JP2006077962A - 密封型円錐ころ軸受 - Google Patents

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Abstract

【課題】 内輪の突合わせ部で、空気の流通(浸入)のみを許容する一方、水や異物等の流通を阻止しながら、突合わせ部の面積を広くし、その面圧を軽減して強度不足を解消し、これにより、アキシアル荷重の厳しい条件下においても、従来品より薄肉な内輪設計を可能にすること。
【解決手段】 内輪13の突合わせ部に、T字状の内輪間座30が配置してある。このT字状の内輪間座30は、内輪13,13の端面同士の間に介装される本体31と、内輪13,13の外径面を被覆するように延びる一対の肩部32,32と、を備えている。一対の肩部32,32の内径側には、内輪13,13の外径面との間に、一対のO−リング33,33が装着してある。このO−リング33,33の潰し代は、空気の流通を許容する一方、異物の流通を阻止する程度に設定してある。
【選択図】 図1

Description

本発明は、例えば、鉄鋼設備、圧延機等に使用されるロールネック用・密封型・4列・円錐ころ軸受などの密封型円錐ころ軸受に関し、例えば、熱間圧延機、冷間圧延機のワークロール、中間ロール軸受に使用される。
従来、ロールネック用・密封型・4列・円錐ころ軸受では、その中央部から水や異物等の浸入を防止するため、密封シールを設ける場合には、内輪突合せ面の端面に、中聞シールを用いる方法が採用されている。
図2は、従来に係るロールネック用・密封型・4列・円錐ころ軸受の縦断面図である。なお、同図は、軸を含まない縦断面図のうちの上部を示す半縦断面図である。
密封型円錐ころ軸受10は、外輪11、12、11と、内輪13、13と、外輪11、11、12と内輪13、13との間に配置される多数の円錐ころ14、14、…と、これらの円錐ころ14、14、…を支持する保持器15、15、…と、外輪12と外輪11、11との間に配設された外輪間座16、16と、外輪11、11の端部に配置されたシールホルダ17、17と、シールホルダ17、17によって支持された端面シール18、18と、一対の内輪13、13が接する部分の内径面に形成されている凹部9に保持される中間シール20とを備えている。
外輪全体は、軸方向の両端部に配置された単列の外輪11、11と、これらの間に配置され、単列外輪を2個連結した形状の複列の外輪12とによって構成されている。外輪11、11、12の内周側にはそれぞれテーパ面11a、11a、12aが形成されている。
内輪全体は、軸方向に並べた2個の複列内輪13、13によって構成されている。内輪13、13の外周側は、上述の外輪11、12のテーパ面11a、12aに対応し、これらテーパ面11a、12aとの間に軸受内部空間Sを構成している。内輪13、13には、ロール軸がルーズフィットで嵌合する。つまり、内輪13、13の内周側は、ロール軸の外周面にわずかな隙間をもって嵌合する。内輪13、13の軸方向の左右の端部は、それぞれ外輪11、11のそれよりも長く延設されており、この延設部には、端面シール18、18の弾性リップ18a、18aが接触するリップ摺動面13a、13aが形成されている。
転動体である4列の円錐ころ14、14、14、14は、上述の軸受内部空間Sに配設されており、外輪11、12のテーパ面11a、12a及び内輪13、13の外周面に接触する。各円錐ころ14は、ロール軸の回転に伴って内輪13、13が回転すると、所定の方向に回転し、これにより、外輪11、12に対して内輪13、13が円滑に回転するようにしている。
保持器15、15、…は、環状に形成された4本のものが上述の軸受内部空間S内に配設されており、各保持器15ごとに、周方向に多数の円錐ころ14、14、…を回動自在に支持している。
外輪間座16、16は、環状に形成された部材であり、複列の外輪12と先端(左)側の単列の外輪11との間、及び複列の外輪12と基端(右)側の単列の外輪11との間に、それぞれ介装されている。
シールホルダ17、17は、2個の外輪11、11のうちの先端側の外輪11の先端部(図2の左方)と、基端側の外輪11の基端部(図2の右方)にそれぞれ配置されており、内周側において端面シール18、18をそれぞれ保持している。
回転シール部材である端面シール18、18は、上述のシールホルダ17、17の内周側に保持されており、それぞれ弾性リップ18a、18aを、前述の内輪13、13のリップ摺動面13a、13aに当接させている。これにより、密封型円錐ころ軸受10の軸受内部空間Sが密封されている。
静止シール部材である中間シール20は、環状に形成された部材であり、一対の内輪13、13が対向して当接する当接面の内径面側に形成した凹部19にはまり込んでここに保持される。
このような密封型円錐ころ軸受10では、運転中、軸受温度の上昇によって、軸受内部空間Sの空気は、膨張して、端面シール18の弾性リップ18aから排気される一方、停止時に、軸受内の温度低下すると、軸受内部空間Sの空気は、収縮して、軸受内部空間Sの圧力は、外気圧より低くなるので、外気を引き込む力(負圧)が作用する。
この際、端面シール18の弾性リップ18aは、外向きに組込まれているので、軸受内部空間Sへの外気の流入を防止する。また、軸受外径面からの浸入は、シールホルダ17に装着したO−リング17aによって防止する。
一方、内輪13の突合わせ部では、中聞シール20が空気の流通(浸入)のみを許容する一方、水や異物等の流通を阻止している。これにより、軸受内部空間Sが負圧になることを防止する一方、軸受内部空間Sをクリーンな状態に維持している。
なお、特許文献1には、ガスの流れによって搬送される粘性液体を、複数の放出孔に分岐する流入孔により複数の部分流に分割する装置が開示してあり、例えば、圧延機やレール車両の潤滑システムに使用される。
特表2000−501824号公報
しかしながら、上記図2に従来の示した密封型円錐ころ軸受では、内輪13、13の突合せ部の端面に、中間シール20を装着するための凹部19を設けなければならない結果、内輪13、13の突合せ部に於ける突合わせ面積は、狭くなるといったことがある。
このような円錐ころ軸受には、スラスト荷重が作用することから、この突合わせ面積が狭くなると、面圧が高くなって、強度不足になるといった虞れがある。この強度不足を防ぐため、内輪の突合せ部の形状等は、その面圧の応力値が許容値以下になるように設計する必要がある。
本発明は、上述したような事情に鑑みてなされたものであって、内輪の突合わせ部で、空気の流通(浸入)のみを許容する一方、水や異物等の流通を阻止しながら、突合わせ部の面積を広くし、その面圧を軽減して強度不足を解消し、これにより、アキシアル荷重の厳しい条件下においても、従来品より薄肉な内輪設計を可能にすることができる密封型円錐ころ軸受を提供することを目的とする。
上記の目的を達成するため、本発明の請求項1に係る密封型円錐ころ軸受は、内輪と、外輪と、内輪と外輪との間に転動自在に介装した円錐ころと、を備えると共に、内・外輪の両端部と、内輪の突合せ部とを密封した密封型円錐ころ軸受に於いて、
前記内輪の突合わせ部に、内輪間座が配置してあると共に、
当該内輪間座と前記内輪との間に、シール部材が介装してあることを特徴とする。
本発明の請求項2に係る密封型円錐ころ軸受は、前記シール部材の潰し代は、空気の流通を許容する一方、異物の流通を阻止する程度に設定してあることを特徴とする。
本発明によれば、内輪の突合わせ部に、内輪間座が配置してあると共に、内輪間座と内輪との間に、シール部材が介装してあり、また、シール部材の潰し代は、空気の流通を許容する一方、異物の流通を阻止する程度に設定してある。
従って、内輪の突合わせ部で、空気の流通(浸入)のみを許容する一方、水や異物等の流通を阻止し、これにより、軸受内部空間が負圧になることを防止する一方、軸受内部空間をクリーンな状態に維持することができる。
しかも、内輪間座を使用しているので、突合わせ部の面積を広くして、その面圧を軽減し、強度不足を解消することができる。これにより、アキシアル荷重の厳しい条件下においても、従来品より薄肉な内輪設計を可能にすることができる。
また、従来技術のように内輪どうしを直接突合わせるのではなく、内輪間座を使用しているので、軸受製作時の内部すきま出しに、内輪間座の厚さ調整を行えるので、内部すきま出し作業が容易になる。
以下、本発明の実施の形態に係るロールネック用・密封型・4列・円錐ころ軸受などの密封型円錐ころ軸受を図面を参照しつつ説明する。
図1は、本発明の実施の形態に係るロールネック用・密封型・4列・円錐ころ軸受の縦断面図である。なお、同図は、軸を含まない縦断面図のうちの上部を示す半縦断面図である。
密封型円錐ころ軸受1は、外輪11、22、22、11と、内輪13、13と、外輪11、11、22、22と内輪13、13との間に配置される多数の円錐ころ14、14、…と、これらの円錐ころ14、14、…を支持する保持器15、15、…と、外輪22と外輪11、11との間に配設された外輪間座16、16と、外輪11、11の端部に配置されたシールホルダ17、17と、シールホルダ17、17によって支持された端面シール18、18と、を備えている。
外輪全体は、軸方向の両端部に配置された単列の2個の外輪11、11と、これらの間に配置され、外輪11、11を連結した単列の2個の外輪22、22と、によって構成されている。外輪11、11、22、22の内周側には、それぞれ、テーパ面11a、11a、22a、22aが形成されている。
内輪全体は、軸方向に並べた2個の複列内輪13、13によって構成されている。内輪13、13の外周側は、上述の外輪11、22のテーパ面11a、22aに対応し、これらテーパ面11a、22aとの間に軸受内部空間Sを構成している。
内輪13、13には、ロール軸がルーズフィットで嵌合する。つまり、内輪13、13の内周側は、ロール軸の外周面にわずかな隙間をもって嵌合する。内輪13、13の軸方向の左右の端部は、それぞれ外輪11、11のそれよりも長く延設されており、この延設部には、端面シール18、18の弾性リップ18a、18aが接触するリップ摺動面13a、13aが形成されている。
転動体である4列の円錐ころ14、14、14、14は、上述の軸受内部空間Sに配設されており、外輪11、22のテーパ面11a、22a及び内輪13、13の外周面に接触する。各円錐ころ14は、ロール軸の回転に伴って内輪13、13が回転すると、所定の方向に回転し、これにより、外輪11、22に対して内輪13、13が円滑に回転するようにしている。
保持器15、15、…は、環状に形成された4本のものが上述の軸受内部空間S内に配設されており、各保持器15ごとに、周方向に多数の円錐ころ14、14、…を回動自在に支持している。
外輪間座16、16は、環状に形成された部材であり、単列の外輪22と先端(左)側の単列の外輪11との間、及び単列の外輪22と基端(右)側の単列の外輪11との間に、それぞれ介装されている。
シールホルダ17、17は、2個の外輪11、11のうちの先端側の外輪11の先端部(図2の左方)と、基端側の外輪11の基端部(図2の右方)にそれぞれ配置されており、内周側において端面シール18、18をそれぞれ保持している。
回転シール部材である端面シール18、18は、上述のシールホルダ17、17の内周側に保持されており、それぞれ弾性リップ18a、18aを、前述の内輪13、13のリップ摺動面13a、13aに当接させている。これにより、密封型円錐ころ軸受1の軸受内部空間Sが密封されている。
さて、本実施の形態では、内輪13,13の突合わせ部に、T字状の内輪間座30が配置してある。このT字状の内輪間座30は、内輪13,13の端面同士の間に介装される本体31と、内輪13,13の外径面を被覆するように延びる一対の肩部32,32と、を備えている。
一対の肩部32,32の内径側には、内輪13,13の外径面との間に、一対のO−リング33,33が装着してある。このO−リング33,33の潰し代は、空気の流通を許容する一方、異物の流通を阻止する程度に設定してある。即ち、潰し代は、一般の規格値より小さくしてある。
また、外輪22,22の突合わせ部に、外輪間座23が介装してある。
このような密封型円錐ころ軸受1では、運転中、軸受温度の上昇によって、軸受内部空間Sの空気は、膨張して、端面シール18の弾性リップ18aから排気される一方、停止時に、軸受内の温度低下すると、軸受内部空間Sの空気は、収縮して、軸受内部空間Sの圧力は、外気圧より低くなるので、外気を引き込む力(負圧)が作用する。
この際、端面シール18の弾性リップ18aは、外向きに組込まれているので、軸受内部空間Sへの外気の流入を防止する。また、軸受外径面からの浸入は、シールホルダ17に装着したO−リング17aによって防止する。
一方、内輪13の突合わせ部では、O−リング33,33が空気の流通(浸入)のみを許容する一方、水や異物等の流通を阻止して、軸受内部空間Sの負圧を緩和している。これにより、軸受内部空間Sが負圧になることを防止する一方、軸受内部空間Sをクリーンな状態に維持することができる。
しかも、内輪間座30を使用しているので、突合わせ部の面積を広くして、その面圧を軽減し、強度不足を解消することができる。これにより、アキシアル荷重の厳しい条件下においても、従来品より薄肉な内輪設計を可能にすることができる。
また、従来技術のように内輪どうしを直接突合わせるのではなく、内輪間座30を使用しているので、軸受製作時の内部すきま出しに、内輪間座30の厚さ調整を行えるので、内部すきま出し作業が容易になる。
なお、本発明は、上述した実施の形態に限定されず、種々変形可能である。
本発明の実施の形態に係るロールネック用・密封型・4列・円錐ころ軸受の縦断面図である。 従来に係るロールネック用・密封型・4列・円錐ころ軸受の縦断面図である。
符号の説明
1 密封型円錐ころ軸受
10 密封型円錐ころ軸受
11,12 外輪
11a,12a テーパ面
13 内輪
14 円錐ころ
15 保持器
16 外輪間座
17 シールホルダ
17a リップ摺動面
18 端面シール
18a 弾性リップ
19 凹部
20 中間シール
22 外輪
23 外輪間座
30 内輪間座
31 本体
32 肩部
33 O−リング(シール部材)

Claims (2)

  1. 内輪と、外輪と、内輪と外輪との間に転動自在に介装した円錐ころと、を備えると共に、内・外輪の両端部と、内輪の突合せ部とを密封した密封型円錐ころ軸受に於いて、
    前記内輪の突合わせ部に、内輪間座が配置してあると共に、
    当該内輪間座と前記内輪との間に、シール部材が介装してあることを特徴とする密封型円錐ころ軸受。
  2. 前記シール部材の潰し代は、空気の流通を許容する一方、異物の流通を阻止する程度に設定してあることを特徴とする請求項1に記載の密封型円錐ころ軸受。
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