JP2005100524A - 磁気ヘッド - Google Patents

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Abstract

【課題】 本発明は、磁気コア半体の取付位置精度を向上させることができる磁気ヘッドの提供を目的とする。
【解決手段】 本発明は、ギャップラインSの垂線Tに対して磁気コア半体3、4が傾斜され、ベース板2の一部に磁気コア半体の側面に当接する係止片7、8が突出形成され、係止片がベース板の板面に対して起立された状態で突出形成され、係止片の先端側に磁気コア半体の側部に当接する先端部が形成され、係止片のベース板側の基端部においてベース板から起立された部位のベース板に対する折曲線Lが磁気コア半体の側面に対してほぼ直角に向けられてなる。
【選択図】 図1

Description

本発明は、シールドケースの内部に磁気コア半体を備えた構造の磁気ヘッドに関する。
オーディオ用の2チャンネル録再型磁気ヘッドの一例として、図3に示すように、複数のC字型の磁性体基板をラミネートしてなる2組の磁気コア半体100、101をベース板102に装着し、これらの磁気コア半体装着済みのベース板102を一対、シールドケース105の内部に収納して組み立ててなる構成の磁気ヘッドが知られている。
前記ベース板102の内面側中央部には円柱型の突起部108、109が離間して突出形成されるとともに、ベース板102の縁部側において折り曲げ形成された係止片110、111の間の隙間部112に先の磁気コア半体100、101とそれらの間に介挿されるシールド板113とが挟み込まれた状態で固定されている。即ち、一方の突起部108と一方の係止片110との間に挟まれて磁気コア半体100が設置され、他方の突起部109と他方の係止片111との間に挟まれて磁気コア半体101が設置され、これら磁気コア半体100、101の間と前記突起部108、109の間にそれぞれ挟まれた状態でシールド板113が設置されている。
そして、これらの磁気コア半体100、101の先端部とシールド板113の先端部がベース板102の外方に突出されてシールドケース105に形成された窓部115から若干露出されるように配置されている。なお、図3では略しているが、シールドケース105の内部には先のベース板102と同じ形の他のベース板が収納され、この図示略のベース板にも先の磁気コア半体100、101及びシールド板113と同じ形状の磁気コア半体及びシールド板が設置されていて、図3に示す一方の磁気コア半体100とそれに対向する図示略の磁気コア半体とが組みになって1つのチャンネル用のC型の磁気コアが構成され、他方の磁気コア半体101とそれに対向する図示略の磁気コア半体とが組みになって他の1つのチャンネル用のC型の磁気コアが構成されて2チャンネル録再型の磁気ヘッドとされている。
図3に符号Sで示すラインは、最終研磨ラインであり、図3に示す状態でシールドケース105の内部に対になる磁気コアを組み込んだならば、内部に接着層となるべき接着樹脂を注入し、接着樹脂を乾燥固化させた後に最終研磨ラインSに沿ってシールドケース105の表面と、磁気コア半体100、101の先端部100A、101Aと、シールド板112の先端部112Aを必要量最終研磨加工することで磁気ギャップ並びに磁気テープに対する凸曲面状の媒体摺動面をシールドケース105の一面側に形成し、最終製品としての図4に示す形状の磁気ヘッドBを得るようにしている。
図4に示す磁気ヘッドBはシールドケース105の前面壁部分に研磨加工により凸曲面状の媒体摺動面Aが形成され、この媒体摺動面Aの中央部に位置する窓部115から磁気コア半体100、101の先端部とシールド板113の先端部が露出されて磁気コア部116が形成され、窓部115内の磁気コア部116の周囲部分を覆うように樹脂層117が設けられている。また、シールドケース105の一側面側にガイド片118、118を備えたテープガイド119が取り付けられるとともに、シールドケース105の底面側には磁気ヘッドBをカセットプレーヤーやVTR等の磁気記録再生装置の基板に取り付けるための支持板120が取り付けられている。
なお、図4に示すように磁気ヘッドBにおいて媒体摺動面Aが形成された場合に図3に示されていた最終研磨ラインSは磁気コア部116の中央部を横切るラインとなるのでギャップラインと称することができる。
また、コアホルダの底面に磁気コアを組み込むタイプの磁気ヘッド構造の一例として、以下の特許文献1に記載された構造が知られている。この特許文献1には、非磁性金属製のコアホルダーに溝部を設け、これらの溝部に磁気コアとシールド板の一部を挿入することで位置決めした構成が開示されていた。
実開昭60−54208号公報(第1図、第2図及び第2頁の記載)
図4に示す磁気ヘッドの構造においては、媒体摺動面Aに露出する磁気コア半体100、101の先端部の部分で磁気テープに対して磁気記録再生を行うが、近年では磁気テープなどの磁気記録媒体の狭トラック化が進められているので、媒体摺動面Aにおける磁気コア半体100、101の先端部の位置精度が極めて重要であり、これらの磁気コア半体先端部の位置ずれが、若干でも生じると、磁気ヘッドの記録再生特性に直接悪影響を及ぼすことになる。
この点に鑑みて図4に示す磁気ヘッドBの構造を見ると、図3に示すベース板102の一側端部に突出部102A、102Aを延出形成し、これらの突出部102Aの先端部側をL字形に折り曲げ加工して係止片110、111を形成し、この状態の係止片110、111の先端側の端部でもって磁気コア半体100、101の側部に当接して磁気コア半体100,101の側部を位置決めできるように形成されている。従って、ベース板102に対する係止片110、111の折り曲げ加工の精度がわずかでも低下すると、磁気コア半体100、101の側部に当接する係止片110、111の端部の位置がずれることになり、その位置ずれが直に磁気コア半体100、101の先端部の位置決め精度に影響を与えるおそれがあった。
また、このような事情は先の特許文献1に記載されている構造でも同じであって、磁気コア半体の先端部の位置決めを正確に行い得る構成を検討する必要があった。
以上のような背景から現状では、組み立て後の磁気コア半体100、101の先端部の位置決め状態を検査する工程を導入しているので検査工程に手間がかかる問題があった。
本発明は前記事情に鑑みてなされたもので、磁気コア半体の取付位置精度に影響を与えるベース板の係止片の位置決め精度を向上させることができるとともに、磁気コア半体のの取付位置精度を向上できることに起因して検査工程を省略することを可能とする構成の磁気ヘッドを提供することを目的とする。
本発明の磁気ヘッドは上記課題を解決するため、以下の手段を採用した。
本発明は、磁気コア半体をベース板に取り付けて磁気コア組立体が構成され、該磁気コア組立体が一面に窓部を有したシールドケースに収納され、前記窓部を設けたシールドケースの一面に磁気テープを相対摺動させるための凸曲面状の媒体摺動面が形成され、該媒体摺動面に前記磁気コア半体の一部を出して磁気コア部が形成されてなり、前記磁気コア部のコア幅方向中央部をコアの厚さ方向に通過するギャップラインに対する垂線に対し、前記磁気コア半体が傾斜されてなる磁気ヘッドであり、前記ベース板の一部に該ベース板に取り付けられた磁気コア半体の側面に当接する係止片が前記ベース板の板面に対して起立された状態で突出形成され、該係止片の先端側に前記磁気コア半体の側部に当接する係止部が形成されるとともに、前記係止片の前記ベース板側の基端部において前記ベース板から起立された部位の前記ベース板に対する折曲線が前記磁気コア半体の側面に対してほぼ直角に向けられてなることを特徴とするものである。
次に本発明は先の構成において、前記係止片がその長手方向を前記磁気コア半体の長手方向にほぼ平行にして前記ベース板から突出されてなることを特徴とする構成でも良い。
次に本発明は先の構成において、前記係止片が前記ベース板に2つ相互に離間して形成され、対向された係止片の間に2組の磁気コア半体が挟まれて設けられてなることを特徴とする構成でも良い。
次に本発明は先の構成において、前記ベース板に対して2つの磁気コア半体がそれらの先端部側を互いに接近させる方向に向けて取り付けられ、前記磁気コア部のコア幅方向中央部をコアの厚さ方向に通過するギャップラインに対する垂線に対し、前記2つの磁気コア半体の各々が傾斜されてなることを特徴とする。
本発明においては、磁気コア半体の側部に当接する係止片のベース板側の基端部側の起立部分の折曲線を磁気コア半体の側面に対してほぼ垂直にしたので、この折曲線に沿って起立するように曲げられた係止片はベース板の板面に対していずれの傾斜角度で起立されていても係止片の磁気コア半体側面に当接する部分が磁気コア半体の厚さ方向にずれることなく常に磁気コア半体の厚さ方向に同じ位置で磁気コア半体側面に当接する。
これにより、仮に係止片のベース板に対する折り曲げ角度がばらついていても係止片の係止部は磁気コア半体の厚さ方向への位置ずれを引き起こすことがない。よって、係止片のベース板に対する折り曲げ角度が仮にばらついていても、それに起因する磁気コア半体の厚さ方向への位置ずれは生じない。これにより、磁気コア半体をベース板とともにシールドケースに組み込んだ場合において係止片の曲げ精度に起因する磁気コア半体の位置ずれを検査する工程を略することができる。なお、ほぼ垂直とは、90゜±1゜(89゜〜91゜)程度の範囲と考える。また、折曲線とはベース板から係止片が立ち上がる部分に形成される折り曲げ線のことであり、この係止片の折り曲げ状態によっては、例えば所定の曲率半径Rをつけて係止片を折り曲げ形成した場合にこの折曲線を確認し難い場合もあるが、その場合はベース板から係止片の基端部が立ち上がっている部分の境界のことを意味する。
前記の構成において更に係止片の長手方向を磁気コア半体の長手方向と一致させておくならば、係止片をその長手方向と直角に折り曲げるという、折り曲げ加工として自然な方向への折り曲げ操作が確実にできるので、係止片を折り曲げる際の折り曲げ精度が向上し、磁気コア半体に対する係止片の当接位置精度を向上させることが容易にできる。
次に、係止片が対になるように形成され、それらの間に2組の磁気コア半体が介在されている構成に採用することで、2チャンネル型の磁気コアを有する構造においても両方の磁気コア半体の端部位置を正確に位置決めすることができる。また、2チャンネル構成の磁気コアを備えた磁気ヘッドにおいても係止片に起因する磁気コアの位置ずれを検査することを略することができるようになる。
また、磁気コア半体を備えた磁気コア組立体を2つシールドケースの内部に収納してなる構造においては、係止片が磁気コア半体を位置規定する部分が2カ所となるので、係止片の曲げ角度による影響は係止片1本の場合に比べて2倍となり、より影響を受けやすくなる。このような構成であっても本発明構造を採用することで2つの磁気コア半体の先端部側の位置決め精度を向上できる。
次に、本発明に係る第1の形態の磁気ヘッドについて、図面を参照して説明する。
図1と図2に示すように本実施形態の磁気ヘッド1は、塑性加工が可能な金属板からなるベース板2に、積層型の磁気コア半体3、4と、単板型のシールド板5とを備えた磁気コア組立体Kを2つ組み合わせ、両者をシールドケース6に収納して構成されている。
この形態において前記シールドケース6は4つの周壁からなる4角筒形の胴部6Aとこの胴部6Aの一側開口部を閉じる形で形成された前面壁6Bとからなり、金属材料の絞り加工等により一体に形成されたもので、前面壁6Bの中央側の一部には矩形状の窓部6Cが形成されている。なお、シールドケース6の内部には、図示略の接着樹脂が充填されて前記一組の磁気コア組立体Kが樹脂により固定され、更に前面壁6Bは部分的に研磨されて図4に示す従来の磁気ヘッド形状と同等の最終製品とされるが、図1と図2に示す状態はシールドケース6の内部に樹脂が充填される前であって、シールドケース6の前面壁6Bを研磨ラインSに沿って研磨して完成させる前の状態を示している。先の研磨ラインSに沿って前面壁6Bを研磨加工することで磁気テープ等の磁気媒体に対する媒体摺動面が形成され、磁気ギャップ部が正確に規定され、最終製品として図4に外形を示すものと同等形状の磁気ヘッドが得られる。
従って本願発明の図1と図2に示す内部構造を示す磁気ヘッドにあっても最終製品としての外見上は図4に示す構成の磁気ヘッドBと同じ形状となり、シールドケース6の前面側に図4と同じ形状の媒体摺動面Aが形成され、その中央部に磁気コア部が形成され、先の研磨ラインSは媒体摺動面の中央部を横切る図4に示す形状の磁気ヘッドのギャップラインと称するラインと同じラインになる。即ち、磁気コア半体3、4の先端部が構成する磁気コアのコア幅方向中央部をコアの厚さ方向に通過するラインとなる。
一方、前記ベース板2は塑性加工が可能な黄銅等の金属板からなり、その大きさはシールドケース6の内部にほぼ全体を内挿してその端部をシールドケース6の後端側の外部に若干出すことができる程度の大きさの平面視略矩形状とされている。このベース板2においてシールドケース6の前面壁側の端部においてその両角部よりも若干内側の部分に、それぞれベース板2を延出するように2つの係止片7、8が離間して形成されている。
これらの係止片7、8は、互いにシールドケース6の窓部6C側に向いて若干傾斜するように、即ち、係止片7、8の先端部どうしを互いに接近させる方向に傾斜させてベース板2の端部から突出形成されている。換言すると、図1に示す研磨ラインS(先に説明した如く図4に示す最終製品形態においてはギャップラインSに対応)に対して直角な方向に対して傾斜するように向けられている。
更に、これらの係止片7、8はそれらの基端部7a、8aの部分においてベース板2の板面に対してL字形になるように折曲され、それらの先端部には係止片7,8より幅広の係止部7b、8bが形成され、これらの係止部7b、8bの一端がそれぞれ磁気コア半体3,4の側面に当接されている。(図2参照)これらの係止片7,8の基端部側において折り曲げ部分の境界を示す折曲線Lは係止片7、8の長さ方向にほぼ直角に形成され、これにより磁気コア半体3、4の側面に当接する係止部7b、8bの位置ずれ(磁気コア半体3、4の厚さ方向への係止部7b、8bの位置ずれ)が係止片7、8の曲げ角度に影響されないようにされている。なお、先の折曲線Lは磁気コア半体3、4の側面に対して完全に直角な状態から、±1゜程度ずれる範囲までを含むものとする。
そして、係止片7、8の係止部7b、8b間に磁気コア半体3、4とシールド板5を挿通支持するための間隙部9が形成され、ベース板2は係止片7、8側をシールドケース6の前面壁6Bの内部側に位置させるとともに、ベース板2の両側部2aをシールドケース6の周壁に添わせた状態でシールドケース6に収納されている。
前記ベース板2の中央部側には相互に離間して円柱状の突部10、11が形成され、一方の突部10と先の係止片7とに挟まれて磁気コア半体4がベース板2上に設置され、突部10、11に挟まれてシールド板5がベース板2上に設置され、突部11と先の係止片8とに挟まれて磁気コア半体3がベース板2上に設置されている。また、これらの磁気コア半体3、4と先のシールド板5にあっては、磁気コア半体3、4の先端部3A、4Aとシールド板5の先端部5Aとを窓部6cの外部に若干突出させた状態でベース板2上に配置されており、かつ、磁気コア半体3、4はそれらの長手方向を各々研磨ライン(ギャップライン)Sに対する垂線T(図1参照)に対して約10゜程度の角度θで傾斜するように傾けられている。また、ベース板2の板面に沿って磁気コア半体3、4はほぼ垂直に起立するように配置され、ベース板2は望ましくはシールドケース6の内部において研磨ラインSと平行に配置される。
前記磁気コア半体3は、図2に示すように細長い矩形板状のコア本体部3Aとこのコア本体部3Aの一端側に形成されたコア先端部3Bと前記コア本体部3Aの他端部側に形成されたバックコア部3Cとを具備する略C字型とされている。
また、この実施形態の磁気コア半体3、4はNiFe等の磁性材料からなり、同一形状の複数枚、例えば6枚の0.1mm厚程度の薄板状の磁性板(コア半体基板3a、4a)を互いにエポキシ系等の接着層を介して図1に示すように積層し固定してなるラミネート構造とされているが、厚い磁性体一枚もののコア半体でも差し支えない。前記磁気コア半体4は基本的には磁気コア半体3と同一の形状とされている。
また、図1では略したが磁気コア半体3、4のバックコア部側にコイルを巻回するためのボビンがそれぞれ装着され、前記各ボビンから端子ロッドが突出されている。
そして、ベース板2に磁気コア半体3、4とシールド板5を備えた磁気コア組立体Kが2つ、それらの磁気コア半体3、3どうし、磁気コア半体4、4どうし、シールド板5、5どうしを突き合わせた状態でシールドケース6に挿入されており、更に磁気コア半体3、4の先端側とシールド板5の先端側がシールドケース6の窓部6Cから若干突出された状態とされ、シールドケース6の内部に図示略の接着固定用の樹脂が充填されてシールドケース6の内部で磁気コア組立体K、Kが本固定されて磁気ヘッドが構成されている。
図5は、図3に示す従来構造を採用した磁気ヘッドにおけるトラック外側の間隔幅寸法(mm)とベース板2に対する係止片の曲げ角度(E)との相関関係を示したものである。この曲げ角度Eは図2に示す本発明構造では図示した係止片8(または係止片9)のベース板2に対する起立角度(曲げ角度)を示す。
この角度Eを仮に変更しても図1と図2に示す本発明の構造では磁気コア半体3、4に対する係止部7b、8bの当接位置ずれ(磁気コア半体3、4の厚さ方向への位置ずれ)はほとんどあるいは全く生じない。
これに対して図3に示す従来構造では、仮に図5に示すようにトラック外側の間隔を1.52mmとしたい場合、1.52±0.05mmの範囲内にトラック幅を設定するためには、Eの曲げ角度を70±2゜に設定する必要があり、曲げ角度2゜以内に正確に折り曲げ加工する必要を生じる。
しかし、金属のプレスなどの板金加工において大量生産した場合にその曲げ角度を±2゜程度に全数正確に調整することは容易ではない。
これに対して本願構造の折曲線Lを磁気コア半体3、4の側面に平行に、換言すると磁気コア半体の長さ方向に平行に係止片7、8を配置するならば、このような係止片7、8の曲げ角度に留意する必要が無くなる。これは、曲げ角度がばらついても、磁気コア半体の側面に平行に係止片が当たることに変わりがないからである。即ち、本発明の構造を採用することで検査工程を略することも可能となる。例えば係止片7、8の曲げ角度として数゜〜数10゜ずれていても係止片7、8の係止効果として全く問題を生じないので、係止片7、8を板金加工で折り曲げ加工する場合に折り曲げ精度を特に必要としない。
本実施の形態では、ベース板2上に磁気コア半体3、4が磁気コア半体3、4の長さ方向を研磨ラインSに対する垂線に対して角度θで傾斜している。この角度θで傾斜する磁気コアであっても、窓部6c内での配置を正確に位置決めできる。
本形態のような両側の磁気コア半体3、4がベース板2に対して角度θでもって傾斜されている構成であると、係止片7でもって磁気コア半体4を位置規制し係止片8でもって磁気コア半体3を位置規制するので、磁気コア半体が1つの場合の構成に比べてばらつきの影響が2倍発生する可能性を有するが、本発明の如く係止片7、8を傾斜させておく構成とすることで磁気コア半体3、4の位置決め精度を向上できる。
なお、本発明においては係止片7、8の折曲線Lを磁気コア半体3、4の側面にほぼ直角に向けることを要求するので、係止片7、8が必ずしも磁気コア半体3、4の長さ方向に向いていなくとも良い。例えば、図3に示す従来構造において係止片102Aの折曲線を符号20で示す如く係止片102Aに対して傾斜するものとして、この折曲線20に沿って係止片を折り曲げ加工して構成することによっても本発明の目的を達成することができる。この場合、折曲線20が磁気コア半体100、101に対してほぼ直角向きとされる。
本発明の磁気ヘッドは、2チャンネル型のオーディオ用磁気ヘッドに限らず、マルチチャンネル型の磁気ヘッド、シングルチャンネル型の磁気ヘッド、その他映像用の磁気ヘッド等、ベース板に対して磁気コア半体を固定する構造の磁気ヘッドに広く適用できるのは勿論である。
また、図1に示す磁気ヘッドにあっては、磁気コア半体3、4を両方ともシールド板5に対して所定角度傾斜させた構成の磁気ヘッドに本発明を適用したが、磁気コア半体3、4の一方がシールド板5と平行に配置され、他方がシールド板5に対して傾いた構成を有するオートリバース型のロータリータイプの磁気ヘッド等に適用できるのは勿論である。
本発明に係る磁気コア半体をベース板に取り付けてシールドケースに収納した状態を示す部分断面図である。 本発明に係る磁気コア半体とベース板との位置関係を示す図である。 従来の磁気ヘッドの一例を示す部分断面図。 図3に示す磁気ヘッドの全体構成を示す斜視図である。 図3に示す従来構造を採用した磁気ヘッドにおけるトラック外側の間隔幅寸法(mm)とベース板に対する係止片の曲げ角度(E)との相関関係を示す図である。
符号の説明
A…媒体摺動面、K…磁気コア組立体、2…ベース板、3、4…磁気コア半体、3a、4a…コア半体基板、5…シールド板、6…シールドケース、6c…窓部、7、8…係止片、7b、8b…係止部、L…折曲線。



Claims (4)

  1. 磁気コア半体をベース板に取り付けて磁気コア組立体が構成され、該磁気コア組立体が一面に窓部を有したシールドケースに収納され、前記窓部を設けたシールドケースの一面に磁気テープを相対摺動させるための凸曲面状の媒体摺動面が形成され、該媒体摺動面に前記磁気コア半体の一部を出して磁気コア部が形成されてなり、前記磁気コア部のコア幅方向中央部をコアの厚さ方向に通過するギャップラインに対する垂線に対し、前記磁気コア半体が傾斜されてなる磁気ヘッドであり、
    前記ベース板の一部に該ベース板に取り付けられた磁気コア半体の側面に当接する係止片が前記ベース板の板面に対して起立された状態で突出形成され、該係止片の先端側に前記磁気コア半体の側部に当接する係止部が形成されるとともに、前記係止片の前記ベース板側の基端部において前記ベース板から起立された部位の前記ベース板に対する折曲線が前記磁気コア半体の側面に対してほぼ直角に向けられてなることを特徴とする磁気ヘッド。
  2. 前記係止片がその長手方向を前記磁気コア半体の長手方向にほぼ平行にして前記ベース板から突出され起立されてなることを特徴とする請求項1に記載の磁気ヘッド。
  3. 前記係止片が前記ベース板に2つ相互に離間して形成され、対向された係止片の間に2組の磁気コア半体が挟まれて設けられてなることを特徴とする請求項1または2に記載の磁気ヘッド。
  4. 前記ベース板に対して2つの磁気コア半体がそれらの先端部側を互いに接近させる方向に向けて取り付けられ、前記磁気コア部のコア幅方向中央部をコアの厚さ方向に通過するギャップラインに対する垂線に対し、前記2つの磁気コア半体の各々が傾斜されてなることを特徴とする請求項1〜3のいずれかに記載の磁気ヘッド。
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