JP2004287191A - カラーフィルタアレイおよび空間光変調装置および投射型表示装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】十分な波長選択幅を備え、安価に製作できるカラーフィルタアレイおよび空間光変調装置および投射型表示装置を提供する。
【解決手段】異なる屈折率を有する複数の誘電体層31、32、33、34が厚さ方向に積層され、複数の誘電体層の内、少なくとも2層以上の一の誘電体層31、33に、その層厚が場所によって段階的に変化する段差面35r、35g、35b、36r、36g、36bが形成されるとともに、層厚が、一の誘電体層31、33の所定の位置で、所定の波長の光が一の誘電体層内で反射して共振、透過するように設定されていることを特徴とする。
【選択図】 図3
【解決手段】異なる屈折率を有する複数の誘電体層31、32、33、34が厚さ方向に積層され、複数の誘電体層の内、少なくとも2層以上の一の誘電体層31、33に、その層厚が場所によって段階的に変化する段差面35r、35g、35b、36r、36g、36bが形成されるとともに、層厚が、一の誘電体層31、33の所定の位置で、所定の波長の光が一の誘電体層内で反射して共振、透過するように設定されていることを特徴とする。
【選択図】 図3
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、カラーフィルタアレイおよび空間光変調装置および投射型表示装置に関する。特に十分な波長選択幅を備え、安価に製作できるカラーフィルタアレイおよび空間光変調装置および投射型表示装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、液晶装置などに用いられるカラーフィルタとしては、所定の色の光のみを透過して他の色の光を吸収する吸収型フィルタと、所定の色の光のみを透過して他の色の光を反射する反射型フィルタとが知られている。この反射型フィルタの1つに干渉型フィルタがある。
例えば、干渉型フィルタに分類されるカラーフィルタアレイとして、一方の面に第1の反射層連続体が配置された透明ガラス基板と、第1の反射層連続体上の所定位置に配置された複数の同調スペーサ層と、複数のファブリ・ペロー・シングルキャビティ・カラーフィルタを形成するよう複数の同調スペーサ層上に配置された第2の反射層連続体とを備えたものが提案されている。
【0003】
上記のカラーフィルタアレイの基本設計は、シングルキャビティ・ファブリ・ペローフィルタと呼ばれるものであり、それは単にスペーサ層によって分離された2つのミラーからなる同調キャビティ構造からなる。このフィルタにおいては、スペーサの厚さが共振周波数の波長の2分の1の整数倍であるとき、共振ピークが起こり、特定の波長の色光を透過する。この性質を利用して任意の色光を選択透過するカラーフィルタアレイが設計されている(例えば、特許文献1参照。)。
【0004】
【特許文献1】
特表平8−508114号公報 (第9頁、第3図)
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
上述したように、従来のカラーフィルタアレイにおいては、反射に用いられる第1の反射層連続体は多層膜で構成されているが、共振器として用いられる同調スペーサ層が単層構造である。そのため、同調スペーサ層の厚さおよび同調スペーサ層と反射層連続体との屈折率の組み合わせにより決まる共振可能な光の波長範囲が限られる。つまり、波長選択幅が狭くなるという問題があった。
【0006】
また、このカラーフィルタアレイは、集積回路デバイスの製造に用いられる従来のリフトオフ法、もしくはフォトマスキングとエッチングを用いる方法などで製作されている。しかし、これらの製作方法を用いても、反射層連続体を有する異なる厚さの共振器を形成するためには多くの工程が必要になり、製作にコストがかかってしまうという問題があった。
【0007】
本発明は、上記の課題を解決するためになされたものであって、十分な波長選択幅を備え、安価に製作できるカラーフィルタアレイおよび空間光変調装置および投射型表示装置を提供することを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するために、本発明カラーフィルタアレイは、異なる屈折率を有する複数の誘電体層が厚さ方向に積層され、前記複数の誘電体層の内、少なくとも2層以上の一の誘電体層に、その層厚が場所によって段階的に変化する段差面が形成されるとともに、前記層厚が、前記一の誘電体層の所定の位置で、所定の波長の光が前記一の誘電体層内で反射して共振、透過するように設定されていることを特徴とする。
【0009】
すなわち、本発明のカラーフィルタアレイは、さまざまな波長の光を含んだ白色光が上記一の誘電体層に入射し、一の誘電体層の境界面で一部の白色光は透過し、残りの白色光は反射する。反射した白色光は再び境界面で一部が透過し残りが反射することを繰り返すが、一の誘電体層の層厚と屈折率とが共振条件と合致する波長の光は、共振を起こし一の誘電体層からの透過量が増加する。さらに、異なる屈折率の少なくとも2層以上の一の誘電体層を備えているので、一の誘電体層の層厚と屈折率との組み合わせが従来のカラーフィルタアレイよりも多くなり共振、透過させられる波長範囲、つまり波長選択幅を広くすることができる。
また、上記一の誘電体層は、層厚が段階的に変化する段差面を有する形状という比較的簡単な形状であるので、その製造方法も例えばプレス成型など安価な製造方法を採用することができ、安価に製作することができる。
【0010】
上記の構成を実現するために、より具体的には、段差面が一の誘電体の一方の面に形成されているとともに、一の誘電体の他方の面が平面形状に形成され、段差面を埋めるように二の誘電体層が形成され、二の誘電体の段差面に接していない他方の面を平面形状に形成することができる。
【0011】
上記の構成にしたことにより、一の誘電体層と二の誘電体層とを隙間なく積層させ一の誘電体層と二の誘電体層との組とすることができる。例えば、この一の誘電体層と二の誘電体層との組は、二の誘電体層の一方の面にプレス加工等の安価な方法により、一の誘電体の段差面と面対称な凹なる段差形状を形成し、その段差形状の上に蒸着または液体を流し込む等の方法により一の誘電体層を形成して安価に製造することができる。
そして、一の誘電体層と二の誘電体層との組の外側の面が平面形状に形成されているので、複数組の誘電体層の外側の面同士を容易に貼り合せることができ、安価に多層のカラーフィルタアレイを製造することができる。
【0012】
上記本発明のカラーフィルタアレイにおいては、半透過性の反射層を、一の誘電体層の一方の面および他方の面に備えることができる。より望ましくは、上記反射層が金属膜で形成されていることが望ましい。
上記反射層を備えることにより、一の誘電体層内での実効的な反射回数が増えて干渉による共振の効果が大きくなり、透過する光の波長が狭くなりカラーフィルタアレイとしてより好ましい特性を示すことができる。
また、反射層としては、屈折率の異なる誘電体層を交互に配列した多層膜ミラーも知られているが、多層膜ミラーの場合は屈折率の異なる誘電体層を多層に積層させねばならず、その製作に多くの工程が求められ製造に費用がかかっている。それに比べて、金属膜の場合は例えば蒸着を用いてもその工程数は少なく、安価に製造することができる。
【0013】
また、表示領域に入射した光を空間的に変調して出力する空間光変調装置に上記本発明のカラーフィルタアレイを備えることができる。また、前記空間光変調装置として、互いに対向する2枚の基板間に液晶を挟持する液晶装置を適応することができる。
空間光変調装置が上記カラーフィルタアレイを備えることにより、空間光変調装置が表示できる色光の波長範囲を広げることができ、かつ安価に製作することができる。
【0014】
光源と、光源からの光を変調する光変調手段と、光変調手段によって変調された光を投射する投射手段とを備えた投射型表示装置の光変調手段に、上記本発明の空間光変調装置を備えることができる。
投射型表示装置の光変調手段に上記空間光変調装置が備えられることにより、光変調手段により合成される画像の色光の波長範囲を広げることができ、かつ安価に製作することができる。
【0015】
【発明の実施の形態】
〔第1の実施の形態〕
以下、本発明の第1の実施の形態について図1から図3を参照して説明する。
図1は、本実施の形態の投射型表示装置10の概略構成図である。図1において、11は光源、12はロッドインテグレータ、13はコンデンサレンズ系、14はカラーフィルタアレイ、16は空間光変調装置(光変調手段)、17は投射レンズ(投射手段)である。なお、以下の実施の形態においては、本発明に係る空間光変調装置として透過型の液晶装置を例示して示す。
【0016】
本実施の形態の投射型表示装置10は、図1に示すように、白色光を射出する光源11と、光源11から射出された白色光の輝度分布を均一にするロッドインテグレータ12と、輝度分布を均一にされた白色光を平行光に変換するコンデンサレンズ系13と、平行光に変換された白色光をRGBの色光に分光するカラーフィルタアレイ14と、分光された各色光を変調する液晶装置16と、変調された各色光をスクリーンSに投射する投射レンズ17とから概略構成されている。
【0017】
光源11には、図1に示すように、白色光を射出するメタルハライド等のランプ21と、射出された白色光を反射するリフレクタ22とが備えられている。
ロッドインテグレータ12としては、透明な棒状の導光体(例えば、ガラス棒)、もしくは内面が反射面とされた管状の導光体(例えば、複数の反射ミラーを内側に向けて管状に配置した万華鏡)などが用いられている。
コンデンサレンズ系13には、ロッドインテグレータ12から入射した光がカラーフィルタアレイ14に平行光となって入射するように、コンデンサレンズ25aおよびコンデンサレンズ25bが備えられている。
【0018】
図2は、本実施の形態におけるカラーフィルタアレイ14および液晶装置16の概略図であり、図3は、本実施の形態におけるカラーフィルタアレイ14および液晶装置16の拡大断面図である。
カラーフィルタアレイ14は、図2および図3に示すように、屈折率n1の媒質からなる第1の誘電体層31と、屈折率n2の媒質からなる第2の誘電体層32と、屈折率n3の媒質からなる第3の誘電体層33と、屈折率n4の媒質からなる第4の誘電体層34とが積層されている。
【0019】
第1の誘電体層31には、層厚tr1の段差面35r、層厚tg1の段差面35g、層厚tb1の段差面35bが形成され、これら段差面の配置は後述する画素43r、43g、43bにそれぞれ対応してストライプまたはマトリクス状に配置されている。また、第3の誘電体層33にも同様に、層厚tr3の段差面36r、層厚tg3の段差面36g、層厚tb3の段差面36bが形成され、これら段差面の配置は後述する画素43r、43g、43bにそれぞれ対応してストライプまたはマトリクス状に配置されている。
【0020】
第2の誘電体層32は、段差面35r、35g、35bを埋める形状に形成され、第4の誘電体層34も同様に、段差面36r、36g、36bを埋める形状に形成されている。
また、層厚tr1およびtr3は、白色光のうちRの波長成分をもつ色光がカラーフィルタアレイ14を透過するように設定され、層厚tg1およびtg3は、白色光のうちGの波長成分をもつ色光がカラーフィルタアレイ14を透過するように、層厚tb1およびtb3は、白色光のうちBの波長成分をもつ色光がカラーフィルタアレイ14を透過するように設定されている。
【0021】
液晶装置16には、図2および図3に示すように、画素スイッチング用素子として薄膜トランジスタ(Thin Film Transistor、以下、TFTと略記する)を用いたTN(Twisted Nematic)モードのアクティブマトリクス方式の透過型の液晶セルが使用されている。
液晶装置16は、光源11側および投射レンズ17側に配置された基板41a、41bと、基板41aに設けられたコモン電極42と、基板41bに設けられた画素電極43と、コモン電極42および画素電極43間の電圧を制御する薄膜トランジスタ44と、コモン電極42および画素電極43間に封入された液晶45とから概略構成されている。
画素電極43は液晶装置16の表示領域に配列されるとともに、Rに対応した画素43r、Gに対応した画素43g、Bに対応した画素43bが画像表示の1つの基本単位として構成されている。
【0022】
次に、上記の構成からなる投射型表示装置10における作用について説明する。
ランプ21が発光することで周囲に射出された白色光は、図1に示すように、リフレクタ22に反射してロッドインテグレータ12内に入射される。ロッドインテグレータ12内に入射された白色光は、ロッドインテグレータ12内で内面反射を繰り返し、射出端面から射出される時点では照度が均一化されて、射出側端面から射出される。
ロッドインテグレータ12から射出された白色光は、コンデンサレンズ25aおよびコンデンサレンズ25bを透過することにより平行光となり、カラーフィルタアレイ14に向けて射出される。
【0023】
カラーフィルタアレイ14に入射された白色光は、まず第1の誘電体層31に入射し第1の誘電体層31の境界面において屈折率の違いにより決まる反射率で反射し、反射しなかった光は透過する。第1の誘電体層31内で反射を繰り返す白色光のうちの屈折率n1および層厚tr1、tg1、tb1が共振条件と合致する波長の色光が、共振を起こし第1の誘電体層31を透過する。
【0024】
第1の誘電体層31を透過した各色光は、第2の誘電体層32を透過して第3の誘電体層33に入射する。第3の誘電体層33に入射した各色光は、第1の誘電体層31の時と同様に、屈折率n3および層厚tr3、tg3、tb3が共振条件と合致する波長の色光R、G、Bが、共振を起こし第3の誘電体層33を透過し、第4の誘電体層34を透過する。
【0025】
カラーフィルタアレイ14により分光された各色光R、G、Bは、液晶装置16の各色光に対応した画素43r、43g、43bにそれぞれ入射される。
液晶装置16は、各色光に対応した画素43r、43g、43bごとに制御駆動されるので、各色光を選択変調して透過させることにより画像が合成される。液晶装置16から射出された光は、図1に示すように、投射レンズ17に入射されて投射スクリーンSに向けて射出される。
【0026】
また、次にカラーフィルタアレイ14の製作方法について説明する。
まず、板状形状の第2の誘電体層32をプレス加工することにより、第1の誘電体層31の段差面35r、35g、35bに対応した段差面を第2の誘電体層32の一方の面に形成する。
そして、第2の誘電体層32の一方の面に、蒸着により第1の誘電体層31を形成するか、液体の誘電体を流し込み固体化させて第1の誘電体層31を形成して、第1の誘電体層31および第2の誘電体層32の組を作成する。
【0027】
第3の誘電体層33および第4の誘電体層34の組についても第1の誘電体層31および第2の誘電体層32の組と同様にプレス加工等により作成される。
そして、第1の誘電体層31および第2の誘電体層32の組と、第3の誘電体層33および第4の誘電体層34の組とを、段差面35r、35g、35bおよび段差面36r、36g、36bがそれぞれ対応するように張り合わせる。
【0028】
上記の構成によれば、第1の誘電体層31の屈折率n1および各層厚tr1、tg1、tb1と、第3の誘電体層32の屈折率n3および各層厚tr3、tg3、tb3との組み合わせにより共振、透過させる光の波長選択幅を広くすることができる。
そのため、液晶装置16において合成できる画像の色の波長幅が広がり、投射型表示装置10が投射できる画像の色の波長幅を広げることができる。
【0029】
また、第2の誘電体層32に段差面35r、35g、35bに対応した段差をプレス加工により形成し、その上に誘電体を蒸着させる、または液体誘電体を流し込む等して第1の誘電体層31を形成するので、従来例と比較して安価な製造方法を使用することができ、カラーフィルタアレイ14を安価に製作することができる。
そのため、カラーフィルタアレイ14を使用する液晶装置16を安価に製作することができ、投射型表示装置10を安価に製作することができる。
【0030】
〔第2の実施の形態〕
次に、本発明の第2の実施の形態について図4を参照して説明する。
本実施の形態の投射型表示装置の基本構成は、第1の実施の形態と同様であるが、第1の実施の形態とはカラーフィルタアレイの構成が異なっている。よって、本実施の形態においては、図4を用いてカラーフィルタアレイ周辺のみを説明し、他の部分の説明を省略する。
【0031】
図4は、本実施形態のカラーフィルタアレイおよび空間光変調装置である液晶装置の拡大断面図である。
カラーフィルタアレイ60は、図4に示すように、第1の誘電体層31の光源11側の面と、第3の誘電体層33の光源11側の面と、各段差面35r、35g、35b、36r、36g、36bとに半透過性のアルミ膜(反射層)61が蒸着されている。
【0032】
次に、上記の構成からなる投射型表示装置10における作用について説明する。
カラーフィルタアレイ60に入射された白色光は、まず第1の誘電体層31に入射し第1の誘電体層31の境界面においてアルミ膜61により第1の実施の形態よりも高い反射率で反射し、反射しなかった光は透過する。より高い反射率で反射されるので、第1の誘電体層31内で繰り返される反射の回数は増加して共振の効果が大きくなり、第1の誘電体層31を透過する各色光の強度が強くなるとともに透過する各色光の波長幅が狭くなる。
【0033】
第1の誘電体層31を透過して第3の誘電体層33に入射した各色光も同様に、第3の誘電体層33内で繰り返される反射の回数は増加して共振の効果が大きくなり、第3の誘電体層33を透過する各色光R、G、Bの強度が強くなるとともに透過する各色光R、G、Bの波長幅が狭くなる。
【0034】
また、次にカラーフィルタアレイ60の製作方法について説明する。
まず、第1の実施の形態と同様に、板状形状の第2の誘電体層32の一方の面に段差面35r、35g、35bに対応した段差面を形成する。
次に、形成された段差面上にアルミを蒸着させてアルミ膜61を形成する。
そして、第1の実施の形態と同様に、第2の誘電体層32の一方の面に第1の誘電体層31を形成する。その後、第1の誘電体層31の第2の誘電体層32に接していない面にアルミを蒸着させてアルミ膜61を形成させ、第1の誘電体層31および第2の誘電体層32の組を完成させる。
【0035】
第3の誘電体層33および第4の誘電体層34の組についても第1の誘電体層31および第2の誘電体層32の組と同様に作成され、段差面35r、35g、35bおよび段差面36r、36g、36bがそれぞれ対応するように張り合わされる。
【0036】
上記の構成によれば、アルミ膜61を第1および第3の誘電体膜31、33の光の反射面に配置しているので、各誘電体層31、33内における実効的な反射回数が増え干渉による共振の効果が大きくなり、透過する光の波長が狭くなりカラーフィルタアレイ60としてより好ましい特性を示すことができる。
そのため、カラーフィルタアレイ60を使用する液晶装置16が合成する画像の色彩の純度を高めることができ、投射型表示装置10が投射する画像の色彩の純度を高めることができる。
【0037】
また、アルミ膜61を反射膜として使用しているので、多層膜ミラーと比較して、その製作に要する工程数が少なくなるためカラーフィルタアレイ60を安価に作成することができる。
そのため、カラーフィルタアレイ60を使用する液晶装置16も安価に作成することができ、投射型表示装置10も安価に作成することができる。
【0038】
なお、本発明の技術範囲は上記実施形態に限定されるものではなく、本発明の趣旨を逸脱しない範囲において種々の変更を加えることが可能である。
例えば、上記の実施の形態においては、内部で光を繰り返し反射させる誘電層および反射させない誘電体層の組を複数組積層させたものに適応して説明したが、この誘電体層の組を複数組積層させたものに限られることなく、内部で光を繰り返し反射させる誘電層の間に何も挿入せずに空間とし、誘電体層と空気との屈折率の違いで共振器構造を成立させるものなどに適応することができるものである。
また、上記の実施の形態においては、誘電層が4層積層されたものに適応して説明したが、この誘電層が4層積層されたものに限られることなく、その他複数層積層されたものに適応することができるものである。
また、上記の実施の形態においては、本発明に係る空間光変調装置として透過型の液晶装置を例示して示したが、本発明の技術範囲は透過型の液晶装置に限定されず、例えば反射型の液晶装置、DMD(デジタルミラーデバイス)等としての形態も含むものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施の形態の投射型表示装置を示す概略図である。
【図2】本発明の第1の実施の形態のカラーフィルタアレイおよび液晶装置を示す概略図である。
【図3】本発明の第1の実施の形態のカラーフィルタアレイおよび液晶装置を示す拡大断面図である。
【図4】本発明の第2の実施の形態のカラーフィルタアレイおよび液晶装置を示す拡大断面図である。
【符号の説明】
10 投射型表示装置、11 光源、14、60 カラーフィルタアレイ、16液晶装置(光変調手段)、17 投射レンズ(投射手段)、31、32、33、34 誘電体層、35r、35g、35b、36r、36g、36b 段差面、41a、41b 基板、45 液晶、61 アルミ膜(反射層)
【発明の属する技術分野】
本発明は、カラーフィルタアレイおよび空間光変調装置および投射型表示装置に関する。特に十分な波長選択幅を備え、安価に製作できるカラーフィルタアレイおよび空間光変調装置および投射型表示装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、液晶装置などに用いられるカラーフィルタとしては、所定の色の光のみを透過して他の色の光を吸収する吸収型フィルタと、所定の色の光のみを透過して他の色の光を反射する反射型フィルタとが知られている。この反射型フィルタの1つに干渉型フィルタがある。
例えば、干渉型フィルタに分類されるカラーフィルタアレイとして、一方の面に第1の反射層連続体が配置された透明ガラス基板と、第1の反射層連続体上の所定位置に配置された複数の同調スペーサ層と、複数のファブリ・ペロー・シングルキャビティ・カラーフィルタを形成するよう複数の同調スペーサ層上に配置された第2の反射層連続体とを備えたものが提案されている。
【0003】
上記のカラーフィルタアレイの基本設計は、シングルキャビティ・ファブリ・ペローフィルタと呼ばれるものであり、それは単にスペーサ層によって分離された2つのミラーからなる同調キャビティ構造からなる。このフィルタにおいては、スペーサの厚さが共振周波数の波長の2分の1の整数倍であるとき、共振ピークが起こり、特定の波長の色光を透過する。この性質を利用して任意の色光を選択透過するカラーフィルタアレイが設計されている(例えば、特許文献1参照。)。
【0004】
【特許文献1】
特表平8−508114号公報 (第9頁、第3図)
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
上述したように、従来のカラーフィルタアレイにおいては、反射に用いられる第1の反射層連続体は多層膜で構成されているが、共振器として用いられる同調スペーサ層が単層構造である。そのため、同調スペーサ層の厚さおよび同調スペーサ層と反射層連続体との屈折率の組み合わせにより決まる共振可能な光の波長範囲が限られる。つまり、波長選択幅が狭くなるという問題があった。
【0006】
また、このカラーフィルタアレイは、集積回路デバイスの製造に用いられる従来のリフトオフ法、もしくはフォトマスキングとエッチングを用いる方法などで製作されている。しかし、これらの製作方法を用いても、反射層連続体を有する異なる厚さの共振器を形成するためには多くの工程が必要になり、製作にコストがかかってしまうという問題があった。
【0007】
本発明は、上記の課題を解決するためになされたものであって、十分な波長選択幅を備え、安価に製作できるカラーフィルタアレイおよび空間光変調装置および投射型表示装置を提供することを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するために、本発明カラーフィルタアレイは、異なる屈折率を有する複数の誘電体層が厚さ方向に積層され、前記複数の誘電体層の内、少なくとも2層以上の一の誘電体層に、その層厚が場所によって段階的に変化する段差面が形成されるとともに、前記層厚が、前記一の誘電体層の所定の位置で、所定の波長の光が前記一の誘電体層内で反射して共振、透過するように設定されていることを特徴とする。
【0009】
すなわち、本発明のカラーフィルタアレイは、さまざまな波長の光を含んだ白色光が上記一の誘電体層に入射し、一の誘電体層の境界面で一部の白色光は透過し、残りの白色光は反射する。反射した白色光は再び境界面で一部が透過し残りが反射することを繰り返すが、一の誘電体層の層厚と屈折率とが共振条件と合致する波長の光は、共振を起こし一の誘電体層からの透過量が増加する。さらに、異なる屈折率の少なくとも2層以上の一の誘電体層を備えているので、一の誘電体層の層厚と屈折率との組み合わせが従来のカラーフィルタアレイよりも多くなり共振、透過させられる波長範囲、つまり波長選択幅を広くすることができる。
また、上記一の誘電体層は、層厚が段階的に変化する段差面を有する形状という比較的簡単な形状であるので、その製造方法も例えばプレス成型など安価な製造方法を採用することができ、安価に製作することができる。
【0010】
上記の構成を実現するために、より具体的には、段差面が一の誘電体の一方の面に形成されているとともに、一の誘電体の他方の面が平面形状に形成され、段差面を埋めるように二の誘電体層が形成され、二の誘電体の段差面に接していない他方の面を平面形状に形成することができる。
【0011】
上記の構成にしたことにより、一の誘電体層と二の誘電体層とを隙間なく積層させ一の誘電体層と二の誘電体層との組とすることができる。例えば、この一の誘電体層と二の誘電体層との組は、二の誘電体層の一方の面にプレス加工等の安価な方法により、一の誘電体の段差面と面対称な凹なる段差形状を形成し、その段差形状の上に蒸着または液体を流し込む等の方法により一の誘電体層を形成して安価に製造することができる。
そして、一の誘電体層と二の誘電体層との組の外側の面が平面形状に形成されているので、複数組の誘電体層の外側の面同士を容易に貼り合せることができ、安価に多層のカラーフィルタアレイを製造することができる。
【0012】
上記本発明のカラーフィルタアレイにおいては、半透過性の反射層を、一の誘電体層の一方の面および他方の面に備えることができる。より望ましくは、上記反射層が金属膜で形成されていることが望ましい。
上記反射層を備えることにより、一の誘電体層内での実効的な反射回数が増えて干渉による共振の効果が大きくなり、透過する光の波長が狭くなりカラーフィルタアレイとしてより好ましい特性を示すことができる。
また、反射層としては、屈折率の異なる誘電体層を交互に配列した多層膜ミラーも知られているが、多層膜ミラーの場合は屈折率の異なる誘電体層を多層に積層させねばならず、その製作に多くの工程が求められ製造に費用がかかっている。それに比べて、金属膜の場合は例えば蒸着を用いてもその工程数は少なく、安価に製造することができる。
【0013】
また、表示領域に入射した光を空間的に変調して出力する空間光変調装置に上記本発明のカラーフィルタアレイを備えることができる。また、前記空間光変調装置として、互いに対向する2枚の基板間に液晶を挟持する液晶装置を適応することができる。
空間光変調装置が上記カラーフィルタアレイを備えることにより、空間光変調装置が表示できる色光の波長範囲を広げることができ、かつ安価に製作することができる。
【0014】
光源と、光源からの光を変調する光変調手段と、光変調手段によって変調された光を投射する投射手段とを備えた投射型表示装置の光変調手段に、上記本発明の空間光変調装置を備えることができる。
投射型表示装置の光変調手段に上記空間光変調装置が備えられることにより、光変調手段により合成される画像の色光の波長範囲を広げることができ、かつ安価に製作することができる。
【0015】
【発明の実施の形態】
〔第1の実施の形態〕
以下、本発明の第1の実施の形態について図1から図3を参照して説明する。
図1は、本実施の形態の投射型表示装置10の概略構成図である。図1において、11は光源、12はロッドインテグレータ、13はコンデンサレンズ系、14はカラーフィルタアレイ、16は空間光変調装置(光変調手段)、17は投射レンズ(投射手段)である。なお、以下の実施の形態においては、本発明に係る空間光変調装置として透過型の液晶装置を例示して示す。
【0016】
本実施の形態の投射型表示装置10は、図1に示すように、白色光を射出する光源11と、光源11から射出された白色光の輝度分布を均一にするロッドインテグレータ12と、輝度分布を均一にされた白色光を平行光に変換するコンデンサレンズ系13と、平行光に変換された白色光をRGBの色光に分光するカラーフィルタアレイ14と、分光された各色光を変調する液晶装置16と、変調された各色光をスクリーンSに投射する投射レンズ17とから概略構成されている。
【0017】
光源11には、図1に示すように、白色光を射出するメタルハライド等のランプ21と、射出された白色光を反射するリフレクタ22とが備えられている。
ロッドインテグレータ12としては、透明な棒状の導光体(例えば、ガラス棒)、もしくは内面が反射面とされた管状の導光体(例えば、複数の反射ミラーを内側に向けて管状に配置した万華鏡)などが用いられている。
コンデンサレンズ系13には、ロッドインテグレータ12から入射した光がカラーフィルタアレイ14に平行光となって入射するように、コンデンサレンズ25aおよびコンデンサレンズ25bが備えられている。
【0018】
図2は、本実施の形態におけるカラーフィルタアレイ14および液晶装置16の概略図であり、図3は、本実施の形態におけるカラーフィルタアレイ14および液晶装置16の拡大断面図である。
カラーフィルタアレイ14は、図2および図3に示すように、屈折率n1の媒質からなる第1の誘電体層31と、屈折率n2の媒質からなる第2の誘電体層32と、屈折率n3の媒質からなる第3の誘電体層33と、屈折率n4の媒質からなる第4の誘電体層34とが積層されている。
【0019】
第1の誘電体層31には、層厚tr1の段差面35r、層厚tg1の段差面35g、層厚tb1の段差面35bが形成され、これら段差面の配置は後述する画素43r、43g、43bにそれぞれ対応してストライプまたはマトリクス状に配置されている。また、第3の誘電体層33にも同様に、層厚tr3の段差面36r、層厚tg3の段差面36g、層厚tb3の段差面36bが形成され、これら段差面の配置は後述する画素43r、43g、43bにそれぞれ対応してストライプまたはマトリクス状に配置されている。
【0020】
第2の誘電体層32は、段差面35r、35g、35bを埋める形状に形成され、第4の誘電体層34も同様に、段差面36r、36g、36bを埋める形状に形成されている。
また、層厚tr1およびtr3は、白色光のうちRの波長成分をもつ色光がカラーフィルタアレイ14を透過するように設定され、層厚tg1およびtg3は、白色光のうちGの波長成分をもつ色光がカラーフィルタアレイ14を透過するように、層厚tb1およびtb3は、白色光のうちBの波長成分をもつ色光がカラーフィルタアレイ14を透過するように設定されている。
【0021】
液晶装置16には、図2および図3に示すように、画素スイッチング用素子として薄膜トランジスタ(Thin Film Transistor、以下、TFTと略記する)を用いたTN(Twisted Nematic)モードのアクティブマトリクス方式の透過型の液晶セルが使用されている。
液晶装置16は、光源11側および投射レンズ17側に配置された基板41a、41bと、基板41aに設けられたコモン電極42と、基板41bに設けられた画素電極43と、コモン電極42および画素電極43間の電圧を制御する薄膜トランジスタ44と、コモン電極42および画素電極43間に封入された液晶45とから概略構成されている。
画素電極43は液晶装置16の表示領域に配列されるとともに、Rに対応した画素43r、Gに対応した画素43g、Bに対応した画素43bが画像表示の1つの基本単位として構成されている。
【0022】
次に、上記の構成からなる投射型表示装置10における作用について説明する。
ランプ21が発光することで周囲に射出された白色光は、図1に示すように、リフレクタ22に反射してロッドインテグレータ12内に入射される。ロッドインテグレータ12内に入射された白色光は、ロッドインテグレータ12内で内面反射を繰り返し、射出端面から射出される時点では照度が均一化されて、射出側端面から射出される。
ロッドインテグレータ12から射出された白色光は、コンデンサレンズ25aおよびコンデンサレンズ25bを透過することにより平行光となり、カラーフィルタアレイ14に向けて射出される。
【0023】
カラーフィルタアレイ14に入射された白色光は、まず第1の誘電体層31に入射し第1の誘電体層31の境界面において屈折率の違いにより決まる反射率で反射し、反射しなかった光は透過する。第1の誘電体層31内で反射を繰り返す白色光のうちの屈折率n1および層厚tr1、tg1、tb1が共振条件と合致する波長の色光が、共振を起こし第1の誘電体層31を透過する。
【0024】
第1の誘電体層31を透過した各色光は、第2の誘電体層32を透過して第3の誘電体層33に入射する。第3の誘電体層33に入射した各色光は、第1の誘電体層31の時と同様に、屈折率n3および層厚tr3、tg3、tb3が共振条件と合致する波長の色光R、G、Bが、共振を起こし第3の誘電体層33を透過し、第4の誘電体層34を透過する。
【0025】
カラーフィルタアレイ14により分光された各色光R、G、Bは、液晶装置16の各色光に対応した画素43r、43g、43bにそれぞれ入射される。
液晶装置16は、各色光に対応した画素43r、43g、43bごとに制御駆動されるので、各色光を選択変調して透過させることにより画像が合成される。液晶装置16から射出された光は、図1に示すように、投射レンズ17に入射されて投射スクリーンSに向けて射出される。
【0026】
また、次にカラーフィルタアレイ14の製作方法について説明する。
まず、板状形状の第2の誘電体層32をプレス加工することにより、第1の誘電体層31の段差面35r、35g、35bに対応した段差面を第2の誘電体層32の一方の面に形成する。
そして、第2の誘電体層32の一方の面に、蒸着により第1の誘電体層31を形成するか、液体の誘電体を流し込み固体化させて第1の誘電体層31を形成して、第1の誘電体層31および第2の誘電体層32の組を作成する。
【0027】
第3の誘電体層33および第4の誘電体層34の組についても第1の誘電体層31および第2の誘電体層32の組と同様にプレス加工等により作成される。
そして、第1の誘電体層31および第2の誘電体層32の組と、第3の誘電体層33および第4の誘電体層34の組とを、段差面35r、35g、35bおよび段差面36r、36g、36bがそれぞれ対応するように張り合わせる。
【0028】
上記の構成によれば、第1の誘電体層31の屈折率n1および各層厚tr1、tg1、tb1と、第3の誘電体層32の屈折率n3および各層厚tr3、tg3、tb3との組み合わせにより共振、透過させる光の波長選択幅を広くすることができる。
そのため、液晶装置16において合成できる画像の色の波長幅が広がり、投射型表示装置10が投射できる画像の色の波長幅を広げることができる。
【0029】
また、第2の誘電体層32に段差面35r、35g、35bに対応した段差をプレス加工により形成し、その上に誘電体を蒸着させる、または液体誘電体を流し込む等して第1の誘電体層31を形成するので、従来例と比較して安価な製造方法を使用することができ、カラーフィルタアレイ14を安価に製作することができる。
そのため、カラーフィルタアレイ14を使用する液晶装置16を安価に製作することができ、投射型表示装置10を安価に製作することができる。
【0030】
〔第2の実施の形態〕
次に、本発明の第2の実施の形態について図4を参照して説明する。
本実施の形態の投射型表示装置の基本構成は、第1の実施の形態と同様であるが、第1の実施の形態とはカラーフィルタアレイの構成が異なっている。よって、本実施の形態においては、図4を用いてカラーフィルタアレイ周辺のみを説明し、他の部分の説明を省略する。
【0031】
図4は、本実施形態のカラーフィルタアレイおよび空間光変調装置である液晶装置の拡大断面図である。
カラーフィルタアレイ60は、図4に示すように、第1の誘電体層31の光源11側の面と、第3の誘電体層33の光源11側の面と、各段差面35r、35g、35b、36r、36g、36bとに半透過性のアルミ膜(反射層)61が蒸着されている。
【0032】
次に、上記の構成からなる投射型表示装置10における作用について説明する。
カラーフィルタアレイ60に入射された白色光は、まず第1の誘電体層31に入射し第1の誘電体層31の境界面においてアルミ膜61により第1の実施の形態よりも高い反射率で反射し、反射しなかった光は透過する。より高い反射率で反射されるので、第1の誘電体層31内で繰り返される反射の回数は増加して共振の効果が大きくなり、第1の誘電体層31を透過する各色光の強度が強くなるとともに透過する各色光の波長幅が狭くなる。
【0033】
第1の誘電体層31を透過して第3の誘電体層33に入射した各色光も同様に、第3の誘電体層33内で繰り返される反射の回数は増加して共振の効果が大きくなり、第3の誘電体層33を透過する各色光R、G、Bの強度が強くなるとともに透過する各色光R、G、Bの波長幅が狭くなる。
【0034】
また、次にカラーフィルタアレイ60の製作方法について説明する。
まず、第1の実施の形態と同様に、板状形状の第2の誘電体層32の一方の面に段差面35r、35g、35bに対応した段差面を形成する。
次に、形成された段差面上にアルミを蒸着させてアルミ膜61を形成する。
そして、第1の実施の形態と同様に、第2の誘電体層32の一方の面に第1の誘電体層31を形成する。その後、第1の誘電体層31の第2の誘電体層32に接していない面にアルミを蒸着させてアルミ膜61を形成させ、第1の誘電体層31および第2の誘電体層32の組を完成させる。
【0035】
第3の誘電体層33および第4の誘電体層34の組についても第1の誘電体層31および第2の誘電体層32の組と同様に作成され、段差面35r、35g、35bおよび段差面36r、36g、36bがそれぞれ対応するように張り合わされる。
【0036】
上記の構成によれば、アルミ膜61を第1および第3の誘電体膜31、33の光の反射面に配置しているので、各誘電体層31、33内における実効的な反射回数が増え干渉による共振の効果が大きくなり、透過する光の波長が狭くなりカラーフィルタアレイ60としてより好ましい特性を示すことができる。
そのため、カラーフィルタアレイ60を使用する液晶装置16が合成する画像の色彩の純度を高めることができ、投射型表示装置10が投射する画像の色彩の純度を高めることができる。
【0037】
また、アルミ膜61を反射膜として使用しているので、多層膜ミラーと比較して、その製作に要する工程数が少なくなるためカラーフィルタアレイ60を安価に作成することができる。
そのため、カラーフィルタアレイ60を使用する液晶装置16も安価に作成することができ、投射型表示装置10も安価に作成することができる。
【0038】
なお、本発明の技術範囲は上記実施形態に限定されるものではなく、本発明の趣旨を逸脱しない範囲において種々の変更を加えることが可能である。
例えば、上記の実施の形態においては、内部で光を繰り返し反射させる誘電層および反射させない誘電体層の組を複数組積層させたものに適応して説明したが、この誘電体層の組を複数組積層させたものに限られることなく、内部で光を繰り返し反射させる誘電層の間に何も挿入せずに空間とし、誘電体層と空気との屈折率の違いで共振器構造を成立させるものなどに適応することができるものである。
また、上記の実施の形態においては、誘電層が4層積層されたものに適応して説明したが、この誘電層が4層積層されたものに限られることなく、その他複数層積層されたものに適応することができるものである。
また、上記の実施の形態においては、本発明に係る空間光変調装置として透過型の液晶装置を例示して示したが、本発明の技術範囲は透過型の液晶装置に限定されず、例えば反射型の液晶装置、DMD(デジタルミラーデバイス)等としての形態も含むものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施の形態の投射型表示装置を示す概略図である。
【図2】本発明の第1の実施の形態のカラーフィルタアレイおよび液晶装置を示す概略図である。
【図3】本発明の第1の実施の形態のカラーフィルタアレイおよび液晶装置を示す拡大断面図である。
【図4】本発明の第2の実施の形態のカラーフィルタアレイおよび液晶装置を示す拡大断面図である。
【符号の説明】
10 投射型表示装置、11 光源、14、60 カラーフィルタアレイ、16液晶装置(光変調手段)、17 投射レンズ(投射手段)、31、32、33、34 誘電体層、35r、35g、35b、36r、36g、36b 段差面、41a、41b 基板、45 液晶、61 アルミ膜(反射層)
Claims (7)
- 異なる屈折率を有する複数の誘電体層が厚さ方向に積層され、
前記複数の誘電体層の内、少なくとも2層以上の一の誘電体層に、その層厚が場所によって段階的に変化する段差面が形成されるとともに、
前記層厚が、前記一の誘電体層の所定の位置で、所定の波長の光が前記一の誘電体層内で反射して共振、透過するように設定されていることを特徴とするカラーフィルタアレイ。 - 前記段差面が前記一の誘電体の一方の面に形成されているとともに、前記一の誘電体の他方の面が平面形状に形成され、
前記一の誘電体層の前記段差面を埋めるように二の誘電体層が形成され、
前記二の誘電体層の前記段差面に接していない他方の面が平面形状に形成されていることを特徴とする請求項1記載のカラーフィルタアレイ。 - 半透過性の反射層が、前記一の誘電体層の一方の面および他方の面に備えられていることを特徴とする請求項1および2記載のカラーフィルタアレイ。
- 前記反射層が、金属膜で形成されていることを特徴とする請求項3記載のカラーフィルタアレイ。
- 表示領域に入射した光を空間的に変調して出力する空間光変調装置であって、
請求項1から4のいずれかに記載のカラーフィルタアレイを備えることを特徴とする空間光変調装置。 - 前記空間光変調装置が、互いに対向する2枚の基板間に液晶を挟持する液晶装置であることを特徴とする請求項5記載の空間光変調装置。
- 光源と、該光源からの光を変調する光変調手段と、該光変調手段によって変調された光を投射する投射手段とを備えた投射型表示装置であって、
前記光変調手段が、請求項5および6に記載の空間光変調装置を備えることを特徴とする投射型表示装置。
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