JP2005297870A - シートスライド装置 - Google Patents

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吉己 石原
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Abstract

【課題】 アッパーレール50にレール方向に沿うベルトアンカープレート60を取り付けたシートスライド装置に於いて、過大な荷重がシートベルトに加わった場合でも、アッパーレール50がロアレール10から剥離しないようにする。
【解決手段】 ロアレール10と、該ロアレール10上を摺動するアッパーレール50とを有し、アッパーレール50に、レール方向に沿うベルトアンカープレート60を取り付けたシートスライド装置。ベルトアンカープレート60に対して、レール方向に沿うようにリンフォース70を一体に固定し、リンフォース70とベルトアンカープレート60とにより箱型断面の筒を構成する。
【選択図】 図2

Description

本発明は、車両の床面に固定されるロアレール上に、シートを支持するアッパーレールを摺動可能に設けるとともに、該アッパーレールに、シートベルトのベルトアンカープレートを取り付けて成るシートスライド装置に関する。
車両の床面に固定されるロアレールと、該ロアレールに摺動可能に係合されてシートを支持するアッパーレールとを有し、該アッパーレールにレール方向に沿ってベルトアンカープレートを取り付けたシートスライド装置が提供されている。
ベルトアンカーをアッパーレール側に有し、シートベルトに過大な荷重が加わった時にアッパーレールがロアレールから剥離してしまうことを防止するようにしたシートスライド装置として、下記(1)(2)を挙げることができる。
(1)ロアレールと該ロアレール上を摺動するアッパーレールとにレール方向に沿う係合部を設けるとともに、ベルトアンカーブラケットをアッパーレールに取り付けて成り、ベルトアンカーブラケットに設けたフランジとロアレールの係合部上面との間に微小な隙間を有するようにしたシートスライド装置(特許文献1,参照)。シートベルトに過大な力が加わった時、ベルトアンカーブラケットのフランジでロアレールを押さえて一体化することにより、アッパーレールとロアレールとの剥離を防止している。
(2)前後二つの支持位置で床面上に支持した一対のロアレール上を摺動する一対のアッパーレールによりシートクッションフレームを支持するとともに、該シートクッションフレームの後部にベルトアンカーを固定して成り、シートベルトに過大な力が加わった時のロアレールの最大変形部位が前記二つの支持位置の中間よりも前側となるように、アッパーレールとの係合部より下方のロアレールの断面形状を段階的に変化させたシートスライド装置(特許文献2,参照)。
特開平07−108860号公報。 特開2004−017762号公報。
ベルトアンカーをアッパーレール側に取り付けたシートスライド装置では、過大な所定の荷重をシートベルトに加える評価試験に於いて、アッパーレールがロアレールから剥離しないことが要求される。
ベルトアンカーをアッパーレール側に取り付けたシートスライド装置の一例として、アッパーレールにレール方向に沿って延びるベルトアンカープレートを取り付けたシートスライド装置がある。このシートスライド装置では、評価試験に応じて決まる所定の荷重がシートベルトに加えられた時に、ベルトアンカープレートがレール方向の中央付近で折れ曲がり、これにより、アッパーレールがロアレールから剥離してしまう場合がある。
本発明は、床面上に固定されるロアレールと該ロアレール上を摺動するシート支持用のアッパーレールとを有し、該アッパーレールにレール方向に沿って延びるベルトアンカープレートを取り付けたシートスライド装置に於いて、上記の評価試験でアッパーレールがロアレールから剥離しないようにすることを目的とする。
なお、前記特許文献1は、ベルトアンカーブラケットとそのフランジがアッパーレールの後部に設けられているシートスライド装置に関する剥離防止技術であり、本願の目的とする構成のシートスライド装置に関する技術ではない。
また、前記特許文献2は、断面T字状で該T字の上辺の両側に下垂部を有するロアレールと、該ロアレールの下垂部を外側から包むように係合する係合部を両側に備えたアッパーレールとから成るシートスライド装置に関する剥離防止技術であり、本願の目的とする構成のシートスライド装置に関する技術ではない。
本発明は、下記[1]〜[3]のように構成される。なお、下記[1]〜[3]に於いて、符号は本発明の理解を助けるために付したものであり、本発明の範囲を符号の部材での構成に限定する趣旨ではない。
[1]構成1:
床面に固定されるロアレール10と、該ロアレール10に摺動可能に係合されてシートを支持するアッパーレール50とを有し、該アッパーレール50にレール方向に沿ってベルトアンカープレート60を取り付けて成るシートスライド装置であって、
前記ベルトアンカープレート60にレール方向に沿って一体に固定され、該ベルトアンカープレート60とともに箱型断面の筒を構成する補強部材70を有する、
ことを特徴とするシートスライド装置。
[2]構成2:
請求項1に於いて、
前記アッパーレール50は、前記ベルトアンカープレート60の取付範囲に於いて、前記補強部材70が固定される側へ延設された張出部51と、該張出部51の根元近傍の下方位置に設けられた貫通孔52とを有し、
前記ベルトアンカープレート60は、取付状態で前記アッパーレール50の貫通孔52に対応する部位に貫通孔62を有し、
前記補強部材70は、固定状態で前記アッパーレール50の張出部51に下側から係合する係合部71を有するとともに、該係合部の先端に前記アッパーレール50及びベルトアンカープレート60の貫通孔52,62に対応する突出片72を有し、
前記補強部材70の係合部71を前記アッパーレール50の張出部51の下側から係合させるとともに該係合部71の先端の突出片72を前記アッパーレール50更に前記ベルトアンカープレート60の貫通孔52,62に挿通して突出させた後、該先端部72aを前記ベルトアンカープレート60に溶接して成る、
ことを特徴とするシートスライド装置。
[3]構成3:
構成2に於いて、
前記ベルトアンカープレート60は、前記補強部材70が固定される側へ延設された張出部61を有し、
前記補強部材70は、固定状態で前記ベルトアンカープレート60の張出部61に下側から係合する張出部75を有し、
前記補強部材70の張出部75と前記ベルトアンカープレート60の張出部61を溶接して成る、
ことを特徴とするシートスライド装置。
構成1のシートベルト装置は、床面に固定されるロアレール10と、該ロアレール10に摺動可能に係合されてシートを支持するアッパーレール50とを有し、該アッパーレール50にレール方向に沿ってベルトアンカープレート60を取り付けて成るとともに、該ベルトアンカープレート60にレール方向に沿って一体に固定されて該ベルトアンカープレート60とともに箱型断面の筒を構成する補強部材70を有するため、評価試験に応じて決まる所定の荷重がシートベルトに加えられた時にもベルトアンカープレート60がレール方向の中央付近で折れ曲がることが防止され、アッパーレール50がロアレール10から剥離することも防止される。
構成2のシートベルト装置は、構成1に於いて、前記アッパーレール50は前記ベルトアンカープレート60の取付範囲に於いて前記補強部材70が固定される側へ張り出す張出部51と該張出部51の根元近傍の下方位置に設けられた貫通孔52とを有し、前記ベルトアンカープレート60は取付状態で前記アッパーレール50の貫通孔52に対応する部位に貫通孔62を有し、前記補強部材70は固定状態で前記アッパーレール50の張出部51に下側から係合する係合部71を有するとともに該係合部の先端に前記アッパーレール50及びベルトアンカープレート60の貫通孔52,62に対応する突出片72を有し、前記補強部材70の係合部71を前記アッパーレール50の張出部51の下側から係合させるとともに該係合部71の先端の突出片72を前記アッパーレール50更に前記ベルトアンカープレート60の貫通孔52,62に挿通して突出させた後、該先端部72aを前記ベルトアンカープレート60に溶接して成るため、補強部材70がベルトアンカープレート60とアッパーレール50に更に強固に一体化され、その結果、構成1が持つ効果が更に良好に発揮される。また、補強部材70をアッパーレール50に溶接する必要が無いため、溶接の熱応力でアッパーレール50のレール方向端部に反りが発生することもなく、したがって、その反りに起因してアッパーレール50とロアレール10とにガタツキや異音が発生するという不具合もない。
構成3のシートベルト装置は、構成2に於いて、前記ベルトアンカープレート60は前記補強部材70が固定される側へ延設された張出部61を有し、前記補強部材70は固定状態で前記ベルトアンカープレート60の張出部61に下側から係合する張出部75を有し、前記補強部材70の張出部75と前記ベルトアンカープレート60の張出部61を溶接して成るため、補強部材70がベルトアンカープレート60とアッパーレール50に更に強固に一体化され、その結果、構成2が持つ効果が更に良好に発揮される。
以下、図面を参照して本発明の実施の形態を説明する。
図1は本実施の形態のシートスライド装置をリンフォース(補強部材)70側から見た正面図、図2は図1内a−a線断面図、図3はリンフォース70をアッパーレール50に取り付ける様子を示す斜視図である。
ロアレール10は、車両の床面上に固定される。
ロアレール10は、底部14と、底部14の両側(図2での両側)からそれぞれ上方へ立設された壁部13,13と、両壁部13,13からそれぞれ内側へ延設された天板部12,12と、両天板部12,12からそれぞれ下方へ下垂された下垂部11,11とを有する。なお、図2に於いて左側の下垂部11は、アッパーレール50により回動可能に支持されているロックプレート80の下張出部に所定間隔で設けられているロック孔82に侵入してアッパーレール50をロアレール10に対してロックするためのロック歯として形成されている。ロックプレート80によりアッパーレール50をロアレール10に対してロックする機構は周知であり、本発明の要旨にも関連しないため、本明細書でのこれ以上の説明は省略する。
ロアレール10の底部14上には、複数のコロ(不図示)を下端側に保持するアッパーレール50が、前後方向(図1で左右方向)へ摺動可能に係合されている。
アッパーレール50は、鉛直方向に設けられる壁部53と、壁部53の上縁部分からリンフォース70側(図2で左方)へ張り出すように直角に折り曲げて延設された張出部51と、壁部53の下部から張出部51と反対方向へ直角に折り曲げて延設された底部56と、底部56の先端縁から上方へ折り曲げて延設された上立部57とを有する。また、アッパーレール50には、リンフォース70の複数の突出片72,72,,,が挿通される複数の貫通孔52,52,,,が、前記張出部51の根元近傍の下方位置に、レール方向に沿って間欠的に設けられている。また、アッパーレール50の壁部53には、前記ロックプレート80の上張出部81が通過される貫通孔55が設けられている。
アッパーレール50の壁部53の上縁部付近には、ベルトアンカープレート60の壁部63の下縁部付近が、不図示のリベットで固定されている。なお、リベットは、レール方向(前後方向;図1で左右方向)の4箇所(不図示)に用いられている。
ベルトアンカープレート60は、上記の如く、ベルトアンカープレート60の壁部63がアッパーレール50の壁部53にリベットで固定されているため、ベルトアンカープレート60の壁部63もまた、鉛直方向に設けられることとなる。この壁部63の上縁部分から、リンフォース70側(図2で左方)へ張り出すようにして、張出部61が直角に折り曲げて延設されている。また、ベルトアンカープレート60には、リンフォース70の複数の突出片72,72,,,が挿通される複数の貫通孔62,62,,,が、アッパープレートの複数の貫通孔52,52,,,と同一部位に設けられている。なお、図1内に示す65は、ベルトアンカー位置である。
リンフォース70は、ベルトアンカープレート60及びアッパーレール50に一体に固定されることにより鉛直方向に設けられる壁部73と、壁部73の上縁部分からベルトアンカープレート60側(図2で右方)へ張り出すように直角に折り曲げて延設された張出部75と、壁部73の下縁部分からベルトアンカープレート60側へ張り出すように直角に折り曲げて延設された係合部71と、係合部71の先端の段部71aからベルトアンカープレート60側へ突出された複数の突出片72,72,,,とを有する。リンフォース70のレール方向の長さは、ベルトアンカープレート60のレール方向の直線部(断面形状が変化しない範囲)と略同等であり、該直線部より若干短い。
リンフォース70をベルトアンカープレート60及びアッパーレール50に溶接等で一体に固定する手順を説明する。
リンフォース70の張出部75の上面をベルトアンカープレート60の張出部61の下面に押し当てるとともに、リンフォース70の係合部71の上面をアッパーレール50の張出部51の下面に押し当てる。この時、レール方向(前後方向;図1で左右方向)でのリンフォース70とベルトアンカープレート60(及びアッパーレール50)との相対位置は、リンフォース70の係合部71の先端から延設された複数の突出片72,72,,,を、それぞれ、アッパーレール50の対応する複数の貫通孔52,52,,,に挿通することができ、さらに、ベルトアンカープレート60の対応する複数の貫通孔62,62,,に挿通することができる位置である。
上記のように押し当てた後、リンフォース70の張出部75の上面の露出部分と、ベルトアンカープレート60の張出部61の先端とを溶接する。この溶接部分を、図2にY2として示す。また、リンフォース70の係合部71の先端から延設された複数の突出片72,72,,が、ベルトアンカープレート60の複数の貫通孔62,62,,から突出している部分72a,72a,,,の上面を、それぞれベルトアンカープレート60に溶接する。この溶接部分を、図2にY1として示す。
このようにして、リンフォース70が、ベルトアンカープレート60及びアッパーレール50に一体に固定されて、図2に示すように、リンフォース70とベルトアンカープレート60とにより箱型断面の筒が構成される。このため、評価試験に応じて決まる所定の荷重がシートベルト(不図示)に加えられた時にもベルトアンカープレート60がレール方向の中央付近で折れ曲がることが防止され、アッパーレール50がロアレール10から剥離することも防止される。
また、上記の固定に際しては、リンフォース70とベルトアンカープレート60のみを溶接しているため、アッパーレール50のレール方向の端部に溶接の熱応力に起因する反りが発生せず、したがって、反りに起因するガタツキや異音も生じない。
実施の形態のシートスライド装置をリンフォース70側から見た正面図。 図1のシートスライド装置のa−a線断面図。 リンフォース70をアッパーレール50に取り付ける様子を示す斜視図。
符号の説明
10 ロアレール
11 ロアレール下垂部
12 ロアレール天板部
13 ロアレール壁部
14 ロアレール底部
50 アッパーレール
51 アッパーレールの張出部
52,52,,, アッパーレールの貫通孔
53 アッパーレールの壁部
55 アッパーレルのロックプレート通過孔
56 アッパーレール底部
57 アッパーレール上立部
60 ベルトアンカープレート
61 ベルトアンカープレートの張出部
62,62,,, ベルトアンカープレートの貫通孔
63 ベルトアンカープレートの壁部
65 シートベルトのベルトアンカー位置
70 リンフォース(補強部材)
71 リンフォースの係合部
71a リンフォースの係合部の段部
72,72,,, リンフォースの突出片
72a,72a,,, リンフォースの突出片先端部
73 リンフォースの壁部
75 リンフォースの張出部
80 ロックプレート
82 ロック孔
Y1 溶接部分
Y2 溶接部分

Claims (3)

  1. 床面に固定されるロアレールと、該ロアレールに摺動可能に係合されてシートを支持するアッパーレールとを有し、該アッパーレールにレール方向に沿ってベルトアンカープレートを取り付けて成るシートスライド装置であって、
    前記ベルトアンカープレートにレール方向に沿って一体に固定され、該ベルトアンカープレートとともに箱型断面の筒を構成する補強部材を有する、
    ことを特徴とするシートスライド装置。
  2. 請求項1に於いて、
    前記アッパーレールは、前記ベルトアンカープレートの取付範囲に於いて、前記補強部材が固定される側へ延設された張出部と、該張出部の根元近傍の下方位置に設けられた貫通孔とを有し、
    前記ベルトアンカープレートは、取付状態で前記アッパーレールの貫通孔に対応する部位に貫通孔を有し、
    前記補強部材は、固定状態で前記アッパーレールの張出部に下側から係合する係合部を有するとともに、該係合部の先端に前記アッパーレール及びベルトアンカープレートの貫通孔に対応する突出片を有し、
    前記補強部材の係合部を前記アッパーレールの張出部の下側から係合させるとともに該係合部の先端の突出片を前記アッパーレール更に前記ベルトアンカープレートの貫通孔に挿通して突出させた後、該先端部を前記ベルトアンカープレートに溶接して成る、
    ことを特徴とするシートスライド装置。
  3. 請求項2に於いて、
    前記ベルトアンカープレートは、前記補強部材が固定される側へ延設された張出部を有し、
    前記補強部材は、固定状態で前記ベルトアンカープレートの張出部に下側から係合する張出部を有し、
    前記補強部材の張出部と前記ベルトアンカープレートの張出部を溶接して成る、
    ことを特徴とするシートスライド装置。
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