JP2005297762A - 表示システム - Google Patents

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Abstract

【課題】 車輌の運転席から見て視野障害部材が無かったら見られるであろう画像をその視野障害部材が配置された位置に表示することができる表示システムを提供する。
【解決手段】 運転席3に着座した運転者にとって視野障害部材となる第1及び第2のフロントピラー2a,2bの各車外側の略中央部に、また、運転席3側のルーフRFの前端部に、それぞれ第1、第2及び第3のカメラC1,C2,C3を備えた。また、第1、第2及び第3のカメラC1,C2,C3によって取得された画像データを所望の画像データに編集する制御装置Eを備えた。さらに、第1のフロントピラー2aの室内側に画像データに基づいた画像を表示する第1の表示ディスプレイを、第2のフロントピラー2bの室内側に画像データに基づいた画像を表示する第2の表示ディスプレイを、運転席用サンバイザに画像データに基づいた画像を表示する第3の表示ディスプレイを貼り付けた。
【選択図】 図1

Description

本発明は、表示システムに関する。
通常、車輌の走行時においては、車輌周辺の安全確認を行う必要がある。特に、後退や右左折といったような、車輌の進行方向を変える時においては、運転者は車輌周辺の状況に注意を払う必要がある。しかし、運転席に着座した状態では、車輌に設けられるピラー等といった様々な構成部材により運転者の視野が遮られる。
そこで、例えば、車輌内部のインストルメンタルパネルに表示ディスプレイを設け、その表示ディスプレイに、車輌の後方視界を映し出す表示システムが提案されている。これにより、表示ディスプレイに表示される画像を見ながら操作することで、運転者が後方を直接視認することなく、車輌を後方の所望の位置に移動させることができる(たとえば、特許文献1参照)。
特公平2−36417号公報
しかしながら、上記特許文献1に記載の表示システムでは、運転者に対して、運転席に着座した位置からみて視野障害となる視野障害部材があたかも無いかのように視野障害部材越しの視覚情報を映像としてその視野障害部材自体に映し出すものではない。このため、例えば、右左折をする場合においては、運転席に着座した状態では、車輌に設けられるピラー(特にフロントピラー)により視野が遮られてしまう。このような場合では、運転者は、フロントガラスの方へ身を乗り出したり前後左右に位置を移動させたりすることで、ピラー越しの、即ちピラーが無かったら見られるであろう車輌周辺の状況を視認しなければならないという問題があった。
また、例えば、運転席に着座した状態でその運転者の視野内に太陽光が直接入り込む場合、太陽光を遮るためのサンバイザを使用するが、そのサンバイザによっても運転者の視野が遮られてしまう場合がある。この場合においても、運転者は、フロントガラスの方へ身を乗り出す等して、サンバイザ越しの、即ちサンバイザが無かったら見られるであろう車輌周辺の状況を視認しなければならないという問題があった。
本発明は前記の問題点に鑑みてなされたものであって、その目的は、車輌の運転席から見て視野障害部材が無かったら見られるであろう画像をその視野障害部材が配置された位置に表示することができる表示システムを提供することにある。
本発明における表示システムは、車輌の運転席から見て視野障害となる同車輌に設けられた視野障害部材に設けられた少なくとも1つの表示装置と、外部視野情報を撮像する撮像装置と、前記撮像装置が撮像した外部視野情報のうち、前記運転席から見て少なくとも前記視野障害部材が無かったら見られるであろう画像を前記表示装置に表示させるための制御装置とを備えている。
これによれば、車輌の運転席から見た視野障害部材に、表示装置によって前記視野障害部材が無かったら見られるであろう画像が表示される。
この表示システムにおいて、前記視野障害部材は、フロントピラーであってもよい。
これによれば、車輌の運転席から見たフロントピラーに設けられた表示装置によって前記フロントピラーが無かったら見られるであろう画像が表示される。
この表示システムにおいて、前記視野障害部材は、サンバイザであってもよい。
これによれば、車輌の運転席から見たサンバイザに設けられた表示装置によって前記サンバイザが無かったら見られるであろう画像が表示される。
この表示システムにおいて、前記表示装置は、視野障害部材と脱着可能であってもよい。
これによれば、所望の位置に表示装置を取り付けることで、その取り付けられた位置の視野障害部材が無かったら見られるであろう画像が表示される。
この表示システムにおいて、前記表示装置は、電気光学装置であることが好ましい。
これによれば、前記視野障害部材が無かったら見られるであろう画像が電気光学装置表示される。
この表示システムにおいて、前記電気光学装置は、有機EL表示装置であってもよい。
これによれば、有機EL表示装置は軽量、且つ薄いので、表示装置の取り扱いが容易である。また、有機EL表示装置は広視野角であるので、運転席から見ても容易に車輌周辺の状況を確認することができる。
以下、本発明の表示システムを自動車に搭載した場合に具体化した各実施形態を、図面に基づいて説明する。
(第1実施形態)
図1(a)は、本実施形態の表示システムを搭載した自動車の外観を説明するための要部斜視図であり、図1(b)は、その自動車の上面図である。
図1(a),(b)に示すように、本実施形態の自動車1は、ルーフRFを備え、同ルーフRFが4本のピラー2a,2b,2c,2dによって支持された形態を成す自動車である。
図1(a)に示すように、4本のピラー2a,2b,2c,2dのうち、自動車1の進行方向側(図1(a)中矢印方向側)に備えられたピラー(以下、「フロントピラー」という)2a,2bには、第1及び第2のカメラC1,C2が取り付けられている。即ち、2本のフロントピラー2a,2bのうち、運転席3側(図1(a)中左側)に備えられた第1のフロントピラー2aの略中央部に第1のカメラC1が、また助手席側(図1(a)中右側)に備えられた第2のフロントピラー2bの略中央部に第2のカメラC2が取り付けられている。また、図1(a),(b)に示すように、運転席3側のルーフRFの前端部(フロントガラスFG側)には、第3のカメラC3が取り付けられている。
各第1,第2及び第3のカメラC1,C2,C3は、それぞれ撮像レンズLZを備えている。そして、図1(a)に示すように、第1のカメラC1は、その撮像レンズLZが第1のフロントピラー2aから車外を向くようにして配置され、図1(b)に示すように、運転席3に着座した運転者からみて同フロントピラー2aを介した自動車1の外部視野情報としての右斜め前方方向の車外の領域A1の視覚情報を取得する。また、第2のカメラC2は、その撮像レンズLZが第2のフロントピラー2bから車外を向くようにして配置され、運転席3に着座した運転者からみて同フロントピラー2bを介した自動車1の外部視野情報としての左斜め前方方向の車外の領域A2の視覚情報を取得する。
第3のカメラC3は、その撮像レンズLZが運転席3からみて前方側、即ち自動車1の前進方向側を向くようにして配置されている。そして、図1(b)に示すように、第3のカメラC3は、運転席3に着座した運転者からみて自動車1の前進方向側の外部視野情報としての前方方向の車外の領域A3の視覚情報を取得する。尚、各第1、第2及び第3のカメラC1,C2,C3は、本実施形態においては、それぞれ公知のCCDカメラである。
また、図1(b)に示すように、自動車1には、制御装置Eが備えられている。制御装置Eは、各第1、第2及び第3のカメラC1,C2,C3と配線(図示略)を介して電気的に接続されている。本実施形態の制御装置Eは、自動車1の運転席3の前方に取り付けられたインストルメントパネルPに内蔵されている。
制御装置Eは、各第1、第2及び第3のカメラC1,C2,C3によって撮像された各領域A1,A2,A3の視覚情報に対する画像データG1,G2,G3を取り込み(図5参照)、その取り込んだ画像データG1,G2,G3に基づいて編集された画像データS1,S2,S3を出力する装置である。
さらに、自動車1の室内であって、運転席3の近傍の所定の位置には、表示コントローラCONTが設けられている。表示コントローラCONTは、各第1、第2及び第3のカメラC1,C2,C3によって撮像された画像データG1,G2,G3を編集するためのものである。
図2は、自動車1の室内を示す。図2に示すように、ルーフRFの前端部と、第1及び第2のフロントピラー2a,2bとによって前記フロントガラスFGが取着されている。前記第1のフロントピラー2aは、フロントガラスFGと運転席3側の第1のウィンドウガラスSG1との間に設けられており、運転席3(図1(b)参照)に着座した運転者にとっては右斜め前方方向の視野に対する視野障害部材となる。同様に、第2のフロントピラー2bは、フロントガラスFGと助手席側の第2のウィンドウガラスSG2との間に設けられており、運転席3に着座した運転者にとっては、左斜め前方方向の視野に対する視野障害部材となる。
また、図2に示すように、第1のフロントピラー2aの室内側側面3aには薄型の第1の表示ディスプレイD1が貼り付けられている。つまり、第1の表示ディスプレイD1は、第1のフロントピラー2aの車外側略中央部に取り付けられた前記第1のカメラC1と対向する位置に貼り付けられている。第1の表示ディスプレイD1は、制御装置E(図1(b)参照)から出力される画像データS1に基づいた画像を表示する。
これにより、第1の表示ディスプレイD1は、運転席3から見て第1のフロントピラー2aが無かったら見られるであろう同第1のフロントピラー2a越しの車外の視野情報を画像として表示する。
一方、第2のフロントピラー2bの室内側側面3bには薄型の第2の表示ディスプレイD2が貼り付けられている。第2の表示ディスプレイD2は、第2のフロントピラー2bの車外側略中央部に取り付けられた第2のカメラC2と対向する位置に貼り付けられている。第2の表示ディスプレイD2は、制御装置Eから出力される画像データS2に基づいた画像を表示する。
これにより、第2の表示ディスプレイD2は、運転席3から見て第2のフロントピラー2bが無かったら見られるであろう同第2のフロントピラー2b越しの車外の視野情報を画像として表示する。
また、室内の前端部の略中央には、ルームライト4や該ルームライト4の点灯・消灯切り替えのための操作スイッチ5といった各種部材が配設された操作パネル部6が固定されている。また、室内の前端部の略中央近傍のフロントガラスFG上にはルームミラーMが取り付けられている。操作パネル部6の運転席3側(図2において右側)には、運転席用サンバイザ7が配置され、また、助手席側(図2において左側)には、助手席用サンバイザ8が配置されている。
運転席用サンバイザ7は、室内の所定の位置に設けられ第1のフロントピラー2a側から操作パネル部6側へ突設した支軸9aに連結されている。そして、運転席用サンバイザ7は、同支軸9aを中心としてルーフRF側またはフロントガラスFG側に向くように回動可能に支持されている。
また、助手席用サンバイザ8は、室内の所定の位置に設けられ第2のフロントピラー2b側から操作パネル部6側へ突設した支軸9bに連結されている。そして、助手席用サンバイザ8は、同支軸9bを中心としてルーフRF側またはフロントガラスFG側に向くように回動可能に支持されている。
そして、前記支軸9a,9bを中心として各サンバイザ7,8を回動させて、フロントガラスFG側(即ち、図2中下方側)へ降ろすことによって、本来のサンバイザ機能を発揮することができるようになっている。このように、フロントガラスFGを介して太陽光等の強い輝度を有する光が運転室内に差し込み、それにより運転者の自動車1の前進方向側の視野が遮られるような場合、運転者は、運転席用サンバイザ7をフロントガラスFG側へ降ろすことによって、太陽光等強い輝度を有する光が直接運転者の目に入り込まないようにする。
このような構成を有する前記運転席用サンバイザ7は、その前記支軸9aを中心としてフロントガラスFG側に向くように回動させた際の運転席3側を向く面7a上に膜形状を成す第3の表示ディスプレイD3が貼り付けられている。つまり、第3の表示ディスプレイD3は、ルーフRFの車外側前端部に取り付けられた第3のカメラC3と運転席用サンバイザ7を介して対向する位置に設けられている。第3の表示ディスプレイD3は、制御装置Eから出力される画像データS3に基づいた画像を表示する。
これにより、第3の表示ディスプレイD3は、運転席3から見て運転席用サンバイザ7が無かったら見られるであろう同運転席用サンバイザ7越しの車外の視野情報を画像として表示する。
また、インストルメントパネルP上の運転席3の近傍には、前記表示コントローラCONTが設けられている。表示コントローラCONTは、第1、第2及び第3の調整手段T1,T2,T3を備えている。第1の調整手段T1は第1のカメラC1によって撮像された画像データG1を、第2の調整手段T2は第2のカメラC2によって撮像された画像データG2を、第3の調整手段T3は第3のカメラC3によって撮像された画像データG3を、それぞれ所望の画像データS1,S2,S2に編集させるための調整手段である。
表示コントローラCONTは、例えば、その第1の表示ディスプレイD1上に表示される画像が運転席3に着座した運転者からみて眩しいと感ずる場合や、焦点位置がずれ画像がボケて見える等場合、運転者自らが第1の調整手段T1を操作することで運転者が所望する画像に編集させる。また、同様に、表示コントローラCONTは、その第2及び第3の表示ディスプレイD2,D3上に表示される各画像が運転席3に着座した運転者からみて眩しいと感ずる場合や、焦点位置がずれ画像がボケて見える等場合、運転者自らが第2
及び第3の調整手段T2,T3をそれぞれ操作することで運転者が所望する画像に編集させる。
つまり、第1の表示ディスプレイD1上に表示される画像は、第1のカメラC1によって取得された画像データG1を表示コントローラCONTの第1の調整手段T1によって編集された画像を表示する。また、第2の表示ディスプレイD2上に表示される画像は、第2のカメラC2によって取得された画像データG2を表示コントローラCONTの第2の調整手段T2によって編集された画像を表示する。さらに、第3の表示ディスプレイD3上に表示される画像は、第3のカメラC3によって取得された画像データG3を表示コントローラCONTの第3の調整手段T3によって編集された画像を表示する。
次に、各第1、第2及び第3の表示ディスプレイD1,D2,D3の構成についてその詳細を図3及び図4に従って説明する。尚、第1の表示ディスプレイD1、第2の表示ディスプレイD2及び第3の表示ディスプレイD3は、その形状がそれぞれ異なるだけであり、その構成は全て同じである。従って、以下においては、第1、第2及び第3の表示ディスプレイD1,D2,D3のうち、第1の表示ディスプレイD1についてのみ説明し、他の第2及び第3の表示ディスプレイD2,D3についてはその詳細な説明は省略する。
図3は、第1の表示ディスプレイD1の構成を説明するための図である。
図3に示すように、第1の表示ディスプレイD1は、ディスプレイ部DSと、該ディスプレイ部DSの下側(図3中反Y矢印方向側)に接続されたフレキシブル回路基板FCとから構成されている。ディスプレイ部DSは、その略中央に表示領域Rを、また、表示領域Rを囲む表示領域R以外の領域に非表示領域Qをそれぞれ備えている。
表示領域Rには、図3中X,Y矢印方向にそれぞれ延設された隔壁Bが設けられ、その隔壁Bによって画素形成領域10が升目状に区画形成されている。各画素形成領域10は、1個の赤、緑または青色用有機EL素子ELR,ELG,ELBが形成される領域である。赤、緑または青色用有機EL素子ELR,ELG,ELBは、その各発光層を構成する材料が有機発光材料で構成されたEL素子である。赤色用有機EL素子ELRからは赤色の光が、緑色用有機EL素子ELGからは緑色の光が、青色用有機EL素子ELBからは青色の光がそれぞれ出射される。
表示領域Rには、1行当りm個の赤、緑及び青色用有機EL素子ELR,ELG,ELBがそれぞれn行、また、1列当りn個の赤、緑及び青色用有機EL素子ELR,ELG,ELBがそれぞれm列形成されている。そして、赤、緑及び青色用有機EL素子ELR,ELG,ELBは、それぞれ図3中X矢印方向(行方向)に沿って赤色用有機EL素子ELR→緑色用有機EL素子ELG→青色用有機EL素子ELB→赤色用有機EL素子ELR→…の順に繰り返して配置されている。また、赤、緑及び青色用有機EL素子ELR,ELG,ELBは、それぞれ図3中Y矢印方向(列方向)に沿って同色のEL素子ELR,ELG,ELBが配置されている。そして、図3中X矢印方向に隣接して並んだ赤色用有機EL素子ELR、緑色用有機EL素子ELG及び青色用有機EL素子ELBで1組の画素11を形成している。
非表示領域Qには、表示領域Rを挟むようにして一対の走査線駆動回路12が形成されている。各走査線駆動回路12は、図示しない走査線を介して一行の各色用有機EL素子ELR,ELG,ELB群毎に接続されている。そして、各走査線駆動回路12は、n行ある各色用有機EL素子ELR,ELG,ELB群を1行毎に順次選択する走査信号を出力する回路である。
また、非表示領域Q上には検査回路13が形成されている。検査回路13は、各色用有
機EL素子ELR,ELG,ELBが正常に駆動するか否かを検査するための回路である。
一方、フレキシブル回路基板FC上にはデータ線駆動回路14と制御回路15とが形成されている。データ線駆動回路14は、図示しないデータ線を介して1列の各色用有機EL素子ELR,ELG,ELB毎に接続されている。また、データ線駆動回路14は、図示しない配線を介して前記制御装置Eに接続されている。
データ線駆動回路14は、制御装置Eから出力されたデジタル信号である画像データS1を、その画像データS1の信号レベルに応じた大きさを有するアナログ信号であるデータ信号に変換し、前記データ線へ出力する。このデータ線駆動回路14から出力されるデータ信号は、各色用有機EL素子ELR,ELG,ELBに対応する輝度情報がプログラムされた信号であって、赤、緑及び青色用有機EL素子ELR,ELG,ELBの発光輝度を決定する。
制御回路15は、走査線駆動回路12及び検査回路13と図示しない制御線を介して接続されている。そして、制御回路15は、各回路12,13の駆動を制御するための各種制御信号を生成し、その生成した制御信号を各回路12,13にそれぞれ出力するための回路である。
そして、前記制御回路15から出力される各種制御信号によって走査線駆動回路12が前記走査信号を出力するとともに、前記走査信号のタイミングでデータ線駆動回路14からデータ信号が出力される。このような構成により、赤、緑及び青色用有機EL素子ELR,ELG,ELBは、データ線駆動回路14より出力されたデータ信号に応じた輝度で各色の光を出射し、その結果、表示領域R上に所望の画像が表示される。
図4は、ディスプレイ部DSの図3中a−a線での断面図である。ディスプレイ部DSは、光透過性のあるガラスや高分子フィルムで構成された基板Sを備えている。基板S上には、回路形成層Sbが形成されている。回路形成層Sbには、薄膜トランジスタ16といった各種回路素子が形成されている。この薄膜トランジスタ16は、前記データ線駆動回路14(図3参照)からのデータ信号に応じた駆動電流を制御するためのトランジスタである。また、回路形成層Sbには、前記走査線駆動回路12や検査回路13を構成する回路素子の一部または全部が形成されている。
回路形成層Sb上の略中央には前記表示領域Rが形成されている。表示領域R内の回路形成層Sb上には、それぞれが略矩形状を成した複数個(本実施形態では、3m×3n個)の画素電極17が配置されている。各画素電極17は、透明導電材料で構成されている。透明導電材料としては、例えば、チタン酸化物、酸化珪素がある。透明導電材料としてのチタン酸化物には、インジウム−スズ酸化物(ITO)が挙げられる。また、チタン酸化物、酸化珪素以外の透明導電材料としては、酸化インジウム、酸化亜鉛系アモルファスがある。本実施形態の画素電極17は、チタン酸化物であるインジウム−スズ酸化物で構成されている。
各画素電極17は、回路形成層Sbに形成されたコンタクトホールHを介して対応する薄膜トランジスタ16のドレインまたはソースに電気的に接続されている。画素電極17には、薄膜トランジスタ16から供給される前記駆動電流の電流密度に応じたキャリア(正孔)が供給される。また、前記表示領域R内の回路形成層Sb上には、図4中Z矢印方向にその断面形状が略台形状である前記隔壁Bが配置されている。
隔壁Bは、アクリルやポリイミドといった撥液性を備えた有機物絶縁材料で構成されて
いる。そして、この隔壁Bによって、図4中、その断面が凹状を成した画素形成領域10が複数個(本実施形態では、3m×3n個)区画形成される。画素形成領域10内の各画素電極17上には、本実施形態においては、正孔輸送層18、赤、緑または青色用発光層19R,19G,19Bが配置されている。
正孔輸送層18は、例えばポリチオフェン誘導体、ポリピロール誘導体など、またはそれらのドーピング体といった有機材料で構成されている。正孔輸送層18は、対応する画素電極17から供給されるキャリアを該画素電極17の上層に形成された赤、緑または青色用発光層19R,19G,19Bへ効率良く注入させるための層である。
赤、緑及び青色用発光層19R,19G,19Bは、それぞれ有機材料で構成されている。詳しくは、赤、緑及び青色用発光層19R,19G,19Bは、蛍光あるいは燐光を発光することが可能な公知の有機物発光材料で構成されている。具体的には、(ポリ)フルオレン誘導体(PF)、(ポリ)パラフェニレンビニレン誘導体(PPV)、ポリフェニレン誘導体(PP)、ポリパラフェニレン誘導体(PPP)、ポリビニルカルバゾール(PVK)、ポリチオフェン誘導体、ポリジアルキルフルオレン(PDAF)、ポリフルイオレンベンゾチアジアゾール(PFBT)、ポリアルキルチオフェン(PAT)や、ポリメチルフェニルシラン(PMPS)などのポリシラン系などが好適である。また、これらの高分子材料に、ペリレン系色素、クマリン系色素、ローダミン系色素などの高分子系材料や、ルブレン、ペリレン、9,10−ジフェニルアントラセン、テトラフェニルブタジエン、ナイルレッド、クマリン6、キナクリドン等の低分子材料をドープして用いてもよい。
また、各赤、緑及び青色用発光層19R,19G,19B上には、各正孔輸送層18及び赤、緑及び青色用発光層19R,19G,19Bを介して画素電極17に対向する対向電極としての陰極20が形成されている。この陰極20は、隔壁B上を渡って非表示領域Qの回路形成層Sb上に至るまで形成されている。
陰極20は、光反射性を有する導電性材料で構成されている。陰極20を構成する導電性材料としては、例えば、アルミニウム(Al)、マグネシウム(Mg)、リチウム(Li)、カルシウム(Ca)などの単体材料や、マグネシウム(Mg)−アルミニウム(Al)(Mg:Al=10:1)合金が好適である。また、酸化リチウムLiO/アルミニウム(Al)、フッ化リチウム(LiF)/アルミニウム(Al)、フッ化マグネシウム(Mg)/アルミニウム(Al)といった積層膜であってもよい。
また、陰極20は接地され、自由電子(以下、単に「電子」という)が供給される。そして、陰極20は、その下層に形成された各赤、緑及び青色用発光層19R,19G,19Bへ電子を供給する。
このようにして、画素電極17と、陰極20と、その各画素電極17及び陰極20間に挟持されてなる正孔輸送層18及び赤色用発光層19Rとで前記赤色用有機EL素子ELRが構成される。また、画素電極17と、陰極20と、その各画素電極17及び陰極20間に挟持されてなる正孔輸送層18及び緑色用発光層19Gとで前記緑色用有機EL素子ELGが構成される。同様に、画素電極17と、陰極20と、その各画素電極17及び陰極20間に挟持されてなる正孔輸送層18及び青色用発光層19Bとで前記青色用有機EL素子ELBが構成される。
陰極20の上層には、乾燥した空間Fを介して、絶縁材料よりなる封止部材FBが形成されている。封止部材FBは、陰極20全面を覆うように、その前記回路形成層Sbの外周縁部を接着部として接着されている。
このような構成を有したディスプレイ部DSは、その各赤、緑及び青色用発光層19R,19G,19Bに、正孔輸送層18から画素電極17に供給されたキャリア(正孔)と、陰極20からの電子とがそれぞれ注入され、再結合する。これにより、各赤色用発光層19Rから赤色の光が、各緑色用発光層19Gから緑色の光が、青色用発光層19Bから青色の光が、それぞれキャリア(正孔)の密度に応じた輝度で、即ち、前記駆動電流の電流密度に応じた輝度で発する。
そして、その各赤、緑または青色の光は、図4中反Z矢印方向に沿って正孔輸送層18→画素電極17→回路形成層Sb→基板Sの順に各層を透過して外部へ出射する。このとき、各発光層19R,19G,19Bから陰極20側(図4中Z矢印方向側)へ発せられた各色の光は、陰極20によって基板S側(図4中反Z矢印方向側)へ反射され、基板Sから外部へ出射する。即ち、本実施形態の第1の表示ディスプレイD1は、封止部材FB側に対向する基板S側に所望の画像が表示される、所謂ボトムエミッションタイプの表示ディスプレイである。また、本実施形態の第1の表示ディスプレイD1は、前記したように、その各画素11を構成する発光層19R,19G,19Bが有機材料で構成された有機ELディスプレイである。
そして、前記第1の表示ディスプレイD1の基板S側を第1のフロントピラー2aの室内側側面3aに接するようにして取り付けられる。
同様にして、第2の表示ディスプレイD2は、その基板側を第2のフロントピラー2bの室内側側面3bに接するようにして取り付けられる。また、第3の表示ディスプレイD3は、その基板側を運転席用サンバイザ7の面7aに接するようにして取り付けられる。
このような構成を成した各第1、第2及び第3の表示ディスプレイD1,D2,D3は、前記したように、それぞれ各発光層19R,19G,19Gを構成する材料が有機材料で構成された有機EL表示装置である。従って、表示ディスプレイD1は、その全体形状は図3中Z矢印方向の長さ(厚み)が薄い膜形状を成し、且つ軽量なディスプレイである。また、各第1、第2及び第3の表示ディスプレイD1,D2,D3は、有機EL表示装置であるので広視野角である。
そして、本実施形態の自動車1においては、前記第1、第2及び第3のカメラC1,C2,C3と、制御装置Eと、第1、第2及び第3の表示ディスプレイD1,D2,D3で表示システムが構成される。
次に、このように構成された表示システムの電気的構成について図5に従って説明する。
図5は、表示システムの電気的構成を説明するための図である。図5に示すように、制御装置Eは、中央処理装置(CPU)21、所定の編集プログラム等が予め記憶された読み出し専用メモリ(ROM)22、CPU21の演算結果等を一時的に記憶するためのランダムアクセスメモリ(RAM)23、入力回路24及び出力回路25を備えている。つまり、制御装置Eは、これらCPU21、ROM22、RAM23、入力回路24、及び、出力回路25とをバス26によって接続した論理演算回路として構成されている。
入力回路24は、前述した第1のカメラC1、第2のカメラC2及び第3のカメラC3の各々に図示しない配線を介して電気的に接続されている。入力回路24には各カメラC1,C2,C3にて撮像された画像に対応する画像データG1,G2,G3が入力される。また、入力回路24は、運転席3の近傍の所定の位置に設けられた前記表示コントローラCONTと図示しない配線を介して電気的に接続されている。そして、入力回路24には、前記第1、第2及び第3の調整手段T1,T2,T3を操作することにより生成され
る各信号ST1,ST2,ST3がそれぞれ入力される。
一方、出力回路25は前述した第1の表示ディスプレイD1、第2の表示ディスプレイD2及び第3の表示ディスプレイD3の各々に図示しない配線を介して電気的に接続されている。出力回路25は、CPU21によって算出されたデジタル信号である画像データS1,S2,S3を対応する第1,第2及び第3の表示ディスプレイD1,D2,D3へそれぞれ出力する。
RAM23は、画像データG1,G2,G3を記憶する。また、RAM23は、表示コントローラCONTからの第1、第2及び第3の信号ST1,ST2,ST3に対応するデータ値を記憶する。
ROM22は、RAM23に記憶された第1の信号ST1と第1の画像データG1とを用いて画像データS1を算出するためのプログラムが記憶されている。同様に、ROM22は、RAM23に記憶された第2の信号ST2と第2の画像データG2とを用いて画像データS2を算出するためのプログラムが記憶されている。また、同様に、RAM23に記憶された第3の信号ST3と第3の画像データG3とを用いて画像データS3を算出するためのプログラムが記憶されている。
さらに、ROM22は、算出結果である画像データS1,S2,S3をそれぞれ出力回路25へ出力させるためのプログラムが記憶されている。
CPU21は、ROM22に記憶された各種プログラムに従ってRAM23に記憶された各画像データG1,G2,G3及び各信号ST1,ST2,ST3のデータ値とを用いて演算したり、算出された結果の画像データS1,S2,S3をそれぞれ出力回路25へ出力したりする。
次に、前記のように構成された表示システムの作用を図6及び図7に従って説明する。
図6は、前記自動車1が第1のライン30Rと第2のライン30Lとで区画された車線31上を走行している状態を示す上面図である。図1に示すように、自動車1の前方には、他の自動車32が走行している。
図7は、前記自動車1の室内から前方の自動車32が見える状態を示す図である。図7に示すように、その第1のフロントピラー2aに貼り付けられた第1の表示ディスプレイD1上には、第1のフロントピラー2aが無かったら見られるであろう車外の視野情報が表示されている。また、その第2のフロントピラー2bに貼り付けられた第2の表示ディスプレイD2上には、第2のフロントピラー2bが無かったら見られるであろう車外の視野情報が表示されている。さらに、その運転席用サンバイザ7に貼り付けられた第3の表示ディスプレイD3上には、運転席用サンバイザ7が無かったら見られるであろう車外の視野情報が表示されている。
これにより、運転席3(図1(b)参照)に着座した運転者は、従来の表示システムが設けられていない自動車と乗り比べてみて、あたかも第1及び第2のフロントピラー2a,2b及び運転席用サンバイザ7が無いような広い視野をもって運転できる。従って、運転者は、運転席3側から第1及び第2のフロントピラー2a,2b越しの、また、運転席用サンバイザ7越しの自動車1の車外の状況をフロントガラスFGの方へ身を乗り出したり前後左右に位置を移動させたりすることなく視認することが可能となる。
また、各第1、第2及び第3の表示ディスプレイD1,D2,D3は、広視野角である有機EL表示装置であるので、運転席から見ても容易に車輌周辺の状況を確認することが可能となる。
尚、特許請求の範囲に記載の撮像装置は、本実施形態においては、第1、第2または第3のカメラC1,C2,C3に対応している。特許請求の範囲に記載の表示装置及び有機EL表示装置は、本実施形態においては、第1、第2または第3の表示ディスプレイD1,D2,D3に対応している。特許請求の範囲に記載の車輌は、本実施形態においては、自動車1に対応している。特許請求の範囲に記載の視野障害部材は、本実施形態においては、第1のフロントピラー2a、第2のフロントピラー2bまたは運転席用サンバイザ7に対応している。
上記したように、本実施形態によれば、以下の効果を有する。
(1)本実施形態によれば、運転席3に着座した運転者にとって視野障害部材となる第1のフロントピラー2aの車外側の略中央部に、運転席3に着座した運転者から同フロントピラー2aを介した車外の領域A1の視覚情報を取得する第1のカメラC1を備えた。また、第1のカメラC1によって取得された画像データG1を所望の画像データS1に編集する制御装置Eを備えた。さらに、第1のフロントピラー2aの室内側に画像データS1に基づいた画像を表示する第1の表示ディスプレイD1を貼り付けた。
従って、運転者は、運転席3から見て第1のフロントピラー2aが無かったら見られるであろう同第1のフロントピラー2a越しの車外の視野情報を視認することができる。
(2)本実施形態によれば、運転席3に着座した運転者にとって視野障害部材となる第2のフロントピラー2bの車外側の略中央部に、運転席3に着座した運転者から同フロントピラー2bを介した車外の領域A2の視覚情報を取得する第2のカメラC2を備えた。また、第2のカメラC2によって取得された画像データG2を所望の画像データS2に編集する制御装置Eを備えた。さらに、第2のフロントピラー2bの室内側に画像データS2に基づいた画像を表示する第2の表示ディスプレイD2を貼り付けた。
従って、運転者は、運転席3から見て第2のフロントピラー2bが無かったら見られるであろう同第2のフロントピラー2b越しの車外の視野情報を視認することができる。
(3)本実施形態によれば、運転席3側のルーフRFの前端部に、前方方向の車外の領域A3の視覚情報を取得する第3のカメラC3を備えた。また、第3のカメラC3によって取得された画像データG3を所望の画像データS3に編集する制御装置Eを備えた。さらに、運転席用サンバイザ7の運転席3と対向する面7a上に画像データS3に基づいた画像を表示する第3の表示ディスプレイD3を貼り付けた。
従って、運転者は、運転席3から見て運転席用サンバイザ7が無かったら見られるであろう同運転席用サンバイザ7越しの車外の視野情報を視認することができる。
(4)本実施形態によれば、運転席3に着座した運転者にとって視野障害部材となる第1のフロントピラー2a、第2のフロントピラー2bの車外側の略中央部に、また、運転席3側のルーフRFの前端部に、それぞれ第1、第2及び第3のカメラC1,C2,C3を備えた。また、第1、第2及び第3のカメラC1,C2,C3によって取得された画像データG1,G2,G3を所望の画像データS1,S2,S3に編集する制御装置Eを備えた。さらに、第1のフロントピラー2aの室内側に画像データS1に基づいた画像を表示する第1の表示ディスプレイD1を貼り付けた。また、第2のフロントピラー2bの室内側に画像データS2に基づいた画像を表示する第2の表示ディスプレイD2を、運転席用サンバイザ7の運転席3と対向する面7a上に画像データS3に基づいた画像を表示する第3の表示ディスプレイD3をそれぞれ貼り付けた。
従って、運転者は、運転席3から見て第1のフロントピラー2a、第2のフロントピラー2b及び運転席用サンバイザ7が無かったら見られるであろう車外の視野情報を視認することができる。従って、運転者は広い視野をもって自動車1を運転することができる。
(5)本実施形態によれば、第1、第2及び第3の表示ディスプレイD1,D2,D3は、それぞれ、その各画素11を構成する発光層19R,19G,19Bが有機材料で構成された有機ELディスプレイである。従って、第1、第2及び第3の表示ディスプレイD1,D2,D3を薄型で、かつ軽量にすることができるので、表示ディスプレイを取り付けるためのスペースを特段に考慮する必要はない。
(6)本実施形態によれば、車外の視野情報を表示する表示装置として、広視野角である有機EL表示装置を用いた。この結果、運転席から見ても容易に車輌周辺の状況を確認することができる。
(7)本実施形態によれば、表示コントローラCONTの各第1、第2及び第3の調整手段T1,T2,T3を操作することで第1、第2及び第3のカメラC1,C2,C3が取得した画像データG1,G2,G3を編集し運転者が所望する画像をその表示ディスプレイD1,D2,D3に表示させることができる。
(第2実施形態)
次に、本発明を具体化した第2実施形態を図8に従って説明する。この第2実施形態の表示システムは、カメラが1つであり、且つ制御装置Eから第1、第2及び第3の表示ディスプレイD1,D2,D3への画像データの伝送が無線にて行われるようになっていること以外は全て同じである。従って、同じ構成部材については符号を等しくし、その詳細な説明を省略する。
図8(a)は、第2実施形態の表示システムを搭載した自動車1aの外観を説明するための要部斜視図であり、図8(b)は、その自動車の上面図である。
図8(a)に示すように、本実施形態の自動車1aは、上記第1実施形態のように、所定の方向の領域を撮像する第1、第2及び第3のカメラC1,C2,C3が取り付けられてなく、ルーフRFの前端部の略中央に1つのカメラC4のみが取り付けられている。このカメラC4は、全方位カメラである。即ち、図8(b)に示すように、カメラC4を中心として360°方向の自動車1の車外の領域A4の視覚情報を取得することが可能なカメラである。そして、カメラC4は、その撮像した視覚情報に対応する画像データを図示しない配線を介して制御装置Eaへ出力するようになっている。
また、本実施形態の第1、第2及び第3の表示ディスプレイD1,D2,D3は、それぞれ自動車1の室内の各側と脱着可能な薄型のディスプレイである。
さらに、本実施形態の制御装置Eaは、表示コントローラCONTからの各信号ST1,ST2,ST3に基づいて画像データG1,G2,G3を所望の画像データS1,S2,S3に編集させる他に、第1、第2及び第3の表示ディスプレイD1,D2,D3の取り付け位置を特定することが可能な位置特定手段を備えている。この位置特定手段は、例えば、各第1、第2及び第3の表示ディスプレイD1,D2,D3に、第1、第2及び第3の表示ディスプレイD1,D2,D3毎に異なった周波数を有する電波を発信する発信手段を、また、制御装置Eaに各第1、第2及び第3の表示ディスプレイD1,D2,D3から発信される電波を受信する受信手段を、それぞれ内蔵したもので実現してもよい。制御装置Eaは、各第1、第2及び第3の表示ディスプレイD1,D2,D3から発信される電波を受信し、公知の信号処理を行うことで、第1、第2及び第3の表示ディスプレイD1,D2,D3が車内のどの位置に取り付けられたかを認識することができる。
また、制御装置Eaは、カメラC4によって取得された画像データから第1の表示ディスプレイD1が取り付けられた位置に応じた画像データを切り出し、第1の表示ディスプレイD1へ画像データを電波にて送信する。
詳しくは、制御装置Eaは、まず、前記位置特定手段によって第1の表示ディスプレイD1が自動車1の室内側のどの位置の側壁に取り付けられたかを認識する。そして、制御装置Eaは、その取り付けられた側壁が無かったら見られるであろう車外の視野情報に対
応する画像データを前記画像データG4から切り出す。そして、その切り出した画像データを第1の表示ディスプレイD1へ送信する。
同様に、制御装置Eaは、カメラC4によって取得された画像データG4から第2の表示ディスプレイD2が取り付けられた位置に応じた画像データを切り出し、第2の表示ディスプレイD2へその画像データを電波にて送信する。また、制御装置Eaは、カメラC4によって取得された画像データG4から第3の表示ディスプレイD3が取り付けられた位置に応じた画像データを切り出し、第3の表示ディスプレイD3へその画像データを電波にて送信する。
これにより、第1、第2及び第3の表示ディスプレイD1,D2,D3を所望の位置に取り付けることで、その取り付けられた側壁が無かったら見られるであろう車外の視野情報を対応する第1、第2及び第3の表示ディスプレイD1,D2,D3に表示させることができる。
従って、第1及び第2のフロントピラー2a,2b、及び、運転席用サンバイザ7以外の所望の位置にある視野障害部材越しの車外の視野情報も、その第1、第2及び第3の表示ディスプレイD1,D2,D3上に画像として表示させることができる。
尚、特許請求の範囲に記載の撮像装置は、本実施形態においては、第4のカメラC4に対応している。特許請求の範囲に記載の車輌は、本実施形態においては、自動車1aに対応している。
尚、発明の実施形態は、上記各実施形態に限定されるものではなく、以下のように実施してもよい。
・上記第1及び第2実施形態では、本発明の表示システムを車両として自動車1,1aに搭載したが、自動車以外の他の形態を成したものであってもよい。
・上記第1及び第2実施形態では、表示装置として電気光学装置である有機ELディスプレイであったが、これに限定されるものではなく、要は膜状であってかつ軽量であれば他の電気光学装置であってもよい。例えば、表示装置は、液晶ディスプレイであってもよい。
・上記実施形態では、視野障害部材として、第1及び第2のフロントピラー2a,2b、及び、運転席用サンバイザ7の3つであり、表示装置としてはその各部材に対応した3つの第1、第2及び第3の表示ディスプレイD1,D2,D3であった。視野障害部材としては他の部材であってもよく、また、表示装置は3つ以上であってもよい。
・上記実施形態では、表示装置として薄型の有機ELディスプレイを使用したが、これに限定されるものではなく、膜形状を成す有機ELディスプレイであってもよい。
(a)は、第1実施形態の表示システムを搭載した自動車の外観を説明するための要部斜視図であり、(b)は、その自動車の上面図である。 自動車の室内を示す図である。 第1の表示ディスプレイの構成を説明するための図である。 ディスプレイ部の図3中a−a線での断面図である。 表示システムの電気的構成を説明するための図である。 自動車が第1の車線上を走行している場合の上面図である。 自動車の室内後方から前方を見た場合の図である。 (a)は、第2実施形態の表示システムを搭載した自動車の外観を説明するための要部斜視図であり、(b)は、その自動車の上面図である。
符号の説明
C1,C2,C3,C4…撮像装置としての第1、第2、第3及び第4のカメラ、D1,D2,D3…表示装置または有機EL表示装置としての表示ディスプレイ、E,Ea…制御装置、1…車輌としての自動車1,1a、2a…視野障害部材としての第1のフロントピラー、2b…視野障害部材としての第2のフロントピラー、3…運転席、7…視野障害部材としての運転席用サンバイザ。

Claims (6)

  1. 車輌の運転席から見て視野障害となる同車輌に設けられた視野障害部材に設けられた少なくとも1つの表示装置と、
    外部視野情報を撮像する撮像装置と、
    前記撮像装置が撮像した外部視野情報のうち、前記運転席から見て少なくとも前記視野障害部材が無かったら見られるであろう画像を前記表示装置に表示させるための制御装置とを備えたことを特徴とする表示システム。
  2. 請求項1に記載の表示システムにおいて、
    前記視野障害部材は、フロントピラーであることを特徴とする表示システム。
  3. 請求項1に記載の表示システムにおいて、
    前記視野障害部材は、サンバイザであることを特徴とする表示システム。
  4. 請求項1に記載の表示システムにおいて、
    前記表示装置は、前記視野障害部材と脱着可能であることを特徴とする表示システム。
  5. 請求項1乃至4のいずれか一つに記載の表示システムにおいて、
    前記表示装置は、電気光学装置であることを特徴とする表示システム。
  6. 請求項5に記載の表示システムにおいて、
    前記電気光学装置は、有機EL表示装置であることを特徴とする表示システム。
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