JP2006055893A - スポット溶接判定システムおよび判定方法 - Google Patents

スポット溶接判定システムおよび判定方法 Download PDF

Info

Publication number
JP2006055893A
JP2006055893A JP2004241321A JP2004241321A JP2006055893A JP 2006055893 A JP2006055893 A JP 2006055893A JP 2004241321 A JP2004241321 A JP 2004241321A JP 2004241321 A JP2004241321 A JP 2004241321A JP 2006055893 A JP2006055893 A JP 2006055893A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
resistance value
welding
energization
spot welding
quality
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2004241321A
Other languages
English (en)
Inventor
Shigeaki Mitsuoka
重日 密岡
Satoshi Makiuchi
聡 牧内
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Suzuki Motor Corp
Original Assignee
Suzuki Motor Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Suzuki Motor Corp filed Critical Suzuki Motor Corp
Priority to JP2004241321A priority Critical patent/JP2006055893A/ja
Publication of JP2006055893A publication Critical patent/JP2006055893A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Images

Landscapes

  • Resistance Welding (AREA)

Abstract

【課題】精度よくしかも効率よく溶接品質を判定し、かつ品質向上を図るスポット溶接判定システムおよび判定方法を提供する。
【解決手段】スポット溶接時の電極102間の抵抗値を検出する抵抗値検出手段108と、スポット溶接の通電初期の抵抗値を、予め設定された閾値と比較判定する初期抵抗値判定手段110と、通電期間中の最大抵抗値と通電終期の最終抵抗値との減少差分を、予め設定された閾値と比較判定する抵抗値減少量判定手段111と、平均抵抗値判定手段112を備える。
【選択図】 図3

Description

本発明は、たとえば特にスポット溶接の品質の良否を判定する溶接品質の判定システムおよび判定方法に関する。
たとえば自動車の車体を溶接組立する製造ラインにおいては、搬送装置によって搬送されるワークの所定箇所に、所定の条件で溶接作業を行う溶接ロボットが多数配置される。これらのロボットは、ワークの予め設定された溶接箇所に適した形状を持つスポット溶接ガンを備えている。
このように多数配置された溶接ロボットのうちのいずれかが担当する溶接部の溶接品質に異常があると判定された場合の対処方法として、たとえば特許文献1に記載されたものが知られている。この対処方法は、異常が発生した溶接ロボットの下流に配置された別のロボットが、その溶接部をリカバリーするというものである。
特公平7−30223号公報 特開2000−102879号公報
しかしながら、前述のように製造ラインに配設された多数の溶接ロボットは、それぞれが担当する溶接個所に適した形状のスポット溶接ガンを装着しているため、どの溶接箇所でも溶接できるようには構成されていない。また仮に、別の溶接ロボットがその溶接箇所に適合したスポット溶接ガンを備えていたとしても、溶接品質異常と判定された箇所を溶接した溶接ロボットが、当該箇所から一旦退避した後、リカバリーする別の溶接ロボットが再び当該箇所へ移動して溶接作業をすることになる。したがってこのような場合、正常な作業に対して異常時の作業は、少なくとも別の溶接ロボットが当該箇所へ移動するのに要する時間だけ余分に費やされてしまい、ラインタクトが大幅に延びてしまう。
また、特許文献2には、スポット溶接の品質の自動チェックに溶接時の電気抵抗値(以下、単に抵抗値という)を利用する方法が開示されている。しかしながら、この方法では自動車の製造ラインで使用し得る判定精度には十分ではなく、さらに溶接不良に対する処置は後工程で行なわれるため同様にラインタクトが大幅に延びてしまう。
本発明はかかる実情に鑑み、精度よくしかも効率よく溶接品質を判定し、かつ品質向上を図るスポット溶接判定システムおよび判定方法を提供することを目的とする。
本発明によるスポット溶接の品質判定システムは、定電流方式スポット溶接機によって溶接されたスポット溶接の品質の良否を判定する判定システムであって、スポット溶接時の電極間の抵抗値を検出する抵抗値検出手段と、スポット溶接の通電初期の抵抗値を、予め設定された閾値と比較判定する初期抵抗値判定手段とを備え、その比較結果が前記閾値よりも低い場合は通電を継続する一方、高い場合は直ちに通電を中止して溶接装置を停止させるようにしたことを特徴とする。
また、本発明のスポット溶接の品質判定システムにおいて、通電期間中の最大抵抗値と通電終期の最終抵抗値との減少差分を、予め設定された閾値と比較判定する抵抗値減少量判定手段をさらに備え、その比較結果が前記閾値よりも小さい場合は、溶接電流を所定の割合で高めた条件で直ちに再通電させるようにしたことを特徴とする。
また、本発明のスポット溶接の品質判定システムにおいて、通電期間中の平均抵抗値を、予め設定された所定の範囲内にあるか否かを比較判定する平均抵抗値判定手段をさらに備え、その比較結果が所定の範囲外であり、スパッタの発生がない場合、溶接電流を所定の割合で高めた条件で直ちに再通電させるようにしたことを特徴とする。
また、本発明のスポット溶接の品質判定システムにおいて、前記初期抵抗値判定手段、前記抵抗値減少量判定手段、および前記平均抵抗値判定手段または積分抵抗値判定手段の順で溶接品質を判定することを特徴とする。
また、本発明によるスポット溶接の品質判定方法は、定電流方式スポット溶接機によって溶接されたスポット溶接の品質の良否を判定する判定方法であって、スポット溶接の通電初期の所定期間における電極間の抵抗値を検出する工程と、その抵抗値が予め設定された閾値よりも低いか高いか比較する工程と、その比較結果が低い場合には通電を継続する一方、高い場合は直ちに通電を中止して溶接装置を停止させる工程と、を有することを特徴とする。
また、本発明のスポット溶接の品質判定方法において、スポット溶接の通電中における電極間の抵抗値変化を検出する工程と、通電期間中の最大抵抗値と通電終期の最終抵抗値との差が、予め設定された閾値よりも大きいかを比較する工程と、その比較結果が小さい場合は溶接電流または溶接電圧を所定の割合で高めた条件で直ちに再通電させる工程と、を有することを特徴とする。
また、本発明のスポット溶接の品質判定方法において、スポット溶接の通電中における電極間の抵抗値変化を検出し、この抵抗値から通電中の平均抵抗値を算出する工程と、その平均抵抗値が予め設定された所定の範囲内にあるか否かを比較する工程と、その比較結果が所定範囲外であり、スパッタの発生がない場合、溶接電流または溶接電圧を所定の割合で高めた条件で直ちに再通電させる工程と、を有することを特徴とする。
また、本発明のスポット溶接の品質判定方法において、通電期間中の最大抵抗値と通電終期の最終抵抗値との差が、予め設定された閾値よりも小さいと判定されたつぎに溶接箇所は、予め設定された溶接条件の電流値または電圧値を所定の割合で高めた条件で溶接するステップアップを行うことを特徴とする。
また、本発明のスポット溶接の品質判定方法において、通電期間中の抵抗値の積分値が、予め設定された所定の範囲外と判定されたつぎの溶接箇所は、予め設定された溶接条件の電流値または電圧値を所定の割合で高めた条件で溶接するステップアップを行わないことを特徴とする。
本発明によれば、初期抵抗値判定手段により通電初期の抵抗値を比較判定することにより、溶接部への異物の噛み込みが外れたときの急激な電流上昇による爆発でワークに穴が明くのを防止することができる。
また、溶接チップの磨耗に起因する不良は一般に、継続的に発生し得るが、溶接条件をステップアップすることで再通電の回数が減少し、電力量が少なく、かつラインタクトの増大を最小限にすることができる。
また、最大抵抗値からの抵抗値減少量に基づき、溶接部の剥がれやナゲット径の発達を予測し、溶接品質を判定するとともに、不良箇所を修正することにより、不良品が市場に流出するのを確実に防止することができ、高い品質が保証される。
さらに、電触による電力の拡散や、溶接部の合せが悪い場合等においても、正確に品質の判定ができる。また、溶接不良があっても再通電することにより不良品が市場に流出するのを確実に防止することができる。
以下、図面に基づき、本発明によるスポット溶接判定システムおよび判定方法の好適な実施の形態を説明する。
図1は、本発明の実施形態に係るスポット溶接ロボット100の概略を示している。この溶接ロボット100は、たとえば自動車の車体を溶接組立する製造ラインの側近に配備される。この製造ラインにおいて、搬送装置によって搬送されるワークの所定箇所に所定の溶接条件で、溶接ロボット100が溶接作業を実行する。
溶接ロボット100は予め設定された溶接箇所に適したスポット溶接ガンを備え、ガンアーム101の先端に図1(b)のような一対の電極チップ102を有する。溶接ロボット100の本体103はアクチュエータにより駆動される複数の関節を持ち、ガンアーム101先端の電極チップ102を3次元空間内で略自在に移動し、位置決めし得るようになっている。
このスポット溶接では電極チップ102間に挟んだワークW(自動車の車体を形成する鋼板等)を溶着する。この場合、電極チップ102間に大電流を流す(通電)ことで2〜3枚の鋼板を溶融させる。通電を停止することにより、溶融した鋼板は凝固する。このとき凝固部が2〜3枚の鋼板に跨って形成される(所謂、ナゲットという)ことによって、鋼板が溶着される。
スポット溶接時の通電電流値およびその通電時間は、タイマコンタクター(以下、タイマという)104によって制御される。タイマ104は、通常8000アンペア(A)の一定電流を0.3秒通電するように起動条件(通電パターン)が入力されている。タイマ104はメモリ内に、複数の起動条件を保持しており、溶接ロボット100の制御部から指示された起動条件で通電を行うようになっている。
ここで、スポット溶接では電極チップ102間の抵抗値が通電時間とともに変化する。この抵抗値変化はスポット溶接の良否と密接に関係し、抵抗値変化の挙動に基づいて溶接の良否を判定することができる。図2(a),(b)は、スポット溶接の進行過程とそれに対応する抵抗値変化(A〜D)の典型的な例を示している。なお、抵抗値を0.5サイクル(cyc)すなわち通電時間0.008秒ごとに測定して、1回の通電18cyc(0.3秒)中の変化を示したものである。
図2(a),(b)において、通電初期ではワークWの鋼板同士の接触面積の増大により抵抗値が減少し(A〜B)、その後、温度上昇により抵抗値が増加する(B〜C)。抵抗値最大付近CでナゲットW1が形成され始め、ナゲットW1の成長(ナゲット径の拡大)とともに抵抗値が減少して通電終了する(D)。
なお、溶接の過程で、たとえば図2(c)に示すような電触が生じることがある。この電触では、電極チップ102がワークWの鋼板と2ヶ所で接触してしまい、電流経路が分散される。すなわち、溶接電流Iは、溶接に寄与する電流I1と電触による分流電流I2に分散し、かかる分流電流I2が発生するとナゲット形成に寄与する電流が減少するため、ナゲット径の減少や剥がれ等の原因になる。
つぎに図3は、本発明の実施形態におけるスポット溶接判定システムの概略構成を示している。
電極チップ102に対して、電源105に接続された駆動部106によりスポット溶接を行うための電圧が印加されるが、その際前述のようにタイマ104によって電流値およびその通電時間が制御される。タイマ104は制御部107および後述する抵抗値検出部108や判定部109を備えている。
抵抗値検出部108は、電極チップ102間に印加された電圧を検出する。この電圧検出は所定のタイミングでサンプリングして行われるが、これら検出された電圧により電極チップ102間の抵抗値を検出するようになっている。
また、判定部109は、スポット溶接の通電初期の抵抗値を、予め設定された閾値と比較判定する初期抵抗値判定手段110と、通電期間中の最大抵抗値と通電終期の最終抵抗値との減少差分を、予め設定された閾値と比較判定する抵抗値減少量判定手段111と、通電期間中の平均抵抗値を、予め設定された所定の範囲内にあるか否かを比較判定する平均抵抗値判定手段112とを備えている。
つぎに、図4に示したフローチャートに沿って、本発明によるスポット溶接判定システムにおける判定方法の例を説明する。
この実施形態において典型的には、異なる溶接条件(接合する板厚や溶接する部位の状況によって相違する)のスポット溶接を連続して行う溶接ロボット100の溶接品質を対象とする。
まず、溶接ロボット100によるスポット溶接ガンの電極の所定溶接箇所pへの移動が完了すると、制御部107はタイマ104に対して、所定の条件Mで溶接を開始するように「起動」を指示する(ステップS1)。
つぎに、タイマ104は起動の指示に従って、条件Mで通電を開始する。このとき抵抗値検出部108が電極チップ102間の抵抗値を検出し、ステップS2において初期抵抗値判定手段110は、その通電初期の抵抗値が予め設定された閾値λよりも高いか低いかを比較判定する。
通電初期の抵抗値が閾値λよりも小さい場合、「正常」と判定して通電を継続する。これに対して、図5に示されるように通電初期の抵抗値が閾値λよりも大きい場合、ワークWの鋼板接合部の汚れや異物の噛込みが予測される。ゴミ等の異物が通電中に外れると、瞬間的に大電流が流れて、そのままではワークWに穴が明いてしまう(異常抵抗値変化)。このような場合、直ちに通電を中断して、製造ラインを停止し(ステップS3)、これにより溶接不良が発生するのを防止する。異常原因を解消した後、同じ条件で再度起動する(ステップS4)。
上記のように初期抵抗値判定手段110により通電初期の抵抗値を比較判定することにより、溶接部への異物の噛み込みが外れたときの急激な電流上昇による爆発でワークWに穴が明くのを防止することができる。
つぎに、ステップS6において抵抗値減少量判定手段111は、最大抵抗値(あるいはピーク抵抗値)Rmaxと最終抵抗値Rendとの減少差分を、予め設定された閾値λ1と比較判定する。
抵抗値の減少差分が閾値λ1よりも大きい場合には、「正常」と判定される。これに対して、図6に示されるように抵抗値の減少差分(抵抗値減少量R1)が閾値λ1よりも小さい場合、ワークWの鋼板接合部の剥がれ(ナゲット未形成)あるいはナゲット径不充分が予測され、NGと判定される。この場合、溶接電流を所定の割合(10%程度)で高めた条件で直ちに再通電し(ステップS7)、ステップS8の「ライン停止の設定」でラインを停止させるか、あるいはそのまま「溶接完了出力」(ステップS9)としてつぎの溶接工程に移行するかを判定する。
この現象は溶接チップの磨耗による加圧面の面積が増大し、電流密度の低下によるものと予測されるので、つぎに溶接箇所p1では予め設定された溶接条件M1に対して、所定の割合(2%程度)だけ高めた条件にステップアップするように設定されている(図8、太実線参照)。
このような溶接チップの磨耗に起因する不良は、継続的に発生することが予測される。上記のようにステップアップすることで再通電の回数が減少し、電力量が少なく、かつラインタクトの増加を最小限に済ませることができる。
本発明では溶着不良と判定した場合には電流値を増加するため、図8のように従来の一般的な電流値増加(図8、点線参照)の場合よりも電極チップ研磨までの打点数を増やすことができる。
なお、「ライン停止の設定」は、試験運転時に再通電の条件を設定するのに一時停止させて、条件の良否を確認する際に必要である。通常運転中は再通電による溶接後は、「溶接完了出力」に移行するように「切」に設定される。
上記のように最大抵抗値Rmaxからの抵抗値減少量R1に基づき、溶接部の剥がれやナゲット径の発達を予測し、溶接品質を判定するとともに、不良箇所を修正することにより、不良品が市場に流出するのを確実に防止することができ、高い品質が保証される。
つぎに、「最大抵抗値と最終抵抗値の差」の判定をクリア後、通電中の抵抗値変化から「通電中の平均抵抗値」を算出する。ステップS10において平均抵抗値判定手段112は、図7に示されるように通電中の平均抵抗値Rmeanが予め設定された抵抗値の範囲R2にあるか否かを比較し、比較結果が設定範囲R2内にある場合には「正常」と判定する。
一方、その比較結果が設定範囲R2外である場合には、「スパッタ発生」の有無(スパッタ発生の場合は通電中の平均抵抗値Rmeanが大幅に減少する)を判定する(ステップS11)。
スパッタ発生なしの場合は再通電を行い(ステップS12)、スパッタ発生の場合は「再通電の設定」に移行し、ステップS13において再通電を行うか、あるいは再通電せずに「ライン停止の設定」または「溶接完了出力」に移行するように設定されている。
上記のように抵抗値減少量からでは発見することができない、たとえば電蝕による電力の拡散や、溶接部の合せが悪い場合等においても、正確に品質の判定ができる。また、溶接不良があっても再通電することにより不良品が市場に流出するのを確実に防止することができる。
この場合、平均抵抗値が所定の範囲外であり、再通電した場合でもステップアップは行われない。溶接チップの磨耗に起因する不良ではなく、継続的に発生する訳ではないので、余分な電力の消費を抑制することができる。
また、スパッタはナゲット(溶着部)が接合部からはみ出してしまうと必ず発生し、溶接部の状況によっては不可避の場合がある。そのような溶接箇所を予め登録しておき、その登録の有無で再通電の要否を判断する。これにより再通電によるラインタクトの短縮を図ることができる。
なお、「通電中の平均抵抗値」が高い側に外れる要因としては、接合部に合わせが悪く隙間が広く空いてしまった場合等に起り得る。
また、「通電中の平均抵抗値」の判定に替えて、通電中の「抵抗値の積分値」を用いて判定することも可能である。
この場合、通電期間中の抵抗値の積分値が、予め設定された所定の範囲外と判定されたつぎの溶接箇所は、予め設定された溶接条件の電流値または電圧値を所定の割合で高めた条件で溶接するステップアップを行わない。
ここで、図9はチップ研磨プログラムを示すフローチャートである。電極チップ102の研磨(ドレッシング)はステップアップの回数が、予め設定された回数に到達した時点で実施するように設定される(ステップS21)。チップ研磨後、そのチップによる溶接打点数がリセットされ(ステップS22)、溶接条件のステップアップの回数とともに、溶接した回数(打点数)がカウントされ、第1回目のステップアップまでの溶接回数(打点数)と予め設定された所定の溶接回数(打点数)を比較する(ステップS23)。
上記第1回目のステップアップまでの溶接回数(打点数)が予め設定された溶接回数(打点数)よりも少ない場合は、チップ研磨が「異常」であると判定し、ステップS24にてライン停止するとともに、作業者にはチップあるいはチップドレッサ(研磨機)に異常があることを警告する。その後、リセットして(ステップS25)、つぎのプログラムに移行する。
つぎに、本発明における具体的な実施例では電源周波数60Hzで、0.5cycごとに測定した抵抗値から溶接品質を判定する。なお、電源周波数50Hzの場合、あるいはインバータ制御により電源周波数60Hzでない場合においても適用可能である。
まず、データの対象として、抵抗値減少量判定工程では通電開始から1cyc(測定値2つ分)まで、また、初期抵抗値判定工程および平均抵抗値判定工程では通電開始から2cycまでのデータは、接触抵抗の影響により高い抵抗値を示すことがあるため採用しない。
初期抵抗値判定工程では、抵抗値は通電中全ての抵抗値を対象としても差し支えない。通電開始時は接触抵抗により高い抵抗値を示すことがあり、また、通電後半にはノイズ等の影響で急に抵抗値が高くなることがあり、したがって対象とするのは2〜5cycの抵抗値が好適である。
抵抗値減少量判定工程では、単純に2cyc以降の最大値を採用した場合、2つの抵抗値変化の結果が略同じになることがある。本発明では直前の抵抗値と同一または大きいもののうち、最大のものをピーク抵抗値とすることで2つの抵抗値変化を判別することが可能になる。ただし、通電開始から1cycまでは接触抵抗の影響により抵抗値が大きくなり、誤判定(たとえば、NGをOKと判定する)を回避するためにこの部分のデータは採用しない。
最終抵抗値として、通電終了から0.5cyc前の抵抗値を用いる。通電終了時の抵抗値は、ノイズにより急増加・急減少するため、このように0.5cyc前の抵抗値を最終抵抗値とする。また、通電終了から0.5cyc前の抵抗値にもノイズが入る場合があるため、通電終了から0.5cyc前の抵抗値が、1.5cyc前の抵抗値よりも大きい場合には後者を最終抵抗値とする。なお、通電終了から0.5cyc前の抵抗値を採用するのが好ましいが、1.5cyc前の抵抗値を採用する場合には0.5cyc前の抵抗値の方が、たとえば5μΩ以上大きい場合とする。
平均抵抗値判定工程では電触が発生した場合、そのときの抵抗値変化から品質判定を行うのは実質的に困難である。この場合、平均抵抗値はOKのものと20μΩ程度の差があるので、品質判定が可能である。
以上、本発明を実施形態とともに説明したが、本発明はこれらの実施形態にのみ限定されるものではなく、本発明の範囲内で変更等が可能である。
たとえば、チップドレスの良否およびチップ異常の判定に替えて、チップドレスの前後における「最大抵抗値と最終抵抗値の差」の変化を比較する。この差の変化が所定の閾値よりも小さい場合は、チップの研磨が異常であると判定し、ライン停止するとともに、作業者にはチップあるいはチップドレッサ(研磨機)に異常があることを警告するようにしてもよい。
上記実施形態において説明した具体的な数値は、典型的な数値例を示すものであり、それらは必要に応じて適宜変更することができる。
本発明の実施形態におけるスポット溶接ロボットの概略構成を示す斜視図および電極チップまわりを断面図である。 スポット溶接の進行過程と抵抗値変化の関係等を説明する図である。 本発明の実施形態におけるスポット溶接判定システムの構成例を示すブロック図である。 本発明の実施形態に係るシステム作動例を示すフローチャートである。 本発明の実施形態における初期抵抗値判定工程に係る抵抗値変化の例を示す図である。 本発明の実施形態における抵抗値減少量判定工程に係る抵抗値変化の例を示す図である。 本発明の実施形態における平均抵抗値判定工程に係る抵抗値変化の例を示す図である。 本発明の実施形態に係るステップアップの例を示す図である。 本発明の実施形態に係るチップ研磨プログラムの実行例を示すフローチャートである。
符号の説明
100 溶接ロボット
101 ガンアーム
102 電極チップ
103 本体
104 タイマコンタクター
105 電源
106 駆動部
107 制御部
108 抵抗値検出部
109 判定部
110 初期抵抗値判定手段
111 抵抗値減少量判定手段
112 平均抵抗値判定手段

Claims (9)

  1. 定電流方式スポット溶接機によって溶接されたスポット溶接の品質の良否を判定する判定システムであって、
    スポット溶接時の電極間の抵抗値を検出する抵抗値検出手段と、スポット溶接の通電初期の抵抗値を、予め設定された閾値と比較判定する初期抵抗値判定手段とを備え、
    その比較結果が前記閾値よりも低い場合は通電を継続する一方、高い場合は直ちに通電を中止して溶接装置を停止させるようにしたことを特徴とするスポット溶接の品質判定システム。
  2. 通電期間中の最大抵抗値と通電終期の最終抵抗値との減少差分を、予め設定された閾値と比較判定する抵抗値減少量判定手段をさらに備え、
    その比較結果が前記閾値よりも小さい場合は、溶接電流を所定の割合で高めた条件で直ちに再通電させるようにしたことを特徴とする請求項1に記載のスポット溶接の品質判定システム。
  3. 通電期間中の平均または積分抵抗値を、予め設定された所定の範囲内にあるか否かを比較判定する平均または積分抵抗値判定手段をさらに備え、
    その比較結果が所定の範囲外であり、スパッタの発生がない場合、溶接電流を所定の割合で高めた条件で直ちに再通電させるようにしたことを特徴とする請求項1または2に記載のスポット溶接の品質判定システム。
  4. 前記初期抵抗値判定手段、前記抵抗値減少量判定手段、および前記平均または積分抵抗値判定手段の順で溶接品質を判定することを特徴とする請求項3に記載のスポット溶接の品質判定システム。
  5. 定電流方式スポット溶接機によって溶接されたスポット溶接の品質の良否を判定する判定方法であって、
    スポット溶接の通電初期の所定期間における電極間の抵抗値を検出する工程と、
    その抵抗値が予め設定された閾値よりも低いか高いか比較する工程と、
    その比較結果が低い場合には通電を継続する一方、高い場合は直ちに通電を中止して溶接装置を停止させる工程と、を有することを特徴とするスポット溶接の品質判定方法。
  6. スポット溶接の通電中における電極間の抵抗値変化を検出する工程と、
    通電期間中の最大抵抗値と通電終期の最終抵抗値との差が、予め設定された閾値よりも大きいかを比較する工程と、
    その比較結果が小さい場合は溶接電流を所定の割合で高めた条件で直ちに再通電させる工程と、を有することを特徴とする請求項5に記載のスポット溶接の品質判定方法。
  7. スポット溶接の通電中における電極間の抵抗値変化を検出し、この抵抗値から通電中の平均または積分抵抗値を算出する工程と、
    その平均抵抗値が予め設定された所定の範囲内にあるか否かを比較する工程と、
    その比較結果が所定範囲外であり、スパッタの発生がない場合、溶接電流または溶接電圧を所定の割合で高めた条件で直ちに再通電させる工程と、を有することを特徴とする請求項6に記載のスポット溶接の品質判定方法。
  8. 通電期間中の最大抵抗値と通電終期の最終抵抗値との差が、予め設定された閾値よりも小さいと判定されたつぎの溶接箇所は、予め設定された溶接条件の電流値または電圧値を所定の割合で高めた条件で溶接するステップアップを行うことを特徴とする請求項6に記載のスポット溶接の品質判定方法。
  9. 通電期間中の抵抗値の平均または積分値が、予め設定された所定範囲外と判定されたつぎの溶接箇所は、予め設定された溶接条件の電流値を所定の割合で高めた条件で溶接するステップアップを行わないことを特徴とする請求項7に記載のスポット溶接の品質判定方法。



JP2004241321A 2004-08-20 2004-08-20 スポット溶接判定システムおよび判定方法 Pending JP2006055893A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2004241321A JP2006055893A (ja) 2004-08-20 2004-08-20 スポット溶接判定システムおよび判定方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2004241321A JP2006055893A (ja) 2004-08-20 2004-08-20 スポット溶接判定システムおよび判定方法

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2006055893A true JP2006055893A (ja) 2006-03-02

Family

ID=36103808

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2004241321A Pending JP2006055893A (ja) 2004-08-20 2004-08-20 スポット溶接判定システムおよび判定方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2006055893A (ja)

Cited By (16)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
RU2389590C2 (ru) * 2008-07-28 2010-05-20 Открытое акционерное общество "Новосибирский завод химконцентратов" Источник питания для контактной сварки
DE102009055086A1 (de) 2008-12-25 2010-07-08 Honda Motor Co., Ltd. Verfahren zum Detektieren von Staub und Verfahren zum Verhindern einer fehlerhaften Bestimmung der Staubdetektion
JP2010188365A (ja) * 2009-02-17 2010-09-02 Honda Motor Co Ltd チリ検出誤判定防止方法
RU2421311C2 (ru) * 2009-04-08 2011-06-20 Александр Александрович Шевцов Источник питания контактной сварочной машины
JP2011240368A (ja) * 2010-05-18 2011-12-01 Toyota Motor Corp 溶接の品質判定方法および溶接の品質判定システム
US8779320B2 (en) 2009-08-01 2014-07-15 Kabushiki Kaisha Toyota Chuo Kenkyusho Resistance welding method, resistance welder, and method and device for evaluating resistance welding
JP2015039713A (ja) * 2013-08-22 2015-03-02 日本アビオニクス株式会社 溶接装置
JP2015134359A (ja) * 2014-01-16 2015-07-27 トヨタ自動車株式会社 溶接品質検査方法と溶接品質検査装置
KR101563126B1 (ko) 2014-06-13 2015-10-26 한국생산기술연구원 점용접기의 날림 검출방법 및 그 프로그램이 저장된 기록매체
JP2019118923A (ja) * 2017-12-28 2019-07-22 ダイハツ工業株式会社 溶接装置
JP2019118921A (ja) * 2017-12-28 2019-07-22 ダイハツ工業株式会社 溶接装置
CN117066649A (zh) * 2023-08-30 2023-11-17 西门子(中国)有限公司 焊点虚焊漏焊检测方法、装置及点焊机器人
JP2023173489A (ja) * 2022-05-26 2023-12-07 トヨタ自動車株式会社 ナゲット径の推定方法
JP2024029548A (ja) * 2022-08-22 2024-03-06 株式会社神戸製鋼所 品質検査装置、抵抗スポット溶接システム、品質検査プログラム、および品質検査方法
JP2024081624A (ja) * 2022-12-06 2024-06-18 Jfeスチール株式会社 抵抗スポット溶接方法および溶接部材の製造方法
US12318857B2 (en) 2021-03-18 2025-06-03 Toyota Jidosha Kabushiki Kaisha Welding determination method and spot welding equipment

Cited By (21)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
RU2389590C2 (ru) * 2008-07-28 2010-05-20 Открытое акционерное общество "Новосибирский завод химконцентратов" Источник питания для контактной сварки
DE102009055086A1 (de) 2008-12-25 2010-07-08 Honda Motor Co., Ltd. Verfahren zum Detektieren von Staub und Verfahren zum Verhindern einer fehlerhaften Bestimmung der Staubdetektion
US8969751B2 (en) 2008-12-25 2015-03-03 Honda Motor Co., Ltd. Method of detecting dust and method of preventing erroneous determination of dust detection
JP2010188365A (ja) * 2009-02-17 2010-09-02 Honda Motor Co Ltd チリ検出誤判定防止方法
RU2421311C2 (ru) * 2009-04-08 2011-06-20 Александр Александрович Шевцов Источник питания контактной сварочной машины
US8779320B2 (en) 2009-08-01 2014-07-15 Kabushiki Kaisha Toyota Chuo Kenkyusho Resistance welding method, resistance welder, and method and device for evaluating resistance welding
JP2011240368A (ja) * 2010-05-18 2011-12-01 Toyota Motor Corp 溶接の品質判定方法および溶接の品質判定システム
JP2015039713A (ja) * 2013-08-22 2015-03-02 日本アビオニクス株式会社 溶接装置
JP2015134359A (ja) * 2014-01-16 2015-07-27 トヨタ自動車株式会社 溶接品質検査方法と溶接品質検査装置
KR101563126B1 (ko) 2014-06-13 2015-10-26 한국생산기술연구원 점용접기의 날림 검출방법 및 그 프로그램이 저장된 기록매체
JP2019118923A (ja) * 2017-12-28 2019-07-22 ダイハツ工業株式会社 溶接装置
JP2019118921A (ja) * 2017-12-28 2019-07-22 ダイハツ工業株式会社 溶接装置
JP7158145B2 (ja) 2017-12-28 2022-10-21 ダイハツ工業株式会社 溶接装置
JP7158144B2 (ja) 2017-12-28 2022-10-21 ダイハツ工業株式会社 溶接装置
US12318857B2 (en) 2021-03-18 2025-06-03 Toyota Jidosha Kabushiki Kaisha Welding determination method and spot welding equipment
JP2023173489A (ja) * 2022-05-26 2023-12-07 トヨタ自動車株式会社 ナゲット径の推定方法
JP2024029548A (ja) * 2022-08-22 2024-03-06 株式会社神戸製鋼所 品質検査装置、抵抗スポット溶接システム、品質検査プログラム、および品質検査方法
JP7744307B2 (ja) 2022-08-22 2025-09-25 株式会社神戸製鋼所 品質検査装置、抵抗スポット溶接システム、品質検査プログラム、および品質検査方法
JP2024081624A (ja) * 2022-12-06 2024-06-18 Jfeスチール株式会社 抵抗スポット溶接方法および溶接部材の製造方法
JP7806778B2 (ja) 2022-12-06 2026-01-27 Jfeスチール株式会社 抵抗スポット溶接方法および溶接部材の製造方法
CN117066649A (zh) * 2023-08-30 2023-11-17 西门子(中国)有限公司 焊点虚焊漏焊检测方法、装置及点焊机器人

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP2006055893A (ja) スポット溶接判定システムおよび判定方法
US20080237199A1 (en) Spot welding electrode tip wear verification method
JP2010253538A (ja) 溶接方法及び溶接装置
CN110238499A (zh) 电阻点焊方法和电阻点焊设备
ES2650397T3 (es) Método de supervisión de la vida útil de la punta de contacto de soldadura GMAW pulsada en función de parámetros representativos
US8415582B2 (en) Method for monitoring and maintaining a resistance welding apparatus
JP2006247663A (ja) 溶接方法及び溶接装置
JP3200825B2 (ja) アーク溶接ロボットの制御方法及び装置
CN113453834B (zh) 电阻焊中的飞溅探测方法及其装置
JP2011240368A (ja) 溶接の品質判定方法および溶接の品質判定システム
US7030334B1 (en) Method of diagnosing degradation of a welding system
JP7311393B2 (ja) スポット溶接システム
JP5812684B2 (ja) コンデンサ放電型スタッド溶接機の溶接良否判定方法及び判定装置
JP2007326139A (ja) シリーズスポット溶接装置
JPWO2020074462A5 (ja)
JP7311394B2 (ja) スポット溶接システム
JP5881493B2 (ja) 溶接トーチの接触検知装置及び溶接トーチの接触検知方法
JPH09216059A (ja) 電極非消耗式溶接ロボット及びそれによるアーク溶接方法
JPH04220171A (ja) アーク溶接用トーチの走行制御装置
JP7635754B2 (ja) ナゲット径の推定方法
JP2021159953A (ja) 溶接部の通電状態監視方法及び抵抗溶接機の制御装置
JP4772859B2 (ja) チリ検出方法
US8969751B2 (en) Method of detecting dust and method of preventing erroneous determination of dust detection
JP5396097B2 (ja) チリ検出誤判定防止方法
JP2012240093A (ja) コンデンサ放電型スタッド溶接用溶接ガンの良否判定方法及び良否判定装置