JP2004247806A - 通信端末 - Google Patents
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Abstract
【課題】何らかの異常により通信が切断された後、その異常切断にかかる通信端末同士で再発呼が行われた場合に、既存の携帯通信網などのインフラストラクチャに手を加えることなく、迅速且つ確実に再発呼による通信を可能とする。
【解決手段】時間計測部35は、通話切断後から所定の設定時間の計測を開始する。メモリ18は、通話切断時の相手先電話番号を保持する。番号判定部33は、操作部14を介してユーザから電話番号の入力を伴った発呼の指示がなされたとき、通話切断時の電話番号と新たに入力された電話番号とが同一か否か判定する。それら電話番号が同一であったとき、発着呼制御部32は、所定の設定時間の経過後に、その電話番号への発呼を行う。
【選択図】 図1
【解決手段】時間計測部35は、通話切断後から所定の設定時間の計測を開始する。メモリ18は、通話切断時の相手先電話番号を保持する。番号判定部33は、操作部14を介してユーザから電話番号の入力を伴った発呼の指示がなされたとき、通話切断時の電話番号と新たに入力された電話番号とが同一か否か判定する。それら電話番号が同一であったとき、発着呼制御部32は、所定の設定時間の経過後に、その電話番号への発呼を行う。
【選択図】 図1
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、通信途中で回線が切断された時に、その回線切断直前に通信していた相手先端末との間で速やかに通信を再開する際に好適な通信端末に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来より、発呼を行っているときの携帯電話端末の状態は、いわゆる待受け状態と通話状態の中間の状態(以下、非定常状態と表記する)となる。また、携帯電話システムの基地局は、非定常状態となっている携帯電話端末に対しては呼確立要求を発しない仕様となされている。したがって例えば、双方共に待受け状態となっている二つの携帯電話端末A,Bからそれぞれ相手方に対して略々同時に発呼が行われた場合、それら二つの携帯電話端末A,Bは略々同時に非定常状態に遷移し、またこの時の基地局は非定常状態の携帯電話端末A,Bへの呼確立要求を発しないため、それら携帯電話端末A,Bは共に通話状態に遷移することができない。また、上述のように携帯電話端末A,B間で略々同時の発呼が行われて双方とも通話状態に遷移できないとき、各携帯電話端末A,Bは、ユーザが通話ボタンを押した瞬間から話中であることを示す音のみを出力する。つまり、各携帯電話端末A,Bからは、それぞれ相手方の端末がどのような状況にあるのかを知らせるためのメッセージ、例えば電源が切られているか圏外であることを知らせるためのメッセージ等は出力されない。勿論、この時の携帯電話端末A,Bは、基地局からの呼確立要求を受け取っていないため、一般に呼確立要求と共に送られてくる相手方の電話番号通知情報を受け取ることもない。
【0003】
上述のように二つの携帯電話端末A,B間でそれぞれ相手方に対して略々同時に発呼が行われることになるのは、殆どの場合、例えば、二つの携帯電話端末A,B間で通話がなされている時に、何れかの端末に何らかの異常が発生して通話が切断された直後であることが多い。すなわち、通話途中で突然回線が切断されてしまった場合、上記携帯電話端末A,Bの各ユーザは、直ぐに相手方との通話を再開しようとすることが多く、その場合に上述した略々同時の発呼が行われることになる。またこの時の携帯電話端末A,Bのユーザは、相手方との通話を早く再開しようとするあまり、互いに略々同時の発呼を繰り返してしまうことがあり、この場合の携帯電話端末A,Bは、通話できない状態が続いてしまうことになる。
【0004】
図6には、二つの携帯電話端末101A,101B間での通話中に何らかの異常により通話が切断された後、携帯電話端末101A,101Bからの略々同時の発呼により、双方の携帯電話端末101A,101Bが非定常状態となって通話不能になり、その後に通話が再開されるまでのタイムアロー(タイムフローチャート)を示す。なお、図6は、携帯電話端末101B側に異常が発生して通話途中で回線が切断された例を挙げている。
【0005】
図6において、ステップS100の通話中、二つの携帯電話端末101A,101Bの状態は、それぞれ通話状態201a,201bになっている。ここで、ステップS101において携帯電話端末101Bが例えば圏外に入るなどして異常終了すると、当該携帯電話端末101Bの状態は、通話状態201bから異常状態202bに遷移し、その後、待受け状態203bへ遷移する。一方、このときの携帯電話端末101Aと基地局102Aとの間では、ステップS102として、回線の切断要求の送受信と回線の切断処理とが行われる。そして、当該回線の切断がなされると、携帯電話端末101Aの状態は、上記通話状態201aから待受け状態202aに遷移する。
【0006】
次に、携帯電話端末101A,101Bの両ユーザが、互いに通話を再開しようとして略々同時に通話ボタンを押したとすると、それら携帯電話端末101A,101Bは、略々同時に非定常状態203a,204bに遷移すると共に、ステップS103,S104として、基地局102A,102Bに対して呼確立要求を送信する。この時の基地局102Aは、ステップS105として、携帯電話端末101Aが非定常状態203aとなっているため、携帯電話端末101Aに対する呼確立要求を送信しない。同様に、基地局102Bは、ステップS106として、携帯電話端末101Bが非定常状態204bとなっているため、携帯電話端末101Bに対する呼確立要求を送信しない。
【0007】
ここで、それら携帯電話端末101A,101B間で通話を再開可能にするためには、一例として、何れか一方の携帯電話端末のユーザが、自ら発呼を行うことなく、相手方携帯電話端末からの発呼を待つなど、ユーザが意識的に通話を再開するための手段を実行すればよいことになる。すなわち、図6において、携帯電話端末101A,101Bのユーザは、意識的に自ら発呼を行わないようにすることで各々の携帯電話端末101A,101Bを待受け状態204a,205bとし、互いに相手方の携帯電話端末からの呼確立要求を待てば良い。
【0008】
この状態のとき、ステップS107のように、例えば携帯電話端末101Bから呼確立要求が発せられれば、当該携帯電話端末101Bのみが非定常状態206bとなり、待受け状態204aのままの携帯電話端末101Aに対しては、基地局102AからステップS108により呼確立要求が発せられることになる。基地局102Aから呼確立要求を受け取った携帯電話端末101Aは、呼処理状態205aに遷移し、ステップS109において基地局102Aとの間で呼処理を行う。また、携帯電話端末101Bは、ステップS110において基地局102Bとの間で呼処理が開始されると、呼処理状態207bに遷移する。その後、これら携帯電話端末101A,101Bは、呼処理が終了すると、ステップS111において通話状態206a,208bに遷移し、通話が可能となる。
【0009】
ところで、従来より、二つの携帯電話端末の何れかの端末に異常が発生して通話が切断されたときに、それら二つの携帯電話端末からの再発呼に対してスロットを確保しておくことで、即座に通話を再開可能とするための基地局に関する技術が知られている(例えば特許文献1参照)。
【0010】
すなわち、この基地局は、移動機(携帯電話端末)の通話中に例えばエア上の問題による異常切断があったとき、内部のタイマを起動すると共に、そのタイマにより設定された時間だけスロットを確保しておき、当該タイマの設定時間内に上記異常切断にかかる移動機から再発呼があった場合には、上記確保しておいたスロットを用いて通話を再開可能とする機能(異常切断時再発呼用スロット確保機能)を備えている。
【0011】
【特許文献1】
特開平7−30943号公報(第2図)
【0012】
【発明が解決しようとする課題】
以上説明したように、二つの携帯電話端末間で略々同時に相手方への発呼が行われて双方が略々同時に非定常状態になることにより、それら携帯電話端末が共に通話状態へ遷移できない状況が発生した場合、その状況の解決方法として、従来は、何れか一方の携帯電話端末のユーザが相手方携帯電話端末からの発呼を待つなど、ユーザが意識的に通話を再開するための方策をとらなければならない。しかしながらこの場合、双方の携帯電話端末のユーザが互いに相手方携帯電話端末からの発呼を待ってしまうことも多々あり、その場合は双方のユーザともに無駄な待ち時間を過ごさねばならなくなる。勿論、そのような方策を執らず、双方の端末のユーザが互いに略々同時の発呼を繰り返してしまうと、互いに通話できない状態が続いてしまうことになる。また、双方の携帯電話端末が略々同時に非定常状態になった場合、各端末は互いに相手方の端末の状況を知らせるためのメッセージを受け取れないため、各ユーザは、相手方の端末がどのような状況にあるのかを認識できない。さらに、双方の携帯電話端末が略々同時に非定常状態になった場合、各端末は、電話番号通知情報を受け取ることがないため、自己の携帯電話端末へ発呼している相手方端末が、回線切断の直前に通話していたユーザの端末であるのか、或いは全く別のユーザの端末であるのかを知るすべがない。
【0013】
一方、上述したように、基地局側に前記異常切断時再発呼用スロット確保機能を持たせれば、何らかの異常により通話が切断された直後に、当該異常切断にかかる携帯電話端末から再発呼があった場合には、それら携帯電話端末間の通話を確保できる。しかしながら、基地局側に上記異常切断時再発呼用スロット確保機能を持たせるには、携帯電話網を形成する全ての基地局にその機能を追加しなければならず、非常にコストがかかり、また工事期間も相当長い期間が必要となり、非現実的と言わざるを得ない。
【0014】
本発明は、このような課題に鑑みてなされたものであり、例えば何らかの異常により通信が切断された後、その異常切断にかかる通信端末同士で再発呼が行われた場合に、迅速且つ確実に再発呼による通信を可能とし、また、既存の携帯通信網などのインフラストラクチャに手を加えるような高コスト且つ大規模な工事を必要としない、通信端末を提供することを目的とする。
【0015】
【課題を解決するための手段】
本発明は、通信切断後から所定の設定時間の計測を開始し、新たに相手先特定情報を伴った発信指示の入力を受け付けた時には、その入力された相手先特定情報と通信切断時の相手先特定情報とを比較し、両相手先特定情報が同一であるとき、上記所定の設定時間の経過後に、その相手先特定情報に応じた相手先通信装置への通信接続要求を発信する。
【0016】
本発明によれば、通信切断後に同一の相手先への通信を再開する際に、所定の設定時間を待ってから通信接続要求を発信することにより、二つの通信端末間の略々同時発信による通信不能状態の時間を短縮する。
【0017】
【発明の実施の形態】
本発明の好ましい実施の形態について、図面を参照しながら説明する。
【0018】
図1は、本発明の通信端末の一実施の形態である携帯電話端末の概略構成例を示す。
【0019】
本実施の形態の携帯電話端末は、アンテナ11、送受信処理回路12、操作部14、ディスプレイ22、CPU(中央処理ユニット)13、マイクロホン20、通話音声用スピーカ21、着信音用スピーカ19、LED(発光ダイオード)17、バイブレータ16、メモリ18、タイマ15等を有して構成されている。なお、この図1に示す各構成要素は、本実施の形態の携帯電話端末の主要なもののみ示しており、一般の携帯電話端末が備えている他の構成については図示を省略している。
【0020】
上記アンテナ11は、携帯電話網の基地局との間で通信を行うために電波の送受信を行う。送受信処理回路12は、アンテナ11を介して上記基地局との間で送受信される信号の変復調や拡散,逆拡散、誤り訂正、周波数変換等の処理を行う。操作部14は、文字や数字,記号等を入力するためのキーやジョグダイヤル、通話ボタン(通話,発信の開始をユーザが指示するためのボタン)、電源オン/オフや通話終了のためのボタン、キャンセルボタンなどの各種ボタンからなる。ディスプレイ22は、電話番号、電子メール等の文字や記号の他、イラストや写真の画像等を表示するための液晶表示装置等からなる。マイクロホン20は、主に通話時のユーザ音声を電気信号に変換してCPU13へ送る。通話音声用スピーカ21は、相手端末から送られてきた通話音声信号を音声に変換して出力する。着信音用スピーカ19やLED17,バイブレータ16は、着信等をユーザに知らせるために設けられている。メモリ18は、様々なデフォルトデータやプログラム、登録された電話番号情報、発着信された電話番号履歴データ、電子メールアドレス,電子メールデータ、ユーザにより設定されたデータ、各種のアプリケーションプログラム等を記憶する。タイマ15は、年月日時間の情報を生成する等のいわゆる時計機能の他、ユーザにより設定された時間をカウント(計測)する機能も有する。
【0021】
CPU13は、メモリ18に記憶されているプログラムを実行することにより、例えば着信音用スピーカ19やLED17,バイブレータ16等の各部の動作や端末の状態を制御したり各種の演算処理等を行うための制御・演算部36として動作する他、後述する正常終了判定部31,発着呼制御部32,番号判定部33,端末状態判定部34,時間計測部35としても動作する。なお、本実施の形態の場合は、正常終了判定部31,発着呼制御部32,番号判定部33,端末状態判定部34,時間計測部35,制御・演算部36にて行われる処理は、CPU13がプログラムに基づいて実行する例を挙げているが、勿論、それら各部での処理は論理回路等のハードウェア(正常終了判定手段,発着呼制御手段,番号判定手段,端末状態判定手段,時間計測手段,制御・演算手段)により実装されていても良い。
【0022】
図2は、本発明にかかる機能を備えた携帯電話端末が発呼から通話までの間に行う処理のフローチャートを示している。なお、着呼時や電子メールの送受信時の処理、その他ユーザによる様々な入力時の処理についてはここでは説明を省略する。また、図2のフローチャートは、CPU13内の正常終了判定部31,発着呼制御部32,番号判定部33,端末状態判定部34,時間計測部35,制御・演算部36による動作として説明しているが、それら各部の処理がハードウェアにより構成されているときには当該ハードウェアによりこのフローチャートの動作が実現される。
【0023】
この図2において、待受け状態のときのCPU13の制御・演算部36は、少なくともユーザによる操作部14の操作状況を観察しており、ステップS1にて例えばユーザにより何れかの電話番号の入力とその後の通話ボタンのオン操作がなされると、当該入力された電話番号の情報を番号判定部33へ渡す。なお、ここでの電話番号の入力は、ユーザがテンキーを操作することによる数字の直接入力の他、メモリ18内に登録されている電話帳からの電話番号の読み出し入力、着信履歴や発信履歴からの呼び出しによる入力等の何れであっても良い。
【0024】
制御・演算部36から電話番号の情報を受け取った番号判定部33は、ステップS2の処理として、メモリ18内に保存されている着信履歴や発信履歴から前回の通話時の電話番号を読み出し、当該前回通話時の電話番号と、上記入力された電話番号とが同じであるか否かを判定する。なお、前回の通話とは、実際にユーザ間での通話が行われたか否かは問わず、その電話番号の相手先携帯電話端末と一瞬でも回線が接続されていれば良い。そして、番号判定部33は、入力された電話番号が前回通話時の電話番号とは異なっていると判定したときには、その電話番号の情報を発着呼制御部32へ渡す。このときの発着呼制御部32は、ステップS3の処理として、上記入力された電話番号の端末へ向けてそのまま通常の発呼制御を行う。
【0025】
一方、上記入力された電話番号が前回通話時の電話番号と同じであると番号判定部33にて判定されると、正常終了判定部31は、ステップS4の処理として、前回の通話が、例えばユーザによる通話終了ボタンの押下操作等によって基地局との間で切断処理が行われることによる正常な終了であったか否かを判定する。そして、正常終了判定部31にて前回の通話が正常終了であったと判定された場合、当該携帯電話端末のCPU13は、ステップS5以降の処理に進む。これに対し、正常終了判定部31にて前回の通話が正常終了ではないと判定されたとき、つまり、圏外に入ってしまう等の何らかの原因によって前回の通話が異常終了した場合は、当該携帯電話端末のCPU13は、ステップS13以降の処理に進む。
【0026】
CPU13での処理がステップS13に進むと、端末状態判定部34は、当該携帯電話端末が待受け状態等の通話可能状態となっているか否か判定する。当該端末状態判定部34は、携帯電話端末が通話可能状態でないと判定したとき、つまり、異常状態のような通話不可能な状態であるときには、通話可能な状態になるまでステップS13の判定処理を繰り返す。一方、携帯電話端末が通話可能状態になったと端末状態判定部34にて判定された場合、CPU13の処理はステップS14へ進む。
【0027】
CPU13での処理がステップS14に進むと、発着呼制御部32は、上記ステップS1で入力された電話番号の端末へ向けた発呼を行う。そして、発着呼制御部32は、ステップS15の処理として、呼が確立して通話状態になったか否か判定する。なお、ステップS14とステップS15の処理は、例えば操作部14上に設けられている所定のキャンセルボタンがユーザにより押されるまで繰り返される。キャンセルボタンが押された場合は、携帯電話端末のCPU13は、この図2のフローチャートの処理を終了する。
【0028】
発着呼制御部32にて通話状態になったと判定された場合、当該携帯電話端末のCPU13は、ステップS11へ処理を進める。ステップS11の処理へ進むと、制御・演算部36は、例えば、LED17を点滅発光させたり、バイブレータ16を振動させたり、着信音用スピーカ19から所定の音を出力させたりすることで、当該携帯電話端末のユーザに対して、通話可能になったことを知らせる。なお、当該通話可能になったことをユーザに知らせための報知手段として、上記LED17、バイブレータ16、着信音用スピーカ19の何れを使用するか、或いは、それらのうちの何れを組み合わせて使用するのか、さらには、使用される報知手段での報知のパターン、すなわち例えばLED17の点滅パターンや発光色、バイブレータ16の振動パターン、着信音用スピーカ19から出力される音のパターン(単なる音だけでなく、音楽や音声も含む)は、ユーザにより任意に選択・設定可能である。上記使用される報知手段や報知のパターンについての選択・設定情報は、メモリ18に記憶される。そして、当該メモリ18内の選択・設定情報に応じて、CPU13の制御・演算部36が各報知手段を制御することにより、上記ステップS11の処理が実行される。
【0029】
その後、ステップS12にて当該携帯電話端末は通話状態となる。これによりユーザ間の通話が行われることになる。
【0030】
すなわち、上述のステップS1から当該ステップS15までのルートを通り、更にステップS11からステップS12の処理に進む経路によれば、当該携帯電話端末は、前回の通話と同じ電話番号の入力がなされ且つ前回の通話が異常終了であった場合、当該異常終了の状態(異常状態)から通話可能な状態(待受け状態)に遷移した後に、上記入力された電話番号(前回の通話と同じ電話番号)の端末への発呼を、通話状態になるか又はキャンセルボタンが押されるまで繰り返すことになる。
【0031】
これに対し、上記ステップS4において、前回の通話が正常終了であったと上記正常終了判定部31にて判定されてステップS5の処理に進むと、時間計測部35は、タイマ15からの時間情報を元に、ステップS1での通話ボタンのオン操作が、前回の通話から所定の第1の設定値Cの時間内に行われたか否かを判定する。なお、上記第1の設定値Cは、時間を表す値であり、必要に応じてユーザが設定した時間や、デフォルトで設定されている時間の何れであっても良い。特に、本実施の形態の携帯電話端末は、上記第1の設定値Cの時間をユーザにより任意に設定可能となされており、当該ユーザによる第1の設定値Cのデータは例えばメモリ18に登録される。このように、第1の設定値Cを自由に変更可能とすることで、ユーザは自分の好みの時間を設定できる。
【0032】
そして、上記時間計測部35にて第1の設定値Cの時間内でないと判定された場合、つまり、前回の通話から第1の設定値Cの時間を超えた後に、ステップS1での通話ボタンのオン操作が行われた場合、発着呼制御部32は、ステップS6の処理として、上記入力された電話番号(前回の通話時と同じ電話番号)の端末へ向けてそのまま通常発呼処理を行う。一方、時間計測部35にて第1の設定値Cの時間内であると判定された場合、当該携帯電話端末のCPU13は、ステップS7へ処理を進める。
【0033】
CPU13での処理がステップS7に進むと、制御・演算部36は、時間計測部35と連携し、所定の第2の設定値Dの時間だけ端末の状態を待受け状態にする。なお、当該第2の設定値Dは、上記第1の設定値Cの場合と同様に、必要に応じてユーザが設定した時間やデフォルトで設定されている時間の何れであっても良い。上記第2の設定値Dの時間の待受け状態のとき、発着呼制御部32は、ステップS8として、着呼が有るか否か観察する。そして、着呼が有った場合、当該携帯電話端末のCPU13は、ステップS11以降へ処理を進める。
【0034】
一方、ステップS7,S8の判定処理において、上記第2の設定値Dの待受け時間内に着呼が無いと判定された場合、発着呼制御部32は、ステップS9の処理として、上記入力された電話番号(前回の通話時と同じ電話番号)の端末へ向けて発呼処理を行う。またこのとき、端末状態判定部34は、ステップS10の処理として、当該携帯電話端末の状態が通話状態になったか否か判定する。そして、ステップS10の判定処理において通話状態になっていないと判定された場合、当該携帯電話端末のCPU13の処理はステップS7へ戻る。すなわち、ステップS7からステップS10までの処理と当該ステップS10からステップS7へのリターン処理は、第2の設定値Dの時間内に着呼が無く且つ、発呼を行っても通話状態にならない間だけ繰り返される。また、ステップS7〜ステップS10の処理は、操作部14上に設けられているキャンセルボタンがユーザにより押されるまで繰り返される。キャンセルボタンが押された場合は、携帯電話端末のCPU13は、この図2のフローチャートの処理を終了する。
【0035】
そして、上記ステップS10にて通話状態になったと判定された場合、当該携帯電話端末のCPU13は、ステップS11以降へ処理を進める。
【0036】
すなわち、上記ステップS1から当該ステップS10へのルートを通り、更にステップS11からステップS12の処理に進む経路によれば、当該携帯電話端末は、前回の通話と同じ電話番号の入力がなされ且つ前回の通話が正常終了であった場合、前回の通話終了時点から第1の設定値Cの時間内に、上記入力された電話番号(前回の通話と同じ電話番号)の端末への発呼を行うべき指示がユーザによりなされたときには、直ぐにその発呼を行うのではなく、上記第2の設定値Dの時間だけ当該端末を待受け状態にすると共に、その待受け状態の間に別の着呼が無ければ上記第2の設定値Dの時間終了後に上記入力された電話番号の端末への実際の発呼を行い、そしてその発呼で通話状態になれなかった時には更に第2の設定値Dの待受け状態にするステップS7まで処理を戻すことを繰り返すことになる。また、本実施の形態によれば、第1の設定値Cの時間を設定することで、例えば、通話が終了してから長い時間が経過した後に、前回の通話と同じ電話番号の端末への発呼指示がなされたとしても、図2のステップS7以降の処理へ進んでしまうことを防止できる。
【0037】
以下、上記図2のフローチャートを参照しつつ、図3〜図5の各図を用いて本実施の形態の携帯電話端末の具体的な動作例を説明する。
【0038】
図3は、双方とも本発明にかかる機能を備えた携帯電話端末1A,1B間での通話中に何らかの異常により通話が切断された後、通話が再開されることになるまでの間のタイムアローを示している。なお、図3は、携帯電話端末1B側に異常が発生して通話途中で回線が切断された例を挙げている。
【0039】
図3において、ステップS20の通話中、二つの携帯電話端末1A,1Bの状態は、それぞれ通話状態31a,31bになっている。ここで、ステップS21において携帯電話端末1Bが例えば圏外に入るなどして異常終了すると、当該携帯電話端末1Bの状態は、通話状態31bから異常状態32bに遷移する。一方、このときの携帯電話端末1Aと基地局2Aとの間では、ステップS22として、回線の切断要求の送受信と回線の切断処理とが行われる。そして、当該回線の切断がなされると、携帯電話端末1Aの状態は、上記通話状態31aから待受け状態32aに遷移する。
【0040】
次に、ステップS23,S24にて、携帯電話端末1A,1Bの両ユーザが、互いに通話を再開しようとして略々同時に通話ボタンを押したとする。このとき、本発明にかかる携帯電話端末1A,1Bは、共に図2のステップS1〜S4で説明したように、入力された電話番号が前回通話時の電話番号か否か判定し、同じであると判定したときには更に上記前回の通話が正常終了であったか否か判定する。
【0041】
ここで、携帯電話端末1Aは、前回の通話が正常終了であったと判定することになるため、図2のステップS5以降の処理へ進む。一方、携帯電話端末1Bは、前回の通話が異常終了であったため図2のステップS13以降の処理へ進むことになる。
【0042】
したがって、携帯電話端末1Bは、図2のステップS13にて、異常状態32bから通話可能な待受け状態33bになるまで待ち、待受け状態33bになることで図2のステップS13にて通話可能状態であると判定すると、図2のステップS14の発呼を行い、図3のステップS25のように基地局2Bへ呼確立要求を送る。またこの時の携帯電話端末1Bは、上記待受け状態33bから非定常状態34bへ遷移する。
【0043】
一方、図2のステップS5以降の処理へ進んだ携帯電話端末1Aは、前記第1の設定値Cの時間内の発呼であると判定した場合には、更に図2のステップS6にて第2の設定値Dの時間の待機状態(待受け状態32a)となる。そして、この待受け状態32aの間に、図3のステップS25の呼確立要求に対応して、ステップS26で基地局2Aから呼確立要求が送られてくると、携帯電話端末1Aは図2のステップS8で着呼有りと判定して呼処理状態33aに遷移し、図3のステップS27の呼処理を経て、図2のステップS11以降へ進むことになる。
【0044】
また、上記携帯電話端末1AでステップS27の呼処理中の携帯電話端末1Bは、基地局2Bとの間でステップS28のような呼処理が行われる。これにより、当該携帯電話端末1Bは、非定常状態34bから呼処理状態35bへ遷移する。
【0045】
そしてその後、呼処理が完了すると、携帯電話端末1A,1Bは、図2のステップS11以降へ進み、図3のステップS29にて共に通話状態34a,36bに遷移する。
【0046】
なお、図3の例では、携帯電話端末1B側において異常状態32bから待受け状態33bへ遷移するまでの時間が、上記携帯電話端末1A側における第2の設定値Dの待受け状態32aでの待機時間よりも短い例を挙げている。したがって、この図3の例では、携帯電話端末1B側からの呼確立要求の方が先になっているが、例えば、携帯電話端末1Bにおける異常状態32bの継続時間が、上記携帯電話端末1Aの上記第2の設定値Dによる待機時間よりも長かった場合には、当該携帯電話端末1Aからの呼確立要求が先になる。
【0047】
図4は、携帯電話端末1Aが本発明にかかる機能を備え、携帯電話端末101Bが本発明にかかる機能を備えていないものであり、これら携帯電話端末1A,101B間での通話中に何らかの異常により通話が切断された後、通話が再開されることになるまでの間のタイムアローを示している。なお、図4は、携帯電話端末101B側に異常が発生して通話途中で回線が切断された例を挙げている。
【0048】
図4において、ステップS30の通話中、二つの携帯電話端末1A,101Bの状態は、それぞれ通話状態41a,41bになっている。ここで、ステップS31において携帯電話端末101Bが異常終了すると、当該携帯電話端末101Bの状態は、通話状態41bから異常状態42bに遷移する。一方、このときの携帯電話端末1Aと基地局2Aとの間では、ステップS32として、回線の切断要求の送受信と回線の切断処理とが行われる。そして、当該回線の切断がなされると、携帯電話端末1Aの状態は、通話状態41aから待受け状態42aに遷移する。
【0049】
なお、本発明にかかる機能を備えていない携帯電話端末101Bは異常状態42bとなっているため、ユーザは、待受け状態43bに遷移した後でなければ通話ボタンのオンによる発呼指示を行えないことになる。したがって、当該携帯電話端末101Bのユーザが通話を再開しようとして通話ボタンをオンするのは、ステップS34のように上記待受け状態43bになった時となる。
【0050】
一方、本発明にかかる機能を備えている携帯電話端末1A側はステップS32の切断処理の後は直ぐに待受け状態42aになっているため、ユーザは、ステップS33のように、直ぐに通話を再開しようとして携帯電話端末101Bへの発呼を指示するための通話ボタンのオン操作を行うことができる。このときの携帯電話端末1Aは、図3で説明したのと同様に、入力された電話番号が前回通話時の電話番号か否か判定し、同じであると判定したときには更に上記前回の通話が正常終了であったか否か判定する。そして、この場合の携帯電話端末1Aは、前回の通話が正常終了であったと判定することになるため、図2のステップS5以降の処理へ進む。図2のステップS5以降の処理へ進んだ携帯電話端末1Aは、前記第1の設定値Cの時間内の発呼であると判定した場合には、更に図2のステップS6にて待受け状態42aの時間について第2の設定値Dの時間を設定する。
【0051】
そして、この第2の設定値Dの待受け状態42aの間に、当該携帯電話端末1Aに対して携帯電話端末101B側からの着呼があれば、これら携帯電話端末1Aと101Bとの間の通話が可能になる。
【0052】
但し、図4は、携帯電話端末1Aが上記第2の設定値Dの時間経過後にステップS35にて呼確立要求を送信したタイミングと、携帯電話端末101Bが異常状態42bから待受け状態43bへ遷移してステップS34での発呼に対応したステップS36の呼確立要求の送信のタイミングとが略々同時であったとした例を挙げている。この場合、それら携帯電話端末1A,101Bは、略々同時に非定常状態43a,44bに遷移する。したがって、ステップS37,S38のように、基地局2A,2Bは、それら非定常状態43a,44bとなっている携帯電話端末1A,101Bに対する発呼はそれぞれ行わないことになる。また、この図4では、ステップS34の発呼で呼が確立しなかった後、携帯電話端末101B側のユーザが再度の発呼を行わなかった例を挙げている。
【0053】
この時、本発明にかかる機能を有する携帯電話端末1Aは、ステップS35での呼確立要求の送信後、呼が確立しなかった場合、上記非定常状態43aから待受け状態44aへ遷移し、再度図2のステップS7にて待受け状態44aの時間を第2の設定値Dの時間にする。そして、携帯電話端末1Aは、当該待受け状態44aの間に携帯電話端末101B側からの着呼が無ければ、上記第2の設定値Dの時間経過後にステップS39にて再度呼確立要求を送信する。これにより、当該携帯電話端末1Aは、上記待受け状態44aから非定常状態45aへ遷移する。その後、携帯電話端末1Aと基地局2Aとの間では、ステップS41にて呼処理が行われ、これにより携帯電話端末1Aは呼処理状態46aに遷移する。
【0054】
また上記ステップS39の呼確立要求の処理がなされると、基地局2Bからは、ステップS40にて呼確立要求が携帯電話端末101Bへ送られる。これにより、当該携帯電話端末101Bは待受け状態45bから呼処理状態46bへ遷移し、さらに携帯電話端末101Bと基地局2Bとの間ではステップS42のように呼処理が行われる。
【0055】
その後、呼処理が完了すると、携帯電話端末1A,101Bは、ステップS43にて共に通話状態47a,47bに遷移し、通話が可能となる。
【0056】
図5は、携帯電話端末101Aが本発明にかかる機能を備えておらず、携帯電話端末1Bが本発明にかかる機能を備えており、これら携帯電話端末101A,1B間での通話中に何らかの異常により通話が切断された後、通話が再開されることになるまでの間のタイムアローを示している。なお、図5は、携帯電話端末1B側に異常が発生して通話途中で回線が切断された例を挙げている。
【0057】
図5において、ステップS50の通話中、二つの携帯電話端末101A,1Bの状態は、それぞれ通話状態51a,51bになっている。ここで、ステップS51において携帯電話端末1Bが異常終了すると、当該携帯電話端末1Bの状態は、通話状態51bから異常状態52bに遷移する。一方、このときの携帯電話端末101Aと基地局2Aとの間では、ステップS52として、回線の切断要求の送受信と回線の切断処理とが行われる。そして、当該回線の切断がなされると、携帯電話端末101Aの状態は、通話状態51aから待受け状態52aに遷移する。
【0058】
次に、ステップS53,S54にて、携帯電話端末101A,1Bの両ユーザが、互いに通話を再開しようとして略々同時に通話ボタンを押したとする。このとき、本発明にかかる機能を備えた携帯電話端末1Bは、図2のステップS1〜S4で説明したように、入力された電話番号が前回通話時の電話番号か否か判定し、同じであると判定したときには更に上記前回の通話が正常終了であったか否か判定する。
【0059】
ここで、携帯電話端末1Bは、前回の通話が異常終了であったと判定することになるため、図2のステップS13以降の処理へ進むことになる。したがって、携帯電話端末1Bは、図2のステップS13にて、異常状態52bから通話可能な待受け状態53bになるまで待ち、待受け状態53bになることで図2のステップS13にて通話可能状態であると判定すると、図2のステップS14の発呼を行い、図5のステップS59のように基地局2Bへ呼確立要求を送る。またこの時の携帯電話端末1Bは、上記待受け状態53bから非定常状態54bへ遷移する。
【0060】
一方、本発明にかかる機能を備えていない携帯電話端末101A側は、ステップS52の切断処理の後は直ぐに待受け状態52aになっている。このため、携帯電話端末101Aのユーザは、ステップS53のように、直ぐに通話を再開しようとして携帯電話端末1Bへの発呼を指示するための通話ボタンのオン操作を行うことになる。これにより、携帯電話端末101Aは、ステップS55のように、基地局2Aに呼確立要求を送ると共に、非定常状態53aに遷移する。しかしながらこのとき、携帯電話端末1Bは未だ異常状態であるため、基地局2AからはステップS56のように携帯電話端末1Bが通話不可能である旨のメッセージが携帯電話端末101Aへ送られることになる。
【0061】
ここで上記携帯電話端末101Aが待受け状態54aに戻った後、ステップS57のように、ユーザが再度の発呼を試みるとする。このとき、携帯電話端末101Aは非定常状態55aに遷移すると共に、ステップS58のように基地局2Aへ呼確立要求を再度送信することになる。
【0062】
但し、図5の例は、携帯電話端末1Bが異常状態52bから待受け状態53bへ遷移した後にステップS59にて行った呼確立要求の送信タイミングと、携帯電話端末101AがステップS58にて行った呼確立要求の送信タイミングとが、略々同時であったとした例を挙げている。この場合、それら携帯電話端末101A,1Bは、略々同時に非定常状態55a,54bに遷移する。したがって、ステップS60,S61のように、基地局2A,2Bは、それら非定常状態55a,54bとなっている携帯電話端末101A,1Bに対してそれぞれ発呼は行わないことになる。
【0063】
この時、本発明にかかる機能を有する携帯電話端末1Bは、非定常状態54bから待受け状態55bへ遷移すると、ステップS62のように再度呼確立要求を基地局2Bへ送信することになる。これにより、当該携帯電話端末1Bは、上記待受け状態55bから非定常状態56bへ遷移する。そして、携帯電話端末1Bと基地局2Bとの間ではステップS65のように呼処理が行われ、携帯電話端末1Bは呼処理状態57bに遷移する。
【0064】
またこの時、基地局2Aからは、ステップS63にて呼確立要求が携帯電話端末101Aへ送られる。これにより、当該携帯電話端末101Aは待受け状態56aから呼処理状態57aへ遷移し、さらに携帯電話端末101Aと基地局2Aとの間ではステップS64のように呼処理が行われる。
【0065】
その後、呼処理が完了すると、携帯電話端末101A,1Bは、ステップS66にて共に通話状態58a,58bに遷移し、通話が可能となる。
【0066】
以上説明したように、本発明実施の形態によれば、二つの携帯電話端末が通話中に何れかの端末が異常終了した後、それら二つの携帯電話端末からお互いが略々同時に発呼した場合、本発明にかかる機能を有する携帯電話端末は、前回の通話時の電話番号と今回新たに入力された電話番号とを比較し、それら電話番号が同じであるときには更に通話終了が正常終了であったか否か判断し、異常終了であったときには異常状態から待受け状態へ遷移した後に発呼を行い、一方、正常終了であったときには前回の通話終了時から今回の発呼までの間の経過時間と第1の設定値Cとを比較し、当該第1の設定値Cの時間以内の発呼であるときにはさらに第2の設定値Dの時間だけ待機した後に発呼を行う機能を備えている。すなわち本発明実施の形態の携帯電話端末によれば、二つの携帯電話端末間の通話が何らかの原因により異常終了した後、それら各端末から互いに略々同時に発呼がなされた場合、正常終了した携帯電話端末は、第1の設定値Cの時間以内の発呼であれば、通話が再開されるようになるまで、第2の設定値Dの時間間隔毎に相手方への発呼を繰り返す処理を実行することで、ユーザは一度の発呼指示操作のみで通話を再開することが可能になると共に、第2の設定値Dの間は端末を待受け状態にすることで相手方からの呼確立要求を受け付け可能としている。また、本実施の形態の携帯電話端末によれば、異常終了した携帯電話端末は、異常状態から待受け状態に遷移した後直ちに呼確立要求を送信する処理を実行することで、最短の時間で通話を再開することが可能となる。
【0067】
さらに、本発明実施の形態によれば、二つの携帯電話端末の両方が本発明のかかる機能を備えている場合のみならず、何れか一方が従来同様の機能しか備えていない場合であっても、本発明にかかる機能を備えた携帯電話端末は一度の操作で再び通話を確立することが可能である。さらに、本発明実施の形態によれば、携帯電話端末側に、本発明にかかる機能を実現するためのソフトウェア或いはハードウェアを実装することのみで良いため、既存の携帯通信網などのインフラストラクチャに手を加えるような高コスト且つ大規模な工事を行う必要がない。
【0068】
またさらに、本発明にかかる機能を備えた携帯電話端末は、上述した自動的な呼確立要求の送信処理後に、呼処理がなされて通話状態に遷移した場合、その旨を例えばLED17やバイブレータ16,着信音用スピーカ19等の報知手段を用いてユーザへ知らせる処理を実行している。これにより、ユーザは、例えば通話音声用スピーカ21に常に耳を近づけておくことなく、通話が再開されたことを認識することが可能となる。
【0069】
なお、上述した実施の形態の説明は、本発明の一例である。このため、本発明は上述した実施の形態に限定されることなく、本発明に係る技術的思想を逸脱しない範囲であれば、設計等に応じて種々の変更が可能であることはもちろんである。すなわち、本発明の通信端末は、携帯電話端末だけでなく、例えば固定電話端末において通話中に誤って通話終了ボタンを押してしまい、その直後に同じ相手先端末へ再発呼を行うような場合にも適用可能である。また、本発明の通信端末は、通信機能を備えたカーナビゲーション装置等の移動体端末やPDA装置(PDA:Personal Digital Assistants)等であっても良い。
【0070】
【発明の効果】
本発明においては、通信切断後から所定の設定時間の計測を開始し、新たに相手先特定情報を伴った発信指示の入力を受け付けた時、その入力された相手先特定情報と通信切断時の相手先特定情報とが同一であるならば、所定の設定時間の経過後にその相手先特定情報に応じた相手先通信装置への通信接続要求を発信することにより、既存の携帯通信網などのインフラストラクチャに手を加えるような高コスト且つ大規模な工事を行うことなく、迅速且つ確実に通信の再開が可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明実施の形態の携帯電話端末の主要部の概略構成を示すブロック図である。
【図2】本発明実施の形態の携帯電話端末のCPUにより行われる処理のフローチャートである。
【図3】双方とも本発明にかかる機能を備えた二つの携帯電話端末の場合の、通話切断から通話の再開までのタイムフローチャートである。
【図4】正常終了側が本発明にかかる機能を備えた携帯電話端末で、異常終了側が従来同様の携帯電話端末である場合の、通話切断から通話再開までのタイムフローチャートである。
【図5】正常終了側が従来同様の携帯電話端末で、異常終了側が本発明にかかる機能を備えた携帯電話端末である場合の、通話切断から通話再開までのタイムフローチャートである。
【図6】双方とも従来同様の二つの携帯電話端末の場合の、通話切断から通話の再開までのタイムフローチャートである。
【符号の説明】
1A,1B…携帯電話端末、2A,2B…基地局、11…アンテナ、12…送受信処理回路、13…CPU、14…操作部、15…タイマ、16…バイブレータ、17…LED、18…メモリ、19…着信音用スピーカ、20…マイクロホン、21…通話音声用スピーカ、22…ディスプレイ、31…正常終了判定部、32…発着呼制御部、33…番号判定部、34…端末状態判定部、35…時間計測部、36…制御・演算部
【発明の属する技術分野】
本発明は、通信途中で回線が切断された時に、その回線切断直前に通信していた相手先端末との間で速やかに通信を再開する際に好適な通信端末に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来より、発呼を行っているときの携帯電話端末の状態は、いわゆる待受け状態と通話状態の中間の状態(以下、非定常状態と表記する)となる。また、携帯電話システムの基地局は、非定常状態となっている携帯電話端末に対しては呼確立要求を発しない仕様となされている。したがって例えば、双方共に待受け状態となっている二つの携帯電話端末A,Bからそれぞれ相手方に対して略々同時に発呼が行われた場合、それら二つの携帯電話端末A,Bは略々同時に非定常状態に遷移し、またこの時の基地局は非定常状態の携帯電話端末A,Bへの呼確立要求を発しないため、それら携帯電話端末A,Bは共に通話状態に遷移することができない。また、上述のように携帯電話端末A,B間で略々同時の発呼が行われて双方とも通話状態に遷移できないとき、各携帯電話端末A,Bは、ユーザが通話ボタンを押した瞬間から話中であることを示す音のみを出力する。つまり、各携帯電話端末A,Bからは、それぞれ相手方の端末がどのような状況にあるのかを知らせるためのメッセージ、例えば電源が切られているか圏外であることを知らせるためのメッセージ等は出力されない。勿論、この時の携帯電話端末A,Bは、基地局からの呼確立要求を受け取っていないため、一般に呼確立要求と共に送られてくる相手方の電話番号通知情報を受け取ることもない。
【0003】
上述のように二つの携帯電話端末A,B間でそれぞれ相手方に対して略々同時に発呼が行われることになるのは、殆どの場合、例えば、二つの携帯電話端末A,B間で通話がなされている時に、何れかの端末に何らかの異常が発生して通話が切断された直後であることが多い。すなわち、通話途中で突然回線が切断されてしまった場合、上記携帯電話端末A,Bの各ユーザは、直ぐに相手方との通話を再開しようとすることが多く、その場合に上述した略々同時の発呼が行われることになる。またこの時の携帯電話端末A,Bのユーザは、相手方との通話を早く再開しようとするあまり、互いに略々同時の発呼を繰り返してしまうことがあり、この場合の携帯電話端末A,Bは、通話できない状態が続いてしまうことになる。
【0004】
図6には、二つの携帯電話端末101A,101B間での通話中に何らかの異常により通話が切断された後、携帯電話端末101A,101Bからの略々同時の発呼により、双方の携帯電話端末101A,101Bが非定常状態となって通話不能になり、その後に通話が再開されるまでのタイムアロー(タイムフローチャート)を示す。なお、図6は、携帯電話端末101B側に異常が発生して通話途中で回線が切断された例を挙げている。
【0005】
図6において、ステップS100の通話中、二つの携帯電話端末101A,101Bの状態は、それぞれ通話状態201a,201bになっている。ここで、ステップS101において携帯電話端末101Bが例えば圏外に入るなどして異常終了すると、当該携帯電話端末101Bの状態は、通話状態201bから異常状態202bに遷移し、その後、待受け状態203bへ遷移する。一方、このときの携帯電話端末101Aと基地局102Aとの間では、ステップS102として、回線の切断要求の送受信と回線の切断処理とが行われる。そして、当該回線の切断がなされると、携帯電話端末101Aの状態は、上記通話状態201aから待受け状態202aに遷移する。
【0006】
次に、携帯電話端末101A,101Bの両ユーザが、互いに通話を再開しようとして略々同時に通話ボタンを押したとすると、それら携帯電話端末101A,101Bは、略々同時に非定常状態203a,204bに遷移すると共に、ステップS103,S104として、基地局102A,102Bに対して呼確立要求を送信する。この時の基地局102Aは、ステップS105として、携帯電話端末101Aが非定常状態203aとなっているため、携帯電話端末101Aに対する呼確立要求を送信しない。同様に、基地局102Bは、ステップS106として、携帯電話端末101Bが非定常状態204bとなっているため、携帯電話端末101Bに対する呼確立要求を送信しない。
【0007】
ここで、それら携帯電話端末101A,101B間で通話を再開可能にするためには、一例として、何れか一方の携帯電話端末のユーザが、自ら発呼を行うことなく、相手方携帯電話端末からの発呼を待つなど、ユーザが意識的に通話を再開するための手段を実行すればよいことになる。すなわち、図6において、携帯電話端末101A,101Bのユーザは、意識的に自ら発呼を行わないようにすることで各々の携帯電話端末101A,101Bを待受け状態204a,205bとし、互いに相手方の携帯電話端末からの呼確立要求を待てば良い。
【0008】
この状態のとき、ステップS107のように、例えば携帯電話端末101Bから呼確立要求が発せられれば、当該携帯電話端末101Bのみが非定常状態206bとなり、待受け状態204aのままの携帯電話端末101Aに対しては、基地局102AからステップS108により呼確立要求が発せられることになる。基地局102Aから呼確立要求を受け取った携帯電話端末101Aは、呼処理状態205aに遷移し、ステップS109において基地局102Aとの間で呼処理を行う。また、携帯電話端末101Bは、ステップS110において基地局102Bとの間で呼処理が開始されると、呼処理状態207bに遷移する。その後、これら携帯電話端末101A,101Bは、呼処理が終了すると、ステップS111において通話状態206a,208bに遷移し、通話が可能となる。
【0009】
ところで、従来より、二つの携帯電話端末の何れかの端末に異常が発生して通話が切断されたときに、それら二つの携帯電話端末からの再発呼に対してスロットを確保しておくことで、即座に通話を再開可能とするための基地局に関する技術が知られている(例えば特許文献1参照)。
【0010】
すなわち、この基地局は、移動機(携帯電話端末)の通話中に例えばエア上の問題による異常切断があったとき、内部のタイマを起動すると共に、そのタイマにより設定された時間だけスロットを確保しておき、当該タイマの設定時間内に上記異常切断にかかる移動機から再発呼があった場合には、上記確保しておいたスロットを用いて通話を再開可能とする機能(異常切断時再発呼用スロット確保機能)を備えている。
【0011】
【特許文献1】
特開平7−30943号公報(第2図)
【0012】
【発明が解決しようとする課題】
以上説明したように、二つの携帯電話端末間で略々同時に相手方への発呼が行われて双方が略々同時に非定常状態になることにより、それら携帯電話端末が共に通話状態へ遷移できない状況が発生した場合、その状況の解決方法として、従来は、何れか一方の携帯電話端末のユーザが相手方携帯電話端末からの発呼を待つなど、ユーザが意識的に通話を再開するための方策をとらなければならない。しかしながらこの場合、双方の携帯電話端末のユーザが互いに相手方携帯電話端末からの発呼を待ってしまうことも多々あり、その場合は双方のユーザともに無駄な待ち時間を過ごさねばならなくなる。勿論、そのような方策を執らず、双方の端末のユーザが互いに略々同時の発呼を繰り返してしまうと、互いに通話できない状態が続いてしまうことになる。また、双方の携帯電話端末が略々同時に非定常状態になった場合、各端末は互いに相手方の端末の状況を知らせるためのメッセージを受け取れないため、各ユーザは、相手方の端末がどのような状況にあるのかを認識できない。さらに、双方の携帯電話端末が略々同時に非定常状態になった場合、各端末は、電話番号通知情報を受け取ることがないため、自己の携帯電話端末へ発呼している相手方端末が、回線切断の直前に通話していたユーザの端末であるのか、或いは全く別のユーザの端末であるのかを知るすべがない。
【0013】
一方、上述したように、基地局側に前記異常切断時再発呼用スロット確保機能を持たせれば、何らかの異常により通話が切断された直後に、当該異常切断にかかる携帯電話端末から再発呼があった場合には、それら携帯電話端末間の通話を確保できる。しかしながら、基地局側に上記異常切断時再発呼用スロット確保機能を持たせるには、携帯電話網を形成する全ての基地局にその機能を追加しなければならず、非常にコストがかかり、また工事期間も相当長い期間が必要となり、非現実的と言わざるを得ない。
【0014】
本発明は、このような課題に鑑みてなされたものであり、例えば何らかの異常により通信が切断された後、その異常切断にかかる通信端末同士で再発呼が行われた場合に、迅速且つ確実に再発呼による通信を可能とし、また、既存の携帯通信網などのインフラストラクチャに手を加えるような高コスト且つ大規模な工事を必要としない、通信端末を提供することを目的とする。
【0015】
【課題を解決するための手段】
本発明は、通信切断後から所定の設定時間の計測を開始し、新たに相手先特定情報を伴った発信指示の入力を受け付けた時には、その入力された相手先特定情報と通信切断時の相手先特定情報とを比較し、両相手先特定情報が同一であるとき、上記所定の設定時間の経過後に、その相手先特定情報に応じた相手先通信装置への通信接続要求を発信する。
【0016】
本発明によれば、通信切断後に同一の相手先への通信を再開する際に、所定の設定時間を待ってから通信接続要求を発信することにより、二つの通信端末間の略々同時発信による通信不能状態の時間を短縮する。
【0017】
【発明の実施の形態】
本発明の好ましい実施の形態について、図面を参照しながら説明する。
【0018】
図1は、本発明の通信端末の一実施の形態である携帯電話端末の概略構成例を示す。
【0019】
本実施の形態の携帯電話端末は、アンテナ11、送受信処理回路12、操作部14、ディスプレイ22、CPU(中央処理ユニット)13、マイクロホン20、通話音声用スピーカ21、着信音用スピーカ19、LED(発光ダイオード)17、バイブレータ16、メモリ18、タイマ15等を有して構成されている。なお、この図1に示す各構成要素は、本実施の形態の携帯電話端末の主要なもののみ示しており、一般の携帯電話端末が備えている他の構成については図示を省略している。
【0020】
上記アンテナ11は、携帯電話網の基地局との間で通信を行うために電波の送受信を行う。送受信処理回路12は、アンテナ11を介して上記基地局との間で送受信される信号の変復調や拡散,逆拡散、誤り訂正、周波数変換等の処理を行う。操作部14は、文字や数字,記号等を入力するためのキーやジョグダイヤル、通話ボタン(通話,発信の開始をユーザが指示するためのボタン)、電源オン/オフや通話終了のためのボタン、キャンセルボタンなどの各種ボタンからなる。ディスプレイ22は、電話番号、電子メール等の文字や記号の他、イラストや写真の画像等を表示するための液晶表示装置等からなる。マイクロホン20は、主に通話時のユーザ音声を電気信号に変換してCPU13へ送る。通話音声用スピーカ21は、相手端末から送られてきた通話音声信号を音声に変換して出力する。着信音用スピーカ19やLED17,バイブレータ16は、着信等をユーザに知らせるために設けられている。メモリ18は、様々なデフォルトデータやプログラム、登録された電話番号情報、発着信された電話番号履歴データ、電子メールアドレス,電子メールデータ、ユーザにより設定されたデータ、各種のアプリケーションプログラム等を記憶する。タイマ15は、年月日時間の情報を生成する等のいわゆる時計機能の他、ユーザにより設定された時間をカウント(計測)する機能も有する。
【0021】
CPU13は、メモリ18に記憶されているプログラムを実行することにより、例えば着信音用スピーカ19やLED17,バイブレータ16等の各部の動作や端末の状態を制御したり各種の演算処理等を行うための制御・演算部36として動作する他、後述する正常終了判定部31,発着呼制御部32,番号判定部33,端末状態判定部34,時間計測部35としても動作する。なお、本実施の形態の場合は、正常終了判定部31,発着呼制御部32,番号判定部33,端末状態判定部34,時間計測部35,制御・演算部36にて行われる処理は、CPU13がプログラムに基づいて実行する例を挙げているが、勿論、それら各部での処理は論理回路等のハードウェア(正常終了判定手段,発着呼制御手段,番号判定手段,端末状態判定手段,時間計測手段,制御・演算手段)により実装されていても良い。
【0022】
図2は、本発明にかかる機能を備えた携帯電話端末が発呼から通話までの間に行う処理のフローチャートを示している。なお、着呼時や電子メールの送受信時の処理、その他ユーザによる様々な入力時の処理についてはここでは説明を省略する。また、図2のフローチャートは、CPU13内の正常終了判定部31,発着呼制御部32,番号判定部33,端末状態判定部34,時間計測部35,制御・演算部36による動作として説明しているが、それら各部の処理がハードウェアにより構成されているときには当該ハードウェアによりこのフローチャートの動作が実現される。
【0023】
この図2において、待受け状態のときのCPU13の制御・演算部36は、少なくともユーザによる操作部14の操作状況を観察しており、ステップS1にて例えばユーザにより何れかの電話番号の入力とその後の通話ボタンのオン操作がなされると、当該入力された電話番号の情報を番号判定部33へ渡す。なお、ここでの電話番号の入力は、ユーザがテンキーを操作することによる数字の直接入力の他、メモリ18内に登録されている電話帳からの電話番号の読み出し入力、着信履歴や発信履歴からの呼び出しによる入力等の何れであっても良い。
【0024】
制御・演算部36から電話番号の情報を受け取った番号判定部33は、ステップS2の処理として、メモリ18内に保存されている着信履歴や発信履歴から前回の通話時の電話番号を読み出し、当該前回通話時の電話番号と、上記入力された電話番号とが同じであるか否かを判定する。なお、前回の通話とは、実際にユーザ間での通話が行われたか否かは問わず、その電話番号の相手先携帯電話端末と一瞬でも回線が接続されていれば良い。そして、番号判定部33は、入力された電話番号が前回通話時の電話番号とは異なっていると判定したときには、その電話番号の情報を発着呼制御部32へ渡す。このときの発着呼制御部32は、ステップS3の処理として、上記入力された電話番号の端末へ向けてそのまま通常の発呼制御を行う。
【0025】
一方、上記入力された電話番号が前回通話時の電話番号と同じであると番号判定部33にて判定されると、正常終了判定部31は、ステップS4の処理として、前回の通話が、例えばユーザによる通話終了ボタンの押下操作等によって基地局との間で切断処理が行われることによる正常な終了であったか否かを判定する。そして、正常終了判定部31にて前回の通話が正常終了であったと判定された場合、当該携帯電話端末のCPU13は、ステップS5以降の処理に進む。これに対し、正常終了判定部31にて前回の通話が正常終了ではないと判定されたとき、つまり、圏外に入ってしまう等の何らかの原因によって前回の通話が異常終了した場合は、当該携帯電話端末のCPU13は、ステップS13以降の処理に進む。
【0026】
CPU13での処理がステップS13に進むと、端末状態判定部34は、当該携帯電話端末が待受け状態等の通話可能状態となっているか否か判定する。当該端末状態判定部34は、携帯電話端末が通話可能状態でないと判定したとき、つまり、異常状態のような通話不可能な状態であるときには、通話可能な状態になるまでステップS13の判定処理を繰り返す。一方、携帯電話端末が通話可能状態になったと端末状態判定部34にて判定された場合、CPU13の処理はステップS14へ進む。
【0027】
CPU13での処理がステップS14に進むと、発着呼制御部32は、上記ステップS1で入力された電話番号の端末へ向けた発呼を行う。そして、発着呼制御部32は、ステップS15の処理として、呼が確立して通話状態になったか否か判定する。なお、ステップS14とステップS15の処理は、例えば操作部14上に設けられている所定のキャンセルボタンがユーザにより押されるまで繰り返される。キャンセルボタンが押された場合は、携帯電話端末のCPU13は、この図2のフローチャートの処理を終了する。
【0028】
発着呼制御部32にて通話状態になったと判定された場合、当該携帯電話端末のCPU13は、ステップS11へ処理を進める。ステップS11の処理へ進むと、制御・演算部36は、例えば、LED17を点滅発光させたり、バイブレータ16を振動させたり、着信音用スピーカ19から所定の音を出力させたりすることで、当該携帯電話端末のユーザに対して、通話可能になったことを知らせる。なお、当該通話可能になったことをユーザに知らせための報知手段として、上記LED17、バイブレータ16、着信音用スピーカ19の何れを使用するか、或いは、それらのうちの何れを組み合わせて使用するのか、さらには、使用される報知手段での報知のパターン、すなわち例えばLED17の点滅パターンや発光色、バイブレータ16の振動パターン、着信音用スピーカ19から出力される音のパターン(単なる音だけでなく、音楽や音声も含む)は、ユーザにより任意に選択・設定可能である。上記使用される報知手段や報知のパターンについての選択・設定情報は、メモリ18に記憶される。そして、当該メモリ18内の選択・設定情報に応じて、CPU13の制御・演算部36が各報知手段を制御することにより、上記ステップS11の処理が実行される。
【0029】
その後、ステップS12にて当該携帯電話端末は通話状態となる。これによりユーザ間の通話が行われることになる。
【0030】
すなわち、上述のステップS1から当該ステップS15までのルートを通り、更にステップS11からステップS12の処理に進む経路によれば、当該携帯電話端末は、前回の通話と同じ電話番号の入力がなされ且つ前回の通話が異常終了であった場合、当該異常終了の状態(異常状態)から通話可能な状態(待受け状態)に遷移した後に、上記入力された電話番号(前回の通話と同じ電話番号)の端末への発呼を、通話状態になるか又はキャンセルボタンが押されるまで繰り返すことになる。
【0031】
これに対し、上記ステップS4において、前回の通話が正常終了であったと上記正常終了判定部31にて判定されてステップS5の処理に進むと、時間計測部35は、タイマ15からの時間情報を元に、ステップS1での通話ボタンのオン操作が、前回の通話から所定の第1の設定値Cの時間内に行われたか否かを判定する。なお、上記第1の設定値Cは、時間を表す値であり、必要に応じてユーザが設定した時間や、デフォルトで設定されている時間の何れであっても良い。特に、本実施の形態の携帯電話端末は、上記第1の設定値Cの時間をユーザにより任意に設定可能となされており、当該ユーザによる第1の設定値Cのデータは例えばメモリ18に登録される。このように、第1の設定値Cを自由に変更可能とすることで、ユーザは自分の好みの時間を設定できる。
【0032】
そして、上記時間計測部35にて第1の設定値Cの時間内でないと判定された場合、つまり、前回の通話から第1の設定値Cの時間を超えた後に、ステップS1での通話ボタンのオン操作が行われた場合、発着呼制御部32は、ステップS6の処理として、上記入力された電話番号(前回の通話時と同じ電話番号)の端末へ向けてそのまま通常発呼処理を行う。一方、時間計測部35にて第1の設定値Cの時間内であると判定された場合、当該携帯電話端末のCPU13は、ステップS7へ処理を進める。
【0033】
CPU13での処理がステップS7に進むと、制御・演算部36は、時間計測部35と連携し、所定の第2の設定値Dの時間だけ端末の状態を待受け状態にする。なお、当該第2の設定値Dは、上記第1の設定値Cの場合と同様に、必要に応じてユーザが設定した時間やデフォルトで設定されている時間の何れであっても良い。上記第2の設定値Dの時間の待受け状態のとき、発着呼制御部32は、ステップS8として、着呼が有るか否か観察する。そして、着呼が有った場合、当該携帯電話端末のCPU13は、ステップS11以降へ処理を進める。
【0034】
一方、ステップS7,S8の判定処理において、上記第2の設定値Dの待受け時間内に着呼が無いと判定された場合、発着呼制御部32は、ステップS9の処理として、上記入力された電話番号(前回の通話時と同じ電話番号)の端末へ向けて発呼処理を行う。またこのとき、端末状態判定部34は、ステップS10の処理として、当該携帯電話端末の状態が通話状態になったか否か判定する。そして、ステップS10の判定処理において通話状態になっていないと判定された場合、当該携帯電話端末のCPU13の処理はステップS7へ戻る。すなわち、ステップS7からステップS10までの処理と当該ステップS10からステップS7へのリターン処理は、第2の設定値Dの時間内に着呼が無く且つ、発呼を行っても通話状態にならない間だけ繰り返される。また、ステップS7〜ステップS10の処理は、操作部14上に設けられているキャンセルボタンがユーザにより押されるまで繰り返される。キャンセルボタンが押された場合は、携帯電話端末のCPU13は、この図2のフローチャートの処理を終了する。
【0035】
そして、上記ステップS10にて通話状態になったと判定された場合、当該携帯電話端末のCPU13は、ステップS11以降へ処理を進める。
【0036】
すなわち、上記ステップS1から当該ステップS10へのルートを通り、更にステップS11からステップS12の処理に進む経路によれば、当該携帯電話端末は、前回の通話と同じ電話番号の入力がなされ且つ前回の通話が正常終了であった場合、前回の通話終了時点から第1の設定値Cの時間内に、上記入力された電話番号(前回の通話と同じ電話番号)の端末への発呼を行うべき指示がユーザによりなされたときには、直ぐにその発呼を行うのではなく、上記第2の設定値Dの時間だけ当該端末を待受け状態にすると共に、その待受け状態の間に別の着呼が無ければ上記第2の設定値Dの時間終了後に上記入力された電話番号の端末への実際の発呼を行い、そしてその発呼で通話状態になれなかった時には更に第2の設定値Dの待受け状態にするステップS7まで処理を戻すことを繰り返すことになる。また、本実施の形態によれば、第1の設定値Cの時間を設定することで、例えば、通話が終了してから長い時間が経過した後に、前回の通話と同じ電話番号の端末への発呼指示がなされたとしても、図2のステップS7以降の処理へ進んでしまうことを防止できる。
【0037】
以下、上記図2のフローチャートを参照しつつ、図3〜図5の各図を用いて本実施の形態の携帯電話端末の具体的な動作例を説明する。
【0038】
図3は、双方とも本発明にかかる機能を備えた携帯電話端末1A,1B間での通話中に何らかの異常により通話が切断された後、通話が再開されることになるまでの間のタイムアローを示している。なお、図3は、携帯電話端末1B側に異常が発生して通話途中で回線が切断された例を挙げている。
【0039】
図3において、ステップS20の通話中、二つの携帯電話端末1A,1Bの状態は、それぞれ通話状態31a,31bになっている。ここで、ステップS21において携帯電話端末1Bが例えば圏外に入るなどして異常終了すると、当該携帯電話端末1Bの状態は、通話状態31bから異常状態32bに遷移する。一方、このときの携帯電話端末1Aと基地局2Aとの間では、ステップS22として、回線の切断要求の送受信と回線の切断処理とが行われる。そして、当該回線の切断がなされると、携帯電話端末1Aの状態は、上記通話状態31aから待受け状態32aに遷移する。
【0040】
次に、ステップS23,S24にて、携帯電話端末1A,1Bの両ユーザが、互いに通話を再開しようとして略々同時に通話ボタンを押したとする。このとき、本発明にかかる携帯電話端末1A,1Bは、共に図2のステップS1〜S4で説明したように、入力された電話番号が前回通話時の電話番号か否か判定し、同じであると判定したときには更に上記前回の通話が正常終了であったか否か判定する。
【0041】
ここで、携帯電話端末1Aは、前回の通話が正常終了であったと判定することになるため、図2のステップS5以降の処理へ進む。一方、携帯電話端末1Bは、前回の通話が異常終了であったため図2のステップS13以降の処理へ進むことになる。
【0042】
したがって、携帯電話端末1Bは、図2のステップS13にて、異常状態32bから通話可能な待受け状態33bになるまで待ち、待受け状態33bになることで図2のステップS13にて通話可能状態であると判定すると、図2のステップS14の発呼を行い、図3のステップS25のように基地局2Bへ呼確立要求を送る。またこの時の携帯電話端末1Bは、上記待受け状態33bから非定常状態34bへ遷移する。
【0043】
一方、図2のステップS5以降の処理へ進んだ携帯電話端末1Aは、前記第1の設定値Cの時間内の発呼であると判定した場合には、更に図2のステップS6にて第2の設定値Dの時間の待機状態(待受け状態32a)となる。そして、この待受け状態32aの間に、図3のステップS25の呼確立要求に対応して、ステップS26で基地局2Aから呼確立要求が送られてくると、携帯電話端末1Aは図2のステップS8で着呼有りと判定して呼処理状態33aに遷移し、図3のステップS27の呼処理を経て、図2のステップS11以降へ進むことになる。
【0044】
また、上記携帯電話端末1AでステップS27の呼処理中の携帯電話端末1Bは、基地局2Bとの間でステップS28のような呼処理が行われる。これにより、当該携帯電話端末1Bは、非定常状態34bから呼処理状態35bへ遷移する。
【0045】
そしてその後、呼処理が完了すると、携帯電話端末1A,1Bは、図2のステップS11以降へ進み、図3のステップS29にて共に通話状態34a,36bに遷移する。
【0046】
なお、図3の例では、携帯電話端末1B側において異常状態32bから待受け状態33bへ遷移するまでの時間が、上記携帯電話端末1A側における第2の設定値Dの待受け状態32aでの待機時間よりも短い例を挙げている。したがって、この図3の例では、携帯電話端末1B側からの呼確立要求の方が先になっているが、例えば、携帯電話端末1Bにおける異常状態32bの継続時間が、上記携帯電話端末1Aの上記第2の設定値Dによる待機時間よりも長かった場合には、当該携帯電話端末1Aからの呼確立要求が先になる。
【0047】
図4は、携帯電話端末1Aが本発明にかかる機能を備え、携帯電話端末101Bが本発明にかかる機能を備えていないものであり、これら携帯電話端末1A,101B間での通話中に何らかの異常により通話が切断された後、通話が再開されることになるまでの間のタイムアローを示している。なお、図4は、携帯電話端末101B側に異常が発生して通話途中で回線が切断された例を挙げている。
【0048】
図4において、ステップS30の通話中、二つの携帯電話端末1A,101Bの状態は、それぞれ通話状態41a,41bになっている。ここで、ステップS31において携帯電話端末101Bが異常終了すると、当該携帯電話端末101Bの状態は、通話状態41bから異常状態42bに遷移する。一方、このときの携帯電話端末1Aと基地局2Aとの間では、ステップS32として、回線の切断要求の送受信と回線の切断処理とが行われる。そして、当該回線の切断がなされると、携帯電話端末1Aの状態は、通話状態41aから待受け状態42aに遷移する。
【0049】
なお、本発明にかかる機能を備えていない携帯電話端末101Bは異常状態42bとなっているため、ユーザは、待受け状態43bに遷移した後でなければ通話ボタンのオンによる発呼指示を行えないことになる。したがって、当該携帯電話端末101Bのユーザが通話を再開しようとして通話ボタンをオンするのは、ステップS34のように上記待受け状態43bになった時となる。
【0050】
一方、本発明にかかる機能を備えている携帯電話端末1A側はステップS32の切断処理の後は直ぐに待受け状態42aになっているため、ユーザは、ステップS33のように、直ぐに通話を再開しようとして携帯電話端末101Bへの発呼を指示するための通話ボタンのオン操作を行うことができる。このときの携帯電話端末1Aは、図3で説明したのと同様に、入力された電話番号が前回通話時の電話番号か否か判定し、同じであると判定したときには更に上記前回の通話が正常終了であったか否か判定する。そして、この場合の携帯電話端末1Aは、前回の通話が正常終了であったと判定することになるため、図2のステップS5以降の処理へ進む。図2のステップS5以降の処理へ進んだ携帯電話端末1Aは、前記第1の設定値Cの時間内の発呼であると判定した場合には、更に図2のステップS6にて待受け状態42aの時間について第2の設定値Dの時間を設定する。
【0051】
そして、この第2の設定値Dの待受け状態42aの間に、当該携帯電話端末1Aに対して携帯電話端末101B側からの着呼があれば、これら携帯電話端末1Aと101Bとの間の通話が可能になる。
【0052】
但し、図4は、携帯電話端末1Aが上記第2の設定値Dの時間経過後にステップS35にて呼確立要求を送信したタイミングと、携帯電話端末101Bが異常状態42bから待受け状態43bへ遷移してステップS34での発呼に対応したステップS36の呼確立要求の送信のタイミングとが略々同時であったとした例を挙げている。この場合、それら携帯電話端末1A,101Bは、略々同時に非定常状態43a,44bに遷移する。したがって、ステップS37,S38のように、基地局2A,2Bは、それら非定常状態43a,44bとなっている携帯電話端末1A,101Bに対する発呼はそれぞれ行わないことになる。また、この図4では、ステップS34の発呼で呼が確立しなかった後、携帯電話端末101B側のユーザが再度の発呼を行わなかった例を挙げている。
【0053】
この時、本発明にかかる機能を有する携帯電話端末1Aは、ステップS35での呼確立要求の送信後、呼が確立しなかった場合、上記非定常状態43aから待受け状態44aへ遷移し、再度図2のステップS7にて待受け状態44aの時間を第2の設定値Dの時間にする。そして、携帯電話端末1Aは、当該待受け状態44aの間に携帯電話端末101B側からの着呼が無ければ、上記第2の設定値Dの時間経過後にステップS39にて再度呼確立要求を送信する。これにより、当該携帯電話端末1Aは、上記待受け状態44aから非定常状態45aへ遷移する。その後、携帯電話端末1Aと基地局2Aとの間では、ステップS41にて呼処理が行われ、これにより携帯電話端末1Aは呼処理状態46aに遷移する。
【0054】
また上記ステップS39の呼確立要求の処理がなされると、基地局2Bからは、ステップS40にて呼確立要求が携帯電話端末101Bへ送られる。これにより、当該携帯電話端末101Bは待受け状態45bから呼処理状態46bへ遷移し、さらに携帯電話端末101Bと基地局2Bとの間ではステップS42のように呼処理が行われる。
【0055】
その後、呼処理が完了すると、携帯電話端末1A,101Bは、ステップS43にて共に通話状態47a,47bに遷移し、通話が可能となる。
【0056】
図5は、携帯電話端末101Aが本発明にかかる機能を備えておらず、携帯電話端末1Bが本発明にかかる機能を備えており、これら携帯電話端末101A,1B間での通話中に何らかの異常により通話が切断された後、通話が再開されることになるまでの間のタイムアローを示している。なお、図5は、携帯電話端末1B側に異常が発生して通話途中で回線が切断された例を挙げている。
【0057】
図5において、ステップS50の通話中、二つの携帯電話端末101A,1Bの状態は、それぞれ通話状態51a,51bになっている。ここで、ステップS51において携帯電話端末1Bが異常終了すると、当該携帯電話端末1Bの状態は、通話状態51bから異常状態52bに遷移する。一方、このときの携帯電話端末101Aと基地局2Aとの間では、ステップS52として、回線の切断要求の送受信と回線の切断処理とが行われる。そして、当該回線の切断がなされると、携帯電話端末101Aの状態は、通話状態51aから待受け状態52aに遷移する。
【0058】
次に、ステップS53,S54にて、携帯電話端末101A,1Bの両ユーザが、互いに通話を再開しようとして略々同時に通話ボタンを押したとする。このとき、本発明にかかる機能を備えた携帯電話端末1Bは、図2のステップS1〜S4で説明したように、入力された電話番号が前回通話時の電話番号か否か判定し、同じであると判定したときには更に上記前回の通話が正常終了であったか否か判定する。
【0059】
ここで、携帯電話端末1Bは、前回の通話が異常終了であったと判定することになるため、図2のステップS13以降の処理へ進むことになる。したがって、携帯電話端末1Bは、図2のステップS13にて、異常状態52bから通話可能な待受け状態53bになるまで待ち、待受け状態53bになることで図2のステップS13にて通話可能状態であると判定すると、図2のステップS14の発呼を行い、図5のステップS59のように基地局2Bへ呼確立要求を送る。またこの時の携帯電話端末1Bは、上記待受け状態53bから非定常状態54bへ遷移する。
【0060】
一方、本発明にかかる機能を備えていない携帯電話端末101A側は、ステップS52の切断処理の後は直ぐに待受け状態52aになっている。このため、携帯電話端末101Aのユーザは、ステップS53のように、直ぐに通話を再開しようとして携帯電話端末1Bへの発呼を指示するための通話ボタンのオン操作を行うことになる。これにより、携帯電話端末101Aは、ステップS55のように、基地局2Aに呼確立要求を送ると共に、非定常状態53aに遷移する。しかしながらこのとき、携帯電話端末1Bは未だ異常状態であるため、基地局2AからはステップS56のように携帯電話端末1Bが通話不可能である旨のメッセージが携帯電話端末101Aへ送られることになる。
【0061】
ここで上記携帯電話端末101Aが待受け状態54aに戻った後、ステップS57のように、ユーザが再度の発呼を試みるとする。このとき、携帯電話端末101Aは非定常状態55aに遷移すると共に、ステップS58のように基地局2Aへ呼確立要求を再度送信することになる。
【0062】
但し、図5の例は、携帯電話端末1Bが異常状態52bから待受け状態53bへ遷移した後にステップS59にて行った呼確立要求の送信タイミングと、携帯電話端末101AがステップS58にて行った呼確立要求の送信タイミングとが、略々同時であったとした例を挙げている。この場合、それら携帯電話端末101A,1Bは、略々同時に非定常状態55a,54bに遷移する。したがって、ステップS60,S61のように、基地局2A,2Bは、それら非定常状態55a,54bとなっている携帯電話端末101A,1Bに対してそれぞれ発呼は行わないことになる。
【0063】
この時、本発明にかかる機能を有する携帯電話端末1Bは、非定常状態54bから待受け状態55bへ遷移すると、ステップS62のように再度呼確立要求を基地局2Bへ送信することになる。これにより、当該携帯電話端末1Bは、上記待受け状態55bから非定常状態56bへ遷移する。そして、携帯電話端末1Bと基地局2Bとの間ではステップS65のように呼処理が行われ、携帯電話端末1Bは呼処理状態57bに遷移する。
【0064】
またこの時、基地局2Aからは、ステップS63にて呼確立要求が携帯電話端末101Aへ送られる。これにより、当該携帯電話端末101Aは待受け状態56aから呼処理状態57aへ遷移し、さらに携帯電話端末101Aと基地局2Aとの間ではステップS64のように呼処理が行われる。
【0065】
その後、呼処理が完了すると、携帯電話端末101A,1Bは、ステップS66にて共に通話状態58a,58bに遷移し、通話が可能となる。
【0066】
以上説明したように、本発明実施の形態によれば、二つの携帯電話端末が通話中に何れかの端末が異常終了した後、それら二つの携帯電話端末からお互いが略々同時に発呼した場合、本発明にかかる機能を有する携帯電話端末は、前回の通話時の電話番号と今回新たに入力された電話番号とを比較し、それら電話番号が同じであるときには更に通話終了が正常終了であったか否か判断し、異常終了であったときには異常状態から待受け状態へ遷移した後に発呼を行い、一方、正常終了であったときには前回の通話終了時から今回の発呼までの間の経過時間と第1の設定値Cとを比較し、当該第1の設定値Cの時間以内の発呼であるときにはさらに第2の設定値Dの時間だけ待機した後に発呼を行う機能を備えている。すなわち本発明実施の形態の携帯電話端末によれば、二つの携帯電話端末間の通話が何らかの原因により異常終了した後、それら各端末から互いに略々同時に発呼がなされた場合、正常終了した携帯電話端末は、第1の設定値Cの時間以内の発呼であれば、通話が再開されるようになるまで、第2の設定値Dの時間間隔毎に相手方への発呼を繰り返す処理を実行することで、ユーザは一度の発呼指示操作のみで通話を再開することが可能になると共に、第2の設定値Dの間は端末を待受け状態にすることで相手方からの呼確立要求を受け付け可能としている。また、本実施の形態の携帯電話端末によれば、異常終了した携帯電話端末は、異常状態から待受け状態に遷移した後直ちに呼確立要求を送信する処理を実行することで、最短の時間で通話を再開することが可能となる。
【0067】
さらに、本発明実施の形態によれば、二つの携帯電話端末の両方が本発明のかかる機能を備えている場合のみならず、何れか一方が従来同様の機能しか備えていない場合であっても、本発明にかかる機能を備えた携帯電話端末は一度の操作で再び通話を確立することが可能である。さらに、本発明実施の形態によれば、携帯電話端末側に、本発明にかかる機能を実現するためのソフトウェア或いはハードウェアを実装することのみで良いため、既存の携帯通信網などのインフラストラクチャに手を加えるような高コスト且つ大規模な工事を行う必要がない。
【0068】
またさらに、本発明にかかる機能を備えた携帯電話端末は、上述した自動的な呼確立要求の送信処理後に、呼処理がなされて通話状態に遷移した場合、その旨を例えばLED17やバイブレータ16,着信音用スピーカ19等の報知手段を用いてユーザへ知らせる処理を実行している。これにより、ユーザは、例えば通話音声用スピーカ21に常に耳を近づけておくことなく、通話が再開されたことを認識することが可能となる。
【0069】
なお、上述した実施の形態の説明は、本発明の一例である。このため、本発明は上述した実施の形態に限定されることなく、本発明に係る技術的思想を逸脱しない範囲であれば、設計等に応じて種々の変更が可能であることはもちろんである。すなわち、本発明の通信端末は、携帯電話端末だけでなく、例えば固定電話端末において通話中に誤って通話終了ボタンを押してしまい、その直後に同じ相手先端末へ再発呼を行うような場合にも適用可能である。また、本発明の通信端末は、通信機能を備えたカーナビゲーション装置等の移動体端末やPDA装置(PDA:Personal Digital Assistants)等であっても良い。
【0070】
【発明の効果】
本発明においては、通信切断後から所定の設定時間の計測を開始し、新たに相手先特定情報を伴った発信指示の入力を受け付けた時、その入力された相手先特定情報と通信切断時の相手先特定情報とが同一であるならば、所定の設定時間の経過後にその相手先特定情報に応じた相手先通信装置への通信接続要求を発信することにより、既存の携帯通信網などのインフラストラクチャに手を加えるような高コスト且つ大規模な工事を行うことなく、迅速且つ確実に通信の再開が可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明実施の形態の携帯電話端末の主要部の概略構成を示すブロック図である。
【図2】本発明実施の形態の携帯電話端末のCPUにより行われる処理のフローチャートである。
【図3】双方とも本発明にかかる機能を備えた二つの携帯電話端末の場合の、通話切断から通話の再開までのタイムフローチャートである。
【図4】正常終了側が本発明にかかる機能を備えた携帯電話端末で、異常終了側が従来同様の携帯電話端末である場合の、通話切断から通話再開までのタイムフローチャートである。
【図5】正常終了側が従来同様の携帯電話端末で、異常終了側が本発明にかかる機能を備えた携帯電話端末である場合の、通話切断から通話再開までのタイムフローチャートである。
【図6】双方とも従来同様の二つの携帯電話端末の場合の、通話切断から通話の再開までのタイムフローチャートである。
【符号の説明】
1A,1B…携帯電話端末、2A,2B…基地局、11…アンテナ、12…送受信処理回路、13…CPU、14…操作部、15…タイマ、16…バイブレータ、17…LED、18…メモリ、19…着信音用スピーカ、20…マイクロホン、21…通話音声用スピーカ、22…ディスプレイ、31…正常終了判定部、32…発着呼制御部、33…番号判定部、34…端末状態判定部、35…時間計測部、36…制御・演算部
Claims (6)
- 通信切断後から所定の設定時間の計測を開始する時間計測部と、
上記通信切断時の相手先通信装置を特定するための第1の相手先特定情報を保持する情報保持部と、
第2の相手先特定情報を伴った発信指示の入力を受け付ける発信入力受付部と、
上記第1の相手先特定情報と上記第2の相手先特定情報とが同一か否か判定する特定情報判定部と、
上記特定情報判定部にて上記第1の相手先特定情報と第2の相手先特定情報とが同一であると判定されたとき、上記時間計測部にて上記所定の設定時間が経過したと計測された際に、当該相手先特定情報に応じた相手先通信装置への通信接続要求を発信する通信制御部とを有する
ことを特徴とする通信端末。 - 請求項1記載の通信端末であって、
上記通信制御部は、上記通信接続要求に応じた接続が確立しなかったとき、再度、上記所定の設定時間の経過後に、上記相手先特定情報に応じた相手先通信装置への通信接続要求の発信を行うことを特徴とする通信装置。 - 請求項1記載の通信端末であって、
上記時間計測部は、上記所定の設定時間を、上記通信切断後からの第1の設定時間と、上記発信指示がなされた時からの第2の設定時間とに分けて計測を行い、
上記特定情報判定部は、上記発信指示の入力が第1の設定時間内に行われたときに、上記第1の相手先特定情報と上記第2の相手先特定情報とが同一か否かの判定を行い、
上記通信制御部は、上記特定情報判定部にて上記第1の相手先特定情報と第2の相手先特定情報とが同一であると判定されたとき、上記第2の設定時間の経過後に、上記相手先特定情報に応じた相手先通信装置への通信接続要求の発信を行うことを特徴とする通信端末。 - 請求項1記載の通信端末であって、
上記通信切断が正規の処理により終了した正常終了か否かを判定する終了判定部と、
当該通信端末の状態が通信可能な状態か否か判定する状態判定部とを有し、
上記通信制御部は、上記状態判定部にて正常終了以外での終了であると判定され且つ当該通信端末が通信可能な状態になったと判定されたとき、上記相手先特定情報に応じた相手先通信装置への通信接続要求の発信を行うことを特徴とする通信端末。 - 請求項1記載の通信端末であって、
ユーザが認識可能な所定の物理的駆動状態で動作する報知手段と、
上記通信制御部にて通信接続要求に応じた接続が確立したと検知された時に、上記所定の報知手段を動作させる報知手段制御部とを有することを特徴とする通信端末。 - 請求項1記載の通信端末であって、
上記通信制御部は、上記特定情報判定部にて上記第1の相手先特定情報と第2の相手先特定情報とが異なると判定されたとき、上記第2の相手先特定情報に応じた相手先通信装置への通信接続要求の発信を直ちに行うことを特徴とする通信端末。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP2003033292A JP2004247806A (ja) | 2003-02-12 | 2003-02-12 | 通信端末 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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| JP2003033292A JP2004247806A (ja) | 2003-02-12 | 2003-02-12 | 通信端末 |
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|---|---|
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ID=33019318
Family Applications (1)
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| JP2003033292A Withdrawn JP2004247806A (ja) | 2003-02-12 | 2003-02-12 | 通信端末 |
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| Country | Link |
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| JP (1) | JP2004247806A (ja) |
Cited By (2)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2012522438A (ja) * | 2009-03-31 | 2012-09-20 | アルカテル−ルーセント | 通信ネットワーク内の呼競合を処理する方法およびその装置 |
| JP2014230125A (ja) * | 2013-05-23 | 2014-12-08 | 富士通株式会社 | 通信端末装置、発信抑制方法、及び発信抑制プログラム |
-
2003
- 2003-02-12 JP JP2003033292A patent/JP2004247806A/ja not_active Withdrawn
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