JP2004341904A - 保全業務支援装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】測定作業に要する保守員の負担を軽減することのできる保全業務支援装置の提供。
【解決手段】端末手段4は、測定作業の判定値を記憶する判定値メモリ43と、測定結果を記憶する作業実績メモリ42と、作業計画メモリ41の作業計画情報に測定作業情報が含まれるか否かを判断して測定作業情報の表示指令を出力するとともに、入力された測定結果と判定値とを比較してその合否を判定しその判定結果の表示指令を出力する制御部45と、表示指令に応じて測定作業情報および判定結果を表示する表示部47とを備える。これにより保守員自身が測定結果の合否を判定すること要せず、したがって保守員にかかる負担を軽減することができ、特に、特殊な測定作業を容易、かつ短時間で行なうことができる。
【選択図】 図1
【解決手段】端末手段4は、測定作業の判定値を記憶する判定値メモリ43と、測定結果を記憶する作業実績メモリ42と、作業計画メモリ41の作業計画情報に測定作業情報が含まれるか否かを判断して測定作業情報の表示指令を出力するとともに、入力された測定結果と判定値とを比較してその合否を判定しその判定結果の表示指令を出力する制御部45と、表示指令に応じて測定作業情報および判定結果を表示する表示部47とを備える。これにより保守員自身が測定結果の合否を判定すること要せず、したがって保守員にかかる負担を軽減することができ、特に、特殊な測定作業を容易、かつ短時間で行なうことができる。
【選択図】 図1
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、保全業務支援装置に係り、特に、サーバと端末手段との間で通信を行い保全業務への支援を行う保全業務支援装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
広範囲に分散した多種、多数におよぶ各設備を保全点検する保全業務、例えば、エレベータ、エスカレータなどの昇降機や、冷凍機や防犯設備などを含むビル設備機器の保全業務を行う際には、作業に必要となる確認事項や技術的知識などの情報が膨大となるため、近年では、保守員が携帯する端末手段に、保全業務を支援する必要情報を記憶させ、保守員はこの端末手段に記憶された情報を確認しながら保全業務を行うことが一般的となってきている。
【0003】
この種の従来技術としては、前記保全業務を行う際に、複数の保守員の作業計画情報を作成し記憶するサーバから作業計画情報を端末手段に受信してあらかじめ記憶させておき、保守員は、作業計画情報を確認しながら保全作業を行うようになっている。なお、この従来技術の作業計画情報には、保全業務に必要となる持参用具情報も含まれていた。(例えば、特許文献1参照。)。
【0004】
また、別の従来技術として、作業終了後に入力した保全作業実績を、端末手段からサーバへ送信し、サーバによりこの作業実績から消化出来なかった未消化作業を抽出するとともに、この抽出結果を反映して以後の保全作業計画を作成するものがある。(例えば、特許文献2参照。)。
【0005】
【特許文献1】
特開平6−156915号公報
(段落番号0022−0028、第1図)
【0006】
【特許文献2】
特開平11−314864号公報
(段落番号0012−0014、第2図)
【0007】
【発明が解決しようとする課題】
ところで、前述した特許文献1に記載の従来技術は、保全に必要な持参用具情報まで確認し、作業計画に何らかの測定作業が有るか否かを判断することができるものの、この測定作業に対する保守員への配慮が十分ではなかった。すなわちこの従来技術では、例えば、エスカレータのハンドレール診断測定のように、稀にしか使用されない特殊測定ツールを用いたような測定作業を行った場合でも、その測定結果の合否を保守員自体が確認せねばならず、作業負担を招くものとなっていた。
【0008】
また、前述した特許文献2に記載の従来技術は、作業実績をサーバに入力することにより、サーバは作業実績をそれ以降の作業計画に反映することはできるが、測定結果の合否を作業計画に反映することはできなかった。したがって、測定結果の合否に係る情報は人手により作業計画へ反映する必要があり、作業負担を増加させる要因となっていた。また、測定結果に対する上長の検収についても考慮が為されていなかった。
【0009】
本発明はこのような従来技術における実情に鑑みてなされたもので、その第1の目的は、測定作業に要する保守員の負担を軽減することのできる保全業務支援装置を提供することにある。
【0010】
また、第2の目的は、測定結果の上長検収、および測定結果の作業計画への反映を円滑に行うことのできる保全業務支援装置を提供することにある。
【0011】
【課題を解決するための手段】
この第1の目的を達成するために本発明の請求項1に係る発明は、複数の保守員の作業計画情報を作成し記憶するサーバと、このサーバに通信回線を介して接続され前記サーバから対応する前記作業計画情報を受信し端末作業計画メモリに記憶する端末手段とを備えてなり、前記端末手段の前記端末作業計画メモリに記憶された前記作業計画情報を確認しながら保守員が保全作業を行う保全業務支援装置において、前記端末手段は、前記作業計画情報に含まれる測定作業の判定値を記憶する判定値メモリと、前記測定作業の測定結果を記憶する作業実績メモリと、前記作業計画メモリに記憶された前記作業計画情報に測定作業情報が含まれるか否かを判断して測定作業情報の表示指令を出力するとともに、入力された前記測定結果と前記判定値とを比較してその合否を判定しその判定結果の表示指令を出力する制御部と、前記表示指令に応じて前記測定作業情報および前記判定結果を表示する表示部とを備えた構成にしてある。
【0012】
本発明の請求項1に係る発明によれば、端末手段の制御部は、作業計画メモリに記憶された作業計画情報に測定作業情報が含まれるか否かを判断し、表示部を介してその測定作業情報を表示する。これに応じ保守員は測定作業情報に沿って測定作業を実施する。また、制御部は、保守員により入力された測定結果と判定値メモリに記憶された判定値とを比較してその合否を判定し、表示部を介してその判定結果を表示する。このように測定作業による測定結果の合否の判断が端末手段により行なわれ表示されることから、従来のように保守員自身が合否の判定をすること要せず、したがって保守員にかかる負担を軽減することができる。
【0013】
また、第2の目的を達成するために本発明の請求項2記載に係る発明は、判定結果の検収作業を実施可能な上長端末手段を設け、前記端末手段の前記制御部は前記判定結果を前記サーバに送信し、前記サーバは、受信した前記判定結果をその作業実績メモリに記憶するとともに、前記上長端末手段から送信された検収結果を反映して以後の作業計画を作成し、その作業計画メモリに記憶する構成にしてある。
【0014】
本発明の請求項2に係る発明によれば、測定作業の後、判定結果は端末手段からサーバへ送信されるとともに、この測定結果に対して上長端末手段を介して検収作業が行なわれ、サーバは、上長端末手段からの検収結果を反映して以後の作業計画を作成する。これによって、測定結果の上長検収、および測定結果の作業計画への反映を円滑に行うことができる。
【0015】
さらに、本発明の請求項3記載に係る発明は、前記端末手段に、該端末手段を操作する保守員の個人ID情報を記憶する個人IDメモリを備え、前記制御部は、前記入力された測定結果に含まれる個人ID情報と前記個人IDメモリ内の前記個人ID情報とを比較するとともに、この比較の結果、それぞれの前記個人ID情報が異なると判断したことに応じ、前記個人IDメモリ内の前記個人ID情報に基づき前記測定結果に含まれる前記個人ID情報を訂正して前記作業実績メモリへ記憶する構成にしてある。
【0016】
本発明の請求項3に係る発明によれば、端末手段の制御部は、保守員によって手入力により測定結果に付された個人ID情報と、個人IDメモリ内の個人ID情報とを比較するとともに、この比較の結果、それぞれの個人ID情報が異なると判断した場合、個人IDメモリ内の個人ID情報に基づき測定結果に含まれる個人ID情報を訂正して作業実績メモリに記憶する。これにより作業実績メモリに記憶される情報は正確なものとなり不必要な混乱を回避することができる。
【0017】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の保全業務支援装置の実施の形態を図に基づいて説明する。
【0018】
図1は本発明の保全業務支援装置の一実施形態を示す全体構成ブロック図である。
【0019】
本実施形態の保全作業支援装置は図1に示すように、サーバ1と、このサーバ1にLAN回線やインターネット回線等を含む通信回線2a、4aを介して接続される複数の端末手段2、4と、端末手段4と通信回線3aを介して接続される特殊測定ツールである測定器3とを含んで構成されている。なお、図示していないが、端末装置2、4以外にも多数の端末手段をサーバ1へ接続することが出来ることは勿論であるとともに、ここでは端末手段2を後述する判定結果の検収作業を実施可能な上長端末手段、端末手段4を保守員用端末手段として説明する。
【0020】
サーバ1は、保全作業の対象となる複数のエレベータ、エスカレータ等の昇降機、冷凍機や防犯設備などを含むビル設備機器に関する顧客名や所在地などの現場情報を記憶する現場メモリ11と、保全作業を行う複数の保守員に関する個人ID、作業資格、教育履歴および勤務予定情報などを記憶する保守員メモリ12と、各保全対象設備に設定された保全作業周期情報を記憶する保全周期メモリ13と、端末手段2、4との間での送受信の際のインターフェイスとなる入出力IF17と、端末手段2から送信された作業実績情報を受信し記憶する作業実績メモリ15と、上述した各メモリ11〜13及び15内の情報を読出して複数の保守員毎の作業計画情報を作成するとともに、各端末手段2、4との間の情報通信制御を行う制御部16と、この制御部16で作成された作業計画情報を記憶する作業計画メモリ14とを備えて構成されている。
【0021】
また、保守員用の端末手段4は、サーバ1と通信回線4aを介して接続されサーバ1との間での送受信の際にインターフェイスとなる入出力IF44と、サーバ1の作業計画メモリ14から受信した作業計画情報を記憶する作業計画メモリ41と、作業計画情報に含まれる測定作業の判定値を記憶する判定値メモリ43と、測定作業の結果を含む保全作業実績が記憶される作業実績メモリ42と、この端末手段4を使用する保守員の個人ID情報を記憶する個人IDメモリ46と、作業計画メモリ41に記憶された作業計画情報に測定作業情報が含まれるか否かを判断して測定作業情報の表示指令を出すとともに、入力された測定結果と判定値とを比較してその合否を判定しその判定結果の表示指令を出し、かつ端末手段4全体を制御する制御部45と、作業計画情報、および表示指令に応じて測定作業情報、判定結果を表示する表示部47と、制御部45への動作指令を行い作業実績の入力および作業計画の受信等の操作を行う操作入力部48とを備えて構成されている。さらに、入出力IF44は、特殊測定作業を行う測定器3と通信回線3aを介して接続可能である。
【0022】
なお、端末手段2は前述した端末手段4と同等の構成であり、作業計画メモリ21、作業実績メモリ22、判定値メモリ23、入出力IF24、制御部25、個人IDメモリ26、表示部27および操作入力部28を備えている。この端末手段4は後述する検収作業を行う上長用端末であるため、検収機能のみを有していれば良いが、ここでは便宜的に、端末手段2と同等の構成のものを用いている。
【0023】
この実施形態にあって、まず、保守員は、端末手段4とサーバ1とを通信回線4aを介して接続し、操作入力部48を操作してサーバ1への作業計画情報送信指令を行う。この操作に応じて制御部45は、個人IDメモリ46から個人ID情報を読出してこの情報を付加し、サーバ1へ作業計画情報送信指令を行う。この指令を受信したサーバ1の制御部16は、作業計画情報送信指令に付加された個人ID情報に対応する作業計画情報を作業計画メモリ14から抽出し、通信回線4aを介して端末手段4に送信する。端末手段4は、送信された作業計画情報を作業計画メモリ41に記憶する。この後、保守員は、操作入力部48を操作して作業計画情報を表示部47に表示し、この作業計画情報に沿って保全作業を行う。
【0024】
また、端末手段4の制御部47は、作業計画メモリ41に記憶した作業計画情報に測定作業が含まれるか否かを判断し、測定作業がある場合、表示指令を出して表示部47に測定作業情報を表示する。これにより保守員は、例えばハンドレール診断測定を行う測定器3を端末手段4に接続し、測定作業を行い、その測定結果を作業実績メモリ42へ記憶させる。次いで、制御部45は、ハンドレール診断測定における判定値を判定値メモリ43から読出し、測定結果と判定値とを比較してその合否を判定し、その判定結果を作業実績メモリ42へ記憶する。また、制御部45は、判定結果を表示部47へ表示し、保守員にその判定結果を報知する。これにより保守員は再度測定作業を行うか否かを判断する。
【0025】
加えて、測定作業時に、個人ID情報が保守員により手入力された場合、制御部45は、入力された測定結果に含まれる個人ID情報と個人IDメモリ46内の個人ID情報とを比較する。そして、この比較の結果、それぞれの個人ID情報が異なると判断した場合、個人IDメモリ46内の個人ID情報に基づき測定結果に含まれる個人ID情報を訂正して作業実績メモリ42に記憶する。
【0026】
保全作業および測定作業を終了した保守員は、作業実績メモリ42へ記憶された測定結果、判定結果を含む作業実績情報をサーバ1へ送信するよう操作入力部48を操作して指令を出力する。この指令に応じて制御部45は、指令された送信データに個人ID情報を付加してサーバ1へ作業実績情報を送信し、サーバ1は、この作業実績情報を作業実績メモリ15に記憶する。
【0027】
次に、測定作業が完了したことを知った上長による検収作業について説明する。
【0028】
まず、上長は端末手段2の操作入力部28を操作し、端末手段2とサーバ1とを通信回線2aを介して接続し、サーバ1へ該保守員の作業実績情報を送信するよう指令を出力する。サーバ1はこの指令に応じて対応する作業実績情報を作業実績メモリ15から抽出し、端末手段2へ送信する。端末手段2は、その表示部27に受信した作業実績情報を表示する。
【0029】
そして、上長は作業実績情報を検討し、測定結果が対応する判定値内にあり、設備機器、すなわちハンドレールが正常であると判断すると、その検収結果をサーバ1へ送信する。サーバ1は、その制御部16により検収結果を作業実績メモリ15に記憶するとともに、該作業は完了したものとして、すなわち、検収結果を反映してそれ以降の作業計画を作成し作業計画メモリ14に記憶する。
【0030】
一方、上長が、測定結果は対応する判定値内にあるが、この測定結果に不自然な点があり、再測定、すなわちハンドレール診断測定を再度行なう必要があると判断すると、検収不可とした検収結果をサーバ1に送信する。サーバ1は、その制御部16により検収結果を作業実績メモリ15に記憶するとともに、再測定とした検収結果に基づきそれ以降の作業計画を作成し作業計画メモリ14に記憶する。さらに、測定結果と判定値との比較で判定結果が不合格である場合、上長は同様に検収不可との判断を下すため、制御部16はその検収結果を反映してそれ以降の作業計画を作成し作業計画メモリ14に記憶する。
【0031】
このように構成した本発明によれば、端末手段4により作業計画情報に測定作業が含まれるか否かを判断して測定作業情報を表示するとともに、測定作業の測定結果と判定値とを比較してその合否を判定し、その判定結果を表示するため、従来のように保守員自身が合否の判定をすること要せず、したがって保守員にかかる負担を軽減することができる。また、測定結果、判定結果を含む作業実績情報が端末手段4からサーバ1へ送られ、サーバ1は、その後上長端末手段2からの検収結果を反映して以後の作業計画を作成することから、測定結果の上長検収と、測定結果の作業計画への反映とを円滑に行うことができる。さらに、端末手段4の制御部45は、保守員により測定結果に付加される個人ID情報の誤入力を検出するとともにそれを訂正して作業実績メモリ42に記憶することができることから、作業実績メモリ42に記憶される情報を正確なものとし不必要な混乱を回避することができる。
【0032】
【発明の効果】
本発明の請求項1に係る発明によれば、端末手段により測定作業情報を表示するとともに、測定結果の合否を判定することから、保守員にかかる負担を軽減することができ、特に、特殊な測定作業を容易、かつ短時間で行なうことができる。
【0033】
また、本発明の請求項2に係る発明によれば、測定作業の後、判定結果は端末手段からサーバへ送信されるとともに、この測定結果に対して上長端末手段を介して検収作業が行なわれ、かつサーバは検収結果を反映して以後の作業計画を作成することから、測定結果の上長検収と、測定結果の作業計画への反映とを円滑に行うことができ、したがって検収に要する労力の低減を図るとともに、人員を介さずに検収結果を作業計画に反映させることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の保全業務支援装置の一実施形態を示す全体構成ブロック図である。
【符号の説明】
1 サーバ
2 端末手段(上長端末手段)
2a 通信回線
4 端末装置(保守員用端末手段)
4a 通信回線
14 作業計画メモリ
15 作業実績メモリ
16 制御部
21、41 作業計画メモリ
22、42 作業計画メモリ
23、43 判定値メモリ
25、45 制御部
26、46 個人IDメモリ
27、47 表示部
【発明の属する技術分野】
本発明は、保全業務支援装置に係り、特に、サーバと端末手段との間で通信を行い保全業務への支援を行う保全業務支援装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
広範囲に分散した多種、多数におよぶ各設備を保全点検する保全業務、例えば、エレベータ、エスカレータなどの昇降機や、冷凍機や防犯設備などを含むビル設備機器の保全業務を行う際には、作業に必要となる確認事項や技術的知識などの情報が膨大となるため、近年では、保守員が携帯する端末手段に、保全業務を支援する必要情報を記憶させ、保守員はこの端末手段に記憶された情報を確認しながら保全業務を行うことが一般的となってきている。
【0003】
この種の従来技術としては、前記保全業務を行う際に、複数の保守員の作業計画情報を作成し記憶するサーバから作業計画情報を端末手段に受信してあらかじめ記憶させておき、保守員は、作業計画情報を確認しながら保全作業を行うようになっている。なお、この従来技術の作業計画情報には、保全業務に必要となる持参用具情報も含まれていた。(例えば、特許文献1参照。)。
【0004】
また、別の従来技術として、作業終了後に入力した保全作業実績を、端末手段からサーバへ送信し、サーバによりこの作業実績から消化出来なかった未消化作業を抽出するとともに、この抽出結果を反映して以後の保全作業計画を作成するものがある。(例えば、特許文献2参照。)。
【0005】
【特許文献1】
特開平6−156915号公報
(段落番号0022−0028、第1図)
【0006】
【特許文献2】
特開平11−314864号公報
(段落番号0012−0014、第2図)
【0007】
【発明が解決しようとする課題】
ところで、前述した特許文献1に記載の従来技術は、保全に必要な持参用具情報まで確認し、作業計画に何らかの測定作業が有るか否かを判断することができるものの、この測定作業に対する保守員への配慮が十分ではなかった。すなわちこの従来技術では、例えば、エスカレータのハンドレール診断測定のように、稀にしか使用されない特殊測定ツールを用いたような測定作業を行った場合でも、その測定結果の合否を保守員自体が確認せねばならず、作業負担を招くものとなっていた。
【0008】
また、前述した特許文献2に記載の従来技術は、作業実績をサーバに入力することにより、サーバは作業実績をそれ以降の作業計画に反映することはできるが、測定結果の合否を作業計画に反映することはできなかった。したがって、測定結果の合否に係る情報は人手により作業計画へ反映する必要があり、作業負担を増加させる要因となっていた。また、測定結果に対する上長の検収についても考慮が為されていなかった。
【0009】
本発明はこのような従来技術における実情に鑑みてなされたもので、その第1の目的は、測定作業に要する保守員の負担を軽減することのできる保全業務支援装置を提供することにある。
【0010】
また、第2の目的は、測定結果の上長検収、および測定結果の作業計画への反映を円滑に行うことのできる保全業務支援装置を提供することにある。
【0011】
【課題を解決するための手段】
この第1の目的を達成するために本発明の請求項1に係る発明は、複数の保守員の作業計画情報を作成し記憶するサーバと、このサーバに通信回線を介して接続され前記サーバから対応する前記作業計画情報を受信し端末作業計画メモリに記憶する端末手段とを備えてなり、前記端末手段の前記端末作業計画メモリに記憶された前記作業計画情報を確認しながら保守員が保全作業を行う保全業務支援装置において、前記端末手段は、前記作業計画情報に含まれる測定作業の判定値を記憶する判定値メモリと、前記測定作業の測定結果を記憶する作業実績メモリと、前記作業計画メモリに記憶された前記作業計画情報に測定作業情報が含まれるか否かを判断して測定作業情報の表示指令を出力するとともに、入力された前記測定結果と前記判定値とを比較してその合否を判定しその判定結果の表示指令を出力する制御部と、前記表示指令に応じて前記測定作業情報および前記判定結果を表示する表示部とを備えた構成にしてある。
【0012】
本発明の請求項1に係る発明によれば、端末手段の制御部は、作業計画メモリに記憶された作業計画情報に測定作業情報が含まれるか否かを判断し、表示部を介してその測定作業情報を表示する。これに応じ保守員は測定作業情報に沿って測定作業を実施する。また、制御部は、保守員により入力された測定結果と判定値メモリに記憶された判定値とを比較してその合否を判定し、表示部を介してその判定結果を表示する。このように測定作業による測定結果の合否の判断が端末手段により行なわれ表示されることから、従来のように保守員自身が合否の判定をすること要せず、したがって保守員にかかる負担を軽減することができる。
【0013】
また、第2の目的を達成するために本発明の請求項2記載に係る発明は、判定結果の検収作業を実施可能な上長端末手段を設け、前記端末手段の前記制御部は前記判定結果を前記サーバに送信し、前記サーバは、受信した前記判定結果をその作業実績メモリに記憶するとともに、前記上長端末手段から送信された検収結果を反映して以後の作業計画を作成し、その作業計画メモリに記憶する構成にしてある。
【0014】
本発明の請求項2に係る発明によれば、測定作業の後、判定結果は端末手段からサーバへ送信されるとともに、この測定結果に対して上長端末手段を介して検収作業が行なわれ、サーバは、上長端末手段からの検収結果を反映して以後の作業計画を作成する。これによって、測定結果の上長検収、および測定結果の作業計画への反映を円滑に行うことができる。
【0015】
さらに、本発明の請求項3記載に係る発明は、前記端末手段に、該端末手段を操作する保守員の個人ID情報を記憶する個人IDメモリを備え、前記制御部は、前記入力された測定結果に含まれる個人ID情報と前記個人IDメモリ内の前記個人ID情報とを比較するとともに、この比較の結果、それぞれの前記個人ID情報が異なると判断したことに応じ、前記個人IDメモリ内の前記個人ID情報に基づき前記測定結果に含まれる前記個人ID情報を訂正して前記作業実績メモリへ記憶する構成にしてある。
【0016】
本発明の請求項3に係る発明によれば、端末手段の制御部は、保守員によって手入力により測定結果に付された個人ID情報と、個人IDメモリ内の個人ID情報とを比較するとともに、この比較の結果、それぞれの個人ID情報が異なると判断した場合、個人IDメモリ内の個人ID情報に基づき測定結果に含まれる個人ID情報を訂正して作業実績メモリに記憶する。これにより作業実績メモリに記憶される情報は正確なものとなり不必要な混乱を回避することができる。
【0017】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の保全業務支援装置の実施の形態を図に基づいて説明する。
【0018】
図1は本発明の保全業務支援装置の一実施形態を示す全体構成ブロック図である。
【0019】
本実施形態の保全作業支援装置は図1に示すように、サーバ1と、このサーバ1にLAN回線やインターネット回線等を含む通信回線2a、4aを介して接続される複数の端末手段2、4と、端末手段4と通信回線3aを介して接続される特殊測定ツールである測定器3とを含んで構成されている。なお、図示していないが、端末装置2、4以外にも多数の端末手段をサーバ1へ接続することが出来ることは勿論であるとともに、ここでは端末手段2を後述する判定結果の検収作業を実施可能な上長端末手段、端末手段4を保守員用端末手段として説明する。
【0020】
サーバ1は、保全作業の対象となる複数のエレベータ、エスカレータ等の昇降機、冷凍機や防犯設備などを含むビル設備機器に関する顧客名や所在地などの現場情報を記憶する現場メモリ11と、保全作業を行う複数の保守員に関する個人ID、作業資格、教育履歴および勤務予定情報などを記憶する保守員メモリ12と、各保全対象設備に設定された保全作業周期情報を記憶する保全周期メモリ13と、端末手段2、4との間での送受信の際のインターフェイスとなる入出力IF17と、端末手段2から送信された作業実績情報を受信し記憶する作業実績メモリ15と、上述した各メモリ11〜13及び15内の情報を読出して複数の保守員毎の作業計画情報を作成するとともに、各端末手段2、4との間の情報通信制御を行う制御部16と、この制御部16で作成された作業計画情報を記憶する作業計画メモリ14とを備えて構成されている。
【0021】
また、保守員用の端末手段4は、サーバ1と通信回線4aを介して接続されサーバ1との間での送受信の際にインターフェイスとなる入出力IF44と、サーバ1の作業計画メモリ14から受信した作業計画情報を記憶する作業計画メモリ41と、作業計画情報に含まれる測定作業の判定値を記憶する判定値メモリ43と、測定作業の結果を含む保全作業実績が記憶される作業実績メモリ42と、この端末手段4を使用する保守員の個人ID情報を記憶する個人IDメモリ46と、作業計画メモリ41に記憶された作業計画情報に測定作業情報が含まれるか否かを判断して測定作業情報の表示指令を出すとともに、入力された測定結果と判定値とを比較してその合否を判定しその判定結果の表示指令を出し、かつ端末手段4全体を制御する制御部45と、作業計画情報、および表示指令に応じて測定作業情報、判定結果を表示する表示部47と、制御部45への動作指令を行い作業実績の入力および作業計画の受信等の操作を行う操作入力部48とを備えて構成されている。さらに、入出力IF44は、特殊測定作業を行う測定器3と通信回線3aを介して接続可能である。
【0022】
なお、端末手段2は前述した端末手段4と同等の構成であり、作業計画メモリ21、作業実績メモリ22、判定値メモリ23、入出力IF24、制御部25、個人IDメモリ26、表示部27および操作入力部28を備えている。この端末手段4は後述する検収作業を行う上長用端末であるため、検収機能のみを有していれば良いが、ここでは便宜的に、端末手段2と同等の構成のものを用いている。
【0023】
この実施形態にあって、まず、保守員は、端末手段4とサーバ1とを通信回線4aを介して接続し、操作入力部48を操作してサーバ1への作業計画情報送信指令を行う。この操作に応じて制御部45は、個人IDメモリ46から個人ID情報を読出してこの情報を付加し、サーバ1へ作業計画情報送信指令を行う。この指令を受信したサーバ1の制御部16は、作業計画情報送信指令に付加された個人ID情報に対応する作業計画情報を作業計画メモリ14から抽出し、通信回線4aを介して端末手段4に送信する。端末手段4は、送信された作業計画情報を作業計画メモリ41に記憶する。この後、保守員は、操作入力部48を操作して作業計画情報を表示部47に表示し、この作業計画情報に沿って保全作業を行う。
【0024】
また、端末手段4の制御部47は、作業計画メモリ41に記憶した作業計画情報に測定作業が含まれるか否かを判断し、測定作業がある場合、表示指令を出して表示部47に測定作業情報を表示する。これにより保守員は、例えばハンドレール診断測定を行う測定器3を端末手段4に接続し、測定作業を行い、その測定結果を作業実績メモリ42へ記憶させる。次いで、制御部45は、ハンドレール診断測定における判定値を判定値メモリ43から読出し、測定結果と判定値とを比較してその合否を判定し、その判定結果を作業実績メモリ42へ記憶する。また、制御部45は、判定結果を表示部47へ表示し、保守員にその判定結果を報知する。これにより保守員は再度測定作業を行うか否かを判断する。
【0025】
加えて、測定作業時に、個人ID情報が保守員により手入力された場合、制御部45は、入力された測定結果に含まれる個人ID情報と個人IDメモリ46内の個人ID情報とを比較する。そして、この比較の結果、それぞれの個人ID情報が異なると判断した場合、個人IDメモリ46内の個人ID情報に基づき測定結果に含まれる個人ID情報を訂正して作業実績メモリ42に記憶する。
【0026】
保全作業および測定作業を終了した保守員は、作業実績メモリ42へ記憶された測定結果、判定結果を含む作業実績情報をサーバ1へ送信するよう操作入力部48を操作して指令を出力する。この指令に応じて制御部45は、指令された送信データに個人ID情報を付加してサーバ1へ作業実績情報を送信し、サーバ1は、この作業実績情報を作業実績メモリ15に記憶する。
【0027】
次に、測定作業が完了したことを知った上長による検収作業について説明する。
【0028】
まず、上長は端末手段2の操作入力部28を操作し、端末手段2とサーバ1とを通信回線2aを介して接続し、サーバ1へ該保守員の作業実績情報を送信するよう指令を出力する。サーバ1はこの指令に応じて対応する作業実績情報を作業実績メモリ15から抽出し、端末手段2へ送信する。端末手段2は、その表示部27に受信した作業実績情報を表示する。
【0029】
そして、上長は作業実績情報を検討し、測定結果が対応する判定値内にあり、設備機器、すなわちハンドレールが正常であると判断すると、その検収結果をサーバ1へ送信する。サーバ1は、その制御部16により検収結果を作業実績メモリ15に記憶するとともに、該作業は完了したものとして、すなわち、検収結果を反映してそれ以降の作業計画を作成し作業計画メモリ14に記憶する。
【0030】
一方、上長が、測定結果は対応する判定値内にあるが、この測定結果に不自然な点があり、再測定、すなわちハンドレール診断測定を再度行なう必要があると判断すると、検収不可とした検収結果をサーバ1に送信する。サーバ1は、その制御部16により検収結果を作業実績メモリ15に記憶するとともに、再測定とした検収結果に基づきそれ以降の作業計画を作成し作業計画メモリ14に記憶する。さらに、測定結果と判定値との比較で判定結果が不合格である場合、上長は同様に検収不可との判断を下すため、制御部16はその検収結果を反映してそれ以降の作業計画を作成し作業計画メモリ14に記憶する。
【0031】
このように構成した本発明によれば、端末手段4により作業計画情報に測定作業が含まれるか否かを判断して測定作業情報を表示するとともに、測定作業の測定結果と判定値とを比較してその合否を判定し、その判定結果を表示するため、従来のように保守員自身が合否の判定をすること要せず、したがって保守員にかかる負担を軽減することができる。また、測定結果、判定結果を含む作業実績情報が端末手段4からサーバ1へ送られ、サーバ1は、その後上長端末手段2からの検収結果を反映して以後の作業計画を作成することから、測定結果の上長検収と、測定結果の作業計画への反映とを円滑に行うことができる。さらに、端末手段4の制御部45は、保守員により測定結果に付加される個人ID情報の誤入力を検出するとともにそれを訂正して作業実績メモリ42に記憶することができることから、作業実績メモリ42に記憶される情報を正確なものとし不必要な混乱を回避することができる。
【0032】
【発明の効果】
本発明の請求項1に係る発明によれば、端末手段により測定作業情報を表示するとともに、測定結果の合否を判定することから、保守員にかかる負担を軽減することができ、特に、特殊な測定作業を容易、かつ短時間で行なうことができる。
【0033】
また、本発明の請求項2に係る発明によれば、測定作業の後、判定結果は端末手段からサーバへ送信されるとともに、この測定結果に対して上長端末手段を介して検収作業が行なわれ、かつサーバは検収結果を反映して以後の作業計画を作成することから、測定結果の上長検収と、測定結果の作業計画への反映とを円滑に行うことができ、したがって検収に要する労力の低減を図るとともに、人員を介さずに検収結果を作業計画に反映させることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の保全業務支援装置の一実施形態を示す全体構成ブロック図である。
【符号の説明】
1 サーバ
2 端末手段(上長端末手段)
2a 通信回線
4 端末装置(保守員用端末手段)
4a 通信回線
14 作業計画メモリ
15 作業実績メモリ
16 制御部
21、41 作業計画メモリ
22、42 作業計画メモリ
23、43 判定値メモリ
25、45 制御部
26、46 個人IDメモリ
27、47 表示部
Claims (3)
- 複数の保守員の作業計画情報を作成し記憶するサーバと、このサーバに通信回線を介して接続され前記サーバから対応する前記作業計画情報を受信し端末作業計画メモリに記憶する端末手段とを備えてなり、前記端末手段の前記端末作業計画メモリに記憶された前記作業計画情報を確認しながら保守員が保全作業を行う保全業務支援装置において、
前記端末手段は、前記作業計画情報に含まれる測定作業の判定値を記憶する判定値メモリと、前記測定作業の測定結果を記憶する作業実績メモリと、前記作業計画メモリに記憶された前記作業計画情報に測定作業情報が含まれるか否かを判断して測定作業情報の表示指令を出力するとともに、入力された前記測定結果と前記判定値とを比較してその合否を判定しその判定結果の表示指令を出力する制御部と、前記表示指令に応じて前記測定作業情報および前記判定結果を表示する表示部とを備えたことを特徴とする保全業務支援装置。 - 前記判定結果の検収作業を実施可能な上長端末手段を設け、前記端末手段の前記制御部は前記判定結果を前記サーバに送信し、前記サーバは、受信した前記判定結果をその作業実績メモリに記憶するとともに、前記上長端末手段から送信された検収結果を反映して以後の作業計画を作成し、その作業計画メモリに記憶することを特徴とする請求項1記載の保全業務支援装置。
- 前記端末手段に、該端末手段を操作する保守員の個人ID情報を記憶する個人IDメモリを備え、前記制御部は、前記入力された測定結果に含まれる個人ID情報と前記個人IDメモリ内の前記個人ID情報とを比較するとともに、この比較の結果、それぞれの前記個人ID情報が異なると判断したことに応じ、前記個人IDメモリ内の前記個人ID情報に基づき前記測定結果に含まれる前記個人ID情報を訂正して前記作業実績メモリへ記憶することを特徴とする請求項1記載の保全業務支援装置。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP2003138788A JP2004341904A (ja) | 2003-05-16 | 2003-05-16 | 保全業務支援装置 |
Applications Claiming Priority (1)
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|---|---|---|---|
| JP2003138788A JP2004341904A (ja) | 2003-05-16 | 2003-05-16 | 保全業務支援装置 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JP2004341904A true JP2004341904A (ja) | 2004-12-02 |
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ID=33528060
Family Applications (1)
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|---|---|---|---|
| JP2003138788A Pending JP2004341904A (ja) | 2003-05-16 | 2003-05-16 | 保全業務支援装置 |
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| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JP2004341904A (ja) |
Cited By (2)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2010256947A (ja) * | 2009-04-21 | 2010-11-11 | Mitsubishi Electric Corp | 施設維持管理システム |
| JP2021039046A (ja) * | 2019-09-05 | 2021-03-11 | 株式会社日立ビルシステム | 計測システム |
-
2003
- 2003-05-16 JP JP2003138788A patent/JP2004341904A/ja active Pending
Cited By (3)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
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| JP2021039046A (ja) * | 2019-09-05 | 2021-03-11 | 株式会社日立ビルシステム | 計測システム |
| JP7141375B2 (ja) | 2019-09-05 | 2022-09-22 | 株式会社日立ビルシステム | 計測システム |
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