵タンク14には、成形材料として、たとえば、ポリエチレン、ポリプロピレン、エチレン−プロピレン共重合体、ポリ塩化ビニル、ポリ塩化ビニリデン、ポリスチレン、スチレン共重合体(たとえば、ブタジエン・スチレン共重合体、アクリロニトリル・スチレン共重合体、アクリロニトリル・ブタジエン・スチレン共重合体など)、ポリブテン、ポリカーボネート、ポリアセタール、ポリフェニレンオキシド、ポリビニルアルコール、ポリメチルメタクリレート、ポリエチレンテレフタレート、ポリブチレンテレフタレート、生分解性ポリエステル、ポリアミド、ポリイミド、フッ素樹脂、ポリサルフォン、ポリエーテルサルフォン、ポリアリレート、ポリエーテルエーテルケトンなどの熱可塑性樹脂のペレットが貯蔵されている。
また、貯蔵タンク14は、その下部に、開閉ゲート15を備えており、この開閉ゲート15は、CPU5の制御によって開閉動作され、貯蔵タンク14からホッパ13に供給する成形材料の供給量を制御するように構成されている。
ガス供給部10は、ガス供給ライン16、ガスタンク17、加圧ポンプ18、制御弁19およびガスノズル20を備えており、ガス供給ライン16が、ガスタンク17が不活性ガスの供給方向における最上流側、ガスノズル20が最下流側となるように、これらを順次接続している。
そして、ガスノズル20が、ノズル接続口21に接続されている。なお、ノズル接続口21は、シリンダ6におけるスクリュー7の軸方向途中、すなわち、ホッパ13よりもスクリュー7の軸方向下流側であって、かつ、押出口12よりも上流側において、図2にも示すように、シリンダ6の外周面6aから内周面6bまでを貫通するように形成されている。ノズル接続口21の形成位置は、その目的および用途により、適宜決定すればよいが、ノズル接続口21が形成されるスクリュー7の軸方向途中位置から、押出口12が形成される軸方向他端部までの間において、成形材料と次に述べる不活性ガスとを十分に混合分散して溶解できる軸方向距離が確保される位置に設定される。
ガスタンク17には、不活性流体として、たとえば、炭酸ガスや窒素ガスなどの不活性ガスが貯蔵されており、加圧ポンプ18の駆動によって、ガスタンク17からガス供給ライン16およびガスノズル20を介してシリンダ6内に不活性ガスを供給するように構成されている。なお、制御弁19は、CPU5の制御によって開閉および開度が調整され、ガスタンク17からシリンダ6内に供給する不活性ガスの供給量を制御するように構成されている。そして、このガス供給部10では、ガス供給ライン16が全体的に調温および調圧可能に構成され、加圧ポンプ18からの加圧によって、超臨界状態で、不活性ガスをガスノズル20からシリンダ6内に供給できるように構成されている。
ガスノズル20は、図2に示すように、ノズル部22と、ノズル部22に螺合されるジョイント部23とを備えている。
ノズル部22は、先端筒部22aと、先端筒部22aの後端から連続して先端筒部22aより大径に形成される中間筒部22bと、中間筒部22bの後端から連続して中間筒部22bより大径に形成される後端筒部22cとが一体的に形成されている。
また、先端筒部22aの筒内先端部には、段差状のばね受け部24aが、中間筒部22bの筒内先端部には、段差状の係止部24bが、後端筒部22cの筒内上端部には、ねじ溝が形成される螺着部24cが、それぞれ形成されている。
そして、先端筒部22aの筒内には、ばね25が収容され、その一端側がばね受け部24aに受けられている。また、中間筒部22bの筒内には、放射状の羽根を有するボール受け部26およびボール27が収容され、ボール受け部26がばね25の他方端部上において、係止部24bに係止可能に配置され、ボール27がボール受け部26上において、ボール受け部26に受け入れ可能に配置されている。
ジョイント部23は、その後端部にガス供給ライン16が接続されるとともに、その先端部には、ガス供給ライン16に連結するガス供給ライン16と同径のガス導入孔29が形成されている。また、先端部の外周には、ねじ山が形成される螺着部30が形成されるとともに、先端部と後端部との間の途中には、六角ボルト28が一体的に設けられている。
そして、ジョイント部23は、ワッシャ31を介してノズル部22に、ジョイント部23の螺着部30がノズル部22の螺着部24cに六角ボルト28を回転させることにより、螺着して接続されている。
このノズル部22では、ジョイント部23がノズル部22に接続された状態において、ジョイント部23におけるガス導入孔29が開口される先端縁部29aが、中間筒部22bの筒内のボール27上において、ボール27およびボール受け部26が移動可能な間隔を隔てて、係止部24bと対向配置される。
そして、このノズル部22では、不活性ガスが供給されないときには、ばね25の付勢力により、ボール受け部26およびボール27がジョイント部23の先端縁部29a側に向かって付勢され、ボール27が先端縁部29aにおけるガス導入孔29の開口部を塞ぎ、これによって不活性ガスの逆流が防止されている。
一方、不活性ガスが供給されるときには、先端縁部29aにおけるガス導入孔29の開口部からの不活性ガスの噴射力によって、ボール27およびボール受け部26がばね25の付勢力に抗してばね25側に押圧され、ボール受け部26が係止部24aに係止されるとともに、先端縁部29aにおけるガス導入孔29の開口部とボール27との間に隙間が形成される。これによって、不活性ガスは、その間から中間筒部22b内に流入し、ボール受け部26およびボール27と中間筒部22bの内周面との隙間を介して、先端筒部22a内に流入し、先端筒部22aの先端から流出される。
そして、このノズル部22は、シリンダ6のノズル接続口21に、先端筒部22aおよび中間筒部22bが内周面6bの近傍まで埋設されるようにして接続されており、ノズル接続口21における先端筒部22aの先端からシリンダ6の内周面6bまでの間には、先端筒部22からシリンダ6に供給される超臨界状態の不活性ガスを、ホッパ13からシリンダ6に供給される成形材料に分散させるための分散部材としての多孔質部材32が埋設されている。
多孔質部材32は、たとえば、その平均孔径が1〜100μm、好ましくは、10〜100μm、さらに好ましくは、30〜60μm、気孔率が10〜60%、好ましくは、20〜40%のセラミックまたは金属からなる焼結多孔質体であって、超臨界状態の不活性ガスの供給量にもよるが、その厚さが2〜15mm、好ましくは、5〜10mm、直径が3〜20mmφ、好ましくは、6〜10mmφの円柱状に形成されている。
なお、多孔質部材32の平均孔径が10μm未満であると、超臨界状態の不活性ガスの供給圧力が高くなり過ぎて、超臨界状態の不活性ガスの供給効率が低下し、100μmを超えると、超臨界状態の不活性ガスを数十μmのサイズで成形材料に供給することができず、超臨界状態の不活性ガスを高分散状態で成形材料に混合できない場合がある。
この多孔質部材32は、ノズル部22の先端筒部22aの先端の開口径よりも大径に形成されており、その一端面が、先端筒部22aの先端と接触され、その反対側の他方面がシリンダ6の内周面6bと略面一となるように配置されている。
連結部3は、図1に示すように、第1押出機2の押出口12に接続される出口部33と、次に述べる第2押出機4のシリンダ34の供給口35に接続される入口部36と、これら出口部33および入口部36を接続する接続管37とを一体的に備える耐圧構造として構成されている。
出口部33には、絞り38が設けられている。この絞り38は、出口部33の流路39に臨み、流路39に対して矢印方向に進退自在に設けられている。そして、絞り38は、進出により流路39を閉鎖し、退避により流路39を開放するように動作し、その進退動作により、流路39の開閉および開度を調整して、第1押出機2から第2押出機4に押し出される成形材料の押出量を調整することができるように構成されている。
また、出口部33における絞り38よりも成形材料の押出方向上流側には、圧力センサ40が設けられている。なお、この圧力センサ40はCPU5に接続され、検知圧力をCPU5に入力するようにしている。
第2押出機4は、第1押出機2と同様の構成とされ、シリンダ34、および、そのシリンダ34内に2本のスクリュー41(図1では1本のスクリューのみが現われている。)および駆動モータ42を備える二軸押出機から構成されている。
シリンダ34は、筒状部材からなり、そのシリンダ34内に内装される2本のスクリュー41の軸方向一端部(押出方向上流側端部)を、回転可能に軸受支持している。また、このシリンダ34におけるスクリュー41の軸方向一端部には、連結部3の入口部36が接続される供給口35と、スクリュー41の軸方向他端部(押出方向下流側端部)には、成形材料を押し出すための押出口43とが設けられている。なお、このシリンダ34は、スクリュー41の軸方向に沿って複数のブロックごとに、CPU5によって温度制御可能な耐圧構造として構成されている。
2本のスクリュー41は、シリンダ34内において、軸方向に沿って並行に配置されている。これら2本のスクリュー41の条数、回転方向(同方向回転または異方向回転)、噛み合いの有無などは、その用途および目的によって、適宜選択される。
駆動モータ42は、シリンダ34の一端部において、図示しない減速機構などを介して、2本のスクリュー41の軸方向一端部にそれぞれ連結されている。
なお、このタンデム型押出発泡成形装置1には、シリンダ6、駆動モータ8、開閉ゲート15、加圧ポンプ18、制御弁19、絞り38、圧力センサ40、シリンダ34、駆動モータ42の各部が接続されるCPU5が備えられている。そして、このCPU5では、これら各部を制御するとともに、圧力センサ40によって検知された圧力に基づいて、開閉ゲート15の開閉動作を制御することにより成形材料の供給量を、制御弁19の開閉および開度を制御することにより超臨界状態の不活性ガスの供給量を、絞り38の開閉および開度を制御することにより、第1押出機2から第2押出機4に押し出される成形材料の押出量を、それぞれ制御するように構成されている。
次に、このタンデム型押出発泡成形装置1によって、成形材料を発泡成形する方法について説明する。
このタンデム型押出発泡成形装置1において、まず、CPU5の制御による開閉ゲート15の開閉動作によって、所定量の成形材料が貯蔵タンク14からホッパ13に供給されると、そのホッパ13から所定量の成形材料が第1押出機2のシリンダ6内に供給される。そして、CPU5によって制御される駆動モータ8によって2本のスクリュー7が所定の回転速度で回転され、CPU5の制御によって成形材料の溶融温度以上に温度制御されているシリンダ6内において、供給された成形材料が溶融されながら押出方向下流側に移動する。なお、このシリンダ6内は、CPU5の制御による絞り38の開度調整によって所定の圧力に調整されている。
また、CPU5の制御により加圧ポンプ18が駆動されるとともに、制御弁19の開度が調整されると、所定量の超臨界状態の不活性ガスが、ガス供給ライン16を通って、ガスノズル20および多孔質部材32を介してシリンダ6内に供給される。
そして、シリンダ6内を溶融されながら移動する成形材料が、ガスノズル20が接続されるノズル接続口21に到達すると、ガス供給ライン16を通ってガスノズル20から多孔質部材32を介して供給される超臨界状態の不活性ガスと混合され、シリンダ6内の温度および圧力によって、成形材料に超臨界状態の不活性ガスが溶解される。
そして、超臨界状態の不活性ガスが溶解された成形材料が、押出口12から押し出されると、出口部33、接続管37および入口部36を介して、第2押出機4のシリンダ34内に供給される。第2押出機4では、CPU5によって制御される駆動モータ42によって2本のスクリュー41が所定の回転速度で回転されており、また、CPU5の制御によって、シリンダ34が第1押出機2のシリンダ6の温度よりも低く、かつ、溶融温度よりも高い温度であって、押出方向に沿って順次ブロックごとに温度が低くなるように制御されている。
そして、第2押出機4のシリンダ34内に供給された成形材料は、2本のスクリュー41の回転によって、シリンダ34内を圧力が保持された状態で冷却されながら押出方向下流側に移動し、押出口43から押し出される。そして、押出口43から押し出された成形材料は、大気圧下において、急激に圧力が低下し、超臨界状態の不活性ガスが過飽和状態となって、成形材料中に多数の気泡を発生させ、その結果、微細で多数のセルが均一に形成されるマイクロセルラー発泡体が成形される。
また、このタンデム型押出成型装置1では、第1押出機2のシリンダ6内における成形材料と超臨界状態の不活性ガスとの混合において、絞り38によって、第1押出機2から第2押出機4に押し出される成形材料の押出量を調整することができるので、溶融される成形材料に超臨界状態の不活性ガスを適切に溶解することができる。すなわち、絞り38によって、押出量が少なくなるように調製すれば、シリンダ6内の圧力が上昇するとともに、シリンダ6内に成形材料および超臨界状態の不活性ガスが滞留しやすくなるので、成形材料に超臨界状態の不活性ガスが溶解しやすくなり、また、絞り38によって、押出量が多くなるように調製すれば、シリンダ6内の圧力が低下するとともに、シリンダ6内に成形材料および超臨界状態の不活性ガスが滞留しにくくなるので、成形材料に超臨界状態の不活性ガスが溶解しにくくなる。そのため、このような絞り38を設けるのみの簡易な構成によって、シリンダ6内において、超臨界状態の不活性ガスを成形材料に効率良く溶解させることができる。その結果、微細で多数のセルが均一に形成されるマイクロセルラー発泡体を、生産効率よく製造することができる。
また、このタンデム型押出発泡成形装置1では、CPU5が、圧力センサ40によって検知された圧力に基づいて、開閉ゲート15の開閉動作を制御することにより成形材料の供給量を、制御弁19の開閉および開度制御することにより超臨界状態の不活性ガスの供給量を、絞り38の開閉および開度を制御することにより、第1押出機2から第2押出機4に押し出される成形材料の押出量を、それぞれ制御するので、簡易かつ確実に、溶融される成形材料に超臨界状態の不活性ガスを適切に溶解することができる。
より具体的には、たとえば、成形材料により多く超臨界状態の不活性ガスを溶解する場合には、CPU5が、絞り38を、成形材料の押出量が少なくなるように制御するとともに、開閉ゲート15または制御弁19を、成形材料の供給量が少なくなるか、または、超臨界状態の不活性ガスの供給量が多くなるように制御する。また、たとえば、成形材料により少ない超臨界状態の不活性ガスを溶解する場合には、CPU5が、絞り38を、成形材料の押出量が多くなるように制御するとともに、開閉ゲート15または制御弁19を、成形材料の供給量が多くなるか、または、超臨界状態の不活性ガスの供給量が少なくなるように制御する。このような制御によって、連続押出成形における成形効率の向上を図ることができる。
さらに、このタンデム型押出発泡成形装置1では、第1押出機2が、2本のスクリュー7を備える二軸押出機として構成されているので、ホッパ13から供給される成形材料と、ガス供給ライン16から供給される不活性ガスとを、より一層効率良く混合することができる。
そして、このタンデム型押出発泡成形装置1では、シリンダ6から供給される不活性ガスは、ガスノズル20から多孔質部材32を介してシリンダ6内に供給されるので、多孔質部材32の平均孔径が、10〜100μmである場合には、不活性ガスを数十μmのサイズで成形材料に分散させることができる。すなわち、Fickの法則によると、次式(1)が成り立つ。
t ≒ L2/D (1)
(t:ガス溶解(拡散)時間(sec)、L:ガス拡散距離(cm)、D:ガス拡散係数(cm2/s))
ガス拡散係数Dは、通常、10−6〜10−8cm2/sのオーダーであり、たとえば、2分以内に、超臨界状態の不活性ガスを成形材料中に完全溶解させるためには、その拡散距離を100μm以内にすればよく、そのため、多孔質部材32の平均孔径が、1〜100μmである場合には、不活性ガスを成形材料に高分散状態で混合することができる。その結果、多孔質部材32を設けるといった簡単な構成で、超臨界状態の不活性ガスを成形材料に短時間で完全溶解させることができ、微細で多数のセルが均一に形成されるマイクロセルラー発泡体を、効率よく製造することができる。
(t:ガス溶解(拡散)時間(sec)、L:ガス拡散距離(cm)、D:ガス拡散係数(cm2/s))
ガス拡散係数Dは、通常、10−6〜10−8cm2/sのオーダーであり、たとえば、2分以内に、超臨界状態の不活性ガスを成形材料中に完全溶解させるためには、その拡散距離を100μm以内にすればよく、そのため、多孔質部材32の平均孔径が、1〜100μmである場合には、不活性ガスを成形材料に高分散状態で混合することができる。その結果、多孔質部材32を設けるといった簡単な構成で、超臨界状態の不活性ガスを成形材料に短時間で完全溶解させることができ、微細で多数のセルが均一に形成されるマイクロセルラー発泡体を、効率よく製造することができる。
また、多孔質部材32は、セラミックまたは金属からなる焼結多孔質体から形成されているので、超臨界状態の不活性ガスを成形材料に十分に分散させることのできる多孔質部材32を、簡易な構成で確実に所望する形状に形成することができる。
また、このタンデム型押出発泡成形装置1では、第1押出機2において、成形材料を溶融して超臨界状態の不活性ガスを混合した後、第2押出機4において、超臨界状態の不活性ガスが混合された成形材料を冷却するので、発泡後の発泡体のセル径やセル密度を確実に制御することができる。その結果、微細で多数のセルが均一に形成されるマイクロセルラー発泡体を、効率よく製造することができる。
以上、本発明を、タンデム型押出発泡成形装置1に適用した一実施形態として説明したが、本発明は、これに限らず、たとえば、図3に示すようなシングル型押出発泡成形装置1Aについて適用することもできる。なお、この図3においては、図1と同等の部材については、図1に付した参照番号と同一の番号を付し、その説明を省略する。
図3において、このシングル型押出発泡成形装置1Aでは、押出機として、第2押出機4を設けずに、第1押出機2よりもスクリュー7Aの軸方向長さが長い1つの押出機2Aが用いられている。この押出機2Aにおいても、シリンダ6Aおよびスクリュー7Aの軸方向長さを、超臨界状態の不活性ガスを成分材料に十分に溶解させた後、その成形材料を十分に冷却できる長さとして設定すれば、発泡後の発泡体のセル径やセル密度を制御することができ、微細で多数のセルが均一に形成されるマイクロセルラー発泡体を、効率よく製造することができる。
また、以上の説明では、第1押出機および第2押出機を二軸押出機として構成した例を挙げて説明したが、これら押出機は、1本のスクリューを備える単軸押出機であってもよい。
1 タンデム型押出発泡成形装置
1A シングル型押出発泡成形装置
2 第1押出機
2A 押出機
4 第2押出機
9 材料供給部
10 不活性ガス供給部
21 ノズル接続口
32 多孔質部材
1A シングル型押出発泡成形装置
2 第1押出機
2A 押出機
4 第2押出機
9 材料供給部
10 不活性ガス供給部
21 ノズル接続口
32 多孔質部材
Claims (4)
- 押出機と、前記押出機に接続され、成形材料を前記押出機に供給するための材料供給部と、前記押出機に接続され、発泡剤としての不活性流体を前記押出機に供給するための不活性流体供給部とを備える押出発泡成形装置において、
前記押出機と前記不活性流体供給部との接続部には、前記不活性流体供給部から前記押出機に供給される不活性流体を、前記材料供給部から前記押出機に供給される成形材料に分散させるための多孔質の分散部材が設けられていることを特徴とする、押出発泡成形装置。 - 前記分散部材の平均孔径が、10〜100μmであることを特徴とする、請求項1に記載の押出発泡成形装置。
- 前記分散部材が、セラミックまたは金属からなる焼結多孔質体から形成されていることを特徴とする、請求項1または2に記載の押出発泡成型装置。
- 前記押出機が、成形材料を溶融し、その溶融された成形材料に不活性流体を混合するための第1押出機と、不活性流体が混合された成形材料を冷却するための第2押出機とが接続されたタンデム型押出機であることを特徴とする、請求項1ないし3のいずれかに記載の押出発泡成形装置。
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|---|---|---|---|
| JP2004007641A JP2004237729A (ja) | 2003-01-15 | 2004-01-15 | 押出発泡成形装置 |
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|---|---|---|---|
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| JP2004007641A JP2004237729A (ja) | 2003-01-15 | 2004-01-15 | 押出発泡成形装置 |
Publications (1)
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|---|---|
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- 2004-01-15 JP JP2004007641A patent/JP2004237729A/ja active Pending
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