JP2004304868A - モーター制御装置 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】共通の直流電源1から直流母線3を介して第1〜第3のインバーター11〜12、21〜22、31〜32に接続し、同一周波数のPWM波形生成用キャリアを用いて第1〜第3のインバーター11〜12、21〜22、31〜32によりそれぞれPWM電圧を生成し、第1〜第3の交流モーター10,20,30をPWM電圧駆動するモーター制御装置において、第1〜第3の交流モーター10,20,30の力行状態または回生状態を検出し、第1〜第3の交流モーター10,20,30の力行状態または回生状態に応じて第1〜第3のインバーター11〜12、21〜22、31〜32のPWM波形生成用キャリアの位相ph1、ph2、ph3を決定する。
【選択図】 図3
Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、複数台の交流モーターを駆動制御するモーター制御装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
力行運転する交流モーターと発電運転する交流モーターとを、共通の直流電源を用いてそれぞれインバーターによりPWM電圧で駆動する場合に、PWM電圧を生成するためのキャリアの周波数と位相とを同一にすることによって、共通の直流電源からインバーターまでの直流母線に流れるリップル電流を低減するようにしたモーター制御装置が知られている(例えば、特許文献1参照)。
【0003】
この出願の発明に関連する先行技術文献としては次のものがある。
【特許文献1】
特開2002−084790号公報
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
上述したモーター制御装置は2台の交流モーターを対象にしたものであって、3台以上の交流モーターを共通の直流電源を用いてそれぞれインバーターによりPWM電圧駆動する場合には、上述した従来のモーター制御装置では直流母線のリップル電流を低減できない。
【0005】
本発明は、3台以上の交流モーターを共通の直流電源を用いてそれぞれインバーターで駆動する場合の直流母線のリップル電流を低減したモーター制御装置を提供するものである。
【0006】
【課題を解決するための手段】
(1) 本発明は、共通の直流電源から直流母線を介して第1〜第3のインバーターに接続し、同一周波数のPWM波形生成用キャリアを用いて第1〜第3のインバーターによりそれぞれPWM電圧を生成し、第1〜第3の交流モーターをPWM電圧駆動するモーター制御装置において、第1〜第3の交流モーターの力行状態または回生状態を検出し、第1〜第3の交流モーターの力行状態または回生状態に応じて第1〜第3のインバーターのPWM波形生成用キャリアの位相を決定する。
(2) 本発明は、共通の直流電源から直流母線を介して5台以上で奇数台のインバーターに接続し、5台以上で奇数台のインバーターによりそれぞれPWM電圧を生成してそれぞれ交流モーターをPWM電圧駆動するモーター制御装置において、5台以上で奇数台のインバーターを3台と2台のグループに分けるとともに、各交流モーターの力行状態または回生状態を検出し、各グループごとに同一周波数のPWM波形生成用キャリアを用い、グループに属する交流モーターの力行状態または回生状態に応じてインバーターのPWM波形生成用キャリアの位相を決定する。
(3) 本発明は、共通の直流電源から直流母線を介して4台以上のインバーターに接続し、同一周波数のPWM波形生成用キャリアを用いて4台以上のインバーターによりそれぞれPWM電圧を生成し、4台以上のインバーターによりそれぞれ交流モーターをPWM電圧駆動するモーター制御装置において、4台以上のインバーターを、各グループの交流モーターの出力の和の絶対値がほぼ同一になるように第1〜第3の3つのグループに分け、各グループの交流モーターの出力の和の正または負に応じて各グループのPWM波形生成用キャリアの位相を決定する。
(4) 本発明は、共通の直流電源から直流母線を介して3台以上のインバーターに接続し、同一周波数のPWM波形生成用キャリアを用いて3台以上のインバーターによりそれぞれPWM電圧を生成し、3台以上のインバーターによりそれぞれ交流モーターをPWM電圧駆動するモーター制御装置において、3台以上のインバーターを、各グループの交流モーターの出力の和の絶対値がほぼ同一で、かつ、一方のグループの交流モーターの出力の和が正で、他方のグループの交流モーターの出力の和が負となるように2つのグループに分け、2つのグループの交流モーターの出力の和の正または負に応じて2つのグループのPWM波形生成用キャリアの位相を決定する。
【0007】
【発明の効果】
本発明によれば、直流母線のリップル電流を低減することができる。
【0008】
【発明の実施の形態】
発明の実施の形態を説明するのに先立ち、共通の直流電源を用いて複数台の交流モーターをそれぞれインバーターでPWM電圧駆動する場合の、直流母線に流れるリップル電流について説明する。
【0009】
この明細書では、力行運転と回生発電運転のいずれも可能な回転電機を単にモーターと呼び、特にモータージェネレーターや電動発電機などの用語を用いない。この明細書ではまた、共通の直流電源に複数台のインバーターを接続する場合に、共通の直流電源から複数台のインバーターまでの電力線の、直流電源の出力端子から複数のインバーターへの分岐点までを“直流母線”と呼ぶ。
【0010】
図1は、PWM電圧を生成するためのキャリアと直流母線電流の関係を示す。PWM電圧を生成する方法として、三角波比較法が広く用いられている。この方法では、モーターに印加する電圧の指令値vu*、vv*、vw*とキャリアである三角波との大小比較を行い、比較結果によりPWM出力電圧vu、vv、vwを生成する。
【0011】
モーターに流れる相電流のベクトルをI(iu、iv、iw)、PWM出力電圧のベクトルをV(vu、vv、vw)、直流母線電圧をVdcと表記すると、直流母線に流れる電流Idcは次式で表される。
【数1】
数式1の右辺第1項の各要素は1か0のいずれかの値をとる。したがって、直流母線電流IdcはPWM出力電圧VがVdcとなっている相の電流の和となる。
【0012】
1PWM制御周期における直流母線電流Idcの変化を見ると、例えば電圧指令がvu*>vv*>vw*の関係にある場合には、図に示すように0→(iu+iv)→iu→0→iu→(iu+iv)→0の順に変化する。電流が0となるのはPWM出力電圧Vがすべて0またはすべてVdcの場合で、零電圧と呼ばれる。なお、それ以外の場合の電圧を非零電圧と呼ぶことにする。
【0013】
図に示すように、直流母線電流Idcは次のような特徴がある。▲1▼1PWM周期の中央の時点を中心に前後がほぼ対象な波形である。▲2▼1PWM周期において、力行の場合は0→正→正→0→正→正→0の順に変化し、回生の場合は0→負→負→0→負→負→0の順に変化する。
【0014】
以下に説明する第1の実施の形態では、直流母線電流Idcの上述した特徴に着目し、図2に示すような3台の交流モーター10,20,30を、共通の直流電源1を用いて3台のインバーター11,21,31によりPWM電圧駆動するモーター制御装置において、直流母線3に流れるリップル電流を低減する。図2において、共通の直流電源1から平滑用コンデンサー2および直流母線3を介して3台のインバーター11,21,31へ直流電力を供給し、各インバーター11,21,31により交流モーター10,20,30をPWM電圧駆動する。このとき直流母線3には、各インバーター11,21,31に流れる電流Idc1、Idc2、Idc3の和の直流母線電流Idcが流れる。
【0015】
また、以下に説明する第2から第3の一実施の形態では、4台以上の交流モーターを共通の直流電源を用いてそれぞれのインバーターによりPWM電圧駆動するモーター制御装置において、直流母線に流れるリップル電流を低減する。
【0016】
《発明の第1の実施の形態》
図3は第1の実施の形態の構成を示すブロック図である。なお、図2に示す機器と同様な機器に対しては同一の符号を付して説明する。この第1の実施の形態では、共通の直流電源1から平滑用コンデンサー2および直流母線3を介して3組のモーター制御装置および電力変換装置(11+12),(21+22),(31+32)へ直流電力を供給し、3台の3相交流モーター10,20,30にそれぞれPWM電圧を印加して駆動する。
【0017】
なお、この明細書では、モーター制御装置と電力変換器の組み合わせをインバーターと呼び、また、モーター制御装置、電力変換器および交流モーターの組み合わせをモーター制御システムと呼ぶ。
【0018】
モーター制御装置12,22,32はそれぞれ、外部から与えられるトルク指令Te*1、Te*2、Te*3に基づいてPWM波形の指令値を生成し、電力変換装置11,21,31へ供給する。電力変換装置11,21,31は、それぞれのPWM波形の指令値にしたがって直流電源電圧をPWM電圧に変換する。
【0019】
なお、他の2組のモーターとその駆動制御装置、すなわちモーター20、電力変換装置21およびモーター制御装置22、あるいはモーター30、電力変換装置31およびモーター制御装置32についても、上述したモーター10、電力変換装置11およびモーター制御装置12と同様であり、それらの説明を省略する。
【0020】
キャリア位相決定部4は、モーター制御装置12,22,32においてPWM波形の指令値を生成するためのキャリアの位相ph1、ph2、ph3を決定する回路である。なお、3台のモーター制御装置12,22,32に対しては同一周波数のPWM波形生成用キャリアを用いる。
【0021】
図4はモーター制御装置の詳細を示すブロック図である。ここではモーター制御装置12について説明するが、他のモーター制御装置22,32についても同様である。
【0022】
モーター制御装置12は、外部から与えられるトルク指令Te*1にしたがって交流モーター10のベクトル制御を行う。3相交流モーター10の回転に同期して回転するdq軸座標系において、3相交流モーター10に流れる交流電流iu、iv、iwをdq軸電流id、iqに変換し、このdq軸電流id、iqをdq軸電流指令値id*、iq*に一致させる電流制御を行ってdq軸電圧指令値vd*、vq*を演算する。そして、dq軸電圧指令値vd*、vq*を3相交流電圧指令値vu*、vv*、vw*に変換し、3相交流電圧指令値vu*、vv*、vw*をそれぞれ三角波キャリアと比較してPWM波形を生成する。電力変換器11は、このPWM波形にしたがって直流電源電圧をPWM電圧に変換し、モーター10に印加して駆動する。
【0023】
位相・速度計算部12eは、モーター10の回転角度を検出する回転検出センサー13の検出信号θmに基づいて、モーター10の回転速度ωeと回転位相θeを求める。3相/dq変換部12hは、電流センサー14により検出された3相交流モーター10のU、V相電流iu、ivを、上述した回転位相θeによりdq軸実電流id、iqに変換する。
【0024】
トルク制御部12aは、外部から与えられたトルク指令Te*1とモーター回転速度ωeとに基づいて、モーター10のd軸電流指令値id*、q軸電流指令値iq*を演算する。電流制御部12bは、dq軸電流指令値id*、iq*とモーター10のdq軸実電流id、iqとの偏差(id*−id)、(iq*−iq)を演算増幅し、偏差を0にする。つまり、dq軸実電流id、iqをそれらの指令値id*、iq*に一致させるためのdq軸電圧指令値vd*、vq*を演算する。
【0025】
非干渉制御部12dは、dq軸に存在する速度起電力を補償してdq軸電流の応答性を改善するためのdq軸補償電圧vd_cmp、vq_cmpを演算する。加算器12fは、dq軸電圧指令値vd*、vq*にdq軸補償電圧vd_cmp、vq_cmpを加算してdq軸電圧指令値vdo*、vqo*を演算する。dq/3相変換部12gは、dq軸電圧指令値vdo*、vqo*を3相交流座標系の3相交流電圧指令値vu*、vv*、vw*に変換する。
【0026】
三角波生成部12jは、上述したキャリア位相決定部4からの位相指令ph1にしたがって、所定の周波数の三角波キャリアを生成する。PWM生成部12jは、3相交流電圧指令値vu*、vv*、vw*と三角波キャリアを比較してPWM波形を生成する。電力変換器11はPWM波形にしたがって直流電源電圧をPWM電圧に変換し、3相交流モーター10に印加して駆動する。
【0027】
力行・回生判断部12cは、トルク指令値Te*1とモーター回転速度ωeに基づいてモーター10の力行または回生を判断する。
【0028】
次に、第1の実施の形態の動作を説明する。この第1の実施の形態では、図3に示すキャリア位相決定部4、図4に示す三角波生成部12j、PWM生成部12i、力行・回生判断部12cなどの作用により、直流母線電流Idcのリップル成分が小さくなるようなモーター制御装置12,22,32の出力電圧を求める。
【0029】
力行・回生判断部12cは、トルク指令値Te*1とモーター回転速度ωeの正負の符号が同じである場合は力行モード、異なる場合は回生モードであると判断する。この判断結果が力行・回生信号m1としてキャリア位相決定部4へ出力される。キャリア・位相決定部4は、3台のモーター制御装置12,22,32から送られてくる力行・回生信号m1、m2、m3に応じて、それぞれのモーター制御装置12,22,32に対するキャリアの位相ph1、ph2、ph3を決定する。
【0030】
3台のモーター制御装置12,22,32の三角波生成部12j、(22j、32j)は、キャリア位相ph1、ph2、ph3にしたがって三角波の位相を調整する。また、3台のモーター制御装置12,22,32のPWM生成部12i、(22i、32i)は、3相交流電圧指令値vu*、vv*、vw*と三角波キャリアを比較してPWM波形を生成する。
【0031】
次に、3台のモーター制御装置12,22,32の力行・回生モードと直流母線電流Idcとの関係を説明する。まず、3台のモーター制御装置12,22,32がすべて力行モードまたはすべて回生モードの場合には、3台のモーター制御装置12,22,32に対する三角波キャリアの位相を60degずつずらす。
【0032】
図5は、3台のモーター制御装置の三角波キャリアと直流母線電流の関係を示すタイムチャートである。(a)は、3相交流電圧指令値vu*、vv*、vw*と各モーター制御装置12,22,32の三角波キャリアを示す。なお、3台のモーター制御装置12,22,32の3相交流電圧指令値vu*、vv*、vw*は同一ではないが、異なる場合であっても直流母線電流のリップル低減効果は同様であるから、説明を解りやすくするためにここでは同一であるとして説明する。図に示すように、3台のモーター制御装置12,22,32に対する三角波キャリアの位相は60degずつずれている。
【0033】
(b)はモーター制御装置12のみを動作させた場合の直流母線電流、(c)はモーター制御装置22のみを動作させた場合の直流母線電流、(d)はモーター制御装置32のみを動作させた場合の直流母線電流である。3つの直流母線電流は、いずれも180degごとに0となる区間と正の値となる区間が交互に現れる。したがって、三角波キャリアの位相を60degずつずらすと、直流母線電流Idcが1PWM周期にわたって平滑化されて(d)に示すようなリップル分の少ない電流となる。
【0034】
図6は、3台のモーター制御装置がすべて力行モードである場合の直流母線電流を示す。(a)は3台のモーター制御装置の三角波キャリアの位相を同一にした場合、(b)は3台のモーター制御装置の三角波キャリアの位相を60degずつずらした場合の直流母線電流を示す。(a)と(b)の比較から、3台のモーター制御装置12,22,32の三角波キャリアの位相が60degずつずれている場合の方が、直流母線電流Idcのリップル分が小さいことは明らかである。
【0035】
図7は、3台のモーター制御装置の三角波キャリアの位相差と直流母線電流Idcのリップル成分との関係を示す。図から明らかなように、三角波キャリアの位相差が60deg近傍において、直流母線電流Idcのリップル成分が最小になる。
【0036】
ところで、リップル電流は180degごとにほぼ同様な波形となるので、120degずつずらしても60degずつずらした場合とほぼ同様な効果が得られる。また、図5では3台のモーター制御装置12,22,32がすべて力行モードの場合について説明したが、3台とも回生モードの場合もほぼ同様な効果が得られる。なお、力行モードの場合は直流母線電流が0か正であるのに対し、回生モードの場合は直流母線電流が負か0になる。
【0037】
次に、3台のモーター制御装置12,22,32の内の、1台が回生モードで残りの2台が力行モードの場合、または1台が力行モードで残りの2台が回生モードの場合について説明する。図8は、モーター制御装置22が回生モードで残りのモーター制御装置12,32が力行モードの場合の三角波キャリアと直流母線電流Idcの関係を示すタイムチャートである。
【0038】
(a)は、3相交流電圧指令値vu*、vv*、vw*と各モーター制御装置12,22,32の三角波キャリアを示す。上述したように、説明を解りやすくするために3台のモーター制御装置12,22,32の3相交流電圧指令値vu*、vv*、vw*は同一であるとする。図に示すように、3台のモーター制御装置12,22,32に対する三角波キャリアの位相は、モーター制御装置12と32が同じで、残りのモーター制御装置22が180degずれている。
【0039】
(b)はモーター制御装置12のみを動作させた場合の直流母線電流、(c)はモーター制御装置22のみを動作させた場合の直流母線電流、(d)はモーター制御装置32のみを動作させた場合の直流母線電流である。3つの直流母線電流は、力行モードにあるモーター制御装置12と32では、180degごとに0となる区間と正の値となる区間が交互に現れる。また、回生モードにあるモーター制御装置22では、180degごとに0となる区間と負の値となる区間が交互に現れる。したがって、三角波キャリアの位相をまったく同一にするか、または180degずらせば、正の電流と負の電流が現れる領域が重なり、それらが互いに相殺しあって直流母線電流Idcは(d)に示すようなリップル分の少ない電流となる。
【0040】
図9は、3台のモーター制御装置12,22,32の内の1台が回生モードで残りの2台が力行モードの場合の直流母線電流を示す。(a)は回生モードのモーター制御装置と力行モードのモーター制御装置との三角波キャリアの位相を90degずらした場合、(b)は3台のモーター制御装置の三角波キャリアの位相を同一にした場合の直流母線電流を示す。(a)と(b)の比較から、3台のモーター制御装置の三角波キャリアの位相を同一にした場合の方が、直流母線電流のリップル成分が小さいことは明らかである。
【0041】
図10は、3台のモーター制御装置12,22,32の三角波キャリアの位相差と直流母線電流のリップル成分の関係を示す。図から明らかなように、三角波キャリアの位相差が0deg近傍において、直流母線電流Idcのリップル成分が最小になる。
【0042】
ところで、リップル電流は180degごとにほぼ同様な波形となるので、位相差が0degであっても180degであってもほぼ同様な効果が得られる。また、図8では3台のモーター制御装置12,22,32の内の1台が回生モードで残り2台が力行モードの場合について説明したが、2台が回生モードで残り1台が力行モードの場合もほぼ同様な効果が得られる。
【0043】
以上説明したように、3台のモーター制御装置12,22,32の三角波キャリアの位相をモーター10,20,30の動作状態に応じて以下のようにすることによって、直流母線3のリップル電流を低減することができる。
【0044】
(1)3台のモーター制御装置のすべてが力行モードまたはすべてが回生モードの場合には、三角波キャリアの位相を互いに60±180degずつずらす。上述した3台のモーター制御装置12,22,32の内の第1のモーター制御装置12を基準にして考えると、第2のモーター制御装置22の三角波キャリアの位相を、第1のモーター制御装置12の三角波キャリアの位相より+60±n・180deg(nは整数)またはその近傍値だけ進ませ、また、第3のモーター制御装置32の三角波キャリアの位相を、第1のモーター制御装置12の三角波キャリアの位相より−60±n・180deg(nは整数)またはその近傍値だけ進ませる。
【0045】
(2)3台の内の1台が回生モードで残りの2台が力行モードの場合、または2台が回生モードで残り1台が力行モードの場合、つまり力行モードと回生モードとが混在する場合には、三角波キャリアの位相を0±180degずつずらす。換言すれば、3台のモーター制御装置の三角波キャリアの位相差を±n・180deg(nは整数)またはその近傍値とする。
【0046】
ところで、上述した第1の実施の形態で直流母線のリップル電流を最も効果的に低減できるのは、各モーターの出力がほぼ同じ場合である。しかし、出力差が大きい場合でも、効果は小さくなるがリップル電流を低減できる。
【0047】
また、上述した第1の実施の形態では、三角波キャリアを例に上げて説明したが、空間PWMと呼ばれるPWM方法を用いる場合でも、同様な考え方に基づいてPWM周期の位相を上述したようにずらせば同様な効果が得られる。
【0048】
《発明の第2の実施の形態》
5台の交流モーターを共通の直流電源を用いてそれぞれのインバーターによりPWM電圧駆動するモーター制御装置において、直流母線に流れるリップル電流を低減する第2の実施の形態を説明する。図11は第2の実施の形態の構成を示す。なお、図3に示す機器と同様な機器に対しては同一の符号を付して相違点を中心に説明する。
【0049】
モーター制御装置、電力変換器および3相交流モーターにより1組のモーター制御システムを構成している。この実施の形態では、5組のモーター制御システムの内、3組のモーター制御システム10〜12,20〜22,30〜32を第1のモーター制御システム群とし、残り2組のモーター制御システム40〜42,50〜52を第2のモーター制御システム群としてグループ分けする。
【0050】
第1のモーター制御システム群10〜12,20〜22,30〜32のモーター制御装置12,22,32に対しては同一周波数の三角波生成用キャリアを与え、キャリア位相決定部4Aにより三角波キャリアの位相ph1、ph2、ph3を決定する。一方、第2のモーター制御システム群40〜42,50〜52のモーター制御装置42,53に対しては同一周波数の三角波生成用キャリアを与え、キャリア位相決定部4Bにより三角波キャリアの位相ph4、ph5を決定する。
【0051】
なお、第1群の3台のモーター制御装置12,22,32に対するキャリア周波数と、第2群の2台のモーター制御装置42,52に対するキャリア周波数とが異なる周波数であってもよい。
【0052】
5台の交流モーター10〜50を共通の直流電源1を用いてそれぞれのインバーター(11〜51)によりPWM電圧駆動するモーター制御装置では、上述したように3組のモーター制御システム10〜12,20〜22,30〜32から構成される第1群と、2組のモーター制御システム40〜42,50〜52から構成される第2群とにグループ分けし、それぞれのモーター制御システム群において、モーターの動作状態に応じて直流母線3のリップル電流を最小とする三角波キャリアの位相を設定し、直流母線3のリップル電流を低減する。
【0053】
第1のモーター制御システム群10〜32では、上述した第1の実施の形態のモーターが3台の場合の三角波キャリア位相を設定する。また、第2のモーター制御システム群40〜52では、上述した特許文献1に開示されているように、2組のモーター制御システム40〜42、50〜52がともに力行モードまたは回生モードの場合は三角波キャリアの位相を90degずらし、一方が力行モードで他方が回生モードの場合は同じ位相とする。
【0054】
5組のモーター制御システムが共通の直流電源に接続される場合の上述したグループ分けによる直流母線のリップル電流低減方法を、7組以上の奇数組のモーター制御システムが共通の直流電源に接続される場合にも適用することができる。つまり、7組以上の奇数組のモーター制御システムを、3組のグループと2組のグループに分け、それぞれのグループに対して上述した方法により直流母線電流のリップル成分を低減する。
【0055】
以上の第2の実施の形態を整理すると、共通の直流電源から直流母線を介して5台以上で奇数台のインバーター(モーター制御装置+電力変換器)に接続し、前記5台以上で奇数台のインバーターによりそれぞれPWM電圧を生成してそれぞれ交流モーターをPWM電圧駆動するモーター制御装置において、5台以上で奇数台のインバーターを3台と2台のグループに分けるとともに、各交流モーターの力行状態または回生状態を検出し、各グループごとに同一周波数のPWM波形生成用キャリアを用い、グループに属する交流モーターの力行状態または回生状態に応じてインバーターのPWM波形生成用キャリアの位相を決定する。
【0056】
具体的には、3台の第1〜第3のインバーターのグループに対しては、そのグループに属する3台の交流モーターがすべて力行状態にあるか、またはすべて回生状態にある場合には、第2インバーターのキャリア位相を第1インバーターのキャリア位相より+60±n・180deg(nは整数)またはその近傍値だけ進ませるとともに、第3インバーターのキャリア位相を第1インバーターのキャリア位相より−60±n・180deg(nは整数)またはその近傍値だけ進ませる。また、2台のインバーターのグループに対しては、そのグループに属する2台の交流モーターがすべて力行状態にあるか、またはすべて回生状態にある場合には2台のインバーターのキャリア位相を90degずらし、一方が力行状態にあって他方が回生状態にある場合には2台のインバーターのキャリア位相を同一にする。
【0057】
《発明の第3の実施の形態》
共通の直流電源に接続される多数組のモーター制御システムを、各グループの出力がほぼ同じになるように、1組以上のモーター制御システムから成る3つのグループに分け、各グループをあたかも1台のモーターを駆動する制御システムと同様に制御することによって、直流母線のリップル電流を低減するようにした第3の実施の形態を説明する。
【0058】
図12は第3の実施の形態の構成を示す。この第3の実施の形態では、共通の直流電源1に接続される7組のモーター制御システム10〜12、20〜22、30〜32、40〜42、50〜52、60〜62、70〜72を、各グループの出力がほぼ同じになるように、第1のモーター制御システム群10〜12、20〜22、30〜32、第2のモーター制御システム群40〜42、50〜52、第3のモーター制御システム群60〜62、70〜72の3グループに分ける。
【0059】
すべてのグループのモーター制御システムに対しては同一周波数の三角波生成用キャリアを与えるとともに、各グループに含まれるモーター制御システムに対しては同一のキャリア位相とし、グループごとにキャリア位相を異ならせる。この例では、第1モーター制御システム群の3台のモーター制御装置12,22,32に対しては同一のキャリア位相ph1を与え、第2モーター制御システム群の2台のモーター制御装置42,52に対しては同一のキャリア位相ph2を与え、第3モーター制御システム群の2台のモーター制御装置62,72に対しては同一のキャリア位相ph3を与える。
【0060】
これらのキャリア位相ph1、ph2、ph3は、各モーター制御システム群の交流モーターの出力の和が正か負かによって決定する。この例では第1から第3のモーター制御システム群の交流モーターの出力の和がすべて正であるから、上述した第1の実施の形態において3組のモーター制御システムがすべて力行モードの場合と等価になる。したがって、第1から第3のモーター制御システム群のキャリア位相を60degずつずらすことによって、直流母線3のリップル電流を低減することができる。
【0061】
このように、共通の直流電源に接続される多数組のモーター制御システムを、各グループの出力がほぼ同じになるように、1組以上のモーター制御システムから成る3つのグループに分け、各グループのキャリア位相を60degずつずらして各グループをあたかも1台のモーターを駆動する制御システムと同様に制御することによって、直流母線のリップル電流を低減することができ、しかも各グループの出力がほぼ同じになるようにグループ分けしているので、リップル電流低減効果が大きくなる。
【0062】
なお、共通の直流電源に接続される3組のモーター制御システムについては、第1の実施の形態で説明した方法により直流母線のリップル電流を低減すればよいから、この第3の実施の形態の方法は共通の直流電源に接続される4組以上のモーター制御システムに対して適用することになる。
【0063】
以上の第3の実施の形態を整理すると、共通の直流電源から直流母線を介して4台以上のインバーター(モーター制御装置+電力変換器)に接続し、同一周波数のPWM波形生成用キャリアを用いて4台以上のインバーターによりそれぞれPWM電圧を生成し、4台以上のインバーターによりそれぞれ交流モーターをPWM電圧駆動するモーター制御装置において、4台以上のインバーターを、各グループの交流モーターの出力の和の絶対値がほぼ同一になるように第1〜第3の3つのグループに分け、各グループの交流モーターの出力の和の正または負に応じて各グループのPWM波形生成用キャリアの位相を決定する。
【0064】
具体的には、第1〜第3のグループの交流モーターの出力の和がすべて正であるか、またはすべて負である場合には、第2グループに属するインバーターのキャリア位相を第1グループに属するインバーターのキャリア位相より+60±n・180deg(nは整数)またはその近傍値だけ進ませるとともに、第3グループに属するインバーターのキャリア位相を第1グループに属するインバーターのキャリア位相より−60±n・180deg(nは整数)またはその近傍値だけ進ませる。一方、第1〜第3のグループの交流モーターの出力の和に正と負とが混在する場合には、第1〜第3のグループのPWM波形生成用キャリアの位相差を±n・180deg(nは整数)またはその近傍値とする。
【0065】
《発明の第4の実施の形態》
共通の直流電源に接続される多数組のモーター制御システムを、一方のグループの出力が正で他方のグループの出力が負となり、かつ2つのグループの出力の絶対値がほぼ等しくなるように、1組以上のモーター制御システムから成る2つのグループに分け、各グループをあたかも1台のモーターを駆動する制御システムと同様に制御することによって、直流母線のリップル電流を低減するようにした第4の実施の形態を説明する。
【0066】
図13は第4の実施の形態の構成を示す。この第4の実施の形態では、共通の直流電源1に接続される7組のモーター制御システム10〜12、20〜22、30〜32、40〜42、50〜52、60〜62、70〜72を、一方のモーター制御システム群の出力が正で他方のモーター制御システム群の出力が負となり、かつ2つのモーター制御システム群の出力の絶対値がほぼ等しくなるように、第1のモーターシステム群10〜12、20〜22、30〜32と、第2のモーター制御システム群40〜42、50〜52、60〜62、70〜72の2つのグループに分ける。
【0067】
2つのグループのモーター制御システムに対しては同一周波数の三角波生成用キャリアを与えるとともに、各グループに含まれるモーター制御システムのキャリア位相は同一とし、グループ単位でキャリア位相を異ならせる。この例では、第1モーター制御システム群の3台のモーター制御装置12,22,32に対しては同一のキャリア位相ph1を与え、第2モーター制御システム群の4台のモーター制御装置42,52,62,72に対しては同一のキャリア位相ph2を与える。
【0068】
これらのキャリア位相ph1、ph2は、第1のモーター制御システム群10〜12、20〜22、30〜32の出力が正で力行モードであり、第2のモーター制御システム群40〜42、50〜52、60〜62、70〜72の出力が負で回生モードであるから、上述した第2の実施の形態の2組のモーター制御システムの場合と同様に、第1と第2のモーター制御システム群のキャリア位相ph1とph2を同一にする。
【0069】
このように、共通の直流電源に接続される多数組のモーター制御システムを、一方のグループの出力が正で他方のグループの出力が負となり、かつ2つのグループの出力の絶対値がほぼ等しくなるように、1組以上のモーター制御システムから成る2つのグループに分け、各グループをあたかも1台のモーターを駆動する制御システムと同様に制御することによって、直流母線のリップル電流を低減することができる。
【0070】
以上の第4の実施の形態を整理すると、共通の直流電源から直流母線を介して3台以上のインバーター(モーター制御装置+電力変換器)に接続し、同一周波数のPWM波形生成用キャリアを用いて3台以上のインバーターによりそれぞれPWM電圧を生成し、3台以上のインバーターによりそれぞれ交流モーターをPWM電圧駆動するモーター制御装置において、3台以上のインバーターを、各グループの交流モーターの出力の和の絶対値がほぼ同一で、かつ、一方のグループの交流モーターの出力の和が正で、他方のグループの交流モーターの出力の和が負となるように2つのグループに分け、2つのグループの交流モーターの出力の和の正または負に応じて2つのグループのPWM波形生成用キャリアの位相を決定する。
【0071】
具体的には、2つのグループの交流モーターの出力の和がどちらも正であるか、またはどちらも負である場合には、2つのグループのPWM波形生成用キャリアの位相差を±n・90deg(nは整数)またはその近傍値とする。また、一方のグループの交流モーターの出力の和が正で、他方のグループの交流モーターの出力の和が負である場合には、2つのグループのPWM波形生成用キャリアの位相差を±n・180deg(nは整数)またはその近傍値とする。
【0072】
以上、第1の実施の形態から第4の実施の形態において、共通の直流電源1に接続される3台以上の交流モーターとそれらの制御装置から構成されるモーター制御装置において、直流母線3のリップル電流を低減する方法を示した。直流母線3のリップル電流が低減されるので、直流母線3に設置するコンデンサー2の容量を低減することができ、そのサイズを小型化することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】PWM電圧を生成するためのキャリアと直流母線電流の関係を示す図である。
【図2】3台の交流モーターを、共通の直流電源を用いて3台のインバーターによりPWM電圧駆動するモーター制御装置の構成を示す図である。
【図3】第1の実施の形態の構成を示すブロック図である。
【図4】モーター制御装置の詳細を示すブロック図である。
【図5】3台のモーター制御装置の三角波キャリアと直流母線電流の関係を示すタイムチャートである。
【図6】3台のモーター制御装置がすべて力行モードである場合の直流母線電流を示す図である。
【図7】三角波キャリアの位相差と直流母線電流のリップル成分との関係を示す図である。
【図8】一方のモーター制御装置が回生モードで残りのモーター制御装置が力行モードの場合の三角波キャリアと直流母線電流の関係を示すタイムチャートである。
【図9】3台のモーター制御装置の内の1台が回生モードで残りの2台が力行モードの場合の直流母線電流を示す図である。
【図10】三角波キャリアの位相差と直流母線電流のリップル成分の関係を示す図である。
【図11】第2の実施の形態の構成を示す図である。
【図12】第3の実施の形態の構成を示す図である。
【図13】第4の実施の形態の構成を示す図である。
【符号の説明】
1 直流電源
2 コンデンサー
3 直流母線
4,4A,4B キャリア位相決定部
10,20,30,40,50,60,70 3相交流モーター
11,21,31,41,51,61,71 電力変換器
12,22,32,42,52,62,72 モーター制御装置
12a トルク制御部
12b 電流制御部
12c 力行・回生判断部
12d 非干渉制御部
12e 位相・速度計算部
12f 加算器
12g dq/3相変換部
12h 3相/dq変換部
12i PWM生成部
12j 三角波生成部
13 回転検出センサー
14 電流検出センサー
Claims (11)
- 共通の直流電源から直流母線を介して第1〜第3のインバーターに接続し、同一周波数のPWM波形生成用キャリアを用いて第1〜第3のインバーターによりそれぞれPWM電圧を生成し、第1〜第3の交流モーターをPWM電圧駆動するモーター制御装置において、
第1〜第3の交流モーターの力行状態または回生状態を検出し、第1〜第3の交流モーターの力行状態または回生状態に応じて第1〜第3のインバーターのPWM波形生成用キャリアの位相を決定することを特徴とするモーター制御装置。 - 請求項1に記載のモーター制御装置において、
第1〜第3の交流モーターがすべて力行状態にあるか、またはすべて回生状態にある場合には、第2インバーターのキャリア位相を第1インバーターのキャリア位相より+60±n・180deg(nは整数)だけ進ませるとともに、第3インバーターのキャリア位相を第1インバーターのキャリア位相より−60±n・180deg(nは整数)だけ進ませることを特徴とするモーター制御装置。 - 請求項1に記載のモーター制御装置において、
第1〜第3の交流モーターの動作状態に力行状態と回生状態とが混在する場合には、第1〜第3のインバーターのPWM波形生成用キャリアの位相差を±n・180deg(nは整数)とすることを特徴とするモーター制御装置。 - 共通の直流電源から直流母線を介して5台以上で奇数台のインバーターに接続し、前記5台以上で奇数台のインバーターによりそれぞれPWM電圧を生成してそれぞれ交流モーターをPWM電圧駆動するモーター制御装置において、
前記5台以上で奇数台のインバーターを3台と2台のグループに分けるとともに、前記各交流モーターの力行状態または回生状態を検出し、各グループごとに同一周波数のPWM波形生成用キャリアを用い、グループに属する交流モーターの力行状態または回生状態に応じてインバーターのPWM波形生成用キャリアの位相を決定することを特徴とするモーター制御装置。 - 請求項4に記載のモーター制御装置において、
3台の第1〜第3のインバーターのグループに対しては、そのグループに属する3台の交流モーターがすべて力行状態にあるか、またはすべて回生状態にある場合には、第2インバーターのキャリア位相を第1インバーターのキャリア位相より+60±n・180deg(nは整数)だけ進ませるとともに、第3インバーターのキャリア位相を第1インバーターのキャリア位相より−60±n・180deg(nは整数)だけ進ませ、
2台のインバーターのグループに対しては、そのグループに属する2台の交流モーターがすべて力行状態にあるか、またはすべて回生状態にある場合には2台のインバーターのキャリア位相を90degだけずらし、一方が力行状態にあって他方が回生状態にある場合には2台のインバーターのキャリア位相を同一にすることを特徴とするモーター制御装置。 - 共通の直流電源から直流母線を介して4台以上のインバーターに接続し、同一周波数のPWM波形生成用キャリアを用いて前記4台以上のインバーターによりそれぞれPWM電圧を生成し、前記4台以上のインバーターによりそれぞれ交流モーターをPWM電圧駆動するモーター制御装置において、
前記4台以上のインバーターを、各グループの交流モーターの出力の和の絶対値がほぼ同一になるように第1〜第3の3つのグループに分け、各グループの交流モーターの出力の和の正または負に応じて各グループのPWM波形生成用キャリアの位相を決定することを特徴とするモーター制御装置。 - 請求項6に記載のモーター制御装置において、
第1〜第3のグループの交流モーターの出力の和がすべて正であるか、またはすべて負である場合には、第2グループに属するインバーターのキャリア位相を第1グループに属するインバーターのキャリア位相より+60±n・180deg(nは整数)だけ進ませるとともに、第3グループに属するインバーターのキャリア位相を第1グループに属するインバーターのキャリア位相より−60±n・180deg(nは整数)だけ進ませることを特徴とするモーター制御装置。 - 請求項6に記載のモーター制御装置において、
第1〜第3のグループの交流モーターの出力の和に正と負とが混在する場合には、第1〜第3のグループのPWM波形生成用キャリアの位相差を±n・180deg(nは整数)とすることを特徴とするモーター制御装置。 - 共通の直流電源から直流母線を介して3台以上のインバーターに接続し、同一周波数のPWM波形生成用キャリアを用いて前記3台以上のインバーターによりそれぞれPWM電圧を生成し、前記3台以上のインバーターによりそれぞれ交流モーターをPWM電圧駆動するモーター制御装置において、
前記3台以上のインバーターを、各グループの交流モーターの出力の和の絶対値がほぼ同一で、かつ、一方のグループの交流モーターの出力の和が正で、他方のグループの交流モーターの出力の和が負となるように2つのグループに分け、2つのグループの交流モーターの出力の和の正または負に応じて2つのグループのPWM波形生成用キャリアの位相を決定することを特徴とするモーター制御装置。 - 請求項9に記載のモーター制御装置において、
2つのグループの交流モーターの出力の和がどちらも正であるか、またはどちらも負である場合には、2つのグループのPWM波形生成用キャリアの位相差を±n・90deg(nは整数)とすることを特徴とするモーター制御装置。 - 請求項9に記載のモーター制御装置において、
一方のグループの交流モーターの出力の和が正で、他方のグループの交流モーターの出力の和が負である場合には、2つのグループのPWM波形生成用キャリアの位相差を±n・180deg(nは整数)とすることを特徴とするモーター制御装置。
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