JP2005281973A - ロック装置等 - Google Patents

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Abstract

【課題】 放置自転車の撤去にかかる費用を極力低減し、放置自転車の利用者に自主的な撤去を促す装置及び方法等を提供する。
【解決手段】 錠と鍵を備え、自転車の適位箇所に装着されることにより、自転車のハンドル操作および車輪の回転を妨げずペダルの回転操作を不能にするロック装置、および、該ロック装置を、放置自転車に施錠して、該放置自転車のハンドル操作および車輪の回転を妨げずペダルの回転操作を不能にし、前記放置自転車の利用者をして、鍵が備えられている場所まで該放置自転車を移動せしめ、該鍵を使用して前記放置自転車に施錠された前記ロック装置の解錠を行うロック装置の使用方法により解決する。
【選択図】 図3

Description

本発明は、自転車に施錠するロック装置及び該ロック装置の使用方法並びにロック装置を解錠する施錠解除装置及び自転車のロックシステムに関する。
従来から、駅前等における自転車の放置が社会問題となっている。駐輪禁止区域に放置されている自転車は、通常、自治体の職員等が巡回して放置自転車に警告タグ等を付し、その放置自転車の利用者に早期の撤去を促している。それにもかかわらず、所定の期間を経過してもその自転車が放置されたままになっている場合は、それらの放置自転車をトラック等で移送し、所定の保管場所で保管している。そして、放置自転車に付されていた防犯登録番号に基づき所有者に引き取り要請通知書を送付して、所定の料金と引き換えに自転車の利用者に返還している。しかしながらこのような放置自転車の撤去にかかる費用は毎年多額にのぼり、各自治体にとって大きな負担となっている。
このような問題に対して、放置自転車の撤去及びその後の処分に要する費用を軽減するための方策が提案されている。例えば、特開2003−216754号公報には、放置自転車に貼付けたICチップから情報を読み取り、所定の撤去決定回数に達したか否かを判別し、撤去決定回数に達している場合に当該自転車を撤去する放置自転車の管理方法が開示されている(特許文献1)。
特開2003−216754号公報
しかしながら、上記のような放置自転車の管理方法においても、放置自転車を撤去及び運搬するための費用、その放置自転車を保管するための費用、また、それに伴う人的費用は依然としてかかるのが実情である。
従って本発明は、放置自転車の撤去にかかる費用を極力軽減し、放置自転車の利用者に対して自主的な撤去を促す装置及び方法等を提供することを目的とする。ここで、「放置自転車」とは、自転車駐輪場以外の場所に置かれている自転車であつて、当該自転車の利用者が当該自転車を離れて、直ちに移動することができない状態にあるものをいう。
上記課題を解決するために、本発明は、錠と鍵を備え、自転車の適位箇所に装着されることにより、自転車のハンドル操作および車輪の回転を妨げずペダルの回転操作を不能にするロック装置を提供するものである。本発明によれば、自転車のペダルの回転操作を行うことはできないがハンドルの操作と車輪の回転は妨げられないため、自転車を手押しで移動することは可能である。従って、例えば、前記ロック装置を解錠する場所を予め定めておき、その場所まで自転車を移動すれば解錠を可能とすることで、放置自転車の利用者に対し自転車を放置している場所から前記ロック装置を解錠する前記鍵が備えられている場所まで自転車の移動を誘発することができる。その結果、放置自転車の利用者に対し自転車の自主的な撤去を促すことができる。
上記発明の好ましい態様は以下のとおりである。前記錠は、前記自転車のペダル回転クランク部と固定フレーム部を連結可能に形成したループ状部と、該ループ状部の端部を着脱自在に形成したロック機構と、を備え、前記ループ状部にて前記自転車のペダル回転クランク部と固定フレーム部を連結した状態で前記ロック機構にて施錠することにより、前記自転車の固定フレーム部に前記ペダル回転クランク部を回転不能に保持することが好ましい。これにより、簡易かつ低コストでペダルの回転操作を不能とすることができる。
また、本発明は、上記のロック装置を放置自転車に施錠して、該放置自転車のハンドル操作および車輪の回転を妨げずペダルの回転操作を不能にし、前記放置自転車の利用者をして、鍵が備えられている場所まで該放置自転車を移動せしめ、該鍵を使用して前記放置自転車に施錠された前記ロック装置の解錠を行うロック装置の使用方法を提供するものである。これによれば、放置自転車はペダルを操作することはできないが、ハンドルの操作と車輪の回転は妨げられないため、放置自転車を手押しで移動することは可能である。従って、上記ロック装置を解錠する鍵が備えられている場所を予め定めておき、その場所まで放置自転車を移動すれば解錠を可能とすることで、放置自転車の利用者に対し放置自転車を放置している場所から前記ロック装置を解錠する場所まで放置自転車の移動を誘発することができる。その結果、放置自転車の利用者に対し放置自転車の自主的な撤去を促すことができる。
上記発明の好ましい態様は以下のとおりである。更に、前記ロック装置の解錠の仕組みを説明して前記鍵が備えられている場所まで前記放置自転車を移動することを促す説明書を前記放置自転車に装着することが好ましい。これにより、放置自転車の利用者に対し、所定の解錠場所を確実に告知することができ、放置自転車の自主的な撤去をより一層促すことができる。
前記ロック装置の解錠は、前記ロック装置の解錠を自動化する施錠解除装置により行うことが好ましい。これにより、人手で前記ロック装置を解錠する場合と比較して人的コストを削減することができる。また、24時間いつでも前記ロック装置の解錠を行うことができるとともに、多くの場所に設置することも可能であるため、放置自転車の利用者に対し放置自転車の自主的な撤去をより一層促進することができる。
前記ロック装置の解錠は、決済が行われた後に行うことが好ましい。これにより、施錠・解錠のための費用等にかかった費用を回収することができる。
また、本発明は、自転車に施錠されている錠を解錠するための施錠解除装置であって、該錠を解錠するための鍵と、該鍵を使用可能又は使用不能に制御する使用制御手段と、を備えた施錠解除装置を提供するものである。これにより、例えば、自転車のハンドル操作および車輪の回転を妨げずペダルの回転操作を不能にするロック装置を放置自転車に施錠した場合に、上記発明に係る該施錠解除装置を用いれば、人手で前記ロック装置を解除する場合と比較して人的コストの削減を図ることができる。また、24時間いつでも前記ロック装置の解錠を行うことができるとともに、多くの場所に設置することも可能であるため放置自転車の自主的な撤去をより一層促進することができる。
上記発明の好ましい態様は以下のとおりである。前記施錠解除装置は、決済が行われたことを感知する検出手段を備え、該検出手段は、決済が行われたことを感知したときに、前記使用制御手段に対し前記鍵を使用可能にさせることが好ましい。これにより、施錠解除装置の利用者から、施錠を解除するための費用等にかかった費用を確実に回収することができる。
前記鍵は、解錠した錠と一体化する一体化手段を備え、前記錠と一体化した状態では該解錠した錠以外の錠に対して前記鍵を使用不能とすることが好ましい。これにより、解錠操作を行った後は別の錠に対して解錠操作を行うことができなくなるため、解錠操作を一回に限定することができる。
前記使用制御手段は、前記鍵と一体化した前記錠を保持する保持機構を備え、この保持機構の制御により、前記鍵を使用可能にすることが好ましい。これにより、次の解錠操作に使用する際に、鍵に一体化されていた錠を鍵から開放し、再び解錠操作を可能とすることができる。なお、開放された錠は後日回収され、別の自転車の施錠に用いられる。
また、本発明は、自転車の適位箇所に装着されることにより、自転車のハンドル操作および車輪の回転を妨げずペダルの回転操作を不能にするロック装置と、前記ロック装置を解錠するための施錠解除装置と、からなり、前記錠は、前記自転車のペダル回転クランク部と固定フレーム部を連結可能に形成したループ状部と、該ループ状部の端部を着脱自在に形成したロック機構と、を備え、前記施錠解除装置は、該錠を解錠するための鍵と、該鍵を使用可能又は使用不能に制御する使用制御手段と、を備えてなる自転車のロックシステムを提供するものである。これにより、例えば、放置自転車に上記ロック装置を施錠し、上記施錠解除装置の設置場所まで放置自転車を移動すればそのロック装置の解錠を可能とすることで、放置自転車の所有者等に対し、自転車を放置している場所から前記施錠解除装置の設置場所まで放置自転車の移動を誘発することができ、ひいては放置自転車の自主的な撤去を促すことができる。また、24時間いつでも前記ロック装置の解錠を行うことができるとともに、多くの場所に設置することも可能であるため放置自転車の自主的な撤去をより一層促進することができる。さらに、本発明のロックシステムは、自転車の利用者がその場で自転車を持ち帰ることができるため、従来の放置自転車の管理システムのような放置自転車の保管場所が不要であり、また、保管のために要していた費用も不要となる。
本発明によれば、放置自転車の撤去にかかる費用を軽減し、放置自転車の利用者に対して自主的な撤去を促すことができる。
次に、本発明を実施するための最良の形態について、図を参照しつつ説明する。
[ロック装置]
本発明に係るロック装置は、既述のように、錠と鍵を備え、自転車の適位箇所に装着されることにより、自転車のハンドル操作および車輪の回転を妨げずペダルの回転操作を不能にする。好ましい錠としては、前記自転車のペダル回転クランク部と固定フレーム部を連結可能に形成したループ状部と、該ループ状部の端部を着脱自在に形成したロック機構と、を備え、前記ループ状部にて前記自転車のペダル回転クランク部と固定フレーム部を互いに拘束又は固定した状態で前記ロック機構にて施錠することにより、前記自転車の固定フレーム部に前記ペダル回転クランク部を回転不能に保持するものである。なお、本発明に係るロック装置は、上記のようにペダルの回転操作を不能にするものであるため、以下の説明では、ロック装置を「ペダル錠」という。
図1及び図2は、本発明の実施形態に係るペダル錠1の具体例を示したものである。図1に示すように、ペダル錠1は、第1ループ状部2と、これと対称形状の第2ループ状部3とが、軸4により各端部で互いに枢支されて構成されている。これにより、第1ループ状部2と第2ループ状部3とが離接可能となっている。第1ループ状部2と第2ループ状部3には、それぞれ、L字壁5a及び5bと凸壁6が形成されている。これにより、両者が閉じたとき、その間に略四角形状の第1挟持部7と略円形状の第2挟持部8が形成される。
形成された第1挟持部7及び第2挟持部8は、自転車のペダル回転クランク部又は固定フレーム部を挟持するのに適した形状となっている。なお、適用する自転車の種類に応じてL字壁5a及び5bと凸壁6の形状を変更することにより、第1挟持部7と第2挟持部8の形状を変更することができる。
また、一方のL字壁5aには図示しないロック機構が内設されており、当該L字壁5aの側面には解錠用の鍵穴9が設けられ、他方のL字壁5bの側面には係止用の突起10が設けられている。この突起10がL字壁5aに内設されたロック機構により着脱されることによって施錠・解錠が行われる。鍵穴9に鍵11を挿入して解錠すると、図2に示すように、軸4を軸として、第1ループ状部2と第2ループ状部3とが略V字状に離間し、自転車の適位箇所に装着することができる状態となる。
図4及び図5は、本発明の実施形態に係る他のペダル錠12の具体例を示したものである。このペダル錠12は、図4及び図5に示すように、ワイヤ状に形成されたループ状部13と、ループ状部13の一方の端部に形成されたロック機構14とを備えている。
ループ状部13は、自転車のペダル回転クランク部と固定フレーム部を拘束又は巻装できる程度の長さを有するものを用いる。また、複数の鋼線をより合わせて集合させたものからなり、錠の目的を達成するために、ペンチ等の工具により容易に切断できない径及び強度を有するものを用いる。
図5に示すように、ロック機構14は、ループ状部13の他方の端部13aがロック機構14に着脱されることによって施錠・解錠を行えるようになっている。なお、ペダル錠12の解錠を行う場合は、ロック機構本体14aに設けられた鍵穴15に、鍵16を挿入することによって行う。また、ロック機構本体14aの両側面には凹部17が形成されている。更に、鍵穴15が設けられている面Fには、ピン穴18が形成されている。なお、凹部17及びピン穴18の役割については後述する。
なお、本実施形態ではペダル錠12のループ状部13がワイヤ状に形成されたものを用いたが、これに限定されず、例えばチェーン等を用いてループ状部13を形成することもできる。また、本実施形態ではロック機構14としてシリンダ錠の例を示したが、これに限定されず、ダイヤル錠・ボタン錠・電子錠等、各種の方式のロック機構を用いることもできる。
[ペダル錠の使用方法]
本発明に係るペダル錠の使用方法は、上記で説明したペダル錠1又は12を放置自転車に施錠して、該放置自転車のハンドル操作および車輪の回転を妨げずペダルの回転操作を不能にし、前記放置自転車の利用者をして、鍵が備えられている場所まで該放置自転車を移動せしめ、その場所に備えられている鍵を使用して前記放置自転車に施錠された前記ペダル錠の解錠を行うものである。
従来、自転車を施錠する目的は自転車の盗難防止であり、ペダルの回転操作を不能にすることを目的として施錠を行うものではなかった。ペダルの回転操作を不能にするように施錠するのみでは自転車の移動が可能だからである。しかしながら本発明は、以下に述べるように放置自転車の自主的な撤去を促すには非常に効果的である。
即ち、上記ペダル錠1又は12は自転車のペダルの回転操作を不能にするため、自転車に乗車してペダルを回転して(自転車をこいで)移動することはできないが、ハンドルの操作と車輪の回転は妨げられないため、自転車を手押しで移動することは可能である。従って、上記ペダル錠1又は12を放置自転車に施錠し、鍵11又は16が備えられている場所を予め定めておけば、放置自転車の利用者に対して、ペダル錠1又は12を解錠する場所まで放置自転車の移動を誘発することができる。その結果、放置自転車の自主的な撤去を促すことができる。また、放置自転車の利用者は、その後は自転車の放置禁止区域において自転車の放置を控えるようになるため、放置自転車数の減少にも貢献し得る。
図3に、本発明の実施形態の一例を示す。この例では、放置自転車20のペダル回転クランク部21と固定フレーム部22をそれぞれペダル錠1の第1挟持部7と第2挟持部8で挟持することによって拘束又は固定している。
図6に、本発明の他の実施形態の一例を示す。この例では、放置自転車20のペダル回転クランク部21と固定フレーム部22にループ状部13を装着し、ループ状部13の一方の端部13aをロック機構14で施錠することにより拘束又は固定している。
この状態ではペダル23の回転操作はペダル錠1又は12によって妨げられている。但し、ハンドル(図示せず)の操作および車輪の回転には影響を与えないため、手押しでの移動は可能である。
また、図3及び図6に示すように、ペダル錠1又は12に所定事項を記載したタグ19を付することができる。タグ19は、ペダル錠1及び12の解錠の仕組みを説明してペダル錠1及び12の解錠する鍵が備えられている場所を知らせ、放置自転車20の利用者に対して放置自転車20の移動を促すことができる。タグ19に記載する内容は適宜変更することができるが、例えば、図7に示すように、当該自転車が放置禁止区域に放置されている旨、施錠を解除するために必要な費用、施錠日、鍵が備えられている場所の地図、連絡先等を記載したタグ19aを使用することができる。
なお、図3及び図6では、ペダル回転クランク部21と固定フレーム部22を拘束した例を示したが、ペダル23と固定フレーム部22又はチェーン(図示せず)と固定フレーム部22を拘束してもよい。かかる場合は、例えば、ペダル23に形成された貫通溝23aに、図4及び図5に示したペダル錠12のループ状部13を挿通し、固定フレーム部22に拘束すればよい。また、図4及び図5に示したペダル錠12を図示しないチェーンに直接装着することによっても、ペダル23の操作を不能にしたまま、放置自転車20の手押しでの移動が可能となる。
上記のペダル錠1又は12の解錠は、自治体等が指定する解錠場所まで放置自転車20の利用者が手押しで移動し、解錠場所に配置された係員等が所定の鍵で解錠することによって行うことができる。その際、違法駐輪に対する罰金、施錠を解除する費用等の名目で、現金、クレジットカード等の決済方法で所定の料金を徴収した後に解錠することができる。
なお、上記ペダル錠1又は12の解錠は、ペダル錠の解錠を自動化する施錠解除装置を用いて行うことが、人的コストを削減する観点、24時間いつでもペダル錠の解錠を行うことができる観点等から好ましい。
[施錠解除装置及びそれを用いた自転車のロックシステム]
次に、ペダル錠と施錠解除装置からなる自転車のロックシステムの一例について説明する。以下、図面を参照しつつ、ペダル錠でペダルの回転操作を不能にされた放置自転車の利用者が施錠解除装置を用いてペダル錠を解錠し、施錠解除装置がペダル錠を収容するまでの一連の工程を順を追って説明する。
図9は、利用者・施錠解除装置・管理者が行う動作のフローチャートである。また、図11〜図16は、本発明の実施形態に係る施錠解除装置30とその使用例を示したものである。図11〜図16に示すように、施錠解除装置30は、施錠されたペダル錠12を解錠するための解錠キー31と、ペダル錠12を解錠した後、そのペダル錠12を挿入するペダル錠挿入口32を備えている。なお、ペダル錠挿入口32に挿入されているペダル錠33は放置自転車20に施錠されているペダル錠12ではなく、前回の利用者の放置自転車に施錠されていたものである。但し、ペダル錠12及び33の構成は同じである。そして、施錠解除装置30の底部には、解錠したペダル錠33’(図12〜図16参照)を収容するための収容ボックス34を引き出し可能に備えている。収容ボックス34はロック部34aを備えており、施錠された状態では施錠解除装置30から引き出せないようになっている。
解錠キー31は、図示しない使用制御手段によって、施錠解除装置30を使用しない時は使用不能とされ、施錠解除装置30を使用する時に使用可能となるように制御されている。図11に示すように、施錠解除装置30を使用しない時は、解錠キー31は後述する一体化手段によって、ペダル錠33と一体化して使用不能に保持されている。そして、使用制御手段は解錠キー31と一体化したペダル錠33を保持する保持機構を備えている。その保持機構の一例として、本実施形態においては係止手段と開放手段を用いている。係止手段と開放手段については後述する。
また、解錠キー31の盗難防止等のために、施錠解除装置30本体の一部と解錠キー31とを、ワイヤ、チェーン等の連結手段35で連結している。連結手段35には、ペンチ等で容易に切断できないような強度を有する材料を用いることが好ましい。
また、施錠解除装置30は、紙幣48や硬貨を投入するための金銭投入口36、及び払い戻し金37を返却するための金銭返却口38を備えている。さらに、施錠解除装置30を利用する者のために、施錠解除装置30の利用方法等を記したボード39を装着している。このボードの具体例を図10に示す。なお、ボードの内容は適宜変更することができる。
まず、放置自転車20を発見した管理者は、その放置自転車20にペダル錠12を施錠する(図11及び図9のZ2)。ペダル錠12の施錠は、例えば、図6に示すように、放置自転車20のペダル回転クランク部21と固定フレーム部22にペダル錠12を巻装した状態で行う。これにより固定フレーム部22にペダル23が拘束され、放置自転車20の利用者はペダル23を回転して(自転車をこいで)移動することができなくなる。但し、ハンドルの操作と車輪の回転は妨げられないため、手押しで自転車20を移動することは可能である。
また、図6に示すように、ペダル錠12に所定事項を記載したタグ19を付することができる。タグ19は、ペダル錠12の解錠の仕組みを説明してペダル錠12の施錠を解錠する施錠解除装置30が備えられている場所を知らせ、放置自転車20の利用者に対して放置自転車20の移動を促すことができる。例えば、図8に示すように、その自転車が放置禁止区域に放置されている旨、施錠を解除するために必要な費用、施錠日、施錠解除装置30が備えられている場所の地図、連絡先等を記載したタグ19bを用いることができる。
放置自転車20の利用者はペダル錠12の施錠を解除する必要が生じるため、施錠解除装置30が設置されている場所まで放置自転車20を移動する(図9のX1)。その結果、放置自転車20は放置した場所からその放置自転車20の利用者によって自主的に撤去されることになる。
図11に示すように、施錠解除装置30を使用する場合は、施錠解除装置30の利用者が金銭投入口36から所定の料金(本実施形態においては紙幣48)を投入する(図9のX2)。施錠解除装置30には後述する検出手段と開放手段が内設されており、料金の投入を検出手段が感知すると、信号を開放手段に向けて発信する(図9のY1)。開放手段はこの信号に基づき作動し(図9のY2)、解錠キー31を開放する(図9のY3)。そして図12に示すように、利用者は解錠キー31を取り出すことができる(図9のX3)。
解錠キー31がペダル錠33から引き抜かれると、図12に示すように、支えを失ったペダル錠33’は自重により施錠解除装置30の底部に落下し、施錠解除装置30に内設された収容ボックス34に収容される(図9のY4)。その結果、ペダル錠挿入口32には、新たに解錠したペダル錠12を挿入するスペースが形成される。収容ボックス34に収容されたペダル錠33’は、後日、管理者がロック部34aの施錠を解錠し、施錠解除装置30から収容ボックス34を引き出してペダル錠を33’回収し(図9のZ1)、別の放置自転車に施錠するためのペダル錠として用いられる。
次に、図13に示すように、利用者は使用可能となった解錠キー31を用いて、ペダル錠12を解錠する(図9のX4)。ペダル錠12を解錠すると、図14に示すように、解錠キー31はペダル錠12に挿入されたまま、後述する一体化手段によって解錠したペダル錠12と一体化する。これにより解錠キー31は、ペダル錠12と一体化している状態では、このペダル解錠12以外のペダル錠に使用することができない。
次に、図15に示すように、利用者は解錠キー31と一体化したペダル錠12を施錠解除装置30のペダル錠挿入口32に挿入する(図9のX5)。ペダル錠12をペダル錠挿入口32に挿入すると、後述する係止手段によってペダル錠12が係止され、引き抜き不能に施錠解除装置30内に保持される。このとき、後述する収容感知手段がペダル錠12が収容されたことを感知し(図9のY5)、図16に示すように、金銭返却口38から払い戻し金37が返却される。また、これをもって次の利用者が施錠解除装置30を使用できる状態、例えば、金銭投入口36に料金を投入することができるようになる。そして、利用者がその払い戻し金37を金銭返却口38から取り出して、一連の動作が終了する(図9のY6)。
また、払い戻し金37の返却の目的は、ペダル錠をペダル錠挿入口32に確実に挿入させて、次の利用者が施錠解除装置30を使用できる状態にするためでもある。
なお、本実施形態では、「決済」を現金で行った例を示したが、これに限定されず、銀行のキャッシュカード、クレジットカード、携帯電話の二次元バーコード等により決済を行うこともできる。
次に、使用制御手段と一体化手段について説明する。使用制御手段としては、既述のように、係止手段と開放手段とからなる保持機構を用いることができる。係止手段はペダル錠33(又は12)を施錠解除装置30内に引き抜き不能に保持するためのものである。開放手段は、解錠キー31を使用不能な状態から使用可能な状態にするためのものである。そして、一体化手段は、解錠後の解錠キー31とペダル錠12を一体化し、解錠したペダル錠12以外のペダル錠に対して解錠キー31が使用できないようにするためのものである。
図17に、施錠解除装置30のペダル錠挿入口32(図11参照)に解錠キー31並びにペダル錠33が挿入されている状態を示す。図17に示すように、解錠キー31とペダル錠33は一体化手段としてのロックピン40により一体化され、解錠キー31がペダル錠33から引き抜くことができない状態になっている。さらに、一体化された解錠キー31とペダル錠33は、係止手段42に係止されてペダル挿入口32から引き抜くことができない状態になっている。
図17に示すように、係止手段42は、ペダル錠33を両脇から係止する半円柱形状の2本の抜け止めバー43と、抜け止めバー43を支持する支持体44からなる。抜け止めバー43はその一端が支持体44に回動可能に設置されており、ペダル錠33が挿入される際、抜け止めバー43が軸周り(図面矢印方向)に回動してペダル錠33の挿入を許容する。抜け止めバー43は図17に示す位置にバネ付勢されており、ペダル錠33のロック機構本体14aに形成された凹部17にさしかかったところで係合し、ペダル錠33が節度をもって係止される。
なお、解錠キー31の盗難防止等のために、施錠解除装置30本体の一部と解錠キー31の把持部45とを、ワイヤ、チェーン等の連結手段35で連結している。連結手段35には、ペンチ等で容易に切断できないような強度を有する材料を用いることが好ましい。
図17に示すように、解錠キー31は、鍵本体46と、ペダル錠33に設けられた鍵穴15に挿入してペダル錠33を解錠する鍵47を備えている。また、鍵本体46にはロックピン40を内設している。
ロックピン40は、鍵47を回動不能にするための第1ピン40aと、鍵47を回動可能にするための第2ピン40b・第3ピン40cとを備えている。ロックピン40のうち、第1ピン40aは鍵本体46から一部が突出する程度の長さに形成されている。なお、ペダル錠33には第1ピン40aが挿入可能なピン穴18を形成しており、第1ピン40aはそのピン穴18に挿入可能に形成されている。第1ピン40aがピン穴18に挿入されると、解錠キー31は図17に示すような状態で回動不能に係止されることによりペダル錠33と一体化するため、ペダル錠33に挿入されたまま引き抜くことができない。
一方、第2ピン40b及び第3ピン40cは鍵本体46からは突出しない程度の長さに形成されているとともに、それらの端部にバネ51が設けられ、ピンの長手方向に摺動可能に付勢されている。さらに、第1ピン40aと第2ピン40b並びに第2ピン40bと第3ピン40cの各々の端部は連結部材52で連結されており、ロックピン40全体が摺動するようになっている。
なお、本実施形態においてはロックピン40を3つのピン(40a,40b,40c)で構成したが、第1ピン40aと第2ピン40bからなる2つのピンで構成してもよい。
また、図17に示すように、ペダル錠33の斜め下方には開放手段60が備えられている。開放手段60は押圧ピン60a及び60bを備えており、この押圧ピン60a及び60bは、解錠キー31の第2ピン40b及び第3ピン40cの同軸位置に設けられている。
開放手段60は料金の投入を感知する検出手段62に接続されており、検出手段62が料金の投入を感知すると、信号を開放手段60に向けて発信する。開放手段60がこの信号を受信すると、この信号に基づき開放手段が作動し、図18に示すように、押圧ピン60a及び60bの先端で、第2ピン40b及び第3ピン40cの先端を矢印方向に押圧する。これにより、第1ピン40aがバネ51の付勢力に抗して後退し、ペダル錠33のピン穴18から第1ピン40aが引き抜かれ、解除キー31が回動可能な状態となる。
さらに、図19に示すように、開放手段60は図面矢印方向へ移動する。これによって、ロックピン40及び鍵47も矢印方向へ回動し、解錠キー31がペダル錠33から引き抜き可能な状態となり、図20に示すように、解錠キー31がペダル錠33から引き抜かれて使用可能な状態となる。
一方、解錠キー31がペダル錠33から引き抜かれた後は、図21に示すように、開放手段60が解錠操作前の位置に戻る。同時に、支えを失ったペダル錠33は自重により施錠解除装置30の底部に落下し、施錠解除装置30に内設された収容ボックス34に収容される。その結果、ペダル錠挿入口32には、新たに解錠したペダル錠12を挿入するスペースが形成される(図12参照)。
図22は、放置自転車20にペダル錠12が施錠されている状態を示す。図22に示すペダル錠12は、ループ状部13と、ループ状部13の端部に設けられたロック機構14を備えている。また、ロック機構14は、ロック機構本体14aの両側面に、上述した係止手段62の抜け止めバー43が係合する凹部17を備えている。さらにロック機構本体14aの面Fは、鍵47を挿入するための鍵穴15と、上述したロックピン40の第1ピン40aが挿入するピン穴18を備えている。
利用者は図22に示すように、解錠キー31の鍵47をペダル錠12の鍵穴15に挿入する。このとき、図23に示すように、第1ピン40aの先端がロック機構本体14aの面Fに当接し、バネ51の付勢力に抗してロックピン40が後退する。
そして、解錠キー31を図23における矢印方向に回動すると、ロック機構本体14aの面Fに沿って第1ピン40aが移動し、図24に示すように、ピン穴18に整合した位置でバネ51の付勢によって第1ピン40aがピン穴18に挿入する。それと同時に、ペダル錠12が解錠し、放置自転車20からペダル錠12を取り外すことができる。
この状態では解錠キー31の第1ピン40aがペダル錠12のピン穴18に挿入しているため、鍵47が挿入時の位置まで戻ることができず、解錠キー31はペダル錠12に引き抜き不能に保持される。従って、ペダル錠12が解錠された後、このペダル錠12から解錠キー31が引き抜かれて続けざまに別のペダル錠(図示せず)が解錠されるという不都合は起こらない。
仮に利用者が故意により細い棒などを用いて第2ピン40b又は第3ピン40cのいずれか一方のピンを押圧し、第1ピン40aをピン穴18から引き抜こうとした場合でも、ロックピン40全体が傾いて各ピンの通路内(図示せず)で係止されるため、第1ピン40aをピン穴18から引き抜くことはできない。
次に、図25に示すように、利用者はペダル錠12と一体化した解錠キー31を施錠解除装置30のペダル錠挿入口32に挿入する。図25における矢印方向にペダル錠12を挿入すると、抜け止めバー43が軸周りに回動してペダル錠12の挿入を許容し、ペダル錠12のロック機構本体14aに形成された凹部17にさしかかったところでペダル錠12が節度をもって係止される(図17参照)。
このとき、係止手段42に接続された収容感知手段63がペダル錠12の挿入を感知し、図16に示すように、金銭返却口38から払い戻し金37を返却する。また、これをもって次の利用者が施錠解除装置30を使用できる状態、例えば、金銭投入口36に料金を投入することができるようになる。
本発明の実施形態に係るペダル錠1を示す図である。 本発明の実施形態に係るペダル錠1を示す図である。 ペダル錠1の使用方法の実施形態の一例を示す図である。 本発明の他の実施形態に係るペダル錠12の具体例である。 本発明の他の実施形態に係るペダル錠12の具体例である。 ペダル錠12の使用方法の実施形態の一例を示す図である。 ペダル錠1又は12に付するタグ19aの具体例である。 ペダル錠12に付するタグ19bの具体例である。 利用者・施錠解除装置・管理者が行う動作のフローチャートである。 施錠解除装置30に備えられるボード39の具体例である。 施錠解除装置30に紙幣48が投入される様子を示す図である。 解錠キー31が施錠解除装置30から引き抜かれた状態を示す図である。 解錠キー31でペダル錠12を解錠する様子を示す図である。 解錠キー31でペダル錠12を解錠した様子を示す図である。 ペダル錠12をペダル錠挿入口32に挿入する様子を示す図である。 金銭返却口38から払戻し金37が返却される様子を示す図である。 施錠解除装置30内でペダル錠33が係止手段42に係止されている状態を示す図である。 開放手段60がペダル錠33から解錠キー31を開放する様子を示す図である。 開放手段60がペダル錠33から解錠キー31を開放する様子を示す図である。 開放手段60がペダル錠33から解錠キー31を開放した状態を示す図である。 ペダル錠33が係止手段42から外れる様子を示す図である。 解錠キー31でペダル錠12を解錠する様子を示す部分拡大図である。 解錠キー31がペダル錠12に挿入された様子を示す部分拡大図である。 解錠キー31でペダル錠12を解錠した様子を示す部分拡大図である。 ペダル錠12をペダル錠挿入口32に挿入する様子を示す図である。
符号の説明
1及び12:ロック装置(ペダル錠)、2:第1ループ状部、3:第2ループ状部、4:軸、5:L字壁、6:凸壁、7:第1挟持部、8:第2挟持部、9及び15:鍵穴、10:突起、11:鍵、13:ループ状部13:ロック機構、17:凹部、18:ピン穴、19:タグ、20:放置自転車、21:ペダル回転クランク部、22:固定フレーム部、23:ペダル、30:施錠解除装置、31:解錠キー、32:ペダル錠挿入口、33:ペダル錠、34:収容ボックス、35:連結手段、36:金銭投入口、37:払い戻し金、38:金銭返却口、39:ボード、40:一体化手段(ロックピン)、40a:第1ピン、40b:第2ピン、40c:第3ピン、42:係止手段、43:抜け止めバー、44:支持体、45:把持部、46:鍵本体、47:鍵、48:紙幣、51:バネ、52:連結部材、60:開放手段、60a及び60b:押圧ピン、62:検出手段、63:収容感知手段

Claims (14)

  1. 錠と鍵を備え、自転車の適位箇所に装着されることにより、自転車のハンドル操作および車輪の回転を妨げずペダルの回転操作を不能にするロック装置。
  2. 前記錠は、
    前記自転車のペダル回転クランク部と固定フレーム部を連結可能に形成したループ状部と、
    該ループ状部の端部を着脱自在に形成したロック機構と、を備え、
    前記ループ状部にて前記自転車のペダル回転クランク部と固定フレーム部を連結した状態で前記ロック機構にて施錠することにより、前記自転車の固定フレーム部に前記ペダル回転クランク部を回転不能に保持する請求項1記載のロック装置。
  3. 請求項1又は2に記載のロック装置を放置自転車に施錠して、該放置自転車のハンドル操作および車輪の回転を妨げずペダルの回転操作を不能にし、
    前記放置自転車の利用者をして、鍵が備えられている場所まで該放置自転車を移動せしめ、
    該鍵を使用して前記放置自転車に施錠された前記ロック装置の解錠を行う
    ロック装置の使用方法。
  4. 更に、前記ロック装置の解錠の仕組みを説明して前記鍵が備えられている場所まで前記放置自転車を移動することを促す説明書を前記放置自転車に装着する請求項3記載のロック装置の使用方法。
  5. 前記ロック装置の解錠は、前記ロック装置の解錠を自動化する施錠解除装置により行う請求項3又は4記載のロック装置の使用方法。
  6. 前記ロック装置の解錠は、決済が行われた後に行う請求項3〜5のいずれか1項記載のロック装置の使用方法。
  7. 自転車に施錠されている錠を解錠するための施錠解除装置であって、
    該錠を解錠するための鍵と、
    該鍵を使用可能又は使用不能に制御する使用制御手段と、
    を備えた施錠解除装置。
  8. 前記施錠解除装置は、決済が行われたことを感知する検出手段を備え、
    該検出手段は、決済が行われたことを感知したときに、前記使用制御手段に対し前記鍵を使用可能にさせる、請求項7記載の施錠解除装置。
  9. 前記鍵は、解錠した錠と一体化する一体化手段を備え、前記錠と一体化した状態では該解錠した錠以外の錠に対して前記鍵を使用不能とする、請求項7又は8記載の施錠解除装置。
  10. 前記使用制御手段は、前記鍵と一体化した前記錠を保持する保持機構を備え、この保持機構の制御により、前記鍵を使用可能にする請求項7〜9のいずれか1項記載の施錠解除装置。
  11. 自転車の適位箇所に装着されることにより、自転車のハンドル操作および車輪の回転を妨げずペダルの回転操作を不能にするロック装置と、
    前記ロック装置を解錠するための施錠解除装置と、からなり、
    前記錠は、
    前記自転車のペダル回転クランク部と固定フレーム部を連結可能に形成したループ状部と、
    該ループ状部の端部を着脱自在に形成したロック機構と、を備え、
    前記施錠解除装置は、
    該錠を解錠するための鍵と、
    該鍵を使用可能又は使用不能に制御する使用制御手段と、
    を備えてなる自転車のロックシステム。
  12. 前記施錠解除装置は、決済が行われたことを感知する検出手段を備え、
    該検出手段は、決済が行われたことを感知したときに、前記使用制御手段に対し前記鍵を使用可能にさせる、請求項11記載の自転車のロックシステム。
  13. 前記鍵は、解錠した錠と一体化する一体化手段を備え、前記錠と一体化した状態では該解錠した錠以外の錠に対して前記鍵を使用不能とする、請求項11又は12記載の自転車のロックシステム。
  14. 前記使用制御手段は、前記鍵と一体化した前記錠を保持する保持機構を備え、この保持機構の制御により、前記鍵を使用可能にする請求項11〜13のいずれか1項記載の自転車のロックシステム。

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