JP2005194251A - ニトロベンゼン類の製造方法 - Google Patents

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  • Organic Low-Molecular-Weight Compounds And Preparation Thereof (AREA)
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Abstract

【課題】 医農薬中間体、写真薬中間体、電子材料中間体及び抽出剤中間体等として有用なニトロベンゼン類を工業的に安価でかつ容易に製造する方法を提供すること。
【解決手段】 一般式(1):
Figure 2005194251

(式中、Rは水素原子または炭素数1〜8のアルキル基を、Rは炭素数1〜8のアルキル基またはアリール基を示す)で表されるニトロベンゼンスルホネート類と、一般式(2):
Figure 2005194251

(式中、Rは水素原子、炭素数1〜8のアルキル基またはアリール基を示す)で表されるチオール類とを、相間移動触媒と塩基の存在下で反応させることを特徴とする一般式(3):
Figure 2005194251

(式中、Rは前記一般式(1)におけるRと同じ基を、Rは前記一般式(2)におけるRと同じ基を示す)で表されるニトロベンゼン類の製造方法。
【選択図】 なし

Description

本発明は、ニトロベンゼン類の製造方法に関する。更に詳しくは、医農薬中間体、写真薬中間体、電子材料中間体及び抽出剤中間体等として有用な化合物であるニトロベンゼン類の製造方法に関する。
ニトロベンゼン類の製造方法に関して、塩基の存在下でスルホネート類とアルキルチオールとの置換反応によりスルフィドを製造する種々の方法が知られている。例えば、(1)ニトロフェニル p−トルエンスルホネートとアルキルチオールとを液体アンモニア中で反応させる方法(非特許文献1参照)、(2)塩基として水素化ナトリウムを、溶媒としてヘキサメチルリン酸トリアミドを用いてp−ニトロフェニル メタンスルホネートとフェニルメタンチオールとを反応させる方法(非特許文献2参照)、(3)塩基として炭酸カリウムを、溶媒としてテトラヒドロフランを用いてキノントシレートとメチルメルカプトアセテートとを反応させる方法(非特許文献3参照)等が挙げられる。
しかしながら、これらの方法では、液体アンモニアは取り扱いが煩雑であること、水素化ナトリウムを安全に取り扱うのが困難であること、テトラヒドロフランの廃水処理費用が高いといった問題があった。
日本化学会誌、631(1976) Can.J.Chem.,65,2385(1987) Org.Lett.,2,2351(2000)
本発明は、医農薬中間体、写真薬中間体、電子材料中間体及び抽出剤中間体等として有用なニトロベンゼン類を、工業的に安価でかつ容易に製造する方法を提供することを目的とする。
本発明は、一般式(1):
Figure 2005194251
(式中、Rは水素原子または炭素数1〜8のアルキル基を、Rは炭素数1〜8のアルキル基またはアリール基を示す)で表されるニトロベンゼンスルホネート類と、一般式(2):
Figure 2005194251
(式中、Rは水素原子、炭素数1〜8のアルキル基またはアリール基を示す)で表されるチオール類とを、相間移動触媒と塩基の存在下で反応させることを特徴とする一般式(3):
Figure 2005194251
(式中、Rは前記一般式(1)におけるRと同じ基を、Rは前記一般式(2)におけるRと同じ基を示す)で表されるニトロベンゼン類の製造方法に関する。
本発明によれば、医農薬中間体、写真薬中間体、電子材料中間体及び抽出剤中間体等として有用なニトロベンゼン類を工業的に安価にかつ容易に製造することができる。
本発明に用いられるニトロベンゼンスルホネート類は、前記一般式(1)で表される化合物である。前記一般式(1)中、Rは水素原子または炭素数1〜8のアルキル基を、Rは炭素数1〜8のアルキル基またはアリール基を表す。
前記R及びRにおいて、炭素数1〜8のアルキル基としては、例えば、メチル基、エチル基、プロピル基、ブチル基、ペンチル基、ヘキシル基、ヘプチル基、オクチル基、イソプロピル基、t−ブチル基、2−エチルヘキシル基及びシクロヘキシル基等が挙げられる。
またアリール基としては、例えば、フェニル基、フルオロフェニル基、クロロフェニル基、ブロモフェニル基、ヨードフェニル基、ジフルオロフェニル基、トリフルオロフェニル基、ジクロロフェニル基、トリクロロフェニル基、メチルフェニル基、エチルフェニル基、ジメチルフェニル基及びトリメチルフェニル基等が挙げられる。
前記一般式(1)で表されるニトロベンゼンスルホネート類の具体例としては、2−ニトロフェニル メタンスルホネート、4−メチル−2−ニトロフェニル メタンスルホネート、4−エチル−2−ニトロフェニル メタンスルホネート、2−ニトロ−4−プロピルフェニル メタンスルホネート、4−ブチル−2−ニトロフェニル メタンスルホネート、2−ニトロ−4−ペンチルフェニル メタンスルホネート、4−ヘキシル−2−ニトロフェニル メタンスルホネート、4−ヘプチル−2−ニトロフェニル メタンスルホネート、2−ニトロ−4−オクチルフェニル メタンスルホネート、4−t−ブチル−2−ニトロフェニル メタンスルホネート、4−t−ブチル−2−ニトロフェニル エタンスルホネート、4−t−ブチル−2−ニトロフェニル プロパンスルホネート、4−t−ブチル−2−ニトロフェニル ブタンスルホネート、4−t−ブチル−2−ニトロフェニル ペンタンスルホネート、4−t−ブチル−2−ニトロフェニル ヘキサンスルホネート、4−t−ブチル−2−ニトロフェニル ヘプタンスルホネート、4−t−ブチル−2−ニトロフェニル オクタンスルホネート、4−t−ブチル−2−ニトロフェニル フェニルスルホネート、4−t−ブチル−2−ニトロフェニル クロロフェニルスルホネート、4−t−ブチル−2−ニトロフェニル ブロモフェニルスルホネート、3−メチル−2−ニトロフェニル メタンスルホネート、2−メチル−6−ニトロフェニル メタンスルホネート、3−メチル−6−ニトロフェニル メタンスルホネート、3−エチル−2−ニトロフェニル メタンスルホネート、2−エチル−6−ニトロフェニル メタンスルホネート、3−エチル−6−ニトロフェニル メタンスルホネート、3−メチル−2−ニトロフェニル エタンスルホネート、2−メチル−6−ニトロフェニル エタンスルホネート、3−メチル−6−ニトロフェニル エタンスルホネート、2−メチル−4−ニトロフェニル メタンスルホネート、3−メチル−4−ニトロフェニル メタンスルホネート、2−メチル−3−ニトロフェニル メタンスルホネート、4−メチル−3−ニトロフェニル メタンスルホネート、3−メチル−5−ニトロフェニル メタンスルホネート、2−メチル−5−ニトロフェニル メタンスルホネート、2−ニトロフェニル p−トルエンスルホネート、4−t−ブチル−2−ニトロフェニル メチルフェニルスルホネート、4−t−ブチル−2−ニトロフェニル ジメチルフェニルスルホネート及び4−t−ブチル−2−ニトロフェニル トリメチルフェニルスルホネート等が挙げられる。
これらの中でも、4−t−ブチル−2−ニトロフェニル メタンスルホネート、3−メチル−2−ニトロフェニル メタンスルホネート、3−エチル−6−ニトロフェニル メタンスルホネート及び2−ニトロフェニル p−トルエンスルホネートが好ましく用いられる。
前記ニトロベンゼンスルホネート類の製造方法は、特に限定されず、例えば、対応するニトロフェノール類とアルキルスルホニルクロライドを塩基の存在下で反応させることにより製造することができる。
本発明に用いられるチオール類は、前記一般式(2)で表される化合物である。前記一般式(2)中、Rは水素原子、炭素数1〜8のアルキル基またはアリール基を表す。
炭素数1〜8のアルキル基としては、例えば、メチル基、エチル基、プロピル基、ブチル基、ペンチル基、ヘキシル基、ヘプチル基、オクチル基、イソプロピル基、t−ブチル基、2−エチルヘキシル基及びシクロヘキシル基等が挙げられる。
アリール基としては、例えば、フェニル基、フルオロフェニル基、クロロフェニル基、ブロモフェニル基、ヨードフェニル基、ジフルオロフェニル基、トリフルオロフェニル基、ジクロロフェニル基、トリクロロフェニル基、メチルフェニル基、エチルフェニル基、ジメチルフェニル基及びトリメチルフェニル基等が挙げられる。
前記一般式(2)で表されるチオール類の具体例としては、硫化水素、メタンチオール、エタンチオール、プロパンチオール、ブタンチオール、ペンタンチオール、ヘキサンチオール、ヘプタンチオール、オクタンチオール、イソプロパンチオール、t−ブタンチオール、2−エチルヘキサン−1−チオール、シクロヘキサンチオール、チオフェノール、メチルチオフェノール、ジメチルチオフェノール、フルオロチオフェノール、クロロチオフェノール、ブロモチオフェノール及びエチルチオフェノール等が挙げられる。
これらの中でも、プロパンチオール、ブタンチオール、2−エチルヘキサン−1−チオール及びチオフェノールが好ましく用いられる。
前記チオール類の使用量は、未反応で残存するニトロベンゼンスルホネート類を低減する観点及び使用量に見合うだけの効果を得る観点から、ニトロベンゼンスルホネート類1モルに対して、0.3〜3.0モルが好ましく、より好ましくは0.6〜2.0モルが望ましい。
本発明に用いられる相間移動触媒としては、特に限定されるものではないが、例えば、第4級アンモニウム塩、第4級ホスホニウム塩及びエーテル類が挙げられる。
第4級アンモニウム塩としては、例えば、テトラ−n−ブチルアンモニウムブロマイド及びテトラ−n−ブチルアンモニウムクロライド等のテトラ−n−ブチルアンモニウム塩、テトラエチルアンモニウムブロマイド及びテトラエチルアンモニウムクロライド等のテトラエチルアンモニウム塩、テトラフェニルアンモニウムブロマイド及びテトラフェニルアンモニウムクロライド等のテトラフェニルアンモニウム塩、テトラベンジルアンモニウムブロマイド及びテトラベンジルアンモニウムクロライド等のテトラベンジルアンモニウム塩並びにトリメチルベンジルアンモニウムブロマイド及びトリメチルベンジルアンモニウムクロライド等のトリメチルベンジルアンモニウム塩等が挙げられる。
第4級ホスホニウム塩としては、例えば、テトラ−n−ブチルホスホニウムブロマイド及びテトラ−n−ブチルホスホニウムクロライド等のテトラ−n−ブチルホスホニウム塩、テトラエチルホスホニウムブロマイド及びテトラエチルホスホニウムクロライド等のテトラエチルホスホニウム塩、テトラフェニルホスホニウムブロマイド及びテトラフェニルホスホニウムクロライド等のテトラフェニルホスホニウム塩、テトラベンジルホスホニウムブロマイド及びテトラベンジルホスホニウムクロライド等のテトラベンジルホスホニウム塩並びにトリメチルベンジルホスホニウムブロマイド及びトリメチルベンジルホスホニウムクロライド等のトリメチルベンジルホスホニウム塩等が挙げられる。
またエーテル類としては、例えば、ジエチレングリコール、ポリエチレングリコール、18−クラウン−6及び12−クラウン−4等が挙げられる。
これらの中でも、経済性や反応性等の観点から、テトラ−n−ブチルアンモニウムブロマイド、テトラ−n−ブチルアンモニウムクロライド、テトラエチルアンモニウムブロマイド及びテトラエチルアンモニウムクロライドが好ましい。なお、これら相間移動触媒は、それぞれ単独で、あるいは混合して用いることができる。
前記相間移動触媒の使用量は、ニトロベンゼンスルホネート類1モルに対して0.001〜0.5モル、好ましくは、0.03〜0.2モルが望ましい。相間移動触媒の使用量が0.001モル未満であると収率が低く、0.5モルを越えても使用量に見合うだけの効果がなく経済的でない。
本発明に用いられる塩基としては、特に限定されるものではないが、例えば、水酸化ナトリウム、水酸化カリウム、水酸化カルシウム、水酸化マグネシウム、炭酸ナトリウム、炭酸カリウム、トリメチルアミン、トリエチルアミン、トリプロピルアミン、トリブチルアミン、ピリジン、クロロピリジン、ルチジン、コリジン及びジメチルアミノピリジン等が挙げられる。これらの中でも、入手が容易な水酸化ナトリウムが好適に用いられる。
前記塩基の使用量は、反応を円滑に進行させる観点及び使用量に見合うだけの効果を得る観点から、ニトロベンゼンスルホネート類1モルに対して0.3〜4.0モル、好ましくは0.6〜3.0モルが望ましい。
本発明において、溶媒としては水及び有機溶媒が使用される。水の使用量は、ニトロベンゼンスルホネート類100重量部に対して、通常20〜1000重量部である。
有機溶媒としては、特に限定されず、トルエン、モノクロロベンゼン、ジクロロベンゼン、トリクロロベンゼン、ヘキサン、ヘプタン及びデカン等の炭化水素系有機溶媒、ジエチルエーテル、ジイソプロピルエーテル及びジフェニルエーテル等のエーテル系有機溶媒並びに酢酸エチル等の酢酸エステル系有機溶媒等が挙げられる。これらの中でも、トルエンが好適に用いられる。有機溶媒の使用量は、ニトロベンゼンスルホネート類100重量部に対して、通常30〜1000重量部である。
反応温度は、通常−10〜100℃、好ましくは、0〜50℃である。また、反応時間は反応温度により異なるが、通常0.5〜10時間である。
反応液から、目的とするニトロベンゼン類を単離する方法としては、特に限定されず、例えば、蒸留する方法や溶媒を留去した後にメタノール等で再結晶する方法等を挙げることができる。
かくして得られるニトロベンゼン類は、前記一般式(3)で表される化合物である。前記一般式(3)中、Rは前記一般式(1)におけるRと同じ基を、Rは前記一般式(2)におけるRと同じ基を表す。
前記一般式(3)で表されるニトロベンゼン類の具体例としては、例えば、1−メチルチオ−2−ニトロベンゼン、1−メチル−4−メチルチオ−3−ニトロベンゼン、1−エチル−4−エチルチオ−3−ニトロベンゼン、1−プロピル−4−プロピルチオ−3−ニトロベンゼン、1−ブチル−4−ブチルチオ−3−ニトロベンゼン、1−ペンチル−4−ペンチルチオ−3−ニトロベンゼン、1−ヘキシル−4−ヘキシルチオ−3−ニトロベンゼン、1−ヘプチル−4−ヘプチルチオ−3−ニトロベンゼン、1−オクチル−4−オクチルチオ−3−ニトロベンゼン、1−エチルチオ−4−メチル−2−ニトロベンゼン、1−メチル−4−プロピルチオ−3−ニトロベンゼン、1−ブチルチオ−4−メチル−2−ニトロベンゼン、1−メチル−4−ペンチルチオ−3−ニトロベンゼン、1−ヘキシルチオ−4−メチル−2−ニトロベンゼン、1−ヘプチルチオ−4−メチル−2−ニトロベンゼン、1−メチル−4−オクチルチオ−3−ニトロベンゼン、1−t−ブチル−4−メチルチオ−3−ニトロベンゼン、1−t−ブチル−4−エチルチオ−3−ニトロベンゼン、1−t−ブチル−4−プロピルチオ−3−ニトロベンゼン、1−t−ブチル−4−ブチルチオ−3−ニトロベンゼン、1−t−ブチル−4−ペンチルチオ−3−ニトロベンゼン、1−t−ブチル−4−ヘキシルチオ−3−ニトロベンゼン、1−t−ブチル−4−ヘプチルチオ−3−ニトロベンゼン、1−t−ブチル−4−オクチルチオ−3−ニトロベンゼン、1−t−ブチル−4−(2−エチルヘキシルチオ)−3−ニトロベンゼン、1−t−ブチル−4−シクロヘキシルチオ−3−ニトロベンゼン、1−メチル−3−メチルチオ−2−ニトロベンゼン、1−メチル−3−メチルチオ−4−ニトロベンゼン、1−メチル−2−メチルチオ−3−ニトロベンゼン、1−エチル−3−エチルチオ−2−ニトロベンゼン、1−エチル−3−エチルチオ−4−ニトロベンゼン、1−エチル−2−エチルチオ−3−ニトロベンゼン、1−メチル−2−ニトロ−3−プロピルチオベンゼン、1−ブチルチオ−5−エチル−2−ニトロベンゼン、1−ブチルチオ−2−メチル−4−ニトロベンゼン、1−ブチルチオ−3−メチル−4−ニトロベンゼン、1−ブチルチオ−2−メチル−3−ニトロベンゼン、1−ブチルチオ−4−メチル−3−ニトロベンゼン、1−ブチルチオ−2−メチル−4−ニトロベンゼン、1−ブチルチオ−3−メチル−5−ニトロベンゼン、1−ブチルチオ−2−メチル−5−ニトロベンゼン、4−t−ブチル−2−ニトロベンゼンチオール及び1−ニトロ−2−フェニルチオベンゼン等が挙げられる。
これらの中でも、1−t−ブチル−4−(2−エチルヘキシルチオ)−3−ニトロベンゼン、1−メチル−2−ニトロ−3−プロピルチオベンゼン、1−ブチルチオ−5−エチル−2−ニトロベンゼン及び1−ニトロ−2−フェニルチオベンゼンが好ましい。
以下に本発明の実施例を挙げ本発明を具体的に説明するが、本発明は、これら実施例によって何ら限定されるものではない。
実施例1
攪拌機、冷却管、温度計及び滴下ロートを備え付けた200ml容の四つ口フラスコに、水6mlを仕込み、窒素ガスを緩やかに通じながら、水酸化ナトリウム1.6g(0.04モル)とテトラ−n−ブチルアンモニウムブロマイド1.3g(0.004モル)を加えた。更に1−プロパンチオール3.0g(0.04モル)を加え、30分攪拌した。その後、トルエン60mlと3−メチル−2−ニトロフェニル メタンスルホネート9.2g(0.04モル)の混合液を1時間かけて滴下した後、20℃で6時間攪拌した。この反応液を1%塩酸400ml中に加え、その有機層を重曹水にて洗浄した。有機層を分取して溶媒を留去後、減圧蒸留を行い、黄色オイルの1−メチル−2−ニトロ−3−プロピルチオベンゼン7.2gを得た。収率は3−メチル−2−ニトロフェニル メタンスルホネートに対して85モル%であった。
実施例2
攪拌機、冷却管、温度計及び滴下ロートを備え付けた200ml容の四つ口フラスコに、水6mlを仕込み、窒素ガスを緩やかに通じながら、水酸化ナトリウム1.6g(0.04モル)とテトラ−n−ブチルアンモニウムブロマイド1.3g(0.004モル)を加えた。更に1−ブタンチオール3.6g(0.04モル)を加え、30分攪拌した。その後、トルエン60mlと3−エチル−6−ニトロフェニル メタンスルホネート9.8g(0.04モル)の混合液を1時間かけて滴下した後、20℃で6時間攪拌した。この反応液を1%塩酸400ml中に加え、その有機層を重曹水にて洗浄した。有機層を分取して溶媒を留去後、減圧蒸留を行い、黄色オイルの1−ブチルチオ−5−エチル−2−ニトロベンゼン7.9gを得た。収率は3−エチル−6−ニトロフェニル メタンスルホネートに対して82モル%であった。
実施例3
攪拌機、冷却管、温度計及び滴下ロートを備え付けた200ml容の四つ口フラスコに、水6mlを仕込み、窒素ガスを緩やかに通じながら、水酸化ナトリウム1.6g(0.04モル)とテトラ−n−ブチルアンモニウムクロライド1.1g(0.004モル)を加えた。更に2−エチルヘキサン−1−チオール5.9g(0.04モル)を加え、30分攪拌した。その後、トルエン60mlと4−t−ブチル−2−ニトロフェニル メタンスルホネート10.9g(0.04モル)の混合液を1時間かけて滴下した後、20℃で6時間攪拌した。この反応液を1%塩酸400ml中に加え、その有機層を重曹水にて洗浄した。有機層を分取して溶媒を留去後、減圧蒸留を行い、黄色オイルの1−t−ブチル−4−(2−エチルヘキシルチオ)−3−ニトロベンゼン9.4gを得た。収率は4−t−ブチル−2−ニトロフェニル メタンスルホネートに対して80モル%であった。
実施例4
攪拌機、冷却管、温度計及び滴下ロートを備え付けた200ml容の四つ口フラスコに、水6mlを仕込み、窒素ガスを緩やかに通じながら、水酸化ナトリウム1.6g(0.04モル)とテトラ−n−ブチルアンモニウムブロマイド1.3g(0.004モル)を加えた。更にチオフェノール4.4g(0.04モル)を加え、30分攪拌した。その後、トルエン60mlと2−ニトロフェニル p−トルエンスルホネート11.7g(0.04モル)の混合液を1時間かけて滴下した後、20℃で6時間攪拌した。この反応液を1%塩酸400ml中に加え、その有機層を重曹水にて洗浄した。有機層を分取して溶媒を留去後、メタノールで再結晶を行い、黄色結晶の1−ニトロ−2−フェニルチオベンゼン7.7gを得た(融点79℃)。収率は2−ニトロフェニル p−トルエンスルホネートに対して83モル%であった。
本発明によれば、医農薬中間体、写真薬中間体、電子材料中間体及び抽出剤中間体等として有用なニトロベンゼン類を工業的に安価でかつ容易に製造する方法を提供することができる。


Claims (3)

  1. 一般式(1):
    Figure 2005194251
    (式中、Rは水素原子または炭素数1〜8のアルキル基を、Rは炭素数1〜8のアルキル基またはアリール基を示す)で表されるニトロベンゼンスルホネート類と、一般式(2):
    Figure 2005194251
    (式中、Rは水素原子、炭素数1〜8のアルキル基またはアリール基を示す)で表されるチオール類とを、相間移動触媒と塩基の存在下で反応させることを特徴とする一般式(3):
    Figure 2005194251
    (式中、Rは前記一般式(1)におけるRと同じ基を、Rは前記一般式(2)におけるRと同じ基を示す)で表されるニトロベンゼン類の製造方法。
  2. 前記相間移動触媒が、テトラ−n−ブチルアンモニウムブロマイド、テトラ−n−ブチルアンモニウムクロライド、テトラエチルアンモニウムブロマイド及びテトラエチルアンモニウムクロライドからなる群より選ばれた少なくとも1種である請求項1記載のニトロベンゼン類の製造方法。
  3. 前記塩基が、水酸化ナトリウムである請求項1または2記載のニトロベンゼン類の製造方法。
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