JP2005294612A5 - - Google Patents
Download PDFInfo
- Publication number
- JP2005294612A5 JP2005294612A5 JP2004108754A JP2004108754A JP2005294612A5 JP 2005294612 A5 JP2005294612 A5 JP 2005294612A5 JP 2004108754 A JP2004108754 A JP 2004108754A JP 2004108754 A JP2004108754 A JP 2004108754A JP 2005294612 A5 JP2005294612 A5 JP 2005294612A5
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- resistance
- mass
- thin film
- rare earth
- temperature
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Granted
Links
- 239000010409 thin film Substances 0.000 claims description 78
- 229910052761 rare earth metal Inorganic materials 0.000 claims description 35
- 239000000463 material Substances 0.000 claims description 14
- 239000000758 substrate Substances 0.000 claims description 12
- 238000005477 sputtering target Methods 0.000 claims description 10
- 229910052804 chromium Inorganic materials 0.000 claims description 9
- 238000004544 sputter deposition Methods 0.000 claims description 8
- 238000010438 heat treatment Methods 0.000 claims description 7
- 229910052759 nickel Inorganic materials 0.000 claims description 7
- 238000004519 manufacturing process Methods 0.000 claims description 5
- 230000015572 biosynthetic process Effects 0.000 claims 1
- PXHVJJICTQNCMI-UHFFFAOYSA-N nickel Substances [Ni] PXHVJJICTQNCMI-UHFFFAOYSA-N 0.000 description 34
- 239000011651 chromium Substances 0.000 description 32
- 229910045601 alloy Inorganic materials 0.000 description 23
- 239000000956 alloy Substances 0.000 description 23
- 239000000203 mixture Substances 0.000 description 18
- 238000000034 method Methods 0.000 description 14
- 230000000052 comparative effect Effects 0.000 description 8
- 229910052751 metal Inorganic materials 0.000 description 7
- 239000002184 metal Substances 0.000 description 7
- 229910021364 Al-Si alloy Inorganic materials 0.000 description 5
- 229910001122 Mischmetal Inorganic materials 0.000 description 5
- 230000000694 effects Effects 0.000 description 5
- 239000010408 film Substances 0.000 description 5
- 229910019819 Cr—Si Inorganic materials 0.000 description 4
- 239000003153 chemical reaction reagent Substances 0.000 description 4
- 229910018487 Ni—Cr Inorganic materials 0.000 description 3
- PNEYBMLMFCGWSK-UHFFFAOYSA-N aluminium oxide Inorganic materials [O-2].[O-2].[O-2].[Al+3].[Al+3] PNEYBMLMFCGWSK-UHFFFAOYSA-N 0.000 description 3
- GWXLDORMOJMVQZ-UHFFFAOYSA-N cerium Chemical compound [Ce] GWXLDORMOJMVQZ-UHFFFAOYSA-N 0.000 description 3
- XKRFYHLGVUSROY-UHFFFAOYSA-N Argon Chemical compound [Ar] XKRFYHLGVUSROY-UHFFFAOYSA-N 0.000 description 2
- 229910052684 Cerium Inorganic materials 0.000 description 2
- 229910002796 Si–Al Inorganic materials 0.000 description 2
- 229910052746 lanthanum Inorganic materials 0.000 description 2
- FZLIPJUXYLNCLC-UHFFFAOYSA-N lanthanum atom Chemical compound [La] FZLIPJUXYLNCLC-UHFFFAOYSA-N 0.000 description 2
- 238000002844 melting Methods 0.000 description 2
- 230000008018 melting Effects 0.000 description 2
- VYZAMTAEIAYCRO-UHFFFAOYSA-N Chromium Chemical compound [Cr] VYZAMTAEIAYCRO-UHFFFAOYSA-N 0.000 description 1
- XAGFODPZIPBFFR-UHFFFAOYSA-N aluminium Chemical compound [Al] XAGFODPZIPBFFR-UHFFFAOYSA-N 0.000 description 1
- 229910052786 argon Inorganic materials 0.000 description 1
- 229910002056 binary alloy Inorganic materials 0.000 description 1
- 150000001875 compounds Chemical class 0.000 description 1
- 229910001325 element alloy Inorganic materials 0.000 description 1
- 239000007789 gas Substances 0.000 description 1
- 229910052747 lanthanoid Inorganic materials 0.000 description 1
- 150000002602 lanthanoids Chemical class 0.000 description 1
- 239000002994 raw material Substances 0.000 description 1
- 229910052710 silicon Inorganic materials 0.000 description 1
- 239000010703 silicon Substances 0.000 description 1
Description
本発明は、電子部品の薄膜抵抗器に用いられる抵抗薄膜、および抵抗薄膜形成用のスパッタリングターゲットに関する。
チップ抵抗器、精密抵抗器、ネットワーク抵抗器、高圧抵抗器などの抵抗器、測温抵抗体、感温抵抗器などの温度センサ、およびハイブリットICとその複合モジュール製品などの電子部品には、抵抗薄膜を使用した薄膜抵抗器が用いられている。
この薄膜抵抗器においては、多くの場合、抵抗薄膜を作製するための金属抵抗体材料として、Ta金属、TaN化合物、Ni−Cr合金が用いられており、中でもNi−Cr合金が、最も一般的に用いられている。
薄膜抵抗器では、その用途によっては、高温保持における経時的抵抗変化率が小さく、非常に安定であるという高温安定性と、抵抗温度係数(TCR)とが、重要な特性となる。このため、薄膜抵抗器の材料である金属抵抗体材料がこれらの特性を実現する必要がある。一般に、NiおよびCrのみからなる2元系合金の場合は、Ni/Crの比を変え、高温安定性と抵抗温度係数の制御を行う。しかし、抵抗値が高温で安定であること、および抵抗温度係数がほぼ0であることを、同時に実現することは困難である。そのため、特許第2542504号公報および特開平6−20803号公報に記載されるように、Ni−Cr−Al−Si合金のように4元素合金とすることにより、特性の改善が検討されてきた。
しかしながら、一般に抵抗薄膜はスパッタリングにより成膜するが、このNi−Cr−Al−Si合金のようにAlを添加することによって鋳造性が悪化し、ターゲットの製造コストを上昇させる要因となっている。
特許第2542504号公報
特開平6−20803号公報
本発明は、従来のNi−Cr−Si系合金にAlを添加することなく、高い高温安定性と良好な抵抗温度特性を有する抵抗薄膜、および抵抗薄膜形成用のスパッタリングターゲットを提供することを目的とする。
本発明の抵抗薄膜は、Si:0.2〜5.0質量%、希土類元素:0.01〜0.5質量%を含み、残部がCrおよびNiからなり、Cr/Ni比が質量で0.15〜1.1であることを特徴とする。
本明細書における希土類元素とは、Yおよびランタノイド(典型的には、ランタン、セリウム)があげられるが、これらの中から1種類または2種類以上を選び、添加することができる。また、セリウム族希土類元素の混合物であるミッシュメタルを使用することもできる。
本発明の抵抗薄膜形成用のスパッタリングターゲットは、Si:0.2〜5.0質量%、希土類元素:0.01〜0.5質量%を含み、残部がCrおよびNiからなり、Cr/Ni比が質量で0.15〜1.1であり、抵抗薄膜の形成に使用する。その組成は、前記抵抗薄膜材料に実質的に同じである。
かかるスパッタリングターゲットを用いて、スパッタリング法により、絶縁基板上に、Ni−Cr−Si−希土類元素合金からなる抵抗薄膜を生成させる。その後、前記抵抗薄膜が形成された基板に、大気中において、温度200℃〜500℃で、1〜10時間の条件で熱処理を行なうことにより、高い高温安定性と良好な抵抗温度特性を備えた抵抗薄膜を得ることができる。かかる抵抗薄膜を用いることで、高温での抵抗変化率が小さく、同時に抵抗温度特性がほぼ0である薄膜抵抗器を得ることができる。
本発明のスパッタリングターゲットを用いて、抵抗薄膜を作製した場合、真空中で成膜されたままの抵抗薄膜は、抵抗温度係数が負に大きく、また高温における抵抗安定性が不十分である。当該抵抗薄膜にそれぞれの組成に応じて設定される熱処理を実施することで、抵抗薄膜の抵抗温度係数を、安定的に±25ppm/℃以内とすることが可能となる。さらに、本発明の抵抗薄膜に大気中で熱処理をすることによって、抵抗薄膜表面に緻密な酸化膜が形成され、高温で安定な抵抗薄膜も得られる。かかる抵抗薄膜を用いた薄膜抵抗器は、従来のNi−Cr−Al−Si系合金で達成する高温における抵抗安定性および良好な抵抗温度特性が得られ、その結果、厳しい高温環境下で使用される電子部品に適するという顕著な効果を有する。また、Alを含まない鋳造性のよい組成であるため、真空溶解・鋳造する合金ターゲットの生産性が改善される効果も有する。
発明者等は、鋭意、研究を重ねた結果、従来の抵抗薄膜材料として使用されているNi−Cr−Si系合金に特定の元素の希土類元素成分を添加することにより、当該抵抗薄膜材料をスパッタリングターゲットとして用いて、抵抗薄膜を基板上に形成した薄膜抵抗器において、抵抗温度係数がほぼ0で、高温における抵抗変化率をNi−Cr−Al−Si合金レベルと同等以下に抑えることができることを見いだし、本発明を完成させた。
本発明の抵抗薄膜は、Cr/Ni比が質量で0.15〜1.1であるNi−Cr合金からなり、Siを0.2〜5.0質量%、希土類元素を0.01〜0.5質量%、それぞれ含有している。
Cr/Ni比が質量で0.15未満であると、抵抗温度係数が大きくなり、好ましくない。一方、1.1を超えると、高温安定性が悪くなり、また、製造上の再現性が悪化するため、好ましくない。
Siは、主として抵抗温度係数を改善するために添加するが、添加量が0.2質量%未満、または5質量%を超えると、抵抗温度係数が大きくなってしまい、高温安定性も悪くなるので、好ましくない。
希土類元素は、主として高温安定性を改善するために添加するが、添加量が0.01質量%未満であると、高温安定性の改善に寄与せず、好ましくない。一方、0.5質量%を超えても、格別の効果増大が期待できず、コストアップとなるので、好ましくない。
本発明による抵抗薄膜材料は、以下のようにして製造する。上記の組成の金属抵抗体材料からなるスパッタリングターゲットを用いて、スパッタリング法により、絶縁基板上にNi−Cr−Si−希土類元素合金の特定組成の抵抗薄膜を成膜し、その後、この基板を大気中において、温度200℃〜500℃で、1〜10時間熱処理を行う。熱処理の温度が、200℃未満では、得られた抵抗薄膜材料の抵抗温度係数が安定せず好ましくない。一方、500℃を超えると、抵抗温度係数が大きくなり好ましくない。
また、熱処理の時間が、1時間未満では抵抗温度係数が安定せず好ましくない。一方、10時間を超えても、抵抗安定性に対する効果の増大はみられず、コストアップとなり好ましくない。
(実施例、比較例の薄膜抵抗材料の製造方法)
まず、電気ニッケル、電解クロム、金属シリコン、アルミニウムメタルショット、Yメタル塊(試薬)、ランタンメタル(試薬)、セリウムメタル(試薬)、ミッシュメタル(試薬)を原料とし、それぞれ所定の組成となるようにそれぞれ秤量して、真空溶解炉により、約2kgのNi−Cr−Si合金、Ni−Cr−Si−Al合金またはNi−Cr−Si−希土類元素合金からなる金属抵抗体材料のインゴットを作製した。
まず、電気ニッケル、電解クロム、金属シリコン、アルミニウムメタルショット、Yメタル塊(試薬)、ランタンメタル(試薬)、セリウムメタル(試薬)、ミッシュメタル(試薬)を原料とし、それぞれ所定の組成となるようにそれぞれ秤量して、真空溶解炉により、約2kgのNi−Cr−Si合金、Ni−Cr−Si−Al合金またはNi−Cr−Si−希土類元素合金からなる金属抵抗体材料のインゴットを作製した。
次に、抵抗薄膜を製造するために、それぞれのインゴットを、均質化処理の後、ワイヤカットで厚さ5mm、直径150mmの丸板を切り出し、上下面を研削してスパッタリングターゲットとした。
成膜工程は、カソードスパッタリング法によって、以下のように行なった。
真空室にアルミナ基板を装入し、1×10-4Paに排気した後、純度99.9995%のアルゴンガスを導入して、0.3Paの圧力に保ち、スパッタリングパワー0.3kWで、膜厚が500Åとなるように前記アルミナ基板上に成膜を行い、基板上に抵抗薄膜が形成された抵抗薄膜材料を得た。
得られた抵抗薄膜の両側に、厚さ5000ÅのAu電極を、前述と同様に、カソードスパッタ法により成膜して、抵抗薄膜およびAu電極が形成された基板を得た。抵抗薄膜材料へのAu電極の成膜後、大気中300℃で3時間の熱処理を行うことにより、それぞれの薄膜抵抗器を得た。
(実施例1)
Niが83.9質量%、Crが14.0質量%、Cr/Ni比が質量で0.17、Siが2.0質量%、希土類元素としてのLaは0.15質量%にそれぞれ秤量し、真空溶解炉により、約2kgのNi−Cr−Si−希土類元素合金のインゴットを作成した。その後の工程は、上記に示したとおりに、スパッタリングターゲットを得た後、スパッタリング法でアルミナ基板に抵抗薄膜を成膜し、さらにAu電極を形成した後に、大気中で300℃で3時間熱処理を行い、薄膜抵抗器を得た。
Niが83.9質量%、Crが14.0質量%、Cr/Ni比が質量で0.17、Siが2.0質量%、希土類元素としてのLaは0.15質量%にそれぞれ秤量し、真空溶解炉により、約2kgのNi−Cr−Si−希土類元素合金のインゴットを作成した。その後の工程は、上記に示したとおりに、スパッタリングターゲットを得た後、スパッタリング法でアルミナ基板に抵抗薄膜を成膜し、さらにAu電極を形成した後に、大気中で300℃で3時間熱処理を行い、薄膜抵抗器を得た。
以上のようにして作製した実施例1の薄膜抵抗器について、抵抗温度特性を評価するため、恒温槽で昇温しながら、25℃と125℃における抵抗測定を行い、抵抗温度係数を算出したところ、20ppm/℃であった。また、高温安定性を評価するため、それぞれの薄膜抵抗器を、175℃の恒温槽内に、2000時間保持し、高温における抵抗変化率を測定したところ、0.25%が得られた。
(実施例2)
Ni−Cr−Si−希土類元素合金のインゴットの組成を、Niが64.8質量%、Crが32.9質量%、Cr/Ni比が質量で0.51、Siが2.0質量%、希土類元素としてのミッシュメタルは0.27質量%としたこと以外は実施例1と同じ工程で、薄膜抵抗器を得た。得られた薄膜抵抗器を、実施例1と同じ条件で抵抗温度係数と高温における抵抗変化率を測定したところ、抵抗温度係数は9ppm/℃で、高温における抵抗変化率は0.24%が得られた。
(実施例3)
Ni−Cr−Si−希土類元素合金のインゴットの組成を、Niが49.2質量%、Crが48.5質量%、Cr/Ni比が質量で0.98、Siが2.0質量%、希土類元素としてのミッシュメタルは0.35質量%としたこと以外は実施例1と同じ工程で、薄膜抵抗器を得た。得られた薄膜抵抗器を、実施例1と同じ条件で抵抗温度係数と高温における抵抗変化率を測定したところ、抵抗温度係数は7ppm/℃で、高温における抵抗変化率は0.24%が得られた。
(実施例4)
Ni−Cr−Si−希土類元素合金のインゴットの組成を、Niが48.5質量%、Crが47.5質量%、Cr/Ni比が質量で0.98、Siが4.0質量%、希土類元素としてのYは0.03質量%としたこと以外は実施例1と同じ工程で、薄膜抵抗器を得た。得られた薄膜抵抗器を、実施例1と同じ条件で抵抗温度係数と高温における抵抗変化率を測定したところ、抵抗温度係数は4ppm/℃で、高温における抵抗変化率は0.23%が得られた。
(実施例5)
Ni−Cr−Si−希土類元素合金のインゴットの組成を、Niが47.9質量%、Crが47.8質量%、Cr/Ni比が質量で1.0、Siが4.1質量%、希土類元素としてのCeは0.17質量%としたこと以外は実施例1と同じ工程で、薄膜抵抗器を得た。得られた薄膜抵抗器を、実施例1と同じ条件で抵抗温度係数と高温における抵抗変化率を測定したところ、抵抗温度係数は4ppm/℃で、高温における抵抗変化率は0.23%が得られた。
(実施例6)
Ni−Cr−Si−希土類元素合金のインゴットの組成を、Niが48.1質量%、Crが47.6質量%、Cr/Ni比が質量で0.99、Siが3.9質量%、希土類元素としてのミッシュメタルは0.42質量%としたこと以外は実施例1と同じ工程で、薄膜抵抗器を得た。得られた薄膜抵抗器を、実施例1と同じ条件で抵抗温度係数と高温における抵抗変化率を測定したところ、抵抗温度係数は4ppm/℃で、高温における抵抗変化率は0.22%が得られた。
(実施例7)
Ni−Cr−Si−希土類元素合金のインゴットの組成を、Niが50.3質量%、Crが49.3質量%、Cr/Ni比が質量で0.98、Siが0.3質量%、希土類元素としてのYは0.19質量%としたこと以外は実施例1と同じ工程で、薄膜抵抗器を得た。得られた薄膜抵抗器を、実施例1と同じ条件で抵抗温度係数と高温における抵抗変化率を測定したところ、抵抗温度係数は7ppm/℃で、高温における抵抗変化率は0.21%が得られた。
(比較例1)
Ni−Cr−Si−Alインゴットの組成を、Niが62.1質量%、Crが32.4質量%、Cr/Ni比が質量で0.52、Siが3.1質量%、Alが2.4質量%としたこと以外は実施例1と同じ工程で、薄膜抵抗器を得た。得られた薄膜抵抗器を、実施例1と同じ条件で抵抗温度係数と高温における抵抗変化率を測定したところ、抵抗温度係数は20ppm/℃で、高温における抵抗変化率は0.26%が得られた。
(比較例2)
Ni−Cr−Si合金のインゴットの組成を、Niが48.2質量%、Crが47.6質量%、Cr/Ni比が質量で0.99、Siが4.2質量%にする以外は実施例1と同じ工程で、薄膜抵抗器を得た。得られた薄膜抵抗器を、実施例1と同じ条件で抵抗温度係数と高温における抵抗変化率を測定したところ、抵抗温度係数は5ppm/℃で、高温における抵抗変化率は0.38%が得られた。
(比較例3)
Ni−Cr−Si−希土類元素合金のインゴットの組成を、Niが47.7質量%、Crが47.6質量%、Cr/Ni比が質量で1.0、Siが4.1質量%、希土類元素としてのLaは0.61質量%としたこと以外は実施例1と同じ工程で、薄膜抵抗器を得た。得られた薄膜抵抗器を、実施例1と同じ条件で抵抗温度係数と高温における抵抗変化率を測定したところ、抵抗温度係数は6ppm/℃で、高温における抵抗変化率は0.23%が得られた。本比較例のように、希土類元素が0.5質量%を超えても、コストアップとなるが、格別の効果増大は期待できない。
(比較例4)
Ni−Cr−Si−希土類元素合金のインゴットの組成を、Niが47.7質量%、Crが47.6質量%、Cr/Ni比が質量で1.0、Siが6.2質量%、希土類元素としてのLaは0.61質量%としたこと以外は実施例1と同じ工程で、薄膜抵抗器を得た。得られた薄膜抵抗器を、実施例1と同じ条件で抵抗温度係数と高温における抵抗変化率を測定したところ、抵抗温度係数は−30ppm/℃で、高温における抵抗変化率は0.23%が得られた。
(比較例5)
Ni−Cr−希土類元素合金のインゴットの組成を、Niが51.2質量%、Crが48.7質量%、Cr/Ni比が質量で0.95、希土類元素としてのYは0.09%としたこと以外は実施例1と同じ工程で、薄膜抵抗器を得た。得られた薄膜抵抗器を、実施例1と同じ条件で抵抗温度係数と高温における抵抗変化率を測定したところ、抵抗温度係数は−32ppm/℃で、高温における抵抗変化率は0.76%が得られた。
(実施例2)
Ni−Cr−Si−希土類元素合金のインゴットの組成を、Niが64.8質量%、Crが32.9質量%、Cr/Ni比が質量で0.51、Siが2.0質量%、希土類元素としてのミッシュメタルは0.27質量%としたこと以外は実施例1と同じ工程で、薄膜抵抗器を得た。得られた薄膜抵抗器を、実施例1と同じ条件で抵抗温度係数と高温における抵抗変化率を測定したところ、抵抗温度係数は9ppm/℃で、高温における抵抗変化率は0.24%が得られた。
(実施例3)
Ni−Cr−Si−希土類元素合金のインゴットの組成を、Niが49.2質量%、Crが48.5質量%、Cr/Ni比が質量で0.98、Siが2.0質量%、希土類元素としてのミッシュメタルは0.35質量%としたこと以外は実施例1と同じ工程で、薄膜抵抗器を得た。得られた薄膜抵抗器を、実施例1と同じ条件で抵抗温度係数と高温における抵抗変化率を測定したところ、抵抗温度係数は7ppm/℃で、高温における抵抗変化率は0.24%が得られた。
(実施例4)
Ni−Cr−Si−希土類元素合金のインゴットの組成を、Niが48.5質量%、Crが47.5質量%、Cr/Ni比が質量で0.98、Siが4.0質量%、希土類元素としてのYは0.03質量%としたこと以外は実施例1と同じ工程で、薄膜抵抗器を得た。得られた薄膜抵抗器を、実施例1と同じ条件で抵抗温度係数と高温における抵抗変化率を測定したところ、抵抗温度係数は4ppm/℃で、高温における抵抗変化率は0.23%が得られた。
(実施例5)
Ni−Cr−Si−希土類元素合金のインゴットの組成を、Niが47.9質量%、Crが47.8質量%、Cr/Ni比が質量で1.0、Siが4.1質量%、希土類元素としてのCeは0.17質量%としたこと以外は実施例1と同じ工程で、薄膜抵抗器を得た。得られた薄膜抵抗器を、実施例1と同じ条件で抵抗温度係数と高温における抵抗変化率を測定したところ、抵抗温度係数は4ppm/℃で、高温における抵抗変化率は0.23%が得られた。
(実施例6)
Ni−Cr−Si−希土類元素合金のインゴットの組成を、Niが48.1質量%、Crが47.6質量%、Cr/Ni比が質量で0.99、Siが3.9質量%、希土類元素としてのミッシュメタルは0.42質量%としたこと以外は実施例1と同じ工程で、薄膜抵抗器を得た。得られた薄膜抵抗器を、実施例1と同じ条件で抵抗温度係数と高温における抵抗変化率を測定したところ、抵抗温度係数は4ppm/℃で、高温における抵抗変化率は0.22%が得られた。
(実施例7)
Ni−Cr−Si−希土類元素合金のインゴットの組成を、Niが50.3質量%、Crが49.3質量%、Cr/Ni比が質量で0.98、Siが0.3質量%、希土類元素としてのYは0.19質量%としたこと以外は実施例1と同じ工程で、薄膜抵抗器を得た。得られた薄膜抵抗器を、実施例1と同じ条件で抵抗温度係数と高温における抵抗変化率を測定したところ、抵抗温度係数は7ppm/℃で、高温における抵抗変化率は0.21%が得られた。
(比較例1)
Ni−Cr−Si−Alインゴットの組成を、Niが62.1質量%、Crが32.4質量%、Cr/Ni比が質量で0.52、Siが3.1質量%、Alが2.4質量%としたこと以外は実施例1と同じ工程で、薄膜抵抗器を得た。得られた薄膜抵抗器を、実施例1と同じ条件で抵抗温度係数と高温における抵抗変化率を測定したところ、抵抗温度係数は20ppm/℃で、高温における抵抗変化率は0.26%が得られた。
(比較例2)
Ni−Cr−Si合金のインゴットの組成を、Niが48.2質量%、Crが47.6質量%、Cr/Ni比が質量で0.99、Siが4.2質量%にする以外は実施例1と同じ工程で、薄膜抵抗器を得た。得られた薄膜抵抗器を、実施例1と同じ条件で抵抗温度係数と高温における抵抗変化率を測定したところ、抵抗温度係数は5ppm/℃で、高温における抵抗変化率は0.38%が得られた。
(比較例3)
Ni−Cr−Si−希土類元素合金のインゴットの組成を、Niが47.7質量%、Crが47.6質量%、Cr/Ni比が質量で1.0、Siが4.1質量%、希土類元素としてのLaは0.61質量%としたこと以外は実施例1と同じ工程で、薄膜抵抗器を得た。得られた薄膜抵抗器を、実施例1と同じ条件で抵抗温度係数と高温における抵抗変化率を測定したところ、抵抗温度係数は6ppm/℃で、高温における抵抗変化率は0.23%が得られた。本比較例のように、希土類元素が0.5質量%を超えても、コストアップとなるが、格別の効果増大は期待できない。
(比較例4)
Ni−Cr−Si−希土類元素合金のインゴットの組成を、Niが47.7質量%、Crが47.6質量%、Cr/Ni比が質量で1.0、Siが6.2質量%、希土類元素としてのLaは0.61質量%としたこと以外は実施例1と同じ工程で、薄膜抵抗器を得た。得られた薄膜抵抗器を、実施例1と同じ条件で抵抗温度係数と高温における抵抗変化率を測定したところ、抵抗温度係数は−30ppm/℃で、高温における抵抗変化率は0.23%が得られた。
(比較例5)
Ni−Cr−希土類元素合金のインゴットの組成を、Niが51.2質量%、Crが48.7質量%、Cr/Ni比が質量で0.95、希土類元素としてのYは0.09%としたこと以外は実施例1と同じ工程で、薄膜抵抗器を得た。得られた薄膜抵抗器を、実施例1と同じ条件で抵抗温度係数と高温における抵抗変化率を測定したところ、抵抗温度係数は−32ppm/℃で、高温における抵抗変化率は0.76%が得られた。
実施例1〜7の薄膜抵抗器は、いずれも抵抗温度係数が±25ppm/℃の範囲にあり、良好な抵抗温度特性を示した。また、実施例1〜7の薄膜抵抗器は、いずれも抵抗変化率が0.25%以下であり、主な従来技術であるNi−Cr−Al−Si合金系の比較例1と比較して、同等以上の高温安定性を示した。このようにAlを含まないNi−Cr−Si−希土類元素合金の薄膜抵抗器は、精密な精度を要求される電子機器を高温で使用するときに、信頼性が向上する。
Claims (5)
- Si:0.2〜5.0質量%、希土類元素:0.01〜0.5質量%を含み、残部がCrおよびNiからなり、Cr/Ni比が質量で0.15〜1.1である抵抗薄膜。
- 抵抗温度係数が、±25ppm/℃以内であり、かつ、175℃で2000時間保持した場合の高温抵抗変化率が0.25%以下である請求項1に記載の抵抗薄膜。
- 温度200〜500℃で、1〜10時間の条件で熱処理が施された請求項1に記載の抵抗薄膜。
- Si:0.2〜5.0質量%、希土類元素:0.01〜0.5質量%を含み、残部がCrおよびNiからなり、Cr/Ni比が質量で0.15〜1.1である抵抗薄膜形成用のスパッタリングターゲット。
- 請求項4に記載するスパッタリングターゲットを用いて、スパッタリング法により、絶縁基板上に、Si:0,2〜5.0質量%、希土類元素:0.01〜0.1質量%を含み、残部がCrおよびNiからなり、Cr/Ni比が質量で0.15〜1.1である薄膜を形成し、その後、該薄膜が形成された前記基板を大気中において、温度200〜500℃で、1〜10時間の条件で熱処理を行うことを特徴とする抵抗薄膜材料の製造方法。
Priority Applications (3)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP2004108754A JP4895481B2 (ja) | 2004-04-01 | 2004-04-01 | 抵抗薄膜および抵抗薄膜形成用のスパッタリングターゲット |
| CNB2004100900571A CN1321206C (zh) | 2003-11-04 | 2004-11-01 | 金属电阻材料、溅射靶材、电阻薄膜及其制造方法 |
| TW93133312A TWI250218B (en) | 2003-11-04 | 2004-11-02 | Metallic resistance material, sputtering target, resistance thin film, and method for making the resistance thin film |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP2004108754A JP4895481B2 (ja) | 2004-04-01 | 2004-04-01 | 抵抗薄膜および抵抗薄膜形成用のスパッタリングターゲット |
Publications (3)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JP2005294612A JP2005294612A (ja) | 2005-10-20 |
| JP2005294612A5 true JP2005294612A5 (ja) | 2006-11-16 |
| JP4895481B2 JP4895481B2 (ja) | 2012-03-14 |
Family
ID=35327193
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP2004108754A Expired - Lifetime JP4895481B2 (ja) | 2003-11-04 | 2004-04-01 | 抵抗薄膜および抵抗薄膜形成用のスパッタリングターゲット |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JP4895481B2 (ja) |
Families Citing this family (3)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| US10427277B2 (en) | 2011-04-05 | 2019-10-01 | Ingersoll-Rand Company | Impact wrench having dynamically tuned drive components and method thereof |
| CN106575555B (zh) | 2014-08-18 | 2018-11-23 | 株式会社村田制作所 | 电子部件以及电子部件的制造方法 |
| CN106435478A (zh) * | 2016-07-01 | 2017-02-22 | 中国计量大学 | 一种低电阻温度系数镍铬硅薄膜的制备方法 |
-
2004
- 2004-04-01 JP JP2004108754A patent/JP4895481B2/ja not_active Expired - Lifetime
Similar Documents
| Publication | Publication Date | Title |
|---|---|---|
| JP4436064B2 (ja) | サーミスタ用材料及びその製造方法 | |
| JPH10270201A (ja) | Cr−N基歪抵抗膜およびその製造法ならびに歪センサ | |
| JPH06158272A (ja) | 抵抗膜および抵抗膜の製造方法 | |
| JP5045804B2 (ja) | 抵抗薄膜形成用スパッタリングターゲット、抵抗薄膜、薄膜抵抗器、およびこれらの製造方法 | |
| JP4895481B2 (ja) | 抵抗薄膜および抵抗薄膜形成用のスパッタリングターゲット | |
| JP3852446B2 (ja) | 抵抗薄膜材料およびこれを用いた抵抗薄膜の製造方法 | |
| JP2005294612A5 (ja) | ||
| JP4042714B2 (ja) | 金属抵抗体材料、スパッタリングターゲットおよび抵抗薄膜 | |
| JP4622946B2 (ja) | 抵抗薄膜材料、抵抗薄膜形成用スパッタリングターゲット、抵抗薄膜、薄膜抵抗器およびその製造方法。 | |
| JP4622522B2 (ja) | 金属抵抗体材料、抵抗薄膜、スパッタリングターゲット、薄膜抵抗器およびその製造方法 | |
| JP4380586B2 (ja) | 薄膜抵抗体およびその製造方法 | |
| TW200523386A (en) | Metallic resistance material, sputtering target, resistance thin flim, and method for making the resistance thin film | |
| JP4775140B2 (ja) | スパッタリングターゲット | |
| JPS60204847A (ja) | 恒電気抵抗合金およびその製造法ならびにその合金を使用したセンサ | |
| JP7609258B2 (ja) | Cr-Si系膜 | |
| JP4742758B2 (ja) | 薄膜抵抗体及びその製造方法 | |
| JPH0681141A (ja) | スパッタリングターゲット | |
| CN118600282B (zh) | 一种高纯度高熵铝合金溅射镀膜材料 | |
| KR20110047145A (ko) | 저항체 재료, 저항 박막 형성용 스퍼터링 타겟, 저항 박막, 박막 저항기 및 이들의 제조방법 | |
| JP7087741B2 (ja) | 抵抗体材料、抵抗薄膜形成用スパッタリングターゲット、抵抗薄膜及び薄膜抵抗器、並びに抵抗薄膜形成用スパッタリングターゲットの製造方法及び抵抗薄膜の製造方法 | |
| KR102486945B1 (ko) | 고순도의 은 스퍼터링 타겟 제조 방법 및 이에 의해 제조된 은 스퍼터링 타겟 | |
| JP4238689B2 (ja) | 金属抵抗体およびその製造方法 | |
| TW202511509A (zh) | 合金薄膜及濺鍍靶 | |
| CN121061160A (zh) | 一种铬硅电阻合金及其制备方法 | |
| JPH0536497B2 (ja) |