JP2004335805A - 半導体集積回路 - Google Patents
半導体集積回路 Download PDFInfo
- Publication number
- JP2004335805A JP2004335805A JP2003130769A JP2003130769A JP2004335805A JP 2004335805 A JP2004335805 A JP 2004335805A JP 2003130769 A JP2003130769 A JP 2003130769A JP 2003130769 A JP2003130769 A JP 2003130769A JP 2004335805 A JP2004335805 A JP 2004335805A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- power supply
- noise
- circuit
- semiconductor integrated
- integrated circuit
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Pending
Links
- 239000004065 semiconductor Substances 0.000 title claims abstract description 55
- 239000003990 capacitor Substances 0.000 claims abstract description 57
- 230000008030 elimination Effects 0.000 claims description 22
- 238000003379 elimination reaction Methods 0.000 claims description 22
- 238000010586 diagram Methods 0.000 abstract description 16
- 239000002184 metal Substances 0.000 description 36
- 230000000694 effects Effects 0.000 description 11
- 238000012986 modification Methods 0.000 description 4
- 230000004048 modification Effects 0.000 description 4
- 239000000758 substrate Substances 0.000 description 4
- 230000007423 decrease Effects 0.000 description 3
- 238000005476 soldering Methods 0.000 description 2
- 230000002411 adverse Effects 0.000 description 1
- 238000000034 method Methods 0.000 description 1
- 230000000630 rising effect Effects 0.000 description 1
Images
Landscapes
- Semiconductor Integrated Circuits (AREA)
- Filters And Equalizers (AREA)
- Logic Circuits (AREA)
Abstract
【課題】電源供給線路から侵入したノイズだけでなく、グランド線路から侵入したノイズをも除去可能なノイズ除去回路を備えた半導体集積回路を提供する。
【解決手段】半導体集積回路1−1は、内部回路2と、電源供給線路3及びグランド線路4に形成されたノイズ除去回路5とを備えている。ノイズ除去回路5は、インダクタ素子51,キャパシタ素子53,キャパシタ素子54でなるπ型のノイズフィルタに、インダクタ素子52を付加した構成となっている。これにより、外部電源100の外部電源端子101から電源供給線路3に侵入したノイズN1を除去するだけでなく、インダクタ素子52の機能によって、外部グランド端子102からグランド線路4に侵入したノイズN2も除去する。
【選択図】 図1
【解決手段】半導体集積回路1−1は、内部回路2と、電源供給線路3及びグランド線路4に形成されたノイズ除去回路5とを備えている。ノイズ除去回路5は、インダクタ素子51,キャパシタ素子53,キャパシタ素子54でなるπ型のノイズフィルタに、インダクタ素子52を付加した構成となっている。これにより、外部電源100の外部電源端子101から電源供給線路3に侵入したノイズN1を除去するだけでなく、インダクタ素子52の機能によって、外部グランド端子102からグランド線路4に侵入したノイズN2も除去する。
【選択図】 図1
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
この発明は、内部回路用の電源に混入したノイズを除去するためのノイズ除去回路を備えた半導体集積回路に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来、この種の半導体集積回路として、例えば特許文献1に記載の技術がある。
図14は、この従来の半導体集積回路を示す回路図である。
図14に示すように、この半導体集積回路は、内部回路200と、キャパシタ素子211、212及びインダクタ素子213で構成されたノイズ除去回路としてのπ型フィルタ210とを有している。そして、内部回路200に電源電圧を供給するための電源供給線路221と内部回路200にグランド電圧を供給するためのグランド線路222とが、π型フィルタ210を介して外部の電源端子101,グランド端子102にそれぞれ接続されている。
これにより、外部の端子101,102から侵入したノイズをノイズ除去回路によって可能な限り除去しようとするものである。
【0003】
【特許文献1】
特開2001−345423号公報
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
しかし、上記した従来の半導体集積回路では、次のような問題がある。
従来の半導体集積回路では、π型フィルタ210をノイズ除去回路として採用している。すなわち、このノイズ除去回路は、電源供給線路221上にインダクタ素子213を配し、このインダクタ素子213の両側に、キャパシタ素子211,212を配すると共に、これらキャパシタ素子211、212のそれぞれを、電源供給線路221とグランド線路222とに接続した構成となっている。
したがって、かかるノイズ除去回路によれば、外部の電源端子101から電源供給線路221内に侵入したノイズN1は、キャパシタ素子211、インダクタ素子213、キャパシタ素子212で除去されることとなる。
しかしながら、外部のグランド端子102からグランド線路222内に侵入したノイズN2に対しては、π型フィルタ210によるノイズ除去機能が働かず、ノイズN2はグランド線路222を素通りして、内部回路200に入り込むこととなる。このため、内部回路200の動作に悪影響を与える可能性が非常に高い。
【0005】
この発明は上述した課題を解決するためになされたもので、電源供給線路から侵入したノイズだけでなく、グランド線路から侵入したノイズをも除去可能なノイズ除去回路を備えた半導体集積回路を提供することを目的とするものである。
【0006】
【課題を解決するための手段】
上記課題を解決するために、請求項1の発明は、内部回路と、外部電源端子からの直流電源電圧を内部回路に供給するための電源供給線路及び外部グランド端子からのグランド電圧を内部回路に供給するためのグランド線路の途中に設けたノイズ除去回路とを具備する半導体集積回路であって、ノイズ除去回路は、電源供給線路に設けられた第1のインダクタ素子と、グランド線路に設けられた第2のインダクタ素子と、第1及び第2のインダクタ素子の入力側において、電源供給線路とグランド線路とに接続された第1のキャパシタ素子と、第1及び第2のインダクタ素子の出力側において、電源供給線路とグランド線路とに接続された第2のキャパシタ素子とを具備する構成とした。
かかる構成により、高周波のノイズが直流電源電圧と共に外部電源端子から電源供給線路に侵入すると、第1のインダクタ素子,第1のキャパシタ素子,第2のキャパシタ素子によって濾波され、ノイズをほとんど含まない直流電源電圧が内部回路に供給されることとなる。また、高周波のノイズが外部グランド端子からグランド線路に侵入した場合には、このノイズはグランド線路に設けられた第2のインダクタ素子によって濾波されるので、グランド電圧のみが内部回路に供給されることとなる。
【0007】
特に、請求項2の発明は、請求項1に記載の半導体集積回路において、複数のノイズ除去回路を直列に接続して多段化した構成としている。
かかる構成により、前段のノイズ除去回路で濾波し得なかったノイズを後段のノイズ除去回路で濾波することができるので、ノイズのほぼ完全な除去が可能となる。
【0008】
一方、請求項3の発明は、内部回路と、外部電源端子からの直流電源電圧を内部回路に供給するための電源供給線路及び外部グランド端子からのグランド電圧を内部回路に供給するためのグランド線路の途中に設けたノイズ除去回路とを具備する半導体集積回路であって、ノイズ除去回路は、電源供給線路に設けられた第1及び第2のインダクタ素子と、これら第1及び第2のインダクタ素子の間において、電源供給線路とグランド線路とに接続されたキャパシタ素子と、グランド線路に設けられた第3のインダクタ素子とを具備する構成とした。
かかる構成により、高周波のノイズが外部電源端子から電源供給線路に侵入すると、第1及び第2のインダクタ素子とキャパシタ素子とによって濾波され、外部グランド端子からグランド線路に侵入したノイズは、第3のインダクタ素子によって濾波されることとなる。
【0009】
また、請求項4の発明は、請求項3に記載の半導体集積回路において、キャパシタ素子とグランド線路との接続部に関して第3のインダクタ素子と反対側に位置するグランド線路の部位に第4のインダクタ素子を設けた構成としてある。
かかる構成により、グランド線路に侵入したノイズは、第3のインダクタ素子だけでなく、第4のインダクタ素子によっても濾波される。
【0010】
特に、請求項5の発明は、請求項3または請求項4に記載の半導体集積回路において、複数のノイズ除去回路を直列に接続して多段化した構成としてある。
【0011】
【発明の実施の形態】
以下、この発明の実施の形態について図面を参照して説明する。
(第1実施形態)
図1は、この発明の第1実施形態に係る半導体集積回路の回路図である。
図1に示すように、この半導体集積回路1−1は、内部回路2に外部電源100を接続するための電源供給線路3及びグランド線路4に、ノイズ除去回路5を形成した構造になっている。
【0012】
電源供給線路3は、外部電源100の外部電源端子101から直流電源電圧Vccを内部回路2に供給するための線路であり、内部回路2の電源端子20から半導体集積回路1−1の縁部に延出している。
一方、グランド線路4は、外部電源100の外部グランド端子102からグランド電圧V0(ゼロボルト)を内部回路2に供給するための線路であり、電源供給線路3と同様に、内部回路2のグランド端子21から半導体集積回路1−1の縁部に延出している。
【0013】
ノイズ除去回路5は、上記のごとき電源供給線路3及びグランド線路4の途中に形成されている。
具体的には、ノイズ除去回路5は、第1のインダクタ素子51と第2のインダクタ素子52と第1のキャパシタ素子53と第2のキャパシタ素子54とで形成されている。
インダクタ素子51は、インダクタンス値L1のコイルで、インダクタ素子52は、インダクタンス値L2のコイルであり、これらインダクタ素子51,52は、電源供給線路3,グランド線路4にそれぞれ形成されている。
一方、キャパシタ素子53は、静電容量C1のコンデンサであり、インダクタ素子51及びインダクタ素子52の入力側(図1の右側)において電源供給線路3とグランド線路4とに接続されている。また、キャパシタ素子54は、静電容量C2のコンデンサであり、インダクタ素子51及びインダクタ素子52の出力側(図1の左側)において電源供給線路3とグランド線路4とに接続されている。
すなわち、ノイズ除去回路5は、インダクタ素子51及びキャパシタ素子53,54でなるπ型のノイズフィルタに、インダクタ素子52を付加した構成となっている。なお、図1において、符号61,62は、ボンディング用のパッドである。
【0014】
図2は、半導体集積回路1−1の基板上に形成されたノイズ除去回路5の構造を示す平面図であり、図3はパッド61(62)を示し、図3(a)はパッド61(62)の平面図、図3(b)は図3(a)の矢視A−A断面図であり、図4はキャパシタ素子53(54)を示し、図4(a)はキャパシタ素子53(54)の平面図、図4(b)は図4(a)の矢視B−B端面図であり、図5はインダクタ素子51(52)を示し、図5(a)はインダクタ素子51(52)の平面図、図5(b)は図5(a)の矢視C−C端面図である。
パッド61(62)は、図3に示すように、半導体集積回路1−1の下層,中間層,上層にそれぞれ形成された金属部61a,61b,61cをビア61d,61eを介して接続した構造になっている。
キャパシタ素子53(54)は、図4に示すように、下層に形成された金属部53a,53bと、中間層に形成された金属部53c,53dと、上層に形成された金属部53eとを有している。そして、金属部53a,53c,53eがビア53f,53gを介して接続されている。また、金属部53hが中間層と上層との間に形成され且つビア53iを介して金属部53eに接続されている。金属部53dは、この金属部53eに対向し、ビア53jを介して金属部53bに接続されている。これにより、対向した金属部53hと金属部53dとがキャパシタ素子53(54)の一対の電極をなす。
インダクタ素子51(52)は、スパイラル型のコイルであり、図5に示すように、下層に形成された金属スパイラル部51aの中心端部がビア51bを介して中間層の金属部51cに接続された構造となっている。また、金属部51cは、ビア51dを介して下層の金属部51eに接続されている。
【0015】
かかる素子は、図2に示すように、連結されている。
すなわち、パッド61の金属部61cの延長部がキャパシタ素子53の金属部53eに連続しており、キャパシタ素子53の金属部53cがインダクタ素子51の金属部51cを介して金属スパイラル部51aに接続されている。そして、金属スパイラル部51aの端部が内部回路2側に延出され、その途中がキャパシタ素子54の金属部53aをなしている。これにより、金属スパイラル部51aの延長部がこの金属部53aを介してキャパシタ素子54の金属部51eに連結された状態になっている。
一方、パッド62においては、金属部61aの延長部がインダクタ素子52の金属部51eに連続し、金属部51cを介して金属スパイラル部51aに接続されている。そして、金属部61aの延長部の途中には、キャパシタ素子53の金属部53bが連結されている。そして、インダクタ素子52の金属スパイラル部51aの端部が内部回路2側に延出され、その途中に、キャパシタ素子54の金属部53bが連結されている。
なお、図6は、インダクタ素子の他の例を示し、図6(a)はその平面図、図6(b)は図6(a)の矢視D−D端面図である。
図6に示すインダクタ素子は、メアンダ型のコイルであり、このコイルをインダクタ素子51(52)として適用することもできる。
かかる適用の場合には、図6(a)に示すインダクタ素子51の右端部をキャパシタ素子53の金属部53aに連続させ、インダクタ素子52の右端部をパッド61の金属部61aに連続させる。
【0016】
次に、ノイズ除去回路5が示す動作について説明する。
図1において、インダクタ素子51,52のインピーダンスは、印加電圧の周波数とインダクタンス値との積に比例し、キャパシタ素子53,54のインピーダンスは、印加電圧の周波数と静電容量との積に反比例する。
したがって、直流電源電圧Vccを外部電源100の外部電源端子101から電源供給線路3に供給すると、インダクタ素子51,52のインピーダンスはほとんど生じないが、キャパシタ素子53,54のインピーダンスは極めて大きくなる。このため、直流電源電圧Vccは、電源供給線路3を介して内部回路2にそのまま供給されることとなる。
そして、高周波のノイズN1が外部電源端子101から侵入すると、ノイズN1が直流電源電圧Vccに重量された状態で、電源供給線路3に供給されることとなる。すると、ノイズN1に対するインダクタ素子51,52のインピーダンスが増大し、キャパシタ素子53,54のインピーダンスは減少することとなる。この結果ノイズN1のほとんどが、インダクタ素子51,52によって阻止されると共にキャパシタ素子53,54に吸収されることとなり、ノイズN1をほとんど含まない直流電源電圧Vccが電源供給線路3を介して電源端子20に供給されることとなる。
【0017】
ところで、外部の高周波ノイズは、外部電源端子101だけでなく、外部グランド端子102にも侵入する。外部グランド端子102から侵入したノイズN2は、グランド線路4を通って、内部回路2のグランド端子21に至るおそれがある。
しかし、この実施形態の半導体集積回路1−1におけるノイズ除去回路5では、グランド線路4にインダクタ素子52を形成しているので、ノイズN2の周波数に対応したインピーダンスがインダクタ素子52に生じ、インダクタ素子52がノイズN2の侵入を阻止する。
したがって、この実施形態の半導体集積回路1−1によれば、ノイズ除去回路5によって、電源供給線路3に侵入するノイズN1だけでなく、グランド線路4に侵入するノイズN2をも濾波する。
【0018】
ところで、上記ノイズ除去回路5では、インダクタ素子51,52がキャパシタ素子54を介して直列に接続された構成となっているので、図14に示した従来の半導体集積回路におけるインダクタ素子213のインダクタンス値を「L」とすると、インダクタ素子51,52のインダクタンス値L1,L2を共に「L/2」に設定するだけで、合計Lのインダクタンス値を得ることができ、外部電源端子101から侵入したノイズN1に対して従来のπ型フィルタ210と同様のノイズ除去効果を得ることができる。
【0019】
また、インダクタ素子51,52のインダクタンス値L1,L2を共に「L」に設定することで、同一周波数のノイズN1に対して、図14に示すインダクタ素子213の2倍のインピーダンスを発生させることができる。このため、ノイズ除去回路5のノイズN1に対する遮断周波数を従来のπ型フィルタ210の遮断周波数よりも下げることができる。以下具体的に説明する。
図7は、従来のノイズ除去回路210の減衰度曲線を示す線図であり、図8は、この実施形態のノイズ除去回路5の減衰度曲線を示す線図である。
図14に示した従来のノイズ除去回路210において、キャパシタ素子211,212の静電容量を共に5pF、インダクタ素子213のインダクタンス値を20nHに設定すると、図7に示すように、インダクタ素子213による減衰度は、曲線S11に示すように変化し、キャパシタ素子211,212による減衰度は曲線S12に示すように変化する。
したがって、このノイズ除去回路210による遮断周波数fcは、ほぼ736MHzである。
これに対し、この実施形態のノイズ除去回路5において、インダクタ素子51,52のインダクタンス値を共に従来のインダクタ素子213のインダクタンス値と同じく20nHに設定し、キャパシタ素子53,54の静電容量を共に5pFに設定する。
すると、図8に示すように、キャパシタ素子53,54による減衰度の曲線S22の下降し始める周波数が、従来のキャパシタ素子211,212の曲線S12に比べて小さくなり、また、インダクタ素子51,52による減衰度の曲線S21の立ち上がりの周波数域も小さくなる。このため、このノイズ除去回路5による遮断周波数fcはほぼ456MHzに下がる。
【0020】
さらに、この実施形態の半導体集積回路1−1によれば、外部の基板に高価なコンデンサやコイルを半田付け等して作成したノイズ除去回路を用いることなく、ノイズ除去回路5を半導体集積回路1−1内に形成しているので、部品点数の削減や低コスト化を図ることができる。
【0021】
(第2実施形態)
図9は、この発明の第2実施形態に係る半導体集積回路の回路図である。
図9に示すように、この実施形態の半導体集積回路1−2では、複数のノイズ除去回路5を、直列に接続した状態で電源供給線路3,グランド線路4に形成することで、ノイズ除去回路5を多段化している。
つまり、各ノイズ除去回路5において、インダクタ素子51,52のインダクタンス値L1,L2及びキャパシタ素子53,54の静電容量C1,C2を適宜設定して、前段のノイズ除去回路5で濾波できなかった周波数成分のノイズN1,N2を後段のノイズ除去回路5で順次濾波していく構造になっている。
かかる構造により、低域から高域の周波数成分のノイズN1,N2を確実に濾波することができ、ノイズ除去効果をより向上させることができる。
その他の構成,作用及び効果については、上記第1実施形態と同様であるので、その記載は省略する。
【0022】
(第3実施形態)
図10は、この発明の第3実施形態に係る半導体集積回路の回路図である。
図10に示すように、この実施形態の半導体集積回路1−3は、ノイズ除去回路の構成が上記第1及び第2実施形態のノイズ除去回路5の構成と異なる。
この実施形態におけるノイズ除去回路5′は、第1のインダクタ素子51′と第2のインダクタ素子52′とキャパシタ素子53′と第3のインダクタ素子55とで構成されている。
具体的には、第1及び第2のインダクタ素子51′,52′は、電源供給線路3に形成され、キャパシタ素子53′は、インダクタ素子51′,52′の間において、その両端が電源供給線路3とグランド線路4に接続された状態に形成されている。そして、第3のインダクタ素子55がグランド線路4に形成されている。
すなわち、ノイズ除去回路5′は、インダクタ素子51′,52′及びキャパシタ素子53′でなるT型のノイズフィルタに、インダクタ素子55を付加した構成となっている。
なお、この実施形態では、インダクタ素子55を、キャパシタ素子53′とグランド線路4との接続部Pの右側に形成した。
【0023】
かかる構成により、ノイズN1が外部電源端子101から電源供給線路3に侵入すると、ノイズN1の周波数に応じて、ノイズN1に対するインダクタ素子51′,52′のインピーダンスが増大すると共に、キャパシタ素子53′のインピーダンスが減少する。この結果、ノイズN1がインダクタ素子51′,52′に除去されると共に、キャパシタ素子53′によって吸収される。一方、ノイズN2が外部グランド端子102からグランド線路4に侵入すると、ノイズN2に対応したインピーダンスがインダクタ素子55に生じ、ノイズN2のグランド端子21への侵入が阻止される。
その他の構成,作用及び効果は、上記第1及び第2実施形態と同様であるので、その記載は省略する。
【0024】
なお、この発明は、上記実施形態に限定されるものではなく、発明の要旨の範囲内において種々の変形や変更が可能である。
例えば、上記第3実施形態では、インダクタ素子55を、キャパシタ素子53′とグランド線路4との接続部Pの右側に形成したが、図11に示すように、インダクタ素子55を接続部Pの左側に形成しても、ほぼ同様の作用効果を奏することは勿論である。
また、上記第3実施形態では、一のインダクタ素子55をグランド線路4に形成したが、これに限るものでなく、図12に示すように、さらに第4のインダクタ素子56を追加し、第4のインダクタ素子56を接続部Pに関してインダクタ素子55と反対側(左側)に位置するグランド線路4の部位に形成して、ノイズN2の除去効果を高める構成としても良いことは勿論である。
さらに、第3実施形態では、一のノイズ除去回路5′を有した半導体集積回路1−3についてのみ説明したが、図13に示すように、複数のノイズ除去回路5′を直列に接続して多段化しても良い。
【0025】
【発明の効果】
以上詳しく説明したように、この発明の半導体集積回路によれば、電源供給線路に侵入したノイズだけでなく、グランド線路に侵入したノイズをも、グランド線路に設けたインダクタ素子によって濾波することができるという優れた効果がある。また、インダクタ素子が電源供給線路とグランド線路とに設けられているので、各インダクタ素子を小型にして、従来の半導体集積回路におけるインダクタ素子と同値のインダクタンス値を得ることができる。また、各インダクタ素子のインダクタンス値を従来の半導体集積回路におけるインダクタ素子と同値に設定することで、ノイズに対する遮断周波数を、従来の半導体集積回路におけるノイズ除去回路の遮断周波数よりも下げることができるという効果もある。さらに、ノイズ除去回路を半導体集積回路内に形成したので、外部の基板に高価なコンデンサやコイルを半田付け等して作成したノイズ除去回路を用いる必要がなく、この結果、部品点数の削減や低コスト化を図ることができる。
【0026】
特に、請求項2及び請求項5の発明によれば、ノイズ除去回路を多段化したので、ノイズ除去効果をさらに高めることができるという優れた効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の第1実施形態に係る半導体集積回路の回路図である。
【図2】半導体集積回路の基板上に形成されたノイズ除去回路の構造を示す平面図である。
【図3】ボンディング用のパッドを示し、図3(a)はパッドの平面図、図3(b)は図3(a)の矢視A−A断面図である。
【図4】、キャパシタ素子を示し、図4(a)はキャパシタ素子の平面図、図4(b)は図4(a)の矢視B−B端面図である。
【図5】インダクタ素子を示し、図5(a)はインダクタ素子の平面図、図5(b)は図5(a)の矢視C−C端面図である。
【図6】インダクタ素子の他の例を示し、図6(a)はその平面図、図6(b)は図6(a)の矢視D−D端面図である。
【図7】従来のノイズ除去回路の減衰度曲線を示す線図である。
【図8】この実施形態のノイズ除去回路の減衰度曲線を示す線図である。
【図9】第2実施形態に係る半導体集積回路の回路図である。
【図10】第3実施形態に係る半導体集積回路の回路図である。
【図11】第3実施形態の半導体集積回路に適用されたノイズ除去回路の第1変形例を示す回路図である。
【図12】第3実施形態の半導体集積回路に適用されたノイズ除去回路の第2変形例を示す回路図である。
【図13】第3実施形態の半導体集積回路に適用されたノイズ除去回路の第3変形例を示す回路図である。
【図14】従来の半導体集積回路を示す回路図である。
【符号の説明】
1−1,1−2,1−3…半導体集積回路、 2…内部回路、 3…電源供給線路、 4…グランド線路、 5,5′…ノイズ除去回路、 51,51′,52,52′,55,56…インダクタ素子、 53,53′,54,55…キャパシタ素子、 100…外部電源、 101…外部電源端子、 102…外部グランド端子、 N1,N2…ノイズ、 P…接続部、 Vcc…直流電源電圧、 V0…グランド電圧。
【発明の属する技術分野】
この発明は、内部回路用の電源に混入したノイズを除去するためのノイズ除去回路を備えた半導体集積回路に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来、この種の半導体集積回路として、例えば特許文献1に記載の技術がある。
図14は、この従来の半導体集積回路を示す回路図である。
図14に示すように、この半導体集積回路は、内部回路200と、キャパシタ素子211、212及びインダクタ素子213で構成されたノイズ除去回路としてのπ型フィルタ210とを有している。そして、内部回路200に電源電圧を供給するための電源供給線路221と内部回路200にグランド電圧を供給するためのグランド線路222とが、π型フィルタ210を介して外部の電源端子101,グランド端子102にそれぞれ接続されている。
これにより、外部の端子101,102から侵入したノイズをノイズ除去回路によって可能な限り除去しようとするものである。
【0003】
【特許文献1】
特開2001−345423号公報
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
しかし、上記した従来の半導体集積回路では、次のような問題がある。
従来の半導体集積回路では、π型フィルタ210をノイズ除去回路として採用している。すなわち、このノイズ除去回路は、電源供給線路221上にインダクタ素子213を配し、このインダクタ素子213の両側に、キャパシタ素子211,212を配すると共に、これらキャパシタ素子211、212のそれぞれを、電源供給線路221とグランド線路222とに接続した構成となっている。
したがって、かかるノイズ除去回路によれば、外部の電源端子101から電源供給線路221内に侵入したノイズN1は、キャパシタ素子211、インダクタ素子213、キャパシタ素子212で除去されることとなる。
しかしながら、外部のグランド端子102からグランド線路222内に侵入したノイズN2に対しては、π型フィルタ210によるノイズ除去機能が働かず、ノイズN2はグランド線路222を素通りして、内部回路200に入り込むこととなる。このため、内部回路200の動作に悪影響を与える可能性が非常に高い。
【0005】
この発明は上述した課題を解決するためになされたもので、電源供給線路から侵入したノイズだけでなく、グランド線路から侵入したノイズをも除去可能なノイズ除去回路を備えた半導体集積回路を提供することを目的とするものである。
【0006】
【課題を解決するための手段】
上記課題を解決するために、請求項1の発明は、内部回路と、外部電源端子からの直流電源電圧を内部回路に供給するための電源供給線路及び外部グランド端子からのグランド電圧を内部回路に供給するためのグランド線路の途中に設けたノイズ除去回路とを具備する半導体集積回路であって、ノイズ除去回路は、電源供給線路に設けられた第1のインダクタ素子と、グランド線路に設けられた第2のインダクタ素子と、第1及び第2のインダクタ素子の入力側において、電源供給線路とグランド線路とに接続された第1のキャパシタ素子と、第1及び第2のインダクタ素子の出力側において、電源供給線路とグランド線路とに接続された第2のキャパシタ素子とを具備する構成とした。
かかる構成により、高周波のノイズが直流電源電圧と共に外部電源端子から電源供給線路に侵入すると、第1のインダクタ素子,第1のキャパシタ素子,第2のキャパシタ素子によって濾波され、ノイズをほとんど含まない直流電源電圧が内部回路に供給されることとなる。また、高周波のノイズが外部グランド端子からグランド線路に侵入した場合には、このノイズはグランド線路に設けられた第2のインダクタ素子によって濾波されるので、グランド電圧のみが内部回路に供給されることとなる。
【0007】
特に、請求項2の発明は、請求項1に記載の半導体集積回路において、複数のノイズ除去回路を直列に接続して多段化した構成としている。
かかる構成により、前段のノイズ除去回路で濾波し得なかったノイズを後段のノイズ除去回路で濾波することができるので、ノイズのほぼ完全な除去が可能となる。
【0008】
一方、請求項3の発明は、内部回路と、外部電源端子からの直流電源電圧を内部回路に供給するための電源供給線路及び外部グランド端子からのグランド電圧を内部回路に供給するためのグランド線路の途中に設けたノイズ除去回路とを具備する半導体集積回路であって、ノイズ除去回路は、電源供給線路に設けられた第1及び第2のインダクタ素子と、これら第1及び第2のインダクタ素子の間において、電源供給線路とグランド線路とに接続されたキャパシタ素子と、グランド線路に設けられた第3のインダクタ素子とを具備する構成とした。
かかる構成により、高周波のノイズが外部電源端子から電源供給線路に侵入すると、第1及び第2のインダクタ素子とキャパシタ素子とによって濾波され、外部グランド端子からグランド線路に侵入したノイズは、第3のインダクタ素子によって濾波されることとなる。
【0009】
また、請求項4の発明は、請求項3に記載の半導体集積回路において、キャパシタ素子とグランド線路との接続部に関して第3のインダクタ素子と反対側に位置するグランド線路の部位に第4のインダクタ素子を設けた構成としてある。
かかる構成により、グランド線路に侵入したノイズは、第3のインダクタ素子だけでなく、第4のインダクタ素子によっても濾波される。
【0010】
特に、請求項5の発明は、請求項3または請求項4に記載の半導体集積回路において、複数のノイズ除去回路を直列に接続して多段化した構成としてある。
【0011】
【発明の実施の形態】
以下、この発明の実施の形態について図面を参照して説明する。
(第1実施形態)
図1は、この発明の第1実施形態に係る半導体集積回路の回路図である。
図1に示すように、この半導体集積回路1−1は、内部回路2に外部電源100を接続するための電源供給線路3及びグランド線路4に、ノイズ除去回路5を形成した構造になっている。
【0012】
電源供給線路3は、外部電源100の外部電源端子101から直流電源電圧Vccを内部回路2に供給するための線路であり、内部回路2の電源端子20から半導体集積回路1−1の縁部に延出している。
一方、グランド線路4は、外部電源100の外部グランド端子102からグランド電圧V0(ゼロボルト)を内部回路2に供給するための線路であり、電源供給線路3と同様に、内部回路2のグランド端子21から半導体集積回路1−1の縁部に延出している。
【0013】
ノイズ除去回路5は、上記のごとき電源供給線路3及びグランド線路4の途中に形成されている。
具体的には、ノイズ除去回路5は、第1のインダクタ素子51と第2のインダクタ素子52と第1のキャパシタ素子53と第2のキャパシタ素子54とで形成されている。
インダクタ素子51は、インダクタンス値L1のコイルで、インダクタ素子52は、インダクタンス値L2のコイルであり、これらインダクタ素子51,52は、電源供給線路3,グランド線路4にそれぞれ形成されている。
一方、キャパシタ素子53は、静電容量C1のコンデンサであり、インダクタ素子51及びインダクタ素子52の入力側(図1の右側)において電源供給線路3とグランド線路4とに接続されている。また、キャパシタ素子54は、静電容量C2のコンデンサであり、インダクタ素子51及びインダクタ素子52の出力側(図1の左側)において電源供給線路3とグランド線路4とに接続されている。
すなわち、ノイズ除去回路5は、インダクタ素子51及びキャパシタ素子53,54でなるπ型のノイズフィルタに、インダクタ素子52を付加した構成となっている。なお、図1において、符号61,62は、ボンディング用のパッドである。
【0014】
図2は、半導体集積回路1−1の基板上に形成されたノイズ除去回路5の構造を示す平面図であり、図3はパッド61(62)を示し、図3(a)はパッド61(62)の平面図、図3(b)は図3(a)の矢視A−A断面図であり、図4はキャパシタ素子53(54)を示し、図4(a)はキャパシタ素子53(54)の平面図、図4(b)は図4(a)の矢視B−B端面図であり、図5はインダクタ素子51(52)を示し、図5(a)はインダクタ素子51(52)の平面図、図5(b)は図5(a)の矢視C−C端面図である。
パッド61(62)は、図3に示すように、半導体集積回路1−1の下層,中間層,上層にそれぞれ形成された金属部61a,61b,61cをビア61d,61eを介して接続した構造になっている。
キャパシタ素子53(54)は、図4に示すように、下層に形成された金属部53a,53bと、中間層に形成された金属部53c,53dと、上層に形成された金属部53eとを有している。そして、金属部53a,53c,53eがビア53f,53gを介して接続されている。また、金属部53hが中間層と上層との間に形成され且つビア53iを介して金属部53eに接続されている。金属部53dは、この金属部53eに対向し、ビア53jを介して金属部53bに接続されている。これにより、対向した金属部53hと金属部53dとがキャパシタ素子53(54)の一対の電極をなす。
インダクタ素子51(52)は、スパイラル型のコイルであり、図5に示すように、下層に形成された金属スパイラル部51aの中心端部がビア51bを介して中間層の金属部51cに接続された構造となっている。また、金属部51cは、ビア51dを介して下層の金属部51eに接続されている。
【0015】
かかる素子は、図2に示すように、連結されている。
すなわち、パッド61の金属部61cの延長部がキャパシタ素子53の金属部53eに連続しており、キャパシタ素子53の金属部53cがインダクタ素子51の金属部51cを介して金属スパイラル部51aに接続されている。そして、金属スパイラル部51aの端部が内部回路2側に延出され、その途中がキャパシタ素子54の金属部53aをなしている。これにより、金属スパイラル部51aの延長部がこの金属部53aを介してキャパシタ素子54の金属部51eに連結された状態になっている。
一方、パッド62においては、金属部61aの延長部がインダクタ素子52の金属部51eに連続し、金属部51cを介して金属スパイラル部51aに接続されている。そして、金属部61aの延長部の途中には、キャパシタ素子53の金属部53bが連結されている。そして、インダクタ素子52の金属スパイラル部51aの端部が内部回路2側に延出され、その途中に、キャパシタ素子54の金属部53bが連結されている。
なお、図6は、インダクタ素子の他の例を示し、図6(a)はその平面図、図6(b)は図6(a)の矢視D−D端面図である。
図6に示すインダクタ素子は、メアンダ型のコイルであり、このコイルをインダクタ素子51(52)として適用することもできる。
かかる適用の場合には、図6(a)に示すインダクタ素子51の右端部をキャパシタ素子53の金属部53aに連続させ、インダクタ素子52の右端部をパッド61の金属部61aに連続させる。
【0016】
次に、ノイズ除去回路5が示す動作について説明する。
図1において、インダクタ素子51,52のインピーダンスは、印加電圧の周波数とインダクタンス値との積に比例し、キャパシタ素子53,54のインピーダンスは、印加電圧の周波数と静電容量との積に反比例する。
したがって、直流電源電圧Vccを外部電源100の外部電源端子101から電源供給線路3に供給すると、インダクタ素子51,52のインピーダンスはほとんど生じないが、キャパシタ素子53,54のインピーダンスは極めて大きくなる。このため、直流電源電圧Vccは、電源供給線路3を介して内部回路2にそのまま供給されることとなる。
そして、高周波のノイズN1が外部電源端子101から侵入すると、ノイズN1が直流電源電圧Vccに重量された状態で、電源供給線路3に供給されることとなる。すると、ノイズN1に対するインダクタ素子51,52のインピーダンスが増大し、キャパシタ素子53,54のインピーダンスは減少することとなる。この結果ノイズN1のほとんどが、インダクタ素子51,52によって阻止されると共にキャパシタ素子53,54に吸収されることとなり、ノイズN1をほとんど含まない直流電源電圧Vccが電源供給線路3を介して電源端子20に供給されることとなる。
【0017】
ところで、外部の高周波ノイズは、外部電源端子101だけでなく、外部グランド端子102にも侵入する。外部グランド端子102から侵入したノイズN2は、グランド線路4を通って、内部回路2のグランド端子21に至るおそれがある。
しかし、この実施形態の半導体集積回路1−1におけるノイズ除去回路5では、グランド線路4にインダクタ素子52を形成しているので、ノイズN2の周波数に対応したインピーダンスがインダクタ素子52に生じ、インダクタ素子52がノイズN2の侵入を阻止する。
したがって、この実施形態の半導体集積回路1−1によれば、ノイズ除去回路5によって、電源供給線路3に侵入するノイズN1だけでなく、グランド線路4に侵入するノイズN2をも濾波する。
【0018】
ところで、上記ノイズ除去回路5では、インダクタ素子51,52がキャパシタ素子54を介して直列に接続された構成となっているので、図14に示した従来の半導体集積回路におけるインダクタ素子213のインダクタンス値を「L」とすると、インダクタ素子51,52のインダクタンス値L1,L2を共に「L/2」に設定するだけで、合計Lのインダクタンス値を得ることができ、外部電源端子101から侵入したノイズN1に対して従来のπ型フィルタ210と同様のノイズ除去効果を得ることができる。
【0019】
また、インダクタ素子51,52のインダクタンス値L1,L2を共に「L」に設定することで、同一周波数のノイズN1に対して、図14に示すインダクタ素子213の2倍のインピーダンスを発生させることができる。このため、ノイズ除去回路5のノイズN1に対する遮断周波数を従来のπ型フィルタ210の遮断周波数よりも下げることができる。以下具体的に説明する。
図7は、従来のノイズ除去回路210の減衰度曲線を示す線図であり、図8は、この実施形態のノイズ除去回路5の減衰度曲線を示す線図である。
図14に示した従来のノイズ除去回路210において、キャパシタ素子211,212の静電容量を共に5pF、インダクタ素子213のインダクタンス値を20nHに設定すると、図7に示すように、インダクタ素子213による減衰度は、曲線S11に示すように変化し、キャパシタ素子211,212による減衰度は曲線S12に示すように変化する。
したがって、このノイズ除去回路210による遮断周波数fcは、ほぼ736MHzである。
これに対し、この実施形態のノイズ除去回路5において、インダクタ素子51,52のインダクタンス値を共に従来のインダクタ素子213のインダクタンス値と同じく20nHに設定し、キャパシタ素子53,54の静電容量を共に5pFに設定する。
すると、図8に示すように、キャパシタ素子53,54による減衰度の曲線S22の下降し始める周波数が、従来のキャパシタ素子211,212の曲線S12に比べて小さくなり、また、インダクタ素子51,52による減衰度の曲線S21の立ち上がりの周波数域も小さくなる。このため、このノイズ除去回路5による遮断周波数fcはほぼ456MHzに下がる。
【0020】
さらに、この実施形態の半導体集積回路1−1によれば、外部の基板に高価なコンデンサやコイルを半田付け等して作成したノイズ除去回路を用いることなく、ノイズ除去回路5を半導体集積回路1−1内に形成しているので、部品点数の削減や低コスト化を図ることができる。
【0021】
(第2実施形態)
図9は、この発明の第2実施形態に係る半導体集積回路の回路図である。
図9に示すように、この実施形態の半導体集積回路1−2では、複数のノイズ除去回路5を、直列に接続した状態で電源供給線路3,グランド線路4に形成することで、ノイズ除去回路5を多段化している。
つまり、各ノイズ除去回路5において、インダクタ素子51,52のインダクタンス値L1,L2及びキャパシタ素子53,54の静電容量C1,C2を適宜設定して、前段のノイズ除去回路5で濾波できなかった周波数成分のノイズN1,N2を後段のノイズ除去回路5で順次濾波していく構造になっている。
かかる構造により、低域から高域の周波数成分のノイズN1,N2を確実に濾波することができ、ノイズ除去効果をより向上させることができる。
その他の構成,作用及び効果については、上記第1実施形態と同様であるので、その記載は省略する。
【0022】
(第3実施形態)
図10は、この発明の第3実施形態に係る半導体集積回路の回路図である。
図10に示すように、この実施形態の半導体集積回路1−3は、ノイズ除去回路の構成が上記第1及び第2実施形態のノイズ除去回路5の構成と異なる。
この実施形態におけるノイズ除去回路5′は、第1のインダクタ素子51′と第2のインダクタ素子52′とキャパシタ素子53′と第3のインダクタ素子55とで構成されている。
具体的には、第1及び第2のインダクタ素子51′,52′は、電源供給線路3に形成され、キャパシタ素子53′は、インダクタ素子51′,52′の間において、その両端が電源供給線路3とグランド線路4に接続された状態に形成されている。そして、第3のインダクタ素子55がグランド線路4に形成されている。
すなわち、ノイズ除去回路5′は、インダクタ素子51′,52′及びキャパシタ素子53′でなるT型のノイズフィルタに、インダクタ素子55を付加した構成となっている。
なお、この実施形態では、インダクタ素子55を、キャパシタ素子53′とグランド線路4との接続部Pの右側に形成した。
【0023】
かかる構成により、ノイズN1が外部電源端子101から電源供給線路3に侵入すると、ノイズN1の周波数に応じて、ノイズN1に対するインダクタ素子51′,52′のインピーダンスが増大すると共に、キャパシタ素子53′のインピーダンスが減少する。この結果、ノイズN1がインダクタ素子51′,52′に除去されると共に、キャパシタ素子53′によって吸収される。一方、ノイズN2が外部グランド端子102からグランド線路4に侵入すると、ノイズN2に対応したインピーダンスがインダクタ素子55に生じ、ノイズN2のグランド端子21への侵入が阻止される。
その他の構成,作用及び効果は、上記第1及び第2実施形態と同様であるので、その記載は省略する。
【0024】
なお、この発明は、上記実施形態に限定されるものではなく、発明の要旨の範囲内において種々の変形や変更が可能である。
例えば、上記第3実施形態では、インダクタ素子55を、キャパシタ素子53′とグランド線路4との接続部Pの右側に形成したが、図11に示すように、インダクタ素子55を接続部Pの左側に形成しても、ほぼ同様の作用効果を奏することは勿論である。
また、上記第3実施形態では、一のインダクタ素子55をグランド線路4に形成したが、これに限るものでなく、図12に示すように、さらに第4のインダクタ素子56を追加し、第4のインダクタ素子56を接続部Pに関してインダクタ素子55と反対側(左側)に位置するグランド線路4の部位に形成して、ノイズN2の除去効果を高める構成としても良いことは勿論である。
さらに、第3実施形態では、一のノイズ除去回路5′を有した半導体集積回路1−3についてのみ説明したが、図13に示すように、複数のノイズ除去回路5′を直列に接続して多段化しても良い。
【0025】
【発明の効果】
以上詳しく説明したように、この発明の半導体集積回路によれば、電源供給線路に侵入したノイズだけでなく、グランド線路に侵入したノイズをも、グランド線路に設けたインダクタ素子によって濾波することができるという優れた効果がある。また、インダクタ素子が電源供給線路とグランド線路とに設けられているので、各インダクタ素子を小型にして、従来の半導体集積回路におけるインダクタ素子と同値のインダクタンス値を得ることができる。また、各インダクタ素子のインダクタンス値を従来の半導体集積回路におけるインダクタ素子と同値に設定することで、ノイズに対する遮断周波数を、従来の半導体集積回路におけるノイズ除去回路の遮断周波数よりも下げることができるという効果もある。さらに、ノイズ除去回路を半導体集積回路内に形成したので、外部の基板に高価なコンデンサやコイルを半田付け等して作成したノイズ除去回路を用いる必要がなく、この結果、部品点数の削減や低コスト化を図ることができる。
【0026】
特に、請求項2及び請求項5の発明によれば、ノイズ除去回路を多段化したので、ノイズ除去効果をさらに高めることができるという優れた効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の第1実施形態に係る半導体集積回路の回路図である。
【図2】半導体集積回路の基板上に形成されたノイズ除去回路の構造を示す平面図である。
【図3】ボンディング用のパッドを示し、図3(a)はパッドの平面図、図3(b)は図3(a)の矢視A−A断面図である。
【図4】、キャパシタ素子を示し、図4(a)はキャパシタ素子の平面図、図4(b)は図4(a)の矢視B−B端面図である。
【図5】インダクタ素子を示し、図5(a)はインダクタ素子の平面図、図5(b)は図5(a)の矢視C−C端面図である。
【図6】インダクタ素子の他の例を示し、図6(a)はその平面図、図6(b)は図6(a)の矢視D−D端面図である。
【図7】従来のノイズ除去回路の減衰度曲線を示す線図である。
【図8】この実施形態のノイズ除去回路の減衰度曲線を示す線図である。
【図9】第2実施形態に係る半導体集積回路の回路図である。
【図10】第3実施形態に係る半導体集積回路の回路図である。
【図11】第3実施形態の半導体集積回路に適用されたノイズ除去回路の第1変形例を示す回路図である。
【図12】第3実施形態の半導体集積回路に適用されたノイズ除去回路の第2変形例を示す回路図である。
【図13】第3実施形態の半導体集積回路に適用されたノイズ除去回路の第3変形例を示す回路図である。
【図14】従来の半導体集積回路を示す回路図である。
【符号の説明】
1−1,1−2,1−3…半導体集積回路、 2…内部回路、 3…電源供給線路、 4…グランド線路、 5,5′…ノイズ除去回路、 51,51′,52,52′,55,56…インダクタ素子、 53,53′,54,55…キャパシタ素子、 100…外部電源、 101…外部電源端子、 102…外部グランド端子、 N1,N2…ノイズ、 P…接続部、 Vcc…直流電源電圧、 V0…グランド電圧。
Claims (5)
- 内部回路と、外部電源端子からの直流電源電圧を内部回路に供給するための電源供給線路及び外部グランド端子からのグランド電圧を内部回路に供給するためのグランド線路の途中に設けたノイズ除去回路とを具備する半導体集積回路であって、
上記ノイズ除去回路は、
上記電源供給線路に設けられた第1のインダクタ素子と、
上記グランド線路に設けられた第2のインダクタ素子と、
上記第1及び第2のインダクタ素子の入力側において、上記電源供給線路とグランド線路とに接続された第1のキャパシタ素子と、
上記第1及び第2のインダクタ素子の出力側において、上記電源供給線路とグランド線路とに接続された第2のキャパシタ素子と
を具備することを特徴とする半導体集積回路。 - 請求項1に記載の半導体集積回路において、
複数の上記ノイズ除去回路を直列に接続して多段化した、
ことを特徴とする半導体集積回路。 - 内部回路と、外部電源端子からの直流電源電圧を内部回路に供給するための電源供給線路及び外部グランド端子からのグランド電圧を内部回路に供給するためのグランド線路の途中に設けたノイズ除去回路とを具備する半導体集積回路であって、
上記ノイズ除去回路は、
上記電源供給線路に設けられた第1及び第2のインダクタ素子と、
これら第1及び第2のインダクタ素子の間において、上記電源供給線路とグランド線路とに接続されたキャパシタ素子と、
上記グランド線路に設けられた第3のインダクタ素子と
を具備することを特徴とする半導体集積回路。 - 請求項3に記載の半導体集積回路において、
上記キャパシタ素子とグランド線路との接続部に関して上記第3のインダクタ素子と反対側に位置するグランド線路の部位に第4のインダクタ素子を設けた、
ことを特徴とする半導体集積回路。 - 請求項3または請求項4に記載の半導体集積回路において、
複数の上記ノイズ除去回路を直列に接続して多段化した、
ことを特徴とする半導体集積回路。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP2003130769A JP2004335805A (ja) | 2003-05-08 | 2003-05-08 | 半導体集積回路 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP2003130769A JP2004335805A (ja) | 2003-05-08 | 2003-05-08 | 半導体集積回路 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JP2004335805A true JP2004335805A (ja) | 2004-11-25 |
Family
ID=33506178
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP2003130769A Pending JP2004335805A (ja) | 2003-05-08 | 2003-05-08 | 半導体集積回路 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JP2004335805A (ja) |
Cited By (7)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2007251139A (ja) * | 2006-02-14 | 2007-09-27 | Mitsumi Electric Co Ltd | 半導体集積回路装置 |
| JP2008289234A (ja) * | 2007-05-16 | 2008-11-27 | Hitachi Vehicle Energy Ltd | セルコントローラ、電池モジュールおよび電源システム |
| JP2012094291A (ja) * | 2010-10-25 | 2012-05-17 | Panasonic Corp | フィルタ回路およびそれを用いた照明装置 |
| JP2013175575A (ja) * | 2012-02-24 | 2013-09-05 | Fujitsu Ltd | 入力または出力回路および受信または送信回路 |
| JP2016144056A (ja) * | 2015-02-03 | 2016-08-08 | 株式会社村田製作所 | ノイズフィルタ部品、及び、吸収型ノイズフィルタ |
| WO2018147397A1 (ja) * | 2017-02-10 | 2018-08-16 | パナソニックIpマネジメント株式会社 | 多層基板のフィルタ |
| WO2019004204A1 (ja) * | 2017-06-27 | 2019-01-03 | ローム株式会社 | テラヘルツ素子、半導体装置 |
-
2003
- 2003-05-08 JP JP2003130769A patent/JP2004335805A/ja active Pending
Cited By (18)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2007251139A (ja) * | 2006-02-14 | 2007-09-27 | Mitsumi Electric Co Ltd | 半導体集積回路装置 |
| JP2008289234A (ja) * | 2007-05-16 | 2008-11-27 | Hitachi Vehicle Energy Ltd | セルコントローラ、電池モジュールおよび電源システム |
| JP2011217606A (ja) * | 2007-05-16 | 2011-10-27 | Hitachi Vehicle Energy Ltd | セルコントローラ、電池モジュールおよび電池システム |
| US8264204B2 (en) | 2007-05-16 | 2012-09-11 | Hitachi Vehicle Energy, Ltd. | Cell controller, battery module and power supply system |
| US9048667B2 (en) | 2007-05-16 | 2015-06-02 | Hitachi Automotive Systems, Ltd. | Cell controller, battery module and power supply system |
| EP1993185B1 (en) * | 2007-05-16 | 2016-03-23 | Hitachi Automotive Systems, Ltd. | Cell controller |
| JP2012094291A (ja) * | 2010-10-25 | 2012-05-17 | Panasonic Corp | フィルタ回路およびそれを用いた照明装置 |
| JP2013175575A (ja) * | 2012-02-24 | 2013-09-05 | Fujitsu Ltd | 入力または出力回路および受信または送信回路 |
| JP2016144056A (ja) * | 2015-02-03 | 2016-08-08 | 株式会社村田製作所 | ノイズフィルタ部品、及び、吸収型ノイズフィルタ |
| WO2018147397A1 (ja) * | 2017-02-10 | 2018-08-16 | パナソニックIpマネジメント株式会社 | 多層基板のフィルタ |
| JPWO2018147397A1 (ja) * | 2017-02-10 | 2019-02-14 | パナソニックIpマネジメント株式会社 | 多層基板のフィルタ |
| US11252813B2 (en) | 2017-02-10 | 2022-02-15 | Panasonic Intellectual Property Management Co., Ltd. | Multilayer circuit board filter |
| WO2019004204A1 (ja) * | 2017-06-27 | 2019-01-03 | ローム株式会社 | テラヘルツ素子、半導体装置 |
| JPWO2019004204A1 (ja) * | 2017-06-27 | 2020-04-30 | ローム株式会社 | テラヘルツ素子、半導体装置 |
| US11239547B2 (en) | 2017-06-27 | 2022-02-01 | Rohm Co., Ltd. | Terahertz element and semiconductor device |
| JP7039586B2 (ja) | 2017-06-27 | 2022-03-22 | ローム株式会社 | テラヘルツ素子、半導体装置 |
| US11699846B2 (en) | 2017-06-27 | 2023-07-11 | Rohm Co., Ltd. | Terahertz element and semiconductor device |
| US12278423B2 (en) | 2017-06-27 | 2025-04-15 | Rohm Co., Ltd. | Terahertz element and semiconductor device |
Similar Documents
| Publication | Publication Date | Title |
|---|---|---|
| US6747530B1 (en) | Surface acoustic wave (saw) filter of the reactance filter type exhibiting improved stop band suppression and method for optimizing the stop band suppression | |
| US7479846B2 (en) | Duplexer | |
| US7486158B2 (en) | Branching filter | |
| US20080169886A1 (en) | Acoustic wave filter device | |
| JP2010011300A (ja) | 共振器、該共振器を用いるフィルタ及びデュプレクサ | |
| JP4640502B2 (ja) | Sawフィルタ装置 | |
| JP4640412B2 (ja) | 弾性波フィルタ | |
| JP2004335805A (ja) | 半導体集積回路 | |
| US6549100B2 (en) | Surface acoustic wave lattice filter with different lattice and series arm capacitance ratios and communication device using same | |
| JP4331277B2 (ja) | 弾性表面波フィルタ | |
| US10560069B2 (en) | Elastic wave apparatus | |
| US7242271B2 (en) | Saw filter circuit | |
| JP2880734B2 (ja) | 集積回路及びその接続回路 | |
| JP2004007250A (ja) | 弾性表面波フィルタ素子、弾性表面波フィルタ素子用ベース基板及び弾性表面波フィルタ素子を備える弾性表面波装置 | |
| JP3303845B2 (ja) | 内部整合型出力fet | |
| JP4626652B2 (ja) | 弾性波フィルタ装置 | |
| JP6654935B2 (ja) | ノッチフィルタ | |
| JPH07154200A (ja) | 共振器型弾性表面波フィルタ | |
| JP3089611B2 (ja) | 弾性表面波多重モードフィルタ | |
| JP2002026603A (ja) | バンドパスフィルタ | |
| JPH04249907A (ja) | 弾性表面波フィルタ | |
| JP2998742B1 (ja) | バイアホールインダクタンスの測定方法 | |
| JPH11298283A (ja) | 弾性表面波フィルタ | |
| CN122003812A (zh) | 多路复用器 | |
| JPH07170108A (ja) | 誘電体共振器を有するバンドパスフィルタ |