JP2006068449A - 内視鏡装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】
内視鏡挿入部の挿入性を向上させると共に、内視鏡挿入部を収納部材に巻き取り収納し易く、且つ、装置本体の小型化する内視鏡装置の提供。
【解決手段】
可撓性を有する挿入部を巻回収納するドラム部を備える内視鏡装置であって、前記挿入部内に挿通され、少なくとも1つのルーメンが配設されるチューブ体と、前記ルーメンに流体を供給又は排出する流体調整手段と、を具備し、前記流体調整手段は、前記流体を前記ルーメン内へ供給又は排出して前記ルーメンの内部圧力を変更することによって、前記挿入部の可撓性を変更する内視鏡装置。
【選択図】図5

Description

本発明は、可撓性のある内視鏡挿入部を円筒部材の外周面に巻回して装置内部に収納する内視鏡装置に関する。
近年、医療分野及び工業分野において、細長な内視鏡挿入部を有する内視鏡装置が広く使用されている。
医療分野において用いられる医療用内視鏡装置は、細長い挿入部を体腔内に挿入することによって、体腔内の臓器を観察したり、必要に応じて処置具の挿通チャンネル内に挿入した処置具を用いて各種処置をしたりすることができる。
また、工業用分野において用いられる内視鏡装置は、数メートルから十メートル程度の細長な可撓性を有する挿入部を有している。この挿入部は、各種工場内のボイラー、ガスタービンエンジン、自動車エンジンのボディ及び各種プラントなどの口元が小径な配管等に挿入される。こうして、工業用内視鏡装置は、配管などに挿入された挿入部によって、数メートルから十メートル程度先にある構造物の傷及び腐蝕等の観察、並びに検査等を行うことができる。
この工業用内視鏡装置(以下、単に内視鏡装置という)には、長尺な可撓性を有する内視鏡挿入部が収納ケース内の回動自在なドラム部に巻回されてコンパクトに装置内部に収納できるものがある。そのため、操作者は、この内視鏡装置を使用する各場所へ容易に移動及び運搬することができる。
また、内視鏡装置は、使用時に収納ケース内から内視鏡挿入部が引き出されて被検部位まで挿入される。この内視鏡挿入部の先端には、湾曲部及び先端部が設けられている。操作者は、挿入部を配管等に挿入過程及び被検部位に到達時に、内視鏡内に挿通された湾曲部から延出する操作ワイヤ等の牽引部材をリモコンなどによる所定操作により牽引及び弛緩させる。
こうして、操作者は、湾曲部を湾曲させ、先端部内に配設された対物光学系の対物レンズの観察方向を変更させ、被検部位まで挿入部先端部を到達させ各種検査を行う。また、操作者は、使用後にハンドル部を所定方向に回動してドラム部を連動させ、内視鏡挿入部をドラム部へ巻き取って収納ケース内に収納する。
ところで、内視鏡挿入部の挿入過程において、被検構造部までの配管等に屈曲部、段差及び空間などの弊害がある場合は、操作者は、内視鏡挿入部を把持しながら捻り操作及び進退移動操作など、手元操作を行いながら、屈曲部、段差及び空間などに対して内視鏡挿入部の先端部を通過させる必要がある。
従って、捻り操作、進退移動操作による手元操作からの操作力を先端部に伝えるために、内視鏡挿入部は、柔軟性を保ちつつ、ある程度の硬さ、すなわちある程度の剛性が必要である。そのため、ある程度の剛性を有する内視鏡挿入部は、その剛性の影響によって、湾曲し難く設定されている。
その結果、内視鏡挿入部を巻回収納する円筒部を有するドラム部は、円筒部の外径を可撓管部に対応した径寸法に形成される必要があるため、内視鏡装置全体が大きくなってしまう。
また、可撓性の低い内視鏡挿入部は、ドラム部への巻回収納時に巻回面より浮き上がり、装置内部において散けてしまうという現象が起きる。この現象を抑制するために、ドラム部の外周側には、内視鏡挿入部の膨らみ防止用のガイド機構等が備え付けられている。
一方、装置を小型化するためにドラム部の外径を小径化し、ドラム部へ密着巻回できるように内視鏡挿入部の弾力性を設定すると、内視鏡挿入部の剛性が維持できなくなり、内視鏡検査時に挿入部が配管内に挿入し難くなる。
そこで、例えば、特許文献1及び特許文献2には、内視鏡挿入部にある程度の剛性が必要な挿入時、及び内視鏡挿入部にある程度の柔軟性が必要な収納時に応じ、内視鏡挿入部の可撓性を変更構造にする提案がされている。
特許文献1に記載の内視鏡は、内視鏡挿入部に可撓性調整ワイヤを挿通したコイルパイプを固定し、ワイヤの引き力によってコイルパイプを圧縮し、挿入部全体を直線化して可撓性の剛性を変更させる技術が開示されている。
また、特許文献2に記載の内視鏡は、弾性チューブに網状体が被覆され、弾性チューブ内を流体によって加圧されることにより弾性チューブが長手方向へ収縮されると共に、径方向に膨張され、弛緩状態から緊張する流体圧人工筋を内視鏡軟性挿入部内に配置して可撓性の剛性を変更させる技術が開示されている。
実開平3−43802号公報 特開平5−237056号公報
しかしながら、特許文献1に記載される内視鏡は、コイルパイプのピッチ間隔による剛性可変であり、操作者が手元側によって力を加えながら調整する作業が必要となる。更に、挿入長が長い挿入部においては、操作者が内視鏡挿入部に対して加えなければならない力量が大きくなり、実際の操作が煩雑となる問題がある。
また、特許文献2に記載される内視鏡は、挿入部内に他の内蔵物と共に、弾性チューブが配設されているため、弾性チューブの膨張に伴って、他の内蔵物を圧迫してしまうという問題がある。
本発明は、上記問題に鑑みて成されたものであり、操作者が内視鏡挿入部の可撓性を容易に変更させることができ、挿入部の挿入性を向上させると共に、内視鏡挿入部を収納部材に巻き取り収納し易く、且つ、収納部材の小型化に伴った装置本体の小型化が実現できる内視鏡装置を提供することを目的としている。
本発明の内視鏡装置は、可撓性を有する挿入部を巻回収納するドラム部を備える内視鏡装置であって、前記挿入部内に挿通され、少なくとも1つのルーメンが配設されるチューブ体と、前記ルーメンに流体を供給又は排出する流体調整手段と、を具備し、前記流体調整手段は、前記流体を前記ルーメン内へ供給又は排出して前記ルーメンの内部圧力を変更することによって、前記挿入部の可撓性を変更する。
本発明の内視鏡装置によれば、内視鏡挿入部の挿入性を向上させると共に、内視鏡挿入部を収納部材に巻き取り収納し易く、且つ、装置本体の小型化を実現することができる。
(第1の実施の形態)
以下、図面に基づいて本発明の第1実施形態の内視鏡装置の構成について説明する。
図1から図5は、第1の実施の形態に係り、図1は、内視鏡装置の全体構成を説明するための外観斜視図、図2は内視鏡装置の側面図、図3は内視鏡挿入部の先端部分の内部構成を説明するための図、図4は内視鏡挿入部の可撓管部を短手方向に切断した横断面図、図5はエア供給部の内部構成を説明するためのブロック図である。
図1に示すように本実施形態の内視鏡装置1は、装置本体を形成する箱体8aと蓋体8bとからなる収納ケース8と、箱体8aの上面の開口部を閉塞するフロントパネル5とを有している。
フロントパネル5の上面には、ケーブル6aを介して着脱自在に接続されるリモートコントローラ(以下、リモコンと略記する)6と、可倒式又は伸縮式の図示しないポールに回動自在に持設されるモニタ7と、ACケーブル5aと、挿入部パッキン部10とが配設されている。また、フロントパネル5に配設される座屈防止用の挿入部パッキン部10からは、細長な挿入部2が延出している。
この挿入部2は、先端側から順に硬質の先端部11、この先端部11を所望の方向に向ける湾曲自在な湾曲部12及び細長な柔軟性を有する可撓管部13を連設して構成されている。
先端部11内には、挿入部2内に配設されるライトガイド24の先端側が固定保持されている。また、先端部11は、光ファイバ束であるライトガイド24から伝達される照明光により被検部位を照明するための照明光学系11aと、この照明光学系11aにより照明された被検部位の反射光を被写体像として取り込む対物光学系11bと、この対物光学系11bにより取り込まれた被写体像を撮像するCCD(固体撮像素子)、CMOS(相補型金属酸化膜半導体)等を有する撮像ユニット11cが内蔵されている。
なお、挿入部2の先端部11には、視野方向、視野角等の光学特性を変換する図示しない各種光学アダプタを着脱自在に取り付け可能である。
リモコン6には、湾曲部12を湾曲動作させるために操作指示入力するジョイスティック又はトラックボール等の湾曲操作入力部15及び後述するCCU(Camera Control Unit)に対するレリース等の操作指示入力する画像ボタン、電源ボタン等の各種スイッチ16が設けられている。
箱体8aの内部には、緩衝材によって外壁が覆われた図示しないフレーム部が配設されている。このフレーム部内に挿入部2の収納部材であるドラム部3が回動自在に保持されている。このドラム部3は、円筒形状の円筒部3aと、この円筒部3aの両端開口部を閉塞する円板形状の2つの側面部3bとを有して構成されている。
また、ドラム部3の内部には、ライトガイド24に照明光を供給する光源部17と、撮像ユニット11cに対する信号処理を行うCCU18と、湾曲部12を湾曲駆動させる駆動機構を備える電動湾曲装置14と、リモコン6に設けられた湾曲操作入力部15からの操作信号に基づき、電動湾曲装置14を駆動制御して湾曲部12の湾曲状態を制御する電動湾曲回路部19と、ACケーブル5aからの電力が供給される電源部を兼ねる流体調整手段であるエア供給部4が内蔵されている。なお、電動湾曲装置14及びエア供給部4は、挿入部2の基端と接続され、ドラム部3に着脱自在である。
図2に示すように、箱体8aの一側面には、回転板20が配設されている。この回転板20は、ドラム部3と装置内部において連結されている。回転板20が回動することによってドラム部3は連動して回動する。また、回転板20は、外表面側にハンドル収納凹部20aを有している。ハンドル収納凹部20aには、ハンドル部21が配設されている。
このハンドル部21は、一端部が回転板に固定される可倒式のレバーである。ハンドル部21は、倒れることによってハンドル収納凹部20a内に収められる。また、ハンドル部21がハンドル収納凹部20aから起こされ、回動操作されることによって回転板20が回動され、ドラム部3が連動して回動される。
次に、図3及び図4に基づいて、挿入部2の内部構成について説明する。
図3に示すように、挿入部2は、先端部11の先端面に照明窓9a及び観察窓9bを有している。照明窓9aには、照明用レンズなどの前述の照明光学系11aが配設されている。また、観察窓9bには、観察用レンズ、対物レンズなどの前述の対物光学系11bが配設されている。
湾曲部12の内部には、先端部11の基端面から順に、コマ受け部25aと複数の湾曲駒25が連設されている。湾曲部12は、コマ受け部25a及び複数の湾曲駒25に細線のワイヤなどを筒状に編み込んだ図示しない湾曲ブレードを被せると共に、この湾曲ブレード上に水密保持のために樹脂被覆を被せて構成される。複数の湾曲駒25には、先端側より湾曲部12を牽引して4方向へ湾曲させるための4本のアングルワイヤ22が挿通されている。
4本のアングルワイヤ22は、夫々、可撓管部13内においてワイヤカバーパイプ(以下、ワイヤCPという)22a内を通って、可撓管部13の基端部、すなわち、挿入部2の基端部まで挿通している。また、4本のアングルワイヤ22は、一端が前述の電動湾曲装置14に接続され、他端がコマ受け部25aに接続されている。
可撓管部13の内部には、先端部11に配設される前述の撮像ユニット11cと電気的に接続される電気線23、ライトガイド24及び4本のワイヤCP22aが挿通する内部コイル27が配設される。この内部コイル27は、チューブ体であるエアチューブ29内に挿通され、所定の剛性強度を有する金属からなる螺旋管である。なお、電気線23及びライトガイド24は、複数の湾曲駒25及びコマ受け部25a内を通って、先端部11まで挿通している。
エアチューブ29は、先端面が円環状の封鎖部材28に取着されており、外周に後述する樹脂及びフレックス管によって3層構造に形成された、可撓管部13の外皮となる被覆部30に覆設されている。なお、この封鎖部材28は、後述するエアチューブ29の各ルーメンの先端を気密に封鎖している、
次に、図4に基づいて、可撓管部13のエアチューブ29及び被覆部30について詳細に説明する。
図4に示すように、被覆部30は、外層となる第1被覆部30aと、中層となり、細線のワイヤなどを筒状に編み込んだフレックス管30bと、内層となる第2被覆部30cとからなる。すなわち、この被覆部30は、外周から順に、第1被腹部30a、フレックス管30b及び第2被覆部30cが積層された3層構造となっている。なお、フレックス管30bは、外圧に対して、内部の各種部材を保護するためのものである。
エアチューブ29は、被覆部30の第2被覆部30cの内周径より、若干小さい外周径を有し、被覆部30内に挿通されている。このエアチューブ29は、例えば、おおよそ硬度40〜60度程度のシリコン、ポリウレタン又はフッ素樹脂などの伸縮可能な合成樹脂材料によって形成されている。また、エアチューブ29の内部には、全長に渡って、長手方向の横断面が円弧形状に形成された貫通孔である4つのルーメンを有している。
これら4つのルーメンは、エアチューブ29内において略同じ円周上に形成され、第1のルーメン29aと、この第1のルーメン29aと略同じ弧長を有する第2のルーメン29bと、第1、第2ルーメン29a,29bよりも弧長の短い2つの第3のルーメン29cとからなる。また、各ルーメン29a〜29cの位置関係は、第1のルーメン29aと第2のルーメン29bの円弧側端部間に第3のルーメン29cが夫々1つずつ配設されている。
また、これらのルーメン29a〜29cは、夫々の先端が前述したように封鎖部材28(図2参照)によって封止されており、夫々の基端は、後述する口金に接続されている。
第1のルーメン29a内及び第2のルーメン29b内には、夫々に短手方向、つまり弧の略中央であって、長手方向に所定の間隔において、長手方向に沿った所定の長さを有する潰れ防止用の複数のブリッジ部29A、29Bが配設されている。
また、挿入部2は、可撓管部13の基端部分がドラム部3に巻回収納された状態において、第1のルーメン29aがドラム部3の外周側に、第2のルーメン29bがドラム部3の円筒部3a側に位置するように電動湾曲装置14及びエア供給部4に接続される。換言すれば、挿入部2が収納ケース8から引き出された状態において、可撓管部13は、挿入方向に対して、内部の第1のルーメン29aが上方になり、第2のルーメン29bが下方となる。以下の説明における上下の方向は、挿入方向に対する上下方向として説明する。
なお、前述したように、エアチューブ29内には、アングルワイヤ22が挿通された4本のワイヤCP22a、電気線23及びライトガイド24が内部に挿通している内部コイル27が挿設されている。
次に、図5に基づいて、エア供給部4の構成について説明する。
図5に示すように流体調整手段であるエア供給部4内には、検知手段である第1〜第3圧力センサ41〜43と、流体制御手段である第1、第2電磁弁44,45と、流体排出手段である第1、第2排気弁46、47と、流体供給源であるエアボンベ49及び制御手段である制御部50が内蔵されている。なお、本実施形態においては、第1、第2電磁弁44,45及び第1、第2排気弁46、47は、例えば、電磁ソレノイドを用いた電磁弁である。
エアボンベ49は、エア供給管路51の一端と接続されている。一方、エア供給管路51の他端は、第1排気弁46側の第1の管路52と第2排気弁47側の第2の管路53へエアーを分岐させる管路継ぎ手48に接続されている。
エア供給管路51の途中には、第3圧力センサ43が配設されている。この第3圧力センサ43は、エア供給管路51内の圧力、すなわち、エアボンベ49内の圧力を検出する。これにより、エアボンベ49内の圧縮空気の残量が検知される。
第1の管路52には、管路継ぎ手48側から順に、第1排気弁46、第1電磁弁44が直列に配設されており、第1電磁弁44のエアー出力側に第1圧力センサ41が接続されている。この第1の管路52は、一端が管路継ぎ手48に接続され、他端が挿入部2の基端に設けられる口金部54aと接続されている。
第2の管路53には、管路継ぎ手48側から順に、第2排気弁47、第2電磁弁45が直列に配設されており、第2電磁弁45のエアー出力側に第2圧力センサ42が接続されている。この第2の管路53は、第1の管路と同様に、一端が管路継ぎ手48に接続され、他端が挿入部2の基端に設けられる口金部54bと接続されている。
挿入部2の基端に配設される口金部54a,54bは、各々、第1の管路52とエアチューブ29の第1のルーメン29aとを連通させ、第2の管路53とエアチューブ29の第2のルーメン29bとを連通させている。
従って、エアボンベ49からの圧縮空気は、エア供給管路51を通って、管路継ぎ手48により第1の管路52及び第2の管路53に分岐される。そして、第1の管路52に出力された圧縮空気は、第1排気弁46、第1電磁弁44及び口金部54aを通って、第1のルーメン29a内に供給される。また、第2の管路53に出力された圧縮空気は、第2排気弁47、第2電磁弁54b及び口金部54bを通って、第2のルーメン29b内に供給される。
なお、各排気弁46,47は、エアチューブ29の各ルーメン29a,29b内の圧力を低下させるための三方弁であって、各ルーメン29a,29b内のエアーを排出口から大気中に排出する。
また、制御部50は、各圧力センサ41〜43及び各電磁弁44〜47と電気的に接続されている。すなわち、制御部50は、各圧力センサ41,42から検出信号が入力され、各電磁弁44〜47に駆動信号を供給する。なお、制御部50は、リモコン6及びモニタ7とも電気的に接続されている。
さらに、制御部50には、挿入部2の剛性を変更するための後述する各種モードに対応した各ルーメン29a,29b内の圧力の設定値が記憶されている。
この各種モードは、リモコン6のスイッチ16が操作されることにより各種選択される。また、モニタ7の画面上には、内視鏡画像と共に、挿入部2の各種モード状態及びエアボンベ49のエア残量を表示することができる。
なお、リモコン6は、電動湾曲装置14とも電気的に接続されている。電動湾曲部14は、上述したように、挿入部2の基端と接続されており、アングルワイヤ22が挿入部2内において湾曲部12まで挿通している。
以上のように構成された、本実施形態に係る内視鏡装置1の挿入部2の剛性を変更する各種モードは、硬化モード、軟化モード及び湾曲モードの3つのモードがあり、操作者が所望のモードをリモコン6により選択操作できる。
ここで、各種モードについて以下に説明する。
硬化モードは、エアチューブ29の第1のルーメン29a内及び第2のルーメン29b内の圧力を所定の圧力設定値まで加圧することにより、第1のルーメン29a及び第2のルーメン29b内を高圧にする状態である。この状態において、エアチューブ29は、その外周が被覆部30に覆われ、挿通する内部コイル27により、内外周側へ膨らむことなく、第1のルーメン29a及び第2のルーメン29b内が高圧状態にされる。従って、この硬化モードの際、可撓管部13は、図6に示すように、略直線状に硬化される。
なお、上述の所定の圧力設定値は、可撓管部13を略直線状態に保持できる各ルーメン29a,29b内の最大圧力値である。
湾曲モードは、エアチューブ29の第1のルーメン29a内及び第2のルーメン29b内の圧力を調整することにより、可撓管部13に、ある程度の剛性を持たせた状態である。この湾曲モードは、各ルーメン29a,29b内の圧力設定値を変更することにより、可撓管部13を種々の湾曲状態にすることができる。
例えば、可撓管部13の剛性を小さく、つまり、可撓性を高くしたい場合には、各ルーメン29a,29b内の圧力を小さい値にすれば良く、可撓管部13の可撓性を低くしたい場合には各ルーメン29a,29b内の圧力を大きい値にすれば良い。この各ルーメン29a,29b内の種々の圧力設定値は、リモコン6を操作することによって変更可能である。
また、操作者は、リモコン6により、各ルーメン29a,29b内を所定の圧力設定値を入力することができ、可撓管部13を種々の湾曲状態に保持される各種設定が行える。
例えば、操作者は、リモコン6により、第1ルーメン29a内の圧力を上述の硬化モードの最大圧力値に規定登録し、第2ルーメン29b内の圧力を大気圧と同じ圧力状態に規定登録する事によって、上方となる第1のルーメン29aが真直ぐになろうとする力により、図7中に示すように、可撓管部13の先端側が下方に向いた大きな湾曲状態(図7中のA状態)に保持される設定を行うことができる。
また、操作者は、リモコン6により、第1ルーメン29aの内部圧力を上述の硬化モードと同じ最大圧力値に規定登録し、第2のルーメン29bの内部圧力を硬化モードの最大圧力値よりも小さく、大気圧よりも大きい圧力状態に設定登録する事によって、上方となる第1のルーメン29aが真直ぐになろうとする力と、下方となる第2のルーメン29b内の圧力に対応した真直ぐになろうとする力との関係により、図7に示すように、可撓管部13の先端側が下方に向いた種々の湾曲状態(図7中のB、C状態)に保持される設定を行うことができる。
なお、操作者は、リモコン6により、第1のルーメン29aと第2のルーメン29bの夫々の内部圧力の設定値設定を上述の圧力状態と逆にすることにより、可撓管部13の先端側が上方に向いた種々の湾曲状態に保持される設定を行うことができる。
軟化モードは、エアチューブ29の第1のルーメン29a内及び第2のルーメン29b内の圧力が大気圧と等しくされた状態である。この軟化モードの際、可撓管部13は、図8に示すように、可撓性の高い、すなわち、剛性の低いコシの弱い状態となる。
次に、図9から図12のフローチャート図に基づいて、制御部50が各電磁弁41〜47を駆動制御する動作について説明する。図9は、硬化モード時、湾曲モード時のエアチューブ29の各ルーメン29a,29bの内部圧力を変更する制御部50のメインルーチンを示すフローチャート図、図10は図9中のステップS1において第1のルーメン29aの内部圧力を制御する制御部50の動作を示すフローチャート図、図11は図9中のステップS1においてエアチューブ29の第2のルーメン29bの内部圧力を制御する制御部50の動作を示すフローチャート図、図12は軟化モード時の制御部50の動作を示すフローチャート図である。
なお、各排気弁46,47は、弁を開くことによって、各ルーメン29a,29b内のエアーを排気口から排気する。また、各電磁弁44,45及び各排気弁46,47は、圧力調整制御時(図9〜図11に示す制御部50の制御時)以外において、弁を閉じている状態である。すなわち、各電磁弁44,45及び各排気弁46,47は、通常において、閉じている状態である。
リモコン6により硬化モード、湾曲モード又は操作者により任意に設定された設定値の選択操作が行われると、制御部50は、図9のフローチャート図に示す各ステップ(S)の手順に基づく制御を行う。
図9に示すように、制御部50は、第1のルーメン29aの内部圧力を設定値に基づいて変更し(S1)、第2のルーメン29bの内部圧力を設定値に基づいて変更する(S2)。なお、各ステップの詳細は、後述するが、ステップS1とステップS2を入れ替えても良く、同時に行うようにしても良い。
先ず、図10に基づいて、第1のルーメン29aの内部圧力をリモコン6からの設定値に基づいて変更する手順について説明する。
図10に示すように、リモコン6が操作されると、制御部50は、各モード又は直接入力された圧力設定値を読み込み(S11)、第1圧力センサ41からの検出値に基づいて、第1のルーメン29aの内部圧力値が設定値よりも大きいか否かを判断する(S12)。
ここで、第1のルーメン29aの内部圧力が設定値よりも大きいと判断した制御部50は、第1排気弁46を開き(S14)、第1のルーメン29aの内部圧力を減小させる。その間、制御部50には、第1圧力センサ41からの検出値が入力されており、第1のルーメン29aの内部圧力が設定値に達したか判断する(S15)。すなわち、第1のルーメン29aの内部に貯溜しているエアーは、口金部54aを介して第1の管路52を通り、第1排気弁46により設定値の圧力に達するまで外部に排気される。
そして、第1のルーメン29aの内部圧力が設定値に達すると、制御部50は、第1電磁弁44を閉じて(S16)、次いで第1排気弁46を閉じて(S17)、ルーチンを終了する。
その一方、ステップS12において、第1のルーメン29aの内部圧力が設定値よりも大きくない場合、制御部50は、ステップS13に移行し、第1のルーメン29aの内部圧力が設定値よりも小さいか否かを判断する(S13)。
第1のルーメン29aの内部圧力が設定値よりも小さくなければ、制御部50は、第1のルーメン29aの内部圧力が設定値と同じ値であると判断して、ルーチンを終了する。
また、第1のルーメン29aの内部圧力が設定値よりも小さいと判断した制御部50は、第1電磁弁44を開き(S18)、第1のルーメン29aの内部圧力を上昇させる。その間、制御部50には、第1圧力センサ41からの検出値が入力されており、第1のルーメン29aの内部圧力が設定値に達したか判断する(S19)。すなわち、第1のルーメン29a内には、エアボンベ49からのエアーがエア供給管路51を通って、チューブ継ぎ手48を介して第1の管路52に出力され、第1排気弁46、第1電磁弁44及び口金部54aを介して供給される。
そして、第1のルーメン29aの内部圧力が設定値に達すると、制御部50は、第1電磁弁44を閉じて(S20)、ルーチンを終了する。
以上の結果、第1のルーメン29aの内部圧力は、硬化モード、湾曲モード又は操作者によって任意に設定された設定値に維持される。
次に、図11に基づいて、第2のルーメン29bの内部圧力を設定値に基づいて変更する制御部50による手順の説明をする。
図11に示すように、制御部50は、各モード又は直接入力された圧力設定値を読み込み(S21)、第2圧力センサ42からの検出値に基づいて、第2のルーメン29bの内部圧力値が設定値よりも大きいか否かを判断する(S22)。
第2のルーメン29bの内部圧力が設定値よりも大きいと判断した制御部50は、第2排気弁47を開き(S24)、第2のルーメン29bの内部圧力を減小させる。その間、制御部50には、第2圧力センサ42からの検出値が入力されており、第2のルーメン29bの内部圧力が設定値に達したか判断する(S25)。すなわち、第2のルーメン29bの内部に貯溜しているエアーは、口金部54bを介して第2の管路53を通り、第2排気弁47により設定値の圧力に達するまで外部に排気される。
そして、第2のルーメン29bの内部圧力が設定値に達すると、制御部50は、第2電磁弁45を閉じて(S26)、次いで第2排気弁47を閉じて(S27)、ルーチンを終了する。
その一方、ステップS22において、第2のルーメン29bの内部圧力が設定値よりも大きくない場合、制御部50は、ステップS23に移行し、第2のルーメン29bの内部圧力が設定値よりも小さいか否かを判断する(S23)。
第2のルーメン29bの内部圧力が設定値よりも小さくなければ、制御部50は、第2のルーメン29bの内部圧力が設定値と同じ値であると判断して、ルーチンを終了する。
また、第2のルーメン29bの内部圧力が設定値よりも小さいと判断した制御部50は、第2電磁弁45を開き(S28)、第2のルーメン29bの内部圧力を上昇させる。その間、制御部50には、第2圧力センサ42からの検出値が入力されており、第2のルーメン29bの内部圧力が設定値に達したか判断する(S29)。すなわち、第2のルーメン29b内には、エアボンベ49からのエアーがエア供給管路51を通って、チューブ継ぎ手48を介して第2の管路53に出力され、第2排気弁47、第2電磁弁45及び口金部54bを介して供給される。
そして、第2のルーメン29bの内部圧力が設定値に達すると、制御部50は、第2電磁弁45を閉じて(S30)、ルーチンを終了する。
以上の結果、第2のルーメン29bの内部圧力は、硬化モード、湾曲モード又は操作者によって任意に設定された設定値に維持される。
すなわち、上述したように、硬化モードにおいては、エアチューブ29の第1のルーメン29a内及び第2のルーメン29b内の圧力を所定の圧力設定値まで加圧することにより、第1のルーメン29a及び第2のルーメン29b内を高圧にする。従って、第1のルーメン29a及び第2のルーメン29b内が高圧状態にされることにより可撓管部13は、略直線状に硬化される。
また、湾曲モードにおいては、各ルーメン29a,29b内の加圧値を変更することにより、可撓管部13を種々の湾曲状態にすることができる。
なお、上述の硬化モード及び湾曲モードにおいて、各ルーメン29a,29bの内部圧力が加圧されるエアチューブ29は、その外周が被覆部30に覆われ、挿通する内部コイル27により、内外周側へ膨らむことなく、他の内蔵物を圧迫することが防止されている。
次に、軟化モードにおける制御部50が行う制御手順について、図12のフローチャート図に示す各ステップ(S)に基づいて説明する。
先ず、制御部50は、第1電磁弁44を開き(S51)、第2電磁弁45を開く(S52)。次に、制御部50は、第1排気弁46を開き(S53)、第2排気弁を開いて(S54)、ルーチンを終了する。
従って、第1のルーメン29a内のエアーは、口金部54a及び第1の管路52を通って、第1電磁弁44を介して、第1排気弁46により大気中に排出される。同じように、第2のルーメン29b内のエアーは、口金部54b及び第2の管路53を通って、第2電磁弁45を介して、第2排気弁47により大気中に排出される。
その結果、各ルーメン29a,29b内の圧力値は、大気圧と同じ圧力となる。つまり、上述したように、軟化モードにおいては、可撓管部13が可撓性の高い、すなわち、コシの弱い状態となる。
以上の結果、内視鏡装置1は、可撓管部13内に挿通されるエアチューブ29の各ルーメン29a,29bの内部圧力の変化に伴って、可撓管部13の剛性を各種モード及び操作者による任意の圧力設定値に対応して変更自在である。
従って、被検構造部までの配管等に屈曲部、段差及び空間などの弊害がある場合において、操作者は、リモコン6を使って硬化モードを選択操作することにより、挿入部2の可撓管部13が略直線状に硬化するため、屈曲部、段差及び空間などに対して、挿入部2を挿入し易くなる。また、操作者は、各種配管の屈曲状態に合わせて、リモコン6を使って湾曲モードを選択操作することにより、挿入部2の可撓管部13を所望の状態に湾曲保持することができる。
なお、例えば、第1のルーメン29aの内部圧力を加圧し、第2のルーメン29bの内部圧力を大気圧と同じ状態にすることにより、挿入部2の可撓管部13は、先端部分が下方を向くように湾曲される。この状態において、挿入部2は、ドラム部3へ巻回収納されると、捩れなどが発生し難くなり、整列的にドラム部3へ巻回収納される。また、挿入部2の先端部分が下方を向いた状態であるため、巻回収納時における挿入部2は、ドラム部3へのアプローチがし易くなり、ドラム部3へ容易に巻回収納される。
さらに、挿入部2をドラム部3へ巻回収納する際、操作者は、リモコン6を使って軟化モードを選択操作することにより、挿入部2の可撓管部13を可撓性の高いコシの無い状態にすることができる。そのため、挿入部2は、ドラム部3の円筒部3aに密着して巻回収納され易くなり、巻回面からの浮き上がりが防止され、装置内部において散けてしまうという現象が抑制される。
また、軟化モード時の挿入部2の可撓管部13を可撓性の高いコシの無い状態にすることができるため、ドラム部3の円筒部3を小径化することができる。従って、内視鏡装置1は、ドラム部3の小型化と共に、該ドラム部3を収納する収納ケース8も小型化することができるため、装置本体を小さくすることができる。
以上の結果、本実施形態の内視鏡装置1は、操作者が挿入部2の可撓性を容易に変更させることができ、挿入部2の挿入性を向上させると共に、挿入部2をドラム部3に巻き取り収納し易く、且つ、装置本体の小型化が実現できる。
なお、図13に示すように、第1のルーメン29a及び第2のルーメン29bを夫々2分割して、合計4つのルーメンをエアチューブ29に設けても良い。このとき、エア供給部4は、第1、第2の管路52,53の他、さらに、夫々電磁弁及び排気弁が介装された2つの管路が設けられ、各ルーメンの内部圧力を個別に調節できる構成にしても良い。その結果、可撓管部13は、4方向の可撓性を変更自在にすることができる。さらに、ルーメンの数は、4つ以上でも良い。
また、エアボンベ49に代えて、流液ポンプを利用した液体を用いる各ルーメン29a,29b内の圧力変更を行っても良い。
本発明は、以上述べた実施形態のみに限定されるものではなく、発明の要旨を逸脱しない範囲で種々変更可能である。
内視鏡装置の外観を示す斜視図である。 内視鏡装置の側面図である。 内視鏡挿入部の先端部分の内部構成を説明するための図である。 可撓管部を短手方向に切断した横断面図である。 エア供給部の内部構成を説明するためのブロック図である。 硬化モードにおける内視鏡挿入部の状態を説明するための内視鏡装置の斜視図である。 湾曲モードにおける複数の状態に保持される内視鏡挿入部説明するための図である。 軟化モードにおける内視鏡挿入部の状態を説明するための内視鏡装置の斜視図である。 エアチューブの各ルーメンの内部圧力を変更する制御部のメインルーチンを示すフローチャート図である。 図9中のステップS1において第1のルーメンの内部圧力を制御する制御部の動作を示すフローチャート図である。 図9中のステップS2においてエアチューブの第2のルーメンの内部圧力を制御する制御部の動作を示すフローチャート図である。 軟化モード時の制御部の動作を示すフローチャート図である。 可撓管部を短手方向に切断した横断面図である。
符号の説明
1・・・内視鏡装置、2・・・内視鏡挿入部、3・・・ドラム部、4・・・エア供給部、6・・・リモコン、13・・・可撓管部、29・・・エアチューブ、29a・・・第1のルーメン、29b・・・第2のルーメン、41・・・第1圧力センサ、42・・・第2圧力センサ、43・・・第3圧力センサ、44・・・第1電磁弁、45・・・第2電磁弁、46・・・第1排気弁、47・・・第2排気弁、48・・・管路継ぎ手、49・・・エアボンベ、50・・・制御部、51・・・エア供給管路、52・・・第1の管路、53・・・第2の管路、54a,54b・・・口金部
代理人 弁理士 伊 藤 進

Claims (3)

  1. 可撓性を有する挿入部を巻回収納するドラム部を備える内視鏡装置であって、
    前記挿入部内に挿通され、少なくとも1つのルーメンが配設されるチューブ体と、
    前記ルーメンに流体を供給又は排出する流体調整手段と、
    を具備し、
    前記流体調整手段は、前記流体を前記ルーメン内へ供給又は排出して前記ルーメンの内部圧力を変更することによって、前記挿入部の可撓性を変更することを特徴とした内視鏡装置。
  2. 可撓性を有する挿入部を巻回収納するドラム部を備える内視鏡装置であって、
    前記挿入部内に挿通されるチューブ体と、
    該チューブ体に配設されるの少なくとも1つのルーメンと、
    前記ルーメンに連通する管路と、
    前記管路に流体を供給する流体供給源と、
    前記管路に配設され、前記流体供給源からの前記流体の供給を制御する流体制御手段と、
    前記管路に配設され、前記管路内の前記流体を前記管路外へ排出する流体排出手段と、
    前記ルーメン内の圧力を検知する検知手段と、
    前記流体制御手段及び前記流体排出手段に駆動信号を出力する制御手段と、
    を具備し、
    前記制御手段は、入力された設定値と前記検知手段が検出した圧力値に基づいて、前記流体制御手段及び前記流体排出手段を制御し、前記流体を前記ルーメン内へ供給又は前記ルーメン外へ排出して前記ルーメンの内部圧力を変更することによって、前記挿入部の可撓性を変更することを特徴とした内視鏡装置。
  3. 前記ルーメンは、前記チューブ体に少なくとも2つ配設され、
    該少なくとも2つのルーメンが夫々に異なる内部圧力になるように前記制御手段が前記流体制御手段及び前記流体排出手段を制御することにより、前記挿入部を湾曲状態に保持することを特徴とする請求項1又は請求項2に記載の内視鏡装置。

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