JP2004240221A - フォトマスク、ペリクル装脱着装置及び基板処理装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】フォトマスク基板へのペリクルの装脱着を容易に行えるようにする。
【解決手段】一面に所定のパターンの形成されたフォトマスク基板と、フォトマスク基板のこの一面に対して垂直に、パターンの外周を囲むように配置されたフレームと、フレームに張設され、フォトマスク基板の一面に対向し、所定の間隔を置いて配置されたペリクル膜と、を備えるフォトマスクにおいて、フレームは、フォトマスク基板の一面と接する部分において開放する中空のフレームであり、フレームの少なくとも一箇所に孔部を備える。フレームを、フォトマスク基板に装着するときには、支持台に配置されたフォトマスク基板に、フレームを配置して、後部から、フレーム内部の空間のガスを排気する。
【選択図】 図3
【解決手段】一面に所定のパターンの形成されたフォトマスク基板と、フォトマスク基板のこの一面に対して垂直に、パターンの外周を囲むように配置されたフレームと、フレームに張設され、フォトマスク基板の一面に対向し、所定の間隔を置いて配置されたペリクル膜と、を備えるフォトマスクにおいて、フレームは、フォトマスク基板の一面と接する部分において開放する中空のフレームであり、フレームの少なくとも一箇所に孔部を備える。フレームを、フォトマスク基板に装着するときには、支持台に配置されたフォトマスク基板に、フレームを配置して、後部から、フレーム内部の空間のガスを排気する。
【選択図】 図3
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
この発明は、フォトマスク、ペリクル装脱着装置及び基板処理装置に関する。更に、具体的には、所望のパターンが形成されたフォトマスク基板と、このパターンを保護するペリクル膜と、このペリクル膜を張設するフレームとを備えるフォトマスクと、このフォトマスクのペリクル装脱着装置及びこれを用いた基板処理装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
半導体製造におけるリソグラフィ工程においては、フォトマスク基板に形成されたパターンに、光を照射し、このフォトマスクを透過した光を、ウェーハ上で結像させて、ウェーハ上の感光剤を感光させることにより、ウェーハに所定のパターンを転写する。
【0003】
ここで用いられるフォトマスク基板のパターン上に、異物が直接付着すると、その異物がそのままパターンと共に転写されるため、半導体チップの欠陥につながる場合がある。これを防止するため、一般に、パターンの形成されたフォトマスク基板を、ペリクル膜と呼ばれる薄膜により保護する方法が採られている。
【0004】
具体的に、ペリクル膜は、フォトマスク基板のパターン形成面の外側を囲むように配置されたペリクルフレームに保持され、これにより、フォトマスク基板のパターン形成面と所定の間隔を置いて張設される。即ち、フォトマスク基板のパターンの形成された部分は、ペリクルフレームと、これに張設されたペリクル膜とにより、パターン形成面に異物が付着しないように保護されている。
【0005】
一方、近年の半導体集積回路の微細化に伴い、リソグラフィ工程においても、露光光の短波長化が進み、次世代の露光光として、波長157nmのF2エキシマレーザ光を用いる研究が進められている。このF2エキシマレーザ光は、空気により吸収される性質をもつため、吸収の少ない窒素等の不活性ガス中での使用が必要となる。
【0006】
露光の際、基板処理装置内では、ペリクル装着済みのフォトマスクの保管されたフォトマスクライブラリから、ロボットハンドにより、所定のフォトマスクが取り出され、パーティクル検査室において、フォトマスク基板やペリクル表面の異物の有無について検査された後、再びロボットハンドにより搬送され露光装置に移動される。この時、基板処理装置内は、全体が窒素ガス等の不活性ガスにより置換され、一連の動作は、窒素等の不活性ガス内で行われる。
【0007】
また、フォトマスク基板と、ペリクルフレームと、ペリクル膜とで閉じられる空間の内部の空気によっても、F2エキシマレーザ光が吸収されるため、フォトマスク内部の空間内のガスを、基板処理装置内で置換できるように、ペリクルフレームには通気孔が多数設けられているものが提案されている。このようなフォトマスクを用いる場合、パーティクル検査の前に、フォトマスク内のガスを、ペリクルフレームの通気孔から、窒素等の不活性ガスに置換させる。(例えば、特許文献1参照。)。
【0008】
【特許文献1】
特開2001−133961号公報
【0009】
【発明が解決しようとする課題】
ところで、上述のようなフォトマスクにおいて、ペリクルフレームは、フォトマスク基板に、シリコン系の粘着剤などにより接着されている。このため、ペリクル膜に傷が生じた等の理由により、ペリクルの剥離が必要となる場合には、ペリクルフレームを剥離した後、この接着剤の残留を落とす洗浄等の工程が必要となる。このとき、フォトマスクのパターンに、ダメージを与えてしまう場合がある。
【0010】
また、ペリクル膜の再装着には再び接着剤を用いた装着が必要となる。従って、ペリクル膜の剥離や再装着には長時間を要し、半導体製造におけるスループットを低下させるという問題がある。
【0011】
また、F2エキシマレーザ光を使用するためには、フォトマスク内の雰囲気を窒素ガス等の不活性ガスに置換する必要がある。しかし、上述のような、フレームの通気孔からの置換では、フォトマスクが完全に置換されるまで長時間を要し、このため、スループットを低下させるという問題があった。
【0012】
従って、この発明は、上記問題を解決しスループットの向上を図ることを目的として、フレームの脱着を容易にし、及び、フォトマスク内部のガス置換のための時間を短縮できるように改良したフォトマスク、フォトマスク装脱着装置及び基板処理装置を提案するものである。
【0013】
【課題を解決するための手段】
従って、この発明におけるフォトマスクは、一面に所定のパターンの形成されたフォトマスク基板と、
前記フォトマスク基板の前記一面に対して垂直に、前記パターンの外周を囲むように配置されたフレームと、
前記フレームに張設され、フォトマスク基板の前記一面に対向し、所定の間隔を置いて配置されたペリクル膜と、
を備え、
前記フレームは、前記フォトマスク基板の前記一面と接する部分において開放する中空のフレームであり、
前記フレームの少なくとも一箇所に孔部を備えるものである。
【0014】
また、この発明におけるペリクル装脱着装置は、フォトマスクを支持する支持台と、
前記支持台に配置されたフォトマスクのペリクル膜を張設して支持する中空のフレーム内部の空間のガスを排気する排気手段と、を備えるものである。
【0015】
また、この発明の基板処理装置は、この発明のペリクル装脱着装置の配置されたペリクル装脱着装置部と、
フォトマスクを収納して保管するフォトマスク収納部と、
前記フォトマスクの検査を行う検査部と、
前記フォトマスクに形成されたフォトマスクパターンを基板に転写する基板処理部と、
を備えるものである。
【0016】
【発明の実施の形態】
以下図面を参照して、この発明の実施の形態について説明する。なお、各図において、同一または相当する部分には同一符号を付してその説明を省略ないし簡略化する。
【0017】
実施の形態
図1は、この発明の実施の形態におけるフォトマスク100を説明するための断面模式図であり、図2は、図1のA−A´方向におけるフォトマスク100の断面模式図である。
図1に示すように、フォトマスク100は、フォトマスク基板2と、ペリクルフレーム4と、ペリクル膜8とを含んで構成される。
【0018】
フォトマスク基板2には、所定のパターン(図示せず)が形成されている。このパターンの形成されたパターン形成面の外周部分には、この面に対して垂直に、ペリクルフレーム4が配置されている。ペリクルフレーム4は、石英ガラスにより形成されている。ペリクルフレーム4は、フォトマスク基板2のパターン形成面と接する部分において開放面を有する中空の枠体であり、その断面は、角張ったU字形状である。また、ペリクルフレーム4は、このU字の枠体と、フォトマスク基板2とによって閉じられる空間6を有する。
【0019】
ペリクル膜8は、ペリクルフレーム4に張設され、これにより、フォトマスク基板と所定の間隔をおいて、パターン形成面に対向するようにペリクル膜8が配置されている。ペリクル膜4は、石英ガラスにより形成されている。
また、ペリクルフレーム4の外枠の1箇所には、ペリクルフレーム4の外枠を、空間6から外側にまで貫通する通気孔10が設けられている。通気孔10には、栓12が設けられている。
【0020】
フォトマスク100においては、ペリクルフレーム4内の空間6は、通気孔10が栓12により閉じられ、ペリクルフレーム4が、フォトマスク基板2に装着されている状態においては、ペリクルフレーム4の内の空間6は、ペリクルフレーム4とフォトマスク基板2とにより密閉されている。また、このとき、フォトマスク基板2と、ペリクルフレーム4と、ペリクル膜8とにより閉じられる空間もまた、密閉された状態にある。
【0021】
図3は、この発明の実施の形態におけるペリクル装脱着装置200を説明するための一部透視部を含む概念図である。
図3に示すように、ペリクル装脱着装置200には、フォトマスク基板2を載置するフォトマスク支持台20が備えられている。フォトマスク支持台20付近の1箇所には、ペリクル用ロボットハンド22が設置されている。ペリクル用ロボットハンド22は、ペリクルフレーム4を保持し、または、搬送する。また、ペリクルフレーム4の栓12付近には、栓用ロボットハンド24が設置されている。栓用ロボットハンド24は、栓12の開閉を行うことができる。
【0022】
また、ペリクル装脱着装置200は、装着機構30を備える。装着機構30は、真空ポンプ32と、これに接続するエアチューブ34と、エアチューブ34の先端に形成されたエアノズル36とにより構成される。エアノズル36は、ペリクルフレーム4に設けられた通気孔10に係合するようになっている。
【0023】
また、ペリクル装脱着装置200は、脱着機構40を備える。脱着機構40は、窒素供給源42と、これに接続するエアチューブ44とを備える。また、エアチューブ44の途中、1箇所には、フィルタ46が設けられ、エアチューブ44の先端には、エアノズル48が設けられている。窒素ガス供給源42は、酸素濃度が100ppm程度の窒素ガスを供給することができる。また、エアノズル48は、ペリクルフレーム4に設けられた通気孔10に係合するようになっている。
【0024】
図4は、この発明の実施の形態における基板処理装置300を説明するための概念図である。
図4に示すように、基板処理装置300には、フォトマスクライブラリ50、ペリクル装脱着装置室52、パーティクル検査室54、及びチャンバ56の各部屋が設けられている。フォトマスクライブラリ50には、複数のフォトマスク100が保管されている。ペリクル装脱着室52には、ペリクル装脱着装置200が設置されている。パーティクル検査室54では、フォトマスク基板2に異物の付着や傷等の異常がないかどうか検査され、また、チャンバ56においては、露光が行われるようになっている。
【0025】
また、フォトマスクライブラリ50と、ペリクル装脱着室52との間には、フォトマスク100を保持して搬送するロボットハンド60が設けられている。また、ペリクル装脱着室52と、パーティクル検査室54との間のフォトマスク基板2の搬送用には、ロボットハンド62が設けられている。またロボットハンド62と、チャンバ56との間の搬送用には、アライメント用ロボットハンド64が設けられている。
【0026】
基板処理装置300には、エアフィルタ66が配置され、エアフィルタ66を介して、常に、窒素ガスが処理装置300内全体に供給されるようになっている。
【0027】
次に、以上のように構成されたペリクル装脱着装置200及び基板処理装置300の動作について説明する。
【0028】
図3を参照して、フォトマスク基板2にペリクルフレーム4を装着する際には、ペリクル装脱着装置200の装着機構30を用いる。具体的には、まず、フォトマスク支持台20に、フォトマスク基板2が、パターン形成面を上側にして載置される。その後、ペリクル用ロボットハンド22により、ペリクル膜8の張設されたペリクルフレーム4が搬送される。ペリクルフレーム4は、栓12が、栓用ロボットハンド24側に来るようにしてフォトマスク基板2上に載置される。
【0029】
次に、栓用ロボットハンド24により、栓12が引き抜かれ、通気孔10に、エアノズル36が挿入される。その後、真空ポンプ32により吸引を開始し、ペリクルフレーム4内の空間6のガスを排気する。その後、エアノズル36を外し、栓用ロボットハンド24により、再び、栓12を通気孔10に嵌め込む。これにより、ペリクルフレーム4内の空間6は陰圧になり、フォトマスク基板2に密着する。このようにして、接着剤なしで、フォトマスク基板2に、ペリクルフレーム4を装着することができる。
【0030】
フォトマスク100の、ペリクルフレーム4を外す場合には、ペリクル装脱着装置200の脱着機構40を用いる。具体的には、まず、フォトマスク100が、フォトマスク支持台20に載置される。このとき、フォトマスク100は、栓12が、栓用ロボットハンド24側に来るように載置される。
【0031】
次に、ペリクル用ロボットハンド24により、ペリクルフレーム4を保持し、この状態で、栓用ロボットハンド24により、栓12を取り外す。その後、通気孔10に、エアノズル48を挿入し、窒素供給源42から、酸素濃度が100ppm程度の窒素ガスの供給を開始する。窒素ガスは、エアチューブ44内を通り、フィルタ46を通過して異物が取り除かれた後、エアノズル48から、ペリクルフレーム4の空間6内に充填される。これにより、ペリクルフレーム4内の空間6は陽圧になり、フォトマスク基板2から、ペリクルフレーム4が取り外される。
【0032】
次に、基板処理装置300内の動作について説明する。
基板処理装置300のフォトマスクライブラリ50には、フォトマスク100が複数保管されている。このフォトマスクライブラリ50から、ロボットハンド60により、所定のフォトマスク100を選択して、ペリクル装脱着室52に搬送する。フォトマスク基板2は、ペリクル装脱着室52内の、ペリクル装脱着装置200のフォトマスク支持台20に配置される。ペリクル装脱着室52内では、上述したように、ペリクル装脱着装置200の脱着機構40により、ペリクルフレーム4内の空間6に窒素ガスが供給され、これにより、ペリクルフレーム4が外される。
【0033】
次に、ロボットハンド62により、パーティクル検査室54に、フォトマスク基板2が搬送される。パーティクル検査室54内では、フォトマスク基板2に、異物の付着や、傷等の異常がないかどうか検査される。
【0034】
検査終了後、ロボットハンド62により、フォトマスク基板2がアライメント用ロボットハンド64に搬送される。アライメント用ロボットハンド64により、フォトマスク基板2のアライメントが行われた後、チャンバ56内に搬送され、フォトマスク基板2のパターンがウェーハに転写される。
【0035】
露光後、フォトマスク基板2は、アライメント用ロボットハンド64により、チャンバ56から、ロボットハンド62に搬送され、ロボットハンド62により、ペリクル装脱着室52内のフォトマスク支持台20に載置される。ペリクル装脱着室52では、上述したように、フォトマスク基板2上に、ペリクルフレーム4が載置され、装着機構30により、ペリクルフレーム4内の空間6のガスが吸引され、これにより、再び、フォトマスク基板2に、ペリクルフレーム4が装着される。なお、ここで、ペリクル装脱着室52内は、窒素ガスによりパージされているため、フォトマスク100の内部の空間も窒素ガスが充填される。
【0036】
以上説明したように、この実施の形態によれば、ペリクルフレーム4内の空間6を陰圧にして、ペリクルフレーム4とフォトマスク基板2とによりこの空間を密封し、これによって、フォトマスク基板2に、ペリクルフレーム4を装着することができる。また、ペリクルフレーム4内の空間6に、窒素ガスを供給し、これによって、フォトマスク基板2から、ペリクルフレーム4を取り外すことができる。従って、フォトマスク基板2や、ペリクル膜8等に異常が発見され、ペリクル膜8を取り外さなければならない時などでも、ガスの吸引や供給のみで、ペリクルフレーム4の脱着を容易に行うことができる。従って、ペリクルフレーム4を取り外す際に、特別な洗浄工程を必要とせず、フォトマスク基板2のパターンにダメージを与えることを防ぐことができる。また、ペリクルフレーム4の装脱着に、粘着剤等の接着手段を必要とせず、また、取り外し後の洗浄の工程を必要としないため、スループットの向上を図ることができる。
【0037】
また、この実施の形態によれば、ペリクルフレーム4は、基板処理装置内で、装着を行うことができる。従って、ペリクルフレーム4を取り外して、フォトマスク基板2のみを露光装置内で用いることができる。従って、フォトマスク100内の空間を、窒素ガスに置換する工程を省略することができ、従って、半導体装置の製造のスループットの向上を図ることができる。また、この実施の形態によれば、窒素ガス内で容易にペリクルフレーム4を装着できるため、装着と同時に、フォトマスク100内の空間に窒素ガスを充填することができる。従って、ペリクル膜8を装着した状態のままフォトマスク100を用いて露光を行う場合にも、フォトマスク100内の空間に窒素ガスを充填する時間を短縮することができ、スループットの向上を図ることができる。
【0038】
なお、この実施の形態においては、ペリクル装脱着装置200に、装着機構30と、脱着機構40の両方を備える場合について説明した。しかし、この発明は、これに限るものではなく、例えば、装着機構30のみを備え、ペリクルフレーム4の取り外しについては、栓12を取り外すのみで対応するもの等であってもよい。
【0039】
また、この実施の形態においては、通気孔10に栓12が設けられているものについて説明した。しかし、この発明は、栓12が設けられているものに限るものではない。例えば、栓12の代わりに、通気孔10を、シールで閉じるもの等でもよく、また、通気孔10に弁を設けて、ガスの逆流を防止できるようにしたもの等であっても良い。
【0040】
また、この実施の形態において、装着機構30、脱着機構40は、ポンプ32あるいは、供給源42と、エアチューブ34、44、エアノズル36、48を備える場合について説明した。しかし、この発明においては、装脱着の手段は、これに限るものではなく、ペリクルフレーム4内の空間6から、適切にガスを排気し、あるいは、適切にガスを供給できるものであれば、他の手段を用いたものであってもよい。また、脱着機構40の窒素供給源42からは、酸素濃度100ppm程度の窒素ガスを供給する場合について説明した。しかし、この発明において、供給するガスは、このガスに限るものではなく、他のガスであってもよい。好適には、供給するガスとしては、酸素濃度が異なる窒素ガス等の不活性ガスや、また酸素が含まれない窒素ガス等の不活性ガス等が望ましい。
【0041】
また、この実施の形態においては、基板処理装置300内に、複数の部屋を設け、その部屋の間をロボットハンドが、フォトマスク100あるいはフォトマスク基板2を搬送する場合について説明した。しかし、この発明においては、これらの部屋の全てを基板処理装置300内に備える場合に限るものではなく、また、ロボットハンドにより、自動搬送できるようなものに限るものでもない。基板処理装置としては、ペリクル装脱着装置200と、露光装置とを組み合わせて使用できるものであれば、他の構成であってもよい。
【0042】
また、基板処理装置300内は、常に、フィルタ66を介して窒素ガスを供給している場合について説明した。しかし、この発明はこれに限るものではなく、基板処理装置300内を先に窒素ガスなどで、充填し、ガスの供給は行わないものであっても良い。また、供給するガスは、窒素ガスに限るものではなく、他の不活性ガスであってもよい。また、窒素ガス等の不活性ガスに、少量の酸素を含むものであっても良い。
【0043】
また、この実施の形態において、ペリクルフレーム4や、ペリクル膜8の材料を石英ガラスとしたが、この発明は、これに限るものではなく、他の材料で形成されたものであってもよい。但し、例えば、ペリクル膜8を装着したまま露光装置内で使用する場合には、露光光の透過率などは考慮する必要がある。
【0044】
尚、この発明において、孔部には、例えば、実施の形態における通気孔10が該当し、栓部材には、例えば、実施の形態における栓12が該当する。また、この発明において、排気手段には、例えば、この実施の形態における装着機構30が該当し、ガス供給手段には、例えば、脱着機構40が該当する。
【0045】
また、この発明において、ペリクル装脱着装置部には、例えば、実施の形態におけるペリクル装脱着室52が該当し、フォトマスク収納部には、例えば、フォトマスクライブラリ50が該当し、検査部には、例えば、パーティクル検査室54が該当し、基板処理部には、例えば、チャンバ56が該当する。
【0046】
また、この発明において、第一、第二、第三のロボットハンドには、例えば、それぞれ、ロボットハンド60、ロボットハンド62及び、アライメント用ロボットハンド64が該当する。
【0047】
【発明の効果】
以上説明したように、この発明によれば、フォトマスクのフレーム内部の空間のガスを吸引することにより、フレームを、フォトマスク基板に、容易に装着することが出来る。また、この空間にガスを供給することにより、フレームを容易に取り外すことができる。従って、フォトマスク基板や、ペリクル膜に異常があった場合にも、ペリクルの取り外しが容易であり、従って、スループットの向上を図ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】図1は、この発明の実施の形態におけるフォトマスクを説明するための断面模式図である。
【図2】図1のA−A´方向におけるフォトマスクの断面模式図である。
【図3】この発明の実施の形態におけるペリクル装脱着装置を説明するための概念図である。
【図4】この発明の実施の形態における基板処理装置を説明するための概念図である。
【符号の説明】
100 フォトマスク
200 ペリクル装脱着装置
300 基板処理装置
2 フォトマスク基板
4 ペリクルフレーム
6 空間
8 ペリクル膜
10 通気孔
12 栓
20 フォトマスク支持台
22 ペリクル用ロボットハンド
24 栓用ロボットハンド
30 装着機構
32 真空ポンプ
34 エアチューブ
36 エアノズル
40 脱着機構
42 窒素供給源
44 エアチューブ
46 エアフィルタ
48 エアノズル
50 フォトマスクライブラリ
52 ペリクル装脱着室
54 パーティクル検査室
56 チャンバ
60、62 ロボットハンド
64 アライメント用ロボットハンド
66 エアフィルタ
【発明の属する技術分野】
この発明は、フォトマスク、ペリクル装脱着装置及び基板処理装置に関する。更に、具体的には、所望のパターンが形成されたフォトマスク基板と、このパターンを保護するペリクル膜と、このペリクル膜を張設するフレームとを備えるフォトマスクと、このフォトマスクのペリクル装脱着装置及びこれを用いた基板処理装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
半導体製造におけるリソグラフィ工程においては、フォトマスク基板に形成されたパターンに、光を照射し、このフォトマスクを透過した光を、ウェーハ上で結像させて、ウェーハ上の感光剤を感光させることにより、ウェーハに所定のパターンを転写する。
【0003】
ここで用いられるフォトマスク基板のパターン上に、異物が直接付着すると、その異物がそのままパターンと共に転写されるため、半導体チップの欠陥につながる場合がある。これを防止するため、一般に、パターンの形成されたフォトマスク基板を、ペリクル膜と呼ばれる薄膜により保護する方法が採られている。
【0004】
具体的に、ペリクル膜は、フォトマスク基板のパターン形成面の外側を囲むように配置されたペリクルフレームに保持され、これにより、フォトマスク基板のパターン形成面と所定の間隔を置いて張設される。即ち、フォトマスク基板のパターンの形成された部分は、ペリクルフレームと、これに張設されたペリクル膜とにより、パターン形成面に異物が付着しないように保護されている。
【0005】
一方、近年の半導体集積回路の微細化に伴い、リソグラフィ工程においても、露光光の短波長化が進み、次世代の露光光として、波長157nmのF2エキシマレーザ光を用いる研究が進められている。このF2エキシマレーザ光は、空気により吸収される性質をもつため、吸収の少ない窒素等の不活性ガス中での使用が必要となる。
【0006】
露光の際、基板処理装置内では、ペリクル装着済みのフォトマスクの保管されたフォトマスクライブラリから、ロボットハンドにより、所定のフォトマスクが取り出され、パーティクル検査室において、フォトマスク基板やペリクル表面の異物の有無について検査された後、再びロボットハンドにより搬送され露光装置に移動される。この時、基板処理装置内は、全体が窒素ガス等の不活性ガスにより置換され、一連の動作は、窒素等の不活性ガス内で行われる。
【0007】
また、フォトマスク基板と、ペリクルフレームと、ペリクル膜とで閉じられる空間の内部の空気によっても、F2エキシマレーザ光が吸収されるため、フォトマスク内部の空間内のガスを、基板処理装置内で置換できるように、ペリクルフレームには通気孔が多数設けられているものが提案されている。このようなフォトマスクを用いる場合、パーティクル検査の前に、フォトマスク内のガスを、ペリクルフレームの通気孔から、窒素等の不活性ガスに置換させる。(例えば、特許文献1参照。)。
【0008】
【特許文献1】
特開2001−133961号公報
【0009】
【発明が解決しようとする課題】
ところで、上述のようなフォトマスクにおいて、ペリクルフレームは、フォトマスク基板に、シリコン系の粘着剤などにより接着されている。このため、ペリクル膜に傷が生じた等の理由により、ペリクルの剥離が必要となる場合には、ペリクルフレームを剥離した後、この接着剤の残留を落とす洗浄等の工程が必要となる。このとき、フォトマスクのパターンに、ダメージを与えてしまう場合がある。
【0010】
また、ペリクル膜の再装着には再び接着剤を用いた装着が必要となる。従って、ペリクル膜の剥離や再装着には長時間を要し、半導体製造におけるスループットを低下させるという問題がある。
【0011】
また、F2エキシマレーザ光を使用するためには、フォトマスク内の雰囲気を窒素ガス等の不活性ガスに置換する必要がある。しかし、上述のような、フレームの通気孔からの置換では、フォトマスクが完全に置換されるまで長時間を要し、このため、スループットを低下させるという問題があった。
【0012】
従って、この発明は、上記問題を解決しスループットの向上を図ることを目的として、フレームの脱着を容易にし、及び、フォトマスク内部のガス置換のための時間を短縮できるように改良したフォトマスク、フォトマスク装脱着装置及び基板処理装置を提案するものである。
【0013】
【課題を解決するための手段】
従って、この発明におけるフォトマスクは、一面に所定のパターンの形成されたフォトマスク基板と、
前記フォトマスク基板の前記一面に対して垂直に、前記パターンの外周を囲むように配置されたフレームと、
前記フレームに張設され、フォトマスク基板の前記一面に対向し、所定の間隔を置いて配置されたペリクル膜と、
を備え、
前記フレームは、前記フォトマスク基板の前記一面と接する部分において開放する中空のフレームであり、
前記フレームの少なくとも一箇所に孔部を備えるものである。
【0014】
また、この発明におけるペリクル装脱着装置は、フォトマスクを支持する支持台と、
前記支持台に配置されたフォトマスクのペリクル膜を張設して支持する中空のフレーム内部の空間のガスを排気する排気手段と、を備えるものである。
【0015】
また、この発明の基板処理装置は、この発明のペリクル装脱着装置の配置されたペリクル装脱着装置部と、
フォトマスクを収納して保管するフォトマスク収納部と、
前記フォトマスクの検査を行う検査部と、
前記フォトマスクに形成されたフォトマスクパターンを基板に転写する基板処理部と、
を備えるものである。
【0016】
【発明の実施の形態】
以下図面を参照して、この発明の実施の形態について説明する。なお、各図において、同一または相当する部分には同一符号を付してその説明を省略ないし簡略化する。
【0017】
実施の形態
図1は、この発明の実施の形態におけるフォトマスク100を説明するための断面模式図であり、図2は、図1のA−A´方向におけるフォトマスク100の断面模式図である。
図1に示すように、フォトマスク100は、フォトマスク基板2と、ペリクルフレーム4と、ペリクル膜8とを含んで構成される。
【0018】
フォトマスク基板2には、所定のパターン(図示せず)が形成されている。このパターンの形成されたパターン形成面の外周部分には、この面に対して垂直に、ペリクルフレーム4が配置されている。ペリクルフレーム4は、石英ガラスにより形成されている。ペリクルフレーム4は、フォトマスク基板2のパターン形成面と接する部分において開放面を有する中空の枠体であり、その断面は、角張ったU字形状である。また、ペリクルフレーム4は、このU字の枠体と、フォトマスク基板2とによって閉じられる空間6を有する。
【0019】
ペリクル膜8は、ペリクルフレーム4に張設され、これにより、フォトマスク基板と所定の間隔をおいて、パターン形成面に対向するようにペリクル膜8が配置されている。ペリクル膜4は、石英ガラスにより形成されている。
また、ペリクルフレーム4の外枠の1箇所には、ペリクルフレーム4の外枠を、空間6から外側にまで貫通する通気孔10が設けられている。通気孔10には、栓12が設けられている。
【0020】
フォトマスク100においては、ペリクルフレーム4内の空間6は、通気孔10が栓12により閉じられ、ペリクルフレーム4が、フォトマスク基板2に装着されている状態においては、ペリクルフレーム4の内の空間6は、ペリクルフレーム4とフォトマスク基板2とにより密閉されている。また、このとき、フォトマスク基板2と、ペリクルフレーム4と、ペリクル膜8とにより閉じられる空間もまた、密閉された状態にある。
【0021】
図3は、この発明の実施の形態におけるペリクル装脱着装置200を説明するための一部透視部を含む概念図である。
図3に示すように、ペリクル装脱着装置200には、フォトマスク基板2を載置するフォトマスク支持台20が備えられている。フォトマスク支持台20付近の1箇所には、ペリクル用ロボットハンド22が設置されている。ペリクル用ロボットハンド22は、ペリクルフレーム4を保持し、または、搬送する。また、ペリクルフレーム4の栓12付近には、栓用ロボットハンド24が設置されている。栓用ロボットハンド24は、栓12の開閉を行うことができる。
【0022】
また、ペリクル装脱着装置200は、装着機構30を備える。装着機構30は、真空ポンプ32と、これに接続するエアチューブ34と、エアチューブ34の先端に形成されたエアノズル36とにより構成される。エアノズル36は、ペリクルフレーム4に設けられた通気孔10に係合するようになっている。
【0023】
また、ペリクル装脱着装置200は、脱着機構40を備える。脱着機構40は、窒素供給源42と、これに接続するエアチューブ44とを備える。また、エアチューブ44の途中、1箇所には、フィルタ46が設けられ、エアチューブ44の先端には、エアノズル48が設けられている。窒素ガス供給源42は、酸素濃度が100ppm程度の窒素ガスを供給することができる。また、エアノズル48は、ペリクルフレーム4に設けられた通気孔10に係合するようになっている。
【0024】
図4は、この発明の実施の形態における基板処理装置300を説明するための概念図である。
図4に示すように、基板処理装置300には、フォトマスクライブラリ50、ペリクル装脱着装置室52、パーティクル検査室54、及びチャンバ56の各部屋が設けられている。フォトマスクライブラリ50には、複数のフォトマスク100が保管されている。ペリクル装脱着室52には、ペリクル装脱着装置200が設置されている。パーティクル検査室54では、フォトマスク基板2に異物の付着や傷等の異常がないかどうか検査され、また、チャンバ56においては、露光が行われるようになっている。
【0025】
また、フォトマスクライブラリ50と、ペリクル装脱着室52との間には、フォトマスク100を保持して搬送するロボットハンド60が設けられている。また、ペリクル装脱着室52と、パーティクル検査室54との間のフォトマスク基板2の搬送用には、ロボットハンド62が設けられている。またロボットハンド62と、チャンバ56との間の搬送用には、アライメント用ロボットハンド64が設けられている。
【0026】
基板処理装置300には、エアフィルタ66が配置され、エアフィルタ66を介して、常に、窒素ガスが処理装置300内全体に供給されるようになっている。
【0027】
次に、以上のように構成されたペリクル装脱着装置200及び基板処理装置300の動作について説明する。
【0028】
図3を参照して、フォトマスク基板2にペリクルフレーム4を装着する際には、ペリクル装脱着装置200の装着機構30を用いる。具体的には、まず、フォトマスク支持台20に、フォトマスク基板2が、パターン形成面を上側にして載置される。その後、ペリクル用ロボットハンド22により、ペリクル膜8の張設されたペリクルフレーム4が搬送される。ペリクルフレーム4は、栓12が、栓用ロボットハンド24側に来るようにしてフォトマスク基板2上に載置される。
【0029】
次に、栓用ロボットハンド24により、栓12が引き抜かれ、通気孔10に、エアノズル36が挿入される。その後、真空ポンプ32により吸引を開始し、ペリクルフレーム4内の空間6のガスを排気する。その後、エアノズル36を外し、栓用ロボットハンド24により、再び、栓12を通気孔10に嵌め込む。これにより、ペリクルフレーム4内の空間6は陰圧になり、フォトマスク基板2に密着する。このようにして、接着剤なしで、フォトマスク基板2に、ペリクルフレーム4を装着することができる。
【0030】
フォトマスク100の、ペリクルフレーム4を外す場合には、ペリクル装脱着装置200の脱着機構40を用いる。具体的には、まず、フォトマスク100が、フォトマスク支持台20に載置される。このとき、フォトマスク100は、栓12が、栓用ロボットハンド24側に来るように載置される。
【0031】
次に、ペリクル用ロボットハンド24により、ペリクルフレーム4を保持し、この状態で、栓用ロボットハンド24により、栓12を取り外す。その後、通気孔10に、エアノズル48を挿入し、窒素供給源42から、酸素濃度が100ppm程度の窒素ガスの供給を開始する。窒素ガスは、エアチューブ44内を通り、フィルタ46を通過して異物が取り除かれた後、エアノズル48から、ペリクルフレーム4の空間6内に充填される。これにより、ペリクルフレーム4内の空間6は陽圧になり、フォトマスク基板2から、ペリクルフレーム4が取り外される。
【0032】
次に、基板処理装置300内の動作について説明する。
基板処理装置300のフォトマスクライブラリ50には、フォトマスク100が複数保管されている。このフォトマスクライブラリ50から、ロボットハンド60により、所定のフォトマスク100を選択して、ペリクル装脱着室52に搬送する。フォトマスク基板2は、ペリクル装脱着室52内の、ペリクル装脱着装置200のフォトマスク支持台20に配置される。ペリクル装脱着室52内では、上述したように、ペリクル装脱着装置200の脱着機構40により、ペリクルフレーム4内の空間6に窒素ガスが供給され、これにより、ペリクルフレーム4が外される。
【0033】
次に、ロボットハンド62により、パーティクル検査室54に、フォトマスク基板2が搬送される。パーティクル検査室54内では、フォトマスク基板2に、異物の付着や、傷等の異常がないかどうか検査される。
【0034】
検査終了後、ロボットハンド62により、フォトマスク基板2がアライメント用ロボットハンド64に搬送される。アライメント用ロボットハンド64により、フォトマスク基板2のアライメントが行われた後、チャンバ56内に搬送され、フォトマスク基板2のパターンがウェーハに転写される。
【0035】
露光後、フォトマスク基板2は、アライメント用ロボットハンド64により、チャンバ56から、ロボットハンド62に搬送され、ロボットハンド62により、ペリクル装脱着室52内のフォトマスク支持台20に載置される。ペリクル装脱着室52では、上述したように、フォトマスク基板2上に、ペリクルフレーム4が載置され、装着機構30により、ペリクルフレーム4内の空間6のガスが吸引され、これにより、再び、フォトマスク基板2に、ペリクルフレーム4が装着される。なお、ここで、ペリクル装脱着室52内は、窒素ガスによりパージされているため、フォトマスク100の内部の空間も窒素ガスが充填される。
【0036】
以上説明したように、この実施の形態によれば、ペリクルフレーム4内の空間6を陰圧にして、ペリクルフレーム4とフォトマスク基板2とによりこの空間を密封し、これによって、フォトマスク基板2に、ペリクルフレーム4を装着することができる。また、ペリクルフレーム4内の空間6に、窒素ガスを供給し、これによって、フォトマスク基板2から、ペリクルフレーム4を取り外すことができる。従って、フォトマスク基板2や、ペリクル膜8等に異常が発見され、ペリクル膜8を取り外さなければならない時などでも、ガスの吸引や供給のみで、ペリクルフレーム4の脱着を容易に行うことができる。従って、ペリクルフレーム4を取り外す際に、特別な洗浄工程を必要とせず、フォトマスク基板2のパターンにダメージを与えることを防ぐことができる。また、ペリクルフレーム4の装脱着に、粘着剤等の接着手段を必要とせず、また、取り外し後の洗浄の工程を必要としないため、スループットの向上を図ることができる。
【0037】
また、この実施の形態によれば、ペリクルフレーム4は、基板処理装置内で、装着を行うことができる。従って、ペリクルフレーム4を取り外して、フォトマスク基板2のみを露光装置内で用いることができる。従って、フォトマスク100内の空間を、窒素ガスに置換する工程を省略することができ、従って、半導体装置の製造のスループットの向上を図ることができる。また、この実施の形態によれば、窒素ガス内で容易にペリクルフレーム4を装着できるため、装着と同時に、フォトマスク100内の空間に窒素ガスを充填することができる。従って、ペリクル膜8を装着した状態のままフォトマスク100を用いて露光を行う場合にも、フォトマスク100内の空間に窒素ガスを充填する時間を短縮することができ、スループットの向上を図ることができる。
【0038】
なお、この実施の形態においては、ペリクル装脱着装置200に、装着機構30と、脱着機構40の両方を備える場合について説明した。しかし、この発明は、これに限るものではなく、例えば、装着機構30のみを備え、ペリクルフレーム4の取り外しについては、栓12を取り外すのみで対応するもの等であってもよい。
【0039】
また、この実施の形態においては、通気孔10に栓12が設けられているものについて説明した。しかし、この発明は、栓12が設けられているものに限るものではない。例えば、栓12の代わりに、通気孔10を、シールで閉じるもの等でもよく、また、通気孔10に弁を設けて、ガスの逆流を防止できるようにしたもの等であっても良い。
【0040】
また、この実施の形態において、装着機構30、脱着機構40は、ポンプ32あるいは、供給源42と、エアチューブ34、44、エアノズル36、48を備える場合について説明した。しかし、この発明においては、装脱着の手段は、これに限るものではなく、ペリクルフレーム4内の空間6から、適切にガスを排気し、あるいは、適切にガスを供給できるものであれば、他の手段を用いたものであってもよい。また、脱着機構40の窒素供給源42からは、酸素濃度100ppm程度の窒素ガスを供給する場合について説明した。しかし、この発明において、供給するガスは、このガスに限るものではなく、他のガスであってもよい。好適には、供給するガスとしては、酸素濃度が異なる窒素ガス等の不活性ガスや、また酸素が含まれない窒素ガス等の不活性ガス等が望ましい。
【0041】
また、この実施の形態においては、基板処理装置300内に、複数の部屋を設け、その部屋の間をロボットハンドが、フォトマスク100あるいはフォトマスク基板2を搬送する場合について説明した。しかし、この発明においては、これらの部屋の全てを基板処理装置300内に備える場合に限るものではなく、また、ロボットハンドにより、自動搬送できるようなものに限るものでもない。基板処理装置としては、ペリクル装脱着装置200と、露光装置とを組み合わせて使用できるものであれば、他の構成であってもよい。
【0042】
また、基板処理装置300内は、常に、フィルタ66を介して窒素ガスを供給している場合について説明した。しかし、この発明はこれに限るものではなく、基板処理装置300内を先に窒素ガスなどで、充填し、ガスの供給は行わないものであっても良い。また、供給するガスは、窒素ガスに限るものではなく、他の不活性ガスであってもよい。また、窒素ガス等の不活性ガスに、少量の酸素を含むものであっても良い。
【0043】
また、この実施の形態において、ペリクルフレーム4や、ペリクル膜8の材料を石英ガラスとしたが、この発明は、これに限るものではなく、他の材料で形成されたものであってもよい。但し、例えば、ペリクル膜8を装着したまま露光装置内で使用する場合には、露光光の透過率などは考慮する必要がある。
【0044】
尚、この発明において、孔部には、例えば、実施の形態における通気孔10が該当し、栓部材には、例えば、実施の形態における栓12が該当する。また、この発明において、排気手段には、例えば、この実施の形態における装着機構30が該当し、ガス供給手段には、例えば、脱着機構40が該当する。
【0045】
また、この発明において、ペリクル装脱着装置部には、例えば、実施の形態におけるペリクル装脱着室52が該当し、フォトマスク収納部には、例えば、フォトマスクライブラリ50が該当し、検査部には、例えば、パーティクル検査室54が該当し、基板処理部には、例えば、チャンバ56が該当する。
【0046】
また、この発明において、第一、第二、第三のロボットハンドには、例えば、それぞれ、ロボットハンド60、ロボットハンド62及び、アライメント用ロボットハンド64が該当する。
【0047】
【発明の効果】
以上説明したように、この発明によれば、フォトマスクのフレーム内部の空間のガスを吸引することにより、フレームを、フォトマスク基板に、容易に装着することが出来る。また、この空間にガスを供給することにより、フレームを容易に取り外すことができる。従って、フォトマスク基板や、ペリクル膜に異常があった場合にも、ペリクルの取り外しが容易であり、従って、スループットの向上を図ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】図1は、この発明の実施の形態におけるフォトマスクを説明するための断面模式図である。
【図2】図1のA−A´方向におけるフォトマスクの断面模式図である。
【図3】この発明の実施の形態におけるペリクル装脱着装置を説明するための概念図である。
【図4】この発明の実施の形態における基板処理装置を説明するための概念図である。
【符号の説明】
100 フォトマスク
200 ペリクル装脱着装置
300 基板処理装置
2 フォトマスク基板
4 ペリクルフレーム
6 空間
8 ペリクル膜
10 通気孔
12 栓
20 フォトマスク支持台
22 ペリクル用ロボットハンド
24 栓用ロボットハンド
30 装着機構
32 真空ポンプ
34 エアチューブ
36 エアノズル
40 脱着機構
42 窒素供給源
44 エアチューブ
46 エアフィルタ
48 エアノズル
50 フォトマスクライブラリ
52 ペリクル装脱着室
54 パーティクル検査室
56 チャンバ
60、62 ロボットハンド
64 アライメント用ロボットハンド
66 エアフィルタ
Claims (9)
- 一面に所定のパターンの形成されたフォトマスク基板と、
前記フォトマスク基板の前記一面に対して垂直に、前記パターンの外周を囲むように配置されたフレームと、
前記フレームに張設され、フォトマスク基板の前記一面に対向し、所定の間隔を置いて配置されたペリクル膜と、
を備え、
前記フレームは、前記フォトマスク基板の前記一面と接する部分において開放する中空のフレームであり、
前記フレームの少なくとも一箇所に孔部を備えることを特徴とするフォトマスク。 - 前記孔部に、前記孔部を閉じる栓部材を備えることを特徴とする請求項1に記載のフォトマスク。
- フォトマスクを支持する支持台と、
前記支持台に配置されたフォトマスクのペリクル膜を張設して支持する中空のフレーム内部の空間のガスを排気する排気手段と、
を備えることを特徴とするペリクル装脱着装置。 - 前記排気手段は、
前記フレームに設けられた孔部に接続するエアノズルと、
前記エアノズルを介してガスを吸引するポンプと、
を備えることを特徴とする請求項3に記載のペリクル装脱着装置。 - 前記フレーム内部の空間にガスを供給するガス供給手段を備えることを特徴とする請求項3または4に記載のペリクル装脱着装置。
- フォトマスクを支持する支持台と、
前記支持台に配置されたフォトマスクのペリクル膜を張設して支持する中空のフレーム内部の空間にガスを供給するガス供給手段と、
を備えることを特徴とするペリクル装脱着装置。 - 前記供給手段は、
前記フレームに設けられた孔部に接続するエアノズルと、
前記エアノズルを介してガスを供給する供給源と、
を備えることを特徴とする請求項5または6に記載のペリクル装脱着装置。 - 請求項3から7のいずれかに記載のペリクル装脱着装置の配置されたペリクル装脱着装置部と、
フォトマスクを収納して保管するフォトマスク収納部と、
前記フォトマスクの検査を行う検査部と、
前記フォトマスクに形成されたパターンを基板に転写する基板処理部と、
を備えることを特徴とする基板処理装置。 - 前記ペリクル装脱着装置部と、前記フォトマスク収納部との間で、フォトマスクを自動的に搬送する第一のロボットハンドと、
前記ペリクル装脱着装置部と、前記検査部との間で、フォトマスクを自動的に搬送する第二のロボットハンドと、
前記フォトマスク装脱着装置部と、前記基板処理部との間で、フォトマスクを自動的に搬送する第三のロボットハンドと、
を備えることを特徴とする請求項8に記載の基板処理装置。
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|---|---|---|---|
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| JP2003030087A JP2004240221A (ja) | 2003-02-06 | 2003-02-06 | フォトマスク、ペリクル装脱着装置及び基板処理装置 |
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| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JP2004240221A true JP2004240221A (ja) | 2004-08-26 |
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|---|---|---|---|
| JP2003030087A Pending JP2004240221A (ja) | 2003-02-06 | 2003-02-06 | フォトマスク、ペリクル装脱着装置及び基板処理装置 |
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| KR102949894B1 (ko) | 2020-09-29 | 2026-04-08 | 삼성전자주식회사 | 온도/압력이 독립으로 제어되는 스터드 부착 장치 및 스터드 부착 방법 |
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2003
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