JP2005306885A - 半透性プラグを備えた浸透投与系 - Google Patents

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Abstract

【課題】 浸透投与系半透性ボディ・アセンブリを組み入れた浸透投与系からの有効剤の投与速度を制御する方法を提供する。
【手段】 液体膨張性浸透剤と有効剤とを保持する内部を有するエンクロージャーを包含し、エンクロージャーの開口中に少なくとも部分的に配置された半透性ボディを有するプラグをも包含する浸透薬物投与系からの有効剤の投与速度を制御する方法であって、下記工程:有効剤の目的投与速度を決定する工程と;有効剤の目的投与速度に対応する、半透性ボディを通る予め定められた液体透過速度を得るサイズである中空内側部分を有するプラグを選択する工程と;プラグをエンクロージャーの開口中に少なくとも部分的に挿入する工程と;浸透薬物投与系を使用環境中に配置する工程;とを含む前記方法。
【選択図】 なし

Description

1.発明の分野
本発明は有効剤を投与するための浸透投与系に関し、さらに詳しくは、半透性ボディ・アセンブリの1つを組み入れた浸透投与系からの有効剤の投与速度を制御する浸透投与系半透性ボディ・アセンブリに関する。
2.関連技術の説明
医学及び獣医学の分野における、例えば薬物のような、有効剤の制御投与は多様な方法によって達成されている。有効剤の制御された持続投与のための1方法は、浸透投与系の使用を必要とする。これらのデバイスは、予め選択された時間又は投与期間にわたって制御された形式で有効剤を放出するために移植されることができる。一般に、浸透投与系は外部環境から液体を吸収して、適当な量の有効剤を放出することによって作用する。
図1は既知の浸透投与系20の横断面図を示す。通常、“浸透ポンプ”と呼ばれる浸透投与系20は、一般に、吸水性(water-attracting)浸透剤24を含有するカプセルの内部に水を選択的に通すことができる半透性部分を有する、ある種のカプセル又はエンクロージャー22を包含する。図1に示した、既知の浸透投与系では、カプセル22の壁はカプセルの内部及び外部のアイテムに対して実質的に不透性であり、プラグ26は半透性部分として作用する。吸水性作用剤24とカプセル外部との容量オスモル濃度の差がカプセルの半透性部分に水を通過させ、次にこれが有効剤23をカプセル22から投与口29を通して投与させる。吸水性作用剤24は患者に投与される有効剤であることができるが;図1に説明した場合のような大抵の場合には、別の浸透剤が特にカプセル22中に水を引き入れるその能力のために用いられる。
別の浸透剤24を用いる場合には、可動な分割要素又はピストン28によってカプセル22内で浸透剤を有効剤23から分離することができる。カプセル22の構造は、浸透剤24が水を吸収して膨張するときに、膨張しないような構造である。浸透剤が膨張するにつれて、典型的に水である液体が浸透によって浸透剤24に侵入する速度と同じ速度で有効剤をオリフィス29から放出させる。有効剤を制御された一定速度で又は変動する速度で又はパルス的形式で投与するように、浸透投与系を設計することができる。
図1に示した既知の浸透投与系20では、浸透剤24として浸透性錠剤が用いられ、カプセル22内に入れられる。それを通して錠剤24とピストン28とを挿入した、カプセル22の開口中に膜プラグ26を配置する。既知の膜プラグ26は典型的にリブ付きの円筒形要素であり、コルクと同じ形式で作用する。これらの膜プラグ26は外部環境からカプセル内部を密封して、典型的に使用環境からある一定の液体分子のみを膜プラグに通してカプセル22の内部中に透過させる。液体が膜プラグ26を通って透過する速度は、浸透剤24が膨張して、投与オリフィス29に通して投与系20から所望の濃度の有効剤23を追い出す速度を制御する。膜プラグ26の透過係数を変えることによって、浸透投与系20からの有効剤の投与速度を制御することができる。
膜プラグ26の透過係数を変えることによって、膜を通る液体透過速度が制御される。高い有効剤投与速度を必要とする浸透投与系は、典型的に、高い透過係数を有する膜プラグを用いる。低い有効剤投与速度を必要とする浸透投与系は、低い透過係数を有する膜プラグを用いる。透過係数は各膜プラグ26に用いられる特定の物質又は物質の組み合わせに依存する。したがって、膜プラグ26を包含する、図1に示した既知浸透投与系20は、所望の有効剤投与速度に対応する透過係数を有する、種々な半透性物質から同じ形態のプラグ26を形成することによって、有効剤23の投与速度を制御することができる。このやり方で種々な投与速度を得ることに関した1つの問題は、異なる所望の有効剤投与速度を有する各系に対して異なる膜材料を用いなければならず、多くの異なる膜材料の購入と、多くの異なる膜プラグ26の製造を必要とすることである。
図1に示した浸透投与デバイスは一貫した、再現可能な有効剤投与速度を生じるが、浸透投与デバイスからの有効剤放出速度を容易に変えることは不可能であり;新たな膜プラグを製造して、各適用のためのデバイスに組み込まなければならない。多くの場合に、浸透投与デバイスからの有効剤放出速度の増減が容易であることが望ましい。例えば、患者が体重過多又は体重不足であるならば、移植されるべき浸透投与デバイスに関して幾つかの薬物の放出速度を増加又は減少しなければならない。さらに、多くの疾患治療計画は有効剤に対する治療反応を最適化するために投与量滴定を必要とし、患者の効能反応に応じて有効剤放出速度を調節することを必要とする。例えば図1に示したデバイスのような、現在の浸透投与デバイスからの有効剤放出速度を容易に調節することは不可能である。
例えば図1に示した浸透投与系のような、膜プラグを用いる多くの浸透投与系は短期間にわたって迅速な投与速度で有効剤を投与しなければならない。これらの既知系は高い透過係数を有する膜材料、即ち、高度な液体吸収半透性物質を用いる。一般に、高い液体吸収性半透性物質は60%より大きい吸水性(water uptake)を有する物質であり、この場合、吸水性%=100x(湿量−乾量)/乾量である。したがって、低吸収性半透性物質は60%以下の吸水率を有する。
高い液体吸収性半透性物質から製造された膜プラグに関連した劇的な問題は、周囲環境からの液体が膜を透過するにつれて、膜プラグ材料が液体を吸収して、膨張する傾向を有することである。このことは、膜プラグが過度に膨張すると、エンクロージャーの壁に力を及ぼすので、問題である。このような力はエンクロージャーを破壊して、エンクロージャーの内部内の有効剤、浸透剤又は他のアイテムを使用環境に漏出させる可能性がある。さらに、膜プラグが系から除去される可能性があり、このことは移植可能な投与系に関しては特に危険である。生体適合性と投与速度の問題とのために、ヒトへの移植に予定された浸透投与系には高い液体吸収性の膜材料を用いなければならず;その結果として、総ての投与段階中に無傷に留まる膜プラグを有する浸透投与系が必要である。
膜プラグがカプセルから除去されないとしても、膜材料が生物学的に不安定であるので、幾らか高い液体吸収性の膜プラグは浸透剤をカプセルから漏出させる。例えば有機ポリマー膜のような、高い透過係数を有する幾つかの半透性膜は生物学的環境において不安定であり、時間が経過するうちに破壊して、カプセル内の流体、結晶又は粉末を使用環境に漏出させる可能性がある。場合によっては、カプセル内の浸透剤が、特にボラスとして放出されるならば、即ち、単独位置において突然に放出されるならば、移植可能な投与系のレシピエントに有害である可能性がある。
高い液体吸収性の膜プラグが投与系カプセル内で無傷に留まり、使用環境からカプセルの内部を密封することを保証するために、一部の浸透投与系はこのような高い液体吸収性の膜プラグと共ににかわ又は接着剤を用いて、カプセルを漏出から防止し、膜プラグが適所に留まることを保証している。膜プラグに接着剤を塗布することは、製造工程を追加し、費用を高めることの他に、透過速度に影響を与え、問題である。
これらの高い吸収性の膜プラグに関連したさらに他の問題は、膜プラグが半径方向に膨張するときにエンクロージャー壁に及ぼされる大きい力に耐えるために、浸透投与系のエンクロージャーを充分に丈夫に製造しなければならないことである。
現在の浸透投与系膜プラグに関連した、上記で確認された問題のために、有効剤を浸透投与系から種々な所望の投与速度で投与することは費用がかかり、かつ困難である。既知の膜プラグ設計は、特定の有効剤投与速度を必要とする各適用のために異なる材料の膜プラグを選択することによって、膜の透過速度と浸透投与系の有効剤投与速度とを調節する。さらに、現在の高い液体吸収性の膜プラグは除去されるか又は漏出を生じる恐れがあり、生物学的環境において不安定であり、投与カプセルの内部内のアイテムを使用環境に有害に漏出させる可能性がある。既知膜プラグを有する現在の浸透薬物投与系に関連した、これらの問題は、解決の必要性を生じている。
発明の概要
本発明の1つの目的は、半透性ボディ・アセンブリの半透性ボディ内の中空内側部分又はくぼみの大きさを変えることによって、半透性ボディ・アセンブリを通る液体透過速度を制御する浸透投与系半透性ボディ・アセンブリを提供することである。
本発明の他の目的は、半透性ボディ・アセンブリの膜ボディの高い液体吸収性の半透性物質を用いる必要性を減ずる浸透投与系半透性ボディ・アセンブリを提供することである。
本発明の他の目的は、比較的低い透過係数の物質から製造された半透性ボディ物質を通る比較的迅速な液体透過速度を可能にする浸透投与系半透性ボディ・アセンブリを提供することである。
本発明のさらに他の目的は、アセンブリの半透性ボディが1種類の半透性物質から製造されているとしても、調節可能な液体透過速度を有する浸透投与系半透性ボディ・アセンブリを提供することである。
本発明のさらに他の目的は、浸透投与系の内部からの漏出防止を容易にする浸透投与系半透性ボディ・アセンブリを提供することである。
本発明の他の目的は、浸透投与系内のアイテムが使用環境に漏出しないようににかわ又は接着剤を用いる必要性を減ずる浸透投与系半透性ボディ・アセンブリを提供することである。
本発明の他の目的は、本発明による浸透投与系半透性ボディ・アセンブリを組み入れた浸透投与系を提供することである。
本発明のさらに他の目的は、本発明による浸透投与系半透性ボディ・アセンブリを組み入れた浸透投与系からの有効剤の投与速度を制御する方法を提供することである。
本発明の他の目的は、浸透投与系の半透性ボディを通る液体透過速度を変える又は修正する方法を提供することである。
本発明のさらに他の目的は、浸透投与系の半透性ボディを通る液体透過速度を容易に変える方法を提供することである。
本発明のさらに他の目的は、容易に変えることができる液体透過速度を有する半透性ボディを含む浸透系を提供することである。
本発明のさらに他の目的は、浸透投与系が液体使用環境に配置されたときに液体に直接曝露される半透性ボディの表面積を増大することによって、浸透投与系半透性ボディ・アセンブリの半透性ボディを通る液体透過速度を高めることである。
本発明は、浸透投与系からの有効剤の投与速度を調節するための浸透投与系半透性ボディ・アセンブリ又はプラグ;プラグを組み入れた浸透投与系;プラグ付き浸透投与系からの有効剤の投与速度を調節する方法;浸透投与系からの有効剤の投与速度を高めるように浸透投与系の半透性ボディを通る液体透過速度を変える方法;浸透投与系の半透性ボディを通る液体透過速度を変える方法;半透性ボディと液体不透性スリーブとを有する浸透投与系;及び2個の隣接半透性ボディを有する浸透投与系を提供することによって、既知浸透投与系の欠点に対処しようと努力する。浸透投与系が液体使用環境に配置されたときに液体に直接曝露される半透性膜の厚さ及び/又は表面積を変えることによって、本発明の実施態様による浸透投与系の半透性膜を通る種々な液体透過速度が得られる。さらに、同じ透過係数と吸収特性とを有する同じ材料から形成されたプラグから、本発明の実施態様による浸透投与系プラグを通る種々な所望の液体透過速度が得られる。
上記及び他の目的は、半透性ボディを包含する浸透投与系プラグによって達成されることができる。半透性ボディはボディの開口に始まり、半透性ボディ内の深部面に達する内面を有するくぼみと、該深部面の反対側に配置された液体接触面と、該内面の反対側に配置された外面とを含む。外面は使用環境を該ボディが挿入可能である浸透投与系のエンクロージャーの内側から密封するための手段を有する。該ボディはまた、流体表面に対する該深部面の位置によって画定される予め定められたプラグ厚さと、該内面に対する該外面の位置によって画定される予め定められた壁幅とを有する。予め定められたプラグ厚さと予め定められた壁幅の少なくとも一方は半透性ボディを通る液体透過速度を制御する。浸透投与系プラグはさらに、該くぼみ内に配置されたインサートを包含する。
上記及び他の目的は、浸透投与系のエンクロージャーの開口中に少なくとも部分的に配置されうる半透性ボディを包含する浸透投与系プラグによって達成されることができる。半透性ボディは該半透性ボディを通る予め定められた液体透過速度を得るように選択された中空内側部分を包含する。液体透過速度は本発明による浸透投与系からの有効剤の投与速度を制御する。浸透投与プラグはインサートをも包含する。
上記及び他の目的と利点は、開口と投与口とを有するエンクロージャーを包含する浸透投与系によって達成されることができる。エンクロージャーはまた、液体膨張性浸透剤と有効剤とを保持する内部を有する。液体膨張性浸透剤は、周囲環境から液体を吸収し、エンクロージャーからの有効剤の投与速度を生じるためである。浸透投与系は該開口中に少なくとも部分的に配置された半透性ボディを有するプラグを包含する。半透性ボディは半透性ボディを通る予め定められた液体透過速度を得るように選択されたサイズを有する中空内側部分を包含する。液体透過速度は、浸透投与系からの有効剤の投与速度を制御するためである。
上記及び他の目的と利点は、上記浸透投与系プラグを用いる上記浸透薬物投与系からの有効剤の投与速度を制御する方法であって、有効剤の目的投与速度を決定する工程と;有効剤の目的投与速度に対応する、半透性ボディを通る予め定められた液体透過速度を得る大きさの中空内側部分を有するプラグを選択する工程と;プラグをエンクロージャーの開口中に少なくとも部分的に挿入する工程と;
浸透薬物投与系を使用環境中に配置する工程とを含む前記方法によって達成することができる。
上記及び他の目的と利点は、浸透投与系からの有効剤の投与速度を高めるために浸透投与系の半透性ボディを通る液体透過速度を変える方法によって達成することができる。該方法は、液体透過係数と厚さとを有する半透性ボディを製造する工程と;該半透性ボディの該厚さを変えて、該半透性ボディを通る液体透過速度を変える工程とを含む。
上記及び他の目的と利点は、浸透投与系からの有効剤の投与速度を変えるために、半透性ボディ上に液体不透性スリーブを取り付けた該浸透投与系の半透性ボディを通る液体透過速度を変える方法によって達成することができる。該方法は、
該浸透投与系を液体使用環境に配置するときに該液体不透性スリーブを該半透性ボディの外面に沿って移動して、液体に直接曝露される該外面の表面積量を変える工程を含む。
上記及び他の目的と利点は、浸透投与系からの有効剤の投与速度を変えるために、半透性ボディ上に液体不透性スリーブを取り付けた該浸透投与系の半透性ボディを通る液体透過速度を変える方法によって達成することができる。該方法は、
浸透投与系の半透性ボディを通る目的液体透過速度を選択する工程と;該半透性ボディを画定し、前記選択液体透過速度を得るために、相互に隣接関係にある複数個の半透性ボディ要素を用意する工程とを含む。
上記及び他の目的と利点は、有効剤と、周囲環境から液体を吸収して、液体不透性エンクロージャーからの該有効剤の投与を生じるための浸透剤とを保持する内部を有する前記液体不透性エンクロージャーを有する浸透投与系によって達成することができる。半透性ボディは該半透性ボディに通して該浸透剤まで液体を透過させるために、該液体不透性エンクロージャーと液体連絡している。液体不透性スリーブは、該液体不透性エンクロージャーとは分離し、該浸透投与系が液体使用環境に配置されたときに半透性ボディの一部が液体に直接曝露されず、該浸透投与系が液体使用環境に配置されたときに該半透性ボディが液体不透性スリーブによって囲まれず、液体に直接曝露される表面の面積によって画定される曝露表面積を包含するように、該半透性ボディの表面の一部を囲む。
上記及び他の目的と利点は、有効剤と浸透剤とを保持する内部を有するエンクロージャーを包含する浸透投与系によって達成することができる。浸透剤は周囲環境から液体を吸収し、該エンクロージャーからの有効剤の投与を生じるためである。第1半透性ボディは該第1半透性ボディに通して該浸透剤まで液体を透過させるために該エンクロージャーと液体連絡している。第2半透性ボディは第1半透性ボディに隣接し、第1半透性ボディと第2半透性ボディとに通して該浸透剤まで液体を透過させるために該第1半透性ボディと液体連絡している。
上記及び他の目的と利点は、エンクロージャーを有する浸透投与系によって達成することができる。該エンクロージャーは開口と、投与口と、液体膨張性浸透剤及び有効剤を保持する内部とを包含する。液体膨張性浸透剤は、周囲環境から液体を吸収し、該エンクロージャーからの有効剤の投与速度を生じるためである。浸透投与系は半透性ボディを有するプラグを包含する。該プラグは該開口中に少なくとも部分的に配置される。該半透性ボディは、浸透投与系が液体使用環境に配置されたときに、液体に直接曝露される曝露面を有する。該曝露面は円錐形表面を包含する。
本発明を添付図面を参照しながらさらに詳細に説明する、図面において同様な要素は同様な参照数字を有する。
発明の詳細な記載
好ましい実施態様の説明
本発明は一般に、浸透投与系からの有効剤の投与速度を制御するための浸透投与系半透性ボディ・アセンブリに関する。図7、13〜20、25及び28はそれぞれ、本発明によって浸透投与系と協同作用する半透性ボディ・アセンブリを示す。
図2〜6は、本発明の1実施態様による浸透投与系プラグ又は半透性ボディ・アセンブリ30の特徴を説明する。浸透投与系プラグ30は、図7に説明した本発明の1実施態様による例示的な浸透投与系70に関連して説明する。浸透投与系プラグ30の形態は、プラグを通る液体透過速度を示し、これは一般に浸透投与系70からの有効剤の投与速度を制御する。
図2は浸透投与系プラグ30の側面図を示す。プラグ30は半透性ボディ32から形成される。半透性ボディ32は典型的に(但し、必然的にではなく)円筒形の形状であり、密封手段又はプラグの外面38から伸びるリブ34を有する。リブ34はプラグがコルク又はストッパーのように作用するための手段であり、図7に示した浸透投与系70のカプセル又はエンクロージャー71中の開口79を閉鎖して、閉塞する。密封手段34は典型的なリブであることができる、又は例えばねじ山、プラグボディ32の外側密封面とエンクロージャーとの間の気密な締まりばめ、にかわ、接着剤、リッジ、リップ、又はボディ32とエンクロージャー71とを接合させて、漏出を防止する他のデバイスのような、他の形態であることができる。それ故、プラグボディ32はエンクロージャー71の開口79中に少なくとも部分的に挿入されるように予定され、エンクロージャー71の内側から使用環境を密封するための手段34は、透過液体以外の、使用環境における液体及び他の物質が浸透投与系に入るのを防止し、投与系の内側からの物質が使用環境に漏出又は逃れることも防止する。
上述したように、浸透投与系プラグ30は、半透性物質から形成される半透性ボディ32から製造される。ボディ32の半透性物質は液体、特に水を外部使用環境からカプセル又はエンクロージャー71中に通して、浸透剤78を膨張させる。しかし、半透性ボディ32を形成する半透性物質はカプセル内の物質と、流体環境内の他の成分とに対して大体不透性である。半透性ボディ32に適した半透性組成物は、当該技術分野で周知であり、その例は米国特許第4,874,388号に開示されており、この特許の全開示は本明細書に援用される。ボディ32を製造することができる、このような半透性物質は、非限定的に、例えばHytrelポリエステルエラストマー(DuPont)、セルロースエステル、セルロースエーテル及びセルロースエステル−エーテル、水フラックス強化(water flux enhanced)エチレン−酢酸ビニルコポリマー、硬質ポリマーに水溶性低分子量化合物をブレンドすることによって製造される半透性物質、及び当該技術分野で周知の、他の半透性物質を包含する。上記セルロースポリマーは無水グルコース単位上に0より大きく3まで(3を含む)の置換度(D.S.)を有する。“置換度”又は“D.S.”は、置換基によって置換される、セルロースポリマーを含めた無水グルコース単位上に初めから存在するヒドロキシル基の平均数を意味する。代表的な物質は、非限定的に、セルロースアクリレート、セルロースジアセテート、セルローストリアセテート、モノ−、ジ−及びトリセルロースアルカニレート、モノ−、ジ−及びトリセルロースアロイレート等を包含する。典型的なセルロースポリマーは、1までのD.S.と21%までのアセチル含量とを有するセルロースアセテート;1〜2のD.S.と21%〜35%のアセチル含量とを有するセルロースアセテート;2〜3のD.S.と35%〜44.8%のアセチル含量とを有するセルロースアセテート等を包含する。さらに特定のセルロースポリマーは、1.8のD.S.と39.2%〜45%のプロピオニル含量と2.8%〜5.4%のヒドロキシル基とを有するセルロースプロピオネート;1.8のD.S.と13%〜15%のアセチル含量と34%〜39%のブチリル含量とを有するセルロースアセテートブチレート;2%〜29%のアセチル含量と17%〜53%のブチリル含量と0.5%〜4.7%のヒドロキシル含量とを有するセルロースアセテートブチレート;1.8のD.S.と4%の平均重量%のアセチル含量と51%のブチリル含量とを有するセルロースアセテートブチレート;例えばセルローストリバレレート、セルローストリラウレート、セルローストリパルミテート、セルローストリスクシネート及びセルローストリオクタノエートのような、2.9〜3のD.S.を有するセルローストリアシレート;例えばセルロースジスクシネート、セルロースジパルミテート、セルロースジオクタノエート、セルロースジペンテートのような、2.2〜2.6のD.S.を有するセルロースジアシレート;例えばセルロースアセテートブチレートとセルロース、セルロースアセテート等のような、セルロースのコエステルから成る群から選択された物質を包含する。
ボディ32のための他の材料は、ポリウレタン、ポリエーテルブロックアミド(PEBAX、ELF ATOCHEM社から商業的に入手可能)、例えばエチレンビニルアルコール(EVA)のような,ある程度の親水性を有する射出成形可能な熱可塑性ポリマーである。一般に、ボディ32は1%〜80%の範囲の吸水性、好ましくは60%未満、但し、より好ましくは50%未満の吸水性を有する半透性物質から製造される。半透性ボディ32の組成物は例えば水及び生物学的液体のような外部液体の通過に対して透過性であり、有効剤、オスモポリマー(osmopolymer)、オスマゲント(osmagent)等の通過に対しては実質的に不透性である。
図2と7に示すように、半透性ボディ32の外面38とリブ34とは浸透投与系開口79中への少なくとも部分的な挿入のための意味を有する。プラグ30は
、ボディ32の停止面36がエンクロージャー71の壁に隣接するまで、開口79中に挿入可能である。プラグ30の少なくとも一部がエンクロージャー内にあり、密封手段34を有するので、プラグとボディ32との一部のみが使用環境の液体に曝露される。図2〜7に示した本発明の実施態様では、液体接触面48は、浸透投与系が液体使用環境中に配置されるときに、液体に直接曝露される半透性ボディの部分である。従って、図7に示すように、液体接触面48はエンクロージャー71の外面であり、エンクロージャー71内のプラグの表面は一般に、浸透投与系が液体使用環境中に配置されるときに、液体に直接曝露されない。図2に示すように、液体接触面48は好ましくは、鋭利なエッジよりも移植のために受容されやすい、平滑な又は丸みを帯びた角を有する。同様に、長軸方向の中心軸Cを中心に測定した液体接触面48の外径40は、エンクロージャーとボディ32の液体接触面との間の界面が急なエッジ、うね又は鋭利な角を含まないように、浸透投与系のエンクロージャー71の外径にほぼ等しい。
或いは、図12に示す、プラグ又は半透性ボディ・アセンブリ130の代替実施態様によって説明されるように、プラグは停止面36を有する必要がない。プラグ30の利点及び機能の上記及び以下の考察はプラグ130にも該当する。したがって、プラグ130には100だけ増加した、プラグ30に対応する参照数字を割り当てる。プラグ130は以下で考察するように、多くの付加的な特徴と固有の特徴をも包含する。プラグ130は完全な挿入を妨害する停止面又はヘッドを包含しないので、プラグ130を浸透投与系のエンクロージャーの開口中に完全に挿入することができる。プラグ130が浸透投与系のエンクロージャー内に完全に挿入されたときに、円筒形平面又は端面148は、このような浸透投与系が液体使用環境に配置されるときに液体に直接曝露されるので、プラグの液体接触面を画定する。液体接触面が単なる端面148より多くを包含するように、プラグ130を浸透投与系エンクロージャーの開口中に部分的に挿入することもできる。プラグ130は、以下に説明するインサート60と同様な、インサート160を受容する半透性ボディ132を包含する。
図4Aは半透性ボディ32の横断面を示す。半透性ボディ32は中空内側部分又はくぼみ52を包含する。図4Aに示した本発明の実施態様では、くぼみ52は円筒形の形状である。くぼみ52は半透性ボディ32の挿入端部56におけるくぼみによって形成される挿入開口55に始まり、ボディ32の深部面50に達する円筒形状の長軸方向内面54を有する。半透性ボディ32の外面38の全体的円筒形状とくぼみ52の円筒形状とのために、該ボディは、“カップの底”が図4Bに示す予め定められたプラグ厚さtを有し、壁57が予め定められた壁幅wを有する(両方共、以下でさらに説明する)ように、シンブル又はカップ形状である。一般に、半透性ボディ32は中空であるのでカップ形状である、即ち、半透性ボディ32は該半透性ボディ内に中空領域を画定する、キャビティ、ギャップ、スペース又は凹状くぼみを包含する。
図4Aに示すように、予め定められた壁幅wは内面54に対する外面38の位置によって画定され、予め定められたプラグ厚さtは液体接触面48に対する深部面50の位置によって画定される。したがって、半透性ボディ32内の深部面50の深さと、長軸方向中心軸Cからの内面の距離(又はくぼみ52の直径46)とが半透性ボディ32の内部における中空内側部分又はくぼみ52のサイズを決定する。
予め定められた壁幅wと予め定められたプラグ厚さtとが一緒に、半透性ボディの“有効厚さ”Lを画定する。以下で説明するように、半透性ボディの有効厚さLを変えることによって、該ボディを通る液体透過速度を調節することができる;このことは、例えば、本発明による浸透投与系プラグ30を通る種々な所望の液体透過速度が、同じ透過係数と液体吸収特性とを有する同じ材料から形成されたプラグによって得られるので、有利である。このことは、1種類の半透性物質に対してのみ生体適合性試験と毒性試験を行いさえすればよいので、さらに有利である。
理論的には、浸透投与系の半透性膜シートを通る液体透過速度dV/dtは、膜の液体透過係数Pに膜の表面積Aと、浸透剤と膜の他方の側の液体との間の浸透圧差△πとを乗じて、膜シートの厚さLによって除したものに等しい。
dV/dt=PA△π/L
有効剤投与速度dMt/dtは、理論的に、液体透過速度dV/dtに有効剤の濃度Cを乗じたものに等しい。
dMt/dt=dV/dt・C={PA△π/L}・C
膜ボディの表面積Aが一定に維持されるならば、選択された膜材料、浸透剤及び有効剤に関して、膜を通る液体透過速度dV/dtと、有効剤投与速度dMt/dtとは、それぞれ、理論的に膜の厚さLに逆比例する。
したがって、膜シートの厚さLを変えることによって、例えば、液体透過速度を調節することができる。本発明は、例えば典型的なシート膜の理論的厚さLに相当する、半透性プラグボディ32の有効厚さLを変えることによって、膜プラグ30を通る液体透過速度dV/dtを調節する。したがって、くぼみ若しくは中空内側部分52のサイズを変えることによって、又は換言すると、予め定められたプラグ厚さt及び/又は予め定められた壁幅wを変えることによって、浸透投与系プラグ30の半透性ボディ32の有効厚さLを変えることもできる。例えば、
浸透投与系プラグ30の半透性ボディ32の有効厚さLを大きくすることによって、該プラグを通る液体透過速度dV/dtを減ずることができる。プラグ厚さtは膜プラグ30を通る液体透過速度に主として影響を与えるが(図8〜11参照)、壁幅wは同様に液体透過速度に影響を与えるにしても、プラグ厚さtよりも軽度にである。半透性膜ボディ32を通る液体透過速度に対する壁幅wの影響は経験によって容易に判定することができる。
上記やり方で、膜プラグ30を通る液体透過速度dV/dtを調節することができる。このことは、迅速な液体透過速度を有する本発明の浸透投与系プラグ30を形成するために低い液体吸収性の膜材料を用いることができるので、有利である。このような迅速な透過速度は、以前は高い液体吸収性で、恐らく生物学的に不安定であり、時には浸透投与系の内部のアイテムを使用環境に漏出させる膜材料からプラグを形成することによって得られていた。
本発明による浸透投与系プラグ30は、プラグが、以前の膜プラグに比べて測定されたときに比較的低い透過係数を有する半透性物質を用いることができるとしても、比較的短期間にわたって迅速な投与速度での浸透投与系からの有効剤72の投与を可能にする。これらの低い透過係数の膜材料は高い液体吸収特性を有さず、周囲環境からの液体が膜を通して透過するときに、高い吸収性の材料ほど劇的に膨張しない。したがって、迅速な液体透過速度のための大きさの中空内側部分52を包含する浸透投与プラグ30は過度に膨張せず、カプセルからクリープしない、又は浸透剤をカプセルから漏出させない。さらに、浸透投与プラグ30は、生物学的環境において安定であり、時間の経過中に有意に破壊しない材料から製造されることができ、カプセル内部の流体、結晶又は粉末を使用環境に漏出させることができる。
本発明は、一般に低い吸収性材料から製造された、浸透投与系エンクロージャーに気密に嵌合しうるプラグ30から高い液体透過速度を得させるので、プラグは構造的に剛性であり、高い吸収性かつ膨張性膜プラグを無傷に維持するために通常必要な、にかわ又は接着剤は不必要である。
浸透投与系プラグ30の有効厚さLを制御することの他の重要な利点は、設定された透過係数を有する同じ半透性物質から種々な液体透過速度が得られることである。異なる所望の有効剤投与速度を有する系毎に異なる膜材料を用いる必要はなく、生体適合性試験と毒性試験とは1種類の半透性物質に対して行いさえすればよい。
図4Aと4Bに示した中空内側部分又はくぼみ52は円筒形であり、くぼみ直径46を有する。くぼみ直径46を大きくすることによって、予め定められた壁幅wは減少する。くぼみ52の円筒形状の形態が好ましいが、他の形態のくぼみも本発明の範囲内に入る。例えば、中空内側部分又はくぼみ52は方形、長方形、八角形、三角形、楕円形、半円形、又は円形であることができる。同様に、中空内側部分52は半透性ボディ32の内部の一連の又は複数個のくぼみ、管、スロット又はギャップであることができる。上記及び他の形態の総てが、本発明によって意図されるように、半透性ボディ32の有効厚さLを調節するように機能すると考えられる。
半透性ボディ32は好ましくは射出成形される。しかし、異なるプロセスによっても半透性ボディを形成することができる。例えば、半透性ボディを押出成形、
反応射出成形、回転成形、熱成形、圧縮成形及び他の既知キャスティングプロセスによっても製造することができる。エジェクタピン又はコアを用いて、くぼみ52を形成することができ、プラグ30の半透性ボディ32を通る液体透過速度を調節可能に変えるように異なる大きさのくぼみを形成するために異なる長さ及び大きさのエジェクタピン又はコアを容易に変えることができる点で、射出成形が好ましい。さらに、くぼみなしで半透性ボディを形成した後に、半透性ボディ32中にくぼみ52を形成することができる。例えば、半透性物質の円筒形を製造し、より小さい円筒形に切断することができる。その後に、円筒形区分を半透性ボディから取り出して、該ボディ中にくぼみ52を形成することができる。したがって、最初に液体透過係数と厚さとを有する半透性ボディを作製し、次に半透性ボディを通る液体透過速度を変えるように半透性ボディの厚さを変えることによって、半透性ボディ32を通る液体透過速度を変えることができる。
本発明の1実施態様では、半透性ボディ32を射出成形によって形成した。射出成形プロセスに用いた半透性物質はTECOPHILIC HP60D−20であった。上記半透性ボディを形成するために、下記射出成形操作パラメータを用いた。
ノズル温度帯1 183℃ 射出時間 4秒間
ノズル温度帯2 180℃ 保持時間 2秒間
ノズル温度帯3 175℃ クランプ閉鎖時間 20秒間
ノズル温度帯4 170℃ スクリュー速度 430RPM
保持圧力 500PSI 背圧 200PSI
射出圧力 500PSI
図5と6は、本発明による典型的な浸透投与系30又は浸透投与系半透性ボディ・アセンブリ中に含まれるインサート60を説明する。図4Bに示すように、インサート60は円筒形状くぼみ又は中空内側部分52中に挿入するように意図される。図5と6に示した本発明の実施態様では、、該インサートは円筒形状であり、中空内側部分52の形状に一致する。このように形作られた、インサート60は円筒形の円周面66と、平たい上面62と、該上面に対立して配置された平たい接触面64とを有する。インサート60は、中空内側部分52が該インサートを嵌合的に受容するような大きさである。中空内側部分52のくぼみ直径46を大きくすることによって、膜ボディ32の有効厚さLが減少する場合には、大きくなったくぼみ直径46と実質的に一致するようにインサート60の直径も大きくする。同様に、図5と6に示したインサート60の長軸方向長さは、半透性ボディ32内のくぼみ52の深さに実質的に等しい。
インサート60が任意の多様な形状及びサイズであることができ、好ましくは、該インサート60が挿入される中空内側部分52の形状及びサイズに適合することは、理解されるであろう。
半透性ボディ32がエンクロージャー71の内部と密封を生じるのを助成するために、くぼみ52にインサート60を挿入することが好ましい。半透性ボディ32は典型的にフレキシブルでかつ弾性であるので、プラグ30をエンクロージャー71中に挿入した後に、壁57がくぼみ52の内部方向に屈曲する可能性がある。好ましくは硬質のインサート60を、該インサートが嵌合的に受容されるように、くぼみ52の挿入開口55中に挿入することによって、壁57はインサート方向に内側に屈曲せず、外面38とリブ34とによって形成される密封は維持される。
さらに、インサート60が液体に対して透過性であり、半透性ボディ32を通って透過した液体を該インサートに通して浸透投与系70の浸透剤78まで自由に移動させることが好ましい。インサート60を含む半透性ボディ32を通る液体透過速度が該インサートの液体透過性によって実質的に影響されないように、インサート60が半透性膜ボディ32よりも液体に対して大きく透過性であることが好ましい。換言すると、インサート60がくぼみ52中に挿入されたために、半透性ボディ32を通る液体透過速度が顕著に変化すべきではない。インサート60が半透性膜ボディ32よりも液体に対して大きく透過性であることが好ましいので、インサート60は半透性ボディ32を通る液体透過速度に有意な程度には不利な影響を及ぼさない。インサート60を作製する材料は、非限定的に、孔、穴又は液体チャンネルを有して形成される、金属、ガラス及びプラスチックを包含する。インサート60のための好ましい材料は、フリットガラス又は金属、及びマクロ孔質ポリマーである。
本発明によるインサート60は半透性ボディ32とエンクロージャー71との密封を維持するので、密封を生じるために、にかわ又は接着剤は不必要である。
或いは、インサート60をくぼみ52に挿入しなくてもよい。インサート60は密封を維持するので好ましいが、インサート60が不必要である場合が起こりうる。例えば、図示しない本発明の代替実施態様による半透性ボディ32が小さいくぼみ直径46と予め定められた深さとを有する中空内側部分を含むならば、密封を生じるのを助成するためにインサート60は不必要になると考えられる。一般に、予め定められた壁厚さwと半透性ボディ32の構造特徴とが、密封を生じるのを助成するために硬質インサートが必要であるか否かを決定し、これは当該技術分野において周知の実験方法によって判定される。
インサート60が液体に対して不透性又は一部の液体に対して部分的に不透性であり、浸透投与系プラグ30を通る液体透過速度がインサート材料及びインサート形態によって変化することもできる。例えば、半透性ボディ32の透過係数とは異なる透過係数を有する半透性物質からインサートを作製することもできる。
インサート60は浸透剤としても機能することができる。例えば、60%塩化ナトリウムをブレンドしたポリマーから又は硬質構造中に包埋された塩からインサートを作製することができる。このような実施態様では、塩化ナトリウムは“初期”浸透エンジンとして機能して、液体使用環境に挿入時に浸透投与系70からの有効剤の流動開始を助成する。塩化ナトリウムがその浸透能力を失った及び/又は溶解した後に、ポリマー(例えば、孔を有する)がくぼみ52中に留まり、密封の生成を助け、及び/又はエンクロージャー71中への液体の透過速度を部分的に調節する。
図7は、本発明による浸透投与デバイス又は浸透投与系70の実施例を示す。図7に示した形態は浸透投与デバイスの1例であり、本発明を限定するものとみなすべきではない。本発明は一般に、任意の多様な形状を有する、あらゆる浸透投与デバイスと、例えば経口、反芻胃(ruminal)及び移植可能な浸透投与方法のような、任意の多様な方法で投与される、あらゆるこのようなデバイスとに適用可能である。このようなデバイスは溜め、タンク又はプールにも配置することができる。
図7に示すように、プラグ30によって閉塞される開口79を有する細長い、実質的に円筒形のエンクロージャー71を包含する。開口79の反対側のエンクロージャー端部は浸透投与系70から有効剤72を投与するための1個以上の投与口75を有する。細長いエンクロージャー71は、大きさ又は形状の変化なしに浸透剤78の膨張に耐えるほど充分に硬質である材料から形成される。エンクロージャー71は環境中の流体に並びに浸透投与デバイス内に含有される成分に対して実質的に不透性であり、エンクロージャーの不透性材料を通してデバイスの内外へのこのような物質の移動は浸透投与デバイスの機能に不利な影響を実質的に与えないほど低い。
エンクロージャー71内には、投与されるべき有効剤72が存在する。このような有効剤72は例えば酸化防止剤、安定剤、透過促進剤等のような、製薬的に受容されるキャリヤー及び/又は付加的成分を任意に包含することができる。
図7に示した本発明の実施態様は、任意の可動なピストン74を包含する。エンクロージャー71内の浸透剤78は可動なピストン74によって有効剤72から分離されている。エンクロージャー71は浸透剤78を受容する、浸透剤78は図7に示した本発明の実施態様では1個以上の浸透性錠剤である。浸透剤、特に図7に示した本発明の実施態様の浸透性錠剤78は浸透投与デバイスの浸透性流動を駆動する。しかし、浸透剤78は錠剤である必要はない;浸透剤78は他の考えられる形状、組織、密度及びコンシステンシーであることができ、これらもまだ本発明の範囲内である。
用いられる場合の、可動な分離要素又はピストン74はエンクロージャー71内に、エンクロージャー内で長軸方向に沿ってピストンを滑動させる密封式に嵌合する形状である、実質的に円筒形の要素である。ピストン74は不透性弾性材料から形成されるのが好ましく、エンクロージャーの内面と可動な又は滑動する密封を形成する環状のリング形突起部76を包含する。
図7に示すように、浸透投与デバイス70は上記浸透投与系プラグ30を包含し、該プラグはエンクロージャー内に浸透剤78を入れた後にエンクロージャー71の開口79に挿入される。プラグ30は液体を使用環境からエンクロージャー71中に通して、浸透剤78を膨張させる。しかし、上述したように、半透性ボディ32を形成する材料はエンクロージャー内の物質と、使用環境内の他の成分とに対して主として不透性である。
エンクロージャー71のために使用可能である材料は、エンクロージャーが移植中にさらされる応力下又は作用中に発生する圧力による応力下で漏出、亀裂、破壊又は歪みを生じないことを保証するほど充分に丈夫でなければならない。浸透投与系プラグ30は低吸収性膜材料から製造された半透性ボディ32から迅速な液体透過速度が得られることを可能にするので、高吸収性かつ高膨張性膜プラグによって発生する圧力によってエンクロージャー71が破裂する又は裂ける危険性が低下する。
当該技術分野において既知である、化学的に不活性でかつ生体適合性である、天然又は合成材料から、エンクロージャー71を形成することができる。エンクロージャー材料は、例えばチタン又はチタン合金のような、使用後に患者内に留まることができ、エンクロージャー内外の物質に対して主として不透性である非生腐食性材料であることが好ましい。しかし、この代わりに、エンクロージャーの材料は、有効剤の分配後に環境内で生腐食する(bioerode)生腐食性(bioerodible)物質であることもできる。一般に、エンクロージャー71のために好ましい材料はヒトインプラントのために受容される材料である。
一般に、本発明によるエンクロージャー71に適した典型的な構造材料は、非反応性ポリマー又は生体適合性の金属又は合金を包含する。該ポリマーは例えばアクリロニトリル−ブタジエン−スチレンターポリマー等のようなアクリロニトリルポリマー;例えばポリテトラフルオロエチレン、ポリクロロトリフルオロエチレン、テトラフルオロエチレンとヘキサフルオロエチレンとのコポリマーのようなハロゲン化ポリマー;ポリイミド;ポリスルホン;ポリカーボネート;ポリエチレン;ポリプロピレン;ポリ塩化ビニル−アクリルコポリマー;ポリカーボネート−アクリロニトリル−ブタジエン−スチレン;ポリスチレン等を包含する。エンクロージャー71のために有用な金属材料はステンレス鋼、チタン、白金、タンタル、金及びこれらの合金と、金めっきした第1鉄合金、白金めっきした第1鉄合金、コバルト−クロム合金及び窒化チタン被覆ステンレス鋼とを包含する。
一般に、可動な分離要素74に用いるために適した材料は、上記非反応性ポリマーと、例えばポリウレタンとポリアミド、塩素化ゴム、スチレン−ブタジエンゴム及びクロロプレンゴムのような、一般的なエラストマーとを包含する。
浸透性錠剤78によって図7に示した浸透剤は、有効剤の流動を駆動するために用いられる液体吸収性作用剤である。浸透剤はオスマゲント、オスモポリマー、又はこれらの混合物であることができる。オスマゲントのカテゴリーに入る種、即ち、水に溶解性であり、水の浸透流入を駆動する浸透性成分を生じる不揮発性種は広範囲に及ぶ。例は当該技術分野で周知であり、硫酸マグネシウム、塩化マグネシウム、硫酸カリウム、塩化ナトリウム、硫酸ナトリウム、硫酸リチウム、リン酸ナトリウム、リン酸カリウム、d−マンニトール、ソルビトール、イノシトール、尿素、コハク酸マグネシウム、酒石酸、ラフィノース、及び種々な単糖類、オリゴ糖類、例えばスクロース、グルコース、ラクトース、フルクトース及びデキストランのような多糖類、並びにこれらの種々な種のいずれかの混合物を包含する。
オスモポリマーのカテゴリーに入る種は、水との接触時に膨張する親水性ポリマーであり、これらも広範囲に及ぶ。オスモポリマーは植物若しくは動物起源のもの又は合成物質であることができ、オスモポリマーの例は当該技術分野で周知である。例は分子量30,000〜5,000,000のポリ(ヒドロキシ−アルキルメタクリレート)、分子量10,000〜360,000のポリ(ビニルピロリドン)、アニオン及びカチオンヒドロゲル、ポリ電解質錯体、低いアセテート残量を有し、任意にグリオキサール、ホルムアルデヒド又はグルタールアルデヒドによって架橋され、200〜30,000の重合度を有するポリ(ビニルアルコール)、メチルセルロースと架橋寒天とカルボキシメチルセルロースとの混合物、ヒドロキシプロピルメチルセルロースとナトリウムカルボキシメチルセルロースとの混合物、N−ビニルラクタムのポリマー、ポリオキシエチレン−ポリオキシプロピレンゲル、ポリオキシブチレン−ポリエチレンブロックコポリマーゲル、キャロブガム(carob gum)、ポリアクリルゲル、ポリエステルゲル、ポリウレアゲル、ポリエーテルゲル、ポリアミドゲル、ポリペプチドゲル、ポリアミノ酸ゲル、ポリセルロースゲル、分子量250,000〜4,000,000のカルボポール酸性カルボキシポリマー、Cyanamerポリアクリルアミド、架橋インデン-無水マレイン酸ポリマー、分子量80,000〜200,000のGood Riteポリアクリル酸、分子量100,000〜5,000,000のPolyoxポリエチレンオキシドポリマー、澱粉グラフトコポリマー、及びAqua−Keepsアクリレートポリマー多糖類を包含する。
浸透剤78は多様な方法によって製造することができ、これらの方法の多くは当該技術分野で既知である。このような方法の1つでは、浸透活性剤78を固体又は半固体の製剤として製造してから、ペレット又は錠剤に圧縮成形するが、これらのペレット又は錠剤の寸法はそれらがエンクロージャー内部で占有するそれぞれの室の内径よりやや小さい寸法に相当する。用いる物質の性質に依存して、包含されうる作用剤及び他の固体成分を、ペレットの形成前に、ボールミリング、カレンダーリング、撹拌又はロールミリングのような方法によって加工して、微細な粒度を得ることができ、したがって、それぞれのかなり均一な混合物を得ることができる。上述した任意の壁形成材料から、型を用いて、型の形態に依存して型の上又は型の内部に材料を施用して、エンクロージャー71を形成することができる。製薬業界で既知の非常に多様な方法のいずれかを用いて、エンクロージャー71を形成することができる。
本発明の1実施態様による浸透投与デバイス70を組み立てる場合に、ピストン74を最初にエンクロージャー71中に挿入する。浸透剤ペレット又は錠剤78を形成したならば、それらを予め形成されたエンクロージャー71内の分離要素74の頂部に入れる。次に、本発明の1実施態様による浸透投与系プラグ30をエンクロージャー71の開口79に挿入して、浸透投与系の1端部を閉鎖して、密封する。
投与口75は、当該技術分野において既知である慣用的方法によって形成されたオリフィスである。これらの方法には、機械的掘削、レーザー掘削、及び成形が包含される。エンクロージャーは少なくとも1個のこのような投与口75を含有し、大抵の形態では、1個の投与口で充分である。しかし、2個以上の投与口75も本発明から逸脱せずに存在しうる。投与口75を別のプラグ様デバイス中に形成して、第1開口79の反対側の、エンクロージャー71の第2開口(図示せず)に挿入することもできる。直径と長さの両方に関する投与口75の寸法は有効剤の種類と、有効剤が投与される速度と、有効剤が投与される環境とによって変化する。任意の特定のエンクロージャー又は有効剤72のための投与口75の最適寸法の決定に関与する問題は、先行技術のエンクロージャーの投与口又はオリフィスに関する問題と同じであり、適当な寸法の選択は当業者に容易に明らかであろう。
この発明の他の実施態様では、エンクロージャー71中に含有される有効剤72は例えば液体、懸濁液又はスラリーのような、流動可能な組成物を包含することができ、これらは典型的に、浸透剤78とピストン74とが挿入された後に、エンクロージャー中に注入される。
この発明の系を用いて有効剤を投与されることができる動物は、ヒトと他の動物を包含する。本発明はヒトと家庭内動物、スポーツ用動物及び飼育場動物、特に哺乳動物への施用のために特に重要である。動物への有効剤の投与のために、本発明のデバイスを皮下に又は腹腔内に移植することができ、この場合には水性体液が浸透剤を活性化するために有効である。本発明のデバイスを反芻動物の反芻胃に投与することもでき、この実施態様ではデバイスを反芻胃中に120日間以上までの長期間にわたって維持するために、デバイスは密度要素をさらに含むことができる。密度要素は薬物投与デバイスの分野において周知である。
本発明は、任意の生理的及び薬理学的活性物質を包含する有効剤の投与に一般に適用される。有効剤72は例えば薬物、ビタミン、栄養剤等のような、ヒト又は動物の体に投与するために知られている任意の作用剤であることができる。有効剤72は例えばプール、タンク、溜め等のような、他の種類の水性環境に投与される作用剤でもあることができる。この説明を満たす種類の作用剤には、殺生物剤、滅菌剤、栄養剤、ビタミン、食品補助剤、セックス ステリラント(sex sterilant)、繁殖力抑制剤及び繁殖力促進剤が包含される。
本発明によって投与されうる薬剤は、末梢神経、アドレナリン受容体、コリン作動性受容体、骨格筋、心血管系、平滑筋、血液循環系、シノプティック サイト(synoptic site)、ノイロエフェクター(neuroeffector)接合部位、エンドクリン及びホルモン系、免疫系、生殖系、骨格系、オータコイド系、消化及び排泄系、ヒスタミン系及び中枢神経系に作用する薬物を包含する。適当な作用剤は、例えば、タンパク質、酵素、ホルモン、ポリヌクレオチド、核タンパク質、多糖類、糖タンパク質、リポタンパク質、ポリペプチド、ステロイド、鎮痛薬、局部麻酔薬、抗生物質、抗炎症性コルチコステロイド、目薬、及びこれらの種の合成類似体から選択することができる。
本発明によるデバイスによって投与することができる薬物の例は、非限定的に、プロクロルペルジンエディシレート(prochlorperzine edisylate)、硫酸第1鉄、アミノカプロン酸、塩酸メカミラミン、塩酸プロカインアミド、硫酸アンフェタミン、塩酸メタアンフェタミン、塩酸ベンズアンフェタミン、硫酸イソプロテレノール、塩酸フェンメトラジン、塩化ベタネコール、塩化メタコリン、塩酸ピロカルピン、硫酸アトロピン、臭化スコポラピン、ヨウ化イソプロパミド、塩化トリジヘキセチル、塩酸フェンホルミン、塩酸メチルフェニデート、テオフィリンコリネート、塩酸セファレキシン、ジフェニドール、塩酸メクリジン、マレイン酸プロクロルペラジン、フェノキシベンザミン、マレイン酸チエチルペルジン、アニシンドン、ジフェナジオンエリスリチルテトラニトレート、ジゴキシン、イソフルロフェート、アセタゾルアミド、メタゾルアミド、ベンドロフルメチアジド、クロロプロマイド、トラズアミド、酢酸クロマジノン、フェナグリコドール、アロプリノール、アルミニウムアスピリン、メトトレキセート、アセチルスルフィソキサゾール、エリスロマイシン、ヒドロコルチゾン、酢酸ヒドロコルチコステロン、酢酸コルチゾン、デキサメタゾン及びその誘導体、例えばベタメタゾン、トリアムシノロン、メチルテストステロン、17−S−エストラジオール、エチニルエストラジオール、エチニルエストラジオール、エチニルエストラジオール 3−メチルエーテル、プレドニゾロン、17-α−ヒドロキシプロゲステロンアセテート、19−ノル−プロゲステロン、ノルゲストレル、ノルエチンドロン、ノルエチステロン、ノルエチエデロン、プロゲステロン、ノルゲステロン、ノルエチノドレル、アスピリン、インドメタシン、ナプロキセン、フェノプロフェン、スリンダク、インドプロフェン、ニトログリセリン、イソソルビドジニトレート、プロプラノロール、チモロール、アテノロール、アルプレノロール、シメチジン、クロニジン、イミプラミン、レボドーパ、クロルプロマジン、メチルドーパ、ジヒドロキシフェニルアラニン、テオフィリン、グルコン酸カルシウム、ケトプロフェン、イブプロフェン、セファレキシン、エリスロマイシン、ハロペリドール、ゾメピラック、乳酸第1鉄、ビンカミン、ジアゼパム、フェノキシベンズアミン、ジルチアゼム、ミルリノン、カプロプリル、マンドール、クアンベンズ、ヒドロクロロチアジド、ラニチジン、フルルビプロフェン、フェヌフェン、フルプロフェン、トルメチン、アルクロフェナク、メフェナミク、フルフェナミク、ジフイナル、ニモジピン、ニトレンジピン、ニソルジピン、ニカルジピン、フェロジピン、リドフラジン、チアパミル、ガルロパミル、アムロジピン、ミオフラジン、リシノルプリル、エナラプリル、エナラプリラート、カプトプリル、ラミプリル、
ファモチジン、ニザチジン、スクラルフェート、エチンジン、テトラトロル、ミノキシジル、クロルジアゼポキシド、ジアゼパム、アミトリプチリン及びイミプラミンである。さらなる例は、タンパク質及びペプチドであり、これらに限定されないが、インスリン、コルチシン、グルカゴン、甲状腺刺激ホルモン、副甲状腺ホルモン及び下垂体ホルモン、カルシトニン、レニン、プロラクチン、コルチコトロピン、チロトロピックホルモン、卵胞刺激ホルモン、絨毛性性腺刺激ホルモン、ウシソマトトロピン、ブタソマトトロピン、オキシトシン、バソプレッシン、GRF、プロラクチン、ソマトスタチン、リプレッシン、パンクレオジミン、黄体形成ホルモン、LHRH、LHRHアゴニスト及びアンタゴニスト、ロイプロリド、インターフェロン、インターロイキン、成長ホルモン例えばヒト成長ホルモン、ウシ成長ホルモン及びブタ成長ホルモン、繁殖力阻害剤例えばプロスタグランジン、繁殖力促進剤、成長因子、凝集因子、ヒト膵臓ホルモン放出因子、これらの化合物の類似体及び誘導体、並びにこれらの化合物の製薬的に受容される塩、またはこれらの類似体若しくは誘導体である。
有効剤は、固体、液体及びスラリーのような多様な化学的及び物理的形態で本発明に存在することができる。分子レベルでは、種々な形態は非荷電分子、分子複合体並びに製薬的に受容される酸付加塩及び塩基付加塩、例えば塩酸塩、臭化水素酸塩、酢酸塩、硫酸塩、ラウリル酸塩、オレイン酸塩及びサリチル酸塩を包含することができる。酸性化合物に関しては、金属、アミン又は有機カチオンの塩を用いることができる。エステル、エーテル及びアミドのような誘導体もまた用いることができる。有効剤は単独若しくは他の薬剤と混合して用いることができる。
本発明の他の実施態様によると、エンクロージャー71は異なる形態をとることができる。例えば、上述したように、投入オリフィス75はエンクロージャー71に挿入した軟質の不透性物質に形成されることができる。さらに、可動な分離要素74は、フレキシブル要素、例えばダイヤフラム、仕切り、パッド、フラットシート、スフェロイド又は硬質金属合金であることができ、任意の数の不活性材料から製造することができる。さらに、浸透デバイス70は、浸透剤78と有効剤72との間に界面を単に有し、分離要素74なしに機能することができる。
本発明のデバイスは、生理的若しくは水性環境の外の環境においても有用である。例えば、動物特にヒトに有効剤を投与するための静脈内系(例えば、IVポンプ若しくはバッグ又はIVボトルに取り付けられた)に用いることができる。これらは、また例えば血液オキシゲネーター(oxygenator)、腎臓透析及び電気泳動に用いることができる。さらに、本発明のデバイスは、バイオテクノロジー分野、例えば細胞培養物に栄養剤若しくは成長調節化合物を投与するために用いることができる。これらの場合に、機械的機構のような活性化機構が特に有用である。
図8は、有効剤の経時的放出速度のグラフであり、本発明による浸透投与系を、図1に例示したような慣用的膜プラグを組み入れた浸透投与系と比較する。上述したように、本発明の浸透投与系70は、本発明による浸透投与系プラグ30を包含する。従来の膜プラグと図8で試験した浸透投与系プラグ30との両方は、同じ膜材料、PEBAXから製造された。PEBAXの化学構造は以下に示される。
Figure 2005306885
n=5又は11
m=2又は4
x及びyは所望の分子量に従って選択される。
図8に示されるように、従来の膜プラグを組み入れた浸透投与系70は、浸透投与系から約2μl/日の有効剤を投与した。比較すると、本発明による膜プラグ30を有する浸透投与系は、同じ半浸透性材料が各試験した浸透投与系のプラグのために用いられるとしても、約4μl/日の有効剤を放出した。
図9−11は、また有効剤の経時的放出速度のグラフであり、各々は、膜プラグ30を有する本発明による浸透投与系を、種々な深さのくぼみ52と比較する。
図9−11に示した結果を得るために行った実験の目的は、(1)有効剤の放出速度に対する膜プラグ30の内側部分52の深さの影響及び(2)放出速度に対する膜プラグ材料の吸水性の影響を評価することであった。試験した浸透投与系70のサブアセンブリ要素は、チタンエンクロージャー71;80%塩化ナトリウム浸透剤錠剤78(2x50mg);C−flexピストン74;シリコン医用流体(350cs);及びHDPEスパイラルオリフィス投与口(6ミルチャンネル直径)を包含した。スパイラルオリフィス投与口は、米国特許出願番号08/595,761に開示され、その全開示は本発明に援用される。
試験された浸透投与系に用いられる有効剤のビヒクル製剤は、精製水中2%Blue#1(USP)であった。膜プラグ30の形態は、0、59、94及び133ミルのくぼみ深さを有するHP−60D−20b(1.5%クリアランス);
0、59、94及び133ミルのくぼみ深さを有するHP−60D−42(7.5%クリアランス);並びに0、59、94及び133ミルのくぼみ深さを有するHP−60D−60(7.5%クリアランス)であった。膜プラグ30において試験したインサート60は、15−45μの孔度を有するHDPE多孔質ロッド(POREXから入手可能)から製造された。
全てのピストン及びエンクロージャーは、予め潤滑された。その後に、ピストン74を最初にエンクロージャー71に挿入した。次に、エンクロージャーに10μlのPEG−400を充填し、その後に2個の浸透性錠剤78を挿入した。HDPEインサート30をPEG−400中に予め浸漬し、孔中に閉じ込められた空気を除去した。半透性ボディ32を超乾燥し(ultradry) 、多孔質HDPEインサートをくぼみ52に予め挿入した。浸透投与系を組み合わせた後、次に37℃の水浴に入れた。有効剤の放出速度測定を、挿入後第1週中3回、第2週中2回及びその後週1回行った。くぼみ52の深さとインサート60の対応する長さは、膜プラグ30のインサート端部56から測定して0,59、94若しくは131ミルのいずれかであった。全ての試験に関してインサート60及びくぼみ52の直径は一定に維持し、約2.0mmであった。半透性ボディ32の(末端から末端まで測定した)直径及び厚さ若しくは長さは、また一定に維持し、約2.99mm(直径)、150ミル(長さ)であった。実験で使用した特定の膜材料は、18%、33%若しくは49%の吸収性を有するTECOPHILICポリウレタン(THERMEDICSから商業上入手可能なTECOPHILIC)であった。TECOPHILICポリウレタンの化学構造は、以下であると理解される。
Figure 2005306885
x及びyの値がポリマーのモノマー組成に依存し、吸収性値を決定する場合には、a及びbの値は、ポリマーのモノマー分布、m=20−25及びn=12−17に依存する。
試験結果は、以下の表1に要約する。
Figure 2005306885
試験結果を図9−11に示す。上述したように、図9−11は、一定の吸水性を有するTECOPHILIC膜プラグ30及び種々な深さのくぼみ52を包含する浸透投与系に関する経時的な放出速度を示す。示したように、くぼみ52の深さを上昇させることによって(膜プラグの有効厚さLを調節しながら)、有効剤の放出速度が上昇する。従って、本発明による膜プラグ30を通る液体透過速度は、膜材料の透過係数が一定であるとしても調節されることができる。要約すると、多くの種々な膜プラグ30(種々な有効厚さL及び種々な浸透速度を有する)が一種類の膜材料から形成されることができる。このことは、本発明による投与系プラグが、試験されて生体適合性であることが示された1種類の半透性材料から製造されることができ、高吸収特性を有さず、投与系エンクロージャーから移動する傾向がなく、浸透投与系内のアイテムを使用環境に脱出又は漏出させない点で特に有利である。
図13−20、25及び28は、本発明による浸透投与系の代替実施態様を示す。浸透投与系70の利点及び機能の上記及び下記考察は、また浸透投与系270、370、470、570、670、770、870、970、1070及び2070にも該当する。従って、図13−20及び25に示した浸透投与系は、100の位だけ多い浸透投与系70として対応する参照番号が割り当てられている。図13−20、25及び28に示した浸透投与系は、またさらに以下に記載したように、多くの付加的特徴及び固有機能を包含する。
図13は、浸透投与デバイス又は系270の1実施態様を示す。図13に示すように、浸透投与系270は、半透性ボディ・アセンブリ230がそれを通して挿入された開口を有する細長い実質的円筒形のエンクロージャー271を包含する。半透性ボディ・アセンブリ230は・アセンブリ230がそれを通して挿入された開口とは反対側のエンクロージャー271の端部は、浸透投与系270から有効剤272を投与するための1つ以上の投与口275を有する。円筒形のエンクロージャー271は、浸透剤278の膨張に形若しくは大きさを変化させることなく耐えうるのに充分硬質である材料から形成される。細長いエンクロージャー271は、好ましくは使用環境の流体並びに浸透投与デバイス270内に含有される成分に実質的に不透性であるので、エンクロージャーの不透性材料を通したデバイス中へ若しくはデバイスからのこのような材料の移動は浸透投与デバイスの機能に不利な影響を実質的に与えない程度低い。
エンクロージャー271内に、投与される有効剤272と任意のピストン274が存在する。エンクロージャー271内の浸透剤278は、ピストン274によって有効剤272から分離される。エンクロージャー271は、図13に示した本発明の実施態様において1個以上の浸透性錠剤である浸透剤278を受容する。浸透性錠剤278は、浸透投与デバイス270の浸透性流動を駆動する。
図13に示すように、浸透投与デバイス270は、半透性ボディ232と、エンクロージャー271の円筒形開口に挿入された液体不透性スリーブ280とを有する浸透投与系半透性ボディ・アセンブリ230を包含する。浸透剤278は、半透性ボディ232に直接隣接し若しくは接触する。半透性ボディ232は、液体を使用環境からエンクロージャー271へ通過させ、浸透剤278を膨張させる。しかし、前述したように、半透性ボディ232を形成する物質は、エンクロージャー内の物質及び使用環境内の他の成分に対して大体不透性である。半透性ボディ232及び液体不透性スリーブ280は共に、浸透投与系270からの有効剤272の投与速度を調節する浸透投与系半透性ボディ・アセンブリ230を画定する。半透性ボディ232及び液体不透性スリーブ280の形態は半透性ボディ252を通した液体透過速度を必然的に定め、液体透過速度は浸透投与系270からの有効剤272の投与速度を一般に調節する。
半透性ボディ232は、円筒形であり、半透性ボディ232の外部若しくは外側の円筒形状面238はスリーブ280にタッチ又は接触する。液体不透性スリーブ280は管状又はバレル状の形状であるが、他の形状であることもでき、これも本発明の範囲内である。例えば、液体不透性スリーブ280はシンブル形状、V形状又はC形状であることができる。液体不透性スリーブの円筒形状内面は半透性ボディ232の円筒形状外面238に接触する。したがって、液体不透性スリーブ280は半透性ボディ232を囲む円筒形状管を形成する。図13に示した本発明の実施態様では、、液体不透性スリーブ280は半透性ボディの長軸方向において半透性ボディ232と同じ長さであり、半透性ボディの全円筒形状外面はスリーブ280の全内面に接触する。
液体不透性スリーブ280はエンクロージャー271の材料と同じ材料又は機能的に同様な材料である。液体不透性スリーブ280はエンクロージャー271内の物質及び使用環境内の他の成分に対して主として不透性である。さらに詳しくは、液体不透性スリーブ280は使用環境内の液体と、浸透投与系270によって含有される成分とに対して、このような物質が液体不透性スリーブの不透性材料を通して浸透投与系の内外へ移動することが浸透投与デバイスの機能に不利な影響を実質的に与えないほど低いように、実質的に不透性であることが好ましい。
液体不透性スリーブ280と半透性ボディ232とは浸透投与系エンクロージャー271の開口中に挿入可能である。エンクロージャー271内に配置された、液体不透性スリーブ280の部分の外面はエンクロージャー271の内面と密封を形成する。エンクロージャー271内に配置された液体不透性スリーブ280の外面部分はエンクロージャー271の内部を外部環境から密封する。液体不透性スリーブ280の外面又はエンクロージャー271の内面上のリブによって、密封を強化することができる。したがって、半透性ボディ232と液体不透性スリーブ280とは、エンクロージャー271中に挿入されたときに、コルク又はストッパーとして一緒に作用して、浸透投与系270のエンクロージャー271中の開口を閉鎖又は閉塞する。
液体不透性スリーブ280又はエンクロージャー271は、液体不透性スリーブ280とエンクロージャー271との間を密封するための他の手段、例えばねじ山、気密な締まりばめ、溝、うね、リップ又は、液体不透性スリーブ280とエンクロージャー271とを嵌合的に接合させて漏出を防止する他の手段を包含することができる。さらに、液体不透性スリーブ280をエンクロージャー271に結合するために接着剤を用いることができる。それ故、半透性ボディ232と液体不透性スリーブ280とはエンクロージャー271の開口中に少なくとも部分的に挿入されるように意図される。半透性ボディ・アセンブリ230とエンクロージャー271との間に形成される密封は、透過液体以外の、使用環境内の液体及び他の物質が浸透投与系270に侵入するのを阻止し、同時に投与系の内部から物質が使用環境に漏出又は脱出するのも阻止する。
液体不透性スリーブ280は半透性ボディ232の全円筒形状外面238に隣接又は接触するので、浸透投与系270が液体使用環境に配置されるときに、半透性ボディの全円筒形状外面238は液体に直接曝露されない。液体不透性スリーブ280を半透性ボディ232の外面238に締まりばめ、接着剤又は、液体不透性スリーブを半透性ボディに取り付けるための他の手段によって固定することができる。浸透投与系270が使用環境からの液体に最初に曝露されるときに、液体不透性スリーブ280は使用環境からの液体が半透性ボディ232の外面238に直ちに、直接接触するのを防止するためのバリヤー又はシールとして作用する。
液体不透性スリーブ280はエンクロージャー271から分離した、別個のものであり(エンクロージャーとは一体ではない)、半透性ボディ232の全周囲面(円筒形状外面と端面)の一部のみを囲み、浸透投与系が液体使用環境に配置されるときに周囲面のこの囲まれた部分が液体に曝露されないようにする。図13に示すように、浸透投与系が液体使用環境に配置されるときに円筒形状外面238が液体に直接曝露されないように、液体不透性スリーブは半透性ボディ232の円筒形状外面238のみを囲む。浸透投与系270が液体使用環境に挿入されるときに、液体は液体不透性スリーブを横断することができない又は該スリーブの内面に沿って直接移動することができないので、液体は半透性ボディの全円筒形状外面238に直接接触しない。もちろん、透過液体が半透性ボディ232を完全に浸漬した後には、半透性ボディ232の全外面238が液体に接触するが、このことは、浸透投与系270が液体使用環境に挿入された直後には生じない。使用環境からの液体は、該液体が半透性ボディ232を通って完全に透過した後に初めて、該スリーブの内面に沿って移動する。
液体不透性スリーブ280は半透性ボディ232の全周囲面に接触するわけではないので、半透性ボディ232は、液体不透性スリーブ280と接触していない又は液体不透性スリーブ280によって囲まれていない、半透性ボディの周囲面部分によって画定される曝露面又は液体接触面248を包含する。したがって、曝露面248は浸透投与系270が液体使用環境に配置されるときに液体に直接曝露されるが、浸透投与系270が液体使用環境に配置されるときに液体不透性スリーブ280が、それが接触する半透性ボディ232の表面に液体が接触するのを阻止するので、外部面又は外面238は液体に直接曝露されない。換言すると、透過液体は、円筒形状外面238ではなく液体接触面248に最初に接触することによって初めて半透性ボディ232を通って移動することができる。図13に示した本発明の実施態様は管状液体不透性スリーブ280を包含するので、曝露面248のみが円筒形状面238に付随する半透性ボディ232部分を包含する。曝露面248は円筒形状面238に対して実質的に垂直である。
前述したように、半透性ボディを通る有効剤投与速度dMt/dtは下記式によって概算することができる:
dMt/dt=dV/dt・C={PA△π/L}・C
図13〜20に示した本発明の実施態様では、半透性ボディ232,332,432,532,632,732,832、(932、932’、932”)を通る液体透過速度は、液体に曝露される各半透性ボディの表面積及び/又は各半透性ボディ232,332,432,532,632,732,832、(932、932’、932”)の厚さを変えることによって、上記式によって変えることができる。
図13に示したように、半透性ボディ232は2つの対立する平たい端部を包含し、1端部はエンクロージャー271内に配置され、他方はエンクロージャー外に配置され、曝露面248を画定する。半透性ボディ232と、該半透性ボディを囲む液体不透性スリーブ280とをエンクロージャー271中に挿入したならば、半透性ボディ232は液体不透性エンクロージャー271の内部と液体連絡して、使用環境からの液体を半透性ボディ232に通してエンクロージャー内の浸透剤278まで透過させる。
浸透投与系70に関して上述したように、半透性ボディ32の有効厚さLを変えることによって、半透性ボディ32を通る液体透過速度を調節することができる。図13に示した本発明の実施態様では、、半透性ボディ232の厚さを変えることによって、半透性ボディ232を通る液体透過速度を調節する又は変えることができる。例えば、半透性ボディ232の厚さを減ずることによって、半透性ボディ232を通る液体透過速度を高めて、それに応じて浸透投与系270からの有効剤272の投与速度を高めることができる。これは、最初に、予め定められた液体透過係数を有する半透性物質から例えば射出成形によるように半透性ボディ232を形成することによって達成することができる。予め定められた又は所望の液体透過速度に対応する、設定された又は予め定められた長軸方向長さ又は厚さを有する半透性ボディ232を形成することもできる。液体接触面248の表面積を画定し、さらに予め定められた又は所望の液体透過速度に対応する予め定められた直径を有する半透性ボディ232を形成することもできる。
半透性ボディ232を形成した後に、半透性ボディの厚さを減ずることによって、半透性ボディ232を通る液体透過速度を高めることができる。図13に示した実施態様では、液体不透性スリーブ280によって囲まれた半透性ボディ232を切断して、半透性ボディを通る液体透過速度を高めることができる、即ち、半透性ボディ232の厚さを減じて、半透性ボディ232を通る液体透過速度を高めることができる。図13に示したように、エンクロージャー271から突出する部分は第1長さXを有しており、これは半透性ボディ232を通る液体透過速度を高めるために、第2長さX’まで減ずることができる。半透性ボディ・アセンブリ230をエンクロージャー271の開口中に挿入する前又は挿入した後に、半透性ボディ232の厚さ又は長さを変えることができる。液体不透性スリーブ280の外面はスリーブの長さに沿って間隔を置いて配置されたしるしを包含することができ、これらのしるしは、所望の液体透過速度又は有効剤投与速度を得るために半透性ボディを切断することができる位置をそれぞれ表示する。
半透性ボディ232とスリーブ280とは、これらの2つのアイテムが“予め組み立てられている”ように一緒に成形して、浸透投与系半透性アセンブリ230を形成することができる。例えば、液体不透性スリーブは半透性ボディ232上の薄層状外部被膜であることができる。半透性ボディ232は、これを形成した後に、スリーブ280中に挿入することもでき、この場合にはスリーブ280は半透性ボディ232を嵌合的に受容する。したがって、スリーブ280と半透性ボディ232との長さを別々に減じてから、半透性ボディ・アセンブリ230を形成するように組み立てることができる。或いは、半透性ボディと液体不透性スリーブ280との長さを同時に減ずることによって、半透性ボディ・アセンブリ230(半透性ボディ232と液体不透性スリーブ280)の長さを減ずることができる。せん断、切断、引き裂き、レーザースライシング、グライディング等を含めた、多様な方法を用いて、半透性ボディ232とスリーブ280との厚さを減ずることができる。
上述したように、半透性ボディ232の厚さを変えることによって、該ボディを通る液体透過速度を調節することができる。このことは、例えば、同じ透過係数と液体吸収特性を有する同じ材料から形成された半透性ボディ232から、半透性ボディ232を通る種々な所望の液体透過速度が得られるので、有利である。したがって、1個の予め形成された半透性ボディの厚さを単に減ずることによって、多くの異なる液体透過速度と、したがって異なる有効剤投与速度とを得ることが可能である。このことは、生体適合性試験と毒性試験とを1種類の半透性物質に対してのみ行いさえすればよいので、さらに有利である。
曝露面248は、浸透投与系がその使用環境に配置されたときに、液体に直接曝露される半透性膜ボディ232の唯一の表面積を画定するので、半透性ボディ232と液体不透性スリーブ280との長さを単に減ずることによって、半透性ボディ232を通る液体透過速度を容易に高めることができる。スリーブ280と半透性ボディ232とを該スリーブと該ボディとの長軸に対して垂直なラインに沿って切断するならば、曝露表面積は一定に留まるので、長さを減じた半透性アセンブリ230を通る液体透過速度を容易に算出することができる。したがって、浸透投与系270の投与者は各目的の用途のために異なる半透性ボディを選択しなければならないのではなく、1個の半透性ボディ232を単に切断する又はスライスすることによって、半透性ボディ230を通る透過速度を変えて、算出して、所望の透過速度を得ることができる。
浸透投与系270がその使用環境に配置されたときに液体に直接曝露される半透性膜ボディ232の表面積量を高めるために、半透性ボディの外面238から液体不透性スリーブ280の一部を除去することによっても、 半透性ボディ232を通る液体透過速度を調節する又は変えることができる。このことは、液体不透性スリーブ280を切断して、但し半透性ボディ232は切断しないで、この切断に直接隣接するスリーブ部分を除去することによって達成することができる。したがって、この場合に曝露面は端面と円筒形状外面238の一部とを包含する。曝露表面積量の増加は、半透性ボディ232を通る液体透過速度を高めることになる。
上述した方法で、半透性膜232を通る液体透過速度を調節することができる。図示しないが、半透性アセンブリ230を図7に示したプラグ30と同様にくぼみとインサート付きで形成することもできる。このことは、液体透過速度の調節をまだ可能にしながら、低い液体吸収性の膜材料を用いることができるので、さらに有利である。
図14は浸透投与デバイス又は系370の他の実施態様を示す。図14に示すように、浸透投与系370は、半透性ボディ・アセンブリ330がそれを通して挿入された開口を有する細長い円筒形状エンクロージャー371を包含する。半透性ボディ・アセンブリ330は、図13に示した半透性ボディ232と液体不透性スリーブ280と同様な、半透性ボディ332と液体不透性スリーブ380を包含する。エンクロージャー371は浸透剤378を受容しており、これは浸透投与デバイスの浸透流動(osmotic flow)を駆動する。
図14に示すように、半透性ボディ332のみがエンクロージャー371の開口中に挿入されている。液体不透性スリーブ380は、エンクロージャーの開口中に挿入されなかったので、エンクロージャー371内に配置されていない。浸透剤378は半透性ボディ332に直接隣接するか又は半透性ボディ332に接触する。半透性ボディ332は液体を使用環境からエンクロージャー371中に通過させて、浸透剤378を膨張させる。半透性ボディ332と液体不透性スリーブ380とは一緒に、浸透投与系370からの有効剤の投与速度を調節する浸透投与系半透性ボディ・アセンブリ330を画定する。半透性ボディ332と液体不透性スリーブ380との形態は半透性ボディを通る液体透過速度を必然的に定め、これが一般的に浸透投与系370からの有効剤(図示せず)の投与速度を制御する。
半透性ボディ332は、図13に示した半透性ボディ232と同様に、円筒形の形状であり、エンクロージャー371の開口によって嵌合的に受容されるような大きさである。図14に示すように、半透性ボディ332は、エンクロージャー371と密封を形成する、一連のうね又はリブ334を有するプラグ端部333を包含する。しかし、図13に示した浸透投与系とは対照的に、液体不透性スリーブ380はエンクロージャー380中に挿入されない。液体不透性スリーブ380はエンクロージャー371の外部に配置される。浸透投与系370が液体使用環境に配置されるときに、半透性ボディの円筒形状外面338が液体に直接曝露されないように、液体不透性スリーブ380は半透性ボディ332の外面338に接触する。使用環境からの液体もスリーブ380とエンクロージャー371との間の接合に実質的に浸透することが許されない。液体不透性スリーブ380はエンクロージャー371中に挿入されないので、半透性ボディ332のみが、図7に示したプラグ30と同様に、浸透投与系370のエンクロージャー371中に挿入されるときにコルク又はストッパーのように作用する。
液体不透性スリーブ280と同様に、液体不透性スリーブ380はエンクロージャー271から分離しており、半透性ボディ332の全周囲面の一部のみを囲むので、浸透投与系が液体使用環境に配置されるときに、該周囲面の一部は液体に直接曝露されない。液体不透性スリーブ380は半透性ボディ323の周囲面全体には接触しないので、半透性ボディは、液体不透性スリーブ380によって囲まれず、エンクロージャー371の外部に配置される、周囲面の領域によって画定される曝露面又は液体接触面348を包含する。浸透投与系370が液体使用環境に配置されるときに、曝露面348は液体に直接曝露される。
半透性ボディ332の厚さを変えることによって、浸透投与系370の半透性ボディ332を通る液体透過速度を調節する又は変えることができる。例えば、浸透投与系からの有効剤の投与速度を高めるように、半透性ボディ332を通る液体透過速度を変えることができる。例えば、半透性ボディを切断して半透性ボディの厚さを減ずることによって、半透性ボディ332を通る液体透過速度を高めることができる。半透性ボディ332をエンクロージャー371中に挿入する前又は挿入した後に、半透性ボディ332を切断することができる。半透性ボディ332を切断するときに、液体不透性スリーブ380も切断することができる。即ち、液体不透性スリーブ380と半透性ボディ332の両方を1回の操作で切断して、液体不透性スリーブと半透性ボディ332の両方の厚さを半透性ボディの長軸方向において、即ち、半透性ボディ332の円筒形状面338に平行した方向で減ずることができる。
浸透投与系370がその使用環境に配置されるときに液体に直接曝露される半透性ボディの表面積量を増大することによって、半透性ボディ332を通る液体透過速度を調節することもできる。液体に曝露される曝露面348の量を増大するように、液体不透性スリーブ380の一部を除去することによって、液体透過速度を高めることができる。
液体不透性スリーブ380を半透性ボディ332に、接着剤又は、該スリーブが半透性ボディ332に関して移動するのを防止する他の手段によって固定することができる。或いは、スリーブ332が半透性ボディの円筒形状外面338とまだ接触しているが、該ボディ332に関して可動であることもできる。
図15は本発明による浸透投与系470の他の実施態様を示す。浸透投与系470は、半透性ボディ・アセンブリ430の半透性ボディ432がそれを通して挿入された開口を有するエンクロージャー471を包含する。半透性ボディ432は、エンクロージャー471中に挿入されているプラグ端部433を包含するので、半透性ボディ432は図14に示した半透性ボディ332に類似する。したがって、半透性ボディ432の一部のみがエンクロージャー471中に挿入されている。半透性ボディ432は液体を使用環境からエンクロージャー471中に通過させ、浸透剤478を膨張させ、ピストン474を移動させる。半透性ボディ432と液体不透性スリーブ480とは一緒に、浸透投与系470からの有効剤の投与速度を調節する半透性ボディ・アセンブリ430を画定する。半透性ボディ432と液体不透性スリーブ480との形態は半透性ボディを通る液体透過速度を必然的に定め、これが一般的に浸透投与系470からの有効剤の投与速度を制御する。
液体不透性スリーブ480は管状であり、円筒形半透性ボディ432の円筒形状外面438に接触する。図15に示した本発明の実施態様では、液体不透性スリーブ480はエンクロージャー471中に挿入されず、したがって、エンクロージャーの外部に配置される。液体不透性スリーブ480はエンクロージャー471の外面と、半透性ボディ432の外面とに固定的に取り付けられる。液体不透性スリーブと半透性ボディとが相互に関して可動でないように、液体不透性スリーブ480は半透性ボディ432に固定的に取り付けられている。液体不透性スリーブ480を半透性ボディ432に固定する又は留めるために、接着剤、溶接、結合剤又は他の同様なデバイスによって該スリーブを該ボディに固定することができる。
液体不透性スリーブ480はさらに、液体不透性スリーブ480をエンクロージャー471上に配置し、エンクロージャーの外面に固定するときに、エンクロージャー471とスリーブ480との間に密封を形成する。したがって、液体不透性スリーブ480はエンクロージャー471に対しても可動ではない。液体不透性スリーブ480はエンクロージャー470と密封を、又は水密性(watertight)結合を形成するので、半透性ボディ432はプラグ端部433を包含する必要はない。このような実施態様では、半透性ボディ432はエンクロージャー471の完全に外部に配置され、液体不透性スリーブ480とエンクロージャー471との間の密封は使用環境における、透過液体以外の、液体及び他の物質が浸透投与系470に入るのを阻止し、同時に投与系の内部から物質が使用環境に漏出又は脱出することも防止する。
図13と14に示した実施態様と同様に、半透性ボディ432の厚さを変え、それによって半透性ボディを通る液体透過速度を変えることによって、半透性ボディ432を通る液体透過速度を高めることができる。例えば、半透性ボディ432を切断して、半透性ボディを通る液体透過速度を高めることができる。
図16は浸透投与デバイス又は系570の他の実施態様を示す。図16に示すように、浸透投与系570は、半透性ボディ532がそれを通して挿入された開口を有する細長い円筒形エンクロージャー571を包含する。半透性ボディ532は、該半透性ボディと液体不透性エンクロージャー571の内面との間に密封を生じるのを助成するために一連のリジド(rigid)又はリブを有する、半透性物質の円筒形プラグである。エンクロージャー571はまた浸透剤578を受容し、
これはピストン574を移動させることによって、浸透投与系570の浸透流動を駆動する。
半透性ボディ572は、図7に示した半透性ボディ32と同様な、エンクロージャー571によってのみ囲まれている。しかし、エンクロージャー571は、予め定められた切断位置を画定する複数個の溝、チャンネル、細長いくぼみ、くぼみ又はへこみ581を包含し、これらによって投与者はエンクロージャー571の長さ及び半透性ボディ532の厚さを減ずることができる。即ち、エンクロージャー571によって囲まれた半透性ボディ532を切断して、半透性ボディを通る液体透過速度を高めることができる、即ち、半透性ボディ532の“有効厚さ”Lが減少する。このやり方で、半透性ボディ532を通る液体透過速度を変えて、浸透投与系570から有効剤投与速度を調節することができる。
図16に説明するように、エンクロージャー571の長軸にほぼ垂直な(半透性ボディ532の外面に平行な)面上にそれぞれ存在する、複数個の360°くぼみを画定する。投与者はエンクロージャー571と半透性ボディ532を溝581の1つを包含する面に沿って、曝露面548の表面積が一定に留まるように、切断することができる。曝露面548の表面を一定に維持することによって、投与者が溝の1つを完全に切断することによって半透性ボディ532の長さを減ずるときに、半透性ボディ532を通る液体透過速度の上昇を容易に算出することができる。例えば、溝581の各々を予め定められた若しくは所望の液体透過速度及び/又は、浸透投与系570からの予め定められた若しくは所望の有効剤投与速度に対応させることができる。したがって、浸透投与系570の投与者は、半透性ボディ532とエンクロージャー571とを溝581の1つに沿って簡単に切断又はスライスすることによって、半透性ボディを通る透過速度を容易に変えることができる。エンクロージャー571の外面は、各溝581に対応する所望の透過速度を表示するしるしを包含することができる。
図17は浸透投与デバイス又は系670の他の実施態様を示す。図17に示すように、浸透投与系670は細長い円筒形エンクロージャー671を包含する。浸透投与系670は、半透性ボディ632と液体不透性スリーブ680とを有する半透性ボディ・アセンブリ630を包含する。図17に示すように、半透性ボディ632と液体不透性スリーブ680とは両方ともエンクロージャー671の外部である。半透性ボディ632はエンクロージャー671内に配置されず、エンクロージャー671の開口よりも大きいので、該エンクロージャー中に容易に挿入されることができない。しかし、例えば図14と15に示すように、半透性ボディ632の一部を受容するように、浸透投与系670を形成することができる。エンクロージャー671は浸透剤678と可動なピストン674とを受容し、浸透剤678は浸透投与デバイス670の浸透流動を駆動する。
図17に示すように、半透性ボディ632は半透性ボディ632は液体不透性スリーブ680内に配置され、該スリーブは該半透性ボディよりも長い。液体不透性スリーブ680はねじ山682を介してエンクロージャー671上にねじ込まれる。液体不透性スリーブ680は、エンクロージャー671の外面と係合するねじ山を包含することができる、又は該エンクロージャーは、液体不透性スリーブの内面と係合するねじ山を包含することができる、又は液体不透性スリーブと、エンクロージャーの外面との両方が相互に嵌合的に係合するねじ山を包含することができる。スリーブ680はエンクロージャー671上にねじ込み可能又はエンクロージャー671からねじ出し可能であるので、液体不透性スリーブ680はエンクロージャー671に関して回転可能である。したがって、ねじ山682を介してエンクロージャーの長軸を中心としてスリーブをエンクロージャーに関して回転させることによって、液体不透性スリーブ680をエンクロージャー671に関して直線的に移動させることができる。液体不透性スリーブ680を、ねじ山682上で該スリーブを回転させることによって、エンクロージャー671の長軸に沿って、即ち、エンクロージャーの円筒形状壁と平行な軸に沿って長軸方向に移動させることができる。
半透性ボディ632の直径はエンクロージャー671の開口の直径よりも大きいので、液体不透性スリーブがエンクロージャー方向に直線的に移動するように液体不透性スリーブをエンクロージャー671上にねじ込むと、曝露面648の表面積は増加する、即ち、液体不透性スリーブに接触しない又は接触する半透性ボディの周囲面積は増加する。したがって、該スリーブ680が半透性ボディ632とエンクロージャー671とに関して移動するように、液体不透性スリーブ680をエンクロージャー671上にねじ込むことによって、浸透投与系がその使用環境に配置されるときに液体に直接曝露される半透性ボディ632の表面積を増大させることができる。
液体不透性スリーブが半透性ボディ632に関して移動することができるように、半透性ボディ632を液体不透性スリーブ680内に配置することができる。例えば、液体不透性スリーブ680は半透性ボディ632と締まりばめとを、液体不透性スリーブ内に半透性ボディを保持するために充分に気密に受容することができ、同時に液体不透性スイリーブをエンクロージャー671上にねじ込む場合に半透性膜に関して液体不透性スリーブを滑動的に移動させることができる。しかし、半透性ボディ632の円筒形状外面に接触する液体不透性スリーブ680の部分は、浸透投与系670が液体使用環境に配置されるときに、液体に直接曝露されない。液体不透性スリーブ680をエンクロージャー671上にねじ込む場合に、曝露面648は液体不透性スリーブ680に垂直である半透性ボディ平面より多くを包含する。例えば、液体不透性スリーブ680を、それがエンクロージャー671方向に移動するように、エンクロージャー671上にねじ込むときに、半透性ボディ632の円筒形状外面638の一部を曝露させて、半透性ボディを通る液体透過速度を高めることができる。
液体不透性スリーブ680をエンクロージャー671方向にねじ込むことによって、投与者は、浸透投与系670がその使用環境に配置されるときに液体に直接曝露される半透性ボディの表面積を増大させることができる。したがって、スリーブ680をエンクロージャー671方向に移動させた後に、曝露面648は平面ではなく、キャップ形状である。したがって、半透性ボディの曝露表面積を変えることによって、半透性ボディ632を通る液体透過速度を変えることができることは明らかである。図18は、同様な原理下で作用する本発明の他の実施態様を示す。
図18に示すように、浸透投与系770は、半透性ボディ732がそれを通して挿入された開口を有する細長い実質的に円筒形のエンクロージャー771を包含する。半透性ボディ732は、液体不透性スリーブ780を包含する半透性ボディ・アセンブリ730の一部である。浸透投与系770のエンクロージャー
771内に、投与されるべき有効剤772と可動なピストン774とが存在する。エンクロージャー771内の浸透剤778は可動なピストン774によって有効剤から分離される。エンクロージャー771は浸透剤778を受容し、浸透剤778は浸透投与系770の浸透流動を駆動する。
図18に示すように、浸透投与デバイス770は半透性ボディ732と液体不透性スリーブ780とを包含する。半透性ボディ732は、図7に示したプラグ30と同様なインサート760を包含する。図13〜20に示す半透性ボディ232、332、432、632、732、832の各々は、半透性ボディ中に形成されたくぼみによって受容されるインサートを包含することができる。
半透性ボディ732は液体を使用環境からエンクロージャー771中に通過させて、浸透剤778を膨張させる。半透性ボディ732と液体不透性スリーブ780は共に、浸透投与系770からの有効剤772の投与速度を制御する浸透投与系半透性ボディ・アセンブリ730を画定する。半透性ボディ732の形態と液体不透性スリーブ780の位置とは半透性ボディを通る液体透過速度を必然的に定め、この液体透過速度は一般に浸透投与系770からの有効剤772の投与速度を制御する。
図18に示すように、半透性ボディ732は管状液体不透性スリーブ780によって囲まれる。液体不透性スリーブ780の内面は半透性ボディ732の円筒形状面738に接触し、液体不透性スリーブの内面が半透性ボディ732の外面に関して滑動するように、各面は相互に関して可動である。本発明の今までの実施態様におけるように、浸透投与系が液体使用環境に配置されるときに液体不透性スリーブが接触する半透性ボディの表面積が液体に直接曝露されないように、液体不透性スリーブ780は半透性ボディ732の外面に接触する。
液体不透性スリーブ780は半透性ボディ732と、浸透投与系770のエンクロージャー771とに関して可動である。例えば、液体不透性スリーブ780は半透性ボディ732に関してエンクロージャー771の長軸方向に沿って位置Yから位置Y’まで可動である。このようにして、浸透投与系770がその使用環境に配置されるときに、液体に直接曝露される曝露面748の表面積量を高めることができる。浸透投与系がその使用環境に配置されるときに液体に曝露される半透性ボディ732の表面積量を高めることによって、半透性ボディ732を通る液体透過速度を調節することができる。投与者は、液体不透性スリーブ780をエンクロージャー771と半透性ボディ732とに関して上方または下方に移動又は滑動させて、半透性ボディ732を通る液体透過速度を変えることができる。
図18に示した本発明の実施態様では、液体不透性スリーブ780がエンクロージャー771に気密な締まりばめを介して嵌合している。液体不透性スリーブ780はエンクロージャーの外面に関して滑動しうるように、エンクロージャー771の外面と嵌合的に係合する。液体不透性スリーブ780はエンクロージャー771に締まりばめを介して嵌合されるが、液体不透性スリーブ780は他の手段によってもエンクロージャー771に可動に嵌合される、又は可動に取り付けられることができる。例えば、液体不透性スリーブ780はエンクロージャー771に溝、ねじ山又は他の同様なデバイスを介して可動に取り付けられることができる。エンクロージャー771の外面、スリーブ780の内面、又は該エンクロージャーの外面と該スリーブの内面の両方は、液体不透性スリーブ780とエンクロージャー771との間の相対的な動きを助成又は制御するために溝、うね又はリップを包含することができる。
半透性ボディ732をエンクロージャー771の開口中に挿入して、その後に、半透性ボディ732を通る所望の液体透過速度に対応する曝露面748量を曝露する所望の位置にまで、液体不透性スリーブ780を半透性ボディ732及びエンクロージャー771上を滑動させることができる。或いは、半透性ボディ732を通る所望の液体透過速度に対応する曝露面748量を曝露する所望の位置にまで、スリーブ780を半透性ボディ732上に滑動させた後に、半透性ボディ・アセンブリ730をエンクロージャー771内で位置決めすることができる。液体不透性スリーブ780を所望の位置に位置決めした後に、それがエンクロージャー771と半透性ボディ732に関してもはや可動でないように、接着剤を用いて、液体不透性スリーブをエンクロージャー771に結合することができる。
図19は本発明による浸透投与系870の他の実施態様を示す。図19に示すように、半透性ボディ・アセンブリ830は液体不透性スリーブ880と半透性ボディ832とを包含する。半透性ボディ832は浸透投与系870のエンクロージャー871中に挿入されている。半透性ボディ832は液体を使用環境からエンクロージャー871中まで通過させて、浸透剤878を膨張させて、ピストン874を駆動させる。したがって、浸透性錠剤878は浸透投与系870の浸透流動を駆動する。図19に示したように、液体不透性スリーブ880はその内面上にねじ山882を包含する。液体不透性スリーブ880は、その内面上にねじ山を有するパイプ又は導管と同様に形成される。ねじ山882は、管状スリーブの全内面がねじ山882を包含するように、液体不透性スリーブ880の中心軸に沿って伸びる。したがって、液体不透性スリーブ880をねじ山882を介して半透性ボディ832上にねじ込むことができる。液体不透性スリーブ880を半透性ボディ上にねじ込むことができるように、半透性ボディ832の一部はエンクロージャー871から伸長する。液体不透性スリーブ880はエンクロージャー871から分離しており、浸透投与系が液体使用環境に配置されるときに半透性ボディの周囲面の少なくとも一部が液体に直接曝露されないように、半透性ボディの全周囲面の一部のみに接触する又は全周囲面の一部のみを囲む。
浸透投与系870がその使用環境に配置されるときに液体に直接曝露される半透性ボディの表面積量を高めることによって、半透性ボディ832を通る液体透過速度を調節することができる。例えば、エンクロージャー871から伸長する半透性ボディ832部分から液体不透性スリーブ880を部分的に解き出す又は部分的に除去することによって、液体透過速度を高めることができる。即ち、浸透投与系がその使用環境に配置されるときに液体に直接曝露される半透性ボディ832の曝露表面積を増大させることによって、該液体透過速度を高めることができる。投与者は半透性ボディ832から液体不透性スリーブ880を半透性ボディ832から部分的に解き出して(unthread)、曝露表面積848を増大することができる。図19に示したように、スリーブ880を部分的に解き出すことによって、液体接触面又は曝露面848は半透性ボディ832の円筒形状外面と、半透性ボディの該円筒形状外面に垂直である半透性ボディ832の平たい端面とを包含することになる。しかし、浸透投与系870が液体使用環境に配置されるときに、該端面は常に液体に曝露されるので、半透性ボディ832を通る液体透過速度は、浸透投与系870が液体使用環境に配置されるときに液体に直接曝露
される半透性ボディの円筒形状表面積量を増大することによって、上昇する。
浸透投与系がその使用環境に配置されるときに液体に直接曝露される半透性ボディの円筒形状表面積量を減ずるように液体不透性スリーブ880を半透性ボディ832上にねじ込むこともできる。浸透投与系がその使用環境に配置されるときに液体に直接曝露される半透性ボディの円筒形状表面積量を減ずるように半透性ボディ832上に液体不透性スリーブ880をねじ込むことによって、半透性ボディ832を通る液体透過速度を減ずることができる。液体不透性スリーブはねじ山882を包含するが、半透性ボディ832に液体不透性スリーブ880を固定するための代替手段が考えられる。例えば、締まりばめによって半透性ボディ832上に液体不透性スリーブ880を取り付けることができる。しかし、半透性ボディを通る液体透過速度が影響されないように、スリーブ880が半透性ボディ832を過度に圧縮しないことが好ましい。
半透性ボディ832をエンクロージャー870から伸長させて、浸透投与系870を組み立てることができ、投与者は、上述した方法で半透性ボディを通る液体透過速度を変えるように、半透性ボディ832上に取り付けることができる液体不透性スリーブ880を選択することができる。浸透投与系870の投与者は、浸透投与系がその使用環境に配置されるときに液体に曝露される表面積量を単に変えることによって、液体透過速度を制御して、その結果、浸透投与系870からの有効剤投与速度を制御することができる。液体不透性スリーブ880を半透性ボディ832の外面に関するその所望の位置にまで移動させた後に、接着剤又は他の手段を用いて液体不透性スリーブ880を半透性ボディに固定することができる。上述したように、浸透投与系がその使用環境に配置されるときに液体に直接曝露される表面積量を単に変えることによって、半透性ボディ832を通る液体透過速度を変えて、浸透投与系870からの有効剤投与速度を制御することができる。液体不透性スリーブ880及び/又は半透性ボディ832の厚さを減じて、半透性ボディを通る液体透過速度を変えることもできる。
図20は本発明による浸透投与系970の他の実施態様を示す。浸透投与系970は、浸透性錠剤978とピストン974とがそれを通して挿入されている開口を有する細長い、実質的に円筒形のエンクロージャー971を包含する。浸透投与系970は第1半透性ボディ932と、任意の第2半透性ボディ932’と、任意の第3半透性ボディ932”とを包含する。液体が半透性ボディ932を透過して浸透剤978に達して、浸透投与系970の浸透流動を駆動することができるように、第1半透性ボディ932と、任意の第2半透性ボディ932’と、任意の第3半透性ボディ932”とはエンクロージャー971と液体連絡している。浸透剤978がそれを通して挿入されている開口の反対側のエンクロージャー971の端部は、浸透投与系970から有効剤972を投与するための1個以上の投与口975を有する。エンクロージャー971内の浸透剤978は可動なピストン974によって有効剤972から分離されている。
図20に示したように、浸透投与デバイス970は少なくとも第1半透性ボディ932を包含する。第1半透性ボディ932は第1半透性ボディ要素の一部又は第1半透性ボディ要素と一体である。第1半透性ボディ要素983は第1半透性ボディ932と壁部分980とを包含する。壁部分980は、第1半透性ボディ932を保持する液体不透性材料の層である。第1半透性ボディ932はエンクロージャー971の開口中に配置されない。しかし、半透性ボディ932は一般に浸透剤978に直接隣接又は接触する。
第1半透性ボディ要素983の第1半透性ボディ932は液体を使用環境からエンクロージャー971中へ通過させて、浸透剤978を膨張させる。第1半透性ボディ932は浸透投与系970からの有効剤972の投与速度を制御する。さらに詳しくは、浸透投与系970が使用環境に配置されるときに液体に直接曝露される半透性ボディ932の曝露面948の厚さtと表面積とが、第1半透性ボディ932を通る液体透過速度を必然的に定めて、これが一般に浸透投与系970からの有効剤の投与速度を制御する。
図20に示したように、第1半透性ボディ932は一般に例えばニッケル又はダイムのようなディスク形状であり、その平たい表面の1つはエンクロージャー971内の浸透剤978と接触する。他方の平たい表面は曝露面948を画定する。第1半透性ボディ要素983の第1壁部分980は管状又はカップ形状であり、第1半透性ボディ932を保持する。半透性ボディ932は一般にカップ形状半透性ボディ要素983の底部を画定する。管状壁部分980は、エンクロージャー971を受容するくぼみを包含する。
第1半透性ボディ932と第1壁部分980とを一回の操作で成形して、第1半透性ボディ要素930の統一構造を画定する。或いは、第1半透性ボディ932を第1壁部分980の予め定められた開口中に挿入して、半透性ボディ要素930を形成することができる。第1半透性ボディ932と第1壁部分980との間に、界面が水密性であるように、密封を設ける。第1壁部分980によって保持された第1半透性ボディ932もエンクロージャー971に取り付けられるように、第1壁部分980の内面はエンクロージャー971の外面に結合する。
図20に示した第1半透性ボディ要素983の第1壁部分980は管状であるが、これは他の形状であることもできる。例えば、第1壁部分980と第1半透性ボディ932とが長方形であり、一緒に例えばBAND−AIDブランドの接着性包帯のような長方形接着性包帯の形状を画定することができる。この形態は、図1に示したような、エンクロージャーを密封する半透性プラグを既に包含する浸透投与系に特に適する。このような半透性ボディ要素は、浸透投与デバイスのエンクロージャー中に挿入された半透性プラグがエンクロージャーを透過液体以外の外部物質から既に密封しているので、外部環境からの物質がエンクロージャー971の内部に入るのを防止する必要はない。
第1壁部分980を形成する材料は、上述した液体不透性スリーブと同様に、液体不透性である。エンクロージャー971内の物質と使用環境内の他の成分とに対して殆ど不透性である材料から、壁部分980を形成することが好ましい。壁部分980は使用環境内の液体と、浸透投与系970内に含まれる成分とに対して、壁部分980を通しての浸透投与系中へ又は浸透投与系からのこのような物質の移動が浸透投与デバイスの機能に不利な影響を及ぼさないほど低いように、
実質的に不透性であることが好ましい。壁部分980は、エンクロージャー971の外面に適合するように、フレキシブルな材料から形成することもできる。
エンクロージャー971の外面に接触する第1壁部分の円筒形状内面は、エンクロージャー971の外面と密封を形成する。壁部分980とエンクロージャー971との間の密封は壁部分980の内面又はエンクロージャー971の外面におけるねじ山又はリブによって強化されうる。第1壁部分980とエンクロージャー971との間の密封は気密な締まりばめ又は接着剤によって得ることができる。同時に、第1半透性ボディ要素983の第1半透性ボディ932と第1壁部分980とが、透過液体以外の使用環境内の液体及び他の物質が浸透投与系970に侵入するのを阻止し、一方では投与系の内部から物質が使用環境に漏出又は脱出するのも防止する。
図20に示したように、浸透投与系970は複数個の半透性ボディ要素983、983’,983”を包含することができる。半透性ボディ要素983、983’,983”を相互に隣接関係に位置決めして、最終的(net)半透性ボディを通る所望の液体透過速度を得るために増大した厚さの“最終的半透性ボディ”を画定することができる。即ち、付加的な又は第2半透性ボディ要素983’を浸透投与系970に加えて、異なる所望の液体透過速度を得ることができる。第2半透性ボディ983’が第1半透性ボディ932に接触又は隣接関係で配置されるように、第2半透性ボディ要素983’を第1半透性ボディ要素983に隣接して位置決めすることができる。同時に、第1半透性ボディ932と第2半透性ボディ932’とは、第1半透性ボディ932のみとは異なる液体透過速度を有する、浸透投与系970の最終的半透性ボディを形成する。例えば、半透性ボディ932,932’の両方を相互に接触関係にして最終的半透性ボディの“有効厚さ”Lを増大することによって、浸透投与系970の最終的半透性ボディを通る液体透過速度を減ずることができる。第1半透性ボディと第2半透性ボディ(932,932’)が接触するように、第2半透性ボディ要素983’を第1半透性ボディ要素983に直接隣接するように位置決めすることによって、第2半透性ボディ932’を第1半透性ボディ932上に“堆積”又は積層して、第1半透性ボディ又は第2半透性ボディのいずれの単独よりも大きい厚さの最終的半透性ボディを画定することができる。これは、第2カップが第1カップを受容するように、第1飲用カップを同様な第2飲用カップの頂部に配置することと同様に、第2半透性ボディ要素983’の第2壁部分980’を第1半透性ボディ要素983の第1壁部分980上に直接配置することによって達成することができる。
第2壁部分980を第1壁部分980エンクロージャーに固定する又は取り付けるための接着剤又は他の手段によって、第2壁部分980’を第1半透性ボディ要素983の第1壁部分980’の外面に固定又は取り付けることができる。例えば、第2壁部分980’は硬質であって、第1壁部分980上に進むことができる、又はフレキシブルであって、第1壁部分980上に伸びることができる。
第3半透性ボディ932”が第2半透性ボディ932’に隣接して、接触するように、第3半透性ボディ要素983”を第1及び第2半透性ボディ要素983、983”の頂部に配置することによって、最終的半透性ボディの厚さをさらに増大することができる。半透性ボディ932,932’、932”を相互に接触関係あるように位置決めすることによって、半透性ボディは相互に液体連絡するので、液体を半透性ボディ932,932’、932”の各々に通して浸透剤978まで透過させることができる。例えば、3個の接触する又は層状の半透性ボディ要素983,983’、983”を包含する浸透投与系970によると、外部使用環境からの液体は、最初に第1半透性ボディ932”を通って第2半透性ボディ932’まで透過し、最後には第1半透性ボディ932を通って透過して、浸透剤が膨張して、浸透投与系970の浸透流動を駆動するようにする。
逆にいえば、組み立てた浸透投与系970が複数個の堆積半透性ボディ要素983’、983”を包含する場合には、半透性ボディ要素983、983’、983”の1個以上を除去することによって、該系の最終的半透性ボディを通る液体透過速度を高めることができる。例えば、浸透投与系970が3個の半透性ボディ要素983、983’、983”を包含する場合には、該系の最終的半透性ボディの厚さを減ずるように、第3半透性ボディ要素983”を除去することによって、該系を通る液体透過速度を高めることができる。
上述したように、堆積された半透性ボディ要素933、933’、933”は半透性ボディ932、932’、932”の層を形成する。層を加える又は除去することによって、系970の最終的半透性ボディを通る液体透過速度を制御する又は変えることができる。半透性ボディ932、932’、932”を上述したように堆積又は積層するときに、半透性ボディ932、932’、932”は液体不透性エンクロージャー971と液体連絡して、使用環境からの液体を半透性ボディの全てに通して、エンクロージャー971内の浸透剤まで透過させる。
壁部分980、980’、980”を弾性又はフレキシブル材料から製造する場合に、1個の半透性ボディ要素を製造さえすればよいように、半透性ボディ要素983、983’、983”は同じ構造であり、同時に相互にまだ堆積可能である。したがって、同じ半透性ボディ要素983、983’、983”を堆積することによって、多様な液体透過速度を得ることができる。
例示しないが、第2及び第3半透性ボディ要素983’、983”は、第1半透性ボディ932の曝露表面積よりも大きい曝露表面積を有する半透性ボディ932’、932”を包含しうる。同様に、エンクロージャー971の軸方向又は長軸方向の第2及び第3半透性ボディ932’、932”の厚さを変えることができる。したがって、異なる又は変化した形態、即ち、変化した厚さと変化した曝露表面積948を有する半透性ボディ要素983を除去する又は加えることによって、浸透投与系970の最終的半透性ボディの最終的厚さと最終的曝露表面積Aとを制御することができる。
図13〜20に示した本発明の実施態様は、投与者が浸透投与系からの有効剤の放出速度を増減することも可能にする。例えば、ヒト患者に皮下配置する直前に、本発明による浸透投与系の有効剤放出速度を患者の体重に適合するように調節することを可能にする。移植方法の一部として、有効剤放出速度を調節することができる。さらに、浸透投与デバイスを移植して、生理的反応又は効力反応が判定された後に、有効剤放出速度を調節することができる。したがって、浸透投与系からの有効剤放出速度は予測可能かつ調節可能であるので、本発明の浸透投与系を用いて、特定の治療反応を得ることができる。
図21〜28は本発明の他の実施態様による浸透投与系プラグ又は半透性ボディ・アセンブリ1030、1030’、2030、2030’の特徴を示す。プラグ1030、1030’、2030、2030’はそれぞれ、図4と12に説明したプラグ30、130に関連して上述したインサート60、160と同様なインサートを受容することができるくぼみ1052、1052’、2052、2052’を有する半透性ボディ1032、1032’、2032、2032’を包含する。
図25と28に示した本発明の実施態様による典型的な浸透投与系1070、2070に関連して、浸透投与系プラグ1030、2030を説明する。浸透投与系プラグ1030、2030の形態は該プラグを通る液体透過速度を必然的に定め、この液体透過速度が一般に浸透投与系1070、2070の各々からの有効剤の投与速度を制御する。
図21は浸透投与系プラグ1030の側面図を示す。プラグ1030は半透性ボディ1032から形成される。半透性ボディ1032は円筒形状部分1031と、該円筒形状部分1031に直接隣接して配置された円錐形状部分1033とを包含する。円錐形状部分1033は円錐形状表面1048と、頂点1049と、円錐基部1041とを有する直円錐の形状である。円錐形状表面1048の頂点1049は円筒形状部分1031及び円錐形状部分の基部1041とは反対側に配置される。浸透投与系1070のエンクロージャー内に配置されるときに、該頂点は浸透剤1078とは反対の方向を向く。図21に示すように、頂点1049は丸みを帯びた又は滑らかにした先端である。
半透性ボディ1032は、プラグの円筒形状部分の外面1038から伸びる密封手段又はリブを包含する。リブ1034は半透性ボディ1032の円筒形状部分1031に配置される。リブ1034はプラグ1030がコルク又はストッパーとして作用する手段であり、図25に示した浸透投与系1070のエンクロージャー1071の開口1079を閉鎖又は閉塞する.それ故、半透性ボディ1032はエンクロージャー1071の開口1079中に少なくとも部分的に挿入されるように意図される。リブ1034は使用環境をエンクロージャー1071の内部から密封して、透過液体以外の、使用環境内の液体及び他の物質が浸透投与系1070に侵入するのを阻止し、同時に浸透投与系の内部から物質が使用環境に漏出又は脱出するのも防止する。
図21と25に示したように、リブ1034を有する円筒形状部分1031は浸透投与系開口1079中に少なくとも部分的に挿入されるように意図される。プラグ1030は開口1079中に部分的に又は全体的に挿入可能である。プラグ1030の少なくとも一部がエンクロージャー1071の内面と接触しており、密封手段1034を有するので、半透性ボディ1032の全外面の少なくとも一部が使用環境内の液体に直接曝露される。図21〜25に示した本発明の実施態様では、円錐形状部分1033の円錐形状又は円錐形面1048は曝露面又は液体接触面、即ち、浸透投与系が液体使用環境に配置されるときに液体に直接曝露される半透性ボディの部分である。したがって、円筒形状部分1031は浸透投与系1070が液体使用環境に配置されるときに液体に直接曝露されないが、円錐形状部分1033は浸透投与系1070が液体使用環境に配置されるときに液体に直接曝露される。
浸透投与系プラグ1030はエンクロージャー1071と半透性ボディ1037との間に密封を形成するのを助成するためにリブ1034を包含するが、本発明の他の実施態様はリブ1034を包含する必要がない。例えば、図26に示したように、浸透投与系プラグ2030は、滑らかで、完全に円錐形状であり、リブを含まない外面2048を有する半透性ボディ2032を含む。このような実施態様では、エンクロージャーと半透性ボディ2032との間に上記密封を形成するためにプラグ2030と浸透投与系のエンクロージャーとの間に接着剤及び/又は締まりばめを用いることができる。したがって、円錐形状半透性ボディ2032の少なくとも基部2041は、該ボディがその中に挿入されるエンクロージャーの内径よりも大きい直径を有して、半透性ボディとエンクロージャーとの間に密封が生ずるのを助成する。半透性ボディ2032の円錐形状外面2048の一部はエンクロージャーの内面と接触して、エンクロージャーと半透性ボディとの間の密封を画定する。エンクロージャー2071の内面と接触する円錐形状外面2048の部分は、プラグ2030を含む浸透投与系が液体使用環境に配置されるときに、液体に直接曝露されない。該エンクロージャーの内面と接触しない円錐形状外面2048の部分は、プラグ2030を含む浸透投与系が液体使用環境に配置されるときに、液体に直接曝露される。
さらに、浸透投与系プラグ1030が円筒形状部分1031を包含することは必ずしも必要ではない。図26と27に示したように、浸透投与系プラグ2030、2030’は完全に円錐形状である半透性ボディ2032、2032’を包含する。
図27によって例示したように、円錐形状半透性ボディ2032’は該ボディの円錐形状外面2048’上のリブ2034’も包含する。図28に示したように、半透性ボディ2032’を本発明の他の実施態様による浸透投与系2070のエンクロージャーの開口中に挿入するときに、複数個のリブ2034’がエンクロージャー2071の内面に接触する。円錐形状半透性ボディ2032,2032’の基部2041’は、該ボディがそれを通して挿入されるエンクロージャーの開口の内径よりも大きい直径を有する。したがって、図28に示したように、円錐形状半透性ボディ2032’の基部2041’は、該半透性ボディがエンクロージャー2071中に挿入されるときに、たわむ。
図26〜28に示した半透性ボディ2032,2032’は円錐形状くぼみ又は円錐形状中空部分2052,2052’を包含する。半透性ボディ2032,2032’の基部2041、2041’は、エンクロージャー2071中に挿入されるときにたわむので、円錐形状くぼみ2052,2052’の形状も変化する。浸透投与系2070では、半透性ボディ2032’はエンクロージャー2071中に部分的にのみ挿入されている。それ故、半透性ボディの一部はエンクロージャー2071から伸びている。エンクロージャー2071と接触せず、浸透剤2078とは反対方向を向いている円錐形状外面2048’部分は、浸透投与系が液体使用環境に配置されるときに、液体に直接曝露される。
図25に示すように、円錐形状面1048もエンクロージャー1071内に完全に配置されるように、浸透投与系プラグ1030をエンクロージャー1071内に完全に配置することができる。プラグ1030は、例えば図2に示した停止面36のような、完全な挿入を阻止する停止面又はヘッドを包含しないので、浸透投与系1070のエンクロージャー1071の開口1079に通してプラグ1030を完全に挿入することができる。プラグ1030が浸透投与系のエンクロージャー1071内に完全に挿入される場合に、円錐形状面1048は、浸透投与系1070が液体使用環境に配置されるときに液体に直接曝露されるので、プラグの液体又は曝露面を画定する。円錐形状液体接触面1048の一部がエンクロージャー1071の外部であるように、プラグ1030を浸透投与系エンクロージャー1071の開口1079中に部分的に挿入することもできる。
図28に示した浸透投与系2070によって例示されるように、投与口2075はエンクロージャー2071の壁に直接形成されず、その代わりに、フローモジュレーター(flow modulator)又はフローモジュレーター・デバイス2073中に配置される。フローモジュレーター・デバイス2073は、有効剤がそれを通って移動してエンクロージャー2071を出る、例えば例示したスパイラル投与チャンネルのような、液体流路を有するプラグ様要素である。このようなフローモジュレーター・デバイスは米国特許出願第08/595,761号に述べられており、この出願の全開示は本明細書に援用される。フローモジュレーター・デバイス2073は円筒形状管の1開放端部を閉鎖して、エンクロージャー2071を画定する。これに関して、エンクロージャー2071は投与口2075を有する。
図28によって例示するように、エンクロージャー2071の円筒形状壁は、相互から反対方向に配置され、それぞれフローモジュレーター・デバイス2074と浸透投与系プラグ2030’とを受容するように形成された、2個の開口を有する。したがって、エンクロージャー2071は円筒形状管中への2個の向い合った開口を有する円筒形状管を包含する。プラグ2030’と、前述した浸透投与系プラグ30、130、1030、1030’、2030、2030’とがいずれかの開口を通してエンクロージャー2071の内部中に挿入されることができる。例えば、本発明の1実施態様による浸透投与デバイスを組み立てる場合に、プラグ2030’を“頂点を最初に”エンクロージャー2071の開口中に挿入する。浸透剤錠剤2078が形成されたならば、該錠剤がプラグ2030’に隣接するように、同じ開口からエンクロージャー2071内に挿入する。次に、分離要素2074を同じ開口から挿入して、分離要素2074がプラグ2030’とは反対側の浸透錠剤2078の面上にあるようにする。次に、エンクロージャー2071に有効剤2072を充填して、フローモジュレーター・デバイス2073をエンクロージャー2071の同じ開口から挿入して、浸透投与系を閉鎖し、密封する。
図23Aと23Bは、本発明による半透性ボディ1032、1032’の横断面を示す。半透性ボディ1032、1032’はそれぞれ、中空内側部分又はくぼみ1052、1052’を包含する。図23Aに示した実施態様では、くぼみ1052は円筒形状である。くぼみ1052は円筒形状の、細長い内面1054を有し、この内面は半透性ボディ1032の挿入端部1056におけるくぼみによって形成される挿入開口1055から始まり、該ボディ1032内の深部面1050に達する。半透性ボディ1032の円筒形状部分1031が円筒形状であり、くぼみ1052が円筒形状であるために、該ボディはカップ形状領域を包含して、この領域では“カップの底部”は円錐形状であり、予め定められたプラグ厚さtを有し、図4Bに示したプラグ30と同様に、壁1057は予め定められた壁幅wを有する。
図23Aに示すように、予め定められた壁幅wは内面1054に対する外面1038の位置によって画定され、予め定められたプラグ厚さtは円錐形状面1048に対する深部面1050の位置によって画定される。円錐形状面1048は深部面1050に対して傾斜するので、予め定められたプラグ厚さtは実際には円錐形状面の傾斜に沿って変化する。
プラグ30に関して上述したように、半透性ボディ1032内の深部面1050の深さと、長軸方向中心軸Cからの内面の距離(又はくぼみ1052の直径1046)とが半透性ボディ1032の内部における中空内側部分のサイズを決定する。同時に、予め定められた壁幅wと予め定められたプラグ#厚さtとが半透性ボディ1032の有効厚さLを画定する。上述したように、くぼみ又は中空内側部分1052のサイズを変えることによって、換言すると、予め定められたプラグ#厚さt及び/又は予め定められた壁幅wを変えることによっても、浸透投与系プラグ1030の半透性ボディ1032の有効厚さLを変えることができる。この方法で、ボディ1032を通る液体透過速度を制御することができる。
例えば、プラグ30の半透性ボディ1032の有効厚さLを減ずることによって、プラグを通る液体透過速度dV/dtを高めることができる。図23Bに示したように、半透性ボディの予め定められたプラグ厚さt’を減ずることによって、半透性ボディ1032’の有効厚さLを減ずることができる。これはくぼみ1052のサイズを増大することによって、達成される。
図23Bは好ましい半透性ボディ1030’を例示する。くぼみ1052’は円筒形状部分と円錐形状部分とを包含する。それ故、くぼみ1052’は銃弾(bullet)の形状であり、円筒形状くぼみ1052より大きい容積を有する。或いは、くぼみ1052は、例えば図26と27に示したくぼみ2052,2052’のような、完全に円錐形状であることができる。くぼみ1052’は一般に外面1038と円錐形状面1048との輪郭に従う。円錐形状面1048’に関する深部面1050’の距離は一定であり、内面1054’に関する外面1038’の距離は一定である。したがって、予め定められた壁幅w’と予め定められたプラグ#厚さt’とはほぼ等しく、一定である。例示しないが、半透性ボディ1030、2030はくぼみ又は中空部分を包含する必要がない。
図24と25は、本発明による典型的な浸透投与プラグ1030又は浸透投与系半透性ボディ・アセンブリ中に含めることができるインサート1060,1060’を例示する。図25に示したように、インサート1060は円筒形状くぼみ又は中空内側部分1052中へ挿入するように意図される。半透性ボディ1032がエンクロージャー1071の内部と密封形成するのを助成するために、インサート1060をくぼみ1052中に挿入することができる。図25に示した本発明の実施態様では、図5と6に示したインサート60と同様に、インサート60は中空内側部分1052の形状に適合するように円筒形の形状である。インサート1060は任意の多様な形状及びサイズであることができる。例えば、インサートは完全に円錐形状であることができる、又は図24によって例示するように、インサート1060’は銃弾形状であることができる。したがって、インサート1060’は円錐形状部分1063’と円筒形状部分1061’とを包含する。図26と27に示した本発明の実施態様では、インサート(図示せず)はくぼみ2052,2052’によって受容されることができる。上述したように、半透性ボディ2032,2032’はエンクロージャー2071中への挿入時にたわむので、インサートはくぼみ2052,2052’よりも容積的に小さい、及び/又は半透性ボディのたわみをエンクロージャー2071の内部に順応させ、なおもエンクロージャーと半透性ボディ2032,2032’との間の密封形成を助成するためにくぼみ2052,2052’とは異なる形状である。図24に示したインサート1060’は実質的に同じ形状の円錐形状くぼみ1052’によって受容されることができる。インサート1060,1060’は前記インサート60と同じ材料から製造することができる。
用途に依存して、浸透投与系プラグ1030,2030はインサートを包含する必要はない。例えば、状況によっては、半透性ボディがくぼみを包含するとしても、エンクロージャーと半透性ボディ(インサートを含まない)との間に形成された密封は、使用環境をエンクロージャーの内部から密封して、透過液体以外の使用環境内の液体及び他の物質が浸透投与系に侵入するのを防止し、同時に投与系の内部から物質が使用環境に漏出又は脱出するのを阻止するために充分である。
前述したように、半透性ボディを通る有効剤投与速度dMt/dtは下記式によって概算することができる:
dMt/dt=dV/dt・C={PA△π/L}・C
選択した膜材料、浸透剤、及び有効剤濃度と厚さLに関して、膜を通る液体透過速度dV/dtは、半透性ボディの表面積Aに直接比例する。
円錐形状面1048、1048’、2048、2048’の液体表面積ACはπr(r2+h21/2にほぼ等しい、式中、“r”は円錐形状面の基部の半径であり、“h”は円錐形状面の高さである。
浸透投与系プラグ130(図12参照)が、例えば図28に示した開口2079のような、浸透投与系のエンクロージャーの開口中に完全に挿入されるときに、円形平面148が液体接触面又は曝露面、即ち、浸透投与系がその使用環境に配置されるときに液体に直接曝露される表面である。円形平面148の表面積AOはπr2に等しい。これとは対照的に、円錐形状面1048、1048’、2048、2048’の表面積ACはπr(r2+h21/2に等しい。
プラグ130、1030が同じエンクロージャーの開口中に完全に挿入されるときに、円錐形状面1048の曝露表面積ACは円形面148の曝露表面積ACよりも大きい(エンクロージャー1071の内径に一般に等しい半径rが両方の半透性ボディに関して等しいと想定して)。例えば、図29は、円錐形状面の基部の直径と円形平面の直径(mm)とが対応して増大するときの、半透性ボディの円錐形状面(例えば、半透性ボディ1032の円錐形状面1048)の表面積AC(mm2)の理論的増加と、半透性ボディの円形平面(例えば、半透性ボディ132の円形平面148)の表面積AC(mm2)の理論的増加とを示すグラフである。図29に示した曲線は、ACとAOとに関する上記表面積式に基づくものである。図29によって例示したように、円錐形状面の表面積ACは全ての直径において円形面の表面積AOよりも大きい。
円錐形状面の表面積ACは円形平面148の表面積よりも大きいので、半透性ボディ1030を通る液体透過速度は半透性ボディ130を通る液体透過速度よりも大きい(半透性ボディ130,1030がほぼ同じ有効厚さLを有すると想定して)。したがって、液体使用環境に浸透投与系を挿入するときに液体に直接曝露される半透性ボディの表面積Aを増大することによって、本発明の半透性ボディを通る液体透過速度を高めることができる。例えば、図30は、円錐形状表面積ACを有する半透性ボディ(例えば、図23Bに示したような半透性ボディ)を含む浸透投与系からの、半透性ボディの直径が増大するときの、有効剤放出速度dMt/dt(μl/時)の理論的上昇を示す。 図30はまた、平たい円形表面積AOを有する半透性ボディ(例えば、図12に示す半透性ボディ)を含む浸透投与系からの、半透性ボディの直径が増大するときの、有効剤放出速度dMt/dt(μl/時)の実際の上昇を示す。図30に示した曲線を得るために用いた計算は、両方の半透性ボディが浸透投与系のエンクロージャー内に完全に挿入されていることを想定する。
平たい円形表面積AOを有する半透性膜ボディに相当する図30に示した曲線は、図12に示した半透性膜ボディと同様な半透性膜ボディ(PEBAX23から形成、23mil厚さと10.5%半径方向隙間を有する、半径方向隙間は半透性膜ボディをエンクロージャーから押し出すために要する圧力量であり、膜のODによって除したエンクロージャーのIDの比率によって測定され、%として表現される)を有する浸透投与系を試験することによって得られたものである。円錐形状表面積ACを有する半透性膜ボディに対応する図30に示した曲線は、一定直径に関して図29に示したように、平たい円形表面積AOが円錐形状表面積ACまで増大するときに、有効剤放出速度dMt/dtが如何に上昇するか(式:AC=πr(r2+h21/2とdMt/dt=dV/dt・C={PA△π/L}・Cに基づいて)を理論的に算出することによって得られたものである。図30が示すように、円錐形状面ACは平たい円よりも大きいので、円錐形状表面積を有する半透性ボディを通る液体透過速度は、平たい円形面のみを有する半透性ボディを通る液体透過速度よりも大きい。したがって、液体使用環境に浸透投与系を挿入するときに液体に直接曝露される半透性ボディの表面積Aを増大することによって、本発明の半透性ボディを通る液体透過速度を高めることができる。
円錐形、球形又は、平たいディスクの表面積よりも大きい表面積を有する他の形態で曝露面又は液体接触面を形成することによって、液体に直接曝露される表面積Aを高めることができる。この方法で、半透性膜ボディを通る液体透過速度をさらに高めることができる。
多くの場合に、浸透投与系からの有効剤投与速度dMt/dtを高めることが望ましい。例えば、動物移植用に定められた浸透投与系はしばしば、例えば1週間又は数日間さえもの短期間内に有効剤の全てを放出することができなければならない。前述したように、浸透剤と、膜の他の側の液体との間の浸透圧差△πを大きくすることによって、及び半透性材料の液体透過係数Pを変えることによって、有効剤投与速度dMt/dtを高めることができる。特定の用途によっては、透過係数P又は浸透圧差△πを変えることによって有効剤投与速度dMt/dtをさらに高めることは不可能であると考えられる。さらに、半透性膜ボディの構造的統合性と密封特性とを危険にさらすことなく半透性膜ボディの有効厚さLを減ずることによって、半透性膜を通る液体透過速度をさらに高める(有効剤放出速度dMt/dtを高める)ことは不可能であると考えられる。したがって、これらの状況下では、半透性ボディの有効厚さLを実質的に減ずることなく、半透性ボディを通る液体透過速度を高めることが望ましい。
上述したように、浸透投与系が液体使用環境に配置されるときに液体に直接曝露される半透性ボディの表面積Aを増大することによって、本発明の半透性ボディを通る液体透過速度を高めることができる。例えば、半透性ボディ1032上に円錐形状部分1033を形成することによって、曝露表面積Aを高めることができる。円錐形状面1048の曝露表面積ACは円形平面148の曝露表面積AOよりも大きいので、半透性膜1032を通る液体透過速度は半透性膜132の液体透過速度よりも大きい。それ故、浸透投与系が液体使用環境に配置されるときに液体に直接曝露される半透性ボディの表面積Aを増大することによって、有効剤放出速度dMt/dtを高めることができる。
上述した方法で、膜プラグ1030、1030’、2030、2030’を通る液体透過速度dV/dtを高めて、本発明による浸透投与系からの迅速な有効剤投与速度を可能にすることができる。このことは、低吸収性膜材料を用いて、迅速な液体透過速度を有する本発明による浸透投与系プラグ1030、1030’、2030、2030’を形成することができるので、さらに有利である。このような迅速な透過速度は今までは、時には浸透投与系の内部のアイテムを使用環境に漏出させることがある、高い液体吸収性で、恐らく生物学的に不安定な膜材料から膜プラグを形成することによって得られていた。
浸透投与系プラグ1030、1030’、2030、2030’は、これらのプラグが従来の膜プラグに比べて測定したときに低い透過係数を有する半透性材料を用いることができるとしても、かなり短期間にわたって迅速な投与速度での浸透投与系からの有効剤の投与を可能にする。これらの低い透過係数の膜材料は高い液体吸収特性を有さず、周囲環境からの液体が膜を通って透過するときに、高吸収性材料ほど劇的に膨張しない。したがって、それぞれが中空内側部分1052、1052’、2052、2052’と円錐形状面1040、1040’、2040、2040’とを包含し、迅速な液体透過速度であるように形成された浸透投与プラグ1030、1030’、2030、2030’は過度に膨張せず、カプセルからクリープせず、カプセルから浸透剤を漏出させない。さらに、浸透投与プラグ1030、1030’、2030、2030’は、生物学的環境において安定であり、経時的に有意に劣化せず、エンクロージャーの内部内の流体、結晶又は粉末を使用環境に漏出させることができる材料から製造することができる。
浸透投与プラグ1030、1030’、2030、2030’の表面積Aと有効厚さLとを制御することの他の利点は、設定された透過係数を有する同じ半透性材料から異なる液体透過速度を得ることができることである。異なる所望の有効剤投与速度を有する系毎に異なる膜材料を用いる必要なく、生体適合性試験と毒性試験とは1種類の半透性材料に対して行いさえすればよい。
上述した方法で、図7、13〜20、25及び28に示した浸透投与デバイスにおいて半透性膜ボディ32、132、232、332、432、632、732、732、832、(932、932’、932”)、1032、1032’、2032、2032’を通る液体透過速度を制御することができる。このことは、液体透過速度の制御又は変更を可能にしながら、1種類の膜材料を半透性ボディのために用いることができるので、特に有利である。さらに、上述したように、半透性ボディの“有効厚さ”L及び/又は曝露表面積Aを変えることによって、半透性ボディを通る液体透過速度を、したがって、浸透投与系からの有効剤の投与速度を制御することができる。このことは、例えば、同じ透過係数と液体吸収特性を有する同じ材料から形成された半透性ボディから、半透性ボディを通る、異なる所望の有効剤投与速度を得ることができるので、有利である。このことは、生体適合性試験と毒性試験とを1種類の半透性材料に対して行いさえすればよいのでさらに有利である。さらに、上述した本発明の代替実施態様のいずれかの半透性ボディを通る液体透過速度を単に変えることによって、浸透投与系からの有効剤投与速度が容易に制御されることが特に望ましい。
本発明をその好ましい実施態様に関して詳述したが、本発明の要旨及び範囲から逸脱せずに、種々な変更を行うことができ、同等物を用いることができることは当業者に明らかであろう。
本発明の実施態様をまとめると以下の通りである。
実施態様1:浸透投与系における有効剤の投与速度を制御するための浸透投与系プラグであって、
ボディの開口に始まり、半透性ボディ内の深部面に達する内面を有するくぼみと;
該深部面の反対側に配置された液体接触面と;
該内面の反対側に配置された外面であって、該ボディが挿入可能である浸透投与系のエンクロージャーの内部から使用環境を密封するための手段を有する外面と;
該液体接触面と関係する該深部面の位置によって画定される予め定められたプラグ厚さと;
該内面に対する該外面の位置によって画定される予め定められた壁幅と
を含み、予め定められたプラグ厚さと予め定められた壁幅の少なくとも一方が半透性ボディを通る液体透過速度を制御する前記プラグ。
実施態様2:該くぼみ内に配置されたインサートをさらに含む、実施態様1記載の浸透投与系プラグ。
実施態様3:該インサートが液体に対して透過性である、実施態様2記載の浸透投与系プラグ。
実施態様4:該インサートが管状内部の深部面に隣接する上面を包含する、実施態様1記載の浸透投与系プラグ。
実施態様5:該インサートが該くぼみの内面と係合する末端面を包含する、実施態様1記載の浸透投与系プラグ。
実施態様6:該半透性ボディの液体接触面が円錐形状面を包含する、実施態様1記載の浸透投与系プラグ。
実施態様7:浸透投与系における有効剤の投与速度を制御するための浸透投与系プラグであって、浸透投与系のエンクロージャー中の開口中に少なくとも部分的に配置可能であり、浸透投与系における有効剤の投与速度を制御するために、半透性ボディを通る予め定められた液体透過速度を得るように選択されたサイズを有する中空内側部分を包含する半透性ボディを含む前記浸透投与系プラグ。
実施態様8:該中空内側部分が円錐形状である、実施態様7記載の浸透投与系プラグ。
実施態様9:該中空内側部分が円筒形状である、実施態様7記載の浸透投与系プラグ。
実施態様10:該半透性ボディが浸透投与系の外部の液体と接触するための液体接触面を包含する、実施態様7記載の浸透投与系プラグ。
実施態様11:該液体接触面が、該中空内側部分の反対側の、前記ボディの末端に位置する、実施態様10記載の浸透投与系プラグ。
実施態様12:該中空内側部分が該液体接触面と深部面との間の半透性ボディのプラグ厚さを画定する深部面を包含する、実施態様11記載の浸透投与系プラグ。
実施態様13:該液体接触面が円錐形状である、実施態様10記載の浸透投与系プラグ。
実施態様14:中空内側部分内に配置されたインサートを包含する、実施態様7記載の浸透投与系プラグ。
実施態様15:該中空内側部分と該インサートとが円筒形状であり、該円筒形状中空内側部分が円筒形状インサートを嵌合的に受容する、実施態様14記載の浸透投与系プラグ。
実施態様16:該インサートが液体に対して透過性である、実施態様14記載の浸透投与系プラグ。
実施態様17:該インサートが半透性ボディの透過性とは異なる透過性を有する半透性物質である、実施態様14記載の浸透投与系プラグ。
実施態様18:該インサートが浸透剤を包含する、実施態様14記載の浸透投与系プラグ。
実施態様19:該半透性ボディが、少なくとも部分的にエンクロージャー中に配置されるときに、エンクロージャーによって密封を完成するように、密封外面を包含する、実施態様7記載の浸透投与系プラグ。
実施態様20:該中空内側部分が該密封外面と内面との間の壁厚さを画定する内面を包含する、実施態様19記載の浸透投与系プラグ。
実施態様21:密封の完成を助けるために該中空内側部分内に位置する液体透過性要素を包含する、実施態様19記載の浸透投与系プラグ。
実施態様22:該密封外面が少なくとも1つのリブを包含する、実施態様19記載の浸透投与系プラグ。
実施態様23:開口と投与口とを有するエンクロージャーであって、液体膨張性浸透剤と有効剤とを保持し、前記液体浸透剤が周囲環境から液体を吸収して前記エンクロージャーからの有効剤の投与速度を生じる前記エンクロージャーと;少なくとも部分的に前記開口中に配置された半透性ボディを有し、前記半透性ボディが、浸透投与系における有効剤の投与速度を制御するための、該半透性ボディを通る予め定められた液体透過速度を得るように選択されたサイズを有する中空内側部分を包含するプラグとを含む浸透投与系。
実施態様24:エンクロージャー中に配置された、該浸透剤と該有効剤との分離要素をさらに含む、実施態様23記載の浸透投与系。
実施態様25:該分離要素が可動なピストンである、実施態様24記載の浸透投与系。
実施態様26:該浸透剤が錠剤である、実施態様23記載の浸透投与系。
実施態様27:該プラグが該中空内側部分内に配置されたインサートを包含する、実施態様23記載の浸透投与系。
実施態様28:該エンクロージャーが液体に対して、実質的に不透性である実施態様23記載の浸透投与系。
実施態様29:該半透性ボディが円錐形状面を包含する、実施態様23記載の浸透投与系。
実施態様30:液体膨張性浸透剤と有効剤とを保持する内部を有するエンクロージャーを包含し、エンクロージャーの開口中に少なくとも部分的に配置された半透性ボディを有するプラグをも包含する浸透薬物投与系からの有効剤の投与速度を制御する方法であって、下記工程:
有効剤の目的投与速度を決定する工程と;
有効剤の目的投与速度に対応する、半透性ボディを通る予め定められた液体透過速度を得るサイズである中空内側部分を有するプラグを選択する工程と;
プラグをエンクロージャーの開口中に少なくとも部分的に挿入する工程と;
浸透薬物投与系を使用環境中に配置する工程と
を含む前記方法。
実施態様31:中空内側部分にインサートを挿入する工程をさらに包含する、実施態様30記載の方法。
実施態様32:浸透投与系からの有効剤の投与速度を高めるために浸透投与系の半透性ボディを通る液体透過速度を変える方法であって、下記工程:
液体透過係数と厚さとを有する半透性ボディを製造する工程と;
前記半透性ボディの前記厚さを変えて、前記半透性ボディを通る液体透過速度を変える工程と
を含む前記方法。
実施態様33:前記半透性ボディを浸透投与系の開口中に配置する、実施態様32記載の方法。
実施態様34:前記半透性ボディの前記厚さを前記半透性ボディの切断によって変える、実施態様32記載の方法。
実施態様35:前記半透性ボディを浸透投与系の開口中に挿入した後に、前記厚さを変える、実施態様32記載の方法。
実施態様36:液体不透性スリーブが前記半透性ボディの円筒形状面を囲んでおり、前記液体不透性スリーブの長さを変える工程をさらに含む、実施態様32記載の方法。
実施態様37:前記半透性ボディの前記厚さを変えるときに、前記液体不透性スリーブの長さを変える、実施態様32記載の方法。
実施態様38:前記半透性ボディを前記浸透投与系のエンクロージャー内に少なくとも部分的に配置し、前記半透性ボディの前記厚さを変えるときに、前記液体不透性スリーブの長さを変える、実施態様32記載の方法。
実施態様39:液体不透性スリーブが半透性ボディ上に取り付けられている浸透投与系の半透性ボディを通る液体透過速度を変えて、浸透投与系からの有効剤の投与速度を変える方法であって、前記浸透投与系を液体使用環境に配置するときに前記液体不透性スリーブを前記半透性ボディの外面に沿って移動して、液体に直接曝露される前記外面の表面積量を変える工程を含む前記方法。
実施態様40:前記半透性ボディが前記浸透投与系のエンクロージャー内に少なくとも部分的に挿入されており、前記外面が前記半透性ボディの円筒形状面である、実施態様39記載の方法。
実施態様41:前記液体不透性スリーブが前記半透性ボディの前記外面に沿って移動するときに、前記液体不透性スリーブが前記浸透投与系のエンクロージャーのエンクロージャー外面に沿って移動する、実施態様39記載の方法。
実施態様42:浸透投与系の半透性ボディを通る液体透過速度を変えて、浸透投与系からの有効剤の投与速度を変える方法であって、下記工程:
浸透投与系の半透性ボディを通る目的液体透過速度を選択する工程と;
前記半透性ボディを画定し、前記選択液体透過速度を得るために、相互に隣接関係にある複数個の半透性ボディ要素を用意する工程と
を含む前記方法。
実施態様43:前記選択液体透過速度とは異なる他の液体透過速度を得るために、前記複数個の半透性ボディ要素に隣接関係にある付加的な半透性ボディ要素を加える工程をさらに含む、実施態様42記載の方法。
実施態様44:前記選択液体透過速度とは異なる他の液体透過速度を得るために、前記複数個の半透性ボディ要素から少なくとも1個を除去する工程をさらに含む、実施態様42記載の方法。
実施態様45:前記複数個の半透性ボディ要素を接着剤によって相互に取り付ける、実施態様42記載の方法。
実施態様46:有効剤と、周囲環境から液体を吸収して、液体不透性エンクロージャーからの前記有効剤の投与を生じるための浸透剤とを保持する内部を有する前記液体不透性エンクロージャーと;
半透性ボディに通して前記浸透剤まで液体を透過させるための、前記液体不透性エンクロージャーと液体連絡した前記半透性ボディと;
前記液体不透性エンクロージャーとは分離した、前記半透性ボディの表面の一部を囲む液体不透性スリーブと
を含む浸透投与系であって、
前記浸透投与系が液体使用環境に配置されたときに、前記表面の前記一部が液体に曝露されず、前記浸透投与系が液体使用環境に配置されたときに、前記半透性ボディが、前記液体不透性スリーブによって囲まれず、液体に直接曝露される、前記表面の部分を包含する前記浸透投与系。
実施態様47:前記半透性ボディの前記表面の前記一部が円筒形状面であり、前記液体不透性スリーブが前記円筒形状面に接触する、実施態様46記載の浸透投与系。
実施態様48:前記半透性ボディの曝露面が前記円筒形状面に付随する表面を包含する、実施態様47記載の浸透投与系。
実施態様49:前記液体不透性スリーブが前記半透性ボディの前記表面に接触しており、前記浸透投与系が液体使用環境に配置されたときに、液体に曝露される前記曝露面量を変えるために前記液体不透性スリーブが前記表面に関して可動である、実施態様46記載の浸透投与系。
実施態様50:前記液体不透性スリーブが前記液体不透性エンクロージャーの外面に接触しており、前記液体不透性エンクロージャーの前記外面に関して可動である、実施態様46記載の浸透投与系。
実施態様51:半透性ボディが浸透投与系の前記液体不透性エンクロージャーの開口内に配置されている、実施態様46記載の浸透投与系。
実施態様52:前記液体不透性スリーブと前記エンクロージャーの少なくとも一方がねじ山を包含しており、前記スリーブを回転させることによって、前記液体不透性スリーブが前記クロージャーに関して直線的に可動である、実施態様46記載の浸透投与系。
実施態様53:有効剤と、周囲環境から液体を吸収して、液体不透性エンクロージャーからの前記有効剤の投与を生じるための浸透剤とを保持する内部を有する前記液体不透性エンクロージャーと;
第1半透性ボディに通して前記浸透剤まで液体を透過させるための、前記液体不透性エンクロージャーと液体連絡した前記第1半透性ボディと;
前記半透性ボディと前記第1半透性ボディとに通して前記浸透剤にまで液体を透過させるように、前記第1半透性ボディに接触し、前記第1半透性ボディと液体連絡した第2半透性ボディと
を含む浸透投与系。
実施態様54:浸透投与系中への液体透過速度を変えるために、前記第2半透性ボディが前記半透性ボディから除去可能である、実施態様53記載の浸透投与系。
実施態様55:前記第2半透性ボディが前記第1半透性ボディに接着剤によって取り付けられている、実施態様53記載の浸透投与系。
実施態様56:前記第1半透性ボディと前記第2半透性ボディとが半透性層である、実施態様53記載の浸透投与系。
実施態様57:開口と投与口とを有する液体不透性エンクロージャーであって、有効剤と、周囲環境から液体を吸収して、前記エンクロージャーからの前記有効剤の投与速度を生じるための液体膨張性浸透剤とを保持する内部を有する前記液体不透性エンクロージャーと;
半透性ボディを有する、該開口中に少なくとも部分的に挿入されたプラグと
を有する浸透投与系であって、該浸透投与系が液体使用環境に配置されたときに、該半透性ボディが液体に直接曝露される曝露面を有し、前記曝露面が円錐形状面を包含する前記浸透投与系。
実施態様58:半透性ボディが円筒形状部分を有する、実施態様57記載の浸透投与系。
実施態様59:円錐形表面の頂点が浸透剤とは反対方向に向いている、実施態様57記載の浸透投与系。
実施態様60:半透性ボディがエンクロージャーと半透性ボディとの間を密封するためのリブを包含する、実施態様57記載の浸透投与系。
実施態様61:半透性ボディが該半透性ボディからの予め定められた液体透過速度を得るように選択されたサイズを有する中空内側部分を包含し、該液体透過速度が該浸透投与系における有効剤の投与速度を制御する、実施態様57記載の浸透投与系。
実施態様62:中空内側部分内に配置された多孔質インサートをさらに含む、実施態様61記載の浸透投与系。
膜プラグを含む、先行技術の浸透薬物投与デバイスの横断面図である。 本発明による浸透投与系プラグ又は浸透投与系半透性ボディ・アセンブリの側面図である。 図2の浸透投与系プラグの端面図である。 図4Aは、図3のライン4−4に沿って切断した、本発明による浸透投与系プラグの半透性ボディの断面図である。 図4Bは、図3のライン4−4に沿って切断した、本発明による,インサートを含む浸透投与系プラグの断面図である。 本発明による浸透投与系プラグのインサートの側面図である。 図5のインサートの端面図である。 本発明による浸透投与系の断面図である。 本発明による浸透投与系プラグを用いる、本発明による浸透投与系の放出速度上昇を示すグラフである。 本発明による浸透投与系プラグを有する、本発明による浸透投与系の放出速度を示すグラフであり;プラグは異なる深さのくぼみを有し、全てが18%吸水性を有するポリウレタン材料から製造されている。 本発明による浸透投与系プラグを有する、本発明による浸透投与系の放出速度を示すグラフであり;プラグは異なる深さのくぼみを有し、全てが33%吸水性を有するポリウレタン材料から製造されている。 本発明による浸透投与系プラグを有する、本発明による浸透投与系の放出速度を示すグラフであり;プラグは異なる深さのくぼみを有し、全てが49%吸水性を有するポリウレタン材料から製造されている。 本発明による他の浸透投与系プラグの側面図である。 半透性ボディと液体不透性スリーブとを有する、本発明による他の浸透投与系の断面図であり;半透性ボディと液体不透性スリーブとの両方は浸透投与系のエンクロージャーの開口中に挿入されている。 半透性ボディと液体不透性スリーブとを有する、本発明による他の浸透投与系の部分断面図であり;半透性ボディのみが浸透投与系のエンクロージャー中に挿入されている。 半透性ボディと液体不透性スリーブとを有する、本発明による他の浸透投与系の部分断面図であり;半透性ボディがエンクロージャー中に挿入されており、該エンクロージャーは液体不透性スリーブによって受容されている。 複数個の溝を有し、これらの溝に沿ってエンクロージャーと半透性ボディとが切断されることができる、本発明による他の浸透投与系の部分断面図である。 半透性ボディと液体不透性スリーブとを有する、本発明による他の浸透投与系の部分断面図であり;液体不透性スリーブが浸透投与系のエンクロージャー上にねじ込まれており、半透性ボディに関して可動である。 半透性ボディと液体不透性スリーブとを有する、本発明による他の浸透投与系の断面図であり;液体不透性スリーブが浸透投与系のエンクロージャーに関して滑動可能である。 半透性ボディと、該半透性ボディ上にねじ込まれ、該半透性ボディに関して可動である液体不透性スリーブとを有する、本発明による他の浸透投与系の部分断面図である。 相互に堆積可能である、複数個の半透性ボディを有する、本発明による他の浸透投与系の分解組み立て断面図である。 本発明による他の浸透投与系プラグ又は浸透投与系半透性ボディ・アセンブリの断面図である。 図21の浸透投与系プラグの端面図である。 図23Aは、図22のライン23−23に沿って切断した、本発明による浸透投与系プラグの半透性ボディの断面図である。 図23Bは、図22のライン23−23に沿って切断した、本発明による浸透投与系プラグの他の半透性ボディの断面図である。 本発明による浸透投与系プラグの他のインサートの側面図である。 図21による浸透投与系プラグを有する本発明による浸透投与系の断面図である。 円錐形状プラグの頂点が観察者とは丁度反対方向に傾斜している、本発明による浸透投与系プラグの透視図である。 円錐形状プラグの頂点が丁度観察者の方向に傾斜している、本発明による浸透投与系プラグの透視図である。 図27による浸透投与系プラグを有する本発明による浸透投与系の断面図である。 円形平面を有する半透性膜ボディと比較した、円錐形状面を有する半透性膜ボディの、膜ボディの直径が対応して増加するときの、表面積の理論的増加を示すグラフである、この場合膜ボディの厚さ又は高さは等しい。 浸透投与系が本発明による円錐形状面を有する半透性ボディを含む浸透投与系半透性プラグを包含する場合の、浸透投与系の有効剤放出速度の理論的上昇を示すグラフである。図30は、浸透投与系が本発明による円形面を有する半透性ボディを含む浸透投与系半透性プラグを包含する場合の、本発明による浸透投与系の有効剤放出速度の実際の上昇をも示す。
符号の説明
30.プラグ
32.半透性ボディ
34.リブ
36.停止面
60.インサート
70.浸透投与系
71.エンクロージャー
72.有効剤
74.可動なピストン
75.投与口
76.環状突起
78.浸透剤
79.開口

Claims (16)

  1. 液体膨張性浸透剤と有効剤とを保持する内部を有するエンクロージャーを包含し、エンクロージャーの開口中に少なくとも部分的に配置された半透性ボディを有するプラグをも包含する浸透薬物投与系からの有効剤の投与速度を制御する方法であって、下記工程:
    有効剤の目的投与速度を決定する工程と;
    有効剤の目的投与速度に対応する、半透性ボディを通る予め定められた液体透過速度を得るサイズである中空内側部分を有するプラグを選択する工程と;
    プラグをエンクロージャーの開口中に少なくとも部分的に挿入する工程と;
    浸透薬物投与系を使用環境中に配置する工程と
    を含む前記方法。
  2. 中空内側部分にインサートを挿入する工程をさらに包含する、請求項1記載の方法。
  3. 浸透投与系からの有効剤の投与速度を高めるために浸透投与系の半透性ボディを通る液体透過速度を変える方法であって、下記工程:
    液体透過係数と厚さとを有する半透性ボディを製造する工程と;
    前記半透性ボディの前記厚さを変えて、前記半透性ボディを通る液体透過速度を変える工程と
    を含む前記方法。
  4. 前記半透性ボディを浸透投与系の開口中に配置する、請求項3記載の方法。
  5. 前記半透性ボディの前記厚さを前記半透性ボディの切断によって変える、請求項3記載の方法。
  6. 前記半透性ボディを浸透投与系の開口中に挿入した後に、前記厚さを変える、請求項3記載の方法。
  7. 液体不透性スリーブが前記半透性ボディの円筒形状面を囲んでおり、前記液体不透性スリーブの長さを変える工程をさらに含む、請求項3記載の方法。
  8. 前記半透性ボディの前記厚さを変えるときに、前記液体不透性スリーブの長さを変える、請求項3記載の方法。
  9. 前記半透性ボディを前記浸透投与系のエンクロージャー内に少なくとも部分的に配置し、前記半透性ボディの前記厚さを変えるときに、前記液体不透性スリーブの長さを変える、請求項3記載の方法。
  10. 液体不透性スリーブが半透性ボディ上に取り付けられている浸透投与系の半透性ボディを通る液体透過速度を変えて、浸透投与系からの有効剤の投与速度を変える方法であって、前記浸透投与系を液体使用環境に配置するときに前記液体不透性スリーブを前記半透性ボディの外面に沿って移動して、液体に直接曝露される前記外面の表面積量を変える工程を含む前記方法。
  11. 前記半透性ボディが前記浸透投与系のエンクロージャー内に少なくとも部分的に挿入されており、前記外面が前記半透性ボディの円筒形状面である、請求項10記載の方法。
  12. 前記液体不透性スリーブが前記半透性ボディの前記外面に沿って移動するときに、前記液体不透性スリーブが前記浸透投与系のエンクロージャーのエンクロージャー外面に沿って移動する、請求項10記載の方法。
  13. 浸透投与系の半透性ボディを通る液体透過速度を変えて、浸透投与系からの有効剤の投与速度を変える方法であって、下記工程:
    浸透投与系の半透性ボディを通る目的液体透過速度を選択する工程と;
    前記半透性ボディを画定し、前記選択液体透過速度を得るために、相互に隣接関係にある複数個の半透性ボディ要素を用意する工程と
    を含む前記方法。
  14. 前記選択液体透過速度とは異なる他の液体透過速度を得るために、前記複数個の半透性ボディ要素に隣接関係にある付加的な半透性ボディ要素を加える工程をさらに含む、請求項13記載の方法。
  15. 前記選択液体透過速度とは異なる他の液体透過速度を得るために、前記複数個の半透性ボディ要素から少なくとも1個を除去する工程をさらに含む、請求項13記載の方法。
  16. 前記複数個の半透性ボディ要素を接着剤によって相互に取り付ける、請求項13記載の方法。
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