JP2005147779A - 液面レベルセンサ - Google Patents

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Abstract

【課題】 液面レベルを精度良く測定することができる液面レベルセンサを提供することである。
【解決手段】 液面レベルセンサは、容器内に取り付けられるセンサ部2と、測定回路とを備えている。センサ部2は、交流信号を入力する駆動電極11と、測定電極10と、参照電極13とを有し、参照電極13は、第一シールド電極12及び第二シールド電極14と、シールド層9,15とから構成されるシールドに囲まれている信号導通部26と、シールドから突出する参照用測定部25とを有している。
【選択図】 図3

Description

本発明は、液面レベルを測定する液面レベルセンサに関する。
液体を収容する容器には、液面レベルを測定する液面レベルセンサを備えるものがある。液面レベルセンサとしては、例えば、フロート式のセンサや、超音波を用いたセンサ、静電容量式のセンサなどが知られている。
ここで、容器が、例えば、高さ20mm、直径20mmのように小型である場合には、フロート式のセンサでは、フロートを小さくせざるを得ないので、フロート自体の浮力が小さくなりすぎる。このため、可変抵抗器や、光学素子、磁気素子など、フロートに連動する位置検出素子を支えきれないという問題を有する。また、小型の容器では、容積が小さいために、液面レベルの絶対値が小さくなり、例えば、高さ方向でプラスマイナス0.5mm程度といった高い測定精度が要求されるようになる。このような特殊性を有する小型な容器に、超音波を用いたセンサを適用すると、超音波を送受信する距離を十分に確保できないので、測定精度が低くなってしまい、液面レベルを精度良く測定することができない。
これに対して、静電容量式のセンサは、フロート式のセンサよりも小型にすることができ、超音波を用いたセンサよりも高精度に液面レベルを測定することができる。
静電容量式のセンサは、一部が液体内に浸漬される一対の測定用電極を、容器の鉛直方向に沿って配置した構成を有している。ここで、液体中の誘電率は、空気中の誘電率よりも大きいので、一対の測定用電極のうち、液体に浸漬されている部分の静電容量は大きくなる。したがって、液面レベルが高いほど、静電容量が大きくなるので、静電容量を測定すれば、液面レベルを測定することができる。さらに、従来の液面レベルセンサには、液体内に全体が浸漬される一対の参照用電極を有するものがある。一対の参照用電極で測定した静電容量からは、その温度における液体の誘電率を演算することができる。そして、この誘電率を用いて測定用電極間の静電容量を測定すれば、測定精度を向上できる(例えば、特許文献1参照)。
特開平11−108735号公報
しかしながら、一対の測定用電極と、一対の参照用電極との間に、静電的な結合が起こりやすいので、測定用電極における静電容量の測定値に誤差が発生しやすかった。特に、液面レベルセンサを小型化すると、測定用電極と参照用電極とが近接するので、誤差がさらに発生しやすくなる。
この発明は、上記の事情に鑑みてなされたものであり、その目的は、液面レベルを精度良く測定することができる液面レベルセンサを提供することである。
本発明は、上記の課題を解決するため、以下の手段を採用した。
本発明の液面レベルセンサは、液体が収容される容器内に配置され、所定の信号が入力される測定信号供給電極と、前記測定信号供給電極から所定距離をおいて配置され、液面の高さに応じて変化する電気特性を測定する測定電極と、前記測定信号供給電極及び前記測定電極の間の電気特性を測定するにあたり、前記電気特性の参照値を取得する参照電極とを含み、前記参照電極の一部が電磁的にシールドされていることを特徴とする液面レベルセンサ。
このような液面レベルセンサでは、参照電極の一部がシールドされるので、参照電極のうちシールドされている部分は、測定電極や、測定信号供給電極と静電的な結合を起こさない。この液面レベルセンサでは、駆動電極と測定電極との間の電気特性と、参照電極においてシールドされない部分で測定する電気特性とから、液面レベルが測定される。
上記の液面レベルセンサにおいては、前記参照電極は、測定回路に接続される信号導通部の先端に、前記参照値を測定する参照用測定部を備え、前記信号導通部が電磁的にシールドされていることが好ましい。
このような液面レベルセンサは、参照用測定部で得られる信号を測定回路に導く過程で、信号にノイズがのることを防止できる。特に、参照用測定部が容器の底面近傍に位置するので、液面レベルを検出する際のレファレンスを取りやすい。
上記の液面レベルセンサにおいては、前記測定信号供給電極と、前記測定電極と、前記参照電極と、前記参照電極のシールドとを防水性の絶縁フィルムで覆うことが好ましい。
このような液面レベルセンサでは、導電性の各電極や、シールド層と、液体との接触を防止できる。
上記の液面レベルセンサにおいては、前記参照電極は、絶縁部材上に設けられており、前記参照電極のシールドは、前記絶縁部材上に前記参照電極に沿って、その両側に設けられた一対のシールド電極と、前記絶縁部材を挟むように設けられた一対のシールド層とを含むことが好ましい。
このような液面レベルセンサでは、シールド電極及びシールド層が参照電極を囲むように配設されるので、参照電極の電磁的なシールドを強固にすることができる。
上記の液面レベルセンサにおいては、前記測定電極と前記測定信号供給電極との間の距離は、一方の前記シールド電極及び前記シールド層と前記測定信号供給電極との間の距離に略等しいことが好ましい。
このような液面レベルセンサでは、測定信号供給電極から発振する信号が、測定電極と、シールド電極及びシールド層とに均等に伝播するようになる。
上記の液面レベルセンサにおいては、前記測定信号供給電極、前記測定電極、前記参照電極のそれぞれの先端位置を揃えることが好ましい。
このような液面レベルセンサでは、各電極の先端が同じ高さになることで、より深い位置から液面レベルを測定することが可能になる。
上記の液面レベルセンサにおいては、前記参照電極は、その先端部分を除いた部分であって、少なくとも液体に浸漬され得る部分がシールドされていることが好ましい。
この液面レベルセンサでは、液面レベルを測定可能な範囲において、参照値を取得する部分を除いて参照電極がシールドされるので、液面レベルが変化しても、参照電極の参照値を測定する部分以外は、測定信号供給電極と静電的な結合を起こさない。
上記の液面レベルセンサにおいては、前記測定電極及び前記測定信号供給電極並びに前記参照電極が、互いに近接して配置され、かつ各電極が長尺型の絶縁フィルムで覆われた長尺フィルム型とされてなることが好ましい。
この液面レベルセンサでは、導電性の各電極や、シールド層と、液体との接触を防止できる。また、長尺フィルム型であるため、取り扱いが容易になるし、電極間距離を確実に固定できる。
この発明によれば、参照電極の一部をシールドしたので、シールドされた部分と、測定電極や、測定信号供給電極との間の静電的な結合を防止できる。したがって、参照電極が外部からの電磁的なノイズに強くなるので、液面レベルの測定精度が向上する。また、各電極の液体に浸漬される部分を、フィルムで覆った構成にすると、取り扱いが容易になる。
さらに、参照電極の先端部分を除いてシールドすると、容器の底面付近における電気特性を測定しやすくなる。
また、測定信号供給電極から測定電極までの距離と、測定信号供給電極からシールドまでの距離とを略等しくすると、測定信号供給電極からの信号の伝播が略均等になり、測定誤差が低減する。
さらに、各電極の先端を容器の底面に対して同じ高さにすると、少量の液体であっても、液面レベルを測定できるようになる。
発明を実施するための最良の形態について図面を参照しながら詳細に説明する。
図1に示すように、この実施の形態における液面レベルセンサは、容器1内に固定されるセンサ部2と、センサ部2に電気的に接続される測定回路3とを有している。
図2及び図3に示すように、センサ部2は、細長のフィルム形状を有し、長手方向の一方の基端2aが測定回路3に接続され、先端2bが容器1の底面近傍に位置するように固定される。さらに、基端2aから先端2bに向かう間で、センサ部2は、その幅が広がっている。この拡幅部分8から先を、液体内に浸漬することが好ましい。
センサ部2は、カバーフィルム4と、第一絶縁フィルム5と、第二絶縁フィルム6と、カバーフィルム7とを、この順番に積層させてある。各フィルム4,5,6,7は、ポリエチレンテレフタレート(PET)や、ポリエステル、ナイロン、液晶ポリマなど、吸水率の低い絶縁部材で製造されている。
一側の最外層にあたるカバーフィルム4上には、カバーフィルム4の半分ほどの幅を有するシールド層9がシート状に設けられている。第一絶縁フィルム5は、カバーフィルム4と共にシールド層9を挟むようにカバーフィルム4上に密着されている。この第一絶縁フィルム5には、各々線状の測定電極10と、駆動電極(測定信号供給電極)11と、第一シールド電極12と、参照電極13と、第二シールド電極14とが、第一絶縁フィルム5の長手方向に沿って、各々離間して略並列に配設されている。第二絶縁フィルム6は、第一絶縁フィルム5と共に各電極10,11,12,13,14を挟むように、第一絶縁フィルム5上に密着されている。この第二絶縁フィルム6上には、第二絶縁フィルム6の半分ほどの幅を有するシールド層15がシート状に設けられている。そして、カバーフィルム7は、第二絶縁フィルム6と共にシールド層15を挟むように、第二絶縁フィルム6上に密着する。
なお、図2に示すように、第二絶縁フィルム6及びカバーフィルム7は、センサ部2の基端2a側がカバーフィルム4及び第一絶縁フィルム5よりも短くなっており、センサ部2の上部に相当する基端2a側は、各電極10,11,12,13,14が、各々所定の長さで露出している。
図2及び図3に示すように、駆動電極11は、所定の線幅及び厚さで第一絶縁フィルム5の面17上に、基端から先端の近傍まで設けられている。この駆動電極11の上端は、センサ部2の基端2a側において測定回路3(図1参照)に接続されており、所定の駆動用の交流信号が入力される。また、駆動電極11の下端(先端)11aは、第一絶縁フィルム5の先端5aよりも、所定の距離r1だけ上方に位置している。
測定電極10は、面17上において、駆動電極11から所定距離をおいた位置に設けられている。測定電極10の線幅及び厚さは、駆動電極11と同じである。測定電極10の上端は、センサ部2の基端2a側において測定回路3に接続される。また、測定電極10の下端(先端)10aは、第一絶縁フィルム5の先端5aよりも、所定の距離r1だけ上方に位置している。
この測定電極10と駆動電極11とは、容量素子を形成する。その静電容量は、測定電極10及び駆動電極11の表面積と、電極間距離と、誘電率とで定まる。誘電率は、空気の誘電率に対して液体の誘電率が十分に大きい。したがって、測定電極10及び駆動電極11との間の静電容量は、液面に浸漬している表面積、つまり測定電極10及び駆動電極11の下端から、後述する液面レベルまでの長さに略比例する。
また、第一シールド電極12は、面17上において、駆動電極11に対して測定電極10と略対称な位置に設けられている。つまり、駆動電極11から測定電極10までの距離と、駆動電極11から第一シールド電極12までの距離は、略同一である。第一シールド電極12の上端は、接地される。また、第一シールド電極12の下端(先端)12aは、第一絶縁フィルム5の先端5aよりも、所定の距離r2だけ上方に位置している。なお、距離r2は、距離r1よりも大きい。
参照電極13は、面17上において、駆動電極11から、さらに離間した位置に配置されている。参照電極13の幅及び厚さは、駆動電極11と等しい。参照電極13の上端は、センサ部2の基端側において測定回路3に接続される。また、参照電極13の下端(先端)13aは、第一絶縁フィルム5の先端5aよりも、所定距離r1だけ上方に位置している。
第二シールド電極14は、面17上において、第一シールド電極12と共に参照電極13を挟むように配置されている。つまり、参照電極13から第二シールド電極14までの距離は、参照電極13から第一シールド電極12までの距離の略等しい。第二シールド電極14の上端は、接地される。また、第二シールド電極14の下端(先端)14aは、第一絶縁フィルム5の先端5aよりも、所定の距離r2だけ上方に位置している。
さらに、シールド層9は、シールド電極12,14及びシールド層15に重なる位置に設けられている。具体的には、シールド層15の幅は、シールド電極12,14の電極間距離に、各シールド電極12,14の幅を加えた値に略等しい。また、シールド層9の下端(先端)は、シールド電極12,13と同様に、第一絶縁フィルム5及び第二絶縁フィルム6の先端よりも、所定の距離r2だけ上方に位置する。ここで、シールド層9は、導電性材料からなる。そして、第一絶縁フィルム5に形成された導電スルーホール部20を介して、第二シールド電極14と電気的に接続されている。なお、導電スルーホール部20は、例えば、第一絶縁フィルム5に形成したスルーホールに導電性材料をメッキして形成する。
シールド層15は、導電性材料からなり、シールド層9と同じ形状を有している。また、シールド層15は、第二絶縁フィルム6が第一絶縁フィルム5の面17と密着する面と反対側の面21に形成されている。その下端(先端)は、シールド電極12,13及びシールド層9と同じ位置にある。さらに、このシールド層15は、第二絶縁フィルム6に形成された導電スルーホール部23を介して、第二シールド電極14と電気的に接続されている。
シールド層9とシールド層15とは、第一絶縁フィルム5及び第二絶縁フィルム6を介して、参照電極13及びシールド電極12,14を挟む位置に設けられている。したがって、一対のシールド電極12,14と一対のシールド層9,15は、参照電極13を囲むように配置され、かつ電気的に接続される。シールド電極12,14は、前記のように接地されるので、一対のシールド電極12,14と一対のシールド層9,15は、参照電極13の電磁的なシールドとなる。
そして、参照電極13の下端13a近傍で、シールドから突出する部分が、参照用測定部25となり、シールドされている部分が信号導通部26とされる。参照用測定部25は、駆動電極11と、容量素子を形成する。その静電容量は、参照用測定部25及び駆動電極11の表面積と、電極間距離と、誘電率とで定まる。参照用測定部25の長さは、所定の距離r2から所定の距離r1を引いた長さであり、このときの静電容量(誘電率)の値が、液面レベルを測定する際の参照値になる。そして、信号導通部26は、その上端が測定回路3に接続され、参照用測定部25で発生する所定の信号を測定回路3に入力する役割を担う。
なお、各電極10,11,12,13,14と、シールド層9,15とは、所定の厚さの導電性材料を貼り付けられたフィルム4,5,6において導電材料を部分的にエッチングして形成されている。また、センサ部2の拡幅部分8では、各電極10,11,12,13,14の配置間隔も、第一シールド電極12を中心にして長くなっている。
図1に示すように、測定回路3は、例えば、方形の交流信号を生成する発振回路31を有している。この発振回路31は、3つのインバータ32,33,34からなる直列回路と、この直列回路の入力端及び出力端に接続された抵抗35と、インバータ32の入力端及びインバータ33の出力端に接続されたコンデンサ36とを有している。そして、直列回路の出力端は、センサ部2の駆動電極11に接続されている。
また、測定回路3は、測定電極10に一端が接続された抵抗37及びアナログスイッチ38を有している。さらに、測定回路3は、参照電極13に一端が接続された抵抗39及びアナログスイッチ40を有している。抵抗37,39のそれぞれの他端は、接地されている。アナログスイッチ38,40は、ローパスフィルタ41に接続されている。また、各アナログスイッチ38,40のコントロール端子は、発振回路31に接続されており、発振回路31の出力波形に応じて、スイッチのON又はOFFが切り替えられる。
ローパスフィルタ41は、アナログスイッチ38に一端が接続されたコンデンサ42と、抵抗43とを有し、抵抗43の他端にはコンデンサ44と、抵抗45と、コンデンサ46とが接続されている。さらに、ローパスフィルタ41は、アナログスイッチ40に一端が接続されたコンデンサ47と、抵抗48とを有し、抵抗48の他端にはコンデンサ49と、抵抗50と、コンデンサ46とが接続されている。そして、このローパスフィルタ41の出力は、差動増幅回路51に接続されている。なお、コンデンサ42,47、コンデンサ44,49、抵抗45,50は、それぞれの他端は接地されている。コンデンサ46は、抵抗43と抵抗48のそれぞれの他端に介装されている。
差動増幅回路51は、主に、3つのオペアンプ52,53,54から構成されている。オペアンプ52の非反転入力端子には、ローパスフィルタ41の測定電極10側の出力が接続される。このオペアンプ52の出力端子と反転入力端子とは、抵抗55を介して接続されており、負帰還ループが形成されている。さらに、オペアンプ52の出力端子は、抵抗56を介してオペアンプ54の反転入力端子に接続されている。また、オペアンプ52の反転入力端子は、抵抗57及び可変抵抗58を介して、オペアンプ53の反転入力端子に接続されている。
オペアンプ53の非反転入力端子には、ローパスフィルタ41の参照電極13側の出力が接続される。このオペアンプ53の出力端子と反転入力端子との間にも抵抗59が介装されている。さらに、オペアンプ53の出力端子は、抵抗60と抵抗61のそれぞれに接続されている。抵抗60は接地されており、抵抗61はオペアンプ54の非反転入力端子に接続されている。
オペアンプ54の出力端子には、抵抗62の一端が接続されている。この抵抗62は、他の制御回路に接続されており、ここから基準位置h0から液面までの距離(液面レベル)に応じた信号が出力される。なお、この抵抗62の他端とオペアンプ54の反転入力端子との間には、抵抗63とコンデンサ64とが並列に接続されている。
次に、この液面レベルセンサの動作について説明する。なお、図1に示す容器1の内面には、センサ部2が固定されているものとする。ここにおいて、センサ部2は、各電極10,11,12,13,14の長さ方向と、容器1の鉛直方向とを一致させてあり、センサ部2の先端と容器1の底面とが接触させてあることが望ましい。
まず、容器1には、図2に示すように距離r2に等しい高さ(基準位置h0)まで液体が入っているものとする。この状態で、発振回路31が駆動用の交流信号を生成し、駆動電極11に入力する。交流信号は、駆動電極11から、空気及び液体を媒体として、測定電極10、第一シールド電極12、シールド層9,15、参照用測定部25に伝播する。なお、第一シールド電極12及びシールド層9,15がアースされているので、参照電極13のうち、信号導通部26には、信号は伝播されない。
測定電極10には、信号の伝播により、液体の誘電率に基づく静電容量、つまり液面レベルに応じた受信電圧(受信信号)が発生する。この受信電圧が、測定回路3のアナログスイッチ38に入力される。また、参照用測定部25には、信号の伝播により、液体の誘電率に基づく静電容量に応じた受信電圧(受信信号)が発生する。この受信電圧が、測定回路3のアナログスイッチ40に入力される。
ここで、アナログスイッチ38,40は、発振回路31の駆動交流に応じて、スイッチの断続を切り替えるので、測定電極10の受信電圧と、参照電極13の受信電圧とが同期検波される。アナログスイッチ38,40で同期検波された各受信電圧は、ローパスフィルタ41に入力され、余分な交流成分が取り除かれ、直流成分が取り出される。さらに、差動増幅回路51に入力され、増幅された後に、測定電極10の受信電圧から、参照値となる参照電極13の受信電圧を減じた差に比例した信号が出力される。なお、測定電極10と駆動電極11との液体に浸漬している部分の間の誘電率と、測定電極10と参照電極13の参照用測定部25の間の誘電率とは、同じ値である。
さらに、容器1内の液体の量が増えて、液面が基準位置h0を超えて上昇すると、駆動電極11と測定電極10との間の静電容量は、液面レベルに略比例して増加する。これに対して、参照電極13は、基準位置h0を越える部分がシールド電極12,14及びシールド層9,15にシールドされているので、基準位置h0に相当する静電容量から変化しない。前記のように、センサ出力は、測定電極10側の静電容量に基づく信号と、参照電極13側の静電容量に基づく信号の差に比例する。したがって、液面レベルが上昇すると、これに比例して増加する。
また、基準位置h0以上の領域では、液面レベルが下降すると、駆動電極11と測定電極10との間の静電容量は、減少する。これに対して、基準位置h0以上の領域では、駆動電極11と参照電極13との間の静電容量は、液面レベルが下降しても変化しない。したがって、センサ出力は、液面レベルが下降すると、これに比例して減少する。
このように、センサ出力は、参照用測定部25の受信電圧を基準として、液面レベルに略比例した大きさの信号になる。したがって、信号の大きさから液面レベルの絶対値がわかる。
図2に示す構成の液面レベルセンサを用いて実測した液面レベルと、静電容量との関係の一測定例を、図4に示す。測定に使用したセンサ部2は、液晶ポリマ製のフィルム4,5,6,7を用い、その厚さは25μm、幅は約11mm、長さは50mmとした。各電極10,11,12,13,14は、銅製で、幅を約1mm、厚さを125μmとした。また、駆動電極11の中心と測定電極10の中心との間の距離を約1.8mmとし、駆動電極11の中心と第一シールド電極12の中心との間の距離を約1.8mmとした。さらに、駆動電極11の中心と参照電極13の中心との間の距離を約3.6mmとした。参照電極13がシールド電極12,14から突出する長さを約1mmとした。そして、駆動電極11及び測定電極10並びに参照電極13の下端10a,11a,13aからセンサ部2の先端2bまでの距離は約0.5mmとした。
そして、以上の構成の液面レベルセンサを、容器1内の純水の液面レベルを測定した。なお、センサ部2の先端2bを容器1の底面に位置させ、センサ部2の基端2aを容器1上部側に向けて、ほぼ鉛直に容器1内面に取り付けて測定した。
図4において、縦軸は静電容量であり、横軸は液面レベルである。液面レベルは、−10mmのときが、容器が空の状態を示し、0mmのときが、図2に示す基準位置h0に相当する高さに液面があることを示す。また、ラインL1は、駆動電極11と測定電極10との間の静電容量の変化を示す。ラインL2は、駆動電極11と参照電極13の参照用測定部25との間の静電容量の変化を示す。
ラインL2に示すように、駆動電極11と参照電極13との間の静電容量は、0mmを超えて55mmまで、約0.5pFである。これに対して、ラインL1に示すように、駆動電極11と測定電極10との間の静電容量は、0mmから55mmまで、液面レベルの増加に略比例して増加している。したがって、それぞれの静電容量の値を測定することで、液面レベルを精度良く測定することができる。なお、0mmにおいて、ラインL1の静電容量の値よりも、ラインL2の静電容量の値が小さいのは、駆動電極11から測定電極10までの距離よりも、駆動電極11から参照電極13までの距離の方が長いからである。
この実施の形態によれば、参照電極13のうち、参照用の静電容量を測定する部分だけを露出し、液体に浸漬される他の部分(図2において拡幅部8よりも下側)をシールドしたので、レファレンスとして用いる静電容量を精度良く測定できる。さらに、シールドされていない部分、つまり参照用測定部25を参照電極13の下端部分で、容器1の底面近傍に配置したので、レファレンスとして用いる静電容量を測定しやすい。したがって、少ない液量からでも液面レベルを精度良く測定できる。ここで、液面レベルは、基準位置h0からの距離として求められるが、基準位置h0は、液面レベルセンサの容器1への取り付け位置が決まれば既知の値になるので、容器1の底面から液面までの絶対値を簡単に求めることができる。
また、測定電極10と参照電極13とが、駆動電極11を共有し、3本の電極で液面レベルを測定するので、液面レベルセンサの小型化が可能である。また、電極10,11,13を吸水率の小さいフィルム4,5,6,7で、覆ったので、電極10,11,13と液体との接触を防止できる。
さらに、センサ部2は、フィルム4,5,6,7を積層させた長尺フィルム型としたので、取り扱いが容易である。特に、複数の電極10,11,12,13,14間の距離を常に一定に保ち易い。また、参照電極13のシールドを立体的に構成したので、参照電極13の信号導通部26の略全周をシールドすることができる。したがって、基準位置h0よりも液面レベルが高いときに、参照電極13を確実にシールドでき、液面レベルの測定精度を向上できる。なお、シールドの長さを調整することで、基準位置h0を調整することができる。
そして、駆動電極11から測定電極10までの距離と、駆動電極11から第一シールド電極12までの距離とを略同一にしたので、駆動電極11に付加した交流信号を他の電極10,12などに略均等に伝播させることができ、測定誤差の発生を防止できる。
また、この液面レベルセンサの適用例としては、PDA(電子手帳)、コンピュータ、携帯電話などの携帯端末装置の電源、又は車両の駆動源として開発されている燃料電池において、燃料を貯蔵する容器や、廃液を貯蔵する容器の貯蔵量(残量)を検出するために適用することができる。参照電極13で測定するレファレンス用の静電容量を精度良く測定できるので、純粋なメタノールや、蟻酸とホルムアルデヒドの混合液など、誘電率の異なる液体が容器に入れられた場合であっても、確実に液面レベルを検出することができる。また、この液面レベルセンサは、洗濯機や、食器洗い機、電気ポット、浴槽など、容器内に水などの液体が貯蔵されるものに適用しても良い。
ここで、液面レベルセンサは、レファレンスの静電容量を精度良く測定できるので、基準位置h0を確実に検出することができる。また、液面レベルセンサの出力から、液面レベルと基準位置h0の比が容易に演算できる。このため、液面レベルが基準位置h0に達したら(前記の比が1に相当)、警告を発するような制御が可能になる。また、液面レベルセンサを廃液などの貯蔵タンクに取り付ける際には、液面レベルが所定位置に達したことを、センサ出力の値から容易に判定できるので、タンクが満杯になる前に警告を発するような制御が可能になる。
なお、本発明は、前記の実施の形態に限定されずに、広く応用することができる。
例えば、インピーダンスが、液体に浸漬した電極面積に比例することを利用し、静電容量の上位概念であるインピーダンスを測定して、液面レベルを検出するように電流検出回路及び電圧検出回路を備えた測定回路としても良い。
また、測定回路3において、アナログスイッチ38,40と発振回路31との間に、信号の位相を90°ずらす移相回路70(図1参照)を介装させても良い。駆動波形に対して位相が90°ずれる受信電圧の信号強度の大きい位相部分でデータ処理することが可能になるので、より高感度化が図れる。
さらに、フィルム4,5,6,7は、最外層であるカバーフィルム4,7のみが吸水性のない材料、又は吸水性が殆どない材料を用いても良い、さらに、フィルムの外表面をガラスコーティングすることや、他の防水材料でさらに覆うことで、吸水を防止しても良い。
そして、シールド電極12,14の間に、参照電極13の駆動用の電極を設けても良い。この駆動用の電極を、駆動電極11と同じ発振回路31に接続すると、2対の電極で液面レベルを測定することが可能になる。
本発明の実施の形態における液面レベルセンサの全体構成図である。 液面レベルセンサのセンサ部を示す図である。 液面レベルセンサのセンサ部の分解斜視図である。 液面レベルセンサの実測値の一測定例を示す図である。
符号の説明
2 センサ部
3 測定回路
4,7 カバーフィルム(絶縁フィルム)
5 第一絶縁フィルム(絶縁部材)
6 第二絶縁フィルム(絶縁部材)
9,15 シールド層
10 測定電極
10a,11a,13a 下端(先端)
11 駆動電極(測定信号供給電極)
12 第一シールド電極
13 参照電極
14 第二シールド電極
25 参照用測定部
r1,r2 距離
h0 基準位置

Claims (8)

  1. 液体が収容される容器内に配置され、所定の信号が入力される測定信号供給電極と、前記測定信号供給電極から所定距離をおいて配置され、液面の高さに応じて変化する電気特性を測定する測定電極と、前記測定信号供給電極及び前記測定電極の間の電気特性を測定するにあたり、前記電気特性の参照値を取得する参照電極とを含み、前記参照電極の一部が電磁的にシールドされていることを特徴とする液面レベルセンサ。
  2. 前記参照電極は、測定回路に接続される信号導通部の先端に、前記参照値を測定する参照用測定部を備え、前記信号導通部が電磁的にシールドされていることを特徴とする請求項1に記載の液面レベルセンサ。
  3. 前記測定信号供給電極と、前記測定電極と、前記参照電極と、前記参照電極のシールドとを防水性の絶縁フィルムで覆ったことを特徴とする請求項1又は請求項2に記載の液面レベルセンサ。
  4. 前記参照電極は、絶縁部材上に設けられており、前記参照電極のシールドは、前記絶縁部材上に前記参照電極に沿って、その両側に設けられた一対のシールド電極と、前記絶縁部材を挟むように設けられた一対のシールド層とを含むことを特徴とする請求項1から請求項3のいずれか一項に記載の液面レベルセンサ。
  5. 前記測定電極と前記測定信号供給電極との間の距離は、一方の前記シールド電極及び前記シールド層と前記測定信号供給電極との間の距離に略等しいことを特徴とする請求項4に記載の液面レベルセンサ。
  6. 前記測定信号供給電極、前記測定電極、前記参照電極のそれぞれの先端位置を揃えたことを特徴とする請求項1に記載の液面レベルセンサ。
  7. 前記参照電極は、その先端部分を除いた部分であって、少なくとも液体に浸漬され得る部分がシールドされていることを特徴とする請求項1から請求項6のいずれか一項に記載の液面レベルセンサ。
  8. 前記測定電極及び前記測定信号供給電極並びに前記参照電極が、互いに近接して配置され、かつ各電極が長尺型の絶縁フィルムで覆われた長尺フィルム型とされてなることを特徴とする請求項1から請求項7のいずれか一項に記載の液面レベルセンサ。

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