JP2004339736A - モルタル又はコンクリート吹き付け方法 - Google Patents

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Takuo Okura
卓雄 大倉
Katsuhiro Sugimoto
勝弘 杉本
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Nisshoku Corp
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Abstract

【課題】混練が十分に行われて、高強度のモルタル又はコンクリートが得られるモルタル又はコンクリート吹き付け方法を提供する。
【解決手段】ガンキ1内に砂b等の骨材とセメントミルクdとを投入して攪拌することによりモルタル(又はコンクリート)eを調製するか、ガンキ1内に砂b等の骨材とセメント粉末aとを投入して攪拌し、ガンキ1から送り出された乾燥状態の混練物に、ガンキ1から吹付ノズル3までの圧送経路途中で水cを加えることによりモルタル(又はコンクリート)eを調製し、このモルタル(又はコンクリート)eを吹付付ノズル3で施工対象物6に吹き付ける。
【選択図】 図2

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、吹付機を用いたモルタル又はコンクリート吹き付け方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
【特許文献1】
特開平6−198223号公報
【0003】
上記特許文献1に見られるような吹付機を用いた従来のモルタル吹き付け方法では、吹付機内に、砂とセメント粉末と水を投入して、これらの3成分を同時に攪拌することにより、モルタルを調製していたので、一見前記3成分が均一に混練できているように見えても、ミクロに見ると3成分が完全に一体となってはおらず、圧送中に成分が分離することなどで、吹き付けた際にリバウンドが多かった。また、現在の設計基準強度は、この吹付機を用いて前記した旧来の方法で材料を混練して吹き付けたモルタルにおいて発現可能な強度に設定されており、理論値からすれば低い強度であった。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
上記の現状に鑑み、本発明は、混練が十分に行われて従来以上の強度を持つとともに、設計基準強度をも向上し得るモルタル又はコンクリートが得られるモルタル又はコンクリート吹き付け方法を提供するものである。
【0005】
【課題を解決するための手段】
上記の課題を解決するために、本発明が講じた技術的手段は、次のとおりである。即ち、第一発明によるモルタル又はコンクリート吹き付け方法は、吹付機内に骨材とセメントミルクとを投入して攪拌することによりモルタル又はコンクリートを調製し、吹付機から吹付ノズルに圧送されるモルタル又はコンクリートを施工対象物に吹き付けることを特徴としている(請求項1)。
【0006】
この構成によれば、吹付機内に、セメント粉末と水とが既に攪拌混合された状態にあるセメントミルクと、骨材とを投入して攪拌するため、吹付機内で骨材の一粒一粒がセメントミルクでコーティングされた状態に十分に混練でき、リバウンドが少なく、モルタル又はコンクリート硬化後のクラックの発生も少ない、設計強度を越えた高強度のモルタル又はコンクリートを調製できる。
【0007】
第二発明によるモルタル又はコンクリート吹き付け方法は、吹付機内に骨材とセメント粉末とを投入して攪拌し、吹付機から吹付ノズルまでの圧送経路途中で水を加えることによりモルタル又はコンクリートを調製して、施工対象物に吹き付けることを特徴としている(請求項2)。
【0008】
この構成によれば、吹付機内で骨材とセメント粉末を固体状態で十分に混練した後、吹付機から吹付ノズルまでの圧送経路途中で水を加えるので、吹付ノズルまでの圧送経路の長さが、乾燥状態にある骨材・セメント粉末の混練物と水との混練に利用されることになり、混練が十分に行われて、リバウンドが少なく、モルタル又はコンクリート硬化後のクラックの発生も少ない、設計強度を越えた高強度のモルタル又はコンクリートを調製できる。また、吹付機内には水を投入しないので、吹付機内にモルタル又はコンクリートが付着せず、吹付機洗浄作業の労力を低減することができる。
【0009】
尚、第一発明において、補強繊維を付加して補強モルタル又は補強コンクリートとする場合は、吹付機に骨材と補強繊維を投入・攪拌した後、セメントミルクを投入して、モルタル又はコンクリートを調製することになる。この方法によると、骨材と補強繊維が乾燥状態にて攪拌されるため、補強繊維が均一に分散されて、高品質の補強モルタル又は補強コンクリートを得ることができる。また、第二発明においては、骨材及びセメント粉末と同時に補強繊維を吹付機に投入・攪拌することで、骨材とセメント粉末と補強繊維が乾燥状態にて攪拌されるため、補強繊維が均一に分散されて、高品質の補強モルタル又は補強コンクリートを得ることができる。何れの場合も、補強繊維としては、例えばアラミドファイバーやビニロン繊維などの合成樹脂繊維等で、且つ、モルタル又はコンクリートの収縮力よりも弾性係数が大きいものを選択することが、クラック防止効果を増大できる点で好適である。
【0010】
【発明の実施の形態】
以下、モルタル吹き付け方法を例に挙げて、第一発明および第二発明の実施形態を説明する。
【0011】
図1、図2は、第一発明によるモルタル吹き付け方法を示す。図1において、1はガンキ(吹付機)、2はガンキ1に接続されたホース、3はホース2の先端に接続された吹付ノズル、4はエアコンプレッサー、5はセメントミルク送給用のポンプ、6は施工対象物(例えば法面)である。
【0012】
ガンキ1は、既知構造のもので、図2に示すように、上部に開閉可能な投入口7を有する第一攪拌室8aと、その下部に開閉可能な連通口9を介して連設された第二攪拌室8bと、投入口シャッター10と連通口シャッター11を所定のタイミングで開閉する手段と、前記エアコンプレッサー4から供給される高圧エアにより第一攪拌室8aの内部と第二攪拌室8bの内部を所定のタイミングで加圧する手段とを備えている。第二攪拌室8bの出口には前記ホース2が接続されている。
【0013】
そして、第一攪拌室8aで調製した混練物を連通口9から第二攪拌室8bに流下させ、連通口シャッター11を閉じた状態で、エアコンプレッサー4から供給される高圧エアにより第二攪拌室8bの内部の混練物をホース2へと送り出す間に、第一攪拌室8aで次の混練を行い、モルタルの調製から吹き付けまでを連続して行えるようになっている。
【0014】
このモルタル吹き付け方法は、セメント粉末a、骨材としての砂b、水cの3成分を混練してモルタルeを調製するにあたり、予め、セメント粉末aと水cとを攪拌混合してセメントミルクdを調製しておき、上述した既知構造のガンキ1内に、砂aと、セメントミルクdとを投入して攪拌することによりモルタルeを調製し、ガンキ1から吹付ノズル3に圧送されるモルタルeを施工対象物4に吹き付けることを特徴としている。
【0015】
この構成によれば、ガンキ1内に、セメント粉末aと水cとが既に攪拌混合された状態にあるセメントミルクdと、砂bとを投入して攪拌するため、ガンキ1内で砂bの一粒一粒がセメントミルクdでコーティングされた状態に十分に混練でき、リバウンドが少なく、モルタル硬化後のクラックの発生も少ない、設計強度を越えた高強度のモルタルeを調製できる。
【0016】
尚、上記のモルタル吹き付け方法において、補強繊維を付加して補強モルタルとする場合は、第一攪拌室8aに砂bと補強繊維を投入・攪拌した後、セメントミルクdを投入して補強モルタルを調製することになる。この方法によると、砂bと補強繊維が乾燥状態で攪拌されるため、補強繊維が均一に分散されて、高品質の補強モルタルが得られる。使用する補強繊維としては、例えばアラミドファイバーやビニロン繊維などの合成樹脂繊維等、モルタル収縮力よりも弾性係数が大きいものを選択することで、クラック防止効果を増大でき、好適である。
【0017】
図3は、第二発明によるモルタル吹き付け方法を示す。このモルタル吹き付け方法は、ガンキ1内に骨材としての砂bとセメント粉末aとを投入して攪拌し、例えば、ガンキ1の出口付近又はホース2の途中など、ガンキ1から吹付ノズル3までの圧送経路途中で水cを加えることによりモルタルeを調製して、施工対象物6に吹き付けることを特徴としている。
【0018】
この構成によれば、ガンキ1内で砂bとセメント粉末aを個体状態で十分に混練した後、水cが加えられ、ガンキ1から吹付ノズル3までの圧送経路(ホース2)の長さが、乾燥状態にある砂・セメント粉末の混練物と水cとの混練に利用されるので、混練が十分に行われて、リバウンドが少なく、モルタル硬化後のクラックの発生も少ない、設計強度を越えた高強度のモルタルeを調製できるのであり、しかも、ガンキ1内には水cを投入しないので、ガンキ1内にモルタルeが付着せず、ガンキ洗浄作業の労力を低減することができる。
【0019】
尚、ガンキ1付近(例えばガンキ1から20m以内)にて水を加えると、圧送中に混練をより十分に行う事ができ好ましく、また、比較的吹付ノズル3付近(例えば吹付ノズル3より20〜40m手前)にて水を加えるようにすると、搬送限界距離を延長させる事が可能となる。
【0020】
また、上記のモルタル吹き付け方法において、補強繊維を付加して補強モルタルとする場合は、砂b及びセメント粉末aと同時に補強繊維を第一攪拌室8aに投入・攪拌することで、砂bとセメント粉末aと補強繊維が乾燥状態で攪拌されるため、補強繊維が均一に分散されて、高品質の補強モルタルが得られることになる。補強繊維としては、第一発明によるモルタル吹き付け方法の場合と同様に、例えばアラミドファイバーやビニロン繊維などの合成樹脂繊維等、モルタル収縮力よりも弾性係数が大きいものを選択することが望ましい。
【0021】
【発明の効果】
以上のように、請求項1に記載の発明によれば、混練が十分に行われて従来以上の強度を持つモルタル又はコンクリートが得られるのであり、請求項2に記載の発明によれば、上記の効果に加えて、吹付機洗浄作業の労力を低減することができるという効果が得られるのである。
【図面の簡単な説明】
【図1】第一発明に係るモルタル吹き付け方法の説明図である。
【図2】第一発明に係るモルタル吹き付け方法を説明する要部の断面図である。
【図3】第二発明に係るモルタル吹き付け方法を説明する要部の断面図である。
【符号の説明】
1…ガンキ、2…ホース、3…吹付ノズル、a…セメント粉末、b…砂、c…水、d…セメントミルク、e…モルタル。

Claims (2)

  1. 吹付機内に骨材とセメントミルクとを投入して攪拌することによりモルタル又はコンクリートを調製し、吹付機から吹付ノズルに圧送されるモルタル又はコンクリートを施工対象物に吹き付けることを特徴とするモルタル又はコンクリート吹き付け方法。
  2. 吹付機内に骨材とセメント粉末とを投入して攪拌し、吹付機から吹付ノズルまでの圧送経路途中で水を加えることによりモルタル又はコンクリートを調製して、施工対象物に吹き付けることを特徴とするモルタル又はコンクリート吹き付け方法。
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Citations (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS609559U (ja) * 1983-06-27 1985-01-23 富士物産株式会社 コンクリ−ト等の材料フイ−ダ
JPH06167108A (ja) * 1992-12-01 1994-06-14 J Fuetsuku:Kk セメントモルタルの吹付け工法
JPH0682137U (ja) * 1993-05-10 1994-11-25 日本植生株式会社 土木用吹付機
JP2001248164A (ja) * 2000-03-03 2001-09-14 Nisshoku Corp 混合物の吹き付け工法とその装置

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