JP2005295715A - 固体絶縁導体ユニット、およびその組み立て装置、ならびにその組み立て方法 - Google Patents

固体絶縁導体ユニット、およびその組み立て装置、ならびにその組み立て方法 Download PDF

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Abstract

【課題】 収納パネルに対して簡単かつ精度良く位置決め固定でき、また沿面絶縁性能が高い固体絶縁導体ユニットを提供する。
【解決手段】 本発明に係る固体絶縁導体ユニット10は、導体18を注型絶縁物17で一体的にモールドしてなるもので、当該ユニット10を支持する支持部材16に対向する側の一側面には、支持部材16に当接固定される当接固定面17dが形成されるとともに、この当接固定面17dを除く部分は支持部材16から次第に遠ざかる離間面17eとして形成されている。
【選択図】 図5

Description

本発明は、収納パネル内に断路器、遮断器、回路接続用の導体ユニットなどが配置されているスイッチギヤにおいて、収納パネルに設置される固体絶縁導体ユニット、この固体絶縁導体ユニットの組み立て装置、ならびにその組み立て方法に関する。
一般に、スイッチギヤにおいては、収納パネル内に断路器や遮断器、これらの機器間を電気的に接続するための固体絶縁導体ユニットなどが配置されている。そして、固体絶縁導体ユニットには、母線を接続する母線絶縁導体ユニットや、ケーブルの接続導体を上下選択して接続することが可能な分岐絶縁導体ユニットなどの種類がある。
特に、上記の分岐絶縁導体ユニットには、エポキシ樹脂などでできた絶縁物の内部に導体をモールドし、この導体に交流の3相分のコンタクトを一体的に取り付けたものがある。このような分岐絶縁導体ユニットにおいて、例えば遮断器の接続端子を上記3相分の各コンタクトに整合して噛み合わせるためには、収納パネルを構成するフレームに対して分岐絶縁導体ユニットを予め精度良く位置決め固定しておく必要がある。
しかし、通常、スイッチギヤにおいては、収納パネルのフレームに対して分岐絶縁導体ユニットを位置決め固定する場合の基準位置を設定することが難しい。その対策として、従来、収納パネル内に配置する遮断器それ自身で位置決め調整する手段を設けたものがある(例えば特許文献1参照)。
特開平6−77068号公報
しかしながら、従来のように、収納パネル内へ配置する遮断器それ自身で位置決めを調整する手段を設けたものでは、分岐絶縁導体ユニットの3相分の各コンタクトに遮断器の接続端子が整合して噛み合うように位置決め調整するのに非常に時間がかかり、作業効率が悪かった。
本発明は、上記の課題を解決するためになされたもので、沿面絶縁性能が高い固体絶縁導体ユニット、およびこの固体絶縁導体ユニットを収納パネルに取り付ける際の組み立て作業を容易かつ精度良く行うための固体絶縁導体ユニットの組み立て装置、ならびにその組み立て方法を提供することを目的とする。
上記の目的を達成するために、本発明は、導体を注型絶縁物で一体的にモールドした固体絶縁導体ユニットにおいて、当該ユニットを支持する支持部材に対向する側の一側面には、上記支持部材に当接固定される当接固定面が形成されるとともに、この当接固定面を除く面は上記支持部材から次第に遠ざかる離間面として形成されていることを特徴としている。
また、本発明は、請求項1記載の上記固体絶縁導体ユニットを上記支持部材に取り付けるために使用する組み立て装置として、上記固体絶縁導体ユニットの上記離間面とこの離間面に対向する上記支持部材の側面との間に介在されて両面に当接する位置規制部およびこの位置規制部から延設されて上記支持部材に取り付けられる取付部を有する組立補助部材を備えることを特徴としている。
さらに、本発明は、請求項2記載の組立補助部材を用いて請求項1記載の上記固体絶縁導体ユニットを上記支持部材に固定する組み立て方法として、上記組立補助部材の取付部を上記支持部材に取り付けるステップと、上記組立補助部材の位置規制部に上記固体絶縁導体ユニットの当接固定面を当接させた状態で当該固体絶縁導体ユニットを上記支持部材に固定するステップと、上記固体絶縁導体ユニットに接続導体を接続、固定するステップと、上記接続導体の固定後に上記組立補助部材を取り外すステップと、を含むことを特徴としている。
本発明の固体絶縁導体ユニットによれば、当接ユニットを支持する支持部材に対向する側の一側部は、当接固定面を除く部分が支持部材から次第に遠ざかる離間面として形成されているので、その離間面と支持部材との間に絶縁空間を確保することができる。このため、固定絶縁導体ユニットの沿面絶縁強度を高めることができる。
本発明の固体絶縁導体ユニットの組み立て装置によれば、固体絶縁導体ユニットの当接固定面の面積が小さいために、当接固定面を支持部材に当接固定する際の位置決めと保持とが困難な場合でも、組立補助部材を使用することで固体絶縁導体ユニットが位置規制されるため、支持部材への仮組み立てを容易に行うことができる。
本発明の固体絶縁導体ユニットの組み立て方法によれば、固体絶縁導体ユニットの支持部材への位置決めと保持とを極めて簡単に、かつ精度良く行うことができる。したがって、従来に比較して、固体絶縁導体ユニットの組立作業時間、および固体絶縁導体ユニットの位置決めのための調整時間を大幅に短縮することが可能になる。
実施の形態1.
図1は本発明の実施の形態1におけるスイッチギヤの要部構成を示す縦断面図、図2は図1のA−A線に沿う断面図である。また、図3は分岐絶縁導体ユニットの横フレームへの取り付け状態を示す平面図、図4は図3のB−B線に沿う断面図、図5は図3のC−C線に沿う断面図である。さらに、図6は分岐絶縁導体ユニットの注型絶縁物にモールドされる埋金を示す図である。
この実施の形態1において、スイッチギヤ1は収納パネル2を有し、この収納パネル2には、その内部を上部室2aと下部室2bとに区分する床板3が設けられている。
そして、上部室2a内には、床板3の上に遮断器5が設置され、さらに遮断器5の上方には固体絶縁導体ユニットとして母線6を連結する母線絶縁導体ユニット7、および遮断器5の接続端子や後述の接続導体9を連結する分岐絶縁導体ユニット10が配置されている。
遮断器5は、台車5aに設けた車輪5bによって引き出し可能になっており、遮断器5の遮断部5cは、台車5aに対して昇降可能に構成されている。そして、遮断部5cを上昇させることにより遮断器5の各接続端子が母線絶縁導体ユニット7および分岐絶縁導体ユニット10に設けられている各コンタクトに接続されるようになっている。
一方、下部室2bにはケーブル13が基礎側から内部に引き込まれ、ケーブル端子14、2つの接続導体8,9を介して分岐絶縁導体ユニット10に接続されている。2つの接続導体8,9の内、下側の接続導体8は、下部室2b内に取り付けた碍子15を介して強固に保持されている。また、他方の接続導体9は、導電性の丸棒の外周を絶縁したものであり、床板3を上下に貫通して設けられており、その上下の各端部が分岐絶縁導体ユニット10と接続導体8にそれぞれボルトで強固に接続されている。
分岐絶縁導体ユニット10は、収納パネル2を構成する支持部材としての横フレーム16に取り付けられている。そして、この分岐絶縁導体ユニット10は、エポキシ樹脂等でできた注型絶縁物17の内部に3相分の導体18がモールドされている。また、注型絶縁物17の3箇所には、上下に対向した差込穴17a,17b、およびこれらの差込穴17a,17bに隣接した差込穴17cがそれぞれ形成されており、下方に開口した一方の差込穴17aには前述の接続導体9の一端が差し込まれて導体18にボルトで固定され、また他方の差込穴17cには遮断器5の接続端子が差し込まれて導体18に設けたコンタクト18aに接続されている。
また、分岐絶縁導体ユニット10の注型絶縁物17の横フレーム16と対向する側の一側面には、横フレーム16に当接固定される当接固定面17dが形成されるとともに、この当接固定面17dを除く面は横フレーム16から次第に遠ざかる方向に傾斜した離間面17eとして形成されている。さらに、注型絶縁物17には左右2箇所に当該ユニット10取付用の埋金21が一体にモールドされており、各埋金21にはネジ止め用の上下一対の雌ネジ部21aが形成されていて、各雌ネジ部21aが注型絶縁物17の当接固定面17dに露出している。
横フレーム16の分岐絶縁導体ユニット10の当接固定面17dと対向する側部には、埋金21の各雌ネジ部21aに対応してネジ挿通穴(図示せず)が予め形成されており、このネジ挿通用穴を通してネジ22を差し込んで雌メジ部21aに螺合することで、分岐絶縁導体ユニット10が横フレーム16に固定されている。また、横フレーム16の上部および下部の長手方向に沿う2箇所には、後述の挟込治具26,27を固定するためのネジ孔16bが形成されている。
したがって、分岐絶縁導体ユニット10は、注型絶縁物17の当接固定面17dと埋金21のみが横フレーム16の側面に当接しており、注型絶縁物17に設けられた埋金21とこれに螺合されたネジ22により横フレーム16に固定されている。この状態において、注型絶縁物17の離間面17eと横フレーム16の外側面16aとの間には末広がり状の絶縁空間23が確保されているため、分岐絶縁導体ユニット10の沿面絶縁強度を高めることができ、スイッチギヤ1をコンパクトに構成するのに役立っている。なお、母線絶縁導体ユニット7についても注型絶縁物が岐絶縁導体ユニット10のものと略同じ構成となっているので、沿面絶縁強度を高めることができる。
また、分岐絶縁導体ユニット10は、上記のようして横フレーム16にネジ22で固定保持されるとともに、遮断器5の接続端子との接続および接続導体9との接続により、組み立てが完了した後は、後述する挟込治具26,27を取り外した場合でも取り付け位置がずれることはなく、確実強固にその位置に保持される。
図7は組み立て装置を用いて分岐絶縁導体ユニット10を横フレーム16に取り付ける状態の平面図、図8は図7のD−D線の沿う断面図、図9は図7のE−E線に沿う断面図である。
分岐絶縁導体ユニット10を横フレーム16に位置決め固定するために使用する組み立て装置25は、横フレーム16を挟持する上下一対の挟込治具26,27を備える。各挟込治具26,27は、特許請求の範囲における組立補助部材に相当するもので、互いに直交配置された位置規制部26a,27aと取付部26b,27bとによって断面略L字形に形成されている。そして、位置規制部26a,27aは、分岐絶縁導体ユニット10の離間面17eと横フレーム16の外側面16aとの間に介在されて両面17e,16aに当接するように先細り状に形成されており、この位置規制部26a,27aには各埋金21の位置に対応してU字形をしたネジ挿入用の切り込み26c,27cが形成されている。また、取付部26b,27bには、横フレーム16に設けた2つのネジ孔に対応した位置に取付穴(図示せず)がそれぞれ形成されている。
次に、上記構成の組み立て装置25を用いて、収納パネル2の横フレーム16に対して分岐絶縁導体ユニット10を位置決め固定する場合の組み立て手順について説明する。
まず、横フレーム16の各ネジ孔16bに各挟込治具26,27の取付穴が合致するように挟込治具26,27を設置した後、ボルト29を用いて各挟込治具26,27の各取付部26b,27bを横フレーム16に固定する。
次に、分岐絶縁導体ユニット10の注型絶縁物17の離間面17eを各挟込治具26,27の位置規制部26a,27aの側面に押し当てつつ、埋金21の雌ネジ部21aが挟込治具26,27の切り込み26c,27cを通して横フレーム8のネジ挿通用穴に臨むようにする。そして、ネジ22を雌メジ部21aに螺合することで、分岐絶縁導体ユニット10を横フレーム16に固定する。
その際、各挟込治具26,27の位置規制部26a,27aが分岐絶縁導体ユニット10の離間面17eと横フレーム16の外側面16aとの間に介在されて両面17e,16aに当接するため、分岐絶縁導体ユニット10の重量が比較的大きく、また、当接固定面17eの横フレーム16に対する接触面積が小さい場合でも、締結作業時に分岐絶縁導体ユニット10が不要な横振れを起こすことなく容易に横フレーム16に対して精度良く位置決め固定することができる。
このようにして、分岐絶縁導体ユニット10を横フレーム16に固定した後は、差込穴17aに前述の接続導体9の一端が差し込まれてボルトで固定され、また、遮断器5の遮断部5cを上昇させることによりその接続端子が分岐絶縁導体ユニット10の導体18に接続される。
次に、ボルト29を緩めて上下の各挟込治具26,27を横フレーム16から取り外す。各挟込治具26,27を横フレーム16から取り外した場合でも、分岐絶縁導体ユニット10は横フレーム16、遮断器5の接続端子、および接続導体9により支持されているため取り付け位置がずれることはなく、確実強固にその位置に保持される。
以上のように、この実施の形態1では、分岐絶縁導体ユニット10の横フレーム16への位置決めと保持とを極めて簡単に、かつ精度良く行うことができるので、従来に比較して、分岐絶縁導体ユニット10の収納パネル2への組立作業時間、および分岐絶縁導体ユニット10の位置決めのための調整時間を大幅に短縮することが可能になる。
上記の実施の形態1では、分岐絶縁導体ユニット10の注型絶縁物17の当接固定面17dは、横フレーム16への接触面積が有る程度の大きさになるように形成されているが、接触面積がさらに小さくて横フレーム16に対して点状に接触するものであってもよい。また、この実施の形態1では、注型絶縁物17の離間面17eは横フレーム16の外側面16aから次第に遠ざかる方向にテーパー状に傾斜するように形成しているが、この離間面17eは、図10(a)に示すように円弧状でもよく、また、図10(b)に示すように階段状のものや、あるいは図10(c)に示すように傾斜面と段差とを組み合わせた形状のものであってもよい。
また、上記の実施の形態1では、分岐絶縁導体ユニット10を横フレーム16に取り付ける際に一対の挟込治具26,27をボルト29で位置決め固定しているが、これに限らず、例えば、図11に示すように、挟込治具26の取付部26aに所定長さを有する位置決め用のアーム30を溶接等によって一体的に固定し、このアーム30の端部にクランプ手段31を設けて組み立て装置を構成することも可能である。
この構成の組み立て装置によれば、挟込治具26のアーム30をクランプ手段31によって収納パネル2の縦フレーム32に固定することで、挟込治具26を簡単に位置決めすることができ、分岐絶縁導体ユニット10の横フレーム16への組み立てがさらに一層容易に行えるようになる。
また、上記の実施の形態1では、分岐絶縁導体ユニット10を収納パネル2に位置決め固定する場合について説明したが、本発明はこれに限るものではなく、母線絶縁導体ユニット7を収納パネル2に精度良く位置決め固定したい場合にも適用することができる。
本発明の実施の形態1におけるスイッチギヤの要部構成を示す縦断面図である。 図1の図1のA−A線に沿う断面図である。 分岐絶縁導体ユニットの横フレームへの取り付け状態を示す平面図である。 図3のB−B線に沿う断面図である。 図3のC−C線に沿う断面図である。 分岐絶縁導体ユニットの注型絶縁物にモールドされる埋金を示す図である。 組み立て装置を用いて分岐絶縁導体ユニットを横フレームに取り付ける状態の平面図である。 図7のD−D線の沿う断面図である。 図7のE−E線に沿う断面図である。 分岐絶縁導体ユニットの変形例を示す正面図である。 分岐絶縁導体ユニットを横フレームに取り付ける場合の組み立て装置の変形例を示す斜視図である。
符号の説明
1 スイッチギヤ、2 収納パネル、5 遮断器、7 母線絶縁導体ユニット、
10 分岐絶縁導体ユニット、16 横フレーム(支持部材)、17 注型絶縁物、
17d 当接固定面、17e 離間面、18 導体、25 組み立て装置、
26,27 挟込治具(組立補助部材)、26a,27a 位置規制部、
26b,27b 取付部。

Claims (3)

  1. 導体を注型絶縁物で一体的にモールドした固体絶縁導体ユニットにおいて、当該ユニットを支持する支持部材に対向する側の一側面には、上記支持部材に当接固定される当接固定面が形成されるとともに、この当接固定面を除く面は上記支持部材から次第に遠ざかる離間面として形成されていることを特徴とする固体絶縁導体ユニット。
  2. 請求項1記載の固体絶縁導体ユニットを上記支持部材に取り付けるために使用される組み立て装置であって、上記固体絶縁導体ユニットの上記離間面とこの離間面に対向する上記支持部材の側面との間に介在されて両面に当接する位置規制部およびこの位置規制部から延設されて上記支持部材に取り付けられる取付部を有する組立補助部材を備えることを特徴とする固体絶縁導体ユニットの組み立て装置。
  3. 請求項2記載の組み立て装置を用いて請求項1記載の固体絶縁導体ユニットを上記支持部材に固定する組み立て方法であって、上記組立補助部材の取付部を上記支持部材に取り付けるステップと、上記組立補助部材の位置規制部に上記固体絶縁導体ユニットの当接固定面を当接させた状態で当該固体絶縁導体ユニットを上記支持部材に固定するステップと、上記固体絶縁導体ユニットに接続導体を接続、固定するステップと、上記接続導体の固定後に上記組立補助部材を取り外すステップと、を含むことを特徴とする固体絶縁導体ユニットの組み立て方法。
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