JP2004356130A - 電力変換装置 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】前方に半導体モジュール34を含む電子機器を配置した防塵区画101を形成し、後方に上下に2分割したヒートシンク36,37とこのヒートシンク36,37の略中央部に冷却ファン39とを配置した換気区画102を形成すると共に、上記換気区画102内に吸気口6Bを有する吸気区画103を形成した。制御盤100筐体背面から吸気した外気は、吸気区画103内に至り冷却ファン39の吐出側からヒートシンク36,37内を貫流して筐体背面の排気口6A及び底板1から排気される。
【選択図】 図1
Description
【産業上の利用分野】
この発明は、電力変換のための半導体モジュールとその付属品とをユニットとして制御盤等の筐体内に収納する電力変換装置に係り、特にその冷却構成の改善に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
レーザ加工などの加工電源装置、インバータ装置などの電力変換装置は、交流電源の入力遮断器、ピーク電流の抑制及び他の接続機器に対する電源歪みの悪影響を防止するためのACリアクトル、主回路電磁開閉器、交流電力を直流電力に整流するダイオードモジュール、上記直流電力に含まれる脈動分を平滑するための電解コンデンサ、平滑された直流電力を所望の電圧と周波数の交流電力に変換するためのIGBTなどの半導体モジュール、上記ダイオードモジュール及び半導体モジュールを冷却するためのヒートシンク及び冷却ファン、各種制御プリント基板及び入出力端子台などの機器から構成される。
【0003】
上記従来の電力変換装置は、半導体モジュール、冷却フィン、平滑コンデンサを含む主回路ブロック、プリント板ブロック、冷却ファンブロック、端子台ブロック、箱体ブロックなどから構成して、組立,保守点検の手間を軽減し、異なる保護構造が容易に構成できるようにしている。また、上記冷却ファンブロックは装置上部に配設され、誘引通風により最下段に配設した平滑コンデンサを冷却し、次いで冷却フィンを冷却したのち最上部から排気している(例えば、特許文献1参照)。
【0004】
【特許文献1】
特開2000−232288号公報(段落[0012]、第1図)
【0005】
また、発熱素子を設けた電子機器を収納する制御箱の背面側壁に対向して放熱フィンを配設し、上記放熱フィンの下方表面から冷却ファンにより外気を吹きつけ、放熱フィン上部の排気口から空気案内板によって制御箱の背面側壁に沿わせて上方に排気している(例えば、特許文献2参照)。
【0006】
【特許文献2】
実用新案登録第2508697号公報(段落[0006]、第1図)
【0007】
【発明が解決しようとする課題】
例えば前記特許文献1に記載のものは、装置の下面から吸気し上面から排気しているので、制御盤筐体内に収納した場合、上段に他の区画又は機器を密着できず、上段には排気のための空間が必要となり筐体を大きくする必要がある。また、放熱フィンの風上側の放熱によって風下側の温度が上昇して冷却が損なわれる。このため大形の放熱フィンを必要とする問題があった。
【0008】
例えば前記特許文献2に記載のものは、放熱フィンの下方表面から外気を吹きつけているので、冷却効率は改善されているものの、冷却ファンの大きさに比べ2〜3倍以上長い放熱フィンにおいては、同様に風上側の放熱によって風下側が加熱されやすい。また、排気口の上面が覆われてないので防滴性能が無いなど保護構造に劣り、工場環境によっては設置できない問題があった。
【0009】
また、上記二つの従来のものは、機器を平面的に配置しているので装置の幅が大きく、従って、これらを収納する制御盤筐体の幅も大きくなる。さらに、電力変換装置の前方には該装置の保守・点検のため他の機器を配置できず、電力変換装置における付帯的機器である入力遮断器、ACリアクトル、主回路電磁開閉器などの機器を収納するためには別のスペースを必要とする。
【0010】
この発明は、前記のような問題点を解消するためになされたものであり、半導体モジュールなどからの発熱を効率的に冷却でき、かつ、上面に他の機器又は区画を密着でき、制御盤筐体を小形にできる電力変換装置を得ることを目的とする。
【0011】
また、電力変換装置における付帯的機器も一体に実装して強制空冷してコンパクトに構成でき制御盤全体の製造コストが低減でき、対環境性に優れた電力変換装置を得ることを目的とする。
【0012】
【課題を解決するための手段】
この発明による請求項1に係る電力変換装置は、半導体モジュールが取り付けられたヒートシンクと上記ヒートシンクを冷却する冷却ファンとを備えた電力変換装置において、上記電力変換装置は、前方に防塵区画を形成すると共に後方に換気区画を形成するように分割する第1の仕切板と、上記換気区画内に配設されて吸気口を有する吸気区画を形成する第2の仕切板とを備えた筐体を有し、上記電力変換装置の上記半導体モジュールを含む電子機器が配置されるユニット前方部を上記防塵区画内に配置収納し、上記電力変換装置の上記ヒートシンクと冷却ファンとが配置されるユニット後方部を上記第1の仕切板に形成された開口部を貫通して上記換気区画内に配置収納すると共に、上記冷却ファンの吸気側を、上記第2の仕切板に形成されたファン穴に密着し、筐体外部から吸気された外気を、吸気区画内に至り冷却ファンの吐出側からヒートシンク内を貫流して筐体背面の排気口から排気する構成であることを特徴とするものである。
【0013】
この発明による請求項2に係る電力変換装置は、吸気口を吸気区画内の側面に設け、ヒートシンク内を貫流した外気を、吸気区画の外周を通って上記筐体背面の排気口から筐体外に排出する構成であることを特徴とするものである。
【0014】
この発明による請求項3に係る電力変換装置は、冷却ファンをヒートシンクの背面の略中央部に配置し、ヒートシンク内を貫流した外気をヒートシンクの上下側から排気し、筐体背面側の排気口を吸気区画の上下に設け、上記上下の排気口から筐体外に排出する構成であることを特徴とするものである。
【0015】
この発明による請求項4に係る電力変換装置は、ヒートシンクの放熱フィンを上下に2分割して配設すると共に、上記上下の放熱フィンの間に電解コンデンサをユニット前方部からユニット後方部に貫通して配設することを特徴とするものである。
【0016】
この発明による請求項5に係る電力変換装置は、ヒートシンクの排気側に、リアクトル、変圧器、抵抗器等の発熱体を配置し、上記ヒートシンクからの排気で強制冷却する構成であることを特徴とするものである。
【0017】
この発明による請求項6に係る電力変換装置は、発熱体が巻線と鉄心とを備えたリアクトル又は変圧器であって、上記鉄心に固着された取付部材を介してユニット後方部に取付固定され、上記取付部材の前面側にはユニット前方部に位置して端子部が配設され、上記巻線から引き出されるリードは上記取付部材を貫通して上記端子部に接続されていることを特徴とするものである。
【0018】
【発明の実施の形態】
実施の形態1.
以下、図1〜図6を参照してこの発明の実施の形態1に係る電力変換装置の構成を説明する。図1は制御盤内に収納した電力変換装置の縦断面図、図2は電力変換装置のユニット後方部の正面図、図3は図2に示す電力変換装置の上段ヒートシンク部分の横断面図、図4は図2に示す電力変換装置の下部の横断面図、図5は図1に示す電力変換装置を途中まで引き出した縦断面図、図6は電力変換装置を引き出した後の制御盤の要部正面図である。
【0019】
図において、1は制御盤100の底板である。底板1の前後にはビーム2が配設されており、キャスター3が取り付けられている。4は制御盤100の中段に配設された水平仕切板である。5は前面に配設された扉、6は背面に配設された裏板である。7は上記扉5と裏板6との間に配設された第1の仕切板で、底板1と水平仕切板4との間の空間内は、第1の仕切板7によって前後に分割され、前方に防塵区画101が形成されると共に後方に換気区画102が形成されている。また、水平仕切板4の上部には他の区画104が形成され、他の扉等で閉塞されている。
【0020】
裏板6の上部には上排気口6Aが穿設され、その内側には多数の羽板10を備えた上ルーバー11が配設されている。換気区画102内に位置する底板1にはスリット孔から成る下側の排気口1Aが穿設されている。また、裏板6の中間部には上排気口6Aより大きい吸気口6Bが穿設され、同様に多数の羽板10を備えた中ルーバー12が配設されている。換気区画102内には第2の仕切板8によって、吸気口6Bを囲む吸気区画103が形成されている。
【0021】
第2の仕切板8の垂直部8Aには後述する冷却ファン39に密着するファン穴8Dが穿設され、垂直部8Aの上端からは上ルーバー11の外枠に達するまで上水平部8Bが延設されている。また、垂直部8Aの下端からは裏板6まで斜めに延びる下傾斜部8Cが延設されている。吸気のための中ルーバー12は上ルーバー11から離れるように吸気区画103の下寄りに配設されている。
【0022】
図6に示す9は中間側壁であり、扉5と裏板6はそれぞれ左右の中間側壁9の前後面に密着され、第1の仕切板7と第2の仕切板8の左右端は中間側壁9の側壁面9Aに密着固定されている。また、上ルーバー11,中ルーバー12の幅も中間側壁9,9の幅一杯に構成されている。以上のように形成された防塵区画101、換気区画102及び吸気区画103は、必要に応じて制御盤100内に横並びに複数個形成される。
【0023】
次に電力変換装置105の構成について説明する。電力変換装置105のケーシングは左側板51と右側板52及び左右側板51,52を後方と前方において連結する背面板53と前面板54とから成る。そして背面板53の前側に位置するユニット前方部106と裏側に位置するユニット後方部107とから構成され、ユニット前方部106は防塵区画101内に収納配置されユニット後方部107は換気区画102内に収納配置される。
【0024】
ユニット前方部106に収納される部品として、24は交流電源の入力遮断機、25は制御回路のための保護遮断機、26は制御基板であり、前面板54の前側に取り付けられている。前面板54の裏側にも制御基板27などが取り付けられている。制御基板26の前側には補助板55を介して表示基板29が取り付けられている。28は制御基板26の下方部分に実装された制御回路コネクタで、外部より制御ケーブル(図示せず)が配線接続される。43は主回路端子台で、前面板54の下部に配設され、交流電源の入力ケーブルと電力変換後の出力ケーブル(いずれも図示せず)が配線接続される。
【0025】
30,31はそれぞれ主回路電磁開閉器で右側板52の開口52A内に配設された側面板56に取り付けられている。32は交流電力を直流電力に整流するダイオードモジュールである。33は上記直流電力に含まれる脈動分を平滑するための電解コンデンサで、2個が横並びに配設されている。34は平滑された直流電力を所望の電圧と周波数の交流電力に変換するためのIGBTなどの半導体モジュールである。35は半導体モジュール34のためのゲート制御基板である。
【0026】
ユニット後方部107に収納される部品として、36は上ヒートシンク、37は下ヒートシンクである。上ヒートシンク36は、そのベースプレート36Aで背面板53に穿設された角穴53Aを塞ぐように固定され、放熱フィン36Bは換気区画102内に配置されている。ダイオードモジュール32と複数個の半導体モジュール34のうち2個が上ヒートシンク36に固定され、防塵区画101内に配置されている。また、電解コンデンサ33はその端子部33Aが防塵区画101内に配置されると共に本体部が背面板53に穿設された丸穴53Bを貫通して換気区画102内に配置されている。そして、導体40によって並列接続されると共に導体41によってダイオードモジュール32及び半導体モジュール34と接続固定されている。
【0027】
電解コンデンサ33の下側に配置された下ヒートシンク37も上ヒートシンク36と同様に角穴53Cを塞ぐように固定され、他の半導体モジュール34が固定されている。下ヒートシンク37の下方に巻き線と鉄心とを備えた機器38が配設されている。機器38はピーク電流の抑制及び他の接続機器に対する電源歪みの悪影響を防止するためのACリアクトルや電力変換後の出力電圧の昇圧又は降圧のための高周波変圧器として使用される。なお、上下のヒートシンク36、37のベースプレートは一体に形成し、放熱フィンのみを上下に分割しても良い。
【0028】
巻き線と鉄心とを備えた機器38は、図4に示すように巻き線38A内部を通る鉄心38Bに鋼製バンドなどにより固定された取付部材38Cを有する。取付部材38Cは背面板53の角穴53Dを塞ぐように固定され、巻き線38Aと鉄心38Bは換気区画102内に配置されている。また、取付部材38Cの前面側には防塵区画101内に位置して端子台38Dが取り付けられている。巻き線38Aからでるリード38Eは取付部材38Cを貫通して端子台38Dと接続されている。
【0029】
57は上下のヒートシンク36,37及び電解コンデンサ33の本体後方部を覆うフィンカバーである。フィンカバー57はコ字形の水平断面を有し、左右の側板51,52にねじ止め固定され、その背面に冷却ファン39が取付られている。冷却ファン39は1個ないし2個が電解コンデンサ33のほぼ中心に配置されている。フィンカバー57に穿設されたファン穴57Aは、後方に配設された第2の仕切板8のファン穴8Dと同心である。
【0030】
電力変換装置105は側板51,52の上端をガイドレール機構109に引っ掛けるように懸垂保持されている。側板51,52を上端前方で連結する横枠60はガイドレール機構109とのロック機構の組み付けや取っ手として使用される。制御盤100内に組み込まれた電力変換装置105のユニット後方部107は第1の仕切板7に穿設された開口7A(図6)を貫通して換気区画102内に位置する。開口7Aの周りに当接するようにパッキン58が配設され換気区画102との密閉性が向上されている。
【0031】
以上のように構成された電力変換装置105は図5に示すように左右一対のガイドレール機構109に沿って引き出すことができる。ガイドレール機構109は水平仕切板4の下面に固定され、第1の仕切板7を貫通して換気区画102内に延びている。14はガイドレール機構109の後方部を換気区画102から仕切るためのレールカバーである。このレールカバー14によってガイドレール機構109後方部の防塵性が確保される。
【0032】
縦長に構成された電力変換装置105は、左右の中間側壁9、9の間に通常2台から3台を横並びに近接して収納することができる。図中の一点鎖線90は横並び配置された電力変換装置105の境界線を示している。即ち、防塵区画101,換気区画102,吸気区画103は複数台の電力変換装置105に共通に形成されている。
【0033】
次に動作について説明する。冷却ファン39の運転により、矢印91で示す外気吸気流は中ルーバー12を通り吸気区画103内に吸い込まれる。次にファン穴8D、57Aを貫流してフィンカバー57内に押し込まれ、上側の外気気流92と下側の外気気流93に分流する。上側の外気気流92は上ヒートシンク36の放熱フィン36B内を貫流してフィンカバー57上端部分から後方にほぼ直角に偏向され上ルーバー11を通って矢印92Aで示す上側の排気気流として制御盤外に排気される。
【0034】
下側の外気気流93は、下ヒートシンク37の放熱フィン内を貫流して下端部から押し出される。次に中央部の気流は巻き線と鉄心とを備えた機器38に衝突して矢印93A(図4)で示すように迂回して下方に向かう。次いで底板1のスリット孔1Aから矢印93Bで示す下側の排気気流として制御盤外に排気される。
【0035】
電解コンデンサ33の電気特性、寿命は大きな温度依存性を持っている。従って、良好な電気特性と長い寿命を得るためには低い周囲温度で使用する必要がある。上記構成によれば、冷却ファン39から吹き出される外気が電解コンデンサ33の本体部に直接衝突する。この外気は風上側に被冷却体が無いので最も低温であり、高速乱流であるから電解コンデンサ33は良好に冷却される。
【0036】
冷却ファン39は、上ヒートシンク36と下ヒートシンク37のフィン長手方向に対向して配置されているから、外気はヒートシンク36,37の放熱フィンの表面にほぼ垂直に(ベースプレートに向かってほぼ直角に)吹き付けられ、外気は狭い間隔の放熱フィンの奥まで高速で達し、最も高温となるベースプレート付近を衝突噴流によって冷却するので熱伝達が向上される。さらに、冷却ファン39と対向している部分が多いので、放熱フィンの大部分において該放熱フィンと外気との温度差が大きくとれ放熱量が増大できる。
【0037】
上記構成によれば、電力変換装置105が必要とするヒートシンクの大きさに対して、上ヒートシンク36と下ヒートシンク37に分割しているので両者とも長さを短くできる。且つ、上下のヒートシンク36,37の分割部から外気気流を互いに反対側に流すようにしているので、両者ともフィン圧力損失が大幅に低減されると共に冷却気流の速度低下が生じない。また、風上側の放熱によって風下側が加熱される不具合がほとんど解消できる。これにより、先の衝突噴流効果による伝熱性能の向上と相まって上ヒートシンク36と下ヒートシンク37は著しい放熱性能が達成され、ダイオードモジュール32及び半導体モジュール34は良好に冷却される。
【0038】
巻き線と鉄心とを備えた機器38は、下ヒートシンク37の下端部から出てその周囲を流れる高速の気流93Aによって強制冷却される。従って、通常自然冷却で使用されるものに比べ小形、軽量に作ることができる。そして、充電部である端子部分は防塵区画101内に配置できる構成なので耐環境性が向上できる。また、上ヒートシンク36より短い下ヒートシンク37の下側に配置されているので、上側の外気気流92と下側の外気気流93との風路抵抗のバランスが得られ、上下の冷却ファン39相互の干渉による静圧損失を最小限にできる。
【0039】
この構成によれば、上側排気気流92Aは制御盤100背面の上排気口6Aから排気されるので、上面からの水滴や異物の侵入が無く対環境性に優れ、電力変換装置105の上面に他の区画104を密着でき、制御盤100全体を小型化できる。この反面、上ヒートシンク36を出た排気気流は冷却ファン39の近傍を流れることになり、冷却ファン39の吸気側に逆流する不具合を発生しやすい。しかし、冷却ファン39の吸気面は第2の仕切板8に密着されているので、上記不具合が回避されている。
【0040】
ユニット後方部107を外気で強制冷却するための吸気口6Bは、制御盤100背面に設けられている。吸気口を電力変換装置105の底面に設ける場合に比べ、床面に多い塵埃を吸い込むことが無いので、フィンの目詰まりの懸念が少なく、巻き線と鉄心とを備えた機器38等の絶縁信頼性も向上する。この反面、上排気口6Aと吸気口6Bとが接近すると、上側排気気流92Aが吸気口6Bにそのまま吸い込まれるという気流短絡不具合が生じやすい。特に、上排気口6A、吸気口6Bからの水滴侵入を防止するためにルーバー11,12を備えている場合は、上側排気気流92Aが下向きに偏向されるので、上記不具合がより発生しやすい。しかし、吸気口6を吸気区画103内に配設することによって冷却ファン39の位置より下方に離して配置しているので、上記不具合が回避できる。また、吸気区画103によって、中ルーバー12から入る吸気気流の整流と冷却ファン39への急激な気流曲がりが緩和される。
【0041】
扉5には防塵区画101内を間接空冷するための熱交換器108が取付られている。熱交換器108は内気ファン21、伝熱板22及び外気ファン23を有し、内気ファン21の運転により防塵区画101内の高温空気(内気)は伝熱板22の上部からに送り込まれ、矢印94で示されるように防塵区画101の下部に戻される。電力変換装置105は底面及び上面が解放されているため、矢印94の内気気流は電力変換装置105内にほぼ均一に行き渡り、上向きの自然対流を加速する。
【0042】
他方、外気ファン23の運転により外気は伝熱板22の下部から送り込まれ、矢印95で示されるように制御盤外に排気される。以上の伝熱板22内の熱交換作用により防塵区画101内は間接的に冷却され、ユニット前方部106内の各電気機器は良好に冷却される。
【0043】
実施の形態2.
以下、図7を参照してこの発明の実施の形態2に係る電力変換装置の構成を説明する。図7は図1に相当する縦断面図である。図において、6Aは裏板6の上部に穿設されたスリット孔から成る上排気口、6Cは裏板6の下部に穿設されたスリット孔から成る下排気口である。裏板6には吸気口は設けられてなく、底板1には排気口は設けられていない。81は第2の仕切板となる矩形横断面のダクトであり、左右端が側壁面9Aに密着固定され、内部に吸気区画103が形成されている。ダクト81の垂直部81Aには冷却ファン39に密着するファン穴81Bが設けられている。なお、上排気口6A、下排気口6Cはダクト81と上下に重なる位置まで拡げることができる。
【0044】
吸気区画103内に位置する側壁面9Aに多数のスリット孔から成る側面吸気口9Bが穿設されている。側壁面9Aが制御盤100の外側面に位置する場合は、そのまま制御盤100の側面から吸気できる。側壁面9Aが制御盤100の中間に位置する場合は、側面吸気口9Bを左右両面に設け、外側面に位置する側面吸気口9Bから経由して吸気できる。ダクト81の横断面大きくすれば、側面吸気口9Bの開口面積を広くできるので十分な吸気を得ることができる。また、中間側壁9を2重隔壁に構成し、この2重隔壁の幅内に位置する底板1に吸気口を形成してもよい。他の部分は実施の形態1と同様に構成されているので、説明は省略する。
【0045】
冷却ファン39の運転により、矢印91で示すように、外気は側面吸気口9Bから吸気区画103内に吸い込まれる。次に実施の形態1と同様に、上下に分流して上ヒートシンク36と下ヒートシンク37及び巻き線と鉄心とを備えた機器38を冷却して排気気流92A、93Bとして制御盤100背面から盤外に排気される。この構成によれば、吸気口と排気口とは大きく離れ、また、排気口を裏板全体に広げることもできるので制御盤100背面に建家壁面等が近接しても気流短絡不具合が無く、十分排気が可能なので制御盤100背面と建家壁面等を近接して据え付けでき、据え付け面積を縮小できる。
【0046】
【発明の効果】
この発明に係る電力変換装置は、前方に半導体モジュールを含む電子機器を配置した防塵区画を形成し、後方にヒートシンクと冷却ファンとを配置した換気区画を形成すると共に上記換気区画内に吸気口を有する吸気区画を形成し、制御盤筐体背面から吸気した外気は、吸気区画内に至り冷却ファンの吐出側からヒートシンク内を貫流して筐体背面の排気口から排気しているので、防滴性能に優れ、さらに、上面に他の機器又は他の区画を密着でき、制御盤筐体を小形にできる電力変換装置を得ることができる。また、吸気及び排気気流の短絡が防止できると共に吸気口の配置に融通性が得られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の実施の形態1に係る制御盤内に収納した電力変換装置の縦断面図である。
【図2】この発明の実施の形態1に係る電力変換装置のユニット後方部の正面図である。
【図3】図2における上段ヒートシンク部分の横断面図である。
【図4】図2における下部の横断面図である。
【図5】図1において電力変換装置を途中まで引き出した縦断面図である。
【図6】この発明の実施の形態1に係る電力変換装置を引き出した後の制御盤の要部正面図である。
【図7】この発明の実施の形態2に係る制御盤内に収納した電力変換装置の縦断面図である。
【符号の説明】
1 底板、4 水平仕切板、5 扉、6 裏板、6A 上排気口、6B 吸気口、6C 下排気口、7 第1の仕切板、8 第2の仕切板、9A 側壁面、9B側面吸気口、11 上ルーバー、12 中ルーバー、30,31 主回路電磁開閉器、32 ダイオードモジュール、33 電解コンデンサ、34 半導体モジュール、36 上ヒートシンク、37 下ヒートシンク、38 巻き線と鉄心とを備えた機器、39 冷却ファン、91 外気吸気流、92 上側の外気気流、92A 上側の排気気流、93 下側の外気気流、93B 下側の排気気流、100 制御盤、101 防塵区画、102 換気区画、103 吸気区画、104 他の区画、105 電力変換装置、106 ユニット前方部、107 ユニット後方部、108 熱交換器。
Claims (6)
- 半導体モジュールが取り付けられたヒートシンクと上記ヒートシンクを冷却する冷却ファンとを備えた電力変換装置において、
上記電力変換装置は、前方に防塵区画を形成すると共に後方に換気区画を形成するように分割する第1の仕切板と、上記換気区画内に配設されて吸気口を有する吸気区画を形成する第2の仕切板とを備えた筐体を有し、
上記電力変換装置の上記半導体モジュールを含む電子機器が配置されるユニット前方部を上記防塵区画内に配置収納し、上記電力変換装置の上記ヒートシンクと冷却ファンとが配置されるユニット後方部を上記第1の仕切板に形成された開口部を貫通して上記換気区画内に配置収納すると共に、
上記冷却ファンの吸気側を、上記第2の仕切板に形成されたファン穴に密着し、筐体外部から吸気された外気を、吸気区画内に至り冷却ファンの吐出側からヒートシンク内を貫流して筐体背面の排気口から排気する構成であることを特徴とする電力変換装置。 - 吸気口を吸気区画内の側面に設け、ヒートシンク内を貫流した外気を、吸気区画の外周を通って上記筐体背面の排気口から筐体外に排出する構成であることを特徴とする請求項1記載の電力変換装置。
- 冷却ファンをヒートシンクの背面の略中央部に配置し、ヒートシンク内を貫流した外気をヒートシンクの上下側から排気し、筐体背面側の排気口を吸気区画の上下に設け、上記上下の排気口から筐体外に排出する構成であることを特徴とする請求項1、2のいずれかに記載の電力変換装置。
- ヒートシンクの放熱フィンを上下に2分割して配設すると共に、上記上下の放熱フィンの間に電解コンデンサをユニット前方部からユニット後方部に貫通して配設することを特徴とする請求項1〜3のいずれかに記載の電力変換装置。
- ヒートシンクの排気側に、リアクトル、変圧器、抵抗器等の発熱体を配置し、上記ヒートシンクからの排気で強制冷却する構成であることを特徴とする請求項1〜4のいずれかに記載の電力変換装置。
- 発熱体は巻線と鉄心とを備えたリアクトル又は変圧器であって、上記鉄心に固着された取付部材を介してユニット後方部に取付固定され、上記取付部材の前面側にはユニット前方部に位置して端子部が配設され、上記巻線から引き出されるリードは上記取付部材を貫通して上記端子部に接続されていることを特徴とする請求項5に記載の電力変換装置。
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