JP2004251655A - チャネライズド受信機 - Google Patents
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Abstract
【課題】不要信号を除去して、受信信号の周波数算出およびパルス分析にあたって必要な信号に対してだけ算出し、不要信号に対する算出処理および算出時間を削減するチャネライズド受信機を得る。
【解決手段】複数のA/D変換回路3および周波数算出回路5間に設けられ、複数のA/D変換回路3により各々変換されたデジタル信号のうちの通過信号レベルを満たさないデジタル信号を除去する複数の不要信号除去回路4と、受信波を広帯域で検波するログアンプ7a、広帯域の検波信号をアナログ・デジタル変換するA/D変換回路7b、変換されたデジタル信号の最大信号レベルを求める最大レベル検出回路7c、最大信号レベルから予め設定された固定値のレベル差を差し引いた通過信号レベルを設定し、複数の不要信号除去回路4に供給する通過レベル算出回路7dから構成された通過信号レベル設定回路7とを備えたものである。
【選択図】 図1
【解決手段】複数のA/D変換回路3および周波数算出回路5間に設けられ、複数のA/D変換回路3により各々変換されたデジタル信号のうちの通過信号レベルを満たさないデジタル信号を除去する複数の不要信号除去回路4と、受信波を広帯域で検波するログアンプ7a、広帯域の検波信号をアナログ・デジタル変換するA/D変換回路7b、変換されたデジタル信号の最大信号レベルを求める最大レベル検出回路7c、最大信号レベルから予め設定された固定値のレベル差を差し引いた通過信号レベルを設定し、複数の不要信号除去回路4に供給する通過レベル算出回路7dから構成された通過信号レベル設定回路7とを備えたものである。
【選択図】 図1
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
この発明は、例えば、レーダ等に用いられ、同時に入力された受信信号の中から不要信号を除去するチャネライズド受信機に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来のチャネライズド受信機としては、中心周波数の異なるものから各々構成され、受信波を濾波する複数のSAWフィルタと、複数のSAWフィルタを各々通過した通過波を検波する複数のログアンプと、複数のログアンプにより各々検波された検波信号をA/D変換する複数のA/D変換回路と、複数のA/D変換回路により各々変換されたデジタル信号のうちの極大信号レベルを有するデジタル信号を決定し、その極大信号レベルを有するデジタル信号に基づいて受信信号の周波数を算出する周波数算出回路と、周波数算出回路により決定された極大信号レベルを有するデジタル信号および算出された受信信号の周波数に基づいて受信信号をパルス分析(パルス幅・パルス到来時刻の算出)するパルス分析回路とを備え、そのパルス分析結果から受信信号を復調したり、受信されたパルスがいずれの送信機から送信されたものであるかを識別するものがある(下記特許文献1に記載)。
【0003】
【特許文献1】
特開2000−278162公報
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
従来のチャネライズド受信機は以上のように構成されているので、周波数の異なる複数の受信波が同時に入力されても、複数の極大信号レベルから各々の受信信号の周波数の算出およびパルス分析が可能となる特徴を持っている。しかしながら、本来分析しようとしている受信信号以外の不要信号が入力された場合も、その周波数の算出およびパルス分析を行ってしまうため、余分な受信処理および処理時間が生じてしまう課題があった。
【0005】
この発明は上記のような課題を解決するためになされたもので、不要信号を除去して、受信信号の周波数算出およびパルス分析にあたって必要な信号に対してだけ算出し、不要信号に対する算出処理および算出時間を削減するチャネライズド受信機を得ることを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】
この発明に係るチャネライズド受信機は、複数のアナログ・デジタル変換回路および周波数算出回路間に設けられ、複数のアナログ・デジタル変換回路により各々変換されたデジタル信号のうちの通過信号レベルを満たさないデジタル信号を除去する複数の不要信号除去回路と、受信波を広帯域で検波すると共にその検波信号の最大信号レベルを求め、その最大信号レベルから設定されたレベル差を差し引いた通過信号レベルを設定し、複数の不要信号除去回路に供給する通過信号レベル設定回路とを備えたものである。
【0007】
【発明の実施の形態】
以下、この発明の実施の一形態を説明する。
実施の形態1.
図1はこの発明の実施の形態1によるチャネライズド受信機を示すブロック図であり、図において、チャネルCH0〜CHnのSAW(Surface Acoustic Wave)フィルタ(バンドパスフィルタ)1は、中心周波数の異なるものから各々構成され、受信波を濾波するものである。ログアンプ(検波回路)2は、SAWフィルタ1に各々接続され、SAWフィルタ1を各々通過した通過波を検波するものである。A/D変換回路(アナログ・デジタル変換回路)3は、ログアンプ2に各々接続され、ログアンプ2により各々検波された検波信号をアナログ・デジタル変換するものである。不要信号除去回路4は、A/D変換回路3に各々接続され、A/D変換回路3により各々変換されたデジタル信号のうちの通過信号レベルを満たさないデジタル信号を除去するものである。周波数算出回路5は、不要信号除去回路4を通過したデジタル信号のうちの極大信号レベルを有するデジタル信号を決定し、その極大信号レベルを有するデジタル信号と隣接するデジタル信号とのレベル差に基づいて受信信号の周波数を算出するものである。パルス分析回路6は、周波数算出回路5により決定された極大信号レベルを有するデジタル信号および算出された受信信号の周波数に基づいて受信信号のパルス分析するものである。
通過信号レベル設定回路7は、受信波を広帯域で検波するログアンプ7a、ログアンプ7aにより検波された広帯域の検波信号をアナログ・デジタル変換するA/D変換回路7b、A/D変換回路7bにより変換されたデジタル信号の最大信号レベルを求める最大レベル検出回路7c、最大レベル検出回路7cにより求められた最大信号レベルから予め設定された固定値のレベル差を差し引いた通過信号レベルを設定し、複数の不要信号除去回路4に供給する通過レベル算出回路7dから構成されたものである。
【0008】
次に動作について説明する。
図1において、チャネルCH0〜CHnのSAWフィルタ1からなるSAWフィルタバンクは、全体で所望の受信波が受信可能になるように帯域が設定されている。受信波がチャネルCH0〜CHnの各SAWフィルタ1に入力されると、各チャネルから出力される通過波は、各SAWフィルタ1の通過特性により出力レベルに差が生じて出力される。SAWフィルタ1を各々通過した通過信号をログアンプ2で検波後、A/D変換回路3により、アナログ・デジタル変換される。
一方、通過信号レベル設定回路7では、受信波がログアンプ7aにより広帯域で検波され、A/D変換回路7bにより広帯域の検波信号がアナログ・デジタル変換され、最大レベル検出回路7cによりデジタル信号の最大信号レベルが求められる。
図2はこの発明の実施の形態1による通過信号レベルによる不要信号の除去処理を示す説明図であり、実際にはチャネルCH0〜CHnに出力信号が現れるが、説明を簡単にするためにチャネルCH1、CH5、CHn−1だけの出力信号を示したものである。
この図2に示すように、通過レベル算出回路7dにおいて、入力される最大信号レベルから予め設定された固定値のレベル差を差し引いた通過信号レベルが求められ、各不要信号除去回路4に供給される。各不要信号除去回路4では、各A/D変換回路3により各々変換されたデジタル信号のレベルと、一律に設定された通過信号レベルとが比較され、各々変換されたデジタル信号のうち通過信号レベルを満たさないデジタル信号、すなわち不要信号が除去される。なお、この図2の場合はチャネルCH5が除去される。
このように、所望の受信波と共に他の受信波が同時に受信される場合であっても、通過信号レベルを設定することによって、所望の受信波に関する信号だけを通過させ、他の受信波に関する不要信号を除去することができる。例えば、レーダ等において、自分の送信機による受信波に関する信号だけを通過させ、他の送信機による受信波に関する不要信号を除去することができる。
周波数算出回路5では、不要信号除去回路4を通過したデジタル信号に対して各チャネルのレベルを比較して極大信号レベルのデジタル信号を決定し、その決定した極大信号レベルのデジタル信号とそれら隣接するデジタル信号とのレベル差に基づいて受信信号の周波数を算出し、パルス分析回路6では、周波数算出回路5により決定された極大信号レベルのデジタル信号および算出された受信信号の周波数に基づいて受信信号のパルス分析(パルス幅、パルス到来時刻を算出)する。そして、そのパルス分析結果から受信信号の復調等を行う。
【0009】
以上のように、この実施の形態1によれば、複数の不要信号除去回路4により、複数のA/D変換回路3により各々変換されたデジタル信号のうちの通過信号レベルを満たさないデジタル信号を除去してから周波数算出回路5に供給するので、周波数算出回路5およびパルス分析回路6では、受信信号の周波数算出およびパルス分析にあたって必要な信号に対してだけ算出すれば良く、不要信号に対する算出処理および算出時間を削減することができる。
通過信号レベル設定回路7において、受信信号の最大信号レベルと、予め設定された固定値のレベル差とに応じて、レベル差情報を受信することなく容易に通過信号レベルを設定することができる。
【0010】
実施の形態2.
図3はこの発明の実施の形態2によるチャネライズド受信機を示すブロック図であり、図において、通過信号レベル設定回路7は、ログアンプ7a、A/D変換回路7b、最大レベル検出回路7c、通過レベル算出回路7eから構成され、通過レベル算出回路7eは、最大レベル検出回路7cにより求められた最大信号レベルから受信波の受信毎に可変されるレベル差を差し引いた通過信号レベルを設定し、複数の不要信号除去回路4に供給するものである。
その他の構成については図1と同等である。
【0011】
次に動作について説明する。
通過信号レベル設定回路7には、受信波の受信毎に可変されたレベル差からなるレベル差情報が入力される。
図4はこの発明の実施の形態2による通過信号レベルによる不要信号の除去処理を示す説明図であり、この図4に示すように、通過レベル算出回路7eにおいて、入力される最大信号レベルから、受信波の受信毎に可変されたレベル差情報に応じたレベル差を差し引いた通過信号レベルが求められ、各不要信号除去回路4に供給される。各不要信号除去回路4では、各A/D変換回路3により各々変換されたデジタル信号のレベルと、受信波の受信毎に可変され設定された通過信号レベルとを比較し、各々変換されたデジタル信号のうち通過信号レベルを満たさないデジタル信号、すなわち不要信号を除去する。この図4の場合は受信波の受信毎にチャネルCH3が除去されたり除去されなかったりしている。
【0012】
以上のように、この実施の形態2によれば、上記実施の形態1と同様に周波数算出回路5およびパルス分析回路6では、受信信号の周波数算出およびパルス分析にあたって必要な信号に対してだけ算出すれば良く、不要信号に対する算出処理および算出時間を削減することができる。
通過信号レベル設定回路7において、受信信号の最大信号レベルと、受信波の受信毎に可変されたレベル差情報に応じたレベル差とに応じて、通過信号レベルを設定し、受信波の受信毎に任意な通過信号レベルを設定することができる。
【0013】
実施の形態3.
図5はこの発明の実施の形態3によるチャネライズド受信機を示すブロック図であり、図において、通過信号レベル設定回路7は、ログアンプ7a、A/D変換回路7b、最大レベル検出回路7c、通過レベル算出回路7fから構成され、通過レベル算出回路7fは、最大レベル検出回路7cにより求められた最大信号レベルから各チャネルCHの不要信号除去回路4毎に個別に設定されるレベル差を差し引いた通過信号レベルを設定し、各不要信号除去回路4に供給するものである。
その他の構成については図1と同等である。
【0014】
次に動作について説明する。
通過信号レベル設定回路7には、各チャネルCHの不要信号除去回路4毎に個別に設定されるレベル差からなるレベル差情報が入力される。なお、このレベル差情報は、所望のチャネルCHの出力信号が得られ、他のチャネルCHの出力信号が除去されるように設定されるものである。
図6はこの発明の実施の形態3による通過信号レベルによる不要信号の除去処理を示す説明図であり、この図6に示すように、通過レベル算出回路7fにおいて、入力される最大信号レベルから、各チャネルCHの不要信号除去回路4毎に個別に設定されるレベル差情報に応じたレベル差を差し引いた通過信号レベルが求められ、各不要信号除去回路4に供給される。各不要信号除去回路4では、各A/D変換回路3により各々変換されたデジタル信号のレベルと、各自の不要信号除去回路4毎に個別に設定された通過信号レベルとを比較し、各々変換されたデジタル信号のうち通過信号レベルを満たさないデジタル信号、すなわち不要信号を除去する。この図6の場合はチャネルCH5が除去されず、チャネルCHn−1が除去されている。
なお、レベル差情報は、1回目の受信において設定することなく、全チャネルCHの出力信号をモニタし、2回目からの受信において所望のチャネルCHの出力信号だけが得られるように設定するようにしても良い。
【0015】
以上のように、この実施の形態3によれば、上記実施の形態1と同様に周波数算出回路5およびパルス分析回路6では、受信信号の周波数算出およびパルス分析にあたって必要な信号に対してだけ算出すれば良く、不要信号に対する算出処理および算出時間を削減することができる。
通過信号レベル設定回路7において、受信信号の最大信号レベルと、各チャネルCHの不要信号除去回路4毎に個別に設定されたレベル差とに応じて、通過信号レベルを設定し、各チャネルCHの不要信号除去回路4毎に個別に通過信号レベルを設定することができる。
【0016】
実施の形態4.
図7はこの発明の実施の形態4によるチャネライズド受信機を示すブロック図であり、図において、通過信号レベル設定回路7は、通過レベル算出回路7gから構成され、通過レベル算出回路7gは、受信波の受信毎に可変されるレベル範囲情報に応じて通過信号レベル範囲を設定し、複数の不要信号除去回路4に供給するものである。
その他の構成については図1と同等である。
【0017】
次に動作について説明する。
通過信号レベル設定回路7には、受信波の受信毎に可変されたレベル範囲からなるレベル範囲情報が入力される。なお、このレベル範囲情報は、所望のチャネルCHの出力信号が得られ、他のチャネルCHの出力信号が除去されるように設定されるものである。
図8はこの発明の実施の形態4による通過信号レベル範囲による不要信号の除去処理を示す説明図であり、この図8に示すように、通過レベル算出回路7gにより受信波の受信毎に可変されたレベル範囲情報に応じた通過信号レベル範囲を設定し、各不要信号除去回路4に供給される。各不要信号除去回路4では、各A/D変換回路3により各々変換されたデジタル信号のレベルと、受信波の受信毎に可変され設定された通過信号レベル範囲とを比較し、各々変換されたデジタル信号のうち通過信号レベル範囲を満たさないデジタル信号、すなわち不要信号を除去する。この図8の場合はチャネルCHn−1が除去されず、チャネルCH1とCH3とが除去されている。
なお、レベル範囲情報は、1回目の受信において設定することなく、全チャネルCHの出力信号をモニタし、2回目からの受信において所望のチャネルCHの出力信号だけが得られるように設定するようにしても良い。
【0018】
以上のように、この実施の形態4によれば、上記実施の形態1と同様に周波数算出回路5およびパルス分析回路6では、受信信号の周波数算出およびパルス分析にあたって必要な信号に対してだけ算出すれば良く、不要信号に対する算出処理および算出時間を削減することができる。
通過信号レベル設定回路7において、受信波の受信毎に可変されたレベル範囲情報に応じて、通過信号レベル範囲を設定し、通過信号レベル設定回路7においては、ログアンプ7a、A/D変換回路7b、および最大レベル検出回路7cを設けることなく、簡単な構成で通過信号レベル範囲を設定することができる。
【0019】
【発明の効果】
以上のように、この発明によれば、複数の不要信号除去回路により、複数のアナログ・デジタル変換回路により各々変換されたデジタル信号のうちの通過信号レベルを満たさないデジタル信号を除去してから周波数算出回路に供給するので、周波数算出回路およびパルス分析回路では、受信信号の周波数算出およびパルス分析にあたって必要な信号に対してだけ算出すれば良く、不要信号に対する算出処理および算出時間を削減することができる効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の実施の形態1によるチャネライズド受信機を示すブロック図である。
【図2】この発明の実施の形態1による通過信号レベルによる不要信号の除去処理を示す説明図である。
【図3】この発明の実施の形態2によるチャネライズド受信機を示すブロック図である。
【図4】この発明の実施の形態2による通過信号レベルによる不要信号の除去処理を示す説明図である。
【図5】この発明の実施の形態3によるチャネライズド受信機を示すブロック図である。
【図6】この発明の実施の形態3による通過信号レベルによる不要信号の除去処理を示す説明図である。
【図7】この発明の実施の形態4によるチャネライズド受信機を示すブロック図である。
【図8】この発明の実施の形態4による通過信号レベル範囲による不要信号の除去処理を示す説明図である。
【符号の説明】
1 SAWフィルタ(バンドパスフィルタ)、2 ログアンプ(検波回路)、3 A/D変換回路(アナログ・デジタル変換回路)、4 不要信号除去回路、5 周波数算出回路、6 パルス分析回路、7 通過信号レベル設定回路、7aログアンプ、7b A/D変換回路、7c 最大レベル検出回路、7d〜7g通過レベル算出回路。
【発明の属する技術分野】
この発明は、例えば、レーダ等に用いられ、同時に入力された受信信号の中から不要信号を除去するチャネライズド受信機に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来のチャネライズド受信機としては、中心周波数の異なるものから各々構成され、受信波を濾波する複数のSAWフィルタと、複数のSAWフィルタを各々通過した通過波を検波する複数のログアンプと、複数のログアンプにより各々検波された検波信号をA/D変換する複数のA/D変換回路と、複数のA/D変換回路により各々変換されたデジタル信号のうちの極大信号レベルを有するデジタル信号を決定し、その極大信号レベルを有するデジタル信号に基づいて受信信号の周波数を算出する周波数算出回路と、周波数算出回路により決定された極大信号レベルを有するデジタル信号および算出された受信信号の周波数に基づいて受信信号をパルス分析(パルス幅・パルス到来時刻の算出)するパルス分析回路とを備え、そのパルス分析結果から受信信号を復調したり、受信されたパルスがいずれの送信機から送信されたものであるかを識別するものがある(下記特許文献1に記載)。
【0003】
【特許文献1】
特開2000−278162公報
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
従来のチャネライズド受信機は以上のように構成されているので、周波数の異なる複数の受信波が同時に入力されても、複数の極大信号レベルから各々の受信信号の周波数の算出およびパルス分析が可能となる特徴を持っている。しかしながら、本来分析しようとしている受信信号以外の不要信号が入力された場合も、その周波数の算出およびパルス分析を行ってしまうため、余分な受信処理および処理時間が生じてしまう課題があった。
【0005】
この発明は上記のような課題を解決するためになされたもので、不要信号を除去して、受信信号の周波数算出およびパルス分析にあたって必要な信号に対してだけ算出し、不要信号に対する算出処理および算出時間を削減するチャネライズド受信機を得ることを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】
この発明に係るチャネライズド受信機は、複数のアナログ・デジタル変換回路および周波数算出回路間に設けられ、複数のアナログ・デジタル変換回路により各々変換されたデジタル信号のうちの通過信号レベルを満たさないデジタル信号を除去する複数の不要信号除去回路と、受信波を広帯域で検波すると共にその検波信号の最大信号レベルを求め、その最大信号レベルから設定されたレベル差を差し引いた通過信号レベルを設定し、複数の不要信号除去回路に供給する通過信号レベル設定回路とを備えたものである。
【0007】
【発明の実施の形態】
以下、この発明の実施の一形態を説明する。
実施の形態1.
図1はこの発明の実施の形態1によるチャネライズド受信機を示すブロック図であり、図において、チャネルCH0〜CHnのSAW(Surface Acoustic Wave)フィルタ(バンドパスフィルタ)1は、中心周波数の異なるものから各々構成され、受信波を濾波するものである。ログアンプ(検波回路)2は、SAWフィルタ1に各々接続され、SAWフィルタ1を各々通過した通過波を検波するものである。A/D変換回路(アナログ・デジタル変換回路)3は、ログアンプ2に各々接続され、ログアンプ2により各々検波された検波信号をアナログ・デジタル変換するものである。不要信号除去回路4は、A/D変換回路3に各々接続され、A/D変換回路3により各々変換されたデジタル信号のうちの通過信号レベルを満たさないデジタル信号を除去するものである。周波数算出回路5は、不要信号除去回路4を通過したデジタル信号のうちの極大信号レベルを有するデジタル信号を決定し、その極大信号レベルを有するデジタル信号と隣接するデジタル信号とのレベル差に基づいて受信信号の周波数を算出するものである。パルス分析回路6は、周波数算出回路5により決定された極大信号レベルを有するデジタル信号および算出された受信信号の周波数に基づいて受信信号のパルス分析するものである。
通過信号レベル設定回路7は、受信波を広帯域で検波するログアンプ7a、ログアンプ7aにより検波された広帯域の検波信号をアナログ・デジタル変換するA/D変換回路7b、A/D変換回路7bにより変換されたデジタル信号の最大信号レベルを求める最大レベル検出回路7c、最大レベル検出回路7cにより求められた最大信号レベルから予め設定された固定値のレベル差を差し引いた通過信号レベルを設定し、複数の不要信号除去回路4に供給する通過レベル算出回路7dから構成されたものである。
【0008】
次に動作について説明する。
図1において、チャネルCH0〜CHnのSAWフィルタ1からなるSAWフィルタバンクは、全体で所望の受信波が受信可能になるように帯域が設定されている。受信波がチャネルCH0〜CHnの各SAWフィルタ1に入力されると、各チャネルから出力される通過波は、各SAWフィルタ1の通過特性により出力レベルに差が生じて出力される。SAWフィルタ1を各々通過した通過信号をログアンプ2で検波後、A/D変換回路3により、アナログ・デジタル変換される。
一方、通過信号レベル設定回路7では、受信波がログアンプ7aにより広帯域で検波され、A/D変換回路7bにより広帯域の検波信号がアナログ・デジタル変換され、最大レベル検出回路7cによりデジタル信号の最大信号レベルが求められる。
図2はこの発明の実施の形態1による通過信号レベルによる不要信号の除去処理を示す説明図であり、実際にはチャネルCH0〜CHnに出力信号が現れるが、説明を簡単にするためにチャネルCH1、CH5、CHn−1だけの出力信号を示したものである。
この図2に示すように、通過レベル算出回路7dにおいて、入力される最大信号レベルから予め設定された固定値のレベル差を差し引いた通過信号レベルが求められ、各不要信号除去回路4に供給される。各不要信号除去回路4では、各A/D変換回路3により各々変換されたデジタル信号のレベルと、一律に設定された通過信号レベルとが比較され、各々変換されたデジタル信号のうち通過信号レベルを満たさないデジタル信号、すなわち不要信号が除去される。なお、この図2の場合はチャネルCH5が除去される。
このように、所望の受信波と共に他の受信波が同時に受信される場合であっても、通過信号レベルを設定することによって、所望の受信波に関する信号だけを通過させ、他の受信波に関する不要信号を除去することができる。例えば、レーダ等において、自分の送信機による受信波に関する信号だけを通過させ、他の送信機による受信波に関する不要信号を除去することができる。
周波数算出回路5では、不要信号除去回路4を通過したデジタル信号に対して各チャネルのレベルを比較して極大信号レベルのデジタル信号を決定し、その決定した極大信号レベルのデジタル信号とそれら隣接するデジタル信号とのレベル差に基づいて受信信号の周波数を算出し、パルス分析回路6では、周波数算出回路5により決定された極大信号レベルのデジタル信号および算出された受信信号の周波数に基づいて受信信号のパルス分析(パルス幅、パルス到来時刻を算出)する。そして、そのパルス分析結果から受信信号の復調等を行う。
【0009】
以上のように、この実施の形態1によれば、複数の不要信号除去回路4により、複数のA/D変換回路3により各々変換されたデジタル信号のうちの通過信号レベルを満たさないデジタル信号を除去してから周波数算出回路5に供給するので、周波数算出回路5およびパルス分析回路6では、受信信号の周波数算出およびパルス分析にあたって必要な信号に対してだけ算出すれば良く、不要信号に対する算出処理および算出時間を削減することができる。
通過信号レベル設定回路7において、受信信号の最大信号レベルと、予め設定された固定値のレベル差とに応じて、レベル差情報を受信することなく容易に通過信号レベルを設定することができる。
【0010】
実施の形態2.
図3はこの発明の実施の形態2によるチャネライズド受信機を示すブロック図であり、図において、通過信号レベル設定回路7は、ログアンプ7a、A/D変換回路7b、最大レベル検出回路7c、通過レベル算出回路7eから構成され、通過レベル算出回路7eは、最大レベル検出回路7cにより求められた最大信号レベルから受信波の受信毎に可変されるレベル差を差し引いた通過信号レベルを設定し、複数の不要信号除去回路4に供給するものである。
その他の構成については図1と同等である。
【0011】
次に動作について説明する。
通過信号レベル設定回路7には、受信波の受信毎に可変されたレベル差からなるレベル差情報が入力される。
図4はこの発明の実施の形態2による通過信号レベルによる不要信号の除去処理を示す説明図であり、この図4に示すように、通過レベル算出回路7eにおいて、入力される最大信号レベルから、受信波の受信毎に可変されたレベル差情報に応じたレベル差を差し引いた通過信号レベルが求められ、各不要信号除去回路4に供給される。各不要信号除去回路4では、各A/D変換回路3により各々変換されたデジタル信号のレベルと、受信波の受信毎に可変され設定された通過信号レベルとを比較し、各々変換されたデジタル信号のうち通過信号レベルを満たさないデジタル信号、すなわち不要信号を除去する。この図4の場合は受信波の受信毎にチャネルCH3が除去されたり除去されなかったりしている。
【0012】
以上のように、この実施の形態2によれば、上記実施の形態1と同様に周波数算出回路5およびパルス分析回路6では、受信信号の周波数算出およびパルス分析にあたって必要な信号に対してだけ算出すれば良く、不要信号に対する算出処理および算出時間を削減することができる。
通過信号レベル設定回路7において、受信信号の最大信号レベルと、受信波の受信毎に可変されたレベル差情報に応じたレベル差とに応じて、通過信号レベルを設定し、受信波の受信毎に任意な通過信号レベルを設定することができる。
【0013】
実施の形態3.
図5はこの発明の実施の形態3によるチャネライズド受信機を示すブロック図であり、図において、通過信号レベル設定回路7は、ログアンプ7a、A/D変換回路7b、最大レベル検出回路7c、通過レベル算出回路7fから構成され、通過レベル算出回路7fは、最大レベル検出回路7cにより求められた最大信号レベルから各チャネルCHの不要信号除去回路4毎に個別に設定されるレベル差を差し引いた通過信号レベルを設定し、各不要信号除去回路4に供給するものである。
その他の構成については図1と同等である。
【0014】
次に動作について説明する。
通過信号レベル設定回路7には、各チャネルCHの不要信号除去回路4毎に個別に設定されるレベル差からなるレベル差情報が入力される。なお、このレベル差情報は、所望のチャネルCHの出力信号が得られ、他のチャネルCHの出力信号が除去されるように設定されるものである。
図6はこの発明の実施の形態3による通過信号レベルによる不要信号の除去処理を示す説明図であり、この図6に示すように、通過レベル算出回路7fにおいて、入力される最大信号レベルから、各チャネルCHの不要信号除去回路4毎に個別に設定されるレベル差情報に応じたレベル差を差し引いた通過信号レベルが求められ、各不要信号除去回路4に供給される。各不要信号除去回路4では、各A/D変換回路3により各々変換されたデジタル信号のレベルと、各自の不要信号除去回路4毎に個別に設定された通過信号レベルとを比較し、各々変換されたデジタル信号のうち通過信号レベルを満たさないデジタル信号、すなわち不要信号を除去する。この図6の場合はチャネルCH5が除去されず、チャネルCHn−1が除去されている。
なお、レベル差情報は、1回目の受信において設定することなく、全チャネルCHの出力信号をモニタし、2回目からの受信において所望のチャネルCHの出力信号だけが得られるように設定するようにしても良い。
【0015】
以上のように、この実施の形態3によれば、上記実施の形態1と同様に周波数算出回路5およびパルス分析回路6では、受信信号の周波数算出およびパルス分析にあたって必要な信号に対してだけ算出すれば良く、不要信号に対する算出処理および算出時間を削減することができる。
通過信号レベル設定回路7において、受信信号の最大信号レベルと、各チャネルCHの不要信号除去回路4毎に個別に設定されたレベル差とに応じて、通過信号レベルを設定し、各チャネルCHの不要信号除去回路4毎に個別に通過信号レベルを設定することができる。
【0016】
実施の形態4.
図7はこの発明の実施の形態4によるチャネライズド受信機を示すブロック図であり、図において、通過信号レベル設定回路7は、通過レベル算出回路7gから構成され、通過レベル算出回路7gは、受信波の受信毎に可変されるレベル範囲情報に応じて通過信号レベル範囲を設定し、複数の不要信号除去回路4に供給するものである。
その他の構成については図1と同等である。
【0017】
次に動作について説明する。
通過信号レベル設定回路7には、受信波の受信毎に可変されたレベル範囲からなるレベル範囲情報が入力される。なお、このレベル範囲情報は、所望のチャネルCHの出力信号が得られ、他のチャネルCHの出力信号が除去されるように設定されるものである。
図8はこの発明の実施の形態4による通過信号レベル範囲による不要信号の除去処理を示す説明図であり、この図8に示すように、通過レベル算出回路7gにより受信波の受信毎に可変されたレベル範囲情報に応じた通過信号レベル範囲を設定し、各不要信号除去回路4に供給される。各不要信号除去回路4では、各A/D変換回路3により各々変換されたデジタル信号のレベルと、受信波の受信毎に可変され設定された通過信号レベル範囲とを比較し、各々変換されたデジタル信号のうち通過信号レベル範囲を満たさないデジタル信号、すなわち不要信号を除去する。この図8の場合はチャネルCHn−1が除去されず、チャネルCH1とCH3とが除去されている。
なお、レベル範囲情報は、1回目の受信において設定することなく、全チャネルCHの出力信号をモニタし、2回目からの受信において所望のチャネルCHの出力信号だけが得られるように設定するようにしても良い。
【0018】
以上のように、この実施の形態4によれば、上記実施の形態1と同様に周波数算出回路5およびパルス分析回路6では、受信信号の周波数算出およびパルス分析にあたって必要な信号に対してだけ算出すれば良く、不要信号に対する算出処理および算出時間を削減することができる。
通過信号レベル設定回路7において、受信波の受信毎に可変されたレベル範囲情報に応じて、通過信号レベル範囲を設定し、通過信号レベル設定回路7においては、ログアンプ7a、A/D変換回路7b、および最大レベル検出回路7cを設けることなく、簡単な構成で通過信号レベル範囲を設定することができる。
【0019】
【発明の効果】
以上のように、この発明によれば、複数の不要信号除去回路により、複数のアナログ・デジタル変換回路により各々変換されたデジタル信号のうちの通過信号レベルを満たさないデジタル信号を除去してから周波数算出回路に供給するので、周波数算出回路およびパルス分析回路では、受信信号の周波数算出およびパルス分析にあたって必要な信号に対してだけ算出すれば良く、不要信号に対する算出処理および算出時間を削減することができる効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の実施の形態1によるチャネライズド受信機を示すブロック図である。
【図2】この発明の実施の形態1による通過信号レベルによる不要信号の除去処理を示す説明図である。
【図3】この発明の実施の形態2によるチャネライズド受信機を示すブロック図である。
【図4】この発明の実施の形態2による通過信号レベルによる不要信号の除去処理を示す説明図である。
【図5】この発明の実施の形態3によるチャネライズド受信機を示すブロック図である。
【図6】この発明の実施の形態3による通過信号レベルによる不要信号の除去処理を示す説明図である。
【図7】この発明の実施の形態4によるチャネライズド受信機を示すブロック図である。
【図8】この発明の実施の形態4による通過信号レベル範囲による不要信号の除去処理を示す説明図である。
【符号の説明】
1 SAWフィルタ(バンドパスフィルタ)、2 ログアンプ(検波回路)、3 A/D変換回路(アナログ・デジタル変換回路)、4 不要信号除去回路、5 周波数算出回路、6 パルス分析回路、7 通過信号レベル設定回路、7aログアンプ、7b A/D変換回路、7c 最大レベル検出回路、7d〜7g通過レベル算出回路。
Claims (5)
- 中心周波数の異なるものから各々構成され、受信波を濾波する複数のバンドパスフィルタと、
上記複数のバンドパスフィルタを各々通過した通過波を検波する複数の検波回路と、
上記複数の検波回路により各々検波された検波信号をアナログ・デジタル変換する複数のアナログ・デジタル変換回路と、
上記複数のアナログ・デジタル変換回路により各々変換されたデジタル信号のうちの通過信号レベルを満たさないデジタル信号を除去する複数の不要信号除去回路と、
上記複数の不要信号除去回路を通過したデジタル信号のうちの極大信号レベルを有するデジタル信号を決定し、その極大信号レベルを有するデジタル信号に基づいて受信信号の周波数を算出する周波数算出回路と、
上記周波数算出回路により決定された極大信号レベルを有するデジタル信号および算出された受信信号の周波数に基づいて受信信号をパルス分析するパルス分析回路と、
受信波を広帯域で検波すると共にその検波信号の最大信号レベルを求め、その最大信号レベルから設定されたレベル差を差し引いた通過信号レベルを設定し、上記複数の不要信号除去回路に供給する通過信号レベル設定回路とを備えたチャネライズド受信機。 - 通過信号レベル設定回路は、固定値のレベル差に応じて通過信号レベルを設定することを特徴とする請求項1記載のチャネライズド受信機。
- 通過信号レベル設定回路は、受信毎に任意に可変されるレベル差に応じて通過信号レベルを設定することを特徴とする請求項1記載のチャネライズド受信機。
- 通過信号レベル設定回路は、各不要信号除去回路毎に任意に個別設定されるレベル差に応じて通過信号レベルを設定することを特徴とする請求項1記載のチャネライズド受信機。
- 中心周波数の異なるものから各々構成され、受信波を濾波する複数のバンドパスフィルタと、
上記複数のバンドパスフィルタを各々通過した通過波を検波する複数の検波回路と、
上記複数の検波回路により各々検波された検波信号をアナログ・デジタル変換する複数のアナログ・デジタル変換回路と、
上記複数のアナログ・デジタル変換回路により各々変換されたデジタル信号のうちの通過信号レベル範囲を満たさないデジタル信号を除去する複数の不要信号除去回路と、
上記複数の不要信号除去回路を通過したデジタル信号のうちの極大信号レベルを有するデジタル信号を決定し、その極大信号レベルを有するデジタル信号に基づいて受信信号の周波数を算出する周波数算出回路と、
上記周波数算出回路により決定された極大信号レベルを有するデジタル信号および算出された受信信号の周波数に基づいて受信信号をパルス分析するパルス分析回路と、
通過信号レベル範囲を設定し、上記複数の不要信号除去回路に供給する通過信号レベル設定回路とを備えたチャネライズド受信機。
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| JP2003039897A JP2004251655A (ja) | 2003-02-18 | 2003-02-18 | チャネライズド受信機 |
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| JP2004251655A true JP2004251655A (ja) | 2004-09-09 |
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| JP (1) | JP2004251655A (ja) |
Cited By (2)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| KR100986753B1 (ko) | 2009-07-24 | 2010-10-08 | 엘아이지넥스원 주식회사 | 펄스 감지회로 및 그 방법 |
| GB2566304A (en) * | 2017-09-08 | 2019-03-13 | Canon Kk | Pulse radar and method of generating a range profile signal |
-
2003
- 2003-02-18 JP JP2003039897A patent/JP2004251655A/ja active Pending
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| KR100986753B1 (ko) | 2009-07-24 | 2010-10-08 | 엘아이지넥스원 주식회사 | 펄스 감지회로 및 그 방법 |
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| GB2566304B (en) * | 2017-09-08 | 2021-02-24 | Canon Kk | Pulse radar and method of generating a range profile signal |
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