JP2005247799A - 点眼剤 - Google Patents

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和義 横田
Isao Hatakeyama
勇生 畠山
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Abstract


【課題】
プラノプロフェンは、水溶液中、光に対して不安定であり、特に非イオン性界面活性剤が共存する場合、光に対して安定性が顕著に低下する。プラノプロフェンを含有する点眼剤を長期にわたり安定に保つことを課題とする。

【解決手段】
プラノプロフェンとシアノコバラミンを同時に配合することにより、プラノプロフェンの光による含量低下が改善され、プラノプロフェンを含有する点眼剤を長期にわたり安定に保つことを可能にした。




Description

本発明は、光に対して不安定なプラノプロフェンを配合した点眼剤に関し、更に詳しくは、プラノプロフェンとシアノコバラミンを同時に配合して、光に対するプラノプロフェンの分解を抑制し、実用的に長期にわたりプラノプロフェンを安定に保つことのできる点眼剤に関する。
プラノプロフェンは、眼瞼炎、結膜炎、角膜炎、強膜炎、上強膜炎、前眼部ブドウ膜炎、術後炎症等の外眼部および前眼部の炎症性疾患の対症療法に有用な非ステロイド性抗炎症剤である。しかしながらプラノプロフェンは、光に対して不安定であり、水溶液中において長期にわたり安定に保つことが困難であるという問題がある(特許文献1および特許文献2参照)。このためプラノプロフェンを配合した点眼剤の安定性を長期にわたり確保するためには、暗所に保存するか遮光性の高い袋等で保護する必要がある。
プラノプロフェンを含有する水性液剤の光に対する安定性を改善する方法としては、非イオン性界面活性剤の存在下で、ジブチルヒドロキシトルエンおよびブチルヒドロキシアニソール等のアルキルフェノール類、L−アスコルビン酸2−〔3,4−ジヒドロ−2,5,7,8−テトラメチル−2−(4,8,12−トリメチルトリデシル)−2H−1−ベンゾピラン−6−イル−ハイドロゲンフォスフェート〕等のベンゾピラン誘導体、メチオニン、トリプトファンおよびヒスチジン等のアミノ酸、チオ硫酸ナトリウム等の酸化防止剤を配合する方法(特許文献1参照)、プラノプロフェンを含有する水性液剤に、スルファメトキサゾール、スルファモノメトキシン、スルフイソキサゾールおよびスルフイソミジン等のサルファ剤を配合する方法(特許文献2参照)が知られている。しかしながら、これらの開示技術では、未だ光に対するプラノプロフェンの安定性が充分であるとは言えず、遮光性の高い袋等で保護して対応しているのが現状である。また、これらの開示技術では、安全性の観点で望ましくない添加剤を使用しなければならない等の問題がある。
一方、シアノコバラミンは、抗貧血作用を有する成分として古くから知られているが、眼に対しては角膜上皮の再生を促進し、視神経機能を賦活する作用がある。調節性眼精疲労における微動調節改善の目的で、市販の点眼剤に広く使用されている。シアノコバラミンは、眼科用薬製造(輸入)承認基準(非特許文献1参照)にも収載されており、充血除去成分である塩酸テトラヒドロゾリン、眼機能調節成分であるメチル硫酸ネオスチグミンおよび抗ヒスタミン成分であるマレイン酸クロルフェニラミン、粘膜組織代謝促進正常因子成分である塩酸ピリドキシンとの配合点眼剤等が市販されている(非特許文献2参照)。しかしながら、プラノプロフェンとシアノコバラミンを同時に配合した点眼剤は知られていない。

特開平7−304670号公報 再公表WO01/087303号公報 薬発第623号薬務局長通知(昭和61年) 「新ローゼビヤン 添付文書」ゼリア新薬工業株式会社
プラノプロフェンは、光に対して不安定であるため、プラノプロフェンを配合した点眼剤を光に対して長期にわたり安定に保つことは困難である。特に非イオン性界面活性剤が共存する場合、光に対してプラノプロフェンの安定性が顕著に低下する。
本発明は、光に対して不安定なプラノプロフェンを実用的に長期にわたり安定に保つことができる点眼剤を提供することを目的とする。
上記課題を解決するため鋭意研究を実施した結果、プラノプロフェンとシアノコバラミンを同時に配合することにより、プラノプロフェンの光に対する安定性が改善されることを見出し、本発明を完成するに至った。
本発明によれば、プラノプロフェンとシアノコバラミンを同時に配合することにより、光に対してプラノプロフェンを実用的に長期にわたり安定に保つことができる点眼剤を提供することが可能となった。
本発明のプラノプロフェンは、通常の医薬品に使用されるものであればよく、例えば日本薬局方収載品を使用することができる。プラノプロフェンの濃度は、0.005〜1.0%(w/v)が好ましく、特に0.05〜0.5%(w/v)が好ましいが、適宜増減させて含有させることが可能である。
本発明のシアノコバラミンは、通常の医薬品に使用されるものであればよく、例えば日本薬局方収載品を使用することができる。シアノコバラミンの濃度は、プラノプロフェンの安定化作用の点から、好ましくは0.002〜0.04%(w/v)、特に好ましくは0.004〜0.02%(w/v)とすることがよい。シアノコバラミンの濃度が0.002%(w/v)未満であると、プラノプロフェンを光に対して安定化することができず、また、0.04%(w/v)を越えて配合しても、その効果はほとんど増大せず、製造コストが高くなるので、好ましくない。
本発明の非イオン性界面活性剤は、ポリオキシエチレン硬化ヒマシ油類、ポリオキシエチレンソルビタン脂肪酸エステル類、ポリエチレングリコール脂肪酸エステル類またはポリオキシエチレンポリオキシプロピレングリコール類等が挙げられ、水溶性のものを使用する。また、これらの非イオン性界面活性剤は、通常の医薬品に使用されるものであればよく、例えば日本薬局方収載のポリソルベート80またはステアリン酸ポリオキシル40、医薬品添加物規格に収載されているポリオキシエチレン硬化ヒマシ油40、ポリオキシエチレン硬化ヒマシ油50、ポリオキシエチレン硬化ヒマシ油60、ポリオキシエチレン硬化ヒマシ油100、ポリソルベート20、ポリソルベート40、ポリソルベート60、ポリソルベート65、ステアリン酸ポリオキシル45、ステアリン酸ポリオキシル55、ポリオキシエチレン(3)ポリオキシプロピレン(17)グリコール、ポリオキシエチレン(20)ポリオキシプロピレン(20)グリコール、ポリオキシエチレン(42)ポリオキシプロピレン(67)グリコール、ポリオキシエチレン(54)ポリオキシプロピレン(39)グリコール、ポリオキシエチレン(105)ポリオキシプロピレン(5)グリコール、ポリオキシエチレン(120)ポリオキシプロピレン(40)グリコール、ポリオキシエチレン(160)ポリオキシプロピレン(30)グリコール、ポリオキシエチレン(196)ポリオキシプロピレン(67)グリコール、ポリオキシエチレン(20)ポリオキシプロピレン(4)グリコールまたはポリオキシエチレン(20)ポリオキシプロピレン(8)グリコール等が挙げられる。
本発明の点眼剤中には、前述のプラノプロフェン、シアノコバラミンおよび非イオン性界面活性剤以外に、必要に応じてメチル硫酸ネオスチグミン、塩酸ナファゾリン、塩酸テトラヒドロゾリン等の充血除去成分;イプシロンアミノカプロン酸、アラントイン、塩化ベルベリン、硫酸ベルベリン、アズレンスルホン酸ナトリウム、グリチルリチン酸二カリウム、塩化リゾチーム等の抗炎症・収斂成分;塩酸ジフェンヒドラミン、マレイン酸クロルフェニラミン等の抗ヒスタミン成分;フラビンアデニンジヌクレオチドナトリウム、塩酸ピリドキシン、酢酸トコフェロール、酢酸レチノール、パントテン酸カルシウム、パルミチン酸レチノール、パンテノール等のビタミン類;アスパラギン酸カリウム、アスパラギン酸マグネシウム、アミノエチルスルホン酸等のアミノ酸類;コンドロイチン硫酸ナトリウム等の角膜保護成分;スルファメトキサゾールナトリウム、スルフイソミジンナトリウム等のサルファ剤;ホウ酸、ホウ砂、リン酸水素ナトリウム、クエン酸、クエン酸ナトリウム、グルタミン酸、グルタミン酸ナトリウム等の緩衝剤;エデト酸ナトリウム、亜硫酸水素ナトリウム等の安定化剤;エリソルビン酸等の抗酸化剤;塩化カリウム、塩化ナトリウム、ブドウ糖等の等張化剤;ポリビニルピロリドン、ヒドロキシエチルセルロース、ヒドロキシプロピルセルロース、メチルセルロース、ヒドロキシプロピルメチルセルロース、カルボキシメチルセルロース等の粘稠剤;塩化ベンザルコニウム、塩化ベンゼトニウム、クロロブタノール、パラオキシ安息香酸アルキル、グルコン酸クロルヘキシジン、安息香酸ナトリウム、ソルビン酸またはその塩等の防腐剤;塩酸、水酸化ナトリウム等のpH調節剤;エタノール、プロピレングリコール等の溶剤;メントール、カンフル、ボルネオール等の清涼化剤;ベルガモット油、ローズ油、オレンジ油等の香料等を適宜添加することができる。
本発明の点眼剤は通常、以下の操作によって調製するが、本発明を達成することができる調製方法であれば良く、特に限定はされない。例えば、シアノコバラミンを滅菌精製水に溶解し、次いでプラノプロフェンを添加し、必要に応じて非イオン性界面活性剤などの他の薬剤を添加し、pHの調整およびメンブランフィルター等を用いた濾過滅菌処理等を実施し、点眼容器に充填することによって得られる。尚、pHは5.0〜9.0に調整することが好ましく、特に6.0〜8.0となるように調整することが好ましい。このようにして得られた点眼剤は調製直後も、また長期にわたる保存によっても白濁や沈澱は起こらず、安定である。
以下に実施例及び比較例を以って本発明を具体的に説明するが、本発明はこれらに限定されるものではない。
実施例1
パラオキシ安息香酸メチル0.01g、パラオキシ安息香酸プロピル0.007gおよびホウ酸1.5gを予め加温した適量の滅菌精製水に溶解させる。溶解確認後、常温まで冷却し、塩酸テトラヒドロゾリン0.05g、マレイン酸クロルフェニラミン0.01g、シアノコバラミン0.01g、L−アスパラギン酸マグネシウム0.5g、アミノエチルスルホン酸0.1gおよびコンドロイチン硫酸ナトリウム0.1gを加えて溶解させる。プラノプロフェン0.08gを加えて、予め滅菌精製水に溶解させたホウ砂適量を加えてpHを7.0に調整し、滅菌精製水を加えて全量を100mLとする。これを、メンブランフィルタ−(0.22μm)で濾過し、10mL容量の点眼容器に無菌的に充填し、施栓して点眼剤とした。
実施例2
パラオキシ安息香酸エチル0.015gおよびホウ酸1gを予め加温した適量の滅菌精製水に溶解させる。溶解確認後、常温まで冷却し、塩酸ナファゾリン0.002g、メチル硫酸ネオスチグミン0.001g、イプシロンアミノカプロン酸1g、マレイン酸クロルフェニラミン0.02g、シアノコバラミン0.035gおよびエデト酸ナトリウム0.01gを加えて溶解させる。溶解確認後、予めエタノール0.2mLに溶解させたl−メントール0.005gおよびd−ボルネオール0.002gを加え、分散させる。プラノプロフェン0.45gを加えて、予め滅菌精製水に溶解させたホウ砂適量を加えてpHを7.5に調整し、滅菌精製水を加えて全量を100mLとする。これを、メンブランフィルタ−(0.22μm)で濾過し、10mL容量の点眼容器に無菌的に充填し、施栓して点眼剤とした。
実施例3
ホウ酸1gを予め加温した適量の滅菌精製水に溶解させる。溶解確認後、常温まで冷却し、塩酸ナファゾリン0.002g、メチル硫酸ネオスチグミン0.001g、イプシロンアミノカプロン酸1g、グリチルリチン酸ニカリウム0.1g、シアノコバラミン0.02g、塩酸ピリドキシン0.02g、L−アスパラギン酸マグネシウム0.2gおよびソルビン酸カリウム0.1gを加えて溶解させる。プラノプロフェン0.05gを加えて、予め滅菌精製水に溶解させたホウ砂適量を加えてpHを7.0に調整し、滅菌精製水を加えて全量を100mLとする。これを、メンブランフィルタ−(0.22μm)で濾過し、10mL容量の点眼容器に無菌的に充填し、施栓して点眼剤とした。
実施例4
パラオキシ安息香酸メチル0.01gおよびパラオキシ安息香酸プロピル0.007gを予め加温した適量の滅菌精製水に溶解させる。溶解確認後、常温まで冷却し、リン酸ニ水素カリウム0.4g、塩酸テトラヒドロゾリン0.03g、シアノコバラミン0.02g、塩酸ピリドキシン0.1gを加えて溶解させる。プラノプロフェン0.6gを加えて、予め滅菌精製水に溶解させた水酸化カリウム適量を加えてpHを8.0に調整し、滅菌精製水を加えて全量を100mLとする。これを、メンブランフィルタ−(0.22μm)で濾過し、10mL容量の点眼容器に無菌的に充填し、施栓して点眼剤とした。
実施例5
パラオキシ安息香酸エチル0.015gおよびホウ酸1.5gを予め加温した適量の滅菌精製水に溶解させる。溶解確認後、常温まで冷却し、塩酸テトラヒドロゾリン0.03g、グリチルリチン酸ニカリウム0.05g、シアノコバラミン0.03g、アミノエチルスルホン酸0.1gおよびエデト酸ナトリウム0.005gを加えて溶解させる。溶解確認後、予めエタノール0.5mLに溶解させたd−ボルネオール0.02gおよびdl−カンフル0.01gを加え、分散させる。プラノプロフェン0.3gを加えて、予め滅菌精製水に溶解させたホウ砂適量を加えてpHを8.0に調整し、滅菌精製水を加えて全量を100mLとする。これを、メンブランフィルタ−(0.22μm)で濾過し、10mL容量の点眼容器に無菌的に充填し、施栓して点眼剤とした。
実施例6
ホウ酸1.5gを予め加温した適量の滅菌精製水に溶解させる。溶解確認後、常温まで冷却し、イプシロンアミノカプロン酸3g、シアノコバラミン0.015g、アミノエチルスルホン酸0.1g、コンドロイチン硫酸ナトリウム0.05gおよびソルビン酸カリウム0.1gを加えて溶解させる。溶解確認後、予め加温した適量の滅菌精製水に溶解させたパンテノール0.01gを加える。プラノプロフェン0.2gを加えて、予め滅菌精製水に溶解させたホウ砂適量を加えてpHを9.0に調整し、滅菌精製水を加えて全量を100mLとする。これを、メンブランフィルタ−(0.22μm)で濾過し、10mL容量の点眼容器に無菌的に充填し、施栓して点眼剤とした。
実施例7
パラオキシ安息香酸メチル0.01g、パラオキシ安息香酸プロピル0.007gおよびホウ酸0.5gを予め加温した適量の滅菌精製水に溶解させる。溶解確認後、常温まで冷却し、メチル硫酸ネオスチグミン0.005g、シアノコバラミン0.01g、コンドロイチン硫酸ナトリウム0.1gを加えて溶解させる。プラノプロフェン0.25gを加えて、予め滅菌精製水に溶解させたホウ砂適量を加えてpHを8.0に調整し、滅菌精製水を加えて全量を100mLとする。これを、メンブランフィルタ−(0.22μm)で濾過し、10mL容量の点眼容器に無菌的に充填し、施栓して点眼剤とした。
実施例8
ホウ酸1.5gを予め加温した適量の滅菌精製水に溶解させる。溶解確認後、常温まで冷却し、塩酸テトラヒドロゾリン0.01g、メチル硫酸ナオスチグミン0.001g、グリチルリチン酸ニカリウム0.05g、シアノコバラミン0.03gおよびアミノエチルスルホン酸0.1gを加えて溶解させる。溶解確認後、予め加温した適量の滅菌精製水に溶解させたパンテノール0.01gを加える。その後、予め加温したポリオキシエチレン硬化ヒマシ油60 0.3gを加え、分散させる。分散確認後、塩化ベンザルコニウム0.01gを加えて溶解させる。溶解確認後、予めエタノール0.2mLに溶解させたl−メントール0.005gおよびd−ボルネオール0.002gを加え、分散させる。プラノプロフェン0.1gを加えて、予め滅菌精製水に溶解させたホウ砂適量を加えてpHを7.5に調整し、滅菌精製水を加えて全量を100mLとする。これを、メンブランフィルタ−(0.22μm)で濾過し、10mL容量の点眼容器に無菌的に充填し、施栓して点眼剤とした。
実施例9
適量の滅菌精製水にリン酸ニ水素カリウム0.4g、塩酸テトラヒドロゾリン0.01g、メチル硫酸ネオスチグミン0.001g、マレイン酸クロルフェニラミン0.02g、シアノコバラミン0.015g、塩酸ピリドキシン0.1gおよびL−アスパラギン酸マグネシウム0.5gを加えて溶解させる。溶解確認後、予めポリソルベート80 0.3gに混和させた酢酸トコフェロール0.025gを加え、分散させる。分散確認後、塩化ベンゼトニウム0.01gを加えて溶解させる。プラノプロフェン0.4gを加えて、予め滅菌精製水に溶解させた水酸化カリウム適量を加えてpHを7.5に調整し、滅菌精製水を加えて全量を100mLとする。これを、メンブランフィルタ−(0.22μm)で濾過し、10mL容量の点眼容器に無菌的に充填し、施栓して点眼剤とした。
実施例10
パラオキシ安息香酸メチル0.01g、パラオキシ安息香酸プロピル0.007gおよびホウ酸0.5gを予め加温した適量の滅菌精製水に溶解させる。溶解確認後、常温まで冷却し、塩酸ナファゾリン0.003g、イプシロンアミノカプロン酸5g、マレイン酸クロルフェニラミン0.02gおよびシアノコバラミン0.01gを加えて溶解させる。プラノプロフェン0.8gを加えて、予め滅菌精製水に溶解させたホウ砂適量を加えてpHを8.0に調整し、滅菌精製水を加えて全量を100mLとする。これを、メンブランフィルタ−(0.22μm)で濾過し、10mL容量の点眼容器に無菌的に充填し、施栓して点眼剤とした。
実施例11
ホウ酸1.5gを予め加温した適量の滅菌精製水に溶解させる。溶解確認後、常温まで冷却し、メチル硫酸ネオスチグミン0.001g、マレイン酸クロルフェニラミン0.03g、シアノコバラミン0.04gおよびソルビン酸カリウム0.1gを加えて溶解させる。プラノプロフェン1gを加えて、予め滅菌精製水に溶解させたホウ砂適量を加えてpHを9.0に調整し、滅菌精製水を加えて全量を100mLとする。これを、メンブランフィルタ−(0.22μm)で濾過し、10mL容量の点眼容器に無菌的に充填し、施栓して点眼剤とした。
実施例12
適量の滅菌精製水にリン酸ニ水素カリウム0.4g、塩酸テトラヒドロゾリン0.02g、メチル硫酸ネオスチグミン0.001g、イプシロンアミノカプロン酸1g、グリチルリチン酸ニカリウム0.05gおよびシアノコバラミン0.03gを加えて溶解させる。溶解確認後、予め加温したポリオキシエチレン硬化ヒマシ油60 0.1gに混和させた酢酸トコフェロール0.005gを加え、分散させる。分散確認後、塩化ベンザルコニウム0.01gを加えて溶解させる。プラノプロフェン0.02gを加えて、予め滅菌精製水に溶解させた水酸化カリウム適量を加えてpHを6.0に調整し、滅菌精製水を加えて全量を100mLとする。これを、メンブランフィルタ−(0.22μm)で濾過し、10mL容量の点眼容器に無菌的に充填し、施栓して点眼剤とした。
実施例13
ホウ酸1.5gを予め加温した適量の滅菌精製水に溶解させる。溶解確認後、常温まで冷却し、塩酸ナファゾリン0.001g、メチル硫酸ネオスチグミン0.001g、マレイン酸クロルフェニラミン0.01g、シアノコバラミン0.03g、塩酸ピリドキシン0.1gおよびエデト酸ナトリウム0.01gを加えて溶解させる。溶解確認後、予め加温したポリオキシエチレン硬化ヒマシ油60 0.1gとポリソルベート80 0.1gに混和させた酢酸トコフェロール0.005gを加え、分散させる。分散確認後、塩化ベンゼトニウム0.01gを加えて溶解させる。プラノプロフェン0.7gを加えて、予め滅菌精製水に溶解させたホウ砂適量を加えてpHを8.0に調整し、滅菌精製水を加えて全量を100mLとする。これを、メンブランフィルタ−(0.22μm)で濾過し、10mL容量の点眼容器に無菌的に充填し、施栓して点眼剤とした。
実施例14
パラオキシ安息香酸メチル0.01gおよびパラオキシ安息香酸プロピル0.007gを予め加温した適量の滅菌精製水に溶解させる。溶解確認後、常温まで冷却し、リン酸ニ水素カリウム0.4g、塩酸テトラヒドロゾリン0.01g、イプシロンアミノカプロン酸3g、マレイン酸クロルフェニラミン0.02g、シアノコバラミン0.01gおよびL−アスパラギン酸マグネシウム0.5gを加えて溶解させる。プラノプロフェン0.01gを加えて、予め滅菌精製水に溶解させた水酸化カリウム適量を加えてpHを6.0に調整し、滅菌精製水を加えて全量を100mLとする。これを、メンブランフィルタ−(0.22μm)で濾過し、10mL容量の点眼容器に無菌的に充填し、施栓して点眼剤とした。
実施例15
パラオキシ安息香酸メチル0.01g、パラオキシ安息香酸プロピル0.007gおよびホウ酸1.5gを予め加温した適量の滅菌精製水に溶解させる。溶解確認後、常温まで冷却し、塩酸テトラヒドロゾリン0.01g、グリチルリチン酸ニカリウム0.05g、シアノコバラミン0.02g、塩酸ピリドキシン0.1gおよびアミノエチルスルホン酸0.1gを加えて溶解させる。プラノプロフェン0.2gを加えて、予め滅菌精製水に溶解させたホウ砂適量を加えてpHを7.5に調整し、滅菌精製水を加えて全量を100mLとする。これを、メンブランフィルタ−(0.22μm)で濾過し、10mL容量の点眼容器に無菌的に充填し、施栓して点眼剤とした。
比較例1
パラオキシ安息香酸メチル0.01g、パラオキシ安息香酸プロピル0.007gおよびホウ酸1.5gを予め加温した適量の滅菌精製水に溶解させる。溶解確認後、常温まで冷却し、塩酸テトラヒドロゾリン0.05g、マレイン酸クロルフェニラミン0.01g、L−アスパラギン酸マグネシウム0.5g、アミノエチルスルホン酸0.1gおよびコンドロイチン硫酸ナトリウム0.1gを加えて溶解させる。プラノプロフェン0.08gを加えて、予め滅菌精製水に溶解させたホウ砂適量を加えてpHを7.0に調整し、滅菌精製水を加えて全量を100mLとする。これを、メンブランフィルタ−(0.22μm)で濾過し、10mL容量の点眼容器に無菌的に充填し、施栓して点眼剤とした。
比較例2
パラオキシ安息香酸エチル0.015gおよびホウ酸1gを予め加温した適量の滅菌精製水に溶解させる。溶解確認後、常温まで冷却し、塩酸ナファゾリン0.002g、メチル硫酸ネオスチグミン0.001g、イプシロンアミノカプロン酸1g、マレイン酸クロルフェニラミン0.02gおよびエデト酸ナトリウム0.01gを加えて溶解させる。溶解確認後、予めエタノール0.2mLに溶解させたl−メントール0.005gおよびd−ボルネオール0.002gを加え、分散させる。プラノプロフェン0.45gを加えて、予め滅菌精製水に溶解させたホウ砂適量を加えてpHを7.5に調整し、滅菌精製水を加えて全量を100mLとする。これを、メンブランフィルタ−(0.22μm)で濾過し、10mL容量の点眼容器に無菌的に充填し、施栓して点眼剤とした。
比較例3
ホウ酸1gを予め加温した適量の滅菌精製水に溶解させる。溶解確認後、常温まで冷却し、塩酸ナファゾリン0.002g、メチル硫酸ネオスチグミン0.001g、イプシロンアミノカプロン酸1g、グリチルリチン酸ニカリウム0.1g、塩酸ピリドキシン0.02g、L−アスパラギン酸マグネシウム0.2gおよびソルビン酸カリウム0.1gを加えて溶解させる。プラノプロフェン0.05gを加えて、予め滅菌精製水に溶解させたホウ砂適量を加えてpHを7.0に調整し、滅菌精製水を加えて全量を100mLとする。これを、メンブランフィルタ−(0.22μm)で濾過し、10mL容量の点眼容器に無菌的に充填し、施栓して点眼剤とした。
比較例4
パラオキシ安息香酸メチル0.01gおよびパラオキシ安息香酸プロピル0.007gを予め加温した適量の滅菌精製水に溶解させる。溶解確認後、常温まで冷却し、リン酸ニ水素カリウム0.4g、塩酸テトラヒドロゾリン0.03g、塩酸ピリドキシン0.1gを加えて溶解させる。プラノプロフェン0.6gを加えて、予め滅菌精製水に溶解させた水酸化カリウム適量を加えてpHを8.0に調整し、滅菌精製水を加えて全量を100mLとする。これを、メンブランフィルタ−(0.22μm)で濾過し、10mL容量の点眼容器に無菌的に充填し、施栓して点眼剤とした。
比較例5
パラオキシ安息香酸エチル0.015gおよびホウ酸1.5gを予め加温した適量の滅菌精製水に溶解させる。溶解確認後、常温まで冷却し、塩酸テトラヒドロゾリン0.03g、グリチルリチン酸ニカリウム0.05g、アミノエチルスルホン酸0.1gおよびエデト酸ナトリウム0.005gを加えて溶解させる。溶解確認後、予めエタノール0.5mLに溶解させたd−ボルネオール0.02gおよびdl−カンフル0.01gを加え、分散させる。プラノプロフェン0.3gを加えて、予め滅菌精製水に溶解させたホウ砂適量を加えてpHを8.0に調整し、滅菌精製水を加えて全量を100mLとする。これを、メンブランフィルタ−(0.22μm)で濾過し、10mL容量の点眼容器に無菌的に充填し、施栓して点眼剤とした。
比較例6
ホウ酸1.5gを予め加温した適量の滅菌精製水に溶解させる。溶解確認後、常温まで冷却し、イプシロンアミノカプロン酸3g、アミノエチルスルホン酸0.1g、コンドロイチン硫酸ナトリウム0.05gおよびソルビン酸カリウム0.1gを加えて溶解させる。溶解確認後、予め加温した適量の滅菌精製水に溶解させたパンテノール0.01gを加える。プラノプロフェン0.2gを加えて、予め滅菌精製水に溶解させたホウ砂適量を加えてpHを9.0に調整し、滅菌精製水を加えて全量を100mLとする。これを、メンブランフィルタ−(0.22μm)で濾過し、10mL容量の点眼容器に無菌的に充填し、施栓して点眼剤とした。
比較例7
パラオキシ安息香酸メチル0.01g、パラオキシ安息香酸プロピル0.007gおよびホウ酸0.5gを予め加温した適量の滅菌精製水に溶解させる。溶解確認後、常温まで冷却し、メチル硫酸ネオスチグミン0.005g、コンドロイチン硫酸ナトリウム0.1gを加えて溶解させる。プラノプロフェン0.25gを加えて、予め滅菌精製水に溶解させたホウ砂適量を加えてpHを8.0に調整し、滅菌精製水を加えて全量を100mLとする。これを、メンブランフィルタ−(0.22μm)で濾過し、10mL容量の点眼容器に無菌的に充填し、施栓して点眼剤とした。
比較例8
ホウ酸1.5gを予め加温した適量の滅菌精製水に溶解させる。溶解確認後、常温まで冷却し、塩酸テトラヒドロゾリン0.01g、メチル硫酸ネオスチグミン0.001g、グリチルリチン酸ニカリウム0.05gおよびアミノエチルスルホン酸0.1gを加えて溶解させる。溶解確認後、予め加温した適量の滅菌精製水に溶解させたパンテノール0.01gを加える。その後、予め加温したポリオキシエチレン硬化ヒマシ油60 0.3gを加え、分散させる。分散確認後、塩化ベンザルコニウム0.01gを加えて溶解させる。溶解確認後、予めエタノール0.2mLに溶解させたl−メントール0.005gおよびd−ボルネオール0.002gを加え、分散させる。プラノプロフェン0.1gを加えて、予め滅菌精製水に溶解させたホウ砂適量を加えてpHを7.5に調整し、滅菌精製水を加えて全量を100mLとする。これを、メンブランフィルタ−(0.22μm)で濾過し、10mL容量の点眼容器に無菌的に充填し、施栓して点眼剤とした。
比較例9
適量の滅菌精製水にリン酸ニ水素カリウム0.4g、塩酸テトラヒドロゾリン0.01g、メチル硫酸ネオスチグミン0.001g、マレイン酸クロルフェニラミン0.02g、塩酸ピリドキシン0.1gおよびL−アスパラギン酸マグネシウム0.5gを加えて溶解させる。溶解確認後、予めポリソルベート80 0.3gに混和させた酢酸トコフェロール0.025gを加え、分散させる。分散確認後、塩化ベンゼトニウム0.01gを加えて溶解させる。プラノプロフェン0.4gを加えて、予め滅菌精製水に溶解させた水酸化カリウム適量を加えてpHを7.5に調整し、滅菌精製水を加えて全量を100mLとする。これを、メンブランフィルタ−(0.22μm)で濾過し、10mL容量の点眼容器に無菌的に充填し、施栓して点眼剤とした。
比較例10
パラオキシ安息香酸メチル0.01g、パラオキシ安息香酸プロピル0.007gおよびホウ酸0.5gを予め加温した適量の滅菌精製水に溶解させる。溶解確認後、常温まで冷却し、塩酸ナファゾリン0.003g、イプシロンアミノカプロン酸5gおよびマレイン酸クロルフェニラミン0.02gを加えて溶解させる。プラノプロフェン0.8gを加えて、予め滅菌精製水に溶解させたホウ砂適量を加えてpHを8.0に調整し、滅菌精製水を加えて全量を100mLとする。これを、メンブランフィルタ−(0.22μm)で濾過し、10mL容量の点眼容器に無菌的に充填し、施栓して点眼剤とした。
比較例11
ホウ酸1.5gを予め加温した適量の滅菌精製水に溶解させる。溶解確認後、常温まで冷却し、メチル硫酸ネオスチグミン0.001g、マレイン酸クロルフェニラミン0.03gおよびソルビン酸カリウム0.1gを加えて溶解させる。プラノプロフェン1gを加えて、予め滅菌精製水に溶解させたホウ砂適量を加えてpHを9.0に調整し、滅菌精製水を加えて全量を100mLとする。これを、メンブランフィルタ−(0.22μm)で濾過し、10mL容量の点眼容器に無菌的に充填し、施栓して点眼剤とした。
比較例12
適量の滅菌精製水にリン酸ニ水素カリウム0.4g、塩酸テトラヒドロゾリン0.02g、メチル硫酸ネオスチグミン0.001g、イプシロンアミノカプロン酸1gおよびグリチルリチン酸ニカリウム0.05gを加えて溶解させる。溶解確認後、予め加温したポリオキシエチレン硬化ヒマシ油60 0.1gに混和させた酢酸トコフェロール0.005gを加え、分散させる。分散確認後、塩化ベンザルコニウム0.01gを加えて溶解させる。プラノプロフェン0.02gを加えて、予め滅菌精製水に溶解させた水酸化カリウム適量を加えてpHを6.0に調整し、滅菌精製水を加えて全量を100mLとする。これを、メンブランフィルタ−(0.22μm)で濾過し、10mL容量の点眼容器に無菌的に充填し、施栓して点眼剤とした。
比較例13
ホウ酸1.5gを予め加温した適量の滅菌精製水に溶解させる。溶解確認後、常温まで冷却し、塩酸ナファゾリン0.001g、メチル硫酸ネオスチグミン0.001g、マレイン酸クロルフェニラミン0.01g、塩酸ピリドキシン0.1gおよびエデト酸ナトリウム0.01gを加えて溶解させる。溶解確認後、予め加温したポリオキシエチレン硬化ヒマシ油60 0.1gとポリソルベート80 0.1gに混和させた酢酸トコフェロール0.005gを加え、分散させる。分散確認後、塩化ベンゼトニウム0.01gを加えて溶解させる。プラノプロフェン0.7gを加えて、予め滅菌精製水に溶解させたホウ砂適量を加えてpHを8.0に調整し、滅菌精製水を加えて全量を100mLとする。これを、メンブランフィルタ−(0.22μm)で濾過し、10mL容量の点眼容器に無菌的に充填し、施栓して点眼剤とした。
比較例14
パラオキシ安息香酸メチル0.01gおよびパラオキシ安息香酸プロピル0.007gを予め加温した適量の滅菌精製水に溶解させる。溶解確認後、常温まで冷却し、リン酸ニ水素カリウム0.4g、塩酸テトラヒドロゾリン0.01g、イプシロンアミノカプロン酸3g、マレイン酸クロルフェニラミン0.02gおよびL−アスパラギン酸マグネシウム0.5gを加えて溶解させる。プラノプロフェン0.01gを加えて、予め滅菌精製水に溶解させた水酸化カリウム適量を加えてpHを6.0に調整し、滅菌精製水を加えて全量を100mLとする。これを、メンブランフィルタ−(0.22μm)で濾過し、10mL容量の点眼容器に無菌的に充填し、施栓して点眼剤とした。
比較例15
パラオキシ安息香酸メチル0.01g、パラオキシ安息香酸プロピル0.007gおよびホウ酸1.5gを予め加温した適量の滅菌精製水に溶解させる。溶解確認後、常温まで冷却し、塩酸テトラヒドロゾリン0.01g、グリチルリチン酸ニカリウム0.05g、塩酸ピリドキシン0.1gおよびアミノエチルスルホン酸0.1gを加えて溶解させる。プラノプロフェン0.2gを加えて、予め滅菌精製水に溶解させたホウ砂適量を加えてpHを7.5に調整し、滅菌精製水を加えて全量を100mLとする。これを、メンブランフィルタ−(0.22μm)で濾過し、10mL容量の点眼容器に無菌的に充填し、施栓して点眼剤とした。
〔試験例〕
実施例および比較例の点眼剤に白色蛍光灯下(2500ルクス)で積算照度が120万ルクス・時間に達するまで光を照射し、内容液中のプラノプロフェンを逆相分配高速液体クロマトグラフ法により定量し、以下の式より残存率を算出した。
残存率(%)=Ws/Wo×100
Ws;保存後のプラノプロフェン含量
Wo;製造直後のプラノプロフェン含量
また、プラノプロフェンの残存率が95%以上の場合を◎とし、85%以上95%未満を○とし、40%以上85%未満を△とし、40%未満を×として安定性を評価した。
点眼剤の安定性として、好ましくは○、特に好ましくは◎がよい。△および×はプラノプロフェンを光に対して安定化することができず、点眼剤の安定性として不適である。特に×は安定性が極めて悪く不適である。
実施例および比較例における安定性の評価結果を表1および表2に示した。
実施例における安定性の評価結果を示した表である。
Figure 2005247799
比較例における安定性の評価結果を示した表である。
Figure 2005247799
表1および表2の評価結果から明らかなように、実施例1〜15のプラノプロフェンとシアノコバラミンを同時に配合した点眼剤は、比較例1〜15のシアノコバラミンを配合していない点眼剤と較べ、光に対するプラノプロフェンの安定性が優れていた。特に非イオン性界面活性剤を含む比較例8、比較例9、比較例12および比較例13のプラノプロフェンの安定性は極めて悪かったのに対し、実施例8、実施例9、実施例12および実施例13のプラノプロフェンの安定性は大幅に改善された。

Claims (6)

  1. プラノプロフェンとシアノコバラミンを配合することを特徴とする点眼剤。
  2. シアノコバラミンの濃度が0.002〜0.04%(w/v)である請求項1記載の点眼剤。
  3. プラノプロフェンの濃度が0.005〜1.0%(w/v)である請求項1記載の点眼剤。
  4. 非イオン性界面活性剤を含む請求項1〜3記載の点眼剤。
  5. プラノプロフェンを含有する水性製剤にシアノコバラミンを配合することにより、プラノプロフェンを安定化する方法。
  6. プラノプロフェンと非イオン性界面活性剤を含有する水性製剤にシアノコバラミンを配合することにより、プラノプロフェンを安定化する方法。
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