JP2005294331A - ウエハスキャン装置 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】 真空中でウエハをスキャンさせる装置である。ウエハを取り付けるホルダー10と、ホルダー10をスキャン動作させるためのボールねじ20と、ボールねじ20を駆動するモータ50と、それらを保持する一体の支持フレーム60とを有する。ホルダー10とボールねじ20とを真空中に設ける一方、ボールねじ20の移動直線上にない伝動手段およびモータ50を大気部分に設ける。
【選択図】 図1
Description
・ 真空室中でウエハ(または他の被加工物)をスキャンさせる装置であって、
・ ウエハを取り付けるホルダーと、ホルダーをスキャン動作させる直線移動手段と、直線移動手段を駆動するための伝動手段およびモータと、それら(ホルダー、直線移動手段、モータ)を保持する一体の支持フレーム(組立てられて一体化されたものを含む)とを有し、
・ 上記のホルダーと直線移動手段とが真空室中に設けられる一方、
・ 上記の伝動手段が、直線移動手段の移動直線上にあるものと当該移動直線上にないものとにより構成されていて、当該移動直線上にない伝動手段および上記のモータが大気部分に設けられている。
なお、上記において「直線移動手段」には、ボールねじ、滑りねじ、遊星ローラねじ、ラックアンドピニオン等を含む。また、「直線移動手段の移動直線」とは、同手段による直線移動の方向に沿った直線をさす。
図5に示す装置は、この請求項のウエハスキャン装置の一例である。真空室の壁2を支持フレーム60と一体のものとし、その壁2の内側の真空部分にホルダー10やボールねじ20を配置し、壁2の外側の大気部分にモータ50を配置している。また、図1〜図4に示した装置は、この請求項の装置であるとともに下記請求項の装置にも該当する例である。
上記した伝動手段のうち直線移動手段の移動直線上にないものもモータとともに大気部分に配置するので、真空室内に配置される機器は、直線移動手段とその移動直線上にあるわずかなもののみになる。そのためこの装置には、パーティクルやアウトガスの発生について配慮すべき機器・部品が少なく、したがって低コストで構成され潤滑等も行いやすいという利点がある。
なお、ウエハのホルダーと直線移動手段およびモータを一体の支持フレームに保持させるので、上記のようにウエハをチルトさせることが容易である。図5の例では支持フレーム60と一体である真空室の壁2が動かないのでチルトは難しいが、たとえば図6のように壁2の一部2aを回転可能にして支持フレーム60と一体にするなら、上記した好ましいチルトは容易に行える。
・ 上記の支持フレームが、真空室内で一軸を中心に回転し得るよう、真空室の一側部に支持されていることを特徴とする。
たとえば図2や図6に示す装置は、この請求項のウエハスキャン装置の一例である。
・ 上記の支持フレームが、ホルダー、直線移動手段、伝動手段およびモータとともに真空室の内側に配置され、
・ 通気筒を介して真空室の外側(大気部分)に通じるとともに直線移動手段の移動直線に沿った部分に真空室中と大気部分との隔絶用シール部を有する気密カバーを、その支持フレームが保持していて、
・ 大気部分となる気密カバーの内部に、伝動手段のうち直線移動手段の移動直線上にないもの(のすべて)および上記のモータが配置されている。
前記した図1〜図4の装置は、この請求項に係る装置の一例でもある。図2のように、支持フレーム60を真空室の壁2の内側に配置し、気密カバー70(図2中で斜線を付けた部分)は、通気筒71を介して真空室の外側に通じさせるとともにモータ50とボールねじ20との間にシール部72を設けて配置し、そうした気密カバー70の内部にモータ50を収容している。
・ 上記の支持フレームが、上記の通気筒を内部に有する中空回転軸によって(したがって回転も可能なように)真空室の壁に支持されており、当該回転軸を回転させることにより角度変更(チルトのための角度変更)することを特徴とする。
・ 上記の伝動手段のうちに、直線移動手段の移動直線上にあるものと当該移動直線上にないものとを連結伝動する伝動ベルトが含まれ、
・ 当該伝動ベルトが、上記気密カバーの内部(つまり大気部分)に設けられている
ことを特徴とする。
・ 上記のホルダーが保持するウエハの表面と、直線移動手段が定めるホルダーの移動経路(たとえばボールねじの軸心の方向)とが平行であり、
・ その状態(つまり、ウエハの表面とホルダーの移動経路とを平行にした状態)を保ったままホルダーをチルトさせ得る(たとえば図7(a)のようにチルトできる)よう、上記の支持フレームが角度変更可能に(つまり傾斜ないし回転するように)配置されているとともに、
・ 支持フレームの角度変更の中心線が、ホルダーに保持されるウエハの表面の(またはそれに極めて近い)面内にある
ことを特徴とする。
・ 上記の支持フレームに、直線移動手段にモータの駆動力を伝達するベルトおよびプーリと、さらにホルダーの移動の案内をなす直線案内部材(直線軌道とそれに沿って滑らかに移動するスライド部品を含むもの)とが設けられていることを特徴とする。
・ 真空中と大気部分とを隔絶するシール部として、上記の直線移動手段と直結する回転軸部に磁性流体シールが設けられていることを特徴とする。
直線移動手段に直結する回転軸部とは、たとえばボールねじにあってはそのボルトの端部付近(ねじ溝のない円柱状の部分)または当該ボルトに近い位置に配置してそれと同心に連結した他の軸をいう。
・ 上記の直線移動手段と、転動面または摺動面を有していて真空室中に設けられる他の部品とが、一体のユニットとして交換され得るように組み付けられていることを特徴とする。
なお、たとえば請求項7等のように直線案内部材を付設した装置に関しては、当該直線案内部材(やはり転動面または摺動面を有する)をもその一体のユニットに含めて組み付けるのが好ましい。
この請求項の装置では、真空中において特殊な取扱いをする必要のある部品類を、一体のユニットとして交換され得るよう組み付けているので、潤滑機能の維持等のための保守作業を極めて行いやすい。そのようなユニットを装置から取り出したうえ、保守作業の完了した(または新規の)ユニットを装置に組み付ければ、スキャン駆動部を含むこの装置の機能は円滑に維持されることになる。装置から取り出したユニットについてボールねじなどの部品を新品に交換し、または再処理を施しておけば、次回の保守作業の際に便宜である。
・ ホルダーに取り付けたウエハを、直線移動手段によってスキャン動作させるとともに、そのウエハに対してイオンビームを照射するものであることを特徴とする。
・ 直線移動手段を駆動するための上記の伝動手段とモータとの間に、伝動用カップリングが接続されていることを特徴とする。
・ ホルダーをスキャン動作させる上記の直線移動手段として、ボールねじが真空室中に配置されていることを特徴とする。
・ 上記のボールねじが、転動面(ころがり動く面)および摺動面(擦り動く面)に、ダイアモンド状炭素膜(DLC膜)を形成されたうえフッ素油の焼付け被膜(DFO被膜)を有することを特徴とする。
なお、前記した請求項6等のように直線案内部材を含む装置に関しては、直線案内部材(の転動面および摺動面)についても、同様にダイアモンド状炭素膜とフッ素油の焼付け被膜とを有するものとするのが好ましい。
・ 上記のボールねじがボールリテーナ付きのものであることを特徴とする。
・ 上記のボールねじが伝動用カップリングを介して伝動手段に接続されていることを特徴とする。
・ 上記のボールねじが、両端付近においてラジアル軸受を介し支持フレームに支持されているとともに、伝動手段に近い側の端部付近において、予圧されたスラスト軸受(精密軸受。たとえばアンギュラ玉軸受を組み合わせて予圧したもの)を介し、支持フレームに支持されていることを特徴とする。
・ ボールねじを冷却するための流体(冷却水など)の通路が、支持フレームのうち上記スラスト軸受の近傍を通るよう形成されていることを特徴とする。
・ ウエハのホルダーをボールねじ等の直線移動手段によって直線移動させるため、スキャン速度制御に関する応答性が高く、スキャン速度の均一性にもすぐれる。
・ モータを大気部分に配置するほか、真空室内に露出する機器・部品が少ないので、潤滑の容易性やコストに関して有利である。
・ ウエハのホルダーを直線移動手段とともに真空中に配置するので、好ましい態様でウエハをチルトさせることも可能になる。
請求項2に記載の装置にも、チルト性能等に関する同様の効果がある。
・ モータを含むスキャン駆動部の全体を真空室内に配置するので、同駆動部をコンパクトにまとめることができ、それを装置に取り付けることも容易になる。モータを大気圧部分に配置することによるメリットも失われない。
請求項4に記載のウエハスキャン装置なら、通気筒を内部に有する中空回転軸を介して支持フレームを取り付けるので、当該回転軸内に通気筒がコンパクトに収まるうえ、支持フレームの角度変更がつねに円滑に行われる。
請求項5に記載のウエハスキャン装置なら、伝動ベルトが気密カバー内の大気部分に配置されるので、好ましい真空環境を形成できる。
請求項13に記載したウエハスキャン装置は、ダイアモンド状炭素膜とフッ素油の焼付け被膜とを有するボールねじを使用するので、発塵等を抑制しながら長期間にわたって安定した潤滑性が維持される。
請求項14に記載のウエハスキャン装置では、ボールリテーナ付きのボールねじを使用するので、ボールねじの耐久性がすぐれるほか、パーティクルやアウトガスの発生が少ない好ましい真空環境を形成できる。
10 ホルダー
20 ボールねじ(直線移動手段)
20a・20b・20c 軸受
30 直線案内部材
40 ベルト
50 モータ
60 支持フレーム
61 中空回転軸
70 気密カバー
71 通気筒
72・76 シール部
A ウエハ
s スキャン方向
t チルト方向
Claims (17)
- 真空室中でウエハをスキャンさせる装置であって、
ウエハを取り付けるホルダーと、ホルダーをスキャン動作させる直線移動手段と、直線移動手段を駆動するための伝動手段およびモータと、それらを保持する一体の支持フレームとを有し、
上記のホルダーと直線移動手段とが真空室中に設けられる一方、
上記の伝動手段が、直線移動手段の移動直線上にあるものと当該移動直線上にないものとにより構成されていて、当該移動直線上にない伝動手段および上記のモータが大気部分に設けられている
ことを特徴とするウエハスキャン装置。 - 上記の支持フレームが、真空室内で一軸を中心に回転し得るよう、真空室の一側部に支持されていることを特徴とする請求項1に記載のウエハスキャン装置。
- 上記の支持フレームが、ホルダー、直線移動手段、伝動手段およびモータとともに真空室の内側に配置され、
通気筒を介して真空室の外側に通じるとともに直線移動手段の移動直線に沿った部分に真空室中と大気部分との隔絶用シール部を有する気密カバーをその支持フレームが保持していて、
大気部分となる気密カバーの内部に、伝動手段のうち直線移動手段の移動直線上にないものおよび上記のモータが配置されている
ことを特徴とする請求項1または2に記載のウエハスキャン装置。 - 上記の支持フレームが、上記の通気筒を内部に有する中空回転軸によって真空室の壁に支持されており、当該回転軸を回転させることにより角度変更することを特徴とする請求項3に記載のウエハスキャン装置。
- 上記の伝動手段のうちに、直線移動手段の移動直線上にあるものと当該移動直線上にないものとを連結伝動する伝動ベルトが含まれ、当該伝動ベルトが上記気密カバーの内部に設けられていることを特徴とする請求項3または4に記載のウエハスキャン装置。
- 上記のホルダーが保持するウエハの表面と、直線移動手段が定めるホルダーの移動経路とが平行であり、その状態を保ったままホルダーをチルトさせ得るよう、上記の支持フレームが角度変更可能に配置されているとともに、
支持フレームの角度変更の中心線が、ホルダーに保持されるウエハの表面の面内にある
ことを特徴とする請求項1〜5のいずれかに記載のウエハスキャン装置。 - 上記の支持フレームに、直線移動手段にモータの駆動力を伝達するベルトおよびプーリと、さらにホルダーの移動の案内をなす直線案内部材とが設けられていることを特徴とする請求項1〜6のいずれかに記載のウエハスキャン装置。
- 真空室中と大気部分とを隔絶するためのシール部として、直線移動手段と直結する回転軸部に磁性流体シールが設けられていることを特徴とする請求項1〜7のいずれかに記載のウエハスキャン装置。
- 上記の直線移動手段と、転動面または摺動面を有していて真空室中に設けられる他の部品とが、一体のユニットとして交換され得るように組み付けられていることを特徴とする請求項1〜8のいずれかに記載のウエハスキャン装置。
- ホルダーに取り付けたウエハを直線移動手段によってスキャン動作させるとともに、そのウエハに対してイオンビームを照射することを特徴とする請求項1〜9に記載のウエハスキャン装置。
- 直線移動手段を駆動するための上記の伝動手段とモータとの間に、伝動用カップリングが接続されていることを特徴とする請求項1〜10に記載のウエハスキャン装置。
- ホルダーをスキャン動作させる上記の直線移動手段として、ボールねじが真空室中に配置されていることを特徴とする請求項1〜11のいずれかに記載のウエハスキャン装置。
- 上記したボールねじが、転動面および摺動面に、ダイアモンド状炭素膜を形成されたうえフッ素油の焼付け被膜を有することを特徴とする請求項12に記載のウエハスキャン装置。
- 上記のボールねじがボールリテーナ付きのものであることを特徴とする請求項12または13に記載のウエハスキャン装置。
- 上記のボールねじが伝動用カップリングを介して伝動手段に接続されていることを特徴とする請求項12〜14のいずれかに記載のウエハスキャン装置。
- 上記のボールねじが、両端付近においてラジアル軸受を介し支持フレームに支持されているとともに、伝動手段に近い側の端部付近において、予圧されたスラスト軸受を介し支持フレームに支持されていることを特徴とする請求項12〜15に記載のウエハスキャン装置。
- ボールねじを冷却するための流体の通路が、支持フレームのうち上記スラスト軸受の近傍を通るよう形成されていることを特徴とする請求項16に記載のウエハスキャン装置。
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