JP2004258417A - 液晶表示装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】透明基板上に実装された半導体素子の入力部と他の配線基板の接続端子との間の電気抵抗を低い値に維持する。
【解決手段】液晶表示領域を備える基板上の非液晶表示領域に配線を形成し、さらに液晶表示駆動すべく半導体素子を実装した液晶表示装置において、前記配線は線状の透明電極と線状の金属膜とを積層し、かつこの金属膜の幅を透明電極の幅に比べて小さくした積層体にて形成し、さらにこの積層体上に異方性導電膜を介して配線基板を実装したことを特徴とし、この配線構造によって、半導体素子の入力部とFPCの接続端子との間の電気抵抗を抑え、液晶表示の誤動作、濃度ムラ、クローストークなどの表示品位の劣化を防ぐ。
【選択図】図1

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、液晶表示の制御を行う半導体素子接続用の接続端子を有する液晶表示装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
現在、携帯電話用小型カラー液晶表示装置は、見やすい画面に対する市場の要求があるが、他方、文字情報から画像情報への市場の要求から大画面化も進んできている。しかしながら、画面が大きくなると、その反面、携帯電話の外形が大きくなり、携帯電話のコンパクト性から外れ、商品価値が低下していた。したがって、携帯電話の外形サイズをそのままコンパクトにしても、表示画面を大きくするためには、表示部まわりの額縁を小さくしなければならない。
【0003】
また、携帯電話の製造コストをいかにして下げるかということが、製造メーカーの課題となっており、製造コストを下げる手段の一つとして、従来、二つの半導体素子(以下、半導体素子を単にICと略す)のドライバー用ICを1チップに集約することが考えられ、すでに1チップICを実装する携帯電話用液晶パネルに関する技術が提案されている(特許文献1参照)。
【0004】
また、1チップICを実装する方法として主に二つの方法がある。一つは、ICを透明基板上に異方性導電膜を介して実装し、ICへの入力は透明基板上の接続端子にフレキシブルプリント基板(以下、FPCと略す)を異方性導電膜を介して接続する。二つ目は、透明基板上の表示電極につながる出力接続端子にICが実装されたFPCを異方性導電膜を介して接続する。
【0005】
また、ロボットや製造装置のプログラマブルターミナルなどの産業用途やLモード電話機などの民生機器用の液晶パネルにおいても、ICを透明基板上に異方性導電膜を介して実装し、ICへの入力は透明基板上の接続端子にFPC上の接続端子を異方性導電膜を介して接続する実装構造が増加してきた。
【0006】
このように、携帯電話、産業機器、民生機器の液晶パネルの多くに使われるICの入出力部とFPCの接続端子を異方性導電膜を介して接続する従来例を図7に示す。
【0007】
透明電極からなる信号電極7が形成された透明基板1と透明電極からなる走査電極8が形成された透明基板2がシール材4を介して信号電極7と走査電極8が対向する向きに接着されており、シール材4の一部には液晶材料9を注入するための注入口5があり、ここから液晶材料9が注入され封止樹脂6にて封止される。
【0008】
IC3の近傍の拡大図を図8に示す。信号電極7と透明基板1の端側に実装された液晶を駆動するためのIC3との間は出力配線10が透明電極で形成されており、透明基板1端に透明電極で形成された接続端子12とIC3の間は透明電極で形成された入力配線14で引き回されている。IC3と出力配線10、入力配線14の間は、異方性導電膜を介し熱圧着され接続されている。
【0009】
また、図7においては、透明基板2上の走査電極8と透明基板1の端側に実装された液晶を駆動するためのIC16との間には出力配線11が透明電極で形成されており、出力配線11と走査電極8とは電極転移部17においてシール材7に含まれる金属粒子を介し基板間導通がはかられる。透明基板1端に透明電極で形成された接続端子13とIC16の間は透明電極で形成された入力配線15で引き回されている。IC16と出力配線11、入力配線15の間は、異方性導電膜を介し熱圧着され接続されている。
【0010】
ICの駆動能力にも左右されるが、入出力配線抵抗が比較的に高いと表示の誤動作、濃度ムラ、クロストークなどの表示品位が劣化する。入出力配線抵抗をより低くする場合として、入出力配線部に金属膜を積層させた従来例を図9に示す。出力配線10、入力配線14、出力配線11、入力配線15には、透明電極の上に更にアルミニウム(Al)等の低抵抗金属膜を形成している。IC3近傍の拡大図を図10に示す。
【0011】
図10のc−c断面を図11に示す。透明電極の出力配線21の上に金属膜22が形成され、入力配線には金属膜20が形成されている。IC3はIC3に形成されているバンプ23と入出力配線の透明電極露出部で異方性導電膜24に含まれる導電性粒子25を介し接続されている。さらにIC3の入力側においては、FPC26上の配線27と接続端子19間で異方性導電膜28により、導電粒子29を介して接続されている。図11の状態はもっとも適正なFPC接続位置を示している。
【0012】
【特許文献1】
特開2000−387850号公報
【0013】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、製造ばらつきなどによりFPC26の接続位置がずれてくると図12に示すような状態になり、すなわち、入力配線の金属膜形成部20とFPC26間に透明電極配線部19の露出部41が現れたり、あるいは異方性導電膜28を介してFPC26の裏面の接続端子27と電気的に導通ができでいない透明電極配線部19の部分が出現したりする。ITO(インジウム錫酸化物)等の透明電極のシート抵抗は5〜10Ω/□程度であるため、FPC26の接続ずれによる入力配線抵抗が増加し、この抵抗増加により、液晶表示の誤動作、濃度ムラ、クローストークなどの表示品位の劣化が発生する。その抵抗増加の状態は表1に示す。
【0014】
【表1】
Figure 2004258417
【0015】
したがって、本発明は上記事情に鑑みて完成されたものであり、その目的は液晶表示の制御を行う半導体素子の入力部と配線基板の接続端子との間に低い抵抗値を維持できる液晶表示装置を提供することにある。
【0016】
【課題を解決するための手段】
本発明の液晶表示装置は、液晶表示領域を備える基板上の非液晶表示領域に配線を形成し、さらに液晶表示駆動すべく半導体素子を実装した液晶表示装置において、前記配線は線状の透明電極と線状の金属膜とを積層し、かつこの金属膜の幅を透明電極の幅に比べて小さくした積層体にて形成し、さらにこの積層体上に異方性導電膜を介して配線基板を実装したことを特徴とする。
【0017】
また、本発明によれば、前記金属層の幅が10μmから前記透明電極の幅の1/2までの範囲にあることを特徴とする。
【0018】
【作用】
本発明の液晶表示装置によれば、上記構成のように、半導体素子の入力部と配線基板の接続端子との間の電気経路の抵抗値は異方性導電膜を介して電気的に接続された透明基板の接続端子の透明電極部分と配線基板上の接続端子によって低い抵抗値に維持される。また、透明基板の接続端子と液晶表示を制御する半導体素子の入力部との間の電気経路の抵抗値は透明電極及びその上に積層された金属膜によって低い抵抗値に維持されるため、表示の誤動作などをなくした高品質の液晶表示を実現する。
【0019】
【発明の実施の形態】
以下、本発明に係る液晶表示装置を図面により詳述する。
【0020】
図1は本発明の液晶表示装置の上面概略図であり、図2は図1に示す液晶表示装置のa部分の拡大図であり、図3は図2に示す液晶表示装置のd−d部分の断面図を示す。図4は図2に示す液晶表示装置のe−e部分の断面図を示す。
【0021】
図1に示す本発明の液晶表示装置50において、透明電極からなる信号電極7が形成された透明基板1と透明電極からなる走査電極8が形成された透明基板2がシール材4を介して信号電極7と走査電極8が対向する向きに接着されており、外部からの電気制御信号は接続端子12、13に入力され、入力配線14、15を通った後、液晶表示の制御を行う半導体素子IC3、IC16に入力される。
【0022】
ここで、半導体素子の入力部をICの入力端子と接続する透明基板上の導電パターン部分と規定すると、外部からIC3、IC16の入力部40への電気制御信号を送る電気経路はIC3における場合とIC16における場合は同じ形となるので、ここでは、外部からIC3の入力部40への電気制御信号を送る電気経路についてのみ述べる。
【0023】
そして、本発明の液晶表示装置50によれば、透明基板1上の接続端子12は、透明基板1上に形成された透明電極(ITO等からなる)19及びその透明電極19の上に積層などの方法で透明電極19の幅より狭い金属膜(ここで金属膜はアルミニウムを使用する)によって構成される。透明基板1上の接続端子12を配線基板(たとえばFPC)26の接続端子27と接続させる時に、この接続構造は、図4に示すように透明基板1の接続端子12(透明電極19及びアルミニウム膜30)とFPC26の接続端子27を対向させ、且つその両方の接続端子位置が合うように異方性導電膜28を介して、熱圧着して一体化した接続構造を持つ。
【0024】
上記の接続構造において、アルミニウム膜30の表面部に酸化や腐食などが起こっても、外部からIC3間に電気制御信号を送るとき、FPC26上の接続端子27と透明基板1上のアルミニウム膜によって被覆されていない透明電極19の部分との間に、異方性導電膜29を介して電気的に接触し、且つ透明電極19の構成材料であるITOなどは酸化、腐食しにくいため、この間の電気経路は低い抵抗値を維持できる。また、透明基板1上の接続端子12とIC3の入力部40との間の部分において、透明電極19の上に積層されたアルミニウム膜30の電気抵抗が低いため、透明基板1上の接続端子12とIC3の入力部40との間の電気経路でも低い抵抗値を維持できる。すなわち、IC3の入力部40とFPC26上の接続端子27間は低い抵抗値に維持される。
【0025】
また、アルミニウム膜30の幅について、アルミニウム膜30の幅を10μmから透明電極19の幅の1/2までの範囲に設定すると、効果的にIC3の入力部40とFPC26の接続端子27間の電気経路の抵抗を低い値に維持できる。
【0026】
本発明者が繰り返し行なった実験によれば、接続端子12の透明電極19の幅を0.2mm、アルミニウム膜30の幅は0.01〜0.1mm(10μm=0.01mm)以内の範囲とすれば、図4に示す接続構造54のアルミニウム膜30の表面を擬似的に酸化あるいは腐食させても(本発明者らが行なった実験において、アルミニウム膜30の表面を全部酸化あるいは腐食したと仮定して、その表面を絶縁処理した)、IC3の入力部40とFPC26の接続端子27間の電気経路の抵抗値は5?以下となり、液晶表示装置50の表示誤動作がまったく見られなくなった。
【0027】
アルミニウム膜30の幅は0.1mmより大きくなると、IC3の入力部40とFPC26の接続端子27間の電気経路の抵抗値は急激に増え、液晶表示装置50の表示誤動作現象が見られるようになった。
【0028】
また、アルミニウム膜30の幅が10μm以下となると、接続端子12の形成手段であるフォトリソグラフィ技術、エッチング技術などの制約から、安定的に幅10μm以下の金属膜を形成することが難しい。
【0029】
本発明者らが行なった実験結果のデータの一部を表2及び図6に示す。
【0030】
【表2】
Figure 2004258417
【0031】
本発明において、金属膜はアルミニウム以外に、Cr:クロム、AlNd:アルミネオジ、Nd:ネオジオム、Al+Cr(Crを中間層にして、AlをCrの上下に積層する)によって形成されても、本発明者らが同様な効果を確認した。
【0032】
また、金属膜の酸化や腐食の対策として、アルミニウム等の代わりに低抵抗金属膜に酸化しにくい金(Au)や銀(Ag)を使う場合材料コストが高い。部分的にめっきするにしてもめっき工程が増加することになる。
【0033】
外部からIC16に電気制御信号を送るときの電気経路の状況については、以上に述べた外部からIC3に電気制御信号を送る電気経路の状況と全く同様である。
【0034】
以下に本発明の液晶表示装置の各構成をより詳細に述べる。
【0035】
本発明の実施例を図1に示す。透明電極からなる信号電極7が形成された透明基板1と透明電極からなる走査電極8が形成された透明基板2がシール材4を介して信号電極7と走査電極8が対向する向きに接着されており、シール材4の一部には液晶材料9を注入するための注入口5があり、ここから液晶材料9が注入され封止樹脂6にて封止される。
【0036】
IC3の近傍の拡大図を図4に示す。信号電極7と透明基板1の端側に実装された液晶を駆動するためのIC3との間には出力配線10が透明電極とアルミニウムで積層形成されており、透明基板1の接続端子12とIC3の入力部との間は透明電極とアルミニウムで積層形成された入力配線14で引き回されている。IC3と出力配線10、入力配線14の間は、異方性導電膜を介し熱圧着され接続されている。
【0037】
接続端子12のパターン形状が本発明の特徴の1つとなるが、本発明の一実施例として、0.2mm幅の透明電極層の上に0.04mm幅のアルミニウム膜30が積層されている。
【0038】
また、図1におけるb部拡大図を図5に示す、透明基板2上の走査電極8と透明基板1の端側に実装された液晶を駆動するためのIC16との間には出力配線11が透明電極とアルミニウムで積層形成されており、出力配線11と走査電極8とは電極転移部17においてシール材7に含まれる金属粒子を介し透明電極面同士で基板間導通がはかられる。透明基板1の接続端子13とIC16の間は透明電極とアルミニウムで積層形成された入力配線15で引き回されている。IC16と出力配線11、入力配線15の間は、異方性導電膜を介し熱圧着され接続されている。接続端子13のパターン形状も接続端子12と同様に0.2mm幅の透明電極層の上に0.04mm幅のアルミニウム31が積層されている。
【0039】
尚、本発明は上述の形態に限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲において種々の変更、改良等が可能である。
【0040】
また、上述の形態においては、液晶表示装置を例にとって説明したが、それ以外のプリント基板とFPC間の接続構造などにも本発明は適用可能である。
【0041】
【発明の効果】
本発明による透明基板上の半導体素子の入力部と配線基板の接続端子との配線構造を用いれば、透明基板上の半導体素子の入力部と配線基板の接続端子との間の電気抵抗を低い値に維持でき、表示の誤動作などをなくした高品質の液晶表示装置を提供できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る液晶表示装置の上面概略図である。
【図2】図1に示す液晶表示装置(a部分)の部分拡大図である。
【図3】本発明に係る液晶表示装置(d−d断面)の断面図である。
【図4】本発明に係る液晶表示装置(e−e断面)の断面図である。
【図5】本発明に係る液晶表示装置(b部拡大)の部分拡大図である。
【図6】ITOなどの透明電極上に積層されているアルミニウム膜の幅とIC入力部、FPCの接続端子間の抵抗値との関係を示すグラフである。
【図7】従来技術における液晶表示装置の上面概略図である。
【図8】従来における液晶表示装置(f部拡大)の部分拡大図である。
【図9】従来技術における他の液晶表示装置の上面概略図である。
【図10】従来技術における他の液晶表示装置(g部拡大)の部分拡大図である。
【図11】従来技術における他の液晶表示装置(c−c断面)の断面図である。
【図12】従来技術における液晶表示装置(c−c断面、FPCのズレ)の断面図である。
【符号の説明】
1・・・透明基板
2・・・透明基板
3・・・IC3
4・・・シール樹脂
5・・・注入口
6・・・封止樹脂
7・・・信号電極
8・・・走査電極
9・・・液晶材料
10・・・出力配線
11・・・出力配線
12・・・接続端子
13・・・接続端子
14・・・入力配線
15・・・入力配線
16・・・IC
17・・・電極転移部
19・・・接続端子(透明電極)
20・・・入力配線
21・・・出力配線(透明電極)
22・・・金属膜(アルミニウム)
23・・・バンプ
24・・・異方性導電膜
25・・・導電粒子
26・・・FPC
27・・・FPC上の接続端子
28・・・異方性導電膜
29・・・導電粒子
30・・・金属膜(Al)
31・・・金属膜(Al)
32・・・FPC
40・・・ICの入力部

Claims (2)

  1. 液晶表示領域を備える基板上の非液晶表示領域に配線を形成し、さらに液晶表示駆動すべく半導体素子を実装した液晶表示装置において、前記配線は線状の透明電極と線状の金属膜とを積層し、かつこの金属膜の幅を透明電極の幅に比べて小さくした積層体にて形成し、さらにこの積層体上に異方性導電膜を介して配線基板を実装したことを特徴とする液晶表示装置。
  2. 前記金属層の幅が10μmから前記透明電極の幅の1/2までの範囲にあることを特徴とする請求項1記載の液晶表示装置。
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Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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WO2012161027A1 (ja) * 2011-05-20 2012-11-29 シャープ株式会社 表示モジュール
JP2013033558A (ja) * 2009-03-31 2013-02-14 Dainippon Printing Co Ltd タッチパネルセンサ、タッチパネルセンサを作製するための積層体、および、タッチパネルセンサの製造方法
KR101396936B1 (ko) 2007-05-25 2014-05-30 엘지디스플레이 주식회사 액정표시장치 및 그 제조방법
US9189033B2 (en) 2010-09-29 2015-11-17 Dai Nippon Printing Co., Ltd. Touchscreen panel sensor film and manufacturing method thereof

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