JP2004308603A - 流体噴射弁 - Google Patents
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Abstract
【課題】流体噴射の遮断時に噴孔への流体洩れを防止する流体噴射弁を提供する。
【解決手段】噴孔31に向かって流体を流す流路27を形成し、流路27の外周を囲む弁座28を噴孔31より上流側に有する弁ボディ26と、流路27内を下流側に移動して弁座28に当接することにより噴孔31からの流体の噴射を遮断する弁部材40を設ける。弁部材40と弁座28とが当接して形成する複数のシート部46,47は、弁部材40と弁座28とを隔てる隙間部48を間に挟んで、流路27の流れ方向Xに互いにずれて位置する。
【選択図】 図1
【解決手段】噴孔31に向かって流体を流す流路27を形成し、流路27の外周を囲む弁座28を噴孔31より上流側に有する弁ボディ26と、流路27内を下流側に移動して弁座28に当接することにより噴孔31からの流体の噴射を遮断する弁部材40を設ける。弁部材40と弁座28とが当接して形成する複数のシート部46,47は、弁部材40と弁座28とを隔てる隙間部48を間に挟んで、流路27の流れ方向Xに互いにずれて位置する。
【選択図】 図1
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、燃料等の流体を噴射する流体噴射弁に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、流路を形成する弁ボディの噴孔より上流側に弁座を設け、その弁座に弁部材を当接させることにより噴孔からの流体噴射を遮断するようにした流体噴射弁が公知である。特許文献1には、弁部材の外周面を弁座の内周面に当接させることで周方向に延びる円環状のシート部を一つ形成する技術が開示されている。この技術において流体噴射量を高精度に制御するには、シート部の上流側から下流側にある噴孔への流体洩れを低減する必要がある。流体洩れを低減する方法としては、弁部材及び/又は弁座においてシート部を形成する部分の真円度乃至は表面粗さ等の加工精度を高める方法が考えられている。
【0003】
【特許文献1】
特開2001−317431号公報
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
しかし、弁部材及び/又は弁座においてシート部形成部分の加工精度を向上させても、それら弁部材や弁座等の組付けに伴ってシート部形成部分の変形が生じてしまう。そのため、シート部にクリアランスが生じ、噴孔への流体洩れを十分低減し切れない場合がある。
本発明の目的は、流体噴射の遮断時に噴孔への流体洩れを防止する流体噴射弁を提供することにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】
請求項1〜9に記載の発明によると、弁ボディは流路の外周を囲む弁座を噴孔より上流側に有し、弁部材は流路内を下流側又は上流側に移動して弁座に当接することにより噴孔からの流体噴射を遮断する。そして、弁部材と弁座とが当接して形成する複数のシート部は、弁部材と弁座とを隔てる隙間部を間に挟んで、流路の流れ方向に互いにずれて位置する。これにより、流れ方向に並ぶ二つのシート部の間では流体が隙間部に閉じ込められるため、当該二つのシート部のうち下流側シート部の流れ方向両側において流体の圧力差が減少し、下流側シート部のクリアランスから流体が洩れ難くなる。以上の原理により流体噴射の遮断時には、最下流のシート部の上流側から下流側にある噴孔に流体が洩れることを防止できる。
【0006】
請求項2に記載の発明によると、弁部材が弁座と当接する側に移動するとき、上流側のシート部と下流側のシート部とがほぼ同時に形成される。また一方、請求項3に記載の発明によると、弁部材が弁座と当接する側に移動するとき、上流側のシート部は下流側のシート部より先に形成される。このような請求項2、3に記載の各発明によると、下流側シート部の形成時点においては下流側シート部の上流側の隙間部に流体が閉じ込められた状態となる。そのため、下流側シート部における流体洩れの防止効果を下流側シート部の形成と同時に確実に得ることができる。
【0007】
請求項4及び5に記載の発明によると、弁部材及び弁座の少なくとも一方において、上流側のシート部を形成する部分と下流側のシート部を形成する部分との一方は他方より高い弾性を有する。この構成によれば、弾性の高い部分で形成されるシート部において液密性を向上できると共に、弾性の低い部分すなわち剛性の高い部分で形成されるシート部において耐衝撃性を確保できる。特に請求項5に記載の発明では、上流側のシート部を形成する部分が下流側のシート部を形成する部分より高い弾性を有するので、上流側シート部の上流側から下流側にある隙間部に燃料が洩れ難くなる。これにより、隙間部に閉じ込められた燃料にさらに燃料が追加されて隙間部内の圧力が増大することを抑制できるので、下流側シート部における流体洩れの防止効果が低下しない。
【0008】
請求項6〜9に記載の発明によると、弁部材の外周面と弁座の内周面とが当接することにより、周方向に延びる環状のシート部が複数形成される。特に請求項7に記載の発明では、弁部材の外周面が段階的に縮径する段付円柱面状に形成され、弁座の内周面がほぼ一定のテーパ角度で縮径する円錐面状に形成される。一方、請求項8に記載の発明では、弁部材の外周面が球面状に形成され、弁座の内周面が小径側に向かってテーパ角度が段階的に拡大する円錐面状に形成される。また一方、請求項9に記載の発明では、弁部材の外周面が球面状に形成され、弁座の内周面が段階的に縮径する段付円柱面状に形成される。このような請求項7、8、9に記載の各発明によると、上述した効果を奏する複数のシート部を簡素な構成により形成できる。
【0009】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の複数の実施形態を図面に基づいて説明する。
(第一実施形態)
本発明の第一実施形態による流体噴射弁としての燃料噴射弁を図2に示す。第一実施形態の燃料噴射弁10において筒部材11、固定コア15、可動コア16、弁部材としてのニードル40及び弁ボディ26は、図1の上方から下方に向かって燃料を流す流路をそれぞれ内周壁で形成している。
【0010】
筒部材11は円筒形に形成され、噴孔31側から順に第一磁性部12、非磁性部13、第二磁性部14を有している。非磁性部13は第一磁性部12と第二磁性部14との間で磁束が短絡することを防ぐ。固定コア15は磁性材で円筒形に形成され、筒部材11の内周壁に同軸上に固定されている。可動コア16は磁性材で円筒形に形成され、筒部材11の内周側に同軸上に収容されている。可動コア16は、固定コア15の下流側において軸方向に往復移動可能である。スプリング17の一端部は固定コア15に、スプリング17の他端部は可動コア16にそれぞれ係止されている。スプリング17は可動コア16を反固定コア側すなわち下流側に向かって付勢している。フィルタ18は固定コア15の上流側において筒部材11の内周壁に固定され、図示しない燃料搬送管から燃料噴射弁10に供給される燃料中の異物を除去する。
【0011】
筒部材11の外周壁にはスプール20が固定され、そのスプール20にコイル21が巻回されている。スプール20及びコイル21の外周側を樹脂モールドしたコネクタ22が覆っている。ターミナル23はコネクタ22に埋設され、コイル21と電気的に接続されている。ターミナル23を通じてコイル21が通電されると、固定コア15と可動コア16との間に磁気吸引力が働く。
【0012】
図1及び図2に示すように、弁ボディ26は金属材で円筒形に形成され、筒部材11の下流側端部の内周壁に同軸上に固定されている。噴孔プレート30は有底円筒形に形成され、弁ボディ26の外周壁に同軸上に固定されている。噴孔プレート30の底壁部の中心近傍を複数の噴孔31が貫通している。弁ボディ26が内周壁により形成する流路27は下流側端部において各噴孔31に連通しており、各噴孔31に向かって燃料を流す。弁ボディ26は流路27の下流側端部の外周を囲む内周壁部分で弁座28を形成しており、弁座28は各噴孔31より上流側に位置している。弁座28の内周面29は、流路27の下流側に向かってほぼ一定のテーパ角度θで縮径する円錐面状に形成されている。
【0013】
ニードル40は、その全体を金属材で形成されて有底円筒形を呈しており、弁ボディ26及び筒部材11の内周側に同軸上に収容されている。ニードル40の反底壁部側は可動コア16に接合されており、ニードル40は可動コア16と一体となって軸方向に往復移動可能である。ニードル40の側壁部を複数の通孔41が貫通しており、燃料はニードル40内の流路から各通孔41を通過して流路27に流入する。
【0014】
ニードル40の底壁部42は弁座28の内周側の流路27に突入している。底壁部42の外周面43は、流路27の下流側に向かって段階的に縮径する段付円柱面状に形成されており、一定径部分と径変化部分との境界線に二つのエッジ部44,45を形成している。エッジ部44とエッジ部45とは前者より後者が小径となる同軸円状に配置され、流路27の流れ方向Xにおいて互いにずれている。ニードル40が下流側に移動することで、エッジ部44とエッジ部45とは流れ方向Xにずれた位置において弁座28の内周面29にほぼ同時に当接する。エッジ部44と内周面29との当接部分により上流側シート部46が、エッジ部45と内周面29との当接部分により下流側シート部47がそれぞれ、ニードル40及び弁座28の周方向に延びる円環状に形成される。シート部46,47が共に形成された状態で、それらシート部46,47間には外周面43と内周面29とを隔てる隙間部48が円環状に形成される。シート部46,47が形成されることで、上流側シート部46より上流側の流路27と下流側シート部47より下流側の各噴孔31との連通が遮断される。
【0015】
以上説明した燃料噴射弁10において、コイル21への通電がオンされて固定コア15と可動コア16との間に磁気吸引力が発生すると、ニードル40と共に可動コア16がスプリング17の付勢力に抗して上流側に移動する。これにより、ニードル40の各エッジ部44,45が弁座28の内周面29から離れるため、各噴孔31から燃料が噴射される。
【0016】
一方、コイル21への通電がオフされてコア15,16間の磁気吸引力が消滅すると、スプリング17の付勢力により可動コア16及びニードル40が下流側に移動する。これにより、ニードル40の各エッジ部44,45が弁座28の内周面29に当接して各シート部46,47が形成されるため、各噴孔31からの燃料噴射が遮断される。シート部46,47がほぼ同時形成される燃料噴射弁10では、そのシート部形成時点においてシート部間に挟まれる隙間部48に燃料が閉じ込められた状態となる。そのため、下流側シート部47の流れ方向両側(すなわち上流側と下流側)において流体の圧力差が実質的になくなる。下流側シート部47のクリアランスからの燃料洩れ量は下流側シート部47の流れ方向両側の圧力差に比例するので、その圧力差が実質的になくなる燃料噴射弁10では、下流側シート部47の上流側から下流側にある各噴孔31への燃料洩れが防止される。したがって、噴孔31からの燃料噴射量を高精度に制御することが可能になる。
【0017】
尚、ニードル40が下流側に移動するとき、上流側のエッジ部44が下流側のエッジ部45より先に弁座28の内周面29に当接するようにしてもよい。この場合、上流側シート部46が下流側シート部47より先に形成されるため、下流側シート部47の形成時点においては隙間部48に燃料が閉じ込められた状態となり、上述と同様の効果が得られる。
【0018】
(第二実施形態)
本発明の第二実施形態による流体噴射弁としての燃料噴射弁を図3に示す。第一実施形態と実質的に同一の構成部分には同一符号を付す。
第二実施形態の燃料噴射弁50において上流側のエッジ部44は、ゴム等の弾性材で形成され、金属材で形成された下流側のエッジ部45よりも高い弾性を有している。換言すれば、下流側のエッジ部45の剛性は上流側のエッジ部44の剛性よりも高くされている。上流側のエッジ部44と下流側のエッジ部45とが弁座28の内周面29に当接するタイミングについては、両者がほぼ同時となるように設定されるが、後者よりも前者が先になるように設定してもよい。
【0019】
このような燃料噴射弁50では、弾性の高いエッジ部44が形成する上流側シート部46において液密性が高められ、それにより上流側シート部46の上流側から下流側にある隙間部48への燃料洩れが低減される。そのため、隙間部48に閉じ込められた燃料にさらに燃料が追加されて隙間部48内の圧力が増大することを抑制できるので、下流側シート部47における燃料洩れの防止効果が低下しない。それに加え、剛性の高いエッジ部45が形成する下流側シート部47においては、ニードル40が弁座28に当接するときの衝撃に対する耐久性(耐衝撃性)を確保することができる。
尚、下流側のエッジ部45を弾性材で形成し、上流側のエッジ部44をエッジ部45よりも低弾性の金属材で形成するようにしてもよい。
【0020】
(第三実施形態)
本発明の第三実施形態による流体噴射弁としての燃料噴射弁を図4に示す。第一実施形態と実質的に同一の構成部分には同一符号を付す。
第三実施形態の燃料噴射弁60では、外周面63が球面状のボール部材62でニードル40の底壁部が構成されている。また、弁ボディ26において弁座28の内周面29は、流路27の下流側に向かってテーパ角度がθ1,θ2と離散的に拡大する円錐面状に形成されている。すなわち内周面29は、小径側に向かってテーパ角度が段階的に拡大する円錐面状に形成されており、テーパ角度が変化する境界線の両側部分に二つの着座面64,65を形成している。テーパ角度がθ1である着座面64と、テーパ角度がθ1より大きなθ2である着座面65とは、流路27の流れ方向Xにおいて互いにずれている。ニードル40が下流側に移動することで、ボール部材62の外周面63は各着座面64,65に対して流れ方向Xにずれた位置において当接する。本実施形態において外周面63は各着座面64,65にほぼ同時に当接するが、外周面63が着座面65より先に着座面64に当接するようにしてもよい。着座面64と外周面63との当接部分により上流側シート部66が、着座面65と外周面63との当接部分により下流側シート部67がそれぞれ、ニードル40及び弁座28の周方向に延びる円環状に形成される。シート部66,67が共に形成された状態で、それらシート部66,67間には各着座面64,66と外周面63とを隔てる隙間部68が円環状に形成される。
【0021】
このような燃料噴射弁60では、シート部66,67が形成されると、上流側シート部66より上流側の流路27と下流側シート部67より下流側の各噴孔31との連通が遮断されるため、各噴孔31からの燃料噴射が遮断される。シート部66,67がほぼ同時形成される燃料噴射弁60では、そのシート部形成時点においてシート部間に挟まれる隙間部68に燃料が閉じ込められた状態となる。これにより、下流側シート部67の流れ方向両側で流体の圧力差が実質的になくなるため、下流側シート部67の上流側から下流側にある各噴孔31への燃料洩れが防止される。
【0022】
(第四実施形態)
本発明の第四実施形態による流体噴射弁としての燃料噴射弁を図5に示す。第一実施形態と実質的に同一の構成部分には同一符号を付す。
第四実施形態の燃料噴射弁70では、外周面73が球面状のボール部材72でニードル40の底壁部が構成されている。また、弁ボディ26において弁座28の内周面29は、流路27の下流側に向かって段階的に縮径する段付円柱面状に形成されており、一定径部分と径変化部分との境界線に二つのエッジ部74,75を形成している。エッジ部74とエッジ部75とは前者より後者が小径となる同軸円状に配置され、流路27の流れ方向Xにおいて互いにずれている。ニードル40が下流側に移動することで、ボール部材72の外周面73は各エッジ部74,75に対して、流れ方向Xにずれた位置において当接する。本実施形態において外周面73は各エッジ部74,75にほぼ同時に当接するが、外周面73がエッジ部75より先にエッジ部74に当接するようにしてもよい。エッジ部74と外周面73との当接部分により上流側シート部76が、エッジ部75と外周面73との当接部分により下流側シート部77がそれぞれ、ニードル40及び弁座28の周方向に延びる円環状に形成される。シート部76,77が共に形成された状態で、それらシート部76,77間には内周面29と外周面73とを隔てる隙間部78が円環状に形成される。
【0023】
このような燃料噴射弁70では、シート部76,77が形成されると、上流側シート部76より上流側の流路27と下流側シート部77より下流側の各噴孔31との連通が遮断されるため、各噴孔31からの燃料噴射が遮断される。シート部76,77がほぼ同時形成される燃料噴射弁70では、そのシート部形成時点においてシート部間に挟まれる隙間部78に燃料が閉じ込められた状態となる。これにより、下流側シート部77の流れ方向両側で流体の圧力差が実質的になくなるため、下流側シート部77の上流側から下流側にある各噴孔31への燃料洩れが防止される。
【0024】
尚、本実施形態ではエッジ部74,75の双方が金属材で形成されているが、上流側のエッジ部74を弾性材で形成し、下流側のエッジ部75をエッジ部74よりも低弾性の金属材で形成することで、第二実施形態と同様な効果を得るようにしてもよい。あるいは、下流側のエッジ部75を弾性材で形成し、上流側のエッジ部74をエッジ部75よりも低弾性の金属材で形成するようにしてもよい。
【0025】
ところで、上述の複数の実施形態では、弁部材としてのニードル40が流路27の下流側に移動するときに当該ニードル40が弁座28に当接する燃料噴射弁10,50,60,70に本発明を適用している。これに対し、弁部材が上流側への移動時に弁座に当接する流体噴射弁に本発明を適用してもよい。
また、上述の複数の実施形態では、本発明に従うシート部を二つずつ形成しているが、本発明に従うシート部を三つ以上形成するようにしてもよい。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第一実施形態による燃料噴射弁の要部を拡大して示す断面図である。
【図2】本発明の第一実施形態による燃料噴射弁を示す断面図である。
【図3】本発明の第二実施形態による燃料噴射弁の要部を拡大して示す断面図である。
【図4】本発明の第三実施形態による燃料噴射弁の要部を拡大して示す断面図である。
【図5】本発明の第四実施形態による燃料噴射弁の要部を拡大して示す断面図である。
【符号の説明】
10,50,60,70 燃料噴射弁(流体噴射弁)
26 弁ボディ
27 流路
28 弁座
29 内周面
30 噴孔プレート
31 噴孔
40 ニードル(弁部材)
42 底壁部
43 外周面
44,45,74,75 エッジ部
46,47,66,67,76,77 シート部
48,68,78 隙間部
62,72 ボール部材
63,73 外周面
64,65 着座面
X 流れ方向
θ,θ1,θ2 テーパ角度
【発明の属する技術分野】
本発明は、燃料等の流体を噴射する流体噴射弁に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、流路を形成する弁ボディの噴孔より上流側に弁座を設け、その弁座に弁部材を当接させることにより噴孔からの流体噴射を遮断するようにした流体噴射弁が公知である。特許文献1には、弁部材の外周面を弁座の内周面に当接させることで周方向に延びる円環状のシート部を一つ形成する技術が開示されている。この技術において流体噴射量を高精度に制御するには、シート部の上流側から下流側にある噴孔への流体洩れを低減する必要がある。流体洩れを低減する方法としては、弁部材及び/又は弁座においてシート部を形成する部分の真円度乃至は表面粗さ等の加工精度を高める方法が考えられている。
【0003】
【特許文献1】
特開2001−317431号公報
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
しかし、弁部材及び/又は弁座においてシート部形成部分の加工精度を向上させても、それら弁部材や弁座等の組付けに伴ってシート部形成部分の変形が生じてしまう。そのため、シート部にクリアランスが生じ、噴孔への流体洩れを十分低減し切れない場合がある。
本発明の目的は、流体噴射の遮断時に噴孔への流体洩れを防止する流体噴射弁を提供することにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】
請求項1〜9に記載の発明によると、弁ボディは流路の外周を囲む弁座を噴孔より上流側に有し、弁部材は流路内を下流側又は上流側に移動して弁座に当接することにより噴孔からの流体噴射を遮断する。そして、弁部材と弁座とが当接して形成する複数のシート部は、弁部材と弁座とを隔てる隙間部を間に挟んで、流路の流れ方向に互いにずれて位置する。これにより、流れ方向に並ぶ二つのシート部の間では流体が隙間部に閉じ込められるため、当該二つのシート部のうち下流側シート部の流れ方向両側において流体の圧力差が減少し、下流側シート部のクリアランスから流体が洩れ難くなる。以上の原理により流体噴射の遮断時には、最下流のシート部の上流側から下流側にある噴孔に流体が洩れることを防止できる。
【0006】
請求項2に記載の発明によると、弁部材が弁座と当接する側に移動するとき、上流側のシート部と下流側のシート部とがほぼ同時に形成される。また一方、請求項3に記載の発明によると、弁部材が弁座と当接する側に移動するとき、上流側のシート部は下流側のシート部より先に形成される。このような請求項2、3に記載の各発明によると、下流側シート部の形成時点においては下流側シート部の上流側の隙間部に流体が閉じ込められた状態となる。そのため、下流側シート部における流体洩れの防止効果を下流側シート部の形成と同時に確実に得ることができる。
【0007】
請求項4及び5に記載の発明によると、弁部材及び弁座の少なくとも一方において、上流側のシート部を形成する部分と下流側のシート部を形成する部分との一方は他方より高い弾性を有する。この構成によれば、弾性の高い部分で形成されるシート部において液密性を向上できると共に、弾性の低い部分すなわち剛性の高い部分で形成されるシート部において耐衝撃性を確保できる。特に請求項5に記載の発明では、上流側のシート部を形成する部分が下流側のシート部を形成する部分より高い弾性を有するので、上流側シート部の上流側から下流側にある隙間部に燃料が洩れ難くなる。これにより、隙間部に閉じ込められた燃料にさらに燃料が追加されて隙間部内の圧力が増大することを抑制できるので、下流側シート部における流体洩れの防止効果が低下しない。
【0008】
請求項6〜9に記載の発明によると、弁部材の外周面と弁座の内周面とが当接することにより、周方向に延びる環状のシート部が複数形成される。特に請求項7に記載の発明では、弁部材の外周面が段階的に縮径する段付円柱面状に形成され、弁座の内周面がほぼ一定のテーパ角度で縮径する円錐面状に形成される。一方、請求項8に記載の発明では、弁部材の外周面が球面状に形成され、弁座の内周面が小径側に向かってテーパ角度が段階的に拡大する円錐面状に形成される。また一方、請求項9に記載の発明では、弁部材の外周面が球面状に形成され、弁座の内周面が段階的に縮径する段付円柱面状に形成される。このような請求項7、8、9に記載の各発明によると、上述した効果を奏する複数のシート部を簡素な構成により形成できる。
【0009】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の複数の実施形態を図面に基づいて説明する。
(第一実施形態)
本発明の第一実施形態による流体噴射弁としての燃料噴射弁を図2に示す。第一実施形態の燃料噴射弁10において筒部材11、固定コア15、可動コア16、弁部材としてのニードル40及び弁ボディ26は、図1の上方から下方に向かって燃料を流す流路をそれぞれ内周壁で形成している。
【0010】
筒部材11は円筒形に形成され、噴孔31側から順に第一磁性部12、非磁性部13、第二磁性部14を有している。非磁性部13は第一磁性部12と第二磁性部14との間で磁束が短絡することを防ぐ。固定コア15は磁性材で円筒形に形成され、筒部材11の内周壁に同軸上に固定されている。可動コア16は磁性材で円筒形に形成され、筒部材11の内周側に同軸上に収容されている。可動コア16は、固定コア15の下流側において軸方向に往復移動可能である。スプリング17の一端部は固定コア15に、スプリング17の他端部は可動コア16にそれぞれ係止されている。スプリング17は可動コア16を反固定コア側すなわち下流側に向かって付勢している。フィルタ18は固定コア15の上流側において筒部材11の内周壁に固定され、図示しない燃料搬送管から燃料噴射弁10に供給される燃料中の異物を除去する。
【0011】
筒部材11の外周壁にはスプール20が固定され、そのスプール20にコイル21が巻回されている。スプール20及びコイル21の外周側を樹脂モールドしたコネクタ22が覆っている。ターミナル23はコネクタ22に埋設され、コイル21と電気的に接続されている。ターミナル23を通じてコイル21が通電されると、固定コア15と可動コア16との間に磁気吸引力が働く。
【0012】
図1及び図2に示すように、弁ボディ26は金属材で円筒形に形成され、筒部材11の下流側端部の内周壁に同軸上に固定されている。噴孔プレート30は有底円筒形に形成され、弁ボディ26の外周壁に同軸上に固定されている。噴孔プレート30の底壁部の中心近傍を複数の噴孔31が貫通している。弁ボディ26が内周壁により形成する流路27は下流側端部において各噴孔31に連通しており、各噴孔31に向かって燃料を流す。弁ボディ26は流路27の下流側端部の外周を囲む内周壁部分で弁座28を形成しており、弁座28は各噴孔31より上流側に位置している。弁座28の内周面29は、流路27の下流側に向かってほぼ一定のテーパ角度θで縮径する円錐面状に形成されている。
【0013】
ニードル40は、その全体を金属材で形成されて有底円筒形を呈しており、弁ボディ26及び筒部材11の内周側に同軸上に収容されている。ニードル40の反底壁部側は可動コア16に接合されており、ニードル40は可動コア16と一体となって軸方向に往復移動可能である。ニードル40の側壁部を複数の通孔41が貫通しており、燃料はニードル40内の流路から各通孔41を通過して流路27に流入する。
【0014】
ニードル40の底壁部42は弁座28の内周側の流路27に突入している。底壁部42の外周面43は、流路27の下流側に向かって段階的に縮径する段付円柱面状に形成されており、一定径部分と径変化部分との境界線に二つのエッジ部44,45を形成している。エッジ部44とエッジ部45とは前者より後者が小径となる同軸円状に配置され、流路27の流れ方向Xにおいて互いにずれている。ニードル40が下流側に移動することで、エッジ部44とエッジ部45とは流れ方向Xにずれた位置において弁座28の内周面29にほぼ同時に当接する。エッジ部44と内周面29との当接部分により上流側シート部46が、エッジ部45と内周面29との当接部分により下流側シート部47がそれぞれ、ニードル40及び弁座28の周方向に延びる円環状に形成される。シート部46,47が共に形成された状態で、それらシート部46,47間には外周面43と内周面29とを隔てる隙間部48が円環状に形成される。シート部46,47が形成されることで、上流側シート部46より上流側の流路27と下流側シート部47より下流側の各噴孔31との連通が遮断される。
【0015】
以上説明した燃料噴射弁10において、コイル21への通電がオンされて固定コア15と可動コア16との間に磁気吸引力が発生すると、ニードル40と共に可動コア16がスプリング17の付勢力に抗して上流側に移動する。これにより、ニードル40の各エッジ部44,45が弁座28の内周面29から離れるため、各噴孔31から燃料が噴射される。
【0016】
一方、コイル21への通電がオフされてコア15,16間の磁気吸引力が消滅すると、スプリング17の付勢力により可動コア16及びニードル40が下流側に移動する。これにより、ニードル40の各エッジ部44,45が弁座28の内周面29に当接して各シート部46,47が形成されるため、各噴孔31からの燃料噴射が遮断される。シート部46,47がほぼ同時形成される燃料噴射弁10では、そのシート部形成時点においてシート部間に挟まれる隙間部48に燃料が閉じ込められた状態となる。そのため、下流側シート部47の流れ方向両側(すなわち上流側と下流側)において流体の圧力差が実質的になくなる。下流側シート部47のクリアランスからの燃料洩れ量は下流側シート部47の流れ方向両側の圧力差に比例するので、その圧力差が実質的になくなる燃料噴射弁10では、下流側シート部47の上流側から下流側にある各噴孔31への燃料洩れが防止される。したがって、噴孔31からの燃料噴射量を高精度に制御することが可能になる。
【0017】
尚、ニードル40が下流側に移動するとき、上流側のエッジ部44が下流側のエッジ部45より先に弁座28の内周面29に当接するようにしてもよい。この場合、上流側シート部46が下流側シート部47より先に形成されるため、下流側シート部47の形成時点においては隙間部48に燃料が閉じ込められた状態となり、上述と同様の効果が得られる。
【0018】
(第二実施形態)
本発明の第二実施形態による流体噴射弁としての燃料噴射弁を図3に示す。第一実施形態と実質的に同一の構成部分には同一符号を付す。
第二実施形態の燃料噴射弁50において上流側のエッジ部44は、ゴム等の弾性材で形成され、金属材で形成された下流側のエッジ部45よりも高い弾性を有している。換言すれば、下流側のエッジ部45の剛性は上流側のエッジ部44の剛性よりも高くされている。上流側のエッジ部44と下流側のエッジ部45とが弁座28の内周面29に当接するタイミングについては、両者がほぼ同時となるように設定されるが、後者よりも前者が先になるように設定してもよい。
【0019】
このような燃料噴射弁50では、弾性の高いエッジ部44が形成する上流側シート部46において液密性が高められ、それにより上流側シート部46の上流側から下流側にある隙間部48への燃料洩れが低減される。そのため、隙間部48に閉じ込められた燃料にさらに燃料が追加されて隙間部48内の圧力が増大することを抑制できるので、下流側シート部47における燃料洩れの防止効果が低下しない。それに加え、剛性の高いエッジ部45が形成する下流側シート部47においては、ニードル40が弁座28に当接するときの衝撃に対する耐久性(耐衝撃性)を確保することができる。
尚、下流側のエッジ部45を弾性材で形成し、上流側のエッジ部44をエッジ部45よりも低弾性の金属材で形成するようにしてもよい。
【0020】
(第三実施形態)
本発明の第三実施形態による流体噴射弁としての燃料噴射弁を図4に示す。第一実施形態と実質的に同一の構成部分には同一符号を付す。
第三実施形態の燃料噴射弁60では、外周面63が球面状のボール部材62でニードル40の底壁部が構成されている。また、弁ボディ26において弁座28の内周面29は、流路27の下流側に向かってテーパ角度がθ1,θ2と離散的に拡大する円錐面状に形成されている。すなわち内周面29は、小径側に向かってテーパ角度が段階的に拡大する円錐面状に形成されており、テーパ角度が変化する境界線の両側部分に二つの着座面64,65を形成している。テーパ角度がθ1である着座面64と、テーパ角度がθ1より大きなθ2である着座面65とは、流路27の流れ方向Xにおいて互いにずれている。ニードル40が下流側に移動することで、ボール部材62の外周面63は各着座面64,65に対して流れ方向Xにずれた位置において当接する。本実施形態において外周面63は各着座面64,65にほぼ同時に当接するが、外周面63が着座面65より先に着座面64に当接するようにしてもよい。着座面64と外周面63との当接部分により上流側シート部66が、着座面65と外周面63との当接部分により下流側シート部67がそれぞれ、ニードル40及び弁座28の周方向に延びる円環状に形成される。シート部66,67が共に形成された状態で、それらシート部66,67間には各着座面64,66と外周面63とを隔てる隙間部68が円環状に形成される。
【0021】
このような燃料噴射弁60では、シート部66,67が形成されると、上流側シート部66より上流側の流路27と下流側シート部67より下流側の各噴孔31との連通が遮断されるため、各噴孔31からの燃料噴射が遮断される。シート部66,67がほぼ同時形成される燃料噴射弁60では、そのシート部形成時点においてシート部間に挟まれる隙間部68に燃料が閉じ込められた状態となる。これにより、下流側シート部67の流れ方向両側で流体の圧力差が実質的になくなるため、下流側シート部67の上流側から下流側にある各噴孔31への燃料洩れが防止される。
【0022】
(第四実施形態)
本発明の第四実施形態による流体噴射弁としての燃料噴射弁を図5に示す。第一実施形態と実質的に同一の構成部分には同一符号を付す。
第四実施形態の燃料噴射弁70では、外周面73が球面状のボール部材72でニードル40の底壁部が構成されている。また、弁ボディ26において弁座28の内周面29は、流路27の下流側に向かって段階的に縮径する段付円柱面状に形成されており、一定径部分と径変化部分との境界線に二つのエッジ部74,75を形成している。エッジ部74とエッジ部75とは前者より後者が小径となる同軸円状に配置され、流路27の流れ方向Xにおいて互いにずれている。ニードル40が下流側に移動することで、ボール部材72の外周面73は各エッジ部74,75に対して、流れ方向Xにずれた位置において当接する。本実施形態において外周面73は各エッジ部74,75にほぼ同時に当接するが、外周面73がエッジ部75より先にエッジ部74に当接するようにしてもよい。エッジ部74と外周面73との当接部分により上流側シート部76が、エッジ部75と外周面73との当接部分により下流側シート部77がそれぞれ、ニードル40及び弁座28の周方向に延びる円環状に形成される。シート部76,77が共に形成された状態で、それらシート部76,77間には内周面29と外周面73とを隔てる隙間部78が円環状に形成される。
【0023】
このような燃料噴射弁70では、シート部76,77が形成されると、上流側シート部76より上流側の流路27と下流側シート部77より下流側の各噴孔31との連通が遮断されるため、各噴孔31からの燃料噴射が遮断される。シート部76,77がほぼ同時形成される燃料噴射弁70では、そのシート部形成時点においてシート部間に挟まれる隙間部78に燃料が閉じ込められた状態となる。これにより、下流側シート部77の流れ方向両側で流体の圧力差が実質的になくなるため、下流側シート部77の上流側から下流側にある各噴孔31への燃料洩れが防止される。
【0024】
尚、本実施形態ではエッジ部74,75の双方が金属材で形成されているが、上流側のエッジ部74を弾性材で形成し、下流側のエッジ部75をエッジ部74よりも低弾性の金属材で形成することで、第二実施形態と同様な効果を得るようにしてもよい。あるいは、下流側のエッジ部75を弾性材で形成し、上流側のエッジ部74をエッジ部75よりも低弾性の金属材で形成するようにしてもよい。
【0025】
ところで、上述の複数の実施形態では、弁部材としてのニードル40が流路27の下流側に移動するときに当該ニードル40が弁座28に当接する燃料噴射弁10,50,60,70に本発明を適用している。これに対し、弁部材が上流側への移動時に弁座に当接する流体噴射弁に本発明を適用してもよい。
また、上述の複数の実施形態では、本発明に従うシート部を二つずつ形成しているが、本発明に従うシート部を三つ以上形成するようにしてもよい。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第一実施形態による燃料噴射弁の要部を拡大して示す断面図である。
【図2】本発明の第一実施形態による燃料噴射弁を示す断面図である。
【図3】本発明の第二実施形態による燃料噴射弁の要部を拡大して示す断面図である。
【図4】本発明の第三実施形態による燃料噴射弁の要部を拡大して示す断面図である。
【図5】本発明の第四実施形態による燃料噴射弁の要部を拡大して示す断面図である。
【符号の説明】
10,50,60,70 燃料噴射弁(流体噴射弁)
26 弁ボディ
27 流路
28 弁座
29 内周面
30 噴孔プレート
31 噴孔
40 ニードル(弁部材)
42 底壁部
43 外周面
44,45,74,75 エッジ部
46,47,66,67,76,77 シート部
48,68,78 隙間部
62,72 ボール部材
63,73 外周面
64,65 着座面
X 流れ方向
θ,θ1,θ2 テーパ角度
Claims (9)
- 噴孔に向かって流体を流す流路を形成し、前記流路の外周を囲む弁座を前記噴孔より上流側に有する弁ボディと、
前記流路内を下流側又は上流側に移動して前記弁座に当接することにより前記噴孔からの前記流体の噴射を遮断する弁部材と、
を備え、
前記弁部材と前記弁座とが当接して形成する複数のシート部は、前記弁部材と前記弁座とを隔てる隙間部を間に挟んで、前記流路の流れ方向に互いにずれて位置することを特徴とする流体噴射弁。 - 前記弁部材が前記弁座と当接する側に移動するとき、上流側の前記シート部と下流側の前記シート部とがほぼ同時に形成されることを特徴とする請求項1に記載の流体噴射弁。
- 前記弁部材が前記弁座と当接する側に移動するとき、上流側の前記シート部は下流側の前記シート部より先に形成されることを特徴とする請求項1に記載の流体噴射弁。
- 前記弁部材及び前記弁座の少なくとも一方において、上流側の前記シート部を形成する部分と下流側の前記シート部を形成する部分とのうち一方は他方より高い弾性を有することを特徴とする請求項1、2又は3に記載の流体噴射弁。
- 前記弁部材及び前記弁座の少なくとも一方において、上流側の前記シート部を形成する部分は下流側の前記シート部を形成する部分より高い弾性を有することを特徴とする請求項4に記載の流体噴射弁。
- 前記弁部材の外周面と前記弁座の内周面とが当接することにより、周方向に延びる環状の前記シート部が複数形成されることを特徴とする請求項1〜5のいずれか一項に記載の流体噴射弁。
- 前記弁部材の外周面は段階的に縮径する段付円柱面状に形成され、前記弁座の内周面はほぼ一定のテーパ角度で縮径する円錐面状に形成されることを特徴とする請求項6に記載の流体噴射弁。
- 前記弁部材の外周面は球面状に形成され、前記弁座の内周面は小径側に向かってテーパ角度が段階的に拡大する円錐面状に形成されることを特徴とする請求項6に記載の流体噴射弁。
- 前記弁部材の外周面は球面状に形成され、前記弁座の内周面は段階的に縮径する段付円柱面状に形成されることを特徴とする請求項6に記載の流体噴射弁。
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