JP2004325099A - レーザ光源及びこれを用いたレーザ分光分析装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】複数の波長に対応した波長変換素子と、それに対応した励起用レーザにより、一台の波長可変レーザをもとに複数の波長の測定光を作り、一台の装置で多成分の測定を可能にしたレーザ分光分析装置を提供する。
【解決手段】レーザ光源は、波長λp1〜λpnの励起用レーザ光のそれぞれに波長λsのシグナルレーザ光を同軸にして出射する第1の合波モジュールと、第1の合波モジュールにより出射されたレーザ光をそれぞれの波長に対応した波長変換をして波長λd1〜λdnのアイドラー光を出射する波長変換手段とを有することである。
【選択図】 図1

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、レーザ光源及びこれを用いたレーザ分光分析装置に関し、詳しくは複数成分同時測定を安価に実現したレーザ光源及びこれを用いたレーザ分光分析装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来技術におけるレーザ分光分析装置は、図6に示すように、ファイバーレーザ112とDFB−LD113とからなる励起ステージ111と、励起ステージ111からのレーザ光を結合するWDM(Wavelength Division Multiplexer)114と、WDM114で結合されたレーザ光を入力して差周波を発生させる差周波発生ステージ115と、差周波発生ステージ115からのレーザ光を反射させる反射鏡121と、反射鏡121で反射されたレーザ光を計測する計測ステージ122と、計測ステージ122からの計測信号を増幅するDCアンプ129と、このDCアンプ129で増幅された信号を解析する演算処理部130とから構成されている。
【0003】
差周波発生ステージ115は、WDM114からのレーザ光を入光して集束させる対物レンズ116と、対物レンズ116で集束されたレーザ光の波長を変換するPPLN(Periodically Polled Lithium Niobate)117と、PPLN117の温度を調整する温度調整用モジュール118と、PPLN117からのレーザ光を平行光にするCaF2レンズ119とからなる。
【0004】
計測ステージ122は、波長変換されたレーザ光を反射する反射鏡121からのレーザ光をガスセル124側に反射させる反射鏡123と、ガスセル124と、ガスセル124を透過したレーザ光を反射させる反射鏡125と、反射鏡125からのレーザ光を反射させる放物面鏡126と、測定波長λdのみを取り出すGeフィルタ127と、Geフィルタ127を通過したレーザ光を検出するHgCdTe光検出器128とからなる。
【0005】
このような構成からなるレーザ分光分析装置の動作を説明すると、先ず、励起ステージ111にあるファイバーレーザ112及び波長可変DFB−LD113より、それぞれ、波長λp=1038nm、λs=1577nmのレーザ光が出射される。それぞれのレーザ光は、WDM114によって結合され、赤外用の対物レンズ(f=10mm)によりPPLN117結晶の中心に集光される。
【0006】
2つのレーザ光は、PPLN117により一部波長変換され、波長λd=1/(1/λp−1/λs)となる差周波光が2つのレーザ光と共にPPLN117より出射する。波長λp、λs、λdのレーザ光はそれぞれCaF2レンズ(f=50mm)119によりコリメートされ計測ステージ122のマルチパスセル(l=10m)或いはガスセル(l=0.1m)124に導入され、マルチパスセル又はガスセル124よりの光はGeフィルタ127により測定波長であるλdの光のみが取り出され測定される。
【0007】
【特許文献1】
特開平8−240528号公報 (第3頁 第1図)
【0008】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、従来技術で説明したレーザ分光分析装置においては、レーザの波長掃引範囲が数10nmと狭いため、測定対象とするガスの吸光スペクトルにより最適な掃引波長範囲を選び装置を構成することになる。
そのため、大気などの成分を分析する際、複数の成分を測定する場合には、その掃引波長範囲に測定に適した光の吸収がある成分のみ測定可能であり、その他の成分を測定するためには、その成分の吸収スペクトルにより、適した波長範囲を掃引することができる他の装置を用いなければならないという問題がある。
【0009】
従って、一つの装置でレーザの波長掃引範囲を広くし、複数の吸収スペクトルが測定できる、所謂、多成分同時測定ができるレーザ分光分析装置を安価に実現することに解決しなければならない課題を有する。
【0010】
【課題を解決するための手段】
上記課題を解決するために、本発明に係るレーザ光源及びこれを用いたレーザ分光分析装置は、次に示す構成にすることである。
【0011】
(1)レーザ光源は、波長λp1〜λpnの励起用レーザ光のそれぞれに波長λsのシグナルレーザ光を同軸にして出射する第1の合波モジュールと、前記第1の合波モジュールにより出射されたレーザ光をそれぞれの波長に対応した波長変換をして波長λd1〜λdnのアイドラー光を出射する波長変換手段とを有することである。
(2)又、(1)のレーザ光源において、前記それぞれの波長に対応した波長変換手段を一つのチップ状に構成したことを特徴とするレーザ光源。
(3)(1)または(2)のレーザ光源において、前記波長変換手段より出射された波長λd1〜λdnのアイドラー光を同軸にして出射する第2の合波モジュールを有することを特徴とするレーザ光源。
(4)(1)または(2)または(3)のレーザ光源において、前記波長λp1〜λpnの励起用レーザ光を外部よりON/OFF設定できるようにしたことを特徴とするレーザ光源。
(5)(4)のレーザ光源において、前記波長λp1〜λpnの励起用レーザ光を異なる周波数でON/OFF設定するためのON/OFF設定信号発生装置を有することを特徴とするレーザ光源。
【0012】
(6)レーザ分光分析装置は、測定対象物にレーザ光を出射し、透過してくる光を検出及び測定するレーザ分光分析装置において、波長λp1〜λpnの励起用レーザ光のそれぞれに波長λsのシグナルレーザ光を同軸にしたレーザ光を、それぞれの波長に対応した波長変換をして波長λd1〜λdnのアイドラー光を出射する波長変換手段と、前記波長変換手段により出射された波長λd1〜λdnのアイドラー光を測定対象物に透過させ、該透過した測定光のそれぞれを検出する検出手段と、前記検出手段により検出され測定光より変換された電気信号を処理する信号処理手段と、を備えたことである。
(7)(6)のレーザ分光分析装置において、前記それぞれの波長に対応した波長変換手段を一つのチップ状に構成したことを特徴とするレーザ分光分析装置。
(8)(6)または(7)のレーザ分光分析装置において、前記波長変換手段より出射された波長λd1〜λdnのアイドラー光を同軸にして出射する第2の合波モジュールを有することを特徴とするレーザ分光分析装置。
(9)(6)または(7)または(8)のレーザ分光分析装置において、前記波長λp1〜λpnの励起用レーザ光を外部よりON/OFF設定できるようにしたことを特徴とするレーザ分光分析装置。
(10)(9)のレーザ分光分析装置において、前記波長λp1〜λpnの励起用レーザ光を異なる周波数でON/OFF設定するためのON/OFF設定信号発生装置を有することを特徴とするレーザ分光分析装置。
【0013】
(11)レーザ分光分析装置は、測定対象物にレーザ光を出射し、透過してくる光を検出及び測定するレーザ分光分析装置において、波長λp1〜λpnの励起用レーザ光のそれぞれに波長λsのシグナルレーザ光を同軸にしたレーザ光を、それぞれの波長に対応した波長変換をして波長λd1〜λdnのアイドラー光を出射する波長変換手段と、前記波長変換手段により出射された波長λd1〜λdnのアイドラー光を同軸のレーザ光にして測定対象物を透過させ、該透過した測定光を検出する検出手段と、前記検出手段により検出され測定光より変換された電気信号を処理する信号処理手段と、を備え、前記波長λp1〜λpnの励起用レーザ光のそれぞれが発生するタイミングと、前記信号処理手段で処理するタイミングとを同期させたことである。
(12)(11)のレーザ分光分析装置において、前記それぞれの波長に対応した波長変換手段を一つのチップ状に構成したことを特徴とするレーザ分光分析装置。
(13)(11)または(12)のレーザ分光分析装置において、前記波長λp1〜λpnの励起用レーザ光が発生するタイミングを外部より設定できるようにしたことを特徴とするレーザ分光分析装置。
(14)(13)のレーザ分光分析装置において、前記波長λp1〜λpnの励起用レーザ光が発生するタイミングを異なる周波数に設定するためのレーザ光発生タイミング設定装置を有することを特徴とするレーザ分光分析装置。
【0014】
【発明の実施の形態】
次に、本発明に係るレーザ光源及びこれを用いたレーザ分光分析装置の実施形態について、図面を参照して説明する。
【0015】
本発明に係る第1の実施形態のレーザ光源を備えたレーザ分光分析装置は、図1に示すように、波長λp1〜λpnの励起用レーザ光線を発生させる励起用レーザ11と、波長λsのシグナルレーザ光を発生させる波長可変レーザ12と、波長λsのシグナルレーザ光をn分岐するレーザ分波モジュール13と、波長λp1〜λpnのポンプ光のそれぞれにn分岐した波長λsのシグナルレーザ光を同軸のレーザ光にして出射する第1の合波モジュール14と、第1の合波モジュール14により出射された波長λp1〜λpn、λsのレーザ光をそれぞれの波長に対応した波長変換をして波長λd1〜λdnのアイドラー光を出射する波長変換手段であるPPLN(Periodically Polled Lithium Niobate)15と、PPLN15より出射する波長λp1〜λpnのポンプ光である励起用レーザ光、波長λsのシグナル光を取り除く第1の光学フィルタ16と、波長変換手段により出射された、波長λd1〜λdnのアイドラー光を全て同軸のレーザ光にする第2の合波モジュール17と、波長λp1〜λpnのポンプ光、波長λsのシグナルレーザ光を取り除く第2の光学フィルタ18と、真空レギュレータ19と、サンプルを透過させるガスセル20と、真空ポンプ21と、波長λp1〜λpnのポンプ光、波長λsのシグナルレーザ光を取り除く第3の光学フィルタ22と、波長λd1〜λdnのアイドラー光を分岐する分波モジュール23と、波長λp1〜λpnのポンプ光、波長λsのシグナル光を取り除く第4の光学フィルタ24と、分波モジュール23で分岐された測定光のそれぞれを検出し、電気信号とする検出手段である検出器25と、検出手段により検出され、電気信号とされた測定信号を処理する信号処理手段であるA/D変換器及び信号処理回路26と、波長可変レーザ12及びA/D変換器及び信号処理回路26を制御し、また、測定信号を演算処理する演算処理部(CPU)27とからなる。ここで、第1〜第4の光学フィルタ16、18、22、24は、波長変換手段であるPPLN15の後段の何れかに設けて、波長λp1〜λpnのポンプ光、波長λsのシグナルレーザ光を取り除くようにすればよい。
【0016】
このような構成からなるレーザ分光分析装置において、先ず、測定対象となる成分の吸収スペクトルに対応した波長を生成する波長変換素子であるPPLN15に対して、波長λp1〜λpnのポンプ光を発生させる励起用レーザ11と波長λsのシグナルレーザ光を発生させる波長可変レーザ12よりレーザ光を出射する。
【0017】
PPLN15は擬似位相整合を用い非線形光学効果により波長変換を行う素子で、励起用レーザ11の波長λp、波長可変レーザ12のシグナル(信号)レーザ光の波長λs、波長変換光(測定光;アイドラー光)の波長λdとした場合、分極反転周期Λ=1/(Np/λp−Nd/λd−Ns/λs)となる周期で分極反転を行った場合に、高効率の波長変換が可能となる(Np、Nd、Nsはそれぞれλp、λd、λsにおける屈折率)。
【0018】
又、そのとき波長変換で得られる測定光の波長は、励起用レーザ11の波長λpとシグナル光の波長λsの差周波となり、λd=1/(1/λp−1/λs)となる。
【0019】
つまり、シグナル光の波長λsが一定の場合でも、励起用レーザ11の波長λpと波長変換素子の分極反転周期Λを適当に選ぶことで、必要な波長の光が得られることになる。
【0020】
本実施例では、測定したい成分の吸光スペクトルが対応した波長λd1〜λdnを用いて分析する構成になっている。
【0021】
次に、上記構成からなるレーザ分光分析装置における時系列的な動作について説明すると、
(1)先ず、波長可変レーザ12より波長λsのシグナルレーザ光が出射される。
(2)レーザ分波モジュール13によりn分岐される。
(3)n分岐されたシグナルレーザ光はそれぞれ第1の合波モジュール14に導かれる。
(4)励起用レーザ11で出力される波長λp1〜λpnのポンプ光も又、それぞれ第1の合波モジュール14に導かれる。
(5)第1の合波モジュール14にて励起用レーザ11と波長可変レーザ12からのポンプ光及びシグナルレーザ光が、それぞれ同軸のレーザ光となり出射される。
(6)第1の合波モジュール14より出射されたレーザ光は、それぞれの波長に対応したPPLN15に入射される。
(7)PPLN15ではそれぞれ波長変換され、波長λd1〜λdnのアイドラー光を出射する。又、励起光であるλp1〜λpnのポンプ光、波長λsのシグナルレーザ光についても波長変換の効率により、ある光量を出射することになる。
(8)PPLN15より出射する波長λp1〜λpnのポンプ光、波長λsのシグナルレーザ光は図中点線で示した位置に適当な光学フィルタ(第1〜第4の光学フィルタ16、18、22、24)を挿入することで取り除くことができる。
(9)PPLN15より出射したそれぞれのレーザ光は、第2の合波モジュール17で全て同軸のレーザ光となり、ガスセル20に入射され、ガスセル20内に導入されたサンプルを透過した後に、分波モジュール23に入射する。
(10)波長λd1〜λdnのそれぞれの測定光は、分波モジュール23にて分岐され、それぞれの波長λd1〜λdnに対する検出器25で検出される。
(11)検出器25で検出されたレーザ光は電気信号として処理され、求めたい成分の濃度が測定される。
【0022】
又、本実施例において、ガスセル20に真空レギュレータ19、真空ポンプ21をつけ、ガスセル20内の圧力を下げられるように構成してある。サンプルの圧力を下げると、スペクトル幅が狭くなり、選択性が高くなる。
【0023】
そして、測定は演算処理部(CPU)27より波長可変レーザ12の波長λsを変更しながら行われる。通常、成分の濃度などをその成分の吸光スペクトルより求める場合、図2に示すように、吸光スペクトルの吸収ピーク近傍を何点(λ1、λ2、λ3)か測定し、吸光量を求め測定する。
【0024】
実施例の場合、波長可変レーザ12の波長をある波長(λ1、λ2、λ3)に設定した際、測定したいそれぞれの成分の吸光スペクトルの吸収ピーク波長に全ての測定光の波長λd1〜λdnがなるように励起用レーザ11の波長λp1〜λpnを選び、その近傍の波長を波長可変レーザ12の波長λsを適当に設定して測定することで、多成分の濃度を同時に測定することができる。
【0025】
ここで、上記構成からなるレーザ分波モジュール13、第1の合波モジュール14、第2の合波モジュール17は、空間ビームにてビームスプリッタ、ダイクロイックミラーなどにより構成できる他、光ファイバを用い、カプラなどを用いた構成でもよい。
又、各波長用のPPLN15を一つのデバイス上に構成してもよい。
【0026】
更に、レーザ光の光路に光導波路を用いたもの、具体的には励起用レーザのチップ化、第1の合波モジュール14を導波路回路上に配置し、各波長用のPPLN15を1デバイス上に構成したものと接合した構成にしてもよい。又は、それぞれの波長に対して励起用レーザ12、第1及び第2の合波モジュール14、17、PPLN15を光導波回路上に配置してもよい。
【0027】
次に、本願発明のレーザ分光分析装置の第2の実施形態について、図面を参照して説明する。
【0028】
第2の実施形態のレーザ分光分析装置は、図3に示すように、上記説明した第1の実施形態のレーザ分光分析装置と同様であるが、唯一相違する点は、励起用レーザ12のオン/オフを演算処理部(CPU)27より設定するようにしたことで、測定光である波長λd1〜λdnのレーザ光を選択的に発生することができるようにしたものである。この場合は光学フィルタを適当に選ぶことにより、検出器25は波長λd1〜λdnに感度があるものが一つでよい。
【0029】
次に、本願発明のレーザ分光分析装置の第3の実施形態について、図面を参照して説明する。
【0030】
第3の実施形態のレーザ分光分析装置は、図4に示すように、上記第1の実施形態で説明したレーザ分光分析装置と同じもので、唯一相違する点は、励起用レーザ11をそれぞれ異なる周波数でオン/オフするオン/オフ信号発生装置28を具備し、それぞれ周波数f1〜fnでオン/オフを連続的に繰り返し、波長λd1〜λdnに感度のある一つの検出器25で受光する。
【0031】
波長λd1〜λdnに感度のある一つの検出器25で受光し、検出した信号を電気的フィルタ又はFFT等のデジタル信号処理によりそれぞれの周波数成分を取り出すことで、検出器25が一つであっても、多成分同時測定を実現することができる。
また、周波数f1〜fnのオン/オフ信号にそれぞれ同期する信号をA/D変換器及び信号処理回路26に入力し、周期検波を行うことで、それぞれの周波数成分を取り出すことが可能になる。
その他の点は、上記第1の実施形態で説明したものと同じであるので、その説明は省略する。
【0032】
次に、本願発明のレーザ分光分析装置の第4の実施形態について、図面を参照して説明する。
【0033】
第4の実施形態のレーザ分光分析装置は、図5に示すように、光源ユニット30が、第1の波長変換モジュール31A、第2の波長変換モジュール31B、第3の波長変換モジュール31Cに分離され、それらのモジュール31A、31B、31Cにて波長可変レーザ12Aからレーザ光を波長変換して、ガスセル20を透過させた後に検出ユニット32で信号を検出するものであり、光源ユニット30のレーザ光を発生させるタイミングと、検出器ユニット32で検波するタイミングを同期させた構成になっている。その構成は、光源ユニット30と、光源ユニット30からのレーザ光を透過させるガスセル20と、ガスセル20を透過したレーザ光を受光して検出及び測定する検出器ユニット32とから構成されている。
【0034】
光源ユニット30は、様々な励起用レーザ光λp1〜λpnを発生させるもののうち、実施例においては、波長λp1の励起用レーザ光を発生させる第1の波長変換モジュール31A、波長λp2の励起用レーザ光を発生させる第2の波長変換モジュール31B、波長λp3の励起用レーザ光を発生させる第3の波長変換モジュール31Cからなり、夫々に波長可変レーザ12Aから出力される波長λsのシグナルレーザ光を同軸にして波長変換して出力する。
【0035】
第1の波長変換モジュール31Aは、波長λp1の励起用レーザ光の出力をON/OFF制御するLDドライバ28Aと、LDドライバ28Aの制御に基づいて波長λp1の励起用レーザ光を発生させるレーザダイオードLD(11A)と、波長λp1の励起用レーザ光に波長可変レーザ12Aから出力される波長λsのシグナルレーザ光を同軸にして出射するレンズ等で構成された第1の合波モジュール14Aと、第1の合波モジュール14Aで同軸にされたレーザ光の波長変換をするPPLN15Aと、PPLN15Aからのレーザ光のうち波長λsのシグナルレーザ光と波長λp1の励起用レーザ光を取り除くフィルタ16Aとからなる。このフィルタ16Aを通過したレーザ光が第2の合波モジュール17Aで他のモジュールからのレーザ光と同軸になりガスセル20側に出射されることになる。
【0036】
第2の波長変換モジュール31Bは、波長λp2の励起用レーザ光の出力をON/OFF制御するLDドライバ28Bと、LDドライバ28Bの制御に基づいて波長λp2の励起用レーザ光を発生させるレーザダイオードLD(11B)と、波長λp2の励起用レーザ光に波長可変レーザ12Aから出力される波長λsのシグナルレーザ光を同軸にして出射するレンズ等で構成された第1の合波モジュール14Bと、第1の合波モジュール14Bで同軸にされたレーザ光の波長変換をするPPLN15Bと、PPLN15Bからのレーザ光のうち波長λsのシグナルレーザ光と波長λp2の励起用レーザ光を取り除くフィルタ16Bとからなる。このフィルタ16Bを通過したレーザ光が第2の合波モジュール17Aで他のモジュールからのレーザ光と同軸になりガスセル20側に出射されることになる。
【0037】
第3の波長変換モジュール31Cは、波長λp3の励起用レーザ光の出力をON/OFF制御するLDドライバ28Cと、LDドライバ28Cの制御に基づいて波長λp3の励起用レーザ光を発生させるレーザダイオードLD(11C)と、波長λp3の励起用レーザ光に波長可変レーザ12Aから出力された波長λsのシグナルレーザ光を同軸にして出射するレンズ等で構成された第1の合波モジュール14Cと、第1の合波モジュール14Cで同軸にされたレーザ光の波長変換をするPPLN15Cと、PPLN15Cからのレーザ光のうち波長λsのシグナルレーザ光と波長λp3の励起用レーザ光を取り除くフィルタ16Cとからなる。このフィルタ16Cを通過したレーザ光が第2の合波モジュール17Aで他のモジュールからのレーザ光と同軸になりガスセル20側に出射されることになる。
【0038】
検出器ユニット32は、ガスセル20を透過してきた、それぞれの波長変換モジュール31A、31B、31Cからのレーザ光を受光する受光部33と、受光部33で受けレーザ光から変換された電気信号を増幅する増幅器34と、増幅された信号と、モジュール31A、31B、31CのLDドライバ28A、28B、28Cとの同期信号に基づいて検波する同期検波部35A、35B、35Cと、同期検波された信号の信号処理をする信号処理部36とからなる。
同期検波部35A、35B、35Cは、光源ユニット30で構成されているモジュールの数だけ、実施例においてはモジュール31A、31B、31Cに対応した同期検波部35A、35B、35Cが設定され、それぞれが同期信号(f1、f2、f3)で同期されて検波する構成になっている。
【0039】
このような構成からなるレーザ分光分析装置において、光源ユニット30で励起用レーザ光を発生させたときの同期信号が検出器ユニット32側に送られることで、特定の波長、例えば、波長λp1の励起用レーザ光であれば第1の波長変換モジュール31Aからのレーザ光が検出器ユニット32で同期信号(f1)に同期させて同期検波部35Aで検波されることになる。このようにすることで、同期信号(f1、f2、f3、…fn)に同期させることで同時に複数のレーザ光による測定を可能にすることができるのである。
【0040】
【発明の効果】
上記説明したように、本発明によれば、複数の波長に対応した波長変換素子とそれに対応した励起用レーザにより、一台の波長可変レーザをもとに複数の波長の測定光を作成して測定できるため、一台の装置で多成分の同時測定が可能となり、多成分の測定を安価に実現できる。
又、多波長を同時に測定できるよう構成することで、多成分同時測定が可能になる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る第1の実施形態のレーザ分光分析装置を示すブロック図である。
【図2】同、吸光スペクトルの吸収ピーク近傍を何点か測定する手法を示した説明図である。
【図3】本発明に係る第2の実施形態のレーザ分光分析装置を示すブロック図である。
【図4】本発明に係る第3の実施形態のレーザ分光分析装置を示すブロック図である。
【図5】本発明に係る第4の実施形態のレーザ分光分析装置を示すブロック図である。
【図6】従来技術における測定手法を示した説明図である。
【符号の説明】
11 励起用レーザ
11A レーザドライバ
12 波長可変レーザ
12A 波長可変レーザ
13 レーザ分波モジュール
14 第1の合波モジュール
14A、14B、14C 第1の合波モジュール
15 PPLN
15A、15B、15C PPLN
16 第1の光学フィルタ
16A、16B、16C フィルタ
17 第2の合波モジュール
17A 第2の合波モジュール
18 第2の光学フィルタ
19 真空レギュレータ
20 ガスセル
21 真空ポンプ
22 第3の光学フィルタ
23 分波モジュール
24 第4の光学フィルタ
25 検出器
26 A/D変換器及び信号処理回路
27 演算処理部(CPU)
28 オン/オフ信号発生装置
28A、28B、28C LDドライバ
31A 第1の波長変換モジュール
31B 第2の波長変換モジュール
31C 第3の波長変換モジュール
32 検出器ユニット
33 受光部
35A 同期検波部
35B 同期検波部
35C 同期検波部
36 信号処理部。

Claims (14)

  1. 波長λp1〜λpnの励起用レーザ光のそれぞれに波長λsのシグナルレーザ光を同軸にして出射する第1の合波モジュールと、
    前記第1の合波モジュールにより出射されたレーザ光をそれぞれの波長に対応した波長変換をして波長λd1〜λdnのアイドラー光を出射する波長変換手段とを有することを特徴とするレーザ光源。
  2. 請求項1のレーザ光源において、前記それぞれの波長に対応した波長変換手段を一つのチップ状に構成したことを特徴とするレーザ光源。
  3. 請求項1または2のレーザ光源において、前記波長変換手段より出射された波長λd1〜λdnのアイドラー光を同軸にして出射する第2の合波モジュールを有することを特徴とするレーザ光源。
  4. 請求項1または2または3のレーザ光源において、前記波長λp1〜λpnの励起用レーザ光を外部よりON/OFF設定できるようにしたことを特徴とするレーザ光源。
  5. 請求項4のレーザ光源において、前記波長λp1〜λpnの励起用レーザ光を異なる周波数でON/OFF設定するためのON/OFF設定信号発生装置を有することを特徴とするレーザ光源。
  6. 測定対象物にレーザ光を出射し、透過してくる光を検出及び測定するレーザ分光分析装置において、
    波長λp1〜λpnの励起用レーザ光のそれぞれに波長λsのシグナルレーザ光を同軸にしたレーザ光を、それぞれの波長に対応した波長変換をして波長λd1〜λdnのアイドラー光を出射する波長変換手段と、
    前記波長変換手段により出射された波長λd1〜λdnのアイドラー光を測定対象物に透過させ、該透過した測定光のそれぞれを検出する検出手段と、
    前記検出手段により検出され、測定光より変換された電気信号を処理する信号処理手段と、
    を備えたことを特徴とするレーザ分光分析装置。
  7. 請求項6のレーザ分光分析装置において、前記それぞれの波長に対応した波長変換手段を一つのチップ状に構成したことを特徴とするレーザ分光分析装置。
  8. 請求項6または7のレーザ分光分析装置において、前記波長変換手段より出射された波長λd1〜λdnのアイドラー光を同軸にして出射する第2の合波モジュールを有することを特徴とするレーザ分光分析装置。
  9. 請求項6または7または8のレーザ分光分析装置において、前記波長λp1〜λpnの励起用レーザ光を外部よりON/OFF設定できるようにしたことを特徴とするレーザ分光分析装置。
  10. 請求項9のレーザ分光分析装置において、前記波長λp1〜λpnの励起用レーザ光を異なる周波数でON/OFF設定するためのON/OFF設定信号発生装置を有することを特徴とするレーザ分光分析装置。
  11. 測定対象物にレーザ光を出射し、透過してくる光を検出及び測定するレーザ分光分析装置において、
    波長λp1〜λpnの励起用レーザ光のそれぞれに波長λsのシグナルレーザ光を同軸にしたレーザ光を、それぞれの波長に対応した波長変換をして波長λd1〜λdnのアイドラー光を出射する波長変換手段と、
    前記波長変換手段により出射された波長λd1〜λdnのアイドラー光を同軸のレーザ光にして測定対象物を透過させ、該透過した測定光を検出する検出手段と、
    前記検出手段により検出され、測定光より変換された電気信号を処理する信号処理手段と、を備え、
    前記波長λp1〜λpnの励起用レーザ光のそれぞれが発生するタイミングと、前記信号処理手段で処理するタイミングとを同期させたことを特徴とするレーザ分光分析装置。
  12. 請求項11のレーザ分光分析装置において、前記それぞれの波長に対応した波長変換手段を一つのチップ状に構成したことを特徴とするレーザ分光分析装置。
  13. 請求項11または12のレーザ分光分析装置において、前記波長λp1〜λpnの励起用レーザ光が発生するタイミングを外部より設定できるようにしたことを特徴とするレーザ分光分析装置。
  14. 請求項13のレーザ分光分析装置において、前記波長λp1〜λpnの励起用レーザ光が発生するタイミングを異なる周波数に設定するためのレーザ光発生タイミング設定装置を有することを特徴とするレーザ分光分析装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2006300760A (ja) * 2005-04-21 2006-11-02 Tokai Univ 多種類のガス媒質を同時に検出するガス媒質分析装置およびガス媒質分析方法
JP2007218783A (ja) * 2006-02-17 2007-08-30 Hitachi Cable Ltd 光ファイバ式ガス濃度検出方法及び装置
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