JP2004502802A - 構造修飾ポリマー凝集剤 - Google Patents

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Abstract

本発明は、フリーラジカル重合の条件下、モノマーの水溶液の重合を開始して、ポリマー溶液を形成し、モノマー重合が30%以上進行後、1種以上の構造修飾剤をポリマー溶液へ加えることによって、調製された構造修飾水溶性ポリマー、及びそのポリマーの凝集剤としての利用に関する。

Description

【0001】
技術分野
本発明は、フリーラジカル重合の条件下、モノマーの水溶液の重合を開始して、モノマー重合が30%以上進行後、1種以上の構造修飾剤をポリマー溶液へ加えることによって、調製された構造修飾水溶性ポリマー、及びそのポリマーの凝集剤としての利用に関する。
【0002】
発明の背景
水溶性ポリマー凝集剤は、下水や工業プラント処理排水、又は製紙工場で見られるようなタンパク質又はセルロース的性質の有機物の懸濁液を浄化するのに、一般的に使用される。
【0003】
これらの懸濁された物質は、本来、親水性であり、懸濁した水性溶液と非常に近い比重を持つことが多く、且つ、ろ過、浮遊選鉱、沈降又は脱水のような物理的脱水工程の前に化学試薬を用いて経済的に凝集することがしばしばずっと困難であるという点で、より疎水性の無機質懸濁液とは非常に異なる。懸濁物質がより高い割合で存在する場合、一般的には懸濁物質の濃度が0.5重量%以上、及び、懸濁液がペースト様の粘稠性を持ち通常汚泥と言われるもっと多量の場合には、これらの困難さは特に著しいものとなる。
【0004】
下水、工業汚泥、同様の有機懸濁液の浄化及び脱水は、水からの固液分離又は液液分離プロセスを促進する凝集や凝析の状態を引き起こすために添加される化学試薬により、助長されることが知られている。この目的のために、石灰又は、鉄及びアルミニウムの塩類が用いられる。最近では、合成電解質ポリマー、特にアクリルアミドの特定のカチオン性及びアニオン性コポリマーが見い出され、関心を得ている。
【0005】
厳密には機械的手段は、固液分離をもたらすのに用いられてきたが、現代的な方法は、概ね、水から固体が分離されることができる速度を加速する合成及び天然ポリマー物質により補強された機械的分離技術に頼っている。これらのプロセスには、懸濁無機微粒子を沈殿させ、工業プロセス又は都市プロセスにとって水を有用なものにする、カチオン性凝析ポリマーによる原水処理も含まれる。これらのプロセスのその他の例としては、製紙工場の廃液から有色水溶性種の除去が挙げられる。また、都市用水システムの処理用汚泥調節剤のような、製紙工程における定着及び排水の助長のような、及び、製紙工程及び解乳化における白水から有用で価値のある物質を回収するための化学試薬のような、産業用水処理のためのポリマー凝集剤の利用が挙げられる。
【0006】
凝集剤の効果を評価するための基準値試験は、ポリマーが汚泥に添加されて混合され、その結果ポリマーが汚泥を凝集するという、いわゆる排水試験である。混合物は、その後、ベルトフィルタープレスクロスを通して注入され、水が排出する速度がポリマー性能の測定として受け取られる。
【0007】
分離プロセスのメカニズムに関して、本来、粒子は正の電荷又は負の電荷のどちらかを持っている。したがって、これらの粒子は、その粒子と反対の電荷を持つ水溶性凝析剤ポリマー又は、水溶性凝集剤ポリマーによって、除去される。これは、水溶性又は分散性イオン電荷ポリマーが添加されて荷電粒子又は乳濁水滴を中和して分離する固液分離プロセスを促進する、高分子電解質と呼ばれる。これらのポリマーの適用量は、そのプロセスの性能により決定される。電荷をもつポリマーが少なすぎる場合、懸濁粒子が中和されず、お互いに反発しあう。ポリマーが多すぎる場合、ポリマーが無駄になり、さらに悪いことに、それ自体に及びそれ自体の問題がある場合がある。
【0008】
汚泥を凝集又は凝析させることができるとして見出されている、市販のポリマーの多様性にもかかわらず、これらの試薬の有用性に限界がある傾向があるという様々な状況がある。特定の汚泥には、これらの公知の試薬による経済的な処理が利用できる一方、処理を成功させるには、汚泥は、非常に多くの、コストに対して非効率的な量の試薬を必要とする。さらには、どれかひとつの源からの汚泥において変化がたびたび起こる。例えば、排水や汚泥や完成製紙プロセス水への材料供給における、及び/又は、これらの水の生成物に含まれる酸化条件における多様性が、除去されるべき様々な粒子タイプにつながる。さらには、いくつかの理由により、公知のポリマー凝集試薬による凝集が進行しにくい汚泥に出会うことは、まれなことではない。
【0009】
したがって、汚泥の脱水においてより少ない量でよりよい排水を供給するように改良された一群のポリマーが必要である。同様に、パルプ製造及び製紙の効率を上げるような処理に継続的必要性がある。
【0010】
欧州特許第202,780号には、高いせん断応力において凝集剤として利用されるジアルキルアミノアルキルアクリル酸を少なくとも5モル%含有するアクリルアミドの架橋コポリマー粒子について、開示されている。
【0011】
反応に対するその有効性がプロセスを通して十分に継続するような条件の下、重合開始時および重合中に架橋試薬を添加することについては、米国特許第4,950,725号に開示されている。
【0012】
欧州特許374,458号には、水溶性の分岐鎖高分子量カチオン性凝集剤が開示されている。この凝集剤は、イソプロパノールのような連鎖移動剤及び、メチレンビスアクリルアミドのような分岐鎖試薬の存在下、モノマーの重合により形成され、このとき連鎖移動剤は、架橋するのを防止するために添加される。架橋はポリマーを水に対して不溶性にする可能性がある。
【0013】
DADMAC/アクリルアミドのコポリマーの重合の最後に、連鎖移動剤を添加し、直鎖高分子量コポリマーを製造することが、欧州特許363,024号に開示されている。
【0014】
米国特許第4,913,775号には、パルプ製造および製紙における、アクリルアミド/アクリル酸ジメチルアミノエチル塩化メチル4級塩コポリマーのような実質的な直鎖カチオン性ポリマー及び、添加剤としてベントナイトの使用方法が開示されている。
【0015】
米国特許第5,393,381号には、紙又は厚紙製造用に、アクリルアミド/アクリル酸ジメチルアミノエチル4級塩コポリマーのような分岐鎖カチオン性ポリアクリルアミドパウダー、及びベントナイトの使用方法が開示されている。
【0016】
発明の要約
本発明者らは、ここに記載されたように構造修飾の重合反応に対して遅い段階で添加することは、より効果的な構造修飾凝集剤の形成をもたらすことを見出した。構造修飾剤が連鎖移動剤である場合、得られた水溶性ポリマーは、きまって可溶化の速度を大きくし、還元比粘度をより大きくし、修飾されていない類似体に比べてより活性が高い。これは、油中水エマルジョン重合、分散重合、又はゲル重合技術により合成したカチオン性ポリマー、アニオン性ポリマー、及び非イオン性ポリマーに応用することができる。
【0017】
したがって、その主な態様において、本発明は、フリーラジカル重合の条件下、モノマーの水溶液の重合を開始して、ポリマー溶液を形成し、モノマー重合が30%以上進行後、1種以上の構造修飾剤をポリマー溶液へ加えることによって、調製された水溶性ポリマーに関する。
【0018】
発明の詳細な説明
ここでは、以下の略語及び表現は、以下のような意味を持つ。
【0019】
AcAm:アクリルアミド
DADMAC:塩化ジアリルジメチルアンモニウム
DMAEA:アクリル酸ジメチルアミノエチル
DMAEM:メタクリル酸ジメチルアミノエチル
DMAEA・BCQ:アクリル酸ジメチルアミノエチル、塩化ベンジル4級塩
EDTA・MCQ:アクリル酸ジメチルアミノエチル、塩化メチル4級塩
EDTA・4Na:エチレンジアミンテトラアセチル酸、テトラナトリウム塩
Alfonic(商品名) 1412−60:Vista Chemical Co.,Houston,TXから入手できるエトキシ直鎖アルコール(60%エチレンオキサイド)
Span80:ICI Specialty Chemicals,Wilmington,DEから入手できるモノオレイン酸ソルビタン
Triron(商品名) N−101:Rohm and Haas Co.,Philadelphia,PAから入手できるノニルフェノキシポリエトキシエタノール
Tween61:ICI Specialty Chemicals,Wilmington,DEから入手できるPOE(4)モノステアリン酸ソルビタン
AIBN:ICI Specialty Chemicals,Wilmington,DEから入手できる2,2’−アゾビス(イソブチロニトリル)
AIVN:E.I.dupont Nemours & Co.Inc.; Wilmington,DEから入手できる2,2’−アゾビス(2,4−ジメチルバレロニトリル)
POE:ポリオキシエチレン
RSVは、還元比粘度(Reduced Specific Viscosity)を表す。実質的に直鎖で溶解性が高い一連のポリマー同族体の中で、希釈ポリマー溶液の還元比粘度(RSV)測定は、Paul J.Floryによる「ポリマー化学の原理」(コーネル大学出版、イサカ、ニューヨーク、出版1953年、7巻、「分子量決定」266〜316ページ(Cornell University Press, Ithaca, NY., 1953, Chapter VII, ”Determination of Molecular Weights”, pp. 266−316.)における、ポリマー鎖長と平均分子量の指標である。還元比粘度は、
RSVは与えられたポリマー濃度と温度で測定されて下記のように計算される:
RSV=[(η/η)−1]/c
η=ポリマー溶液の粘度
η=同じ温度での溶媒の粘度
c=溶液中のポリマー濃度
濃度“c”の単位は(グラム/100mlか又はグラム/デシリットル)である。それゆえ、RSVの単位は、dl/gである。この特許出願においては、RSV測定に用いた溶媒は、規定されない限り、1.0モルの硝酸ナトリウム溶液である。この溶媒中のポリマー濃度は0.045g/dlである。RSVは30℃で測定される。粘度ηとηはキャノン−ウベローデ型(Cannon Ubbelohde)セミミクロ希釈型粘度計、サイズ75を用いて測定された。粘度計は30±0.02℃に調節された一定温度のバス中に、完全に垂直な位置で据え付けられる。RSVの計算における固有の誤差は約2dl/gである。同じ組成の2つのポリマーが同一の状況下で測定されて同様のRSV値を有する時は、それらが同様の分子量を有することを示す。
【0020】
“IV”は、極限粘度を表し、無限希釈の限界まで外挿したRSVであり、ここで無限希釈とは、ポリマー濃度がゼロに等しいときの状態である。
【0021】
“式に基づいた”とは、全式量に基づいて添加された試薬量を意味する。
【0022】
“ポリマー活性に基づいた”及び“モノマーに基づいた”とは、式中のビニルモノマーの水準、又は100%転化とみなして重合後形成されたポリマーの水準に基づいて添加された試薬量を意味する。
【0023】
“生水”は、川、湖、井戸水、雨水等を含む自然の地理源からの水を意味する。
【0024】
“プロセス水”は、例えば製造プロセス(抄紙機)、製鋼、化学製造プロセス、製油プロセス、食品製造プロセス(例えば、製糖プロセス)等のようなプロセスに用いられる水を意味する。
【0025】
“排水”は、製造プロセス、都市廃棄物、又は、受け取る河川、湖又は他の水路へ放出する前に処理されるべきその他の水、由来の水を意味する。
【0026】
“製紙プロセス”は、水性セルロース製紙完成紙料を形成し、シートを形成するように完成紙料を排出して、シートを乾燥する工程を備えた、パルプから紙製品を製造する方法を意味する。製紙完成紙料を形成し、排出して乾燥する工程は、当業者に通常知られた慣習的な方法で実施され得る。有効な定着及び排水活性に対して、添加物(adjunct)が必要ないことは強調されるべきであるが、慣習的な凝析剤、慣習的な凝集剤、微粒子、ミョウバン、陽イオン性澱粉、又はそれらの混合物は、本発明の構造修飾水溶性ポリマーと共に添加物(adjunct)として用いられても良い。
【0027】
“モノマー”は、重合可能なアリル化合物、ビニル化合物及びアクリル化合物を意味する。モノマーは、アニオン性、カチオン性又は非イオン性でもよい。ビニルモノマーが好ましく、アクリルモノマーはより好ましい。
【0028】
非イオン性の代表的なものとしては、アクリルアミド、メタクリルアミド、N,N−ジメチルアクリルアミド、N,N−ジエチルアクリルアミド、N−イソプロピルアクリルアミド、N−ビニルホルムアルデヒド、N−ビニルメチルアセトアミド、N−ビニルピロリドン、メタクリル酸ヒドロキシエチル、アクリル酸ヒドロキシエチル、アクリル酸ヒドロキシプロピル、メタクリル酸ヒドロキシプロピル、N−t−ブチルアクリルアミド、N−メチロールアクリルアミドなどの水溶性モノマーが含まれる。
【0029】
アニオン性モノマーの代表的なものとしては、アクリル酸及びその塩(アクリル酸ナトリウム及びアクリル酸アンモニウムがあるが、それらに限られない)、メタクリル酸及びその塩(メタクリル酸ナトリウム及びメタクリル酸アンモニウムがあるが、それらに限られない)、2−アクリルアミド−2−メチルプロパンスルホン酸(AMPS)、AMPSのナトリウム塩、ビニルスルホン酸ナトリウム、スルホン酸スチレン、マレイン酸及びその塩(ナトリウム塩及びアンモニウム塩があるが、それらに限られない)、イタコン酸スルホネート、アクリル酸スルホプロピル又はメタクリル酸スルホプロピル、又はこれらのその他の水溶性形態、又はその他の重合可能なカルボン酸又はスルホン酸(スルホメチル酸アクリルアミド、スルホン酸アリル、ビニルスルホン酸ナトリウム、イタコン酸、ブタン酸アクリルアミドメチル、フマル酸、ホスホン酸ビニル、スルホン酸ビニル、ホスホン酸アリル、スルホメチル酸アクリルアミド、ホスホンメチル酸アクリルアミド)などが含まれる。
【0030】
カチオン性モノマーの代表的なものとしては、アクリル酸ジアルキルアミノアルキル及びメタクリル酸ジアルキルアミノアルキル、及びそれらの4級塩又は酸塩(アクリル酸ジメチルアミノエチル塩化メチル4級塩、アクリル酸ジメチルアミノエチルスルホン酸メチル4級塩、アクリル酸ジメチルアミノエチル塩化ベンジル4級塩、アクリル酸ジメチルアミノエチルスルホン酸塩、アクリル酸ジメチルアミノエチル塩酸塩、メタクリル酸ジメチルアミノエチル塩化メチル4級塩、メタクリル酸ジメチルアミノエチルスルホン酸メチル4級塩、メタクリル酸ジメチルアミノエチル塩化ベンジル4級塩、メタクリル酸ジメチルアミノエチルスルホン酸塩、メタクリル酸ジメチルアミノエチル塩酸塩があるが、それらに限られない。)、塩化アクリルアミドプロピルトリメチルアンモニウム、ジメチルアミノプロピルアクリルアミドスルホン酸メチル4級塩、ジメチルアミノプロピルアクリルアミドスルホン酸塩、ジメチルアミノプロピルアクリルアミド塩酸塩、塩化メタクリルアミドプロピルトリメチルアンモニウム、ジメチルアミノプロピルメタクリルアミドスルホン酸メチル4級塩、ジメチルアミノプロピルメタクリルアミドスルホン酸塩、ジメチルアミノプロピルメタクリルアミド塩酸塩、アクリル酸ジエチルアミノエチル、メタクリル酸ジエチルアミノエチル、塩化ジアリルジエチルアンモニウム及び塩化ジアリルジメチルアンモニウムのようなジアルキルアミノアルキルアクリルアミド又はジアルキルアミノアルキルメタクリルアミド、及びそれらの4級塩及び酸塩が含まれる。アルキル基は一般的に、C1−4アルキルである。
【0031】
“構造修飾剤”は、ポリマー構造及び溶解特性を制御するために、水性ポリマー溶液に添加される試薬を意味する。構造修飾剤は、架橋剤及び連鎖移動剤からなる群から選ばれる。
【0032】
“連鎖移動剤”は、フリーラジカル重合に用いられ、ポリマーラジカルと反応して失活ポリマーと新しいラジカルを形成するいずれかの分子を意味する。特に、連鎖移動剤を重合混合物に添加すると、鎖の破壊及びそれに伴なって重合鎖の大きさの減少をもたらす。このようにして、連鎖移動剤の添加は調製されるポリマーの分子量を制限する。代表的な連鎖移動剤には、メタノール、エタノール、1−プロパノール、2−プロパノール、ブチルアルコール、及びグリセロールなどのようなアルコール、アルキルチオール、チオ尿素、亜硫酸塩及び二硫化物のようなスルホン酸化合物、ギ酸及びリンゴ酸のようなカルボン酸及びそれらの塩、及び次亜リン酸ナトリウムのようなリン酸塩、及びそれらの組み合わせが含まれる。
【0033】
参考文献1:Berger他、”Transfer Constans to Monomer,Polymer,Catalyst,Solvent,and Additive in Free Radical Polymerization,”第2章、p81〜151、”Polymer Handbook”、J.Brandrup及びE.H.Immergut編、第3刷、John Wiley & Sons、New York(1989)
【0034】
参考文献2:Gerge Odian,Principles of Polymerization,第2刷、John Wiley & Sons,New York(1981)
【0035】
好ましいアルコールは、2−プロパノールである。好ましい硫黄化合物には、エタンチオール、チオウレア、及び重亜硫酸ナトリウムがある。好ましいカルボン酸には、ギ酸及びその塩がある。更に好ましい連鎖移動剤は、次亜リン酸ナトリムとギ酸ナトリウムである。
【0036】
“架橋剤”又は“分岐剤”は、重合するモノマー又は複数のモノマーに添加されると、一つのポリマー分子からの一分岐又は多分岐が他のポリマー分子に結合した架橋ポリマーをもたらす多官能モノマーを意味する。好ましい架橋剤は、ポリエチレン性不飽和なモノマーである。代表的な好ましい架橋剤には、N,N−メチレンビスアクリルアミド、N,N−メチレンビスメタクリルアミド、トリアリルアミン、トリアリルアンモニウム塩、ジメタクリル酸エチレングリコール、ジメタクリル酸ジエチレングリコール、ジアクリル酸ポリエチレングリコール、ジメタクリル酸トリエチレングリコール、ジメタクリル酸ポリエチレングリコール、N−ビニルアクリルアミド、N−メチルアリルアクリルアミド、アクリル酸グリシジル、アクロレイン、グリオキサール及び、ビニルトリメトキシシラン(VTMS)、ビニルトリエトキシシラン、ビニルトリス(β−メトキシエトキシ)シラン、ビニルトリアセトキシシラン、アリルトリメトキシシラン、アリルトリアセトキシシラン、ビニルメチルジメトキシシラン、ビニルジメトキシエトキシシラン、ビニルメチルジアセトキシシラン、ビニルジメチルアセトキシシラン、ビニルイソブチルジメトキシシラン、ビニルトリイソプロポキシシラン、ビニルトリ−n−ブトキシシラン、ビニルトリ−sec−ブトキシシラン、ビニルトリヘキシルオキシシラン、ビニルメトキシジヘキシルオキシシラン、ビニルジメトキシオクチルオキシシラン、ビニルメトキシジオクチルオキシシラン、ビニルトリオクチルオキシシラン、ビニルメトキシジラウリルオキシシラン、ビニルジメトキシラウリルオキシシラン、ビニルメトキシジオレイルオキシシラン、及びビニルジメトキシオレイルオキシシランのようなビニルトリアルコキシシランが含まれる。さらに好ましいビニルアルコキシシランモノマーは、ビニルトリメトキシシランである。
【0037】
好ましい態様
ここに記載されたように調製された水溶性修飾ポリマーは、陽イオン性、陰イオン性、又は非イオン性であっても良い。それらは、エマルジョンポリマー、分散ポリマー、又はゲルポリマーであっても良い。
【0038】
“エマルジョンポリマー”及び“ラテックスポリマー”は、水相中に存在する本発明による陽イオン性、陰イオン性、非イオン性ポリマー、油相用の炭化水素油、及び油中水型乳化剤を含有する油中水型ポリマーエマルジョンを意味する。転相エマルジョンポリマー(Inverse emulsion polymer)は、炭化水素マトリックス中に分散された水溶性ポリマーに連続している炭化水素である。転相エマルジョンポリマーはそれから、せん断、希釈、及び一般的には別の界面活性剤を用いて、粒子からポリマーを放出することによって使用のために“転相”されるか又は活性化される。参考文献としてここに組み込まれた米国特許第3,734,873号を参照してほしい。高分子量の転相エマルジョンポリマーの代表的な調製法は、米国特許第2,982,749号、3,284,393号、及び、3,734,873号に記載されている。また、「アクリルアミドの転相−ミクロ懸濁均一重合のメカニズム、反応速度論、及びモデリング」(フンケラー(Hunkeler)等、polymer (1989), 30(1), 127−42)、及び、「転相−ミクロ懸濁重合のメカニズム、反応速度論、及びモデリング:2、4級アンモニウム陽イオン性モノマーとアクリルアミドの共重合」(フンケラー(Hunkeler)等、polymer (1991), 32(14), 2626−40)を参照してほしい。
【0039】
水相は、水中で1以上の水溶性モノマー、及び、例えば無機塩、キレート化剤、pH緩衝剤等のような何らかの重合添加物を共に混合することにより調製される。
【0040】
油相は、不活性炭化水素油を1以上の油溶性界面活性剤と共に混合することにより調製される。界面活性剤混合物は、油連続エマルジョンの形成を確実にするために低いHLBを有する必要がある。市販の油中水型エマルジョン重合に適した界面活性剤は、マッカチェオンの「乳化剤及び界面活性剤」(McCutcheon’s Emulsifiers Detergents)の北米版に編集されている。油相は、均一な油溶液の形成を確実にするためには加熱を必要とする場合がある。油相はそれからミキサー、熱電対、窒素パージ用チューブ、水式凝縮器が備わった反応器に充填される。水相は油相を含有する反応器に添加されて、激しく混合され、エマルジョンを形成する。得られたエマルジョンは窒素でパージしながら所望の温度に加熱され、フリーラジカル重合開始剤が添加される。反応混合物は所望の温度で窒素雰囲気下で数時間攪拌される。反応完了時に、油中水型エマルジョンポリマーは室温まで冷却されて、そこで例えば酸化防止剤、又は(米国特許第3,734,873号に記載されているような)高いHLBの界面活性剤のような重合後添加物が添加されても良い。
【0041】
得られたエマルジョンポリマーは、自由流体の液体である。油中水型エマルジョンポリマーの水溶液は、(米国特許第3,734,873号に記載されているような)高いHLBの界面活性剤存在下で激しく混合しながら、水に所望量のエマルジョンポリマーを加えることにより生成され得る。
【0042】
“分散ポリマー”とは、得られるポリマーが不溶性の水性塩溶液中で攪拌しながらモノマーを重合することにより調製される、水性塩溶液中にポリマー粉体が分散した状態を意味する。米国特許5,708,071号、4,929,655号、5,006,590号、5,597,859号、5,597,858号、及び欧州特許657,478号、630,909号を参照してほしい。
【0043】
分散ポリマーを調製する代表的な手順において、1以上の無機又は疎水性塩、1以上の水溶性モノマー、例えば加工助剤、キレート化剤、pH緩衝剤、及び水溶性安定剤ポリマーのようないずれかの重合添加物を含有する水溶液は、ミキサー、熱電対、窒素パージ用チューブ、水式凝縮器が備わった反応器に充填される。そのモノマー溶液は激しく混合され、所望の温度まで加熱され、それから水溶性重合開始剤が添加される。その溶液は温度を維持して数時間混合する間、窒素でパージされる。この後、混合物は室温まで冷却されて、いずれかの重合後添加物が反応器に充填される。水溶性ポリマーの水連続分散液は、低いせん断で測定された場合、通常100〜10,000cPの生成物粘度を有する自由流体の液体である。
【0044】
ゲルポリマーを調製する代表的な手順において、1以上の無機又は疎水性塩、1以上の水溶性モノマー、例えばキレート化剤、pH緩衝剤等のようないずれかの重合添加物を含有する水溶液が調製される。この混合物は、ミキサー、熱電対、窒素パージ用チューブ、水式凝縮器が備わった反応器に充填される。その溶液は激しく混合され、所望の温度まで加熱され、それから1以上の水溶性フリーラジカル重合開始剤が添加される。その溶液は温度を維持して数時間混合する間、窒素でパージされる。典型的には、溶液の粘度はこの間に増加する。重合が完了した後、反応器の中身は室温まで冷却されて、それから貯蔵庫へ移されゲルポリマーの粘度は非常に様々であり、その濃度と活性ポリマー成分の分子量に依存する。
【0045】
ここで記述された重合反応は、適当なフリーラジカルの生成をもたらすいずれかの手段によって開始される。アゾ、過酸化物、ヒドロパーオキシド、及び過エステル化合物の熱によるホモリティック開裂からもたらされたラジカル種である、熱誘導ラジカルが好ましい。特に好ましい開始剤は、2,2’−アゾビス(2−アミジノプロパン)ジヒドロクロライド、2,2’−アゾビス[2−(2−イミダゾリン−2−イル)プロパン]ジヒドロクロライド、2,2’−アゾビス(イソブチロニトリル)(AIBN)、2,2’−アゾビス(2,4−ジメチルバレロニトリル)(AIVN)等を含むアゾ化合物である。
【0046】
ここで用いられる重合条件は、得られる水溶性構造修飾ポリマーが2百万から3千万の分子量を有し、1より上、より好ましくは6より上、更により好ましくは15〜30dl/gの固有粘度を有するように選択される。水溶性構造修飾ポリマーの還元比粘度は、通常3より上、好ましくは12より上、及びしばしば24dl/gより上である。
【0047】
構造修飾剤は、モノマー重合開始後且つモノマー重合完了前に、反応混合物に添加される。それらは単一処理のように全てを一度に又は少しずつ添加されても良い。水溶性ポリマー溶液に添加される修飾剤の水準は、構造修飾剤の効率、ポリマー濃度、及び添加される時の重合度に依存する。
【0048】
モノマーの重合度は、油中水型エマルジョン重合に対する反応密度の変化により、熱量計的に反応熱測定により、定量的な赤外分光学により、又はクロマトグラフ的に未反応モノマーの水準を測定することにより、決定される。
【0049】
連鎖移動剤が構造修飾剤であるときは、連鎖移動剤は、単一の処理として一度に全てでも、少しずつでも、又はポリマー転化に並行した添加速度のような方式で、添加されても良い。一つの態様において、約30%のモノマー重合後、好ましくは約50%のモノマー重合後に単一処理のように添加される。添加される連鎖移動剤の水準は、通常、モノマーに基づいて約1〜約30,000ppmの間であり、好ましくは約25〜約10,000ppmの間であり、更に好ましくは約50〜約2,000ppmの間である。連鎖移動剤が次亜リン酸ナトリウムであるときは、添加される水準は約2〜約2000ppm、好ましくは約100〜約1000ppmである。
【0050】
構造修飾剤が架橋剤であるときは、架橋剤は約30%のモノマー重合後、好ましくは約50%のモノマー重合後に添加される。架橋剤の水準は、通常、モノマーに基づいて約0.1〜約500ppmの間であり、好ましくは約1〜約50ppmの間である。架橋剤がメチレンビスアクリルアミドである場合には、その水準は、通常、モノマーに基づいて約0.5〜約50ppmの間であり、好ましくは約1〜約10ppmの間である。
【0051】
架橋剤がビニルトリアルコキシシランの場合には、架橋剤の水準は、通常、モノマーに基づいて約0.1〜約30,000ppmの間であり、好ましくは約0.5〜約15,000ppmの間であり、更に好ましくは、約1〜約3,000ppmである。ビニルトリアルコキシシランは、モノマーの重合が開始した後、好ましくはモノマーの約30%が重合した後に、単一の処理として一度に全てを、又は少しずつ添加されても良い。
【0052】
構造修飾剤が架橋剤と連鎖移動剤の組合せである場合には、各々の量は、連鎖移動剤の連鎖移動定数“効率”、架橋剤の多重度及び“効率”、及び重合中に添加される点に基づいて非常に様々である。例えば、イソプロピルアルコールのような中程度の連鎖移動剤は、(モノマーに基づいて)約1,000〜約5,000ppmが適しているだろうし、一方、メルカプトエタノールのようなより効果的な連鎖移動剤は、ずっと少ない量で代表的には約100ppm〜約500ppmで用いられる。架橋剤と連鎖移動剤の代表的な組合せは、(モノマーに基づいて)約1〜約30,000ppm、好ましくは約25〜約10,000ppm、更に好ましくは約300〜約1500ppmの連鎖移動剤、及び、(モノマーに基づいて)約1〜約500ppm、好ましくは約2〜100ppm、更に好ましくは約5〜約50ppmの架橋剤を含有する。架橋剤と連鎖移動剤の好ましい組合せは、メチレンビスアクリルアミドと、ギ酸及びその塩、好ましくはギ酸ナトリウムである。
【0053】
構造修飾剤が架橋剤で、通常30%〜99%転化、好ましくは50〜90%転化、及びしばしば65〜85%転化する間に重合物に架橋剤を添加することにより形成されるポリマーは、米国特許第4,950,725号及び欧州特許202,780号に開示されている実質的に直鎖で架橋した水不溶性粒子、及び米国特許第5,945,494号に開示されている高分岐水溶性ポリマーである非修飾ポリマーに比べて、より活性が高い。
【0054】
重合開始後に架橋剤で修飾されたポリマーは、米国特許第4,950,725号及び欧州特許202,780号に開示されている、水に膨潤可能だが不溶性である粒子状ポリマー凝集剤とは異なる。これらの粒子は、水溶性架橋剤か、又は種々の反応性を有する種々の架橋剤の混合物、通常はポリエチレン性不飽和モノマーを、前工程に、又は代わりに工程の始めと工程の終わり又は終わり付近の両方に添加することにより形成され、その工程は、架橋剤の有用性が反応の間中又は前もって形成された水溶性ポリマーを架橋することにより本質的に一定である。ここに記載されたような架橋剤で修飾されたポリマーは、水溶液中で粒子状ではない。
【0055】
本発明のポリマーはまた、米国特許第5,945,494号に開示されている水溶性の高分岐種であるポリマーと異なる。これらのポリマーの形成に不可欠なのは、高分岐水溶性ポリマーを形成するために高水準の分岐剤(開始モル含量に基づいて4〜80ppm)と組み合わせて分子量変性剤又は連鎖移動剤を含有することである。米国特許第5,945,494号、第5カラム、35〜38行に述べられているように、連鎖移動剤がない場合、実に非常に少量の分岐剤の取り込み(例えば、100万分の5部)が架橋を引き起こし、ポリマーを水に不溶性にする場合がある。米国特許第5,945,494号に開示されているように反応開始時に水性モノマーに含まれる分岐剤と分子量変性剤を組み合わせると、分子量が制限されたポリマー鎖を持つ高分岐ポリマーを生成するだろう。
【0056】
ここに記載されたような重合開始後に架橋剤で修飾されたポリマーは、反応の初期の間に形成された直鎖高分子量ポリマーと反応の後期の間に形成された長鎖分岐ポリマーの混合物が含まれていると考えられている。架橋剤の後期添加を用いて修飾したポリマーで作られた水溶液には、水溶性で、粒子状でなく、幾つかの絡まったポリマー鎖の集合体が存在することが見込まれる。高分子の絡み合いは、フリーラジカル重合方法によって形成される高分子量ポリマー(Gardner, et. al., J.APPlied Polymer Science, 22 881−882,(1978); A.Wan, Polymer Preprints, Am. Chem. Soc., Division of Polymer Chemistry, 37(2), 655, (1996))に対して提案されている。
【0057】
本発明の好ましい態様において、構造修飾水溶性ポリマーは、エマルジョンポリマー、分散ポリマー、及びゲルポリマーからなる群から選ばれる。
【0058】
別の好ましい態様について、モノマーは、アクリルアミド又はメタクリルアミドから選ばれ、塩化ジアリルジメチルアンモニウム、アクリル酸ジメチルアミノエチル塩化メチル4級塩、塩化アクリルアミドプロピルトリメチルアンモニウム、メタクリル酸ジメチルアミノエチル塩化メチル4級塩、塩化メタクリルアミドプロピルトリメチルアンモニウム、アクリル酸、アクリル酸ナトリウム、アクリル酸アンモニウム、メタクリル酸、メタクリル酸ナトリウム及びメタクリル酸アンモニウムからなる群から選ばれる1種又は2種以上のモノマーである。
【0059】
別の好ましい態様について、構造修飾剤は、架橋剤、連鎖移動剤及びそれらの混合物からなる群から選ばれる。
【0060】
別の好ましい態様について、連鎖移動剤は、アルコール、スルホン酸化合物、カルボン酸及びその塩、亜リン酸塩、及びそれらの組み合わせからなる群から選ばれる。
【0061】
別の好ましい態様について、連鎖移動剤は、ギ酸ナトリウム及びジ亜リン酸ナトリウムから選ばれる。
【0062】
別の好ましい態様について、架橋剤は、N,N−メチレンビスアクリルアミド、N,N−メチレンビスメタクリルアミド、トリアリルアミン、トリアリルアンモニウム塩、ジメタクリル酸エチレングリコール、ジメタクリル酸ジエチレングリコール、ジアクリル酸ポリエチレングリコール、ジメタクリル酸ポリエチレングリコール、N−ビニルアクリルアミド、N−メチルアリルアクリルアミド、ビニルトリメトキシシラン、及びそれらの組み合わせからなる群から選ばれる。
【0063】
別の好ましい態様について、架橋剤はビニルトリメトキシシランである。
【0064】
別の好ましい態様について、架橋剤はメチレンビスアクリルアミドである。
【0065】
別の好ましい態様について、モノマーはアクリルアミド及びアクリル酸ジメチルアミノエチル塩化ベンジル4級塩であり、且つ、構造修飾剤がビニルトリメトキシシランである。
【0066】
別の好ましい態様について、モノマーはアクリルアミド及び塩化ジアリルジメチルアンモニウムであり、構造修飾剤がビニルトリメトキシシランである。
【0067】
別の好ましい態様について、モノマーはアクリルアミド及びアクリル酸ジメチルアミノエチル塩化メチル4級塩であり、且つ、構造修飾剤がメチレンビスアクリルアミドである。
【0068】
別の好ましい態様について、モノマーはアクリルアミド及びアクリル酸ジメチルアミノエチル塩化メチル4級塩であり、且つ、構造修飾剤がギ酸ナトリウムである。
【0069】
別の好ましい態様について、モノマーはアクリルアミド及びアクリル酸ジメチルアミノエチル塩化メチル4級塩であり、且つ、構造修飾剤が次亜リン酸ナトリウムである。
【0070】
別の好ましい態様について、モノマーはアクリルアミド及びアクリル酸ジメチルアミノエチル塩化メチル4級塩であり、且つ、構造修飾剤がギ酸ナトリウム及びメチレンビスアクリルアミドの組み合わせである。
【0071】
別の好ましい態様について、モノマーはアクリルアミド、アクリル酸ジメチルアミノエチル塩化ベンジル4級塩及びアクリル酸ジメチルアミノエチル塩化メチル4級塩であり、且つ、構造修飾剤がメチレンビスアクリルアミドである。
【0072】
別の好ましい態様について、モノマーはアクリルアミド、アクリル酸ジメチルアミノエチル塩化ベンジル4級塩及びアクリル酸ジメチルアミノエチル塩化メチル4級塩であり、且つ、構造修飾剤がギ酸ナトリウムである。
【0073】
別の好ましい態様について、モノマーはアクリルアミド、アクリル酸ジメチルアミノエチル塩化ベンジル4級塩及びアクリル酸ジメチルアミノエチル塩化メチル4級塩であり、且つ、構造修飾剤がメチレンビスアクリルアミド及びギ酸ナトリウムの組み合わせである。
【0074】
別の好ましい態様について、モノマーはアクリルアミド、アクリル酸ジメチルアミノエチル塩化ベンジル4級塩及びアクリル酸ジメチルアミノエチル塩化メチル4級塩であり、且つ、構造修飾剤がビニルトリメトキシシランである。
【0075】
本発明の別の好ましい態様において、モノマーはアクリルアミド及びアクリル酸又はその塩であり、且つ、構造修飾剤が次亜リン酸ナトリウムである。
【0076】
別の態様において、本発明は、フリーラジカル重合の条件下、モノマーの水溶液の重合を開始して、ポリマー溶液を形成する工程及び、モノマー重合が30%以上進行後、1種以上の構造修飾剤をポリマー溶液へ加える工程を含む、構造修飾水溶性ポリマーの調製方法に関する。
【0077】
別の態様において、本発明は、フリーラジカル重合の条件下、モノマーの水溶液の重合を開始して、ポリマー溶液を形成し、モノマー重合が30%以上進行後、1種以上の構造修飾剤をポリマー溶液へ加えることによって、調製された構造修飾水溶性ポリマーの凝集有効量を懸濁液に加える工程を含む、有機物の水性懸濁液を凝集する方法に関する。
【0078】
別の態様において、本発明は、フリーラジカル重合の条件下、モノマーの水溶液の重合を開始して、ポリマー溶液を形成し、モノマー重合が30%以上進行後、1種以上の構造修飾剤をポリマー溶液へ加えることによって、調製された構造修飾水溶性ポリマーの凝集有効量を排水に加える工程を含む、排水を浄化する方法に関する。
【0079】
構造修飾水溶性ポリマーの凝集有効量は、処理される水の特性に依存し、当業者により容易に決定され得る。ポリマーは、分散された物質の凝集を引き起こして改良された沈降をもたらすのに充分な水準で供与される必要がある。代表的な供与量は、ポリマー活性に基づいて約10〜1,000ppm、好ましくは約15〜約400ppm、及び更に好ましくは約20〜約200ppmである。
【0080】
別の態様において、本発明は、フリーラジカル重合の条件下、モノマーの水溶液の重合を開始して、ポリマー溶液を形成し、モノマー重合が30%以上進行後、1種以上の構造修飾剤をポリマー溶液へ加えることによって、調製された構造修飾水溶性ポリマーの有効量を完成紙料に加える工程を含む、完成紙料の製紙における定着と排水を増加させる方法に関する。
【0081】
構造修飾水溶性ポリマーの有効量は、特定の製紙完成紙料の特性に依存し、製紙の当業者により容易に決定され得る。代表的な供与量は、完成紙料中に約0.01〜約6、好ましくは約0.1〜約4、及び更に好ましくは約0.1〜約2ポンドポリマー活性量/トン固形物である。
【0082】
本発明の構造修飾水溶性ポリマーはまた、二重のポリマー処理プログラムの一部として凝析剤と組み合わせて用いられる場合がある。完成紙料の定着及び排水はまた、参照によりここに組み込まれた米国特許第4,753,710号、及び第4,913,775号に記載されている微粒子の添加により改善される場合がある。
【0083】
“微粒子”は、天然及び合成高分子と共に用いられるとき凝集を改善する高度荷電物質を意味する。微粒子は、抄紙機における定着と排水を改善するために、他の湿性最終添加物と組み合わせて用いられる。微粒子は、ポリシリケートミクロゲル、構造コロイドシリカ、コロイドアルミナ、アクリル酸とアクリルアミドの共重合体及びナフタレンスルホン酸塩/ホルムアルデヒド縮合ポリマーを含むポリマー、ベントナイト、及びモンモリロナイト、サポナイト及びスメクタイト型のような鉱物粘土、及び、その多形態においてPCT/US98/19339に記載されているような変性コロイドケイ酸を含むコロイドシリカ、を含む広い一連の化学的性質を網羅する。
【0084】
微粒子として有用なアクリル酸とアクリルアミドの代表的な共重合体には、ナルコケミカルカンパニー(Nalco Chemical Company, Naperville, IL, USA)から市販されているナルコ(商標)8677プラス(PLUS)が含まれる。その他のアクリル酸とアクリルアミドの共重合体は、参照によってここに組み込まれた米国特許第5,098,520号に記載されている。
【0085】
“ベントナイト”には、商業的にベントナイトと呼ばれるもの、又はベントナイト型粘土と呼ばれるもの、すなわち、セピアライト、アタパルジャイト、モンモリロナイトのような陰イオン性膨潤粘土、のいずれの材料も含まれる。また、米国特許第4,305,781号に記載されているベントナイトは適している。好ましいベントナイトは、水中粉状ベントナイトの水和した懸濁液である。粉状ベントナイトは、ナルコケミカルカンパニーからナルブライト(Nalbrite)(商標)として市販されている。
【0086】
代表的な分散シリカは、約1〜約100ナノメートル(nm)、好ましくは約2〜約25nm、及び更に好ましくは約2〜約15nmの平均粒子径を有する。この分散シリカは、コロイド状、ケイ酸、シリカゾル、ヒュームドシリカ、凝集ケイ酸、シリカゲル、沈殿シリカ、及び特許協力条約出願番号PCT/US98/19339に記載されている全ての物質(粒子サイズ又は極限粒子サイズが上記範囲内にある限り)の形態であっても良い。4nmの代表的な粒子サイズで水中に分散されているコロイドシリカは、ナルコケミカルカンパニーからナルコ(商標)8671として市販されている。微粒子として用いられる別のタイプの無機コロイドは、水中ホウケイ酸塩であり、ナルコケミカルカンパニーからナルコ(商標)8692として市販されている。その他のコロイドシリカ及び変性コロイドシリカは、デュポン(E.I. Dupont de Nemours and Co., Wilmington, DE)からルドックス(Ludox)(商標)という商標で市販されており、アクゾノベル(Akzo Nobel, Surte, Sweden)からBMA又はNPシリーズで、バイニングインダストリー(Vining Industries Inc., Atlanta, GA)から、及び日産化学工業(東京、日本)から市販されている。
【0087】
代表的なナフタレンスルホン酸塩/ホルムアルデヒド縮合ポリマーは、ナルコケミカルカンパニーからナルコ(商標)8678として市販されている。
【0088】
添加される微粒子の量は、約0.05〜約10、好ましくは約0.1〜約9、及び更に好ましくは約0・2〜約6ポンド微粒子/トンである。
【0089】
“ポンド微粒子/トン”とは、スラリー中に存在する2000ポンド当たりの実際の微粒子のポンドを意味する。スラリー中に存在する2000ポンド当たりの実際の微粒子のポンドの略語は、“lbs微粒子/トン”である。
【0090】
微粒子は、構造修飾ポリマーが完成紙料に添加される前か後のいずれかに、製紙する完成紙料に添加される。ポリマーの前か後に微粒子を添加する選択は、製紙する完成紙料の要求及び規格に基づいて当業者によりなされ得る。
【0091】
任意的に、凝析剤が、構造修飾水溶性ポリマーの添加の前に完成紙料に添加される。好ましい凝析剤は、エピクロルヒドリン−ジメチルアミン又は塩化ポリジアリルジメチルアンモニウムのような水溶性陽イオン性ポリマー、ミョウバン、ポリ塩化アルミニウム、又は陽イオン性澱粉である。
【0092】
別の態様において、本発明は、微粒子、及びフリーラジカル重合の条件下、モノマーの水溶液の重合を開始して、ポリマー溶液を形成し、モノマー重合が30%以上進行後、1種以上の構造修飾剤をポリマー溶液へ加えることによって、調製された構造修飾水溶性ポリマーの有効量を完成紙料に加える工程を含む、完成紙料の製紙における定着と排水を増加させる方法に関する。
【0093】
別の態様において、本発明は、微粒子、凝析剤、及びフリーラジカル重合の条件下、モノマーの水溶液の重合を開始して、ポリマー溶液を形成し、モノマー重合が30%以上進行後、1種以上の構造修飾剤をポリマー溶液へ加えることによって、調製された構造修飾水溶性ポリマーの有効量を完成紙料に加える工程を含む、完成紙料の製紙における定着と排水を増加させる方法に関する。
【0094】
別の態様において、本発明は、フリーラジカル重合の条件下、モノマーの水溶液の重合を開始して、ポリマー溶液を形成し、モノマー重合が30%以上進行後、1種以上の構造修飾剤をポリマー溶液へ加えることによって、調製された構造修飾水溶性ポリマーの有効量を加える工程を含む、水性石炭廃棄物スラリーを凝集する方法に関する。
【0095】
前述は、以下の実施例を参照することにより、より良く理解されるであろう。実施例は、例証の目的で提示されたものであって本発明の範囲を制限することを意図されたものではない。実施例1〜10は、架橋剤の後期添加の発明の態様を例証し、実施例11〜14、25、及び26は、連鎖移動剤の後期添加の発明の態様を例証し、及び実施例15〜23は、架橋剤及び連鎖移動剤両方の後期添加の発明の態様を例証する。
【0096】
<架橋剤の遅い添加により修飾されたポリマー>
(実施例1)
ポリマー1として、ポリマー固形分15%のコントロールポリマーであり、90/10モルパーセントのAcAm/DMAEA・BCQ分散体は、以下の方法で合成される。
【0097】
攪拌機、熱電対、コンデンサー、窒素パージチューブ及び添加口が備えられた1500ミリリットルのフラスコに、アクリルアミド(Nalco Chemical Company,Naperville,IL)の49.6%水溶液が213g、アクリル酸ジメチルアミノエチル塩化ベンジル4級塩(70.9%水溶液、Nalco Chemical Company,Naperville,IL)が56.6g、グリセリンが9g、アクリル酸ジメチルアミノエチル塩化ベンジル4級塩/塩化ジアルキルジメチルアンモニウムのコポリマー(15%水溶液、Nalco Chemical Company,Naperville,IL)が59g、エチレンジアミン四酢酸四ナトリウムが0.4g、硫酸アンモニウムが157g及びの脱イオン水が424gを加える。それから、この混合物を900rpmで攪拌しながら、48℃まで加熱する。48℃になったら、反応混合物に2,2’−アゾビス(2−アミジノプロパン)ジヒドロクロライド(V−50、Wako Chemicals Dallas,TX)の1.0%水溶液を3.8g加え、その反応物を窒素でパージし、温度は48℃に保つ。開始から2時間後、2,2’−アゾビス(2−アミジプロパン)ジヒドロクロライドの1.0%水溶液3.8gを反応物に加え、開始から3時間後、アクリル酸ジメチルアミノエチル塩化ベンジル4級塩を6.0g加え、4時間後には、2,2’−アゾビス(2−アミジノプロパン)ジヒドロクロライドの10%水溶液を4g加える。6時間後、反応物を周囲温度まで冷却し、55.0gの硫酸ナトリウム、10.0gのチオ硫酸ナトリウム及び10.0gの酢酸を加える。合成生成物は滑らかな乳白色の分散体であり、体積粘性係数が30cp(センチポアズ)であり、還元比粘度は17.8dl/g(30℃において、0.125NのNaNO水溶液中の0.045%ポリマー)である。
【0098】
(実施例2)
ポリマー2として、ビニルトリメトキシシランで修飾されたポリマー固形分15%、90/10モルパーセントのAcAm/DMAEA・BCQ分散体は、実施例1に記載の一般的な手順を利用して合成される。標準的な方法を、反応開始から3.5時間後(約88%が転化)に、0.25gのビニルトリメトキシシラン(Huls America Inc.,Bristol,PA)を反応物に加えることで改変を行った。それ以上の方法改変は行わない。生成物の還元比粘度は18.3dl/g(0℃において、0.125NのNaNO水溶液中の0.045%ポリマー)である。
【0099】
(実施例3)
ポリマー3として、ビニルトリメトキシシランで修飾されたポリマー固形分15%、90/10モルパーセントのAcAm/DMAEA・BCQ分散体は、実施例1に記載の一般的な手順を利用して合成される。標準的な方法を、反応開始から3時間後(約86%が転化)に、0.10gのビニルトリメトキシシラン(Huls America Inc.,Bristol,PA)を反応物に加えることで改変を行った。それ以上の方法改変は行わない。合成生成物は滑らかな乳白色の分散体であり、体積粘性係数が30cp、比粘度は16dl/g(30℃において、0.125NのNaNO水溶液中の0.045%ポリマー)である。
【0100】
(実施例4)
ポリマー4として、VTMSで修飾されたポリマー固形分15%、90/10モルパーセントのAcAm/DMAEA・MCQ分散体は、以下の手順で合成される。
【0101】
攪拌機、温度コントローラー、窒素噴霧チューブ及びウォーターコンデンサーが備えられた1500ミリリットルの樹脂反応器に、脱イオン水を335.2g、アクリルアミド(Nalco Chemical Company,Naperville,IL)の48.6%水溶液を230.3g、アクリル酸ジメチルアミノエチル塩化ベンジル4級塩(DMAEA・MCQ、80%、NFC Manufacturing,Riceboro,GA)を43.6g、ポリ(メタクリル酸ジメチルアミノエチル塩化ベンジル4級塩)の15%水溶液(Nalco Chemical Company,Naperville,IL)を50g、アジピン酸を5.0g、グリセロールを13.5g、EDTA・4Naを0.42g、及び硫酸アンモニウム302.0gを加える。それから、この混合物を48℃に加熱し、V−50の1%溶液を1.0g加える。この合成水溶液を1000ml/minにて窒素を噴霧する。15分後、重合が開始し、溶液は粘性を帯びる。次の4時間にわたって、温度を48℃に保つ。3時間重合した後、さらに、反応混合物にV−50の1%溶液を2.0g加える。3.5時間重合した後(約80%が転化)に、0.25gのビニルトリメトキシシランを反応混合物に加える。開始から4時間後、分散体にV−50の10%溶液を4.0gに加え、さらに4時間反応を続ける。4時間後、分散体を室温に冷却し、5.0gのアジピン酸及び10.0gのチオ硫酸ナトリウムを加える。ポリマー生成物は、ブルックフィールド(Brookfield)粘度が150cp(#3スピンドル、12rpm)であり、還元比粘度は1NのNaNO中、450rpmで18dl/gである。
【0102】
(実施例5)
ポリマー5として、VTMSで修飾されたポリマー固形分21%、70/30モルパーセントのアクリルアミド/塩化ジアリルジメチルアンモニウムの分散ポリマーは、以下の手順で合成される。
【0103】
攪拌機、熱電対、コンデンサー、窒素パージチューブ及び添加口が備えられた1500ミリリットルのフラスコに、アクリルアミド(Nalco Chemical Company,Naperville,IL)の49.6%水溶液を28.0g、塩化ジアリルジメチルアンモニウム(Nalco Chemical Company,Naperville,IL)の63%水溶液を175.0g、アクリル酸ジメチルアミノエチル塩化メチル4級塩のホモポリマー(Nalco Chemical Company,Naperville,IL)の15%水溶液を44.0g、ギ酸ナトリウムを0.66g、エチレンジアミン四酢酸四ナトリウムを0.44g、硫酸アンモニウムを220.0g、硫酸ナトリウムを44.0g、ポリシラン消泡剤を0.20g(Nalco Chemical Company,Naperville,IL)及び脱イオン水を332.0g加える。得られる混合物を42℃に加熱し、700rpmで攪拌する。42℃になった時に、2,2’−アゾビス[2−(2−イミダゾリン−2−イル)プロパン]ジヒドロクロライド(VA−044、Wako Chemicals, Dallas,TX)の10.0%水溶液5.0gを反応混合物に加え、窒素パージを開始する。開始剤の添加から45分後に、アクリルアミドの49.4%水溶液194.7を6時間にわたって加える。開始剤の添加から4.5時間後(全モノマーを基準として、〜80%のアクリルアミドが転化)、ビニルトリメトキシシラン(Huls America Inc.,Bristol,PA)0.26gを反応物に加える。開始剤の添加から8時間後に、反応混合物を周囲温度に冷却する。生成物は、滑らかな乳白色の分散体であり、体積粘性係数が520cp、還元比粘度は4.5dl/g(30℃における、1.0Nの硝酸ナトリウム水溶液中のポリマーの0.045%水溶液)である。
【0104】
(実施例6)
ポリマー6として、VTMSで修飾されたポリマー固形分21%、70/30モルパーセントのアクリルアミド/塩化ジアリルジメチルアンモニウム分散ポリマーは、ビニルトリメトキシシランを開始剤の添加から5.5時間後(全モノマーを基準として、〜90%のアクリルアミドが転化)に加えることを除いては、実施例5に記載の手順に従って合成される。生成物は、滑らかな乳白色の分散体であり、体積粘性係数が460cp、還元比粘度は5.1dl/g(30℃における、1.0Nの硝酸ナトリウム水溶液中のポリマーの0.045%水溶液)である。
【0105】
実施例1〜6に記載の方法により合成したポリマーは、下記表1に要約する。
【0106】
【表1】
Figure 2004502802
【0107】
*1:市販品として入手可能な90/10モルパーセントAcAm/DMAEA・MCQコポリマー(Nalco Chemical Company,Naperville,IL)
*2:市販品として入手可能な70/30モルパーセントAcAm/DMDMACコポリマー(Nalco Chemical Company,Naperville,IL)
(実施例7)
製紙の応用における構造修飾ポリマーの有用性を評価するために、3つの実験方法を用いる。これらの方法の詳細は以下に示す。最初の2つの方法では、合成アルカリ性紙の完成紙料を利用する。
【0108】
アルカリ性完成紙料は、pHが8.1であり、80重量%のセルロース繊維及び、20重量%の充填剤からなり、全体の濃度が合成調合水(synthetic formulation water)を用いて、0.5重量%に希釈されている。セルロース繊維は、60重量%の漂白した硬材クラフト紙および40重量%の漂白した軟材クラフト紙からなる。充填剤は、乾式形成により製造された市販の粉末炭酸カルシウムである。調合水は、カルシウム硬度(CaClとして加える)が200ppm、マグネシウム硬度(MgSOとして加える)が152ppm、及び重炭酸アルカリ度(NaHCO)が110ppm含まれている。
【0109】
(ブリットジャー試験(Britt Jar Test))
ブリットジャー試験は、ニューヨーク大学のK.W.Brittにより考案され、一般的に、約1リットル容の上部のチャンバー及び下部の排水チャンバーで構成され、チャンバーは支持ふるい及び排水ふるい(典型的には、200メッシュ又は76μmの開口)によって、隔てられている。排水チャンバーの下には、閉鎖用クランプを備える軟性のチューブが下方に向かって伸びている。上部チャンバーには、上部チャンバー内に制御されたせん断条件を作り出す2インチの3枚刃プロペラを備えている。試験は、以下の手順に従って行われる。
【0110】
【表2】
Figure 2004502802
【0111】
ポリマー性能において、微粒子の有益な効果を評価する場合は、以下の手順を用いる。
【0112】
【表3】
Figure 2004502802
【0113】
使用するデンプンは、市販品としてNalco Chemical Company,Naperville,ILから入手可能な、カチオン性ジャガイモデンプンであるソルビトースNである。ブリットジャーから排水される物質、すなわち、ろ過液を収集し、水で希釈し、簡単に測定できる濁度を与える。そのような希釈したろ過液の粘度は、Nephelometric又はFormazine濁度単位(NTU又はFTU)として決定される。ろ過液の濁度は製紙定着性能に反比例する。すなわち、濁り度の値が小さくなれば(又は、濁度の減少が大きくなれば)、充填剤及び/又は微粉の定着が高くなる。したがって、濁度が小さくなれば、凝集剤はより効果的となる。濁度の値は、ハック(Hach)濁度測定器により決定される。
【0114】
合成アルカリ完成紙料に対する充填剤の定着もまた、収集したろ過液の重量分析(500−550℃)により決定される。
【0115】
収束ビーム反射測定(FBRM)
合成アルカリ完成紙料に形成された凝集塊(floc)(平均コード長さにおける変化を決定することで評価される)は、平均コード長さを測定する収束ビーム反射測定(FBRM)装置を用いて、元の位置で(in−situ)測定される。後述の例に用いるFBRMは、米国特許第4871251号及びAlfalo他,Nordic Pulp and Paper Research Journal,13,(2),159(1998)に記載され、一般に、レーザー源、入射光を伝え、完成紙料からの散乱光を回収する光学部材、フォトダイオード、およびシグナル分析ハードウェアからなっている。市販の機器(Model #M100又はM500)は、ラセンテックTM(レッドモンド、ワシントン)から入手できる。
【0116】
実験は、所望の完成紙料300ミリリットルを採取し、これを適正な混合ビーカーの中に置くことからなっている。せん断は、可変速モーターとプロペラにより完成紙料に与えられる。プロペラは、調査窓から一定の距離に設置され、スラリーの動きを窓越しに確実にする。完成紙料の平均コード長さにおける変化は、製紙定着性能に関係がある。すなわち、処理によって引き起こされた変化が大きくなれば、その定着値は高くなる。したがって、より大きな平均コード長さの数は、凝集剤がより効果的であることを意味する。一般的な投与手順を以下に示す。
【0117】
【表4】
Figure 2004502802
【0118】
(溶存空気浮選試験(DAF))
溶存空気浮選(DAF)流動物(influent)のサンプルは、南アメリカの新聞印刷のインク抜き工場から得られる。一般的なジャー試験が、ポリマー性能をモニターするために使われる。インク抜きの流動物は、3分間、200rpm(高速混合)で攪拌する。凝析剤(ミョウバン)は高速混合の開始時に加えられ、凝集剤は高速混合の最後の40秒の間に加えられる。この後、2分間の25rpmでの低速混合をする。サンプルは5分間静置し、液層の上部の分離した部分を除去する。この分離した部分の濁度は、HACH DR2000により450nmにおいて決定される。濁度が小さくなれば、その凝集剤はより効果的ということになる。
【0119】
上述のブリットジャー試験を利用して、表2〜4に示す結果を得た。どの例においても、修飾されていないVTMS分散ポリマー凝集剤と比較して、修飾VTMS分散ポリマーは、濁度がより大きく減少するという結果を得た。
【0120】
【表5】
Figure 2004502802
【0121】
*1:固形分1トンあたりのポンド活性量
*2:濁度の減少割合に換算して測定
【0122】
【表6】
Figure 2004502802
【0123】
*1:固形分1トンあたりのポンド活性量
*2:濁度の減少割合に換算して測定
【0124】
【表7】
Figure 2004502802
【0125】
*1:固形分1トンあたりのポンド活性量
*2:濁度の減少割合に換算して測定
溶存空気浮選試験(DAF)を利用して、表5に示す結果を得た。この試験において、修飾VTMS分散ポリマー凝集剤は、修飾されていないVTMSポリマー凝集剤よりも、濁度をより大きく減少させた。
【0126】
【表8】
Figure 2004502802
【0127】
【表9】
Figure 2004502802
【0128】
*1:150ppmのミョウバンが存在
*2:濁度の減少割合に換算して測定
前述の結果により、修飾されたポリマーは、同等の溶存特性を持つ修飾されていないポリマーよりも、優れた性能を示すことが明らかである。
【0129】
(実施例8)
異なる転化率でMBAに修飾されたAcAm/DMAEA・MCQ(9:1)の逆エマルジョン(inverse emulsion)は、以下の方法により合成される。
【0130】
アクリルアミド(AcAm、Nalco Chemical Co.,Naperville,IL)の49.6%水溶液を364.37g、水を178.33g、アジピン酸を9.00g、NaClを27.00g、及び50%NaOH水溶液を0.80gを一緒に攪拌することにより、水性モノマー相をつくる。これらの成分が溶解するまで攪拌する。得られる溶液に、アクリル酸ジメチルアミノエチル塩化メチル4級塩(DMAEA・MCQ、CPS Chemical Co., Old Bridge,NJ)の80.3%溶液を67.90g及びEDTA・4Na(エチレンジアミン四酢酸四ナトリウム塩、Van Waters & Rogers,Geismar、LA)を0.09g加える。得られる混合物のpHは、3.9である。
【0131】
油相は、234.29gのパラフィン油(Isopar M、Exxon、Houston、TX)、13.50gのSpan−80及び4.50gのTween−61の混合物を界面活性剤が溶解するまで(54−57℃)加熱することにより、調製する。油相は、2リットルの反応容器に充填し、45℃に加熱する。強く攪拌(900rpm、底にテフロン(登録商標)パドルのついた10mmロッド及び底から3インチ上がる6翼のタービン)しながら、モノマー相を2分にわたって加える。得られる混合物は30分間攪拌する。
【0132】
0.200gのAIBNおよび0.027gのAIVNを油中水型エマルジョンに加える。重合は窒素雰囲気の下、45℃において4時間行われ、その後70℃で1時間行われる。転化%は、密度変化により見積もられる。0.9855g/mlの密度は、開始時のエマルジョンで測定され、1.0217g/mlの密度は、終了時のエマルジョンで測定される。エマルジョンの異なる密度(転化モノマー%に関係する)において、4.72gのメチレンビスアクリルアミド(モノマー基準で4ppm、MBA、Aldrich Chemical Company、Milwaukee,WI)の200ppm溶液を反応混合物に加える。前述の手順によって、調製されたポリマーを表7に示す。ポリマー14は、欧州特許202780号に開示されたそれらのポリマーの代表的なものである。26%活性で合成したこれらのエマルジョンポリマーにおいて、最も高い還元比粘度は、MBAを転化率75〜85%で加えた場合に得られたポリマーにおいて得られた。
【0133】
【表10】
Figure 2004502802
【0134】
*1:欧州特許202780号に記載されたように合成されたポリマー
【0135】
【表11】
Figure 2004502802
【0136】
*1:欧州特許202780号に記載されたように合成されたポリマー
表8は架橋剤が重合開始時に存在する場合、MBAの濃度が非常に小さくても、得られるポリマーは、還元比粘度の落ち込みが見られる。欧州特許202780号に開示されているポリマーとは対照的に、ここに記載の修飾されたポリマーはより大きな粘度を持ち、これは凝集剤にとって有益なことである。
【0137】
(実施例9)
実施例8で述べた手順に従ってMBAで修飾したポリマーを通常の方法で架橋したポリマーと比較する。従来から、架橋剤は重合の開始時に加えることが当業者には知られている。我々は、架橋剤を添加する時期が結果として生じるポリマーの凝集能力に決定的に重要であるということを発見した。表8〜15には、通常の方法で架橋したポリマー14及び修飾されていないポリマー9に対して、架橋剤を遅い段階で添加することにより修飾されたポリマー10が、驚くほど優れていることを示している。表9、表10、表12、表13、表15及び表16は、ブリットジャー試験の結果であり、表11及び表14はFBRM試験の結果である。
【0138】
【表12】
Figure 2004502802
【0139】
*1:スラリー固形分1トン当たりのポンド活性量
*2:全定着のパーセント濁度減少の表示;合成アルカリ完成紙料
【0140】
【表13】
Figure 2004502802
【0141】
*1:スラリー固形分1トン当たりのポンド活性量
*2:充填剤定着のパーセント増加;合成アルカリ完成紙料
【0142】
【表14】
Figure 2004502802
【0143】
*1:スラリー固形分1トン当たりのポンド活性量
*2:ピーク平均コード長さの変化;合成アルカリ完成紙料
【0144】
【表15】
Figure 2004502802
【0145】
*1:中西部製紙工場の完成紙料
【0146】
【表16】
Figure 2004502802
【0147】
*1:スラリー固形分1トン当たりのポンド活性量
*2パーセント濁度減少;中西部製紙工場
【0148】
【表17】
Figure 2004502802
【0149】
*1:スラリー固形分1トン当たりのポンド活性量
*2:ピーク平均コード長さの変化;中西部製紙工場の完成紙料
上記の表のデータは、合成アルカリ完成紙料及びミル完成紙料の直鎖コントロールよりも、構造修飾されたポリマーはより有用で、より効果的な定着助剤であることを明らかに示している。
【0150】
(実施例10)
下記の2つのブリットジャー試験実験は、合成アルキル完成紙料の微粒子プログラムにおいて、ベントナイトとともに使用する通常の処理と比べて、本発明の、遅い段階で架橋剤を添加することにより修飾されたポリマーは、定着能力がより優れているということを明らかにしている。詳細な結果は、表15及び表16に示す。
【0151】
【表18】
Figure 2004502802
【0152】
*1:スラリー固形分1トン当たりの1.5ポンド活性における処理;合成アルカリ完成紙料
*2:カチオン性凝集剤FO4198、SNF St.Etienne,Franceから入手(米国特許第5393381号に記載のカチオン性、分岐ドライポリマー)
表16はポリマー/微粒子の組み合わせの結果を示している。微粒子は、ベントナイト又はNalco Chemical Company,Naperville,ILから商品名UltraXolとして入手可能なホウケイ酸のどちらかである。明確にするために、本発明の修飾されたポリマーは最初の欄の右側に、それに対して通常処理のポリマーは左側に並置した。
【0153】
【表19】
Figure 2004502802
【0154】
*1:スラリー固形分1トン当たりのポンド活性量;合成アルカリ完成紙料
表16は、本発明の修飾されたポリマー(ポリマー10)はベントナイト又はホウケイ酸の微粒子プログラムにおいて、市販の利用されている凝集剤(ポリマー9)よりも、優れた性能を持っていることを明確にしている。前もって添加された架橋剤で合成されたポリマー(ポリマー14)もまた、本発明の修飾ポリマーより性能が劣っていることを示している。
<連鎖移動剤修飾ポリマー>
(実施例11)
ギ酸ナトリウムを遅い段階で添加することにより、高い転化率で修飾されたAcAm/DMAEA・MCQ(90:10)のコポリマー格子(ポリマー18)は、以下の方法により合成される。
【0155】
アクリルアミド(Nalco Chemical Co.,Naperville,IL)の49.4%水溶液を484.12g、水を20.25g、アジピン酸を9.00g、NaClを27.00g、及び50%NaOH水溶液0.27を一緒に攪拌することにより、水性モノマー相をつくる。これらの成分が溶解するまで攪拌する。得られる溶液に、アクリル酸ジメチルアミノエチル塩化メチル4級塩(DMAEA・MCQ、CPS Chemical Co., Old Bridge,NJ)の80.2%溶液を90.30g及びEDTA・4Na(Van Waters & Rogers,Geismar,LA)0.18gを加える。得られる混合物のpHは、3.8である。
【0156】
油相は、243.00gのパラフィン油(Isopar M,Exxon、Houston,TX)、8.92gのSpan−80及び13.58gのTween−61の混合物を界面活性剤が溶解するまで(54−57℃)加熱することにより、調製する。油相は、2リットルの反応容器に充填し、45℃に加熱する。強く攪拌(900rpm、底にテフロン(登録商標)パドルのついた10mmロッド及び底から3インチ上がる6翼のタービン)しながら、モノマー相を2分かけて加える。得られる混合物は30分間攪拌する。
【0157】
0.200gのAIBNおよび0.027gのAIVNを油中水型分散体に加える。重合は窒素雰囲気の下、45℃において4時間行われ、その後70℃で1時間行われる。転化率80%(密度変化により見積もられる)にて、ギ酸ナトリウム(モノマー基準で2000ppm、Van Waters & Rogers,Geismar,LA)の38%溶液を8.29g反応混合物に加える。得られるポリマーはRSVが30.9dl/g(1M NaNO、450ppm、30℃)である。ギ酸ナトリウムを遅い段階で添加せずに、重合した修飾されていないポリマー(ポリマー19、表17)を、同様の方法で合成する。これらのポリマーの特徴を表17に示す。
【0158】
【表20】
Figure 2004502802
【0159】
当業者にとっては、ギ酸又はその金属塩は、アクリルアミド系ポリマーの分子量及び粘度を制限するために効果的な連鎖移動剤として知られている(例えば、米国特許第4307215号)。また、重合後の連鎖移動剤の添加は、分子量に対して何の効果もないと報告されている(4307215のカラム1,54行目)。しかしながら、表17、表19及び表22に示すように、我々は、異なる重合段階で連鎖移動剤を添加することで、ポリマーの還元比粘度を修飾されていない類似体よりも増加させることを発見した。表18及び表20は、紙の定着試験において、修飾されていない制御ポリマーよりも、修飾されたポリマーは優れていることを示している。
【0160】
【表21】
Figure 2004502802
【0161】
*1:スラリー固形分1トン当たりのポンド活性量
*2:パーセント濁度減少;合成アルカリ完成紙料
(実施例12)
遅い段階で次亜リン酸ナトリウムを添加することにより、高い転化率で修飾されたAcAm/DMAEA・MCQ(90:10)のコポリマー格子(ポリマー20)は、以下の方法により合成される。
【0162】
アクリルアミド(三菱、日本)を281.96g、水を194.00g、アジピン酸を9.00g、NaClを27.00g、及び50%NaOH水溶液0.27gを一緒に攪拌することにより、水性モノマー相をつくる。得られる混合物は10分間攪拌する。得られる分散体に、アクリル酸ジメチルアミノエチル塩化メチル4級塩(DMAEA・MCQ、CPS Chemical Co., Old Bridge,NJ)の79.4%溶液を107.54g及びEDTA・4Na(Van Waters & Rogers,Geismar,LA)を0.18g加える。分散体を約10分間、攪拌しながら35℃に加熱することで溶液が得られる。得られる混合物のpHは、3.8である。
【0163】
油相は、252.00gのパラフィン油(Isopar M,Exxon,Houston,TX)、15.79gのSpan−80及び11.21gのTween−61の混合物を界面活性剤が溶解するまで(54−57℃)加熱することにより、調製する。油相は、2リットルの反応容器に充填し、42℃に加熱する。強く攪拌(900rpm、底にテフロン(登録商標)パドルのついた10mmロッド及び底から3インチ上がる6翼のタービン)しながら、モノマー相は2分かけて加えられる。得られる混合物は30分間攪拌する。
【0164】
0.200gのAIBN及び0.027gのAIVNを油中水型エマルジョンに加える。重合は窒素雰囲気の下、42℃において2時間行われる。その後、反応混合物を35℃に冷却し、2,2’−アゾビス[2−(2−イミダゾリン−2−イル)プロパン]ジヒドロクロライド(VA−044、Wako Chemical Co.)の10%水溶液0.85gを加え、19時間、反応を続ける。転化率75%(密度変化により見積もられる、100分)にて、次亜リン酸ナトリウム一水和物(モノマー基準で1000ppm、T. Baker, Phillipsburg,NJ)の20%溶液を1.84g反応混合物に加える。得られるポリマーは、RSVが27.7dl/g(1M NaNO、450ppm、30℃)である。
【0165】
次亜リン酸ナトリウムを遅い段階で添加せずに、重合した修飾されていないポリマー(ポリマー21)は、以下のことを除いて、同様の方法で合成される。VA−44を調合から省き、42〜50℃の温度勾配で2.5時間かけて重合を行い、その後70℃で1時間重合を行う。ポリマー21は、RSVが13.6dl/g(1M NaNO、450ppm、30℃)である。
【0166】
【表22】
Figure 2004502802
【0167】
【表23】
Figure 2004502802
【0168】
*1:スラリー固形分1トン当たりのポンド活性量
*2:ピーク平均コード長さ変化;合成アルカリ完成紙料
【0169】
【表24】
Figure 2004502802
【0170】
(実施例13)
遅い段階で次亜リン酸ナトリウムを添加することより、高い転化率で、修飾されたAcAm/アクリル酸ナトリウム(70:30)のコポリマー格子(ポリマー22)は、以下の方法により合成される。
【0171】
水性モノマー相は、以下のように作られる。50%NaOH水溶液(92.0g)を、アクリルアミド(50.8%水溶液を376.8g)、166.5gの水、及び83.0gの氷アクリル酸の冷却溶液に、溶液のpHが8.3になるまで、滴下する。2%のEDTA・4Na(Van Waters & Rogers、Geismar、LA)を得られる混合物に加える。
【0172】
油相は、252.8gのパラフィンオイル(Escaid−110)、12.2gのSpan−80及び7.3gのTween−61の混合物を界面活性剤が溶解するまで(54−57℃)加熱することにより、調製する。油相は、2リットルの反応容器に充填し、45℃に加熱する。強く攪拌(900rpm、底にテフロン(登録商標)パドルのついた10mmロッド及び底から3インチ上がる6翼のタービン)しながら、モノマー相を2分かけて加える。得られる混合物は30分間攪拌する。
【0173】
0.51gのAIBNを油中水型エマルジョンに加える。重合は窒素雰囲気の下、45℃において4時間行われ、その後70℃で1時間行われる。転化率70%(密度変化により見積もられる、90分)にて、次亜リン酸ナトリウム一水和物(モノマー基準で67ppm、J.T.Baker、Phillipsburg、NJ)の0.5%溶液4.0gを反応混合物に加える。得られるポリマーは、RSVが50.7dl/g(1M NaNO、450ppm、30℃)である。
【0174】
次亜リン酸ナトリウムを遅い段階で添加せずに、重合した修飾されていないポリマー(ポリマー23)は、同様の方法で合成される。
【0175】
【表25】
Figure 2004502802
【0176】
(実施例14)
初期のモノマー相にギ酸ナトリウムを含み、遅い段階で次亜リン酸ナトリウム(CTA)を添加することにより、高い転化率で修飾されたアクリルアミド/アクリル酸コポリマー(70:30モル%)の水性分散体(ポリマー24)は、以下の方法により合成される。
【0177】
モノマー反応溶液は、脱イオン水を334.6g、硫酸ナトリウムを65.0g、硫酸アンモニウムを85.0g、ギ酸ナトリウムを1.4g、アクリルアミド48.9%水溶液を326.3g、エチレンジアミン四酢酸四ナトリウム塩を0.40g、アクリル酸を69.3g、50%水酸化ナトリウム水溶液を13.5g、及びポリ(アクリルアミドエチルプロパンスルホン酸/メタクリル酸)コポリマー(Nalco Chemical Company,Naperville,IL)の12%水溶液を100g配合することにより、調製される。得られる混合物のpHは4.0である。モノマー反応溶液は、攪拌しながら35℃に加熱する。均一なモノマー反応溶液に、VA−044(2,2’−アゾビス(N,N’−ジメチレンイソブチルアミジン)ジヒドロクロライド、Wako Chemicals USA,Inc.,Richmond,VA)の1%水溶液を1.0g加える。重合は窒素雰囲気の下、35℃において攪拌しながら行われる。全反応時間が4時間になったら、VA−044の1%水溶液を1.0g反応混合物に加える。モノマーが80%転化したら、次亜リン酸一水和物(モノマー基準で250ppm)の10%水溶液を0.57g反応混合物に加える。全反応時間が8時間になったら、VA−044の10%水溶液を2.0g加え、さらに4時間反応を続ける(全反応時間は12時間になる)。この反応の生成物は、乳白色の液体で、RSVは30dl/g(1M NaNO、450ppm、30℃)である。
【0178】
次亜リン酸ナトリウムを遅い段階で添加せずに、重合した修飾されていないポリマー(ポリマー25)は、同様の方法で合成される。修飾されていないポリマーは、RSVが34dl/g(1M NaNO、450ppm、30℃)である。
【0179】
【表26】
Figure 2004502802
【0180】
【表27】
Figure 2004502802
【0181】
*1:スラリー固形分1トン当たりのポンドポリマー活性量
*2:ブリットジャー試験、合成アルカリ完成紙料
<架橋剤と連鎖移動剤の組み合わせによる修飾ポリマー>
(実施例15)
重合中の連鎖移動剤及び架橋剤の添加により、修飾されたAcAm/DMAEA・MCQ(90:10)のコポリマー格子(ポリマー26)は、以下の方法により合成される。
【0182】
アクリルアミド(Nalco Chemical Company,Naperville,IL)の49.6%水溶液を364.37g、水を175.20g、アジピン酸を9.00g、NaClを27.00g、及び50%NaOH水溶液0.80gを、溶解するまで一緒に攪拌することにより、水性モノマー相をつくる。得られる液体に、アクリル酸ジメチルアミノエチル塩化メチル4級塩(DMAEA・MCQ、CPS Chemical Co., Old Bridge,NJ)の80.3%溶液を67.90g及びEDTA・4Na(Van Waters & Rogers、Geismar、LA)0.09gを加える。得られる混合物のpHは、3.8である。
【0183】
油相は、234.29gのパラフィン油(Isopar M、Exxon、Houston、TX)、13.5gのSpan−80及び4.5gのTween−61の混合物を界面活性剤が溶解するまで(54−57℃)加熱することにより、調製する。油相は、2リットルの反応容器に充填する。強く攪拌(900rpm、底にテフロン(登録商標)パドルのついた10mmロッド及び底から3インチ上がる6翼のタービン)しながら、モノマー相を2分かけて加える。得られる混合物は30分間攪拌し、45℃に加熱する。
【0184】
0.200gのAIBNおよび0.027gのAIVNを油中水型エマルジョンに加える。重合は窒素雰囲気の下、45℃において4時間、その後70℃において1時間行われる。0.0059gのメチレンビスアクリルアミド(25ppm、Aldrich Chemical Company,Milwaukee,WI)及び0.1882gのギ酸ナトリウム(800ppm、Van Waters&Rogers,Geismar,LA)を5.87gの水に溶解したものを、モノマーの転化率を54〜84%に保って、反応混合物に加える。得られるポリマーは22.7dl/gのRSV(1M NaNO、450ppm、30℃)を持つ。
【0185】
(実施例16)
重合中の連鎖移動剤及び架橋剤の添加により、修飾されたAcAm/DMAEA・MCQ(1:1)のコポリマー格子(ポリマー27)は、以下の方法により合成される。
【0186】
アクリルアミド(Nalco Chemical Company,Naperville,IL)の49.5%水溶液を130.1 lb、水を180.6 lb、アジピン酸を8.0 lb、NaClを24.0 lb、及び50%NaOH水溶液0.7 lbを溶解するまで一緒に攪拌することにより、水性モノマー相をつくる。得られる溶液にアクリル酸ジメチルアミノエチル塩化メチル4級塩(DMAEA・MCQ、CPS Chemical Co.,Old Bridge,NJ)の80.0%溶液を219.5 lb及びEDTA・4Na(Van Waters & Rogers,Geismar,LA)を0.2 lb加える。得られる混合物のpHは、3.8である。
【0187】
油相は、208.0 lbのパラフィン油(Escaid 110、Exxon,Houston,TX)、7.2 lbのSpan−80及び15.2 lbのTween−61の混合物を100ガロンの反応器中で、界面活性剤が溶解するまで(54−57℃)加熱することにより、調製する。油中水型分散体はモノマー相を油相に加え、30分間攪拌することにより生成する。0.26 lbのAIBNおよび0.04 lbのAIVNを油中水型分散体に加える。重合は窒素雰囲気の下、42℃において行われる。0.006 lbのメチレンビスアクリルアミド(25ppm、Aldrich Chemical Company,Milwaukee,WI)及び0.192 lbのギ酸ナトリウム(800ppm、Van Waters & Rogers,Geismar,LA)を6.00 lbの水に溶解した溶液を、モノマーの転化率を11〜82%に保って、反応混合物に加える。反応が終了したように見えたら、反応混合物を75℃で1時間加熱する。冷却後、14.4 lbのAlfonic1412−60を分散ポリマーに加える。ポリマー27は、RSVが8.8dl/g(1M NaNO、450ppm、30℃)である。
【0188】
ポリマー28(表25)は、同様の方法で合成される。
【0189】
【表28】
Figure 2004502802
【0190】
*1:ポリマーパーセント50:50のAcAm/DMAEA・MCQラテックスコポリマー(Nalco Chemical Company、Naperville,IL)
(実施例17)
修飾されたポリマーが優れていることをさらに明らかにするために、以下のような欧州特許374458号の手順に従って調製したポリマーを比較する。
【0191】
表26に示すDMAEA・MCQとアクリルアミドからなる3つの10モル%カチオン性コポリマー(ポリマー30、ポリマー31及びポリマー32)は欧州特許374458号、p6、53行の実施例5Bに概要が示されている手順に従って、合成される。ポリマーは、様々な量の分岐剤(あるいは架橋剤)と連鎖移動剤を含んでいる。
【0192】
【表29】
Figure 2004502802
【0193】
欧州特許374458号に記載されているポリマーの代表的なものであるポリマー31及びポリマー32の定着能力を、本発明の表27(ポリマー10)に示す修飾されたポリマーと比較する。その結果を表27に示す。
【0194】
【表30】
Figure 2004502802
【0195】
*1:スラリー固形分1トン当たりのポンド活性量;合成アルカリ完成紙料
*2:スラリー濁度減少
表27に示すように、凝集剤単独では、欧州特許374458号のポリマーは、定着能力が本発明のポリマーよりも著しく劣ることがわかる。欧州特許374458号のポリマーおよび本発明の代表的な修飾されたポリマーを、微粒子プログラムにおいてベントナイトと組み合わせた場合の定着能力を表28に示す。このデータは、これらの欧州特許374458号に開示されているものより本発明の修飾されたポリマーが優れていることを示している。
【0196】
【表31】
Figure 2004502802
【0197】
*1:スラリー固形分1トン当たりのポンド活性量
(実施例18)
ポリマー33として、ポリマー固形分〜20%、65/25/10モルパーセントのAcAM/DMAEA・BCQ/DMAEA・MCQ分散体は、以下の方法で合成される。
【0198】
1500ミリリットルの反応フラスコは、攪拌機、熱電対、コンデンサー、窒素パージチューブ及び添加口が備えられている。この反応容器に、アクリルアミド(Nalco Chemical Co.,Naperville,IL)の49.4%水溶液を139g、アクリル酸ジメチルアミノエチル塩化ベンジル4級塩(71.5%水溶液、Nalco Chemical Co.、Naperville,IL)を134g、アクリル酸ジメチルアミノエチル塩化ベンジル4級塩(80%水溶液、NCF Manufacturing,Riceboro,GA)を36g、グリセリンを10g、アクリル酸ジメチルアミノエチル塩化ベンジル4級塩と塩化ジアリルジメチルアンモニウムのコポリマー(15%水溶液、Nalco Chemical Co.,Naperville,IL)を56g、アクリル酸ジメチルアミノエチル塩化ベンジル4級塩(15%水溶液、Nalco Chemical Co.,Naperville,IL)を10g、エチレンジアミン四酢酸四ナトリウムを0.25g、硫酸アンモニウムを152g及び脱イオン水380gを加える。それから、この混合物を700rpmで攪拌しながら、48℃まで加熱する。48℃になったら、反応混合物に2,2’−アゾビス(2−アミジノプロパン)ジヒドロクロライド(V−50、Wako Chemicals of Dallas,TX)の1.0%水溶液を2.0g加え、反応の間、温度は48℃に保つ。45分間反応させたら(〜10%のモノマーが転化)、反応物にギ酸ナトリウムの10%水溶液を2.5g加える。開始から2時間後、2,2’−アゾビス(2−アミジノプロパン)ジヒドロクロライドの1.0%水溶液3.0gを反応物に加え、4時間後には、2,2’−アゾビス(2−アミジノプロパン)ジヒドロクロライドの10%水溶液を4.0g加える。8時間後、反応物を周囲温度まで戻し、59.9の硫酸ナトリウム及び11.9gの酢酸を加える。合成生成物は滑らかな乳白色の分散体であり、体積粘性係数が100cp、RSVは10.2dl/g(0.125NのNaNO溶液中の0.045%ポリマー)である。
【0199】
(実施例19)
ポリマー34は、MBAをギ酸ナトリウムの代わりに加えることを除いては、実施例18の手順に従って調製される。モノマー転化率〜80%において、メチビスアクリルアミドの0.1%水溶液を2.0g加える。得られる生成物は、滑らかな乳白色の分散体であり、体積粘性係数が100cp、RSVは9.5dl/g(0.125NのNaNO溶液中の0.045%ポリマー)である。
【0200】
(実施例20)
ポリマー35は、ギ酸ナトリウム(10%水溶液を2.5g)をモノマー(転化率0%)に加え、メチレンビスアクリルアミドは加えないことを除いては、実施例19の手順に従って調製される。得られる生成物は、滑らかな乳白色の分散体であり、体積粘性係数が100cp、RSVは12.1dl/g(0.125NのNaNO溶液中の0.045%ポリマー)である。
【0201】
(実施例21)
ポリマー36は、メチレンビスアクリルアミドの0.1%水溶液2.0gを転化率〜80%において加えることを除いては、実施例20の手順に従って調製される。得られる生成物は、滑らかな乳白色の分散体であり、体積粘性係数が100cp、RSVは12.0dl/g(0.125NのNaNO溶液中の0.045%ポリマー)である。
【0202】
(実施例22)
メチレンビスアクリルアミド及びギ酸ナトリウムを重合の遅い段階で加えられた、10/90モルパーセントのDMAEA・MCQ/AcAm分散体ポリマー(ポリマー37)は、脱イオン水の量を10.0gに減らし、ビニルトリメトキシシランの代わりに、メチレンビスアクリルアミド0.0015g、0.075gのギ酸ナトリウム及び9.9235gの脱イオン水を含む溶液を、開始から1.5時間後から90分かけて重合に供給することを除いては、実施例4の方法に従って、調製される。得られる生成物は、ブルックフィールド粘度が300cp(#3スピンドル,12rpm)、RSVは1MのNaNOにおいて450ppmで18.5dl/gである。
【0203】
【表32】
Figure 2004502802
【0204】
*1:Nalco Chemical Company,Naperville,ILから入手
*2:Derypol,S.A.,Barcelona Spainから入手
【0205】
【表33】
Figure 2004502802
【0206】
(実施例23)
脱水の高せん断試験
実施例17の手順に従って調製されたポリマーが、ここで開示されている構造修飾ポリマーよりも効果的ではないということを示すために、以下のような比較試験を行う。
【0207】
所望の濃度におけるポリマーを、中西部の都市施設から得た汚泥200mlに加え、ブリットジャーインペラーを用いて1200rpmで、汚泥に応じて1秒又は2秒間混合する。それから、調整した汚泥を中間にベルトフィルタープレス用フィルター媒体を通して注入する。10秒間に排水される水の量をポリマーの能力の尺度とし、排水量がより多いことは脱水能がいいことを示す。
【0208】
表31〜34において、修飾されたポリマーの汚泥脱水能を、修飾されていないそれらに対応するものと比較する。どの例においても、ここで述べている手順に従って修飾されたポリマーは、修飾されていない同等物のポリマーよりも排水を多く得られた。
【0209】
【表34】
Figure 2004502802
【0210】
【表35】
Figure 2004502802
【0211】
【表36】
Figure 2004502802
【0212】
【表37】
Figure 2004502802
【0213】
(実施例24)
石炭くずスラリー実験室的シリンダー沈殿試験
以下のように、次亜リン酸ナトリウムを遅い段階で添加することにより修飾されたアクリルアミド/アクリル酸コポリマー(70:30モル%)(ポリマー24)と、対応する修飾されていないポリマー(ポリマー25)の凝集能力を採鉱に応用して比較した。
【0214】
石炭くずスラリーの5ガロンサンプルをスラリーが確実に十分分散するように、絶えず攪拌する。その汚泥を500mlメスシリンダーに移す。マスキングテープをシリンダーの目盛りに隣接したそれぞれの500mlシリンダーに貼る。ゼロに等しい時間(メスシリンダーの500mlの目盛りにする)に石炭くずスラリーの初期レベルをマスキングテープで印をつける。各試験の前に、沈殿した固形物を分散させるために、石炭くずスラリーの入った500mlシリンダーを何回かひっくり返す。それから、シリンダーに0.12%のポリマー活性溶液(凝集剤)の所望量をすばやく入れ、4回ひっくり返す。それから、シリンダーを垂直の状態にし、タイマーをスタートさせる。適当な時間の間隔で固体界面のレベルをマスキングテープで印をつけることにより、固体界面の位置を時間の関数(秒)としてモニターする。固体界面の下降速度が遅くなり始めたら、マスキングテープの印をつけるのは、終わりである。自由落下域の石炭くずスラリーの沈殿速度(インチ/分)は、固体界面の初期レベルからの距離(インチ)を経過時間(秒)で割ることにより計算する。沈殿速度がより速いことは、能力がよりよいことを示している。
【0215】
【表38】
Figure 2004502802
【0216】
*1:0.12%のポリマー活性分散体のml
(実施例25)
ポリマー固形分22.7%、70/30モルパーセントのアクリルアミド/アクリル酸分散体ポリマー(ポリマー42)は、以下の方法により合成される。
【0217】
攪拌機、熱電対、コンデンサー、窒素パージチューブ、添加口および加熱線が備えられている1500ミリリットルの反応フラスコに、脱イオン水を356.6g、硫酸ナトリウムを64g、硫酸アンモニウムを84g、ギ酸ナトリウムを2.8g、ポリ(アクリルアミドメチルプロパンスルホン酸/メタクリル酸)コポリマー(Nalco Chemical Company,Naperville,IL)の16%水溶液を85.0g、アクリルアミド(Nalco Chemical Company,Naperville,IL)の48.4%水溶液を329.6g、エチレンジアミン四酢酸四ナトリウム塩を0.40g、アクリル酸(Rohm and Haas Texas,Inc.,Deer Park,TX)を69.3g、及び水酸化ナトリウムの50%水溶液4.0gを混合することによって調製した溶液を加える。得られる溶液のpHは、3.6である。モノマー反応溶液を混合しながら35℃に加熱する。均一なモノマー反応溶液に、VA−044(2,2’−アゾビス(N,N’−ジメチレンイソブチルアミジン)ジヒドロクロライド、Wako Chemicals USA,Inc.,Richimond,VA)の1%水溶液を1.0g加える。重合は窒素雰囲気で35℃の下、攪拌しながら行う。全反応時間が6時間経過したら、反応溶液にVA−044の1%水溶液を2.0g加える。反応混合物は一晩、35℃に保つ。翌日、VA−044の10%水溶液を2.0g加え、反応混合物を冷却する前に、反応温度をさらに2時間一定に保ち、反応器から取り出す。この反応の生成物は、乳白色の液体である(700cp、RSV33.7dl/g(1MのNaNO、450ppm、30℃))。
【0218】
(実施例26)
ポリマー固形分22.7%、70/30モルパーセントのアクリルアミド/アクリル酸分散体であり、ギ酸ナトリウムで修飾されたポリマー(ポリマー43)は、実施例25の手順に従って合成される。全反応時間が7時間になったら(転化率〜80%)、反応混合物にギ酸ナトリウムを2.8g加える。それから、実施例25のように重合を続け、終了させる。この反応の生成物は、乳白色の液体である(570cp、RSV30.8dl/g(1MのNaNO、450ppm、30℃))。
【0219】
【表39】
Figure 2004502802
【0220】
*1:スラリー固形分1トン当たりのポンド活性量
*2:ピーク平均コード長さの変化;合成アルカリ完成紙料

Claims (27)

  1. フリーラジカル重合の条件下、モノマーの水溶液の重合を開始して、ポリマー溶液を形成し、モノマー重合が30%以上進行後、1種以上の構造修飾剤をポリマー溶液へ加えることによって、調製された構造修飾水溶性ポリマー。
  2. 前記構造修飾水溶性ポリマーがエマルジョンポリマー、分散ポリマー及びゲルポリマーからなる群から選ばれる請求項1に記載の構造修飾水溶性ポリマー。
  3. 前記モノマーがアクリルアミド又はメタクリルアミド、及び、塩化ジアリルジメチルアンモニウム、アクリル酸ジメチルアミノエチル塩化メチル4級塩、塩化アクリルアミドプロピルトリメチルアンモニウム、メタクリル酸ジメチルアミノエチル塩化メチル4級塩、塩化メタクリルアミドプロピルトリメチルアンモニウム、アクリル酸、アクリル酸ナトリウム、アクリル酸アンモニウム、メタクリル酸、メタクリル酸ナトリウム、及びメタクリル酸アンモニウムからなる群から選ばれる1種又は2種以上のモノマーである請求項1に記載の構造修飾水溶性ポリマー。
  4. 前記構造修飾剤が架橋剤、連鎖移動剤及びこれらの混合物からなる群から選ばれる請求項1に記載の構造修飾水溶性ポリマー。
  5. 前記連鎖移動剤がアルコール、硫黄化合物、カルボキシル酸或いはそれらの塩、亜リン酸塩、及びこれらの組み合わせからなる群から選ばれる請求項4に記載の構造修飾水溶性ポリマー。
  6. 前記連鎖移動剤がギ酸ナトリウム又は次亜リン酸ナトリウムからなる群から選ばれる請求項5に記載の構造修飾水溶性ポリマー。
  7. 前記架橋剤がN,N−メチレンビスアクリルアミド、N,N−メチレンビスメタクリルアミド、トリアリルアミド、トリアリルアンモニウム塩類、ジメタクリル酸エチレングリコール、ジメタクリル酸ジエチレングリコール、ジアクリル酸ポリエチレングリコール、ジメタクリル酸ポリエチレングリコール、N−ビニルアクリルアミド、N−メチルアリルアクリルアミド、ビニルトリメトキシシラン、又はこれらの組み合わせからなる群から選ばれる請求項4に記載の構造修飾水溶性ポリマー。
  8. 前記架橋剤がビニルトリメトキシシランである請求項7に記載の構造修飾水溶性ポリマー。
  9. 前記架橋剤がメチレンビスアクリルアミドである請求項7に記載の構造修飾水溶性ポリマー。
  10. 前記モノマーがアクリルアミド及びアクリル酸ジメチルアミノエチル塩化ベンジル4級塩であり、且つ前記構造修飾剤がビニルトリメトキシシランである請求項1に記載の構造修飾水溶性ポリマー。
  11. 前記モノマーがアクリルアミド及び塩化ジアリルジメチルアンモニウムであり、且つ前記構造修飾剤がビニルトリメトキシシランである請求項1に記載の構造修飾水溶性ポリマー。
  12. 前記モノマーがアクリルアミド及びアクリル酸ジメチルアミノエチル塩化メチル4級塩であり、且つ前記構造修飾剤がメチレンビスアクリルアミドである請求項1に記載の構造修飾水溶性ポリマー。
  13. 前記モノマーがアクリルアミド及びアクリル酸ジメチルアミノエチル塩化メチル4級塩であり、且つ前記構造修飾剤がギ酸ナトリウムである請求項1に記載の構造修飾水溶性ポリマー。
  14. 前記モノマーがアクリルアミド及びアクリル酸ジメチルアミノエチル塩化メチル4級塩からなる群から選ばれ、且つ前記構造修飾剤が次亜リン酸ナトリウムである請求項1に記載の構造修飾水溶性ポリマー。
  15. 前記モノマーがアクリルアミド及びアクリル酸ジメチルアミノエチル塩化メチル4級塩であり、且つ前記構造修飾剤がギ酸ナトリウムとメチレンビスアクリルアミドとの組み合わせである請求項1に記載の構造修飾水溶性ポリマー。
  16. 前記モノマーがアクリルアミド、アクリル酸ジメチルアミノエチル塩化ベンジル4級塩、及びアクリル酸ジメチルアミノエチル塩化メチル4級塩であり、且つ前記構造修飾剤がメチレンビスアクリルアミドである請求項1に記載の構造修飾水溶性ポリマー。
  17. 前記モノマーがアクリルアミド、アクリル酸ジメチルアミノエチル塩化ベンジル4級塩、及びアクリル酸ジメチルアミノエチル塩化メチル4級塩であり、且つ前記構造修飾剤がギ酸ナトリウムである請求項1に記載の構造修飾水溶性ポリマー。
  18. 前記モノマーがアクリルアミド、アクリル酸ジメチルアミノエチル塩化ベンジル4級塩、及びアクリル酸ジメチルアミノエチル塩化メチル4級塩であり、且つ前記構造修飾剤がメチレンビスアクリルアミドとギ酸ナトリウムの組み合わせである請求項1に記載の構造修飾水溶性ポリマー。
  19. 前記モノマーがアクリルアミド、アクリル酸ジメチルアミノエチル塩化ベンジル4級塩、及びアクリル酸ジメチルアミノエチル塩化メチル4級塩であり、且つ前記構造修飾剤がビニルトリメトキシシランである請求項1に記載の構造修飾水溶性ポリマー。
  20. 前記モノマーがアクリルアミド、及びアクリル酸又はその塩であり、且つ前記構造修飾剤が次亜リン酸ナトリウムである請求項1に記載の構造修飾水溶性ポリマー。
  21. フリーラジカル重合の条件下、モノマーの水溶液の重合を開始して、ポリマー溶液を形成する工程及び、モノマー重合が30%以上進行後、1種以上の構造修飾剤をポリマー溶液へ加える工程を含む、構造修飾水溶性ポリマーの調製方法。
  22. 請求項1に記載の構造修飾ポリマーの凝集有効量を懸濁液に加える工程を含む有機物の水性懸濁液を凝集する方法。
  23. 請求項1に記載の構造修飾水溶性ポリマーの凝集有効量を排水に加える工程を含む、排水を浄化する方法。
  24. 請求項1に記載の構造修飾水溶性ポリマーの有効量を完成紙料に加える工程を含む、完成紙料の製紙における定着と排水を増加させる方法。
  25. 完成紙料に微粒子を加える工程をさらに含む請求項24に記載の方法。
  26. 完成紙料に凝析剤を加える工程をさらに含む請求項25に記載の方法。
  27. 請求項1に記載の構造修飾水溶性ポリマーの有効量をスラリーに加える工程を含む、水性石炭廃棄物スラリーを凝集する方法。
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