JP2004247258A - 燃料電池積層体、それに用いるセパレータおよび燃料電池システム - Google Patents
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Abstract
【課題】簡単な構成で熱媒体経路内の空気を追い出せる燃料電池積層体、それに用いる簡単な構成で安価なセパレータおよび燃料電池システムの提供。
【解決手段】単セルと、燃料ガス流路または酸化剤ガス流路または熱媒体流路を備えるセパレータ10Aを積層した燃料電池積層体において、セパレータ10Aは、燃料電池の積層方向に貫通する熱媒体供給第1マニホールド19から熱媒体供給口20Aを経て供給される熱媒体を熱媒体流路9と連通し、熱媒体流路9に熱媒体を分配・供給する熱媒体供給第2マニホールド21を備え、熱媒体供給口20Aと反対側の最下流に位置する少なくとも1つの熱媒体流路90Aの開口部90Aの位置を他の冷却水流路9の開口部90の位置より高い位置に設けることにより課題を解決できる。
【選択図】 図1
【解決手段】単セルと、燃料ガス流路または酸化剤ガス流路または熱媒体流路を備えるセパレータ10Aを積層した燃料電池積層体において、セパレータ10Aは、燃料電池の積層方向に貫通する熱媒体供給第1マニホールド19から熱媒体供給口20Aを経て供給される熱媒体を熱媒体流路9と連通し、熱媒体流路9に熱媒体を分配・供給する熱媒体供給第2マニホールド21を備え、熱媒体供給口20Aと反対側の最下流に位置する少なくとも1つの熱媒体流路90Aの開口部90Aの位置を他の冷却水流路9の開口部90の位置より高い位置に設けることにより課題を解決できる。
【選択図】 図1
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は燃料電池積層体、それに用いるセパレータおよび燃料電池システムに関するものであり、さらに詳しくは、各セルで均一な発電ができ、均一な起電力が得られる高性能の燃料電池積層体、それに用いるセパレータおよび燃料電池システムに関するものである。
【0002】
【従来の技術】
図8は、従来の燃料電池の1形態である固体高分子形燃料電池の電極(セル)の基本構成を示す分解断面図である。固体高分子電解質膜1の両側の主面にそれぞれ貴金属(主として白金)を含む空気極(カソード)側触媒層2および燃料極(アノード)側触媒層3を接合してあり、空気極側触媒層2および燃料極側触媒層3と対向して、それぞれ空気極側ガス拡散層4および燃料極側ガス拡散層5が配置される。これによりそれぞれ空気極6および燃料極7が構成される。これらのガス拡散層4および5は、それぞれ酸化剤ガスおよび燃料ガスを通過させると同時に、電流を外部に伝える働きをする。そして、ガス拡散層4、5の外面にガス拡散層4、5に面して反応ガス流通用ガス流路(燃料ガス流路または酸化剤ガス流路)8を備え、相対する主面に冷却水などの熱媒体流通用の熱媒体流路9を備えた導電性でかつガス不透過性の材料よりなる一組みのセパレータ10を配置し、前記電解質膜1と前記触媒層2、3と前記ガス拡散層4、5とを締め付けて挟持して燃料電池用電極11が構成されている。
【0003】
図9は、固体高分子形燃料電池スタック(積層体)の基本構成を示す断面図である。多数の燃料電池用電極11を積層し、集電板12、電気絶縁と熱絶縁を目的とする絶縁板13ならびに荷重を加えて積層状態を保持するための締付板14によって挟持し、ボルト15とナット17により締め付けられており、締め付け荷重は、皿バネ16により加えられている。
【0004】
固体高分子電解質膜1は分子中にプロトン交換基を有しており、含水量を飽和させると比抵抗が常温で20Ωcm2 以下となり、プロトン導電性電解質として機能する。このように固体高分子電解質膜1は含水させることによりプロトン導電性電解質として機能するもので、固体高分子形燃料電池においては、反応ガスに水蒸気を飽和に含ませて各燃料電池用電極11に供給して運転する方法が採られている。
【0005】
燃料極7に水素を含む燃料ガス、空気極6に酸素を含む酸化剤ガスを供給すると、燃料極7では、水素分子を水素イオンと電子に分解する燃料極反応、空気極6では、酸素と水素イオンと電子から水を生成する以下の電気化学反応がそれぞれ行われ、燃料極から空気極に向かって外部回路を移動する電子により電力が負荷に供給されるとともに、空気極側に水が生成されることとなる。
【0006】
燃料極;H2 →2H+ +2e− (燃料極反応)
空気極;2H+ + (1/2) O2 +2e− →H2 O(空気極反応)
全体 ;H2 + (1/2) O2 →H2 O
【0007】
燃料電池での電気化学反応は発熱反応であるため、その反応熱によって燃料電池の温度が上昇し、発電性能が阻害されてしまう。これを防止するために、熱媒体流通用の熱媒体流路9を備えたセパレータ10(冷却プレート)をスタック内に組み込み、熱媒体として、例えば、冷却水を流すことにより電池内部を冷却している。
【0008】
図10はこの燃料電池システムを説明する説明図である。燃料電池スタック(積層体)18は、その積層方向に沿って熱媒体供給第1マニホールド19及び熱媒体排出マニホールド23がそれぞれ貫通して設けられている。
図示は省略したが、燃料供給マニホールドと燃料排出マニホールド、並びに酸化剤供給マニホールドと酸化剤排出マニホールドも同様に燃料電池積層体18の積層方向に沿って貫通して設けられている。
【0009】
熱媒体供給第1マニホールド19の一端には、熱媒体供給第1マニホールド19の下面より下方から配管された熱媒体供給管27が接続されている。熱媒体供給管27は、他端が熱媒体タンク25に接続され、途中の要所にポンプ26が接続されている。又、熱媒体タンク25は、底部に排出管28を有し、この排出管28と熱媒体供給管27との接続部の下流側に排出弁29が設けられている。
【0010】
前記熱媒体排出マニホールド23には、熱媒体排出管31が接続されている。この熱媒体排出管31は、他端が熱媒体タンク25に接続されている。
上記のように冷却系が構成された燃料電池積層体18において、起動時には先ず、前記ポンプ26により熱媒体タンク25内の熱媒体を吸引し、熱媒体供給管27を経て熱媒体供給第1マニホールド19内に供給する。
熱媒体供給第1マニホールド19内に供給された熱媒体は、各セルの図示しない熱媒体流路9を流れて冷却作用をなした後、前記熱媒体排出マニホールド23に排出される。そして、熱媒体排出マニホールド23に排出された熱媒体は、熱媒体排出管31を経て熱媒体タンク25内に戻される。
19aは、熱媒体供給口、23aは、熱媒体排出口を示す。
【0011】
図11(イ)、(ロ)は図10に示した燃料電池スタック(積層体)18に用いられるセパレータ10の例を示す説明図である。
図11(イ)に示したセパレータ10は、上方の端部に熱媒体供給用の熱媒体供給第1マニホールド19が燃料電池の積層方向に貫通して形成されており、図10に示した熱媒体供給口19aからこの熱媒体供給第1マニホールド19を経て供給される熱媒体を熱媒体流路9に分配・供給されるようになっており、他方の端部には熱媒体排出用の熱媒体排出マニホールド23が燃料電池の積層方向に貫通して形成されており、熱媒体排出マニホールド23を経て図10に示した熱媒体排出口23aから外部に排出されるようになっている。
【0012】
一方、図11(ロ)に示したセパレータ10は、燃料電池の積層方向に貫通する熱媒体供給第1マニホールド19を設けるとともに、熱媒体供給第1マニホールド19から熱媒体供給口20Aを経て供給される熱媒体を熱媒体流路9と連通し、熱媒体流路9に熱媒体を分配・供給する熱媒体供給第2マニホールド21を上方の端部に設けてあり、他方の端部には熱媒体排出用の熱媒体排出第1マニホールド22が形成されており、排出された熱媒体を熱媒体排出口24Aから、燃料電池の積層方向に貫通して設けた熱媒体排出マニホールド23を経て外部に排出されるようになっている。
【0013】
上記の従来の燃料電池スタック(積層体)18の起動時や運転中に、熱媒体供給経路(熱媒体供給管27など)あるいは熱媒体供給マニホールド(熱媒体供給第1マニホールド19、熱媒体供給第2マニホールド21など)あるいは熱媒体排出マニホールド(熱媒体排出マニホールド23、熱媒体排出第1マニホールド22など)内に空気が残り、熱媒体の流れが、残留空気により阻害されて、熱媒体流路9への熱媒体の分配・供給が不均一になったり、少なくなったり、とぎれたり、停止したりする。このため、燃料電池積層体18内で温度分布が生じ、電池性能や寿命に対して悪影響を及ぼしていた。これは、特に起動時において生じ易い。
【0014】
そこで、前記冷媒供給マニホールドの冷媒供給口以外の他端に空気抜き手段を備え、例えば前記冷媒排出マニホールドに、冷媒の循環を抑制する背圧発生手段を備え、冷媒流路に冷媒を供給する前に、冷媒供給マニホールド内の空気を追い出すようにした燃料電池が提供されている(例えば、特許文献1参照)。
【0015】
【特許文献1】
特願2001−344877号
【0016】
【発明が解決しようとする課題】
しかし、従来の前記燃料電池は空気を追い出すことはできるが、煩雑でコストアップになる問題があった。
そこで本発明の第1の目的は、簡単な構成により、熱媒体供給経路あるいは熱媒体供給マニホールドあるいは熱媒体排出マニホールド内などの空気を容易にかつ低コストで追い出すことができる燃料電池積層体を提供することであり、
本発明の第2の目的は、このような目的のために使用できる簡単な構成で安価なセパレータを提供することであり、
本発明の第3の目的は、熱媒体供給経路あるいは熱媒体供給マニホールドあるいは熱媒体排出マニホールド内などの空気を容易にかつ低コストで追い出すことができる燃料電池システムを提供することである。
【0017】
【課題を解決するための手段】
前記課題を解決するための本発明の請求項1記載の燃料電池積層体は、空気極と電解質膜と燃料極で構成されたセルと、複数の燃料ガス流路または酸化剤ガス流路または熱媒体流路を備えるセパレータを積層した燃料電池積層体において、
熱媒体供給第1マニホールドを燃料電池の積層方向に貫通して設けるとともに、前記熱媒体供給第1マニホールドから熱媒体供給口を経て供給される熱媒体を前記熱媒体流路と連通し、前記熱媒体流路に熱媒体を分配・供給する熱媒体供給第2マニホールドを設け、前記熱媒体供給口と反対側の最下流に位置する少なくとも1つの熱媒体流路の開口部の位置を他の熱媒体流路の開口部の位置より高い位置に設けたことを特徴とする。
【0018】
熱媒体供給口を経て熱媒体供給第2マニホールド内に熱媒体を供給した場合、万一、熱媒体供給口と反対側の熱媒体供給第2マニホールド内の特に上部に泡などの空気が残っても、最下流に位置する少なくとも1つの熱媒体流路の開口部の位置を他の熱媒体流路の開口部の位置より高い位置に設けたので、この開口部に熱媒体が少しでも流れると残留空気を巻き込み同伴して流れるので、残留空気はすくなくなり、そして排出されてなくなるので、各熱媒体流路への熱媒体の分配・供給が均一になり、燃料電池積層体内で温度分布が均一になる。
本発明の燃料電池積層体は、構成が簡単で、冷媒供給マニホールド内の空気を容易にかつ低コストで追い出すことができ、高電池性能、高寿命が得られ、信頼性が高い。
【0019】
本発明の請求項2記載の燃料電池積層体は、空気極と電解質膜と燃料極で構成されたセルと、複数の燃料ガス流路または酸化剤ガス流路または熱媒体流路を備えるセパレータを積層した燃料電池積層体において、
熱媒体を前記熱媒体流路に分配・供給する熱媒体供給第1マニホールドを燃料電池の積層方向に貫通して設け、前記熱媒体供給第1マニホールドの最下流に位置する少なくとも1つの熱媒体流路の開口部の位置を他の熱媒体流路の開口部の位置より高い位置に設けたことを特徴とする。
【0020】
熱媒体供給口を経て燃料電池の積層方向に貫通して設けた熱媒体供給第1マニホールド内に熱媒体を供給した場合、熱媒体供給第1マニホールドの最下流の位置に空気が残留し易いが、万一、熱媒体供給第1マニホールド内の最下流の位置の特に上部に泡などの空気が残っても、最下流に位置する少なくとも1つの熱媒体流路の開口部の位置を他の熱媒体流路の開口部の位置より高い位置に設けたので、この開口部に熱媒体が少しでも流れると残留空気を巻き込み同伴して流れるので、残留空気はすくなくなり、そして排出されてなくなるので、各熱媒体流路への熱媒体の分配・供給が均一になり、燃料電池積層体内で温度分布が均一になる。
本発明の燃料電池積層体は、構成が簡単で、冷媒供給マニホールド内の空気を容易にかつ低コストで追い出すことができ、高電池性能、高寿命が得られ、信頼性が高い。
【0021】
本発明の請求項3記載の燃料電池セパレータは、熱媒体供給第1マニホールドから熱媒体供給口を経て供給される熱媒体を、複数の熱媒体流路と連通し、前記熱媒体流路に熱媒体を分配・供給する熱媒体供給第2マニホールドを備えたセパレータにおいて、前記熱媒体供給口と反対側の最下流に位置する少なくとも1つの熱媒体流路の開口部の位置を他の熱媒体流路の開口部の位置より高い位置に設けたことを特徴とする。
【0022】
熱媒体供給口を経て熱媒体供給第2マニホールド内に熱媒体を供給した場合、万一、熱媒体供給口と反対側の熱媒体供給第2マニホールド内の特に上部に泡などの空気が残っても、開口部の位置を他の熱媒体流路の開口部の位置より高い位置に設けた熱媒体流路は残留空気にあまり影響されず熱媒体が流れ、熱媒体が少しでも流れると残留空気を巻き込み同伴して流れるので、残留空気はすくなくなり、排出されてなくなるので、熱媒体流路への熱媒体供給が少なくなったり、とぎれたり、停止したりせず、熱媒体の分配・供給が均一になり、燃料電池積層体内の温度分布が均一になる。
【0023】
本発明の請求項4は、燃料電池への熱媒体供給経路または熱媒体供給マニホールドあるいは熱媒体排出マニホールドにガス抜き手段を設け、前記ガス抜き手段はガスを捕捉するガス溜りと、このガス溜りの上部と熱媒体タンクとを接続するガス抜き経路とからなることを特徴とする燃料電池システムである。
【0024】
熱媒体供給経路あるいは熱媒体供給マニホールドあるいは熱媒体排出マニホールド内などには空気が残留し易いが、空気が残留し易い箇所にガス溜りを設けてガスを一旦捕捉し、次いでこのガス溜りの上部からガス抜き経路を経て熱媒体タンクへ熱媒体とともに排出するようにすれば、熱媒体流路への熱媒体供給が少なくなったり、とぎれたり、停止したりせず、熱媒体の分配・供給が均一になり、燃料電池積層体内の温度分布が均一になる。
【0025】
本発明の請求項5は、請求項4記載の燃料電池システムにおいて、前記ガス抜き経路あるいは熱媒体主経路にこれらの経路中を流れる熱媒体の流量を調節する流量調節手段を設けたことを特徴とする。
【0026】
オリフィス、ニードル弁、電磁弁、細管などの流量調節手段によりこれらの経路中を流れる熱媒体の流量を調節することにより、捕捉して溜めたガスをガス溜りの上部からガス抜き経路を経て熱媒体タンクへ効率よく排出することができる。
【0027】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態を詳細に説明する。
図1は、本発明の燃料電池積層体に用いるセパレータの一実施の態様を説明する説明図である。
図2は、本発明の燃料電池積層体に用いる他のセパレータを説明する説明図である。
図3は、本発明の燃料電池積層体に用いる他のセパレータを説明する説明図である。
図4は、本発明の燃料電池積層体に用いる他のセパレータを説明する説明図である。
図1〜4において、図8〜11に示した構成部分と同じ構成部分には同一参照符号を付すことにより、重複した説明を省略する。
【0028】
図1に示した本発明の燃料電池積層体に用いるセパレータ10Aは、燃料電池の積層方向に貫通して設けた熱媒体供給第1マニホールド19から熱媒体供給口20Aを経て供給される冷却水などの熱媒体流路9と連通し、この熱媒体流路9に熱媒体を分配・供給して重力方向に流下させる熱媒体供給第2マニホールド21を備えている。そして、熱媒体供給口20Aと反対側の最下流に位置する1つの熱媒体流路9Aの開口部90Aの位置が他の複数の熱媒体流路9の開口部90の位置より高い位置に設けてある。
熱媒体供給口20Aを経て熱媒体供給第2マニホールド21内に熱媒体を供給した場合、万一、熱媒体供給口20Aと反対側の熱媒体供給第2マニホールド21内の特に上部に泡などの空気80が残っても、熱媒体流路9Aを経て熱媒体が残留空気80を巻き込み同伴して流れるので、各熱媒体流路9、9Aへの熱媒体供給が少なくなったり、とぎれたり、停止したりせず、各熱媒体流路9、9Aへ熱媒体が均一に分配・供給され重力方向に流下するので燃料電池積層体内の温度分布が均一になる。
【0029】
図2に示した本発明の燃料電池積層体に用いるセパレータ10Bは、熱媒体供給口20Aと反対側の最下流域に位置する2つの熱媒体流路9A、9Bの開口部90A、90Bの位置が他の複数の熱媒体流路9の開口部90の位置より高い位置に設けてある以外は、図1に示したセパレータ10Aと同様になっている。熱媒体流路9Aの開口部90Aの位置と熱媒体流路9Bの開口部90Bの位置はほぼ同じ高さに設けてある。
熱媒体供給口20Aを経て熱媒体供給第2マニホールド21内に熱媒体を供給した場合、万一、熱媒体供給口20Aと反対側の熱媒体供給第2マニホールド21内の特に上部に空気80が残っても、熱媒体流路9A、9Bを経て熱媒体が残留空気80を巻き込み同伴して流れるので、熱媒体流路9、9A、9Bへの熱媒体供給が少なくなったり、とぎれたり、停止したりせず、各熱媒体流路9、9A、9Bへ熱媒体が均一に分配・供給され重力方向に流下するので燃料電池積層体内の温度分布がより均一になる。
【0030】
図3に示した本発明の燃料電池積層体に用いるセパレータ10Cは、熱媒体供給口20と反対側の最下流域に位置する2つの熱媒体流路9A、9Bの開口部90A、90Bの位置が他の複数の熱媒体流路9の開口部90の位置より高い位置に設けてある以外は、図1に示したセパレータ10Aと同様になっている。ただし空気の溜り易い熱媒体流路9Aの開口部90Aの位置を熱媒体流路9Bの開口部90Bの位置より高く設けてある。
熱媒体供給口20Aを経て熱媒体供給第2マニホールド21内に熱媒体を供給した場合、万一、熱媒体供給口20Aと反対側の熱媒体供給第2マニホールド21内の特に上部に泡などの空気80が残っても、熱媒体流路9Aや9Bを経て熱媒体が残留空気80を巻き込み同伴して流れるので、熱媒体流路9、9A、9Bへの熱媒体供給が少なくなったり、とぎれたり、停止したりせず、各熱媒体流路9、9A、9Bへ熱媒体が均一に分配・供給され重力方向に流下するので燃料電池積層体内で温度分布がより均一になる。
【0031】
図4に示したセパレータ10Dは、図示しない燃料電池積層体の積層方向に貫通して形成された熱媒体供給用の熱媒体供給第1マニホールド19の最下流の位置に使用されるセパレータである。セパレータ10Dは、上方の端部に熱媒体供給第1マニホールド19が燃料電池の積層方向に貫通して形成されており、図示しない燃料電池積層体の熱媒体供給口19aからこの熱媒体供給第1マニホールド19を経て供給される熱媒体を図示しない積層された各セパレータの熱媒体流路9に分配・供給されるようになっており、そして図示しない他方の端部は前記図11(イ)に示したものと同様に熱媒体排出用の熱媒体排出マニホールド23が燃料電池の積層方向に貫通して形成されており、熱媒体は図示しない熱媒体排出口23aから外部に排出されるようになっている。
【0032】
熱媒体供給口19aと反対側の熱媒体供給第1マニホールド19の最下流の位置にあるセパレータ10Dの2つの熱媒体流路9A、9Bの開口部90A、90Bの位置がセパレータ10Dの他の熱媒体流路9や図示しない積層された各セパレータの熱媒体流路9の開口部90の位置より高い位置に設けてある。熱媒体流路9Aの開口部90Aの位置と熱媒体流路9Bの開口部90Bの位置はほぼ同じ高さに設けてある。
【0033】
熱媒体供給口19aを経て熱媒体供給第1マニホールド19内に熱媒体を供給した場合、万一、熱媒体供給口20と反対側の熱媒体供給第1マニホールド19の最下流の位置に空気80が残っても、熱媒体流路9A、9Bを経て熱媒体が残留空気80を巻き込み同伴して流れるので、熱媒体流路9、9A、9Bへの熱媒体供給が少なくなったり、とぎれたり、停止したりせず、各熱媒体流路9、9A、9Bへ熱媒体が均一に分配・供給され重力方向に流下するので燃料電池積層体内の温度分布がより均一になる。
【0034】
図5は、本発明の燃料電池システムを説明する説明図である。
図5において、18Aは本発明の燃料電池積層体であり、その積層方向に沿って熱媒体供給第1マニホールド19及び熱媒体排出マニホールド23がそれぞれ貫通して設けられている。
図示は省略したが、燃料供給マニホールドと燃料排出マニホールド、並びに酸化剤供給マニホールドと酸化剤排出マニホールドも同様に本発明の燃料電池積層体18Aの積層方向に沿って貫通して設けられている。
【0035】
熱媒体供給第1マニホールド19の一端には、熱媒体供給口19aが設けられ、この熱媒体供給口19aには熱媒体供給第1マニホールド19の下面より下方から配管された熱媒体供給管27が接続されている。熱媒体供給管27は、他端が熱媒体タンク25に接続され、途中の要所にポンプ26が接続されている。又、熱媒体タンク25は、底部に排出管28を有し、この排出管28と熱媒体供給管27との接続部の下流側に排出弁29が設けられている。
【0036】
熱媒体供給第1マニホールド19の他端には、熱媒体供給第1マニホールド19の略上端部に位置させてガス抜き手段の空気などのガスを捕捉するガス溜り19bが設けられており、このガス溜り19bの上部にガス抜き手段のガス抜き経路30が接続されている。このガス抜き経路30は、熱媒体供給第1マニホールド19の上端面より上方に延設されており、その他端部は熱媒体タンク25に接続されている。
【0037】
前記熱媒体排出第2マニホールド23は、端部に排出口23aが設けられ、この排出口23aに熱媒体排出管31が接続されている。この熱媒体排出管31は、他端が熱媒体タンク25に接続され、途中の要所に流量調節手段32が設けられている。流量調節手段32としては、例えば、熱媒体排出管31内に形成された流路断面積の絞り部、又は熱媒体排出管31の途中に設けられたオリフィスやニードル弁(開度調節可能)、電磁弁(開閉弁)、細管などを用いることができる。
【0038】
上記のように冷却系が構成された燃料電池システムにおいて、起動時には先ず前記ポンプ26により熱媒体タンク25内の熱媒体を吸引し、熱媒体供給管27を経て熱媒体供給第1マニホールド19内に供給する。この際、熱媒体供給管27内の空気は熱媒体によって押し上げられ、この熱媒体と共に熱媒体供給第1マニホールド19に流入することで排除される。次に、熱媒体と空気は各セパレータの熱媒体流路9とガス抜き経路30とに別れ、それぞれの経路を流れて熱媒体タンク25に戻る。空気を排出した後はそれぞれの経路に常時熱媒体が流れる。それぞれの流路を流れる熱媒体の流量は流量調節手段32で調節する。
【0039】
なお流量調節手段32はガス抜き経路30に設けてもよく、この場合、流量調節手段としてガス抜き経路30自体を細管とすることは好ましい。その他、流量調節手段32は熱媒体主経路(熱媒体供給管27、熱媒体供給第1マニホールド19、熱媒体排出マニホールド23、熱媒体排出第1マニホールド22、熱媒体排出管31などあるいはこれらの2つ以上の組み合わせ)のガスが溜り易いような適宜の箇所に設けてもよい。
【0040】
またこの例では流量調節手段32を設けた例を示したが、特別な流量調節手段32を設けないで上記ガス抜き手段のみでガス抜きすることも可能である。
【0041】
本発明の燃料電池システムにおいて、図1に示したセパレータ10Aを用いることもできる。セパレータ10Aを用いると熱媒体供給第2マニホールド21を経て熱媒体流路9へ熱媒体が流れ始めた際に熱媒体供給口20Aと反対側の熱媒体供給第2マニホールド21内の特に上部に空気80が残っても、熱媒体供給口20Aと反対側の最下流域に位置する熱媒体流路9Aの開口部90Aの位置が他の複数の熱媒体流路9の開口部90の位置より高い位置に設けてあるので、熱媒体流路9Aを経て熱媒体が残留空気80を巻き込み同伴して流れ残留空気80が排出されるので、熱媒体流路9、9Aへの熱媒体供給が少なくなったり、とぎれたり、停止したりせず、各熱媒体流路9、9Aへ熱媒体が均一に分配・供給される。
【0042】
熱媒体は熱媒体供給第1マニホールド19から熱媒体流路9、9Aを流れて冷却作用を行い、前記熱媒体排出マニホールド23に排出される。そして、熱媒体排出マニホールド23に排出された熱媒体は、熱媒体排出口23aから熱媒体排出管31を経て熱媒体タンク25内に戻される。
流量調節手段32として電磁弁を用いた場合は、熱媒体供給開始時に電磁弁を一定時間開けた後に閉じ、その後一定時間毎に開閉する制御装置を備えることが好ましい。
【0043】
図6は、本発明の他の燃料電池システムを説明する説明図である。
図6において、18Bは本発明の燃料電池積層体であり、その積層方向に沿って貫通して設けられた熱媒体排出マニホールド23の一端部に位置させてガス抜き手段のガス溜り23bを設け、このガス溜り23bの上部にガス抜き手段のガス抜き経路30Aを接続し、このガス抜き経路30Aを、熱媒体排出マニホールド23の上端面より上方に延設させ、その他端部を熱媒体タンク25に接続した以外は図5に示した燃料電池システムと同様になっている。図5に示した燃料電池システムと同様に熱媒体供給経路中の空気などのガスを排出できる上、ガス溜り23bおよびガス抜き経路30Aにより熱媒体排出マニホールド23中の空気などのガスを排出できる。
なお流量調節手段をガス抜き経路30、30Aに設けてもよい。この場合、流量調節手段としてガス抜き経路30、30A自体を細管とすることは好ましい。
【0044】
図7は、本発明の他の燃料電池システムを説明する説明図である。
図7において、18Cは本発明の燃料電池積層体であり、図5に示した本発明の燃料電池システムのガス抜き手段に替えて、熱媒体供給第1マニホールド19の手前の熱媒体供給管27にガス溜り27A(この例では気水分離器を用いた)を設け、このガス溜り27Aの上部に上向きにガス抜き経路30Bを接続し、このガス抜き経路30Bの他端部を熱媒体タンク25に接続した以外は図5に示した燃料電池システムと同様になっている。図5に示した燃料電池システムと同様に熱媒体供給経路中の空気などのガスを排出できる。なお、ガス溜り27Aとして気水分離器を用いたのでガス抜き経路30Bを経て熱媒体供給経路中の空気などのガスのみを流して排出できる。
ガス抜き経路30Bを経て熱媒体供給経路中の空気などのガスを流して確実に排出するために、流路抵抗を調節するなどのためガス抜き経路30Bに流量調節手段を設けることが好ましい。流量調節手段としてガス抜き経路30B自体を細管とすることは好ましい。
【0045】
なお、上記実施形態の説明は、本発明を説明するためのものであって、特許請求の範囲に記載の発明を限定し、或は範囲を減縮するものではない。又、本発明の各部構成は上記実施形態に限らず、特許請求の範囲に記載の技術的範囲内で種々の変形が可能である。
例えば、熱媒体の流れ方向は図示した方向と逆であってもよく、また熱媒体の流れ方向やマニホールドの形状、接続管の形状などに合わせて空気などのガスの溜り易い箇所にガス溜りを設けることができる。
【0046】
【発明の効果】
本発明の請求項1記載の燃料電池積層体は、空気極と電解質膜と燃料極で構成されたセルと、複数の燃料ガス流路または酸化剤ガス流路または熱媒体流路を備えるセパレータを積層した燃料電池積層体において、熱媒体供給第1マニホールドを燃料電池の積層方向に貫通して設けるとともに、前記熱媒体供給第1マニホールドから熱媒体供給口を経て供給される熱媒体を前記熱媒体流路と連通し、前記熱媒体流路に熱媒体を分配・供給する熱媒体供給第2マニホールドを設け、前記熱媒体供給口と反対側の最下流に位置する少なくとも1つの熱媒体流路の開口部の位置を他の熱媒体流路の開口部の位置より高い位置に設けたことを特徴とするものであり、
熱媒体供給口を経て熱媒体供給第2マニホールド内に熱媒体を供給した場合、万一、熱媒体供給口と反対側の熱媒体供給第2マニホールド内の特に上部に泡などの空気が残っても、最下流に位置する少なくとも1つの熱媒体流路の開口部の位置を他の熱媒体流路の開口部の位置より高い位置に設けたので、この開口部に熱媒体が少しでも流れると残留空気を巻き込み同伴して流れるので、残留空気はすくなくなり、そして排出されてなくなるので、各熱媒体流路への熱媒体の分配・供給が均一になり、燃料電池積層体内で温度分布が均一になるという顕著な効果を奏する。
本発明の燃料電池積層体は、構成が簡単で、冷媒供給マニホールド内の空気を容易にかつ低コストで追い出すことができ、高電池性能、高寿命が得られ、信頼性が高い。
【0047】
本発明の請求項2記載の燃料電池積層体は、空気極と電解質膜と燃料極で構成されたセルと、複数の燃料ガス流路または酸化剤ガス流路または熱媒体流路を備えるセパレータを積層した燃料電池積層体において、熱媒体を前記熱媒体流路に分配・供給する熱媒体供給第1マニホールドを燃料電池の積層方向に貫通して設け、前記熱媒体供給第1マニホールドの最下流に位置する少なくとも1つの熱媒体流路の開口部の位置を他の熱媒体流路の開口部の位置より高い位置に設けたことを特徴とするものであり、
熱媒体供給口を経て燃料電池の積層方向に貫通して設けた熱媒体供給第1マニホールド内に熱媒体を供給した場合、熱媒体供給第1マニホールドの最下流の位置に空気が残留し易いが、万一、熱媒体供給第1マニホールド内の最下流の位置の特に上部に泡などの空気が残っても、最下流に位置する少なくとも1つの熱媒体流路の開口部の位置を他の熱媒体流路の開口部の位置より高い位置に設けたので、この開口部に熱媒体が少しでも流れると残留空気を巻き込み同伴して流れるので、残留空気はすくなくなり、そして排出されてなくなるので、各熱媒体流路への熱媒体の分配・供給が均一になり、燃料電池積層体内で温度分布が均一になるという顕著な効果を奏する。
本発明の燃料電池積層体は、構成が簡単で、冷媒供給マニホールド内の空気を容易にかつ低コストで追い出すことができ、高電池性能、高寿命が得られ、信頼性が高い。
【0048】
本発明の請求項3記載の燃料電池セパレータは、熱媒体供給第1マニホールドから熱媒体供給口を経て供給される熱媒体を、複数の熱媒体流路と連通し、前記熱媒体流路に熱媒体を分配・供給する熱媒体供給第2マニホールドを備えたセパレータにおいて、前記熱媒体供給口と反対側の最下流に位置する少なくとも1つの熱媒体流路の開口部の位置を他の熱媒体流路の開口部の位置より高い位置に設けたことを特徴とするものであり、
熱媒体供給口を経て熱媒体供給第2マニホールド内に熱媒体を供給した場合、万一、熱媒体供給口と反対側の熱媒体供給第2マニホールド内の特に上部に泡などの空気が残っても、開口部の位置を他の熱媒体流路の開口部の位置より高い位置に設けた熱媒体流路は残留空気にあまり影響されず熱媒体が流れ、熱媒体が少しでも流れると残留空気を巻き込み同伴して流れるので、残留空気はすくなくなり、排出されてなくなるので、熱媒体流路への熱媒体供給が少なくなったり、とぎれたり、停止したりせず、熱媒体の分配・供給が均一になり、燃料電池積層体内の温度分布が均一になるという顕著な効果を奏する。
【0049】
本発明の請求項4は、燃料電池への熱媒体供給経路または熱媒体供給マニホールドあるいは熱媒体排出マニホールドにガス抜き手段を設け、前記ガス抜き手段はガスを捕捉するガス溜りと、このガス溜りの上部と熱媒体タンクとを接続するガス抜き経路とからなることを特徴とする燃料電池システムであり、
熱媒体供給経路あるいは熱媒体供給マニホールドあるいは熱媒体排出マニホールド内などには空気が残留し易いが、空気が残留し易い箇所にガス溜りを設けてガスを一旦捕捉し、次いでこのガス溜りの上部からガス抜き経路を経て熱媒体タンクへ熱媒体とともに排出するようにすれば、熱媒体流路への熱媒体供給が少なくなったり、とぎれたり、停止したりせず、熱媒体の分配・供給が均一になり、燃料電池積層体内の温度分布が均一になるという顕著な効果を奏する。
【0050】
本発明の請求項5は、請求項4記載の燃料電池システムにおいて、前記ガス抜き経路あるいは熱媒体主経路にこれらの経路中を流れる熱媒体の流量を調節する流量調節手段を設けたことを特徴とするものであり、
オリフィス、ニードル弁、電磁弁、細管などの流量調節手段によりこれらの経路中を流れる熱媒体の流量を調節することにより、捕捉して溜めたガスをガス溜りの上部からガス抜き経路を経て熱媒体タンクへ効率よく排出することができるというさらなる顕著な効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の燃料電池積層体に用いるセパレータの一実施の態様を説明する説明図である。
【図2】本発明の燃料電池積層体に用いる他のセパレータを説明する説明図である。
【図3】本発明の燃料電池積層体に用いる他のセパレータを説明する説明図である。
【図4】本発明の燃料電池積層体に用いる他のセパレータを説明する説明図である。
【図5】本発明の燃料電池システムの一実施の態様を説明する説明図である。
【図6】本発明の他の燃料電池システムの一実施の態様を説明する説明図である。
【図7】本発明の他の燃料電池システムの一実施の態様を説明する説明図である。
【図8】従来の燃料電池の1形態である固体高分子形燃料電池の電極(セル)の基本構成を示す分解断面図である。
【図9】燃料電池スタック(積層体)の基本構成を示す断面図である。
【図10】従来の燃料電池システムを説明する説明図である。
【図11】(イ)、(ロ)は、図10に示した燃料電池システムの燃料電池スタック(積層体)に用いるセパレータを説明する説明図である。
【符号の説明】
1 電解質膜
2 空気極(カソード)側触媒層
3 燃料極(アノード)側触媒層
4 空気極側ガス拡散層
5 燃料極側ガス拡散層
6 空気極
7 燃料極
8 反応ガス(燃料ガス、酸化剤ガス)流通用ガス流路
9、9A、9B 熱媒体流路
10、10A、10B、10C、10D セパレータ
11 燃料電池用電極(セル)
18、18A、18B、18C 燃料電池積層体
19 熱媒体供給用第1マニホールド
19b、23b、27A ガス溜り
19a、20A 熱媒体供給口
21 熱媒体供給第2マニホールド
22 熱媒体排出第1マニホールド
23 熱媒体排出マニホールド
23a、24A 熱媒体排出口
25 熱媒体タンク
27 熱媒体供給管
30、30A、30B ガス抜き経路
31 熱媒体排出管
32 流量調節手段
90、90A、90B 開口部
80 空気
【発明の属する技術分野】
本発明は燃料電池積層体、それに用いるセパレータおよび燃料電池システムに関するものであり、さらに詳しくは、各セルで均一な発電ができ、均一な起電力が得られる高性能の燃料電池積層体、それに用いるセパレータおよび燃料電池システムに関するものである。
【0002】
【従来の技術】
図8は、従来の燃料電池の1形態である固体高分子形燃料電池の電極(セル)の基本構成を示す分解断面図である。固体高分子電解質膜1の両側の主面にそれぞれ貴金属(主として白金)を含む空気極(カソード)側触媒層2および燃料極(アノード)側触媒層3を接合してあり、空気極側触媒層2および燃料極側触媒層3と対向して、それぞれ空気極側ガス拡散層4および燃料極側ガス拡散層5が配置される。これによりそれぞれ空気極6および燃料極7が構成される。これらのガス拡散層4および5は、それぞれ酸化剤ガスおよび燃料ガスを通過させると同時に、電流を外部に伝える働きをする。そして、ガス拡散層4、5の外面にガス拡散層4、5に面して反応ガス流通用ガス流路(燃料ガス流路または酸化剤ガス流路)8を備え、相対する主面に冷却水などの熱媒体流通用の熱媒体流路9を備えた導電性でかつガス不透過性の材料よりなる一組みのセパレータ10を配置し、前記電解質膜1と前記触媒層2、3と前記ガス拡散層4、5とを締め付けて挟持して燃料電池用電極11が構成されている。
【0003】
図9は、固体高分子形燃料電池スタック(積層体)の基本構成を示す断面図である。多数の燃料電池用電極11を積層し、集電板12、電気絶縁と熱絶縁を目的とする絶縁板13ならびに荷重を加えて積層状態を保持するための締付板14によって挟持し、ボルト15とナット17により締め付けられており、締め付け荷重は、皿バネ16により加えられている。
【0004】
固体高分子電解質膜1は分子中にプロトン交換基を有しており、含水量を飽和させると比抵抗が常温で20Ωcm2 以下となり、プロトン導電性電解質として機能する。このように固体高分子電解質膜1は含水させることによりプロトン導電性電解質として機能するもので、固体高分子形燃料電池においては、反応ガスに水蒸気を飽和に含ませて各燃料電池用電極11に供給して運転する方法が採られている。
【0005】
燃料極7に水素を含む燃料ガス、空気極6に酸素を含む酸化剤ガスを供給すると、燃料極7では、水素分子を水素イオンと電子に分解する燃料極反応、空気極6では、酸素と水素イオンと電子から水を生成する以下の電気化学反応がそれぞれ行われ、燃料極から空気極に向かって外部回路を移動する電子により電力が負荷に供給されるとともに、空気極側に水が生成されることとなる。
【0006】
燃料極;H2 →2H+ +2e− (燃料極反応)
空気極;2H+ + (1/2) O2 +2e− →H2 O(空気極反応)
全体 ;H2 + (1/2) O2 →H2 O
【0007】
燃料電池での電気化学反応は発熱反応であるため、その反応熱によって燃料電池の温度が上昇し、発電性能が阻害されてしまう。これを防止するために、熱媒体流通用の熱媒体流路9を備えたセパレータ10(冷却プレート)をスタック内に組み込み、熱媒体として、例えば、冷却水を流すことにより電池内部を冷却している。
【0008】
図10はこの燃料電池システムを説明する説明図である。燃料電池スタック(積層体)18は、その積層方向に沿って熱媒体供給第1マニホールド19及び熱媒体排出マニホールド23がそれぞれ貫通して設けられている。
図示は省略したが、燃料供給マニホールドと燃料排出マニホールド、並びに酸化剤供給マニホールドと酸化剤排出マニホールドも同様に燃料電池積層体18の積層方向に沿って貫通して設けられている。
【0009】
熱媒体供給第1マニホールド19の一端には、熱媒体供給第1マニホールド19の下面より下方から配管された熱媒体供給管27が接続されている。熱媒体供給管27は、他端が熱媒体タンク25に接続され、途中の要所にポンプ26が接続されている。又、熱媒体タンク25は、底部に排出管28を有し、この排出管28と熱媒体供給管27との接続部の下流側に排出弁29が設けられている。
【0010】
前記熱媒体排出マニホールド23には、熱媒体排出管31が接続されている。この熱媒体排出管31は、他端が熱媒体タンク25に接続されている。
上記のように冷却系が構成された燃料電池積層体18において、起動時には先ず、前記ポンプ26により熱媒体タンク25内の熱媒体を吸引し、熱媒体供給管27を経て熱媒体供給第1マニホールド19内に供給する。
熱媒体供給第1マニホールド19内に供給された熱媒体は、各セルの図示しない熱媒体流路9を流れて冷却作用をなした後、前記熱媒体排出マニホールド23に排出される。そして、熱媒体排出マニホールド23に排出された熱媒体は、熱媒体排出管31を経て熱媒体タンク25内に戻される。
19aは、熱媒体供給口、23aは、熱媒体排出口を示す。
【0011】
図11(イ)、(ロ)は図10に示した燃料電池スタック(積層体)18に用いられるセパレータ10の例を示す説明図である。
図11(イ)に示したセパレータ10は、上方の端部に熱媒体供給用の熱媒体供給第1マニホールド19が燃料電池の積層方向に貫通して形成されており、図10に示した熱媒体供給口19aからこの熱媒体供給第1マニホールド19を経て供給される熱媒体を熱媒体流路9に分配・供給されるようになっており、他方の端部には熱媒体排出用の熱媒体排出マニホールド23が燃料電池の積層方向に貫通して形成されており、熱媒体排出マニホールド23を経て図10に示した熱媒体排出口23aから外部に排出されるようになっている。
【0012】
一方、図11(ロ)に示したセパレータ10は、燃料電池の積層方向に貫通する熱媒体供給第1マニホールド19を設けるとともに、熱媒体供給第1マニホールド19から熱媒体供給口20Aを経て供給される熱媒体を熱媒体流路9と連通し、熱媒体流路9に熱媒体を分配・供給する熱媒体供給第2マニホールド21を上方の端部に設けてあり、他方の端部には熱媒体排出用の熱媒体排出第1マニホールド22が形成されており、排出された熱媒体を熱媒体排出口24Aから、燃料電池の積層方向に貫通して設けた熱媒体排出マニホールド23を経て外部に排出されるようになっている。
【0013】
上記の従来の燃料電池スタック(積層体)18の起動時や運転中に、熱媒体供給経路(熱媒体供給管27など)あるいは熱媒体供給マニホールド(熱媒体供給第1マニホールド19、熱媒体供給第2マニホールド21など)あるいは熱媒体排出マニホールド(熱媒体排出マニホールド23、熱媒体排出第1マニホールド22など)内に空気が残り、熱媒体の流れが、残留空気により阻害されて、熱媒体流路9への熱媒体の分配・供給が不均一になったり、少なくなったり、とぎれたり、停止したりする。このため、燃料電池積層体18内で温度分布が生じ、電池性能や寿命に対して悪影響を及ぼしていた。これは、特に起動時において生じ易い。
【0014】
そこで、前記冷媒供給マニホールドの冷媒供給口以外の他端に空気抜き手段を備え、例えば前記冷媒排出マニホールドに、冷媒の循環を抑制する背圧発生手段を備え、冷媒流路に冷媒を供給する前に、冷媒供給マニホールド内の空気を追い出すようにした燃料電池が提供されている(例えば、特許文献1参照)。
【0015】
【特許文献1】
特願2001−344877号
【0016】
【発明が解決しようとする課題】
しかし、従来の前記燃料電池は空気を追い出すことはできるが、煩雑でコストアップになる問題があった。
そこで本発明の第1の目的は、簡単な構成により、熱媒体供給経路あるいは熱媒体供給マニホールドあるいは熱媒体排出マニホールド内などの空気を容易にかつ低コストで追い出すことができる燃料電池積層体を提供することであり、
本発明の第2の目的は、このような目的のために使用できる簡単な構成で安価なセパレータを提供することであり、
本発明の第3の目的は、熱媒体供給経路あるいは熱媒体供給マニホールドあるいは熱媒体排出マニホールド内などの空気を容易にかつ低コストで追い出すことができる燃料電池システムを提供することである。
【0017】
【課題を解決するための手段】
前記課題を解決するための本発明の請求項1記載の燃料電池積層体は、空気極と電解質膜と燃料極で構成されたセルと、複数の燃料ガス流路または酸化剤ガス流路または熱媒体流路を備えるセパレータを積層した燃料電池積層体において、
熱媒体供給第1マニホールドを燃料電池の積層方向に貫通して設けるとともに、前記熱媒体供給第1マニホールドから熱媒体供給口を経て供給される熱媒体を前記熱媒体流路と連通し、前記熱媒体流路に熱媒体を分配・供給する熱媒体供給第2マニホールドを設け、前記熱媒体供給口と反対側の最下流に位置する少なくとも1つの熱媒体流路の開口部の位置を他の熱媒体流路の開口部の位置より高い位置に設けたことを特徴とする。
【0018】
熱媒体供給口を経て熱媒体供給第2マニホールド内に熱媒体を供給した場合、万一、熱媒体供給口と反対側の熱媒体供給第2マニホールド内の特に上部に泡などの空気が残っても、最下流に位置する少なくとも1つの熱媒体流路の開口部の位置を他の熱媒体流路の開口部の位置より高い位置に設けたので、この開口部に熱媒体が少しでも流れると残留空気を巻き込み同伴して流れるので、残留空気はすくなくなり、そして排出されてなくなるので、各熱媒体流路への熱媒体の分配・供給が均一になり、燃料電池積層体内で温度分布が均一になる。
本発明の燃料電池積層体は、構成が簡単で、冷媒供給マニホールド内の空気を容易にかつ低コストで追い出すことができ、高電池性能、高寿命が得られ、信頼性が高い。
【0019】
本発明の請求項2記載の燃料電池積層体は、空気極と電解質膜と燃料極で構成されたセルと、複数の燃料ガス流路または酸化剤ガス流路または熱媒体流路を備えるセパレータを積層した燃料電池積層体において、
熱媒体を前記熱媒体流路に分配・供給する熱媒体供給第1マニホールドを燃料電池の積層方向に貫通して設け、前記熱媒体供給第1マニホールドの最下流に位置する少なくとも1つの熱媒体流路の開口部の位置を他の熱媒体流路の開口部の位置より高い位置に設けたことを特徴とする。
【0020】
熱媒体供給口を経て燃料電池の積層方向に貫通して設けた熱媒体供給第1マニホールド内に熱媒体を供給した場合、熱媒体供給第1マニホールドの最下流の位置に空気が残留し易いが、万一、熱媒体供給第1マニホールド内の最下流の位置の特に上部に泡などの空気が残っても、最下流に位置する少なくとも1つの熱媒体流路の開口部の位置を他の熱媒体流路の開口部の位置より高い位置に設けたので、この開口部に熱媒体が少しでも流れると残留空気を巻き込み同伴して流れるので、残留空気はすくなくなり、そして排出されてなくなるので、各熱媒体流路への熱媒体の分配・供給が均一になり、燃料電池積層体内で温度分布が均一になる。
本発明の燃料電池積層体は、構成が簡単で、冷媒供給マニホールド内の空気を容易にかつ低コストで追い出すことができ、高電池性能、高寿命が得られ、信頼性が高い。
【0021】
本発明の請求項3記載の燃料電池セパレータは、熱媒体供給第1マニホールドから熱媒体供給口を経て供給される熱媒体を、複数の熱媒体流路と連通し、前記熱媒体流路に熱媒体を分配・供給する熱媒体供給第2マニホールドを備えたセパレータにおいて、前記熱媒体供給口と反対側の最下流に位置する少なくとも1つの熱媒体流路の開口部の位置を他の熱媒体流路の開口部の位置より高い位置に設けたことを特徴とする。
【0022】
熱媒体供給口を経て熱媒体供給第2マニホールド内に熱媒体を供給した場合、万一、熱媒体供給口と反対側の熱媒体供給第2マニホールド内の特に上部に泡などの空気が残っても、開口部の位置を他の熱媒体流路の開口部の位置より高い位置に設けた熱媒体流路は残留空気にあまり影響されず熱媒体が流れ、熱媒体が少しでも流れると残留空気を巻き込み同伴して流れるので、残留空気はすくなくなり、排出されてなくなるので、熱媒体流路への熱媒体供給が少なくなったり、とぎれたり、停止したりせず、熱媒体の分配・供給が均一になり、燃料電池積層体内の温度分布が均一になる。
【0023】
本発明の請求項4は、燃料電池への熱媒体供給経路または熱媒体供給マニホールドあるいは熱媒体排出マニホールドにガス抜き手段を設け、前記ガス抜き手段はガスを捕捉するガス溜りと、このガス溜りの上部と熱媒体タンクとを接続するガス抜き経路とからなることを特徴とする燃料電池システムである。
【0024】
熱媒体供給経路あるいは熱媒体供給マニホールドあるいは熱媒体排出マニホールド内などには空気が残留し易いが、空気が残留し易い箇所にガス溜りを設けてガスを一旦捕捉し、次いでこのガス溜りの上部からガス抜き経路を経て熱媒体タンクへ熱媒体とともに排出するようにすれば、熱媒体流路への熱媒体供給が少なくなったり、とぎれたり、停止したりせず、熱媒体の分配・供給が均一になり、燃料電池積層体内の温度分布が均一になる。
【0025】
本発明の請求項5は、請求項4記載の燃料電池システムにおいて、前記ガス抜き経路あるいは熱媒体主経路にこれらの経路中を流れる熱媒体の流量を調節する流量調節手段を設けたことを特徴とする。
【0026】
オリフィス、ニードル弁、電磁弁、細管などの流量調節手段によりこれらの経路中を流れる熱媒体の流量を調節することにより、捕捉して溜めたガスをガス溜りの上部からガス抜き経路を経て熱媒体タンクへ効率よく排出することができる。
【0027】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態を詳細に説明する。
図1は、本発明の燃料電池積層体に用いるセパレータの一実施の態様を説明する説明図である。
図2は、本発明の燃料電池積層体に用いる他のセパレータを説明する説明図である。
図3は、本発明の燃料電池積層体に用いる他のセパレータを説明する説明図である。
図4は、本発明の燃料電池積層体に用いる他のセパレータを説明する説明図である。
図1〜4において、図8〜11に示した構成部分と同じ構成部分には同一参照符号を付すことにより、重複した説明を省略する。
【0028】
図1に示した本発明の燃料電池積層体に用いるセパレータ10Aは、燃料電池の積層方向に貫通して設けた熱媒体供給第1マニホールド19から熱媒体供給口20Aを経て供給される冷却水などの熱媒体流路9と連通し、この熱媒体流路9に熱媒体を分配・供給して重力方向に流下させる熱媒体供給第2マニホールド21を備えている。そして、熱媒体供給口20Aと反対側の最下流に位置する1つの熱媒体流路9Aの開口部90Aの位置が他の複数の熱媒体流路9の開口部90の位置より高い位置に設けてある。
熱媒体供給口20Aを経て熱媒体供給第2マニホールド21内に熱媒体を供給した場合、万一、熱媒体供給口20Aと反対側の熱媒体供給第2マニホールド21内の特に上部に泡などの空気80が残っても、熱媒体流路9Aを経て熱媒体が残留空気80を巻き込み同伴して流れるので、各熱媒体流路9、9Aへの熱媒体供給が少なくなったり、とぎれたり、停止したりせず、各熱媒体流路9、9Aへ熱媒体が均一に分配・供給され重力方向に流下するので燃料電池積層体内の温度分布が均一になる。
【0029】
図2に示した本発明の燃料電池積層体に用いるセパレータ10Bは、熱媒体供給口20Aと反対側の最下流域に位置する2つの熱媒体流路9A、9Bの開口部90A、90Bの位置が他の複数の熱媒体流路9の開口部90の位置より高い位置に設けてある以外は、図1に示したセパレータ10Aと同様になっている。熱媒体流路9Aの開口部90Aの位置と熱媒体流路9Bの開口部90Bの位置はほぼ同じ高さに設けてある。
熱媒体供給口20Aを経て熱媒体供給第2マニホールド21内に熱媒体を供給した場合、万一、熱媒体供給口20Aと反対側の熱媒体供給第2マニホールド21内の特に上部に空気80が残っても、熱媒体流路9A、9Bを経て熱媒体が残留空気80を巻き込み同伴して流れるので、熱媒体流路9、9A、9Bへの熱媒体供給が少なくなったり、とぎれたり、停止したりせず、各熱媒体流路9、9A、9Bへ熱媒体が均一に分配・供給され重力方向に流下するので燃料電池積層体内の温度分布がより均一になる。
【0030】
図3に示した本発明の燃料電池積層体に用いるセパレータ10Cは、熱媒体供給口20と反対側の最下流域に位置する2つの熱媒体流路9A、9Bの開口部90A、90Bの位置が他の複数の熱媒体流路9の開口部90の位置より高い位置に設けてある以外は、図1に示したセパレータ10Aと同様になっている。ただし空気の溜り易い熱媒体流路9Aの開口部90Aの位置を熱媒体流路9Bの開口部90Bの位置より高く設けてある。
熱媒体供給口20Aを経て熱媒体供給第2マニホールド21内に熱媒体を供給した場合、万一、熱媒体供給口20Aと反対側の熱媒体供給第2マニホールド21内の特に上部に泡などの空気80が残っても、熱媒体流路9Aや9Bを経て熱媒体が残留空気80を巻き込み同伴して流れるので、熱媒体流路9、9A、9Bへの熱媒体供給が少なくなったり、とぎれたり、停止したりせず、各熱媒体流路9、9A、9Bへ熱媒体が均一に分配・供給され重力方向に流下するので燃料電池積層体内で温度分布がより均一になる。
【0031】
図4に示したセパレータ10Dは、図示しない燃料電池積層体の積層方向に貫通して形成された熱媒体供給用の熱媒体供給第1マニホールド19の最下流の位置に使用されるセパレータである。セパレータ10Dは、上方の端部に熱媒体供給第1マニホールド19が燃料電池の積層方向に貫通して形成されており、図示しない燃料電池積層体の熱媒体供給口19aからこの熱媒体供給第1マニホールド19を経て供給される熱媒体を図示しない積層された各セパレータの熱媒体流路9に分配・供給されるようになっており、そして図示しない他方の端部は前記図11(イ)に示したものと同様に熱媒体排出用の熱媒体排出マニホールド23が燃料電池の積層方向に貫通して形成されており、熱媒体は図示しない熱媒体排出口23aから外部に排出されるようになっている。
【0032】
熱媒体供給口19aと反対側の熱媒体供給第1マニホールド19の最下流の位置にあるセパレータ10Dの2つの熱媒体流路9A、9Bの開口部90A、90Bの位置がセパレータ10Dの他の熱媒体流路9や図示しない積層された各セパレータの熱媒体流路9の開口部90の位置より高い位置に設けてある。熱媒体流路9Aの開口部90Aの位置と熱媒体流路9Bの開口部90Bの位置はほぼ同じ高さに設けてある。
【0033】
熱媒体供給口19aを経て熱媒体供給第1マニホールド19内に熱媒体を供給した場合、万一、熱媒体供給口20と反対側の熱媒体供給第1マニホールド19の最下流の位置に空気80が残っても、熱媒体流路9A、9Bを経て熱媒体が残留空気80を巻き込み同伴して流れるので、熱媒体流路9、9A、9Bへの熱媒体供給が少なくなったり、とぎれたり、停止したりせず、各熱媒体流路9、9A、9Bへ熱媒体が均一に分配・供給され重力方向に流下するので燃料電池積層体内の温度分布がより均一になる。
【0034】
図5は、本発明の燃料電池システムを説明する説明図である。
図5において、18Aは本発明の燃料電池積層体であり、その積層方向に沿って熱媒体供給第1マニホールド19及び熱媒体排出マニホールド23がそれぞれ貫通して設けられている。
図示は省略したが、燃料供給マニホールドと燃料排出マニホールド、並びに酸化剤供給マニホールドと酸化剤排出マニホールドも同様に本発明の燃料電池積層体18Aの積層方向に沿って貫通して設けられている。
【0035】
熱媒体供給第1マニホールド19の一端には、熱媒体供給口19aが設けられ、この熱媒体供給口19aには熱媒体供給第1マニホールド19の下面より下方から配管された熱媒体供給管27が接続されている。熱媒体供給管27は、他端が熱媒体タンク25に接続され、途中の要所にポンプ26が接続されている。又、熱媒体タンク25は、底部に排出管28を有し、この排出管28と熱媒体供給管27との接続部の下流側に排出弁29が設けられている。
【0036】
熱媒体供給第1マニホールド19の他端には、熱媒体供給第1マニホールド19の略上端部に位置させてガス抜き手段の空気などのガスを捕捉するガス溜り19bが設けられており、このガス溜り19bの上部にガス抜き手段のガス抜き経路30が接続されている。このガス抜き経路30は、熱媒体供給第1マニホールド19の上端面より上方に延設されており、その他端部は熱媒体タンク25に接続されている。
【0037】
前記熱媒体排出第2マニホールド23は、端部に排出口23aが設けられ、この排出口23aに熱媒体排出管31が接続されている。この熱媒体排出管31は、他端が熱媒体タンク25に接続され、途中の要所に流量調節手段32が設けられている。流量調節手段32としては、例えば、熱媒体排出管31内に形成された流路断面積の絞り部、又は熱媒体排出管31の途中に設けられたオリフィスやニードル弁(開度調節可能)、電磁弁(開閉弁)、細管などを用いることができる。
【0038】
上記のように冷却系が構成された燃料電池システムにおいて、起動時には先ず前記ポンプ26により熱媒体タンク25内の熱媒体を吸引し、熱媒体供給管27を経て熱媒体供給第1マニホールド19内に供給する。この際、熱媒体供給管27内の空気は熱媒体によって押し上げられ、この熱媒体と共に熱媒体供給第1マニホールド19に流入することで排除される。次に、熱媒体と空気は各セパレータの熱媒体流路9とガス抜き経路30とに別れ、それぞれの経路を流れて熱媒体タンク25に戻る。空気を排出した後はそれぞれの経路に常時熱媒体が流れる。それぞれの流路を流れる熱媒体の流量は流量調節手段32で調節する。
【0039】
なお流量調節手段32はガス抜き経路30に設けてもよく、この場合、流量調節手段としてガス抜き経路30自体を細管とすることは好ましい。その他、流量調節手段32は熱媒体主経路(熱媒体供給管27、熱媒体供給第1マニホールド19、熱媒体排出マニホールド23、熱媒体排出第1マニホールド22、熱媒体排出管31などあるいはこれらの2つ以上の組み合わせ)のガスが溜り易いような適宜の箇所に設けてもよい。
【0040】
またこの例では流量調節手段32を設けた例を示したが、特別な流量調節手段32を設けないで上記ガス抜き手段のみでガス抜きすることも可能である。
【0041】
本発明の燃料電池システムにおいて、図1に示したセパレータ10Aを用いることもできる。セパレータ10Aを用いると熱媒体供給第2マニホールド21を経て熱媒体流路9へ熱媒体が流れ始めた際に熱媒体供給口20Aと反対側の熱媒体供給第2マニホールド21内の特に上部に空気80が残っても、熱媒体供給口20Aと反対側の最下流域に位置する熱媒体流路9Aの開口部90Aの位置が他の複数の熱媒体流路9の開口部90の位置より高い位置に設けてあるので、熱媒体流路9Aを経て熱媒体が残留空気80を巻き込み同伴して流れ残留空気80が排出されるので、熱媒体流路9、9Aへの熱媒体供給が少なくなったり、とぎれたり、停止したりせず、各熱媒体流路9、9Aへ熱媒体が均一に分配・供給される。
【0042】
熱媒体は熱媒体供給第1マニホールド19から熱媒体流路9、9Aを流れて冷却作用を行い、前記熱媒体排出マニホールド23に排出される。そして、熱媒体排出マニホールド23に排出された熱媒体は、熱媒体排出口23aから熱媒体排出管31を経て熱媒体タンク25内に戻される。
流量調節手段32として電磁弁を用いた場合は、熱媒体供給開始時に電磁弁を一定時間開けた後に閉じ、その後一定時間毎に開閉する制御装置を備えることが好ましい。
【0043】
図6は、本発明の他の燃料電池システムを説明する説明図である。
図6において、18Bは本発明の燃料電池積層体であり、その積層方向に沿って貫通して設けられた熱媒体排出マニホールド23の一端部に位置させてガス抜き手段のガス溜り23bを設け、このガス溜り23bの上部にガス抜き手段のガス抜き経路30Aを接続し、このガス抜き経路30Aを、熱媒体排出マニホールド23の上端面より上方に延設させ、その他端部を熱媒体タンク25に接続した以外は図5に示した燃料電池システムと同様になっている。図5に示した燃料電池システムと同様に熱媒体供給経路中の空気などのガスを排出できる上、ガス溜り23bおよびガス抜き経路30Aにより熱媒体排出マニホールド23中の空気などのガスを排出できる。
なお流量調節手段をガス抜き経路30、30Aに設けてもよい。この場合、流量調節手段としてガス抜き経路30、30A自体を細管とすることは好ましい。
【0044】
図7は、本発明の他の燃料電池システムを説明する説明図である。
図7において、18Cは本発明の燃料電池積層体であり、図5に示した本発明の燃料電池システムのガス抜き手段に替えて、熱媒体供給第1マニホールド19の手前の熱媒体供給管27にガス溜り27A(この例では気水分離器を用いた)を設け、このガス溜り27Aの上部に上向きにガス抜き経路30Bを接続し、このガス抜き経路30Bの他端部を熱媒体タンク25に接続した以外は図5に示した燃料電池システムと同様になっている。図5に示した燃料電池システムと同様に熱媒体供給経路中の空気などのガスを排出できる。なお、ガス溜り27Aとして気水分離器を用いたのでガス抜き経路30Bを経て熱媒体供給経路中の空気などのガスのみを流して排出できる。
ガス抜き経路30Bを経て熱媒体供給経路中の空気などのガスを流して確実に排出するために、流路抵抗を調節するなどのためガス抜き経路30Bに流量調節手段を設けることが好ましい。流量調節手段としてガス抜き経路30B自体を細管とすることは好ましい。
【0045】
なお、上記実施形態の説明は、本発明を説明するためのものであって、特許請求の範囲に記載の発明を限定し、或は範囲を減縮するものではない。又、本発明の各部構成は上記実施形態に限らず、特許請求の範囲に記載の技術的範囲内で種々の変形が可能である。
例えば、熱媒体の流れ方向は図示した方向と逆であってもよく、また熱媒体の流れ方向やマニホールドの形状、接続管の形状などに合わせて空気などのガスの溜り易い箇所にガス溜りを設けることができる。
【0046】
【発明の効果】
本発明の請求項1記載の燃料電池積層体は、空気極と電解質膜と燃料極で構成されたセルと、複数の燃料ガス流路または酸化剤ガス流路または熱媒体流路を備えるセパレータを積層した燃料電池積層体において、熱媒体供給第1マニホールドを燃料電池の積層方向に貫通して設けるとともに、前記熱媒体供給第1マニホールドから熱媒体供給口を経て供給される熱媒体を前記熱媒体流路と連通し、前記熱媒体流路に熱媒体を分配・供給する熱媒体供給第2マニホールドを設け、前記熱媒体供給口と反対側の最下流に位置する少なくとも1つの熱媒体流路の開口部の位置を他の熱媒体流路の開口部の位置より高い位置に設けたことを特徴とするものであり、
熱媒体供給口を経て熱媒体供給第2マニホールド内に熱媒体を供給した場合、万一、熱媒体供給口と反対側の熱媒体供給第2マニホールド内の特に上部に泡などの空気が残っても、最下流に位置する少なくとも1つの熱媒体流路の開口部の位置を他の熱媒体流路の開口部の位置より高い位置に設けたので、この開口部に熱媒体が少しでも流れると残留空気を巻き込み同伴して流れるので、残留空気はすくなくなり、そして排出されてなくなるので、各熱媒体流路への熱媒体の分配・供給が均一になり、燃料電池積層体内で温度分布が均一になるという顕著な効果を奏する。
本発明の燃料電池積層体は、構成が簡単で、冷媒供給マニホールド内の空気を容易にかつ低コストで追い出すことができ、高電池性能、高寿命が得られ、信頼性が高い。
【0047】
本発明の請求項2記載の燃料電池積層体は、空気極と電解質膜と燃料極で構成されたセルと、複数の燃料ガス流路または酸化剤ガス流路または熱媒体流路を備えるセパレータを積層した燃料電池積層体において、熱媒体を前記熱媒体流路に分配・供給する熱媒体供給第1マニホールドを燃料電池の積層方向に貫通して設け、前記熱媒体供給第1マニホールドの最下流に位置する少なくとも1つの熱媒体流路の開口部の位置を他の熱媒体流路の開口部の位置より高い位置に設けたことを特徴とするものであり、
熱媒体供給口を経て燃料電池の積層方向に貫通して設けた熱媒体供給第1マニホールド内に熱媒体を供給した場合、熱媒体供給第1マニホールドの最下流の位置に空気が残留し易いが、万一、熱媒体供給第1マニホールド内の最下流の位置の特に上部に泡などの空気が残っても、最下流に位置する少なくとも1つの熱媒体流路の開口部の位置を他の熱媒体流路の開口部の位置より高い位置に設けたので、この開口部に熱媒体が少しでも流れると残留空気を巻き込み同伴して流れるので、残留空気はすくなくなり、そして排出されてなくなるので、各熱媒体流路への熱媒体の分配・供給が均一になり、燃料電池積層体内で温度分布が均一になるという顕著な効果を奏する。
本発明の燃料電池積層体は、構成が簡単で、冷媒供給マニホールド内の空気を容易にかつ低コストで追い出すことができ、高電池性能、高寿命が得られ、信頼性が高い。
【0048】
本発明の請求項3記載の燃料電池セパレータは、熱媒体供給第1マニホールドから熱媒体供給口を経て供給される熱媒体を、複数の熱媒体流路と連通し、前記熱媒体流路に熱媒体を分配・供給する熱媒体供給第2マニホールドを備えたセパレータにおいて、前記熱媒体供給口と反対側の最下流に位置する少なくとも1つの熱媒体流路の開口部の位置を他の熱媒体流路の開口部の位置より高い位置に設けたことを特徴とするものであり、
熱媒体供給口を経て熱媒体供給第2マニホールド内に熱媒体を供給した場合、万一、熱媒体供給口と反対側の熱媒体供給第2マニホールド内の特に上部に泡などの空気が残っても、開口部の位置を他の熱媒体流路の開口部の位置より高い位置に設けた熱媒体流路は残留空気にあまり影響されず熱媒体が流れ、熱媒体が少しでも流れると残留空気を巻き込み同伴して流れるので、残留空気はすくなくなり、排出されてなくなるので、熱媒体流路への熱媒体供給が少なくなったり、とぎれたり、停止したりせず、熱媒体の分配・供給が均一になり、燃料電池積層体内の温度分布が均一になるという顕著な効果を奏する。
【0049】
本発明の請求項4は、燃料電池への熱媒体供給経路または熱媒体供給マニホールドあるいは熱媒体排出マニホールドにガス抜き手段を設け、前記ガス抜き手段はガスを捕捉するガス溜りと、このガス溜りの上部と熱媒体タンクとを接続するガス抜き経路とからなることを特徴とする燃料電池システムであり、
熱媒体供給経路あるいは熱媒体供給マニホールドあるいは熱媒体排出マニホールド内などには空気が残留し易いが、空気が残留し易い箇所にガス溜りを設けてガスを一旦捕捉し、次いでこのガス溜りの上部からガス抜き経路を経て熱媒体タンクへ熱媒体とともに排出するようにすれば、熱媒体流路への熱媒体供給が少なくなったり、とぎれたり、停止したりせず、熱媒体の分配・供給が均一になり、燃料電池積層体内の温度分布が均一になるという顕著な効果を奏する。
【0050】
本発明の請求項5は、請求項4記載の燃料電池システムにおいて、前記ガス抜き経路あるいは熱媒体主経路にこれらの経路中を流れる熱媒体の流量を調節する流量調節手段を設けたことを特徴とするものであり、
オリフィス、ニードル弁、電磁弁、細管などの流量調節手段によりこれらの経路中を流れる熱媒体の流量を調節することにより、捕捉して溜めたガスをガス溜りの上部からガス抜き経路を経て熱媒体タンクへ効率よく排出することができるというさらなる顕著な効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の燃料電池積層体に用いるセパレータの一実施の態様を説明する説明図である。
【図2】本発明の燃料電池積層体に用いる他のセパレータを説明する説明図である。
【図3】本発明の燃料電池積層体に用いる他のセパレータを説明する説明図である。
【図4】本発明の燃料電池積層体に用いる他のセパレータを説明する説明図である。
【図5】本発明の燃料電池システムの一実施の態様を説明する説明図である。
【図6】本発明の他の燃料電池システムの一実施の態様を説明する説明図である。
【図7】本発明の他の燃料電池システムの一実施の態様を説明する説明図である。
【図8】従来の燃料電池の1形態である固体高分子形燃料電池の電極(セル)の基本構成を示す分解断面図である。
【図9】燃料電池スタック(積層体)の基本構成を示す断面図である。
【図10】従来の燃料電池システムを説明する説明図である。
【図11】(イ)、(ロ)は、図10に示した燃料電池システムの燃料電池スタック(積層体)に用いるセパレータを説明する説明図である。
【符号の説明】
1 電解質膜
2 空気極(カソード)側触媒層
3 燃料極(アノード)側触媒層
4 空気極側ガス拡散層
5 燃料極側ガス拡散層
6 空気極
7 燃料極
8 反応ガス(燃料ガス、酸化剤ガス)流通用ガス流路
9、9A、9B 熱媒体流路
10、10A、10B、10C、10D セパレータ
11 燃料電池用電極(セル)
18、18A、18B、18C 燃料電池積層体
19 熱媒体供給用第1マニホールド
19b、23b、27A ガス溜り
19a、20A 熱媒体供給口
21 熱媒体供給第2マニホールド
22 熱媒体排出第1マニホールド
23 熱媒体排出マニホールド
23a、24A 熱媒体排出口
25 熱媒体タンク
27 熱媒体供給管
30、30A、30B ガス抜き経路
31 熱媒体排出管
32 流量調節手段
90、90A、90B 開口部
80 空気
Claims (5)
- 空気極と電解質膜と燃料極で構成されたセルと、複数の燃料ガス流路または酸化剤ガス流路または熱媒体流路を備えるセパレータを積層した燃料電池積層体において、
熱媒体供給第1マニホールドを燃料電池の積層方向に貫通して設けるとともに、前記熱媒体供給第1マニホールドから熱媒体供給口を経て供給される熱媒体を前記熱媒体流路と連通し、前記熱媒体流路に熱媒体を分配・供給する熱媒体供給第2マニホールドを設け、前記熱媒体供給口と反対側の最下流に位置する少なくとも1つの熱媒体流路の開口部の位置を他の熱媒体流路の開口部の位置より高い位置に設けたことを特徴とする燃料電池積層体。 - 空気極と電解質膜と燃料極で構成されたセルと、複数の燃料ガス流路または酸化剤ガス流路または熱媒体流路を備えるセパレータを積層した燃料電池積層体において、
熱媒体を前記熱媒体流路に分配・供給する熱媒体供給第1マニホールドを燃料電池の積層方向に貫通して設け、前記熱媒体供給第1マニホールドの最下流に位置する少なくとも1つの熱媒体流路の開口部の位置を他の熱媒体流路の開口部の位置より高い位置に設けたことを特徴とする燃料電池積層体。 - 熱媒体供給第1マニホールドから熱媒体供給口を経て供給される熱媒体を、複数の熱媒体流路と連通し、前記熱媒体流路に熱媒体を分配・供給する熱媒体供給第2マニホールドを備えたセパレータにおいて、前記熱媒体供給口と反対側の最下流に位置する少なくとも1つの熱媒体流路の開口部の位置を他の熱媒体流路の開口部の位置より高い位置に設けたことを特徴とする燃料電池用セパレータ。
- 燃料電池への熱媒体供給経路または熱媒体供給マニホールドあるいは熱媒体排出マニホールドにガス抜き手段を設け、前記ガス抜き手段はガスを捕捉するガス溜りと、このガス溜りの上部と熱媒体タンクとを接続するガス抜き経路とからなることを特徴とする燃料電池システム。
- 前記ガス抜き経路あるいは熱媒体主経路にこれらの経路中を流れる熱媒体の流量を調節する流量調節手段を設けたことを特徴とする請求項4記載の燃料電池システム。
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