JP2006113152A - 光コネクタ組立工具 - Google Patents
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Abstract
【課題】 鍔部を有するコネクタフェルールの固定及び開放を簡単に行うことができる光コネクタ組立工具を提供する。
【解決手段】 光コネクタ組立工具1は、ベース5に設けられ、コネクタフェルール4を収容するフェルール収容凹部24を有するフェルール保持部6と、ベース5上をフェルール保持部6に向けて移動可能に設けられ、位置決め部材9を保持する位置決め部材保持部10を有するスライダ8と、フェルール保持部6に対してスライダ8の反対側に配置され、光ファイバテープ心線2を保持する心線保持部11とを備えている。フェルール保持部6は、フェルール収容凹部24に収容されたコネクタフェルール4の鍔部14を係止するクランプレバー26と、フェルール収容凹部24の下側に配置され、鍔部14を係止させる方向と鍔部14の係止を解除させる方向とにクランプレバー26を動かす手段とを有している。
【選択図】 図1
【解決手段】 光コネクタ組立工具1は、ベース5に設けられ、コネクタフェルール4を収容するフェルール収容凹部24を有するフェルール保持部6と、ベース5上をフェルール保持部6に向けて移動可能に設けられ、位置決め部材9を保持する位置決め部材保持部10を有するスライダ8と、フェルール保持部6に対してスライダ8の反対側に配置され、光ファイバテープ心線2を保持する心線保持部11とを備えている。フェルール保持部6は、フェルール収容凹部24に収容されたコネクタフェルール4の鍔部14を係止するクランプレバー26と、フェルール収容凹部24の下側に配置され、鍔部14を係止させる方向と鍔部14の係止を解除させる方向とにクランプレバー26を動かす手段とを有している。
【選択図】 図1
Description
本発明は、光ファイバ心線の先端部分から露出された光ファイバをコネクタフェルールに固定して、光コネクタを組み立てるための光コネクタ組立工具に関するものである。
光コネクタの中には、MTコネクタのようにコネクタフェルールに鍔部が設けられているものがある。このようなMTコネクタを組み立てるための光コネクタ組立工具としては、例えば特許文献1に記載されているものが知られている。この文献に記載の光コネクタ組立工具は、ベースの溝に収容された位置決めブロック及びコネクタハウジング(コネクタフェルール)を有し、コネクタハウジングに挿入されたテープ心線から露出された裸ファイバの先端面を位置決めブロックに突き当てた状態で、裸ファイバとコネクタハウジングとを接着剤等で固定するものである。
特開平9−197190号公報
しかしながら、上記の光コネクタ組立工具においては、ベースの溝に配置されたクリップにコネクタフェルールをクランプさせる構造であるため、コネクタフェルールをベースに固定したり、コネクタフェルールをベースから開放するのに手間がかかる。このため、光コネクタ組み立ての作業性を向上させることが困難である。
本発明の目的は、鍔部を有するコネクタフェルールの固定及び開放を簡単に行うことができる光コネクタ組立工具を提供することである。
本発明は、光ファイバ心線の先端部分から露出された光ファイバをコネクタフェルールのファイバ穴に挿入し、光ファイバと位置決め部材とを突き合わせて光ファイバの先端を位置決めし、その状態で光ファイバをコネクタフェルールに固定する光コネクタ組立工具であって、ベースに設けられ、コネクタフェルールを収容するフェルール収容部と、フェルール収容部に収容されたコネクタフェルールを固定するフェルール固定手段と、ベース上をフェルール収容部に向けて移動可能に設けられ、位置決め部材を保持する位置決め部材保持部と、フェルール収容部に対して位置決め部材保持部の反対側に配置され、光ファイバ心線を保持する心線保持部とを備え、フェルール固定手段は、コネクタフェルールに設けられた鍔部を係止する係止部材と、フェルール収容部の下側に設けられ、鍔部を係止させる方向と鍔部の係止を解除させる方向とに係止部材を動かす手段とを有することを特徴とするものである。
このような光コネクタ組立工具を用いて、鍔部を有するコネクタフェルールに光ファイバ心線を組み付ける場合は、まずコネクタフェルールをフェルール収容部に収容し、その状態でフェルール固定手段によってコネクタフェルールを固定する。このとき、係止部材を動かしてコネクタフェルールの鍔部を係止部材で係止することにより、コネクタフェルールを固定する。また、位置決め部材保持部により位置決め部材を保持する。そして、光ファイバ心線の先端部分から露出された光ファイバをコネクタフェルールのファイバ穴に挿入した後、心線保持部により光ファイバ心線を保持する。続いて、位置決め部材保持部をフェルール収容部に向けて移動させ、位置決め部材と光ファイバとを突き合わせ、光ファイバの先端位置を位置決めする。その状態で、例えば接着剤により光ファイバをコネクタフェルールに固定する。その後、位置決め部材保持部を元の位置に戻した後、係止部材を動かしてコネクタフェルールの鍔部の係止を解除することにより、コネクタフェルールを開放し、光ファイバ心線が組み付けられたコネクタフェルールをフェルール収容部から取り外す。
このようにフェルール固定手段を係止部材と係止部材を動かす手段という簡素な構成とすることにより、フェルール収容部に収容されたコネクタフェルールの固定及び開放を簡単に行うことができる。また、係止部材を動かす手段をベースにおけるフェルール収容部の下側に設けることにより、例えば接着剤により光ファイバをコネクタフェルールに固定する際に、係止部材を動かす手段が作業の邪魔になることが無い。
好ましくは、係止部材を動かす手段は、ベースの一側面側から他側面側に向けて延在するように配置されると共に、係止部材に固定された連結部材と、連結部材の一端部に固定され、連結部材をベースの一側面側から他側面側に向けて押し込むための操作部と、係止部材または連結部材の他端部とベースの内壁との間に設けられ、操作部側に付勢する弾性体とを有する。
このような構成では、コネクタフェルールをフェルール収容部に装着させるときは、操作部により連結部材を押し込んで、係止部材を弾性体の付勢力に抗して移動させた状態で、コネクタフェルールをフェルール収容部に収容し、その後で操作部を離す。すると、弾性体が操作部側に付勢されることで、コネクタフェルールの鍔部が係止部材によって係止される。一方、フェルール収容部に収容されたコネクタフェルールを開放するときは、操作部により連結部材を押し込んで係止部材を動かすことにより、係止部材によるコネクタフェルールの鍔部の係止状態を解除する。このように操作部を押す/離すという動作だけで、コネクタフェルールの固定及び開放をより簡単に行うことができる。
このとき、好ましくは、フェルール収容部は、鍔部を有するコネクタフェルールに対応した段差状を有している。この場合には、コネクタフェルールをフェルール収容部に収容した状態では、コネクタフェルールは、ベースの一側面側から他側面側に向かうベース横方向に対して拘束されることになる。これにより、コネクタフェルールがベース横方向にずれ動くことを防止できる。
また、フェルール収容部は、コネクタフェルールにおけるファイバ穴の両側に形成された1対のガイド孔に挿入される1対の位置決めピンを有していても良い。この場合には、位置決めピンがコネクタフェルールのガイド孔に挿入されるようにコネクタフェルールをフェルール収容部に収容すると、コネクタフェルールは、ベースの一側面側から他側面側に向かうベース横方向に対して拘束されることになる。これにより、コネクタフェルールがベース横方向にずれ動くことを防止できる。
このとき、係止部材は、フェルール収容部にコネクタフェルールを収容した状態において、コネクタフェルールの側面との間隔が位置決め部材保持部側に対して大きくなるような形状を有していることが好ましい。この場合には、操作部により係止部材を動かして、係止部材によるコネクタフェルールの鍔部の係止を解除したときに、コネクタフェルールの側面を指で掴みやすくなる。これにより、コネクタフェルールを容易にフェルール収容部から位置決め部材保持部側に抜き出すことができる。
本発明によれば、鍔部を有するコネクタフェルールの固定及び開放を簡素な構造で容易に行うことができる。これにより、光コネクタを組み立てる際の作業性が向上する。
以下、本発明に係わる光コネクタ組立工具の好適な実施形態について図面を参照して説明する。
図1は、本発明に係わる光コネクタ組立工具の一実施形態を示す平面図であり、図2は図1のII−II線断面図である。各図において、本実施形態の光コネクタ組立工具1は、光ファイバテープ心線2の先端部分の被覆を除去して露出された複数本の光ファイバ3の先端面をコネクタフェルール4の接続端面に対して位置決めし、瞬間接着剤で結線するためのハンディタイプの工具である。
光コネクタ組立工具1はベース5を備え、このベース5には、コネクタフェルール4を保持するフェルール保持部6が設けられている。また、ベース5は、上面に開口した溝部7を有し、この溝部7には、スライダ8の下側部分が収容されている。スライダ8は、フェルール保持部6に対して近接・離間するように溝部7に沿ってベース5の前後方向に移動可能に設けられている。また、スライダ8には、位置決め部材9を保持する位置決め部材保持部10が設けられている。
さらに、ベース5には、光ファイバテープ心線2を保持する心線保持部11が取り付けられている。心線保持部11は、フェルール保持部6に対してスライダ8の反対側に配置されていると共に、フェルール保持部6に対して上下方向(図2の矢印A方向)に傾くようにフェルール保持部6に上下回転軸12を介して回動自在に支持されている。
フェルール保持部6に保持されるコネクタフェルール4は、ここではMTフェルールである。コネクタフェルール4は、図3及び図4に示すように、直方体状のフェルール本体13と、このフェルール本体13の後端側に設けられた鍔部14とを有している。
コネクタフェルール4のフェルール本体13には、コネクタフェルール4の前端面(接続端面)4aから後方に延びる複数のファイバ穴15が設けられている。各ファイバ穴15には、光ファイバテープ心線2の先端部分から露出された各光ファイバ3が後方から挿入される。また、フェルール本体13には、後部のファイバ導入口16から導入された各光ファイバ3を各ファイバ穴15に導くための複数のガイド溝17が設けられている。さらに、フェルール本体13の上面部には、瞬間接着剤をコネクタフェルール4内に流し込むための接着剤充填用の窓穴部18が形成されている。
コネクタフェルール4における複数のファイバ穴15の両側には、位置決め部材9のガイドピン22(後述)が挿入される1対のガイド孔19が設けられている。各ガイド孔19は、コネクタフェルール4の前端面4aから後端面4bまで貫通するように形成されている。
位置決め部材保持部10に保持される位置決め部材9は、図5に示すように、コネクタフェルール4と同じ構造をもったダミーフェルール20と、ダミーフェルール20のファイバ穴に挿入された複数本の位置決めファイバ21と、ダミーフェルール20のガイド孔に挿入された1対のガイドピン22とを有している。位置決めファイバ21は、ダミーフェルール20の前端面20aから僅かに(例えば約5μm)突き出た状態で、接着剤によりダミーフェルール20に固定されている。
図1及び図2に戻り、フェルール保持部6は保持部本体23を有し、この保持部本体23の上部には、コネクタフェルール4を収容するフェルール収容凹部24が設けられている。
フェルール収容凹部24は、図2及び図6に示すように、コネクタフェルール4の形状に対応した段差状を有している。具体的には、フェルール収容凹部24は、コネクタフェルール4のフェルール本体13を収容する領域と、コネクタフェルール4の鍔部14を収容する領域とを有している(図9参照)。これにより、コネクタフェルール4をフェルール収容凹部24に収容した状態では、コネクタフェルール4はベース5の横方向(ベース5の前後方向に垂直な方向)に対して拘束されるようになり、コネクタフェルール4がベース5の横方向にずれ動くことが防止される。
なお、コネクタフェルール4に光ファイバテープ心線2を組み付ける際には、コネクタフェルール4のファイバ導入口16にゴムブーツ25が嵌め込まれる。このため、保持部本体23の上部には、ゴムブーツ25を収容するためのブーツ収容凹部24Aがフェルール収容凹部24に隣接して形成されている。
また、フェルール保持部6は、フェルール収容凹部24に収容されたコネクタフェルール4をクランプするクランプレバー26を有している。このクランプレバー26は、図6及び図7に示すように、コネクタフェルール4の鍔部14を先端部で係止することにより、コネクタフェルール4をクランプする断面L字型の係止部材である。
保持部本体23には、上面に開口するレバー移動用穴部27が形成されており、このレバー移動用穴部27にクランプレバー26の下側部分が入り込んでいる。クランプレバー26には、連結部材28の一端側部分が固定されている。連結部材28は、ベース5の一側面側から他側面側に向けてベース5の横方向に延在するように配置されている。連結部材28の他端には、連結部材28をベース5の一側面側から他側面側に向けて押し込んでクランプレバー26を動かすための操作ボタン29が固定されている。
保持部本体23におけるフェルール収容凹部24の斜め下方位置には、レバー移動用穴部27と連通しベース5の横方向に延在する連結部材収容穴30と、この連結部材収容穴30からベース5の一側面まで延在し、連結部材収容穴30よりも大きい径を有する操作ボタン収容穴31とが形成されている。そして、連結部材収容穴30に連結部材28が収容され、操作ボタン収容穴31に操作ボタン29が収容されている。操作ボタン29は、その一端側部分がベース5の側面から突き出るように操作ボタン収容穴31に挿入されている。また、レバー移動用穴部27内において、クランプレバー26と保持部本体23の内側壁23aとの間には、操作ボタン29側に付勢する弾性体であるバネ32が配置されている。
ここで、連結部材28、操作ボタン29及びバネ32は、フェルール収容凹部24の下側に設けられ、コネクタフェルール4の鍔部14を係止させる方向と鍔部14の係止を解除させる方向とにクランプレバー26を動かす手段を構成するものである。なお、バネ32については、連結部材28の一端面(操作ボタン29の反対側の端面)と保持部本体23の内側壁23aとの間に配置しても良い。
このようなフェルール保持部6にコネクタフェルール4を装着させるときは、まず図8に示すように、操作ボタン29を押して連結部材28をバネ32側に移動させる。すると、連結部材28に固定されたクランプレバー26がバネ32に抗して内側壁23a側に移動し、クランプレバー26の先端部位置がフェルール収容凹部24からベース5の横方向に外れるため、コネクタフェルール4をフェルール収容凹部24に載置可能となる。そして、その状態で、図9に示すようにコネクタフェルール4をフェルール収容凹部24に置いた後、操作ボタン29を離す。すると、図10に示すように、バネ32の付勢力によってクランプレバー26が操作ボタン29側に移動し、クランプレバー26の先端部がコネクタフェルール4の鍔部14に引っ掛かって係止状態となる。これにより、コネクタフェルール4がフェルール収容凹部24からスライダ8側に抜け出ることが防止され、コネクタフェルール4が確実に固定される。
図1及び図2に戻り、以上のようなフェルール保持部6に対して近接・離間するように移動可能なスライダ8は、上記の位置決め部材保持部10と、この位置決め部材保持部10に対してバネ33を介してベース5の前後方向に変位自在に設けられた移動フレーム34とを有している。
位置決め部材保持部10は、位置決め部材9を置くための載置台35を有している。位置決め部材9は、ダミーフェルール20の接続端面20aがフェルール保持部6に装着されたコネクタフェルール4の接続端面4aと同じ高さ位置で対向するように載置台35上に置かれる。また、載置台35は、フローティング機能(図示せず)を有している。これにより、コネクタフェルール4と位置決め部材9との間に多少の位置ズレがあっても、位置決め部材9のガイドピン22をコネクタフェルール4のガイド孔19に差し込むことができる。
また、スライダ8は、フェルール保持部6に向けて移動して、位置決め部材9のダミーフェルール20をコネクタフェルール4に当接させたときに、移動フレーム34の位置を規定するロック機能(図示せず)を有している。なお、ベース5には、移動フレーム34のロックを解除するためのリリースボタン36が設けられている。
フェルール保持部6に対してスライダ8の反対側に配置された心線保持部11は、保持部本体37を有している。この保持部本体37の上面には、ベース5の前後方向に延在し、光ファイバテープ心線2を収容させるファイバガイド溝38が設けられている。保持部本体37の上面におけるファイバガイド溝38の一側には、ファイバガイド溝38に沿って延在する取付ロッド39が配置されている。この取付ロッド39には、ファイバガイド溝38に収容された光ファイバテープ心線2を上から押さえる心線送り蓋40と、ファイバガイド溝38に収容された光ファイバテープ心線2をクランプする心線固定蓋41とが取り付けられている。
心線送り蓋40は、取付ロッド39に沿って心線保持部11の前後方向(ファイバガイド溝38の延在方向)に移動可能である。これにより、ファイバガイド溝38に収容された光ファイバテープ心線2を、心線送り蓋40により押さえ付けた状態で心線保持部11の前後方向に動かすことができる。また、心線送り蓋40は、図11に示すように、取付ロッド39を貫通させる軸孔42を有し、取付ロッド39に回動自在に支持されている。
心線固定蓋41は、心線送り蓋40の後側(心線送り蓋40に対してフェルール保持部6の反対側)において取付ロッド39に回動自在に支持されている。心線固定蓋41は、心線送り蓋40と離間して配置され、ファイバガイド溝38に収容された光ファイバテープ心線2を上から押さえる心線押さえ部43と、この心線押さえ部43と一体化され、ファイバガイド溝38に沿って延在して心線送り蓋40を上から押さえる送り蓋押さえ部44とを有している。送り蓋押さえ部44は、心線固定蓋41を閉じたときに、ファイバガイド溝38の側方において延在するように構成されている。
次に、以上のように構成した光コネクタ組立工具1を用いて、光ファイバテープ心線2をコネクタフェルール4に組み付けることにより、光コネクタを組み立てる手順について説明する。
まず、操作ボタン29を押した状態でフェルール保持部6のフェルール収容凹部24にコネクタフェルール4を置いた後、操作ボタン29を離すことにより、コネクタフェルール4をフェルール収容凹部24に固定する。また、スライダ8の位置決め部材保持部10に位置決め部材9を装着させる。そして、その状態で、図12(a)に示すように、光ファイバテープ心線2の先端部分から露出された各光ファイバ3をコネクタフェルール4の各ファイバ穴15に挿入する。
具体的には、図13に示すように、心線保持部11において、心線送り蓋40及び心線固定蓋41を開いた状態で、ファイバガイド溝38に光ファイバテープ心線2を収容する。その後、心線送り蓋40を回動させて閉じ、心線送り蓋40で光ファイバテープ心線2を押さえる。
続いて、図14に示すように、指で心線送り蓋40を押し付けて光ファイバテープ心線2を押さえたままの状態で、心線送り蓋40をフェルール保持部6に向けて動かすことにより、光ファイバテープ心線2を前進させ、各光ファイバ3をコネクタフェルール4の各ファイバ穴15に挿入する。このとき、図15に示すように、コネクタフェルール4のファイバ導入口16に組み込まれたゴムブーツ25からコネクタフェルール4内に各光ファイバ3を入れ、各光ファイバ3の先端部が所定長だけコネクタフェルール4の前端面4aから突き出るように各ファイバ穴15に貫通させる。
このようなコネクタフェルール4内への光ファイバ3の挿入時に、各光ファイバ3がコネクタフェルール4に当たって、コネクタフェルール4がフェルール収容凹部24からスライダ8側にずれ動きそうになっても、コネクタフェルール4はクランプレバー26によりクランプされているので、コネクタフェルール4がフェルール収容凹部24から外れることは無い。
続いて、図16に示すように、心線固定蓋41を回動させて閉じ、心線固定蓋41の心線押さえ部43で光ファイバテープ心線2の一部を押さえてクランプすると共に、心線固定蓋41の送り蓋押さえ部44で心線送り蓋40を押さえてクランプする(図18も参照)。
次いで、図12(b)に示すように、位置決め部材9のダミーフェルール20の接続端面20aをコネクタフェルール4の接続端面4aに押し当てて、各光ファイバ3の先端位置を位置決めする。
具体的には、図17及び図18に示すように、手でスライダ8をフェルール保持部6に向けて前進させることで、位置決め部材9のガイドピン22をコネクタフェルール4のガイド孔19に嵌合させ、ダミーフェルール20とコネクタフェルール4とを当接させる。
すると、ダミーフェルール20の接続端面20aから僅かに突き出た各位置決めファイバ21の先端面が、コネクタフェルール4に挿入された各光ファイバ3の先端面と突き当たる。このため、各光ファイバ3が後退するが、光ファイバテープ心線2は心線送り蓋40及び心線固定蓋41により押さえ付けられているため、心線送り蓋40と心線固定蓋41の心線押さえ部43との間で光ファイバテープ心線2が上方に撓むようになる。これにより、図19に示すように、各光ファイバ3の先端位置は、位置決めファイバ21の突出量と同じ長さだけ、コネクタフェルール4の接続端面4aからコネクタフェルール4内に引っ込んだ状態となる。
次いで、図12(c)に示すように、接着剤Sの入った接着剤容器45を用意し、コネクタフェルール4の窓穴部18よりコネクタフェルール4内に接着剤Sを塗布して硬化させる。これにより、図20に示すように、各光ファイバ3がコネクタフェルール4に接着固定され、光コネクタ46が完成する。
次いで、図12(d)に示すように、スライダ8をフェルール保持部6から離れるようにベース5の後方に移動させる。そして、フェルール保持部6の操作ボタン29を押して、クランプレバー26によるコネクタフェルール4の鍔部14の係止を解除することにより、光コネクタ46を開放する。そして、例えば光ファイバテープ心線2を持ち上げて、光コネクタ46をフェルール保持部6から取り外す。
以上のような本実施形態の光コネクタ組立工具1にあっては、フェルール保持部6の保持部本体23にフェルール収容凹部24を形成すると共に、クランプレバー26、連結部材28、操作ボタン29及びバネ32をフェルール保持部6に設け、フェルール収容凹部24に収容されたコネクタフェルール4の鍔部14を係止することで、コネクタフェルール4を保持部本体23に固定させる。これにより、操作ボタン29を操作するだけで、コネクタフェルール4の固定・開放を簡単に実施することができる。従って、フェルール保持部6へのコネクタフェルール4の装着作業を容易に行うことが可能となる。
また、連結部材28、操作ボタン29及びバネ32といったクランプレバー26を動かすための部材を保持部本体23の内部に設けたので、接着剤Sにより光ファイバ3をコネクタフェルール4に接着固定する際に、それらの部材が手や接着剤容器45に干渉して作業が行いにくくなることは無い。これにより、接着剤Sを塗布する作業についても、手間をかけずに容易に行うことが可能である。
図21は、本発明に係わる光コネクタ組立工具の他の実施形態を示す断面図であり、図22は図21のXXII−XXII線断面図である。図中、上述した実施形態と同一または同等の部材には同じ符号を付し、その説明を省略する。
各図において、本実施形態の光コネクタ組立工具50は、上記実施形態におけるフェルール収容凹部24に代えて、フェルール収容凹部51を有している。フェルール収容凹部51の底面は、上記のフェルール収容凹部24と異なり、平坦となっている。フェルール収容凹部51の一側面には、スライダ8側に延在し、コネクタフェルール4の各ガイド孔19に挿入される1対の位置決めピン52が突設されている。このような位置決めピン52がコネクタフェルール4のガイド孔19に差し込まれると、コネクタフェルール4はベース5の横方向に対して拘束されるため、コネクタフェルール4がベース5の横方向にずれ動くことが防止される。
ここで、位置決めピン52とガイド孔19との間にクリアランスが殆ど無いと、位置決めピン52をガイド孔19に差し込みにくくなり、フェルール収容凹部51へのコネクタフェルール4の装着や取り外しが困難になり、最悪の場合には誤って位置決めピン52を曲げてしまう可能性がある。このため、位置決めピン52は、ガイド孔19との間にある程度のクリアランスをもつように構成されている。
また、光コネクタ組立工具50のフェルール保持部6は、上記実施形態におけるクランプレバー26とは形状のみ異なるクランプレバー53を有している。クランプレバー53を動かす手段は、上記実施形態と同様である。このようなクランプレバー53によりコネクタフェルール4の鍔部14を係止することにより、コネクタフェルール4内への光ファイバ3の挿入時に各光ファイバ3がコネクタフェルール4に当たっても、コネクタフェルール4が位置決めピン52が外れることは無い。
クランプレバー53の先端部53aは、図23に示すように、フェルール収容凹部51にコネクタフェルール4を収容した状態において、コネクタフェルール4の側面とクランプレバー53との距離Pがスライダ8側に対して大きくなるようなテーパ形状を有しているのが好ましい。
コネクタフェルール4がフェルール収容凹部51に収容されるときは、コネクタフェルール4のガイド孔19に位置決めピン52が差し込まれる。このため、コネクタフェルール4をフェルール収容凹部51から取り外すためには、クランプレバー53によるコネクタフェルール4の鍔部14の係止を解除した状態で、コネクタフェルール4の両側面を指で掴んで、コネクタフェルール4を位置決めピン52からスライダ8側に引き抜くことになる。クランプレバー53の先端部53aの形状を上記のようにテーパ形状とすることにより、クランプレバー53によるコネクタフェルール4の鍔部14の係止を解除したときに、コネクタフェルール4の側面とクランプレバー53との間に大きな隙間が形成されるようになるため、コネクタフェルール4の両側面を掴みやすくなる。従って、フェルール収容凹部51に収容されたコネクタフェルール4を簡単にフェルール収容凹部51から取り外すことができる。
なお、本発明は、上記実施形態に限定されるものではない。例えば、上記実施形態では、位置決め部材9を、コネクタフェルール4と同じ構造のダミーフェルール20を有するものとしたが、位置決め部材9としては、コネクタフェルール4と異なる構造を有するものを使用しても良い。また、コネクタフェルール4に挿入された光ファイバ3と突き合わせる部材は、上記の位置決め用ファイバ20に限られず、光ファイバ3と同等の径を持った金属棒やプラスチック棒等であっても良い。
また、上記実施形態では、光ファイバ3の先端面がコネクタフェルール4内に引っ込んだ状態で、光ファイバ3をコネクタフェルール4に接着固定するものとしたが、光ファイバ3の先端面がコネクタフェルール4の接続端面4aと面一である構成や、光ファイバ3がコネクタフェルール4の接続端面4aから突き出た構成としても良い。
さらに、上記実施形態は、多心の光ファイバテープ心線2をMT型のコネクタフェルール4に組み付けるものであるが、本発明の光コネクタ組立工具は、鍔部を有するコネクタフェルールに光ファイバ心線を組み付けるものであれば、単心・多心に係わらず適用可能である。
1…光コネクタ組立工具、2…光ファイバテープ心線(光ファイバ心線)、3…光ファイバ、4…コネクタフェルール、5…ベース、6…フェルール保持部、8…スライダ、9…位置決め部材、10…位置決め部材保持部、11…心線保持部、14…鍔部、15…ファイバ穴、19…ガイド孔、21…位置決めファイバ、23…保持部本体、23a…内側壁、24…フェルール収容凹部(フェルール収容部)、26…クランプレバー(係止部材、フェルール固定手段)、28…連結部材(フェルール固定手段)、29…操作ボタン(操作部、フェルール固定手段)、32…バネ(弾性体、フェルール固定手段)、50…光コネクタ組立工具、51…フェルール収容凹部(フェルール収容部)、52…位置決めピン、53…クランプレバー(係止部材、フェルール固定手段)。
Claims (5)
- 光ファイバ心線の先端部分から露出された光ファイバをコネクタフェルールのファイバ穴に挿入し、前記光ファイバと位置決め部材とを突き合わせて前記光ファイバの先端を位置決めし、その状態で前記光ファイバを前記コネクタフェルールに固定する光コネクタ組立工具であって、
ベースに設けられ、前記コネクタフェルールを収容するフェルール収容部と、
前記フェルール収容部に収容された前記コネクタフェルールを固定するフェルール固定手段と、
前記ベース上を前記フェルール収容部に向けて移動可能に設けられ、前記位置決め部材を保持する位置決め部材保持部と、
前記フェルール収容部に対して前記位置決め部材保持部の反対側に配置され、前記光ファイバ心線を保持する心線保持部とを備え、
前記フェルール固定手段は、前記コネクタフェルールに設けられた鍔部を係止する係止部材と、前記フェルール収容部の下側に設けられ、前記鍔部を係止させる方向と前記鍔部の係止を解除させる方向とに前記係止部材を動かす手段とを有することを特徴とする光コネクタ組立工具。 - 前記係止部材を動かす手段は、前記ベースの一側面側から他側面側に向けて延在するように配置されると共に、前記係止部材に固定された連結部材と、前記連結部材の一端部に固定され、前記連結部材を前記ベースの一側面側から他側面側に向けて押し込むための操作部と、前記係止部材または前記連結部材の他端部と前記ベースの内壁との間に設けられ、前記操作部側に付勢する弾性体とを有することを特徴とする請求項1記載の光コネクタ組立工具。
- 前記フェルール収容部は、前記鍔部を有する前記コネクタフェルールに対応した段差状を有していることを特徴とする請求項2記載の光コネクタ組立工具。
- 前記フェルール収容部は、前記コネクタフェルールにおける前記ファイバ穴の両側に形成された1対のガイド孔に挿入される1対の位置決めピンを有することを特徴とする請求項2記載の光コネクタ組立工具。
- 前記係止部材は、前記フェルール収容部に前記コネクタフェルールを収容した状態において、前記コネクタフェルールの側面との間隔が前記位置決め部材保持部側に対して大きくなるような形状を有していることを特徴とする請求項4記載の光コネクタ組立工具。
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| JP2004298152A JP2006113152A (ja) | 2004-10-12 | 2004-10-12 | 光コネクタ組立工具 |
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-
2004
- 2004-10-12 JP JP2004298152A patent/JP2006113152A/ja active Pending
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