JP2004347370A - アール測定具 - Google Patents

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JP2004347370A JP2003142414A JP2003142414A JP2004347370A JP 2004347370 A JP2004347370 A JP 2004347370A JP 2003142414 A JP2003142414 A JP 2003142414A JP 2003142414 A JP2003142414 A JP 2003142414A JP 2004347370 A JP2004347370 A JP 2004347370A
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勝 白石
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Abstract

【課題】測定対象のR部に直接的に接触する方式で、簡易な構成、簡易な測定により所定の測定精度でR部の半径を測定し得るアール測定具を得ることである。
【解決手段】アール測定具Aは、スケール本体1の両端に互いに直交する接触面1sa、1saと互いに直交する1sb、1sbがそれぞれ形成され、スケール本体1の底面の溝に摺動自在に嵌合するロッドから成る測定部材2の両端に測定子2a、2bが設けられ、スケール本体1の上面には目盛5a、5bが表示され、測定部材2に連結されたゲージノブ4の中心線が0点から移動した移動量をR部の半径に予め換算した値を示す目盛5a、5bのそれぞれの対応する値を読取って半径を簡易に測定するように構成されている。
【選択図】 図1

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
この発明は、各種構成部材の隅部に形成されるR部の半径を簡易に測定するアール測定具に関する。
【0002】
【従来の技術】
各種機械装置や構造物にはその構成部材の隅部に小さなR(アール)部が一般に形成されており、このR部はコーナエッジをそのまま放置すると思いがけず傷を受ける等の危険を防止するため設けられるものであり、又応力がコーナに集中する際に応力集中を逃がすために設けられる場合もある。従って、このようなR部を形成したときは、特に主要なR部ではそのR部の半径が所定寸法となっているかを測定する必要が生じる。
【0003】
従来、かかるR部の測定は、所定寸法のR部を有するプラスチック定規を各種予め用意しておき、その定規を測定対象のR部に押し当てて測定していた。R部が指定寸法通りでないときは、少しずつ寸法の異なる定規に取替えて測定が行なわれている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
しかし、上述した各種寸法のR部を有する定規を測定対象部に押し当てる従来の測定方法では、実際のR部の寸法に正確に一致するまで何枚もの定規を取り替えて測定する必要があり、極めて煩わしい作業である。従って、このような複数枚の定規を取替えるのではなく、簡易な構成で一度の測定である程度の精度を以ってR部の半径を測定することができるようにするのが望ましいが、従来そのような測定器具は提案されたことがない。
【0005】
上記測定方法に替えて、光学式等の非接触方式の測定装置が考えられるが、このような測定装置では正確に一度の測定でR部の測定ができるものが得られるとしても、コストが当然高くなり、測定も簡易には行えない。従って、対象部位のR部に直接接触する方式で簡易な構成、簡易な測定作業で、かつある程度正確な測定ができるのが望ましい。
【0006】
この発明は、上記の問題に留意して、測定対象のR部に直接的に接触する方式で、簡易な構成、簡易な測定により所定の測定精度でR部の半径を測定し得るアール測定具を提供することを課題とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】
この発明は、上記の課題を解決する手段として、スケール本体と、これに移動自在に設けた測定部材とを備え、スケール本体の端には測定対象のR部を有する直交面に当接する接触面を形成し、測定部材の端には測定子を設け、スケール本体の一面に測定子の移動量から予め換算したR部の半径を表わす目盛を表示し、スケール本体の接触面を測定対象に当接して測定子をスケール本体の基準点から移動させ、その移動量に対応する目盛上の指示によりR部の半径を測定するように構成したアール測定具としたのである。
【0008】
上記の構成としたこの発明のアール測定具によれば、極めて簡易に、かつ所定の測定精度で測定対象のアール(R)部の半径が測定される。測定の際は、まずスケール本体の接触面を測定対象のコーナ部に当接させ、測定部材を移動させて測定子をR部に当接させる。そして、測定子がR部に当接するまでの基準点からの測定子の移動量を目盛上で読取る。読取られた目盛上の値は、予め測定子の移動量をR部の半径に換算した値として示されているから、そのまま半径の値として示されており、従って目盛上の値から半径の値を直ちに知ることができる。
【0009】
上記アール測定具を構成する場合、測定対象のR部には外側(凸形)R部と内側(凹形)R部とが存在するから、外側と内側のR部を測定する測定部をそれぞれ別体に形成してもよいが、スケール本体の両端に外側及び内側のR部を測定する測定部の一対を設けておくと、いずれの場合も1組のアール測定具により測定できるから便利である。この場合は、接触面をスケール本体の両端に設け、一端の接触面は測定対象の外側R部、他端の接触面は内側R部にそれぞれ対応して凹形、凸形に形成し、測定部材の両端に測定子を設け、スケール本体上の目盛を外側R部、内側R部にそれぞれ対応する単位の目盛として表示するように構成する必要がある。
【0010】
外側のR部を測定する場合は、R部の半径は次式により予め換算された値による目盛に対応して測定される。
r=l/(√2−1)
r:R部の半径、 l:測定子の直線移動量
【0011】
内側のR部を測定する場合は、次式による。
r=(w−l)/(√2−1)
r:R部の半径、 w:ゲージ半径、 l:測定子の直線移動量
【0012】
【実施の形態】
以下、この発明の実施の形態について図面を参照して説明する。図1は実施形態のアール測定具Aの外観斜視図を示す。1はスケール本体であり、平面視略I形の平板面として形成され、両端寄りの底面側四箇所に脚部1LGを有する。図示のアール測定具Aは、後述するように、長さ中央付近を境に外側(凸形)R(アール)部と、内側(凹形)R部の両方を測定し得るように一体形に形成されており、(a)図中の右側は内側(凹形)R部、左側は外側(凸形)R部の測定用である。スケール本体1は軽量な硬質のプラスチック樹脂板を用いるのが好ましいが、金属板、木製板としてもよい。
【0013】
スケール本体1の下面側には測定部材としての連結ロッド2が下面に設けた溝に嵌合して摺動自在に設けられており、連結ロッド2の両端には測定子2a、2bが形成されている。測定子2aは、スケール本体1の右側の端面1を基準点として突出し、測定対象のR面に当接するまでの移動量lから後述する計算式に基づいて半径Rを算出するのに用いられる。測定子2aの外側端は小さな凸状に形成されている。測定子2bは、同様にスケール本体1の左側の端内の基準点に位置し、その基準点から突出して測定対象のR面に当接するまでの移動量lから半径rを所定の計算式に基づいて算出するのに用いられる。測定子2bの外側端は平板状に形成されている。但し、外側端を凸状に形成してもよい。
【0014】
スケール本体1の右側の端面1の両側には、内側(凹形)R部を有する測定対象のコーナ部の直角面に当接する接触面1sa、1saが形成され、左側の端には、外側(凹形)R部を有する測定対象のコーナ部の直角面に当接する接触面1sb、1sbが形成されている。なお、測定対象のコーナ部は直角に交差する面であることが前提であり、従って1saと1sa、1sbと1sbはいずれも互いに直交する角度に形成されている。3は、測定子2bを基準位置に受入れるための切欠部である。
【0015】
スケール本体1の上面には、幅方向の中央で長手方向に目盛5が表示されており、目盛5は内側(凹形)R部用に目盛5a、外側(凸形)R部用に目盛5bが表示されている。目盛5a、5bの詳細については後で説明する。4は両目盛5a、5bの0点に設けられたゲージノブであり、その中心線4が0点から移動して停止した位置の目盛上の0点からの長さが測定対象のR部の半径を示す。ゲージノブ4は下端の首部が連結ロッド2に連結されており、その首部はスケール本体1に長手方向に設けられている溝4r内を移動自在に設けられている。
【0016】
以上の構成とした実施形態のアール測定具Aにより測定対象のアール(R)は、次のようにして測定される。物体の外側(凸形)R部を測定する場合は図1の測定具Aの左側の測定部、内側(凹形)R部を測定する場合は右側の測定部がそれぞれ用いられる。図4を参照して、まず外側R部を測定する場合は(a)図に示すように、物体の隅部に測定具Aの左側の測定部を正しく当接させる。この当接状態で、測定子2bをゲージノブ4を指で移動させて基準点より突出させ、物体の外側端面に当接させる。そして、この時のゲージノブ4の中心線4が0点より移動した目盛上の値を読取れば、その値が物体の外側R部の半径を示す。
【0017】
上記半径の表示は、予め目盛5b上に下記の計算式に基づく数値が表示されていることに基づく。(a)図に示すように、測定子2bの端面は、基準点に位置しているときは、外側R部の半径rとrの成す2等辺三角形の斜辺が基準点からR部の0点までの距離であるから、次の式が成立する。
r+l=√2・r
従って、 r=l/(√2−1)
即ち、測定子2bの直線移動距離lの1/(√2−1)の目盛を目盛5bに表示しておけば、ゲージノブ4の中心線4の示す値が測定された半径rの値となる。但し、r<wであることが条件となる。
【0018】
次に内側R部を測定する場合は、(b)図又は(c)図に示す2つの場合がある。(b)図は測定子2aの移動距離lが半径rより小さい場合である。2w:ゲージ幅であり、定数である。図から分かるように、
【0019】
【数1】
Figure 2004347370
であるから、次式が成立する。
√2・r=w+(r−l)
従って、 r=(w−l)/(√2−1)
但し、 l<w< r/√2 であることが条件となる。
wはゲージ半幅であるから、lを測定すれば半径rを目盛5aから読取ることにより半径rが測定できる。
【0020】
(c)図は測定子2aの移動距離lが半径rより大の場合である。この場合、図から分かるように、
【0021】
【数2】
Figure 2004347370
であるから、次式が成立する。
w=l+(√2−1)・r
従って、 r=(w−l)/(√2−1)
但し、 l<w< r/√2 が条件である。
【0022】
上式から分かるように、lが半径rより大、又は小のいずれの場合も同じ計算式で半径rは表されるから、右側の測定部で測定子2aを内側R部の端面に当接すれば、いずれの場合も目盛5aから半径rが測定できる。左側の測定部の場合も同様である。
【0023】
図5は測定子2aの変形例を示す。図1の例では測定子2aの外端はスケール本体の端面1に一致して設けられているが、この変形例では測定子2aは基準点より距離xだけ突出して設けられている。又、測定子2aは球状端子を先端に有し、対象物に対し点接触する形状としたことによってより測定精度を高めている。図中で、L=x+lである。
【0024】
図6は目盛5(5a、5b)の表示手段の変形例を示す。この例では、目盛5は半円形の表示板とし、中心線が基準点Oを通る線上に目盛5の0点を置き、半円形の右半部を目盛5b、左半部を目盛5aとして各測定部に対応させている。右測定部の測定値は左の目盛5a、左測定部の測定値は右の目盛5bに表示される。針5fは回転中心5pを中心に回転自在に設けられ、針5fの反対側アームに形成した溝5rにゲージノブ4を摺動自在に嵌合させている。4rはスケール本体1に設けた溝である。
【0025】
ゲージノブ4を指で押して左右いずれかの測定子2a、2bを突出させて測定する方法は基本的に図1の場合と同様であり、測定子2a、2bの移動によりゲージノブ4が移動すると、針5fが回転し、測定子2aの測定では左側の目盛5a上で回転した針5fの指す値によって、測定子2bの測定では右側の目盛5b上で針5fの指す値によって測定が行なわれる。
【0026】
針5fを回転させる形式として、上記の溝4r、5rによる手段に替えて、回転中心5pの軸上に小さなピニオンを設け、測定部材2のロッドの片面に歯形を形成し、これにピニオンを係合させて測定部材2の直線移動を針5fの回転運動に変換させるようにしてもよい。この場合は、溝4r、5rは不要となる。
【0027】
なお、上記実施形態ではスケール本体1の両端に、外側と内側のR部を測定する測定部の一対を設けたが、これら測定部はそれぞれ独立に別体に形成してもよいことは勿論である。但し、ゲージノブ4は上記実施形態では共通に1つだけ設けているが、別体とするときはそれぞれの測定部に設ける必要がある。
【0028】
又、上記2つの実施形態ではいずれも基準状態ではゲージノブ4を0点に置き、その移動量をR目盛上で読んでアール(R)を測定するようにしたが、目盛の表示手段としては上記以外に一般にノギスに用いられている表示手段を採用することもできる。即ち、ノギスの本尺目盛をスケール本体の溝4rに沿って表示し、ゲージノブ4に代えてバーニャ目盛を表示したスライダを本尺目盛に沿って移動自在に溝4rに嵌合して設け、スライダの下面の適宜位置を測定部材2に連結する。この場合も、本尺目盛は基準状態の0点を境に目盛5aには内側R部用、目盛5bには外側R部用のアール(R)が表示される。
【0029】
【発明の効果】
以上、詳細に説明したように、この発明のアール測定具はスケール本体に移動自在に設けた測定部材の両端に形成した測定子をスケール本体の接触面を測定対象のR部の直交面に当接した状態で突出させてR部に当接させ、その移動量を予めR部の半径値に換算した目盛上で読取ることによりR部の半径値を知ることができるようにしたから、スケール本体を測定対象に当接させ、測定子をR部に当てるだけで直ちにR部の半径値を簡易に読取ることができ、簡易な構成で安価なコストにより製作できるアール測定具が得られるという利点がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】実施形態のアール測定具の(a)外観斜視図、(b)〜(d)(a)図中の矢視B〜Dからの側面図
【図2】同上のアール測定具の平面図
【図3】図1の(a)図中の矢視III −III から見た部分断面図
【図4】(a)外側R部の測定方法の説明図、(b)、(c)内側R部の測定方法の説明図
【図5】測定子2aの変形例の概略図
【図6】目盛の変形例の概略図
【符号の説明】
1 スケール本体
1sa、1sb 接触面
2 測定部材
2a、2b 測定子
3 切欠部
4 ゲージノブ
基準線
5、5a、5b 目盛

Claims (4)

  1. スケール本体と、これに移動自在に設けた測定部材とを備え、スケール本体の端には測定対象のR部を有する直交面に当接する接触面を形成し、測定部材の端には測定子を設け、スケール本体の一面に測定子の移動量から予め換算したR部の半径を表わす目盛を表示し、スケール本体の接触面を測定対象に当接して測定子をスケール本体の基準点から移動させ、その移動量に対応する目盛上の指示によりR部の半径を測定するように構成したアール測定具。
  2. 前記接触面をスケール本体の両端に設け、一端の接触面は測定対象の外側R部、他端の接触面は内側R部にそれぞれ対応して凹形、凸形に形成し、測定部材の両端に測定子を設け、スケール本体上の目盛を外側R部、内側R部にそれぞれ対応する単位の目盛として表示したことを特徴とする請求項1に記載のアール測定具。
  3. 前記測定子を球状測定子としたことを特徴とする請求項1又は2に記載のアール測定具。
  4. 前記測定部材を直線状のロッドとしてスケール本体の底面に設けた直線状の溝に摺動自在に嵌合させ、そのゼロ点にゲージノブ、反対側端に測定子を設け、直線ロッドに沿って表示された目盛に沿ってゲージノブを移動させゲージノブの中心線が対応する目盛によりR部の半径を表示するように構成したことを特徴とする請求項1乃至3のいずれかに記載のアール測定具。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
DE102016117993A1 (de) * 2016-09-23 2018-03-29 Norbert Ledwig Vorrichtung zum Bestimmen eines Radius und Schleifmaschine
CN116447950A (zh) * 2022-01-06 2023-07-18 中国石油天然气集团有限公司 一种圆柱轴线高度测量仪及其测量方法

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