JP2004332660A - 可変気筒式内燃機関の制御装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】気筒休止機構の故障の有無にかかわらず、アイドル回転数制御、減速フューエルカット制御および補機の駆動制御をいずれも適切に行うことができる可変気筒式内燃機関の制御装置を提供する。
【解決手段】全気筒運転と部分気筒運転とに切り換えて運転される可変気筒式内燃機関3の制御装置1は、ECU2を備える。ECU2は、気筒休止機構4の故障を判定し(ステップ20)、アイドル回転数制御の際に用いる目標アイドル回転数NOBJを、気筒休止機構4が正常である(ステップ1:NO)ときには、正常時用値NOBJNORMALに設定し(ステップ3)、気筒休止機構4が故障している(ステップ1:YES)ときには、正常時用値よりも高い故障時用値NOBJEMに設定する(ステップ8)。
【選択図】 図2
【解決手段】全気筒運転と部分気筒運転とに切り換えて運転される可変気筒式内燃機関3の制御装置1は、ECU2を備える。ECU2は、気筒休止機構4の故障を判定し(ステップ20)、アイドル回転数制御の際に用いる目標アイドル回転数NOBJを、気筒休止機構4が正常である(ステップ1:NO)ときには、正常時用値NOBJNORMALに設定し(ステップ3)、気筒休止機構4が故障している(ステップ1:YES)ときには、正常時用値よりも高い故障時用値NOBJEMに設定する(ステップ8)。
【選択図】 図2
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、複数の気筒のすべてを運転する全気筒運転と、前記複数の気筒のうちの一部の運転を気筒休止機構により休止する部分気筒運転とに切り換えて運転される可変気筒式内燃機関の制御装置に関し、特に、アイドル回転数制御、減速フューエルカット制御および補機の駆動制御を実行するものに関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、可変気筒式内燃機関の制御装置として、例えば特許文献1に記載されたものが知られている。この可変気筒式内燃機関は、車両に搭載されたV型6気筒タイプのものであり、片側バンクの3つの可変気筒を運転・休止状態に切り換える気筒休止機構を備えている。この可変気筒式内燃機関では、制御装置により気筒休止機構およびインジェクタが制御されることにより、3つの可変気筒の動弁機構が作動状態から休止状態に切り換えられると同時に、3つの可変気筒への燃料噴射が停止され、それにより、3つの可変気筒が運転状態から休止状態に切り換えられる。一方、以上と逆の動作により、3つの可変気筒が休止状態から運転状態に切り換えられる。すなわち、可変気筒式内燃機関は、6つの気筒のすべてを運転する全気筒運転と、3つの可変気筒の運転を休止する部分気筒運転とに切り換えて運転される。
【0003】
この制御装置では、部分気筒運転から全気筒運転に切り換える切換制御中、3つの可変気筒への燃料噴射を中止したままで、3つの可変気筒用の動弁機構を作動させ、それ以降のLAFセンサの検出信号に応じて、動弁機構を含む動弁系が正常に作動しているか否かを判定し、そして、3つの可変気筒用の動弁系が故障していると判定されたときには、それ以降の3つの可変気筒への燃料噴射が停止される。すなわち、3つの可変気筒の運転が停止される。
【0004】
【特許文献1】
特開2002−221055号公報(第4〜5頁、第2図)
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
上記従来の制御装置によれば、3つの可変気筒用の動弁系が故障していると判定された場合、3つの可変気筒への燃料噴射の停止すなわち3つの可変気筒の運転停止以外の格別の制御動作を実行していないので、制御性が低く、様々な運転条件下で可変気筒式内燃機関を適切に制御できないという問題がある。例えば、アイドル運転中の回転数制御(以下「アイドル回転数制御」という)を全気筒運転中に実行するように構成されていた場合、動弁系の故障に起因して稼働気筒数が3つに減少すると、内燃機関全体としての燃焼エネルギが低下するため、可変気筒式内燃機関のフリクションなどの負荷に抗しながらアイドル運転を継続するのが困難になり、可変気筒式内燃機関が停止してしまう可能性がある。また、車両の減速時に気筒への燃料供給を停止する減速フューエルカット制御中、または、エアコンディショナーなどの補機の駆動制御中にも、上記のような故障が発生すると同じ理由により、負荷に抗しながら運転を継続するのが困難になり、可変気筒式内燃機関が停止してしまう可能性がある。
【0006】
本発明は、上記課題を解決するためになされたもので、気筒休止機構の故障の有無にかかわらず、アイドル回転数制御、減速フューエルカット制御および補機の駆動制御をいずれも適切に行うことができる可変気筒式内燃機関の制御装置を提供することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】
この目的を達成するために、請求項1に係る発明は、複数の気筒#1〜#6のすべてを運転する全気筒運転と、複数の気筒のうちの一部#1〜#3の運転を気筒休止機構4により休止する部分気筒運転とに切り換えて運転される可変気筒式内燃機関3において、内燃機関3のアイドル運転中の回転数(例えば実施形態における(以下、この項において同じ)エンジン回転数NE)を目標アイドル回転数NOBJに制御する可変気筒式内燃機関3の制御装置1であって、気筒休止機構4の故障を判定する故障判定手段(ECU2、ステップ1,20)と、目標アイドル回転数NOBJを、故障判定手段により気筒休止機構4が正常であると判定されたとき(ステップ1の判別結果がNOのとき)には、正常時用値NOBJNORMALに設定し、気筒休止機構4が故障していると判定されたとき(ステップ1の判別結果がYESのとき)には、正常時用値と異なる故障時用値NOBJEMに設定する目標アイドル回転数設定手段(ECU2、ステップ3,8)と、を備えることを特徴とする。
【0008】
この可変気筒式内燃機関の制御装置によれば、目標アイドル回転数が、気筒休止機構が正常であると判定されたときには、正常時用値に設定され、気筒休止機構が故障していると判定されたときには、正常時用値と異なる故障時用値に設定される。したがって、例えば、アイドル運転中の回転数制御(以下「アイドル回転数制御」という)を全気筒運転で実行するように構成されている場合において、気筒休止機構の故障により部分気筒運転から全気筒運転への切り換えが不可能なときでも、目標アイドル回転数の故障時用値を正常時用値よりも高く設定しておくことにより、アイドル回転数制御中、稼動気筒数の減少に起因する燃焼エネルギの低下を補償でき、それにより、従来と異なり、可変気筒式内燃機関のフリクションなどの負荷に抗しながら、アイドル運転を適切に継続することができる。一方、上記とは逆に、アイドル回転数制御を部分気筒運転で実行するように構成されている場合において、気筒休止機構の故障により全気筒運転から部分気筒運転への切り換えが不可能なときでも、目標アイドル回転数の故障時用値を正常時用値よりも低く設定しておくことにより、アイドル運転中の可変気筒式内燃機関の振動を抑制しながら、アイドル運転を実行することができる。以上のように、気筒休止機構の故障の有無にかかわらず、アイドル回転数制御を適切に行うことができる。
【0009】
請求項2に係る発明は、複数の気筒#1〜#6のすべてを運転する全気筒運転と、複数の気筒のうちの一部#1〜#3の運転を気筒休止機構4により休止する部分気筒運転とに切り換えて運転される可変気筒式内燃機関3において、減速時に内燃機関3の回転数(エンジン回転数NE)が所定のフューエルカット回転数NFC以上であるときには、内燃機関3の複数の気筒への燃料供給を停止する減速フューエルカット制御を実行する可変気筒式内燃機関3の制御装置1であって、気筒休止機構4の故障を判定する故障判定手段(ECU2、ステップ1,20)と、所定のフューエルカット回転数NFCを、故障判定手段により気筒休止機構4が正常であると判定されたとき(ステップ1の判別結果がNOのとき)には、正常時用値NFCNORMALに設定し、気筒休止機構4が故障していると判定されたとき(ステップ1の判別結果がYESのとき)には、正常時用値と異なる故障時用値NFCEMに設定するフューエルカット回転数設定手段(ECU2、ステップ5,10)と、を備えることを特徴とする。
【0010】
この可変気筒式内燃機関の制御装置によれば、減速フューエルカット制御の実行条件を規定する所定のフューエルカット回転数が、気筒休止機構が正常であると判定されたときには、正常時用値に設定され、気筒休止機構が故障していると判定されたときには、正常時用値と異なる故障時用値に設定される。したがって、例えば、減速フューエルカット制御を全気筒運転で実行するように構成されている場合において、気筒休止機構の故障により部分気筒運転から全気筒運転への切り換えが不可能なときでも、フューエルカット回転数の故障時用値を正常時用値よりも高く設定しておくことにより、減速フューエルカット制御中、稼動気筒数の減少に起因する燃焼エネルギの低下を補償でき、それにより、従来と異なり、可変気筒式内燃機関のフリクションなどの負荷に抗しながら、減速フューエルカット運転を適切に継続することができる。一方、上記とは逆に、減速フューエルカット制御を部分気筒運転で実行するように構成されている場合において、気筒休止機構の故障により全気筒運転から部分気筒運転への切り換えが不可能なときでも、フューエルカット回転数の故障時用値を、正常時用値よりも低く設定しておくことにより、減速フューエルカット制御を実行可能な回転数域を拡大することができる。以上のように、気筒休止機構の故障の有無にかかわらず、減速フューエルカット制御を適切に行うことができる。
【0011】
請求項3に係る発明は、複数の気筒#1〜#6のすべてを運転する全気筒運転と、複数の気筒のうちの一部#1〜#3の運転を気筒休止機構4により休止する部分気筒運転とに切り換えて運転されるとともに、補機(エアコンディショナー10)を補機用クラッチ(エアコンクラッチ11)を介して駆動する可変気筒式内燃機関3の制御装置1であって、気筒休止機構4の故障を判定する故障判定手段(ECU2、ステップ1,20)と、故障判定手段により気筒休止機構が故障していると判定されたとき(ステップ1,34の判別結果がYESのとき)には、補機用クラッチを遮断する制御手段(ECU2、ステップ36)と、を備えることを特徴とする。
【0012】
この可変気筒式内燃機関の制御装置によれば、故障判定手段により気筒休止機構が故障していると判定されたときには、補機用クラッチが遮断され、内燃機関から補機への動力伝達が遮断される。したがって、例えば、補機の駆動制御を全気筒運転で実行するように構成されている場合において、気筒休止機構の故障により部分気筒運転から全気筒運転への切り換えが不可能なときでも、補機への動力伝達の遮断による負荷の低減により、可変気筒式内燃機関の停止を回避することができる。以上のように、気筒休止機構の故障の有無にかかわらず、補機の駆動制御を適切に行うことができる。
【0013】
【発明の実施の形態】
以下、図面を参照しながら、本発明の一実施形態に係る可変気筒式内燃機関の制御装置について説明する。図1は、本実施形態に係る制御装置およびそれを適用した可変気筒式内燃機関の概略構成を示している。同図に示すように、制御装置1は、ECU2を備えており、このECU2は、後述するように、可変気筒式内燃機関(以下「エンジン」という)3のアイドル運転制御、減速フューエルカット制御およびエアコン駆動制御などを実行する。
【0014】
エンジン3は、V型6気筒のDOHCガソリンエンジンであり、右バンク3Rの3つの気筒#1,#2,#3と、左バンク3Lの3つの気筒#4,#5,#6とを備えている。また、この右バンク3Rには、気筒休止機構4が設けられている。
【0015】
この気筒休止機構4は、油路6a,6bを介して図示しない油圧ポンプに接続されている。また、油圧ポンプと気筒休止機構4の間には、吸気弁用および排気弁用の電磁弁5a,5bが配置されている。これらの電磁弁5a,5bは、双方ともECU2に電気的に接続された常閉型のものであり、ECU2からの駆動信号によりONされたときに、油路6a,6bをそれぞれ開放する。部分気筒運転時には、電磁弁5a,5bが双方ともONされて油路6a,6bを開放することにより、気筒休止機構4に対して油圧ポンプからの油圧が供給される。これにより、気筒休止機構4は、右バンク3Rの気筒#1〜#3において、吸気弁と吸気カムの間ならびに排気弁と排気カムの間の連結を解除し(いずれも図示せず)、吸気弁および排気弁を休止状態(閉鎖状態)にする。
【0016】
一方、全気筒運転時には、上記とは逆に、電磁弁5a,5bがともにOFFされて油路6a,6bを閉鎖することにより、気筒休止機構4に対して油圧ポンプからの油圧は供給されない。これにより、気筒休止機構4は、吸気弁と吸気カムの間ならびに排気弁と排気カムの間を連結し、吸気弁および排気弁を可動状態にする。以上のような気筒休止機構4は、具体的には、例えば特開2001−90564号に示されたものと同様に構成されている。
【0017】
また、エンジン3の吸気管7の途中には、スロットル弁8が配置されている。このスロットル弁8には、アクチュエータ8aが連結されており、このアクチュエータ8aは、ECU2に電気的に接続されている。ECU2は、後述するアイドル回転数制御などを実行する際、アクチュエータ8aを介して、スロットル弁8の開度を制御する。
【0018】
さらに、吸気管7には、スロットル弁開度センサ20が取り付けられている。このスロットル弁開度センサ20は、スロットル弁8の開度(以下「スロットル弁開度」という)THを検出して、その検出信号をECU2に出力する。
【0019】
また、吸気管7は、インテークマニホールド7aを介して6つの気筒#1〜#6にそれぞれ接続されている。インテークマニホールド7aの各分岐部7bには、各気筒の図示しない吸気ポートに臨んでインジェクタ9が配置され、取り付けられている。これらのインジェクタ9は、エンジン3の全気筒運転時に、ECU2からの駆動信号によって駆動されることにより、燃料を分岐部7b内に噴射する。また、部分気筒運転時には、右バンク3Rの3つのインジェクタ9は、燃料噴射を行わないように制御される。
【0020】
さらに、エンジン3には、補機としての空調用のエアコンディショナー(図では「AC」と記す)10が設けられている。このエアコンディショナー10の図示しないエアコンプレッサは、エアコンクラッチ11を介してエンジン3の図示しないクランクシャフトに連結されている。このエアコンクラッチ11(補機用クラッチ)は、ECU2からの駆動信号によって接続・遮断され、それにより、エンジン3のトルクがエアコンディショナー10に伝達・遮断される。
【0021】
一方、ECU2には、アクセル開度センサ21、エンジン回転数センサ22、車速センサ23、LAFセンサ24および水温センサ25が接続されている。これらのアクセル開度センサ21、エンジン回転数センサ22および車速センサ23はそれぞれ、エンジン3を搭載した車両のアクセルペダル(ともに図示せず)の踏み込み量(以下「アクセル開度」という)AP、エンジン回転数NE(回転数)および車速VPを検出して、その検出信号をECU2に出力する。
【0022】
また、LAFセンサ24は、図示しない排気管に設けられており、排気管内を流れる排気ガス中の酸素濃度をリニアに検出し、その酸素濃度に比例する検出信号をECU2に出力する。さらに、水温センサ25は、サーミスタなどで構成され、エンジン3のシリンダブロック内を循環する冷却水の温度であるエンジン水温TWを検出して、その検出信号をECU2に出力する。
【0023】
一方、ECU2は、I/Oインターフェース(図示せず)、CPU2a、RAM2bおよびROM2cなどを備えたマイクロコンピュータで構成されている。なお、本実施形態では、ECU2により、故障判定手段、目標アイドル回転数設定手段、フューエルカット回転数設定手段および制御手段が構成されている。
【0024】
ECU2は、前述した各種のセンサ20〜25の検出信号に応じて、エンジン3の運転状態を判別するとともに、ROM2cに予め記憶された制御プログラムやRAM2bに記憶されたデータなどに従って、後述するように、制御パラメータの設定処理、気筒休止機構4の故障判定処理、アイドル回転数制御、減速フューエルカット制御およびエアコン駆動制御などを実行する。
【0025】
次に、図2を参照しながら、上記各種の制御で用いる各種の制御パラメータの設定処理について説明する。本プログラムは所定周期で実行される。
【0026】
このプログラムでは、まず、ステップ1(図では「S1」と略す。以下同じ)において、全気筒復帰故障フラグF_CYLALLNGが「1」であるか否かを判別する。この全気筒復帰故障フラグF_CYLALLNGは、部分気筒運転から全気筒運転への復帰不能であるような気筒休止機構4の故障が発生しているか否かを表すものであり、具体的には、図3のステップ20の故障判定処理において、特開2002−221055号公報に記載された手法と同様に、以下のように設定される。
【0027】
すなわち、この故障判定処理では、気筒休止機構4を駆動することにより、右バンク3Rの気筒#1〜#3を休止状態から運転状態に切り換える切換制御を実行し、その切換制御の際、3つの気筒#1〜#3への燃料噴射を中止したままで、これらの3つの気筒用の動弁機構を作動させ、それ以降のLAFセンサ24の検出信号に応じて、動弁機構を含む動弁系が正常に作動しているか否かが判定される。そして、3つの可変気筒用の動弁系が故障していると判定されたときには、それを表すために、全気筒復帰故障フラグF_CYLALLNGが「1」に設定され、正常であると判定されたときには、それを表すために、全気筒復帰故障フラグF_CYLALLNGが「0」に設定される。
【0028】
図2に戻り、ステップ1の判別結果がNOで、気筒休止機構4が正常であるときには、ステップ2に進み、目標アイドル回転数の正常時用値NOBJNORMALを、エンジン水温TWに応じて、ROM2c内の図示しないテーブルを検索することにより、算出する。このテーブルでは、正常時用値NOBJNORMALは、エンジン水温TWがエンジン3の暖機運転の実行温度域(例えば80゜C未満)にあるときには、エンジン水温TWが低いほど、より高い値に設定されており、エンジン水温TWが上記実行温度域よりも高いとき(例えば暖機運転が終了しているとき)には、上記実行温度域の値よりも低い所定値(例えば550rpm)に設定されている。次いで、ステップ3に進み、アイドル回転数制御で用いる目標アイドル回転数NOBJを、上記ステップ2で算出した正常時用値NOBJNORMALに設定する。
【0029】
次に、ステップ4で、フューエルカット回転数の正常時用値NFCNORMALを、エンジン水温TWに応じて、ROM2c内の図示しないテーブルを検索することにより、算出する。このテーブルでは、フューエルカット回転数の正常時用値NFCNORMALは、エンジン水温TWがエンジン3の暖機運転の実行温度域(例えば80゜C未満)にあるときには、エンジン水温TWが低いほど、より高い値に設定されており、エンジン水温TWが上記実行温度域よりも高いときには、上記実行温度域の値よりも低い所定値(例えば900rpm)に設定されている。なお、このステップ4で用いるテーブルでは、フューエルカット回転数の正常時用値NFCNORMALは、上記目標アイドル回転数の正常時用値NOBJNORMALよりも高い値に設定されている。次いで、ステップ5に進み、減速フューエルカット制御で用いるフューエルカット回転数NFCを、上記ステップ4で算出した正常時用値NFCNORMALに設定する。次に、ステップ6に進み、エアコン停止フラグF_ACSTOPを「0」に設定した後、本プログラムを終了する。
【0030】
一方、ステップ1の判別結果がYESで、気筒休止機構4の故障により部分気筒運転から全気筒運転への復帰が不能であるときには、ステップ7に進み、エンジン水温TWに応じて、ROM2c内の図示しないテーブルを検索することにより、目標アイドル回転数の故障時用値NOBJEMを算出する。このテーブルでは、目標アイドル回転数の故障時用値NOBJEMは、エンジン水温TWがエンジン3の暖機運転の実行温度域(例えば80゜C未満)にあるときには、エンジン水温TWが低いほど、より高い値に設定されており、エンジン水温TWが上記実行温度域よりも高いときには、上記実行温度域の値よりも低い所定値(例えば800rpm)に設定されている。なお、このステップ7で用いるテーブルでは、故障時用値NOBJEMは、前述した正常時用値NOBJNORMALよりも高い値に設定されている。次いで、ステップ8に進み、目標アイドル回転数NOBJを上記ステップ7で算出した故障時用値NOBJEMに設定する。
【0031】
次に、ステップ9に進み、エンジン水温TWに応じて、ROM2c内の図示しないテーブルを検索することにより、フューエルカット回転数の故障時用値NFCEMを算出する。このテーブルでは、フューエルカット回転数の故障時用値NFCEMは、エンジン水温TWがエンジン3の暖機運転の実行温度域(例えば80゜C未満)にあるときには、エンジン水温TWが低いほど、より高い値に設定されており、エンジン水温TWが上記実行温度域よりも高いときには、上記実行温度域の値よりも低い所定値(例えば1200rpm)に設定されている。なお、このステップ9で用いるテーブルでは、フューエルカット回転数の故障時用値NFCEMは、上記目標アイドル回転数の故障時用値NOBJEMよりも高くかつ前記フューエルカット回転数の正常時用値NFCNORMALよりも高い値に設定されている。次いで、ステップ10に進み、フューエルカット回転数NFCを、上記ステップ9で算出した故障時用値NFCEMに設定する。その後、ステップ11に進み、エアコン停止フラグF_ACSTOPを「1」に設定した後、本プログラムを終了する。
【0032】
次に、図4を参照しながら、前述した各種の制御処理について説明する。このプログラムは所定周期で実行される。このプログラムでは、まず、ステップ30において、減速フューエルカット制御フラグF_DECFCが「1」であるか否かを判別する。この減速フューエルカット制御フラグF_DECFCは、以下の減速フューエルカット制御の実行条件(a),(b)がいずれも成立しているときには「1」に、不成立のときには「0」にそれぞれ設定される。
(a)エンジン回転数NEが前述したフューエルカット回転数NFC以上であること。
(b)アクセル開度APが所定開度(例えば値0)であること。
【0033】
ステップ30の判別結果がYESで、減速フューエルカット制御の実行条件が成立しているときには、ステップ31に進み、減速フューエルカット制御を実行する。この減速フューエルカット制御では、インジェクタ9による燃料噴射が停止される。この後、本プログラムを終了する。
【0034】
一方、ステップ30の判別結果がNOで、減速フューエルカット制御の実行条件が不成立であるときには、ステップ32に進み、アイドル制御フラグF_IDLEが「1」であるか否かを判別する。このアイドル制御フラグF_IDLEは、アイドル回転数制御の実行条件(アクセル開度AP、エンジン回転数NEおよび車速VPなどに基づく条件)が成立しているときには「1」に、不成立のときには「0」にそれぞれ設定される。
【0035】
この判別結果がYESで、アイドル回転数制御の実行条件が成立しているときには、ステップ33に進み、アイドル回転数制御を実行する。具体的には、エンジン回転数NEが前述した目標アイドル回転数NOBJになるように、スロットル弁8の開度が制御される。この後、本プログラムを終了する。
【0036】
一方、ステップ32の判別結果がNOで、アイドル回転数制御の実行条件が不成立であるときには、ステップ34に進み、前述したエアコン停止フラグF_ACSTOPが「1」であるか否かを判別する。この判別結果がNOのときには、エアコンディショナー10の駆動制御の実行条件が成立しているとして、ステップ35に進み、エアコン駆動制御を実行する。このエアコン駆動制御では、所定のエアコンの動作条件(エンジン3の運転状態およびエアコンスイッチの状態に応じて決まる条件)が成立しているか否かに応じて、エアコンクラッチ11の接続・遮断が制御される。すなわち、所定のエアコンの動作条件が成立しているときには、エアコンクラッチ11が接続状態に保持され、それにより、エンジン3のトルクによってエアコンディショナー10のエアコンプレッサが駆動される。この後、本プログラムを終了する。
【0037】
一方、ステップ34の判別結果がYESのときには、エアコンディショナー10を停止すべきであるとして、ステップ36に進み、エアコン停止制御を実行する。具体的には、エアコンクラッチ11を遮断し、エンジン3からエアコンディショナー10へのトルク伝達を遮断することにより、エアコンディショナー10を停止する。この後、本プログラムを終了する。
【0038】
以上のように、本実施形態の制御装置1によれば、気筒休止機構4の故障により部分気筒運転から全気筒運転への切り換えが不可能であるとき(ステップ1の判別結果がYESのとき)には、目標アイドル回転数NOBJが、正常時用値NOBJNORMALよりも高い故障時用値NOBJEMに設定されるので、アイドル回転数制御を実行する場合、上記故障が発生しているときでも、稼動気筒数の減少に起因する燃焼エネルギの低下を補償でき、それにより、従来と異なり、エンジン3のフリクションなどの負荷に抗しながら、アイドル運転を適切に継続することができる。すなわち、気筒休止機構4の故障の有無にかかわらず、アイドル回転数制御を適切に行うことができる。
【0039】
また、気筒休止機構4の故障により部分気筒運転から全気筒運転への切り換えが不可能であるときには、減速フューエルカット制御の実行条件を規定する所定のフューエルカット回転数NFCが、正常時用値NFCNORMALよりも高い故障時用値NFCEMに設定されるので、減速フューエルカット制御を実行するする場合、上記故障が発生しているときでも、稼動気筒数の減少に起因する燃焼エネルギの低下を補償でき、それにより、従来と異なり、エンジン3のフリクションなどの負荷に抗しながら、減速フューエルカット運転を適切に継続することができる。すなわち、気筒休止機構4の故障の有無にかかわらず、減速フューエルカット制御を適切に行うことができる。
【0040】
さらに、気筒休止機構4の故障により部分気筒運転から全気筒運転への切り換えが不可能であるときには、エアコンクラッチ11が遮断され、エンジン3からエアコンディショナー10へのトルク伝達が遮断されるので、このトルク伝達の遮断による負荷の低減により、エンジン3の停止を回避することができる。すなわち、気筒休止機構4の故障の有無にかかわらず、エアコン駆動制御を適切に行うことができる。
【0041】
なお、実施形態では、目標アイドル回転数NOBJの正常時用値NOBJNORMALおよび故障時用値NOBJEMを、エンジン水温TWに応じて設定したが、これらの値NOBJNORMAL,NOBJEMの設定手法はこれに限らないことは言うまでもない。例えば、正常時用値NOBJNORMALおよび故障時用値NOBJEMを、エンジン水温TW以外の運転状態パラメータ(例えば外気温)に応じて設定してもよく、または所定の2つの一定値にそれぞれ設定してもよい。さらに、正常時用値NOBJNORMALを、エンジン水温TWなどの運転状態パラメータに応じて設定するとともに、これを補正することにより、故障時用値NOBJEMを算出するようにしてもよい。
【0042】
また、実施形態は、アイドル回転数制御および減速フューエルカット制御を全気筒運転中に行うようにした例であるが、これらの制御を部分気筒運転中に行うようにしてもよい。その場合、気筒休止機構4の故障により、全気筒運転から部分気筒運転への切り換えが不可能なときには、目標アイドル回転数NOBJの故障時用値NOBJEMを、正常時用値NOBJNORMALよりも低い値に設定し、さらに、フューエルカット回転数NFCの故障時用値NFCEMを正常時用値NFCNORMALよりも低い値に設定すればよい。このようにすれば、アイドル運転中のエンジン振動を抑制しながら、アイドル運転を実行することができるとともに、減速フューエルカット制御を実行可能な回転数域を拡大することができる。
【0043】
さらに、本発明の制御装置1が適用される可変気筒式内燃機関の補機は、実施形態のエアコンディショナー10に限らず、エンジン3のトルクにより補機用クラッチを介して駆動されるものであればよい。また、本発明の制御装置1は、実施形態の車両用の可変気筒式内燃機関3に限らず、船舶などの様々な産業機械用の可変気筒式内燃機関に適用可能である。
【0044】
また、実施形態のエンジン3は、部分気筒運転を実行する際、気筒休止機構4により右バンク3Rの3気筒#1〜#3の運転を休止するように構成した例であるが、本発明の制御装置1が適用される可変気筒式内燃機関において、部分気筒運転の際に休止される気筒数は、実施形態の例に限らないことは言うまでもない。例えば、N気筒(N:整数)の可変気筒式内燃機関においては、1個以上でN−1個以下の気筒を休止するように構成してもよい。
【0045】
【発明の効果】
以上のように、本発明の可変気筒式内燃機関の制御装置によれば、気筒休止機構の故障の有無にかかわらず、アイドル回転数制御、減速フューエルカット制御および補機の駆動制御をいずれも適切に行うことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態に係る制御装置およびそれを適用した可変気筒式内燃機関の概略構成を示す図である。
【図2】制御パラメータの設定処理を示すフローチャートである。
【図3】故障判定処理を示すフローチャートである。
【図4】各種の制御処理を示すフローチャートである。
【符号の説明】
1 制御装置
2 ECU(故障判定手段、目標アイドル回転数設定手段、フューエルカット回転数設定手段、制御手段)
3 可変気筒式内燃機関
4 気筒休止機構
#1〜#6 気筒
10 エアコンディショナー(補機)
11 エアコンクラッチ(補機用クラッチ)
NE エンジン回転数(可変気筒式内燃機関の回転数)
NOBJ 目標アイドル回転数
NOBJNORMAL 目標アイドル回転数の正常時用値
NOBJEM 目標アイドル回転数の故障時用値
NFC フューエルカット回転数
NFCNORMAL フューエルカット回転数の正常時用値
NFCEM フューエルカット回転数の故障時用値
【発明の属する技術分野】
本発明は、複数の気筒のすべてを運転する全気筒運転と、前記複数の気筒のうちの一部の運転を気筒休止機構により休止する部分気筒運転とに切り換えて運転される可変気筒式内燃機関の制御装置に関し、特に、アイドル回転数制御、減速フューエルカット制御および補機の駆動制御を実行するものに関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、可変気筒式内燃機関の制御装置として、例えば特許文献1に記載されたものが知られている。この可変気筒式内燃機関は、車両に搭載されたV型6気筒タイプのものであり、片側バンクの3つの可変気筒を運転・休止状態に切り換える気筒休止機構を備えている。この可変気筒式内燃機関では、制御装置により気筒休止機構およびインジェクタが制御されることにより、3つの可変気筒の動弁機構が作動状態から休止状態に切り換えられると同時に、3つの可変気筒への燃料噴射が停止され、それにより、3つの可変気筒が運転状態から休止状態に切り換えられる。一方、以上と逆の動作により、3つの可変気筒が休止状態から運転状態に切り換えられる。すなわち、可変気筒式内燃機関は、6つの気筒のすべてを運転する全気筒運転と、3つの可変気筒の運転を休止する部分気筒運転とに切り換えて運転される。
【0003】
この制御装置では、部分気筒運転から全気筒運転に切り換える切換制御中、3つの可変気筒への燃料噴射を中止したままで、3つの可変気筒用の動弁機構を作動させ、それ以降のLAFセンサの検出信号に応じて、動弁機構を含む動弁系が正常に作動しているか否かを判定し、そして、3つの可変気筒用の動弁系が故障していると判定されたときには、それ以降の3つの可変気筒への燃料噴射が停止される。すなわち、3つの可変気筒の運転が停止される。
【0004】
【特許文献1】
特開2002−221055号公報(第4〜5頁、第2図)
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
上記従来の制御装置によれば、3つの可変気筒用の動弁系が故障していると判定された場合、3つの可変気筒への燃料噴射の停止すなわち3つの可変気筒の運転停止以外の格別の制御動作を実行していないので、制御性が低く、様々な運転条件下で可変気筒式内燃機関を適切に制御できないという問題がある。例えば、アイドル運転中の回転数制御(以下「アイドル回転数制御」という)を全気筒運転中に実行するように構成されていた場合、動弁系の故障に起因して稼働気筒数が3つに減少すると、内燃機関全体としての燃焼エネルギが低下するため、可変気筒式内燃機関のフリクションなどの負荷に抗しながらアイドル運転を継続するのが困難になり、可変気筒式内燃機関が停止してしまう可能性がある。また、車両の減速時に気筒への燃料供給を停止する減速フューエルカット制御中、または、エアコンディショナーなどの補機の駆動制御中にも、上記のような故障が発生すると同じ理由により、負荷に抗しながら運転を継続するのが困難になり、可変気筒式内燃機関が停止してしまう可能性がある。
【0006】
本発明は、上記課題を解決するためになされたもので、気筒休止機構の故障の有無にかかわらず、アイドル回転数制御、減速フューエルカット制御および補機の駆動制御をいずれも適切に行うことができる可変気筒式内燃機関の制御装置を提供することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】
この目的を達成するために、請求項1に係る発明は、複数の気筒#1〜#6のすべてを運転する全気筒運転と、複数の気筒のうちの一部#1〜#3の運転を気筒休止機構4により休止する部分気筒運転とに切り換えて運転される可変気筒式内燃機関3において、内燃機関3のアイドル運転中の回転数(例えば実施形態における(以下、この項において同じ)エンジン回転数NE)を目標アイドル回転数NOBJに制御する可変気筒式内燃機関3の制御装置1であって、気筒休止機構4の故障を判定する故障判定手段(ECU2、ステップ1,20)と、目標アイドル回転数NOBJを、故障判定手段により気筒休止機構4が正常であると判定されたとき(ステップ1の判別結果がNOのとき)には、正常時用値NOBJNORMALに設定し、気筒休止機構4が故障していると判定されたとき(ステップ1の判別結果がYESのとき)には、正常時用値と異なる故障時用値NOBJEMに設定する目標アイドル回転数設定手段(ECU2、ステップ3,8)と、を備えることを特徴とする。
【0008】
この可変気筒式内燃機関の制御装置によれば、目標アイドル回転数が、気筒休止機構が正常であると判定されたときには、正常時用値に設定され、気筒休止機構が故障していると判定されたときには、正常時用値と異なる故障時用値に設定される。したがって、例えば、アイドル運転中の回転数制御(以下「アイドル回転数制御」という)を全気筒運転で実行するように構成されている場合において、気筒休止機構の故障により部分気筒運転から全気筒運転への切り換えが不可能なときでも、目標アイドル回転数の故障時用値を正常時用値よりも高く設定しておくことにより、アイドル回転数制御中、稼動気筒数の減少に起因する燃焼エネルギの低下を補償でき、それにより、従来と異なり、可変気筒式内燃機関のフリクションなどの負荷に抗しながら、アイドル運転を適切に継続することができる。一方、上記とは逆に、アイドル回転数制御を部分気筒運転で実行するように構成されている場合において、気筒休止機構の故障により全気筒運転から部分気筒運転への切り換えが不可能なときでも、目標アイドル回転数の故障時用値を正常時用値よりも低く設定しておくことにより、アイドル運転中の可変気筒式内燃機関の振動を抑制しながら、アイドル運転を実行することができる。以上のように、気筒休止機構の故障の有無にかかわらず、アイドル回転数制御を適切に行うことができる。
【0009】
請求項2に係る発明は、複数の気筒#1〜#6のすべてを運転する全気筒運転と、複数の気筒のうちの一部#1〜#3の運転を気筒休止機構4により休止する部分気筒運転とに切り換えて運転される可変気筒式内燃機関3において、減速時に内燃機関3の回転数(エンジン回転数NE)が所定のフューエルカット回転数NFC以上であるときには、内燃機関3の複数の気筒への燃料供給を停止する減速フューエルカット制御を実行する可変気筒式内燃機関3の制御装置1であって、気筒休止機構4の故障を判定する故障判定手段(ECU2、ステップ1,20)と、所定のフューエルカット回転数NFCを、故障判定手段により気筒休止機構4が正常であると判定されたとき(ステップ1の判別結果がNOのとき)には、正常時用値NFCNORMALに設定し、気筒休止機構4が故障していると判定されたとき(ステップ1の判別結果がYESのとき)には、正常時用値と異なる故障時用値NFCEMに設定するフューエルカット回転数設定手段(ECU2、ステップ5,10)と、を備えることを特徴とする。
【0010】
この可変気筒式内燃機関の制御装置によれば、減速フューエルカット制御の実行条件を規定する所定のフューエルカット回転数が、気筒休止機構が正常であると判定されたときには、正常時用値に設定され、気筒休止機構が故障していると判定されたときには、正常時用値と異なる故障時用値に設定される。したがって、例えば、減速フューエルカット制御を全気筒運転で実行するように構成されている場合において、気筒休止機構の故障により部分気筒運転から全気筒運転への切り換えが不可能なときでも、フューエルカット回転数の故障時用値を正常時用値よりも高く設定しておくことにより、減速フューエルカット制御中、稼動気筒数の減少に起因する燃焼エネルギの低下を補償でき、それにより、従来と異なり、可変気筒式内燃機関のフリクションなどの負荷に抗しながら、減速フューエルカット運転を適切に継続することができる。一方、上記とは逆に、減速フューエルカット制御を部分気筒運転で実行するように構成されている場合において、気筒休止機構の故障により全気筒運転から部分気筒運転への切り換えが不可能なときでも、フューエルカット回転数の故障時用値を、正常時用値よりも低く設定しておくことにより、減速フューエルカット制御を実行可能な回転数域を拡大することができる。以上のように、気筒休止機構の故障の有無にかかわらず、減速フューエルカット制御を適切に行うことができる。
【0011】
請求項3に係る発明は、複数の気筒#1〜#6のすべてを運転する全気筒運転と、複数の気筒のうちの一部#1〜#3の運転を気筒休止機構4により休止する部分気筒運転とに切り換えて運転されるとともに、補機(エアコンディショナー10)を補機用クラッチ(エアコンクラッチ11)を介して駆動する可変気筒式内燃機関3の制御装置1であって、気筒休止機構4の故障を判定する故障判定手段(ECU2、ステップ1,20)と、故障判定手段により気筒休止機構が故障していると判定されたとき(ステップ1,34の判別結果がYESのとき)には、補機用クラッチを遮断する制御手段(ECU2、ステップ36)と、を備えることを特徴とする。
【0012】
この可変気筒式内燃機関の制御装置によれば、故障判定手段により気筒休止機構が故障していると判定されたときには、補機用クラッチが遮断され、内燃機関から補機への動力伝達が遮断される。したがって、例えば、補機の駆動制御を全気筒運転で実行するように構成されている場合において、気筒休止機構の故障により部分気筒運転から全気筒運転への切り換えが不可能なときでも、補機への動力伝達の遮断による負荷の低減により、可変気筒式内燃機関の停止を回避することができる。以上のように、気筒休止機構の故障の有無にかかわらず、補機の駆動制御を適切に行うことができる。
【0013】
【発明の実施の形態】
以下、図面を参照しながら、本発明の一実施形態に係る可変気筒式内燃機関の制御装置について説明する。図1は、本実施形態に係る制御装置およびそれを適用した可変気筒式内燃機関の概略構成を示している。同図に示すように、制御装置1は、ECU2を備えており、このECU2は、後述するように、可変気筒式内燃機関(以下「エンジン」という)3のアイドル運転制御、減速フューエルカット制御およびエアコン駆動制御などを実行する。
【0014】
エンジン3は、V型6気筒のDOHCガソリンエンジンであり、右バンク3Rの3つの気筒#1,#2,#3と、左バンク3Lの3つの気筒#4,#5,#6とを備えている。また、この右バンク3Rには、気筒休止機構4が設けられている。
【0015】
この気筒休止機構4は、油路6a,6bを介して図示しない油圧ポンプに接続されている。また、油圧ポンプと気筒休止機構4の間には、吸気弁用および排気弁用の電磁弁5a,5bが配置されている。これらの電磁弁5a,5bは、双方ともECU2に電気的に接続された常閉型のものであり、ECU2からの駆動信号によりONされたときに、油路6a,6bをそれぞれ開放する。部分気筒運転時には、電磁弁5a,5bが双方ともONされて油路6a,6bを開放することにより、気筒休止機構4に対して油圧ポンプからの油圧が供給される。これにより、気筒休止機構4は、右バンク3Rの気筒#1〜#3において、吸気弁と吸気カムの間ならびに排気弁と排気カムの間の連結を解除し(いずれも図示せず)、吸気弁および排気弁を休止状態(閉鎖状態)にする。
【0016】
一方、全気筒運転時には、上記とは逆に、電磁弁5a,5bがともにOFFされて油路6a,6bを閉鎖することにより、気筒休止機構4に対して油圧ポンプからの油圧は供給されない。これにより、気筒休止機構4は、吸気弁と吸気カムの間ならびに排気弁と排気カムの間を連結し、吸気弁および排気弁を可動状態にする。以上のような気筒休止機構4は、具体的には、例えば特開2001−90564号に示されたものと同様に構成されている。
【0017】
また、エンジン3の吸気管7の途中には、スロットル弁8が配置されている。このスロットル弁8には、アクチュエータ8aが連結されており、このアクチュエータ8aは、ECU2に電気的に接続されている。ECU2は、後述するアイドル回転数制御などを実行する際、アクチュエータ8aを介して、スロットル弁8の開度を制御する。
【0018】
さらに、吸気管7には、スロットル弁開度センサ20が取り付けられている。このスロットル弁開度センサ20は、スロットル弁8の開度(以下「スロットル弁開度」という)THを検出して、その検出信号をECU2に出力する。
【0019】
また、吸気管7は、インテークマニホールド7aを介して6つの気筒#1〜#6にそれぞれ接続されている。インテークマニホールド7aの各分岐部7bには、各気筒の図示しない吸気ポートに臨んでインジェクタ9が配置され、取り付けられている。これらのインジェクタ9は、エンジン3の全気筒運転時に、ECU2からの駆動信号によって駆動されることにより、燃料を分岐部7b内に噴射する。また、部分気筒運転時には、右バンク3Rの3つのインジェクタ9は、燃料噴射を行わないように制御される。
【0020】
さらに、エンジン3には、補機としての空調用のエアコンディショナー(図では「AC」と記す)10が設けられている。このエアコンディショナー10の図示しないエアコンプレッサは、エアコンクラッチ11を介してエンジン3の図示しないクランクシャフトに連結されている。このエアコンクラッチ11(補機用クラッチ)は、ECU2からの駆動信号によって接続・遮断され、それにより、エンジン3のトルクがエアコンディショナー10に伝達・遮断される。
【0021】
一方、ECU2には、アクセル開度センサ21、エンジン回転数センサ22、車速センサ23、LAFセンサ24および水温センサ25が接続されている。これらのアクセル開度センサ21、エンジン回転数センサ22および車速センサ23はそれぞれ、エンジン3を搭載した車両のアクセルペダル(ともに図示せず)の踏み込み量(以下「アクセル開度」という)AP、エンジン回転数NE(回転数)および車速VPを検出して、その検出信号をECU2に出力する。
【0022】
また、LAFセンサ24は、図示しない排気管に設けられており、排気管内を流れる排気ガス中の酸素濃度をリニアに検出し、その酸素濃度に比例する検出信号をECU2に出力する。さらに、水温センサ25は、サーミスタなどで構成され、エンジン3のシリンダブロック内を循環する冷却水の温度であるエンジン水温TWを検出して、その検出信号をECU2に出力する。
【0023】
一方、ECU2は、I/Oインターフェース(図示せず)、CPU2a、RAM2bおよびROM2cなどを備えたマイクロコンピュータで構成されている。なお、本実施形態では、ECU2により、故障判定手段、目標アイドル回転数設定手段、フューエルカット回転数設定手段および制御手段が構成されている。
【0024】
ECU2は、前述した各種のセンサ20〜25の検出信号に応じて、エンジン3の運転状態を判別するとともに、ROM2cに予め記憶された制御プログラムやRAM2bに記憶されたデータなどに従って、後述するように、制御パラメータの設定処理、気筒休止機構4の故障判定処理、アイドル回転数制御、減速フューエルカット制御およびエアコン駆動制御などを実行する。
【0025】
次に、図2を参照しながら、上記各種の制御で用いる各種の制御パラメータの設定処理について説明する。本プログラムは所定周期で実行される。
【0026】
このプログラムでは、まず、ステップ1(図では「S1」と略す。以下同じ)において、全気筒復帰故障フラグF_CYLALLNGが「1」であるか否かを判別する。この全気筒復帰故障フラグF_CYLALLNGは、部分気筒運転から全気筒運転への復帰不能であるような気筒休止機構4の故障が発生しているか否かを表すものであり、具体的には、図3のステップ20の故障判定処理において、特開2002−221055号公報に記載された手法と同様に、以下のように設定される。
【0027】
すなわち、この故障判定処理では、気筒休止機構4を駆動することにより、右バンク3Rの気筒#1〜#3を休止状態から運転状態に切り換える切換制御を実行し、その切換制御の際、3つの気筒#1〜#3への燃料噴射を中止したままで、これらの3つの気筒用の動弁機構を作動させ、それ以降のLAFセンサ24の検出信号に応じて、動弁機構を含む動弁系が正常に作動しているか否かが判定される。そして、3つの可変気筒用の動弁系が故障していると判定されたときには、それを表すために、全気筒復帰故障フラグF_CYLALLNGが「1」に設定され、正常であると判定されたときには、それを表すために、全気筒復帰故障フラグF_CYLALLNGが「0」に設定される。
【0028】
図2に戻り、ステップ1の判別結果がNOで、気筒休止機構4が正常であるときには、ステップ2に進み、目標アイドル回転数の正常時用値NOBJNORMALを、エンジン水温TWに応じて、ROM2c内の図示しないテーブルを検索することにより、算出する。このテーブルでは、正常時用値NOBJNORMALは、エンジン水温TWがエンジン3の暖機運転の実行温度域(例えば80゜C未満)にあるときには、エンジン水温TWが低いほど、より高い値に設定されており、エンジン水温TWが上記実行温度域よりも高いとき(例えば暖機運転が終了しているとき)には、上記実行温度域の値よりも低い所定値(例えば550rpm)に設定されている。次いで、ステップ3に進み、アイドル回転数制御で用いる目標アイドル回転数NOBJを、上記ステップ2で算出した正常時用値NOBJNORMALに設定する。
【0029】
次に、ステップ4で、フューエルカット回転数の正常時用値NFCNORMALを、エンジン水温TWに応じて、ROM2c内の図示しないテーブルを検索することにより、算出する。このテーブルでは、フューエルカット回転数の正常時用値NFCNORMALは、エンジン水温TWがエンジン3の暖機運転の実行温度域(例えば80゜C未満)にあるときには、エンジン水温TWが低いほど、より高い値に設定されており、エンジン水温TWが上記実行温度域よりも高いときには、上記実行温度域の値よりも低い所定値(例えば900rpm)に設定されている。なお、このステップ4で用いるテーブルでは、フューエルカット回転数の正常時用値NFCNORMALは、上記目標アイドル回転数の正常時用値NOBJNORMALよりも高い値に設定されている。次いで、ステップ5に進み、減速フューエルカット制御で用いるフューエルカット回転数NFCを、上記ステップ4で算出した正常時用値NFCNORMALに設定する。次に、ステップ6に進み、エアコン停止フラグF_ACSTOPを「0」に設定した後、本プログラムを終了する。
【0030】
一方、ステップ1の判別結果がYESで、気筒休止機構4の故障により部分気筒運転から全気筒運転への復帰が不能であるときには、ステップ7に進み、エンジン水温TWに応じて、ROM2c内の図示しないテーブルを検索することにより、目標アイドル回転数の故障時用値NOBJEMを算出する。このテーブルでは、目標アイドル回転数の故障時用値NOBJEMは、エンジン水温TWがエンジン3の暖機運転の実行温度域(例えば80゜C未満)にあるときには、エンジン水温TWが低いほど、より高い値に設定されており、エンジン水温TWが上記実行温度域よりも高いときには、上記実行温度域の値よりも低い所定値(例えば800rpm)に設定されている。なお、このステップ7で用いるテーブルでは、故障時用値NOBJEMは、前述した正常時用値NOBJNORMALよりも高い値に設定されている。次いで、ステップ8に進み、目標アイドル回転数NOBJを上記ステップ7で算出した故障時用値NOBJEMに設定する。
【0031】
次に、ステップ9に進み、エンジン水温TWに応じて、ROM2c内の図示しないテーブルを検索することにより、フューエルカット回転数の故障時用値NFCEMを算出する。このテーブルでは、フューエルカット回転数の故障時用値NFCEMは、エンジン水温TWがエンジン3の暖機運転の実行温度域(例えば80゜C未満)にあるときには、エンジン水温TWが低いほど、より高い値に設定されており、エンジン水温TWが上記実行温度域よりも高いときには、上記実行温度域の値よりも低い所定値(例えば1200rpm)に設定されている。なお、このステップ9で用いるテーブルでは、フューエルカット回転数の故障時用値NFCEMは、上記目標アイドル回転数の故障時用値NOBJEMよりも高くかつ前記フューエルカット回転数の正常時用値NFCNORMALよりも高い値に設定されている。次いで、ステップ10に進み、フューエルカット回転数NFCを、上記ステップ9で算出した故障時用値NFCEMに設定する。その後、ステップ11に進み、エアコン停止フラグF_ACSTOPを「1」に設定した後、本プログラムを終了する。
【0032】
次に、図4を参照しながら、前述した各種の制御処理について説明する。このプログラムは所定周期で実行される。このプログラムでは、まず、ステップ30において、減速フューエルカット制御フラグF_DECFCが「1」であるか否かを判別する。この減速フューエルカット制御フラグF_DECFCは、以下の減速フューエルカット制御の実行条件(a),(b)がいずれも成立しているときには「1」に、不成立のときには「0」にそれぞれ設定される。
(a)エンジン回転数NEが前述したフューエルカット回転数NFC以上であること。
(b)アクセル開度APが所定開度(例えば値0)であること。
【0033】
ステップ30の判別結果がYESで、減速フューエルカット制御の実行条件が成立しているときには、ステップ31に進み、減速フューエルカット制御を実行する。この減速フューエルカット制御では、インジェクタ9による燃料噴射が停止される。この後、本プログラムを終了する。
【0034】
一方、ステップ30の判別結果がNOで、減速フューエルカット制御の実行条件が不成立であるときには、ステップ32に進み、アイドル制御フラグF_IDLEが「1」であるか否かを判別する。このアイドル制御フラグF_IDLEは、アイドル回転数制御の実行条件(アクセル開度AP、エンジン回転数NEおよび車速VPなどに基づく条件)が成立しているときには「1」に、不成立のときには「0」にそれぞれ設定される。
【0035】
この判別結果がYESで、アイドル回転数制御の実行条件が成立しているときには、ステップ33に進み、アイドル回転数制御を実行する。具体的には、エンジン回転数NEが前述した目標アイドル回転数NOBJになるように、スロットル弁8の開度が制御される。この後、本プログラムを終了する。
【0036】
一方、ステップ32の判別結果がNOで、アイドル回転数制御の実行条件が不成立であるときには、ステップ34に進み、前述したエアコン停止フラグF_ACSTOPが「1」であるか否かを判別する。この判別結果がNOのときには、エアコンディショナー10の駆動制御の実行条件が成立しているとして、ステップ35に進み、エアコン駆動制御を実行する。このエアコン駆動制御では、所定のエアコンの動作条件(エンジン3の運転状態およびエアコンスイッチの状態に応じて決まる条件)が成立しているか否かに応じて、エアコンクラッチ11の接続・遮断が制御される。すなわち、所定のエアコンの動作条件が成立しているときには、エアコンクラッチ11が接続状態に保持され、それにより、エンジン3のトルクによってエアコンディショナー10のエアコンプレッサが駆動される。この後、本プログラムを終了する。
【0037】
一方、ステップ34の判別結果がYESのときには、エアコンディショナー10を停止すべきであるとして、ステップ36に進み、エアコン停止制御を実行する。具体的には、エアコンクラッチ11を遮断し、エンジン3からエアコンディショナー10へのトルク伝達を遮断することにより、エアコンディショナー10を停止する。この後、本プログラムを終了する。
【0038】
以上のように、本実施形態の制御装置1によれば、気筒休止機構4の故障により部分気筒運転から全気筒運転への切り換えが不可能であるとき(ステップ1の判別結果がYESのとき)には、目標アイドル回転数NOBJが、正常時用値NOBJNORMALよりも高い故障時用値NOBJEMに設定されるので、アイドル回転数制御を実行する場合、上記故障が発生しているときでも、稼動気筒数の減少に起因する燃焼エネルギの低下を補償でき、それにより、従来と異なり、エンジン3のフリクションなどの負荷に抗しながら、アイドル運転を適切に継続することができる。すなわち、気筒休止機構4の故障の有無にかかわらず、アイドル回転数制御を適切に行うことができる。
【0039】
また、気筒休止機構4の故障により部分気筒運転から全気筒運転への切り換えが不可能であるときには、減速フューエルカット制御の実行条件を規定する所定のフューエルカット回転数NFCが、正常時用値NFCNORMALよりも高い故障時用値NFCEMに設定されるので、減速フューエルカット制御を実行するする場合、上記故障が発生しているときでも、稼動気筒数の減少に起因する燃焼エネルギの低下を補償でき、それにより、従来と異なり、エンジン3のフリクションなどの負荷に抗しながら、減速フューエルカット運転を適切に継続することができる。すなわち、気筒休止機構4の故障の有無にかかわらず、減速フューエルカット制御を適切に行うことができる。
【0040】
さらに、気筒休止機構4の故障により部分気筒運転から全気筒運転への切り換えが不可能であるときには、エアコンクラッチ11が遮断され、エンジン3からエアコンディショナー10へのトルク伝達が遮断されるので、このトルク伝達の遮断による負荷の低減により、エンジン3の停止を回避することができる。すなわち、気筒休止機構4の故障の有無にかかわらず、エアコン駆動制御を適切に行うことができる。
【0041】
なお、実施形態では、目標アイドル回転数NOBJの正常時用値NOBJNORMALおよび故障時用値NOBJEMを、エンジン水温TWに応じて設定したが、これらの値NOBJNORMAL,NOBJEMの設定手法はこれに限らないことは言うまでもない。例えば、正常時用値NOBJNORMALおよび故障時用値NOBJEMを、エンジン水温TW以外の運転状態パラメータ(例えば外気温)に応じて設定してもよく、または所定の2つの一定値にそれぞれ設定してもよい。さらに、正常時用値NOBJNORMALを、エンジン水温TWなどの運転状態パラメータに応じて設定するとともに、これを補正することにより、故障時用値NOBJEMを算出するようにしてもよい。
【0042】
また、実施形態は、アイドル回転数制御および減速フューエルカット制御を全気筒運転中に行うようにした例であるが、これらの制御を部分気筒運転中に行うようにしてもよい。その場合、気筒休止機構4の故障により、全気筒運転から部分気筒運転への切り換えが不可能なときには、目標アイドル回転数NOBJの故障時用値NOBJEMを、正常時用値NOBJNORMALよりも低い値に設定し、さらに、フューエルカット回転数NFCの故障時用値NFCEMを正常時用値NFCNORMALよりも低い値に設定すればよい。このようにすれば、アイドル運転中のエンジン振動を抑制しながら、アイドル運転を実行することができるとともに、減速フューエルカット制御を実行可能な回転数域を拡大することができる。
【0043】
さらに、本発明の制御装置1が適用される可変気筒式内燃機関の補機は、実施形態のエアコンディショナー10に限らず、エンジン3のトルクにより補機用クラッチを介して駆動されるものであればよい。また、本発明の制御装置1は、実施形態の車両用の可変気筒式内燃機関3に限らず、船舶などの様々な産業機械用の可変気筒式内燃機関に適用可能である。
【0044】
また、実施形態のエンジン3は、部分気筒運転を実行する際、気筒休止機構4により右バンク3Rの3気筒#1〜#3の運転を休止するように構成した例であるが、本発明の制御装置1が適用される可変気筒式内燃機関において、部分気筒運転の際に休止される気筒数は、実施形態の例に限らないことは言うまでもない。例えば、N気筒(N:整数)の可変気筒式内燃機関においては、1個以上でN−1個以下の気筒を休止するように構成してもよい。
【0045】
【発明の効果】
以上のように、本発明の可変気筒式内燃機関の制御装置によれば、気筒休止機構の故障の有無にかかわらず、アイドル回転数制御、減速フューエルカット制御および補機の駆動制御をいずれも適切に行うことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態に係る制御装置およびそれを適用した可変気筒式内燃機関の概略構成を示す図である。
【図2】制御パラメータの設定処理を示すフローチャートである。
【図3】故障判定処理を示すフローチャートである。
【図4】各種の制御処理を示すフローチャートである。
【符号の説明】
1 制御装置
2 ECU(故障判定手段、目標アイドル回転数設定手段、フューエルカット回転数設定手段、制御手段)
3 可変気筒式内燃機関
4 気筒休止機構
#1〜#6 気筒
10 エアコンディショナー(補機)
11 エアコンクラッチ(補機用クラッチ)
NE エンジン回転数(可変気筒式内燃機関の回転数)
NOBJ 目標アイドル回転数
NOBJNORMAL 目標アイドル回転数の正常時用値
NOBJEM 目標アイドル回転数の故障時用値
NFC フューエルカット回転数
NFCNORMAL フューエルカット回転数の正常時用値
NFCEM フューエルカット回転数の故障時用値
Claims (3)
- 複数の気筒のすべてを運転する全気筒運転と、前記複数の気筒のうちの一部の運転を気筒休止機構により休止する部分気筒運転とに切り換えて運転される可変気筒式内燃機関において、当該内燃機関のアイドル運転中の回転数を目標アイドル回転数に制御する可変気筒式内燃機関の制御装置であって、
前記気筒休止機構の故障を判定する故障判定手段と、
前記目標アイドル回転数を、前記故障判定手段により前記気筒休止機構が正常であると判定されたときには、正常時用値に設定し、前記気筒休止機構が故障していると判定されたときには、前記正常時用値と異なる故障時用値に設定する目標アイドル回転数設定手段と、
を備えることを特徴とする可変気筒式内燃機関の制御装置。 - 複数の気筒のすべてを運転する全気筒運転と、前記複数の気筒のうちの一部の運転を気筒休止機構により休止する部分気筒運転とに切り換えて運転される可変気筒式内燃機関において、減速時に当該内燃機関の回転数が所定のフューエルカット回転数以上であるときには、前記内燃機関の前記複数の気筒への燃料供給を停止する減速フューエルカット制御を実行する可変気筒式内燃機関の制御装置であって、
前記気筒休止機構の故障を判定する故障判定手段と、
前記所定のフューエルカット回転数を、前記故障判定手段により前記気筒休止機構が正常であると判定されたときには、正常時用値に設定し、前記気筒休止機構が故障していると判定されたときには、前記正常時用値と異なる故障時用値に設定するフューエルカット回転数設定手段と、
を備えることを特徴とする可変気筒式内燃機関の制御装置。 - 複数の気筒のすべてを運転する全気筒運転と、前記複数の気筒のうちの一部の運転を気筒休止機構により休止する部分気筒運転とに切り換えて運転されるとともに、補機を補機用クラッチを介して駆動する可変気筒式内燃機関の制御装置であって、
前記気筒休止機構の故障を判定する故障判定手段と、
当該故障判定手段により前記気筒休止機構が故障していると判定されたときには、前記補機用クラッチを遮断する制御手段と、
を備えることを特徴とする可変気筒式内燃機関の制御装置。
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