JP2004237854A - レジスタ - Google Patents
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Abstract
【解決手段】このレジスタは、円筒形のリテーナ1内に円筒形の回動ルーバー2が送風方向と平行な軸の回りで回動可能に装着され、その回動ルーバー2の円筒フレーム20内に可動フィン21,22が回動ルーバー2の回動軸と直角な軸を支軸にして回動可能に軸支される。リテーナ1の内周壁に多数の突状部を並設した操作荷重付与部13が形成され、二股脚部42を有する操作荷重付与部材4がその操作荷重付与部13に二股脚部42を接して上記円筒フレーム20に取り付けられている。
【選択図】図2
Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、主に自動車などの空調装置の空気吹出調整用に使用されるレジスタに関し、特に送風方向と平行な軸の回りで回動可能な丸形の回動ルーバーを備えたレジスタに関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、円筒形状の送風口を有する丸形のレジスタとして、送風口の送風方向に沿った中心軸の回りで回動可能な丸形の回動ルーバーを備えたレジスタが、下記特許文献1などにより知られている。
【0003】
【特許文献1】
特開2001−280682公報
【0004】
この種のレジスタは、円筒形に形成されたリテーナとベゼルを有し、ベゼルとリテーナの内側に、略円筒形の回動ルーバーを回動可能に配設して構成される。この回動ルーバーは、円筒フレームの内側に複数の可動フィンを、円筒フレームの前面と平行な軸を支軸として回動可能に軸支し、円筒フレームは、ベゼルとリテーナの内側に回動可能に嵌入される。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
さらに、この回動ルーバーは、それを手動操作で回動する際に、適度な操作荷重と節度感を生じさせながら回すために、円筒フレームの内側にコイルばねを介して鋼球を配設し、リテーナの内側にその円周壁に沿って円弧状の突状曲面部を並べて形成し、その鋼球を円周壁面の突状曲面部に押し当てるようにしている。
【0006】
このために、レジスタの製造時には、リテーナの内側の壁面に沿った非常に狭い空間に、非常に小さい部品となるコイルばねや鋼球を取り付ける必要があり、レジスタの製造ラインにおける組付け作業では、小さな鋼球やコイルばねの組付け作業に手間取って作業性が悪く、部品点数も多くなるという問題があった。
【0007】
本発明は、上述の課題を解決するものであり、回動ルーバーの回動操作時に良好な操作荷重と節度感が得られ、部品点数が少なく、製造時の組付け作業性を向上させることができるレジスタを提供することを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するために、本発明のレジスタは、円筒形のリテーナ内に円筒形の回動ルーバーが送風方向と平行な軸の回りで回動可能に装着され、その回動ルーバーの円筒フレーム内に可動フィンが回動ルーバーの回動軸と直角な軸を支軸にして回動可能に軸支されてなるレジスタにおいて、リテーナの内周壁に多数の突状部を並設した操作荷重付与部が形成され、二股脚部を有する操作荷重付与部材がその操作荷重付与部に二股脚部を接して上記円筒フレームに取り付けられたことを特徴とする。
【0009】
ここで、操作荷重付与部材は、取付元部の端部にばね弾性を有する二股脚部を設け、その二股脚部の両先端に突状曲面部を設けて構成され、その突状曲面部をリテーナ側の操作荷重付与部に押し付けるように接触させる。
【0010】
【作用】
上記構成のレジスタは、回動ルーバーの回動操作時に、適度な操作荷重と節度感を生じさせるために、二股脚部を有する操作荷重付与部材が回動ルーバーの円筒フレームに設けられるが、レジスタの製造時には、二股脚部を有する操作荷重付与部材を回動ルーバーの円筒フレームに取り付けるだけでよく、従来の小さなコイルばねと鋼球を装着する場合に比べ、部品点数が少なく、持ちやすい形状であって、良好な組付け作業性でレジスタの組付け作業を行なうことができる。
【0011】
このレジスタを空調装置の空気吹出し口に装着した場合、可動フィンの角度を変えて送風の吹出し方向を調整し、或いは、回動ルーバーをリテーナに対してその円周方向に回動させて吹出し方向を調整する。この回動ルーバーをリテーナに対し回動する際、回動ルーバーの円筒フレームをその円周方向に回わすと、そこに取り付けられた操作荷重付与部材の二股脚部の両先端の突状曲面部が、リテーナの操作荷重付与部に接触して移動するため、適度な操作荷重と節度感が生じ、良好なフィーリングで回動ルーバーの回動操作を行うことができる。
【0012】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の一実施形態を図面に基づいて説明する。図1はレジスタの正面図を示し、図2はその前面近傍の可動フィン21,22を透明にして内部を透視できる状態としたレジスタの斜視図を示し、図3はその断面図を、図4はその分解斜視図を示している。
【0013】
1は本レジスタの基部となるリテーナで、円筒形に形成され、円筒の前部を開放し、円筒内の後部には六角形の網目を持つ網目部11が設けられる。網目部11の中央に、後述の回動ルーバー2の軸支部28を支持するための支軸部12が設けられる。この支軸部12は、送風方向に沿った軸として形成され、回動ルーバー2の軸支部28に設けた軸孔28aに嵌挿され、リテーナ1内に挿入される回動ルーバー2の良好な回動性能を保持する。また、網目部11は、レジスタ内への異物の挿入などを防止するために設けられる。
【0014】
さらに、このリテーナ1の内側には、その内周壁に多数の突状部を並べた形状の操作荷重付与部13が円環状に形成され、この操作荷重付与部13には後述の操作荷重付与部材4の二股脚部42の先端の突状曲面部43が接触し、適度な荷重で押し当てられる。この操作荷重付与部13は、リテーナ1の側壁の厚さ方向に形成された段差部に多数の突状部を円周上に並べて形成されるが、この操作荷重付与部13が操作荷重付与部材4の二股脚部42を受けることによって、回動ルーバー2の回動操作時に適度な荷重と節度感を生じさせる。
【0015】
なお、この操作荷重付与部13の並設される突状部としては、図5に示すように、曲面状に突出した突状部とすることができるが、図7に示すように、平坦面を有する突状部を並設して操作荷重付与部133とすることもできる。
【0016】
一方、リテーナ1の外周部には、後述のベゼル3の係止環31を係止するための係止爪15が形成され、この係止爪15は、例えば円周上に120度の間隔で3個設けられる。このような構造のリテーナ1は、合成樹脂の一体成形により形成することができる。
【0017】
リテーナ1内に回動可能に挿入される回動ルーバー2は、支持フレーム26とカバーフレーム27とからなる円筒フレーム20と、その円筒フレーム20内にその回動フレーム2の回動軸と直角な軸の回りで回動可能に軸支された2枚の可動フィン21,22とを備えて構成され、回動ルーバー2の円筒フレーム20に内側に空気の吹出口5が開口して形成される。また、円筒フレーム20の内周部の左右両側に平坦部20aが設けられ、その平坦部20aには、可動フィン21,22の軸部21a,22aを支持する軸受部が軸孔20bまたは溝20cとして設けられる。
【0018】
可動フィン21と可動フィン22は、図1に示すように、図1の上側に位置する可動フィン21が略上弦の月の形状に形成され、図1の下側に位置する可動フィン22が略三日月形状に形成され、両フィン21,22が、前面に平行に回動されたとき、円筒フレーム20の吹出口5の前面開口部を2枚で閉鎖可能である。また、図3に示すように、可動フィン21の両側には突部を介して軸部21aが背面側に偏倚して突設され、可動フィン22の両側にも突部を介して軸部22aが背面側に偏倚して突設され、それらが回動軸となる。
【0019】
さらに、可動フィン21の背面にはリンク部24が突設され、同様に可動フィン22の裏面にはリンク部25が突設され、リンク部24,25の先端に孔が穿設されている。それらの孔にはリンクバー23の両端の軸23aが嵌挿され、両可動フィン21と可動フィン22は、リンク部24,25とリンクバー23を介してリンク結合され、所定の回動範囲(吹出口5の閉鎖状態からフィンが吹出口5の軸方向つまり送風方向と平行な状態まで)連動して回動する。
【0020】
可動フィン22における図3の上側にストッパ部22bが内側に突き出すように延設され、このストッパ部22bが上側の可動フィン21の背面側に当り、吹出口5を閉鎖する状態で両フィン21,22は停止する。また、両フィン21,22が送風方向に沿った開放位置に回動した際には、リンクバー23が図3の下側の可動フィン22のストッパ部22bにおける溝の奥に当り、吹出口5の開放位置で停止する。
【0021】
一方、円筒フレーム20の奥側の支持フレーム26には十字状のフレームの中央に軸支部28が設けられ、その軸支部28に形成された軸孔28aに、上記の支軸部12が回動可能に嵌挿される。さらに、支持フレーム26には、その内周壁の一部を厚くした部分に送風方向に沿った取付孔29が穿設され、その取付孔29には後述の操作荷重付与部材4の取付元部41が嵌め込まれる。支持フレーム26の前部にはカバーフレーム27が嵌着されるが、このために、支持フレーム26の外周部に係止爪26aが設けられ、この係止爪26aにカバーフレーム27の係止環27aが係止可能である。なお、支持フレーム26とカバーフレーム27とが組み付けられて円筒フレーム20となるが、この円筒フレーム20は上記リテーナ1の内側に挿入されて円滑に回動可能な形状と大きさに形成されている。
【0022】
また、ベゼル3の外周部にも係止環31が設けられ、べゼル3をリテーナ1の前部に被せたとき、その係止爪15に係止環31が係止可能である。上記構造の支持フレーム26、カバーフレーム27、可動フィン21と22、ベゼル3、及び操作荷重付与部材4は、各々合成樹脂により一体成形して製造することができる。
【0023】
このようなレジスタをその製造時に組み立てる場合、図4に示すように、先ず、2枚の可動フィン21,22の両側の軸部21a,22aを、支持フレーム26の内側の平坦部20aに設けた軸孔20bまたは溝20cに嵌め込み、その上からカバーフレーム27を支持フレーム26の上に被せ、その係止環27aを支持フレーム26の係止爪26aに嵌合させ係止させる。これにより、可動フィン21,22の軸部21a,22aが支持フレーム26の軸孔20bまたは溝20cに嵌って回動可能に保持され、支持フレーム26とカバーフレーム27とからなる円筒フレーム20内に2枚の可動フィン21,22が、所定の角度範囲で回動可能に組み付けられた状態となる。なお、可動フィン21,22の何れかの軸部には、図示しないゴム状弾性体製のブッシュが嵌め込まれ、このブッシュにより可動フィンの回動(傾動)に適度な操作荷重が付与される。また、上記のように、両可動フィン21と可動フィン22のリンク部24,25にはリンクバー23が連結され、両フィン21,22はリンク結合されて連動して傾動可能となる。
【0024】
次に、円筒フレーム20の支持フレーム26の内側に設けた取付孔29に、背面側から操作荷重付与部材4の取付元部41を嵌め込み、回動ルーバー2を組み立てる。このとき、操作荷重付与部材4の二股脚部42は円周壁に沿った位置で、背面側に突出した状態に取り付けられる。またこのとき、操作荷重付与部材4は単品で比較的持ちやすい形状であるから、その組立作業は従来の小さな鋼球とコイルばねを使用する場合に比べ、遥かに簡単に作業を行なうことができる。次に、この状態の回動ルーバー2をリテーナ1内の前部に前方から嵌め込み、その軸支部28をリテーナ1側の支軸部12に嵌め込む。
【0025】
そして、その回動ルーバー2を覆うように前方からベゼル3をリテーナ1の前部に嵌め込み、その係止環31をリテーナ1側の係止爪15に係止させる。これにより、リテーナ1の操作荷重付与部13に操作荷重付与部材4の二股脚部42の先端の突状曲面部43が接触し、適度な荷重で押し当てられた状態となり、レジスタの組み立てが完了する。
【0026】
このような構成のレジスタは、例えば自動車のインストルメントパネルの一部に設けられた空調装置の空気吹出し口に、図3のように装着して使用される。レジスタの吹出口5に位置する2枚の可動フィン21、22は、図3のように、閉鎖した状態から、その上側の可動フィン21の上部(楕円状にへこんだ部分)を指などで押しこむと、2枚の可動フィン21、22が、連動して図3の反時計方向に、軸部21a,22aを軸に回動し、略水平状態となって、吹出口5が開口する。このような開放のための回動操作時、リンクバー23の一部が可動フィン22のストッパ部22bの溝の奥に当り、両フィン21,22は開放位置で停止する。
【0027】
一方、両フィン21,22が開放した状態で、可動フィン21または22の前縁部を指などで押し下げれば、可動フィン21,22は水平状態から下方に傾動し、空気の吹出し方向を下方に向けることができる。さらにその状態で、可動フィン21または22の前縁部を指などで持って、吹出口5の中心軸の回りで回動ルーバー2を回動させると、図6のように、回動ルーバー2つまり可動フィン21,22が支軸部12を軸に吹出口5の円周方向に回動し、可動フィン21,22が傾動状態にあるとき、空気の吹出し方向を左右に変えることができる。
【0028】
この回動ルーバー2をリテーナ1に対し円周方向に回動させるとき、操作荷重付与部材4が作用し、その二股脚部42の先端の突状曲面部43が適度なばね荷重をもってリテーナ1側の操作荷重付与部13に当接しているため、回動ルーバー2を回したときの操作力には、適度な操作荷重が生じる。そしてこのとき、突状曲面部43が操作荷重付与部13の各突状部を乗り越えながら移動することにより、回した幅に応じた節度感が生じる。この際、操作荷重付与部材4は、二股脚部42の2個の突状曲面部43を操作荷重付与部13の押し当て、荷重を生じさせているため、安定した操作荷重を作り出すことができ、リテーナ1のひずみなどで操作荷重付与部13が多少変形している場合でも、安定し適度な操作荷重と良好な節度感を出すことができる。
【0029】
なお、上記実施形態では、2枚の可動フィン21,22を設けた回動ルーバーを備えたレジスタについて説明したが、可動フィン21と22の間に1枚或いは2枚以上のフィンを配設した丸形のレジスタに本発明を適用することもできる。
【0030】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明のレジスタによれば、回動ルーバーをその円周方向に回わしたとき、そこに取り付けられた操作荷重付与部材の二股脚部の先端が、リテーナ側の突状部を並設した操作荷重付与部に、適度な荷重を持って接触し移動するため、その回動操作には、適度な操作荷重と節度感が生じ、良好なフィーリングで回動ルーバーの回動操作を行うことができる。また、二股脚部の両先端が操作荷重付与部に当たるため、従来の鋼球とコイルばねによる荷重付与に比べ、リテーナのひずみなどにより操作荷重付与部が変形している場合でも、回動操作時に安定した操作荷重を付与することができる。また、操作荷重付与部材は合成樹脂などにより単品で成形することができ、従来の小さな鋼球とコイルばねに比べ、遥かに持ち易くなるため、その組付け作業を容易に行なうことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態を示すレジスタの正面図である。
【図2】可動フィンを透明にして内部を透視可能としたレジスタの斜視図である。
【図3】図1のIII−III断面図である。
【図4】レジスタの分解斜視図である。
【図5】操作荷重付与部材の組付斜視図である。
【図6】可動フィンの回動ルーバーを回した状態の正面図である。
【図7】操作荷重付与部の他の例を示す組付斜視図である。
【符号の説明】
1−リテーナ
2−回動ルーバー
3−ベゼル
4−操作荷重付与部材
5−吹出口
13−操作荷重付与部
20−円筒フレーム
21−可動フィン
22−可動フィン
41−取付元部
42−二股脚部
43−突状曲面部
Claims (2)
- 円筒形のリテーナ内に円筒形の回動ルーバーが送風方向と平行な軸の回りで回動可能に装着され、該回動ルーバーの円筒フレーム内に可動フィンが該回動ルーバーの回動軸と直角な軸を支軸にして回動可能に軸支されてなるレジスタにおいて、
該リテーナの内周壁に多数の突状部を並設した操作荷重付与部が形成され、二股脚部を有する操作荷重付与部材が該操作荷重付与部に二股脚部を接して前記円筒フレームに取り付けられたことを特徴とするレジスタ。 - 前記操作荷重付与部材は、取付元部の端部にばね弾性を有する二股脚部が設けられ、該二股脚部の両先端に突状曲面部を設けて構成され、該突状曲面部が前記操作荷重付与部に押し付けられるように接触することを特徴とする請求項1記載のレジスタ。
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